JP4280460B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4280460B2
JP4280460B2 JP2002141514A JP2002141514A JP4280460B2 JP 4280460 B2 JP4280460 B2 JP 4280460B2 JP 2002141514 A JP2002141514 A JP 2002141514A JP 2002141514 A JP2002141514 A JP 2002141514A JP 4280460 B2 JP4280460 B2 JP 4280460B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
infrared
toner
document
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002141514A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003330338A (ja
Inventor
幸治 新川
英幸 西村
剛 村田
賢 町野
圭子 湯谷
均 長濱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2002141514A priority Critical patent/JP4280460B2/ja
Priority to US10/423,964 priority patent/US6957024B2/en
Priority to CNB031311792A priority patent/CN100351706C/zh
Publication of JP2003330338A publication Critical patent/JP2003330338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4280460B2 publication Critical patent/JP4280460B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • G03G21/04Preventing copies being made of an original
    • G03G21/043Preventing copies being made of an original by using an original which is not reproducible or only reproducible with a different appearence, e.g. originals with a photochromic layer or a colour background

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤外線反射特性を有する黒色有機顔料を使用したトナー、および画像形成装置、並びに画像形成された複写物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像データの現像を行うために画像形成装置に備えられた黒色トナーの黒色顔料には、一般にカーボンブラックが使用されている。通常黒色は、光を吸収するという性質を備えているため、カーボンブラックを使用した黒色顔料についても、通常紫外線・赤外線などといった光を吸収するという光学特性を有している。従って、カーボンブラックを使用した黒色トナーを使用して画像が形成された複写物に紫外線および赤外線を照射した場合、紫外線・赤外線を吸収する。
ところで、近年の画像形成装置の著しい進歩によって、これらの画像処理技術を用いて得られる複写物は精巧となり、その真贋の判別が難しくなってきている。そのため、画像形成装置などを利用して複写が禁止されている有価証券や紙幣などが複写され、偽造されるという犯罪が発生し社会問題となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、上述のような紫外線・赤外線反射特性を有する黒色顔料を黒色トナーに使用すれば、原稿とは異なる光学特性を有する複写物が得られる。そこで、紫外線・赤外線反射特性を有する黒色トナーを用いた紙幣などの複写物に対しては、光学特性を検出することによって、本物か偽造物(複写物)かを確実に判別することができる。
しかしながら、紫外線反射特性を有する黒色トナーか否かの判別には、紫外線を照射する必要があり、紫外線は安全性の面からその取り扱いが困難であるという問題点がある。
【0004】
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、取り扱いが容易な赤外線を反射する特性を有する黒色トナーを使用することで、複写物と原稿とを判別可能な複写物を提供すると共に、赤外線反射特性を有しない他機種用の黒色トナーが誤って使用されることを防止することができる画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像形成装置は、照射した赤外線に反射すると白色化するアゾメチン黒色有機顔料を有する黒色トナーを含む現像剤を備える電子写真プロセス手段を備えている。さらに、該電子写真プロセス手段により形成されたトナー像の赤外線反射特性の有否を検知する検知手段を備え、制御手段が検知手段の検知結果により各手段の駆動を制御する構成を具備する。
