JP2004212693A - 画像形成装置 - Google Patents

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Naoyuki Tonomura
尚之 外村
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Abstract

【課題】シートによる仕分けのために専用の仕分けスペースを必要とせず、簡単に安価な構成で組単位に明確に排出仕分けする。
【解決手段】2つ以上の給送部1,4と、給送部1,4から給送されたシートに画像を形成する画像形成部2と、給送部1,4に積載されたシートの表面状態を検知するシート表面粗さ検知センサ101,102とを有し、画像形成部2は未定着トナー画像を有するシートに加熱定着させる定着部7を備え、シートが排出される排出トレイ754を有する画像形成装置において、インサートシートの挿入による排出仕分けを設定した時、所定の1枚或いは1組となる複数枚のシート処理出力開始又は終了信号に基き、シート処理出力の開始に先立って又はシート処理出力の終了後に、検知センサ101,102によって判別された定着クリーニングシートが収容された給送部から定着クリーニングシートを画像形成2に給送するように構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば複写機・レーザビームプリンタ(LBP)・ファクシミリなどの電子写真方式あるいは静電記録方式の画像形成装置に関し、特に画像を形成して排出される複数組みの集積したシートの各組間にシートを挿入するシート挿入モードを選択可能な画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置としての複写機は、原稿の画像に基づくトナーによる可視像を担持する像担持体としての感光体ドラムを備えている。この複写機で画像を形成する場合、トナー像を担持させた感光体ドラムにシート材としての記録紙を搬送して記録紙にトナー像を転写し、トナー像を転写した記録紙を定着部によって加圧・加熱することにより記録紙に画像を定着させる。つまり、画像の形成される記録紙は、感光体ドラムに対向した転写位置および定着部を通して延びた搬送路を介して搬送されて排出される。
【0003】
この種の画像形成装置は画像形成された記録紙が単一の排出トレイ上に重ねて排出されるため、ある一連の画像情報を記録した記録紙の組と、他の一連の画像情報を記録した記録紙の組との境界が判然とせず、排出トレイ上に積載された記録紙が多い場合には、記録紙の組間の境界位置を探すために多くの時間と労力が必要であるといった問題があった。
【0004】
上記問題を解決するために、複数の排出トレイを装備してトレイ単位で記録紙を仕分ける方法或いは一連の画像情報を記録した記録紙の組ごとにステイプルする等の方法が知られている。しかし、この方法では装置の大型化、コストアップを招くことが明らかである。
【0005】
そこで特開平1−92174号公報には、画像を形成して排出される複数組の記録紙の各組間に挿入シートを挿入するシート挿入モードが選択されると、所定枚数の1組のコピーが終了したタイミングで、記録された記録紙のサイズより幅方向或いは長手方向のいずれかが長い異サイズの記録紙が給送部から搬送され、各組の画像形成が終了したシート間に挿入する画像形成装置が開示されている。これにより低価格で簡単に複数組の記録紙の仕分けが実現可能となっている。
【0006】
【特許文献1】
特開平1−92174号公報
【特許文献2】
特開平5−207210号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平1−92174号公報に記載の所謂ウイング型複写機は、設置場所によっては、排出トレイが外付けであるため、当該トレイを壊してしまうなどの不具合があり、また設置スペースが装置本体の投影面積よりかなり広めであるため、装置の小型化のためには大きなネックになっていた。
【0008】
また近年、オフィスにおいては、OA機器の導入が推進されており、そのため数多くのOA機器が設置されている。これらOA機器の設置のために広い空間が占有され、その結果大きなオフィス床面積を必要としているのが現状である。これに対し、特に都市部においては、オフィスの賃貸料が上昇して高価となり、オフィス床面積をできるだけ少なくすること、そのためにOA機器の設置のための空間をできるだけ節約することが要望されている。
【0009】
そこで、画像形成装置の占有スペースを縮小化し且つその設置の自由度を増やすべく、特開平5−207210号公報のような提案がされている。これによれば、シート上に画像を形成する作像エンジンと、当該作像エンジンで画像を形成されたシートを排出するシート排出手段と、当該シート排出手段により排出されたシートを積載するシート積載部を上記作像エンジンの上方に形成する作像エンジン筐体と、シート積載部の上方に空間を隔てて配置され、原稿画像情報を電気信号に変換して上記作像エンジンに供給するスキャナ手段と、当該スキャナ手段を上記シート積載部の上方に空間を隔てて支持する支持手段とを有してなる画像形成装置を提供できる。このように、作像部とスキャナ部との間にシートを排出する所謂ウイングレス型装置は、装置筐体側方に排出トレイを張り出す必要がないので、上記した外付け排出トレイの疎ましさが解消され、装置の設置スペースの制約を減らすことが可能である。
【0010】
しかし、上述の特開平5−207210号公報で提案されている所謂ウイングレス型画像形成装置においては、作像部筐体上面をシート積載部としていて、他に排出個所を有していないために、複数枚原稿のコピーを行う際に、例えば人数分の会議資料を各自用に揃えるべくソート(丁合い)したり、原稿のページ毎にコピーシートを揃えるべくスタック(仕分け)することができない。ソートやスタックするために、装置筐体側方に排出トレイを取り付けては、ウイングレス型装置とならない。そこで、特開平1−92174号公報のように記録紙の各組間に挿入シートを挿入する仕分けは有効なのであるが、作像部の上方にシート積載部を形成し、その上方に空間を隔ててスキャナ部を配置しているため、シート積載(排出)部が作像部筐体とスキャナ部の間に囲まれ、シートがいわば胴内部に排出されるので、取り出しの際に手探り操作となり、ユーザは覗き込まなくては記録シートの組との境界位置が判別できないという課題があった。
