JP4277605B2 - インクカートリッジ及びそれを用いたインクジェットプリンタ - Google Patents

インクカートリッジ及びそれを用いたインクジェットプリンタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体にノズルよりインク滴を吐出して画像を記録するためのインクジェットヘッドに供給されるインクが貯溜されたインクカートリッジ及びそれを用いたインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタにおいて良好な画像を用紙に印刷するには、インクジェットヘッドのノズルで適正なメニスカスが得られていることが重要である。例えば、インクカートリッジとノズルとの間に高低差があると、ノズルに対して液圧が生じる。この液圧は背圧と呼ばれ高低差で表されるが、通常は適切な負圧値となるように設定される。もし、背圧が正圧値もしくは過小な負圧値として設定されると、ノズルのメニスカスが破壊し、ノズルからインクが垂れるなどの不具合が生じる。また、背圧が過大な負圧値として設定されると、ノズルの吐出口からノズル内に気泡が入り込み、インクの吐出不良などの不具合が生じる。従って、背圧は適切な範囲内で維持されることが要求されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、液吐出ヘッド(インクジェットヘッド)と液体(インク)を収納する液体袋(インクパック)の水頭差により液吐出ヘッド内の負圧を発生させる液体噴射装置(インクジェットプリンタ)が記載されている。この液体噴射装置の液体袋は、その上面が液体カートリッジ(インクカートリッジ)のハウジングに固定されており、下面は液体量に応じて自由に移動できるようにされている。これにより、液体袋内に液体が多く入っている場合、膨らんだ液体袋を元の形状に戻そうとする力と、液体の重量によって液体袋の下面を押し下げようとする力とが相殺することとなり、液体袋内の液体量が減少しても、液吐出ヘッド内の圧力変化を少なくすることができる。したがって、液吐出ヘッドと液体カートリッジとの水頭差を所定範囲内に維持することができ、液吐出ヘッドに液体を安定して供給することが可能となる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−248787号公報(第4−5頁、図1−3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特許文献1に記載の液体噴射装置は、液体カートリッジが横置きに配置されたものであるが、このように配置すると、液体カートリッジの水平面に占める平面積が大きくなり、装置が水平方向に大型化するという問題がある。一方、液体カートリッジを縦置きに配置すると、液体袋内の液体量が減少するにつれて背圧の変動が大きくなるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、背圧の変動を所定範囲内に保つとともにカートリッジ全体の水平面に占める平面積を小さくすることが可能なインクカートリッジ及びそれを用いたインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のインクカートリッジは、インク排出口が設けられた縦置き型の筐体と、前記筐体内に配置されたインクパックと、前記インクパックを押圧するための押圧機構とを備えている。前記押圧機構は、前記インク排出口よりも下方において前記インクパックに隣接した状態に配置されており、前記筐体の一方の側壁下端近傍を中心として前記インクパックを前記一方の側壁に向けて押圧するように回動可能な押圧部材と、前記押圧部材を前記インクパック側に付勢する付勢部材とを備えている。そして、前記押圧部材が、前記インクパックの下方部分のほぼ全体と当接する板状部材からなり、前記インク排出口が、前記筐体の一方の側壁側に偏った位置に設けられており、前記インクパックを押し切った状態にある前記押圧部材と同じ鉛直線上にある。
【0008】
これによると、縦置きに配置されるインクカートリッジでありながらインクパック内のインクが減少しても、背圧の変動を抑えることができる。従って、インクカートリッジとインクジェットヘッドとの垂直方向の高低差が大きい場合でも、所定範囲の背圧を保ちつつインクを適切にヘッドに供給することが可能になり、且つそれ自体が配置された平面積を横置きより小さくすることができる。また、インクパック内のインクが減少しても、常に所定範囲内の背圧をインクに与え続けることができる。また、使用できずにインクパック内に残るインク量を減らすことができる。また、押圧部材と筐体の一方の側壁とでインクパックを挟み込んだ場合に、押圧部材と一方の側壁との間隔が狭くなり、パック内からインクを絞り出しやすくなるので、使用できずにインクパック内に残るインク量を減らすことができる。
また、本発明のインクカートリッジは、別の観点では、インク排出口が設けられた縦置き型の筐体と、前記筐体内に配置されたインクパックと、前記インクパックを押圧するための押圧機構とを備えている。前記押圧機構が、前記インク排出口よりも下方において前記インクパックに隣接した状態に配置されており、前記筐体の下端を中心として前記インクパックを両側から押圧する方向に回動可能な2つの押圧部材と、前記2つ押圧部材を前記インクパック側に付勢する2つの付勢部材とを備えている。そして、前記押圧部材が、前記インクパックの下方部分のほぼ全体と当接する板状部材からなり、前記インク排出口が、前記インクパックを押し切った状態にある前記2つの押圧部材と同じ鉛直線上にある。
これによると、縦置きに配置されるインクカートリッジでありながらインクパック内のインクが減少しても、背圧の変動を抑えることができる。従って、インクカートリッジとインクジェットヘッドとの垂直方向の高低差が大きい場合でも、所定範囲の背圧を保ちつつインクを適切にヘッドに供給することが可能になり、且つそれ自体が配置された平面積を横置きより小さくすることができる。また、インクパック内のインクが減少しても、常に所定範囲内の背圧をインクに与え続けることができる。また、使用できずにインクパック内に残るインク量を減らすことができる。
【0009】
【0010】
また、本発明においては、前記付勢部材がコイルバネであって、インク未使用時において座屈していることが好ましい。これにより、インク残量が多いときに、インクパックに過剰な圧力が付与されるおそれがなくなり、その結果、インクパックの容量を増加させることができる。
【0011】
また、本発明においては、前記インクパックの上側に折込部が形成されていることが好ましい。これにより、インクパックの容量を増加させることができる。
【0012】
【0013】
また、本発明においては、前記押圧部材は、前記インク排出口近傍において前記インクパックを押圧しない切欠き部を有していてもよい。これにより、押圧部材がインクパックを押し切ったときに、切り欠き部に対応するインク排出口近傍にインクパック内のインクが集まるので、押圧部材がインクパックを押し切った後も、インクパック内に残留するインクをスムーズにインク排出口へ流通させることができ、使用できずにインクパック内に残るインク量を減らすことができる。
【0014】
また、本発明においては、前記押圧部材は、下方にあって前記インクパックを押圧する方向に回動可能な下方押圧部材と、その上方に連結されており且つ前記下方押圧部材と協働して前記インクパックを押圧する上方押圧部材とを備えていることが好ましい。これにより、使用できずにインクパック内に残るインク量をさらに減らすことができる。
