JP4262853B2 - 原水ホースプラグ接続手段を備える浄水器 - Google Patents
原水ホースプラグ接続手段を備える浄水器 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルタカートリッジの原水注入端に原水接続ホースを簡単に接続できるようにした浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】
水道水をはじめとする生活用水の品質低下にともない、数多くの浄水器が提案され、利用されている。家庭用の水道に直接取り付ける小形のものも多く市販されている。そのようなものは、比較的簡単に取り付けられるようになっているが処理能力に制限がある。中形または営業用の厨房でも使用できる据え置き形のものについても多くの提案がなされている。そのような浄水器では、通常原水の圧力(例えば水道水の圧力)で原水をカートリッジに導入するために、ホースがはずれないように比較的頑丈な締めつけ金具を用いて固定する場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように原水源と浄水器の接続が簡単ではなく、主婦が簡単に行えないことから、当初は浄水器提供者が販売先に出向いて設置する必要があった。また一端設置すると、簡単に取り外して設置位置を変更することは容易ではない。
本発明の目的は、フィルタカートリッジの原水注入端に原水接続ホースを簡単に着脱接続できるようにした原水ホースプラグ接続手段を備える浄水器を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明による原水ホースプラグ接続手段を備える浄水器は、基本的には、原水圧で原水を浄水器に導入して浄水器のフィルタで浄化して取り出す浄水器において、外周にクリック溝を備えた前記原水ホースプラグと、
浄水器に設けられた固定スリーブと、
前記固定スリーブ内に同軸に設けられたホースプラグ受け筒と、
前記受け筒から出没して前記クリック溝に係合離脱するクリック手段と、
カム手段を備え、
前記固定スリーブとホースプラグ受け筒間に回転可能に設けられ、前記クリック手段の出没を制限するホースロックつまみとから構成されている。
前記原水ホースプラグの先端にはOリングが配置されており、前記クリック溝の下流で前記ホースプラグ受け筒と水密を保って構成されている。
前記クリック手段として1個または複数の鋼球を用いることができる。
前記ホースロックつまみには、原水ホースの着脱可能位置を示すインデックスを付しておくことができる。
本発明による請求項1記載の装置を実施例に対応させて、説明する。
原水圧で原水を下側側面から浄水器のフィルタ室に導入し浄化して取り出す浄水器であって、
基部で原水ホース30に結合し先端外周に周状のクリック溝17aを備える原水ホースプラグ17と、
浄水器の下端側面に固定されている管状の固定スリーブ15と、
前記浄水器のフィルタ室に連通する管状の側路12aと、
側路12a端に設けられホースプラグ17の先端が挿入される受け筒(図2の側路12aに連接された鍔状部分の右側のクリックボール13に対応する筒状部分)と、
一端にインデックスを有する管状のホースロックつまみ14と、
ホースロックつまみ14の内周の規制を受け前記受け筒の孔からホースプラグ17のクリック溝17aに臨まされるクリックボール13と、を備え、
ホースロックつまみ14は前記インデックスを固定スリーブ15より外側に出した状態で回転可能に配置され、
ホースプラグ17がホースロックつまみ14に挿入され、先端が前記受け筒に挿入され側路12a端に対面させられ、
ホースロックつまみ14のクリックボール13に対応する面は、円周カム状であり、
ホースロックつまみ14を回転させることにより、クリックボール13をホースプラグ17のクリック溝17aに押し出す位置と、退避する位置のいずれかに位置させ、ホースプラグの固定または引き抜きを可能にしたことを特徴とする。
請求項2記載の浄水器は、請求項1記載の原水ホースプラグ接続手段を備える浄水器において、
原水ホースプラグ17の先端にはOリング16が配置されており、クリック溝17aの下流でホースプラグ17の受け筒と水密を保つことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下図面等を参照して本発明による浄水器の実施の形態を説明する。図1は、本発明による浄水器の実施例を示す断面図。図2は、本発明による浄水器の実施例を展開して示した図である。スパウトヘッド1には、スパウト5が一体に設けられており、ここから浄水が供給される。締め込みハンドル2は、カートリッジ9の先端部の雄ねじに結合する雌ねじを持っていて、ボディ8を締めつけ固定しいる。スパウト入水管4は、カートリッジ9の頂部の孔にOリング6により水密に結合させられており、スパウト入水管4を介してカートリッジ9を通過した水がスパウトヘッド1からスパウト5に供給さる。締め込みハンドル2は、ストッパリング3とスパウトヘッド1で挟みつけられており、スパウトヘッド1、スパウト5、スパウト入水管4は、カートリッジ9に対して一体に回転して給水方向を規定する。
【0006】
カートリッジ9は、前述した上側部分(蓋部)9aと、これに結合させられる胴部9bから構成され、胴部の底中央部にはストッパリング19を用いて、1枚または2枚のフィルタ18が着脱可能に設けられている。カートリッジ9内にはよく知られているように、種々のフィルタ材料、原水活性化材料が挿入されている。これ等のフィルタ材料のカートリッジ9内への充填は、上側部(蓋部)9aを外した状態で行われる。
【0007】
この実施例ではフィルタ18を2枚使用する例を示しているが、フィルタ18は多孔性のセラミック板で、その枚数または使用時間は原水の品質に基づいて決められる。極めて良質な水で汚濁成分が皆無で、原水を活性化すれば足りる場合、および極端な場合は不要であるか、または1枚を交換しないで長時間使用できる。
カートリッジ9の胴部9bの底には開口筒9cが設けられており、この筒9cの内部にフィルタ18が交換可能に嵌入されている。この開口筒9cの外面には、後述するベース11にねじ結合するための雄ねじが設けられている。
【0008】
ベース11は前述したカートリッジ9の9cに結合させられる11a、およびボディ8の下端に結合させられる11bを外周上側に備えている。
中央で下側に向かい、カートリッジ9のフィルタに対面する開口をもつ筒11cが設けられており、この筒11cにメインパイプ12が結合されている。メインパイプ12の側路12aに連接された鍔状の部分は、固定スリーブ15の中心側の端面(図1、図3参照)に接続され固定スリーブ15を介してベース11の側面に固定支持されている。
側路12aに連続する先端部(固定スリーブ15内に突出して受け筒を構成する部分)の管壁を貫通してクリックボール13を一対受け入れる孔が2個設けられている(図2参照)。
この孔の側路内面側は、クリックボール(鋼玉)13の直径よりも小さく、クリックボール13の一部を側路12a内に臨ませることができるが、クリックボール13が側路12aに落下しないようにしてある。固定スリーブ15とメインパイプ12の側路12aに連続する前記受け筒を形成する部分間には、ホースロックつまみ14が回転可能に挿入されている。このホースロックつまみ14のクリックボール13に対応する面は、円周カム状になっている。ホースロックつまみ14を回転させることにより、クリックボール13をホースプラグ17の溝に押し出す位置と、退避する位置のいずれかに位置させることができるようになっている。
【0009】
この実施例では、図2に示されているように、ホースロックつまみ14の先端側、ベース11の外に現れる部分にはインデックスが付されており、この部分を固定スリーブ15の特定の角度位置に合わせたときに、ホースプラグ17を挿入または引き抜くことができるようになっている。この位置でホースプラグ17を挿入してホースロックつまみ14を回転させて、ホースプラグ17とホースの組立をベース11にロックすることができる。なおホース30は、原水源例えば水道の蛇口に接続されている。
【0010】
図3は、ホースプラグ17とメインパイプ12の側路12aとの結合状態をさらに詳しく説明するための拡大図である。ホースプラグ17の竹の子部分にはホース30が結合されており、このホース30を介して原水が供給される。ホースプラグ17の先端近辺に、メインパイプ12の側路12aとホースプラグ17の先端間を水密に保つためのOリング16が設けられている。ホースロックつまみ14を、クリックボール13をホースプラグ17の溝17aから退避することができる位置(図示の位置)にしてホースプラグを挿入して、ホースロックつまみ14を回転させて、クリックボール13がホースプラグ17の溝17aから退けない位置に戻すと、ホースプラグ17は固定される。ホースプラグ17を取り外すときは、クリックボール13をホースプラグ17の溝17aから退避することができる位置(図示の位置)にしてホース30を引き抜けば良い。
【0011】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明による浄水器は、原水圧で原水を浄水器に導入して浄水器のフィルタで浄化して取り出す浄水器であって、外周にクリック溝を備えた原水ホースプラグと、浄水器に設けられた固定スリーブと、前記固定スリーブ内に同軸に設けられたホースプラグ受け筒と、前記受け筒から出没して前記クリック溝に係合離脱するクリック手段と、カム手段を備え、前記固定スリーブとホースプラグ受け筒間に回転可能に設けられ、前記クリック手段の出没を制限するホースロックつまみとから構成されている。したがって、着脱が容易であり、装着後はロックされているから、原水圧で外れる等の問題はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による浄水器の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明による浄水器の実施例を示す展開して示した図である。断面図である。
【図3】本発明による原水ホースプラグ接続手段を備える浄水器の接続部を拡大して示した図である。
【符号の説明】
1 スパウトヘッド
2 締め込みハンドル
3 ストッパリング
4 スパウト入水管
5 スパウト
6 Oリング
7 蓋
8 ボディ
9 カートリッジ
10 Oリング
11 ベース
12 メインパイプ
13 クリックボール(4φ鋼玉)
14 ホースロックつまみ
15 固定スリーブ
16 Oリング
17 ホースプラグ
18 プレフィルタ(焼結板)
19 ストッパリング
30 ホース
Claims (2)
- 原水圧で原水を下側側面から浄水器のフィルタ室に導入し浄化して取り出す浄水器であって、
基部で原水ホースに結合し先端外周に周状のクリック溝を備える原水ホースプラグと、
浄水器の下端側面に固定されている管状の固定スリーブと、
前記浄水器のフィルタ室に連通する管状の側路と、
前記側路端に設けられ前記ホースプラグの先端が挿入される受け筒と、
一端にインデックスを有する管状のホースロックつまみと、
前記ホースロックつまみの内周の規制を受け前記受け筒の孔から前記ホースプラグのクリック溝に臨まされるクリックボールと、を備え、
前記ホースロックつまみは前記インデックスを前記固定スリーブより外側に出した状態で回転可能に配置され、
前記ホースプラグが前記ホースロックつまみに挿入され、先端が前記受け筒に挿入され前記側路端に対面させられ、
前記ホースロックつまみの前記クリックボールに対応する面は、円周カム状であり、
前記ホースロックつまみを回転させることにより、前記クリックボールを前記ホースプラグのクリック溝に押し出す位置と、退避する位置のいずれかに位置させ、ホースプラグの固定または引き抜きを可能にしたことを特徴とする原水ホースプラグ接続手段を備える浄水器。 - 前記原水ホースプラグの先端にはOリングが配置されており、前記クリック溝の下流で前記ホースプラグの受け筒と水密を保つ請求項1記載の原水ホースプラグ接続手段を備える浄水器。
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