【0011】
またオフィスの省スペース化のために従来の複写機能だけでなくファクシミリ機能やプリンタ機能を併せ持つ、所謂複合型の画像形成装置が市場に求められるようになると、従来の単一機能の画像形成装置よりも使用される割合が増え、耐久性が必要となった。
【0012】
画像形成装置にはトナーの載ったシートを高精度に搬送されるために、多くのローラが使用されている。しかし、これらのローラは使用回数に伴い紙粉、トナー等がローラ表面に付着し摩擦力の低下を招き、送り精度に問題が生じたり、最悪の場合は搬送不能になるといった問題があった。また、トナー像をシートに定着させるための定着部で採用されている加熱ローラと加圧ローラでは表面の紙粉の付着に伴い、トナーが付着し画像を汚すという問題があった。
【0013】
従来これらの問題を解決するために定着部の少なくとも一方のローラ表面にクリーニング部材を圧接し、ローラの高寿命化を図ってきた。
【0014】
しかし、これら従来のローラクリーニング方法は装置の小型化が難しいばかりか、クリーニング部材のクリーニング性の維持が難しく、ローラクリーニングとしては課題が残っていた。
【0015】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、シートによる仕分けのために専用の仕分けスペースを必要とせず、簡単に安価な構成で問題なく組単位に明確に排出仕分けすることである。特に、排出されたシートを取り出す際に手探り操作となっても、ユーザが記録済みシートの組の境界位置の判別が容易になり、仕分けが簡単になるようにすることである。
【0016】
また、定着部に特別なクリーニング機構を設けることなく、長期にわたって良好な画像が得られるようにすることである。さらに、ユーザの手を煩わせず、常に良好な画像品質が得られるようにすることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、少なくとも2つ以上のシート給送手段と、前記シート給送手段から給送されたシートに画像を形成する画像形成部と、前記シート給送手段のそれぞれに積載されたシートの表面状態を検知する検知手段と、を有し、前記画像形成部は未定着トナー画像を有するシートに加熱及び加圧により前記未定着トナーを加熱定着させる定着部を備え、前記画像形成部で画像形成されたシートが排出される排出トレイを有する画像形成装置において、画像形成されたシートにインサートシートの挿入による排出仕分けを設定した時、所定の1枚或いは1組となる複数枚のシート処理出力開始又は終了信号に基づいて、所定のシート処理出力の開始に先立って又は所定のシート処理出力の終了後に、前記検知手段によって判別された定着クリーニングシートが収容された前記シート給送手段から定着クリーニングシートを画像形成部に給送するように構成したことを特徴とする。
【0018】
上記構成によれば、シートによる仕分けのために専用の仕分けスペースを必要とせず、簡単に安価な構成で問題なく組単位に明確に排出仕分けすることが可能である。特に、排出されたシートを取り出す際に手探り操作となっても、ユーザが記録済みシートの組の境界位置の判別が容易になり、仕分けが簡単になる。
【0019】
また、定着部に特別なクリーニング機構を設けることなく、長期にわたって良好な画像が得られる。さらに、ユーザの手を煩わせず、常に良好な画像品質が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0021】
〔第1実施形態〕
図4から図6を参照して本実施形態に係る画像形成装置の概略を説明する。図4は本実施形態の画像形成装置の断面図、図5は原稿読取部の断面図、図6は装置本体の斜視図である。
【0022】
1は装置本体、2はレーザビームプリンタからなる画像形成部、3は複数枚のシートSを収納し、1枚ずつ搬送するカセット給送部、4はMP(マルチペーパー)給送部、5はシート搬送部、6は装置全体の制御部、7は定着部、8は両面搬送部、9は原稿Dを複数枚積載して一枚ずつ搬送する原稿搬送部、10は原稿Dの画像情報を読み取る画像読取部、11は表示部・入力キー等により構成される操作部である。
【0023】
画像読取部10の下方は記録排出部12が設けられ、いわゆる胴内排出の構成をとっており、画像読取部10は支持部材617によって支持され、記録排出部12と画像読取部10は画像読取部10に設けられたリーダ底板616で仕切られている。
【0024】
(リーダ)
画像読取部10の上面には原稿台ガラス601、流し読みガラス602、ジャンプ台603が設けられている。
【0025】
画像読取部10の上部には原稿圧着板604を備えた原稿搬送部9が画像読取部10の後方に図示しないヒンジを介して設けられている。
【0026】
画像読取部10内には、画像読取手段である密着型イメージセンサ606、キャリッジ607、ガイドシャフト608、タイミングベルト609、駆動プーリ610、画像処理中継基板611を設け、オプションとして原稿サイズ検知センサ612を配置することが可能である。
【0027】
密着型イメージセンサ606は、図示しない一次元光電変換素子と、セルフォックレンズ(商標)と、セルフォックレンズ(商標)の両側に光源を配置し、それらを一つの筐体に収めたデバイスである。
【0028】
密着型イメージセンサ606はキャリッジ607上に図示しないバネで弾性支持され、原稿台ガラス601の方向に付勢され、原稿台ガラス601上に配置した原稿Dまでの距離が焦点深度を外れないように一定の距離を保っている。
【0029】
