JP4277475B2 - 密封容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレトルト殺菌処理が施される容器であって、酸素バリア性に優れる密封容器に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
密封容器の形態の一つとして、上面を開口した収納凹部を有する合成樹脂製の容器本体とこの容器本体の上面開口を覆う蓋材とからなり、前記蓋材をその容器本体の上面開口を覆うようにして重ね、容器本体の上面開口の周辺に設けられているフランジとこのフランジに対応する蓋材の周辺とをヒートシールして収納凹部を封止した構造のものがあり、開封に際しては蓋体を捲り上げるようにしてフランジから剥離すればよく、複雑な開封機構を備えることなく収容物の取り出しが容易な形態の密封容器として多く流通している。
【0003】
ところで、上記収容物が食品などであるとき、外部から蓋材や容器本体を透過した酸素による収容物の変質を抑えて安定的に収容する必要がある。そのため前記蓋材や容器本体それぞれはバリア性を備えるものが採用され、図7,8に示されているように、密封容器1において合成樹脂製とした容器本体2では、例えば収納凹部3の周壁部4と底部5との外表面に、バリア性のあるフィルムを用いてなるバリア層6が配されている。
しかしながら、この容器本体2の成形方法や成形コストなどの関係から、フランジ7の部分や周壁部4と底部5との繋ぎ部分には、前記バリア層6を設けることができない。そのため、バリア性を備える蓋材8をヒートシールして密封を行なっても、特にフランジ上面9のヒートシール被着部10と周壁部4におけるバリア層6の上端位置との間における肉厚の小さいフランジ7の部分から外部酸素が透過する可能性が残り、密封容器全体として高い酸素バリア性を確保し難いという状況にある(酸素の透過を図9のsとして示した)。
【0004】
さらに食品などを収容して上記酸素バリア性を備える密封容器には密封性と易開封性とを満足させる要求がある。
密封性の要求について説明すると、食品を収容する密封容器にはレトルト殺菌処理を施して収容物を殺菌する場合が多く、この殺菌処理時の環境下で収納部の内圧が上昇してもヒートシール界面で包装材料が剥離せずに収容物が保護されるようにする必要があり、ヒートシール部分でのシール強度が2.3kg/15mm幅以上であることが義務付けられている。また、易開封性の要求としては、この密封容器を用いた製品を購買する一般消費者への便宜を図るものであって、蓋材を所定の開封部分から捲り上げて開封するときに大きな抵抗を生じさせないようにする必要がある。
このように密封容器では密封性と易開封性とを満足させることが要求されている。このシール強度を確保しながら易開封性を図るものとして、特開昭63−294368号に示されているようにシール面の間に一層の中間材を設けるようにしたり、多層シート成型品の容器本体を用いることが行われている。また、易開封性を犠牲にして蓋材のシーラントに無延伸ポリプロピレン樹脂を用い、シール線幅を細くするなどの手法を採用している容器もある。
【0005】
しかしながら、上記食品などを収容して酸素バリア性を備える密封容器に対して、レトルト殺菌処理にも適正に耐え得る密封性と上記易開封性とを満足させる試みはなされておらず、高い酸素バリア性を備え、かつ密封性と易開封性とを備える密封容器は未だ存在していないのが現状であった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、密封容器に対して高い酸素バリア性を付与しながら、所要の条件を満足する密封性と消費者の開封操作に対する便宜を図った易開封性も備えるようにすることを課題とし、簡易な構成で高酸素バリア性と密封性と易開封性を備える密封容器が得られるようにすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、上面を開口し底面部と周壁部とにバリア層を備えた容器本体と、バリア性を有して容器本体の上面開口を覆う蓋材とからなり、前記容器本体の上面開口の周辺にフランジを設け、該フランジに前記蓋材をヒートシールし、前記蓋材を捲り上げてフランジから剥離させて開封する構成とした容器において、容器本体のフランジ上面から上方に向けて凸となるヒートシール被着部を設け、蓋材を捲り上げる開封部での前記ヒートシール被着部を、フランジ張り出し方向に向けて凸となる山形円弧形状にし、容器本体の周壁部の外表面にはバリア層が配されていて、前記バリア層の上端位置での周壁部の平断面に相対するフランジ上面の対応領域と前記ヒートシール被着部とのフランジ横断方向の位置関係で前記対応領域にヒートシール被着部の少なくとも一部分が位置し、前記開封部以外におけるヒートシール被着部を、フランジ内縁に沿って設けるとともに、前記開封部におけるヒートシール被着部を、開封部以外のヒートシール被着部とのヒートシール幅と同じにして、フランジ外方側に偏倚させて、前記開封部でのフランジ内方部にヒートシール被着部としない部位を併存して設けていることを特徴とする密封容器を提供して、上記課題を解消するものである。