【0015】
【0016】
【0017】
また、このとき、前記インク排出口には、前記インクパックから前記筐体の外部に通じる流路を形成するインク排出部材が設けられており、前記流路の前記インクパック側の開口端が、前記筐体の外部側の開口端よりも前記一方の側壁側に偏った位置に形成されていてもよい。これにより、使用できずにインクパック内に残るインク量を減らすことができる。
【0018】
また、本発明においては、前記押圧部材の位置を検出するセンサをさらに備えていてもよい。これにより、インクパック内のインク残量を正しく認識することができる。
【0019】
また、このとき、前記押圧部材は、前記インクパックの端部を避けたL字型部分を有していてもよい。これにより、センサによる検出精度が向上する。
【0020】
また、このとき、前記端部が、インク排出口に隣接した前記インクパックの下方部分であってもよい。これにより、押圧部材でインクパックの下方部分が押しやすくなる。
【0021】
また、このとき、前記センサが、前記L字型部分のうち回動する部分において、前記押圧部材の位置を検出してもよい。これにより、インクパック内のインク残量の検出精度が向上する。
【0022】
また、このとき、前記押圧部材の位置を外部から目視可能とする窓が前記筐体に設けられていてもよい。これにより、特別な検出手段を設けることなく装置の外部より窓を通じてインク残量を知ることが可能になる。
【0023】
また、本発明においては、前記インクパック内のインク残量に連動して位置の変わる前記押圧部材とは異なる部材の位置を検出するセンサをさらに備えていることが好ましい。これにより、前記インクパック内のインク残量を精度良く知ることができる。
【0024】
また、本発明は、別の観点では、インクを吐出するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドよりも下方に配置されており、且つ、前記インクジェットヘッドのインク吐出面と対向する位置と対向しない位置との間を前記インクジェットヘッドのインク吐出面に沿って移動可能なメンテナンスユニットと、前記メンテナンスユニットよりも下方に配置された上述したインクカートリッジとを備えたインクジェットプリンタである。これによると、装置の小型化が可能になる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施の形態を説明する。
【0026】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態によるインクカートリッジが適用されたインクジェットプリンタを示す模式的縦断面図である。図1に示されるとおり、インクジェットプリンタ1は、4つのインクジェットヘッド2を有するカラーインクジェットプリンタである。このプリンタ1は、図中左方に示される給紙部11と、図中右方に示される排紙部12とを有して構成されている。
【0027】
プリンタ1内部には、給紙部11から排紙部12に向かって用紙が搬送される用紙搬送経路が形成されている。給紙部11から僅か下流側には、用紙を狭持搬送する一対の送りローラ5a,5bが設けられており、この構成により用紙は図中左方から右方へ送られる。用紙搬送経路の中間部には、2つのベルトローラ6,7と両ベルトローラ6,7間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト8とが配置されている。また、搬送ベルト8の外周面すなわち搬送面には、シリコーン処理が施されており、搬送面は粘着力を有している。従って、一対の送りローラ5a,5bによって搬送されてきた用紙は、搬送ベルト8の搬送面上にその粘着力によって保持され、一方のベルトローラ6の図中時計回り(矢印Aの方向)への回転駆動によって下流側(右方)に向けて搬送されるようになっている。
【0028】
用紙のベルトローラ6,7に対する挿入及び排出位置には、押さえ部材9a,9bがそれぞれ配置されている。押さえ部材9a,9bは、搬送ベルト8上の用紙が搬送面から浮き上がらないように、搬送ベルト8の搬送面に用紙を押し付けて搬送面上に確実に粘着させるためのものである。
【0029】
用紙搬送経路における搬送ベルト8の僅かに下流側には、剥離機構10が設けられている。剥離機構10は、搬送ベルト8の搬送面に粘着されている用紙を搬送面から剥離して、搬送経路下流の排紙部12へ向けて送るように構成されている。
【0030】
4つのインクジェットヘッド2は、その下端にヘッド本体18(圧力室を含むインク流路が形成された流路ユニットと、圧力室内のインクに圧力を与えるアクチュエータユニットとが貼り合わされたものである)を有している。4つのヘッド本体18は、それぞれが用紙と対面する矩形状のインク吐出面を有しており、その長手方向が用紙の搬送方向に垂直な方向(図1の紙面垂直方向)となる姿勢で互いに近接配置されている。つまり、このプリンタ1は、ライン式プリンタである。4つのヘッド本体18の各底面(インク吐出面)には、ノズルに相当する、微小径を有する多数のインク吐出口が設けられている。これら4つのヘッド本体18は、それぞれマゼンタ、イエロー、シアン、ブラックのインクを吐出するものである。
【0031】
各ヘッド本体18は、その底面と搬送ベルト8の搬送面との間に僅かな隙間が形成されるように配置されており、用紙搬送経路はこの隙間部分に形成されている。この構成により、搬送ベルト8により搬送される用紙が4つのヘッド本体18のすぐ下方側を順に通過する際に、用紙の上面(印刷面)に向けてインク吐出口から各色のインクが吐出されると、用紙上に所望のカラー画像が形成されるようになっている。
【0032】
搬送ベルト8によって囲まれた領域内には、搬送ベルト8の用紙搬送経路を形成する部分(インクジェットヘッド2と対面する部分)を支持するガイド21が配置されている。ガイド21は搬送ベルト8の幅とほぼ同じ長さの幅を有している。
【0033】
また、インクジェットプリンタ1は、インクジェットヘッド2に対するメンテナンスを行うためのメンテナンスユニット17を有している。このメンテナンスユニット17は、4つのヘッド本体18の底面を覆うための4つのキャップ16や、図示せぬパージ機構などを含んで構成されている。
【0034】
メンテナンスユニット17は、インクジェットプリンタ1が印刷を行っているときは、給紙部11の直下方の位置(退避位置)に位置している。そして、印刷終了後に所定条件(例えば、印刷動作が行われない状態が所定の時間だけ継続したときや、プリンタ1の電源がOFF操作にされたとき)が満たされると、4つのヘッド本体18のすぐ下方の位置(キャップ位置)に向けてヘッド本体18の底面に沿って移動し、この位置において、キャップ16によりヘッド本体18の底面をそれぞれ覆い、インク吐出口におけるインクの乾燥を防止するようになっている。
【0035】
ベルトローラ6,7や搬送ベルト8は、シャーシ13によって支持されている。シャーシ13は、その下方に配置された円筒部材15上に載置されている。また、円筒部材15は、その中心から外れた位置に取付けられた軸14を中心として回転可能となっている。以上によりシャーシ13を昇降させる昇降機構が構成されており、軸14の回転に伴って円筒部材15の上端高さを変化させることでシャーシ13を昇降させることができる。従って、メンテナンスユニット17を退避位置からキャップ位置に移動させる際は、予めシャーシ13、搬送ベルト8及びベルトローラ6,7を図1に示す位置から適宜の距離だけ下降させておくことで、メンテナンスユニット17がキャップ位置に移動するためのスペースを確保することができる。
【0036】
メンテナンスユニット17の下方には、インクカートリッジ31が装填される装填部が設けられており、インクカートリッジ31は、その正面(後述するインク排出口32aが形成された面)を先頭として図1中矢印A´方向から挿入されることで装填部に装着され、A´方向と反対方向に沿って離脱される。
【0037】
図2は、図1に示すメンテナンスユニットがインクジェットヘッドの下方に移動した状態を用紙搬送方向から見た概略図である。図2に示すように、インクカートリッジ31は、各インクジェットヘッド2に対応して4つ並設されており、その内部にはインクが充填されたインクパック33が収容されている。インクジェットヘッド2とインクカートリッジ31は、図示しない可撓性チューブで連結されており、これによりインクカートリッジ31内のインクがインクジェットヘッド2内に流通するインク供給経路(インク流路)が構成されている。
【0038】
また、4つのインクカートリッジ31は、インクジェットヘッド2の下方にメンテナンスユニット17がキャップ位置まで侵入できるだけのスペースを挟んで配置されている。
【0039】
続いて、インクカートリッジ31について以下に説明する。図3は、本発明の第1実施形態によるインクカートリッジを示しており、(a)は概略側断面図であり、(b)は概略正面図であり、(c)は概略背面図である。また、図4は、第1実施形態によるインクカートリッジの細部を示しており、(a)は図3(b)におけるC−C断面図であり、(b)は図3(a)におけるD−D断面図である。
【0040】
図3(a)に示すように、インクカートリッジ31は、合成樹脂製のハウジング(筐体)32の内部に、インクが充填されたインクパック33と、インクパック33を押圧する押圧部材34と、押圧部材34をインクパック33側に付勢する付勢部材43を備えた構成となっている。なお、押圧部材34と付勢部材43とで押圧機構が構成されている。
【0041】
インクパック33は、脱気された状態でインクを内包するものである。また、インクパック33は、インクを排出するための樹脂製のスパウト(インク排出部材)35を有している。ハウジング32は、図3(b)に示すように左右方向の幅より上下方向の高さが長いほぼ直方体形状をなしている。また、ハウジング32は、インクジェットプリンタ1内の装填部に図示しない補助具を用いて縦向きの姿勢(図3(b)に示される姿勢)で設置されている。また、ハウジング32には、スパウト35を介してインクパック33内のインクを外部に排出するインク排出口32aが形成されており、その部分にスパウト35が配置されている。このインク排出口32aは、図3(b)に示すように、ハウジング32の一側壁32c側に偏った側に位置しており、具体的には、インクパック33を押し切った状態にある押圧部材34と同じ鉛直線上において、ハウジング32の高さ方向における中央より若干上方側に位置している。このような位置にインク排出口32aが形成されているので、押圧部材34とハウジング32の一側壁32cとでインクパック33を挟み込んでインクパック33を押圧部材34で押し切ったときに、インクパック33内に残留するインクをスムーズにインク排出口32aへ流通させることができ、使用できずにインクパック33内に残留するインクを減らすことができる。
【0042】
また、図2で示すようにインクカートリッジ31の上端面とヘッド本体18との高低差Sは、それらの間にメンテナンスユニット17が進入できるような高低差とされている。なお、用紙に対して印刷をするときは、ヘッド本体18内のアクチュエータユニットが圧力室内のインクに圧力を付与することで吐出ノズルからインクが吐出されて印刷がなされる。インクが吐出された直後には、ヘッド本体18内には負圧が発生するが、その負圧と吐出ノズルの毛細管現象とを利用した吸引力によって、インクカートリッジ31内のインクはヘッド本体18内のインク流路に吸引される。
【0043】
また、図4(a)に示すように、スパウト35は、そのインクパック33側の端部に形成された開口部36aと、開口部36aと反対側の端部に形成された開口部36aより大きな開口面積を有する開口部36bを有している。さらにこれらの開口部36a,36bを連通させたインク流路36が形成されている。図4(b)に示すように、開口部36aは、開口部36bよりハウジング32の一側壁32c側に偏った位置に配置されている。このように、スパウト35の開口部36aを一側壁32c側に偏らせたことにより、インクパック33を押圧部材34と一側壁32cとでよりしっかりと挟み込んで押圧することができ、インクパック33内のインクの使い切りが良くなり、インクパック33内に残るインク量を減らすことができる。
【0044】
スパウト35の開口部36bには、シリコンゴム製またはブチルゴム製のキャップ37が嵌め込まれている。このキャップ37は、図4(a)に示すように、中空針38を貫通させることができ、インクパック33内のインクが無くなった場合には、キャップ37から中空針38を抜いて、他のインクカートリッジ31と交換できるようになっている。ちなみに、インクカートリッジ31はプリンタ1本体に対して用紙の搬送方向(図2の紙面に対して垂直な方向)から着脱可能とされている。なお、中空針38は、インクジェットヘッドに連通する可撓性チューブの端部に設けられており、インクパック33内のインクは中空針38を通じて可撓性チューブ内に引き込まれ、インクジェットヘッド2に供給されている。
【0045】
インクパック33は、複数の可撓性フィルムを熱圧着等によりラミネートして形成された樹脂フィルムにより構成されている。この樹脂フィルムは、最内側にポリプロピレン層が形成され、外側に向かって順に基材としてのポリエステル層と、そのポリエステル層に敷設されるガスバリア層としてのアルミナあるいはシリカ蒸着層と、フィルムの強度向上のためのナイロン層とが順に積層された構造となっている。また、インクパック33の外周には、2枚の樹脂フィルムを熱圧着によって接合したシール部47が形成されており、これにより、インク充填部45が画定されているシール部47のインク排出口32aと対向する部分には、図4(a)、(b)に示すように、スパウト35の一端部が接合されており、シール部47を形成する際の熱圧着と同時にスパウト35の一端部がインクパック33に熱圧着されている。こうして、インクパック33とスパウト35との接続部でのインク漏れが防止されている。
【0046】
また、インクパック33の上側には、図3(b)に示すように折込部41が形成されている。この折込部41は、インクパック33の上端の中央部分からインクパック33の中心に向かって形成されており、インクパック33のインク充填部45にインクが充満されると、インクパック33の上側の端部に2つの山形状が形成される。このように折込部41がインクパック33に形成されていることで、インクパック33内にインクを充満させた場合に、インクパック33をハウジング32内の上側の両隅部近傍部分まで拡大させることができる。よって、インクパック33内に充填可能なインク量を増加させることができる。
【0047】
図3(a)、(c)に示すように、押圧部材34は、板状の部材から形成されており、インク排出口32aの近傍には切欠き部46が形成されている。また、押圧部材34は、インク未使用時においては、ハウジング32内に斜めに配置されており、インクパック33の下方部分と当接を支持している。この押圧部材34の下端部は、押圧部材34がインクパック33を押圧する方向(図3(b)のおける矢印e方向)に回動可能なように、ハウジング32の底面に連結されている。また、押圧部材34の裏面(インクパック33を押圧する面と反対側の面)には、一端がハウジング32の側壁に連結された付勢部材43の他端が連結されている。本実施の形態における付勢部材43はコイルバネ43からなり、押圧部材34とハウジング32の側壁との間に配置され、押圧部材34をコイルバネ43の連結されたハウジング32の側壁と対向する側壁側に向かって回動する方向に付勢している。なお、図3(b)に示すように、インクが未使用のときは、コイルバネ43は座屈した状態で配置されており、押圧部材34は座屈状態から復元する力を利用して、インクパック33の下方部分を押圧している。
【0048】
なお、図3(b)、(c)に示されるように、コイルバネ43の一端面43aを押圧部材34の裏面に固定し、コイルバネ43の他端面43bをハウジング32の側壁の該一端面43aよりも上方にオフセットした位置に固定すれば、コイルバネ43の両端面43a,43bの位置関係は、水平面に対して非平行で且つハウジング32の高さ方向にオフセットした位置関係となるため、コイルバネ43を容易に座屈させることができる。このように、コイルバネ43を座屈させて配置することで、インクが充満されたインク未使用時は、コイルバネ43が座屈した状態でインクパック33を押圧するため、その押圧力を小さくすることができる。一方、インクが徐々に消費され、押圧部材34がコイルバネ43の座屈状態が解消する位置まで回動したときは、その押圧力を座屈状態のときよりも大きいコイルバネ本来のバネ力とすることができる。従って、インクパック33内に多量のインクが充填され、インクパック33内の内圧(インク排出口32aにおけるインク吐出圧)が十分に大きいときは、インクパック33に対する外部からの押圧力が小さくなるが、インクパック33内のインクが減少し、インクパック33内の内圧が低下したときは、インクパック33に対する外部押圧力が大きくなるので、インクの残量によらずノズルの背圧を所定範囲に維持することができる。
【0049】
また、押圧部材34がインク排出口32a近傍に対応する箇所に切欠き部46を有しているので、押圧部材34でインクパック33を押し切ったとしても、インクパック33のインク排出口32a近傍部分は押圧されない。そのため、インクパック33内のインクはインク排出口32a近傍に集まりやすくなり、インク排出口32aからインクを排出しやすくなる。仮に、切欠き部46が形成されていない押圧部材34でインクパック33を押し切ったとすると、押圧部材34自体がインクパック33内のインクのインク排出口32aに向かう流通を妨げるが、切欠き部46を形成したことによってその妨げをなくすことができる。従って、インクパック33内の流路抵抗を増大させることなく、使用できずにインクパック33内に残るインク量を減らすことができる。なお、筐体(ハウジング)32の背面には、取手32dが設けられており、ユーザはインクジェットプリンタ1の装填部にインクカートリッジ31を着脱する際に、取手32dを把むことで着脱が容易となっている(図3において、取手32dは省略されている。)。また、図2に示すように、取手32dは、インク排出口32aに対応した位置に設けられているため、着脱動作に伴う中空針38の挿抜が容易に行えるようになっている。
【0050】
以上説明した押圧部材34の動作について以下に説明する。図5は、インクカートリッジの押圧部材34の動作を示しており、(a)はインクパック内のインクが使用されていない状態を示す断面図であり、(b)インクパック内のインクが使用されて、押圧部材がインクパックを押し切った状態を示す断面図である。
【0051】
図5(a)に示すように、インクパック33内のインクが未使用の状態では、押圧部材34はコイルバネ43によってインクパック33を押圧しつつ斜めに配置された状態となっている。そして、インクジェットヘッド2によって用紙に所望画像が印刷されると、インクパック33内のインクが徐々に減少し、押圧部材34は、押圧部材34の下端部を回転中心としてインクパック33を押圧する方向に回動する。そして、インクパック33内のインクがさらに減少すると、図5(b)に示すように、コイルバネ43が、その復元力で水平方向(ハウジング32の幅方向)に延びて、押圧部材34はハウジング32の一側壁32cと平行即ち鉛直方向に沿うようになる。このとき、押圧部材34は、一側壁32cとともにインクパック33の下方部分を挟み込んで押し切る。
【0052】
このように、押圧部材34でインクパック33を押圧しているため、インクパック33内のインクには、押圧力に応じた大きさの液圧が生じるが、この押圧力は押圧部材34とコイルバネ43との構成により液圧が適切な値となるように設定されている。そして液圧は、ノズルの背圧がインクの残量にかかわらず所定の負圧値の範囲内に保たれるように設定される。ノズルの背圧は、主として、ヘッド本体18とインクカートリッジ31の高低差Sによって生じる圧力とインクパック33内のインクの液圧の2つの要因によって決まることから、該液圧は高低差Sを考慮した上で、その圧力値が決定される。そのため、高低差Sが大きい場合であっても、液圧(押圧力)を適宜設定することで、所望の背圧を得ることが可能であり、インクジェットヘッドとインクカートリッジの配置に関する設計の自由度に優れている。例えば、本実施形態のように、メンテナンスユニット17の退避位置を確保するためにインクカートリッジ31の装填位置を該退避位置の下方にするといったレイアウトが可能になる。また、本実施形態においては、背圧の範囲を−20mmH2O〜−80mmH2Oとなるようにしているので、背圧が正圧もしくは過小な負圧(例えば、−10mmH2O)となった場合に生じやすいノズルのメニスカスの破壊によるインクの垂れ落ちなどの不具合や、負圧が過大(例えば、−100mmH2O)となった場合に生じるノズル内への気泡の侵入による不吐出または吐出不安定という不具合等を抑制することができる。
【0053】
縦置き型のインクカートリッジ31は、通常、インクの減少とともに、インクの負圧が徐々に大きくなり上述した不具合が生じるが、本実施形態においては、押圧部材34とコイルバネ43とによるインクパック33の押圧力で負圧の増加を抑制し、インクの背圧をほぼ一定範囲内に保てるため、インクを適切にインクジェットヘッド2へ供給することが可能になる。なお、押圧部材34で押し切られたとき、インクパック33内のインクは、インク排出口32a近傍付近に存在することになるので、インクジェットヘッド2内で生じる負圧力と吐出ノズルの毛細管現象との吸引力で自然に吸引することができる。
【0054】
また、図3(a)に示すように、押圧部材34は、インク排出口32aに隣接したインクパック33の下方部分のシール部47を避けて位置するL字型部分48を有している。このL字型部分48は、スパウト35の下方であって、ハウジング32とインクパック33との間に配置されており、L字型部分48の上端部には、反射部49が形成されている。なお、L字型部分48は、押圧部材34の原材料である矩形状の板状部材に切欠き部46を形成したときに、同時に形成される部分であるため、インクパック33を押圧する面と同一の平面上に形成されている。
【0055】
また、ハウジング32のインク排出口32aのすぐ下方には、ハウジング32の外に反射部49を露出させる四角形状に開口された検出窓51が形成されている。インクジェットプリンタ1内の検出窓51と対向する位置には、反射型フォトセンサ52が配置されており、検出窓51に水平に向かってL字型部分48の反射部49をセンシングしている。このように、インクカートリッジ31の挿入方向の正面に対面する位置にセンサを配設することで、インクカートリッジ31の着脱時にセンサに関する構成が邪魔にならないようにレイアウトできる。
【0056】
前述したように、インクパック33を押圧部材34で押し切ると、図3(b)の鎖線で示す位置に押圧部材34のL字型部分48が位置することになる。すると、L字型部分48の反射部49が反射型フォトセンサ52で検出されるので、押圧部材34によるインクパック33の押し切り状態を検出することができる。このとき、コイルバネ43のバネ特性は、押圧部材34が限界位置まで回動してインクパック33を押し切ったときに、インク残量がほぼ0となるように設定されるのが好ましく、これにより、インクパック33内におけるインク残量の検出精度を向上させることができる。また、L字型部分48は、インクパック33のインク排出口32a側の下方のシール部47を避けた形状となっているので、シール部47がL字型部分48に干渉しにくくなり、押圧部材34でインクパック33の下方部分を押し切りやすくなり、確実に押圧部材34でインクパック33を押し切った状態にすることが可能となる。従って、インクパック33内のインク残量の検出感度及び検出精度が向上する。なお、L字型部分48の反射部49の位置を押圧部材34の回動中心軸から離れた位置に配置すると、インクの未使用状態からインクが使い切られた状態までの反射部49の移動量を大きくすることができ、残量をより高精度で検出することができる。
【0057】
また、図3(c)に示すように、ハウジング32の背面には、押圧部材34の回動先端を臨むことのできる透過孔32bとインク残量を示す目盛りが形成されており、ユーザが押圧部材34の回動位置を目視により確認し、おおよそのインク残量を認識できるようになっている。図1にも示したように、インクカートリッジ31のハウジング32の背面は、プリンタ1に装填された状態でも外部に露出しているため、目視が容易となっている。次に、前述したインク残量を検出する手段の変形例について、図6〜図8に基づいて説明する。図6は、本発明の第1実施形態によるインクカートリッジでの押圧部材でインクパックを押し切った状態を検出する構成の第1変形例を示す説明図である。なお、前述したものと同様なものについては、同符号で示し説明を省略する。
【0058】
図6に示す第1変形例は、前述したL字型部分48の反射部49に該当する部分に、図6中紙面前方に突出させた突出部55を設けるとともに、L字型部分48の回動方向に長く形成した検出窓56を設け、検出窓56のインク排出口32a近傍部分(押圧部材34がインクパック33を押し切った際に突出部55が位置する部分)にリーフスイッチ(センサ)59を配置して構成される。このような構成によって、インクパック33の押圧部材34による押しきり状態を検出することが可能となる。つまり、検出窓56より外方に突出した突出部55が、押圧部材34がインクパック33を押し切ったとき(図6に示す鎖線位置にL字型部分48が存在する状態)にリーフスイッチ59のレバー59aと接触して、リーフスイッチ59を作動させるようにすることで、押圧部材34によるインクパック33の押し切り状態を検出することができる。従って、前述したインクパック33の押し切り状態を検出する構成と同様の効果が得られる。また、目視により検出窓56から突出する突出部55の位置を確認することが可能なので、特別な検出手段を設けることなくインクパック33内のおおよそのインク残量を知ることができる。
【0059】
続いて、第2変形例を以下に説明する。図7は、本発明の第1実施形態によるインクカートリッジでの押圧部材でインクパックを押し切った状態を検出する構成の第2変形例を示す説明図である。なお、前述したものと同様なものについては、同符号で示し説明を省略する。
【0060】
図7に示す構成は、前述した第1変形例とほぼ同様であり、リーフスイッチ59の替わりに透過型フォトセンサ62によって突出部55を検出するものである。このような構成でも、インクパック33の押圧部材34による押し切り状態を検出することが可能となる。つまり、検出窓56より外方に向かって突出した突出部55が、押圧部材34がインクパック33を押し切ったとき(図7に示す鎖線位置にL字型部分48が存在する状態)に透過型フォトセンサ62の上部及び下部の検出部62a,62b間を通過させることで、押圧部材34がインクパック33を押し切った状態を検出することができる。従って、前述したインクパック33の押し切り状態を検出する構成の第1変形例と同様の効果が得られる。
【0061】
続いて、第3変形例を以下に説明する。図8は、本発明の第1実施形態によるインクカートリッジにおいて、インクの残量検出に関する構成を変更した第3変形例を示しており、(a)は概略側断面図であり、(b)は図8(a)におけるB−B断面図であり、(c)は図8(b)に示すインクパック内のインクが使い切られた状態を示す断面図である。なお、前述したものと同様なものについては、同符号で示し説明を省略する。
【0062】
図8(a)、(b)、(c)に示す構成は、インクパック33のインク排出口32a側の上部近傍と接触するようにハウジング32内に回動可能に設けられたインク残量検出部材71と、インク残量検出部材71をインクパック33に接触する方向に付勢するコイルバネ72とを含んでなる。また、ハウジング32には、インク残量検出部材71のインク排出口32a側の端部が突出する開口窓73が形成されており、この開口窓73はインク残量検出部材71の回動可能領域に対応した形状として形成されている。なお、前述したL字型部分48及びハウジング32の検出窓51は、本構成においては必要がないので図8(a)、(b)、(c)においても図示省略している。
【0063】
インク残量検出部材71は、平面視でほぼ中央部分から屈曲したくの字形状を有しており、その一端部71aがインク排出口32a側の開口窓73から突出し、他端部71b側がインクパック33のインク排出口32aの近傍領域、すなわち、切欠き部46の上方領域(図8(a)のf部)に当接している。つまり、一端部71aはインク残量検出に関する被検出部分を構成するものであり、他端部71bとその近傍は、インクパック33に当接する当接部分を構成する。なお、図8(a)にも示されるように、インク残量検出部材71は、その一端部71aが開口窓73から突出するように上方に傾斜して配置されている。
【0064】
また、インク残量検出部材71の屈曲部から他端部71b寄りには、ブラケット71cが一体的に設けられている。また、ハウジング32の内部には、ハウジング32の側壁82から突出した回動支持部74が設けられており、その支持軸74aに対してブラケット71cが摺動可能に軸支されている。これにより、インク残量検出部材71は回動支持部材74に対して回動自在に支持されている。さらに、支持軸74aにはコイルバネ72が巻回されており、コイルバネ72の一端がハウジング32の側壁82に当接し、コイルバネ72の他端がインク残量検出部材71の他端部71b側の部分に当接している。これにより、コイルバネ72はハウジング32の側壁82からの反力を受けて、インク残量検出部材71をインクパック33に当接する回動方向に付勢している。なお、本変形例の場合において、押圧部材34を付勢するコイルバネ43は、図3に示した前述した形態とは異なり、インクパック33内のインクがなくなる前に押圧部材34がインクパック33を押し切るように、そのバネ特性が設定されることが好ましい。
【0065】
次いで、本変形例のインク残量検出にかかる動作について説明する。押圧部材34がインクパック33を押圧する方向に途中まで回動し、ある程度のインクがインクパック33内に残っている状態においては、インクパック33のf部はインクが充満した状態が維持されている。これは、押圧部材34に切欠き部46を形成し、インクパック33内のインクをインク排出口32aの近傍に寄せ集めるようにしたことによる。したがって、この状態においては、インク残量検出部材71の一端部71aは、図8(b)に示される位置に位置付けられている。
【0066】
その後、押圧部材34がインクパック33を押し切ったとき、インクパック33内に残ったインクは全てf部に集められた状態になり、更にf部に充填されたインクが消費されると、インクパック33のf部は徐々に萎んでいく。これに応じて、インク残量検出部材71はコイルバネ72の付勢力により図中反時計回り方向に回動し、一端部71aは、図8(b)に示される位置から図8(c)に示されるエンプティ位置まで徐々に変位する。このようにして変位する一端部71aの位置を検出することにより、インクパック33内のインク残量を知ることができる。
【0067】
なお、本変形例においては、一端部71aを開口窓73から突出させるようにしたので、透過型フォトセンサやリーフスイッチを用いた位置検出が容易に行えるようになっている。また、インク残量検出部材71の回動中心から一端部71aまでの距離と該回動中心から他端部71bまでの距離の比を適宜設定することで、所望の検出精度を得ることができる。以上のように、本変形例においては、インクパック33のインク排出口32aの近傍(図8(a)のf部)に当接するインク残量検出部材71の変位を認識することで、インクパック33内のインク残量を検出するようにしたので、インクが残り少なくなったときの残量をより高精度に検出することができる。
【0068】
また、インク残量検出にかかる構成をインクパック33の押圧機構(押圧部材34とコイルバネ43とを含んでなる機構)とは別個に独立させた構成としていることで、前述した図3に示す実施形態と比べて、押圧部材34を押圧するコイルバネ43のバネ力を大きくすることができる。つまり、前述したインク残量検出での構成では、押圧部材34の位置をインク残量に対応したものとする必要があるため、インクパック33を押し切ったと同時にインク残量が0になることが望ましく、この条件を満たすようにコイルバネ43のバネ特性を設定しなければならないが、本変形例の場合は、インク残量が0となる前に押圧部材34がインクパック33を押し切るものであれば、どのようにバネ特性を設定しても良いことから、コイルバネ43のバネ力をより大きくなるように設定し、押圧部材34を安定して回動させることができる。
【0069】
[第2実施形態]
続いて、インクカートリッジの第2実施形態について、以下に説明する。図9は、本発明の第2実施形態によるインクカートリッジを示しており、(a)は概略側断面図であり、(b)はインクが使用されていないインクパックを押圧部材で押圧している状態を示す断面図であり、(c)はインクパック内のインクが使用され押圧部材でインクパックを押し切った状態を示す図9(a)におけるH−H断面図であり、(d)はインクパック内のインクが使用され押圧部材でインクパックを押し切った状態を示す図9(a)におけるI−I断面図である。なお、前述したものと同様なものについては、同符号で示し説明を省略する。
【0070】
図9(a)に示すように、インクカートリッジ101は、前述したインクカートリッジ31の押圧部材34の替わりに押圧部材102を備えたものであり、それ以外の構成は前述したインクカートリッジ31と同様である。従って、インクカートリッジ31と同様にインクジェットプリンタ1に適用可能である。
【0071】
図9(a)、(b)に示すように、インクカートリッジ101の押圧部材102は、前述した押圧部材34とほぼ同様のインクパック33の下方部分を押圧する下方押圧部材103と、下方押圧部材103の上端部に回動可能に連結され、インクパック33の上方部分を押圧する上方押圧部材104とを備えてなる。下方押圧部材103は、上端部に上方押圧部材104が連結されている以外は、前述した押圧部材34とほぼ同様の構造であり、コイルバネ43によってインクパック33を押圧する側に付勢されている。
【0072】
上方押圧部材104は、図9(a)に示すように、下方押圧部材103の上辺部に設けられた2つの回動部108,109に連結されている。上方押圧部材104は、下方押圧部材103の上辺部とほぼ同じ長さの幅を有し、ハウジング32の上部に向かって延設された矩形状の板からなり、下方押圧部材103に形成された切欠き部46によって押圧されないインクパック33部分の上方部分を押圧しない避けたものとなっている。また、それらの回動部108,109間には、図9(a)中下方に向かって突出した突出部110が形成されている。また、押圧部材102は、図9(b)に示すようにインクパック33内のインクが未使用の場合においては、下方押圧部材103が斜めに配置されており、上方押圧部材104がインクパック33の上方部分とハウジング32との間に挟まれるように垂直に位置している。
【0073】
インクパック33内のインクが使用されると、押圧部材102がコイルバネ43の付勢力によって下方押圧部材103の下端部を回転中心として回動する。そして、インクパック33内のインク残量が少なくなると、図9(c)に示すように、コイルバネ43がその復元力で水平方向に延びた状態となり、下方押圧部材103にインクパック33の下方部分を押圧させる。このとき、下方押圧部材103はハウジング32の一側壁32cと平行即ち鉛直方向に沿うようになる。同時に、上方押圧部材104の突出部110が下方押圧部材103の上端部分と係合して、上方押圧部材104も下方押圧部材103と協働してインクパック33の上方部分を押圧しながら下方押圧部材103と同様に鉛直方向に沿うようになる。なお、この状態のとき、図9(d)に示すように、インクパック33内のインクは、そのほとんどがインク排出口32a近傍のf部に充填されている。
【0074】
このように、上方押圧部材104と下方押圧部材103とによって、インクパック33の上方及び下方部分を押圧するので、前述した第1実施形態の押圧部材34よりもインクパック33を押圧する領域が大きくなり、使用できずにインクパック33内に残るインク量をさらに減らすことができる。なお、インクの残量検出は、図9(a)に示されたL字型部分48の反射部49と反射型フォトセンサ52による手段の替わりに、図8に示されたインク残量検出の手段を用いてもよい。また、これらを併用しても良い。
【0075】
[第3実施形態]
続いて、インクカートリッジの第3実施形態について、以下に説明する。図10は、本発明の第3実施形態によるインクカートリッジを示しており、(a)はインクが使用されていないインクパックを押圧部材で押圧している状態を示す断面図であり、(b)はインクパック内のインクが使用され押圧部材でインクパックを押し切った状態を示す断面図である。なお、前述したものと同様なものについては、同符号で示し説明を省略する。
【0076】
インクカートリッジ121は、前述したインクカートリッジ31の押圧部材34がインクカートリッジ121の幅方向(水平方向)に移動するようになったものであり、それ以外の構成は前述したインクカートリッジ31と同様である。従って、インクカートリッジ31と同様にインクジェットプリンタ1に適用可能である。
【0077】
図10(a)、(b)に示すように、インクカートリッジ121の押圧部材34´は、インクパック33の下方部分をインクカートリッジ121の幅方向に押圧するように鉛直方向に沿って配置されている。つまり、押圧部材34´は、前述した押圧部材34のように下端部がハウジング32に回動可能に連結されておらず、コイルバネ43によってインクカートリッジ121の幅方向に移動可能とされている。
【0078】
インクパック33のインクが使用されインク残量が少なくなると、図10(b)で示すように、コイルバネ43がその復元力で水平方向に延びた状態となって、押圧部材34´がインクパック33の下方部分を押圧しながらハウジング32の一側壁32cと平行即ち鉛直方向に沿うようになる。こうして、前述した押圧部材34と同様に使用できずにインクパック33に残るインク量を減らすことができる。
【0079】
[第4実施形態]
続いて、インクカートリッジの第4実施形態について、以下に説明する。図11は、本発明の第4実施形態によるインクカートリッジを示しており、(a)はインクが使用されていないインクパックを押圧部材で押圧している状態を示す断面図であり、(b)はインクパック内のインクが使用され押圧部材でインクパックを押し切った状態を示す断面図である。なお、前述したものと同様なものについては、同符号で示し説明を省略する。
【0080】
インクカートリッジ141は、前述した押圧部材34と同様の押圧部材144を2つ備えており、それらがインクパック33の下方部分を左右から挟み込むように押圧したものであり、それ以外の構成は前述したインクカートリッジ31とほぼ同様である。従って、インクカートリッジ31と同様にインクジェットプリンタ1に適用可能である。
【0081】
また、図11(a)に示すように、インクカートリッジ31のハウジング142には、前述したインク排出口32aと同様のインク排出口143が幅方向におけるほぼ中央位置に形成されているが、それ以外の構成は、前述したハウジング32とほぼ同様である。
【0082】
インクカートリッジ141の2つの押圧部材144の下端部は、ハウジング142の底面の中央部分を中心に回動可能に連結されており、インクパック33内のインクが使用されていない場合において、2つの押圧部材144は左右対称に斜めに配置され、インクパック33の下方部分を押圧している。押圧部材144とハウジング142との間には、前述したコイルバネ43が左右対称に配置されており、押圧部材144はコイルバネ43の復元力によりインクパック33を押圧する側に付勢している。
【0083】
インクパック33のインクが使用されると、コイルバネ43によって両押圧部材144同士が近づく方向にそれぞれの下端部を回転中心として回動する。そして、インクパック33内のインク残量が少なくなると、図11(b)に示すようにコイルバネ43がその復元力で水平方向(インクカートリッジ141の幅方向)に延びた状態となってインクパック33の下方部分を押圧しながら挟み込み、両押圧部材144が鉛直方向に沿うようになる。
【0084】
これにより、両押圧部材144がインクパック33の下方部分を挟み込み、インクパック33内のインクが上方に押し上げられるので、インクをインク排出口143近傍に集めることができ、使用できずにインクパック33内に残るインク量を減らすことができる。
【0085】
以上のように、前述した各実施形態によるインクカートリッジ31,101,121,141は、各押圧部材34,34´,102,144でインクパック33を押し切る前の状態まで常に押圧されており、その押圧力は、インクパック33内のインクに前述した所望の液圧が生じるように設定されているので、インクカートリッジ31,101,121,141からインクが供給されるノズルの背圧は、ほぼ一定範囲内に保たれている。従って、安定した吐出特性により、優れた画質の画像を用紙に印刷することができる。また、インクカートリッジ31,101,121,141は、縦置き型なので、それ自体が配置されるインクジェットプリンタ1内の平面積が横置き型よりも小さくなる。そのため、インクジェットプリンタ1内の部品などの機器の収納がし易くなるとともに、プリンタ1の小型化も図れる。
【0086】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではない。例えば、上述した各実施形態のインクパック33は、折込部が形成されていなくても良い。また、第1実施形態のインクパック33を押圧部材34で押し切った状態を検出するセンサを設けなくても良い。さらに、押圧部材34はL字型部分を有していなくても良い。また、付勢部材はコイルバネ43だけでなく、押圧部材をインクパック側に付勢して押圧部材でインクパックを押圧させることができるのであれば、他の弾性部材を適用しても良い。
【0087】
また、本発明によるインクカートリッジが適用されるインクジェットプリンタ1は、ライン式だけでなく、シリアル式のインクジェットプリンタであってもよい。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1によると、背圧の変動を所定範囲内に保ちつつインクを適切にインクジェットヘッドに供給することができる。また、それ自体が配置される平面積を小さくすることが可能になる。また、インクパック内のインクが減少しても、常に所定範囲内の背圧をインクに与え続けることができる。また、使用できずにインクパック内に残るインク量を減らすことができる。また、押圧部材と筐体の一方の側壁とでインクパックを挟み込んだ場合に、押圧部材と一方の側壁との間隔が狭くなり、パック内からインクを絞り出しやすくなるので、使用できずにインクパック内に残るインク量を減らすことができる。
また、本発明の請求項3によると、縦置きに配置されるインクカートリッジでありながらインクパック内のインクが減少しても、背圧の変動を抑えることができる。従って、インクカートリッジとインクジェットヘッドとの垂直方向の高低差が大きい場合でも、所定範囲の背圧を保ちつつインクを適切にヘッドに供給することが可能になり、且つそれ自体が配置された平面積を横置きより小さくすることができる。また、インクパック内のインクが減少しても、常に所定範囲内の背圧をインクに与え続けることができる。また、使用できずにインクパック内に残るインク量を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態によるインクカートリッジが適用されたインクジェットプリンタを示す模式的縦断面図である。
【図2】 図1に示すメンテナンスユニットがインクジェットヘッドの下方に移動した状態を用紙搬送方向から見た概略図である。
【図3】 本発明の第1実施形態によるインクカートリッジを示しており、(a)は概略側断面図であり、(b)は概略正面図であり、(c)は概略背面図である。
【図4】 本発明の第1実施形態によるインクカートリッジの細部を示しており、(a)は図3(b)におけるC−C断面図であり、(b)は図3(a)におけるD−D断面図である。
【図5】 インクカートリッジの押圧部材の動作を示しており、(a)はインクパック内のインクが使用されていない状態を示す断面図であり、(b)インクパック内のインクが使用されて、押圧部材がインクパックを押し切った状態を示す断面図である。
【図6】 本発明の第1実施形態によるインクカートリッジでの押圧部材でインクパックを押し切った状態を検出する構成の第1変形例を示す説明図である。
【図7】 本発明の第1実施形態によるインクカートリッジでの押圧部材でインクパックを押し切った状態を検出する構成の第2変形例を示す説明図である。
【図8】 本発明の第1実施形態によるインクカートリッジにおける、インクの残量検出に関する構成を変更した第3変形例を示しており、(a)は概略側断面図であり、(b)は図8(a)におけるB−B断面図であり、(c)は図8(b)に示すインクパック内のインクが使い切られた状態を示す断面図である。
【図9】 本発明の第2実施形態によるインクカートリッジを示しており、(a)は概略側断面図であり、(b)はインクが使用されていないインクパックを押圧部材で押圧している状態を示す断面図であり、(c)はインクパック内のインクが使用され押圧部材でインクパックを押し切った状態を示す図9(a)におけるH−H断面図であり、(d)はインクパック内のインクが使用され押圧部材でインクパックを押し切った状態を示す図9(a)におけるI−I断面図である。
【図10】 本発明の第3実施形態によるインクカートリッジを示しており、(a)はインクが使用されていないインクパックを押圧部材で押圧している状態を示す断面図であり、(b)はインクパック内のインクが使用され押圧部材でインクパックを押し切った状態を示す断面図である。
【図11】 本発明の第4実施形態によるインクカートリッジを示しており、(a)はインクが使用されていないインクパックを押圧部材で押圧している状態を示す断面図であり、(b)はインクパック内のインクが使用され押圧部材でインクパックを押し切った状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
2 インクジェットヘッド
18 ヘッド本体
17 メンテナンスユニット
31 インクカートリッジ
32,142 ハウジング(筐体)
32a,143 インク排出口
33 インクパック
34,34´,102,144 押圧部材
35 スパウト(インク排出部材)
41 折込部
43 コイルバネ(付勢部材)
47 シール部
48 L字型部分
52 センサ
59 リーフスイッチ
62 センサ
71 インク残量検出部材
103 下方押圧部材
104 上方押圧部材

Claims (14)

  1. インク排出口が設けられた縦置き型の筐体と、
    前記筐体内に配置されたインクパックと、
    前記インクパックを押圧するための押圧機構とを備えており、
    前記押圧機構が、
    前記インク排出口よりも下方において前記インクパックに隣接した状態に配置されており、前記筐体の一方の側壁下端近傍を中心として前記インクパックを前記一方の側壁に向けて押圧するように回動可能な押圧部材と、
    前記押圧部材を前記インクパック側に付勢する付勢部材とを備えており、
    前記押圧部材が、前記インクパックの下方部分のほぼ全体と当接する板状部材からなり、
    前記インク排出口が、前記筐体の一方の側壁側に偏った位置に設けられており、前記インクパックを押し切った状態にある前記押圧部材と同じ鉛直線上にあることを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 前記インク排出口には、前記インクパックから前記筐体の外部に通じる流路を形成するインク排出部材が設けられており、前記流路の前記インクパック側の開口端が、前記筐体の外部側の開口端よりも前記一方の側壁側に偏った位置に形成されていることを特徴とする請求項に記載のインクカートリッジ。
  3. インク排出口が設けられた縦置き型の筐体と、
    前記筐体内に配置されたインクパックと、
    前記インクパックを押圧するための押圧機構とを備えており、
    前記押圧機構が、
    前記インク排出口よりも下方において前記インクパックに隣接した状態に配置されており、前記筐体の下端を中心として前記インクパックを両側から押圧する方向に回動可能な2つの押圧部材と、
    前記2つ押圧部材を前記インクパック側に付勢する2つの付勢部材とを備えており、
    前記押圧部材が、前記インクパックの下方部分のほぼ全体と当接する板状部材からなり、
    前記インク排出口が、前記インクパックを押し切った状態にある前記2つの押圧部材と同じ鉛直線上にあることを特徴とするインクカートリッジ。
  4. 前記付勢部材がコイルバネであって、インク未使用時において座屈していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  5. 前記インクパックの上側に折込部が形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  6. 前記押圧部材が、前記インク排出口近傍において前記インクパックを押圧しない切欠き部を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  7. 前記押圧部材が、下方にあって前記インクパックを押圧する方向に回動可能な下方押圧部材と、その上方に連結されており且つ前記下方押圧部材と協働して前記インクパックを押圧する上方押圧部材とを備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  8. 前記押圧部材の位置を検出するセンサをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  9. 前記押圧部材が、前記インクパックの端部を避けたL字型部分を有していることを特徴とする請求項に記載のインクカートリッジ。
  10. 前記端部は、前記インク排出口に隣接した前記インクパックの下方部分であることを特徴とする請求項に記載のインクカートリッジ。
  11. 前記センサは、前記L字型部分のうち回動する部分において、前記押圧部材の位置を検出することを特徴とする請求項10のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  12. 前記押圧部材の位置を外部から目視可能とする窓が前記筐体に設けられていることを特徴とする請求項11のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  13. 前記インクパック内のインク残量に連動して位置の変わる前記押圧部材とは異なる部材の位置を検出するセンサをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  14. インクを吐出するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドよりも下方に配置されており、且つ、前記インクジェットヘッドのインク吐出面と対向する位置と対向しない位置との間を前記インクジェットヘッドのインク吐出面に沿って移動可能なメンテナンスユニットと、
    前記メンテナンスユニットよりも下方に配置された請求項1〜1のいずれか1項に記載のインクカートリッジとを備えていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
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