JP4264462B2 - 床構造 - Google Patents

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Description

本発明は、床構造に関する。
本願は、2007年1月4日に、日本に出願された特願2007−000087号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
ビルや住宅などの構造物の構造体が、鋼構造(S構造)、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)で建築される場合、通常、構造物の床構造は、コンクリート床構造、又は、鋼製デッキプレートとRC造との合成構造(以下、RC床構造と総称する。)で構成されるが、鋼材のみで構成された鋼構造の床を建築することも構造技術上可能である。
上記の床構造に関連する先行技術が、例えば下記の特許文献1〜5に開示されている。具体的には、特許文献1、2に、折板状の鋼製床パネルを使用した床構造が記載されている。特許文献3には、デッキプレートを使用した床の構築方法が記載されており、この構築方法は、複数の梁材を地組みし、地組みしたものを吊り上げた後にデッキプレート上にコンクリートを打設するRC床構造に関する技術である。特許文献4には、複数の箱形鋼を並設した床構造が記載されている。特許文献5には、折曲げ形成された複数のデッキプレートを並設した後、デッキプレート上にコンクリートを打設するRC床構造に関する技術が記載されている。
特開2003−119946号公報 特許第3781674号公報 特開平11−293834号公報 特開2003−293017号公報 特開2005−320722号公報
一方、構造物の床構造としては、鋼構造よりもRC床構造を使用することが多かった。これは鋼構造の床構造には、鋼材以外にコンクリートが敷設されているRC床構造に比べて、上階で発生した音が下階に伝わるため、振動や騒音が生じやすいという衝撃音の問題に起因している。
また、鋼構造の床構造を建築する際、例えば、上記の特許文献4に記載された箱形鋼を使用する床構造では、箱形鋼がかさばるため、施工上や運搬上の点で、RC床構造のほうが有利であった。一方、上述の特許文献1、2では、鋼製の床パネルを利用した床構造において、振動や騒音を抑制する工夫がなされているが、床構造の製造や、その製造に使用する鋼材の運搬にかかるコストについては検討されていないという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、床構造の製造や、その製造に使用する鋼材の運搬にかかるコストを抑えることが可能な、新規かつ改良された床構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用している。すなわち、本発明の床構造は、設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;を有する構造用金属部材を複数備え、これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設されている。
上記の床構造によれば、構造用金属部材が構造物の床として配置されることにより、設置面に垂直に又は傾斜されて配置された支持部は、上フランジから下フランジに力を伝達し、上フランジは床上の積載物などを支持し、下フランジは積載物や構造用金属部材自身を支持する。ここで、前記構造用金属部材は、箱形鋼よりも少ない材料で製造することができる。また、1つの構造用金属部材の上に別の構造用金属部材を複数積み重ねることができるため、構造用金属部材の積載場所を減らすことができ、更に構造用金属部材を運搬する際に一度に多くの構造用金属部材を運搬することができる。その結果、床構造の製造や、その製造に使用する鋼材の運搬にかかるコストを抑えることができる。ここで、支持部とは、例えばウェブである。
前記支持部、前記上フランジ及び前記下フランジの少なくともいずれか1つに、その表面から突出したリブが設けられてもよい。
この場合、床構造の支持部、上フランジ、下フランジの面外曲げ剛性を高めることができ、局部座屈強度を向上させることができる。したがって、構造用金属部材の軽量化を図ることができ、その結果、製造コストが削減されて経済性を高めることができる。なお、リブは構造用金属部材自身を折り曲げ加工して形成されてもよいし、補強部材を溶接等によって取り付けて形成されてもよい。
前記支持部と、前記上フランジ又は前記下フランジとのなす角が、30°〜150°であってもよい。
この場合、支持部の角度が30°から150°までの範囲であるため、同じ高さを有する箱形鋼と同等又はそれ以上の構造性能(単位面積当たりの断面2次モーメント(I/A))を有することができ、その結果、構造性能の高い床構造とすることができる。
互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジの先端部が、他方の前記支持部の上端部に接続されていてもよい。
この場合、複数の構造用金属部材が平行配置された床構造において、床構造の上面を連続的に形成することができる。
前記支持部が、その上端部に、前記上フランジの上面よりも低い位置に接続面を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記接続面には、他方の前記上フランジの先端部が接続されていてもよい。
この場合、隣接する構造用金属部材の上フランジの上面を同一面に納めることができる。
前記上フランジが、その先端部に肉薄部を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記肉薄部が、他方の前記接続面に接続されていてもよい。
この場合、構造用金属部材を配置する際、位置決めが容易になる。また、隣接する構造用金属部材の上フランジの上面を同一面に納めることができる。
前記支持部が、その上端部に嵌合部を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記嵌合部に、他方の前記上フランジの先端部が嵌合してもよい。
この場合、1つの構造用金属部材と隣接する構造用金属部材との接続を簡単に行うことができ、その結果、施工性が向上する。また、構造用金属部材が移動しにくくなるため、床構造の面内せん断剛性を高めることができる。
前記支持部が、その上端部に、前記下フランジ延在方向に突出した突出部を備え;前記上フランジが、その先端部に前記上フランジの上面よりも低い面を有する段差部を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記突出部には、他方の前記段差部が接続されていてもよい。
この場合、構造用金属部材を配置する際、位置決めが容易になる。また、隣接する構造用金属部材の上フランジの上面を同一面に納めることができる。
前記上フランジが、その先端部に材長方向に設けられた接続用突出部を備え;前記支持部が、その上端部及び/又はその上端部に近接した前記上フランジに材長方向に設けられた接続用開口部を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記接続用突出部が、他方の前記接続用開口部に挿入されていてもよい。
この場合、互いに隣接する構造用金属部材の上フランジ同士の接合がさらに強固になるため、床の面内せん断強度を高めることができる。
前記接続用突出部及び前記接続用開口部は、材長方向に互いに離隔して複数設けられていてもよい。
この場合、互いに隣接する構造用金属部材の上フランジ同士を効率的に接合することができる。
互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記下フランジの先端部が、他方の前記支持部の下端部に接続されていてもよい。
この場合、複数の構造用金属部材が平行配置された床構造において、床構造の下面を連続的に形成することができる。
前記支持部が、その下端部に、前記下フランジの下面よりも高い位置に接続面を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記下フランジの先端部が、他方の前記接続面に接続されていてもよい。
この場合、隣接する構造用金属部材の下フランジの下面を同一面に納めることができる。
前記下フランジが、その先端部に肉薄部を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記肉薄部が、他方の前記接続面に接続されていてもよい。
この場合、構造用金属部材を配置する際、位置決めが容易になる。また、隣接する構造用金属部材の下フランジの下面を同一面に納めることができる。
前記支持部が、その下端部に嵌合部を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記下フランジの先端部が、他方の前記嵌合部に嵌合してもよい。
この場合、1つの構造用金属部材と隣接する構造用金属部材との接続を簡単に行うことができ、その結果、施工性が向上する。また、構造用金属部材が移動しにくくなるため、床構造の面内せん断剛性を高めることができる。
前記支持部が、その下端部に上フランジの延在方向に突出した突出部を備え;前記下フランジが、その先端部に前記下フランジの下面よりも高い面を有する段差部を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記下フランジの先端部の前記段差部が、他方の前記突出部に接続されていてもよい。
この場合、構造用金属部材を配置する際、位置決めが容易になる。また、隣接する構造用金属部材の下フランジの下面を同一面に納めることができる。
前記下フランジが、その先端部に材長方向に設けられた接続用突出部を備え;前記支持部が、その下端部及び/又はその下端部に近接した前記下フランジに材長方向に設けられた接続用開口部を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記接続用突出部が、他方の前記接続用開口部に挿入されていてもよい。
この場合、互いに隣接する構造用金属部材の下フランジ同士の接合がさらに強固になるため、床の面内せん断強度を高めることができる。
前記接続用突出部及び前記接続用開口部は、材長方向に互いに離隔して複数設けられていてもよい。
この場合、互いに隣接する構造用金属部材の下フランジ同士を効率的に接合することができる。
互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジの先端部が、他方の前記支持部の上端部に接続され;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記下フランジの先端部が、他方の前記支持部の下端部に接続されていてもよい。
この場合、複数の構造用金属部材が平行配置された床構造において、床構造の上面及び下面を連続的に形成することができる。
前記支持部が、その上端部に、前記上フランジの上面よりも低い位置に第1の接続面を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジの先端部が、他方の前記第1の接続面に接続され;前記支持部が、その下端部に、前記下フランジの下面よりも高い位置に第2の接続面を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記下フランジの先端部が、他方の前記第2の接続面に接続されていてもよい。
この場合、隣接する構造用金属部材の上フランジの上面及び下フランジの下面を同一面に納めることができる。
前記上フランジが、その先端部に第1の肉薄部を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記第1の肉薄部が、他方の前記第1の接続面に接続され;前記下フランジが、その先端部に第2の肉薄部を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記第2の肉薄部が、前記第2の接続面に接続されていてもよい。
この場合、構造用金属部材を配置する際、位置決めが容易になる。また、隣接する構造用金属部材の上フランジの上面及び下フランジの下面を同一面に納めることができる。
前記支持部が、その上端部に第1の嵌合部を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジの先端部が、他方の前記第1の嵌合部に嵌合し;前記支持部が、その下端部に第2の嵌合部を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記下フランジの先端部が、前記第2の嵌合部に嵌合してもよい。