【0007】
また、本発明において、上記開封部でのヒートシール被着部における尖端外縁と尖端内縁とのそれぞれの曲率半径を3mm以下とすることが可能である。
さらに、上記容器本体のバリア層は、合成樹脂製フィルムにアルミナ蒸着加工を施したバリア性フィルムを、インサートインジェクション成形方法による容器本体成形時に容器本体と一体としてなるものとすることが可能である。
さらにまた、上記蓋材の容器本体側に、シール温度150℃〜180℃、シール時間1秒のヒートシール条件で、対向面間のシール強度が1.8〜2.8kg/15mm幅となるシーラントを設けて、蓋材とヒートシール被着部とが貼り合わされているものとすることが可能である。
そして、本発明において、上記蓋材は、アルミ箔または合成樹脂製フィルムにアルミナ蒸着加工を施したバリア性フィルムをバリア層として備えているものとすることが可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明を図1から図6に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。なお、図7から図9に示す従来例と構成が重複する部分は同符号を付してその説明を省略する。
密封容器1は、酸素バリア性を有した容器本体2と酸素バリア性を有して容器本体2に重ねられている蓋材8とからなるものであり、前記容器本体2にあっては、図1に示されているように収納凹部3の上面視形状を略四角形状にしてコーナー部分を曲面とし、フランジ7も容器本体2の上面開口11の形状に対応して四方のコーナー部分が湾曲した形状に設けられており、さらに蓋材8もフランジ7の外縁形状に対応した形状として容器本体2に重ね合わせ、その蓋材8の周辺とフランジ7とがヒートシールされている。そして、蓋材8の一つのコーナーが位置する箇所を開封部12としていて、後述するようにこの開封部12から蓋材8を捲り上げてフランジ7から剥離させることで開封を行なうようにしているものである。
【0009】
容器本体2においては、図2(図1のX−X線方向の断面を表している)に示されているように収納凹部3の周壁部4の外表面と底部5の内表面とに配されたバリア層6によって上記酸素バリア性を有するようにしている。そして、前記バリア層6自体は、ポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミナ蒸着加工を施したバリア性フィルムを、インサートインジェクション成形方法による容器本体成形時に容器本体と一体としてなるものである。図3においては、底部5の外表面にバリア層6を配した例を示していて、このように底部5におけるバリア層6の配置は特に限定されない。
また、蓋材8は、アルミ箔または合成樹脂製フィルムにアルミナ蒸着加工を施したバリア性フィルムをバリア層として備えているものであり、これによって酸素バリア性を有するように設けられているものである。
【0010】
上記酸素バリア性を有する容器本体2のフランジ7と同じく酸素バリア性を備えた蓋材8とが適正にヒートシールされるようにこの密封容器1では、上面開口11を囲むヒートシール被着部10がフランジ上面9から上方に向けて凸となる形状にして上面開口11の周りに亘って設けられており、その突出高さh1を0.2〜0.8mmとし、突出端面の幅d1を1.0〜3.0mmとしている(図2参照)。そして、このヒートシール被着部10に重なるようにして上記蓋材8の周辺が重ね合わされ、所要のシール強度、例えば上述した2.3kg/15mm幅以上のシール強度が得られるようにしてヒートシールされている。
【0011】
さらに、容器本体1のフランジ7では上記バリア層6が貼り合わせられた状態とはなっていないことから、本発明では上記ヒートシール被着部10のフランジ上面9上での位置を選択して、酸素がこのフランジ7を透過して収納凹部3側に入り込む度合いを極力抑えるようにしている。即ち、従来例ではフランジ7の部分を酸素が透過する度合いが高いことから、バリア層6の上端位置6aでの周壁部4の平断面部分13に相対するフランジ上面9の対応領域14に、図示の如くフランジ横断方向での位置関係においてヒートシール被着部10の少なくとも一部分が位置するようにしている。この位置関係はヒートシール被着部10の全周において成立していて、図4(イ)に示すように開封部12以外のヒートシール被着部10の一般部分にあっては上面開口11の内縁に沿って位置し、図4(ロ)に示すように開封部12のヒートシール被着部10にあっても前述の位置関係が保たれており、後述するように易開封性を考慮してフランジ張り出し方向に向けて凸となる山形の円弧形状としているが、上端位置6aの上方にヒートシール被着部10の尖端外縁15と尖端内縁16との間が位置するようにしている。
