JP2003136749A - インクカートリッジ - Google Patents

インクカートリッジ

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JP2003136749A
JP2003136749A JP2001338886A JP2001338886A JP2003136749A JP 2003136749 A JP2003136749 A JP 2003136749A JP 2001338886 A JP2001338886 A JP 2001338886A JP 2001338886 A JP2001338886 A JP 2001338886A JP 2003136749 A JP2003136749 A JP 2003136749A
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ink
bag
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ink bag
case
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JP2001338886A
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Masaichi Muranaka
政一 村中
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は可撓性のインク袋を使用した安価でか
つ高性能かつリサイクル性に富んだインクカ−トリッジ
を提供する。 【解決手段】インクカートリッジ2a〜2dは、インク
の充填される可撓性のインク袋11をケース10内に収
納し、ケース10に設けられた供給口12を通して、イ
ンク袋11内のインクをサブタンクに供給する。このイ
ンク袋11は、その一面が貼り付け面11bとしてケー
ス10内の一面に固着され、貼り付け面11bに対向す
る面が押圧面として押さえ板20の押圧部21に当接さ
れており、押圧部21の一端を支柱24を介してインク
袋11の貼り付け面11bと押圧面方向に回動可能にケ
ース10に支持された揺動部23の自由端部に回動可能
に支持させて、圧縮バネ30を貼り付け面11b方向に
付勢して、インク袋11を押圧部21及び揺動部23を
介して貼り付け面11b方向に付勢している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクカートリッ
ジに関し、詳細には、可撓性インク袋を使用したインク
カ−トリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】インク噴射式記録部を備えた記録装置に
おいては、従来からインクが交換可能なインクカートリ
ッジに収納され、インクの残量を検出して、インクの残
量が少なくなると、その旨をオペレータに通知するよう
になっている。
【0003】従来、インクカートリッジとしては、可塑
性袋状インク容器周囲の接合しろを第1及び第2のケー
スにより狭持固定するインクカートリッジが提案されて
いる(特開昭60−32671号公報参照)。
【0004】また、従来、インクの消費に伴ってインク
袋内からインクを外方に押し出すため、インク袋の外郭
面を押圧し、移動変位する付勢部材と、前記付勢部材の
移動に伴って回転し、移動変位する回転部材と、前記回
転部材の変位状態を検出することによってインク袋内の
インク残量を検出するインク残量検出手段とを備えたイ
ンクカートリッジを有するインクジェットプリンタが提
案されている(実開平5−5455号公報参照)。
【0005】さらに、ノズルよりインク滴を吐出して記
録紙に記録を行うインクジェット記録装置に用いられる
インクカートリッジにおいて、インクを封入された可撓
性のインク袋と、インク袋が固着されるケースと、イン
ク袋に固着されインクエンドを検出する検出板と、前記
ケースを覆う蓋と、前記ケースと前記蓋にまたがり少な
くとも2陵を含む3面にかけて貼付されるラベルとから
構成されインクカートリッジが提案されている(特開平
5−16377号公報参照)。
【0006】また、従来、プリントヘツドからインクを
記録媒体に向けて吐出することにより上記インクを上記
記録媒体に印刷するプリンタ装置において、上記プリン
トヘツドと一体に設けられ、上記プリントヘツドから吐
出する上記インクを所定量蓄えるキヤリツジと、上記プ
リントヘツドの移動範囲内に予め設定された、上記プリ
ントヘツドのメンテナンスを行う所定のメンテナンス位
置に対応して配置された性能維持手段と、上記メンテナ
ンス位置に対応して配置され、上記プリントヘツドが上
記メンテナンス位置に位置した状態において、上記キヤ
リツジに上記インクを供給するインク収容手段とを具え
たプリンタ装置が提案されている(特開平10−166
612号公報参照)。
【0007】さらに、従来、特定の色と種類のインクを
収容するインク容器であって、外殻と、前記外殻に取り
付けられ、その一端に前記容器に収容すべきインクの種
類を示す第1の構造を画成し、他端に前記容器に収容す
べきインクの色を示す第1の構造を画成するキャップと
を設けたインク容器が提案されている(特開平9−17
4879号公報参照)。
【0008】また、従来、記録液体により濡らされた2
個の電極及び貯蔵容積の変化により変化する電極間のオ
ーム抵抗を直流成分を除いて検出する回路装置を使用す
るインクジェット記録装置のインク貯蔵器内のインク貯
蔵状態を監視するための装置において、電極は貯蔵器の
底部に配置され、電極として、インク供給システム及び
インク貯蔵器の間の接続を形成する公知の中空針が備え
られ、インク貯蔵の減少を表示するための予告警報装置
としての第1の表示装置及びインク貯蔵の終了を表示す
るための第2の表示が備えられたインクジェット記録装
置におけるインク貯蔵器の監視装置が提案されている
(実公昭62−37733号公報参照)。
【0009】さらに、従来、インクの消費に伴って容積
が減少する偏平かつ柔軟なインク収納体を収納し、前記
インク収納体からインクを導出するインク導出部と、前
記インク導出部と反対側に設けられ一端がインク収納体
内のインクと接するとともに他端が外部に引出されてい
る電極とを備えたインク収納容器を、前記インク収納体
の偏平な面が水平面とほぼ一致するようにスライドさせ
ることで装着を可能とする装填部と、前記装填部に装着
されることで前記インク収納容器インク導出部に挿入さ
れて前記インク収納体内のインクを導出する電気伝導性
を有するインク導出用中空針と、前記装填部の入口を開
閉する蓋部材と、該蓋部材に設けられ、前記インク収納
容器を前記装填部内に装着した状態で前記蓋部材を閉じ
たとき、前記インク収納容器に備えられた電極に接触す
る導体部と、前記インク導出用中空針と前記導体部との
電気的導通により前記インク収納体内のインクの残量を
検知するインク残存検出回路と、を備えるインクジェッ
ト記録装置が提案されている(特公平6−39161号
公報参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな公報記載の技術にあっては、インクカートリッジを
小型で、安価なものとし、さらに、リサイクル性を向上
させる上で、改良の必要があった。
【0011】すなわち、特開60−32671号公報記
載のインクカートリッジにあっては、ケ−ス内面とイン
ク袋とのすきまが無く、例えば、残量検知板等を配置す
るスペ−スが無いという問題があった。
【0012】また、実開平5−5455号公報記載のイ
ンクジェットプリンタにあっては、付勢部材の形状が中
央部が凸形状となっており、インク袋のインクが全部消
費しないうちにケ−スに当接してしまうという問題があ
った。
【0013】さらに、特開平5−16377号公報記載
のインクカートリッジにあっては、インク袋に固着され
