JP4272235B2 - ベルトループ供給装置 - Google Patents

ベルトループ供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4272235B2
JP4272235B2 JP2007030468A JP2007030468A JP4272235B2 JP 4272235 B2 JP4272235 B2 JP 4272235B2 JP 2007030468 A JP2007030468 A JP 2007030468A JP 2007030468 A JP2007030468 A JP 2007030468A JP 4272235 B2 JP4272235 B2 JP 4272235B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
loop
belt loop
belt
presser
support means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007030468A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007117770A (ja
Inventor
順也 溝渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP2007030468A priority Critical patent/JP4272235B2/ja
Publication of JP2007117770A publication Critical patent/JP2007117770A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4272235B2 publication Critical patent/JP4272235B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

本発明は、所定形状のベルトループを形成して縫製位置に供給することのできるベルトループ供給装置に関する。
従来から、ジーンズ、パンツ、スカートなどの種々の縫製物の腰部に、ベルトを挿通する多数のベルトループを縫い付けることのできるベルトループ縫付けミシンが提案されており、このベルトループ縫付けミシンには、ベルトループを形成してベルトループ縫付けミシンの縫製位置に供給することのできるベルトループ供給装置が付設されている。例えば、このようなベルトループ供給装置として、特開平8−117470号公報、特開2000−167282号公報に開示されているベルトループ供給装置がある。これらの公報記載のベルトループ供給装置は、ベルトループ形成位置でベルトループを下方から支持する支持手段としての一対の受け板と、これらの受け板上にベルトループを保持する保持手段としての一対の圧縮ばねからなるループ押えと、一対の折曲シャフトとを有しており、圧縮ばねによってベルトループを受け板上に挟持した状態で、ベルトループの支持手段より外側に位置する両端部を一対の折曲シャフトの二股状に形成された先端部で挟んで長手方向中央側に折り曲げてから縫製位置に供給するように構成されている。
また、近年においては、縫製製品の外観品質やベルトの挿通性などを向上させるため、ベルトループの中央部分をほぼ山形状に持ち上げて中央部分が弛んだフルネスを形成した状態で両端部位が折り曲げられ、この形状を保持した状態で縫製位置に供給することのできるベルトループ供給装置も提案されている。例えば、このようなベルトループ供給装置の一例として特開2000−262787号公報に開示されているベルトループ供給装置がある。この公報記載のベルトループ供給装置は、ベルトループにフルネスを形成することのできるものであり、支持手段としての一対の受け板の間に、ベルトループの長手方向中央部分を下方から持ち上げるフルネス用受け板と、このフルネス用受け板を上下動させるフルネス形成用駆動手段とを具備するフルネス形成手段が配設されており、フルネス用受け板を上昇させることでベルトループの長手方向中央部分を上方に持ち上げて弛ませた状態で圧縮ばねによってベルトループを受け板上に挟持し、この状態でベルトループの支持手段より外側に位置する両端部を一対の折曲シャフトの二股状に形成された先端部で挟んで長手方向中央側に折り曲げてから縫製位置に供給するように構成されている。
特開平8−117470号公報 特開2000−167282号公報 特開2000−262787号公報
ところで、前述した従来のベルトループ供給装置においてはその構成に起因してベルトループを正確に形成することができない場合があるという問題点があった。
すなわち、従来のベルトループ供給装置は、ベルトループの厚さ変化に対応するべく保持手段として圧縮ばねを適用していた。通常であれば、ベルトループ端部が折曲シャフトの二股状に形成された先端部で挟まれて長手方向中央側に折り曲げられる際、巻き込みによってベルトループ端部が引っ張られるが、ベルトループは圧縮ばねにより押えられ且つベルトループが自身のもつ柔軟性により巻き込みの際に折曲シャフトの二股状の間からすり抜けることによって、必要以上に巻き込まれることがない。
しかしながら、近年においては、ベルトループとして多種多様のものが用いられており、なかには腰が強く曲がりにくい非常に硬いベルトループがある。このようなベルトループでは、ベルトループ端部を折曲シャフトで折り曲げる際の巻き込みのとき、ベルトループが折曲シャフトの二股状の間からすり抜けるための抵抗が増大するため、ベルトループ端部を引っ張る力(以下、折曲力と記す)が圧縮ばねの押圧力よりも大きくなる。このため、一対の折曲シャフトによるそれぞれの折曲力が異なると、ベルトループを押さえている圧縮ばねからなるループ押えが折曲力の強い折曲シャフト側に容易に折れ曲がる(軸方向に対して直交する方向からの負荷が加わると容易に変形する)ので、折曲力の強い折曲シャフト側にループ押えとともにベルトループが引っ張られて移動してしまい、ベルトループの位置ずれが生じるという問題点があった。このベルトループの位置ずれは、ベルトループの両端部に形成される縫製部分となる折曲部分の長さを異ならせてしまい、適正なベルトループを形成することができず、縫製品質の低下を招くことになる。
なお、ベルトループの位置ずれは、ループ押えを折り曲げるだけでなく、ループ押えを受け板上のベルトループに接離するように進退させているループ押さえ駆動手段としての往復動シリンダの出力軸に対しても、ベルトループの長手方向に沿った負荷を与えるので、往復動シリンダに損傷を与え、寿命を短くする危険性が高いという問題点もある。
また、フルネスを形成する場合には、上記の問題点に加えて、一対の折曲シャフトによる折曲力のバランスがとれている場合であっても、折曲力によってループ押えがベルトループとともに移動し、弛ませたベルトループが両折曲シャフト側にそれぞれ引っ張られて、ベルトループの中央部分の弛ませ量(フルネス量)が少なくなってしまい、所定のフルネスをもつベルトループを形成することができないという問題点があった。
そこで、適正なベルトループを確実に形成することのできるベルトループ供給装置が求められている。
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、適正なベルトループを確実に形成することのできるベルトループ供給装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため特許請求の範囲の請求項1に係る本発明のベルトループ供給装置の特徴は、ベルトループ形成位置でベルトループを下方から支持するように左右に対向配置される一対の受面を有する支持手段と、ベルトループを前記支持手段の受面との間で保持するループ保持手段と、ベルトループ形成位置でベルトループの両端部を一対の折曲シャフトの二股状に形成された先端部で挟んで長手方向中央側に折り曲げてから縫製位置に供給可能なループ供給手段とを備え、前記ループ保持手段は、前記支持手段の受面との間でベルトループを挟持するループ押えと、前記ループ押えを少なくとも前記支持手段の受面から離間した上方の退避位置と前記支持手段の受面との間でベルトループを挟持する下方の押え位置との間で上下動させるループ押え駆動手段とを有しているベルトループ供給装置において、前記ループ押えに連動動作するように接続され、前記ループ押えとともに下降して前記支持手段の受面の側面に当接し、前記一対の折曲シャフトの折曲動作による前記ループ押えのベルトループの長手方向への移動を防止する移動防止部材を有し、前記移動防止部材の前記支持手段の受面と当接する側面下端部には、前記支持手段の受面の側面と円滑に当接させるための案内となる傾斜面が形成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、折曲シャフトによりベルトループの両端部を長手方向中央側に折り曲げる際に、折曲力によってループ押えがベルトループとともに移動するのを防止できるので、ベルトループの位置ずれを確実に防止することができる。したがって、適正なベルトループを確実に形成することができる。
本発明に係るベルトループ供給装置によれば、適正なベルトループを確実に形成することができるなどの優れた効果を奏する。
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
本実施形態のベルトループ供給装置は、ベルトループの中央部分をほぼ山形状に持ち上げて中央部分が弛んだフルネスを形成することのできるものを例示している。
