JP4276013B2 - 椅子における背シェル取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、座の両側から起立する背杆に背シェルを取付けるようにした椅子における背シェル取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、座の両側から起立する背杆に背シェルを取付ける背シェル取付構造として、左右の背杆の対向面に取付板を溶接し、この取付板に、背シェルをねじ止めしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平2003−9995号公報(図5、要約)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような背シェル取付構造は、取付板やねじの部分が背シェルの前後面に露呈し、椅子の外観を損なうという問題がある。
【0005】
本発明は、従来の技術が属する上述のような問題点に鑑みてなされたもので、背シェルの取付け部分を覆うことにより、外観を向上させうるとともに、構造が簡単で、背シェルの取付作業を容易とした椅子における背シェル取付構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)座の両側から起立する背杆の上部に背シェルを取付けた椅子における背シェル取付構造であって、前記背杆の上部に内方を向く取付板を固着し、前記背シェルの下部両側に設けた側方に突出する取付部を、前記取付板にねじ止めし、前記取付部の後面に、裏カバーを、また取付部の前面に、表カバーを、それぞれ係止させて取付け、さらに、前記背シェルの取付部の後面に、前記裏カバーが嵌合されて、背シェルの本体部と裏カバーの各々の表面が同一面となるような嵌合溝を設ける。
【0007】
(2)上記(1)項において、裏カバーに、取付板の上端縁に係合する上部係止片と、前記取付板の下端縁に係合する下部係止片と、該取付板の外端縁に係合する外向係止片とを設ける。
【0008】
(3)上記(1)または(2)項において、表カバーに、背シェルの取付部の側端縁に係合する側部係止片と、前記取付部の側端より内側の部分に形成された係止孔に係合する弾性係止片とを設ける。
【0009】
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、背シェルの前面に、表カバーが嵌合されて、該背シェルの本体部と該表カバーの各々の表面が同一面となるような嵌合凹部を設ける。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を備える椅子を、図1〜図7を参照しながら説明する。
【0011】
図1は、本発明の背シェル取付構造が適用された椅子の側面図である。
図1に示すように、本発明の背シェル取付構造が適用される椅子は、左右1対の背杆(1)(1)と、各背杆(1)の中間部に固定され、逆L字状に屈折された左右1対の前脚(2)(2)と、この前脚(2)(2)上に取付けられた座(3)と、背杆(1)の上端部に取付けられた背シェル(4)とを備えている。この背シェル(4)は、次のようにして、背杆(1)(1)に取付けられている。
【0012】
図2は、背シェル取付構造の要部の分解斜視図、図3は、要部の横断平面図である。
【0013】
図2に示すように、背杆(1)の上端部には、肘掛(図示せず)を取付けるための非円形の肘軸(5)が嵌着されており、また背杆(1)の上端部内側面には、椅子の内方を向く取付板(6)が固着されている。この取付板(6)は、背杆(1)側の端縁に平面視L字状に折曲された折曲部(6a)が形成され、この折曲部(6a)が背杆(1)の上端部に、肘軸(5)の部分を除いて、溶接により固着されている。この取付板(6)には、上下2箇所にねじ孔(7)が形成されている。
【0014】
背シェル(4)の下端部の両側には、外側方に向かって突出する取付部(10)が形成されており、この取付部(10)の後面の上下及び側部の縁には、リブ(11)が形成され、このリブ(11)の内側の縁には、段状の嵌合溝(13)が形成されている(図3参照)。また、取付部(10)の先端の上下部には、背杆(1)の外形と補形をなす弧状部(14)、(15)が形成され、同じく中間部には、凹入する切欠部(16)が形成されている。取付部(10)の前面には、浅い嵌合凹部(17)が形成され、この嵌合凹部(17)の上下部には、取付孔(18)(18)が形成されている。また、嵌合凹部(17)の上下部には、角形の係止孔(20)、(21)が形成されている(図5参照)。
【0015】
図4は、表カバーの正面図、図5(a)、(b)および(c)は、それぞれ図4のA−A線、B−B線およびC−C線断面図である。
表カバー(25)は、上部が幅狭で下部がなだらかに幅広となった四角形状であり、背面の上部には、外方(背杆(1)の方向)を向く弾性爪(26a)を有する弾性係止片(26)が形成され(図5(a)参照)、中間部の外側端部には、内方を向く側部係止片(27)が形成され(図5(b)参照)、下端部には、外方を向く弾性爪(28a)を有する弾性係止片(28)が形成されている(図5(c)参照)。
【0016】
図6は、裏カバーの正面図、図7(a)および(b)は、それぞれ図6のD−D線およびE−E線断面図である。
【0017】
裏カバー(30)は、上部が幅狭で、下部がなだらかに幅広となっている四角形状であり、前面の上部に下向き鉤状、下部に上向き鉤状の係止片(31)(32)がそれぞれ形成され、中間部には、外向係止片(33)が形成されている(図7(b)参照)。