インクエンドを検出する検出板が袋の中央部のみに固定
されているため、動作が不安定となるとともに、供給口
部に残されたインクまでは検出することができないとい
う問題があった。
【0014】また、特開平10−166612号公報記
載のプリンタ装置にあっては、カムがインク袋の側面か
ら押しているため、袋を完全に押しきれないとともに、
本体側に駆動機構等を必要とし、価格が高くなるという
問題があった。
【0015】さらに、特開平9−174879号公報記
載のインク容器にあっては、カートリッジ内部に多数の
部品を有しているため、価格が高くなるとともに、本体
側にも、それらの部品のシ−ル性が要求されてさらに価
格が高くなりかつ信頼性に欠けるという問題があった。
【0016】また、実公昭62−37733号公報記載
のインクジェット記録装置におけるインク貯蔵器の監視
装置にあっては、中空針を電極として用いているため、
気泡が付着していたり、針の周囲に毛管力でインクが残
る等が発生して、不安定で、インク残量も多いという問
題があった。
【0017】さらに、特告平6−39161号公報記載
のインクジェット記録装置にあっては、上記実公昭62
−37733号公報の場合と同様に、不安定でインク残
量が多いとともに、反対側に電極板を出しているが、ア
ルミフィルムの溶着ができないという問題があった。
【0018】すなわち、図10に示すように、従来の可
撓性インク袋を用いたインクカートリッジ100は、、
ケース101内に可撓性のインク袋102が収納されて
おり、インク袋102の側面には、図11(a)、
(b)に示すように、供給口103が取り付けられてい
る。供給口103付近のインク袋102は、図11
(b)に示すように、ナイフエッジ形状に形成されてお
り、供給口103は、図12に示したように、ケース1
01の側面に形成された開口部からケース101外に突
出している。
【0019】供給口103には、図12に示すように、
ブチルゴムやフッ素ゴム等の封止部材である弾性部材1
04で封止されており、弾性部材104には、インク袋
102の内外を貫通する中空針105が挿入されてい
る。中空針105には、インク袋102内に開口する孔
105aが形成されていて、インク袋102内に充填さ
れるインクを中空針105から取り出す。
【0020】そして、インク袋102は、長方形のアル
ミラミネートフィルムの外周部が、図11(a)にハッ
チングで示す熱溶着領域である溶着面102aが熱溶着
されることで、形成されている。アルミラミネートフィ
ルムの内側の熱溶着面102aは、ポリエチレンのシー
トがラミネートされており、ポリエチレン同士が溶着さ
れている。
【0021】また、供給口103は、インク袋102で
あるアルミラミネートフィルムと溶着するために、材質
がポリエチレンで形成されている。
【0022】そして、このようなインクカートリッジ1
00は、例えば、図13に示すように、インクジェット
プリンタのインク供給機構110に適用され、このイン
ク供給機構110は、4個のインクカートリッジ100
a〜100d、サブタンク111a〜111d、中継部
材112、加圧部113a〜113d及びフィルタ11
4a〜114d等を備えている。サブタンク111a〜
111dは、インクジェットプリンタのキャリッジ11
5に搭載され、キャリッジ115は、主走査方向に配設
されたガイドシャフト116に沿って移動する。
【0023】インクカートリッジ100a〜100d内
のインクは、フィルタ114a〜114dを介して加圧
部113a〜113dによりインクチュ−ブ117a〜
117dを通して中継部材112に送られ、中継部材1
12で一方向に方向変換されて、サブタンク111a〜
111dに送られる。
【0024】サブタンク111a〜111dに送られた
インクは、キャリッジ115に搭載されているヘッドか
ら記録紙に噴出されて印字される。
【0025】そして、一般に、インクカートリッジ10
0a〜100dの位置が、キャリッジ115、すなわ
ち、サブタンク111a〜111dの位置がよりも低い
ため、インクチュ−ブ117a〜117dを通してイン
クをインクカートリッジ100a〜100dからサブタ
ンク111a〜111dに送るために、ポンプ等の加圧
部113a〜113dで加圧して、送り出している。
【0026】このとき、インクカートリッジ100a〜
100dは、図14(a)、(b)〜図17(a)、
(b)にインクカートリッジ100として示すように、
インクの量に応じて、そのインク袋102の状態が変化
する。すなわち、インク袋102内にインクが満タンの
状態であると、図14(a)、(b)に示すように、溶
着面12aを境にして上下に膨らんでいる。
【0027】インクカートリッジ100は、インク袋1
02の片面(図では下側)を貼り付け面102bとして
ケ−ス101の面に両面テ−プ等で貼り付けられてお
り、インクの減少に伴って、図15(a)、(b)及び
図16(a)、(b)に示すように、この下側がそのま
まの形状で上側が徐々に凹んでくる。
【0028】インクカートリッジ100は、インクがさ
らに減少して、最終的にインクが無くなると、インク袋
102は、図17(a)、(b)に示すように、1枚の
シ−ト状になる。このとき、供給口103からインク袋
102の貼付け位置102bまでの角度αを30〜45
度にすると、インク袋102の収縮がスム−ズにするこ
とができる。すなわち、インクが残ることなく、上下の
フィルムがぴったり合わさることになる。
【0029】ところが、このようなインクカートリッジ
100は、上述のように、中空針105を電極として用
いているため、気泡が付着していたり、中空針105の
周囲に毛管力でインクが残る等の問題が発生して、不安
定で、インク残量も多いという問題があった。
【0030】また、インクカートリッジ100a〜10
0dの位置が、キャリッジ115、すなわち、サブタン
ク111a〜111dの位置がよりも低いため、インク
チュ−ブ117a〜117dを通してインクをインクカ
ートリッジ100a〜100dからサブタンク111a
〜111dに送るために、ポンプ等の加圧部113a〜
113dで加圧して、送り出しており、ポンプ等の加圧
部113a〜113dが必要で、インクジェットプリン
タのコストが高くなるという問題があった。特に、カラ
ーのインクジェットプリンタでは、4色分のインクカー
トリッジを必要とし、その分、ポンプ等の加圧部113
a〜113dも4個分必要として、さらにコストが高く
つくという問題があった。
【0031】そこで、請求項1記載の発明は、インクの
充填される可撓性のインク袋をケース内に収納し、ケー
スに設けられた供給口を通して、インク袋内のインクを
ヘッドに供給するに際して、インク袋の一面を固着面と
してケース内の一面に固着させ、当該固着面に対向する
面を押圧面として押圧板に当接させ、押圧板の一端を支
柱を介してインク袋の固着面と押圧面方向に回動可能に
ケースに支持された揺動板の自由端部に回動可能に支持
させ、所定の付勢部材で押圧部材を固着面方向に付勢し
て、インク袋を押圧板及び揺動板を介して固着面方向に
付勢することにより、従来のようにポンプ等の加圧手段
を用いることなく、少ない部品点数でインク袋内のイン
クを完全に送り出すとともに、付勢部材を金属以外で形
成することで、リサイクル性を向上させることができる
ようにし、安価で高性能かつリサイクル性に富んだイン
クカートリッジを提供することを目的としている。
【0032】請求項2記載の発明は、インク袋を、当該
インク袋内にインクがない状態で、供給口からケース内
面の固着位置への角度が90度以下となる状態でケース
内面に固着することにより、インク袋の押圧ムラの少な
い構造として、インク袋の収縮をより一層適切に行わ
せ、より一層インク残量を少なくして、安価でより一層
高性能かつリサイクル性に富んだインクカートリッジを
提供することを目的としている。
【0033】請求項3記載の発明は、押圧板と揺動板
