JP4268996B2 - 局所x線ct撮影装置及びその画像表示方法 - Google Patents

局所x線ct撮影装置及びその画像表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、被写体の一部にX線コーンビームを照射して、その部分の任意の断層面画像を得るX線CT撮影装置に関する。
コーンビーム型のX線CT(Computed Tomography)撮影装置を用いて、被写体の目標箇所(患部等)の断層画像を取得する場合、撮影箇所が極めて限られた範囲のもの、すなわち局所撮影となるので、撮影対象となる目標箇所を正確に撮影領域内に収めるためには、予め目標箇所の位置決めを行う必要がある。従来では、次のような方法によって目標箇所の位置決めを行うようにしていた。
すなわち、まずCT撮影を行い、その後に断層画像(CT像)再構成用の透視画像を複数枚用意するために、再構成位置設定用の、つまりは目標箇所設定用の透視画像を複数取得する。それから、取得された複数の透視画像の中から、所望のものを目標箇所設定用としてピックアップし、そのピックアップされた透視画像に基づいて目標箇所の三次元位置を決定する。そして、その決定された箇所の近傍のみを再構成することにより、目標箇所の断層画像を得ることができる、というものであった。このようなX線CT撮影方法を採るものとしては、例えば、特許文献1において開示されたものが知られている。
特開2001−292991号公報 特開2002−291727号公報 特開平04−347143号公報 特開平09−276264号公報 特開2002−315746号公報 特開平02−237548号公報
前記従来技術によるX線CT撮影方法は、撮影領域に目標箇所が含まれるよう、比較的大きな領域に亘る範囲の断層画像を撮影しておき、その後にCTスキャンを行っての広い範囲に亘って撮影された透視画像から目標箇所を割出し、断層画像として再構成すべき箇所を求めるという手段である。
この手段では、広い範囲に亘る撮影装置並びに、広い範囲に亘る透視画像を取得するため、X線の被爆量が大きくなる傾向があるとともに、X線CT撮影装置装置が大型化し易い。従って、装置の小型化や、断層撮影に必要な時間を短縮させて撮影の効率化を図るには改善の余地が残されているものであった。
本発明の目的は、局所箇所の撮影に適したX線コーンビームを用いたX線CT撮影装置を、比較的小型の装置としながらも、比較的短時間で目標箇所の位置決めが正確に行え、しかもX線の被爆量も少なくて済むようになるものとして提供する点にある。
上記目的を達成するために、本発明の局所X線CT撮影装置は、旋回アームに対向配置したX線発生器と二次元X線イメージセンサとを、前記X線発生器と前記二次元X線イメージセンサとの間に位置する被写体に対して旋回させながら前記被写体の局所部位にX線コーンビームを照射して撮影を行うように構成された局所X線CT撮影装置であって、制御装置と、表示手段とを備え、前記X線発生器と前記被写体と前記二次元X線イメージセンサの三者の位置関係が互いに異なる複数の位置条件において前記被写体を撮影する予備撮影を行い、前記表示手段が、前記予備撮影によって得られる複数の透視画像を同時に表示するとともに、該複数の透視画像のそれぞれの上に目標箇所を指定する指標を表示し、前記制御装置が、前記表示手段で表示される指標の移動操作を受けて、前記複数の透視画像のそれぞれに表示される指標を移動させるとともに、前記複数の透視画像のそれぞれの上下方向については、前記複数の透視画像のそれぞれの撮影比率に基づいた量だけ前記複数の透視画像のそれぞれに表示させる指標を移動させ、かくして、前記目標箇所の前記被写体における三次元位置に前記旋回アームの旋回中心が来るように、前記三者の位置関係を調節する位置調節を行い、該位置調節の後に、前記旋回アームを被写体に対して旋回させて前記被写体の断層画像を撮影する本撮影を行うことを特徴とする。
本発明の別の局所X線CT撮影装置は、旋回アームに対向配置したX線発生器と二次元X線イメージセンサとを、前記X線発生器と前記二次元X線イメージセンサとの間に位置する被写体に対して旋回させながら前記被写体の局所部位にX線コーンビームを照射して撮影を行うように構成された局所X線CT撮影装置であって、前記X線発生器と前記被写体と前記二次元X線イメージセンサの三者の位置関係が互いに異なる複数の位置条件において前記被写体を撮影する予備撮影を行う予備撮影手段と、該予備撮影手段によって得られる複数の透視画像を同時に表示するとともに、該複数の透視画像それぞれの上に目標箇所を指定する指標を表示する表示手段と、前記表示手段で表示される指標の移動操作を受けて、前記複数の透視画像のそれぞれの上下方向については、前記複数の透視画像のそれぞれの撮影比率に基づいた量だけ前記複数の透視画像のそれぞれに表示させる指標を移動させる位置決め操作手段と、前記位置決め操作手段によって定められる前記複数の透視画像上それぞれの前記指標の位置より求められた前記目標箇所の前記被写体における三次元位置に前記旋回アームの旋回中心が来るように、前記三者の位置関係を調節する位置調節手段と、該位置調節手段による位置調節の後に、前記旋回アームを前記被写体に対して旋回させて前記被写体の断層画像を撮影する本撮影手段と、を備えることを特徴とする。
これらのような構成によれば、CT撮影の前に、被写体の正面と側面といった具合に、X線発生器と被写体と二次元X線イメージセンサとの位置関係を少なくとも2通りで透視画像を撮影するので、その2通りの透視画像において目標箇所が定められることにより、CT撮影対象となる目標箇所の三次元位置が正確に位置決めされるようになる。そして、位置調節手段の機能により、求められた目標箇所の三次元位置に旋回中心が来て旋回アームと被写体とが相対回転してCT撮影されるので、患部等の目標箇所を正確に位置決めした状態で、意図する箇所の断層画像を得ることができる。
例えば、一つの透視画像において、目標箇所を標的とする際、少なくとも1点の目標位置を指定すると、表示された前記透視画像においての、前記目標位置を通るX線のなす直線の三次元データが算出される。位置を変えて撮影した別の透視画像においても同様に直線の三次元データを算出し、全ての直線の交点から、演算によって自動的に前記目標位置の三次元位置が算出される、という原理を用いることができる。その結果、まず撮影対象となるべき目標箇所を少なくとも2枚の透視画像を用いて正確に位置決めし、それからX線CT撮影を行うようになるので、少ない予備撮影によって迅速に、かつ、正確に位置決めでき、短時間で効率良く意図する箇所の断層画像が得られるX線CT撮影装置を提供することができた。
このような構成の局所X線CT撮影装置において、前記X線発生器と前記二次元X線イメージセンサとの間隔に対する、前記被写体と前記二次元X線イメージセンサとの間隔の比率を変更可能な比率変更手段を備えるものとしてもよい。このとき、前記被写体となる被験者が座る椅子を設け、前記比率変更手段が、前記椅子を移動させることで前記比率を変更するものとしてもよい。
