JP4275076B2 - 遊技機及び遊技機用プログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Description

この発明は、抽選により当選した場合に、遊技者に何らかの利益を付与するように形成した遊技機に関するものである。
従来、この種の遊技機、例えばスロットマシンでは、特定の有利状態(例えば高確率当選遊技やアシストタイムなど、メダルの増加が期待される遊技状態)に移行するか否かを抽選により決定することが多い(特許文献1参照)。
特開2004−337437号公報(段落0012、図6)
しかし、上記したような遊技機においては、かかる抽選は、設定された特定の抽選確率により行われているので、当選確率が低い場合には、期待感を持って遊技を行えないという問題点があった。
そこで、請求項1又は2又は4記載の発明は、抽選を複数段階に分けて行うことができ、かつその場合には当選確率が段階的に大きくなるようにして、当選の期待感を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。また、請求項3記載の発明は、遊技者の操作にもとづいて段階的抽選を選択及び実行可能とすることにより、あたかも遊技者が自らの力で「あたり」を引き当てたように思わせることができる遊技機を提供することを目的とする。
なお、請求項5又は6記載の発明は、上記した請求項1乃至4記載の発明の目的を達成することができる遊技機用プログラム又はその遊技機用プログラムを記録した記録媒体を提供しようとするものである。
本願発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、当選か否かの判定抽選を行うための抽選手段(例えば放出抽選手段140)を有し、遊技を制御する制御装置(20)を少なくとも備え、前記抽選手段による判定抽選の結果が当選の場合には、賞品払い出し又は有利遊技への移行その他の遊技者に対する何らかの利益を付与するように形成した遊技機に係る。
ここで、「賞品」とは、メダル、パチンコ玉、コインなどの遊技媒体、ぬいぐるみやおもちゃなどの景品の他、ポイントカードなどに加算されるポイントも含む。また「有利遊技」とは、遊技として、通常行われる通常遊技よりも多くの利益を遊技者に付与可能に形成されている遊技又は遊技期間のことであり、例えばスロットマシンにおけるボーナスゲームやアシストタイムやストック放出タイムなどを含み、遊技者の得る利益が増大するものだけでなく、遊技者の失う利益が減じられるもの(例えばスロットマシンにおけるリプレイタイム)も含む。
前記制御装置(20)としては、遊技を制御するための遊技制御装置(21)と、演出を制御するための演出制御装置(22)を設けてもよい。
そして、本発明では、前記抽選手段は、当選確率が1/N(Nは自然数)に設定された通常抽選(B)と、当選確率が(N−1)/Nに設定された特別抽選(A)を実行可能であり、前記通常抽選(B)と特別抽選(A)のいずれを行うかを決定する抽選態様選択手段(抽選テーブル選択手段142)を備えている。そして、前記抽選態様選択手段(142)が前記通常抽選(B)を選択し、当該抽選結果が当選である場合には前記判定抽選の抽選結果を当選として抽選処理を終了し、当該抽選結果が不当選である場合には前記判定抽選の抽選結果を不当選として抽選処理を終了する。一方、前記抽選態様選択手段(142)が前記特別抽選を選択し、当該抽選結果が不当選の場合には前記判定抽選の抽選結果を不当選として抽選処理を終了し、前記抽選態様選択手段(142)が前記特別抽選を選択し、当該抽選結果が当選の場合には、前記抽選態様選択手段(142)は、当選確率のNをN−1に置き換えた次回の通常抽選と特別抽選のいずれを行うかを決定する。
さらに、その次回の抽選の際にも、前記抽選態様選択手段(142)が前記通常抽選を選択し、当該抽選結果が当選である場合には前記判定抽選の抽選結果を当選として抽選処理を終了し、当該抽選結果が不当選である場合には前記判定抽選の抽選結果を不当選として抽選処理を終了し、前記抽選態様選択手段(142)が前記特別抽選を選択し、当該抽選結果が不当選の場合には前記判定抽選の抽選結果を不当選として抽選処理を終了し、前記抽選態様選択手段(142)が前記特別抽選を選択し、当該抽選結果が当選の場合には、前記抽選態様選択手段(142)は、当選確率のNをN−1に置き換えた次回の通常抽選と特別抽選のいずれを行うかを決定する。
そして、当選確率が1/{N−(n−1)}(nは自然数、かつN≧n+1)に設定されたn回目の通常抽選の結果が当選の場合には、前記判定抽選の抽選結果を当選として抽選処理を終了し、前記n回目の通常抽選の結果が不当選の場合には、前記判定抽選の抽選結果を不当選として抽選処理を終了するように形成されている。
さらに、前記制御装置(20)は、前記抽選手段の判定抽選の結果に基づいて、前記判定抽選の経過及び当選又は不当選を遊技者に報知可能に形成されていることを特徴とする。
ここで、「抽選手段」は、乱数と当選判定テーブルの比較により当選の有無を判定するように形成することができるが、これに限られず、例えば、無作為抽出のくじ引き(ガラガラポンのごときもの)などの物理的手段を用いて当選の有無を決定するものであってもよい。すなわち、「判定抽選」とは、「あたり」「はずれ」を決定するための比較、選択を含み、必ずしも抽選判定テーブルを用いた抽選でなくてもよい。
またここで、「通常抽選」とは、「あたり」を当てるための抽選であって、遊技者への利益付与の有無にかかわる判定抽選の当選確率と等しい当選確率により当選の有無を決めるためのものである。つまり、通常行われている抽選と同じものである。一方、「特別抽選」とは、判定抽選の不当選確率と等しい当選確率で当選の有無を決めるためのものである。つまり、「特別抽選」の「あたり」は、判定抽選の不当選にあたり、「特別抽選」の「はずれ」は、判定抽選の当選にあたる。ただし、本発明においては、「特別抽選」の抽選結果が「あたり」の場合には、再抽選を行い、「特別抽選」の抽選結果が「はずれ」の場合には、判定抽選の抽選結果が不当選となるよう取り扱われる。
前記抽選態様選択手段(142)は、所定の条件に応じて、判定抽選の抽選態様を決定するためのものである。判定抽選を、抽選テーブルを用いて行う場合には、抽選態様選択手段(142)は「抽選テーブル選択手段」として機能する。また、抽選態様を決定するための所定条件とは、例えば外部操作手段の操作や、遊技が特定の状態に該当する場合(例えば遊技成績や特定時からの経過時間など)などとすることができる。すなわち、抽選態様選択手段(142)が通常抽選、特別抽選いずれの抽選態様を選択するかについて、遊技者が介入可能であってもよいし、遊技機が内部的に決定するものであってもよい。
また、「判定抽選の経過」の報知とは、段階的に行われる抽選の内容の報知のことであり、特に前記特別抽選(A)が「あたり」の場合の報知や、抽選態様選択手段(142)が次回の抽選態様としてどの抽選を選択したかなどを報知するものである。「当選又は不当選」の報知とは、判定抽選の結果の報知であり、通常抽選(B)の結果が「あたり」の場合には当選、特別抽選(A)の結果が「あたり」の場合及び通常抽選(B)の結果が「はずれ」の場合には不当選を報知する。なお、報知の態様は、視覚によるもの(絵柄や文字)、聴覚によるもの(音声)を問わない。さらに、ここで言う「報知」は、例えば演出制御装置(22)が遊技に付随する演出の一態様として行う報知に限られず、遊技内容そのものを遊技者に知らしめること(例えばくじ引きの場合、くじを引くという行為を遊技者が把握できること)も含むものである。
(作用)
本発明において、遊技状態が判定抽選を行うための所定条件に該当した場合には、まず抽選態様選択手段(142)が通常抽選(B)、特別抽選(A)のいずれの抽選態様で判定抽選を行うかを選択決定する。ここで、判定抽選の当選確率が1/10であると仮定すると、通常抽選(B)を行うと決定した場合には、当選確率が1/10に設定された通常抽選(B)を行い、特別抽選(A)を行うと決定した場合には、当選確率が9/10に設定された特別抽選(A)を行う。なお、いずれの抽選態様で抽選を行うかは、例えば遊技機に設けられた画像表示部などに表示されて、遊技者に報知される。
前記通常抽選(B)の結果が、「あたり」の場合には、制御装置は判定抽選の抽選結果を当選として扱い、当選の報知を行う。判定抽選の当選により、遊技者に対して所定の利益が付与される。また、通常抽選(B)の結果が「はずれ」の場合及び特別抽選(A)の結果が「はずれ」の場合には、制御装置は判定抽選の抽選結果を不当選として扱い、不当選の報知を行う。判定抽選が不当選の場合には、利益付与は行われない。一方、特別抽選(A)の結果が「あたり」の場合には、二回目の抽選を行うものとし、その旨を遊技者に報知する。
二回目の抽選を行うにあたり、抽選態様選択手段(142)が通常抽選(B)、特別抽選(A)のいずれの抽選態様で判定抽選を行うかを選択決定する。二回目の抽選では、通常抽選(B)を行うと決定した場合には、当選確率が1/9に設定された通常抽選(B)を行い、特別抽選(A)を行うと決定した場合には、当選確率が8/9に設定された特別抽選(A)を行う。
同様に、特別抽選(A)の結果が「あたり」の場合には、三回目の抽選が行われる。なお、この段階では、特別抽選(A)は「あたり」となる確率のほうが圧倒的に高いので、再抽選が行われる場合のほうが多い。三回目の抽選では、通常抽選(B)を行うと決定した場合には、当選確率が1/8に設定された通常抽選(B)を行い、特別抽選(A)を行うと決定した場合には、当選確率が7/8に設定された特別抽選(A)を行う。以後、特別抽選(A)の結果が「あたり」のたびに、当選確率の分母の数字を1ずつ少なくした通常抽選(B)と、当選確率の分子及び分母の数字を1ずつ少なくした特別抽選(A)のうちいずれかにより再抽選が行われることとなる。
このように、特別抽選(A)を選択した場合には、最初のうちは「あたり」の確率(すなわち判定抽選の不当選確率)が高く再抽選が行われる確率が高いが、徐々に「あたり」の確率が低くなる。これに反比例して、通常抽選(B)の「あたり」の確率(すなわち判定抽選の当選確率)は徐々に高くなるので、例えば通常抽選(B)の「あたり」の確率が1/3程度になったところで、抽選態様選択手段(142)が通常抽選(B)を選択すれば、最初の1/10と比べると、かなりあたる気のする抽選が行われることとなる。
また、これらの抽選の経過が遊技者に報知されるので、遊技者は、遊技機内部で抽選結果が決まってしまうのに比べ、抽選に抱く期待感が大きくなる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記n回目の特別抽選(A)及び通常抽選(B)の双方の当選確率が1/2となった場合には、当該特別抽選(A)の抽選結果が当選の場合には前記判定抽選の抽選結果を不当選として抽選処理を終了し、当該特別抽選(A)の抽選結果が不当選の場合には前記判定抽選の抽選結果を当選として抽選処理を終了することを特徴とする。
