JP4261341B2 - 糸アセンブリを含む工業用ファブリック - Google Patents

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Description

本発明は、一般に、縦糸の組織及び横糸の組織の一方または両方が、実質的に工業用ファブリック中の製織経路全体にわたって、概して、連続的に隣接して互いに接触するように組織化され配列されている、少なくとも第1の糸及び第2の糸によって形成された糸アセンブリからなり、少なくとも1つの横糸の組織及び少なくとも1つの縦糸の組織を有する製織された工業用ファブリックに関する。上記糸アセンブリを形成する糸の構成、方向、表面特性及び形状は、最終用途の要求に合うように選択することができる。
本発明は、特に、製紙や、製紙機械等の中において、ウェブ(web)を成形、脱水及び搬送する際に補助するための関連するろ過用途に適している、改良された工業用ファブリックに関する。製紙機械用のファブリックの要求及び好ましい特性は、上記ファブリックが使用されようとする上記製紙機械の特定の部分及び製造される紙製品により変化する。それらのファブリックの大部分は、製織構造からなる。単層構造、二重層構造あるいは三重層構造を有する多くの種類のものが公知である。それらのファブリックは、公知の技術に従って、平坦またはエンドレスに製織されており、また、上記製紙機械への設置を容易にするために継ぎ合わされている。
製紙機械のファブリックは、一般に、多くの物理的要求を同時に満たさなければならず、すなわち、該ファブリックは、寸法が安定していなければならず、また、該ファブリックがさらされる応力に耐えるために、適度に高い引っ張り強度を有していなければならず、該ファブリックは、高温及び高圧縮負荷に耐えなければならず、さらに該ファブリックは、上記機械の支持面上で該ファブリックの動きによって生じる摩耗の影響に適度に耐えなければならない。他の要求も知られている。それらの要求のうちの少なくともいくつかを満たすために、製紙機械のファブリックの製造会社は、ファブリック面の一方または両面を最終用途条件のためにカスタマイズすることができる、様々な製織デザイン及びファブリック構造を開発してきた。その実行のための1つの方法は、上記縦糸の組織及び横糸の組織の一方または両方における上記糸を、各組織の個々の糸が、互いに垂直方向に位置合わせされるように積層することである。
積層された縦糸および/または横糸からなる工業用製織ファブリックは公知である。例えば、Gaisserに対する米国特許第5,066,532号明細書及び同第5,857,497号明細書、Leeに対する米国特許第5,167,261号明細書、同第5,092,373号明細書及び同第5,230,371号明細書、Crosbyらに対する米国特許第6,158,478号明細書、Josefらに対する米国特許第5,503,196号明細書、およびKositzkeに対する米国特許第5,503,196号明細書を参照。その他のものも知られており用いられる。該積層された縦糸および/または横糸からなる公知のファブリックは、少なくとも二重層構造であり、該構造が、縦糸または横糸の一方または両方からなる少なくとも2つの組織を有するということになる。これらの公知のファブリックにおいて、一方の糸の組織からの上記縦糸または横糸の一方または両方の少なくとも一部は、上記製織ファブリック構造における上記第2の糸の組織において、対応するファブリックの上で垂直方向に積層された関係になるように、製織パターンで配列されている。
一方の組織の構成糸の少なくとも一部の各々が、第2の組織の対応する糸上に垂直方向に積層されて、例えばペアを形成する、全ての公知のファブリックにおいては、ペアの構成糸は、該ファブリックにおける全経路長に対して密接に接触していない。そこには常に、製織の繰り返しにおける積層されたペアの間に配列された、少なくとも1つの介在する糸がある。これは、それらの従来のファブリックの少なくともいくつかの上記製織パターンが、この位置で一方が他方の上に保持されるように、該積層された糸をそれらの垂直方向に安定させるようにデザインされているからである。
上記縦糸および/または横糸が垂直方向に積層されている従来のファブリックは、上記構成糸の少なくとも一部が積層されていない他のファブリックよりも、多くの利点を備えている。例えば、該積層された糸の製織経路は、一方の糸の組織が、一方のファブリック面のみの一部を形成するとともに、他方の糸の組織が、反対側のファブリック面の一部を形成するように配列することができる。この構成は、その効力を有する寿命を延ばすために、耐熱または耐摩耗材を上記ファブリックの一方の面上に配置するのに利用できる。ある製織構造においては、積層された糸の組織を有するファブリックは、糸の組織が積層されていないファブリックと比較した場合に、改良された継ぎ合わせ強度及び低減された継ぎ合わせマーキングを実現できる。また、安定したファブリック構造において比較的高い透気度及び開放領域、非積層デザインと比較した場合に、増加したファブリック表面領域の接触及び円滑性、およびファブリックの縦糸充填の向上を実現することも可能である。従って、従来技術においては、積層された糸組織を有するファブリックが、構成糸が非積層関係で配列されているファブリックと比較して、その意図された最終用途により、多くの利点をもたらすことができることが認識される。
しかし、現在、それらの公知のファブリックが、上記構成糸が配列される方法によるいくつかの制約を受けることが認識されている。まず第一に、一方の糸組織の構成糸の1つを一方のファブリック面上の大部分に配列できるようにして、上記第2の糸組織の構成糸を上記反対側のファブリック面上の大部分に配列する、利用可能な製織デザインの数は、多少限定される。第二に、上記反対側のファブリック端部を接合するための高強度、低継ぎ合わせマーキングを生成する、それら従来のファブリック構造に用いることができる継ぎ合わせデザインの数も限定される。第三に、単層のファブリック(縦糸及び横糸の単一の組織を有するもの)においては、(例えば、一方の表面に、コーティングを施したり、あるいは、非製織芯またはフィルム等の素材からなる追加的な層を施すことにより)上記ファブリックを後処理することなく、異なる糸材を、該ファブリック表面の各々の上に設けることは不可能である。
従って、2つの対向するファブリック表面を異ならせることが可能な、選択されたデザインからなる工業用製織ファブリックを形成できる場合には、上記継ぎ合わせが、シートを汚す可能性を低減し、かつ高強度であり、継ぎ目ループを該ファブリックの平面に対して直交させることができ、かつ改善された経済的な製造も提供することが望ましいであろう。
従って、本発明は、その構造が、上述した従来の欠点を少なくとも改善しようとする、工業用ファブリック、特に、製紙機械のファブリックまたはろ過ファブリックを提供しようとするものである。
現在、複数の糸アセンブリを用いて工業用ファブリックを製織または構成することが可能であることがわかっている。該糸アセンブリは、上記ファブリックにおける縦糸組織及び横糸組織のいずれかまたは両方として用いることができる。各糸アセンブリは、他方の組織からの糸が、上記ファブリックのどの糸部材の間にも介在していない状態で、該工業用ファブリックの全体において、製織経路全体にわたって、概して連続的に接触するように配列されている、少なくとも2つの糸部材で構成される。
の主要な実施形態において、本発明は、複数の横糸と織り合わされた複数の縦糸を備える、製織された工業用ファブリックであって、
a)前記複数の縦糸の少なくとも一部が、複数の糸アセンブリを含み、
b)前記複数の糸アセンブリの各々が、少なくとも第1及び第2の糸で構成されており
c)前記第1及び第2の糸が、ファブリック面に対してほぼ垂直方向に重ねられ、かつ実質的に前記ファブリックの全体にわたって、互いに概して連続かつ隣接して接触するように、前記製織されたファブリック内に配列されている製織された工業用ファブリックを提供する
本発明を説明する目的のために、図面には、現在好適である実施形態が示されている。しかし、本発明が、図示の正確な構成及び手段に限定されないことを理解されたい。
