JP4263650B2 - 昇圧回路 - Google Patents

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Description

本発明は、昇圧回路に関し、より特定的には、半導体集積回路に内蔵され、多相クロックに基づき動作する昇圧回路に関する。
フラッシュEEPROM等の不揮発性メモリやこれを搭載したマイクロコンピュータ等では、不揮発性メモリに対して消去/書込み(以下、これらの操作を合わせて書換えという)や読出しを行うときに、外部から供給される電源電圧よりも高い電圧が必要とされる。この際に必要とされる電圧は、不揮発性メモリ等に内蔵され、複数の昇圧電圧を発生させる昇圧回路から供給される。この昇圧回路には、低電圧動作が可能で、昇圧効率が優れた、4相クロック駆動のしきい値相殺型昇圧回路が広く用いられている。
図16は、従来の4相クロック駆動の昇圧回路の構成を示す図である。図16に示す昇圧回路は、電源電圧よりも高い電圧Pout1を発生させる第1の昇圧ブロック48と、電圧Pout1よりもさらに高い電圧Pout2を発生させる第2の昇圧ブロック49とを備えている。第1の昇圧ブロック48は、発振回路10と、複数の4相クロック生成回路29と、4相クロック生成回路29と同数のポンプ回路69と、検知回路70とを含んでいる。第2の昇圧ブロック49は、第1の昇圧ブロック48と同様の構成を有する。
第1の昇圧ブロック48に含まれる各回路は、以下のように動作する。発振回路10は、位相差を有する複数の発振クロック100を出力する。4相クロック生成回路29は、1本の発振クロック100(例えば、OSC1)に基づき、位相差を有する4本のクロックからなる4相クロック209を生成する。ポンプ回路69は、1個の4相クロック生成回路29で生成された4相クロック209に基づき、電源電圧よりも高い電圧Pout1を発生させる。検知回路70は、ポンプ回路69から出力された電圧Pout1を予め定めた電圧(以下、設定電圧という)に制御するため、電圧Pout1のレベルに基づき発振回路10の動作をオン/オフ制御する。検知回路70における設定電圧は、電圧設定信号ACTHによって、例えば、高電圧と低電圧とに切換えられる。
発振回路10は、例えば、1個のNANDゲートと偶数個のインバータとをリング状に接続したリングオシュレータを含んでいる(後述する図2を参照)。4相クロック生成回路29は、例えば、図17に示すようにインバータと選択回路22とを接続した回路である。選択回路22は、入力Sが「L」のときに入力Aを出力し、入力Sが「H」のときに入力Bを出力する(後述する図4を参照)。4相クロック生成回路29は、直列に接続された複数のインバータからなる遅延回路28を含んでいる。遅延回路28における遅延時間をTcsとする。
ポンプ回路69は、例えば、図18(a)に示すように4基の昇圧セル68、62〜64を直列に接続した回路である。最終段の昇圧セル64の出力には、整流用トランジスタ65が接続される。各昇圧セル68、62〜64は、図18(a)に示すように、1個の4相クロック生成回路29で生成された4相クロック209のうち2本のクロックに接続され、この2本のクロックによって駆動される。
昇圧セル68、62〜64には、同じ昇圧セル、例えば、図18(b)に示す昇圧セルが使用される。昇圧セル68、62〜64は、いずれも、Nチャネルの電荷転送トランジスタM1と、NチャネルのスイッチトランジスタM2と、昇圧容量C1、C2と、電圧リセット回路67とを含んでいる。電圧リセット回路67は、R端子から入力された電圧リセット信号ACTRが非活性状態であるときには、電荷転送トランジスタM1のゲート端子と接地端子とを非導通状態にし、当該信号が活性状態であるときには、両端子間を導通状態にする。これにより、電圧リセット信号ACTRが活性状態となったときに、電荷転送トランジスタM1のゲート電圧Vgは、接地電圧VSSにリセットされる。このような電圧リセット回路67は、ソース端子が接地され、ドレイン端子が電荷転送トランジスタM1のゲート端子に接続され、ゲート端子に電圧リセット信号ACTRが印加されるNMOSトランジスタM3によって実現される。
図19を参照して、以上のように構成された従来の昇圧回路における4相クロックの生成方法について説明する。発振回路10は、EN端子から入力されたクロックイネーブル信号CP_ENが「H」になると動作を開始し、発振クロック100として、順に所定時間(図19に示す遅延時間Tos)ずつ遅れたn本の信号OSC1〜OSCnを出力する。
i番目(iは1以上n以下の整数)の4相クロック生成回路29(図17)では、発振回路10から出力された信号OSCiが立ち下がると、CLKG1iSが立ち下がる。CLKG1iSが立ち下がると、CLKT1iSが立ち上がる。CLKT1iSが立ち上がると、遅延回路28における遅延時間Tcs後に、CLKT2iSが立ち下がる。CLKT2iSが立ち下がると、CLKG2iSが立ち上がる。その後、電荷転送時間Ttr経過後に信号OSCiが立ち上がると、CLKG2iSが立ち下がる。CLKG2iSが立ち下がると、CLKT2iSが立ち上がる。CLKT2iSが立ち上がると、遅延回路28における遅延時間Tcs後に、CLKT1iSが立ち下がる。CLKT1iSが立ち下がると、CLKG1iSが立ち上がる。このようにして、i番目の4相クロック生成回路29は、発振回路10から出力された信号OSCiに基づき、位相差を有する4本のクロックCLKG1iS、CLKT1iS、CLKT2iSおよびCLKG2iSを生成する。図19には、一例として、n番目の4相クロック生成回路29が、発振回路10から出力された信号OSCnに基づき、4本のクロックCLKG1nS、CLKT1nS、CLKT2nSおよびCLKG2nSを生成する様子が示されている。
i番目のポンプ回路69は、i番目の4相クロック生成回路29から出力された4本のクロックCLKG1iS、CLKT1iS、CLKT2iSおよびCLKG2iSに基づき昇圧を行い、電源電圧よりも高い電圧Pout1を出力する。ポンプ回路69は、CLKG1iSまたはCLKG2iSが「H」である期間に、昇圧を行うために電荷を転送する。したがって、その期間が長いほど(すなわち、電荷転送時間Ttrが長いほど)、昇圧効率は向上する。
検知回路70には、電源電圧よりも高い設定電圧が設定されている。検知回路70は、ポンプ回路69から出力された電圧Pout1が設定電圧よりも低い場合にはクロックイネーブル信号CP_ENを「H」に、電圧Pout1が設定電圧よりも高い場合にはCP_ENを「L」に設定する。CP_ENが「H」である間、発振回路10は動作し、これに伴いポンプ回路69が昇圧を行うので、電圧Pout1は上昇する。これに対して、CP_ENが「L」である間、発振回路10は停止し、これに伴いポンプ回路69も昇圧を停止するので、電圧Pout1は上昇しない。これにより、ポンプ回路69から出力される電圧Pout1は、設定電圧に一致するように制御される。
以上に述べたように、従来の昇圧回路では、発振回路10から出力された1本の発振クロック100に基づき、各ポンプ回路69が動作する(例えば、特許文献1を参照)。
次に、従来の昇圧回路に含まれるポンプ回路69(図18)について説明する。昇圧回路が動作するときには、電圧リセット信号ACTRは「L」に固定され、電圧リセット回路67に含まれるNMOSトランジスタM3は非導通状態となる。ポンプ回路69から出力された4本のクロックCLKG1iS、CLKT1iS、CLKT2iSおよびCLKG2iSは、いずれも、所定長の「H」期間と「L」期間が周期的に現れる方形波である(図19を参照)。この4本のクロックは、図18(a)に示すように、各昇圧セル68、62〜64に入力される。
ポンプ回路69は、4相クロックの供給を受けると、1段目の昇圧セル68に含まれる昇圧容量C1に蓄積された電荷を2段目の昇圧セル62に含まれる昇圧容量C1に転送し、次に、この電荷を3段目の昇圧セル63に含まれる昇圧容量C1に転送し、さらに、この電荷を4段目の昇圧セル64に含まれる昇圧容量C1に転送する。昇圧容量C1間で電荷を順次転送するときに、クロックCLKT1iSおよびCLKT2iSを所定のタイミングで接地電圧から電源電圧に変化させることにより、前段回路から転送される昇圧電圧の降下を抑えることができる。その後、次段の昇圧容量C1に転送された昇圧電圧は、クロックCLKG1iSおよびCLKG2iSを所定のタイミングで接地電圧から電源電圧に変化させることにより、さらに昇圧される。これにより、前段回路から出力され電圧よりも、さらに高い電圧を得ることができる。この一連の動作を繰り返すことにより、電源電圧VCCよりも高い所望の電圧を得ることができる。
第1の昇圧ブロック48から出力される電圧Pout1を設定電圧に保つ制御は、検知回路70によって行われる。検知回路70には、図16に示すように、設定電圧を切換えるための電圧設定信号ACTHが入力される。フラッシュEEPROMに対する書換え時等、相対的に高い電圧(例えば、10V)が必要とされるときには、電圧設定信号ACTHは、例えば「H」に設定される。この場合、検知回路70における設定電圧は10Vとなり、第1の昇圧ブロック48から出力される電圧Pout1は10Vに制御される。一方、フラッシュEEPROMに対する読出し時等、相対的に低い電圧(例えば、5V)が必要とされるときには、電圧設定信号ACTHは、例えば「L」に設定される。この場合、検知回路70における設定電圧は5Vとなり、第1の昇圧ブロック48から出力される電圧Pout1は5Vに制御される。このように電圧設定信号ACTHを切換えることにより、動作モードに応じて、昇圧回路から出力される電圧Pout1を複数のレベルに切換えることができる。