本発明は、判定抽選の当選確率が1/Nに設定されている場合に、再抽選により判定抽選を最大N−1回まで行い、最終的に特別抽選(A)と通常抽選(B)の当選確率を1/2となって、これ以上当選確率を増加できず、不当選確率を減少させられない場合には、特別抽選(A)と通常抽選(B)のどちらを選択した場合でも判定抽選の結果を出せるようにしたものである。
なお、本発明は、判定抽選の当選確率が例えば1/5などのように、分母の数が比較的少ない確率に設定されている場合に用いるのが好ましい。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記抽選態様選択手段(142)が選択可能な抽選態様を表示可能な表示部(例えば演出表示部67)と、遊技者が外部から操作可能であり、前記表示部(67)に表示されている抽選態様の表示の中から、一の表示を選択可能な抽選選択装置(抽選選択スイッチ18)とを設け、前記抽選態様選択手段(142)は、前記抽選選択装置(18)により、通常抽選(B)に係る表示が選択された場合には通常抽選(B)を選択し、特別抽選(A)に係る表示が選択された場合には特別抽選(A)を選択することを特徴とする。
本発明は、特別抽選(A)又は通常抽選(B)のいずれの抽選態様で判定抽選を行うかを、遊技者の意思により選択可能としたものである。
ここで、前記「表示部」は、遊技機の、遊技者が視認可能な位置に設けられた液晶表示装置(67A)やドットマトリックス表示装置(67B)、7セグメント表示器、CRTなどを含み、抽選態様を判別可能な表示(例えば文字、絵柄)を表示することができるものである。
また、前記抽選選択装置(18)は、遊技機に設けられたボタンスイッチやレバースイッチとすることができる。抽選選択装置(18)は、遊技に使用する既存の操作装置(例えばスタートスイッチ(30)など)が、判定抽選が行われる場合には抽選選択装置(18)として機能するようになっているものであってもよい。
(作用)
本発明に係る抽選選択装置(18)を用いて抽選態様を選択する場合には、表示部に表示されている抽選態様選択手段(142)の選択している抽選態様を、抽選選択装置(18)の操作にて特定し、当該抽選態様を選択したことの意思表示として所定の確定操作を行う。例えば、表示部に点滅表示されている「特別抽選」の文字、あるいは特別抽選を示す記号「A」の文字を、抽選選択装置(18)の操作により点灯表示にさせることにより、特別抽選が選択されたものと扱われるように形成することができる。これにより、抽選態様選択手段(142)が選択に係る抽選態様を判定抽選の抽選態様として決定する。
このように、本発明によれば、抽選選択装置(18)を操作することにより再抽選が可能となり、それにより結果として当選確率を引き上げることができるので、現象的には遊技者が自らの力で抽選を引き当てたように見え、新たな期待感の表現方法を作り出すことができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、複数の図柄を停止表示又は変動表示可能に形成した図柄表示手段(回転リール(40))と、前記図柄表示手段の図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、前記図柄表示手段の図柄の変動表示を停止させるためのストップスイッチ(50)と、遊技機の作動を制御するための遊技制御装置(21)とを少なくとも備えている遊技機に係る。そして、前記遊技制御装置(21)は、複数の図柄の組み合わせから成る当選役に関し、当選となる図柄を抽選により決定するための図柄抽選手段(当選抽選手段(110))と、前記ストップスイッチ(30)の操作及び前記図柄抽選手段(110)の抽選結果に基づいて、前記図柄表示手段(40)の図柄を停止表示させるための停止制御手段(リール回転停止制御手段(150))と、当選に係る図柄の組み合わせが、予め定められた入賞の態様で停止表示されたか否かを判定し、遊技者に遊技媒体の払い出しその他の利益を付与するための入賞判定手段(160)とを有している。
また、この遊技機は、遊技として、通常遊技と、通常遊技に比べて遊技者に付与する利益が多くなるよう設定された有利遊技とを備え、前記抽選手段として、前記有利遊技を開始するか否かを判定抽選により決定する有利遊技開始抽選手段(放出抽選手段(140))を設けたことを特徴とする。
本発明は、例えばスロットマシンなどの遊技機に適している。すなわち、抽選結果に基づいて入賞(遊技者への利益付与)が決定される遊技機であるが、「抽選手段」は、遊技機の本来的な付与利益(例えば入賞によるメダル払い出し)に関わる判定抽選と異なる、付随的利益(有利遊技への移行)に関わる判定抽選を行うように形成したものである。
ここで、「図柄表示手段」は、表面に複数の図柄が表示された回転リール(40)とすることができ、あるいは、液晶表示装置やCRT、ベルト式図柄表示手段を用いて図柄を表示するものであってもよい。また、「遊技媒体」とは、スロットマシンのメダルや、パチンコの玉、コインなどの他、所定のポイントを記録したポイントカードなどの情報媒体も含み、「遊技媒体の払い出し」には、メダルや遊技球が払い出されることの他に、ポイントカードにポイントが加算されることも含まれる。「その他の利益」とは、例えばクレジットの増加や入賞に基づく有利遊技(例えばビッグボーナスゲーム)の開始などを含む。
前記停止制御手段(150)は、前記図柄表示手段の停止制御を行うためのものである。停止制御とは、当選判定の抽選結果に応じて、所定位置に停止させてはいけない図柄を停止させないように「蹴飛ばし」を行うと共に、所定位置に停止させてもよい図柄を極力その位置に停止させるように「引き込み」を行うことである。すなわち、前記ストップスイッチ(50)の操作時に、当選判定の抽選結果が「ハズレ」の場合にはいかなる当選図柄も入賞の態様とならないように、当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選(当たり)の場合には当該当選図柄が極力入賞の態様となるように、図柄表示手段の表示が停止する時間を遅らせる制御を行うものである。
前記入賞判定手段(160)は、図柄抽選手段(110)の抽選結果と図柄表示手段の停止図柄とに基づいて入賞の有無を判定し、遊技者に対して所定の利益を付与するためのものである。遊技者に付与する利益としては、メダルなどの遊技媒体を払い出したり、得点を加算したりすることができる他、遊技者に有利な遊技を開始させたりすることもできる。また、メダル等の投入なしに遊技を開始することができる「再遊技」も付与利益に含まれる。
本発明における「有利遊技」は、入賞を条件に開始される「BBゲーム」や「RBゲーム」などの特別遊技は含まない。具体的には、例えば通常遊技中又は特別遊技中に行われる判定抽選により開始が決定される有利遊技、例えば高確率当選遊技やリプレイタイム、アシストタイム、などが含まれる。また、一定期間ボーナスフラグを貯留(ストック)して、ストック放出抽選に当選すると、ストックされているボーナスフラグに係るボーナスゲームが次々と入賞し、ボーナスゲームが連荘して行われ多くの利益が付与される遊技期間(ストック放出タイム)も、この「有利遊技」に含まれるものである。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、遊技機を、当選か否かの判定抽選を行うための抽選手段、前記抽選手段による判定抽選の結果が当選の場合には、対価の払い出し、有利遊技への移行その他遊技者に対して何らかの利益を付与するための利益付与手段、1/N(Nは自然数)の当選確率で通常抽選を行い、1/{N−(n−1)}(nは自然数、かつN≧n+1)の当選確率でn回目の通常抽選を行うことができる通常抽選手段、(N−n)/{N−(n−1)}の当選確率でn回目の特別抽選を行うことができる特別抽選手段、前記不当選判定抽選手段の抽選結果が当選の場合に、当選確率NをN−1としてn回目の判定抽選を行うことができる再抽選手段、前記判定抽選において、前記通常抽選又は前記特別抽選のうちいずれの抽選態様で判定抽選を行うかを決定可能な抽選態様選択手段、前記抽選手段の判定抽選の結果に基づいて、前記判定抽選の経過及び当選又は不当選の報知を行わせるための報知手段、として機能させるための遊技機用プログラムである。
ここで、遊技機としては、スロットマシンなどの現実の遊技機でもよく、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に表示させた擬似的な遊技機であってもよい。
前記利益付与手段は、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機を制御しようとする場合には、ホッパーユニット(65)を作動させて遊技者に対してメダル等対価の払い出しを行うように形成することができる。一方、この遊技機用プログラムを用いて業務用、家庭用のテレビゲーム機等を制御しようとする場合には、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に、入賞時にメダルの払い出しがなされるような画像や、手持ちの遊技メダル数が増加するような表示や、所定の得点が加算されるような表示を行うように形成することができる。
このように、本発明は、現実の遊技機を制御するためのプログラムと、業務用、家庭用のテレビゲーム機やパソコン等に読み込まれることによりそれらを遊技機として機能させるためのプログラムとの双方を含むものである。
(作用)
本発明において、遊技状態が判定抽選を行うための所定条件に該当した場合には、まず抽選態様選択手段(142)が、通常抽選手段、特別抽選手段のいずれの手段により判定抽選を行わせるかを選択決定する。ここで、判定抽選の当選確率が1/10であると仮定すると、通常抽選(B)を行わせると決定した場合には、通常抽選手段は当選確率が1/10に設定された通常抽選(B)を行い、特別抽選(A)を行わせると決定した場合には、特別抽選手段は当選確率が9/10に設定された特別抽選(A)を行う。なお、いずれの抽選態様で抽選を行うかは、例えば遊技機に設けられた画像表示部などに表示されて、遊技者に報知される。