【0006】
本発明に係る画像形成装置は、原稿の画像をスキャナなどで読み取ることによって得られた画像データを静電潜像に変換し、赤外線反射特性を有する黒色トナーを含む現像剤で静電潜像を現像することによって、用紙などの記録媒体に赤外線反射特性を有する画像を形成する。そして、黒色トナーが赤外線反射特性を有するか否かを検知する赤外線発光素子および受光素子などを備えた検知手段と、検知手段の検知結果によって各手段を制御する制御手段を有し、確実に赤外線反射特性を有する黒色の画像を形成することができる。
【0007】
黒色の画像は一般に、赤外線を吸収するという性質を有している。しかし、上記画像形成装置によって得られた複写物は、黒色の画像において照射した赤外線を反射するという通常の画像とは異なる特性を有するため、原稿と容易に区別することができる。従って、有価証券、紙幣などが偽造目的で精巧に複写され、本物である元原稿と偽造物である複写物とが、人間の視覚においては判別できない場合でも判別することができる。また、視覚的には原稿と何ら変わらない複写物が得られ、複写物の画質を損なうことはない。
さらに、上記の構成によれば、従来のカーボンブラックを使用した他の機種用の黒色トナーが装着・使用された場合に、検知手段で検知してユーザーに知らせることができる。従って、本発明の画像形成装置専用の赤外線反射特性を有する黒色トナー以外の黒色トナーを誤って使用することを防ぐことができ、上記黒色トナーの特性に応じた最適な画像を形成できる。
そして、結果として有価証券、紙幣などの偽造を防止することができる。
【0008】
また、本発明の画像形成装置は検知手段の検知結果を表示する表示手段を備える構成を有する。
【0009】
上記の構成によれば、赤外線反射特性を有しない黒色トナーが使用された場合、検知結果を表示する操作パネルなどの表示手段に表示し、画像の形成を実行しないようにすることができる。これにより、本画像形成装置用ではない黒色トナーの場合には、画像の形成を行わないため、赤外線反射特性を有しない複写物が作成されるのを防止でき、結果的に有価証券、紙幣などの偽造防止につながる。また、上記画像形成装置に適した黒色トナーにより画像の形成が行われるため、良好な画像を得ることができる。
【0010】
また、本発明の原稿画像読取手段は、原稿の画像が赤外線反射特性を有するか否かを検知する原稿の検知手段を備え、制御手段は原稿検知手段の検知結果を表示手段に表示させるよう制御する構成を具備する。
【0011】
上記の構成によれば、読み取られる原稿について、赤外線反射特性を有する黒色画像を含むか否かを容易に判別することができる。
従って、孫コピーされると弊害を生じるような原稿について、上記画像形成装置を使用して複写を行っておけば、得られた複写物を用いて上記画像形成装置を使用してさらに複写される(即ち、孫コピーされる)ことを規制することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、図1ないし図3を用いて以下に説明する。なお、本発明はこの実施の形態例に示す形態に限定されるものではない。
最初に、本発明に係る画像形成装置の構成を図1により説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置である赤外線反射特性を有する黒色トナーを備えたデジタル複写機1の構成を示す断面図である。
デジタル複写機1は、大きく分けて画像読取装置30と、レーザー記録部40とから構成されている。
画像読取装置30は透明ガラスからなる原稿載置台22、原稿載置台22上へ自動的に原稿を供給搬送するための両面対応自動原稿送り装置(搬送手段:以下RADFという)21、及び原稿載置台22上に載置された原稿の画像を走査して読み取るための原稿画像読み取りユニット、すなわちスキャナユニット32から構成されている。
【0020】
画像読取装置30にて読み取られた原稿画像は、画像データとして図示しない画像処理部へと送られ、画像データに対して所定の画像処理が施される。
RADF21は、図示しない原稿トレイ上に複数枚のセットされた原稿を1枚ずつ自動的にスキャナユニット32上に位置する原稿載置台22上へ給送する装置である。またRADF21は、ユーザーの選択に応じて原稿の片面または両面をスキャナユニット32に読み取らせるように、片面原稿のための搬送経路、両面原稿のための搬送経路、搬送経路切り換え手段、各部を通過する原稿の状態を把握し管理するセンサー群、および搬送を制御する制御部などから構成されている。
原稿載置台22上の原稿の画像を読み取るためのスキャナユニット32は、原稿面上を露光するランプリフレクターアセンブリ33と、原稿からの反射光像を光電変換素子(CCD)36に導くための原稿からの反射光を反射する第1の反射ミラー34aを搭載してなる第1の走査ユニット31a、また第1の反射ミラーユニット34aからの反射光像を光電変換素子(CCD)36に導くための第2、第3反射ミラー34b、34cを搭載してなる第2の走査ユニット31b、光電変換素子(CCD)36上に結像させるための光学レンズ35、および原稿からの反射光像を電気的画像データに変換する光電変換素子(CCD)36から構成される。