この構成によれば、X線CT撮影による断層画像の撮影時よりも、その位置決めのための透視画像の撮影時の方が、X線発生器と二次元X線イメージセンサとの間隔に対する、被写体と二次元X線イメージセンサとの間隔の比率が小に、即ち、画像が小さく縮小されて撮影されるから、被写体における患部等の目標箇所を探し出す全体領域を大きくすることができる。従って、目標箇所が存在する透視画像をひとつ得るのに、位置条件を変えて複数の透視画像を取る必要が無く一つの透視画像で済む、という具合に、無駄な透視画像を撮影することが規制できて、効率良く目標箇所の存在する透視画像を取得することができる。
又、上述のいずれかの局所X線CT撮影装置において、前記予備撮影による透視画像の撮影を、前記二次元X線イメージセンサを前記X線発生器から照射されるX線コーンビームに対して直交する方向にスライドさせながら行う走査撮影手段を備えるものとしてもよい。
このような構成によれば、X線発生器と二次元X線イメージセンサを、照射されるX線コーンビームに対して直交する方向に、好ましくは、水平方向である横方向又は垂直方向である縦方向にスライド移動させるので、X線発生器との間隔が殆ど変化しない状態で、実質的に透視画像の領域を広げることができ、被写体における患部等の目標箇所位置を探し出す全体領域を大きくすることができる。従って、無駄な透視画像を撮影することが規制できて、効率良く目標箇所の存在する透視画像を取得することができる。
又、上述のいずれかの局所X線CT撮影装置において、前記複数の透視画像が、前記予備撮影の撮影時において前記X線発生器と前記二次元X線イメージセンサが前記被写体に対してなす角度が異なる2つの位置条件で撮影された第1及び第2の透視画像であり、該第1及び第2の透視画像のそれぞれにおいて前記指標を移動させる前記上下方向を、前記旋回アームが旋回する平面に対して垂直な方向となる第1方向とする。
そして、このように構成するとき、前記指標が前記透視画像上に表示されるカーソルであり、前記指標の移動操作を受けて、前記第1の透視画像において前記カーソルを移動させて前記第1方向と異なる第2方向の位置を設定した後、前記第2の透視画像において前記カーソルを移動させることで前記第1及び第2方向と異なる第3方向の位置を設定するとともに、前記第1方向の位置については前記カーソルを前記第1及び第2の透視画像間で移動させることで設定することによって、前記目標箇所を特定するものとしてもよい。
このように構成することで、液晶画面等の表示手段で透視画像を表示しながら目標箇所を定めるものであり、一方に表示されている透視画像において縦又は横のカーソルを特定すれば、目標箇所の二次元位置が定まるようになり、もう一方の透視画像で先ほどとは異なる横又は縦のカーソルを特定することにより、三次元位置が定まるようになる。このように縦横の十字カーソル等の周知のカーソルを用いて目標箇所を特定すること(ポインティング)は、パソコン等の普及機器を用いて簡単に行うことができるので、使い勝手が良く便利である。
上述のいずれかの局所X線CT撮影装置において、前記目標箇所を定めるための前記複数の透視画像と、それら透視画像から求められた目標箇所の前記断層画像とを対応させる関連付けをして記憶する画像記憶手段と、前記画像記憶手段に記憶されている透視画像の中から選択されて前記表示手段で表示される前記透視画像における被写体の前記目標箇所が特定されると、その特定された目標箇所の前記断層画像を前記表示手段で表示する機能、又は/及び、前記画像記憶手段に記憶されている断層画像の中から選択された前記断層画像が前記表示手段で表示されている状態において、その表示されている断層画像の位置を求めるために用いられた前記透視画像を表示する機能を備えた画像呼出手段と、を備えるものとしてもよい。
このような構成によれば、CT撮影に先立つ複数の透視画像と、それによって位置決めされてのCT撮影による断層画像とがリンク、即ち対応させる関連付けがされて記憶されるとともに、それらリンクされている透視画像と断層画像のうちの一方を指定すると、その相手方の画像が自動的に検索されて呼び出されるので、関連する画像が迅速に検索できて大変便利である。例えば、内耳部分の断層画像が表示手段で表示されているときのクリック操作で、その位置決めに用いた2枚又はそれ以上の透視画像が探し出されて表示されるとか、2枚の透視画像を選択して表示しているときのクリック操作で、それら透視画像によって位置決めされた箇所の断層画像が探し出されて表示される、という具合である。
更に、三次元位置が求められるに伴って、その求められた三次元位置に関する前記断層画像の撮影領域を表示手段で表示されている前記透視画像上において表示する撮影領域表示制御手段を備えるものとしてもよい。
これにより、複数の透視画像から目標箇所の三次元位置が求められたら、その時点でその目標箇所に関するCT撮影による断層画像の撮影領域が同時表示される。従って、CT撮影後に再構成された画像、即ち断層画像を見るまで待つことなく、目標箇所が定まった時点で断層画像の撮影領域を把握することができるので、大変便利である。例えば、断層画像領域が大きい場合には、CT撮影比率を縮小したり、断層画像領域が小さい場合には、CT撮影比率を拡大したりすることが事前に行えるので、CT撮影終了後に、再度撮り直すということが未然に防止できる等の利点がある。
又、本発明の局所X線CT撮影装置における画像表示方法は、旋回アームに対向配置したX線発生器と二次元X線イメージセンサとを、前記X線発生器と前記二次元X線イメージセンサとの間に位置する被写体に対して旋回させながら前記被写体の局所部位にX線コーンビームを照射して、前記被写体の断層画像を撮影させる制御装置を備えた局所X線CT撮影装置における画像表示方法であって、該制御装置が、前記局所X線CT撮影装置の表示手段に、前記X線発生器と前記被写体と前記二次元X線イメージセンサの三者の位置関係が互いに異なる複数の位置条件において撮影された前記被写体の複数の透視画像を同時に表示させるステップと、該複数の透視画像のそれぞれの上に前記断層画像の撮影を行う際の前記旋回アームの旋回中心を決定する目標箇所を指定する指標を表示させるステップと、前記表示手段上のいずれかの透視画像の上に表示された前記指標の移動を受け付けたとき、前記複数の透視画像間のそれぞれの撮影比率に応じて前記複数の透視画像上に表示させる他方の指標の移動量を算出するステップと、前記表示された複数の透視画像のそれぞれの上下方向について、前記指標の一方の移動に応じて、他方の指標を前記算出した移動量だけ連動的に移動させるステップと、を実行することを特徴とする
本発明によると、まず撮影対象となるべき目標箇所を少なくとも2枚の透視画像を用いて正確に位置決めし、それからX線CT撮影を行うようになるので、少ない予備撮影によって迅速に、かつ、正確に位置決めでき、短時間で効率良く意図する箇所の断層画像を得ることができる。この際、位置決め操作手段により、複数の透視画像で表示される指標を、その透視画像の撮影比率に応じて移動させることにより、被写体における三次元位置に旋回中心の設定動作を簡易化することができるとともに、より迅速な設定を行うことができる。