前記通常抽選(B)の結果が、「あたり」の場合には、判定抽選の抽選結果が当選として扱われ、報知手段は当選の報知を行う。判定抽選の当選により、利益付与手段が遊技者に対して所定の利益を付与する。また、通常抽選(B)の結果が「はずれ」の場合及び特別抽選(A)の結果が「はずれ」の場合には、判定抽選の抽選結果が不当選として扱かわれ、報知手段は不当選の報知を行う。判定抽選が不当選の場合には、利益付与は行われない。一方、特別抽選(A)の結果が「あたり」の場合には、再抽選手段が二回目の抽選を行うものとし、報知手段はその旨を遊技者に報知する。
二回目の抽選を行うにあたり、抽選態様選択手段(142)が、通常抽選手段、特別抽選手段のいずれの手段により判定抽選を行わせるかを選択決定する。二回目の抽選では、通常抽選手段は、当選確率が1/9に設定された通常抽選(B)を行い、特別抽選手段は、当選確率が8/9に設定された特別抽選(A)を行う。
同様に、二回目の特別抽選(A)の結果が「あたり」の場合には、三回目の抽選が行われる。なお、この段階では、特別抽選(A)は「あたり」となる確率のほうが圧倒的に高いので、再抽選が行われる場合のほうが多い。三回目の抽選では、通常抽選手段は、当選確率が1/8に設定された通常抽選(B)を行い、特別抽選手段は、当選確率が7/8に設定された特別抽選(A)を行う。以後、再抽選手段は、特別抽選(A)の結果が「あたり」のたびに、当選確率の分母の数字を1ずつ少なくした通常抽選(B)と、当選確率の分子及び分母の数字を1ずつ少なくした特別抽選(A)のうちいずれかにより再抽選を行う。
このように、特別抽選(A)を選択した場合には、最初のうちは「あたり」の確率(すなわち判定抽選の不当選確率)が高く再抽選が行われる確率が高いが、徐々に「あたり」の確率が低くなる。これに反比例して、通常抽選(B)の「あたり」の確率(すなわち判定抽選の当選確率)は徐々に高くなるので、例えば通常抽選(B)の「あたり」の確率が1/3程度になったところで、抽選態様選択手段(142)が通常抽選(B)を選択すれば、最初の1/10と比べると、かなりあたる気のする抽選が行われることとなる。
また、これらの抽選の経過が遊技者に報知されるので、遊技者は、遊技機内部で抽選結果が決まってしまうのに比べ、抽選に抱く期待感が大きくなる。
なお、本発明は、前記n回目の特別抽選及び通常抽選の双方の当選確率が1/2となった場合には、当該特別抽選の抽選結果が当選の場合には、前記判定抽選の抽選結果を不当選として抽選処理を終了し、当該特別抽選の抽選結果が不当選の場合には、前記判定抽選の抽選結果を当選として抽選処理を終了するように形成することができる。このように形成することにより、これ以上当選確率を増加できず、不当選確率を減少させられない場合には、特別抽選(A)と通常抽選(B)のどちらを選択した場合でも判定抽選の結果を出せるようにすることができる。
また、前記抽選態様選択手段(142)が選択可能な抽選態様を表示可能な表示部(67)と、遊技者が外部から操作可能であり、前記表示部に表示されている抽選態様の表示の中から、一の表示を選択可能な抽選選択装置(18)とを設け、前記抽選態様選択手段(18)は、前記抽選選択装置(18)により、通常抽選に係る表示が選択された場合には通常抽選(B)を選択し、特別抽選に係る表示が選択された場合には特別抽選(A)を選択するように形成することができる。このように形成することにより、抽選選択装置(18)を操作することにより再抽選が可能となり、それにより結果として当選確率を引き上げることができるので、現象的には遊技者が自らの力で抽選を引き当てたように見え、新たな期待感の表現方法を作り出すことができる。
さらに、本発明に係る遊技機は、複数の図柄を停止表示又は変動表示可能に形成した図柄表示手段と、前記図柄表示手段の図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、前記図柄表示手段の図柄の変動表示を停止させるためのストップスイッチ(50)と、遊技機の作動を制御するための遊技制御装置(21)とを少なくとも備え、前記遊技制御装置(21)は、複数の図柄の組み合わせから成る当選役に関し、当選となる図柄を抽選により決定するための図柄抽選手段(110)と、前記ストップスイッチ(30)の操作及び前記図柄抽選手段(110)の抽選結果に基づいて、前記図柄表示手段の図柄を停止表示させるための停止制御手段(150)と、当選に係る図柄の組み合わせが、予め定められた入賞の態様で停止表示されたか否かを判定し、遊技者に遊技媒体の払い出しその他の利益を付与するための入賞判定手段(160)とを有し、遊技として、通常遊技と、通常遊技に比べて遊技者に付与する利益が多くなるよう設定された有利遊技とを備え、前記抽選手段として、前記有利遊技を開始するか否かを判定抽選により決定する有利遊技開始抽選手段(140)を設けたものとすることができる。すなわち、「抽選手段」は、遊技機の本来的な付与利益(例えば入賞による遊技媒体払い出し)に関わる判定抽選と異なる、付随的利益(有利遊技への移行)に関わる判定抽選を行うように形成してもよいものである。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項6記載の発明は、遊技機を、当選か否かの判定抽選を行うための抽選手段、前記抽選手段による判定抽選の結果が当選の場合には、対価の払い出し、有利遊技への移行その他遊技者に対して何らかの利益を付与するための利益付与手段、1/N(Nは自然数)の当選確率で通常抽選を行い、1/{N−(n−1)}(nは自然数、かつN≧n+1)の当選確率でn回目の通常抽選を行うことができる通常抽選手段、(N−n)/{N−(n−1)}の当選確率でn回目の特別抽選を行うことができる特別抽選手段、前記不当選判定抽選手段の抽選結果が当選の場合に、当選確率NをN−1としてn回目の判定抽選を行うことができる再抽選手段、前記判定抽選において、前記通常抽選又は前記特別抽選のうちいずれの抽選態様で判定抽選を行うかを決定可能な抽選態様選択手段、前記抽選手段の判定抽選の結果に基づいて、前記判定抽選の経過及び当選又は不当選の報知を行わせるための報知手段、として機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明は、請求項5に記載の遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
(作用)
本発明によれば、上記した請求項5記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、以上のように構成されているので、請求項1又は2又は4記載の発明によれば、抽選を複数段階に分けて行うことができ、かつその場合には当選確率が段階的に大きくなるので、当選の期待感を高めることができる遊技機を提供することができる。また、請求項3記載の発明によれば、遊技者の操作にもとづいて段階的抽選を選択可能であるため、あたかも遊技者が自らの力で「あたり」を引き当てたように思わせることができる遊技機を提供することができる。
また、請求項5又は6記載の発明によれば、上記した請求項1乃至4記載の発明の目的を達成することができる遊技機用プログラム又はその遊技機用プログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
本発明の好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図8は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシンの入力、制御及び出力のブロック図、図2はスロットマシンの外観正面図、図3乃至図6はスロットマシンの動作の概略を示すフロー、図7及び図8は放出抽選と抽選報知演出の具体例を示す図である。
(スロットマシン10)
スロットマシン10は、図2に示すように、四角箱状の筐体11を有する。この筐体11には、遊技者側に向かって臨む表示窓12が形成されており、さらに表示窓12には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。この図柄表示窓13の側方及び上方には、演出用の画像等を表示するための演出表示部67が設けられている。そして、スロットマシン10の略中央端部には、メダル投入口14が設けられている。
スロットマシン10の内部には、図示していないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20(図1参照)が内蔵されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を構成する。
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。演出制御装置22は、ランプ68やスピーカ69等の演出表示部66を制御するためのものである。遊技制御装置21及び演出制御装置22の詳細については後述する。
ここで、制御装置20を、主制御装置と、主制御装置からの信号を受信して作動する副制御装置とから構成し、前記遊技制御装置21を主制御装置に、前記演出制御装置22を副制御装置に配置することができる。このように、遊技を司る制御装置と演出を司る制御装置を別個に形成することにより、演出制御に当てられるメモリを大幅に増やすことができると共に、演出のみを変更することもできる。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
(6)抽選選択スイッチ18
なお、入力段としては、上記した(1)乃至(6)のパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図2に示すように、メダル投入口14の下方に内蔵されたスイッチであって、投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図2に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、貯留(クレジット)メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
ここで、クレジットとは、一定枚数(例えば50枚)の投入メダルを、予め遊技機内部に貯留しておくものである。クレジットされているメダル数は、特に図示しないがクレジット表示部に表示され、ベットスイッチ16の操作によりこの表示が減算表示されるようになっている。また、クレジット表示部の表示が最大クレジット数に達するまでは、入賞による払い出しメダルがメダル払い出し口から払い出される代わりに、クレジット表示部の表示が加算表示され、払い出しメダルが自動的に投入された扱いとなるようになっている。
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図2に示すように、回転リールの斜め下方に位置するスイッチであって、クレジットとして貯留されている投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30)