キャリッジ607は読取駆動モータ613によって駆動されるタイミングベルト609に接続され、密着型イメージセンサ606内の一次元光電変換素子に垂直なガイドシャフト608に沿って画像読取部10内を往復運動する。
【0030】
密着型イメージセンサ606の位置は、ホームポジションセンサ614の検知タイミングを基点として読取駆動モータ613の回転周波数および回転時間により制御される。
【0031】
原稿Dが原稿台ガラス601上に配置され、原稿圧着板604を備えた原稿搬送部2が閉じられると、所定の開閉角度のタイミングで原稿サイズ検知センサ612により原稿のサイズが検出される。
【0032】
コピーのスタートキー112が押下されると、検出された原稿サイズと操作部11から入力された変倍率の情報に従って所定のサイズのシートが選択され、該シートSの給送動作が開始される。適切なサイズのシートが存在しない場合には、その旨LCD111に表示する。
【0033】
スタートキー112の押下後、シェーディングを行い、原稿先端から走査し、画像読取部10内に設けた画像処理中継基板611でA/D変換が行われ、装置本体の読取画像処理部52へ送られる。密着型イメージセンサ606と画像処理中継基板611は図示しないフラットケーブルで電気的に接続されている。
【0034】
走査が終わると読取駆動モータ613が逆回転して密着型イメージセンサ606をもとの待機位置に戻す。
【0035】
(DF)
原稿搬送部9における構成および動作は以下のとおり。原稿載置台21には原稿Dの搬送方向と直角方向(原稿Dの幅方向)にスライド可能なスライダ21aが設けられていて、前記スライダ21aによって原稿載置台21上に積載された原稿Dの両サイドを揃えることが出来るようになっている。
【0036】
原稿積載台21上に原稿Dを積載すると、原稿検知センサ21bで原稿の存在が検知され、長さ検知センサ21cとスライダ21aの移動量により検知する幅検知センサ21dにより、原稿のサイズが検知され、装置本体1内の本体制御部6に情報が渡され、操作部11から入力された変倍率に従って所定のサイズのシートが選択される。適切なサイズのシートが存在しない場合には、その旨LCD111に表示する。
【0037】
なお、原稿検知センサ21bが原稿を検知しない場合には、静止読み側である原稿台ガラス601上に原稿が配置されたものと判断して、密着型イメージセンサ606は原稿台ガラス601側を走査する。
【0038】
原稿検知センサ21bが原稿を検知した場合は、操作部11上のスタートキー112が押下されると、密着型イメージセンサ606はシェーディングを行い、ジャンプ台603を挟んで原稿台ガラス601と反対側の流し読みガラス602の下方に移動し静止する。
【0039】
原稿載置台21上に積載した複数枚の原稿Dを分離パッド22aと圧接した分離ローラ22bで1枚ずつ分離し、原稿搬送ローラ22cにより、Uターン通紙パス22dにて搬送される。
【0040】
さらに原稿Dが原稿先端検知センサ22fを通過した後、給送ローラ22e等で第一の画像読取部615に搬送し、原稿先端が密着型イメージセンサ606の停止した画像読取位置に達するタイミングで原稿画像を走査し始め、画像信号が画像処理中継基板611でA/D変換が行われ、装置本体1の読取画像処理部52へ送られる。
【0041】
第一の原稿読取部615では、原稿Dは原稿押えローラ22gにより流し読みガラス602に近接させつつ原稿Dの画像情報が読み取られる。
【0042】
原稿Dはジャンプ台603で流し読みガラス602上面から掬い上げられ、原稿排出ローラ22hを経て原稿排出トレイ23上に排出される。
【0043】
原稿積載台21に積載されたすべての原稿が読み終わり、原稿検知センサ21bが「原稿なし」を検知すると、密着型イメージセンサ606はもとの待機位置に戻る。
【0044】
(カセット)
カセット給送部3は、装置本体1に対して着脱可能なフィーダ部301と、フィーダ部301に対して着脱可能な給送カセット302で構成される。
【0045】
フィーダ部301は装置本体1を下から支持するための構造体としての機能を有しており、複数のフィーダ部を装置本体1の下方に接続することができる。
【0046】
給送カセット302はシート束を積載し給送ローラ303へ付勢するカセット中板304と、給送ローラ303と協働してシートの括りだし枚数を制限するための分離パッド305と、シート束の幅方向を規制するサイド規制板306、シート束の後端を規制する後端規制板307から構成される。
【0047】
シートSは、シートサイズに合わせて移動可能に装着されたサイド規制板306によって側端面を規制されることにより、斜行や不送りの発生が防止されるようになっている。
【0048】
画像は、給送カセット302に積載されたシートSの下面側に記録し、シートSの有無はカセットセンサ308により検出される。また、上述した給送カセット302は、本実施形態では約250枚のシートの積載が可能であり、装置本体1に対して前面方向に引き出し可能(フロントローディング方式)に構成されている。また、給送カセット302には、種々のシートサイズ(例えばA4,A5,B4,B5,レター,リーガルの6種類)のシートが積載可能となっている。
【0049】
給送カセット302に積載されたシートSは半円状の給送ローラ303と分離パッド305によってシートのうち最上位のシートSが1枚ずつ分離(摩擦片分離方式)、搬送される。
【0050】
装置本体1内の本体制御部6から、シートSを括りだすトリガがかかると、給送ローラ303は図示しないモータからの動力を受け、同じく図示しないソレノイドによる動力の接続により、シートSの括りだし動作を行う。
【0051】
給送ローラ303の下流にリトライセンサ312と引き抜きローラ対313が設けられており、給送ローラ303を駆動するトリガがかかった後、所定の時間を経てもシートSがリトライセンサ312で検出されないときには、本体制御部6は再度給送ローラ303を回転させるトリガを発してシートSの括り出し動作を行う。
【0052】