を、そのインク袋に対向する側の面の合計の面積が、イ
ンク袋にインクがない状態で、当該インク袋の押圧板及
び揺動板側の面積よりも大きいか、同じにすることによ
り、インク袋全面を押圧板と揺動板で均一に押圧し、よ
り一層インク残量を少なくして、安価でより一層高性能
かつリサイクル性に富んだインクカートリッジを提供す
ることを目的としている。
【0034】請求項4記載の発明は、揺動板を、インク
袋の供給口からケース内面への固着位置までの領域部分
を付勢するものとし、押圧板を、インク袋の揺動板によ
る付勢領域以外の領域部分を付勢するものとすることに
より、インク袋全面を押圧板と揺動板で均一に押圧する
とともに、インクカ−トリッジの種類(大きさ)が変わ
っても押圧板と揺動板の組み合わせで対応し、より一層
安価でより一層高性能かつリサイクル性に富んだインク
カートリッジを提供することを目的としている。
【0035】請求項5記載の発明は、押圧板を、付勢部
材とインク袋のいずれにも固着されず、これらの付勢部
材とインク袋との間に狭持させることにより、余計な負
荷をインク袋にかけることなく、部品点数を減らすとと
もに、組立性を向上させ、より一層安価でより一層高性
能かつリサイクル性に富んだインクカートリッジを提供
することを目的としている。
【0036】請求項6記載の発明は、付勢部材として、
ピアノ線、バネ用ステンレス鋼線、黄銅線または青銅線
等で形成された圧縮コイルバネまたは引張コイルバネを
用いることにより、設計の自由度及び部品選定の自由度
を向上させ、より一層安価でより一層高性能かつリサイ
クル性に富んだインクカートリッジを提供することを目
的としている。
【0037】請求項7記載の発明は、付勢部材として、
ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エチレン樹脂またはシリ
コン等の弾性部材を用いることにより、設計の自由度及
び部品選定の自由度を向上させ、より一層安価でより一
層高性能かつリサイクル性に富んだインクカートリッジ
を提供することを目的としている。
【0038】請求項8記載の発明は、付勢部材として、
バネ用ステンレス鋼板、りん青銅板、バネ用ベリリウム
銅板または炭素工具鋼板等の板バネを用いることによ
り、設計の自由度及び部品選定の自由度を向上させ、よ
り一層安価でより一層高性能かつリサイクル性に富んだ
インクカートリッジを提供することを目的としている。
【0039】請求項9記載の発明は、付勢部材として、
天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジェンゴム、
ブタジェンゴムまたはブチルゴム等の袋を用いることに
より、設計の自由度及び部品選定の自由度を向上させ、
より一層安価でより一層高性能かつリサイクル性に富ん
だインクカートリッジを提供することを目的としてい
る。
【0040】請求項10記載の発明は、揺動板の押圧板
と反対側の端部に、ケース外に突出し、支柱を中心とす
る当該揺動板の回動に応じて位置変化することでインク
袋内のインク量を検出可能なアーム部を設けることによ
り、インク残量を簡単かつ安価に検出するとともに、設
計の自由度及び部品選定の自由度を向上させ、より一層
安価でより一層高性能かつリサイクル性に富んだインク
カートリッジを提供することを目的としている。
【0041】請求項11記載の発明は、アーム部を、そ
の位置がフォトセンサまたは電極板等の検出手段で検出
されて、インク袋内のインク残量が検出可能なものとす
ることにより、インク残量を簡単かつ安価に検出すると
ともに、設計の自由度及び部品選定の自由度を向上さ
せ、より一層安価でより一層高性能かつリサイクル性に
富んだインクカートリッジを提供することを目的として
いる。
【0042】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のイ
ンクカートリッジは、インクの充填される可撓性のイン
ク袋をケース内に収納し、前記ケースに設けられた供給
口を通して、前記インク袋内のインクをヘッドに供給す
るインクカートリッジにおいて、前記インク袋は、その
一面が固着面として前記ケース内の一面に固着され、当
該固着面に対向する面が押圧面として押圧板に当接して
おり、前記押圧板が、その一端が支柱を介して前記イン
ク袋の前記固着面と前記押圧面方向に回動可能に前記ケ
ースに支持された揺動板の自由端部に回動可能に支持さ
れ、所定の付勢部材で前記固着面方向に付勢され、前記
インク袋が前記押圧板及び前記揺動板を介して前記固着
面方向に付勢されていることにより、上記目的を達成し
ている。
【0043】上記構成によれば、インクの充填される可
撓性のインク袋をケース内に収納し、ケースに設けられ
た供給口を通して、インク袋内のインクをヘッドに供給
するに際して、インク袋の一面を固着面としてケース内
の一面に固着させ、当該固着面に対向する面を押圧面と
して押圧板に当接させ、押圧板の一端を支柱を介してイ
ンク袋の固着面と押圧面方向に回動可能にケースに支持
された揺動板の自由端部に回動可能に支持させ、所定の
付勢部材で押圧部材を固着面方向に付勢して、インク袋
を押圧板及び揺動板を介して固着面方向に付勢するの
で、従来のようにポンプ等の加圧手段を用いることな
く、少ない部品点数でインク袋内のインクを完全に送り
出すことができるとともに、付勢部材を金属以外で形成
することで、リサイクル性を向上させることができ、安
価で高性能なものとすることができるとともに、リサイ
クル性を向上させることができる。
【0044】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記インク袋は、当該インク袋内にインクがない
状態で、前記供給口から前記ケース内面の前記固着位置
への角度が90度以下となる状態で前記ケース内面に固
着されていてもよい。
【0045】上記構成によれば、インク袋を、当該イン
ク袋内にインクがない状態で、供給口からケース内面の
固着位置への角度が90度以下となる状態でケース内面
に固着しているので、インク袋の押圧ムラの少ない構造
として、インク袋の収縮をより一層適切に行わせること
ができ、より一層インク残量を少なくして、安価でより
一層高性能なものとすることができるとともに、リサイ
クル性を向上させることができる。
【0046】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記押圧板と前記揺動板は、その前記インク袋に対
向する側の面の合計の面積が、前記インク袋にインクが
ない状態で、当該インク袋の前記押圧板及び前記揺動板
側の面積よりも大きいか、同じであってもよい。
【0047】上記構成によれば、押圧板と揺動板を、そ
のインク袋に対向する側の面の合計の面積が、インク袋
にインクがない状態で、当該インク袋の押圧板及び揺動
板側の面積よりも大きいか、同じにしているので、イン
ク袋全面を押圧板と揺動板で均一に押圧することがで
き、より一層インク残量を少なくして、安価でより一層
高性能なものとすることができるとともに、リサイクル
性を向上させることができる。
【0048】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記揺動板は、前記インク袋の前記供給口から前記
ケース内面への前記固着位置までの領域部分を付勢し、
前記押圧板は、前記インク袋の前記揺動板による付勢領
域以外の領域部分を付勢するものであってもよい。
【0049】上記構成によれば、揺動板を、インク袋の
供給口からケース内面への固着位置までの領域部分を付
勢するものとし、押圧板を、インク袋の揺動板による付
勢領域以外の領域部分を付勢するものとしているので、
インク袋全面を押圧板と揺動板で均一に押圧することが
できるとともに、インクカ−トリッジの種類(大きさ)
が変わっても押圧板と揺動板の組み合わせで対応するこ
とができ、より一層安価でより一層高性能なものとする