スタートスイッチ30は、図2に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の操作を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
なお、ここで、「再遊技(Replay)」とは、当選抽選手段110の抽選により、「再遊技(Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(Replay)」の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ50)
ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図2に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
(抽選選択スイッチ18)
抽選選択スイッチ18は、図2に示すように、メダル投入口14の下方に設けられたスイッチであって、遊技者が放出抽選の抽選態様を選択するための抽選選択装置である。抽選選択スイッチ18は、特別遊技のストックが放出される条件となる放出抽選の実行契機に該当することにより作動可能となり、演出表示部67(例えば液晶表示装置67A)に放出抽選開始の報知がされた場合に、スイッチ操作により、特別抽選である抽選A、通常抽選である抽選Bのいずれかを選択可能になっている。例えば、ドットマトリックス表示装置67Bに「A」又は「B」の文字が表示され、抽選選択スイッチ18を摘んで回転させる操作により表示が切り替わるようになっている。そして、抽選選択スイッチ18を押圧することにより、ドットマトリックス表示装置67Bに表示されている文字の表す抽選態様が確定するようになっている。
あるいは、操作することにより選択した抽選態様を確定するための確定スイッチを、抽選選択スイッチ18とは別に設けてもよい。この場合、例えばスタートスイッチ30などの既存の操作スイッチを確定スイッチとして併用できるようにしてもよい。
なお、抽選選択スイッチ18の設置場所は、図示した位置に限られず、遊技者が操作しやすい場所であればどこに設けても構わない。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット65
(3)表示装置66(演出表示部67及びランプ68及びスピーカ69)
なお、出力段としては、上記した(1)乃至(3)のパーツに限定されるものではない。
(リールユニット60)
リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。
(ホッパーユニット65)
ホッパーユニット65は、図示しないが、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(表示装置66)
表示装置66は、演出制御装置22の制御により、遊技者に入賞等を報知させるなど、種々の演出を行うものである。具体的には、表示装置66は、演出表示部67及びランプ68及びスピーカ69から構成されている。
演出表示部67は、図2に示すように、図柄表示窓13の側方及び上方に設けられた窓部であり、LED、ドットマトリックス、液晶画面等を用いて、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。本実施の形態では、図柄表示窓13の側方には液晶表示装置67Aが、図柄表示窓13の上方にはドットマトリックス表示装置67Bが設けてあるが、演出表示部67としてはこれら以外の表示部を有していてもよい。
ランプ68及びスピーカ69は、発光体の点灯又は点滅、入賞音の発生により入賞等を報知するためのものである。
(遊技制御装置21)
次に、遊技制御装置21について詳述する。
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)乃至(6)の手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)当選抽選手段110
(4)フラグストック制御手段120
(5)リール回転停止制御手段150
(6)入賞判定手段160
なお、遊技制御装置21としては、上記した(1)乃至(6)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。
そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の所定の有効入賞ライン上(入賞となるために有効な図柄の並びを示すライン・図示せず)に、予め設定された当選役に係る図柄61が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
当選には、入賞により遊技メダルの払い出しを伴う小役当選と、遊技メダルの払い出しは無いが遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行える再遊技当選と、小役当選及び再遊技当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選とを備えている。
そして、当選判定手段110による抽選結果がいずれかの当選役に当選となった場合、その当選に対応した当選フラグが成立する。そして、所定の当選フラグが成立中に、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、所定の入賞ライン上に揃うことを条件に入賞し、メダルの払い出しや、遊技者に有利な特別遊技が行われるように形成されている。
ここで、当選フラグには、当選判定の抽選結果が小役当選である場合に成立する小役当選フラグと、抽選結果が特別当選である場合に成立する特別当選フラグ(BBフラグ、RBフラグ)とがあり、原則として、当該当選役の入賞により消滅するものである。ただし、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが特別当選態様(例えば特別当選図柄である「7」が三つ揃う)と一致していない場合には、それ以後の遊技に特別当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技制御手段80は、当選抽選手段110の抽選結果、あるいは有利遊技開始抽選手段(放出抽選手段140)の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(ビッグボーナスゲーム、以下BBゲームという)
(2)特定遊技(レギュラーボーナスゲーム、以下RBゲームという)
(3)特定当選遊技(ジャックゲーム、以下JACゲームという)
なお、RBゲームは、BBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中でないときにも単独で行われる場合がある。また、上記JACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)乃至(3)の遊技に限定されるものではない。
また、本発明に係るスロットマシンは、いわゆる特別当選のストック機能を有している。ここで、ストック機能とは、成立した特別当選フラグを複数貯留しておき、所定の契機に貯留されている特別当選フラグに基づいて連続的に特別遊技が行われるように設定したものである。なお、これらの制御は、後述するフラグストック制御手段120が行う。
特別遊技制御手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段90
(2)特定遊技制御手段100
なお、特別遊技制御手段80としては、上記手段に限られず、他の手段を有していても構わない。
(特定導入遊技制御手段90)
特定導入遊技制御手段90は、BBゲームを制御するためのものである。
具体的には、通常遊技において、図示しないが、例えば「7」等の図柄61が入賞有効ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65を介して、例えば15枚のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
BBゲームに移行すると、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リールの回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン上に当選図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、BBゲーム中では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための特定当選図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、例えば最大3回行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な抽選及び制御が行われるものである。
そして、BBゲームでは、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、例えば3回か、或いはBBゲーム中の通常遊技が所定の最大回数、例えば最大30回の終了により、BBゲームは終了するものである。
(特定遊技制御手段100)
特定遊技制御手段100は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の特定図柄が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技(JACゲーム)が行われるものである。そして、RBゲームでは、入賞するか否かのJACゲームが最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回のJAC入賞か、或いは最大12回のJACゲームの終了により、RBゲームは終了するものである。
(当選抽選手段110)
当選抽選手段110は、予め定めた抽選確率に基づいて当選役に係わる抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段111
(2)乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル113
(4)判定手段114
(5)当選フラグ成立手段115
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(5)に限定されるものではない。
(乱数発生手段111)
乱数発生手段111は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段112)
乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
なおここで、「乱数発生手段」としては、ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1づつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜16383の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることとなる。
このように形成すると、「乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段」あるいは「乱数抽出手段」に含めて考えるものとする。
(当選判定テーブル113)
当選判定テーブル113は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。
なお、上記当選判定テーブル113は、スロットマシン10の遊技仕様の設定や、賭け枚数ごとに、抽選確率の異なるものが複数設けられている。
(判定手段114)
判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル113の抽選確率データを基に、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
(当選フラグ成立手段115)
当選フラグ成立手段115は、前記判定手段114の判定結果が所定の当選役に当選である場合に、当該当選役に応じた当選フラグを成立させるためのものである。
ここで、当選フラグとは、「当たり」「ハズレ」のデータを制御装置に記憶しておくメモリ部分に立てたビットのことであり、小役当選フラグは一回の遊技毎にリセットされ、特別当選フラグ(BBフラグ又はRBフラグ)は当該当選について入賞するまで成立させたままとなっている。また、小役当選フラグと特別当選フラグは重複して成立可能である。さらに、本実施の形態においては、特別当選フラグを、複数個貯留(ストック)可能に形成されている。
(フラグストック制御手段120)
フラグストック制御手段120は、所定の遊技期間、BBフラグ又はRBフラグをストックし、放出抽選に当選した場合には順次貯留されたフラグに係る当選を入賞させる制御を行わせるためのものであり、図1に示すように、以下の手段を有している。
(1)ストック制御手段130
(2)放出抽選手段140
(ストック制御手段130)
ストック制御手段130は、通常遊技中に、BB又はRBが入賞し難い制御を行うことにより、複数のBB又はRBフラグを貯留可能にした遊技区間(ストックタイム)を形成するとともに、後述する放出抽選に当選することを契機に、BB又はRBが入賞しやすい制御に変更し、ストックされたBB又はRBフラグに係るBB又はRBを順次入賞可能とした遊技区間(放出タイム)を形成するためのものである。
ここで、BB又はRBが入賞し難い制御とは、(1)成立したBB又はRBフラグを所定確率で無効にする、(2)BB又はRB図柄を引き込みにくくする、(3)BB又はRBフラグと小役フラグが並立の場合には小役図柄を優先して引き込む様にし、抽選テーブルとして通常テーブル以外にハズレ領域の少ないテーブルを設ける、などが挙げられる。また、BB又はRBが入賞しやすい制御とは、上記とは逆に、(1)成立したBB又はRBフラグを無効にしない、(2)BB又はRB図柄を引き込み易くする、(3)BB又はRBフラグと小役フラグが並立の場合にはBB又はRB図柄を優先して引き込む、などが挙げられる。ストック制御手段130としては、上記制御のうち、どのような制御を実行可能であっても構わない。
ストック制御手段130は、放出抽選手段140からの放出決定信号受信を契機に放出タイムを形成するための制御を行い、貯留されているすべてのBB又はRBフラグが消滅し、ストックに係るすべてのBB又はRBゲームが終了したら、ストックタイムを形成するための制御を行う。
なお、BBフラグ又はRBフラグのうち、どちらか一方のみがストックされるようにしてもよい。
(放出抽選手段140)
放出抽選手段140は、所定の抽選実行契機に該当することにより、放出タイム開始の契機となる放出抽選を行うためのものであり、以下の手段を有している。
(1)放出抽選テーブル141
(2)抽選テーブル選択手段142
(3)抽選実行手段143
なお、放出抽選手段140としては、上記手段に限られない。例えば、放出抽選用の乱数発生手段及び乱数抽出手段を有していてもよいものである。
また、放出抽選の実行契機としては、所定個数の特別当選フラグがストックされた場合、所定の遊技回数ごと、所定時間ごと、などとすることができ、放出抽選手段140としては、それらのどのような契機により抽選を実行可能であっても構わない。ただ、放出抽選は、抽選選択スイッチ18の操作に基づき複数回、具体的には、図7に示すように、第一抽選から第四抽選まで最大4回行われるものであるので、遊技を中断することとなるため、ある程度の期間をあけて行うようにするのが望ましい。
(放出抽選テーブル141)
放出抽選テーブル141は、放出抽選確率に基づき、当選領域と不当選領域を定めたものであり、本実施の形態においては、放出抽選の不当選確率に等しい領域を当選領域として設定した不当選確率テーブル141Aと、放出抽選の当選確率に等しい領域を当選領域として設定した当選確率テーブル141Bとを有している。すなわち、放出抽選手段140は、放出抽選の不当選を抽選するための特別抽選と、放出抽選の当選を抽選するための通常抽選とを実行可能に形成されているものである。
ここで、不当選確率テーブル141A及び当選確率テーブル141Bの具体例を図7に示す。図7は、複数回行われる抽選のイメージと、不当選確率テーブル141A及び当選確率テーブル141Bを示すものである。またここでは、放出抽選の当選確率は1/5に設定されている。
不当選確率テーブル141Aとしては、「あたり」の領域が4/5に設定されているテーブル114A-1、「あたり」の領域が3/4に設定されているテーブル114A-2、「あたり」の領域が2/3に設定されているテーブル114A-3、「あたり」の領域が1/2に設定されているテーブル114A-4、の4つのテーブルが設けられている。
一方、当選確率テーブル141Bとしては、「あたり」の領域が1/5に設定されているテーブル114B-1、「あたり」の領域が1/4に設定されているテーブル114B-2、「あたり」の領域が1/3に設定されているテーブル114B-3、「あたり」の領域が1/2に設定されているテーブル114B-4、の4つのテーブルが設けられている。
このように、放出抽選テーブル141は、放出抽選の当選確率が1/Nに設定されている場合に、不当選確率テーブル141Aの当選確率がN−1/N、当選確率テーブル141Bの当選確率が1/Nに設定されているものから、不当選確率テーブル141A及び当選確率テーブル141Bの当選確率が最終的に1/2となるまで、不当選確率テーブル141Aは徐々に「あたり」の領域が減り、当選確率テーブル141Bは徐々に「あたり」の領域が増えるように、段階的に設けられているものである。
なお、抽選テーブルそのものは単一のものとし、使用する領域を限定する(乱数発生手段の発生乱数を制限する、又は乱数抽出手段の乱数抽出を制限する)ことにより複数の抽選テーブルを設けたのと同様の効果を得られるようにしてもよい。例えば、図7に示す第一抽選では、抽選テーブルの全域を使用して抽選を行い、第二抽選では、不当選確率テーブル141Aにおいては「あたり」領域の1/4を使用せず、当選確率テーブル141Bにおいては「はずれ」領域の1/4を使用しないで抽選を行う、というようにして、徐々にテーブルの使用領域を狭めていくようにすることもできる。あるいは、RAMに記憶されているテーブルの領域を、抽選毎に書き換えるようにしてもよい。
(抽選テーブル選択手段142)
抽選テーブル選択手段142は、抽選選択スイッチ18の操作に基づいて、前記不当選確率テーブル141A及び当選確率テーブル141Bのいずれを用いて放出抽選を行うかを決定するためのものである。
抽選テーブル選択手段142は、遊技状態が所定の放出抽選実行契機に該当することにより、抽選選択スイッチ18の操作を有効化させるとともに、演出制御装置22に抽選報知演出の要請を行う。なお、選択した抽選態様の確定スイッチとして、スタートスイッチ30などの既存の操作スイッチを併用する場合には、当該操作スイッチの操作信号が確定スイッチの信号として機能するよう切り替えを行う。
次に、抽選テーブル選択手段142が不当選確率テーブル141Aを選択している場合には、演出制御装置22に、例えばドットマトリックス表示装置67Bに「A」の文字を表示させ、当選確率テーブル141Bを選択している場合には「B」の文字を表示させるための表示要請を行う。抽選選択スイッチ18が操作されると、抽選テーブル選択手段142の選択している放出抽選テーブル141が切り替わり、それに応じて「A」「B」の表示も変更される。最後に、抽選選択スイッチ18又は確定スイッチにより、所定の放出抽選テーブル141が選択確定されたら、当該放出抽選テーブル141の使用を決定する。
また、抽選テーブル選択手段142は、放出抽選実行契機該当直後に行われる第一抽選において、不当選確率テーブル141A(テーブル141A-1)の選択が確定した場合、抽選実行手段143による最初の当選判定が行われ、その結果が「あたり」の場合には、抽選テーブル選択手段142は、不当選確率テーブル141Aとしてテーブル141A-2、当選確率テーブル141Bとしてテーブル141B-2のいずれかの放出抽選テーブル141を選択可能に切り替わる。そして、上述したのと同様に抽選選択スイッチ18の操作信号にもとづいて、第二抽選に使用する放出抽選テーブル141を決定する。以下、第三抽選、第四抽選においても同様である(図7参照)。
(抽選実行手段143)
抽選実行手段143は、上記抽選テーブル選択手段142の決定に基づいて、放出抽選を行うためのものである。すなわち、乱数発生手段の発生した乱数データから乱数抽出手段が抽出した抽出乱数データと、前記抽選テーブル選択手段142の決定に係る放出抽選テーブル141の領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する抽選結果(「あたり」「はずれ」)を決定するものである。
ここで、前記乱数発生手段及び乱数抽出手段は、当選抽選手段110の乱数発生手段111及び乱数抽出手段112を併用してもよいし、放出抽選用の乱数発生手段及び乱数抽出手段を設けてもよい。また、前記乱数抽出手段の乱数抽出のタイミングとしては、例えば抽選選択スイッチ18の操作時や放出抽選テーブル141の確定時(確定スイッチ操作時)とすることができる。
本実施の形態においては、不当選確率テーブル141Aを用いて当選判定を行い、その結果が「あたり」の場合には、再抽選が行われるようになっている。この再抽選は、前述したように最大4回まで実施可能であり、その際に使用される放出抽選テーブル141は、図7に示すとおりである。
(リール回転停止制御手段150)
リール回転停止制御手段150は、当選抽選手段110の当選判定結果に基づいて、ストップスイッチ50の操作に基づく回転リール40の回転停止を制御するためのものである。すなわち、ストップスイッチ50を押した時点で所定位置に直ちに停止できる回転リール40の図柄を基準図柄として、基準図柄から回転方向に5コマ移動した時の図柄までの範囲で回転リール40を停止させるようになっており、この5コマの範囲内において、どこで停止させるかを当選判定結果に基づいて決定するのである。
具体的には、当選判定の抽選において何らかの当選役が当選したときには、その当選に対応した図柄(当選図柄)が極力有効入賞ライン上に停止するように、それ以外の図柄が停止しないように制御を行い、前記5コマの範囲内で停止図柄を決定することとなる。何らかの当選役が当選したときには、当該当選に対応して当選フラグが成立するので、その成立した当選フラグの有無及び種類に従って、停止させるべき図柄を5コマの範囲内で極力停止するように制御(引き込み制御)し、停止させるべきでない図柄が停止しないように制御(蹴飛ばし制御)するものである。
(入賞判定手段160)
入賞判定手段160は、当選抽選手段110の抽選結果及び回転リール40の停止図柄に基づいて、入賞処理を行わせるためのものである。すなわち、当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選しており、当該当選に係る当選図柄が所定の有効入賞ライン上に揃って停止している場合には、入賞信号を出力するするように形成されている。
入賞信号は、種々の手段に送出される。例えば、入賞信号を受信したホッパーユニット65は所定枚数のメダルを払い出し、演出制御装置21は入賞演出を実行する。また、再遊技入賞信号を受信した通常遊技制御手段70は再遊技を、特別入賞信号を受信した特別遊技制御手段80は特別遊技を、それぞれ開始する。
(演出制御装置22)
演出制御装置22は、遊技に付随する演出、その他の表示を行わせるためのものであり、具体的には、表示装置66を作動を制御するものである。そして、演出制御装置22は、BB又はRB放出抽選の抽選経過及び抽選結果を遊技者に報知するための、抽選報知演出を行うことができる。
ここで、抽選報知演出の具体例を、図7及び図8に基づき説明する。
抽選報知演出には、抽選開始表示、抽選選択表示、再抽選表示、抽選結果表示、最終抽選表示の5つの態様がある。
(1)抽選開始表示
抽選開始表示は、放出抽選を開始する際に表示される表示である。この表示は、放出抽選手段140からの抽選報知演出要請信号を受信した場合に、例えば液晶表示装置67Aに図8(1)に示すような絵柄を表示することにより、放出抽選の開始を報知するものである。この絵柄は、箱の中に5つの球が入っており、そのうちわけは、「はずれ」の白球4個と「あたり」の黒球1個であることを表しているものである。そして、特に図示しないが、抽選選択スイッチ18により抽選態様が決定されると、この球の表示は消えて、中の見えない箱の中に手を入れて球をかき回す絵柄が表示される。
(2)抽選選択表示
抽選選択表示は、前記抽選開始表示と同時に表示される表示であり、例えばドットマトリックス表示装置67Bに図8(2)に示すような文字を表示することにより、放出抽選を行う際に特別抽選A、通常抽選Bのうちいずれの抽選態様で抽選を行うかを、抽選選択スイッチ18によって選択可能とするものである。この表示は、例えばAの文字が最初に点滅表示され、抽選選択スイッチ18の操作によりBの文字の点滅表示と切り替わる。そして、抽選選択スイッチ18の確定操作又は確定スイッチの操作により、いずれかの文字が点灯表示されて、当該文字に係る抽選が選択確定されたことを報知する。
(3)再抽選表示
再抽選表示は、特別抽選Aの抽選結果が「あたり」の場合に表示される表示であり、液晶表示装置67Aに図8(3)に示すような絵柄を表示することにより、遊技者に、再度の抽選選択スイッチ18の操作を促すためのものである。この再抽選表示のあとに、例えば図7の(第二抽選)以下に示すような、白球と黒球の表示を行い、抽選選択スイッチ18の操作により上記(1)で述べたような表示に切り替わる。
(4)抽選結果表示
抽選結果表示は、放出抽選の最終的な抽選結果を表示するものである。具体的には、図8(4)に示すように、箱から取り出したのが白球であることを表す絵柄の「はずれ表示」と、箱から取り出したのが黒球であることを表す絵柄の「あたり表示」とがある。
「はずれ表示」は、特別抽選Aが「あたり」の場合及び通常抽選Bが「はずれ」の場合に表示される表示である。また、「あたり表示」は、通常抽選Bが「あたり」の場合、及び第四抽選(最終抽選)において特別抽選Aが「はずれ」の場合に表示される表示である。
(5)最終抽選表示
最終抽選表示は、第三抽選における特別抽選Aが「あたり」の場合に表示される表示である。これは、次に行われる第四抽選が最後の抽選であって、特別抽選Aによっても通常抽選Bによっても同一の当選確率(1/2の当選確率)で抽選が行われるものであることを表示する表示である。
具体的には、特に図示しないが、前記再抽選表示の「もう一回!」の代わりに「ラストチャンス」などの表示を行わせるようにすることができる。
前記(4)の抽選結果表示の表示により、抽選報知演出は終了し、例えば放出タイムの演出に切り替わる。
なお、演出制御装置22は、上記以外の報知、例えば入賞や特別遊技移行の告知、当選に関する報知なども行うことができるものである。また、前記抽選報知演出の具体例は一例であって、これ以外の演出態様であっても構わない。例えば、遊技者が遊技機を相手にじゃんけん勝負をするような演出などであってもよい。また、液晶表示装置67Aで表示される絵柄ではなく、実際に箱の中に球を収納して抽選選択スイッチ18の操作をすることにより球が一つずつ排出されたり、グー・チョキ・パーの手型が実際に飛び出すような演出用デバイスを形成してもよい。さらに、視覚による報知だけでなく、スピーカ69からの音声出力によって抽選報知を行うようにしてもよい。
(スロットマシン10の動作)
次に、上記構成を備えたスロットマシンの動作の概略について、図3乃至図6に示したフローを用いて説明する。
先ず、図3に示すステップ100において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ101に進む。
ステップ101において、当選抽選手段110により抽選処理が行われる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ106に進む。
ステップ106において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。入賞でない場合には、そのまま遊技が終了する。入賞の場合には、次のステップ107に進む。
ステップ107において、入賞処理が行われる。すなわち、小役入賞の場合にはメダル払い出し処理が、リプレイ入賞の場合には次遊技の開始処理が、BB、RB入賞の場合には、BB、RBゲームへの移行処理が行われる。そして、遊技が終了する。
前記ステップ105において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ103に戻る。
上述したステップ101の抽選処理について、図4のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段110の乱数発生手段111により発生された乱数の中から乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル113の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル113のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。すなわち、停止制御選択手段が所定の設定データを選択する。そして、抽選処理が終了する。
上述したステップ104の回転リール40の回転停止処理について、図5を用いて説明する。
ステップ300において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ301に進む。
ステップ301において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目の場合には、次のステップ303に進む。
ステップ303において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までのスロットマシン10の動作が終了する。
前記ステップ300において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ304に進む。
ステップ304において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ305に進む。
ステップ305において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ303に進む。
前記ステップ304において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ303に進む。
前記ステップ305において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ301に進む。
前記ステップ302において、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステップ300に戻る。
なお、上述した実施の形態において、回転リール40の停止処理に関してステップ301〜ステップ305で説明しているが、この例は、いわゆる最小引き込み停止制御の例であり、逆に最大引き込み停止制御としてもよい。
次に、放出抽選手段140の行う放出抽選の流れについて、図6のフローに基づき説明する。なお、図中Nは、自然数であって、1/Nが放出抽選の当選確率を表すものである。
まず、所定の放出抽選実行条件に該当することにより、放出抽選処理が開始される。このとき、液晶表示装置67Aには、図8(1)に示す抽選開始表示がなされ、ドットマトリックス表示部67Bには、図8(2)に示す抽選選択表示がなされる。そして、図6のステップ400において、特別抽選Aが選択されたかどうかを判断する。具体的には、抽選テーブル選択手段142が不当選確率テーブル141Aを選択しているときに、抽選選択スイッチ18又は確定スイッチにより確定操作がなされたかを判断する。特別抽選Aが選択された場合には、次のステップ401に進む。
ステップ401において、抽選テーブル選択手段142が、当選確率が(N−1)/Nに設定された不当選確率テーブル141Aの取得を決定する。そして、次のステップ402に進む。
ステップ402において、判定処理を行う。すなわち、取得した乱数データと不当選確率テーブル141Aとの比較を行う。そして、次のステップ403に進む。
ステップ403において、判定の結果、特別抽選Aに当選したかどうかを判断する。特別抽選Aに当選した場合には、次のステップ404に進む。
ステップ404において、N=N−1とする。これは、具体的には、抽選テーブル選択手段142が、当選確率が(N−2)/N−1に設定された不当選確率テーブル141Aと、当選確率が1/(N−1)に設定された当選確率テーブル141Bを選択可能なテーブルとして切り替えることと同義である。また、単一の不当選確率テーブル141A及び単一の当選確率テーブル141Bを使用して、各テーブルの領域の書き換えを行うことにより当選確率を変化させる場合には、不当選確率テーブル141Aの当選確率を(N−1)/Nから(N−2)/N−1に、当選確率テーブル141Bの当選確率を1/(N−1)に設定し直すことと同義である。そして、次のステップ405に進む。
ステップ405において、N=2かどうかを判断する。これは、具体的には、次回の抽選において抽選テーブル選択手段142が選択可能な不当選確率テーブル141A及び当選確率テーブル141Bの当選確率が、双方とも1/2のものかどうか(1/2になるかどうか)を判断することと同義である。N=2でない場合には、次のステップ406に進む。
ステップ406において、演出制御装置22に再抽選表示要請を行う。これにより、液晶表示装置67Aには、図8(3)に示すような再抽選表示が表示される。そして、ステップ400に戻る。
前記ステップ400において、特別抽選Aが選択されなかった場合には、ステップ420に進む。
ステップ420において、抽選テーブル選択手段142が、当選確率が1/Nに設定された当選確率テーブル141Bの取得を決定する。そして、次のステップ421に進む。
ステップ421において、判定処理を行う。そして、次のステップ422に進む。
ステップ422において、判定の結果、通常抽選Bに当選したかどうかを判断する。通常抽選Bに当選した場合には、ステップ431に進む。一方、通常抽選Bに当選しなかった場合には、ステップ430に進む。
前記ステップ405において、N=2の場合には、ステップ407に進む。
ステップ407において、演出制御装置22に最終抽選表示要請を行う。これにより、液晶表示装置67Aには、最終抽選表示が表示される。そして、次のステップ408に進む。
ステップ408において、特別抽選Aが選択されたかどうかを判断する。特別抽選Aが選択された場合には、次のステップ409に進む。
ステップ409において、特に図示しないが、前記ステップ401、402と同様の処理を行う。そして、特別抽選Aに当選したかどうかを判断する。特別抽選Aに当選した場合には、ステップ430に進む。
前記ステップ403において、特別抽選Aに当選しなかった場合にも、ステップ430に進む。
ステップ430において、演出制御装置22にはずれ表示要請を行う。これにより、液晶表示装置67Aには、図8(4)に示すようなはずれ表示が表示される。なお、このステップにより、放出抽選の不当選が確定する。そして放出抽選処理を終了する。
前記ステップ408において、特別抽選Aが選択されなかった場合には、ステップ410に進む。
ステップ410において、特に図示しないが、前記ステップ420、421と同様の処理を行う。そして、通常抽選Bに当選したかどうかを判断する。通常抽選Bに当選していない場合には、ステップ430に進む。一方、通常抽選Bに当選した場合には、ステップ431に進む。
前記ステップ409において、特別抽選Aに当選していない場合にも、ステップ431に進む。
ステップ431において、演出制御装置22にあたり表示要請を行う。これにより、液晶表示装置67Aには、図8(4)に示すようなあたり表示が表示される。なお、このステップにより、放出抽選の当選が確定する。そして放出抽選処理を終了する。このように、特別抽選Aは、最終抽選の場合のみ、抽選結果が「はずれ」のときに放出抽選が「当選」として扱われるようになっている。
このように、本実施の形態によれば、放出抽選について、抽選選択スイッチ18により特別抽選Aを選択可能としてので、遊技者は、当選確率が低いと感じた場合には、特別抽選Aを選択すれば、「あたり」となる確率の高い抽選を行うことができる。すなわち、期待感のもてない抽選を期待感のあるものに変化させることができるものである。そして、特別抽選Aの抽選結果が「あたり」の場合には、再抽選が行われ、再抽選は、段階的に当選確率を引き上げ、あるいは段階的に不当選確率を引き下げるようにしているので、遊技者の意思により、期待感のもてない当選確率を期待感のもてる当選確率にまで引き上げることができ、当選確率の低い抽選であっても期待感を持って遊技を行うことができる。さらに、抽選選択スイッチ18の操作により抽選態様を選択可能としたことに加え、抽選選択スイッチ18の操作にもとづいて抽選(当選判定)が行われ、その後に演出により抽選経過又は抽選結果が表示されるので、遊技者はあたかも自分の力で「あたり」を引き当てたような感を抱くことができ、あらたな期待感の表現方法を作り出すことができるものである。
なお、本実施の形態においては、特別抽選Aと通常抽選Bの当選確率が最終的に1/2となるまで、段階的な抽選を行い、最終抽選のみ、特別抽選Aが「はずれ」の場合に放出抽選の結果を当選扱いとするように形成してあったが、必ずしも双方の当選確率が等しくなるまで抽選を行わなくともよい。例えば図7の第三抽選を最終抽選として、最終抽選においては通常抽選Bのみ行うようにしたり、最終抽選のみ、特別抽選Aが「あたり」の場合には放出抽選の結果を不当選扱いとし、特別抽選Aが「はずれ」の場合には放出抽選の結果を当選扱いにするように形成してもよいものである。いずれにせよ、通常抽選Bが、あたる気になるような当選確率(例えば1/3程度)になるまで、再抽選を行うようにすればよい。
ところで、このスロットマシン10は、遊技機を、当選か否かの判定抽選を行うための抽選手段、前記抽選手段による判定抽選の結果が当選の場合には、対価の払い出し、有利遊技への移行その他遊技者に対して何らかの利益を付与するための利益付与手段、1/N(Nは自然数)の当選確率で通常抽選を行い、1/N−(n−1)(nは自然数、かつN≧n+1)の当選確率でn回目の通常抽選を行うことができる通常抽選手段、N−n/N−(n−1)の当選確率でn回目の特別抽選を行うことができる特別抽選手段、前記不当選判定抽選手段の抽選結果が当選の場合に、当選確率NをN−1としてn回目の判定抽選を行うことができる再抽選手段、前記判定抽選において、前記通常抽選又は前記特別抽選のうちいずれの抽選態様で判定抽選を行うかを決定可能な抽選態様選択手段、前記抽選手段の判定抽選の結果に基づいて、前記判定抽選の経過及び当選又は不当選の報知を行わせるための報知手段、として機能させるための遊技機用プログラムによって制御することができる。
さらに、前記遊技用プログラムを記憶した記憶媒体を用いて制御することができる。
ここで、前記抽選手段は、制御装置が乱数と確率テーブルを用いて当選の有無を判定するものであってもよいし、くじ引きなどの無作為抽出を現実におこなわせるものであつてもよい。
また、前記利益付与手段としては、前記遊技機用プログラムを用いて遊技機を制御する場合には、ホッパーユニット65などを介して遊技者にメダルなどの遊技媒体を払い出すように形成することができる。一方、前記遊技機用プログラムを用いて、業務用若しくは家庭用のテレビゲーム機を制御しようとする場合には、現実の遊技媒体の払い出しは行えないので、例えば液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に、投入メダル、獲得メダル数の枚数表示をしたり、メダルの増減がわかるような絵(動画でも静止画でもよい)を表示するように形成することができる。
(他の実施の形態)
さて、上述した実施の形態では、抽選結果が当選の場合に遊技者に付与される利益を、ストック放出としたものであったが、付与利益としてはこれに限られない。例えば、高確率当選遊技や、アシストタイムや、リプレイタイムに移行するための抽選手段を、上述の放出抽選手段140と同様に構成することができる。
ここで、高確率当選遊技とは、当選判定テーブル113として、通常用いる当選判定テーブル113よりも、例えば小役当選の当選領域が多く設定された当選判定テーブル113を用いて、当選判定手段110が当選判定の抽選(図柄抽選)を行う遊技である。高確率当選遊技においては、当選となる確率が高いため、結果として入賞する可能性も高くなり、遊技者の獲得するメダルが増加する有利遊技である。
また、アシストタイムとは、所定期間に亘り、通常抽選手段の抽選結果に関する情報を、所定の確率で報知する遊技期間である。遊技者は、報知に従って目押しをすることができるので、結果として入賞する可能性も高くなり、遊技者の獲得するメダルが増加する有利遊技期間である。
そして、リプレイタイムとは、所定期間に亘り、再遊技の当選確率が高く設定された遊技期間である。つまり、当選判定テーブル113として、通常用いる当選判定テーブル113よりも、例えば「リプレイ」の当選領域が多く設定された当選判定テーブル113を用いて、当選判定手段110が当選判定の抽選を行う遊技期間である。「リプレイ」は、メダルの投入なしで次遊技を行うことができるので、手持ちのメダルが減じることなく、結果として遊技者の獲得するメダルが増加する有利遊技期間である。
上記以外にも、遊技者に、結果としてメダル獲得につながる有利状態を作り出すことができる遊技又は遊技期間に移行するための抽選を、上記実施の形態のように行うことができる。
なお、本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。例えば、遊技媒体として遊技球を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機に使用してもよいものである。あるいは、ゲームセンターなどに設置されるアーケードゲームにも応用できるものである。例えば、特に図示しないが、箱の中にはずれ球とあたり球が収納されていて、コインなどの遊技媒体を投入したり所定の遊技開始スイッチを操作すると箱内の球が撹拌され、所定の選択スイッチの操作により箱の中から一個の球を無作為に取り出すことができ、それが「あたり球」であれば賞品や対価が払い出されるような遊技機などに利用することができる。つまり、箱内から球を取り出すことが本発明の「抽選」にあたり、この球の取り出しを実行させるためのスイッチや機械的構成が「抽選手段」にあたることとなる。
この遊技機に本発明を用いた具体例を示すと、球を取り出す際に、本発明の抽選選択装置にあたる何らかの操作装置を操作するようになっている。そして、抽選選択装置により通常抽選を選択した場合には、取り出された球が「はずれ球」の場合には遊技が終了し、「あたり球」であった場合には賞品などの払い出しが行われる。一方、抽選選択装置により特別抽選を選択した場合には、取り出された球が「あたり球」の場合には賞品が払い出されることなく遊技が終了し、「はずれ球」であった場合には、もう一回抽選(球の取り出し)を行うことができるようになっている。すなわち、次に球の取り出しを行う場合には、「はずれ球」の数が一個少なくなり、「あたり球」を取り出せる確率が高くなる。なお、球の取り出しは、箱の底部を傾斜させて箱側面に設けた開口部から排出させるようにしたり、箱上面の開口部から磁石やエアで吸引して取り出すようにすることができる。また、球の判別は、球取り出し口や球排出口に設けられた識別センサにより行うことができる。このように、本発明は、抽選テーブルを用いて抽選を行う遊技機以外にも利用でき、また抽選が遊技そのものである場合と、抽選により遊技内容の一部が決定される場合の双方の場合に利用できるのである。
本発明の実施の形態であって、スロットマシンの入力、制御及び出力を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンを示す外観正面図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、抽選処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、回転リールの回転停止処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、放出抽選処理の流れを示すフローである。 本発明の実施の形態であって、放出抽選の具体例を示すイメージ図である。 本発明の実施の形態であって、抽選報知の具体例を示す図である。
符号の説明
10 スロットマシン 11 筺体
12 表示窓 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 18 抽選選択スイッチ(抽選選択装置)
20 制御装置
21 遊技制御装置 22 演出制御装置
30 スタートスイッチ 40 回転リール
42 リールテープ 50 ストップスイッチ
60 リールユニット 65 ホッパーユニット
66 表示装置 67 演出表示部
68 ランプ 69 スピーカ
70 通常遊技制御手段 80 特別遊技制御手段
90 特定導入遊技制御手段 100 特定遊技制御手段
110 当選抽選手段(図柄抽選手段) 111 乱数発生手段
112 乱数抽出手段 113 当選判定テーブル
114 判定手段 115 判定テーブル変更手段
120 フラグストック制御手段 130 ストック制御手段
140 放出抽選手段(有利遊技開始抽選手段) 141 放出抽選テーブル
142 抽選テーブル選択手段(抽選態様選択手段) 143 抽選実行手段
150 リール回転停止制御手段 160 入賞判定手段

Claims (6)

  1. 当選か否かの判定抽選を行うための抽選手段を有し、遊技を制御する制御装置を少なくとも備え、
    前記抽選手段による判定抽選の結果が当選の場合には、賞品払い出し又は有利遊技への移行その他の遊技者に対する何らかの利益を付与するように形成した遊技機において、
    前記抽選手段は、
    当選確率が1/N(Nは自然数)に設定された通常抽選と、当選確率が(N−1)/Nに設定された特別抽選を実行可能であり、
    前記通常抽選と特別抽選のいずれを行うかを決定する抽選態様選択手段を備え、
    前記抽選態様選択手段が前記通常抽選を選択し、当該抽選結果が当選である場合には前記判定抽選の抽選結果を当選として抽選処理を終了し、当該抽選結果が不当選である場合には前記判定抽選の抽選結果を不当選として抽選処理を終了し、
    前記抽選態様選択手段が前記特別抽選を選択し、当該抽選結果が不当選の場合には前記判定抽選の抽選結果を不当選として抽選処理を終了し、
    前記抽選態様選択手段が前記特別抽選を選択し、当該抽選結果が当選の場合には、前記抽選態様選択手段は、当選確率のNをN−1に置き換えた次回の通常抽選と特別抽選のいずれを行うかを決定し、
    その次回の抽選の際にも、前記抽選態様選択手段が前記通常抽選を選択し、当該抽選結果が当選である場合には前記判定抽選の抽選結果を当選として抽選処理を終了し、当該抽選結果が不当選である場合には前記判定抽選の抽選結果を不当選として抽選処理を終了し、
    前記抽選態様選択手段が前記特別抽選を選択し、当該抽選結果が不当選の場合には前記判定抽選の抽選結果を不当選として抽選処理を終了し、
    前記抽選態様選択手段が前記特別抽選を選択し、当該抽選結果が当選の場合には、前記抽選態様選択手段は、当選確率のNをN−1に置き換えた次回の通常抽選と特別抽選のいずれを行うかを決定し、
    当選確率が1/{N−(n−1)}(nは自然数、かつN≧n+1)に設定されたn回目の通常抽選の結果が当選の場合には、前記判定抽選の抽選結果を当選として抽選処理を終了し、前記n回目の通常抽選の結果が不当選の場合には、前記判定抽選の抽選結果を不当選として抽選処理を終了するように形成されているとともに、
    前記制御装置は、前記抽選手段による判定抽選の結果に基づいて、前記判定抽選の経過及び当選又は不当選を遊技者に報知可能に形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記n回目の特別抽選及び通常抽選の双方の当選確率が1/2となった場合には、当該特別抽選の抽選結果が当選の場合には、前記判定抽選の抽選結果を不当選として抽選処理を終了し、当該特別抽選の抽選結果が不当選の場合には、前記判定抽選の抽選結果を当選として抽選処理を終了することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記抽選態様選択手段が選択可能な抽選態様を表示可能な表示部と、
    遊技者が外部から操作可能であり、前記抽選態様表示部に表示されている抽選態様の表示の中から、一の表示を選択可能な抽選選択装置とを設け、
    前記抽選態様選択手段は、前記抽選選択装置により、通常抽選に係る表示が選択された場合には通常抽選を選択し、特別抽選に係る表示が選択された場合には特別抽選を選択することを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 複数の図柄を停止表示又は変動表示可能に形成した図柄表示手段と、
    前記図柄表示手段の図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
    前記図柄表示手段の図柄の変動表示を停止させるためのストップスイッチと、
    遊技機の作動を制御するための遊技制御装置とを少なくとも備え、
    前記遊技制御装置は、
    複数の図柄の組み合わせから成る当選役に関し、当選となる図柄を抽選により決定するための図柄抽選手段と、
    前記ストップスイッチの操作及び前記図柄抽選手段の抽選結果に基づいて、前記図柄表示手段の図柄を停止表示させるための停止制御手段と、
    当選に係る図柄の組み合わせが、予め定められた入賞の態様で停止表示されたか否かを判定し、遊技者に遊技媒体の払い出しその他の利益を付与するための入賞判定手段とを有し、
    遊技として、通常遊技と、通常遊技に比べて遊技者に付与する利益が多くなるよう設定された有利遊技とを備え、
    前記抽選手段として、前記有利遊技を開始するか否かを判定抽選により決定する有利遊技開始抽選手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 遊技機を、
    当選か否かの判定抽選を行うための抽選手段、
    前記抽選手段による判定抽選の結果が当選の場合には、対価の払い出し、有利遊技への移行その他遊技者に対して何らかの利益を付与するための利益付与手段、
    1/N(Nは自然数)の当選確率で通常抽選を行い、1/{N−(n−1)}(nは自然数、かつN≧n+1)の当選確率でn回目の通常抽選を行うことができる通常抽選手段、
    (N−n)/{N−(n−1)}の当選確率でn回目の特別抽選を行うことができる特別抽選手段、
    前記不当選判定抽選手段の抽選結果が当選の場合に、当選確率NをN−1としてn回目の判定抽選を行うことができる再抽選手段、
    前記判定抽選において、前記通常抽選又は前記特別抽選のうちいずれの抽選態様で判定抽選を行うかを決定可能な抽選態様選択手段、
    前記抽選手段の判定抽選の結果に基づいて、前記判定抽選の経過及び当選又は不当選の報知を行わせるための報知手段、
    として機能させるための遊技機用プログラム。
  6. 遊技機を、
    当選か否かの判定抽選を行うための抽選手段、
    前記抽選手段による判定抽選の結果が当選の場合には、対価の払い出し、有利遊技への移行その他遊技者に対して何らかの利益を付与するための利益付与手段、
    1/N(Nは自然数)の当選確率で通常抽選を行い、1/{N−(n−1)}(nは自然数、かつN≧n+1)の当選確率でn回目の通常抽選を行うことができる通常抽選手段、
    (N−n)/{N−(n−1)}の当選確率でn回目の特別抽選を行うことができる特別抽選手段、
    前記不当選判定抽選手段の抽選結果が当選の場合に、当選確率NをN−1としてn回目の判定抽選を行うことができる再抽選手段、
    前記判定抽選において、前記通常抽選又は前記特別抽選のうちいずれの抽選態様で判定抽選を行うかを決定可能な抽選態様選択手段、
    前記抽選手段の判定抽選の結果に基づいて、前記判定抽選の経過及び当選又は不当選の報知を行わせるための報知手段、
    として機能させるための遊技機用プログラムを記録した記録媒体。
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