以下の説明においては、いくつかの用語を、便宜上のためだけに用い、該用語は限定するものではない。本願明細書中で用いているように、「糸アセンブリ」という用語は、上記ファブリックにおいて、本質的に1つの糸として一緒に製織されている、2つまたはそれ以上の糸、好ましくは単繊維からなる群を指す。糸アセンブリにおける2つまたはそれ以上の糸は、上記ファブリックの継ぎ目領域を除いて、工業用ファブリック全体の製織経路全体にわたって、概して連続的に隣接して接触するように、概して垂直方向に積層された構成で保持される。1つの糸アセンブリにおける全ての糸は、上記ファブリック全体にわたって同じ経路をたどり、かつ随意に、隣接する上記反対側のファブリック端部における継ぎ合わせ領域を除いて、該糸アセンブリの経路の概して全長にわたって、(該糸アセンブリを断面で見た場合に)互いに対して、同じ相対方向を維持する。上記糸は、概して矩形状、四角形、台形の断面を有してもよく、または、他のどのような幾何学形状を有してもよい。糸アセンブリは、該糸アセンブリを含む上記構成糸が、互いの周りに、および概して中心長手方向の糸軸の周りに、より合わせられたり、よられたり、あるいは絡み合わせられたりしていない点で、マルチフィラメント糸と性質が異なる。
「右」、「左」、「下方」及び「上方」という語は、参照する図面における方向を示す。「内部へ」及び「外部へ」という語は、それぞれ、上記工業用ファブリック及びその指し示された部分の幾何学的中心の方への方向及び該中心から離れていく方向を指す。本明細書及び特許請求の範囲で用いられている「MD」及び「CMD」という語は、それぞれ、「製紙機械の縦方向(machine direction)」及び「製紙機械の横方向(cross−machine direction)」を意味し、製紙機械の中を通る上記ファブリックの動きの方向及び該ファブリックの平面における該方向と垂直な方向を指す。詳細な説明の全体において、上記MD糸もまた縦糸と呼び、上記CMD糸も横糸と呼ぶ。この説明は、本発明のファブリックが、好ましくは平坦に製織されている場合に適切である。本発明の上記ファブリックが、エンドレスに製織される場合、上記MD糸は上記横糸であり、かつ上記CMD糸は上記縦糸であることを理解されたい。また、請求項及び本明細書の対応する部分で用いタレテイル「1つの」という語は、特に断わりがない限り、「少なくとも1つの」を意味する。
図面について詳細に説明すると、全体を通して、同じ数字は同じ構成要素を示し、図1〜図30は、10A、10B、10C、10D、10Eで示される、本発明による工業用ファブリックの好適な実施形態を示す。工業用ファブリック10A〜10Eは、各々が、他方の上部に一方がある状態で直接的に積層された少なくとも第1及び第2の糸14A、14Bを有する糸アセンブリ12を有する。異なる材質で形成された第1及び第2の糸14A、14Bを用いることにより、上記工業用ファブリックの面16、18は、それぞれ、各ファブリック面16、18の物理的表面特性をカスタマイズできるようにする経済的な方法で別々の素材により大部分を形成することができる。本発明は、様々な工業用製織ファブリックを生産するのに用いることができるが、本発明に従って生産される工業用ファブリック10A〜10Eの好適な用途は、製紙機械のファブリックまたはろ過装置10A〜10Eとしてである。糸アセンブリ12の糸14A、14Bは、他方の上部に一方がある状態で直接的に積層されているように図示及び説明されているが、これは、便宜上のみによるものである。糸14A、14Bは、図示のように他の方法で配列してもよい。
本発明の工業用製織ファブリック10A〜10Eは、平織り法を用いて製造されることが好ましい。しかし、当業者は、ファブリック10A〜10Eを、本発明の範囲を逸脱することなく、エンドレス製織を用いて形成することができることを、本開示から認識するであろう。
図1〜図10は、5つの好適な工業用ファブリック10A〜10Eのための製織物を示す。以下、好適な製織物について詳細に説明する。しかし、好適な製織物について説明する前に、本発明のファブリック10A〜10Eの一般的な説明をさらに記載しておく。
図1、3、5、7、9について説明すると、工業用ファブリック10A〜10Eは、複数のMD糸20と織り合わされた複数のCMD糸22を含む。複数のMD糸20と複数のCMD糸22のうちの一方の少なくとも一部は、実質的にファブリック10A〜10Eの全体にわたって互いに概して接触するように、他方の上部に一方がある状態で直接積層された第1及び第2の糸14A、14Bを有する複数の糸アセンブリ12を備える。図示の好適な実施形態においては、MD糸20の少なくとも一部は、糸アセンブリ12で構成されている。図示はしていないが、CMD糸22の少なくとも一部も、糸アセンブリ12で構成することができる。以下に詳述するように、(図11〜図15及び図27〜図30に示す)継ぎ目端部24に近接するファブリック10A〜10Eの一部は、複数の継ぎ目ループ28を有する継ぎ目領域26を形成する。
継ぎ目ループ28を形成するMD糸20のうちのいくつかは、継ぎ目領域26における一対のCMD糸22の間で伸びることができる。従って、当業者は、その間に伸びる横方向の糸によって、第1及び第2の糸14A、14Bを、他方の上部に一方がある状態で直接積層することができるとともに、該糸が、実質的にファブリック10A〜10Eの全体において、互いに概して接触していることをこの開示から認識するであろう。また、当業者は、積層された第1及び第2の糸14A、14Bを分離して、継ぎ目端部24に近接する継ぎ目ループ28(後にさらに説明する)を形成することができるとともに、該糸がなお、実質的にファブリック10A〜10Eの全体において、互いに概して接触していることをこの開示から認識するであろう。
MD糸20の少なくとも一部は、一組の糸14A、14Bであってもよい糸アセンブリ12を含むことが好ましい。別法として、CMD糸22の少なくとも一部が糸アセンブリ12を含むことが好ましいが必ずしも必要ではない。図28〜30に示すように、MD糸20の少なくとも一部及びCMD糸22の少なくとも一部は、本発明の範囲を逸脱することなく、糸アセンブリ12を含むことも可能である。
第1の糸14Aが第1の素材で形成され、かつ第2の糸14Bが、該第1の素材とは異なる第2の素材で形成されていることが好ましいが、必ずしも必要ではない。第1の糸14Aは、好ましくは、必ずしも必要ではないが、糸アセンブリ12の各々において、第2の糸14Bの概して上に配置されている。第1及び第2の糸14A、14Bの間の積層関係は、ファブリック10A〜10Eの上方の面を第1の糸14Aによって概して形成させ、かつファブリック10A〜10Eの下方の面を第2の糸14Bによって概して形成させる。特定の素材からなる糸によって、各ファブリック面16、18を形成することにより、ファブリック10A〜10Eの表面が、異なる物理的表面特性を有することが可能になる。本発明のファブリック10A〜10Eを製紙機械のファブリックに使用する場合、ファブリック10A〜10Eは、上方の製紙側の面18と下方の機械側の面16とを有し、各面は、適切な糸素材及び糸特性を選択することにより、特定の物理的表面特性を有するようにカスタマイズすることができる。
糸アセンブリ12の第1及び第2の糸14A、14Bは、製織前に、アセンブリとして予め積層しておくことが好ましいが、必ずしも必要ではない。これにより、積層されたMD糸20がヘドルの中を一緒に動くことが可能になるとともに、CMD横糸またはフィラーである糸22が、MD糸20によって形成された杼口に挿入される。別法として、糸アセンブリ12は、共通のへドル内を別々に通し、あるいは、隣接するヘドル内を通して、製織中に積層することができる。
工業用ファブリック10A〜10Eが、一旦、このようにして形成されると、製紙側の面であってもよいファブリック10A〜10Eの第1の面18は、上記第1の素材に対応する物理的特性を有し、また、上記機械側の面であってもよい、第2の面16は、上記第2の素材に対応する物理的特性を有する。第1及び第2の素材の可能な組み合わせは、それぞれ、ポリフェニレンサルファイド(PPS)と改質ポリシクロヘキサメチレンフタル酸(PCTA)、PPSとポリエチレンテレフタレート(PET)、およびPCTAとPETである。しかし、当業者は、本発明の範囲を逸脱することなく、ファブリック10A〜10Eの機械側の面16及び製紙側の面18に付与すべき所望の物理的特性により、他の素材を選択することができることを本開示から認識するであろう。
第1の糸14Aは、所望の表面特性をファブリック10A〜10Eの製紙側の面18に与えるように織り込まれることが好ましいが、必ずしも必要ではない。第1の糸14Aは、その上にうねを設けること、その中に溝を設けること、ラフニング、および/またはその上にコーティングを施すことのうちの1つにより織り込むことができる。別法として、機械側の面16は、本発明の範囲を逸脱することなく、同様の織り込んだ糸を組み込むことが可能である。糸14A、14Bは、異なるサイズでもよく、また、上記機械側の面に厚い糸及び薄い糸を交互に配列されるように配列してもよい。このようにして、溝のあるファブリック面を形成することができる。