ことができるとともに、リサイクル性を向上させること
ができる。
【0050】また、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記押圧板は、前記付勢部材と前記インク袋のいず
れにも固着されず、これらの付勢部材とインク袋との間
に狭持されていてもよい。
【0051】上記構成によれば、押圧板を、付勢部材と
インク袋のいずれにも固着されず、これらの付勢部材と
インク袋との間に狭持させているので、余計な負荷をイ
ンク袋にかけることなく、部品点数を減らすことができ
るとともに、組立性を向上させることができ、より一層
安価でより一層高性能なものとすることができるととも
に、リサイクル性を向上させることができる。
【0052】さらに、例えば、請求項6に記載するよう
に、前記付勢部材は、ピアノ線、バネ用ステンレス鋼
線、黄銅線または青銅線等で形成された圧縮コイルバネ
または引張コイルバネであってもよい。
【0053】上記構成によれば、付勢部材として、ピア
ノ線、バネ用ステンレス鋼線、黄銅線または青銅線等で
形成された圧縮コイルバネまたは引張コイルバネを用い
ているので、設計の自由度及び部品選定の自由度を向上
させることができ、より一層安価でより一層高性能なも
のとすることができるとともに、リサイクル性を向上さ
せることができる。
【0054】また、例えば、請求項7に記載するよう
に、前記付勢部材は、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エ
チレン樹脂またはシリコン等の弾性部材であってもよ
い。
【0055】上記構成によれば、付勢部材として、ウレ
タン樹脂、メラミン樹脂、エチレン樹脂またはシリコン
等の弾性部材を用いているので、設計の自由度及び部品
選定の自由度を向上させることができ、より一層安価で
より一層高性能なものとすることができるとともに、リ
サイクル性を向上させることができる。
【0056】さらに、例えば、請求項8に記載するよう
に、前記付勢部材は、バネ用ステンレス鋼板、りん青銅
板、バネ用ベリリウム銅板または炭素工具鋼板等の板バ
ネであってもよい。
【0057】上記構成によれば、付勢部材として、バネ
用ステンレス鋼板、りん青銅板、バネ用ベリリウム銅板
または炭素工具鋼板等の板バネを用いているので、設計
の自由度及び部品選定の自由度を向上させることがで
き、より一層安価でより一層高性能なものとすることが
できるとともに、リサイクル性を向上させることができ
る。
【0058】また、例えば、請求項9に記載するよう
に、前記付勢部材は、天然ゴム、イソプレンゴム、スチ
レンブタジェンゴム、ブタジェンゴムまたはブチルゴム
等の袋であってもよい。
【0059】上記構成によれば、付勢部材として、天然
ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジェンゴム、ブタ
ジェンゴムまたはブチルゴム等の袋を用いているので、
設計の自由度及び部品選定の自由度を向上させることが
でき、より一層安価でより一層高性能なものとすること
ができるとともに、リサイクル性を向上させることがで
きる。
【0060】さらに、例えば、請求項10に記載するよ
うに、前記揺動板は、前記押圧板と反対側の端部に、前
記ケース外に突出し、前記支柱を中心とする当該揺動板
の回動に応じて位置変化することで前記インク袋内のイ
ンク量を検出可能なアーム部が設けられていてもよい。
【0061】上記構成によれば、揺動板の押圧板と反対
側の端部に、ケース外に突出し、支柱を中心とする当該
揺動板の回動に応じて位置変化することでインク袋内の
インク量を検出可能なアーム部を設けているので、イン
ク残量を簡単かつ安価に検出することができるととも
に、設計の自由度及び部品選定の自由度を向上させるこ
とができ、より一層安価でより一層高性能なものとする
ことができるとともに、リサイクル性を向上させること
ができる。
【0062】また、例えば、請求項11に記載するよう
に、前記アーム部は、その位置がフォトセンサまたは電
極板等の検出手段で検出されて、前記インク袋内のイン
ク残量が検出されるものであってもよい。
【0063】上記構成によれば、アーム部を、その位置
がフォトセンサまたは電極板等の検出手段で検出され
て、インク袋内のインク残量が検出可能なものとしてい
るので、インク残量を簡単かつ安価に検出することがで
きるとともに、設計の自由度及び部品選定の自由度を向
上させることができ、より一層安価でより一層高性能な
ものとすることができるとともに、リサイクル性を向上
させることができる。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0065】図1〜図5は、本発明のインクカートリッ
ジの第1の実施の形態を示す図であり、図1は、本発明
のインクカートリッジの第1の実施の形態を適用したイ
ンク供給機構1の要部概略構成図である。
【0066】図1において、インク供給機構1は、イン
クカートリッジ2a〜2d、サブタンク3a〜3d、中
継部材4、フィルタ5a〜5d及びインクチューブ6a
〜6d等を備えており、サブタンク3a〜3dは、イン
ク供給機構1の適用される記録装置、例えば、インクジ
ェットプリンタ(図示略)のキャリッジ7に搭載されて
いる。キャリッジ7は、主走査方向に張り渡されたガイ
ドシャフト8に移動可能に支持されているとともに、図
示しないワイヤが連結されており、当該ワイヤが図示し
ない駆動モータで駆動されることで、ガイドシャフト8
に沿って、主走査方向に移動する。
【0067】インクカートリッジ2a〜2dは、記録装
置の本体側に装着されており、キャリッジ7上のサブタ
ンク3a〜3dとインクチュ−ブ6a〜6dで接続され
て、内部に収納しているインクをサブタンク3a〜3d
に供給する。
【0068】インクカートリッジ2a〜2dは、フィル
タ5a〜5dを介してインクチュ−ブ6a〜6dに接続
されており、フィルタ5a〜5dとサブタンク3a〜3
dの間のインクチュ−ブ6a〜6dに中継部材4が配設
されている。中継部材4は、記録装置の本体の主走査方
向両方向に別れて装着されているインクカートリッジ2
a、2bとインクカートリッジ2c、2dからのインク
チュ−ブ6a〜6dの方向をサブタンク3a〜3d方向
に変換して、まとめてサブタンク3a〜3dに接続す
る。
【0069】上記インクカートリッジ2a〜2dは、図
2(a)、(b)に示すように、ケース10内に袋状の
インク袋11が収納されており、インク袋11は、長方
形のアルミラミネートフィルムの外周部を溶着面11a
として熱溶着されて形成されている。アルミラミネート
フィルムの内側の熱溶着面11aは、ポリエチレンのシ
ートがラミネートされており、ポリエチレン同士が溶着
されている。インク袋11は、その一方の面を貼り付け
面(固着面)11bとしてケース10内の一面(図2の
下面)に両面テープ等で貼り付けられており、その他方
の面が押さえ板20の押圧部(押圧板)21により貼り
付け面11b方向に付勢されている。
【0070】インク袋11の側面には、供給口12が取
り付けられており、供給口12付近のインク袋11は、
ナイフエッジ形状に形成されて、供給口12は、ケース
10の側面に形成された開口部からケース10外に突出
している。
【0071】なお、図示しないが、供給口12には、ブ
チルゴムやフッ素ゴム等の封止部材である弾性部材で封
止されており、弾性部材には、インク袋11の内外を貫
通する中空針が挿入されている。中空針には、インク袋
11内に開口する孔が形成されていて、インク袋11内
に充填されているインクを中空針から取り出すことがで
きる。
【0072】上記押さえ板20の押圧部21とケース1
0の内壁面との間には、付勢部材としての圧縮バネ30
が配設されており、圧縮バネ(圧縮コイルバネ)30
は、押さえ板20の押圧部21をインク袋11方向に付
勢する。この圧縮バネ30は、ピアノ線、バネ用ステン