引き抜きローラ対313によってシートSが搬送され、引き抜きローラ対313が配置されている搬送ガイド315と装置本体1の骨格をなす本体フレームの一部で構成されるシート搬送Uターンガイド、装置本体1に配置されたMPガイド407によって反転される。
【0053】
分離されたシートSは所定時間後にTOPセンサ202により先端を検出される。給送が開始されてから所定時間以内にTOPセンサ202がシートSの先端を検出しない場合はジャムと判断するようになっている。
【0054】
また、上述したカセット給送部3と装置本体1とが着脱可能であることは既述であるが、当該カセット給送部3と同様の構成を有する2段目以降のカセット給送部3をさらに追加することが可能である。
【0055】
(MP)
MP(マルチペーパー)給送部4は、MP給送ローラ401、MP分離パッド402、MP中板403、MPトレイ404、MP延長トレイ405、MP中板バネ(不図示)、シート規制板406を備えている。
【0056】
このMP給送部4からもシートSの搬送は可能で、複数枚のシートSはMP中板403上に載置され、MP給送ローラ401と分離パッド402との協働により本体内部の転写前ローラ対201へ搬送される。
【0057】
MP給送部4の使用時において、通常サイズのシートについては開閉可能なMPトレイ404を使用し、また、MP中板403に積載できないサイズのシートについてはMP延長トレイ405を引き出すことにより、シートの後端がMPトレイ404からはみ出して垂れ下がることを防止するようにしている。また、MP中板403はMP中板バネにより上方に付勢されているが、当該MP中板403は待機状態ではカム(不図示)により押下げられているため、シートSをMP中板403に積載することが可能となっている。
【0058】
装置本体1の本体制御部6からMP給送の開始を指示する信号が出力された場合は、カム(不図示)が回動し、MP中板403の押下げ解除により積載されたシートSは半円状のMP給送ローラ401に圧接され、MP分離パッド402により摩擦片分離方式で1枚ずつ分離され搬送される。分離されたシートSは、MP給送ローラ401及びMP分離パッド402により圧接搬送が続行され、カセット給送搬送路314と合流し、転写前ローラ対201に受け渡される。
【0059】
給送が開始されてから所定時間以内にTOPセンサ202がシートSの先端を検出しない場合はカセット給送部3と同様にジャムと判断するようになっている。
【0060】
(レジスト)
レジストシャッター203はシートSの先端が到達する時点ではバネ(不図示)によって図4の反時計回り方向に付勢され待機している。シートSの先端がレジストシャッター203の端部に突き当たり、その後もMP給送ローラ401または引き抜きローラ対313によるシートSの給送が行われると、シートSにある程度のたわみループが形成される。たわみループの反力でシートSの先端辺がレジストシャッター203端部にならって平行化されることにより、シートSの斜行が補正される。その後もさらにMP給送ローラ401または引き抜きローラ対313の給送が行われると、たわみループ力がレジストシャッター203を付勢しているバネ(不図示)の力に打ち勝って搬送され、転写前ローラ対201のニップに挟持される。
【0061】
(画像形成部)
画像形成部2は、作像部とシート搬送部5と定着部7からなる。作像部はレーザースキャナ204とトナー一体型の記録カートリッジ205および、転写ローラ206からなり、記録カートリッジ205は本体に対して向かって前面方向に着脱可能である。
【0062】
レーザースキャナ204は、レーザービーム発振器204a、ポリゴンミラー204b、折り返しミラー204cを備えており、レーザービーム発振器204aから変調信号を射出し、ポリゴンミラー204bにより感光体ドラム205aに走査光を照射し、折り返しミラー204cにより走査光を反射する。
【0063】
(記録カートリッジ)
感光体ドラム205aは、帯電ローラ205b、現像スリーブ205c、クリーニングブレード205d、トナーホッパー205eと共に記録カートリッジ205の内部に一体に組み込まれている。感光体ドラム205aの表面は帯電ローラ205bにより均一に帯電され、その表面にレーザービーム発振器204aからの走査光が照射されることにより潜像が形成され、当該潜像が現像スリーブ205cから供給されるトナーにより顕像化されるようになっている。
【0064】
(シート搬送部)
シート搬送部5は転写ローラ206で感光体ドラム205a表面に形成されたトナー像を転写されたシートSを定着部7へ搬送する機能を有している。シート搬送ガイド501は搬送ベルト502を有しており、感光体ドラム205aの下流から定着部7までのシート搬送を補助し、かつ、感光体ドラム205aと定着部7の搬送経路長よりも短いシートSもトナー画像を乱すことなく搬送可能としている。
【0065】
(定着部)
作像部の下流側のシート搬送経路には、定着部7、第1の排出ローラ対751が配置されている。定着部7はエンドレス定着フィルム701、加圧ローラ702、加圧ローラ702をエンドレス定着フィルム701の方向へ付勢する加圧ばね(不図示)それらを支持する定着フレーム703からなり、エンドレス定着フィルム701の内部にはヒータ704が設けられ、ヒータ704の表面に接して温度検知センサ(不図示)が設けられている。
【0066】
エンドレス定着フィルム701は厚さとして例えば40μm程度の薄膜フィルムを用いており、加圧ローラ702の駆動力で回転駆動される。ヒータ704は低熱容量線状加熱体を用い、エンドレス定着フィルム701も薄膜のため、所定の定着温度への立ち上がり時間の短縮化、省電力化が実現可能である。
【0067】
TOPセンサ202の信号に基づいて感光体ドラム205aに形成されたトナー像の先端とシートSの先端が一致するようなタイミングで搬送されたシートSは、転写ローラ206により感光体ドラム205a表面に形成されたトナー像が転写された後、シート搬送部5に沿って搬送され、更に定着部7によりトナー像が定着されてから、第1の排出ローラ対751により排出反転パス752へ排出される。第1の排出ローラ対751の直前には定着センサ705が設けられておりTOPセンサ202から一定時間後にシートSの先端を検知しない場合はジャムと判断するようになっている。