【0021】
画像読取装置30は、RADF21とスキャナユニット32との関連した動作により、原稿載置台22上に読み取るべき原稿を順次載置させながら、原稿載置台22の下面に沿ってスキャナユニット32を移動させて原稿画像を読み取るように構成されている。
特に第1走査ユニット31aは、原稿載置台22に沿って左から右へと一定速度Vで走行され、また第2走査ユニット31bは、その速度Vに対してV/2の速度で同一方向に平行に走査制御される。
これにより、原稿載置台22上に載置された原稿の画像を1ライン毎に順次CCD36へと結像させて画像を読み取ることとなる。
【0022】
原稿画像をスキャナユニット32にて読み取ることにより得られた画像データは、画像処理部へ送られ、各種処理が施された後、画像処理部のメモリーに一旦記憶される。そして、出力指示に応じてメモリー内の画像を読み出してレーザー記録部40に転送して記録シート上に画像を形成させる。
このレーザー記録部40は画像を形成させるための記録材であるシートの搬送系41、レーザー書き込みユニット43、および画像を形成するための電子写真プロセス部48を備えている。
【0023】
レーザー書き込みユニット43は、上述したスキャナユニット32にて読み取った後のメモリーから読み出した画像データ、または外部の装置から転送されてきた画像データに応じてレーザー光を出射する半導体レーザー光源、レーザー光を等角速度偏向するポリゴンミラー、等角速度で偏向されたレーザー光が電子写真プロセス部48を構成する感光体ドラム上で等角速度で偏向されるように補正するf−θレンズなどを有している。
【0024】
電子写真プロセス部48は、感光体ドラム42、および感光体ドラム42の周囲に帯電器422、現像器44、第1の赤外線検知ユニット51、転写器421、クリーニング器423、除電器(図示せず)などを備えている。
感光体ドラム42は、矢印A方向に回転しながら、表面に静電潜像を形成する。帯電器422は、静電潜像を形成する前の感光体ドラム42を帯電させる。現像器44は黒色トナーにより静電潜像の現像化を行う。なお、現像器44には、トナーカートリッジを収納するトナー容器45を有している。トナー容器45には、画像形成装置1専用の赤外線反射特性を有する黒色トナーが収納される。赤外線反射特性を有する黒色トナーについては、後述する。
【0025】
現像器44の下流側には第1の赤外線検知ユニット51を配設する。第1の赤外線検知ユニット51は、赤外線発光素子51aおよび赤外線受光素子51bからなる。赤外線発光素子51aは、感光体ドラム42上のトナー像に赤外線を照射する。赤外線受光素子51bは、照射された赤外線が反射されたか否かを赤外線を受光することによって検知する。転写器421は、感光体ドラム42上に形成されたトナー像をシートなどの記録媒体に転写させる。クリーニング器423は、転写終了後の感光体ドラム42のクリーニングを行う。図示しない除電器は、感光体ドラム42を除電する。
【0026】
一方、搬送系41は、画像形成を行う電子写真プロセス部の特に転写器が配置された転写位置へとシートを搬送する搬送部424、該搬送部424へとシートを送り込むためのカセット給紙装置411、412、413または、必要なサイズのシートを適宜給紙するための手差し給紙装置414、転写後のシートに形成された画像、特にトナー像を定着するための定着器46、定着後のシートの裏面に再度画像を形成するためにシートを再供給するための再供給経路415とを備えている。
また、定着器46の下流側には、画像が記録されたシートPを受け取り、このシートに対して所定の処理を施す後処理装置47が配置されている。
【0027】
メモリーから読み出された画像データは、レーザー書き込みユニット43によってレーザー光線を走査させることにより電子写真プロセス部48内の感光体ドラム42の表面上に静電潜像として形成される。そして、電子写真プロセス部48において、静電潜像がトナー像として現像される。
【0028】
電子写真プロセス部での現像工程を以下に説明する。
表面に静電潜像を形成した感光体ドラム42は、矢印A方向に回転しながら、現像器44において静電潜像部分にトナーを吸着させる。感光体ドラム42に吸着されたトナー像は、第1の赤外線検知ユニット51において赤外線反射特性を有するか否かが検知される。トナー像が赤外線反射特性を有することが検知された場合には、転写器421によって、搬送部424から搬送されてきたシートにトナー像が転写される。
このようにして、トナーによって可視像化された画像は多段給紙ユニットのいずれかの給紙部から搬送されたシート(用紙)の面上に静電転写され定着される。そして、画像が形成された用紙(シート)は定着器46から排紙ローラを経由して後処理装置47内へと搬送される。
転写が終了した感光体ドラム42は、クリーニング装置423によってクリーニングされ、さらに図示しない除電器によって除電される。
【0029】
なお、第1の赤外線検知ユニット51によりトナー像が赤外線反射特性を有しないと検知された場合には、転写器421からシートへの転写は行われない。
【0030】