図16〜19及び22について説明すると、本発明のファブリック10A〜10Eは、第1及び第2の糸14A、14Bが、ミスアライメントを阻止するように協働して結合するような相補的な断面形状を有する第1及び第2の糸14A、14Bと一体形成することができる。第1及び第2の糸14A、14Bを結合することにより、ファブリック10A〜10Eは、(その上を浮糸34が通る横方向の糸の数によって判断されるように)他の可能性のある例より長い浮糸34を有することができる。より長い浮糸34を有するファブリック10A〜10Eは、シートに対してより大きな摩耗領域及び接触領域を有するファブリックを形成することができる。
図16について説明すると、第1の糸14Aは、その中に、第2の糸14Bを収容するための溝50を有する、概して矩形状断面形状を有することが可能である。図17について説明すると、第2の糸14Bは、第1の糸14Aの溝50に係合する突出した半円形部分を有する概して矩形状断面形状を有することが可能である。図18について説明すると、図16の結合糸は、第1の糸14Aと共に、第2の糸14Bを包囲する第3の糸52を含むことができる。図19について説明すると、第2の糸14Bは、第1の糸14Aの対応する形状の溝50と結合される概して台形の突起部を含む。図22について説明すると、第1の糸14Aは、第2の糸14Bをその中に押し込むことができるようにするために、一方の側の中に配置された径方向の間隙32を有する概して環状形状を有する。好適な結合断面糸形状を示したが、当業者は、本発明が、特定の結合断面糸形状に限定されず、不規則な結合糸形状等のどのような糸形状を含んでもよいことを認識するであろう。図28〜30は、CMD糸22として用いられる、相補的な断面結合形状を有する第1及び第2の糸14A、14Bを示すが、当業者は、MD20も、相補的な断面結合形状を有する第1及び第2の糸14A、14Bと一体形成できることを認識するであろう。固い糸アセンブリ12を形成するために結合する、積層された第1及び第2の糸14A、14Bを用いることにより、糸アセンブリ12の少なくとも一部が、少なくとも4つの横方向の糸の上に好ましくは伸びる浮糸34を形成することが可能になる。結合断面形状を有する第1及び第2の糸14A、14Bは、ファブリック10A〜10Eが、より長い露出した浮糸34を有することを可能にするより少ない横方向のずれをうける。
図20、24について説明すると、本発明のファブリック10A〜10Eは、少なくとも2つの第1の糸14Aの各々が、ファブリック10A〜10Eのほぼ全体にわたって、概して第2の糸14Bと接触するような、第2の糸14Bとの積層関係にある複数の第1の糸14Aを有する糸アセンブリ12を含むことができる。当業者は、少なくとも2つの第2の糸14Bを、単一の第1の糸14Aとの積層関係で配置することができること、および第1の糸14Aが、本発明の範囲を逸脱することなく、ファブリック10A〜10Eの製紙側の面16または機械側の面18のいずれかを形成することができることを、本開示から認識するであろう。
単一の糸14Aまたは14Bを、少なくとも2つの糸14B、14Aと共に積層する場合には、第1の糸14Aが、少なくとも2つの第2の糸14Bを収容するための糸収容面36を形成する、概して矩形状断面形状を有することが好ましいが、必ずしも必要ではない。少なくとも2つの積層された糸14Aまたは14Bを収容するために、少なくとも1つの糸収容溝が、糸収容面36に設けられていることが好ましい。別法として、その上に伸びる少なくとも2つの糸14Aまたは14Bの各々に対して、糸収容面36を形成する該糸と、その上に積層された少なくとも2つの糸との間のミスアライメントを防ぐために、独立した糸収容溝を糸収容面36内に設けることができる。図24に示すように、少なくとも2つの第1の糸14A(または、ファブリック10A〜10Eにより第2の糸14B)は、それぞれ、概して矩形状の断面形状を有することができる。図21に示すように、少なくとも第1及び第2の糸14A、14Bは、各々、第1及び第2の糸14A、14Bが、連続的に隣接して接触している場合に、結果として生じる糸アセンブリが、概して円形断面を有するように、概して半円形断面を有することができる。
本発明のファブリック10A〜10Eは、上記MDまたはCMD方向のいずれかに異なる厚みを有する、積層された第1及び第2の糸14A、14Bを用いて形成することができる。すなわち、ファブリック10A〜10Eは、第1の断面積及び断面形状を有する第1の糸14Aと、該第1の断面積及び断面形状とは異なる第2の断面積及び断面形状を有する第2の糸とで構成することができる。
図25について説明すると、ファブリック10A〜10Eは、各々が、第1の糸14Aを第2の糸14Bに結合することができる、複数の相補的な、離間した突出部38を有する第1及び第2の糸14A、14Bを含む、MDまたはCMD糸アセンブリによって形成することができる。
図9、11〜15及び27について説明すると、MD糸20の少なくとも一部が糸アセンブリ12を含み、かつCMD糸22が、各々が少なくとも2つの離間したCMD糸22を含む、複数の概して積層されたCMD糸の組40として配列されることが好ましい。当業者は、積層され、離間したCMD糸22のそれぞれを、(結合断面形状を有するまたは有しない)2つまたはそれ以上の糸12によって実際に形成することができることを、本開示から認識するであろう。
2つまたはそれ以上のCMD糸22の層を用いることにより、裏地の製織糸端部(後に詳述する)を、概して、積層されたCMD糸の組40の間で終端することが可能になり、それによって、ファブリック10A〜10Eの製紙側の面18または機械側の面16のいかなる結合も防止する。ファブリック10A〜10Eは、好ましくは、該ファブリックを無端ベルト形状に形成できるようにするために、継ぎ目ループ28を有する少なくとも1つの継ぎ目形成端部24を含む。
図11〜15について説明すると、継ぎ目ループ28を形成する1つの方法(継ぎ目ループを形成する追加的な方法を、後に詳述する)は、糸アセンブリ12の第1の糸14Aでループ28を形成すると共に、第2の糸14Bが、継ぎ目形成端部24から離れた位置で終端されることである。第1の糸14Aによってループ28が形成された後、第1の糸14Aは、第2の糸14Bが終端されている位置Tに近接した第2の糸経路に沿って、ファブリック10A〜10E内に戻して織られる。第2の糸14Bは、機械側の面16及び製紙側の面18のいずれか一方に近接して終端させることができる。しかし、第2の糸14Bが、概して積層されたCMD糸の組40の間で概して終端されることが好ましい。別法として、ファブリック10A〜10Eの継ぎ目形成端部24に沿った継ぎ目ループ28は、それぞれ、(図30に示すように)糸アセンブリ12の組のうちのひとつによって形成することができる。継ぎ目ループ28を形成するのに用いる戻し織り法により、ファブリック10A〜10Eは、複数の糸アセンブリ12の各々が、対応する第1及び第2の糸14A、14Bの間に織り合わされたいかなる糸からも離れているように形成することができる。
本発明のファブリック10A〜10Eを広く説明してきたが、(図1〜10に示す)5つの好適なファブリックのための製織を、以下に説明する。以下の実施例のそれぞれにおいては、ファブリック10A〜10Eは、平織りプロセスを用いて製織される。しかし、本発明は、本発明から逸脱することなく、(それぞれその全体を本願明細書に援用する、米国特許出願第60/194,163号明細書及び同第60/259,974号明細書に開示されているような)エンドレス製織またはファブリックアセンブリ法によって実施することができることを理解すべきである。例えば、本発明の原理は、予めクリンプされた糸構成要素を用いて形成されたファブリックにおいて実施することができる。このようなファブリックは、少なくとも一部分、複数の予めクリンプされた重合要素、特に糸、ストリップ等で形成される。クリンプは、形成または結合すべき構成要素に対して、形状及びサイズが概して相補的である特定の大きさに形成されたへこみを形成するように、それらの形成の前に該構成要素に与えられる。該相補的なへこみは、上記糸を、本発明による積層された概して隣接して連続的な接触状態に構成することを可能にする。