【0068】
(排出)
定着後のシートSは排出反転パス752によって記録画像面を下にしながら第2の排出ローラ対753によってシートSのカールを補正してから、排出トレイ754に排出、積載される。
【0069】
(両面搬送部)
両面搬送部8は装置本体1の下部に配置され、定着部7を搬送されたシートSの後端が定着センサ705を検知すると、所定時間後に制御部6から出力される画像信号に基づいて、不図示の排出モータによって第2の排出ローラ対753が逆転駆動される。
【0070】
第2の排出ローラ対753が逆転することでシートSの後端が第1の排出ローラ対751と該第1の排出ローラ対751と圧接している両面搬送コロ801によって、排出反転パス752から両面搬送部8に搬送される。両面搬送部8に搬送されたシートSは斜送ローラ対802によって端部が整合され、給送ローラ303の上部に配置された再給送ローラ対803により装置本体1に再び搬送され、カセット給送搬送路314と合流する。
【0071】
(カバー)
装置本体1にはカートリッジカバー212が開閉可能に設けられていて、カートリッジカバー212を開くことによって記録カートリッジ205を装置本体1の外に引き出して交換できるようになっている。また、カートリッジカバー212にはインターロック機構が備わっており(不図示)、カートリッジカバー212が開いているか、記録カートリッジ205が装置本体1にセットされていない場合は装置本体1が動作しないようになっている。
【0072】
また記録中にジャムが発生した場合、給送カセット302、カートリッジカバー212、排出カバー755のいずれかを開けることによって内部に滞留しているシートSを取り出すことができるようになっている。
【0073】
また、記録カートリッジ205に設けたドラム感光防止シャッター205fは記録カートリッジ205の装置本体1へのセットと連動するようになっており、カートリッジカバー212を開いて記録カートリッジ205の装置本体1へのセットした時シャッター205fが開き、記録カートリッジ205を装置本体1から取り出した時にシャッター205fが閉じることで感光体ドラム205aの不必要な感光を防止するようになっている。
【0074】
(制御系)
図7は本発明におけるLBPを使用した複写機の本体制御部6のブロック図である。図において、53は複写機全体を制御するCPUであり、MPU53a、MPU53aの制御プログラム等を格納するROM53b、各種データ処理のワークエリアや画像情報の一時的記憶部として使用されるRAM53c、画像の変倍、解像度変換等を行う画像処理部等により構成されている。
【0075】
またCPU53には公知の構成からなるカレンダ、時計機能などが備えられ、RAM53cのうちワンタッチキー宛先情報、ソフトウェアスイッチ情報等の重要なシステム設定情報を格納する領域はバッテリーバックアップによって停電等の不慮の障害から保護されている。
【0076】
操作部11はスタートキー112、ストップキー113、テンキー114等の各種キースイッチ等からなるキー入力部66と表示部65で構成されている。表示部65は各種メッセージの表示を行うLCD111からなる。
【0077】
画像読取部10は、読取モータ等の読取駆動制御部54、画像の読取を行う読取センサ55、読み取った画像のシェーディングや2値化、エッジ強調、スムージング等を行う読取画像処理部52、原稿検知等を行う各種センサ56からなる。
【0078】
記録部4は記録モータ等の記録駆動制御部57、レーザースキャナや電子写真プロセスの制御等を行う記録ユニット58、記録する画像のスムージング等を行う記録画像処理部64、シート等の検知を行う各種センサ62からなる。
【0079】
本装置がファクシミリ送受機として機能する場合の制御系は以下のものから構成される。発呼、着呼、画像データの符号化等を行う通信制御部63はMODEM、NCU等からなる接続部59を持ち、接続部59には通信網59a、ハンドセット59bが接続される。外部インターフェイス60はCPU53から直接データの送受信を行うインターフェイスであり、例えばRS232C、SCSI、LAN、USB、IEE1394、赤外線等の回線を通じて装置外部のコンピュータや周辺機器と接続することで装置を外部のコンピュータのスキャナプリンタ等として使用したり、外部周辺機器に対するホストとして機能する。
【0080】
HDD61は大容量の不揮発性メモリとして画像情報等の保存に使用される。
【0081】
(画像形成動作)
ここで、図1のフローチャートを使用してシート挿入モード(インサートモード)が選択されたときの画像形成動作を説明する。
【0082】
操作部11に設けられているキー入力部66からのコピースタート信号が伝達されるか、また、通信網59aからの信号が接続部59を介して通信制御部63に伝達されるか、あるいは、外部インターフェイス60を介してコンピュータからの出力信号が伝達された場合、まずステップS1においてユーザのインサートモードの選択や給送部の選択等の各種設定を受け付ける(S1)。この時インサートモードが設定されるとCPU53内のRAM53cに設定が記憶される(S2)。インサートモードが設定されていない場合は画像形成後、排出トレイ754に全てのシートSが重ねて排出される。
【0083】
ステップS2によりインサートモードが設定されていると判断された場合、ステップS3に進み、CPU53内のMPU53aにより記録部の検知センサ62に信号が伝達され、各給送部にセットされているシートの表面状態を検知するためのシート表面粗さ検知センサ101,102により、各給送部に定着クリーニングシートPがセットされているかが判別される。
【0084】