次に、第1の赤外線検知ユニット51による赤外線反射特性の有無の検知方法について図2を用いて説明する。図2は、黒色トナーの赤外線反射特性の有無を検知する検知手段の構成を示すブロック図である。
赤外線反射特性の検知手段は、第1の赤外線検知ユニット51、および、CPU11、判別部12からなる制御部10によって構成される検知部100において実施される。そして、検知結果は操作部13および操作キーを含む液晶の表示画面14からなる表示部200に送信される、あるいは、画像記録駆動制御部300に送信される。
【0031】
赤外線反射特性の検知は、第1の赤外線検知ユニット51の赤外線発光素子51aが感光体ドラム42上のトナー像に赤外線を照射する。赤外線受光素子51bは、トナー像から反射される赤外線、すなわち、発光素子51aから照射された赤外線の反射を検知する。赤外線受光素子51bによる検知結果はマシン制御部10内の判別部12に送られる。判別部12では、赤外線受光素子51bにおいて赤外線が受光されたか否か、即ち感光体ドラム421上のトナー像が赤外線反射性黒色トナーを使用しているか否かが判別される。この判別結果はCPU11に送られ、CPU11は判別結果に基づき、表示部200に表示指示を送る。
判別部12において、トナー像が赤外線反射性黒色トナーを使用していないと判断された場合、CPU11は表示部の表示画面14に「このトナーは本機種専用のトナーではありませんので、最適な画像が得られないことがあります」、あるいは、「このトナーは本機種専用のトナーではありませんので、原稿と複写物との区別を行うことができません」などの表示を指示する。
この表示画面により、ユーザーは、トナー容器45に収納されている黒色トナーが本画像形成装置用のトナーではない(赤外線反射特性を有しない)ことを知る。
【0032】
また、本画像形成装置1は、黒色トナーが赤外線反射特性を有しないと判別された場合には、画像の形成を行わない構成とすることができる。
すなわち、黒色トナーが赤外線反射特性を有しないと判別された場合には、表示部200にて上記の表示例が画面に表示がされるとともに、CPU11から画像記録駆動制御部300に画像記録を実施しない指示を送出する構成としてもよい。
この構成により、画像形成装置1用ではない、例えば、通常のカーボンブラックを使用した黒色トナーによる画像の形成を行わない構成とすることができる。
この構成により、画像形成装置1専用の赤外線反射特性を有する黒色トナーが確実に使用され、適正な赤外線反射特性を有する黒色トナーによる画像を得ることができる。また、本装置で形成される複写物は赤外線を反射するという光学特性を有することにより、原稿と画像形成装置により得られ複写物とを確実に判別することができる。
【0033】
さらに、本画像形成装置1において、赤外線反射特性を有する黒色トナーを用いていない場合に画像の形成を行うか否かを、ユーザーが設定することもできる。この場合、表示画面14、操作部13によって、ユーザーが設定を行うと、CPU11は設定に合わせた制御を実行する。
また、本実施の形態においては、黒色トナーの赤外線反射特性の有無の識別は、各記録媒体(用紙)への画像記録時毎に行う構成となっているが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、画像形成装置1のウォーミングアップ時に実施してもよい。
また、さらに他のタイミングでの識別の例として、黒色トナーがなくなった際のボトルからのトナー補給時あるいは、黒色トナーカートリッジ装着時が挙げられる。この場合、第1の赤外線検知ユニットは、トナー容器45に設置されていることが好ましい。
【0034】
さらに、本発明においては、図1に示すように、画像形成装置1の画像読取装置30に、原稿判別部として第2の赤外線検知ユニット61を配設する構成としてもよい。
赤外線検知ユニット61は、赤外線発光素子61aと赤外線受光素子61bとから形成される。第2の赤外線検知ユニット61は、原稿載置台22の下部で検知に適した場所に設置される。そして、原稿載置台22上に載置された原稿の読み取りが行なわれる前に、各原稿について赤外線反射特性の有無の検知を行う。
次に、第2の赤外線検知ユニット61による原稿の赤外線反射特性の検知手段の構成を図3により説明する。図3は、原稿の赤外線反射特性の有無の検知ユニットの構成を示すブロック図である。
【0035】
原稿の赤外線反射特性の有無の検知は、第2の赤外線検知ユニット61および、CPU11、判別部12からなる制御部10によって構成される原稿判別部150において実施される。検知結果は操作部13および操作キーを含む液晶の表示画面14からなる表示部200に送られる。あるいは、原稿読取駆動部400に送られる。
【0036】
原稿の赤外線反射特性の有無の検知を説明する。
原稿が原稿載置台22上に置かれると、原稿読み取り動作が実施される前に、赤外線発光素子61aが原稿に赤外線を照射する。赤外線受光素子61bは、赤外線発光素子61aから照射された赤外線が原稿から反射されるか否かを検知する。続いて、赤外線受光素子61bにおける検知結果がマシン制御部10内の判別部12に送られる。判別部12では、赤外線受光素子61bにおいて赤外線が受光されたか否か、即ち原稿が赤外線反射性黒色トナーを使用しているか否かが判別される。この判別結果はCPU11に送られ、CPU11は判別結果に基づき、表示部に指示を送る。