又、X線CT撮影による断層画像の撮影時よりも、その位置決めのための透視画像の撮影時の方が、X線発生器と二次元X線イメージセンサとの間隔に対する、被写体と二次元X線イメージセンサとの間隔の比率が大に、即ち、画像が小さく縮小されて撮影されるものとすることで、被写体における患部等の目標位置を探し出す全体領域を大きくすることができる。
更に、無駄な透視画像を撮影することを規制することができることで、効率良く目標位置の存在する透視画像取得することができる。又、縦横の十字カーソルを用いて目標位置を特定すること(ポインティング)により、パソコン等の普及機器を用いて簡単に行うことができるので、使い勝手が良く便利な構成となる。
又、CT撮影に先立つ複数の透視画像と、それによって位置決めされてのCT撮影による断層画像とがリンクされて記憶されるとともに、それらリンクされている透視画像と断層画像のうちの一方を指定すると、その相手方の画像が自動的に検索されて呼び出されるので、関連する画像を迅速に検索できる。
更に、複数の透視画像から目標位置の三次元位置が求められた場合に、その時点でその目標位置に関するCT撮影による断層画像の撮影領域が同時表示されるものとすることで、CT撮影後に再構成された画像、即ち断層画像を見るまで待つことなく、目標位置が定まった時点で断層画像の撮影領域を把握することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。はじめに、図1は本発明のX線CT撮影装置の外観を示す正面図と側面図、図2は基本構成図であり、図3には位置決め方法の原理を示す概念図を示している。尚、図3と図7におけるdは、旋回手段3の旋回移動軌跡である。
X線CT撮影装置20は、図1、図2に示すように、門型の非常に剛性の高い構造体である主フレーム10を全体の支持体として構成されている。この主フレーム10は、X線発生器1と二次元X線イメージセンサ2とを対向した状態で吊り下げ配置した旋回手段3を回転可能に支持するアーム10a、このアーム10aの基端部を固定保持している1対の横ビーム10b、この横ビーム10bを支えている一対の縦ビーム10c、一対の縦ビーム10cが固定載置され、この装置20全体の基礎となっているベース10dから構成されている。
この主フレーム10を構成する部材は、それぞれ、剛性の高い鋼鉄材が用いられ、また、適宜、筋交いや、角補強部材が設けられて変形に強いものとなっており、回転時に、旋回手段3の旋回中心3aが変動しないようになっている。このように主フレーム10は、旋回手段3の旋回振れが生じないような構造体としているので、特に、旋回振れがないことが要求されるX線CT撮影装置として、ふさわしい。
操作パネル10eは、主フレーム10の一方の縦ビーム10cの表面で、術者が、立位で操作がし易いような位置に設けられている。被写体保持手段4の椅子4bを載置しているのは、後に図3で説明する被写***置移動手段5であり、椅子4bをX,Y,Z方向に、つまり、前後左右上下方向に移動させ、また、椅子4bの背板4aを傾動させて、被写体Oの頭部を傾動保持させることができる。
次に、X線CT撮影装置の基本構成について説明する。X線CT撮影装置20は、図2に示すように、全ての動作の基本となる制御装置7を備えるとともに、X線撮影手段A、X線ビーム調整手段B、旋回手段駆動制御手段C、演算処理手段6、液晶画面等の表示モニター(表示手段の一例)E、被写体Oを固定保持する被写体保持手段4、被写体保持手段4を移動させる被写***置移動手段5、主フレーム10、操作部11、操作パネル10e等を備えている。また、8はキーボード、9はマウスである。
X線撮影手段Aは旋回手段3を有しており、この旋回手段3は、X線発生器1と二次元X線イメージセンサ2とを対向した状態で吊り下げ配置している。旋回手段3は、図示のようなアーム状の旋回アームでも良いし、患者を水平にして撮影する周知のガントリでも良く、X線発生器1と二次元X線イメージセンサ2とを対向配置させつつ旋回できるものであれば、適宜の形状で良い。X線ビーム調整手段Bは、X線ビーム幅制限手段B1、X線ビームコントローラB2、出射制御スリットB3を有して構成されており、X線管より発射するX線ビームをX線ビーム幅制限手段B1で調整して、所望のビーム幅のX線コーンビーム1aが放射できるようになっている。このX線ビーム調整手段BをX線発生器1に装備しても良い。尚、ここに述べるX線コーンビーム1aは円錐を形成するビーム形状であっても良いし、角錐を形成するビーム形状であっても良い。
X線ビームコントローラB2により、後述の透視画像を得る際は、断面が大きなX線ビームが照射され、後述のX線CT撮影である断層画像の撮影の際は、断面が小さなX線ビームが照射されるようにしておけば、比較的X線照射量の少ない透視画像については広い範囲の透視画像が得られ、連続してX線照射するためには、比較的X線照射量の多い断層画像の撮影については関心領域のみにとどめてX線放射することができ、診断効率が良く、かつ、X線照射量を抑えた構成とすることができる。X線MOSセンサ等、広範囲のセンサを用いると、なおさら上記の効率が高い。
一方の二次元X線イメージセンサ2は、X線IIの表面に設けたシンチレータ層に当たったX線が可視光に変換され、この可視光を光電変換器により電子に変換し電子増倍してこの電子を蛍光体により可視光に変換しレンズを通して二次元配列されたCCD(固体撮像素子)カメラで撮影する構成である。尚、二次元X線イメージセンサ2としては、これ以外にX線TFT(Thin Film Transistor)センサ、X線MOS(Metal Oxide Semiconductor)センサ、X線II(Image Intensifier)カメラ、X線アモルファスセレンセンサ、X線CCD(Charge Coupled Device)センサ、増幅器付きX線CCDセンサ(XICCD)などを使用することも可能である。
被写体保持手段4は、被写体(患者)Oを座位で保持する椅子4bと、この椅子4bの背部に設けられた頭部固定手段4aとを備えている。被写***置移動手段5は、被写体保持手段4を図1(a)の正面から向かって左右方向であるX方向に移動させるX軸制御モータ51、被写体保持手段4を図1(a)の正面から向かって前後方向であるY方向に移動させるY軸制御モータ52、被写体保持手段4を図1(a)の正面から向かって上下方向に移動させる上下移動手段であるZ軸制御モータ53を備えている。
これらモータ51〜53で駆動されるX軸、Y軸、Z軸直線移動テーブル(図示省略)は、それぞれ周知のクロスローラガイドや、通常のベアリングとガイドを組み合わせたものなどで構成され、正確に直線移動ができるものである。また、モータ51〜53による、これらのX軸、Y軸、Z軸直線移動テーブルの移動は、ラックとピニオン方式や、ボールネジ方式や、通常のネジ軸を用いる方式などを適用できるが、正確に位置決めできるものが望ましい。
こうして、被写体Oを椅子4bに座らせ、頭部固定手段4aで、被写体Oの頭部を固定保持し、被写***置移動手段5を用いて、旋回手段3の旋回中心3aに、被写体Oの内部の局所部位の中心に合わせることができる。旋回手段3にガントリを用いる場合は、通常被写体をベッドに横臥させるので、被写体保持手段4もベッド形状とし、患者が上を向いて横臥した正面から見て、左右方向であるX方向、前後方向であるY方向、上下方向であるZ方向に、三次元に移動可能に構成する。即ち、本出願の実施形態のように、患者が座り、又は起立するなどして、者の撮影対象部位の周りの水平面上で、旋回手段が旋回するものでも良いが、患者が横臥し、患者の撮影対象部位の周りの垂直面上で旋回手段が旋回するものでも良い。
以上は、旋回手段に対する被写体の位置調整を、旋回手段3は固定で、被写体保持手段4のみ移動させることにより行う例であるが、一方、被写体保持手段4を被写***置移動手段5で移動させる替わりに、被写体保持手段4は固定して、X、Y、Zのいずれの方向にも動かさず、後述のXYテーブル31と昇降制御モータ32を用いて、旋回手段3側を移動させて、旋回手段3の旋回中心3aを、被写体Oの内部の局所部位の中心に合わせることも可能である。勿論、被写体保持手段4と旋回手段3との双方を複合的に移動させて、位置調整を行うようにしても良い。
旋回手段3には、水平面上で互いに直交する方向に移動可能なXYテーブル31と、XYテーブル31を図1(a)の正面から向かって左右方向であるX方向に移動させるX軸制御モータ31aと、X方向と直交するY方向に移動させるY軸制御モータ31bと、XYテーブル31に垂直方向に直交する、図1(a)の正面から向かって上下方向に旋回手段3を移動させる昇降制御モータ32と、旋回手段3を旋回させる回転制御モータ33とが設けられており、X軸制御モータ31a、Y軸制御モータ31bを制御することによって、旋回手段3の旋回中心3aをXY方向に位置調整可能とし、昇降制御モータ32を駆動することによって旋回手段3が上下に昇降するとともに、撮影時には回転制御モータ33を等速度で駆動させて旋回手段3を被写体Oの周りに旋回できるようにしている。このように、昇降制御モータ32は、旋回手段3のアーム上下位置調整手段を構成している。
また、旋回手段3の旋回中心3a、つまり、旋回軸が鉛直に設けられ、旋回手段3が水平に回転し、X線コーンビーム1aが水平に局所照射されるので、装置を占有床面積の少ない縦型として構成することができる。この回転制御モータ33は、旋回手段3の旋回駆動手段を構成しており、サーボモータなどのように、その回転速度、回転位置を自由に制御することができるモータを用い、また、旋回手段3の旋回中心3aに軸直結で設置されている。
したがって、旋回手段3を等速度又は可変速で回転をさせることができるとともに、その回転位置も時間軸に沿って知ることができるので、タイミングを合わせて、二次元X線撮像手段2でX線透過画像を取り出すのに都合がよく、また、芯振れがなく局所照射X線CT撮影を有効に実施することができる。
旋回手段3の旋回中心3aには、中空部3bが設けられている。このような中空部3bを設けるためには、旋回中心3a上に有る関連部品に全て、中空孔を設ける必要があるが、例えば、回転制御モータ33としては、そのために、中空軸を使用したサーボモータを使用することができる。この中空部3bは、旋回手段3に吊り下げ配置されたX線発生器1と二次元X線撮像手段2と、主フレーム10側に設けた操作部11との間の接続線を配置するためのものである。
回転部分に対して、電気配線を接続する場合、その接続線の配置方法が問題になるが、このように、旋回手段3の旋回中心3aを通して接続線を配置すると、回転による捻じれなどの影響を最小限にすることができるとともに、配線の美観上も好ましい効果を得ることができる。旋回手段駆動制御手段Cは、この実施例ではXYテーブルからなる位置調整手段31と、昇降制御後モータ32と、回転制御モータ33とを組み合わせて構成されるが、このような構成に限られない。最も簡易な構造では、旋回手段3の中心3aは、手回しハンドルを操作して、任意の位置に設定できるようにしてもよい。
この装置20では、この旋回中心3aの位置合わせ、つまり、X線撮影位置設置のために、被写体側を移動させる被写***置移動手段5と、照射側である旋回手段3を移動させるXYテーブル31と昇降制御モータ32の双方を備えているが、どちらか一方だけ設けてもよい。なお、局所照射X線CT撮影の場合には、旋回中心3aのブレのないことが重要なので、旋回手段3側は、CT撮影中は旋回だけとし、旋回中心3aは固定とするのが望ましい。
演算処理手段6は、画像処理解析に高速で作動する演算プロセッサを含んでおり、二次元X線撮像手段2上に生成されたX線透過画像を前処理した後、所定の演算処理を実行することによって、X線を透過させた物体内部の三次元X線吸収係数データを算出し、また、このデータの投影面への投影などの演算を行って、外付けの表示手段に投影画像や、X線画像を表示させ、また必要な記憶媒体に画像情報として記憶させる。
次に、断層撮影を行う目標箇所の位置決め方法について説明する。本発明によるX線CT撮影装置20は、X線発生器1と被写体Oと二次元X線イメージセンサ2の三者の位置関係が互いに異なる複数の位置条件において被写体Oを撮影する予備撮影手段Dと、この予備撮影手段Dによって得られる複数の透視画像上において人為的に定められる目標箇所の被写体Oにおける二次元位置データを合せて演算処理することにより、目標箇所の被写体Oにおける三次元位置を求める演算処理手段6と、この演算処理手段6によって求められた三次元位置に旋回中心3aが来るように、三者1,O,2の位置関係を調節する位置調節手段Fと、この位置調節手段Fによる調節作動の後に、旋回手段3と被写体Oとを相対旋回させて被写体Oの断層画像を撮影する本撮影手段Gとを設けてある。
ここで、目標箇所とは、撮影対象となる箇所を指定するために、標的となる箇所のことであり、本明細書に述べる目標箇所eは、一定の範囲で指定することも、1点で指定することもできる。要は、本明細書中では、断層撮影をしたい対象を指定する際の目安となれば良い。特定の1点で目標箇所を標的として用いる際、その1点を、本明細書では特に目標位置と呼ぶことにする。本明細書中で述べる目標位置mは、この意味である。この目標位置mは、撮影領域内に指定されることが望ましく、さらに好ましくは、撮影領域の中心に指定されることが望ましい。
さて、図3に示すように、椅子4bの姿勢を制御する等して、大雑把に目標箇所を位置決めするのであり、具体的には、被写体Oの頭部をX線発生器1と二次元X線イメージセンサ2との間に位置させる。そして、これら三者1、O,2がある位置関係となる状態、例えば、X線コーンビームが頭部の正面から背面に抜けるような第1の位置関係P1に設定し、その状態で撮影して1枚目の透視画像(以下、スカウト画像と言う)sc1を得る。
次に、旋回手段3を適宜の角度(例:90度)旋回移動させて、X線コーンビームが頭部の左側面から右側面に抜けるような第2の位置関係P2に設定し、その状態で撮影して2枚目のスカウト画像sc2を得る。これらスカウト画像sc1,sc2は画像記憶手段Kに随時記憶されている。これら2回の撮影は、操作パネル10eを操作することによる予備撮影手段Dの機能によって行われる。
撮影されたスカウト画像sc1,sc2は、図4に示すように、表示モニターEにおいて左右に並べて表示されるようになっている。そこで、図4(a)に示すように、例えば、左側に表示された第1スカウト画像sc1において、マウス9を操作してカーソルを患部と思われる目標箇所eのほぼ中央に移動し、その位置でクリックすると、上下方向の位置である横位置hと、左右方向の位置である縦位置tが指定される。このとき、第2スカウト画像sc2上の縦位置t’は、初期位置として中央に、横位置h’は、計算により求められた第1スカウト画像sc1上の横位置hに対応する位置に表示される。
次に、図4(a)に示すように、第2スカウト画像sc2にカーソルを移動し、この第2スカウト画像sc2における目標箇所eのほぼ中央にカーソルを移動し、その位置、即ち目標位置mでクリックすると、今度は左右方向の位置である縦位置t,t’が指定され、これによって目標位置mの三次元位置が決定されるのであり、この一連の位置決め動作は、位置決め操作手段Jの機能によって行われる。この縦位置は、左横に並べられている第1スカウト画像sc1においても同時表示されるので、縦横の双方をクリックすれば、いずれのスカウト画像sc1,sc2においても目標位置mの三次元位置が確定された表示が出るようになっている。
以上のようにして、目標位置mの三次元位置の指定が完了すると、そのデータが演算処理手段6で演算され、X線撮影手段Aによる撮影中心位置、すなわち旋回アーム3の旋回中心3aが目標位置mとなるように位置調節制御手段Fが機能し、椅子4bの位置を調節すべく、X軸制御モータ51、Y軸制御モータ52、及びZ軸制御モータ53を制御して、椅子4bの位置が調節設定される。又は、椅子4bの位置制御モータを設けずに、X軸制御モータ31a、Y軸制御モータ31b、及び昇降制御モータ32を適宜に駆動制御して、旋回手段3の位置を調節設定するようにしても良い。
目標位置の位置決めが完了すると表示モニターEに、「目標位置セット完了」といった表示が表れ、それを確認した後に、操作パネル10eを操作して本撮影手段Gを起動させ、CT撮影を行う。このCT撮影によって撮影された画像は、撮影終了に伴って演算処理手段6等を用いて再構成され、そのCT撮影による再構成画像、すなわち断層画像は、この撮影に先立って行われた目標位置mの位置決め用の2枚のスカウト画像sc1,sc2とリンクさせた(関連付けされた)状態で画像記憶手段Kに記憶される。
以上のように、予備撮影手段Dは、X線発生器1、被写体保持手段4、二次元X線イメージセンサ2、旋回手段3から少なくとも構成され、本撮影手段Gは、予備撮影手段Dの他に、演算処理手段6、位置調節手段Fを有する構成である。
以上のようにして、スカウト画像を用いた予備撮影を行うことにより、目標箇所を正確に位置決めした状態で、無駄なく迅速に意図する箇所に関するCT撮影を行うことができるのであり、撮影された多数のスカウト画像並びにCT画像が制御装置7においてメモリされている。そこで、キーボード8及びマウス9を使ったパソコン操作を行い、例えば、何月何日に撮影されたCT画像を呼び出し、さらに、その呼び出されたCT画像が複数ある場合には、そのうちの一つをクリックして選択すると、その選択されたCT画像が表示されている表示モニターEの画面右下隅等の箇所に、「スカウト!」という文字が表示される。
しかして、マウス9を操作して、その「スカウト!」とういう表示部分にカーソルを移動してクリックすると、その表示されているCT画像の位置決めに使われた2枚(又はそれ以上)のスカウト画像sc1,sc2が、例えば、表示モニターEの画面左上隅に同時表示されるのである。この状態で、小さく表示されたスカウト画像をクリックすると、スカウト画像sc1,sc2が横に並ぶ上体で表示モニターEの画面一杯に表示され、CT画像が左上隅に小さく表示されるというように、大きさの主従関係が逆転して表示されるようにしておけば好都合である。これら一例の動作は、制御装置7に装備された画像記憶手段Kと画像呼出手段Lによって制御される。
次に、比率設定手段12について説明する。図2に示すように、X線発生器1と二次元X線イメージセンサ2との間隔に対する、被写体Oと二次元X線イメージセンサ2との間隔の相対比率を変更可能な比率変更手段Hを制御装置7に設けるとともに、断層画像の撮影時よりもスカウト画像の撮影時の方が相対比率が小となるように設定する比率設定手段12を操作部11に設けてある。
即ち、スカウト画像上で目標箇所を設定する際には、なるべく大きな撮影領域から選択できるようにすることがその作業性から望ましいが、歯科用や耳鼻咽喉科用等に好適な局所撮影X線CT撮影装置20である場合には、もともと撮影領域が狭いものになっている。そこで、目標箇所を探して決めるためのスカウト画像の撮影では、被写体Oの広い領域を撮影するのが得策であるが、このままでは、比較的狭い領域のスカウト画像しか撮れない。
そこで、図6に示すように、椅子4bの位置を動かして通常の位置から二次元X線イメージセンサ2側に寄せることにより、二次元X線イメージセンサ2で検出されるスカウト画像を小さくして、その撮影領域を拡大するのである。比率変更手段Hは、椅子4bを動かす他、旋回手段3を動かすことでも可能である。被写体Oの目標箇所eのスカウト画像での大きさをw1とすると、図6に仮想線で示すように、椅子4bを後方にずらしたときの目標箇所eのスカウト画像での大きさはw2となる。
このとき、w1>w2であるから、椅子4bを後方にずらした状態のほうが、スカウト画像全体の大きさに対する目標箇所eの占める割合は小さくなり、従って、スカウト画像としての撮影領域が拡大されたことになるのである。その撮影領域の拡大率はw1/w2である。以上においては、理解し易く説明するために、先ず被写体Oの目標箇所eが断層画像の撮影時の位置にあり、その位置から椅子4bの位置を動かして通常の位置から二次元X線イメージセンサ2側に寄せる例を説明したが、スカウト画像撮影の当初より被写体Oの目標箇所eが二次元X線イメージセンサ2側に寄せた位置に来るように制御しても構わない。
次に、走査撮影手段Iについて説明する。この走査撮影手段Iの目的とするところは、前述した比率設定手段12と同様に、スカウト画像の拡大にある。即ち、走査撮影手段Iは、予備撮影手段Dにおける透視画像の撮影を、二次元X線イメージセンサ2をX線発生器1に対して横又は縦方向にスライドさせながら行わせる機能を持つものである。具体的には、図7に示すように、スカウト画像の撮影時に、適宜の移動手段によって二次元X線イメージセンサ2を横スライドさせる構成とする。これにより、画像としての横幅は静止時のQ1からQ2に拡大され、その拡大率はQ2/Q1である。尚、図7においては簡単のため、被写体Oを省略してある。
以下に、本発明によるX線CT撮影装置の特徴について記す。2枚のスカウト画像sc1,sc2を取得するときのX線発生器1、被写体O、二次元X線イメージセンサ2の三者の位置調節においては、撮影部位により、スカウト画像で見易い角度が存在すると思われるので、撮影方向を予めプリセットしておくのが賢明であろう(例えば、耳小骨の撮影では、a度とb度といった具合に決めておく)。また、術者の知見により、スカウト画像で見易い角度が有る場合には、スカウト画像撮影前に術者が設定すると良い。これらどちらでもない場合には、推奨する撮影角度と決めておけば、角度設定に迷うことなく迅速に作業を進めることができる。
従来のX線CT撮影装置では、撮影領域決定のため、回転軸中心及び二次元X線イメージセンサの中心の高さを示す前後、左右、上下の光マーカ等により位置決めを行うやり方もあったが、この方法では、光マーカが被写体の表面に写り、その位置から被写体内部の撮影領域を推定しなければならず、正確に位置決めすることが困難である。
本発明では、CT撮影の前に、2方向からスカウト画像を撮影し、それらの画像をディスプレイ(表示モニターE)に表示し、それらの画像上でマウスを用いて、CT撮影したい箇所が写っている箇所において、目標箇所mをポインティング(クリック)する。CT撮影したい箇所の空間上の点は、ポインティング位置とX線コーンビームの焦点を結ぶ直線上に存在するから、これの直線が少なくとも2本あれば、CT撮影したい箇所の空間上の点を決定できる。その決定された点がCT撮影の旋回中心となるように、旋回手段3又は椅子4bを移動することにより、所望の位置でCT撮影が可能となるのである。
図15(a)は、本発明における透視画像の表示を示す概念図、図15(b)は、透視画像上で定められた目標箇所を基に撮影された目標箇所の断層画像を示す概念図である。
即ち、図15(a)に示すように、先述の予備撮影手段Dによる予備撮影により撮影された複数の透視画像中に表示されている目標箇所mを指定するため、カーソルを移動すれば、その位置に対応して、先述する手順により旋回手段が定められた位置で旋回し、X線CT撮影である断層撮影を行い、得られた断層画像が図15(b)に示すように、X,Y,Zの各方向に切り出した断層画像として表示される。このX,Y,Zの各方向に断層画像を取り出して表示する方法は、本出願人による特開2002−11000号公報に開示してあり、本出願の実施例として採用しうるものである。
また、上記においては、図17(a)のように、画像の切りだし方向を、X,Y,Z軸方向のうち、少なくとも1方向に所定間隔で切り出した例を示したが、図17(b)のように、撮影関心領域内に軸CTRを定め、その軸CTRを中心に回動させるよう、画像処理により、複数の画像を切り出していく方式も考えられる。
上記の複数の透視画像、その透視画像を基に得られた断層画像は、画像記憶手段Kに格納されるので、画像呼出手段Lによる任意の呼出しが可能である。さらに、上記の複数の透視画像、その透視画像を基に得られた断層画像を、互いに対応する関連付けをして画像記憶手段Kに格納することができるので、透視画像、断層画像のいずれか一方を呼び出した状態で、画像呼出し手段によって他方を呼出すことができる。
その際、透視画像、断層画像を同一の画面に表示しても良い。また、透視画像、断層画像のいずれか一方を複数呼出しておいて、いわゆるサムネイルとして小さく並べて表示しておき、いずれかを選択することで、対応する他方の画像を表示するようにしても良い。また、図16は、以上の説明による、透視画像を基にしたX線CT撮影の対象となる撮影関心領域の特定から、X線CT撮影である断層画像の撮影までの概念的理解のためのイメージ表示である。各部の名称及び作用は、重複するので省略し、図16では符号を示すに止める。
参考として、コーンビーム型X線CT撮影装置における位置決めに要する実際の計算方法について説明する。
1.二方向スカウトは、基本的に、二方向から撮影した透視画像上で点を指定して、空間の一点を決定するものである。
2.スカウト画像上で一点を決めることは、空間上で一直線を決めることと等価である。この直線は、イメージセンサ上の点と焦点とを結ぶ線である。
3.CT装置で、スカウト撮影時、椅子の位置を基準点から(X,Y)平面上で平行移動する可能性がある。X線管の焦点のZ座標と焦点とイメージセンサとの距離は変化しない。
4.椅子が平行移動すると、撮像系(焦点、旋回中心、イメージセンサ)と被検体の位置関係が相対的に変化する。これは、椅子を固定して、撮像系を椅子の動きとは逆方向に平行移動するのと等価であると考えられる。これは、2.の空間上の直線を平行移動するのと等価である。
5.スカウト画像は2個あるので、空間上の直線は2本存在する。これら2直線は交わる必要がある。従って、2直線は独立ではない。各スカウト画像上でユーザはX座標は任意に指定できるが、Z座標は一方を指定すると、他方は自動的に決まるという関係にある。
参考として、図9〜図13に、スカウト画像用の撮影から、断層画像の撮影までの一連のCT撮影装置を用いての作業手順(メインルーチン:ステップ♯1〜ステップ♯30まで)を示すフロー図を示す。図9から図12までは一連の動作として進行し、それ以降は、画像呼出手段Lの持つ機能により、図13に示すように、透視画像(スカウト画像)から断層画像(CT画像)を呼出す断層画像呼出し用のサブルーチン(ステップ♯31〜♯35まで)か、図14に示すように、断層画像から透視画像を呼び出す透視画像呼出し用のサブルーチン(ステップ♯36〜♯41まで)かを選択し、続けることが可能である。
ここで、各フロー図における補足説明を行う。ステップ♯1における「他のモード」とは、例えばCT撮影等である。ステップ♯15,23,30,34,40におけるUIDとは、「Unique ID」であり、各画像に付される固有のIDナンバーである。ステップ♯2のスカウト画像sc1は1枚目の透視画像であり、ステップ♯7のスカウト画像sc2は2枚目の透視画像のことである。スカウト画像sc1とsc2は、以降のいずれのステップにおいても同じ意味である。
断層画像呼出のサブルーチン(図13参照)や、透視画像呼出のサブルーチン(図14参照)は、ステップ#1から#30が終了した後に可能なルーチンである。また、ステップ#32における目標位置mは複数ありうる。即ち、同一対の透視画像上で、目標位置mを複数指定した場合もありうる。尚、フロー図においては、旋回手段3を旋回アームとして記述している。
ここで、メインルーチンにおけるステップ♯24を規定するルーチンV(♯24−1〜♯24−7)について補足説明する。先ず、モニタに表示された、スカウト画像sc1の目標位置mのモニタにおける二次元位置を、ピクセルによる二次元位置情報として算出する(ステップ♯24−1)。そして、ピクセルによる二次元位置情報の値及び旋回アーム角度に対応する二次元X線センサの検出面における目標位置mの三次元位置情報、即ち、二次元X線センサの検出面における、目標位置mの検出箇所の、実際の三次元空間における三次元位置情報を算出する(ステップ♯24−2)。算出された三次元位置情報、旋回アーム角度、X線発生器の位置情報より、X線発生器から目標位置mを通るX線のなす直線l100の三次元データを算出する(ステップ♯24−3)。
次に、モニタに表示された、第2スカウト画像sc2の目標位置mのモニタにおける二次元位置を、ピクセルによる二次元位置情報として算出し(ステップ♯24−4)、ピクセルによる二次元位置情報の値及び旋回アーム角度に対応する二次元X線センサの検出面における目標位置mの三次元位置情報、即ち、二次元X線センサの検出面における、目標位置mの検出箇所の、実際の三次元空間における三次元位置情報を算出する(ステップ♯24−5)。算出された三次元位置情報、旋回アーム角度、X線発生器の位置情報より、X線発生器から目標位置mを通るX線のなす直線l200の三次元データを算出する(ステップ♯24−6)。そして、直線l100と直線l200との交点の三次元位置(目標位置m)を算出するのである(ステップ♯24−7)。
〔別実施形態〕
<1> 予備撮影手段Dによって三次元位置が求められるに伴って、その求められた三次元位置に関する断層画像の撮影領域を表示モニターEで表示されている透視画像上において表示する撮影領域表示制御手段Mを設けても良い。即ち、図8に示すように、第2スカウト画像sc2において、2回目の目標位置のポインティング(クリック)により、目標位置mの三次元位置が確定したことに伴い、その表示画面上に、その求められた三次元位置データに基づくX線CT撮影によって得られる断層画像の撮影領域R(図8に破線で示す四角箇所)が表示されるのである。前記撮影領域Rは、例えば横400mmで縦300mmといった寸法表示が同時に画面上に現れるようにしておけば、一層便利である。
<2> 互いに撮影比率の異なるスカウト画像sc1,sc2を用いた場合の十字カーソルによる目標位置mの位置決め操作要領は、図5に示すようになる。即ち、第1スカウト画像sc1の画像が小さく、第2スカウト画像sc2の画像が大きいときには、図5(a)に示すように、横位置hを決めるべくカーソルを点線から実線に架けて左の画面上で距離h1移動させると、右側の第2スカウト画像上ではカーソルが距離h2移動する。即ち、右側の第2スカウト画像においてはカーソルの動きが拡大されるのである。
次に、図5(b)に示すように、第2スカウト画像sc2にカーソルを移動し、さらに、この第2スカウト画像sc2における目標箇所eのほぼ中央にカーソルを移動し、その位置でクリックすると、今度は左右方向の位置である縦位置t,t’が指定され、これによって目標位置mの三次元位置が決定されるのであり、この一連の位置決め操作は、位置決め操作手段Jの機能によって行われる。つまり、拡大率が異なっても、それに伴ってカーソルの動きも比率が変わるので、支障無く目標位置mの位置決め操作を行うことができるのである。
以上述べた実施形態では、カーソルの形状として、縦位置と横位置とを同時に示すもののを掲げたが、例えば、第1スカウト画像上で縦位置のみのカーソルで縦位置を指定し、第2スカウト画像上で横位置のカーソルも第1スカウト画像と第2スカウト画像との双方に出現させ、第1スカウト画像と第2スカウト画像間で位置調整をするようにする、或いは、両スカウト画像上に、単に矢印のポインタを示す等、適宜の変更が可能である。
図18にカーソルの例を示す。(a)は、目標箇所eないし目標位置mの指定に円のカーソルを使用する例である。円に限らず、各種図形を使用しうることは言うまでもない。(b)は、目標箇所eないし目標位置mの指定に、中央を欠いた十字のカーソルを使用する例である。十字に限らず、線の本数に限定が無いことは言うまでもない。
(c)は、目標箇所eないし目標位置mの指定に、矢印のカーソルを使用する例である。矢印に限らず、単なるドットでも、その他の指標でも良いことは言うまでもない。(d)は、目標箇所eないし目標位置mの指定に、上記(a)のタイプのうち、四角形のカーソルと、前述の十字タイプのカーソルを組み合わせて使用する例である。組み合わせや指標の形式が様々ありうることは言うまでもない。
因みに、上記(a)や(b)は、中央で目標位置mを正確に指定し難いが、目標位置m周辺の画像をカーソルが隠すことがないという長所があり、上記(c)や(d)は、目標位置m周辺の画像をカーソルが隠すが、中央で目標位置mを正確に指定できるという長所がある。
<3> スカウト画像の枚数は、より正確を期すために、3枚以上撮って目標位置mを決めるようにしても良く、要は少なくとも2つの異なるスカウト画像を得ることである。
<4> 比率変更手段Hは、椅子4b即ち被写Oは位置固定として、主フレーム10を移動させる構成としたものでも良い。
<5> 走査撮影手段Iは、二次元X線イメージセンサ2を縦や斜めに移動させても良く、又、X線発生器1を平行スライドさせるものでも良い。
<6> 複数のスカウト画像を用いて目標位置mの三次元位置を求めるのに、クリック動作、即ち人為操査で行う他、患部の画像上での色調の変化や移り具合の変化等の諸条件を予め制御装置7に入力しておき、ある程度以上の変調がある箇所を自動的に目標箇所として認識する機能を持たせることにより、2以上のスカウト画像から、目標箇所が自動的に割り出される制御手段(システム)を採ることも可能である。
は、X線CT撮影装置の外観を示し、(a)が正面図であり、(b)が側面図である。 は、X線CT撮影装置の基本構成図である。 は、スカウト画像の作成要領を示す作用図である。 は、表示モニター上でのCT撮影箇所の位置決め要領を示し、(a)が横カーソルによる位置の指定要領を示し、(b)が縦カーソルによる位置の指定要領を示す。 は、撮影比率の互いに異なる二つのスカウト画像による位置決め要領を示し、(a)が横カーソルによる位置の指定要領を示し、(b)が縦カーソルによる位置の指定要領を示す。 は、スカウト画像の比率拡大原理を示す概略の作用図である。 は、走査撮影手段の原理を示す作用図である。 は、撮影領域表示制御手段の概念を示す作用図である。 は、予備撮影から本撮影の一連の動作を示すフロー図(その1)である。 は、予備撮影から本撮影の一連の動作を示すフロー図(その2)である。 は、予備撮影から本撮影の一連の動作を示すフロー図(その3)である。 は、ルーチンVを示すフロー図である。 は、透視画像から断層画像を呼出すサブルーチンを示すフロー図である。 は、断層画像から透視画像を呼出すサブルーチンを示すフロー図である。 は、(a)が透視画像の表示を示す概念図であり、(b)が目標箇所の断層画像を示す概念図である。 は、透視画像から断層画像撮影までの概念的理解のためのイメージ表示図である。 は、(a)が一方向に画像を切りだす例を示す図であり、(b)が複数の画像を軸中心周りに切り出す例を示す図である。 は、(a)が円カーソルの例であり、(b)が中央を欠いた十字カーソルの例であり、(c)が矢印カーソルを用いる例であり、(d)が四角形カーソルと十字カーソルを組合わせて用いる例である。
符号の説明
1 X線発生器
2 二次元X線イメージセンサ
3 旋回手段
3a 旋回中心
4 被写体保持手段
6 演算処理手段
12 比率設定手段
A X線撮影手段
C 旋回手段駆動制御手段
D 予備撮影手段
E 表示手段
F 位置調節手段
G 本撮影手段
H 比率変更手段
I 走査撮影手段
J 位置決め操作手段
K 画像記憶手段
L 画像呼出手段
M 撮影領域表示制御手段
N 位置設定手段

Claims (11)

  1. 旋回アームに対向配置したX線発生器と二次元X線イメージセンサとを、前記X線発生器と前記二次元X線イメージセンサとの間に位置する被写体に対して旋回させながら前記被写体の局所部位にX線コーンビームを照射して撮影を行うように構成された局所X線CT撮影装置であって、
    制御装置と、表示手段とを備え、
    前記X線発生器と前記被写体と前記二次元X線イメージセンサの三者の位置関係が互いに異なる複数の位置条件において前記被写体を撮影する予備撮影を行い、
    前記表示手段が、前記予備撮影によって得られる複数の透視画像を同時に表示するとともに、該複数の透視画像のそれぞれの上に目標箇所を指定する指標を表示し、
    前記制御装置が、前記表示手段で表示される指標の移動操作を受けて、前記複数の透視画像のそれぞれに表示される指標を移動させるとともに、前記複数の透視画像のそれぞれの上下方向については、前記複数の透視画像のそれぞれの撮影比率に基づいた量だけ前記複数の透視画像のそれぞれに表示させる指標を移動させ、
    かくして、前記目標箇所の前記被写体における三次元位置に前記旋回アームの旋回中心が来るように、前記三者の位置関係を調節する位置調節を行い、
    該位置調節の後に、前記旋回アームを被写体に対して旋回させて前記被写体の断層画像を撮影する本撮影を行うことを特徴とする局所X線CT撮影装置。
  2. 請求項1の局所X線CT撮影装置において、
    前記制御装置が、前記X線発生器と前記二次元X線イメージセンサとの間隔に対する、前記被写体と前記二次元X線イメージセンサとの間隔の比率を変更する局所X線CT撮影装置。
  3. 旋回アームに対向配置したX線発生器と二次元X線イメージセンサとを、前記X線発生器と前記二次元X線イメージセンサとの間に位置する被写体に対して旋回させながら前記被写体の局所部位にX線コーンビームを照射して撮影を行うように構成された局所X線CT撮影装置であって、
    前記X線発生器と前記被写体と前記二次元X線イメージセンサの三者の位置関係が互いに異なる複数の位置条件において前記被写体を撮影する予備撮影を行う予備撮影手段と、
    該予備撮影手段によって得られる複数の透視画像を同時に表示するとともに、該複数の透視画像それぞれの上に目標箇所を指定する指標を表示する表示手段と、
    前記表示手段で表示される指標の移動操作を受けて、前記複数の透視画像のそれぞれの上下方向については、前記複数の透視画像のそれぞれの撮影比率に基づいた量だけ前記複数の透視画像のそれぞれに表示させる指標を移動させる位置決め操作手段と、
    前記位置決め操作手段によって定められる前記複数の透視画像上それぞれの前記指標の位置より求められた前記目標箇所の前記被写体における三次元位置に前記旋回アームの旋回中心が来るように、前記三者の位置関係を調節する位置調節手段と、
    該位置調節手段による位置調節の後に、前記旋回アームを前記被写体に対して旋回させて前記被写体の断層画像を撮影する本撮影手段と、
    を備える局所X線CT撮影装置。
  4. 請求項3の局所X線CT撮影装置において、
    前記X線発生器と前記二次元X線イメージセンサとの間隔に対する、前記被写体と前記二次元X線イメージセンサとの間隔の比率を変更可能な比率変更手段を備える局所X線CT撮影装置。
  5. 請求項4の局所X線CT撮影装置において、
    前記被写体となる被験者が座る椅子を設け、
    前記比率変更手段が、前記椅子を移動させることで前記比率を変更する局所X線CT撮影装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかの局所X線CT撮影装置において、
    前記予備撮影による透視画像の撮影を、前記二次元X線イメージセンサを前記X線発生器から照射されるX線コーンビームに対して直交する方向にスライドさせながら行う走査撮影手段を備えた局所X線CT撮影装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかの局所X線CT撮影装置において、
    前記複数の透視画像が、前記予備撮影の撮影時において前記X線発生器と前記二次元X線イメージセンサが前記被写体に対してなす角度が異なる2つの位置条件で撮影された第1及び第2の透視画像であり、
    該第1及び第2の透視画像のそれぞれにおいて前記指標を移動させる前記上下方向が、前記旋回アームが旋回する平面に対して垂直な方向となる第1方向である局所X線CT撮影装置。
  8. 請求項7の局所X線CT撮影装置において、
    前記指標が前記透視画像上に表示されるカーソルであり、
    前記指標の移動操作を受けて、前記第1の透視画像において前記カーソルを移動させて前記第1方向と異なる第2方向の位置を設定した後、前記第2の透視画像において前記カーソルを移動させることで前記第1及び第2方向と異なる第3方向の位置を設定するとともに、前記第1方向の位置については前記カーソルを前記第1及び第2の透視画像間で移動させることで設定することによって、前記目標箇所を特定する局所X線CT撮影装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかの局所X線CT撮影装置において、
    前記目標箇所を定めるための前記複数の透視画像と、それら透視画像から求められた目標箇所の前記断層画像とを対応させる関連付けをして記憶する画像記憶手段と、
    前記画像記憶手段に記憶されている透視画像の中から選択されて前記表示手段で表示される前記透視画像における被写体の前記目標箇所が特定されると、その特定された目標箇所の前記断層画像を前記表示手段で表示する機能、又は/及び、前記画像記憶手段に記憶されている断層画像の中から選択された前記断層画像が前記表示手段で表示されている状態において、その表示されている断層画像の位置を求めるために用いられた前記透視画像を表示する機能を備えた画像呼出手段と、
    を備える局所X線CT撮影装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかの局所X線CT撮影装置において、
    前記三次元位置が求められるに伴って、その求められた三次元位置に関する前記断層画像の撮影領域を前記表示手段で表示されている前記透視画像上において表示する撮影領域表示制御手段を備える局所X線CT撮影装置。
  11. 旋回アームに対向配置したX線発生器と二次元X線イメージセンサとを、前記X線発生器と前記二次元X線イメージセンサとの間に位置する被写体に対して旋回させながら前記被写体の局所部位にX線コーンビームを照射して、前記被写体の断層画像を撮影させる制御装置を備えた局所X線CT撮影装置における画像表示方法であって、
    該制御装置が、
    前記局所X線CT撮影装置の表示手段に、前記X線発生器と前記被写体と前記二次元X線イメージセンサの三者の位置関係が互いに異なる複数の位置条件において撮影された前記被写体の複数の透視画像を同時に表示させるステップと、
    該複数の透視画像のそれぞれの上に前記断層画像の撮影を行う際の前記旋回アームの旋回中心を決定する目標箇所を指定する指標を表示させるステップと、
    前記表示手段上のいずれかの透視画像の上に表示された前記指標の移動を受け付けたとき、前記複数の透視画像間のそれぞれの撮影比率に応じて前記複数の透視画像上に表示させる他方の指標の移動量を算出するステップと、
    前記表示された複数の透視画像のそれぞれの上下方向について、前記指標の一方の移動に応じて、他方の指標を前記算出した移動量だけ連動的に移動させるステップと、
    を実行することを特徴とする、局所X線CT撮影装置における画像表示方法。
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