シート表面粗さ検知センサ101,102は反射型センサであり、図2の断面図を用いてシート表面粗さ検知センサ101,102の説明を行う。シート表面粗さ検知センサ101,102は図2に示すように発光部としてのLED103と受光部105を持ち、LED103の発光光が給送部の積載シートSの上面を照射し、その照射光が偏光板104を通して受光部105に受光される。照射光は偏光板104によって正反射光と乱反射光が分離され、受光部105に受光された正反射光と乱反射光の割合からROM53b内の設定値と比較することによって、各給送部に積載されているシートが通常のシートか、定着クリーニングシートPかを判別する。
【0085】
定着クリーニングシートPは図3(a)に示すように、シート基材Paに粘着層Pbが設けられている。図3(a)ではシート基材Paの両面に粘着層Pbが設けられているが、片面でも十分に定着のクリーニングが可能である。粘着層Pbは室温でも粘着性を有し、表面粗さが明らかに通常シートと異なるように構成されている。
【0086】
ステップS3で各給送部のひとつに定着クリーニングシートPがセットされていると判断すると、装置本体1内の本体制御部6内のCPU53から給送開始信号が定着クリーニングシートPのセットされている給送部に伝達される。給送部から給送された定着クリーニングシートPは通常のシートと同様にMP給送ローラ401と分離パッド402によって1枚分離され、転写前ローラ対201により画像形成部2に搬送される。本実施形態では図4に示すように、定着クリーニングシートPがMP給送部4にセットされている場合を例示しているがこれは限定されるものではなく、カセット給送部3にセットされていても、カセット給送部3と同様の構成を有する2段目以降のカセット給送部3にセットされていても良い。
【0087】
このとき、記録画像処理部64からは画像データが伝達されず、感光体ドラム205aの表面にレーザービーム発振器204aからの走査光が照射されない。上記のように定着クリーニングシートP上にトナー画像は載らないが、定着部7のヒータ704には通電されることにより、エンドレス定着フィルム701及び加圧ローラ702表面に付着した汚れトナーは軟化点以上の温度まで上昇する。その状態で定着クリーニングシートPが定着部7を通過することにより、エンドレス定着フィルム701及び加圧ローラ702表面に付着した汚れトナーはほとんど除去され、使用前に近い状態にまで回復される(S4)。
【0088】
従来の定着クリーニングシートによる定着部クリーニングは汚れトナーによって画像が悪化した後に、ユーザの手を煩わせていたが、本実施形態は排出仕分けの際に自動的に定着部をクリーニングできるため、ユーザの手を煩わせず、常に良好な画像品質が得られる。特に、近年オフィスの省スペース化のために従来の複写機能だけでなくファクシミリ機能やプリンタ機能を併せ持つ、所謂複合型の画像形成装置が市場に求められ、耐久性が必要となった画像形成装置には有効である。
【0089】
定着クリーニングシートPが第2の排出ローラ対753によってシートSのカールを補正してから、排出トレイ754に排出、積載されると、ステップS3により定着クリーニングシートPがセットされていると判断された給送部以外の給送部に本体制御部6内のCPU53から給送開始信号が伝達される。本実施形態では通常シートは給送カセット302に積載された場合について説明を行う。これも限定されるものではなく、通常シートはカセット給送部3と同様の構成を有する2段目以降のカセット給送部3にセットされていてもMP給送部4にセットされていても良い。
【0090】
給送ローラ303によって搬送されたシートが複数枚重なって給送カセットから送り出されたとき、給送ローラ303と分離パッド305によって分離され1枚ずつ搬送される。給送ローラ303によって積載されているシートの最上位のシートSが給送された後、引き抜きローラ対313によってシートSの搬送が引き継がれる。カセット中板304に積載されたシートは給送ローラ303と分離パッド305の圧接によって重送されることを防いでいる(S5)。
【0091】
搬送されたシートSは、記録画像処理部64によってシート材Sの先端と画像が一致するように搬送制御され、記録画像処理部64に伝達された画像情報をもとに、レーザのON/OFFを制御することにより、ドット・パターンの画像が感光体ドラム205a上に形成される。感光体ドラム205a上に形成された静電潜像は、トナーによって可視画像となる。感光体ドラム205a上に形成された可視画像はシートSに転写され、シートSに載っているだけの画像は、シートSにショックを与えないように定着部7に搬送され、熱及び圧力が加えられ、永久画像とされる。
【0092】
その後、排出反転パス752に排出され、第2の排出ローラ対753によって排出トレイ754に画像情報を下面にして排出される。
【0093】
そして、ステップS7に進み、次ページの画像情報があるかを判断される。次ページがある場合はステップS5に進み、再び画像形成動作がされる。次ページがない場合はステップS8に進む。
【0094】
ステップS8において設定部数の画像形成が終了したかが判断される。設定部数の画像形成が終了した場合、画像形成動作が終了される。終了していない場合、ステップS4に進み既に画像形成が終了したシートの組との排出仕分けのために定着クリーニングシートPが搬送される。定着クリーニングシートPは表面の粘着層Pbが粘着性を持っているため、ユーザが触れることで通常シートと判別可能となっている。そのため、胴内排出される所謂ウイングレス型装置において排出されたシートを取り出す際に手探り操作となっても、ユーザが記録済みシートの組の境界位置の判別が容易になり、仕分けが簡単になる。
【0095】
ステップS3で各給送部のひとつに定着クリーニングシートPがセットされてないと判断するとステップS9に進み、本体制御部6内のCPU53から表示部65に信号が伝達され、図3(b)に示すようにLCD111に「定着クリーニングシートをセットしてください」等のメッセージが表示され、この場合ステップS10に進み、ユーザによって設定が入力されるまで画像形成が禁止される。
【0096】