【0012】
密封容器1では、上述したように容器本体2と蓋材8とが酸素バリア性を有し、かつフランジ上面9上での上記対応領域14に対してヒートシール被着部10の少なくとも一部分を位置させて蓋材8をヒートシールしているため、容器本体2と蓋材8とで酸素バリア性が連続するようになってフランジ7での酸素の透過が抑えられ、密封容器1全体の酸素バリア性が向上する。
【0013】
密封容器1では開封部12でのヒートシール被着部10をその平面視形状がフランジ張り出し方向に向けて凸となる山形の円弧形状にし、図示のように開封部12以外のヒートシール被着部10のヒートシール幅と同じにして、この開封部12でのヒートシール被着部10をフランジ外方側に偏倚させて、開封部12でのフランジ内方部にヒートシール被着部としない部位を併存して設けている。これによってこの開封部12から蓋材8を捲り上げる際、蓋材8をヒートシール被着部10から剥離させようとする力が尖頭部分のヒートシール界面に集中するようになり、所要のシール強度でヒートシールされていても尖頭部分で蓋材8がヒートシール被着部10から剥離し始めるようになる。
そして前記尖頭部分でのヒートシール界面で蓋材8とヒートシール被着部10との間が離れた状態で蓋材8を捲り上げる力を加え続ければ、その尖頭部分のヒートシール界面が剥離始端となって蓋材8を剥ぎ取ることができ、それほど大きな力を要することなく開封部12から開封操作が行なえるものとなっている。
このように密封容器1では開封部12のヒートシール被着部10をフランジ張り出し方向に向けて凸となる山形の円弧形状にしているために蓋材8を剥離させる始端が形成され易くなっており、よって密封容器1の所要のシール強度による密封性を確保しながら易開封性も有するものとなる。
【0014】
開封部12のヒートシール被着部10では、尖頭外縁15の曲率半径r1と尖頭内縁16の曲率半径r2とをそれぞれ3mm以下にすることが好ましい。このように曲率半径r1、r2を3mm以下にすれば、開封部12での蓋材8の捲り上げによって容易にその蓋材8がヒートシール被着部10の尖頭部分から剥離して開封操作が頗る向上するようになる。勿論、シール強度を低下させる必要はなく適正な密封性も確保できる。
さらに、開封操作をより一層向上させるため、蓋材8側に工夫を施すことが可能である。
図5はその例を示していて、蓋材8の容器本体側に、シール温度150℃〜180℃、シール時間1秒のヒートシール条件で、対向面間のシール強度が1.8〜2.8kg/15mm幅となるシーラント17を設けるようにしてもよい。そして、この場合、蓋材8はアルミ箔または合成樹脂製フィルムにアルミナ蒸着加工を施したバリア性フィルムをバリア層6として備えていることが良好である。
【0015】
(酸素バリア性の比較)
つぎにバリア性フィルムを用いてインサートインジェクション成形した容器本体において、上記ヒートシール被着部がバリア層の上端位置での周壁部の平断面に相対するフランジ上面の対応領域から外方に離れている比較例1と、ヒートシール被着部がフランジ上面の前記対応領域内に位置している実施例1とを作成して酸素バリア性を比較した。その結果を表1に示す。
図6は比較例1の容器本体2aと実施例1の容器本体2bとを示しており、ヒートシール被着部10の突出高さh2は共に0.4mmとした。また、比較例1においてバリア層上端位置とヒートシール被着部との水平方向の距離d2を1.0mmとした。
周壁部と底部とのバリア層を構成するバリア性フィルムは共につぎの層構成とした。
延伸ポリプロピレン(20μm)/ポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミナ蒸着加工を施したバリア性フィルム(12μm)/無延伸ポリプロピレン(50μm)
蓋材はつぎの層構成とした。
ポリエチレンテレフタレート(12μm)/アルミ箔(15μm)/ナイロン(15μm)/無延伸ポリプロピレン(50μm)
表1から明らかなように実施例1は比較例1より良好な酸素バリア性を有し、レトルト殺菌処理の前後においてその酸素バリア性が変化しなかったことが確認できた。そして、フランジ断面方向においてヒートシール被着部の少なくとも一部分を、上記バリア層上端位置の対応部分から内側に位置させるようにすることが、酸素バリア性を向上させることで有効であることが判断できた。
【0016】
【表1】
Figure 0004277475
【0017】
(易開封性の比較)
つぎに単独ポリプロピレン樹脂(ホモPP)を材料としたインジェクション成形の容器本体において、フランジ上面を平坦にしたものと凸形状のヒートシール被着部を有したものとを作成し、フランジ上面を平坦にしてヒートシール被着部を表2中の条件とした比較例2、ヒートシール被着部の開封部における尖頭外縁と尖頭内縁との曲率半径を表2中の条件とした比較例3、実施例2、実施例3により開封強度を比較した。その結果を表2に示した。
比較例3、実施例2、実施例3に用いた容器本体ではヒートシール被着部の突出高さを0.4mm、幅を2.0mmとした。
比較例2に用いた蓋材Aの層構成を下記に示す。
ポリエチレンテレフタレート(12μm)/ポリエチレンテレフタレートフィルムに酸化けい素を蒸着したバリア性フィルム(12μm)/ナイロン(15μm)/無延伸ポリプロピレン(70μm、プレーンCPP)
比較例3、実施例2、3に用いた蓋材Bの層構成を下記に示す。
ポリエチレンテレフタレート(12μm)/アルミ箔(15μm)/ナイロン(15μm)/無延伸ポリプロピレン(50μm、東レ合成株式会社製9501H)
シール強度は一定とした。
表2に示されているように実施例2、3において易開封性が確認された。そして、ヒートシール被着部を凸形状とし、尖頭外縁、尖頭内縁の曲率半径r1、r2を3.0mm以下とすることが良好と判断できた。
【0018】
【表2】
Figure 0004277475
【0019】
【発明の効果】
以上説明した本発明により、レトルト殺菌処理に適応した密封性を確保しながら易開封性をも有するようになり、さらに高いバリア性にて収容物を安定的に収容できる機能も備える密封容器が得られる。そして、密封容器を製造する上で充填の後のヒートシール方法が簡易なものとなり、製造コストや材料費を引き上げることがないなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る密封容器の一例を容器本体と蓋材とを分離した状態で示す説明図である。
【図2】一例を図1X−X線に沿った断面で示す説明図である。
【図3】容器本体の底部の外表面にバリア層を設けた例を示す説明図である。
【図4】フランジ上面でのヒートシール被着部の位置を示すもので、(イ)はヒートシール被着部の一般部分を示す説明図、(ロ)は開封部を示す説明図である。
【図5】蓋材の他の例を示す説明図である。
【図6】二種の密封容器の形態を断面で示す説明図である。
【図7】従来例を容器本体と蓋材とを分離した状態で示す説明図である。
【図8】同じく従来例を断面で示す説明図である。
【図9】従来例におけるフランジと蓋材とのヒートシールを示す説明図である。
【符号の説明】
1…密封容器
2…容器本体
4…周壁部
5…底部
6…バリア層
6a…上端位置
7…フランジ
8…蓋材
9…フランジ上面
10…ヒートシール被着部
11…上面開口
12…開封部
14…対応領域
15…尖端外縁
16…尖端内縁

Claims (5)

  1. 上面を開口し底面部と周壁部とにバリア層を備えた容器本体と、バリア性を有して容器本体の上面開口を覆う蓋材とからなり、前記容器本体の上面開口の周辺にフランジを設け、該フランジに前記蓋材をヒートシールし、前記蓋材を捲り上げてフランジから剥離させて開封する構成とした容器において、
    容器本体のフランジ上面から上方に向けて凸となるヒートシール被着部を設け、蓋材を捲り上げる開封部での前記ヒートシール被着部を、フランジ張り出し方向に向けて凸となる山形円弧形状にし、
    容器本体の周壁部の外表面にはバリア層が配されていて、前記バリア層の上端位置での周壁部の平断面に相対するフランジ上面の対応領域と前記ヒートシール被着部とのフランジ横断方向の位置関係で前記対応領域にヒートシール被着部の少なくとも一部分が位置し、前記開封部以外におけるヒートシール被着部をフランジ内縁に沿って設けるとともに、前記開封部におけるヒートシール被着部を開封部以外のヒートシール被着部とのヒートシール幅と同じにして、フランジ外方側に偏倚させて、前記開封部でのフランジ内方部にヒートシール被着部としない部位を併存して設けていることを特徴とする密封容器。
  2. 上記開封部でのヒートシール被着部における尖端外縁と尖端内縁とのそれぞれの曲率半径を3mm以下とした請求項1に記載の密封容器。
  3. 上記容器本体のバリア層は、合成樹脂製フィルムにアルミナ蒸着加工を施したバリア性フィルムを、インサートインジェクション成形方法による容器本体成形時に容器本体と一体としてなるものである請求項1または2に記載の密封容器。
  4. 上記蓋材の容器本体側に、シール温度150℃〜180℃、シール時間1秒のヒートシール条件で、対向面間のシール強度が1.8〜2.8kg/15mm幅となるシーラントを設けて、蓋材とヒートシール被着部とが貼り合わされている請求項1から3のいずれか一項に記載の密封容器。
  5. 上記蓋材は、アルミ箔または合成樹脂製フィルムにアルミナ蒸着加工を施したバリア性フィルムをバリア層として備えている請求項1から4のいずれか一項に記載の密封容器。
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