レス鋼線、黄銅線または青銅線等で形成されており、圧
縮バネ30の代わりに、引張コイルバネであってもよ
い。
【0073】上記押さえ板20は、図3に示すように、
上記押圧部21、支柱22、揺動部(揺動板)23、支
柱24及びアーム部25等を備えており、押圧部21と
揺動部23は、支柱22により回動可能に連結されてい
る。支柱24は、揺動部23の押圧部21とは反対側の
側端面に回転可能に取り付けられており、押さえ板20
は、支柱24が、図2(a)に示すように、ケース10
の供給口12近くの内側壁面に固定されることで、支柱
24を中心として揺動可能となっている。
【0074】アーム部25は、押圧部21と反対側の端
面に形成されており、アーム部25の端部は、ケース1
0の外側に突出している。そして、押圧部21と揺動部
23は、インク袋11の上面を全て覆う大きさに形成さ
れている。
【0075】したがって、押さえ板20は、押圧部21
とケース10の内壁面との間に配設された圧縮バネ30
により押圧部21がインク袋11方向に付勢されること
で、押圧部21と揺動部23でインク袋11を貼り付け
面11b方向に押圧し、インク袋11内のインク量に応
じて支柱24を中心として揺動部23が回動するととも
に、支柱22により押圧部21が揺動部23に対して回
動することで、常に押圧部21と揺動部23がインク袋
11の上面に接触した状態でインク袋11を貼り付け面
11b方向に押し付ける。上記押さえ板20及び圧縮バ
ネ30は、全体としてインク送出機構40として機能し
ている。
【0076】次に、本実施の形態の作用を説明する。本
実施の形態のインク供給機構1は、インクカートリッジ
2a〜2d内のインクを、フィルタ5a〜5dでゴミ等
を除去した後、インクチュ−ブ6a〜6dを通して中継
部材4に送り、中継部材4で一方向に方向変換させて、
サブタンク3a〜3dに送り出す。サブタンク3a〜3
dに送られたインクは、キャリッジ7に搭載されている
ヘッドから記録紙に噴出されて印字に供される。
【0077】そして、一般に、インクカートリッジ2a
〜2dの位置が、キャリッジ7、すなわち、サブタンク
3a〜3dの位置よりも低いため、インクチュ−ブ6a
〜6dを通してインクをインクカートリッジ2a〜2d
からサブタンク3a〜3dに送るために、強制的にイン
クをインクカートリッジ2a〜2dからサブタンク3a
〜3dに送り出す必要がある。
【0078】そこで、本実施の形態のインク供給機構1
は、そのインクカートリッジ2a〜2dがインク送出機
構40を備えており、ポンプ等の加圧部を用いることな
く、インクカートリッジ2a〜2d内のインクをインク
送出機構40でサブタンク3a〜3dに送り出してい
る。
【0079】すなわち、インクカートリッジ2a〜2d
のインク袋11内にインクが満杯に充填されているとき
には、図2(a)、(b)に示したように、押さえ板2
0の揺動部23が支柱24を中心として押圧部21側が
上方になるように回動するとともに、押圧部21が支柱
22を中心にインク袋11の上面に沿うように回動し
て、満杯にふくれたインク袋11の上面に沿って揺動部
23と押圧部21が接触し、この押圧部21を圧縮バネ
30がインク袋11方向に付勢する。
【0080】そして、押さえ板20の押圧部21と揺動
部23を合わせた面積Dは、インク袋内のインクをその
押え板20が全て押し出すことができるように、インク
袋11の有効面積(インクが入っている部分)D'と同
等またはそれ以上(D≧D')となっている。
【0081】したがって、インク袋11内のインクは、
圧縮バネ30の付勢力によりインク袋11からインクチ
ュ−ブ6a〜6dに送り出される。
【0082】インク袋11内のインクが押し出されて、
図4(a)、(b)に示すように、減少してくると、イ
ンク袋11の上面が貼り付け面11b方向に移動する
が、このとき、押さえ板20の揺動部23が支柱24を
中心として押圧部21側がインク袋11の上面の位置変
化に応じて回動するとともに、押圧部21が支柱22を
中心にインク袋11の上面に沿うように回動して、下降
してきたインク袋11の上面に沿って揺動部23と押圧
部21が接触し、この押圧部21を圧縮バネ30がイン
ク袋11方向に付勢する。
【0083】したがって、インク袋11内のインクは、
インク袋11内のインクが減少してきても、圧縮バネ3
0の付勢力によりインク袋11からインクチュ−ブ6a
〜6dに送り出される。
【0084】さらに、インク袋11内のインクが押し出
されて、図5(a)、(b)に示すように、インク袋1
1内のインクが無くなると、インク袋11の上面が貼り
付け面11bに密着するが、このとき、押さえ板20の
揺動部23が支柱24を中心として押圧部21側がイン
ク袋11の上面の位置変化に応じて回動するとともに、
押圧部21が支柱22を中心にインク袋11の上面に沿
うように回動して、下降してきたインク袋11の上面に
沿って揺動部23と押圧部21が接触し、この押圧部2
1を圧縮バネ30がインク袋11方向に付勢する。すな
わち、揺動部23が、インク袋11の供給口12からケ
ース10内面への固着位置(貼り付け位置)までの領域
部分を付勢し、押圧部21が、インク袋11の揺動部2
3による付勢領域以外の領域部分を付勢している。
【0085】したがって、インク袋11全面を押圧部2
1と揺動部23で均一に押圧することができるととも
に、インクカ−トリッジ1の種類(大きさ)が変わって
も押圧部21と揺動部23の組み合わせで対応すること
ができ、より一層安価でより一層高性能なものとするこ
とができるとともに、リサイクル性を向上させることが
できる。
【0086】そして、インク袋11内のインクは、イン
ク袋11内のインクが減少してきても、全てのインクが
押し出されるまで、圧縮バネ30の付勢力によりインク
袋11からインクチュ−ブ6a〜6dに送り出される。
【0087】さらに、上記揺動部23が支柱24を中心
として回動するのに伴って、ケース10外に突出してい
るアーム部25が図2〜図5の上方に回動して、インク
エンドを知ることができる。
【0088】このように、本実施の形態のインク供給機
構1のインクカートリッジ2a〜2dは、インクの充填
される可撓性のインク袋11をケース10内に収納し、
ケース10に設けられた供給口12を通して、インク袋
11内のインクをサブタンク3a〜3dを介してヘッド
に供給するに際して、インク袋11の一面を固着面(貼
り付け面)11bとしてケース10内の一面に固着さ
せ、当該貼り付け面11bに対向する面を押圧面として
押さえ板20の押圧部21に当接させ、押圧部21の一
端を支柱24を介してインク袋11の貼り付け面11b
と押圧面方向に回動可能にケース10に支持された揺動
部23の自由端部に回動可能に支持させ、付勢部材であ
る圧縮バネ30を貼り付け面11b方向に付勢して、イ
ンク袋11を押圧部21及び揺動部23を介して貼り付
け面11b方向に付勢している。
【0089】したがって、従来のようにポンプ等の加圧
手段を用いることなく、少ない部品点数でインク袋11
内のインクを完全に送り出すことができるとともに、リ
サイクル性を向上させることができ、安価で高性能なも
のとすることができるとともに、リサイクル性を向上さ
せることができる。
【0090】また、本実施の形態のインクカートリッジ
2a〜2dは、インク袋11を、当該インク袋11内に
インクがない状態で、供給口12からケース10内面の
固着位置(貼り付け位置)への角度が90度以下となる
状態でケース10内面に固着している。
【0091】したがって、インク袋11の押圧ムラの少
ない構造として、インク袋11の収縮をより一層適切に
行わせることができ、より一層インク残量を少なくし
て、安価でより一層高性能なものとすることができると
ともに、リサイクル性を向上させることができる。
【0092】さらに、本実施の形態のインクカートリッ
ジ2a〜2dは、押圧部21と揺動部23を、そのイン
ク袋11に対向する側の面の合計の面積Dが、インク袋