インサートモードを解除しない場合(S11)はステップS12に進み、定着クリーニングシートPを使用しない排出仕分けを行うかを判断する。装置本体1を使用して間もない等、定着部7が汚れていないとユーザが判断した場合、定着クリーニングシートPによる排出仕分けを解除可能としている。この場合はユーザが1つの給送部に通常使用する白色のシートと異なる色のシートをセットすることで、排出仕分けは可能である。また通常のシートを白紙出力することでも排出仕分けは可能である。
【0097】
異なる色のシートを使用して仕分けする場合ステップS13に進み、まず指定の給送部から1枚シートが給送される。このインサートシートは定着クリーニングシートPと同様に画像形成がされないで排出トレイ754に排出される。次にステップS14に進み通常の白色シートがセットされている給送部からシートSが給送される。
【0098】
通常の白色シートを使用して仕分けする場合もステップS13に進み、画像情報を記録するサイズ以外のシートがセットされている指定の給送部から1枚シートが給送される。このインサートシートは定着クリーニングシートPと同様に画像形成がされないで排出トレイ754に排出される。次にステップS14に進み画像情報を記録するサイズがセットされている給送部からシートSが給送される。ユーザがインサートシートのサイズを変更する必要のない場合は、ステップS10の設定によって可能にされている。
【0099】
以降のステップS15からステップS17までは前述のステップS6からステップS8までと同様である。
【0100】
なお本実施形態では画像形成の開始信号により最初に排出仕分けのためのインサートシートを挿入する場合について説明したが、ステップS7或はステップS16で次ページがないと判断されたときにインサートシートを挿入しても良い。
【0101】
上述したように、本実施形態によれば、排出トレイ上に排出されて積載されるシートの組ごとに定着クリーニングシートを挿入することによってシートによる仕分けのために専用の仕分けスペースを必要とせず、簡単に安価な構成で問題なく組単位に明確に排出仕分けすることが可能である。特に、近年オフィスの省スペース化に有効な所謂ウイングレス型装置において、定着クリーニングシートは表面の粘着層が粘着性を持っているため、ユーザが触れることで通常シートと判別可能となっているため、排出されたシートを取り出す際に手探り操作となっても、ユーザが記録済みシートの組の境界位置の判別が容易になり、仕分けが簡単になる。
【0102】
さらに、インサートシートとして定着クリーニングシートを使用することで、定着部に特別なクリーニング機構を設けることなく、長期にわたって良好な画像が得られる。さらに、排出仕分けの際に自動的に定着部をクリーニングできるため、ユーザの手を煩わせず、常に良好な画像品質が得られる。特に、近年オフィスの省スペース化のために従来の複写機能だけでなくファクシミリ機能やプリンタ機能を併せ持つ、所謂複合型の画像形成装置が市場に求められ、耐久性が必要となった画像形成装置には有効である。
【0103】
〔他の実施形態〕
前述した実施形態では、画像形成装置として複写機を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良く、該画像形成装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
【0104】
なお、本発明の様々な実施形態を示し説明したが、本発明の趣旨と範囲は本明細書内の特定の説明と図に限定されるものではない。以下、本発明の実施態様の例を列挙する。
【0105】
〔実施態様1〕
少なくとも2つ以上のシート給送手段と、前記シート給送手段から給送されたシートに画像を形成する画像形成部と、前記シート給送手段のそれぞれに積載されたシートの表面状態を検知する検知手段と、を有し、前記画像形成部は未定着トナー画像を有するシートに加熱及び加圧により前記未定着トナーを加熱定着させる定着部を備え、前記画像形成部で画像形成されたシートが排出される排出トレイを有する画像形成装置において、画像形成されたシートにインサートシートの挿入による排出仕分けを設定した時、所定の1枚或いは1組となる複数枚のシート処理出力開始又は終了信号に基づいて、所定のシート処理出力の開始に先立って又は所定のシート処理出力の終了後に、前記検知手段によって判別された定着クリーニングシートが収容された前記シート給送手段から定着クリーニングシートを画像形成部に給送するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
【0106】
〔実施態様2〕
画像形成されたシートにインサートシートの挿入による排出仕分けを設定した時、前記シート給送手段に積載されているシートが前記定着クリーニングシートであると検知したときに画像形成が有効にされていることを特徴とする実施態様1に記載の画像形成装置。
【0107】
〔実施態様3〕
前記定着クリーニングシートによる排出仕分けの設定を解除可能にしたことを特徴とする実施態様2に記載の画像形成装置。
【0108】
〔実施態様4〕
画像形成されたシートにインサートシートの挿入による排出仕分けを設定した時、前記シート給送手段に積載されているシートが前記定着クリーニングシートでないと検知したときであっても、定着クリーニングシートをインサートシートとして使用しない設定をした時には他のシートをインサートシートとして用いて画像形成が有効にされていることを特徴とする実施態様2又は3に記載の画像形成装置。
【0109】
〔実施態様5〕
前記定着クリーニングシートの少なくとも一方の面はトナーに対して粘着性を有することを特徴とする実施態様1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0110】
〔実施態様6〕
画像形成されたシート間へのインサートシートには画像形成を行わないことを特徴とする実施態様1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0111】
〔実施態様7〕