以下に説明する好適なファブリック10A〜10Eは平織りされるので、積層されたMD糸アセンブリ20は、上記横糸を形成し、かつ好ましくは、該MD縦糸アセンブリ20が、所望の杼口形状内に移動できるようにするために、別々にまたは予め積層して、へドルを介して配置される。ファブリック10A〜10Eは、MD縦糸アセンブリ20を適切な杼口形状内に移動させた後、CMD横糸22、または積層された一対のCMD横糸22を該杼口内に挿入することによって形成されることが好ましい。その後、新たに挿入されたCMD糸22を、ファブリック10A〜10Eのすでに製織された部分と密接に係合させてしっかりと当接させるために、オサ打ち棒等が使用される。そして、上記へドルが移動して、次の所望の杼口形状を形成し、別のCMD糸22が該杼口内に挿入される。当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、MD縦糸20を単一の糸で形成することができ、かつCMD横糸22を糸アセンブリ12で形成することができることを、本開示から認識するであろう。
平織りプロセスを用いた場合、継ぎ目ループ28は、ファブリック10A〜10Eが、一旦、平織りファブリック10A〜10Eを無端ベルト状に形成できるように製織されていると、ファブリック継ぎ目端部24に沿って形成される。継ぎ目ループ28を形成するために、ファブリック10A〜10Eが、最初に製織されると、継ぎ目端部24に近接するファブリック10A〜10Eの一部は製織されない。そして、MD糸20のうちのいくつかは、ファブリック10A〜10E内に再び戻されて織られ、継ぎ目ループ28を形成する。上記平織りファブリックを無端状に接合するために、継ぎ目端部24は、隣接する継ぎ目端部24から継ぎ目ループ28を位置合わせするように配置される。該継ぎ目ループが一旦位置合わせされると、ファブリック10A〜10Eを無端ベルト状に接続するために、ピントル(図示せず)が継ぎ目ループ28に挿入される。継ぎ目ループをファブリック10A〜10E内に形成する様々な方法を、好適な製織の説明の後に記載しておく。
(第1の好適な製織)
図1、2について説明すると、第1の好適なファブリック10Aが、6つの杼口製織を用いて形成されている。図1には、12の対になったMD縦糸20−1〜20−12が示されている。図2は、対になったMD縦糸20−1〜20−12に対する、挿入されたCMD横糸22−1〜22−12の位置を示す。具体的には、図2の製織図は、対になったMD縦糸20−1〜20−12が、CMD横糸22−1〜22−12の上かまたは下に位置しているかを示している。該図の空白部は、対応するCMD横糸22が、対応する積層され対になったMD糸20の上を通っていることを示す。例えば、CMD横糸22−1は、積層MD縦糸20−5、20−6、20−9、20−10、20−11及び20−12の上に位置している。図4、6、8、10に示す製織図の各々は、すでに詳述したのと同様に解釈すべきである。
第1の好適なファブリック10Aは、CMD横糸22からなる単一の層を用い、以下のように製織される。積層MD縦糸20−1〜20−12は、第1の杼口形態内に移動し、CMD横糸22−1は、積層MD縦糸20−1〜20−4の下、積層MD縦糸20−5及び20−6の上、積層MD縦糸20−7及び20−8の下、および積層MD縦糸20−9〜20−12の上に挿入される。
次いで、積層MD縦糸20−1〜20−12は、第2の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−12が、一旦、第2の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−2が、積層MD縦糸20−1及び20−2の下、積層MD縦糸20−3〜20−6の上、積層MD縦糸20−7〜20−10の下、および積層MD縦糸20−11及び20−12の上に挿入される。
次いで、積層MD縦糸20−1〜20−12は、第3の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−12が、一旦、第3の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−3が、積層MD縦糸20−1及び20−2の下、積層MD縦糸20−3及び20−4の上、積層MD縦糸20−5及び20−6の下、積層MD縦糸20−7及び20−8の上、積層MD縦糸20−9及び20−10の下、および積層MD縦糸20−11及び20−12の上に挿入される。
次に、積層MD縦糸20−1〜20−12は、第4の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−12が、一旦、第4の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−4が、積層MD縦糸20−1〜20−4の上、積層MD縦糸20−5及び20−6の下、積層MD縦糸20−7及び20−8の上、および積層MD縦糸20−9〜20−12の下に挿入される。
次いで、積層MD縦糸20−1〜20−12は、第5の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−12が、一旦、第5の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−5が、積層MD縦糸20−1及び20−2の上、積層MD縦糸20−3〜20−6の下、積層MD縦糸20−7〜20−10の上、および積層MD縦糸20−11及び20−12の下に挿入される。
そして、積層MD縦糸20−1〜20−12は、第6の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−12が、一旦、第6の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−6が、積層MD縦糸20−1及び20−2の上、積層MD縦糸20−3及び20−4の下、積層MD縦糸20−5及び20−6の上、積層MD縦糸20−7及び20−8の下、積層MD縦糸20−9及び20−10の上、および積層MD縦糸20−11及び20−12の下に挿入される。
上述した製織は、ファブリック10Aの全体にわたって繰り返される。ファブリック10Aが完了した後、継ぎ目端部24に近接する継ぎ目領域26は、好ましくは解かれて再製織され、継ぎ目ループ28を形成し(後に詳述する)、それにより、結果として生じるファブリック10Aが本発明の範囲を逸脱することなく、該製織を継ぎ目領域26内で変化させてもよい。
(第2の好適な製織)
図3、4について説明すると、第2の好適なファブリック10Bが、4つの杼口製織を用いて、および変化する厚さ、例えば、変化する断面積を有するCMD糸22を用いて形成されている。該ファブリックは、以下のように製織される。
積層MD縦糸20−1〜20−8は、第1の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第1の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−1は、積層MD縦糸20−1及び20−2の下、積層MD縦糸20−3〜20−6の上、および積層MD縦糸20−7及び20−8の下に挿入される。
次に、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第2の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第2の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−2が、積層MD縦糸20−1及び20−2の下、積層MD縦糸20−3及び20−4の上、積層MD縦糸20−5及び20−6の下、および積層MD縦糸20−7及び20−8の上に挿入される。
次いで、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第3の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第3の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−3が、積層MD縦糸20−1及び20−2の下、積層MD縦糸20−3〜20−6の上、および積層MD縦糸20−7及び20−8の下に挿入される。
そして、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第4の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第4の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−4が、積層MD縦糸20−1及び20−2の上、積層MD縦糸20−3及び20−4の下、積層MD縦糸20−5及び20−6の上、および積層MD縦糸20−7及び20−8の下に挿入される。