【0037】
原稿が赤外線反射性黒色トナーを使用していると判断された場合、CPU11は表示部の表示画面14に「本原稿は赤外線反射性のトナーを使用しています」などという旨の表示をするように指示を出す。これにより、ユーザーは原稿が赤外線反射性の黒色画像であること、すなわち、赤外線反射性のトナー使用の複写物であることを知る。
また、画像形成装置が、孫コピーされると弊害を生じるような原稿用の画像形成装置である場合には、原稿が赤外線反射性の黒色画像の有無を判断することによって、孫コピーを規制することができる。即ち、画像形成装置において、原稿判別部150が原稿の画像が赤外線反射性を有していると判別した場合、CPU11は、原稿読取駆動制御部400に画像読取装置30の駆動を停止する旨の指示を送る構成とすることも可能である。これにより、赤外線反射特性を有する黒色トナーを使用した複写物の孫コピーを確実に防止できる。従って、有価証券、紙幣などの偽造防止に有用である。
【0038】
次に、本発明に係る黒色トナーについて以下に説明する。本発明に係る黒色トナーは、赤外線反射特性を有するものである。この黒色トナーは、赤外線反射性黒色有機顔料が用いられる。具体的には、下記一般式(I)で表されるアゾ系顔料、アゾメチン黒色有機顔料等を挙げることができる。
【化1】
但し、上記式中のXは、N=NまたはCONHであり、nは1または2であり、R は水素原子またはニトロ其であり、R は、ハロゲン原子、メチル基、ニトロ基またはメトキシ基を有してもよいフェニル基または置換基を有していないナフチル基であり、n=2のときR は、メトキシ基を有してもよいビフェニレン基である。)
【0039】
なお、本実施の形態においては、赤外線反射性黒色有機顔料の一例として大日精化工業株式会社製のクロモファインブラックA−1103(商標)を使用している。この黒色トナーは、カーボンブラックを顔料とする従来の黒色トナーとは異なり、照射した赤外線を反射するため白色化して見える。従って、この黒色トナーを使用して複写物が形成された場合、複写物に赤外線を照射して白色化の有無を確認することで、赤外線反射特性を有する黒色トナーによる複写物か否かを容易かつ確実に確認できる。
【0040】
また、この種黒色トナーは、バインダー樹脂として、ポリエステル、スチレンアクリルブタジエン共重合体ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレンの少なくとも1種を使用することが好ましい。この構成によれば、黒色トナーにおいて、上記赤外線反射性黒色有機顔料が、上記のバインダー樹脂に対して、良好な分散性および着色性を得ることができる。さらに、トナーとして好ましい帯電性、現像性などが得られる。
【0041】
また、この黒色トナーにおいて、上記赤外線反射性黒色有機顔料は、バインダ樹脂に対して0.5〜15重量%の割合で用いられることが好ましい。この構成によれば、赤外線反射性黒色有機顔料は、上記バインダー樹脂に対して、より良好な分散性および着色性を得ることができる。
【0042】
次に、本発明の黒色トナーによる赤外線反射特性を図4に示す比較例でみる。
図4は、従来のカーボンブラックと、赤外線反射性黒色有機顔料をバインダーとなるポリエステル樹脂に対して5重量%の割合で使用したトナーとの赤外線受光素子による検知レベルを示している。このグラフは全反射を100%として比較したものである。ここで赤外線発光素子の波長は、赤外線反射性黒色有機顔料が最も高い反射率を持つ800nmとした。
このグラフが示すように、赤外線反射性黒色有機顔料を用いたトナー(本発明に係るトナー)がカーボンブラックに比較して非常に高い赤外線反射性を有することが判る。
なお、本実施の形態においては、黒色単色の画像形成装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されることなく、本発明の画像形成装置は、例えば、黒色、イエロー、マゼンタ、シアンのトナーを含むカラー画像形成装置であってもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、取り扱いが容易な赤外線を反射する光学特性を有する黒色トナーを使用することで、複写物と原稿とを判別可能な複写物を得ることができる画像形成、およびその装置を提供すると共に、赤外線反射特性を有しない他機種用の黒色トナーが誤って使用されることを防止することができる画像形成装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の全体説明図。
【図2】 本発明の検知ユニットの構成説明ブロック図。
【図3】 本発明の原稿検知ユニットの構成説明ブロック図。
【図4】 赤外線反射特性を示すグラフ。
【符号の説明】
1 デジタル複写機
10 制御部
21 原稿搬送手段
22 原稿載置台
30 画像読取装置
32 スキャナユニット
36 光電変換素子
40 レーザー記録部
41 搬送系
42 感光体
43 レーザー書き込みユニット
44 現像器
45 トナー容器
46 定着器
48 電子写真プロセス部
51 第1の赤外線検知ユニット
61 第2の赤外線検知ユニット
100 検知部
200 表示部
300 画像記録制御部