11にインクがない状態で、当該インク袋11の押圧部
21及び揺動部23側の面積D’よりも大きいか、同じ
(D≧D')にしている。
【0093】したがって、インク袋11全面を押圧部2
1と揺動部23で均一に押圧することができ、より一層
インク残量を少なくして、安価でより一層高性能なもの
とすることができるとともに、リサイクル性を向上させ
ることができる。
【0094】また、本実施の形態のインクカートリッジ
2a〜2dは、揺動部23を、インク袋11の供給口1
2からケース10内面への固着位置までの領域部分を付
勢するものとし、押圧部21を、インク袋11の揺動部
23による付勢領域以外の領域部分を付勢するものとし
ている。
【0095】したがって、インク袋11全面を押圧部2
1と揺動部23で均一に押圧することができるととも
に、インクカートリッジ2a〜2dの種類(大きさ)が
変わっても押圧部21と揺動部23の組み合わせで対応
することができ、より一層安価でより一層高性能なもの
とすることができるとともに、リサイクル性を向上させ
ることができる。
【0096】さらに、本実施の形態のインクカートリッ
ジ2a〜2dは、押圧部21を、圧縮バネ30とインク
袋11のいずれにも固着されず、これらの圧縮バネ30
とインク袋11との間に狭持させている。
【0097】したがって、余計な負荷をインク袋11に
かけることなく、部品点数を減らすことができるととも
に、組立性を向上させることができ、より一層安価でよ
り一層高性能なものとすることができるとともに、リサ
イクル性を向上させることができる。
【0098】また、本実施の形態のインクカートリッジ
2a〜2dは、付勢部材として、ピアノ線、バネ用ステ
ンレス鋼線、黄銅線または青銅線等で形成された圧縮バ
ネ30を用いている。
【0099】したがって、設計の自由度及び部品選定の
自由度を向上させることができ、より一層安価でより一
層高性能なものとすることができるとともに、リサイク
ル性を向上させることができる。
【0100】図6及び図7は、本発明のインクカートリ
ッジの第2の実施の形態を示す図であり、図6は、本発
明のインクカートリッジの第2の実施の形態を適用した
インクカートリッジ50の正面断面図(a)と側面断面
図(b)である。
【0101】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態のインク供給機構1及びインクカートリッジ2a〜
2dと同様のインク供給機構及びインクカートリッジ5
0に適用したものであり、本実施の形態の説明において
は、上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一
の符号を付してその詳細な説明を省略するとともに、図
示しない部分についても、必要に応じて、第1の実施の
形態で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0102】図6において、本実施の形態のインク供給
機構1に用いられるインクカートリッジ50は、そのイ
ンク送出機構51として押さえ板20とスポンジ52を
用いている。
【0103】すなわち、付勢部材としてのスポンジ52
は、押さえ板20の押圧部21とケース10の内壁面と
の間に配設されており、押圧部21をインク袋11方向
に付勢する。
【0104】このスポンジ52は、ウレタン樹脂、メラ
ミン樹脂、エチレン樹脂またはシリコン等で形成されて
いる。また、スポンジ52の代わりに、付勢部材とし
て、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジェンゴ
ム、ブタジェンゴムまたはブチルゴム等の袋を用いても
よい。
【0105】そして、押さえ板20のアーム部25の先
端部には、センサ板53が取り付けられており、インク
袋11内のインクが空になったときにアーム部25のセ
ンサ板53が移動する位置には、フォトセンサ(検出手
段)54が配設されている。フォトセンサ54は、イン
ク供給機構1の適用されるインクジェットプリンタの本
体に取り付けられており、発光素子と受光素子を備え
て、発光素子から出射された光を受光素子が受光するか
否かで、インクカートリッジ50のインクエンドを検出
する。すなわち、インク袋11内のインクが空になっ
て、アーム部25が上方に回動して、センサ板53がフ
ォトセンサ54の発光素子と受光素子の間に位置して、
発光素子からの光を遮ると、フォトセンサ54は、イン
クカートリッジ50内のインクが空であること、すなわ
ち、インクエンドを検出する。
【0106】本実施の形態のインクカートリッジ50
は、付勢部材であるスポンジ52が押さえ板20の押圧
部21をインク袋11方向に付勢して、押さえ板20の
押圧部21と揺動部23でインク袋11を貼り付け面1
1b方向に付勢し、インク袋11内のインクをインクチ
ュ−ブ6a〜6dに送り出す。
【0107】インク袋11内のインクが押し出されて、
図7(a)、(b)に示すように、インク袋11内のイ
ンクが空になると、押さえ板20のアーム部25に取り
付けられたセンサ板53がフォトセンサ54の発光素子
と受光素子の間に侵入し、フォトセンサ54がインクエ
ンドを検出する。
【0108】このように、本実施の形態のインクカート
リッジ50は、付勢部材として、ウレタン樹脂、メラミ
ン樹脂、エチレン樹脂またはシリコン等の弾性部材であ
るスポンジ52を用いている。
【0109】したがって、設計の自由度及び部品選定の
自由度を向上させることができ、より一層安価でより一
層高性能なものとすることができるとともに、リサイク
ル性を向上させることができる。
【0110】また、付勢部材としては、、天然ゴム、イ
ソプレンゴム、スチレンブタジェンゴム、ブタジェンゴ
ムまたはブチルゴム等の袋を用いていもよく、このよう
にすると、設計の自由度及び部品選定の自由度を向上さ
せることができ、より一層安価でより一層高性能なもの
とすることができるとともに、リサイクル性を向上させ
ることができる。
【0111】さらに、本実施の形態のインクカートリッ
ジ50は、揺動部23の押圧部21と反対側の端部に、
ケース10外に突出し、支柱24を中心とする当該揺動
部23の回動に応じて位置変化することでインク袋11
内のインク量を検出可能なアーム部25を設けている。
【0112】したがって、インク残量を簡単かつ安価に
検出することができるとともに、設計の自由度及び部品
選定の自由度を向上させることができ、より一層安価で
より一層高性能なものとすることができるとともに、リ
サイクル性を向上させることができる。
【0113】また、本実施の形態のインクカートリッジ
50は、アーム部25を、その位置がフォトセンサ54
で検出されて、インク袋11内のインク残量が検出可能
なものとしている。
【0114】したがって、インク残量を簡単かつ安価に
検出することができるとともに、設計の自由度及び部品
選定の自由度を向上させることができ、より一層安価で
より一層高性能なものとすることができるとともに、リ
サイクル性を向上させることができる。
【0115】図8及び図9は、本発明のインクカートリ
ッジの第3の実施の形態を示す図であり、図8は、本発
明のインクカートリッジの第3の実施の形態を適用した
インクカートリッジ60の正面断面図(a)と側面断面
図(b)である。
【0116】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態のインク供給機構1及びインクカートリッジ2a〜
2dと同様のインク供給機構及びインクカートリッジ6
0に適用したものであり、本実施の形態の説明において
は、上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一
の符号を付してその詳細な説明を省略するとともに、図
示しない部分についても、必要に応じて、第1の実施の