上述した製織は、ファブリック10Bの全体にわたって繰り返される。ファブリック10Bが完了した後、継ぎ目端部24に近接する継ぎ目領域26は、好ましくは解かれて再製織され、継ぎ目ループ28を形成し、それにより、結果として生じるファブリック10Bが本発明の範囲を逸脱することなく、該製織を継ぎ目領域26内で変化させてもよい。
(第3の好適な製織)
図5、6について説明すると、第3の好適なファブリック10Cが、4つの杼口製織を用いて、以下のように形成される。積層MD縦糸20−1〜20−8は、第1の杼口形態内に移動し、CMD横糸22−1は、積層MD縦糸20−1及び20−2の上、積層MD縦糸20−3及び20−4の下、積層MD縦糸20−5及び20−6の上、および積層MD縦糸20−7及び20−8の下に挿入される。
次に、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第2の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第2の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−2が、積層MD縦糸20−1及び20−2の下、積層MD縦糸20−3〜20−6の上、および積層MD縦糸20−7及び20−8の下に挿入される。
次いで、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第3の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第3の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−3が、積層MD縦糸20−1及び20−2の下、積層MD縦糸20−3及び20−4の上、積層MD縦糸20−5及び20−6の下、および積層MD縦糸20−7及び20−8の上に挿入される。
そして、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第4の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第4の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−4が、積層MD縦糸20−1及び20−2の上、積層MD縦糸20−3〜20−6の下、および積層MD縦糸20−7及び20−8の上に挿入される。
上述した製織は、ファブリック10Cの全体にわたって繰り返される。ファブリック10Cが完了した後、継ぎ目端部24に近接する継ぎ目領域26は、好ましくは解かれて再製織され、継ぎ目ループ28を形成し、それにより、結果として生じるファブリック10Cが本発明の範囲を逸脱することなく、該製織を継ぎ目領域26内で変化させてもよい。
(第4の好適な製織)
図7、8について説明すると、第4の好適なファブリック10Dは、好ましくは、垂直方向にずれている二重層のCMD糸を有する、8つの杼口製織である。ファブリック10Dは、以下のように製織される。
積層MD縦糸20−1〜20−8は、第1の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第1の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−1は、積層MD縦糸20−1〜20−4の下、積層MD縦糸20−5及び20−6の上、および積層MD縦糸20−7及び20−8の下に挿入される。
次に、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第2の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第2の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−2が、積層MD縦糸20−1〜20−4の下、および積層MD縦糸20−5〜20−8の上に挿入される。
次いで、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第3の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第3の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−3が、積層MD縦糸20−1〜20−6の下、および積層MD縦糸20−7及び20−8の上に挿入される。
次に、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第4の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第4の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−4が、積層MD縦糸20−1及び20−2の下、積層MD縦糸20−3及び20−4の上、積層MD縦糸20−5及び20−6の下、および積層MD縦糸20−7及び20−8の上に挿入される。
次いで、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第5の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第5の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−5が、積層MD縦糸20−1及び20−2の下、積層MD縦糸20−3及び20−4の上、および積層MD縦糸20−5〜20−8の下に挿入される。
次に、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第6の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第6の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−6が、積層MD縦糸20−1〜20−4の上、および積層MD縦糸20−5〜20−8の下に挿入される。
次いで、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第7の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第7の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−7が、積層MD縦糸20−1及び20−2の上、および積層MD縦糸20−3〜20−8の下に挿入される。
そして、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第8の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第8の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−8が、積層MD縦糸20−1及び20−2の上、積層MD縦糸20−3及び20−4の下、積層MD縦糸20−5及び20−6の上、および積層MD縦糸20−7及び20−8の下に挿入される。
上述した製織は、ファブリック10Dの全体にわたって繰り返される。ファブリック10Dが完了した後、継ぎ目端部24に近接する継ぎ目領域26は、好ましくは解かれて再製織され、継ぎ目ループ28を形成し、それにより、結果として生じるファブリック10Dが本発明の範囲を逸脱することなく、該製織を継ぎ目領域26内で変化させてもよい。
(第5の好適な製織)
図9、10について説明すると、第5の好適なファブリック10Eは、8つの杼口製織を用いて形成され、好ましくは、垂直方向に位置合わせされている二重層のCMD糸を用いる。ファブリック10Eは、以下のように製織される。
積層MD縦糸20−1〜20−8は、第1の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第1の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−1は、積層MD縦糸20−1及び20−2の上、積層MD縦糸20−3及び20−4の下、および積層MD縦糸20−5〜20−8の上に挿入される。
次に、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第2の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第2の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−2が、積層MD縦糸20−1及び20−2の上、および積層MD縦糸20−3〜20−8の下に挿入される。
次いで、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第3の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第3の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−3が、積層MD縦糸20−1〜20−6の上、および積層MD縦糸20−7及び20−8の下に挿入される。
次に、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第4の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第4の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−4が、積層MD縦糸20−1〜20−4の下、積層MD縦糸20−5及び20−6の上、および積層MD縦糸20−7及び20−8の下に挿入される。
次いで、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第5の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第5の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−5が、積層MD縦糸20−1及び20−2の下、および積層MD縦糸20−3〜20−8の上に挿入される。
次に、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第6の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第6の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−6が、積層MD縦糸20−1及び20−2の下、積層MD縦糸20−3及び20−4の上、および積層MD縦糸20−5〜20−8の下に挿入される。
次いで、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第7の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第7の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−7が、積層MD縦糸20−1〜20−4の上、積層MD縦糸20−5及び20−6の下、および積層MD縦糸20−7及び20−8の上に挿入される。
そして、積層MD縦糸20−1〜20−8が、第8の杼口形態内に移動する。積層MD縦糸20−1〜20−8が、一旦、第8の杼口形態内に入ると、CMD横糸22−8が、積層MD縦糸20−1〜20−6の下、および積層MD縦糸20−7及び20−8の上に挿入される。
上述した製織は、ファブリック10Eの全体にわたって繰り返される。ファブリック10Eが完了した後、継ぎ目端部24に近接する継ぎ目領域26は、好ましくは解かれて再製織され、継ぎ目ループ28を形成し、それにより、結果として生じるファブリック10Eが本発明の範囲を逸脱することなく、該製織を継ぎ目領域26内で変化させてもよい。
上述した5つの好適な製織に係る5つのファブリック製織の特性を、実験用ファブリックのために以下に一覧表に記載する。実験用データは、上記好適な製織の各々に対して複数のファブリックを製織し、かつ優れた物理的特性を呈しただけでなく、向上した継ぎ目性及び製織効率も有していたファブリックを選ぶことにより選択した。

表1:実験的に決めたファブリック特性
好適な製織番号
図面の番号
1及び2、3及び4、5及び6、7及び8、9及び10
縦糸サイズ
横糸サイズ
ファブリックのメッシュ(縦糸×横糸)
通気度
紙の厚さ
シート密着率(%)
弾性率
引っ張り強度

上記ファブリックの特性は、以下のように算出した。通気度測定は、メリーランド州ゲイサーズバーグのフレイジャー・プレシジョン・インストルメント・カンパニーから入手可能な高圧示差通気度装置を使用して、上記ファブリックの全体に127Paの圧力差で、米国材料試験協会のASTM D737−96規格に従って、ヒートセットファブリックサンプルに対して行った。
シート密着率は、次のようにして測定した。ペンシルベニア州クラークスサミットのベロイト社マンハッタン事業部より入手可能なベロイト・ニップ・インプレッション・ペーパーのストリップからのインクを、熱及び圧力によって、ドライヤーファブリックサンプルの表面に転写する。次いで、該インクを、該ドライヤーファブリックの表面から一枚のコピー紙に転写する。該インプレッションは、スキャンされてディジタル画像が生成され、該画像から接触面積がコンピュータプログラムを用いて計算される。
弾性率は、一定に増加する負荷の下で、機械方向に向けられているファブリックサンプルを、マサチューセッツ州カントンのインストロン社から入手可能な、インストロン 1122型 引っ張り試験機等の定速伸長(CRE;Constant Rate of Extension)試験機内に配置することによって測定した。上記弾性率は、弛みが取り除かれた後に、上記ファブリックの応力歪み曲線の初期の傾斜から測定する。該試験は、機械方向の負荷を受けているときの該ファブリックの引っ張り抵抗の尺度を与え、それは、製紙機械上での長期安定性の示度を示す。
引っ張り強度は、マサチューセッツ州カントンのインストロン社から入手可能な、インストロン 1122型 引っ張り試験機等のCRE(Constant Rate of Extension)試験機を使用して、ファブリックサンプルを、突発故障に至るまで引っ張り負荷の下に置くことによって測定した。この試験は、ファブリックの応力歪み特性の尺度を与える
図16〜24について説明すると、上述したように、説明した好適なファブリック10A〜10Eは、それぞれ、相補的な結合断面領域を有していてもよい第1及び第2の糸14A、14Bによって形成されている、あるいは、それぞれ、複数のより小さな糸を、比較的大きな糸の糸収容面上に概して位置合わせした状態の1つの比較的大きな糸を含む、縦糸および/または横糸によって製造することができる。しかし、表1に記載した実験用ファブリックは、全て、2つの平織り縦糸を糸アセンブリとして用いて製造した。
工業用ファブリック10A〜10Eを形成するのに用いる特定の製織パターンにかかわらず、必要な継ぎ目ループ28を継ぎ目端部24に沿って形成して、平織りファブリック10A〜10Eを無端ファブリックベルトに形成するために、様々な方法を用いることができる。一般に、平織りファブリックは、概して継ぎ目領域26の全体を通して、部分的に解かれる。そして、該解かれた糸のうちのいくつかは、継ぎ目ループに形成される。その後、継ぎ目ループ形成糸の端部、および残っている解かれた糸は、再び製織される。この解くプロセス及び再製織するプロセスは、手または機械によって実行することができる。以下に、再製織プロセス中に、継ぎ目ループを形成するいくつかの方法を詳述する。各方法は、一組のMD糸54が、どのように配置されて継ぎ目ループ28を形成するかを説明することにより議論する。以下に説明する方法は、本発明から逸脱することなく、十分な数の継ぎ目ループ28を形成するために、単一のファブリック端部24に沿って、多数の組のMD糸54に対して繰り返すことができることを理解されたい。
図11に、継ぎ目ループ28を形成する第1の好適な方法を示す。MD糸の組54を用いて継ぎ目ループ28を形成するために、第1の積層MD糸14Aは、上記解くプロセス中に、(継ぎ目領域26の)部分“T”で終端される。次いで、第2の糸14Bが、継ぎ目ループ28を形成するように配置され、終端された第1のMD糸14Aの経路の残りの部分に沿って再製織される。第2の糸14Bが、一旦、位置“T”に戻されて織られると、該糸は切断される。これにより、好ましくは、ファブリック10A〜10Eの残りの部分と等しい製織を有する継ぎ目領域26が形成される。当業者は、糸が取り付けられ、または切断されて、織り合わされることにより定位置に保持される上記ファブリックの位置を、(本発明の継ぎ目ループ形成方法のうちのいずれかの場合に)製紙側の面16、機械側の面18に近接させることができ、あるいは、本発明の範囲を逸脱することなく、ファブリック10A〜10E内に配置することができることを、本開示から認識するであろう。
図12に、継ぎ目ループ28を形成する第2の好適な方法を示す。MD糸の組54を用いて継ぎ目ループ28を形成するために、第2の積層MD糸14Bは、上記解くプロセス中に、(継ぎ目領域26の)部分“T”で終端される。次いで、第1の糸14Aが、継ぎ目ループ28を形成するように配置され、終端された第2のMD糸14Bの経路の残りの部分に沿って再製織される。第1の糸14Aが、一旦、位置“T”に戻されて織られると、該糸は切断される。
図13に、継ぎ目ループ28を形成する第3の好適な方法を示す。継ぎ目ループ28は、MD糸の組54、56の間に形成される。まず、積層MD糸の組54の第2の積層MD糸14Bが、位置“Y”の近傍で終端され、隣接するMD糸の組56の第1の積層MD糸16Aが、上記再製織プロセス中に、部分“T”で終端される。次いで、第1の積層MD糸14Aが、継ぎ目ループ28を形成するように配置されて、隣接するMD糸の組56の終端されたMD糸16Aの残りの経路に沿って、部分“T”に近い位置まで再製織される。好ましくは、第1の積層MD糸14Aの再製織部分は、単に、ファブリック10A〜10Eへのその織り合わせによって保持される。上記再製織プロセス中に、隣接する糸の組56の第2の積層MD糸16Bは、終端されたMD糸16Aの残りの経路に沿って再製織される。
図14に、継ぎ目ループ28を形成する第4の好適な方法を示す。MD糸の組54を用いて継ぎ目ループ28を形成するために、上記再製織プロセスにおいて、隣接するMD糸の組56の第2の積層MD糸16Bは、位置“Z”の近くで終端され、MD糸の組56の第1の積層MD糸16Aは、位置“T”の近くで終端される。次いで、第1及び第2の積層MD糸14A、14Bは、積層された継ぎ目ループ28を形成するように、およびMD糸の組56の第2及び第1の積層MD糸16B、16Aの残りの経路をそれぞれたどるように配置される。再製織された第2の積層MD糸16Bは、位置“T”に近い位置まで再製織されて、好ましくは、そこで切断される。再製織された第1の積層MD糸14Aは、位置“Z”の近くの隣接するMD糸の組56の終端された第2の積層MD糸16Bの残りの経路に沿って伸びる。第1及び第2の積層MD糸14A、14Bは、の再製織端部は、好ましくは、単に織り合わせることによって定位置に保持される。該終端部分は、好ましくは、向上した継ぎ目ループ強度を実現できるように交互に配列される。
図15に、継ぎ目ループ28を形成する第5の好適な方法を示す。MD糸の組54を用いて継ぎ目ループ28を形成するために、上記再製織プロセスにおいて、隣接するMD糸の組56の第1及び第2の積層MD糸16A、16Bは、位置“T”の近くで終端される。該再製織プロセス中、第1及び第2の積層MD糸14A、14Bは、2つの糸14A、14Bからなる継ぎ目ループ28を形成するように配置されて、隣接するMD糸の組56の終端された第1及び第2の積層MD糸16A、16Bの残りの経路に沿って、位置“T”に近い位置まで再製織される。第1及び第2の積層MD糸14A、14Bは、単に織り合わせることによって定位置に保持されることが好ましい。
図26について説明すると、ファブリック10A〜10Eにおいて、3つまたはそれ以上の層のCMD横糸22−1〜22−6を有することが可能である。また、個々のCMD横糸22−1〜22−6の各々は、本発明の範囲を逸脱することなく、相補的な結合断面形状を有する一組の糸からなる糸アセンブリ12として形成することができる。
図27は、本発明による、代替的な継ぎ目構成を示す。継ぎ目領域26は、図12に示したのと同じ方法で形成された継ぎ目ループ28を有する。図に示すように、継ぎ目ループ28は、好ましくは、ファブリック10A〜10Eの対向する端部を一緒に接続することができると共に、継ぎ目24の両端に位置合わせされた上記MD糸アセンブリを保持するように、他のMD糸アセンブリごとに形成される。
図28〜30について説明すると、CMD糸22は、相補的な結合断面を有する第1及び第2の糸によって形成することができる。図28において、第1の積層MD糸14Aは、第2の積層MD糸14Bの経路に沿って、ファブリック10A〜10E内に戻して織られ、第2の積層MD糸14Bの端部の近くの部分“T”で終端される。すなわち、継ぎ目ループ28は、第1の積層MD糸14Aをファブリック10A〜10E内に戻して織ることによって定位置に保持される。
図29、30は、CMD横糸アセンブリ22を形成する上記第1及び第2の積層CMD糸の間に、戻して織られる積層MD糸を配置させることによって、戻した織られる積層MD糸をファブリック10A〜10E内に固定する方法を示す。該ファブリックが緊張状態にある場合、これは、CMD糸アセンブリ22を形成する第1及び第2の積層糸の間に圧力を生成し、それによって、戻して織られる積層MD糸20を、継ぎ目領域26内の定位置に固定するという所望の効果を有する。
図29について説明すると、第2の積層MD糸14Bは、第1の積層MD糸14Aの経路の残りに沿って部分“T”に近い位置まで、ファブリック10A〜10E内に戻して織られる。戻して織られた第2の積層MD糸14B及び第1の積層MD糸14Aは、積層されたCMD横糸の組の積層糸17A、17Bの間に伸びる。
図30について説明すると、継ぎ目ループ28は、上記再製織プロセス中に、隣接するMD糸アセンブリ56の第1の積層MD糸16Aを部分“Z”の近傍で終端することにより、および隣接するMD糸アセンブリ56の第2の積層MD糸16Bを部分“T”の近傍で終端することにより、MD糸アセンブリ54を用いて形成される。そして、糸アセンブリ54を含む第1及び第2の積層MD糸14A、14Bは、積層継ぎ目ループ28を形成するように配置される。第1の積層MD糸14Aは、隣接するMD糸アセンブリ56の第2の糸16Bの経路の残りに沿って、位置“T”に近い位置まで戻って織られる。糸14A、16Bの端部は、それぞれ、対向する糸17A、17Bによって形成された積層CMD糸アセンブリ22の間を通る。第2の積層MD糸14Bは、隣接するMD糸アセンブリ56の第1の積層糸16Bの経路の残りに沿って、位置“Z”に近い位置まで戻って織られる。第2の糸14B及び第1の糸16Aの端部は、対向する糸17A、17Bによって形成された積層CMD糸アセンブリ22の間を通る。
再製織時に、上記MD糸を単に固定するために、および高強度の継ぎ目ループを形成するために、CMD糸アセンブリを上記継ぎ目領域で用いることも可能である。この種の継ぎ目構造においては、形成された継ぎ目の各面に5つより少ないCMD糸の一部が、図25及び28〜30に示すようなCMD糸アセンブリと置換される。継ぎ目ループ28の形成に続くMD糸14の再製織中、該MD糸は、CMD糸アセンブリ22の構成要素糸の間にたくし込まれる。そして、上記ファブリックは、緊張されて熱処理され、該CMD糸アセンブリを結合させて該MD糸を定位置に確実に固定させる。
上述したように、本発明のファブリック10A〜10Eは、どのような所望の製紙機械の要求にも応じるように容易にカスタマイズすることができる。異なる糸素材、サイズ及び形状を、上記糸アセンブリに組み込む能力は、ファブリック構造を非常に柔軟にする。ファブリック10A〜10Eは、非常に丈夫で安定している。ファブリックの表面特性は、シートリリースまたは他の品質を向上させるように、質感を出したまたは表面処理した糸を用いることによってカスタマイズすることができる。高強度で低断面の継ぎ目ループはたいていのデザインで形成することができ、すなわち、該継ぎ目は、同様の従来のデザインよりも構成及び形成するのが容易である。このことは、織る人が、1つ、2つまたは3つの横糸素材の間丁を用いることができ、かつ次のファブリックの要求を満たすように該横糸素材を入れ替えることができる製織プロセスにおいて、2つまたはそれ以上の糸を結合することによって実現される。一種類以上の横糸を同じ巻糸軸架に巻き付けることができ、また所望の縦糸を、織物内に容易に導くことができる。
当業者は、広い本発明のコンセプトから逸脱することなく、本発明の上述した実施形態に対して変更が可能であることを認識されたい。従って、本発明が、上述した特定の実施形態に限定されず、添付クレームにより定義したような本発明の主旨及び範囲内にある全ての変更例を包含しようとするものであることを理解されたい。
本発明による工業用ファブリックの第1の好適な実施形態における、縦糸及び横糸の構成を示す側面図である。 図1の工業用ファブリックのための製織図である。 本発明に係る工業用ファブリックの第2の好適な実施形態における、縦糸及び横糸の構成を示す側面図である。 図3の工業用ファブリックのための製織図である。 本発明に係る工業用ファブリックの第3の好適な実施形態における、縦糸及び横糸の構成を示す側面図である。 図5の工業用ファブリックに対応する製織図である。 本発明に係る工業用ファブリックの第4の好適な実施形態における、縦糸及び横糸の構成を示す側面図である。 図7の工業用ファブリックのための製織図である。 本発明に係る工業用ファブリックの第5の好適な実施形態における、縦糸及び横糸の構成を示す側面図である。 図9の工業用ファブリックのための製織図である。 本発明に係る、継ぎ目ループの第1の好適な実施形態における、縦糸及び横糸の構成を示す側面図である。 本発明に係る、継ぎ目ループの第2の好適な実施形態における、縦糸及び横糸の構成を示す側面図である。 本発明に係る、継ぎ目ループの第3の好適な実施形態における、縦糸及び横糸の構成を示す側面図である。 本発明に係る、継ぎ目ループの第4の好適な実施形態における、縦糸及び横糸の構成を示す側面図である。 本発明に係る、継ぎ目ループの第5の好適な実施形態における、縦糸及び横糸の構成を示す側面図である。 第1及び第2の糸が、ミスアライメントを阻止するように協働して結合するような相補的な断面形状を有する、本発明に係る糸アセンブリの断面図である。 第1及び第2の糸が、ミスアライメントを阻止するように協働して結合するような相補的な断面形状を有する、本発明に係る糸アセンブリの断面図である。 第1及び第2の糸が、ミスアライメントを阻止するように協働して結合するような相補的な断面形状を有する、本発明に係る糸アセンブリの断面図である。 第1及び第2の糸が、ミスアライメントを阻止するように協働して結合するような相補的な断面形状を有する、本発明に係る糸アセンブリの断面図である。 第1の糸が、概して矩形状の断面領域を有し、かつ第2の糸が、第1の糸上に連続的に隣接して接触して配列されている1つまたはそれ以上の糸を備えている、本発明に係る糸アセンブリの断面図である。 第1の糸が、概して矩形状の断面領域を有し、かつ第2の糸が、第1の糸上に連続的に隣接して接触して配列されている1つまたはそれ以上の糸を備えている、本発明に係る糸アセンブリの断面図である。 第1及び第2の糸が、ミスアライメントを阻止するように協働して結合するような相補的な断面形状を有する、本発明に係る糸アセンブリの断面図である。 第1の糸が、概して矩形状の断面領域を有し、かつ第2の糸が、第1の糸上に連続的に隣接して接触して配列されている1つまたはそれ以上の糸を備えている、本発明に係る糸アセンブリの断面図である。 第1の糸が、概して矩形状の断面領域を有し、かつ第2の糸が、第1の糸上に連続的に隣接して接触して配列されている1つまたはそれ以上の糸を備えている、本発明に係る糸アセンブリの断面図である。 各々が、糸アセンブリを形成するように第1及び第2の糸を結合するための相補的に離間した突出部を有する、第1及び第2の糸の立面図である。 糸アセンブリを形成する積層MD糸を有する、本発明に係る3層工業用ファブリックの概略側面図である。 本発明に係る継ぎ目ループの構成の概略側面図である。 結合断面形状を有する一対のMD糸及び一対のCMD糸を有する、本発明に係る工業用ファブリックの概略側面図である。 結合断面形状を有する一対のMD糸及び一対のCMD糸を有し、糸を形成する継ぎ目ループが、該ファブリックに戻って織られて、一対のCMD糸のうちのいくつかの間に挿入されている、本発明に係る工業用ファブリックの概略側面図である。 結合断面形状を有する一対のCMD糸を有し、一対のCMD糸及び一対の継ぎ目ループ形成糸が、該ファブリックに戻って織られて、一対のCMD糸のうちのいくつかの中に挿入されている、本発明に係る工業用ファブリックの概略側面図である。

Claims (24)

  1. 複数の横糸と織り合わされた複数の縦糸を備える、製織された工業用ファブリックであって、
    a)前記複数の縦糸の少なくとも一部が、複数の糸アセンブリを含み、
    b)前記複数の糸アセンブリの各々が、少なくとも第1及び第2の糸で構成されており、
    c)前記第1及び第2の糸が、ファブリック面に対してほぼ垂直方向に重ねられ、かつ実質的に前記ファブリックの全体にわたって、互いに概して連続かつ隣接して接触するように、前記製織されたファブリック内に配列されている、製織された工業用ファブリック。
  2. 前記複数の縦糸は、機械方向縦糸を備える請求項1に記載の工業用ファブリック。
  3. 前記複数の横糸の少なくとも一部が、前記複数の糸アセンブリを備える請求項1に記載の工業用ファブリック。
  4. 前記第1の糸が第1の素材で形成され、かつ前記第2の糸が、前記第1の素材と異なる第2の素材で形成されている請求項1に記載の工業用ファブリック。
  5. 前記第1及び第2の素材が、ポリフェニレンスルファイド、変性したポリシクロヘキサメチレンテレフタル酸及びポリエチレンテレフタレートのうちの少なくとも1つからなる請求項に記載の工業用ファブリック。
  6. 前記ファブリックが、前記第1の素材に応じた物理的特性を有する機械側の面を有し、かつ前記第2の素材に応じた物理的特性を有する製紙側の面を有する請求項に記載の工業用ファブリック。
  7. 前記第2の糸の少なくとも一方の面が、前記ファブリックの製紙側の面に所望の表面特性を与えるように織られている請求項に記載の工業用ファブリック。
  8. 前記第2の糸の少なくとも一方の面が、にうねを設けること、を設けること、粗くすること、およびーティングを施すことのうちの1つによって織られている請求項に記載の工業用ファブリック。
  9. 前記第1及び第2の糸は、それぞれ、該第1及び第2の糸が、ミスアライメントを阻止するように協働して結合するような、相補的な断面形状を有する請求項1に記載の工業用ファブリック。
  10. 前記複数の糸アセンブリの少なくとも一部が、少なくとも4つの横方向の糸の上に伸びる浮糸を形成するように、前記ファブリック内に織り合わされている請求項1に記載の工業用ファブリック。
  11. 前記第1の糸は、前記複数の糸アセンブリが、前記少なくとも2つの第2の糸の各々が実質的に前記ファブリックの全体にわたって前記第1の糸と接触しているように、少なくとも2つの第2の糸と積層関係にある請求項1に記載の工業用ファブリック。
  12. 前記第1の糸が、前記少なくとも2つの第2の糸を部分的に収容するようになっている糸収容面を形成する、矩形状の断面形状を有する請求項11に記載の工業用ファブリック。
  13. 少なくとも1つの糸収容溝が、前記少なくとも2つの第2の糸が部分的に入れるように、前記第1の糸の糸収容面に設けられている請求項12に記載の工業用ファブリック。
  14. 互に独立した少なくとも2つの糸収容溝が、前記第1の糸と前記少なくとも2つの第2の糸との間のミスアライメントを防ぐために、少なくとも2つの第2の糸が部分的に入れられるように、前記糸収容面に設けられている請求項12に記載の工業用ファブリック。
  15. 前記少なくとも2つの第2の糸が、それぞれ、形状の断面形状を有する請求項12に記載の工業用ファブリック。
  16. 前記少なくとも2つの第2の糸が、それぞれ、方形の断面形状を有する請求項12に記載の工業用ファブリック。
  17. 前記第1の糸が第1の断面積を有し、かつ前記第2の糸が、前記第1の断面積とは異なる第2の断面積を有する請求項1に記載の工業用ファブリック。
  18. 前記第1及び第2の糸が、それぞれ、該第1の糸を該第2の糸に結合することができる、複数の相補的な離間した突出部を有する請求項1に記載の工業用ファブリック。
  19. 記横糸、各々が、複数の糸アセンブリをその間に挿入することができる、少なくとも2つの糸を備える、複数の積層された横糸アセンブリを有する請求項1に記載の工業用ファブリック。
  20. 前記ファブリックが、複数の継ぎ目ループを備える少なくとも1つの継ぎ目形成端部を有し、各ループが、前記複数の縦糸アセンブリの第1の糸によって形成され、前記第2の糸が、前記継ぎ目形成端部から離れた位置で終端され、前記第1の糸が、継ぎ目ループを形成し、かつ該第2の糸が終端される位置に近接した第2の糸の経路に沿って、前記ファブリック内に戻されて織られる請求項19に記載の工業用ファブリック。
  21. 前記第2の糸が終端される位置が、機械側の面及び製紙側の面のうちの一方に近接している請求項20に記載の工業用ファブリック。
  22. 前記第2の糸が終端される位置が、層された横糸の組のうちの1つの間にある請求項20に記載の工業用ファブリック。
  23. 前記複数の糸アセンブリの第1の糸と第2の糸との間には糸が存在していない請求項1に記載の工業用ファブリック。
  24. 継ぎ目端部に近接した前記ファブリックの一部には、前記複数の縦糸によって形成された複数の継ぎ目ループにより継ぎ目領域が形成され、該継ぎ目ループを形成するのに用いられる該複数の縦糸のうちの少なくともいくつかの第1の糸が、前記継ぎ目領域内の複数の横糸アセンブリの重なった第1の糸と第2の糸との間に伸びている請求項1に記載の工業用ファブリック。
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