前記画像形成部の上方に前記画像形成部で画像形成されたシートが排出される前記排出トレイを配置し、原稿の画像情報を読み取り電気信号に変換して前記画像形成部に供給する画像読取部を前記排出トレイの上方に空間を隔てて配設し、前記画像読取部を前記排出トレイ上方に空間を隔てて支持する支持部を備えたことを特徴とする実施態様1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シートによる仕分けのために専用の仕分けスペースを必要とせず、簡単に安価な構成で問題なく組単位に明確に排出仕分けすることが可能である。特に、排出されたシートを取り出す際に手探り操作となっても、ユーザが記録済みシートの組の境界位置の判別が容易になり、仕分けが簡単になる。
【0113】
また、定着部に特別なクリーニング機構を設けることなく、長期にわたって良好な画像が得られる。さらに、ユーザの手を煩わせず、常に良好な画像品質が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート挿入モードが選択されたときの動作を説明するためのフローチャート図
【図2】シート表面粗さ検知センサの断面図
【図3】(a)は定着クリーニングシートの断面図、(b)は操作部のLCDの詳細図
【図4】本発明の画像形成装置の断面図
【図5】本発明の原稿読取部の断面図
【図6】本発明の画像形成装置の斜視図
【図7】本発明の制御部のブロック図
【符号の説明】
D …原稿
P …定着クリーニングシート
Pa …シート基材
Pb …粘着層
S …シート
1 …装置本体
2 …画像形成部
3 …カセット給送部
4 …MP給送部
5 …シート搬送部
6 …本体制御部
7 …定着部
8 …両面搬送部
9 …原稿搬送部
10 …画像読取部
11 …操作部
12 …記録排出部
21 …原稿載置台
21a …スライダ
21b …原稿検知センサ
21c …長さ検知センサ
21d …幅検知センサ
22a …分離パッド
22b …分離ローラ
22c …原稿搬送ローラ
22d …ターン通紙パス
22e …給送ローラ
22f …原稿先端検知センサ
22g …原稿押えローラ
22h …原稿排出ローラ
23 …原稿排出トレイ
52 …読取画像処理部
53 …CPU
53a …MPU
53b …ROM
53c …RAM
54 …読取駆動制御部
55 …読取センサ
56 …センサ
57 …記録駆動制御部
58 …記録ユニット
59 …接続部
59a …通信網
59b …ハンドセット
60 …外部インターフェイス
61 …HDD
62 …センサ
63 …通信制御部
64 …記録画像処理部
65 …表示部
66 …キー入力部
101,102 …シート表面粗さ検知センサ
103 …LED
104 …偏光板
105 …受光部
111 …LCD
112 …スタートキー
113 …ストップキー
114 …テンキー
201 …転写前ローラ対
202 …TOPセンサ
203 …レジストシャッター
204 …レーザースキャナ
204a …レーザービーム発振器
204b …ポリゴンミラー
204c …折り返しミラー
205 …記録カートリッジ
205a …感光体ドラム
205b …帯電ローラ
205c …現像スリーブ
205d …クリーニングブレード
205e …トナーホッパー
205f …ドラム感光防止シャッター
206 …転写ローラ
212 …カートリッジカバー
301 …フィーダ部
302 …給送カセット
303 …給送ローラ
304 …カセット中板
305 …分離パッド
306 …サイド規制板
307 …後端規制板
308 …カセットセンサ
312 …リトライセンサ
313 …引き抜きローラ対
314 …カセット給送搬送路
315 …搬送ガイド
401 …MP給送ローラ
402 …MP分離パッド
403 …MP中板
404 …MPトレイ
405 …MP延長トレイ
406 …シート規制板
407 …MPガイド
501 …シート搬送ガイド
502 …搬送ベルト
601 …原稿台ガラス
602 …流し読みガラス
603 …ジャンプ台
604 …原稿圧着板
606 …密着型イメージセンサ
607 …キャリッジ
608 …ガイドシャフト
609 …タイミングベルト
610 …駆動プーリ
611 …画像処理中継基板
612 …原稿サイズ検知センサ
613 …読取駆動モータ
614 …ホームポジションセンサ
615 …第一の画像読取部
616 …リーダ底板
617 …支持部材
701 …エンドレス定着フィルム
702 …加圧ローラ
703 …定着フレーム
704 …ヒータ
705 …定着センサ
751 …第1の排出ローラ対
752 …排出反転パス
753 …第2の排出ローラ対
754 …排出トレイ
755 …排出カバー
801 …両面搬送コロ
802 …斜送ローラ対
803 …再給送ローラ対

Claims (1)

  1. 少なくとも2つ以上のシート給送手段と、前記シート給送手段から給送されたシートに画像を形成する画像形成部と、前記シート給送手段のそれぞれに積載されたシートの表面状態を検知する検知手段と、を有し、前記画像形成部は未定着トナー画像を有するシートに加熱及び加圧により前記未定着トナーを加熱定着させる定着部を備え、前記画像形成部で画像形成されたシートが排出される排出トレイを有する画像形成装置において、
    画像形成されたシートにインサートシートの挿入による排出仕分けを設定した時、所定の1枚或いは1組となる複数枚のシート処理出力開始又は終了信号に基づいて、所定のシート処理出力の開始に先立って又は所定のシート処理出力の終了後に、前記検知手段によって判別された定着クリーニングシートが収容された前記シート給送手段から定着クリーニングシートを画像形成部に給送するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013076964A (ja) * 2010-12-09 2013-04-25 Canon Inc 画像形成装置

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