Claims (3)

  1. 原稿画像の読取手段、得られた画像データを静電潜像に変換する静電潜像形成手段、静電潜像部分にトナー像を形成する電子写真プロセス手段、記録媒体にトナー画像を転写・定着する画像記録手段、各手段の駆動を制御する制御手段を備えた画像形成装置において、
    前記電子写真プロセス手段は赤外線反射特性を有する黒色トナーを含む現像剤のみを備えると共に、該電子写真プロセス手段により形成されたトナー像に赤外線を照射して赤外線反射特性の有否を検知する検知手段を備え、
    前記黒色トナーは、照射した赤外線に反射すると白色化するアゾメチン黒色有機顔料を含んでおり、該電子写真プロセス手段により形成されるトナー像は、すべて赤外線反射特性を有する黒色トナーで形成されると共に、該検知手段が赤外線を照射すると白色化して赤外線反射特性を示す画像であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記アゾメチン黒色有機顔料を含んだ黒色トナーの反射率は50%以上である請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記赤外線反射特性の有否を検知する検知手段は、電子写真プロセス手段に配設する第一の検知手段と、原稿画像読取手段に配設される第二の検知手段とを備え、
    前記第二の検知手段は、原稿画像の読み取りが行われる前に原稿の画像が赤外線反射特性を有するか否かを検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
JP2002141514A 2002-05-16 2002-05-16 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4280460B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002141514A JP4280460B2 (ja) 2002-05-16 2002-05-16 画像形成装置
US10/423,964 US6957024B2 (en) 2002-05-16 2003-04-28 Image forming device, toner and copy
CNB031311792A CN100351706C (zh) 2002-05-16 2003-05-16 图象形成装置及调色剂以及复制物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002141514A JP4280460B2 (ja) 2002-05-16 2002-05-16 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003330338A JP2003330338A (ja) 2003-11-19
JP4280460B2 true JP4280460B2 (ja) 2009-06-17