背シェル(4)、表カバー(25)および裏カバー(30)は、次のようにして取付けられる。
【0018】
まず、裏カバー(30)の上下の係止片(31)(32)を、取付板(6)の上下の端縁に、外側端部の方向からスライドさせながら挿入し、中間の外向係止片(33)を、取付板(6)の遊端縁に係止させる。これにより、裏カバー(30)は、上下の係止片(31)(32)により上下の動きが規制され、外向係止片(33)により外側方への動きが規制される。
【0019】
次に、背シェル(4)の取付部(10)を、取付板(6)の前面に当接させ、取付孔(18)とねじ孔(7)とを合致させ、取付孔(18)からねじ孔(7)に止めねじ(29)をねじ込むことにより、背シェル(4)を取付板(6)に固着する。これにより、取付部(10)の背面の嵌合溝(13)に裏カバー(30)が嵌合され、背シェル(4)の本体部分であるリブ(11)の面と同一面となる(図3参照)。
【0020】
次に、表カバー(25)の中間の側部係止片(27)を取付部(10)の切欠部(16)の端縁に引止した後、取付部(10)の係止孔(20)、(21)に、上下の弾性係止片(26)(28)を、その弾性爪(26a)(28a)を弾性変形させながら押し込むことにより、弾性爪(26a)(28a)を、係止孔(20)(21)の外側の端縁に係止させる。この状態で、表カバー(25)は取付部(10)の凹部(17)に嵌合され、背シェル(4)の本体部分の前面と同一面となる(図3参照)。
【0021】
【発明の効果】
(A) 請求項1記載の発明によると、背シェルの取付部の表裏に表カバーおよび裏カバーを取付けてあるので、取付部における止めねじ、孔、取付板等が外部に露呈せず、外観が優れた椅子が得られる。
また、背シェルの後面には、裏カバーが嵌合されて、背シェルの本体部と裏カバーの表面が同一平面となるような嵌合溝が形成されているので、裏カバーが背シェルから後ろに突出することがなく、背シェルとの一体感が得られる。
【0022】
(B) 請求項2記載の発明によると、裏カバーには、取付板に係合する上係止片と、下係止片と、横係止片とを設けてあるので、裏カバーは係止手段のみで、ねじ等を使用することなく、少ない部品で簡単に取付けることができる。
【0023】
(C) 請求項3記載の発明によると、表カバーには、背シェルの取付部の端縁に係合する横係止片と、該背シェルに形成された係止孔に挿入されてその端縁に係合する弾性係止片とを設けたので、表カバーは、係止手段のみで、ねじ等を使用することなく、少ない部品で簡単に取付けることができる。
【0024】
(D) 請求項4記載の発明によると、背シェルの前面には、表カバーが嵌合されて、該背シェルの本体部と該表カバーの表面が同一平面となるような嵌合凹部が形成されているので、表カバーが背シェルから前方に突出することがなく、背シェルとの一体感が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を備える椅子の側面図である。
【図2】 同じく、背シェル取付構造の要部の分解斜視図である。
【図3】 同じく、背シェル取付構造の要部の横断平面図である。
【図4】 同じく、表カバーの背面図である。
【図5】 (a)、(b)および(c)は、それぞれ図4のA−A線、B−B線およびC−C線断面図である。
【図6】 裏カバーの正面図である。
【図7】 (a)および(b)は、それぞれ図6のD−D線およびE−E線断面図である。
【符号の説明】
(1)背杆
(2)前脚
(3)座
(4)背シェル
(5)肘軸
(6)取付板
(6a)折曲部
(7)ねじ孔
(10)取付部
(11)リブ
(13)嵌合溝
(14)弧状部
(15)弧状部
(16)切欠部
(17)嵌合凹部
(18)取付孔
(20)係止孔
(21)係止孔
(25)表カバー
(26)弾性係止片
(26a)弾性爪
(27) 側部係止片
(28)弾性係止片
(28a)弾性爪
(29)止めねじ
(30)裏カバー
(31)上部係止片
(32)下部係止片
(33)外向係止片
Claims (4)
- 座の両側から起立する背杆の上部に背シェルを取付けた椅子における背シェル取付構造であって、
前記背杆の上部に内方を向く取付板を固着し、前記背シェルの下部両側に設けた側方に突出する取付部を、前記取付板にねじ止めし、前記取付部の後面に、裏カバーを、また取付部の前面に、表カバーを、それぞれ係止させて取付け、さらに、前記背シェルの取付部の後面に、前記裏カバーが嵌合されて、背シェルの本体部と裏カバーの各々の表面が同一面となるような嵌合溝を設けたことを特徴とする椅子における背シェル取付構造。 - 裏カバーに、取付板の上端縁に係合する上部係止片と、前記取付板の下端縁に係合する下部係止片と、該取付板の外端縁に係合する外向係止片とを設けたことを特徴とする請求項1記載の椅子における背シェル取付構造。
- 表カバーに、背シェルの取付部の側端縁に係合する側部係止片と、前記取付部の側端より内側の部分に形成された係止孔に係合する弾性係止片とを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の椅子における背シェル取付構造。
- 背シェルの前面に、表カバーが嵌合されて、該背シェルの本体部と該表カバーの各々の表面が同一面となるような嵌合凹部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の椅子における背シェル取付構造。
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