ところが、例えば、書換えモードから読出しモードに急に遷移する場合等、設定電圧を切換えるときに、ポンプ回路69では以下に示す不具合が生じる。設定電圧を高い値から低い値に切換えると、4段目の昇圧セル64に含まれる電荷転送トランジスタM1のソース電圧Vsおよびドレイン電圧Vdが急激に低下し、両者はほぼ等しくなる。このため、クロックCLKG1iSおよびCLKT1iSの状態にかかわらず、スイッチトランジスタM2は常にカットオフ状態となり、電荷転送トランジスタM1のゲート電圧Vgには高電圧が残存したままとなる。この結果、クロックCLKG1iSおよびCLKT1iSの状態にかかわらず、電荷転送トランジスタM1のゲート・ソース間電圧Vgsが電荷転送トランジスタM1のしきい値電圧Vt(例えば、約0.5V)よりも高くなり、電荷転送トランジスタM1は常に導通状態になる。このため、3段目の昇圧セル63に含まれる電荷転送トランジスタM1のソース電圧Vsおよびドレイン電圧Vdも、4段目の昇圧セル64の場合と同様に急激に低下し、3段目の昇圧セル63に含まれる各ノードも、4段目の昇圧セル64に含まれる各ノードと同様の状態になる。この結果、3段目の昇圧セル63に含まれる電荷転送トランジスタM1も、常に導通状態になる。上記と同様の現象は、2段目の昇圧セル62および1段目の昇圧セル68でも発生し、2段目の昇圧セル62に含まれる各ノード、さらには1段目の昇圧セル68に含まれる各ノードも、上記と同様の状態に陥る。上記不具合は、設定電圧を高い値から低い値に切換えると同時に電源電圧を低く変化させた場合にも生じる。むしろ、こちらの場合のほうが、上記不具合は生じやすい。上記不具合が発生すると、設定電圧を切換えた後に所望の電圧を得ることができなく
なり、昇圧回路の電流供給能力が低下する。以上に述べた不具合は、今後、昇圧回路の低電圧化が進行すると、さらに生じやすくなる。
そこで、上記不具合を防止するために、各昇圧セル68、62〜64は、それぞれ、電圧リセット回路67を有している。電圧リセット回路67には、各昇圧セルの端子Rから入力された電圧リセット信号ACTRが供給される。電圧リセット信号ACTRは、電圧設定信号ACTHが変化するときに、所定時間(例えば、約10ns)だけ活性状態(「H」)に設定される。これにより、電圧リセット信号ACTRが活性状態に設定された間だけ、電圧リセット回路67に含まれるNMOSトランジスタM3のゲート・ソース間電圧(この値は電源電圧VCCに等しく、例えば2.5Vである)がNMOSトランジスタM3のしきい値電圧(例えば、0.5V)よりも大きくなるので、NMOSトランジスタM3が導通する。よって、各昇圧セル68、62〜64に含まれる電荷転送トランジスタM1のゲート電圧Vgは、いずれも接地電圧VSSにリセットされる。その後、電圧リセット信号ACTRを非活性状態(「L」)に変化させると、NMOSトランジスタM3は導通しなくなる。したがって、電荷転送トランジスタM1のゲート電圧が徐々に昇圧されても、昇圧電荷は損失されないので、ポンプ回路69は正常に昇圧を行うことができる。このように電圧リセット回路67を設けることにより、電荷転送トランジスタM1が常に導通状態になるという不具合を防止することができる。
特開2000−331489号公報(第1図)
上記従来の昇圧回路には、以下のような問題がある。従来の昇圧回路では、ポンプ回路69に供給される4相クロック209は、発振回路10から出力された1本の発振クロック100に基づき、4相クロック生成回路29のそれぞれで別々に生成される。また、発振クロック100の周期Toscは、発振回路10の構成(具体的には、リングオシュレータに含まれるインバータと容量による遅延時間)によって決定されるのに対して、クロックCLKT1iSとCLKT2iSとの間の遅延時間Tcsは、4相クロック生成回路29の構成(具体的には、遅延回路28の遅延時間)によって決定される。このように周期Toscと遅延時間Tcsとを異なる回路で決定する理由は、第1に、発振クロック100の周期Toscの電源電圧特性等を個別にキャンセルする必要があり、第2に、4相クロック生成回路29における遅延時間は数nsであり、かつ、4相クロック生成回路29はポンプ回路69と同数だけ必要であるので、4相クロック生成回路29の回路規模が小さいことが要求されるからである。ところが、周期Toscと遅延時間Tcsとが異なる回路で決定される昇圧回路では、電源電圧、プロセスばらつき、温度変化等の動作条件によっては、周期Toscと遅延時間Tcsとが比例しないために、ある動作条件下では電荷転送時間Ttrが短くなり、昇圧効率が低下することがある。また、このため、発振クロック100の周波数を高くすることも困難である。
また、従来の昇圧回路には、第1の昇圧ブロック48と第2の昇圧ブロック49の両方に、発振回路10と4相クロック生成回路29とが含まれているので、回路規模が大きくなるという問題もある。また、第1の昇圧ブロック48と第2の昇圧ブロック49とを同じ4相クロック209で動作させると、複数の昇圧ブロックに同じタイミングで電流が流れるために、ピーク電流が大きくなるという問題もある。
また、従来の昇圧回路では、クロックイネーブル信号CP_ENが「L」に変化したときに、すべてのポンプ回路69に供給される4相クロック209が、一斉にある値に固定される。この際、ポンプ回路69の状態にかかわらず、すべての4相クロック209がある値に固定されるので、ピーク電流が定常状態よりも多くなるという問題もある。また、電圧Pout2が電圧Pout1よりも高い場合、第2の昇圧ブロック49の電流供給能力が第1の昇圧ブロック48よりも低いために、電圧Pout2の立ち上がり時間が長くなるという問題もある。
また、上述したように、昇圧セル68、62〜64は、電荷転送トランジスタM1が常に導通状態になるという不具合を防止するために、電圧リセット回路67を有している。ところが、1段目の昇圧セル68では、スイッチトランジスタM2のドレイン端子と基板ノードが電源電圧VCCに固定されているために、電圧リセット信号ACTRが活性状態である間に、電荷転送トランジスタM1のゲート電圧を接地電圧に近づけようとしたときに、電源電圧VCCから電荷転送トランジスタM1のゲート端子に、スイッチトランジスタM2の基板−ソースノード間のPN順方向接続を通して、電流が流れる。このため、従来の昇圧回路には、電圧リセット回路67に加えて、電圧リセット信号ACTRが活性状態である時間を制御する時間制御回路が必要となる。このように、時間制御回路の分だけ、回路規模が増大するという問題もある。
それ故に、本発明は、以上に述べた課題を解決できる昇圧回路を提供することを目的とする。
本発明の第1の昇圧回路は、多相クロックに基づき動作する昇圧回路であって、位相差を有する複数の発振クロックを出力する発振回路と、発振クロックの位相差に基づき多相クロックを生成する多相クロック生成回路と、多相クロックに基づき昇圧電圧を発生させるポンプ回路とを備える。
上記昇圧回路では、多相クロックに含まれるクロック間の遅延時間は、発振回路から出力された発振クロックの位相差によって決定されるので、クロック間の遅延時間と発振クロックの周期とは、常に比例関係にある。このため、電源電圧、プロセスばらつき、温度変化等の動作条件が変化し、これに伴い発振クロックの周期が変化した場合、クロック間の遅延時間も同じ比率で変化するので、昇圧を行うための電荷転送時間も一意に決定される。したがって、所望の電荷転送時間を有する昇圧回路設計を容易に設計でき、発振クロックの周波数を高くすることも可能となる。
この場合、昇圧回路は、ポンプ回路で発生した昇圧電圧と予め定めた設定電圧とを比較し、昇圧電圧が設定電圧よりも低い場合には第1の値を取り、昇圧電圧が設定電圧よりも高い場合には第2の値を取る制御信号を出力する検知回路と、制御信号に従い、多相クロックを多相クロック生成回路からポンプ回路まで伝達させるか否かを制御する多相クロック伝達制御回路とをさらに備え、多相クロック伝達制御回路は、多相クロックの伝達を停止するときには、多相クロックを停止時点の値に固定し、多相クロックの伝達を再開するときには、多相クロック生成回路で生成された多相クロックが停止時点の値に一致したときから、伝達を再開してもよい。
上記昇圧回路では、ポンプ回路は、動作時と同様の位相差を保って順次停止する。したがって、昇圧を停止あるいは再開するときに、動作時のピーク電流よりも多くの電流が流れることを防止することができる。
より好ましくは、多相クロック伝達制御回路は、多相クロックの1周期ごとに制御信号を記憶する制御信号記憶回路と、制御信号記憶回路に記憶された値が第1の値であるときには、多相クロックを通過させ、それ以外のときには、多相クロックを所定の値に固定するクロックマスク回路とを含んでいてもよい。
これにより、多相クロックの1周期内のあるタイミングで、多相クロックの伝達を停止し、停止したときと同じタイミングで、多相クロックの伝達を再開することができる。
あるいは、多相クロック伝達制御回路は、多相クロックの1周期ごとに、互いに異なるタイミングで制御信号を記憶する複数の制御信号記憶回路と、制御信号記憶回路に記憶された値のいずれかが第1の値から第2の値に変化したときに、当該変化が起こったタイミングを記憶するタイミング記憶回路と、制御信号記憶回路に記憶されたすべての値が第1の値であるときには、多相クロックを通過させ、それ以外のときには、タイミング記憶回路に記憶されたタイミングに応じた所定の値に多相クロックを固定するクロックマスク回路とを含んでいてもよい。
これにより、多相クロックの1周期内の複数のタイミングで、多相クロックの伝達を停止することができので、制御信号が第1の値から第2の値に変化したときに、昇圧を早く停止することができる。したがって、昇圧電圧が設定電圧をオーバーシュートする量を抑え、昇圧電圧の振れ幅を小さくすることができる。
本発明の第2の昇圧回路は、多相クロックに基づき動作する昇圧回路であって、位相差を有する複数の発振クロックを出力する発振回路と、発振クロックの位相差に基づき多相クロックを生成する多相クロック生成回路と、多相クロックに基づき、互いに異なるレベルの複数の昇圧電圧を発生させる複数のポンプ回路とを備える。
上記昇圧回路では、多相クロックに含まれるクロック間の遅延時間は、発振回路から出力された発振クロックの位相差によって決定されるので、クロック間の遅延時間と発振クロックの周期とは、常に比例関係にある。このため、電源電圧、プロセスばらつき、温度変化等の条件が変化し、これに伴い発振クロックの周期が変化しても、クロック間の遅延時間も同じ比率で変化し、昇圧を行うための電荷転送時間も一意に決定される。したがって、所望の電荷転送時間を有する昇圧回路設計を容易に設計でき、発振クロックの周波数を高くすることも可能となる。
これに加えて、上記昇圧回路では、複数の昇圧電圧を発生させる場合でも、発振回路と多相クロック生成回路を、各昇圧電圧を発生させる昇圧ブロックの間で共有することができるので、昇圧回路の回路規模を削減することができる。
この場合、昇圧回路は、多相クロックを遅延させる多相クロック遅延回路をさらに備え、ポンプ回路には、多相クロック遅延回路によって互いに異なる時間だけ遅延した多相クロックが供給されてもよい。
上記昇圧回路では、複数のポンプ回路が、互いに異なるタイミングで昇圧を行う。したがって、各ポンプ回路にピーク電流が流れるタイミングをずらし、昇圧回路のピーク電流を、1個のポンプ回路を含む昇圧回路と同じレベルに抑えることができる。
あるいは、昇圧回路は、ポンプ回路の出力端子の間に、相対的に低い昇圧電圧が出力される低電圧出力端子から、相対的に高い昇圧電圧が出力される高電圧出力端子に向かう方向にのみ電流を流す昇圧アシスト回路をさらに備えていてもよい。
上記昇圧回路では、高電圧出力端子から出力される昇圧電圧が低電圧出力端子から出力される昇圧電圧よりも低い間は、昇圧アシスト回路に電流が流れ、それ以外の場合は、昇圧アシスト回路に電流は流れない。これにより、相対的に高い昇圧電圧の立ち上がり時間を短縮することができる。
より好ましくは、昇圧アシスト回路は、ドレインおよびゲートが低電圧出力端子に接続され、ソースが高電圧出力端子に接続され、バルクが接地されたNチャネルトランジスタを含んでいてもよい。
上記昇圧回路では、Nチャネルトランジスタはダイオードとして機能するので、低電圧出力端子から高電圧出力端子に向かう方向にのみ電流を流す昇圧アシスト回路を容易に構成することができる。
あるいは、昇圧アシスト回路は、ドレインおよびゲートが低電圧出力端子に接続され、ソースが高電圧出力端子に接続された第1のNチャネルトランジスタと、ドレインが低電圧出力端子に接続され、ゲートが高電圧出力端子に接続された第2のNチャネルトランジスタと、ドレインが高電圧出力端子に接続され、ゲートが低電圧出力端子に接続された第3のNチャネルトランジスタとを含み、第2および第3のNチャネルトランジスタのソースは、いずれも、第1から第3のNチャネルトランジスタのバルクに接続されていてもよい。
上記昇圧回路では、Nチャネルトランジスタはダイオードとして機能するので、低電圧出力端子から高電圧出力端子に向かう方向にのみ電流を流す昇圧アシスト回路を構成することができる。これに加えて、第2および第3のNチャネルトランジスタを用いて第1のNチャネルトランジスタの基板電圧を制御することにより、基板バイアス効果の発生を抑えることができる。これにより、昇圧アシスト回路により多くの電流を流し、相対的に高い昇圧電圧の立ち上がり時間をさらに短縮することができる。
本発明の第3の昇圧回路は、多相クロックに基づき動作する昇圧回路であって、位相差を有する複数の発振クロックを出力する発振回路と、発振クロックに基づき多相クロックを生成する多相クロック生成回路と、多相クロックに基づき昇圧電圧を発生させるポンプ回路とを備え、ポンプ回路は、直列に接続された複数の昇圧セルを含み、各昇圧セルは、前段回路の出力電圧を次段回路に転送する電荷転送トランジスタと、一方の電極が電荷転送トランジスタの出力に接続され、他方の電極に多相クロックのうち第1のクロックが印加される出力電圧昇圧用容量と、一方の電極が電荷転送トランジスタのゲートに接続され、他方の電極に多相クロックのうち第2のクロックが印加されるゲート電圧昇圧用容量と、電荷転送トランジスタの入力とゲートとを接続するか否かを切換えるスイッチトランジスタと、与えられたリセット制御信号に従い、電荷転送トランジスタのゲート電圧を所定の電圧にリセットする電圧リセット回路とを有し、電荷転送トランジスタのウェルおよびスイッチトランジスタのウェルには、初段の昇圧セルでは、リセット制御信号の否定信号が印加され、初段以外の昇圧セルでは、前段回路の出力電圧が印加されてもよい。
上記昇圧回路では、電圧リセット回路を用いて電荷転送トランジスタのゲート電圧をリセットしたときに、ポンプ回路に定常電流が流れることがない。したがって、電圧リセット回路の活性化時間を制御する必要がなく、電圧リセット回路が活性化する時間を制御する時間制御回路を設ける必要がないので、昇圧回路の回路規模を削減することができる。
本発明の昇圧回路によれば、クロック間の遅延時間と発振クロックの周期とは常に比例関係にあるので、所望の電荷転送時間を得ることができ、発振クロックの周波数を高くすることも可能となる。また、上記多相クロック伝達制御回路を用いれば、ピーク電流を抑え、昇圧電圧が設定電圧をオーバーシュートする量を抑えることができる。また、複数の昇圧電圧を発生させる場合には、発振回路と多相クロック生成回路とを昇圧ブロック間で共有することにより、回路規模を削減することができる。また、上記多相クロック遅延回路を用いれば、ピーク電流を抑えることができる。また、上記昇圧アシスト回路を用いれば、昇圧電圧の立ち上がり時間を短縮することができる。また、初段の昇圧セルを上記のように構成すれば、回路規模を削減することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る昇圧回路の構成を示すブロック図である。この昇圧回路は、発振回路10と、複数の4相クロック生成回路20と、4相クロック遅延回路30と、第1の昇圧ブロック41と、第2の昇圧ブロック42と、昇圧アシスト回路80とを備えている。第1の昇圧ブロック41は、4相クロック生成回路20と同数の4相クロック伝達制御回路50と、これらと同数のポンプ回路60と、検知回路70とを含んでいる。第2の昇圧ブロック42は、第1の昇圧ブロック41と同様の構成を有する。第1の昇圧ブロック41は、電源電圧よりも高い電圧Pout1を発生させ、第2の昇圧ブロック42は、電圧Pout1よりもさらに高い電圧Pout2を発生させる。
図1に示す昇圧回路の主な特徴は、以下の点にある。すなわち、4相クロック生成回路20は、発振回路10から出力された複数の発振クロック100に基づき、4相クロック200を生成する。複数の4相クロック生成回路20で生成された複数の4相クロック200は、4相クロック遅延回路30の作用により、時間差を与えられた上で、第1の昇圧ブロック41と第2の昇圧ブロック42とに供給される。4相クロック伝達制御回路50は、4相クロック200の伝達を所定の状態で停止させるために、特徴的な構成を有している。また、ポンプ回路60に含まれる昇圧セルも、昇圧回路の回路規模を削減するために、特徴的な構成を有している。さらに、電圧Pout2の立ち上がり時間を短縮するために昇圧アシスト回路80を備えている点も、図1に示す昇圧回路の特徴である。
以下、図1に示す昇圧回路は、n個(nは2以上の整数)の4相クロック生成回路20を備え、第1の昇圧ブロック41および第2の昇圧ブロック42は、いずれも、4相クロック伝達制御回路50とポンプ回路60とをn個ずつ含むものとする。また、iは1以上n以下の整数を表す。
図1に示す昇圧回路は、概ね以下のように動作する。発振回路10のEN端子には、発振を行うか否かを制御する発振イネーブル信号OSC_ENが供給される。発振回路10は、OSC_ENが「H」である間、位相差を有するn本の発振クロック100(OSC1〜OSCn)を出力する。4相クロック生成回路20は、発振回路10から出力された4本の発振クロック100(例えば、OSC1〜OSC4)に基づき、位相差を有する4本のクロック(例えば、CLKG11S、CLKT11S、CLKT12SおよびCLKG12S;図1では、CLK**1Sと記載)からなる4相クロック200を生成する。4相クロック伝達制御回路50は、検知回路70から出力されたクロックイネーブル信号CP_ENに従い、4相クロック200を4相クロック生成回路20からポンプ回路60まで伝達させるか否かを制御する。4相クロック200を伝達させない場合には、4相クロック伝達制御回路50の出力は、「H」または「L」に固定される。ポンプ回路60は、4相クロック伝達制御回路50から出力された4相クロックに基づき動作し、電源電圧よりも高い電圧Pout1(または電圧Pout2)を発生させる。検知回路70は、ポンプ回路60から出力された電圧Pout1(または電圧Pout2)を設定電圧に制御するため、電圧Pout1(または電圧Pout2)のレベルに基づき、4相クロック伝達制御回路50に対してクロックイネーブル信号CP_ENを出力する。
4相クロック遅延回路30は、4相クロック生成回路20で生成された4相クロック200を所定の時間Tdだけ遅延させる。4相クロック生成回路20で生成された4相クロック200は、第1の昇圧ブロック41にはそのまま供給され、第2の昇圧ブロック42には4相クロック遅延回路30経由で供給される。昇圧アシスト回路80は、第1の昇圧ブロック41の出力端子と第2の昇圧ブロック42の出力端子との間に設けられる。昇圧アシスト回路80は、第1の昇圧ブロック41の出力端子から、第2の昇圧ブロック42の出力端子に向かう方向にのみ電流を流す。
図2から図10は、図1に示す各回路の構成例を示す図である。図2は、発振回路10の構成例を示す図である。図2に示す発振回路10は、NANDゲート11と、(n−1)個のインバータ12と、n個の容量13と、n個のバッファ14とを含んでいる。このうちバッファ14以外の要素は、リングオシュレータ15を構成する。
図3は、i番目の4相クロック生成回路20の構成例を示す図である。図3において、インバータ21は、発振回路10から出力された信号OSCi〜OSC(i+3)の反転クロックOSCBi〜OSCB(i+3)を出力する。図3に示す選択回路22には、例えば、図4に示す回路が使用される。この回路は、入力Sが「L」のときに入力Aを出力し、入力Sが「H」のときに入力Bを出力する。なお、図4に示す選択回路22は、4相クロック生成回路20以外の回路でも使用される。
図5は、4相クロック遅延回路30の構成例を示す図である。図5に示す4相クロック遅延回路30は、n個の遅延部31を含んでいる。各遅延部31は、複数のインバータ32を直列に接続した回路であり、4相クロック生成回路20で生成された4相クロック200を遅延時間Tdだけ遅延させる。なお、図5に示すインバータ32は、1入力1出力のインバータ4個を1個の記号で模式的に表したものである。
図6は、4相クロック伝達制御回路50の第1の構成例を示す図であり、図7は、4相クロック伝達制御回路50の第2の構成例を示す図である。図6および図7に示すラッチ回路51、52、56〜58は、いずれも、入力Rが「H」のときは固定値を出力し(リセット動作)、入力Rが「L」で入力CKが「H」のときは入力Dをそのまま出力し(スルー出力動作)、入力CKが「H」から「L」に変化した時点の入力Dを記憶して出力する(ラッチ動作)。ラッチ回路52、57は、クロックイネーブル信号CP_ENを記憶する制御信号記憶回路として機能する。ラッチ回路58は、ラッチ回路52、57に記憶された値のいずれかが「H」から「L」に変化したときのタイミングを記憶するタイミング記憶回路として機能する。また、図6および図7に示すクロックマスク回路53、59は、ラッチ回路52等に記憶された値に従い、4相クロック200をマスクする。
図8は、ポンプ回路60の構成例を示す図である。ポンプ回路60は、図8(a)に示すように、4基の昇圧セル61〜64を含んでいる。このうち、初段の昇圧セル61には、図8(b)に示す昇圧セルが使用され、それ以外の昇圧セル62〜64には、図8(c)に示す昇圧セルが使用される。初段の昇圧セル61のVINC端子にはインバータ66が接続され、最終段の昇圧セル64の出力には整流用トランジスタ65が接続される。
図9は、昇圧アシスト回路80の第1の構成例を示す図である。図9に示す昇圧アシスト回路80aは、トリプルウェル構造を有するNチャネルトランジスタ81を含んでいる。Nチャネルトランジスタ81のP基板とNウェルとPウェルとは、接地電圧に接続される。また、Nチャネルトランジスタ81のドレイン端子およびゲート端子は、いずれも昇圧アシスト回路80aのIN端子に接続され、ソース端子は昇圧アシスト回路80aのOUT端子に接続される。これにより、Nチャネルトランジスタ81は、IN端子からOUT端子に向かう方向にのみ電流を流すダイオードとして機能する。
図10は、昇圧アシスト回路80の第2の構成例を示す図である。図10に示す昇圧アシスト回路80bは、トリプルウェル構造を有する3個のNチャネルトランジスタ82、83、84を含んでいる。Nチャネルトランジスタ82のドレイン端子、ゲート端子およびソース端子は、いずれも、図9に示すNチャネルトランジスタ81と同様に接続される。Nチャネルトランジスタ83のドレイン端子は昇圧アシスト回路80bのIN端子に、ゲート端子は昇圧アシスト回路80bのOUT端子に接続される。Nチャネルトランジスタ84のドレイン端子は昇圧アシスト回路80bのOUT端子に、ゲート端子は昇圧アシスト回路80bのIN端子に接続される。Nチャネルトランジスタ83のソース端子とNチャネルトランジスタ84のソース端子とは、いずれも、Nチャネルトランジスタ82〜84のバルクに接続される。Nチャネルトランジスタ82は、図9に示すNチャネルトランジスタ81と同様にダイオードとして機能し、Nチャネルトランジスタ83、84は、Nチャネルトランジスタ82のPウェル電位を制御する。
以下、図1に示す昇圧回路について、4相クロック200の生成方法、4相クロック遅延回路30、4相クロック伝達制御回路50、ポンプ回路60、昇圧アシスト回路80の順に詳細な説明を行う。
まず、図11を参照して、4相クロック200の生成方法について説明する。上述したように、発振回路10(図2)に含まれるNANDゲート11とインバータ12と容量13とは、リングオシュレータ15を構成する。リングオシュレータ15は、EN端子から入力された発振イネーブル信号OSC_ENが「H」である間、発振する。より詳細には、インバータ12の遅延時間をTosとしたとき、リングオシュレータ15は、発振クロック100として、順に遅延時間Tosずつ遅れたn本の信号OSC1〜OSCnを出力する。発振クロック100の周期Toscは、リングオシュレータ15に含まれるインバータ12の個数を用いて、Tosc=Tos×(インバータの個数+1)×2と表される。したがって、Tosc=Tos×2nとなる。
i番目の4相クロック生成回路20(図3)では、発振回路10から出力された信号OSCiが立ち下がると、CLKG1iSが立ち下がる。次に、時間Tos経過後にOSC(i+1)が立ち上がると、CLKT1iSが立ち上がる。次に、時間Tos経過後にOSC(i+2)が立ち下がると、CLKT2iSが立ち下がる。次に、時間Tos経過後にOSC(i+3)が立ち上がると、CLKG2iSが立ち上がる。その後、電荷転送時間Ttr経過後に信号OSCiが立ち上がると、CLKG2iSが立ち下がる。次に、時間Tos経過後にOSC(i+1)が立ち下がると、CLKT2iSが立ち上がる。次に、時間Tos経過後にOSC(i+2)が立ち上がると、CLKT1iSが立ち下がる。次に、時間Tos経過後にOSC(i+3)が立ち下がると、CLKG1iSが立ち上がる。図11には、一例として、(n−3)番目の4相クロック生成回路20が、発振回路10から出力された信号OSC(n−3)〜OSCnに基づき、4相クロック200として、位相差を有する4本のクロックCLKG1(n−3)S、CLKT1(n−3)S、CLKT2(n−3)SおよびCLKG2(n−3)Sを生成する様子が示されている。
従来の昇圧回路(図16)では、4相クロック生成回路29で生成された4相クロック209に含まれるクロックの間には、4相クロック生成回路29に含まれる遅延回路28による遅延時間Tcsが生じる。これに対して、本実施形態に係る昇圧回路(図1)では、4相クロック生成回路20で生成された4相クロック200に含まれるクロックの間には、発振回路10から出力された発振クロック100の位相差に基づく遅延時間Tosが生じる。また、本実施形態に係る昇圧回路では、周期Toscと遅延時間Tosとの間には、常にTosc=Tos×2nという比例関係が成立する。
したがって、本実施形態に係る昇圧回路によれば、電源電圧、プロセスばらつき、温度変化等の動作条件が変化し、これに伴い周期Toscが変化した場合でも、遅延時間Tosも同じ比率で変化するので、昇圧を行うための電荷転送時間Ttrも一意に決定される。したがって、所望の電荷転送時間を有する昇圧回路を容易に設計でき、発振クロック100の周波数を高くすることも可能となる。
次に、4相クロック遅延回路30について説明する。i番目の4相クロック生成回路20で生成された4本のクロックCLKG1iS、CLKT1iS、CLKT2iSおよびCLKG2iSは、4相クロック遅延回路30において所定の遅延時間Tdを与えられ、4本のクロックCLKG1iL、CLKT1iL、CLKT2iLおよびCLKG2iLとなる。ここで、遅延時間Tdは、第1の昇圧ブロック41と第2の昇圧ブロック42とが同じタイミングで動作しないような値、すなわち、CLKG1iS、CLKT1iS、CLKT2iSおよびCLKG2iSの変化時刻と、CLKG1iL、CLKT1iL、CLKT2iLおよびCLKG2iLの変化時刻とが重ならないような値に決定される。
したがって、4相クロック遅延回路30を備えた昇圧回路によれば、各ポンプ回路60にピーク電流が流れるタイミングをずらすことができる。したがって、昇圧回路全体のピーク電流を、1個のポンプ回路を備えた昇圧回路と同じレベルに抑えることができる。
次に、図12を参照して、4相クロック伝達制御回路50a(図6)について説明する。ここでは、nが5である場合、すなわち、昇圧回路が5個の4相クロック生成回路20を備え、第1の昇圧ブロック41が5個の4相クロック伝達制御回路50aを含む場合について説明する。
図12は、4相クロック伝達制御回路50aのタイミングチャートである。発振回路10は、上述したように、順に遅延時間Tosずつ遅れた5本の信号OSC1〜OSC5を出力する(図12のA欄には、その一部として、OSC1およびOSC2を記載)。1番目の4相クロック生成回路20は、4本の信号OSC1〜OSC4に基づき、図12のB欄に示すように、4本のクロックCLKG11S、CLKT11S、CLKT21SおよびCLKG21Sを生成する。2番目から5番目の4相クロック生成回路20で生成される4相クロック200は、図12のD欄に示すように、1番目の4相クロック生成回路20で生成される4相クロック200とは異なるタイミングで変化する(図12のD欄には、図面を簡略化するために、5組の4相クロック200のうち、CLKG1iS、CLKG2iSのみを記載)。i番目の4相クロック伝達制御回路50には、i番目の4相クロック生成回路20で生成された4本のクロックCLKG1iS、CLKT1iS、CLKT2iSおよびCLKG2iSと、CLKT1iSよりも2×Tosだけ遅れたCLKT1(i+2)Sと、検知回路70から出力されたクロックイネーブル信号CP_ENの計6本の信号が入力される。
4相クロック伝達制御回路50a(図6)では、CLKG1iS、CLKT1iSおよびCLKT1(i+2)Sがいずれも「L」となったときに(すなわち、CLKG1iSの立ち下がりで)、ラッチイネーブル信号LAT_ENが「H」から「L」に変化する。このとき、ラッチ回路51はクロックイネーブル信号CP_ENを取り込み、ラッチ回路52はラッチ回路51の出力Qをスルー出力する。
CLKG1iS、CLKT1iSおよびCLKT1(i+2)Sがいずれも「L」である状態は、時間Tosだけ続く。時間Tos経過後にCLKT1iSが立ち上がると、LAT_ENは「L」から「H」に変化し、ラッチ回路52はラッチ回路51の出力Qをホールドする。LAT_ENが「H」である間にCP_ENが立ち下がり、その後、LAT_ENが「H」から「L」に、さらに「L」から「H」に変化すると、LAT_ENが再び「H」となったときに、クロック活性化信号CP_ACT_ENは「L」に変化する。CP_ACT_ENが「L」である間、クロックマスク回路53は、CLKG1iCを「L」に、CLKT1iCを「L」に、CLKT2iCを「H」に、CLKG2iCを「L」に固定する。このように、CP_ACT_ENが「L」である間、4相クロック生成回路20で生成された4相クロック200は、ポンプ回路60まで伝達されない。
その後、CP_ENが「H」に変化し、これに伴いCP_ACT_ENが「H」に変化すると、クロックマスク回路53は、入力された4本のクロックCLKG1iS、CLKT1iS、CLKT2iSおよびCLKG2iSを、そのままCLKG1iC、CLKT1iC、CLKT2iCおよびCLKG2iCとして出力する。このように、CP_ACT_ENが「H」である間、4相クロック生成回路20で生成された4相クロック200は、ポンプ回路60まで伝達される。
4相クロック伝達制御回路50aにおいてクロック活性化信号CP_ACT_ENが変化するのは、入力された4相クロック200が所定の状態であるときに限られる。具体的には、i番目の4相クロック伝達制御回路50aにおいてCP_ACT_ENが変化するのは、CLKG1iS、CLKT1iSおよびCLKT1(i+2)Sがいずれも「L」となったとき、すなわち、CLKG1iSが立ち下がったときに限られる。このように、4相クロック伝達制御回路50aは、発振クロック100の1周期内のあるタイミングでのみ、4相クロック200を伝達させるか否かを切換える。
例えば、図12のB欄に示すように、1番目の4相クロック伝達制御回路50に対して4相クロック200が連続的に入力される場合において、図12のE欄に示すように、CP_ENが変化した場合を考える。この場合、CP_ENが「L」に変化しても、CLKG11Sが立ち下がるまでは、CP_ACT_ENは「H」のままである。実際のところ、CLK_ENが「L」に変化した後、CP_ACT_ENが「L」に変化するのは、CLKG11Sのp2番の立ち下がりにおいてである。CLKG11Sのp2番の立ち下がりの後は、図12のF欄に示すように、CLKG11C、CLKT11C、CLKT21CおよびCLKG21Cは、CLKG11Sのp2番の立ち下がり時の値に(具体的には、CLKG11Cは「L」に、CLKT11Cは「L」に、CLKT21Cは「H」に、CLKG21Cは「L」に)固定される。したがって、図12のF欄に示すように、CLKG11Cのp3番、p4番およびp5番のクロックパルスと、CLKG21Cのq2番、q3番、q4番のクロックパルスとは、ポンプ回路60まで伝達されない。
その後、クロック停止期間が終了し、CP_ENが、図12のE欄に示すように、「H」に変化した場合を考える。この場合、CP_ENが「H」に変化しても、CLKG11Sが立ち下がるまでは、CP_ACT_ENは「L」のままである。実際のところ、CLK_ENが「H」に変化した後、CP_ACT_ENが「H」に変化するのは、CLKG11Sのp5番の立ち下がりにおいてである。CLKG11Sのp5番の立ち下がりの後は、図12のF欄に示すように、入力された4本のクロックCLKG11S、CLKT11S、CLKT21SおよびCLKG21Sが、そのまま、CLKG11C、CLKT11C、CLKT21CおよびCLKG21Cとして出力される。このため、CLKG21Cのp6番以降のクロックパルス、および、CLKG21Cのq5番以降のクロックパルスは、ポンプ回路60まで伝達される。
このように1番目のポンプ回路60は、CLKG11Sのp2番の立ち下がりで停止する。同様に、2番目のポンプ回路60はCLKG12Sのr3番の立ち下がりで、3番目のポンプ回路60はCLKG13Sのt2番の立ち下がりで、4番目のポンプ回路60はCLKG14Sのw2番の立ち下がりで、5番目のポンプ回路60はCLKG15Sのy2番の立ち下がりで、それぞれ停止する。i番目のポンプ回路60が停止するのはCLKG1iSが立ち下がったときに限られ、CLKG1iSは位相差を有するので、5個のポンプ回路60は互いに異なるタイミングで停止する。また、i番目のポンプ回路60が昇圧を再開するのもCLKG1iSが立ち下がったときに限られるので、5個のポンプ回路60は異なるタイミングで昇圧を再開する。
従来の昇圧回路は、クロックイネーブル信号CP_ENが「L」に変化したときに、ポンプ回路の状態に関わらず、ポンプ回路に供給される4相クロックを一斉にある状態に固定する。このため、従来の昇圧回路では、昇圧を停止または再開するときに、動作時のピーク電流よりも多くの電流が流れることがある。これに対して、本実施形態に係る昇圧回路では、4相クロック伝達制御回路50の作用により、各昇圧ブロックに含まれる複数のポンプ回路60は、互いに異なるタイミングで昇圧を停止し、昇圧を再開する。したがって、本実施形態に係る昇圧回路によれば、昇圧を停止または再開するときに、動作時のピーク電流よりも多い電流が流れることを防止することができる。
また、従来の昇圧回路(図16)は、検知回路70から出力されたクロックイネーブル信号CP_ENに基づき、ポンプ回路69を直接的に制御する。このため、複数の昇圧電圧を発生させる場合には、昇圧回路は、昇圧電圧ごとに、発振回路10と4相クロック生成回路29とを備える必要がある。これに対して、本実施形態に係る昇圧回路は、検知回路70から出力されたクロックイネーブル信号CP_ENに基づき、4相クロック伝達制御回路50aを制御し、これによりポンプ回路60を間接的に制御する。したがって、複数の昇圧電圧を発生させる場合でも、昇圧回路は、1個の発振回路10と1個の昇圧ブロックに含まれるポンプ回路60と同数の4相クロック生成回路20とを備えていればよい。よって、昇圧回路の回路規模を削減することができる。
以上に述べた4相クロック伝達制御回路50aは、1組の4相クロック200が1個のポンプ回路60に供給される場合等、4相クロック200の伝達制御を発振クロック100の1周期内に1回行えばよい昇圧回路にとって好適なものである。ところが、4相クロック伝達制御回路50aを1組の4相クロック200が2個のポンプ回路に供給される昇圧回路に使用すると、以下に示すように、昇圧電圧の振れ幅(リップル幅)が問題となることがある。
1組の4相クロック200が2個のポンプ回路に供給される昇圧回路では、2個のポンプ回路は、それぞれ、CLKG1iSが「H」である期間と、CLKG2iSが「H」である期間とに昇圧を行う。このため、クロックイネーブル信号CP_ENが「L」に変化した後、クロック活性化信号CP_ACT_ENが「L」に変化するまでの間に、CLKG1iSとCLKG2iSとは、最悪の場合、それぞれ1回ずつ「H」となる。したがって、CP_ENが「L」に変化したためにポンプ回路60を直ちに停止させようとしても、CLKG1iSが立ち下がった直後にCP_ENが「L」に変化した場合等、最悪の場合には、ポンプ回路60にはCLKG1iSのクロックパルスとCLKG2iSのクロックパルスとがそれぞれ1個ずつ入力され、ポンプ回路60は2回の昇圧を行ってしまう。例えば、図12のE欄に示すようにCP_ENが「L」に変化した場合、各ポンプ回路60に対するクロックパルスの供給が直ちに停止されることが理想であるが、実際には、図12のG欄に示すように、2番目のポンプ回路60には、CLKG12Cのr3番のクロックパルスとCLKG22Cのs2番のクロックパルスとが供給される。このようにCP_ENが「L」に変化した後に、ポンプ回路60に過剰なクロックパルスが供給されるために、電圧Pout1が設定電圧を大きく上回り、昇圧電圧の振れ幅の規格を超えることがある。
そこで、昇圧電圧をより高い精度で制御する必要がある場合には、例えば、図7に示す4相クロック伝達制御回路50bを使用することが好ましい。この4相クロック伝達制御回路50bは、発振クロック100の1周期内の複数(具体的には、2回)のタイミングで、4相クロック200を伝達させるか否かを切換えることを特徴とする。
以下、図13から図15を参照して、nが5である場合の4相クロック伝達制御回路50b(図7)について説明する。図13は、4相クロック伝達制御回路50bのタイミングチャートである。図13のA欄、B欄およびD欄からF欄は、図12に示したものと同じである。図12のG欄と図13のG欄とは、前者にはCLKG12Cのr3番のクロックパルスと、CLKG15Cのy2番のクロックパルスと、CLKG22Cのs5番のクロックパルスと、CLKG25Cのz4番のクロックパルスとが記載されているが、後者にはこれら4個のクロックパルスが記載されていない点で相違する。i番目の4相クロック伝達制御回路50bには、i番目の4相クロック生成回路20で生成された4本のクロックCLKG1iS、CLKT1iS、CLKT2iSおよびCLKG2iSと、CLKT1iSから2×Tosだけ遅れたCLKT1(i+2)Sと、検知回路70から出力されたクロックイネーブル信号CP_ENと、リセット信号RST_ENの計7本の信号が入力される。
4相クロック伝達制御回路50bは、以下に示すように、リセットが解除されており(すなわち、リセット信号RST_ENが「L」)、かつ、ラッチ回路52から出力される第1のクロックイネーブル信号CP_EN_A1と、ラッチ回路57から出力される第2のクロックイネーブル信号CP_EN_A2とがいずれも「H」であるときに、4相クロック200をポンプ回路60まで伝達させる。
第1のラッチイネーブル信号LAT_EN1は、CLKG1iS、CLKT1iSおよびCLKT1(i+2)Sがいずれも「L」となったときに、「H」から「L」に変化し、第2のラッチイネーブル信号LAT_EN2は、CLKG2iS、CLKT2iSおよびCLKT1(i+2)Sがそれぞれ「L」「L」「H」となったときに、「H」から「L」に変化する。ただし、NANDゲート54、55の作用により、LAT_EN1が変化するのはCP_EN_A2が「H」であるときに限られ、LAT_EN2が変化するのはCP_EN_A1が「H」であるときに限られる。
LAT_EN1が「H」から「L」に変化したとき、ラッチ回路51は、クロックイネーブル信号CP_ENをラッチする。LAT_EN1が「L」である状態は、時間Tosだけ続く。LAT_EN1が「L」から「H」に変化したとき、ラッチ回路52は、ラッチ回路51の出力Qをホールドする。このようにCP_ENの値は、順にラッチ回路51とラッチ回路52とにラッチされる。同様に、CP_ENの値は、順にラッチ回路56とラッチ回路57とにもラッチされる。
したがって、CP_ENが「H」である間、CP_EN_A1とCP_EN_A2とはいずれも「H」となり、これに伴い、クロック活性化信号CP_ACT_ENも「H」となる。CP_ACT_ENが「H」であるとき、クロックマスク回路59は、入力されたクロックCLKG1iS、CLKT1iS、CLKT2iSおよびCLKG2iSを、そのままCLKG1iC、CLKT1iC、CLKT2iCおよびCLKG2iCとして出力する。このように、CP_ACT_ENが「H」である間、4相クロック生成回路20で生成された4相クロック200は、ポンプ回路60まで伝達される。
図14は、CLKG1iSの立ち下がりの後に4相クロック200の伝達を停止する場合のタイミングチャートである。CLKG2iSの立ち下がりからCLKG1iSの立ち下がりまでの間に、CP_ENが「H」から「L」に変化した場合、その変化後にCLKG1iS、CLKT1iSおよびCLKT1(i+2)Sがいずれも「L」となったときに(図14では、CLKG1iSのp2番の立ち下がりで)、LAT_EN1は「L」に変化する。その後(時間Tos経過後)、LAT_EN1が「H」に変化したときに、CP_EN_A1は「L」に変化し、ほぼ同時にCP_ACT_ENも「L」に変化する。ラッチ回路58は、CP_ACT_ENが「L」に変化したときに、CLKT1(i+2)Sをラッチするので、ラッチ回路58の出力は「L」となる。
ラッチ回路58の出力が「L」であり、かつ、CP_ACT_ENが「L」である間、クロックマスク回路59は、CLKG1iC、CLKT1iC、CLKT2iCおよびCLKG2iCを、LAT_EN1が「L」に変化した時点のCLKG1iS、CLKT1iS、CLKT2iSおよびCLKG2iSと同じ値(具体的には、それぞれ「L」「L」「H」「L」)に固定する。このように、CP_ACT_ENが「L」である間、4相クロック生成回路20で生成された4相クロック200は、ポンプ回路60まで伝達されない。なお、NANDゲート55の作用により、LAT_EN1が「L」である間、LAT_EN2は「H」に固定される。図14のC欄には、LAT_EN2がCP_EN_A1によって「H」にマスクされる様子が示されている。
その後、CP_ENが「L」から「H」に変化した場合、その変化後にCLKG1iS、CLKT1iSおよびCLKT1(i+2)Sがいずれも「L」となったときに(図14では、CLKG1iSのp5番の立ち下がりで)、LAT_EN1は「L」に変化する。その後(時間Tos経過後)、LAT_EN1が「H」に変化したときに、CP_EN_A1は「H」に変化し、ほぼ同時にCP_ACT_ENも「H」に変化する。CP_ACT_ENが「H」に変化した後は、4相クロック生成回路20で生成された4相クロック200は、再びポンプ回路60まで伝達される(図14のD欄には、CLKG1iCのp6番目以降のクロックパルスと、CLKG2iCのq5番目以降のクロックパルスが伝達される様子を記載)。このように、4相クロック伝達制御回路50bは、4相クロック生成回路20で生成された4相クロック200が停止時点の値に一致したときから、4相クロック200の伝達を再開する。これにより、ポンプ回路60に供給される4相クロックの連続性が保たれる。
図15は、CLKG2iSの立ち下がりの後に4相クロック200の伝達を停止する場合のタイミングチャートである。この場合の4相クロック伝達制御回路50bの動作は、CLKG1iSの立ち下がりの後に4相クロック200の伝達を停止する場合の動作(上述)とほぼ同じである。すなわち、CLKG1iSの立ち下がりからCLKG2iSの立ち下がりまでの間に、CP_ENが「H」から「L」に変化した場合、その変化後にCLKG2iSおよびCLKT2iSが「L」、かつ、CLKT1(i+2)Sが「H」となったときに(図15では、CLKG2iSのq2番の立ち下がりで)、LAT_EN2は「L」に変化する。その後(時間Tos経過後)、LAT_EN2が「H」に変化したときに、CP_EN_A2は「L」に変化し、ほぼ同時にCP_ACT_ENも「L」に変化する。ラッチ回路58は、CP_ACT_ENが「L」に変化したときに、CLKT1(i+2)Sをラッチするので、ラッチ回路58の出力は「H」となる。
ラッチ回路58の出力が「H」であり、かつ、CP_ACT_ENが「L」である間、クロックマスク回路59は、CLKG1iC、CLKT1iC、CLKT2iCおよびCLKG2iCを、LAT_EN2が「L」に変化した時点のCLKG1iS、CLKT1iS、CLKT2iSおよびCLKG2iSと同じ値(具体的には、それぞれ「L」「H」「L」「L」)に固定する。なお、NANDゲート54の作用により、LAT_EN2が「L」である間、LAT_EN1は「H」に固定される。図15のC欄には、LAT_EN1がCP_EN_A2によって「H」にマスクされる様子が示されている。
その後、CP_ENが「L」から「H」に変化した場合、その変化後にCLKT2iSおよびCLKG2iSが「L」、かつ、CLKT1(i+2)Sが「H」となったときに(図15では、CLKG2iSのq5番の立ち下がりで)、LAT_EN2は「L」に変化する。その後(時間Tos経過後)、LAT_EN2が「H」に変化したときに、CP_EN_A2は「H」に変化し、ほぼ同時にCP_ACT_ENも「H」に変化する。CP_ACT_ENが「H」に変化した後は、4相クロック生成回路20で生成された4相クロック200は、再びポンプ回路60まで伝達される(図15のD欄には、CLKG1iCのp6番目以降のクロックパルスと、CLKG2iCのq6番目以降のクロックパルスが伝達される様子を記載)。このように、4相クロック伝達制御回路50bは、4相クロック生成回路20で生成された4相クロック200が停止時点の値に一致したときから、4相クロック200の伝達を再開する。これにより、ポンプ回路60に供給される4相クロックの連続性が保たれる。
以上に示すように、先に説明した4相クロック伝達制御回路50a(図6)を備えた昇圧回路では、クロックイネーブル信号CP_ENが「L」に変化した後に、ポンプ回路60が2回動作することがあるのに対して、後で説明した4相クロック伝達制御回路50b(図7)を備えた昇圧回路では、クロックイネーブル信号CP_ENが「L」に変化した後に、ポンプ回路60は高々1回しか動作しない。したがって、後者の昇圧回路によれば、昇圧電圧が設定電圧をオーバーシュートする量を抑え、昇圧電圧の振れ幅を小さくすることができる。
次に、図8を参照して、ポンプ回路60について説明する。ポンプ回路60は、従来の昇圧回路に含まれるポンプ回路69(図18)と同じ原理で電源電圧を昇圧する。そこでここではポンプ回路60による昇圧に関する説明を省略し、本実施形態に係るポンプ回路60の特徴である、初段の昇圧セル61についてのみ説明する。上述したように、ポンプ回路60に含まれる4基の昇圧セル61〜64のうち、初段の昇圧セル61には、図8(b)に示す昇圧セルが使用され、それ以外の昇圧セル62〜64には、図8(c)に示す昇圧セルが使用される。
昇圧セル61〜64には、ポンプ回路60の外部に設けられた制御回路(図示せず)から、電圧リセット信号ACTRが入力される。電圧リセット信号ACTRが非活性状態(「L」)であるとき、インバータ66の出力は「H」となり、昇圧セル61のVINC端子には電源電圧VCCが入力される。
電圧リセット信号ACTRが非活性状態でポンプ回路60が昇圧を行っている間に、設定電圧が高い値から低い値に急激に遷移した場合について考える。この場合、ポンプ回路60でも、従来のポンプ回路69(図18)と同様に、電荷転送トランジスタM1が常に導通状態になるという不具合が起こりえる。そこで、この不具合を防止するために、電圧設定信号ACTHが変化するときに、電圧リセット信号ACTRが所定時間だけ活性状態(「H」)に設定される。
電圧リセット信号ACTRが「H」に設定されると、インバータ66の出力は「L」となり、昇圧セル61のVINC端子は接地電圧に接続される。これにより、昇圧セル61に含まれるスイッチトランジスタM2のドレイン端子、ソース端子およびPウェルはいずれも接地電圧に接続されるので、スイッチトランジスタM2には定常電流が流れない。また、電荷転送トランジスタM1のゲート電圧は接地電圧であるから、VIN端子に電源電圧VCCが印加されていても、VIN端子からVO端子に向けて電流は流れない。さらに、電荷転送トランジスタM1のPウェルにも接地電圧が印加されるので、電荷転送トランジスタM1のドレイン端子(すなわち、昇圧セル61のVIN端子)やソース端子(すなわち、昇圧セル61のVO端子)に対して、PN順方向電流は流れない。したがって、電圧リセット回路67を活性化しても、定常電流は全く流れない。
リセット完了後、電圧リセット信号ACTRが活性状態(「H」)から非活性状態(「L」)に変化すると、NMOSトランジスタM3は非導通状態となり、VINC端子には電源電圧VCCが印加される。したがって、その後、電荷転送トランジスタM1のゲート電圧が徐々に昇圧されても、昇圧電荷は損失されないので、ポンプ回路60は正常に昇圧を行うことができる。このようにポンプ回路60を用いても、従来のポンプ回路69と同様に、電荷転送トランジスタM1が常に導通状態になるという不具合を防止することができる。
以上に示すように、ポンプ回路60を備えた昇圧回路では、ポンプ回路60を停止させている間に電圧リセット回路67を活性化しても、定常電流が流れない。したがって、電圧リセット信号ACTRが活性状態である時間を制御する必要がなく、そのための時間制御回路も不要となる。よって、昇圧回路の回路規模を削減することができる。
次に、図9および図10を参照して、昇圧アシスト回路80について説明する。上述したように、昇圧アシスト回路80は、IN端子からOUT端子に向かう方向にのみ電流を流す回路であり、第1の昇圧ブロック41の出力端子と第2の昇圧ブロック42の出力端子との間に設けられる。電圧Pout2が電圧Pout1よりも高い場合、昇圧アシスト回路80のIN端子は第1の昇圧ブロック41の出力端子に接続され、昇圧アシスト回路80のOUT端子は第2の昇圧ブロック42の出力端子に接続される。
電圧Pout1と電圧Pout2とが同時に立ち上がる場合、回路に特段の工夫を施さなければ、電圧Pout2は、電圧Pout1に比べて緩慢に立ち上がる。そこで、図1に示す昇圧回路は、電圧Pout2の立ち上がり時間を短縮するために、昇圧アシスト回路80を備えている。電圧Pout1が設定電圧に到達するまでの間、電圧Pout1は電圧Pout2よりも高速に立ち上がる。この間、昇圧アシスト回路80には、IN端子からOUT端子に向かう方向に、すなわち、第1の昇圧ブロック41の出力端子から第2の昇圧ブロック42の出力端子に向かう方向に、電流が流れる。これにより、電圧Pout1が設定電圧に到達するまでの間、電圧Pout2は、昇圧アシスト回路80から補助を受けて、補助を受けない場合よりも高速に立ち上がる。
電圧Pout1は、設定電圧に到達すると、それ以上は上昇しなくなる。一方、電圧Pout2は、補助を受けながら上昇を続け、やがて電圧Pout1に等しくなり、その後も上昇を続ける。ところが、昇圧アシスト回路80は、OUT端子からIN端子に向かう方向には電流を流さないから、電圧Pout2が電圧Pout1よりも高くなった後は、昇圧アシスト回路80には電流が流れない。よって、電圧Pout2が電圧Pout1よりも高くなった後は、昇圧アシスト回路80は、電圧Pout1にも電圧Pout2にも何ら影響を与えない。
以上に示すように、昇圧アシスト回路80は、設定電圧が相対的に高い側の昇圧電圧が設定電圧が相対的に低い側の昇圧電圧よりも低い間は、設定電圧が相対的に高い側の昇圧電圧の立ち上がりを補助し、両者の大小関係が逆転した後は、昇圧電圧に何ら影響を与えない。したがって、昇圧アシスト回路80を備えた昇圧回路によれば、設定電圧が相対的に高い側の昇圧電圧の立ち上がり時間を短縮することができる。
昇圧アシスト回路80には、例えば、図9および図10に示す回路が使用される。図9に示す昇圧アシスト回路80aに含まれるNチャネルトランジスタ81は、上述したように、昇圧アシスト回路80aのIN端子からOUT端子に向かう方向にのみ電流を流すダイオードとして機能する。より詳細には、IN端子の電圧がOUT端子の電圧よりも高い間は、IN端子からOUT端子に向けて電流が流れる。IN端子の電圧をVin、OUT端子の電圧をVout、Nチャネルトランジスタ81のしきい値電圧をVtとした場合、電圧Voutは(Vin−Vt)まで上昇する。
ただし、昇圧アシスト回路80aでは、Nチャネルトランジスタ81のバルク(図9ではBと記載)は、接地電圧に接続されている。このため、電圧Vinが高くなると、基板バイアス効果により、しきい値電圧Vtも高くなり、電圧Voutの最大電圧が低下する。したがって、第2の昇圧ブロック42から出力される電圧Pout2(すなわち、OUT端子の電圧)が、第1の昇圧ブロック41から出力される電圧Pout1(すなわち、IN端子の電圧)よりも高くなった後は、Nチャネルトランジスタ81には電流は流れない。これにより、完全なオフ状態を実現することができる。
このように昇圧アシスト回路80aを備えた昇圧回路によれば、IN端子の電圧がOUT端子の電圧よりも高い間は、電流を流して、OUT端子の電圧の立ち上がりを補助し、両者の大小関係が逆転した後は、完全なオフ状態を実現することができる。
次に、図10に示す昇圧アシスト回路80bについて説明する。IN端子の電圧がOUT端子の電圧よりも高い場合、Nチャネルトランジスタ84のドレイン電圧がゲート電圧よりも低いために、Nチャネルトランジスタ84は導通し、OUT端子の電圧がウェルノードに印加される。また、Nチャネルトランジスタ83のゲート電圧とソース電圧とはほぼ等しくなり、ドレイン電圧は両者よりも高くなるので、Nチャネルトランジスタ83はオフする。したがって、ウェルノードの電圧は、OUT端子の電圧に一致する。
これに対して、OUT端子の電圧がIN端子の電圧よりも高くなった後は、Nチャネルトランジスタ83のゲート電圧よりもドレイン電圧が低いために、Nチャネルトランジスタ83が導通し、IN端子の電圧がウェルノードに印加される。また、Nチャネルトランジスタ84のゲート電圧とソース電圧はほぼ等しくなり、ドレイン電圧は両者よりも高くなるので、Nチャネルトランジスタ84はオフする。したがって、ウェルノードの電圧はIN端子の電圧に一致する。
このように、ウェルノードの電圧は、IN端子の電圧とOUT端子の電圧のうちの低い方に一致する。Nチャネルトランジスタ82のウェルノードには、IN端子の電圧とOUT端子の電圧のうちの低い方が印加されるので、IN端子の電圧がOUT端子の電圧よりも高い場合でも、基板バイアス効果の発生を抑えることができる。また、OUT端子の電圧がIN端子の電圧よりも高くなった後は、PN順方向電流は流れないために、完全なオフ状態を実現できる。
このように、昇圧アシスト回路80bを備えた昇圧回路は、昇圧アシスト回路80aを備えた昇圧回路と同様の効果を奏する。これに加えて、昇圧アシスト回路80bを備えた昇圧回路によれば、IN端子の電圧がOUT端子の電圧よりも高い場合でも、基板バイアス効果の発生を抑え、OUT端子の電圧の立ち上がりをより効率的に補助することができる。
以上、本実施形態に係る昇圧回路について説明したが、この昇圧回路については、各種の変形例を構成することができる。例えば、昇圧回路は、3個以上の昇圧ブロックを備えていても良い。また、各昇圧ブロックに含まれる4相クロック電圧制御回路およびポンプ回路の個数は、互いに異なっていてもよく、4相クロック生成回路の個数よりも少なくてもよい。また、ポンプ回路60を4相クロック以外の多相クロックで駆動してもよい。また、図2から図9に昇圧回路に含まれる各回路の構成例を示したが、これらの回路は一例に過ぎず、例示した以外の回路を使用してもよいことは言うまでもない。
本発明の昇圧回路は、回路規模が小さく、動作効率が高く、消費電流が少ない等の特徴を有するので、フラッシュEEPROM等の不揮発性メモリやこれを搭載したマイクロコンピュータ等に利用することができる。
本発明の実施形態に係る昇圧回路の構成を示すブロック図 図1に示す昇圧回路に含まれる発振回路の構成例を示す図 図1に示す昇圧回路に含まれる4相クロック生成回路の構成例を示す図 図3に示す4相クロック生成回路に含まれるセレクタの構成例を示す図 図1に示す昇圧回路に含まれる4相クロック遅延回路の構成例を示す図 図1に示す昇圧回路に含まれる4相クロック伝達制御回路の第1の構成例を示す図 図1に示す昇圧回路に含まれる4相クロック伝達制御回路の第2の構成例を示す図 図1に示す昇圧回路に含まれるポンプ回路の構成例を示す図 図1に示す昇圧回路に含まれる昇圧アシスト回路の第1の構成例を示す図 図1に示す昇圧回路に含まれる昇圧アシスト回路の第2の構成例を示す図 図3に示す4相クロック生成回路のタイミングチャート 図6に示す4相クロック伝達制御回路のタイミングチャート 図7に示す4相クロック伝達制御回路のタイミングチャート 図7に示す4相クロック伝達制御回路において、第1のタイミングで4相クロックの伝達を停止する場合を示すタイミングチャート 図7に示す4相クロック伝達制御回路において、第2のタイミングで4相クロックの伝達を停止する場合を示すタイミングチャート 従来の昇圧回路の構成を示すブロック図 従来の昇圧回路に含まれる4相クロック生成回路の構成例を示す図 従来の昇圧回路に含まれるポンプ回路の構成例を示す図 図17に示す4相クロック生成回路のタイミングチャート
符号の説明
10…発振回路
15…リングオシュレータ
20…4相クロック生成回路
30…4相クロック遅延回路
41…第1の昇圧ブロック
42…第2の昇圧ブロック
50…4相クロック伝達制御回路
51、52、56、57、58…ラッチ回路
53、59…クロックマスク回路
60…ポンプ回路
61、62、63、64…昇圧セル
67…電圧リセット回路
70…検知回路
80…昇圧アシスト回路
81、82、83、84…Nチャネルトランジスタ
100…発振クロック
200…4相クロック

Claims (8)

  1. 多相クロックに基づき動作する昇圧回路であって、
    位相差を有する複数の発振クロックを出力する発振回路と、
    前記発振クロックの位相差に基づき多相クロックを生成する多相クロック生成回路と、
    前記多相クロックに基づき、互いに異なるレベルの複数の昇圧電圧を発生させる複数のポンプ回路と
    前記ポンプ回路で発生した昇圧電圧と予め定めた設定電圧とを比較し、昇圧電圧が設定電圧よりも低い場合には第1の値を取り、昇圧電圧が設定電圧よりも高い場合には第2の値を取る制御信号を出力する検知回路と、
    前記制御信号に従い、前記多相クロックを前記多相クロック生成回路から前記ポンプ回路まで伝達させるか否かを制御する多相クロック伝達制御回路とを備え
    前記多相クロック伝達制御回路は、前記多相クロックの伝達を停止するときには、前記多相クロックを停止時点の値に固定し、前記多相クロックの伝達を再開するときには、前記多相クロック生成回路で生成された多相クロックが前記停止時点の値に一致したときから、伝達を再開することを特徴とする、昇圧回路。
  2. 前記多相クロック伝達制御回路は、
    前記多相クロックの1周期ごとに前記制御信号を記憶する制御信号記憶回路と、
    前記制御信号記憶回路に記憶された値が前記第1の値であるときには、前記多相クロックを通過させ、それ以外のときには、前記多相クロックを所定の値に固定するクロックマスク回路とを含む、請求項に記載の昇圧回路。
  3. 前記多相クロック伝達制御回路は、
    前記多相クロックの1周期ごとに、互いに異なるタイミングで前記制御信号を記憶する複数の制御信号記憶回路と、
    前記制御信号記憶回路に記憶された値のいずれかが前記第1の値から前記第2の値に変化したときに、当該変化が起こったタイミングを記憶するタイミング記憶回路と、
    前記制御信号記憶回路に記憶されたすべての値が前記第1の値であるときには、前記多相クロックを通過させ、それ以外のときには、前記タイミング記憶回路に記憶されたタイミングに応じた所定の値に前記多相クロックを固定するクロックマスク回路とを含む、請求項に記載の昇圧回路。
  4. 前記多相クロックを遅延させる多相クロック遅延回路をさらに備え、
    前記ポンプ回路には、前記多相クロック遅延回路によって互いに異なる時間だけ遅延した多相クロックが供給されることを特徴とする、請求項に記載の昇圧回路。
  5. 前記ポンプ回路の出力端子の間に、相対的に低い昇圧電圧が出力される低電圧出力端子から、相対的に高い昇圧電圧が出力される高電圧出力端子に向かう方向にのみ電流を流す昇圧アシスト回路をさらに備えた、請求項に記載の昇圧回路。
  6. 前記昇圧アシスト回路は、ドレインおよびゲートが前記低電圧出力端子に接続され、ソースが前記高電圧出力端子に接続され、バルクが接地されたNチャネルトランジスタを含むことを特徴とする、請求項に記載の昇圧回路。
  7. 前記昇圧アシスト回路は、
    ドレインおよびゲートが前記低電圧出力端子に接続され、ソースが前記高電圧出力端子に接続された第1のNチャネルトランジスタと、
    ドレインが前記低電圧出力端子に接続され、ゲートが前記高電圧出力端子に接続された第2のNチャネルトランジスタと、
    ドレインが前記高電圧出力端子に接続され、ゲートが前記低電圧出力端子に接続された第3のNチャネルトランジスタとを含み、
    前記第2および第3のNチャネルトランジスタのソースは、いずれも、前記第1から第3のNチャネルトランジスタのバルクに接続されていることを特徴とする、請求項に記載の昇圧回路。
  8. 記ポンプ回路は、直列に接続された複数の昇圧セルを含み、
    各前記昇圧セルは、
    前段回路の出力電圧を次段回路に転送する電荷転送トランジスタと、
    一方の電極が前記電荷転送トランジスタの出力に接続され、他方の電極に前記多相クロックのうち第1のクロックが印加される出力電圧昇圧用容量と、
    一方の電極が前記電荷転送トランジスタのゲートに接続され、他方の電極に前記多相クロックのうち第2のクロックが印加されるゲート電圧昇圧用容量と、
    前記電荷転送トランジスタの入力とゲートとを接続するか否かを切換えるスイッチトランジスタと、
    与えられたリセット制御信号に従い、前記電荷転送トランジスタのゲート電圧を所定の電圧にリセットする電圧リセット回路とを有し、
    前記電荷転送トランジスタのウェルおよび前記スイッチトランジスタのウェルには、初段の前記昇圧セルでは、前記リセット制御信号の否定信号が印加され、初段以外の前記昇圧セルでは、前段回路の出力電圧が印加されていることを特徴とする、請求項1に記載の昇圧回路。
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