Family

ID=29416980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002141514A Expired - Fee Related JP4280460B2 (ja) 2002-05-16 2002-05-16 画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6957024B2 (ja)
JP (1) JP4280460B2 (ja)
CN (1) CN100351706C (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8773725B2 (en) 2012-03-23 2014-07-08 Ricoh Company, Ltd. Information processing apparatus, image generating method, and storage medium

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7253510B2 (en) 2003-01-16 2007-08-07 International Business Machines Corporation Ball grid array package construction with raised solder ball pads
US8293443B2 (en) * 2007-10-12 2012-10-23 Lexmark International, Inc. Black toners containing infrared transmissive and reflecting colorants
US8133647B2 (en) * 2007-10-12 2012-03-13 Lexmark International, Inc. Black toners containing infrared transmissive
US7894732B2 (en) 2008-02-28 2011-02-22 Lexmark International, Inc. IR fluorescent toner compositions
US20090280425A1 (en) * 2008-05-09 2009-11-12 Gary Allen Denton Black Toner Formulations
JP5024308B2 (ja) * 2009-02-23 2012-09-12 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 現像用トナー
US8192906B2 (en) * 2009-03-13 2012-06-05 Lexmark International, Inc. Black toner formulation
US8064102B1 (en) * 2010-07-01 2011-11-22 Xerox Corporation Embedding frequency modulation infrared watermark in digital document
KR20190119869A (ko) * 2018-04-13 2019-10-23 휴렛-팩커드 디벨롭먼트 컴퍼니, 엘.피. 토너 중의 형광체를 검출하는 광검출부를 구비하는 프린터
JP7258624B2 (ja) * 2019-03-27 2023-04-17 住友理工株式会社 内装部品
CN112130776A (zh) * 2019-06-25 2020-12-25 株式会社理光 图像处理装置、打印***、记录媒介及潜像嵌入方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63175987A (ja) * 1987-01-16 1988-07-20 Dainichi Color & Chem Mfg Co Ltd バ−コ−ド記録体
JPH01167867A (ja) * 1987-12-24 1989-07-03 Konica Corp 画像形成装置
JP3374980B2 (ja) 1992-07-20 2003-02-10 大日本印刷株式会社 湿式現像剤、その製法及び湿式現像剤を用いた印刷物
JPH08320589A (ja) * 1995-05-24 1996-12-03 Mita Ind Co Ltd 黒色感光性トナー
JP2000212208A (ja) * 1999-01-28 2000-08-02 Fuji Photo Film Co Ltd 光重合性組成物、画像形成材料、および画像形成方法
JP2001134027A (ja) * 1999-08-20 2001-05-18 Sharp Corp 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8773725B2 (en) 2012-03-23 2014-07-08 Ricoh Company, Ltd. Information processing apparatus, image generating method, and storage medium

Also Published As

Publication number Publication date
CN1460898A (zh) 2003-12-10
JP2003330338A (ja) 2003-11-19
US20030215249A1 (en) 2003-11-20
US6957024B2 (en) 2005-10-18
CN100351706C (zh) 2007-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4280460B2 (ja) 画像形成装置
JPH05224479A (ja) 画像形成装置
JP2005269432A (ja) 画像形成装置及び画像形成システム
JP2007079052A (ja) 原稿搬送装置、原稿読取装置、画像形成装置
JP2006285142A (ja) 画像形成装置
JP2004155522A (ja) 画像形成装置
JP2000206842A (ja) 画像形成装置
US20070003295A1 (en) Image-processing device, image forming device, electronic equipment, and image forming method
JP4588588B2 (ja) 原稿搬送装置、並びにこれを用いる原稿搬送読取ユニット及び複写機
US11768725B2 (en) Image forming apparatus with multiple cassettes and determination portion to determine a prohibited operation
JPH04301659A (ja) 画像形成装置
JP6701561B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成システム
JP2002108136A (ja) 画像形成装置
JP4721837B2 (ja) 原稿搬送装置
JP2021109755A (ja) 原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP2024002138A (ja) 画像形成装置
JP3248769B2 (ja) 画像形成装置
JP2000147965A (ja) 画像形成装置
JP2006072224A (ja) 画像形成装置
JP2000352912A (ja) 画像形成装置
JP2004212693A (ja) 画像形成装置
JPH01285978A (ja) 画像処理装置
JP2006084850A (ja) 画像形成装置
JPH0566636A (ja) 電子写真装置
JP2006325065A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070607

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081007

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081205

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20081215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090217

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090316

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4280460

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees