JP4271773B2 - ブックカバー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、本の表紙に装丁されるブックカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から書籍の表紙にはブックカバーが設けられている。このブックカバーは紙からなる基材の上に印刷を行い、その印刷の上に透明フィルムをラミネートしたり、或いはニスなどが塗工され、ブックカバーの裏側は基材の紙の白地とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなブックカバーの裏側は白地のままであるので、今ひとつ面白味に欠けている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、少なくとも片面側に剥離可能なシール部分を再接着可能に設けたブックカバーであって、
前記ブックカバーは、前記ブックカバーの裏面側に配置される基材と、前記ブックカバーの表面側に配置される透明フィルムと、両者の間に介在して両者を貼り合わせる粘着剤層とを少なくとも有し、前記透明フィルムと粘着剤層との間に剥離層を有し、前記基材には切り込みにより前記ブックカバーの裏面側から剥離可能とされる前記シール部分が形成されていることを特徴とする。
【0006】
請求項2の発明は、前記シール部分には、ブックカバーが装丁される本の情報が表示されていることを特徴とする。
【0010】
本の情報は、バーコード・ホログラム・文字・絵柄・キャラクターを含む。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の実施の形態にかかるブックカバーの層の断面構成を模式的に示したものである。また、図2はこのブックカバー1の表面形状を示している。ブックカバー1は、図1に示すように、基材2とブックカバー裏面側のインク層3、ブックカバー表面側のインク層4、粘着剤層5、透明フィルム層6、シリコン層7、シール部分8を有する。
【0012】
基材2は、この実施の形態では不透明な紙からなるものであり、装丁時に本の表紙に接触する面が裏面Aとされ、外部に露出する面が表面Bとされる。
【0013】
インク層3は、シール部分8の絵柄となるものであり、例えば人気アニメーションのキャラクター等の印刷である。インク層4はブックカバー1の表面Bから透明フィルム層6を通してみる印刷である。
【0014】
粘着剤層5は、シール部分8を剥離させるためのものであり、透明なUV粘着剤で形成される。
【0015】
透明フィルム層6は、ポリエチレンテレフタレート(PET)或いはポリエチレン(PE)等の透明樹脂により形成され、透明フィルム層6及び粘着剤層5を通してインク層4の印刷が見えるようになっている。また、透明フィルム層6は粘着剤層5から容易には剥離しない。
【0016】
透明フィルム層6と粘着剤層5との間の一部分には、透明なシリコン層7が形成されている。シリコン層7の輪郭形状はシール部分4の輪郭形状にほぼ同形同大乃至は若干大きめの相似形状とされ、透明フィルム層6に塗工されている。なお、このシリコン層7は粘着剤層5の全面に塗工しても良い。
【0017】
基材2のシリコン層7に対応する部分は、シール部分8とされ、シール部分8の輪郭部分には切り込み9が形成されている。切り込み9は基材2から粘着剤層5まで形成されている。シール部分8の輪郭形状部分は、半打ちプレス加工により形成される。
【0018】
シール部分8は、基材2とインク層3とインク層4と粘着剤層5とからなる層構成とされている。粘着剤層5は、図3に示すように、シリコン層7から剥離可能とされ、剥離したシール部分8は粘着剤層5によって他の物体(例えば、紙、プラスチックス、金属、木等)に貼り付けることができる。
【0019】
シール部分8の粘着剤層5は、基材2が不透明な紙であるために、インク層4は裏面A側からは見えないようになっているが、基材2を透明フィルムで構成してインク層4を裏面側から見えるようにしても良い。裏面A側からインク層4を見る場合、インク層4は逆刷り印刷としても良く、インク層3はインク層4の見え方により、有無が決められる。
【0020】
シール部分8のインク層3は、この実施の形態では、アニメーションキャラクターの絵柄であるが、ホログラム画像のように装飾性を向上させたり、或いは、バーコードなどのように、製品番号等を特定するコード或いは記号が形成されていても良い。
【0021】
図1のブックカバー1によれば、ブックカバー1の裏面Aにシール部分8が剥離可能に形成されているので、新本を購入した後に、そのシール部分8を剥離して、好みのものに貼り付けることができる。
【0022】
シール部分8のインク層3が、ホログラム画像や物品を特定するバーコードである場合には、このホログラム画像やバーコードによって、出版社・本のタイトル・発行日等のデータを表すことも可能であり、新本の表紙或いは背表紙、或いは、図書目録・資料目録・台帳などに貼り付けて、図書館などの貸し出しに利用することも可能である。
【0023】
なお、ブックカバー1に、図3のように、シール部分8を格納する凹部8Aを形成し、この凹部8A内にシール部分8を貼り付けても良い。このシール部分8の基材2を透明フィルムとし、基材2にインク層4を設けて基材2を通してインク層4が見えるようにすれば、インク層4の擦過性が向上する。したがって、インク層4を装丁対象となる本のバーコードとすると、図書館や資料館などの本の管理などに有効である。
【0024】
図4は、第2の実施の形態にかかるブックカバー10の層構成を模式的に示す図である。このブックカバー10は表面B側にシール部分11が配置される。ブックカバー10は、裏面保護層を構成する紙12(透明フィルムでも良い)と、粘着剤層13と、紙からなる基材14と、インク層15と、接着剤層16(粘着剤層でも良い)と、透明フィルム層17と、シリコン層18とを有する。
【0025】
シリコン層18は紙12上にシール部分11の形状に合わせて形成されるが、接着剤層13の全面に塗工されていても良い。シリコン層18の下に絵柄等が印刷されていると、シール部分11を剥がした後に、更に新しい絵柄が見えるので、面白みが増える。この絵柄はクイズやくじなどでも良い。
【0026】
透明フィルム層17は、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレン(PE)等が用いられ、ドライラミネート或いは粘着ラミネートにより貼り合わせられている。この透明フィルム層17及び接着剤層13はなくても良く、透明フィルム層17及び接着剤層13がない場合には、ニスをコートしても良い。ニスをコートしない場合もある。
【0027】
シール部分11は、半打ちプレス加工により、切り込み19が形成されており、シール部分11をシリコン層18から剥がすことが出来る。
【0028】
図5は、シール部分11をブックカバー10から剥がした場合の状態を示しており、シール部分11を剥がした後の部分に凹部20が形成される。なお、前述のように、ブックカバー10に予め凹部20を形成し、後から、シール部分11を凹部20に貼り合わせても良く、この場合にはシール部分11の基材14を透明フィルムとし、基材14と粘着剤13の間に印刷を行っても良い。
【0029】
図6は、第1の実施の形態にかかるブックカバー1の製造工程を示す。この製造工程において、ロール21はブックカバー1の裏側を形成する紙からなる基材2であり、この基材2は、表裏印刷ユニット23において表裏面に印刷が行われる。ロール22はPETからなる透明フィルム6であり、UVシリコン塗工部24においてシール部分8となる部位にUVシリコンを塗工する。透明フィルム6はUVシリコン塗工後にUV粘着剤塗工部25にすすみ、貼り合わせ部26において基材2と貼り合わせられる。貼り合わせられた基材2と透明フィルム6は抜き加工部27において、シール部分8の切り込みを入れる。抜き加工部27においてシール部分8の切り込みが行われたブックカバーシート28は、断裁部29において所定長に断裁され、ブックカバー1となる。なお、UVシリコン塗工部24の後工程及びUV粘着剤塗工部25の後工程にはUVランプ24A、25Aが設けられ、紫外線を照射してシリコン層7及び粘着剤層5を定着させる。なお、図6中符号rはガイドロールである。
【0030】
ブックカバー1、10において、シリコン層7を全面に塗工する場合には、基材2にセパレータ紙を用いればよいので、UVシリコン塗工部24は不要となり、シール部分8の位置合わせが不要であるので、製造が容易である。
【0031】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、シール部分を剥がして所望のものに貼り付けて楽しむことが出来る。また、ブックカバーの裏面側からシール部分を剥がしても、透明フィルムやシール部分の基材が破れたりすることがなく、ブックカバー及びシール部分の両方をきれいに保つことが出来る。
【0034】
請求項2の発明によれば、シール部分に本の情報が表示されているので、シール部分を剥がして台帳や本の表紙・背表紙などに貼ることにより、本の管理を行う場合に、ラベルを作成して貼るような手間がかからない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるブックカバーであり、裏面側にシール部分を設けたブックカバーの模式的断面図
【図2】図1のブックカバーの展開図
【図3】図1のブックカバーからシール部分を剥がした状態の模式的断面図
【図4】第2の実施の形態にかかるブックカバーであり、表面側にシール部分を設けたブックカバーの模式的断面図
【図5】図3のブックカバーからシール部分を剥がした状態の模式的断面図
【図6】第1の実施の形態にかかるブックカバーの製造工程図
【符号の説明】
1 ブックカバー
2 基材
3 シール側のインク層
4 基材側のインク層
5 粘着剤層
6 透明フィルム
7 シリコン層(剥離層)
8 シール部分
10 ブックカバー
11 シール部分
12 透明フィルム(裏面側保護層)
13 粘着剤
14 基材
15 インク層
16 接着剤層(粘着剤層でも良い)
17 透明フィルム層
18 シリコン層(剥離層)
Claims (2)
- 少なくとも片面側に剥離可能なシール部分を再接着可能に設けたブックカバーであって、
前記ブックカバーは、前記ブックカバーの裏面側に配置される基材と、前記ブックカバーの表面側に配置される透明フィルムと、両者の間に介在して両者を貼り合わせる粘着剤層とを少なくとも有し、前記透明フィルムと粘着剤層との間に剥離層を有し、前記基材には切り込みにより前記ブックカバーの裏面側から剥離可能とされる前記シール部分が形成されていることを特徴とするブックカバー。 - 前記シール部分には、ブックカバーが装丁される本の情報が表示されていることを特徴とする請求項1に記載のブックカバー。
Priority Applications (1)
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JP11193699A JP4271773B2 (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | ブックカバー |
Applications Claiming Priority (1)
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JP11193699A JP4271773B2 (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | ブックカバー |
Publications (2)
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JP2000301856A JP2000301856A (ja) | 2000-10-31 |
JP4271773B2 true JP4271773B2 (ja) | 2009-06-03 |
Family
ID=14573860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11193699A Expired - Fee Related JP4271773B2 (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | ブックカバー |
Country Status (1)
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JP (1) | JP4271773B2 (ja) |
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1999
- 1999-04-20 JP JP11193699A patent/JP4271773B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2000301856A (ja) | 2000-10-31 |
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