形態で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0117】図8において、本実施の形態のインクカー
トリッジ60は、そのインク送出機構61として押さえ
板20と板バネ62を用いている。
【0118】すなわち、板バネ62は、押さえ板20の
押圧部21とケース10の内壁面との間に配設されてお
り、押圧部21をインク袋11方向に付勢する。この板
バネ62は、バネ用ステンレス鋼板、りん青銅板、バネ
用ベリリウム銅板または炭素工具鋼板等で形成されてい
る。
【0119】そして、インク袋11内のインクが空にな
ったときにアーム部25の先端部が移動する位置には、
電極板(検出手段)63が配設されており、電極板63
は、インク供給機構1の適用されるインクジェットプリ
ンタの本体に取り付けられている。電極板63は、アー
ム部25の先端部で押圧されてオンするか否かで、イン
クカートリッジ50のインクエンドを検出する。すなわ
ち、インク袋11内のインクが空になって、アーム部2
5が上方に回動して、アーム部25の先端部が電極板6
3を押して、電極板63をオンさせると、電極板63
は、インクカートリッジ50内のインクが空であるこ
と、すなわち、インクエンドを検出する。
【0120】本実施の形態のインク供給機構1では、付
勢部材である板バネ62が押さえ板20の押圧部21を
インク袋11方向に付勢して、押さえ板20の押圧部2
1と揺動部23でインク袋11を貼り付け面11b方向
に付勢し、インク袋11内のインクをインクチュ−ブ6
a〜6dに送り出す。
【0121】インク袋11内のインクが押し出されて、
図9(a)、(b)に示すように、インク袋11内のイ
ンクが空になると、押さえ板20のアーム部25の先端
部が電極板63を押して、電極板63がインクエンドを
検出する。
【0122】このように、本実施の形態のインクカート
リッジ60は、付勢部材として、バネ用ステンレス鋼
板、りん青銅板、バネ用ベリリウム銅板または炭素工具
鋼板等の板バネ62を用いている。
【0123】したがって、設計の自由度及び部品選定の
自由度を向上させることができ、より一層安価でより一
層高性能なものとすることができるとともに、リサイク
ル性を向上させることができる。
【0124】また、本実施の形態のインクカートリッジ
60は、揺動部23の押圧部21と反対側の端部に、ケ
ース10外に突出し、支柱24を中心とする当該揺動部
23の回動に応じて位置変化することでインク袋11内
のインク量を検出可能なアーム部25を設けている。
【0125】したがって、インク残量を簡単かつ安価に
検出することができるとともに、設計の自由度及び部品
選定の自由度を向上させることができ、より一層安価で
より一層高性能なものとすることができるとともに、リ
サイクル性を向上させることができる。
【0126】さらに、本実施の形態のインクカートリッ
ジ60は、アーム部25を、その位置が電極板63で検
出されて、インク袋11内のインク残量が検出可能なも
のとしている。
【0127】したがって、インク残量を簡単かつ安価に
検出することができるとともに、設計の自由度及び部品
選定の自由度を向上させることができ、より一層安価で
より一層高性能なものとすることができるとともに、リ
サイクル性を向上させることができる。
【0128】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0129】
【発明の効果】請求項1記載の発明のインクカートリッ
ジによれば、インクの充填される可撓性のインク袋をケ
ース内に収納し、ケースに設けられた供給口を通して、
インク袋内のインクをヘッドに供給するに際して、イン
ク袋の一面を固着面としてケース内の一面に固着させ、
当該固着面に対向する面を押圧面として押圧板に当接さ
せ、押圧板の一端を支柱を介してインク袋の固着面と押
圧面方向に回動可能にケースに支持された揺動板の自由
端部に回動可能に支持させ、所定の付勢部材で押圧部材
を固着面方向に付勢して、インク袋を押圧板及び揺動板
を介して固着面方向に付勢するので、従来のようにポン
プ等の加圧手段を用いることなく、少ない部品点数でイ
ンク袋内のインクを完全に送り出すことができるととも
に、付勢部材を金属以外で形成することで、リサイクル
性を向上させることができ、安価で高性能なものとする
ことができるとともに、リサイクル性を向上させること
ができる。
【0130】請求項2記載の発明のインクカートリッジ
によれば、インク袋を、当該インク袋内にインクがない
状態で、供給口からケース内面の固着位置への角度が9
0度以下となる状態でケース内面に固着しているので、
インク袋の押圧ムラの少ない構造として、インク袋の収
縮をより一層適切に行わせることができ、より一層イン
ク残量を少なくして、安価でより一層高性能なものとす
ることができるとともに、リサイクル性を向上させるこ
とができる。
【0131】請求項3記載の発明のインクカートリッジ
によれば、押圧板と揺動板を、そのインク袋に対向する
側の面の合計の面積が、インク袋にインクがない状態
で、当該インク袋の押圧板及び揺動板側の面積よりも大
きいか、同じにしているので、インク袋全面を押圧板と
揺動板で均一に押圧することができ、より一層インク残
量を少なくして、安価でより一層高性能なものとするこ
とができるとともに、リサイクル性を向上させることが
できる。
【0132】請求項4記載の発明のインクカートリッジ
によれば、揺動板を、インク袋の供給口からケース内面
への固着位置までの領域部分を付勢するものとし、押圧
板を、インク袋の揺動板による付勢領域以外の領域部分
を付勢するものとしているので、インク袋全面を押圧板
と揺動板で均一に押圧することができるとともに、イン
クカ−トリッジの種類(大きさ)が変わっても押圧板と
揺動板の組み合わせで対応することができ、より一層安
価でより一層高性能なものとすることができるととも
に、リサイクル性を向上させることができる。
【0133】請求項5記載の発明のインクカートリッジ
によれば、押圧板を、付勢部材とインク袋のいずれにも
固着されず、これらの付勢部材とインク袋との間に狭持
させているので、余計な負荷をインク袋にかけることな
く、部品点数を減らすことができるとともに、組立性を
向上させることができ、より一層安価でより一層高性能
なものとすることができるとともに、リサイクル性を向
上させることができる。
【0134】請求項6記載の発明のインクカートリッジ
によれば、付勢部材として、ピアノ線、バネ用ステンレ
ス鋼線、黄銅線または青銅線等で形成された圧縮コイル
バネまたは引張コイルバネを用いているので、設計の自
由度及び部品選定の自由度を向上させることができ、よ
り一層安価でより一層高性能なものとすることができる
とともに、リサイクル性を向上させることができる。
【0135】請求項7記載の発明のインクカートリッジ
によれば、付勢部材として、ウレタン樹脂、メラミン樹
脂、エチレン樹脂またはシリコン等の弾性部材を用いて
いるので、設計の自由度及び部品選定の自由度を向上さ
せることができ、より一層安価でより一層高性能なもの
とすることができるとともに、リサイクル性を向上させ
ることができる。
【0136】請求項8記載の発明のインクカートリッジ
によれば、付勢部材として、バネ用ステンレス鋼板、り
ん青銅板、バネ用ベリリウム銅板または炭素工具鋼板等
の板バネを用いているので、設計の自由度及び部品選定
の自由度を向上させることができ、より一層安価でより
一層高性能なものとすることができるとともに、リサイ
クル性を向上させることができる。
【0137】請求項9記載の発明のインクカートリッジ
によれば、付勢部材として、天然ゴム、イソプレンゴ
ム、スチレンブタジェンゴム、ブタジェンゴムまたはブ
チルゴム等の袋を用いているので、設計の自由度及び部
品選定の自由度を向上させることができ、より一層安価
でより一層高性能なものとすることができるとともに、
リサイクル性を向上させることができる。
【0138】請求項10記載の発明のインクカートリッ
ジによれば、揺動板の押圧板と反対側の端部に、ケース
外に突出し、支柱を中心とする当該揺動板の回動に応じ
て位置変化することでインク袋内のインク量を検出可能
なアーム部を設けているので、インク残量を簡単かつ安
価に検出することができるとともに、設計の自由度及び
部品選定の自由度を向上させることができ、より一層安
価でより一層高性能なものとすることができるととも
に、リサイクル性を向上させることができる。
【0139】請求項11記載の発明のインクカートリッ
ジによれば、アーム部を、その位置がフォトセンサまた
は電極板等の検出手段で検出されて、インク袋内のイン
ク残量が検出可能なものとしているので、インク残量を
簡単かつ安価に検出することができるとともに、設計の
自由度及び部品選定の自由度を向上させることができ、
より一層安価でより一層高性能なものとすることができ
るとともに、リサイクル性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクカートリッジの第1の実施の形
態を適用したインクカートリッジの適用されるインク供
給機構の要部概略構成図。
【図2】図1のインクカートリッジの正面断面図(a)
及び側面断面図(b)。
【図3】図2の押さえ板の斜視図。
【図4】図2のインクカートリッジのインク袋内のイン
クが半分程度に減少した状態の正面断面図(a)及び側
面断面図(b)。
【図5】図2のインクカートリッジのインク袋内のイン
クが全て無くなった状態の正面断面図(a)及び側面断
面図(b)。
【図6】本発明のインクカートリッジの第2の実施の形
態を適用したインクカートリッジのインクが満杯時の正
面断面図(a)及び側面断面図(b)。
【図7】図6のインクカートリッジのインクが全て無く
なった状態の正面断面図(a)及び側面断面図(b)。
【図8】本発明のインクカートリッジの第3の実施の形
態を適用したインクカートリッジのインクが満杯時の正
面断面図(a)及び側面断面図(b)。
【図9】図8のインクカートリッジのインクが全て無く
なった状態の正面断面図(a)及び側面断面図(b)。
【図10】従来のインクカートリッジの斜視図。
【図11】図10のインクカートリッジのインク袋の平
面図(a)とインク供給口側の側面図(b)。
【図12】図11のインク袋のインク供給口部分の側面
拡大断面図。
【図13】図10の従来のインクカートリッジの適用さ
れるインク供給機構の要部概略構成図。
【図14】図10の従来のインクカートリッジのインク
が満杯時の正面断面図(a)及び側面断面図(b)。
【図15】図14のインクカートリッジのインク袋内の
インクが半分程度に減少した状態の正面断面図(a)及
び側面断面図(b)。
【図16】図14のインクカートリッジのインク袋内の
インクが2/3程度に減少した状態の正面断面図(a)
及び側面断面図(b)。
【図17】図14のインクカートリッジのインク袋内の
インクが全て無くなった状態の正面断面図(a)及び側
面断面図(b)。
【符号の説明】
1 インク供給機構 2a〜2d インクカートリッジ 3a〜3d サブタンク 4 中継部材 5a〜5d フィルタ 6a〜6d インクチューブ 7 キャリッジ 8 ガイドシャフト 10 ケース 11 インク袋 11a 溶着面 11b 貼り付け面 12 供給口 20 押さえ板 21 押圧部 22 支柱 23 揺動部 24 支柱 25 アーム部 30 圧縮バネ 40 インク送出機構 50 インクカートリッジ 51 インク送出機構 52 スポンジ 53 センサ板 54 フォトセンサ 60 インクカートリッジ 61 インク送出機構 62 板バネ 63 電極板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクの充填される可撓性のインク袋をケ
    ース内に収納し、前記ケースに設けられた供給口を通し
    て、前記インク袋内のインクをヘッドに供給するインク
    カートリッジにおいて、前記インク袋は、その一面が固
    着面として前記ケース内の一面に固着され、当該固着面
    に対向する面が押圧面として押圧板に当接しており、前
    記押圧板が、その一端が支柱を介して前記インク袋の前
    記固着面と前記押圧面方向に回動可能に前記ケースに支
    持された揺動板の自由端部に回動可能に支持され、所定
    の付勢部材で前記固着面方向に付勢され、前記インク袋
    が前記押圧板及び前記揺動板を介して前記固着面方向に
    付勢されていることを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 【請求項2】前記インク袋は、当該インク袋内にインク
    がない状態で、前記供給口から前記ケース内面の前記固
    着位置への角度が90度以下となる状態で前記ケース内
    面に固着されていることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクカートリッジ。
  3. 【請求項3】前記押圧板と前記揺動板は、その前記イン
    ク袋に対向する側の面の合計の面積が、前記インク袋に
    インクがない状態で、当該インク袋の前記押圧板及び前
    記揺動板側の面積よりも大きいか、同じであることを特
    徴とする請求項1または請求項2記載のインクカートリ
    ッジ。
  4. 【請求項4】前記揺動板は、前記インク袋の前記供給口
    から前記ケース内面への前記固着位置までの領域部分を
    付勢し、前記押圧板は、前記インク袋の前記揺動板によ
    る付勢領域以外の領域部分を付勢することを特徴とする
    請求項1から請求項3のいずれかに記載のインクカート
    リッジ。
  5. 【請求項5】前記押圧板は、前記付勢部材と前記インク
    袋のいずれにも固着されず、これらの付勢部材とインク
    袋との間に狭持されていることを特徴とする請求項1か
    ら請求項4のいずれかに記載のインクカートリッジ。
  6. 【請求項6】前記付勢部材は、ピアノ線、バネ用ステン
    レス鋼線、黄銅線または青銅線等で形成された圧縮コイ
    ルバネまたは引張コイルバネであることを特徴とする請
    求項1から請求項5のいずれかに記載のインクカートリ
    ッジ。
  7. 【請求項7】前記付勢部材は、ウレタン樹脂、メラミン
    樹脂、エチレン樹脂またはシリコン等の弾性部材である
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記
    載のインクカートリッジ。
  8. 【請求項8】前記付勢部材は、バネ用ステンレス鋼板、
    りん青銅板、バネ用ベリリウム銅板または炭素工具鋼板
    等の板バネであることを特徴とする請求項1から請求項
    5のいずれかに記載のインクカートリッジ。
  9. 【請求項9】前記付勢部材は、天然ゴム、イソプレンゴ
    ム、スチレンブタジェンゴム、ブタジェンゴムまたはブ
    チルゴム等の袋であることを特徴とする請求項1から請
    求項5のいずれかに記載のインクカートリッジ。
  10. 【請求項10】前記揺動板は、前記押圧板と反対側の端
    部に、前記ケース外に突出し、前記支柱を中心とする当
    該揺動板の回動に応じて位置変化することで前記インク
    袋内のインク量を検出可能なアーム部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記
    載のインクカートリッジ。
  11. 【請求項11】前記アーム部は、その位置がフォトセン
    サまたは電極板等の検出手段で検出されて、前記インク
    袋内のインク残量が検出されることを特徴とする請求項
    10記載のインクカートリッジ。
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