図1に示すように、本実施形態のベルトループ供給装置1は、ベルトループ形成用の長尺状のテープ材Tを図示しないミシン本体の縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に送給するテープ材送給手段2を有している。このベルトループ供給装置1は、適宜な間隔を隔てて相互に対向するようにして配設された繰出しローラ3を具備するテープ材繰出し手段4と、開閉自在な一対のつかみアーム5,5を具備するテープ材引出し手段6とを有しており、ベルトループBとなるテープ材Tを繰出しローラ3で繰り出しながらつかみアーム5で引き出すことができるようにされている。また、テープ材繰出し手段4の繰出しローラ3のテープ材Tの送出方向の下流側に位置する先端部近傍には、テープ材Tをベルトループ形成位置に向かって送出した後に、テープ材Tの送出方向の上流側に位置する図1右方の手前側FSをテープ材送出台7の先端部の近傍の所定位置で切断して所定長さのベルトループBを形成するための可動刃8および固定刃9を具備するテープ材切断手段10が配設されている。
また、本実施形態のベルトループ供給装置1は、ベルトループ形成位置に送給された長尺状のテープ材Tを下方から支持するとともに、テープ材Tを図1右方に示す手前側FSで切断することにより所定長さに形成されたベルトループB(図4)の長手方向の両端部近傍を下方から支持する支持手段としての一対の受け板11を有している。これらの受け板11のうち図1右方に示す一方は、ベルトループBの手前側FS近傍を下方から支持する前受け板11Fとされ、図1左方に示す他方は、ベルトループBの奥側BS近傍を下方から支持する後受け板11Bとされている。
図2から図4に示すように、前受け板11Fは、側面ほぼ縦長コ字形状(図3)に形成されており、下方に示す下水平部12Fの上面がベルトループBの手前側FS端部近傍を下方から支持するほぼ平坦に形成された受面13Fとされている。この受面13Fの上方には、ベルトループBの手前側FS近傍を受面13Fとの間で挟持するためのループ押え14Fの下端が対向するようにして配設されている。このループ押え14Fは、図5および図6に詳示するように、金属などの剛体によりほぼ六角ボルト状に形成されている。このループ押え14Fの下端部に位置するボルト頭部は円柱状に形成されており、ループ押え14Fの下端面がベルトループBに当接する当接面14Faとなっている。また、ループ押え14Fの先端たる上端は、金属などの剛体によりほぼ四角体状に形成された取付部材15Fの下端面に螺入されている。さらにまた、ループ押え14Fの上端側の外周には、取付部材15Fに対してループ押え14Fを固定するための固定ナット16Fがその上端面を取付部材15Fの下端面に当接するように螺着されており、固定ナット16Fを緩めた状態でループ押え14Fを回転させることで、取付部材15Fに対するループ押え14Fの螺入量、すなわち、ループ押え14Fの当接面14Faと取付部材15Fの下端面との距離を調節することができるように構成されている。
これにより、ループ押え14Fの下端面が支持手段である前受け板11Fの受面13Fとの間でベルトループBの手前側FS端部近傍を挟持する際の押え位置(ループ押え14Fの下端面と前受け板11Fの受面13Fとの間の間隔)をベルトループBの種類に応じて上下に調節することができるようになっている。
すなわち、取付部材15Fに対するループ押え14Fの螺入量を調節できる構造により、ループ押え14Fとループ押え駆動手段としての往復動シリンダ17Fとがループ押え14Fの押え位置を上下に調節可能に接続されている。その結果、前受け板11Fの受面13F上でベルトループBの手前側FS端部近傍を挟持する際のループ押え14Fの下端面と受面13Fとの間隔によって得られる挟持力をベルトループBの種類に応じて調節することができるようになっている。
前記取付部材15Fの上端面には、ループ押え14Fの下端を受面13Fに対して接離動作、詳しくは、ループ押え14Fを少なくとも支持手段としての前受け板11Fの受面13Fから離間した上方の退避位置(図1)と受面13F上でベルトループBを挟持する下方の押え位置(図7)との間で上下動させるためのループ押え駆動手段としての往復動シリンダ17Fの出力軸17Faの先端部がシリンダ固定ナット18Fにより固定されている。この往復動シリンダ17Fは、前受け板11Fの上方に位置する上水平部19Fに取着されており、この上水平部19Fは、図3に示すように、取付部20Fを介して下水平部12Fと接続されている。
前記ループ押え14Fは、金属などの剛体によりほぼ六角ボルト状に形成されているので、ループ押え14F自身が外力に対して変形しにくい剛構造とされている。また、ループ押え14Fの先端を取付部材15Fに螺着する構造により、ループ押え14Fと取付部材15Fとが外力に対して変形しにくい剛構造によって接続されている。さらに、ループ押え駆動手段としての往復動シリンダ17Fの出力軸17Faを取付部材15Fに螺着する構造により、往復動シリンダ17Fと取付部材15Fとが外力に対して変形しにくい剛構造によって接続されている。したがって、ループ押え14Fとループ押え駆動手段としての往復動シリンダ17Fとが剛構造により接続されている。
前記ループ押さえ14F、取付部材15Fおよび往復動シリンダ17Fにより、本実施形態の支持手段としての受け板11である前受け板11Fの受面13F上方で上下動してベルトループBに対して進退可能とされベルトループBの手前側FSを前受け板11Fの受面13Fとの間で保持するループ保持手段30Fが構成されている。
本実施形態の取付部材15Fには、ベルトループBの手前側FSの端部を図1右側に示す折曲シャフト22の先端部のピン22a,22aで挟んで長手方向中央側に折り曲げる際に、ループ押え14FがベルトループBの長手方向に沿って図1右側に移動するのを防止するための移動防止部材25Fが取着されている。この移動防止部材25Fは、図4から図6に示すように、ほぼ平板状に形成されており、その厚さ方向をベルトループBの長手方向に沿うように配置されている。そして、移動防止部材25Fは、その上端部が取付部材15Fの左側面奥側に形成された取付溝26Fに固定ねじ27Fをもって固定されている。すなわち、移動防止部材25Fは、ループ押え14Fに取付部材15Fを介して接続されており、ループ押え14Fに連動動作するように形成されている。
前記移動防止部材25Fの取付部材15Fの下方に露出している前端縁25Faの位置は、図3に示すように、ベルトループBの幅方向の図3の右方に示す端縁より右側に位置しており、ループ押え14Fが支持手段である前受け板11Fの受面13F上でベルトループBの手前側FS端部近傍を挟持した際に、ベルトループBと干渉しないようになっている。さらに、移動防止部材25Fの右側面25Fbは、図2に示すように、前受け板11Fの受面13Fの左側面13Faの鉛直上方に配置されており、ループ押え14Fが前受け板11Fの受面13F上でベルトループBの手前側FS端部近傍を挟持すべく下降した際に、ループ押え14Fとともに下降する移動防止部材25Fの右側面25Fbが前受け板11Fの受面13Fの左側面13Faと当接するように構成されている。さらにまた、移動防止部材25Fの右側面25Fbの下端部には、取付部材15Fの下降に伴って移動防止部材25Fの右側面25Fbを受面13Fの左側面13Faと円滑に当接させるための案内となる傾斜面25Fcが形成されている。
また、本実施形態の取付部材15Fには、ベルトループ形成位置に送給されたテープ材Tの図4右方に示す手前側FSの長手方向に対して直交する幅方向の位置決めを行うことができるとともに、ループ供給手段21(図1)の一対の折曲シャフト22によってベルトループBの両端部をその長手方向中央側に折り曲げる際に、図1右側に示す手前側FSに位置する折曲シャフト22の先端部のピン22a,22aで折り曲げられるベルトループBの手前側FSの端部の移動位置を規制する一対のガイドピン29Fa,29Fbを具備する前折曲ガイド29Fが取着されている。
図2に示すように、本実施形態の奥側BSには、後受け板11B、折曲シャフト22、移動防止部材25B、後折曲ガイド29Bおよびループ保持手段30Bが、手前側FSに配設されている前受け板11F、折曲シャフト22、移動防止部材25F、前折曲ガイド29Fおよびループ保持手段30Fと左右対称に配設されている。例えば、図2に示すように、移動防止部材25Bの左側面25Bbは、前受け板11Bの受面13Bの右側面13Baの鉛直上方に配置されており、ループ押え14Bが前受け板11Bの受面13B上でベルトループBの奥側BS端部近傍を挟持すべく下降した際に、ループ押え14Bとともに下降する移動防止部材25Bの左側面25Bbが前受け板11Bの受面13Bの右側面13Baと当接するように構成されている。また、移動防止部材25Bの左側面25Bbの下端部には、取付部材15Bの下降に伴って移動防止部材25Bの左側面25Bbを受面13Bの右側面13Baと円滑に当接させるための案内となる傾斜面25Bcが形成されている。したがって、図面中に奥側BSであることを示す符号Bを付し、これらの後受け板11B、折曲シャフト22、移動防止部材25B、後折曲ガイド29Bおよびループ保持手段30Bおよびこれらの構成部品の詳しい説明は省略する。
図2および図3に示すように、両受け板11は、後受け板11Bの取付部20Bの裏面に、前受け板11Fの取付部20Fの表面を重ねた状態で移動基板35に取着されている。また、前受け板11Fと後受け板11Bとは、ベルトループBの長さに対応して相互間の間隔が調節可能になされている。さらにまた、移動基板35は、図1に示すように、移動基板駆動シリンダ36によって固定板37に対して上下移動可能に取着されており、移動基板駆動シリンダ36を駆動することにより、移動基板35とともに、両受け板11を上下移動することができるようになされている。この固定板37は、図示しない固定フレームに固着されてベルトループ供給装置1の所定位置に配設されるようにされている。なお、本実施形態の各受け板11は、上下移動可能な構成としたが、固定配置する構成であってもよい。
本実施形態の移動基板35の裏面には、フルネス形成手段としてのフルネス形成ユニット40が取着されている。このフルネス形成ユニット40は、ベルトループBの長手方向ほぼ中央部分をほぼ山形状に持ち上げて中央部分が弛んだ形状を形成するためのものであり、フルネス用受け板41を有している。そして、フルネス用受け板41は、ベルトループBの長手方向の両端部近傍を下方から支持するテープ材支持手段としての両受け板11の各受面13F,13Bの間に配設されており、ベルトループ形成位置においてテープ材TあるいはベルトループBを下方から支持するようにされている。このフルネス用受け板41は、図2および図3に示すように、縦長平板状の基部42を有しており、この基部42の下端縁には、図3左方(図示しないミシン本体側)に向かって基部42の板厚方向に折曲形成された水平板部43が延出形成されている。そして、水平板部43の上面が、ベルトループ形成位置に送給されたベルトループBとなるテープ材Tのほぼ中央部を下方から持ち上げるように支持するほぼ平坦に形成されたフルネス用受面44とされている。なお、フルネス用受面44の形状としては、図1正面から見て上に凸の半円形状などでもよい。
前記フルネス用受け板41は、取付ブラケット45に対して上下方向に移動可能に取着されている。また、取付ブラケット45は、移動基板35の裏面に取着されており、取付ブラケット45と移動基板35とは、ベルトループBの長さに対応してフルネス用受け板41のベルトループBの長さ方向の位置が調節可能に形成されている。
前記取付ブラケット45の上部には、図3に詳示するように、フルネス用受け板41を単独で上下移動可能なフルネス形成用駆動手段としての内部にスプリングを具備する引き込み式の単動シリンダ46が、その出力軸46aを下方に向けて取着されており、単動シリンダ46の出力軸46aは、前記フルネス用受け板41の上部裏面に接続されている。この単動シリンダ46のスプリングによるばね力は、つかみアーム5によるテープ材Tの挟持力、および、繰出しローラ3とテープ材送出台7とによるテープ材Tの挟持力よりも小さくされている。すなわち、スプリングの付勢力は、テープ材繰出し手段4およびテープ材引出し手段6のテープ材Tを把持する力よりも小なる力とされている。なお、フルネス形成ユニット40を単独で図示しない固定フレームに固着する構成としてもよい。
本実施形態のベルトループ供給装置1の各部は、図示しないCPUおよびメモリなどにより形成された制御手段により動作順序および動作タイミングなどが制御されている。
その他の構成は、従来公知のベルトループ供給装置と同様とされており、その詳しい説明は省略する。
なお、ベルトループ供給装置1のテープ材送給手段2としては、テープ材繰出し手段4およびテープ材引出し手段6のいずれか一方のみを有する構成であってもよい。
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
本実施形態のベルトループ供給装置1によるベルトループの供給にかかわる動作は、従来とほぼ同様とされており、その詳しい説明は省略し、本発明の要旨についてのみフルネスを形成する場合を例示して説明する。
図7は、本実施形態のベルトループ供給装置1によるフルネスを形成したベルトループBの両端部を折曲シャフト22で折り曲げる直前の折曲直前状態を示しており、この状態においては、各往復動シリンダ17F,17Bの出力軸17Fa,17Baが伸張して前進端に位置しており、各ループ押え14(符号14は、2つのループ押え14F,14Bを総称する)は降下して押え位置に保持されており、各受け板11上でベルトループBを挟持している。
この時、各ループ押え14の押え位置、詳しくは、ループ押え14Fの当接面14Faと前受け板11Fの受面13Fとの間の間隔、および、ループ押え14Bの当接面14Baと後受け板11Bの受面13Bとの間の間隔との両間隔によって制御されるベルトループBの押え力(挟持力)は、ベルトループBの種類に応じて、取付部材15(符号15は、2つの取付部材15F,15Bを総称する)に対するループ押え14の先端部の螺入量によって容易に調節することができる。これにより挟持力が弱くて、折曲シャフト22の折曲力によってベルトループBがループ押え14と受け板11との間で滑って移動するのを確実に防止でき、反対に挟持力が強すぎてベルトループBを傷つけてしまうのを防止できる。
また、移動防止部材25(符号25は、2つの移動防止部材25F,25Bを総称する)は、ループ押え14とともに降下しており、手前側FSの移動防止部材25Fの右側面25Fbが前受け板11Fの受面13Fの左側面13Faに当接し、奥側BSの移動防止部材25Bの左側面25Bbが後受け板11Bの受面13Bの右側面13Baに当接している。
さらに、一対の折曲シャフト22は、ベルトループ形成位置に位置するベルトループBに向かって前進しており、手前側FSの折曲シャフト22の2つのピン22a,22aが前受け板11Fの右側方に位置し、前受け板11Fの外側で、ベルトループBの手前側FSの厚さ方向を2つのピン22a,22a間に位置させている。すなわち、手前側FSの折曲シャフト22の2つのピン22a,22aの間にベルトループBの手前側FSが挿入されている。
さらにまた、奥側BSの折曲シャフト22の2つのピン22a,22aが後受け板11Bの左側方に位置し、後受け板11Bの外側で、ベルトループBの奥側BSの厚さ方向を2つのピン22a,22a間に置させている。すなわち、奥側BSの折曲シャフト22の2つのピン22a,22aの間にベルトループBの奥側BSが挿入されている。
つぎに、ベルトループBの両端部をその長手方向中央側に向けて下方に折り返すように各折曲シャフト22,22が回転する。すなわち、ベルトループBの手前側FSに位置する図7右側に示す折曲シャフト22は、図7において時計方向へ回転し、ベルトループBの奥側BSに位置する図7左側に示す折曲シャフト22は、図7において反時計方向へ回転する。そして、各折曲シャフト22,22が回転を開始すると、ベルトループBの両端部は、各折曲シャフト22,22の回転の途中で図8に示すように、奥側BSが折曲ガイド29Fの各ピン29Fa,29Fbの間、手前側FSが折曲ガイド29Bの各ピン29Ba,29Bbの間にそれぞれ案内され、その後、図9に示すように、各折曲シャフト22,22の回転によるベルトループBの両端部は、ベルトループBの両端部の幅方向に位置する両側端の位置が折曲ガイド29Fの各ピン29Fa,29Fbおよび折曲ガイド29Bの各ピン29Ba,29Bbによって規制された状態で折り曲げられる。そして、折り曲げられるベルトループBの両端部の幅方向の両側端の位置がピン29Fa,29Fbおよびピン29Ba,29Bbの間に規制された状態で継続され、各折曲シャフト22,22が各々外方向にほぼ270度回転し、ベルトループBの両端部をその長手方向中央側に向けて下方に折り返すようにしてほぼ180度折り曲げると、ベルトループBの両端部の折曲動作が終了する。
この時、ベルトループBが腰が強く曲がりにくい非常に硬いものの場合であっても、ループ押え14が剛体により形成されているとともに、ループ押え14とループ押え駆動手段としての各往復動シリンダ17F,17Bの出力軸17Fa,17Baとが剛構造により接続されており、さらに取付部材15Fに取着されている移動防止部材25Fの右側面25Fbが前受け板11Fの受面13Fの左側面13Faに当接し、移動防止部材25Bの左側面25Bbが後受け板11Bの受面13Bの右側面13Baに当接しているので、ベルトループBを受け板11F,11B上で押さえているループ押え14が折れ曲がることはないので、ベルトループBが長手方向に沿って移動するのを確実に防止できる。
このことは、ベルトループBにフルネスを形成する場合には、従来のベルトループBの中央部分の弛ませ量(フルネス量)が少なくなってしまうという不都合を確実に防止でき、フルネスを形成しない場合には、従来のベルトループBの両端部に形成される縫製部分となる折曲部分の長さを異ならせてしまい、適正なベルトループBを形成することができず、縫製品質低下を招くという不都合を確実に防止する。
このように、本実施形態のベルトループ供給装置1によれば、ループ押え14が剛体により形成されているとともに、ループ押え14と各往復動シリンダ17F,17Bとが剛構造により接続されており、かつループ押え14と各往復動シリンダ17F,17Bとがループ押え14の押え位置を上下に調節可能に接続されているから、折曲シャフト22によりベルトループBの両端部を長手方向中央側に折り曲げる際に、折曲力によってループ押え14がベルトループBとともに移動するのを防止できるので、ベルトループBの位置ずれを確実に防止することができる。
また、本実施形態のベルトループ供給装置1によれば、一対の折曲シャフト22によってベルトループBの両端部を長手方向中央側に折り曲げた際にループ押え14がベルトループBの長手方向に沿って移動するのを防止する移動防止部材25が設けられているから、折曲シャフト22によりベルトループBの両端部を長手方向中央側に折り曲げる際に、折曲力によってループ押え14がベルトループBとともに移動するのを防止できるので、ベルトループBの位置ずれを確実に防止することができる。
さらに、本実施形態のベルトループ供給装置1によれば、一対の折曲シャフト22によってベルトループBの両端部を長手方向中央側に折り曲げた際にループ押え14がベルトループBの長手方向に沿って移動するのを防止する移動防止部材25を設けるとともに、ループ押え14が剛体により形成されているとともに、ループ押え14と各往復動シリンダ17F,17Bとが剛構造により接続されており、かつループ押え14と各往復動シリンダ17F,17Bとがループ押え14の押え位置を上下に調節可能に接続されているから、折曲シャフト22によりベルトループBの両端部を長手方向中央側に折り曲げる際に、折曲力によってループ押え14がベルトループBとともに移動するのをより確実に防止できるので、ベルトループBの位置ずれを確実に防止することができる。
したがって、本実施形態のベルトループ供給装置1によれば、適正なベルトループBを確実に形成することができる。その結果、高い縫製品質を確実に得ることができる。
なお、本実施形態のベルトループ供給装置1の移動防止部材25によれば、ループ押え14を受け板11上のベルトループBに接離するように進退させているループ押さえ駆動手段としての往復動シリンダ17F,17Bの出力軸17Fa,17Baに対してベルトループBの長手方向に沿った負荷が加わるのを防止することができるので、往復動シリンダ17F,17Bに損傷を与えたり、寿命を短くする危険性を容易に回避できる。
また、本実施形態のベルトループ供給装置1によれば、移動防止部材25が、ループ押え14に接続されて連動可能に形成されているから、移動防止部材25がループ押え14に連動して上下動するので、移動防止部25をループ押え14とともに一対の折曲シャフト22の移動軌跡の上方に退避させることが容易にできる。
またさらに、本実施形態のベルトループ供給装置1によれば、ベルトループBの長手方向中央部分をほぼ山形状に持ち上げて中央部分が弛んだフルネスを形成可能なフルネス形成手段としてのフルネス形成ユニット40を設けたから、適正なフルネスをもつベルトループBを確実に形成することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することができる。例えば、本発明のベルトループ供給装置のループ保持手段あるいは移動防止部材を従来公知のベルトループ供給装置に設ける構成としてもよい。
本発明に係るベルトループ供給装置の実施形態の要部を示す正面図 図1の要部の拡大図 図2の右側面図 図1の受け板近傍の拡大平面図 図1のループ押え近傍の拡大斜視図 図5の分解斜視図 図1のベルトループ供給装置によるフルネスを形成したベルトループの両端部を折曲シャフトで折り曲げる直前の折曲直前状態を示す要部の拡大正面図 図1のベルトループ供給装置のベルトループの両端部の折曲動作の途中経過を示す図7と同様の図 図1のベルトループ供給装置のベルトループの両端部の折曲動作の図5に続く途中経過を示す図7と同様の図
符号の説明
1 ベルトループ供給装置
2 テープ材送給手段
4 テープ材繰出し手段
6 テープ材引出し手段
10 テープ材切断手段
11 受け板
13F、13B 受面
13Fa 左側面
13Ba 右側面
14、14F、14B ループ押え
15、15F、15B 取付部材
17F、17B 往復動シリンダ
17Fa、17Ba 出力軸
21 ループ供給手段
22 折曲シャフト
22a ピン
25、25F、25B 移動防止部材
25Fb 右側面
25Bb 左側面
25Fc 傾斜面
25Bc 傾斜面
30F、30B ループ保持手段
40 フルネス形成ユニット
44 フルネス用受面
46 単動シリンダ
B ベルトループ
T テープ材
FS 手前側
BS 奥側

Claims (1)

  1. ベルトループ形成位置でベルトループを下方から支持するように左右に対向配置される一対の受面を有する支持手段と、ベルトループを前記支持手段の受面との間で保持するループ保持手段と、ベルトループ形成位置でベルトループの両端部を一対の折曲シャフトの二股状に形成された先端部で挟んで長手方向中央側に折り曲げてから縫製位置に供給可能なループ供給手段とを備え、
    前記ループ保持手段は、前記支持手段の受面との間でベルトループを挟持するループ押えと、前記ループ押えを少なくとも前記支持手段の受面から離間した上方の退避位置と前記支持手段の受面との間でベルトループを挟持する下方の押え位置との間で上下動させるループ押え駆動手段とを有しているベルトループ供給装置において、
    前記ループ押えに連動動作するように接続され、前記ループ押えとともに下降して前記支持手段の受面の側面に当接し、前記一対の折曲シャフトの折曲動作による前記ループ押えのベルトループの長手方向への移動を防止する移動防止部材を有し、
    前記移動防止部材の前記支持手段の受面と当接する側面下端部には、前記支持手段の受面の側面と円滑に当接させるための案内となる傾斜面が形成されていることを特徴とするベルトループ供給装置。