この場合、1つの構造用金属部材と隣接する構造用金属部材との接続を簡単に行うことができ、その結果、施工性が向上する。また、構造用金属部材が移動しにくくなるため、床構造の面内せん断剛性を高めることができる。
前記支持部が、その上端部に前記下フランジの延在方向に突出した第1の突出部を備え;前記上フランジが、その先端部に前記上フランジの上面よりも低い面を有する第1の段差部を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記第1の段差部が、他方の前記第1の突出部に接続され、かつ、前記支持部が、その下端部に前記上フランジの延在方向に突出した第2の突出部を備え;前記下フランジが、その先端部に前記下フランジの下面よりも高い面を有する第2の段差部を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記第2の段差部が、他方の前記第2の突出部に接続されていてもよい。
この場合、構造用金属部材を配置する際、位置決めが容易になる。また、隣接する構造用金属部材の上フランジの上面及び下フランジの下面を同一面に納めることができる。
前記上フランジの先端部に材長方向に第1の接続用突出部を備え;前記支持部が、その上端部及び/又はその上端部に近接した前記上フランジに材長方向に第1の接続用開口部を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記第1の接続用突出部が、他方の前記第1の接続用開口部に挿入され;前記下フランジが、その先端部に材長方向に第2の接続用突出部を備え;前記支持部が、その下端部及び/又はその下端部に近接した前記下フランジに材長方向に第2の接続用開口部を備え;互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記第2の接続用突出部が、他方の前記第2の接続用開口部に挿入されていてもよい。
この場合、互いに隣接する構造用金属部材の上フランジ同士及び下フランジ同士の接合がさらに強固になるため、床の面内せん断強度を高めることができる。
前記第1の接続用突出部、前記第1の接続用開口部、前記第2の接続用突出部及び前記第2の接続用開口部は、材長方向に互いに離隔して複数設けられていてもよい。
この場合、互いに隣接する構造用金属部材の上フランジ同士及び下フランジ同士を効率的に接合することができる。
互いに隣接する前記構造用金属部材同士は、中ボルト、高力ボルト、ドリルねじ、リベット、溶接又は接着によって固着されていてもよい。
この場合、構造用金属部材が移動しにくくなるため、床構造の面内せん断剛性を高めることができる。
前記各構造用金属部材のうち少なくとも1つは、前記下フランジが前記支持部の下端部より下方向に膨出することにより膨出部を形成している床梁構造用金属部材であってもよい。
この場合、床梁用構造用金属部材は、構造用金属部材の下フランジよりも下方向に突出し、その断面はコの字形状を有することから、少なくとも床構造の一部として配置されたときに、構造物における梁部材としての機能を有する。従って、このような床梁用金属部材を使用した構造物では、小梁などの梁を省略することができ、その結果、施工性を向上させて、経済性を高めることができる。
前記下フランジと前記上フランジとの間に遮音材、おもり、機械式ダンパ及び粉粒体のうち少なくともいずれか1つが設けられていてもよい。
この場合、上階から下階への騒音や振動の伝達を防止することができる。また、下フランジと遮音材を覆うように、新たに配置する構造用金属部材を設置することができ、その結果、施工にかかる時間やコストを削減することができる。
前記遮音材はコンクリートでもよい。
この場合、上階から下階への騒音や振動の伝達を防止することができるのに加え、床構造の剛性を高めることができる。その結果、床構造の高さを低くすることができる。なお、前記コンクリートは、硬化されたコンクリート塊を上フランジに吊り下げることにより、または硬化前のコンクリートを上フランジと下フランジとの間に流し込むことにより設けられる。特に硬化前のコンクリートを流し込んで遮音材を形成した場合には、床構造により高い剛性を与えることができる。
前記下フランジと前記上フランジとの間に電線ケーブル、設備用配管及びダクトのうち少なくともいずれか1つが設けられていてもよい。
この場合、下フランジと上フランジとの間に電線ケーブル、設備用配管及びダクトのうち少なくともいずれか1つを配設することができる。
前記上フランジの上面及び/又は下フランジの下面に、コンクリート板、軽量気泡コンクリート板(ALCパネル)、木板、石板、セラミック板、グラスウールボード、石膏ボード、金属パネル及び窯業系サイディングボードの少なくとも1つの板材が、前記構造用金属部材と一体的に固定されていてもよい。
この場合、建設現場での作業工数を減らすことができ、その結果、施工性を高めることができる。
前記下フランジ及び前記支持部が、その材長方向端部に切欠き部を備え;前記構造用金属部材が前記切欠き部を介して構造物構造体の上面に接続されていてもよい。
この場合、構造物構造体の上面から構造用金属部材の上面までの高さを低く抑えることができる。
本発明によれば、床構造の製造や、その製造に使用する鋼材の運搬にかかるコストを抑えることができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係る構造用鋼材及び床構造について説明する。図1(A)〜図1(B)は、本実施形態に係る構造用鋼材及び床構造を示す側面図である。図2(A)〜図2(C)は、本実施形態に係る構造用鋼材及び床構造を示す側面図である。図3は、本実施形態に係る構造用鋼材及び床構造を示す斜視図である。
図1(B)、図2(C)、図3に示すように、本実施形態に係る床構造は、複数の構造用鋼材100を平行に配置することにより構成される。床構造は、構造物、例えばビルや住宅などの建築物の構造体として適用される。任意の1つの構造用鋼材100の上フランジ104は、隣接して配置された他の構造用鋼材100の下フランジ106の上面を覆うように、配置される。
図1(A)、図2(A)に示すように、本実施形態に係る構造用鋼材100は、ウェブ102と、上フランジ104と、下フランジ106とを備える。なお、図1(A)〜図1(B)には、ウェブ102と、上フランジ104及び下フランジ106との板厚が同じ場合を示す。また、図2(A)〜図2(C)には、ウェブ102よりも上フランジ104及び下フランジ106のほうが、板厚が厚い場合を示す。ここで、ウェブ102は、支持部の一例である。
構造用鋼材100は、例えば鋼製であり、熱間あるいは冷間のロール成形,プレス成形、押し出し成形、引き抜き成形等により製造される。従って、構造用鋼材100は、容易に製造でき、かつ製造コストを抑えることができる。構造用鋼材100は、構造用金属部材の一例である。なお、本実施形態では、構造用金属部材が鋼製である場合について説明するが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、構造用金属部材は、アルミニウム合金、チタン合金などの金属部材であってもよい。
ウェブ102は、図3に示すように、長尺の鋼板であり、構造用鋼材100が構造物の床として配置されたとき、設置面に対して垂直に配置される。ウェブ102の上端部102aからは、設置面と平行に上フランジ104が延在する。ウェブ102の下端部102bからは、設置面と平行に、かつ上フランジ104とは反対方向に下フランジ106が延在する。
上フランジ104は、図3に示すように、長尺の鋼板である。構造用鋼材100が構造物の床として配置されたとき、上フランジ104は、ウェブ102の上端部102aから設置面と平行に延在し、水平な上面を成す。固定されたウェブ102の上端部102aに対して上フランジ104の自由端側が、端部104aである。端部104aは、隣接して配置された他の構造用鋼材100のウェブ102の上端部102aと接触する。このように複数の構造用鋼材100が配置されることで、床構造の上面が隙間無く形成される。
下フランジ106も、図3に示すように、長尺の鋼板である。構造用鋼材100が構造物の床として配置されたとき、下フランジ106は、ウェブ102の下端部102bから、上フランジ104とは反対方向に延在し、上フランジ104と平行に設けられて、水平な下面を成す。固定されたウェブ102の下端部102bに対して下フランジ106の自由端側が、端部106aである。端部106aは、隣接して配置された他の構造用鋼材100のウェブ102の上端部102aと接触する。このように複数の構造用鋼材100が配置されることで、床構造の上面が隙間無く形成される。
構造用鋼材100は、図2(B)に示すように、1の構造用鋼材100の上に他の構造用鋼材100を積み重ねることができる。変形が生じたり、構造性能が劣化したりしない限り、複数の構造用鋼材100を重ねることができる。従って、本実施形態によれば、構造用鋼材を運搬する際、余計な場所を取らずに(省スペース)、例えば、トラックの荷台により多くの構造用鋼材100を積載することができる。すなわち、一度に運搬することができる量を増やすことができる。その結果、運搬にかかるコストを抑制することができる。
次に、図4(A)〜図4(D)を参照して、床構造の端部に使用する端部用鋼材について説明する。図4(A)〜図4(D)は、本実施形態に係る構造用鋼材、端部用鋼材及び床構造を示す側面図である。
上述した構造用鋼材100のみを複数並設した場合、床構造の端部には、上フランジ104又は下フランジ106が形成されず、上面又は下面がない構造となる。従って、端部用鋼材が、床構造の納まりを考慮して配置される。端部用鋼材は、構造用鋼材100と同様に、例えば鋼製であり、ロール成形,プレス成形等により製造される。端部用鋼材は、床構造の端部を塞ぐ形状を有していればよい。以下に、具体例を挙げて説明する。
図3、図4(A)に示すように、端部用鋼材110は、例えば、ウェブ112とフランジ114とからなる、断面がL字形状の鋼材である。ウェブ112は、長尺の鋼板であり、構造用鋼材100が構造物の床として配置されたとき、設置面に対して垂直に配置される。フランジ114は、長尺の鋼板であり、ウェブ112の端部からウェブ112に対して垂直な方向に延設されている。端部用鋼材110は、複数の構造用鋼材100が並設された床構造のうち、上フランジ104が端部となっている側では、端部用鋼材110のフランジ114が床構造の下面に水平配置されて、フランジ114が構造用鋼材100の上フランジ104に覆われるように配置される。一方、下フランジ106が端部となっている側では、端部用鋼材110のフランジ114が床構造の上面に水平配置されて、構造用鋼材100の下フランジ106を覆うように配置される。
また、図4(B)に示すように、端部用鋼材120は、ウェブ122と、第1フランジ124と、端部材126と、第2フランジ128とからなる鋼材である。ウェブ122は、長尺の鋼板であり、構造用鋼材100が構造物の床として配置されたとき、垂直に配置される。第1フランジ124は、長尺の鋼材であり、ウェブ122の一端部から一方向に延在して、設置面に対して水平に配置される。端部材126は、長尺の鋼材であり、第1フランジ124の一端部からウェブ122に平行に配置され、例えばウェブ122と同じ高さを有する。第2フランジ128は、長尺の鋼材であり、ウェブ122の他端部から第1フランジ124と反対方向に延在して、設置面に対して水平に配置される。ウェブ122、第1フランジ124及び端部材126の断面は、コ字形状を形成している。かかる構成により、端部用鋼材120は、床構造を支持する構造物の構造体の梁との接合機能を有する。
端部用鋼材120についても、上述した端部用鋼材110と同様に、床構造のうち構造用鋼材100の上フランジ104が端部となっている部分では、端部用鋼材120の第2フランジ128が床構造の下面に対して水平に配置されて、第2フランジ128が構造用鋼材100の上フランジ104に覆われるように配置される。一方、下フランジ106が端部となっている部分では、端部用鋼材120の第2フランジ128が床構造の上面に対して水平に配置されて、構造用鋼材100の下フランジ106を覆うように配置される。
また、図4(C)に示すように、端部用鋼材130は、箱形断面形状を有する形鋼132と、平板形状を有する鋼板134、136とからなるとしてもよい。形鋼132が床構造の構成部材として配置されたときの高さは、構造用鋼材100の上フランジ104と下フランジ106間の内のりとほぼ等しい。鋼板134、136は、長尺の鋼材であり、鋼板134は、鋼板136よりも幅が狭い。形鋼132と鋼板134と鋼板136とは、溶接などによって一体化されてもよい。
端部用鋼材130は、複数の構造用鋼材100が並設された床構造のうち、上フランジ104が端部となっている部分では、鋼板136が床構造の下面に水平配置され、鋼板136の上に形鋼132が床構造の端部に載置される。そして、形鋼132の上に鋼板134が、構造用鋼材100の上フランジ104と隣接して配置される。一方、構造用鋼材100の下フランジ106が端部となっている部分では、鋼板134が床構造の下面に水平配置され、鋼板134の上に形鋼132が床構造の端部に載置される。そして、形鋼132の上に鋼板136が、構造用鋼材100の上フランジ104と隣接して配置される。
なお、上述した端部用鋼材130は、幅が狭い鋼板134を設ける場合について説明したが、かかる構成に限定されない。鋼板134を設けないで、形鋼132が、鋼板136と構造用鋼材100の上フランジ104との間又は下フランジ106との間に配置されるとしてもよい。
また、図4(D)に示すように、端部用鋼材140は、上述した端部用鋼材130における形鋼132の代わりに、H字形状の断面を有するH形鋼142を構成部材として構成されるとしてもよい。H形鋼142は、一般的なH形鋼を使用することができ、ウェブ144と、互いに平行な2つのフランジ146とからなる。鋼板134、136の構成や、H形鋼142の配置は、上述した端部用鋼材130の場合と同じであるため、詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態に係る構造用鋼材100の構造性能について説明する。図5は、本実施形態に係る構造用鋼材100と従来技術に係る形鋼の特性を示す表である。
ここで、従来技術として対比する形鋼は、特許文献4に開示されている、複数並設されて床構造を形成する箱形鋼10である。対比する箱形鋼10は、幅及び高さともに200mmであり、肉厚は4.5mmである。そして、本実施形態に係る図5の(b)欄に示す構造用鋼材100は、ウェブ102の高さが200mm、上フランジ104及び下フランジ106の長さが200mm、肉厚が4.5mmの寸法を有する。また、本実施形態に係る図5の(c)欄に示す構造用鋼材100は、ウェブ102の高さが200mm、上フランジ104及び下フランジ106の長さが295.5mm、肉厚が4.5mmの寸法を有する。
本実施形態に係る図5の(b)欄に示す構造用鋼材100は、ウェブ102、上フランジ104及び下フランジ106の長さを、対比する箱形鋼10の幅及び高さと同一にしたものである。このとき、本実施形態に係る構造用鋼材100は、箱形鋼10に比べて、断面積Aがほぼ3/4となり、使用する鋼材の量が減少する。一方、単位面積当たりの曲げ剛性(断面2次モーメントI)I/Aは、箱形鋼10の単位面積当たりの曲げ剛性(断面2次モーメントI)I/Aの1.169倍となる。
また、本実施形態に係る図5の(c)欄に示す構造用鋼材100は、ウェブ102の長さを箱形鋼10の高さと同一にし、更に構造用鋼材100の断面積を箱形鋼10の断面積と同一となるように、上フランジ104及び下フランジ106の長さを設定したものである。このとき、両者の断面積は同じであることから、使用する鋼材の量は等しいが、単位面積当たりの曲げ剛性(断面2次モーメントI)I/Aは、箱形鋼10の単位面積当たりの曲げ剛性(断面2次モーメントI)I/Aの1.267倍となる。
以上より、本実施形態によれば、複数の構造用鋼材100を配置した床構造は、従来の箱形鋼10を配置した床構造に比べて、構造性能を向上させつつ、より軽量化した構成とすることができる。
次に、図6を参照して、本実施形態に係る上フランジ104及び下フランジ106の最適な幅Lについて説明する。図6は、本実施形態に係る構造用鋼材100の曲げ剛性に係る構造性能とフランジ幅/ウェブ高さとの関係を示すグラフである。
フランジ幅Lの範囲は、フランジのたわみ、局部座屈の発生、経済性を考慮して決定される。すなわち、フランジ幅が長いほど、経済性は高まるが、フランジのたわみ、局部座屈の発生に着目すると、フランジ幅の望ましい最大値、最小値、より望ましい最大値が決定される。
まず、フランジ幅Lの望ましい最大値について説明する。フランジ幅Lを長くすると、床構造を形成するために配置する構造用鋼材100の数を減らすことができ、ウェブの総数も減らすことができるが、フランジ幅Lが長くなりすぎると、構造用鋼材100の上フランジ104のたわみδ(図1(B)に図示。)が問題になる。
上フランジ104の板厚をt、上フランジ104に等分布荷重w=2900N/mが作用するとし(建築基準法施行令85条の事務所の積載荷重による)、構造用鋼材100の最大たわみδmaxをL/300以下にするとき、下記の計算によって、フランジ幅Lの最大値は、下の式4で表されるtの関数として与えることができる。
δ=5wL/(384EI)≦L/300 ・・・(1)
ここで、Eはヤング係数である。そして、w=2900N/mであるから、負担幅を1mとし、単位変換すれば、
w=2.9N/mm ・・・(2)
となる。断面2次モーメントIについても、負担幅bを1000mmとすれば、
I=bt/12=1000t/12 ・・・(3)
となる。
上記式(2)、(3)を式(1)に代入し、E=205000N/mmとすれば、
L/t≦115 ・・・(4)
となる。従って、フランジ幅Lの望ましい最大値は115t、即ち上フランジ104の板厚tの115倍である。
ところで、上述の計算では、構造用鋼材100のたわみに基づいて、フランジ幅Lの最大値を算出したが、床構造の床面に大きな面外曲げ力が作用した場合を想定して、上フランジ104の局部座屈強度を評価する必要がある。
そこで、板材と類似の構造であれば評価可能であることから、板材の座屈発生を抑制するための下の式(5)を援用して、フランジ幅Lの最大値を算出することができる。
Figure 0004264462
ここで、fは、上フランジ104に作用する上フランジ104面に対して鉛直方向の作用力であり、一般的な鋼材SS400の設計基準強度F値235N/mmに3倍の安全率を考慮した値とする。そこで、fを式(5)に代入すれば、
Figure 0004264462
となる。従って、フランジ幅Lのより望ましい値は84t以下、即ち上フランジ104の板厚tの84倍以下である。なお、フランジにリブを設けることによって、フランジ幅Lの幅をより適正に定める(例えば、より伸長する)ことができる。ここで、リブとは、たわみ及び/又は局部座屈を防止するために有効なリブであり、例えば、フランジに発生するたわみをL/300以下にでき、局部座屈の発生を抑制できるような構成を有するものである。
次に、フランジ幅Lの最小値について説明する。フランジ幅Lを短くしていくと、剛性(たわみ)や強度(局部座屈)の問題は生じにくいため、フランジ幅Lの望ましい最小値は、経済性を考慮して決定される。
即ち、構造用鋼材100の経済性は、単位面積当たりの曲げ剛性(I/A)との関係で決定される。本実施形態に係る構造用鋼材100の単位面積当たりの曲げ剛性(I/A)と、ウェブ高さに対するフランジ幅の比との関係を表すと、図6に示すグラフのようになる。図5の(b)欄及び図5の(c)欄で示した本実施形態のI/Aとウェブ高さに対するフランジ幅の比とのデータをプロットすると図6に示す2つの点になる。そして、従来技術として使用される箱形鋼10のI/Aは、6374mmであり、図6では破線に示される値をとる。構造用鋼材100は、箱形鋼10のI/A以上の値であれば望ましい。従って、図6に示すグラフより、フランジ幅Lの望ましい最小値は、ウェブ高さの1/2である。
以上より、フランジ幅Lの範囲は、ウェブ高さの1/2以上であり、上フランジ104の板厚の115倍以下が望ましく、上フランジ104の板厚の84倍以下がより望ましい。
本発明の第1の実施形態によれば、ウェブ102と上フランジ104と下フランジ106とを備える構造用鋼材100を平行に隣接配置して床構造を構成することによって、従来技術として使用される箱形鋼10を配置する床構造よりも、より軽量化した床構造を構成することができ、更に構造性能を向上させることができる。また、複数の構造用鋼材100を積み重ねることができるので、運搬の際に場所を取られず、その結果、鋼材の運搬効率を向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る構造用鋼材及び床構造について説明する。図7(A)〜図7(B)は、本実施形態に係る構造用鋼材及び床構造を示す側面図である。
図7(B)に示すように、本実施形態に係る床構造は、複数の構造用鋼材200を互いに平行に並設することにより構成される。また、図7(A)に示すように、本実施形態に係る構造用鋼材200は、ウェブ202と、上フランジ204と、下フランジ206とを備える。任意の1つの構造用鋼材200の上フランジ204は、隣接して配置された他の構造用鋼材200の下フランジ206の上面を覆うように、配置されて床構造が構成される。図7(B)には、フランジ幅が300mm、ウェブ高さが175mmの場合を示しているが、本実施形態は、この例に限定されない。
本実施形態に係るウェブ202、上フランジ204、下フランジ206の主な構成は、上述した第1の実施形態と同一であるため、詳細な説明は省略する。本実施形態は、図7(A)〜図7(B)に示すように、ウェブ202の上端部に形成された接合部202aと、上フランジ204の端部に形成された突起部204aとを更に備える。接合部202aは、上フランジ204の上面より低い位置に、上フランジ204に平行な面を有する。突起部204aは、上フランジ204より下側に窪んだ溝形状を有する。そして、任意の1つの構造用鋼材200が隣接する他の構造用鋼材200と接合されるとき、図7(B)に示すように、突起部204aが接合部202a上に接触載置されて、それらがドリルねじ210によって結合される。ねじ結合された接合部202aと突起部204aとが、上フランジ204より低い位置に形成されることで、上フランジ204の上面に突出した部材がなくなり、床構造の納まりを良くすることができる。
ここで、ドリルねじ210は固定具の一例であるが、本実施形態はこの例に限定されず、例えば、中ボルト、高力ボルト、リベット、かしめ、溶接、接着などによって固定されるとしてもよい。また、本実施形態の構造用鋼材200は、下フランジ206の端部に折曲げ部206aが形成される。折曲げ部206aは、下フランジ206から垂直方向に延設されたウェブ202と平行な面を有する。複数の構造用鋼材200を並設して床構造を形成するとき、折曲げ部206aは、隣接する構造用鋼材200のウェブ202の下端部202bと接触する。
次に、本発明の第2の実施形態に係る床構造の施工方法について説明する。図8(A)〜図8(D)は、本実施形態に係る床構造の施工方法を示す側面図である。
図8(A)は、床構造を施工している途中の状態を示しており、その端部では、下フランジ206が露出している。次に、図8(B)に示すように、新たな別の構造用鋼材200を配置する。その際、新たに配置する構造用鋼材200の上フランジ204が、既に配置された構造用鋼材200の下フランジ206の上部を覆うように配置される。さらに、上フランジ204の突起部204aが、接合部202aと一致するように構造用鋼材200を配置する。そして、図8(C)に示すように、突起部204aの上部から接合部202aに向けてドリルねじ210を打ち込み、2つの構造用鋼材200を接合する。図8(D)は、新たに配置した構造用鋼材200が、隣接する構造用鋼材200と接合された状態を示す。
以上より、本実施形態に係る床構造及び構造用鋼材200によれば、ドリルねじ210等によって、複数の構造用鋼材200が相互に結合されて一体化されるので、床構造の面内で構造用鋼材200が個別に移動することがなくなる。従って、床構造の面内せん断剛性を高めることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る床構造及び構造用鋼材について説明する。図9(A)〜図9(B)は、本実施形態に係る構造用鋼材及び床構造を示す側面図である。図10は、本実施形態に係る構造用鋼材を重ねた状態を示す側面図である。
図9(B)に示すように、本実施形態に係る床構造は、複数の構造用鋼材300を隣接させて平行に配置することにより構成される。また、図9(A)に示すように、本実施形態に係る構造用鋼材300は、ウェブ302と、上フランジ304と、下フランジ306とを備える。任意の1つの構造用鋼材300の上フランジ304は、隣接して配置された他の構造用鋼材300の下フランジ306の上面を覆うように、配置されて床構造が構成される。なお、図9(B)には、フランジ幅が300mm、ウェブ高さが175mmの場合を示しているが、本実施形態は、この例に限定されない。
本実施形態に係るウェブ302、上フランジ304、下フランジ306の主な構成は、上述した第1の実施形態と同一であるため、詳細な説明は省略する。本実施形態は、図9(A)〜図9(B)に示すように、ウェブ302の上端部に形成された嵌合部302aと、上フランジ304の端部に形成された係合部304aとを更に備える。嵌合部302aは、上フランジ304とウェブ302の上端部との接合部分における断面が、Cの字形状を有するように形成されている。係合部304aは、上フランジ304より下側に窪んだ溝形状を有する。そして、任意の1つの構造用鋼材300が隣接する他の構造用鋼材300と接合されるとき、図9(B)に示すように、係合部304aが嵌合部302a上に嵌合されて接合される。嵌合する方法については、本発明の第4の実施形態の施工方法と同じであり、同実施形態の説明で詳述する。
また、本実施形態の構造用鋼材300には、下フランジ306の端部に折曲げ部306aが形成される。折曲げ部306aは、下フランジ306から垂直方向に延設されたウェブ302と平行な面を有する。更に、ウェブ302の下端部に折曲げ部302bが形成される。折曲げ部302bは、板厚分だけ下フランジ306の先端側に折り曲げられ、ウェブ302と平行な面を有する。複数の構造用鋼材300を並設して床構造を形成するとき、下フランジ306の折曲げ部306aは、隣接する構造用鋼材300のウェブ302下端の折曲げ部302bと接触する。
本実施形態に係る副巣の構造用鋼材300は、嵌合部302aと係合部304aとを嵌合させて、一体化されながら床構造を形成していくため、その床構造を施工する際にそれぞれの構造用鋼材300の位置決めがしやすい。その結果、現場での施工性を高めることができる。
また、本実施形態に係る構造用鋼材300を使用して構成された床構造は、嵌合部302aと係合部304aが嵌合しているため、摩擦力によって、構造用鋼材300が個別に面内移動することが妨げられる。従って、床構造の面内せん断剛性を高めることができる。
なお、本実施形態に係る構造用鋼材についても、第1の実施形態と同様に、図10に示すように、構造用鋼材300を積み重ねることができる。その結果、構造用鋼材を運搬する際、余計な場所を取らずに(省スペース)、例えば、トラックの荷台により多くの構造用鋼材300を積載することができる。すなわち、一度に運搬することができる量を増やすことができる。その結果、運搬にかかるコストを抑制することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る床構造及び構造用鋼材について説明する。図11(A)〜図11(B)は、本発明の第4の実施形態に係る構造用鋼材及び床構造を示す側面図である。
図11(B)に示すように、本実施形態に係る床構造は、複数の構造用鋼材400を互いに平行に並設することにより構成される。また、図11(A)に示すように、本実施形態に係る構造用鋼材400は、ウェブ402と、上フランジ404と、下フランジ406とを備える。任意の1つの構造用鋼材400の上フランジ404は、隣接して配置された他の構造用鋼材400の下フランジ406の上面を覆うように、配置されて床構造が構成される。
本実施形態に係るウェブ402、上フランジ404、下フランジ406の主な構成は、上述した第1の実施形態と同一であるため、詳細な説明は省略する。本実施形態は、図11(A)〜図11(B)に示すように、ウェブ402の上端部に形成された嵌合部402aと、上フランジ404の端部に形成された係合部404aとを更に備える。嵌合部402aは、上フランジ404とウェブ402の上端部との接合部分における断面が、Cの字形状を有するように形成される。係合部404aは、上フランジ404より下側に窪んだ溝形状を有する。そして、任意の1つの構造用鋼材400が隣接する他の構造用鋼材400と接合されるとき、図9(B)に示すように、係合部404aが嵌合部402a上に嵌合されて接合される。
また、本実施形態の構造用鋼材400には、下フランジ406の端部に折曲げ部406aが形成されている。折曲げ部406aは、下フランジ406から垂直方向に延設されたウェブ402と平行な面を有し、更に先端が下に向くように傾斜面を有する。更に、ウェブ402の下端部に傾斜部402bが形成されている。傾斜部402bは、ウェブ402に対して下フランジ406の先端側に折り曲げられており、上述の折曲げ部406aの傾斜面に対応して同一の角度の傾斜面を有する。複数の構造用鋼材400が並設された床構造においては、下フランジ406の折曲げ部406aは、隣接する構造用鋼材400のウェブ402下端の傾斜部402bと接触する。
そして、任意の1つの構造用鋼材400が隣接する他の構造用鋼材400と接合されるとき、図11(B)に示すように、傾斜部402bが折曲げ部406a上に接触載置されて、それらがドリルねじ410によって結合される。ここで、ドリルねじ410は固定具の一例であるが、本実施形態はこの例に限定されない。例えば、中ボルト、高力ボルト、リベット、かしめ、溶接、接着などによって固定されるとしてもよい。
次に、本発明の第4の実施形態に係る床構造の施工方法について説明する。図12(A)〜図13(C)は、本実施形態に係る床構造の施工方法を示す側面図である。
図12(A)は、床構造を施工している途中の状態を示しており、その端部では、下フランジ406が露出している。次に、図12(B)に示すように、新たな別の構造用鋼材400を配置する。その際、新たに配置する構造用鋼材400の係合部404aを、既に配置された構造用鋼材400の嵌合部402aに接近させる。そして、図13(A)に示すように、嵌合部402aを中心にして、新たに配置する構造用鋼材400を回転させつつ、係合部404aと嵌合部402aとを嵌合させる。
そして、新たに配置する構造用鋼材400は、図13(B)に示すように、その上フランジ404が既に配置された隣接する構造用鋼材400の下フランジ406の上部を覆うように配置される。その結果、既に配置された構造用鋼材400の折曲げ部406aの上面に、新たに配置される構造用鋼材400の傾斜部402bが接触する。次に、図13(C)に示すように、傾斜部402bの上部から折曲げ部406aに向けてドリルねじ410を打ち込み、2つの構造用鋼材400を接合する。その結果、新たに配置した構造用鋼材400が、隣接する構造用鋼材400と接合される。
以上より、本実施形態に係る構造用鋼材400は、嵌合部402aと係合部404aとを嵌合させて、一体化されながら床構造を形成していくため、その床構造を施工する際にそれぞれの構造用鋼材400の位置決めがしやすい。その結果、現場での施工性を高めることができる。
また、本実施形態に係る床構造及び構造用鋼材400によれば、ドリルねじ410等によって、複数の構造用鋼材400が相互に結合されて一体化され、更に、嵌合部402aと係合部404aとが嵌合しているため、摩擦力によって、床構造の面内で構造用鋼材400が個別に移動することがなくなる。従って、床構造の面内せん断剛性を高めることができる。
なお、上記の第3、第4の実施形態では、上フランジ304、404側に嵌合部302a、402a、係合部304a、404aが形成される場合について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。嵌合部及び係合部は下フランジ側に形成されてもよい。この場合、図12(A)〜図13(C)で示した例とは逆に、構造用鋼材を下から上に持ち上げることで、係合部が嵌合部に掛かり合って、構造用鋼材が配置されることにより、床構造を施工することができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態に係る構造用鋼材及び床構造について説明する。図14(A)〜図14(B)は、本実施形態に係る構造用鋼材及び床構造を示す側面図である。図15は、本実施形態に係る構造用鋼材及び床構造を示す斜視図である。
図14(B)、図15に示すように、本実施形態に係る床構造は、複数の構造用鋼材500を互いに平行に並設することにより構成される。また、図14(A)に示すように、本実施形態に係る構造用鋼材500は、ウェブ502と、上フランジ504と、下フランジ506とを備える。任意の1つの構造用鋼材500の上フランジ504は、隣接して配置された他の構造用鋼材500の下フランジ506の上面を覆うように、配置されて床構造が構成される。
本実施形態に係るウェブ502、上フランジ504、下フランジ506の主な構成は、上述した第1の実施形態と同一であるため、詳細な説明は省略する。本実施形態においては、図14(A)〜図14(B)に示すように、ウェブ502が、構造用鋼材500を並設して床構造を形成したとき、設置面に対して傾斜されて配置される。また、上フランジ504下面と下フランジ506上面の先端側には、それぞれ板厚が薄い肉薄部504a、506aが形成され、上フランジ504上面と下フランジ506下面のウェブ502側には、それぞれ肉薄部504b、506bが形成される。こられの肉薄部504a、504b、506a、506bは、上フランジ504と下フランジ506とに対して平行な面を有する。上フランジ504の肉薄部504aは、隣接する構造用鋼材500の上フランジ504の肉薄部504bに接触し、下フランジ506の肉薄部506bは、隣接する構造用鋼材の下フランジ506の肉薄部506aに接触する。
図14(B)、図15に示すように、床構造の端部には、端部用鋼材510が配置される。端部用鋼材510は、ウェブ512と、フランジ514と、フランジ516とを備える。フランジ514の先端には、板厚の薄い肉薄部514aが形成される。端部用鋼材510が、構造用鋼材500に隣接して、下フランジ506を覆うように配置されるとき、肉薄部514aは、構造用鋼材500の肉薄部504bと接触し、フランジ516は、構造用鋼材500の肉薄部506aと接触する。一方、端部用鋼材510が構造用鋼材500に隣接して、フランジ514が構造用鋼材500の上フランジ504に覆われるように配置されるとき、肉薄部514aは、構造用鋼材500の肉薄部506bと接触し、フランジ516は、構造用鋼材500の肉薄部504aと接触する。
次に、本実施形態に係る構造用鋼材のウェブの傾斜角度の適切な範囲について説明する。図16(A)〜図16(B)は、本実施形態に係る構造用鋼材を簡略化して示す側面図である。図17(A)〜図17(B)は、同実施形態に係る構造用鋼材を示す概念図、及び構造用鋼材の曲げ剛性に係る構造性能とフランジ幅/ウェブ高さとの関係を示すグラフである。
上フランジ504及び下フランジ506に対するウェブ502の角度は、図17(A)に示す角度θ1から角度θ2の範囲を有する。そして、ウェブ502の傾斜角度の適切な範囲を決定するため、ウェブ502、上フランジ504、下フランジ506の板厚tを4.5mm、フランジ幅を200mm、構造用鋼材500の高さHを200mmとし、ウェブ502の角度を変化させたときの単位面積当たりの断面2次モーメント(I/A)の値を検討する。
ウェブ502の角度を20°から160°まで変化させた場合の単位面積当たりの断面2次モーメント(I/A)は、図17(B)に示すグラフのようになり、90°のときピーク値を有する曲線で表される。図17(B)には、更に、図5の(a)欄で示した従来技術に係る箱形鋼10の単位面積当たりの断面2次モーメント(I/A)の値を破線で示した。すると、本実施形態の構造用鋼材500は、ウェブ502の角度が約30°から約150°までの範囲であれば、同じ高さを有する箱形鋼10と同等又はそれ以上の構造性能(単位面積当たりの断面2次モーメント(I/A))を有することが分かる。
従って、本実施形態では、ウェブ502の角度を約30°から約150°までの範囲とすることが望ましく、この範囲にあるとき、本実施形態は、従来技術に比べて少なく軽い材料で、より高い曲げ剛性を発揮することができる。なお、図17(A)に示すように、ウェブ502の角度が30°及び150°のとき、ウェブ高さをHとすると、ウェブ長さは2Hとなる。また、上述した実施例では、ウェブ502、上フランジ504、下フランジ506の板厚tを4.5mm、フランジ幅を200mm、構造用鋼材500の高さHを200mmとしたが、本発明はかかる例に限定されず、これらの寸法を変えることができる。構造用鋼材500の構成寸法(バランス)が変わった場合でも、ウェブ502の角度は約30°から約150°までの範囲とすることで、同じ高さを有する箱形鋼10と同等又はそれ以上の構造性能(単位面積当たりの断面2次モーメント(I/A))を有することができる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態に係る構造用鋼材及び床構造について説明する。図18(A)〜図20(B)は、本実施形態に係る構造用鋼材及び床構造を示す側面図である。
上述した第1の実施形態では、ウェブ102の上端部から一方向にのみ延在する上フランジ104が形成され、かつウェブ102の下端部から上フランジの延在方向とは反対方向にのみ延在する下フランジ106が形成されている場合について説明したが、かかる例に限定されない。
例えば、図18(A)に示すように、ウェブ102の上端部から上フランジの延在方向と反対方向に延在する突出部104bが形成されてもよい。このとき、上フランジ104の端部104a側に段差部104cが形成される。また、図19(A)に示すように、ウェブ102の下端部から上フランジの延在方向に延在する突出部106bが形成されてもよい。このとき、下フランジ106の端部106a側に段差部106cが形成される。また、図20(A)に示すように、ウェブ102の上端部及び下端部それぞれに上述の突出部104b、106bが形成されてもよい。このとき、上フランジ104及び下フランジ106のそれぞれに段差部104c、106cが形成される。
突出部104b、106bは、上フランジ104や下フランジ106と同じ板厚を有する。また、突出部104b、106bは、それぞれ上フランジ104、下フランジ106と同一面内に形成される。段差部104c、106cは、それら段差がそれぞれ上フランジ104、下フランジ106の板厚と等しくなるように、それぞれの先端を折り曲げることにより形成され、それぞれ上フランジ104、下フランジ106と平行な面を有する。
これらの構造用鋼材100が複数配置された床構造では、図18(B)、図19(B)、図20(B)に示すように、任意の1つの突出部104b、106bが、隣接する構造用鋼材100の段差部104c、106cと接触する。このように、突出部104b、106bと段差部104c、106cとが接触することで、床構造を施工する際、構造用鋼材100の位置決めが容易になるため、その結果、床構造の施工性を向上させることができる。また、互いに隣接する構造用鋼材の上フランジ104の上面同士が同一面に配置されるため、床構造の納まりが良くなる。
なお、上記実施形態では、図18(A)〜図20(B)に示すように、段差部104c及び106cが、上フランジ104及び下フランジの先端部が折り曲げられて形成される場合について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、上記の段差部が、上フランジ104又は下フランジの先端部が他の部分よりも厚さが薄い肉薄部を形成することにより設けられてもよい。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態に係る床構造について説明する。図21は、本実施形態に係る床構造を示す側面図である。
本実施形態に係る床構造は、上述した第4の実施形態の構造用鋼材400と、更に、床梁構造用鋼材700とを備える。床梁構造用鋼材700は、ウェブ702と、上フランジ704と、下フランジ706とを有し、更に嵌合部702aと、傾斜部702bと、係合部704aとを有する。ウェブ702、上フランジ704、嵌合部702a、傾斜部702b及び係合部704aについては、上述した第4の実施形態と同一であるため詳細な説明は省略する。
下フランジ706は、ウェブ702下端部よりも下方向に突出し、ウェブ702に対して平行な2つの面と、上フランジ704に対して平行な面を有して、その断面はコの字形状である。下フランジ706の先端には、先端が下に向いた折曲げ部706aが形成される。床梁構造用鋼材700が少なくとも床構造の一部として配置されるとき、下フランジ706の折曲げ部706aは、隣接する構造用鋼材400のウェブ402下端の傾斜部402bと接触する。そして、構造用鋼材400が床梁構造用鋼材700と接合されるとき、図21に示すように、傾斜部402bが折曲げ部706a上に接触載置されて、それらがドリルねじ410によって結合される。
床梁構造用鋼材700は、床構造として配置されたとき、構造用鋼材400の下フランジ406よりも下方向に突出し、その断面がコの字形状を有することから、構造物における梁部材としての機能を有する。従って、床梁構造用鋼材700を使用した構造物では、小梁などの梁を省略することができ、施工性を向上させて、経済性を高めることができる。
床梁構造用鋼材700の下フランジ706は、ウェブ702の下端部より下方向に膨出した膨出部を形成していればよく、上記のように断面がコの字形状の場合に限らず、断面が半円形状であるなどとしてもよい。
(第8の実施形態)
次に、本発明の第8の実施形態に係る床構造について説明する。図22は、本実施形態に係る床構造を示す側面図である。
本実施形態に係る床構造は、上述した第1の実施形態に係る構造用鋼材100と、遮音材180とを備える。構造用鋼材100については、上述した第1の実施形態の構造用鋼材100と同一であるため詳細な説明は省略する。
遮音材180は、袋182と、粒状体184とを備える。袋182は、例えば弾性体の袋である。また、粒状体184は、例えば、還元鉄ペレットである。構造用鋼材100からなる床構造内部に遮音材180を配置することで、本実施形態は、上階から下階への騒音や振動の伝達を防止することができる。なお、遮音材180の代わりに、床振動固有値を制御するためのおもり、機械式ダンパなどを構造用鋼材内部に設置してもよい。
本実施形態によれば、床構造を施工する際、遮音材180を構造用鋼材100の下フランジ106上に配置し、その後、下フランジ106と遮音材180を覆うように、新たに配置する構造用鋼材100を設置することができる。従来技術にかかる箱形鋼10を配置する場合、遮音材180は箱形鋼10の端部から挿入しなければならず、施工上非常に手間がかかる。それに対して、本実施形態によれば、構造用鋼材100を配置しながら、遮音材180を下フランジ106上に載置することができるため、施工にかかる時間やコストを削減することができる。
なお、本発明において、遮音材は、下フランジ106上に配置される場合に限定されず、上フランジ104から吊り下げてもよい。また、遮音材は、下フランジと上フランジの間に形成される空間にコンクリートを充填して構成されたものであるとしてもよい。
(第9の実施形態)
次に、本発明の第9の実施形態に係る床構造について説明する。図23、図24は、本実施形態に係る構造用鋼材を示す斜視図である。図25は、本実施形態に係る構造用鋼材及び床構造を示す斜視図である。
本実施形態に係る構造用鋼材600には、図23に示すように、上フランジ604の端部604aに沿ってその材長方向に接続用突出部605が形成されている。また、構造用鋼材600のウェブ602の上端と上フランジ604との接合部分付近に設けられた段差部604bには、接続用開口部603が形成される。接続用開口部603には、図25に示すように、接続用突出部605が挿入され、それらが互いに係合するように形成される。接続用開口部603は、接続用突出部605の大きさを考慮して必要十分な大きさとされればよく、可能な限り小さくされることが望ましい。接続用開口部603を小さくするほど、構造用鋼材600同士の接続をより強固にすることができるためである。接続用開口部603、接続用突出部605それぞれは、互いに離隔して複数設けられる。段差部604bは、上フランジ604の上面より低い位置に段差部606bの上面が位置するように形成される。接続用突出部605の材長方向の長さや、接続用突出部605同士の間隔は適宜定めることができ、それぞれ同一長さであったり、均等な間隔であったりする必要はない。
また、下フランジ606の端部606aに沿って材長方向に接続用突出部609が形成され、ウェブ602の下端と下フランジ606との接合部分付近に設けられた段差部606bに接続用開口部607が形成される。接続用開口部607には、接続用突出部609が挿入され、それらが互いに係合するように形成される。接続用開口部607、接続用突出部609それぞれは、互いに離隔して複数設けられる。段差部606bは、下フランジ606の上面より低い位置に段差部606bの上面が位置するように形成される。
接続用突出部605、609は、図23図25に示すように、構造用鋼材600の材長方向に長い板状部材であり、接続用開口部603、607は、図23、図25に示すように、構造用鋼材600の材長方向に長いスリット状の開口であってもよい。また、この例に限定されず、接続用突出部は、板状部材でなく棒状に突起した部材でもよく、接続用開口部は、棒状の接続用突出部に適合するような円形状又は角状の開口でもよい。
図25に示すように、本実施形態に係る構造用鋼材600が平行に並設されて床構造が構成される。そして、構造用鋼材600の材長方向端部が梁部材12の上面に設置されることで、構造用鋼材600は構造体の床構造として安定して配置される。
なお、図23、図25では、接続用突出部605と609がそれぞれ上フランジ604面と下フランジ606面に垂直に形成される場合について示したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、図24に示すように、接続用突出部615と619が、それぞれ上フランジ604面と下フランジ606面に平行な方向に突出してもよい。このとき、接続用開口部613、617は、図23、図25の接続用開口部603、607と異なり、ウェブ602面に対して垂直方向に開口が形成される。そして、互いに隣接する一方の構造用鋼材600の接続用突出部615、619が、他方の接続用開口部613、617に挿入される。また、図示しないが、接続用突出部は、上フランジ604面と下フランジ606面とに対して鈍角や鋭角をなすように形成されてもよい。これにより、床構造の製造性や施工性を高めることができる。
本実施形態に係る床構造によれば、隣接する構造用鋼材600の上フランジ604、下フランジ606同士の接合がさらに強固になるため、床の面内せん断強度を高めることができる。
(第10の実施形態)
次に、本発明の第10の実施形態に係る床構造について説明する。図26(A)〜図26(B)は、本実施形態に係る構造用鋼材を示す側面図である。上記実施形態では、構造用鋼材が単独で床構造を構成する場合について説明したが、実際には床構造上に仕上げ材などが施工されて床面が完成する。本実施形態は、床仕上げ材を予め考慮した実施形態である。
図26(A)に示すように、本実施形態の構造用鋼材600には、上フランジ604の上面に軽量気泡コンクリート板(ALCパネル)802が配置、固定され、軽量気泡コンクリート板(ALCパネル)802の上面に石膏ボード804などが配置される。これらの板材が予め構造用鋼材600と一体的に形成されれば、建設現場での作業工数を減らすことができ、その結果、床構造の施工性を高め、さらには建築工事全体の施工性も向上させることができる。そして、図26(B)に示すように、複数の構造用鋼材600が並設されることで、床構造及び板材が設置された床面が同時に形成される。
なお、上フランジ604の上面に配置、固定される板材は、コンクリート板、木板(構造用合板、集成材など)、石板、セラミック板、グラスウールボード、金属パネル又は窯業系サイディングボード(スラグセメントパーライト板など)等であってもよい。
(第11の実施形態)
次に、本発明の第11の実施形態に係る床構造について説明する。図27は、本実施形態に係る構造用鋼材及び床構造を示す斜視図である。図28(A)〜図31は、本実施形態に係る構造用鋼材を示す斜視図である。
上記の第9の実施形態では、図25で示したように、構造用鋼材600の材長方向端部において下フランジ606の下面が梁部材12と接触するように、構造用鋼材600が配置される場合について説明したが、本発明における構造用鋼材の梁部材との接続方法はかかる例に限定されない。
本実施形態では、例えば、図27、図29(B)に示すように、構造用鋼材600の下フランジ606及びウェブ602の材長方向端部に切欠き部902が設けられ、構造用鋼材600が切欠き部902を介して梁部材12の上面に接続される。構造用鋼材600には、ウェブ602において、上フランジ604又は下フランジ606と平行な段差部601が設けられている。切欠き部902が梁部材12上に接続されると、段差部601、ウェブ602が構造用鋼材600を支持する。
この構成によって、梁部材12上面からの床構造の高さは、切欠き部902から上フランジ604までの高さとなる。その結果、図25に示すように、構造用鋼材600の下フランジ606の下面が梁部材12上と接触して構造用鋼材600が配置される場合よりも、梁部材12上面からの床構造の高さが低くなり、構造物の各階において床レベルを下げることができる。
なお、本発明の切欠き部は、図27、図29(B)に示した例に限定されず、例えば、図28(A)〜図29(A)、図30(A)〜図31に示すような切欠き部であってもよい。図28(A)に示す例では、ウェブ602に段差部601が設けられておらず、切欠き部904は、材長方向端部において段差部604b、ウェブ602、下フランジ606が切り欠かれて構成される。図28(B)に示す例では、切欠き部906は、材長方向端部においてウェブ602、下フランジ606が切り欠かれて構成される。ここで、ウェブ602は、その途中の高さまでが切り欠かれている。図29(A)に示す例では、図28(B)の切欠き部906に加えて、折曲げ部908を有する。折曲げ部908は、上フランジ604又は下フランジ606と平行な面を有する。この例のように、本発明の切欠き部は、構造用鋼材の一部が切り欠かれて形成される場合に限らず、折曲げによって形成されてもよい。
また、図30(A)に示す例では、図28(B)の切欠き部906に加えて、折曲げ部910を有する。折曲げ部910は、断面がL字形状の鋼材がウェブ602面に接続されて構成されたものである。図30(B)に示す例では、ウェブ610が上フランジ604に対して鈍角を成すように形成され、折曲げ部912が上フランジ604の方向に上フランジ604面と平行に延在して構成される。ウェブ602は、下フランジ606に対して垂直であり、折曲げ部912の端部と接続される。この例では、切欠き部は、材長方向端部においてウェブ602と下フランジ606とが切り欠かれて構成される。
図31に示す例では、図29(B)の切欠き部902に加えて、折曲げ部914を有する。下フランジ606は、材長方向端部において段差部601と同じ高さとなるまで折り曲げられた折曲げ部612を有し、折曲げ部914は、折曲げ部612の端部で上フランジ604又は下フランジ606と平行な面を有するように構成される。この構成によって、構造用鋼材600は、材長方向端部において折曲げ部914と段差部601とによって梁部材12などの構造体の上面に支持される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、ウェブ102、上フランジ104、下フランジ106が、平板状の鋼板である場合について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。図32(A)〜図32(D)を参照して、本発明の変更例について説明する。図32(A)〜図32(D)は、本発明の第1の実施形態に係る構造用鋼材を示す側面図である。例えば、図32(A)に示すように、ウェブ102にリブ150が形成されてもよく、図32(B)に示すように、下フランジ106にリブ152が形成されてもよい。これらのリブ150、152は、リブ150、152が設けられるウェブ102、下フランジ106に対して垂直な構造用鋼材100の長手方向に延在する面材であり、ウェブ102の高さや、上フランジ104、下フランジ106の幅よりも短い。なお、図示しないが、上フランジ104にリブが形成されてもよい。
また、図32(C)に示すように、上フランジ104及び下フランジ106にリブ154が形成されてもよく、図32(D)に示すように、ウェブ102にリブ156が形成されてもよい。リブ154、156は、一面側に突出し、他面側に溝が形成され、上フランジ104、下フランジ106、ウェブ102の長手方向に延設される。
なお、ウェブ102において下フランジ106が延在する方向に突出して形成されるリブは、上フランジの上面よりも低い位置に設けられた接続面を兼ねてもよく、その場合、隣接して配置された構造用鋼材100の上フランジ104の先端部が接続面を兼ねたリブに接続される。
本変更例は、リブ150、152、154、156が形成されることによって、ウェブ102、上フランジ104、下フランジ106といった板材要素の面外曲げ剛性を高めることができ、局部座屈強度を向上させることができる。したがって、構造用鋼材100の軽量化を図ることができ、その結果、製造コストが削減されて経済性を高めることができる。
また、図33(A)〜図33(D)を参照して、本発明の第1の実施形態に係る構造用鋼材の別の変更例について説明する。図33(A)〜図33(B)は、同実施形態に係る構造用鋼材の変更例を示す側面図である。図33(C)〜図33(D)は、同実施形態に係る構造用鋼材の変更例を示す側面図である。上述した実施形態では、上フランジ104の端部104aが、ウェブ102の上端部102aと接触し、かつ、下フランジ106の端部106aが、ウェブ102の下端部102bと接触する。しかし、本発明はかかる例に限定されない。例えば、図33(A)に示すように、下フランジ106が上フランジ104よりも短い幅を有する構造用鋼材100とすることができる。この構造用鋼材100を複数並設して床構造を形成すると、床構造の下面側であるウェブ102の下端部102bと下フランジ106の端部106aの間に開口部が形成される。また、図33(B)に示すように、本変更例に係る構造用鋼材と上フランジ104と下フランジ106の長さが等しい構造用鋼材100とを組み合わせて配置することで、床構造の下面側の必要な場所のみに開口部を形成することができる。
本変更例によれば、下フランジ106が上フランジ104よりも短い幅を有する構造用鋼材100が、床構造として使用されることにより、床構造の下面に形成された開口部に天井や野縁を吊り下ろすための金物をはめ込むことができる。その結果、構造物の施工性を高めることができる。また、床構造の下面に形成された開口部から、床構造内部にダンパや配管設備806、電線ケーブルなどを配置することができる。
また、図33(A)〜図33(B)で示した変更例と反対に、図33(C)に示すように、上フランジ104が下フランジ106よりも短い幅を有しており、構造用鋼材100を複数並設して床構造を形成した場合に、床構造の上面側であるウェブ102の上端部102aと上フランジ104の端部104aとの間に開口部が形成されるとしてもよい。また、図33(D)に示すように、本変更例に係る構造用鋼材と上フランジ104と下フランジ106の長さが等しい構造用鋼材100とを組み合わせて配置することで、床構造の上面側の必要な場所のみに開口部を形成することができる。
本変更例によれば、上フランジ104が下フランジ106よりも短い幅を有する構造用鋼材100が、床構造として使用されることにより、床構造の上面に形成された開口部から、床構造内部にダンパや配管設備、電線ケーブル808などを配置することができ、配置後は開口部からメンテナンスをすることができる。
また、図34(A)〜図34(C)を参照して、本発明の第1の実施形態に係る構造用鋼材の別の変更例について説明する。図34(A)〜図34(C)は、同実施形態に係る構造用鋼材の変更例を示す側面図である。本発明は、ウェブ、上フランジ、下フランジが平滑な板状部材である場合に限定されない。例えば、図34(A)に示すように、下フランジ106又は上フランジ104に断面が波状の折曲げリブ1006が設けられてもよい。また、図34(B)に示すように、ウェブ102に折曲げリブ1002が設けられてもよい。折曲げリブ1002は、ウェブ102の高さ方向に亘って1回又は複数回折り曲げられたものである。図34(C)に示すように、下フランジ106又は上フランジ104に折曲げリブ1008が設けられてもよい。折曲げリブ1008は、下フランジ106又は上フランジ104の延在方向に亘って1回又は複数回折り曲げられたものである。この構成によって、ウェブ102、上フランジ104、下フランジ106といった板材要素の面外曲げ剛性を高めることができ、局部座屈強度を向上させることができる。
また、上記実施形態では、ウェブ、上フランジ、下フランジが穴あきのない板状部材である場合について示したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、ウェブ、上フランジ、下フランジに貫通孔や貫通溝が形成された板状の部材であるとしてもよい。
床構造の製造や、その製造に使用する鋼材の運搬にかかるコストを抑えることが可能な、新規かつ改良された床構造を提供することができる。
図1(A)は、本発明の第1の実施形態に係る構造用鋼材を示す側面図であり、図1(B)は、同実施形態に係る床構造を示す側面図である。 図2(A)は、同実施形態に係る構造用鋼材を示す側面図であり、図2(B)は、同実施形態に係る構造用鋼材を重ねた状態を示す側面図であり、図2(C)は、同実施形態に係る床構造を示す側面図である。 図3は、同実施形態に係る構造用鋼材及び床構造を示す斜視図である。 図4(A)は、同実施形態に係る構造用鋼材、端部用鋼材及び床構造を示す側面図であり、図4(B)は、同実施形態に係る構造用鋼材、端部用鋼材及び床構造を示す側面図であり、図4(C)は、同実施形態に係る構造用鋼材、端部用鋼材及び床構造を示す側面図であり、図4(D)は、同実施形態に係る構造用鋼材、端部用鋼材及び床構造を示す側面図である。 図5は、同実施形態に係る構造用鋼材の特性を示す表である。 図6は、同実施形態に係る構造用鋼材の曲げ剛性に係る構造性能とフランジ幅/ウェブ高さとの関係を示すグラフである。 図7(A)は、本発明の第2の実施形態に係る構造用鋼材を示す側面図であり、図7(B)は、同実施形態に係る床構造を示す側面図である。 図8(A)は、同実施形態に係る床構造の施工方法を示す側面図であり、図8(B)は、同実施形態に係る床構造の施工方法を示す側面図であり、図8(C)は、同実施形態に係る床構造の施工方法を示す側面図であり、図8(D)は、同実施形態に係る床構造の施工方法を示す側面図である。 図9(A)は、本発明の第3の実施形態に係る構造用鋼材を示す側面図であり、図9(B)は、同実施形態に係る床構造を示す側面図である。 図10は、同実施形態に係る構造用鋼材を重ねた状態を示す側面図である。 図11(A)は、本発明の第4の実施形態に係る構造用鋼材を示す側面図であり、図11(B)は、同実施形態に係る床構造を示す側面図である。 図12(A)は、同実施形態に係る床構造の施工方法を示す側面図であり、図12(B)は、同実施形態に係る床構造の施工方法を示す側面図である。 図13(A)は、同実施形態に係る床構造の施工方法を示す側面図であり、図13(B)は、同実施形態に係る床構造の施工方法を示す側面図であり、図13(C)は、同実施形態に係る床構造の施工方法を示す側面図である。 14(A)は、本発明の第5の実施形態に係る構造用鋼材を示す側面図であり、図14(B)は、同実施形態に係る床構造を示す側面図である。 15は、同実施形態に係る構造用鋼材及び床構造を示す斜視図である。 16(A)は、同実施形態に係る構造用鋼材を示す側面図であり、図16(B)は、同実施形態に係る構造用鋼材を示す側面図である。 17(A)は、同実施形態に係る構造用鋼材を示す概念図であり、図17(B)は、構造用鋼材の曲げ剛性に係る構造性能とフランジ幅/ウェブ高さとの関係を示すグラフである。 18(A)は、本発明の第6の実施形態に係る構造用鋼材を示す側面図であり、図18(B)は、同実施形態に係る床構造を示す側面図である。 図19(A)は、同実施形態に係る構造用鋼材を示す側面図であり、図19(B)は、同実施形態に係る床構造を示す側面図である。 図20(A)は、同実施形態に係る構造用鋼材を示す側面図であり、図20(B)は、同実施形態に係る床構造を示す側面図である。 21は、本発明の第7の実施形態に係る床構造を示す側面図である。 22は、本発明の第8の実施形態に係る床構造を示す側面図である。 23は、本発明の第9の実施形態に係る構造用鋼材を示す斜視図である。 24は、同実施形態に係る構造用鋼材を示す斜視図である。 25は、同実施形態に係る構造用鋼材及び床構造を示す斜視図である。 26(A)は、本発明の第10の実施形態に係る構造用鋼材を示す側面図であり、図26(B)は、同実施形態に係る床構造及び床面を示す側面図である。 27は、本発明の第11の実施形態に係る構造用鋼材及び床構造を示す斜視図である。 28(A)は、同実施形態に係る構造用鋼材を示す斜視図であり、図28(B)は、同実施形態に係る構造用鋼材を示す斜視図である。 29(A)は、同実施形態に係る構造用鋼材を示す斜視図であり、図29(B)は、同実施形態に係る構造用鋼材を示す斜視図である。 図30(A)は、同実施形態に係る構造用鋼材を示す斜視図であり、図30(B)は、同実施形態に係る構造用鋼材を示す斜視図である。 31は、同実施形態に係る構造用鋼材を示す斜視図である。 32(A)は、本発明の第1の実施形態に係る構造用鋼材の変更例を示す側面図であり、図32(B)は、同実施形態に係る構造用鋼材の変更例を示す側面図であり、図32(C)は、同実施形態に係る構造用鋼材の変更例を示す側面図であり、図32(D)は、同実施形態に係る構造用鋼材の変更例を示す側面図である。 33(A)は、同実施形態に係る床構造の変更例を示す側面図であり、図33(B)は、同実施形態に係る床構造の変更例を示す側面図であり、図33(C)は、同実施形態に係る床構造の変更例を示す側面図であり、図33(D)は、同実施形態に係る床構造の変更例を示す側面図である。 34(A)は、同実施形態に係る構造用鋼材の変更例を示す側面図であり、図34(B)は、同実施形態に係る構造用鋼材の変更例を示す側面図であり、図34(C)は、同実施形態に係る構造用鋼材の変更例を示す側面図である。
符号の説明
100、200、300、400、500、600‥構造用鋼材
102、112、122、144、202、302、402、502、512、602、610、702‥ウェブ
102a‥上端部
102b、202b‥下端部
104、204、304、404、504、604、704‥上フランジ
104a、106a、604a、606a‥端部
104b、106b‥突出部
104c、106c、601、604b、606b‥段差部
106、206、306、406、506、606、706‥下フランジ
110、120、130、140、510‥端部用鋼材
114、146、514、516‥フランジ
124‥第1フランジ
126‥端部材
128‥第2フランジ
132‥形鋼
134、136‥鋼板
142‥H形鋼
150、152、154、156‥リブ
202a‥接合部
204a‥突起部
206a、302b、306a、406a、706a‥折曲げ部
210、410‥ドリルねじ
302a、402a、702a‥嵌合部
304a、404a、704a‥係合部
402b、702b‥傾斜部
504a、504b、506a、506b、514a‥肉薄部
603、607、613、617‥接続用開口部
605、609、615、619‥接続用突出部
700‥床梁構造用鋼材
802‥軽量気泡コンクリート板(ALCパネル)
804‥石膏ボード
806‥配管設備
808‥電線ケーブル
902、904、906‥切欠き部
908、910、912、914、612‥折曲げ部
1002、1006、1008‥折曲げリブ

Claims (24)

  1. 設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;
    前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;
    前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;
    を有する構造用金属部材を複数備え、
    これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設され、
    前記支持部、前記上フランジ及び前記下フランジの少なくともいずれか1つに、その表面から突出したリブが設けられている床構造
  2. 設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;
    前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;
    前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;
    を有する構造用金属部材を複数備え、
    これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設され、
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジの先端部が、他方の前記支持部の上端部に接続され、
    前記支持部が、その上端部に、前記上フランジの上面よりも低い位置に接続面を備え;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記接続面には、他方の前記上フランジの先端部が接続されている床構造
  3. 請求項2記載の床構造であって、
    前記上フランジが、その先端部に肉薄部を備え;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記肉薄部が、他方の前記接続面に接続されている床構造
  4. 設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;
    前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;
    前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;
    を有する構造用金属部材を複数備え、
    これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設され、
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジの先端部が、他方の前記支持部の上端部に接続され、
    前記支持部が、その上端部に嵌合部を備え;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記嵌合部に、他方の前記上フランジの先端部が嵌合する床構造
  5. 設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;
    前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;
    前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;
    を有する構造用金属部材を複数備え、
    これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設され、
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジの先端部が、他方の前記支持部の上端部に接続され、
    前記支持部が、その上端部に、前記下フランジ延在方向に突出した突出部を備え;
    前記上フランジが、その先端部に前記上フランジの上面よりも低い面を有する段差部を備え;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記突出部には、他方の前記段差部が接続されている床構造
  6. 設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;
    前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;
    前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;
    を有する構造用金属部材を複数備え、
    これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設され、
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジの先端部が、他方の前記支持部の上端部に接続され、
    前記上フランジが、その先端部に材長方向に延設された接続用突出部を備え;
    前記支持部が、その上端部及び/又はその上端部に近接した前記上フランジに材長方向に延設された接続用開口部を備え;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記接続用突出部が、他方の前記接続用開口部に挿入されている床構造
  7. 請求項6記載の床構造であって、
    前記接続用突出部及び前記接続用開口部は、材長方向に互いに離隔して複数設けられている床構造
  8. 設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;
    前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;
    前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;
    を有する構造用金属部材を複数備え、
    これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設され、
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記下フランジの先端部が、他方の前記支持部の下端部に接続され、
    前記支持部が、その下端部に、前記下フランジの下面よりも高い位置に接続面を備え;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記下フランジの先端部が、他方の前記接続面に接続され、
    前記下フランジが、その先端部に肉薄部を備え;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記肉薄部が、他方の前記接続面に接続されている床構造
  9. 設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;
    前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;
    前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;
    を有する構造用金属部材を複数備え、
    これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設され、
    前記支持部が、その下端部に上フランジの延在方向に突出した突出部を備え;
    前記下フランジが、その先端部に前記下フランジの下面よりも高い面を有する段差部を備え;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記下フランジの先端部の前記段差部が、他方の前記突出部に接続されている床構造
  10. 設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;
    前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;
    前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;
    を有する構造用金属部材を複数備え、
    これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設され、
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記下フランジの先端部が、他方の前記支持部の下端部に接続され、
    前記下フランジが、その先端部に材長方向に延設された接続用突出部を備え;
    前記支持部が、その下端部及び/又はその下端部に近接した前記下フランジに材長方向に延設された接続用開口部を備え;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記接続用突出部が、他方の前記接続用開口部に挿入されている床構造
  11. 請求項10記載の床構造であって、
    前記接続用突出部及び前記接続用開口部は、材長方向に互いに離隔して複数設けられている床構造
  12. 設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;
    前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;
    前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;
    を有する構造用金属部材を複数備え、
    これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設され、
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジの先端部が、他方の前記支持部の上端部に接続され;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記下フランジの先端部が、他方の前記支持部の下端部に接続され、
    前記支持部が、その上端部に、前記上フランジの上面よりも低い位置に第1の接続面を備え;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジの先端部が、他方の前記第1の接続面に接続され;
    前記支持部が、その下端部に、前記下フランジの下面よりも高い位置に第2の接続面を備え;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記下フランジの先端部が、他方の前記第2の接続面に接続されている床構造
  13. 請求項12記載の床構造であって、
    前記上フランジが、その先端部に第1の肉薄部を備え;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記第1の肉薄部が、他方の前記第1の接続面に接続され;
    前記下フランジが、その先端部に第2の肉薄部を備え;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記第2の肉薄部が、前記第2の接続面に接続されている床構造
  14. 設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;
    前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;
    前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;
    を有する構造用金属部材を複数備え、
    これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設され、
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジの先端部が、他方の前記支持部の上端部に接続され;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記下フランジの先端部が、他方の前記支持部の下端部に接続され、
    前記支持部が、その上端部に第1の嵌合部を備え;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジの先端部が、他方の前記第1の嵌合部に嵌合し;
    前記支持部が、その下端部に第2の嵌合部を備え;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記下フランジの先端部が、前記第2の嵌合部に嵌合する床構造
  15. 設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;
    前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;
    前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;
    を有する構造用金属部材を複数備え、
    これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設され、
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジの先端部が、他方の前記支持部の上端部に接続され;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記下フランジの先端部が、他方の前記支持部の下端部に接続され、
    前記支持部が、その上端部に前記下フランジの延在方向に突出した第1の突出部を備え;
    前記上フランジが、その先端部に前記上フランジの上面よりも低い面を有する第1の段差部を備え;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記第1の段差部が、他方の前記第1の突出部に接続され、かつ、
    前記支持部が、その下端部に前記上フランジの延在方向に突出した第2の突出部を備え;
    前記下フランジが、その先端部に前記下フランジの下面よりも高い面を有する第2の段差部を備え;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記第2の段差部が、他方の前記第2の突出部に接続されている床構造
  16. 設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;
    前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;
    前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;
    を有する構造用金属部材を複数備え、
    これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設され、
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジの先端部が、他方の前記支持部の上端部に接続され;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記下フランジの先端部が、他方の前記支持部の下端部に接続され、
    前記上フランジが、その先端部に材長方向に延設された第1の接続用突出部を備え;
    前記支持部の上端部及び/又は前記上フランジの前記上端部に近接した部分に材長方向に延設された第1の接続用開口部が備えられ;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記第1の接続用突出部が、他方の前記第1の接続用開口部に挿入され;
    前記下フランジが、その先端部に材長方向に延設された第2の接続用突出部を備え;
    前記支持部の下端部及び/又は前記下フランジの前記下端部に近接した部分に材長方向に延設された第2の接続用開口部が備えられ;
    互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記第2の接続用突出部が、他方の前記第2の接続用開口部に挿入されている床構造
  17. 請求項16記載の床構造であって、
    前記第1の接続用突出部、前記第1の接続用開口部、前記第2の接続用突出部及び前記第2の接続用開口部は、材長方向に互いに離隔して複数設けられている床構造
  18. 設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;
    前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;
    前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;
    を有する構造用金属部材を複数備え、
    これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設され、
    互いに隣接する前記構造用金属部材同士は、中ボルト、高力ボルト、ドリルねじ、リベット、溶接又は接着によって固着されている床構造
  19. 設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;
    前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;
    前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;
    を有する構造用金属部材を複数備え、
    これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設され、
    前記各構造用金属部材のうち少なくとも1つは、前記下フランジが前記支持部の下端部より下方向に膨出することにより膨出部を形成している床梁構造用金属部材である床構造
  20. 設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;
    前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;
    前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;
    を有する構造用金属部材を複数備え、
    これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設され、
    前記下フランジと前記上フランジとの間に遮音材、おもり、機械式ダンパ及び粉粒体のうち少なくともいずれか1つが設けられている床構造
  21. 請求項20記載の床構造であって、
    前記遮音材はコンクリートである床構造
  22. 設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;
    前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;
    前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;
    を有する構造用金属部材を複数備え、
    これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設され、
    前記下フランジと前記上フランジとの間に電線ケーブル、設備用配管及びダクトのうち少なくともいずれか1つが設けられている床構造
  23. 設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;
    前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;
    前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;
    を有する構造用金属部材を複数備え、
    これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設され、
    前記上フランジの上面及び/又は下フランジの下面に、コンクリート板、軽量気泡コンクリート板(ALCパネル)、木板、石板、セラミック板、グラスウールボード、石膏ボード、金属パネル及び窯業系サイディングボードの少なくとも1つの板材が、前記構造用金属部材と一体的に固定されている床構造
  24. 設置面に対して垂直に又は傾斜されて配置される板状の支持部と;
    前記支持部の上端部から前記設置面と平行に延在する板状の上フランジと;
    前記支持部の下端部から前記設置面と平行に、かつ前記上フランジとは反対方向に延在する板状の下フランジと;
    を有する構造用金属部材を複数備え、
    これら構造用金属部材は、互いに隣接する前記各構造用金属部材の一方の前記上フランジが、他方の前記下フランジの上面を覆うように、平面状に並設され、
    前記下フランジ及び前記支持部が、その材長方向端部に切欠き部を備え;
    前記構造用金属部材が前記切欠き部を介して構造物構造体の上面に接続されている床構造
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