JP2007030468A 2007-02-09 2007-02-09 ベルトループ供給装置 Expired - Fee Related JP4272235B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007030468A JP4272235B2 (ja) 2007-02-09 2007-02-09 ベルトループ供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007030468A JP4272235B2 (ja) 2007-02-09 2007-02-09 ベルトループ供給装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002195796A Division JP3940043B2 (ja) 2002-07-04 2002-07-04 ベルトループ供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007117770A JP2007117770A (ja) 2007-05-17
JP4272235B2 true JP4272235B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=38142198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007030468A Expired - Fee Related JP4272235B2 (ja) 2007-02-09 2007-02-09 ベルトループ供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4272235B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107675370A (zh) * 2017-09-01 2018-02-09 上海光耀精密机械制造厂 一种汽车安全带自动穿折缝制设备

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5241453B2 (ja) * 2008-12-01 2013-07-17 Juki株式会社 ループ材供給装置およびループ材供給装置の制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107675370A (zh) * 2017-09-01 2018-02-09 上海光耀精密机械制造厂 一种汽车安全带自动穿折缝制设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007117770A (ja) 2007-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3265505B2 (ja) 幅調節及びセンタリング機能を有する衣服用ボタンの供給装置
JP2684521B2 (ja) ベルトループ縫付けミシンにおけるテープ折り曲げ端の形成維持方法及びその装置
CN103603147B (zh) 定位装置及含有该装置的缝纫机
KR100597201B1 (ko) 세퀸 공급장치
JP4272235B2 (ja) ベルトループ供給装置
JP3940043B2 (ja) ベルトループ供給装置
JP5241405B2 (ja) ループ材供給装置
JP2010246836A (ja) 布搬送装置
EP1997946A1 (en) Cloth pressing device of buttonholing machine
JP4903588B2 (ja) ミシンの布押さえ装置
JP5372451B2 (ja) ループ材供給装置
JP5265217B2 (ja) ミシンの押さえ上げ装置
JP4070164B2 (ja) ベルトループ縫付けミシン
JP4783473B2 (ja) ミシン用アタッチメント、ミシン及び縫製方法
JP6598662B2 (ja) ループ片縫製システム
JP4069268B2 (ja) ベルトループ供給装置
ITMI20140197U1 (it) Dispositivo per la preparazione di passanti
CN101718026B (zh) 缝纫机的缝线调节装置
JP2010246837A (ja) 縫製装置
JP4353564B2 (ja) ベルトループ供給装置
JP3149569B2 (ja) 加工物積載装置
JP2010099394A (ja) ループ材供給装置
JP4262329B2 (ja) ベルトループ縫付けミシン
JP2008212320A (ja) ミシンの布押さえ装置
JP6389665B2 (ja) ベルトループ付けミシン及びベルトループ縫い付け方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090226

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4272235

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140306

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees