JP4260180B2 - 三次元形状測定装置及び三次元形状測定装置用プローブ - Google Patents

三次元形状測定装置及び三次元形状測定装置用プローブ Download PDF

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Description

本発明は、主に非球面レンズなどの測定物の形状等をナノメートルオーダーの超高精度で測定する三次元形状測定装置及び三次元形状測定装置用プローブに関するものである。
非球面レンズは光学設計で求められた設計値に対し、0.1ミクロン以下の誤差範囲で高精度に作らなければならず、非球面レンズの加工作業だけでこの精度を出せる加工機は存在しない。そこで、0.01ミクロンオーダーの超高精度な三次元測定機を本発明者らは過去に発明した。この測定機は、非球面レンズ開発、製造の必需品として、広く使用されるにいたっている。その内容は、特許文献1〜4等に記載されている。この測定機により、測定した結果を非球面レンズの加工作業にフィードバックすることにより、0.1ミクロン以下の精度で非球面レンズの金型や非球面レンズを作ることができるようになった。
しかし、最近のデジタルカメラ等に使われる非球面レンズは、薄型化、高画質化、広角化や高ズーム倍率化等、要求はますます厳しくなり、形状精度だけ良くても良品とならなくなってきた。特に、従来の測定機では、非球面レンズの表裏面の光軸の傾き及び偏心が測定できないという問題が顕在化してきた。また、非球面レンズの表裏面のうちの片側からのみ測定できる測定機においても、ナノメートルオーダーへのさらなる高精度化と、工場の現場で作業者が簡単に使えるように、測定機の小型化と低価格化が求められている。
従来の非球面レンズの三次元形状測定機としては、前述のように非球面レンズやその金型の形状を、表裏面のうちの片面から0.01ミクロンオーダーの超高精度で測定するものがあった。これを特許文献1〜4を参照して簡単に説明する。
図10は、特許文献1に記載された超高精度三次元測定機の全体構成を示すものである。図10において、XYZ座標を測定するための発振周波数安定化レーザ138と測長ユニットとZスライド111とプローブ110を搭載した上石定盤106は、XYステージ120、121によってXY方向に動く。下石定盤123上にX参照ミラー103、Y参照ミラー104、下石定盤123に固定された門型架台107に固定された上Z参照ミラー108が固定され、測定物101の測定点の軸上で、発振周波数安定化レーザ138によりこれらの高平面ミラー(X参照ミラー103、Y参照ミラー104、上Z参照ミラー108)までの距離の変化を測定手段114,115,112,113でそれぞれ測定することにより、XYステージ120、121の移動真直度が1ミクロンのオーダーであっても、参照ミラー103,104,108の平面度である10nmオーダーの座標軸精度を得ている。
図11は、特許文献2に記載された三次元測定装置のプローブとZ軸の構成を示す。プローブ210を含むZ方向の可動部は巻かれた一対の薄板状バネ材217で自重分を吊るされている。これはコイルバネと比べ、短い長さで、長さ変化に対するバネ力変化が少ないので定荷重バネと呼んでいる。プローブ210を含むZ可動部はコイル213で上下駆動させている。この構成により、測定面の凹凸に追随して軽い力でスムーズにプローブ210を上下させることができる。さらに、コイル213はプローブ210を含むZ可動部の重心付近に駆動力がかかるので、駆動力によってZエアスライド211の移動真直度への悪影響を最小限にしている。
図12は、特許文献3に記載された三次元測定プローブを示す。測定物301に接するスタイラス305に固定された小摺動部306が小エアー軸受け307を含む可動部によってZ方向に移動可能で、板バネ350によって支えられ、ミラー309が貼り付けられ、半導体レーザ334の光をミラー309に反射させ、小摺動部306の小エアー軸受け307に対する変位が一定になるようプローブ全体をリニアモータ344で駆動している。同じミラー309にZ座標測定用の発振周波数安定化レーザ光が同じレンズ314により集光され、反射光からZ座標を測定している。
図13は、特許文献4に記載された形状測定装置を示す。特許文献1と同じ考え方だが、プローブ405がXY方向に動くのではなく、測定物401とXYZ参照ミラー403,404,402が一体となってXY移動装置421によりXY方向に動く構成になっている。
図14は、特許文献5に記載された3次元形状測定装置を示す。上側と下側の両側からレンズ501の形状を測定できる装置である。
図15は、特許文献6の説明図で、測定プローブをレンズ面にフォーカスサーボを掛けた後、中心出し、つまり頂点を捜し、これを測定面601の測定原点とするレンズ面形状の測定方法について記載されている。
特許文献7は、3つの真球が付いたレンズ固定治具を用いて、非球面レンズと3つの真球を表、裏でそれぞれ測定し、非球面レンズの傾き及び偏心を測定できる形状測定方法及び装置について記載されている。
特許文献8と9は、レンズを光軸方向を中心に回転させ、両側から形状を測定する方法について記載されている。
図16A及び図16Bは、特許文献10に記載された接触式プローブの自重支持方法を示す。
特許第3046635号公報(第6頁、図1) 特許第2973637号公報(第5頁、図6) 特許第3000819号公報(第3頁、図1) 特開平10−170243号公報(第11頁、図3) 特許第3486546号公報(第13頁、図3) 特公平07−69158号公報(第5頁、図1) 特開2002−71344号公報 特許第3604996号公報 特開2005−069775号公報 特開2003−42742号公報(第19頁、図6)
(1) 独立形式の請求項に記載された本発明が解決しようとする課題を述べる。
前記従来の特許文献1〜4の構成では測定物を裏返さなければ表裏面を測定できないため、表裏面の測定座標系を同一にするため、例えば特許文献7に記載されているような冶具を使用しなければ、傾き及び偏心を測定することができないという課題がある。また、測定面の測定以外に冶具を測定しなければならないため、測定時間が大変長くかかるし、誤差発生要因も増えるという課題がある。
特許文献5は、測定物501の上から上面を、測定物501の下から下面を同時に測定できる構成である。サブミクロン以下の測定精度を達成するために、XYZのステージの移動真直度や直角度をサブミクロン以下にするのは無理なので、特許文献1と同様にX参照ミラー204u,204d、Y参照ミラー(図示せず)、Z参照ミラー206u,206dを使用し、これらのミラーの平面度をXYZ座標軸の基準としている。しかし、上下でそれぞれ異なるミラーを配置しているので、上下で異なるXYZ座標系になっている。
しかし、測定物501の上下面を異なる座標系で測定すれば、測定物501の上下面の傾き及び偏心を測定できないことになる。そこで、測定物501と一体的に固定された3個の球を上下から測定し、3個の球の測定データから計算により測定物501の上下面の座標系の違いを補正している。
さらに、特許文献5は高価な参照ミラーを6枚も使用しており、極めて複雑、大型、高価となる上、測定面に加えて余分に3個の球面を測定しなければならないので時間が大変かかる。球の真球度や測定誤差が加わるので、傾き及び偏心測定結果に誤差を生じる、といった課題がある。
特許文献5の図である図14で、X参照ミラーは204uと204dの2枚と、Z参照ミラーが206uと206dの2枚と、Y参照ミラー(図示せず)も2枚と、計6枚の参照ミラーが使用されている。
さらに、長さを測定するために、X軸が207u、208u、207d、208dの四つのレーザ測長ユニット、Y軸も四つのレーザ測長ユニット、Z軸は209u、209dの二つのレーザ測長ユニットと、計十個ものレーザ測長ユニットを使用している。レーザ測長ユニットには、一軸だけでプリズム、コーナキューブ、波長板等、多数の精密光学部品が必要であって、これを十軸も備えると、大量の精密光学部品が必要な、大変大掛かりで実用化が難しい装置であった。
特許文献5の構造では、参照ミラーが6枚、レーザ測長ユニットが10軸はどうしても必要であって、減らしたくても減らせない。その理由を以下に説明する。
まず、Z軸について説明する。Z軸は、上プローブ221uの背面に配置した上側のミラー208uから上側のZ参照ミラー206uまでの距離を、レーザ測長ユニットの一例としての上側のZ測定用干渉計209uにより測定している。下プローブ221dも、下プローブ221dの背面に配置した下側のミラー208dから下側のZ参照ミラー206dまでの距離を、レーザ測長ユニットの別の例としての下側のZ測定用干渉計209dにより測定している。それぞれの干渉計209u,209dは、プローブ221u,221dの背面のミラー208u,208dから参照ミラー206u,206dまでの距離をレーザ干渉計209u,209dにより直接測定しているので、どちらかのZ参照ミラー206u,206dを省けば、省かれたほうのZ座標は測定不能となる。
X軸については、特許文献5の構成では、上プローブ221uは上側のガイド226uに沿って上下し、下プローブ226dは下側のガイド226dに沿って上下する。それぞれのガイド226u、226dは、転がり軸受けのガイドを使用し、ボールネジ227u,227d、モータ229u,229dの駆動で上下させている。このような構成では、0.1ミクロン以下の真直度達成さえ無理である。そこで、ガイド226u、226dの移動真直度不足を補正するため、X座標を、上プローブ226uだけで距離X1uと距離X2uの2箇所を測定し、Z軸ガイドの移動時の傾き変化を補正している。また、ガイド226u、226dからスタイラスまでの距離も離れているので、熱膨張の影響等を排除するため、X座標はできるだけプローブ221u,221dの近くで測定されている。
下プローブ221dは別の下側のガイド226dで上下するので、下プローブ221dの近くで同じく2箇所、距離X1dと距離X2dを測定している。どちらかのミラー、例えば下側のミラー204dを省いて上プローブ221uのX座標測定データを充当すれば、下プローブ221dの下側のガイド226dの真直度不足、傾き、熱膨張等の誤差が大きく、高精度測定ができなくなる。したがって、上側のX参照ミラー204uと下側のX参照ミラー204dのどちらかを省くことはできない。
Y軸についても、X軸と同様の理由から2つのY参照ミラーの一方を省くことはできない。
その結果、特許文献5の方式では、上と下で異なるXYZ座標になっている。つまり、上側のZ参照ミラー206uが上側のXY座標平面、下側のZ参照ミラー206dが下側のXY座標平面を形成しており、両者を一致させることは不可能に近い。上側のX参照ミラー204uが上側のYZ座標平面、下側のX参照ミラー204dが下側のYZ座標平面を形成しており、両者を一致させることは不可能に近い。Y参照ミラーも同様である。そこで、この例では3つの球を上下のプローブ221u,221dで測定することにより、上下の座標系の不一致を補正している。従って、測定物を測る以外に、球を3個を測定することになり、測定物以外に3倍もの余分な測定が必要となる。
特許文献7はレンズと3つの球を1つの冶具に固定し、レンズと3つの球を表側から測り、冶具を裏返して裏側から測り、計算によりレンズの傾き及び偏心を測定できることが記載されている。これは、従来の特許文献1〜4に記載された超高精度三次元測定機をそのまま使えるメリットがあるが、測定物以外に3つの球を測るという3倍もの余分な測定が必要となる。
特許文献8は2個のプローブで上下、又は左右からレンズの両面を測定し、レンズの傾き及び偏心を測定しようとするものである。上下でそれぞれ異なるZ参照ミラーとX参照ミラーを備えている点は特許文献5と同じ問題があるが、異なる点は、測定座標系が直交座標系ではなく、レンズを光軸方向を中心に回転させ、回転角度と半径から測定する極座標系である点である。この文献では、回転角度測定だけでなく、回転テーブルの振れ測定でレーザ測長ユニットを2組使用している。
極座標測定は、回転中心に2つのプローブ位置を合わせること、非球面レンズの光軸を極座標測定の回転中心と合わせること等、直交座標測定よりも必要調整項目が多く、誤差発生要因も多い。さらに、四角や細長いレンズは測定できないという直交座標測定に無い問題も加わる。
特許文献9も2個のプローブで左右からレンズの両面を極座標測定で測定し、レンズの傾き及び偏心を測定しようとするものであるが、極座標測定なので前記問題があり、加えて、ステージ精度の限界を超すための参照ミラー等の手段が無いので、ナノメートルオーダーの精度で非球面レンズの両面を測定することができないと思われる。
これらの問題のうち、装置全体を小型化するが前記本発明の課題である。
(2) 従属形式の請求項に記載された本発明が解決しようとする課題を述べる。
特許文献1〜4の方式がナノメートルオーダーの精度で非球面レンズを測定するための好適な構成であるが、非球面レンズの両面から測定するためには、特許文献1の構成では、測定物と石定盤の間にプローブを含むZ軸部を入れなければならない。特許文献4の構成では、測定物とZ参照ミラーの間にプローブを入れなければならない。
ところが、プローブはZ方向に長いため、プローブを測定物と石定盤の間に挿入する事は難しかった。プローブを測定物と石定盤の間に無理に入れると、測定物と参照ミラーや石定盤との距離が長くなってしまい、振動や熱膨張等の精度劣化要因が無視できなくなった。
プローブが大きく縦に長い点を小さく短くする事が、従属形式の請求項に記載された本発明が解決しようとする課題である。なお、プローブを小さくすることは片面から測定する測定機においても、測定応答性向上、測定機の小型化、低コスト化のための重要な課題である。
(3) 従属形式の請求項に記載された本発明が解決しようとする課題を述べる。
特許文献1〜4の構成では、プローブの自重を支えるため上からバネで吊るしている。特許文献2の定荷重バネで支持する構成では、二つの巻かれた薄板よりなるバネにより上から引っぱっている。ところが、この従来装置の構成で、下側から測定するプローブを測定物と石定盤の間に挿入しようとしたら、このバネ部が長いので、Z軸部が長くなるという課題と、バネ部がプローブの上側にあるので測定物と干渉するという課題がある。
一方、特許文献10では、テコ616やプーリー618で、プローブ602の自重を支えている。しかしこれでは、プローブ602の可動部の質量が2倍になってしまう。
プローブの駆動は可動部にコイルを付け、固定部にある磁気回路のギャップ部にコイルを通し、電流を流して電磁力により駆動する方法が良い。フォーカス誤差信号がゼロになるよう、フォーカスサーボを掛ける事により、測定力を一定とし、速く測定面を走査できる方法である。送りのバックラッシュも無いし、移動真直度にも悪影響を及ぼさない。しかし、コイルでは大きな力を出せない。
つまり、特許文献10の方法は、バランスさせるためにプローブの可動部の質量が2倍となるので、コイルによる早い走査ができないという課題がある。従って、特許文献10ではモータとボールネジでプローブを駆動している。しかし、ボールネジ送りでは大きな力を出せるが応答性が悪いし、ネジのバックラッシュやネジの回転時の横方向への力による真直度悪化等の課題がある。
また、特許文献2の定荷重バネで支持する構成は、二つの巻かれた薄板よりなるバネの特性不ぞろいにより、Z方向以外の力が発生することがあり、この力がZ軸の移動真直度を悪化させることがあった。
従って、本発明の目的は、前記種々の問題のうち、プローブが軽くなり、応答性が良くなるとともに、小型軽量化ができかつコストダウンできる三次元形状測定装置及び三次元形状測定装置用プローブを提供することにある。
また、従属形式の請求項に記載された本発明の目的としては、前記目的以外に、前記種々の問題のうちの残りの問題を解決することであって、測定物の表裏を同時に共通の座標系で超高精度に測定し、測定物の表裏面の傾きと偏心を超高精度に算出することができる三次元形状測定装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
(1)独立形式の請求項に記載された本発明の第1態様によれば、互いに直交するXYZ座標系において、XY方向を平面とするZ参照ミラーと、YZ方向を平面とするX参照ミラーと、XZ方向を平面とするY参照ミラーと、測定物を保持する測定物保持部材の少なくとも前記4個の部材の位置関係が固定された第1ユニットと、
1スタイラスを内蔵する第1測定プローブと、第2スタイラスを内蔵しかつ前記第1スタイラスと前記第2スタイラスとが前記測定物を挟んで互いに向かい合うように配置される第2測定プローブと、前記第1スタイラスに一体的に固定されたZfミラーと、前記第2スタイラスに一体的に固定されたZbミラーと、前記2つの測定プローブがそれぞれ独立してZ方向に移動できる測定プローブ移動装置を少なくとも有した第2ユニットと、
前記第1ユニット、又は前記第2ユニットを相対的に移動させるXY方向移動装置と、
前記第2ユニットに配置したXYZ座標測定用レーザ光発生装置と、
前記レーザ光発生装置から発生したレーザ光を前記X参照ミラーに照射し、前記X参照ミラーで反射した反射光から、前記第1ユニットのX座標を測定するX座標測定装置と、
前記レーザ光発生装置から発生したレーザ光を前記Y参照ミラーに照射し、前記Y参照ミラーで反射した反射光から、前記第1ユニットのY座標を測定するY座標測定装置と、
前記レーザ光発生装置から発生したレーザ光を前記Z参照ミラーに照射し、前記Z参照ミラーで反射した反射光から、前記XY方向移動装置の移動中のZ方向の変位である前記第1ユニットのZ座標を測定するZ座標測定装置と、
前記レーザ光発生装置から発生したレーザ光を前記Zfミラーに照射し、前記Zfミラーで反射した反射光から、前記第2ユニットに対する前記第1スタイラスのZ方向の変位であるZ座標を測定するZ座標測定装置と、
前記レーザ光発生装置から発生したレーザ光を前記Zbミラーに照射し、前記Zbミラーで反射した反射光から、前記第2ユニットに対する前記第2スタイラスのZ方向の変位であるZ座標を測定するZ座標測定装置と、
前記第1スタイラスに対向する前記測定物の前面のZ座標であるZf=Z+Zと、前記第2スタイラスに対向する前記測定物の後面のZ座標であるZb=Z+Zを求める前後面Z座標演算装置と、
を備えた三次元形状測定装置を提供する。
本構成によって、ナノメートルオーダーで同一のXYZ三次元座標系で測定物として例えば非球面レンズの表裏(前後)両面から2つのプローブで同時測定可能となり、非球面レンズの各面の形状だけでなく、両面間の傾き及び偏心を測定できる三次元形状測定装置を実用化可能な構成にできる。
本発明の第2態様によれば、前記2つの測定プローブをZ方向へ移動させる前記測定プローブ移動装置の、前記2つの測定プローブを支持するZ方向沿いの2つの可動部を案内するガイドレール部が同一の加工平面で構成されている第1の態様に記載の三次元形状測定装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記測定物保持部材に保持可能でかつ前記2つの測定プローブにより前後の両面を測定可能な球と、
前記測定プローブによる前記球の測定データと設計値との差が最小になるよう、前記測定データをXYZ方向に座標変換を行うアライメント手段と、
前記アライメント手段によるアライメントの結果におけるそれぞれのXY方向の座標変換量の差をXY方向の位置ずれ量とし、前記アライメントの結果におけるそれぞれのZ方向の座標変換量の差に前記球の直径を加算することによりZ方向の位置ずれを検出する位置ずれ検出手段と、
をさらに備えるようにした第1又は2の態様に記載の三次元形状測定装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記2つの測定プローブのうちのどちらかの測定プローブによる測定データのXYZ座標に前記位置ずれ量を加算し、前記2つの測定プローブによる測定データが同一のXYZ座標系による測定データとする演算部と、
前記第1測定プローブによる前記測定物の前面の測定データと、前記第2測定プローブによる前記測定物の後面の測定データを、それぞれの設計値とのずれが最小になるよう、XYZ方向の平行移動とXYZ軸を中心とした回転方向ABC軸の最大計6軸の座標変換を行うアライメント手段と、
この前面と後面のアライメント結果の回転方向A、B、C軸の値の差を前面と後面の傾きとして算出する傾き算出手段と、
前面又は後面のどちらかを基準面、基準面でない面を第2面としたとき、前記アライメント結果により得られた基準面の中心を原点とした座標系における前記測定点の位置ずれ量を加算した第2面の測定データを前記基準面のアライメント結果に従って座標変換したときの第2面の中心のXY座標を前記基準面に対する前記第2面の偏心として算出する偏心算出手段を備えた第3の態様に記載の三次元形状測定装置を提供する。
(2)従属形式の請求項に記載された本発明の第5態様によれば、前記測定プローブは、
レーザ光源と、
前記レーザ光源から発せられたレーザ光を、前記スタイラスと一体に形成されたミラーに集光させるレンズと、
このレンズによって前記ミラーの反射面上に集光した後、前記反射面で反射したレーザ光のレーザ光路中に配置されかつ同心円状で、同心円の中心が前記レーザ光路からずれた位置に形成された回折格子と、
この回折格子による回折プラス一次回折光を受光する第1の光検出器群と、
前記回折格子による回折マイナス一次回折光を受光する第2の光検出器群とを備えて、
前記第1の光検出器群と前記第2の光検出器群の出力をフォーカス誤差信号として、前記レンズを少なくとも内蔵するように構成された、第1〜4のいずれか1つの態様に記載の三次元形状測定装置を提供する。
このような構成によれば、プローブを小さく短くする事ができる。
(3)従属形式の請求項に記載された本発明の第6態様によれば、前記測定プローブは、フォーカスサーボの為のフォーカス誤差信号を発生する機能を持ち、
このプローブと、前記プローブを測定プローブ移動装置によりZ方向に可動とする可動部との重量を支えるワイヤと、
このワイヤが滑車を介して連結されかつ前記可動部の可動全域に渡って前記プローブと前記可動部との重量にほぼ等しい張力を発生する渦巻き状に巻かれた薄板より構成される定荷重バネとをさらに備えるようにした、第1〜5のいずれか1つの態様に記載の三次元形状測定装置を提供する。
このような構成によれば、測定物の下側から測定するときに、プローブを支えるバネが測定物と干渉することを防ぐことができる。
本発明の第7態様によれば、レーザ光源と、
前記レーザ光源から発せられたこのレーザ光を、スタイラスと一体に形成されたミラーに集光させるレンズと、
このレンズによって前記ミラーのミラー反射面上に集光した後、前記反射面で反射したレーザ光のレーザ光路中に配置されかつ同心円状で、同心円の中心が前記レーザ光路からずれた位置に形成された回折格子と、
この回折格子による回折プラス一次回折光を受光する第1の光検出器群と、
前記回折格子による回折マイナス一次回折光を受光する第2の光検出器群とを備えて、
前記第1の光検出器群と前記第2の光検出器群の出力をフォーカス誤差信号として、前記レンズを少なくとも内蔵するように構成された三次元形状測定装置用測定プローブを提供する。
このような構成によれば、プローブを小さく短くする事ができる
以上のように、本発明によれば、参照ミラーは3枚、座標測定装置は5軸といずれも従来例の半分の個数となったので、プローブが軽くなり、応答性が良くなるとともに、小型軽量化ができて、三次元形状測定装置のコストを半減させることができる。
また、本発明の1つの態様によれば、2つのプローブによる測定座標系の参照ミラーを共通化したことにより、XYZ測定座標系を完全に一致させ、測定物(例えば非球面レンズ)の前後の面(表裏両面)の測定データを同じ座標系で得ることができるので、従来例のように測定物以外に3つの球を測定する必要も無く、測定時間も半減以下となり、測定誤差発生要因も少なくなるので、測定精度も向上するといった非常に大きな効果がある。言い換えれば、従来では、測定物の表裏から2つのプローブで測定するとき、表裏の座標系が超高精度には一致していなかったので、表と裏の面間の傾きと偏心を正しく測定できないとともに、構造が複雑、大型化し、片面から測定する装置に比べ、製作が極めて困難であったが、本発明の前記態様によれば、前記した構成により、測定物の表裏の座標系が超高精度に一致し、特に非球面レンズの表裏面を同一座標系で同時に超高精度で測定することによって、非球面レンズの表面と裏面の傾きと偏心を正しく、ナノメートルオーダーの超高精度で測定できるとともに、構造が簡素化し、小型化することができて、片面から測定する装置に比べても、製作が容易になるといった優れた効果を奏するものである。
また、本発明の第5及び第7態様によれば、プローブを小さく短くする事ができるので、測定物の上下から測定する測定機を作るときに参照ミラーと測定物の距離が短くできるので、熱膨張や振動による誤差が小さくすることができる。測定物の片側から測定する測定機においても、プローブが軽くなり、応答性が良くなる点と、測定機を小型軽量化とコストダウンできるという効果がある。
さらに、本発明の第6態様によれば、測定物の下側から上向きに測定するときに、プローブを支えるバネが測定物と干渉することを防ぐことができる点と、二つの巻かれた薄板よりなる定荷重バネの特性不ぞろいにより、引っ張り方向に対し横方向の力が発生したとき、ワイヤとの連結位置が横にずれたとしても、ワイヤが滑車をくぐった後の位置は横方向にずれないので、Z軸部を引っ張る力は常に完全に一方向のみとなり、Z軸の移動真直度に悪影響を及ぼすことがなくなる。
以上のように本発明の三次元形状測定装置により、従来、測定物の表裏面間の傾き及び偏心が測定できない為、良品ができないという問題のあった、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話付属カメラ、DVDや次世代大容量光ディスク、レーザプリンター、プロジェクター、広角監視カメラ、等々の幅広い分野におけるレンズ、特に非球面レンズの傾き及び偏心を測定可能となり、こうした光学部品の開発製造の品質、歩留り向上を実現することができる。
また、測定物の面形状を片側から測定する装置においても、測定機の小型化、低コスト化、高精度化を達成できる。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における三次元形状測定装置の構成を示す正面図、図2は図1の中心で切断して右から見た右断面側面図、図3A及び図3Bは斜視図及びその一部拡大図である。
前記三次元形状測定装置は、下石定盤23と、下石定盤23の上面の背面側に立設固定された側面石定盤24と、測定物保持部材98とZ参照ミラー(Z方向参照ミラー、以下単に「Z参照ミラー」と称する。)2とX参照ミラー(X方向参照ミラー、以下単に「X参照ミラー」と称する。)3とY参照ミラー(Y方向参照ミラー、以下単に「Y参照ミラー」と称する。)4とを有する第1ユニットAと、Zfミラー部9fとZbミラー部9bと測定プローブ10と測定プローブ移動装置93とを有する第2ユニットBと、第1ユニットAをXY方向に移動させるXY方向移動装置99と、XYZ座標測定用レーザ光発生装置の一例としてのHe−Ne安定化レーザ38と、X座標測定装置27と、Y座標測定装置36と、Z座標測定装置35と、Z座標測定装置28と、Z座標測定装置37と、前後面Z座標演算装置の一例としての演算部94と、制御部96とを備えて構成するようにしている。
XY方向移動装置99は、下石定盤23の上に配置されて、XY方向に基台97を移動可能としている。
Z参照ミラー2は、測定物1の直下のXY方向移動装置99の上に載置された基台97に固定されかつ反射面が下向きでかつZ方向(高さ方向)と直交するように配置されている。
X参照ミラー3は、基台97に固定されて測定物1の正面側から向かって左側(図1の測定物1の左側)に位置する固定壁3aの上部の測定物1とは反対側の面に配置されかつX方向と直交するように配置されている。
Y参照ミラー4は、基台97に固定されて測定物1の背面側に位置する固定壁4aの上部の測定物1とは反対側の面に配置されかつY方向と直交するように配置されている。
測定物1を測定物保持板部98dの貫通穴98a内に保持する逆L字状の測定物保持部材98とZ参照ミラー2とX参照ミラー3とY参照ミラー4との位置関係が固定されるように、これらの部材98,2,3,4が一体的に基台97に固定されている。これらの測定物保持部材98とZ参照ミラー2とX参照ミラー3とY参照ミラー4とをそれらの固定部分すなわち固定壁3a及び固定壁4a及び基台97も含めて、「第1ユニットA」と呼ぶ。この第1実施形態においては、第1ユニットAは、XY方向移動装置99によりXY方向に動く。
なお、測定物保持部材98の測定物保持板部98dの貫通穴98e内には、図3Cに詳細に示すように、測定物1を中央貫通穴1fに載置保持する測定物支持板1eを、上からはめ込んでいる。
XY方向移動装置99は、下石定盤23上にY方向に移動可能に配置されたYステージ22と、Yステージ22上にX方向に移動可能に配置されかつ基台97を載置固定したXステージ21とより構成されている。
制御部96は、XY方向移動装置99すなわちXステージ21の図示しない駆動装置とYステージ22の図示しない駆動装置と、He−Ne安定化レーザ38と、X座標測定装置27と、Y座標測定装置36と、Z座標測定装置35と、Z座標測定装置28と、Z座標測定装置37と、前後面Z座標演算装置の一例としての演算部94と、フォーカスサーボ機構95を有する測定プローブ移動装置93と、一体化素子34(半導体レーザ31とフォーカス受光部34A,34B,34C,34D,34E,34F)などに接続されて、それぞれの動作制御を行なうようにしている。
これら3枚の参照ミラー2,3,4はそれぞれ平面度が極めて良く研磨されており、これらの平面がXY座標軸を形成し、基台97などにより測定物1と一体的に固定されているので、測定物1の測定面形状を測定するためのナノメートルオーダーの超高精度なXY座標軸が形成されたことになる。
この第1実施形態では、測定物1の前後方向(図2の左右方向)から走査して測定物1の形状を測定する測定プローブ10は、Zエアスライドガイド部の一例としての大エアー軸受け11の上側と下側の位置に、それぞれ独立して上下動可能に取り付けられている。上下の大エアー軸受け11は、4つのスライドガイド面を有する四角柱の共通のガイドレール部11gに対して、上下の測定プローブ10を支持する上下の大略四角筒状の可動部(ガイド部)11f,11bがZ方向沿いにスライド可能に支持されて構成されている。上下の測定プローブ10を区別して説明するときは、上側の測定プローブを10f、下側の測定プローブを10bという風にfront(上面側すなわち表面側)とback(下面側すなわち裏面側)の頭文字「f」と「b」を付けて説明することにする。しかしながら、以下の説明では、特に上下の測定プローブ10を区別しなくてもよい場合には、fとbは省略する。
各測定プローブ10には、図6に示すように、スタイラス5と、測定プローブケーシング10aの一端に配置されかつ前記スタイラス5に連結固定された小摺動軸部6と、測定プローブケーシング10aに支持されかつこの小摺動軸部6を測定プローブケーシング10aに対してZ方向に移動可能にガイドする小エアー軸受け7と、測定プローブケーシング10aに支持されかつ前記小エアー軸受け7において小摺動軸部6の位置が前後しようとするとき平衡点に押し戻すバネ力を発生させる板バネなどより構成されるバネ力発生装置50と、前記小摺動軸部6の前記スタイラス5とは反対側に配置したミラー部9と、測定プローブケーシング10aの他端に配置されかつ半導体レーザ及びフォーカス受光部が一体化された一体化素子34と、測定プローブケーシング10aの屈曲部に配置されかつ一体化素子34から発光した半導体レーザ光を全反射する一方、側面石定盤24に配置された発振周波数安定化レーザの一例としてのHe−Ne安定化レーザ38(図2参照)から発光したHe−Ne安定化レーザ光Fzを全透過するダイクロイックミラー15と、測定プローブケーシング10aに支持されかつ前記ダイクロイックミラー15を透過した前記He−Ne安定化レーザ光Fz及び前記ダイクロイックミラー15で全反射された半導体レーザ光をミラー部9にほぼ焦点が合うように収束させるレンズ14とを内蔵している。なお、前記したそれぞれの装置又は部材において、上下を区別するときは、fとbとをそれぞれに付している。すなわち、上下を区別するときは、上側のスタイラス5f、下側のスタイラス5b、上側の小摺動軸部6f、下側の小摺動軸部6b、上側の小エアー軸受け7f、下側の小エアー軸受け7b、上側のミラー部9f、下側のミラー部9b、上側の一体化素子34f、下側の一体化素子34b、上側のダイクロイックミラー15f、下側のダイクロイックミラー15b、上側のレンズ14f、下側のレンズ14bと称している。
なお、図6において、32は発散光を並行光に変換させるレンズであり、8はフォーカス誤差信号検出を行なうための回折格子であり、Sは測定物1の測定面であり、48は小エアー軸受け7にエアーを供給するためのエアーチューブである。
一体化素子34は、例えば、図8A〜図8Cに示すように、レーザ光源の一例としての半導体レーザ31と、複数の受光部34A,34B,34C,34D,34E,34Fとより構成されている。この一体化素子34の複数の受光部34A,34B,34C,34D,34E,34Fには、測定プローブ移動装置93のフォーカスサーボ機構95が接続されている。
測定プローブ移動装置93は、フォーカスサーボ機構95の一部を構成するリニアモータ駆動装置43と、磁気回路12内に配置されかつリニアモータ駆動装置43により電流が流されることによりファラデー力を発生させて測定プローブ10全体が支持される大エアー軸受け11の可動部11(11f,11b)をガイドレール部11gに沿ってZ方向にそれぞれ移動させるコイル13(13f,13b)とより大略構成されている。
前記フォーカスサーボ機構95は、複数の受光部34A,34B,34C,34D,34E,34Fが接続されて受光部34A,34B,34C,34D,34E,34Fからの信号をフォーカス誤差信号に変えるフォーカス誤差信号検出部42と、フォーカス誤差信号検出部42からのフォーカス誤差信号を電流に変える前記リニアモータ駆動装置43とより構成されている。このリニアモータ駆動装置43から前記コイル13(13f,13b)に電流が流されることによりファラデー力を発生させて、測定プローブ10全体が支持される大エアー軸受け11の可動部11(11f,11b)をガイドレール部11gに沿ってZ方向にそれぞれ移動させることにより、フォーカスサーボを行なうようにしている。なお、上下を区別するときは、fとbとをそれぞれに付している。すなわち、上下を区別するときは、上側の磁気回路12f、下側の磁気回路12b、上側のコイル13f、下側のコイル13bと称している。
ここで、一例として、スタイラス5が測定物1に0.15mN程度の微小な測定力で接するとき、前記半導体レーザ光はミラー部9にほぼ焦点が合うように、測定プローブ10のケーシング10aに対するレンズ14の位置を設定するとする。ミラー部9で反射された反射光は、半導体レーザ及びフォーカス受光部の一体化素子34の受光部、具体的には複数の受光部34A,34B,34C,34D,34E,34Fに戻る。XY方向移動装置99により測定物1をXY方向に動かすと、測定物1の測定面に沿って高さが変わるので測定面に接触しているスタイラス5が上下することになり、従って、ミラー部9も上下する。このとき、ミラー部9から反射されて複数の受光部34A,34B,34C,34D,34E,34Fに戻った前記半導体レーザ光の光分布が変化するので、受光部34A,34B,34C,34D,34E,34Fからの信号をフォーカス誤差信号検出部42でフォーカス誤差信号に変え、さらにリニアモータ駆動装置43でフォーカス誤差信号を電流に変えて、コイル13に電流を流す。コイル13は、磁気回路12の中をくぐっているので、電流に比例したファラデー力を発生する。この結果、測定プローブ10全体が支持される可動部11f,11bが大エアー軸受け11のガイドレール部11gに沿ってZ方向に動く。これを「フォーカスサーボ」と呼ぶ。
測定プローブ10は、薄板のバネ材を渦巻状に巻いたものを対向させた構造でかつ伸び縮みに対しほぼ一体のバネ力を発生する一対の定荷重バネ17により、測定プローブ10の自重分と釣り合っている。
スタイラス5が測定物1の測定面Sに沿ってZ方向に動くとき、前記フォーカスサーボ機構95により測定プローブ10全体を支持する可動部11f,11bが大エアー軸受け11のガイドレール部11gに沿ってZ方向に移動するので、前記小エアー軸受け7において小摺動軸部6の位置が前後しようとするとき、平衡点に押し戻すバネ力発生装置50によるバネ力はほぼ一定となり、したがって測定力もほぼ一定となる。
前記大エアー軸受け11の可動部11f,11bには、前記2つの測定プローブ10f,10bを互いのスタイラス5f,5bがZ方向沿いに向かい合うように配置することによって、前記測定物1の表裏(図1などでは上下)の測定面Sでの測定を可能としている。
He−Ne安定化レーザ光源38から発光した5つのHe−Ne安定化レーザ光Fzは、以下のように使用される。なお、He−Ne安定化レーザ光源38から発光した5つのHe−Ne安定化レーザ光Fzを形成するためには、レーザ光源を5個配置してもよいし、又は、1つ又は4個以下のレーザ光源を配置して、レーザ光源からのレーザ光を分岐して合計5つのHe−Ne安定化レーザ光Fzを形成するようにしてもよい。
He−Ne安定化レーザ光源38から発光した一つ目のHe−Ne安定化レーザ光Fzは、X参照ミラー3の反射面(測定物1とは反対側の面)に照射し、X参照ミラー3の反射面で反射された反射光をX干渉光学系25を経て、X座標測定装置の一例としてのX座標測定ユニット(X座標用レーザ測長ユニット)27で受光して、受光されたレーザ光に基づきX座標測定ユニット27により前記第1ユニットAのX座標を測定する。ここで、X参照ミラー3は完全な平面と見なされるので、X参照ミラー3のX座標を測定することは、X干渉光学系25とX参照ミラー3の反射面と間の距離X(図1参照)の変位量を測定することを意味する。
同じく、He−Ne安定化レーザ光源38から発光した2つ目のHe−Ne安定化レーザ光Fzは、Y参照ミラー4に照射し、Y参照ミラー4で反射された反射光をY座標測定装置の一例としてのY座標測定ユニット(Y座標用レーザ測長ユニット)36で受光して、受光されたレーザ光に基づきY座標測定ユニット36により前記第1ユニットAのY座標を測定する。Y参照ミラー4は完全な平面と見なされるので、Y座標を測定することは、ミラーとY参照ミラー4の反射面との距離Y(図2参照)の変位量を測定することを意味する。
一方、He−Ne安定化レーザ光源38から発光した3つ目のHe−Ne安定化レーザ光Fzは、ミラー16fで反射されてミラー部9fに照射され、ミラー部9fで反射された反射光が再びミラー16fで反射されて、Z座標測定装置の一例としてのZ座標測定ユニット(Z座標用レーザ測長ユニット)28で受光して、受光されたレーザ光に基づきミラー部9fのZ座標をZ座標測定ユニット28により測定する。Z座標を測定することは、反射ミラー16fの反射面からミラー部9fの反射面までの距離Z(図2参照)の変位量を測定することを意味する。
He−Ne安定化レーザ光源38から発光した4つ目のHe−Ne安定化レーザ光Fzは、反射透過ミラー24jを透過してミラー16bで反射されてミラー部9bに照射され、ミラー部9bに照射されたレーザ光がミラー部9bで反射され、その反射光が再びミラー16bで反射されて反射透過ミラー24jで反射されて、Z座標測定装置の一例としてのZ座標測定ユニット(Z座標用レーザ測長ユニット)37で受光して、受光されたレーザ光に基づきミラー部9bのZ座標をZ座標測定ユニット37により測定する。Z座標を測定することは、反射ミラー16bの反射面からミラー部9bの反射面までの距離Z(図2参照)の変位量を測定することを意味する。
ここで、スタイラス5f,5bの先端の測定点とミラー部9f,9bは一体構造なので、前記フォーカスサーボ機構95でフォーカスサーボ誤差があっても、一切、測定誤差にならない構造である。
He−Ne安定化レーザ光源38から発光した5つ目のHe−Ne安定化レーザ光Fzは、ミラー20で反射したのちZ参照ミラー2の下面である反射面で反射され、再びミラー20を反射して、Z座標測定装置の一例としてのZ座標測定ユニット(Z座標用レーザ測長ユニット)35で受光して、受光されたレーザ光に基づきZ測定ユニット35により前記第1ユニットAのZ座標を測定する。Z座標を測定することは、下石定盤23に固定されたミラー20の反射面からZ参照ミラー2の反射面までの距離Z(図1及び図2参照)の変位量を測定することを意味する。
なお、測定物1に対してプローブ10を移動させながら、後述する中心出しを行ってプローブ10が測定物1の中心に位置したのち、X座標、Y座標、Z座標、Z座標、Z座標をゼロにリセットし、その後、距離X、距離Y、距離Z、距離Z、距離Zのそれぞれの変位量を測定する。
前述のように、測定物1を保持する測定物保持部材98とX参照ミラー3とY参照ミラー4とZ参照ミラー2は、一体的に位置関係が固定されて、XY座標軸を形成するとともに第1ユニットAを構成している。これら第1ユニットAが、Xステージ21及びYステージ22によりXY方向に一体的に移動されるが、Xステージ21及びYステージ22の移動真直度をナノメートルオーダーにすることは不可能に近い。その理由は、Xステージ21及びYステージ22でそれぞれ使用される転がり軸受けの真円度とガイドの真直度の足し算に加え、Yステージ22の上にXステージ21が載っており、移動に伴い荷重の中心も変わって両部材が相対的にわずかに傾く事等があるためである。
そこで、Xステージ21及びYステージ22がピッチング又はヨーイングで傾いても、XY座標軸は、Xステージ21及びYステージ22で形成されるのではなく、3枚の参照ミラー2,3,4で形成されており、測定物1の測定点の軸上でXYZ座標を測定する構成となっているので、測定誤差は極めて少なくすることができる。
一方、Z座標軸は、これらの参照ミラー2,3,4ではなく、大エアー軸受け11のガイドレール部11gの真直度で決まる。小エアー軸受け7は前述のようにほとんど上下しない。
大エアー軸受け11は、そのガイドレール部11gのスライドガイド面を、ミラー同様、研磨により高平面度に作ることができるので、移動真直度をナノメートルオーダーのミラー平面度に近づけることができる。また、大エアー軸受け11は、傾ける力に対して剛性が高い設計にすることができる。しかしながら、移動中の偏荷重があれば、ナノメートルオーダーでは大エアー軸受け11が傾いてしまうことになる。そこで、大エアー軸受け11の可動部11f,11bのほぼ重心でそれぞれ一対の定荷重バネ17f,17bで大エアー軸受け11の可動部11f,11bを支持し、ほぼ重心をコイル13f,13bでZ方向に駆動することにより、移動中の傾きも極力無くすような設計とすることができる。
小エアー軸受け7とその中を摺動する小摺動軸部6は、他に類例の無い程さらに微小なのエアー軸受けである。可動部11f,11bの質量が0.2グラムしかない。これにより、0.15mN(15mg)という微小な測定力でも測定に十分な加速度応答ができる。
次に、Z座標の測定について説明する。
測定物1を保持する測定物保持部材98と一体的に基台97に固定されたZ参照ミラー2がXY方向移動装置99によりXY方向に移動するが、Z参照ミラー2の下にあるミラー20は下石定盤23に固定されており移動しないようにしている。前述のようにHe−Ne安定化レーザ光Fzから分岐した一つ目のレーザ光は、ミラー20を反射したのちZ参照ミラー2の反射面を反射し、Z測定ユニット35に戻り、Z測定ユニット35によりZ座標を測定する。Z参照ミラー2は完全な平面と見なされるので、Z座標を測定することは、Xステージ21及びYステージ22の移動真直度を測定していることになる。
分岐した4つ目のレーザ光Fzは、上プローブ10fのZfミラー部9fのZ方向の変位であるZ座標(三次元形状測定装置の固定部すなわち下石定盤23と側面石定盤24に対する変位であるZ座標)を測定するときに利用する。分岐した5つ目のレーザ光は、下プローブ10bのZbミラー部9bのZ方向の変位であるZ座標(三次元形状測定装置の固定部23すなわち下石定盤23と側面石定盤24に対する変位であるZ座標)を測定するときに利用する。測定物1の上面のZ座標測定データZfはZ+Z、測定物1の下面のZ座標測定データZbはZ+Zより求められる。この演算は、以下に示すように、前後面Z座標演算装置の一例としての演算部94により行なわれる。演算部94には、X座標測定装置27とY座標測定装置36とZ座標測定装置35とZ座標測定装置28とZ座標測定装置37とが接続されて、それぞれの座標測定データが入力されている。一方、演算部94で得られたデータは、制御部96を介して出力装置90から出力(例えば、ディスプレイなどに表示又は印刷装置で印刷)することができるようにしている。XY座標は測定物1の上側も下側も共通である。なお、出力装置90では、他の実施形態における各種演算等の結果などを出力(例えば、ディスプレイなどに表示又は印刷装置で印刷)することができるようにしている。
前記X座標、Y座標、Z座標、Z座標、Z座標の計5つの座標の測定データ(測定値)は同時に一定時間間隔で演算部94に取り込む。演算部94への取り込み値から、測定物1の表面のZ座標であるZf座標の測定データは、Z座標の測定データとZ座標の測定データの和、測定物1の裏面のZ座標であるZb座標の測定データは、Z座標の測定データとZ座標の測定データの和を演算部94によりそれぞれ計算し、測定データ列(X,Y,Zf、Zb)を演算部94により得る。ここで、測定物1の表面の測定データ列は(X,Y,Zf)、測定物1の裏面の測定データ列は(X,Y,Zb)となる。ここで、iは、1,2,……と、一定時間間隔で取り込んだ測定値を意味している。例えば、i=1,2では、測定物1の表面の測定データ列は(X,Y,Zf),(X,Y,Zf)、測定物1の裏面の測定データ列は(X,Y,Zb),(X,Y,Zb)となる。
測定プローブ10、大エアー軸受け11等を含む部分を「第2ユニットB」と呼ぶと、この第1実施形態では、第1ユニットAがXステージ21及びYステージ22に載っており、XY方向移動装置99によりXY方向に移動するように構成しているが、逆に、第1ユニットAを側面石定盤24及び下石定盤23などの固定部に固定する一方、第2ユニットBをXステージ21及びYステージ22に載せて第2ユニットBをXY方向移動装置99によりXY方向に移動するように構成する事もできる。
測定物1の三次元形状の測定開始前は、測定物1の上下のスタイラス5f,5bは測定物1の測定面Sから離れているので、前述のフォーカスサーボは掛けられない。測定プローブ10には、図示しないがZ方向の位置検出器が取り付けられており、この位置検出器からの位置信号が、作業者により廻される手動駆動用ダイヤルにより変化させられる指令値になるよう、制御部96による制御の下で、リニアモータ駆動装置43で測定プローブ10をZ方向に移動させている(言い換えれば、作業者が手動駆動用ダイヤルを廻すことにより生じた入力情報に基づき、リニアモータ駆動装置43が駆動されて、測定プローブ10の先端が測定物1の測定面Sにほぼ当接する位置まで移動させられる)。これを「位置サーボ」と呼ぶ。
スタイラス5に測定力がかかっていないときは、小摺動軸部6の自重はバネ力発生装置50のみで支えられている。このとき、ミラー部9がフォーカス位置から10ミクロン程度、離れた焦点ずれ位置にあるように、レンズ14を測定プローブケーシング10aに対してあらかじめZ方向に位置調整しておく。一体化素子34からの半導体レーザ光はフォーカス誤差信号を感度良く検出するため、図6に示すように、レンズ14の開口一杯に入射させるが、Z座標測定用のHe−Ne安定化レーザ光Fzはレンズ14の開口より細い光束径で入射させるので、焦点深度が深く、10ミクロン程度、焦点ずれ位置にZミラー部9(Zfミラー部9f又はZbミラー部9b)があっても反射光から十分にZ座標を測定できる。
測定物1の三次元形状の測定は、測定物1を測定物保持部材98の測定物保持板部98dの貫通穴98aに取り付け、スタイラス5が測定物1の概略中心に来るよう、Xステージ21又はYステージ22を動かし、前記手動駆動用ダイヤルを廻して上下のスタイラス5f,5bを測定物1の上下の測定面Sに、両者の隙間が5mm以内となるように近づける。
次に、測定プローブ移動装置93のフォーカスボタンを作業者が押すことにより前記手動駆動用ダイヤルに基づく手動駆動を解除して自動制御に切り替えることにより、スタイラス5は測定物1の測定面Sにゆっくり近づく。フォーカス誤差信号は一定の電圧を持っているが、これをモニターしておく。前記したようにスタイラス5が測定物1の測定面Sにゆっくり近づきスタイラス5が測定物1の測定面Sに触れたら、スタイラス5の測定力によりミラー部9が半導体レーザ光の焦点方向に動くので、ミラー部9が半導体レーザ光の焦点方向に動いたことをフォーカス誤差信号の変化により演算部で検出すると(言い換えれば、ミラー部9が焦点位置付近に着いたら)、位置サーボをフォーカスサーボに切り替える。そうすると、フォーカス誤差信号がゼロになるまで、制御部96の制御の下に、リニアモータ駆動装置43で測定プローブ10を移動させる。これがフォーカスサーボがかかった状態である。
次に、自動中心出しを演算部により行う。この自動中心出しとは、測定物1が球、レンズ、又は、レンズ金型の場合、Xステージ21又はYステージ22を動かして測定物1の頂点を探し、探した頂点を測定原点とする事である。この原理は、特許文献6に記載されているが、記載にわかりにくい点があるので、ここで簡単に説明する。
説明を簡単にするため、図15で、測定物1(図15では601)の測定面Sは球面とする。スタイラス5f,5bの初期位置の座標測定データをS(0,0)とし、求めたい測定物1の測定面Sの頂点の位置の座標測定データをS(Xa,Za)とする。
次に、初期位置である座標測定データSの前後の点(X,Z)と(―X,Z)を、前記第1実施形態の三次元形状測定装置により測定する。そうすると、求める測定物1の測定面Sの頂点の位置のX座標Xaは
Figure 0004260180

の式を使用して、演算部94により、求めることができる。なお、特許文献6にあるように、さらに近似して、
Figure 0004260180

の式を使用して、演算部94により、求めるようにしても良い。ここで、「R」とは測定物の半径である。
自動中心出しは、測定物1の上下どちらかの測定データで行う。この自動中心出しの結果として、スタイラス5は測定物1の測定面Sの中心にあることになる。演算部94により、X座標測定データとY座標測定データとZ座標測定データとZ座標測定データをそれぞれゼロにリセットし、測定原点とする。なお、別途、原点位置が変わらない機械原点を演算部94により、設け、この機械原点を中心とした座標系における測定原点の位置を、演算部94により、演算部94に接続された図示しない記憶部に記録しておく事ができる。
次に、測定動作に移る。測定原点から測定したい経路に沿って測定物1をXY方向移動装置99によりXY方向に移動させながら、X座標測定データとY座標測定データとZ座標測定データとZ座標測定データとを演算部94により取り込む。
測定動作が終わると、XY方向移動装置99により測定物1はXY方向におけるスタート位置に戻り、フォーカスボタンを作業者が押すと、演算部94によりスタイラス5は測定物1の上下の測定面Sから離れる。
以上、前記第1実施形態にかかる三次元形状測定装置によれば、参照ミラーは、Z参照ミラー2とX参照ミラー3とY参照ミラー4との合計3枚、レーザ測長ユニットは、X座標測定装置27とY座標測定装置36とZ座標測定装置35とZ座標測定装置28とZ座標測定装置37との5軸と、いずれも従来例の半分の個数となったので、装置のコストが半減し、2つのプローブ10f,10bによる測定座標系の参照ミラーを共通化したことにより、XYZ測定座標系を完全に一致させ、測定物1の一例としての非球面レンズの前後の測定面のS測定データを同じ座標系で得ることができる。従って、従来例のように測定物以外に3つの球を測定する必要も無く、測定時間も半減以下となり、測定誤差発生要因も少なくなるので、測定精度も向上するといった非常に大きな効果が得られる。
(第2実施形態)
第1実施形態では大エアー軸受け11の構造自体については特に詳しく説明しなかったが、本発明の第2実施形態にかかる三次元形状測定装置では、前記2つの測定プローブ10f,10bのZ方向への前記測定プローブ移動装置93のZ方向沿いのガイド部すなわち大エアー軸受け11のガイドレール部11gが、上下で同一の加工平面で構成されるようにしている。具体的には、図1に示すように、大エアー軸受け11のガイドレール部11gは、その中央部の左側が測定物1との干渉を防ぐため切り取っている(11p参照)が、ガイドレール部11gの右辺と紙面に平行な面が上下にひとつにつながっている。また、大エアー軸受け11のガイドレール部11gは4角柱なので4面あるが、これらは上下で同一の加工平面で形成されている。
このように構成することにより、上下のZ軸の方向も傾き0.05分以下で一致させることができる。これは、前述の上下面の傾きにおいて、必要な測定精度1分に対し、十分な精度である。
(第3実施形態)
第1及び第2実施形態で測定物1の表面と裏面を測定する座標軸の方向を完全に一致させることができることを説明した。しかし、0.1ミクロン以下の精度で、スタイラス5fと5bを同一Z軸上に合わせることは、場合によっては、実際上は極めて困難になることがある。
そこで、本発明の第3実施形態にかかる三次元形状測定装置では、図4A及び図3Dに示すように、真球度の良い基準球91を測定物保持部材98の測定物保持板部98dの貫通穴98eに支持し、支持された基準球91をその表面(上面)と裏面(下面)からスタイラス5fと5bで測定する。基準球91としては、真球度30nmのものも比較的容易に作ることができる。なお、測定物保持部材98の測定物保持板部98dの貫通穴98e内には、測定物1を中央貫通穴1fに載置保持する測定物支持板1eの代わりに、図3Dに詳細に示すように、基準球91を中央貫通穴91fに嵌合して係合保持する2枚の支持板91a,91bを、上からはめ込むことにより、基準球91を測定物保持部材98に支持している。
仮に、図4Bに示すように、上下のスタイラス5fと5bがX方向に寸法dだけ位置がずれているとする。両プローブ10f,10bで基準球91の表面と裏面を同時にXY方向移動装置99によりXY方向に走査させて、位置を前記三次元形状測定装置により測定する。基準球91の表面の測定データ列としては(X,Y,Zf)を得るとともに、基準球91の裏面の測定データ列としては(X,Y,Zb)を得る。基準球91の測定前に、前記自動中心出しをスタイラス5fの測定データで行う。測定原点がどちらも(0,0,0)となるが、スタイラス5bの測定データは横に寸法dだけずれ、図4Bのようになる。この寸法dはX方向のオフセット値である。
自動中心出しは、測定前に中心付近の2点測定で簡易的に測定原点を求めたもので、正確に原点を求めるために、次に、基準球91の測定データ(測定値)の設計値からの誤差の平均二乗偏差(RMS: Root Mean Square)が最小になるよう、測定データをXYZ方向にアライメント手段89により座標変換する。これを「アライメント」と呼ぶ。アライメントの詳細は特許文献7に記載されている。アライメント手段89には、X座標測定装置27とY座標測定装置36とZ座標測定装置35とZ座標測定装置28とZ座標測定装置37とが接続されている。
アライメント手段89によるアライメントは、XYZ方向と、XYZ方向の各軸を中心とした回転方向のABC軸の計6軸の座標変換を行なうことを意味する。但し、測定物1が回転対称の非球面の場合はZ方向の軸回りのC方向に回転させても形状は変わらないので、C方向を省いた計5軸となる。また、測定物1が球面の場合は、XYZ方向、または、ABZ方向の3軸のみとなる。
アライメント手段89によるアライメントによって、位置ずれ量dは正確に算出される。この正確に算出された位置ずれ量dを利用して、アライメント手段89に接続された位置ずれ検出手段88により、例えば下側の測定データのXをX+dと補正し、Y方向のずれも同様に補正する(この位置ずれ量dはY方向のオフセット値である。)。そして、基準球91の直径はあらかじめ解っているので、位置ずれ検出手段88に接続された演算部94により、前記アライメントの結果におけるそれぞれのZ方向の座標変換量の差に前記基準球91の直径を加算することによりZ方向の位置ずれを検出する。このように加算する代わりに、基準球91の半径を上側の測定データZfに加算し、下側の測定データZbから半径を減算するようにしてもよい。要するに、上側の測定データZfと下側の測定データZbとの間の相対的な差として前記基準球91の直径分だけ広がるようにすればよい(この基準球91の直径分はZ方向のオフセット値である。)。このような演算の結果として、図4Cのように上下で同一の座標系における基準球91の測定データを求めることが出来る。この上下の測定プローブ10f,10bで同一の原点を持つ座標系は絶対座標系として持っておく。
なお、座標軸の原点を一致させる方法については、上述の基準球91を測定する方法以外にも考えられる。例えば、上下の測定プローブ10f,10bを互いに直接接触させて、作業者が横から顕微鏡で見ながら上下の測定プローブ10f,10bの位置を調整したり、位置ずれ量を測ることもできる。代わりに、基準球91に代えて、厚さのわかっている板を測定して、上下の測定プローブ10f,10b間の距離を測定することもできる。厚さのわかっている板に、変形を伴う刻印を打つか、小さな貫通穴を開け、その位置を前記板の上下から、上下の測定プローブ10f,10bにより測定すれば、上下の測定プローブ10f,10bのXY位置のずれを測定することもできる。
(第4実施形態)
図5A〜図5Cで本発明の第4実施形態にかかる三次元形状測定装置を説明する。まず、測定物1がレンズであったとき、レンズの表面と裏面の傾きと偏心の定義から説明する。
レンズの光軸が測定面Sのほぼ中心にある両面回転対称非球面レンズが測定物1の場合、レンズの前面(表面)と後面(裏面)の光軸が一本ずつ決められるので、傾きとは、これらの光軸間のなす角度、偏心とは、図5B及び図5Cのように前面か後面を基準面としたときの、もうひとつの面である第2面の中心位置の座標と言う事ができる。
片面球面−片面回転対称非球面レンズが測定物1の場合は、球面側の光軸を一本決めることができないので、非球面側を基準面とし、球面の傾きか偏心かどちらかを一方を定義することができる。両面球面レンズが測定物1の場合は、面基準での傾き、偏心は定義できない。
回転非対称面レンズが測定物1の場合は前記光軸に加えてXY軸が存在するので、両面回転非対称面レンズが測定物1の場合はこのZ軸周りの回転角の差の傾きも定義できる。
次に、非球面レンズの傾き及び偏心測定法について説明する。
図5Aのように測定物1である非球面レンズの前面と後面を同時に前記三次元形状測定装置により測定し、非球面レンズの前面の測定データ列(X,Y,Zf)と、後面の測定データ列(X,Y,Zb)を演算部94により得る。このときのZ座標の原点は、それぞれの面の中心位置とするように、前記絶対座標系にオフセットをつけた相対座標系を用いる。この時点では、非球面レンズの前面の測定座標系と後面の測定座標系の二つの座標系が存在する。これらの座標系は、XY方向が共通で、Z方向のみほぼ測定物1の厚さ分だけ原点が異なっている。
非球面レンズはZ=f(X,Y)の設計式で表される。演算部94により測定データ列から設計値のZを引くと、各点の誤差を、非球面レンズの前面がZfd,非球面レンズの後面がZbdとすると、
Figure 0004260180

により、前面の誤差と後面の誤差とが演算部94により求められる。
この各点の誤差を二乗した総和が最小になるように、最小二乗法を用いてアライメント手段89により座標変換する。これを「アライメント」と呼ぶ。このときの前面のアライメント量を(Xf、Yf、Zf、Af、Bf、Cf)、後面のアライメント量を(Xb、Yb、Zb、Ab、Bb、Cb)とすると、求める傾きは(Af―Ab、Bf―Bb、Cf―Cf)の式により、演算部94により求められる。
前述のように回転対称レンズのときの傾きは(Af―Ab、Bf―Bb)の式により、演算部94により求められる。
そのときの傾き量は、
Figure 0004260180

の式により、演算部94により求められる。
片面が球面の場合は、例えば後面が球面の場合は後面のアライメントの可動軸を(Xb、Yb、Zb)又は(Ab、Bb、Zb)のどちらかを選択できる。(Xb、Yb、Zb)を選択したときは傾きは定義できないが、後述のように偏心を算出できる。(Ab、Bb、Zb)を選択したときの傾きは、両面非球面と同じように算出できるが、偏心は定義できない。なお、3次元空間の座標系は、X,Y,Z軸と、各軸回りの回転軸A,B,Cとがある。アライメントで座標変換するとき、全部の軸を動かすとは限らず、可動軸を設定すれば、可動軸のみを座標変換すればよい。
次に、偏心を求める手順を説明する。測定座標系の中心は、前記自動中心出しを行っているので、前面又は後面の概略中心にあるが、これは、あくまで測定物1の頂点又は底点を見つけるだけであって、測定物1が傾いていれば、測定物1の中心とは異なる。従って、前記座標変換量のXY座標が、測定座標系に対する測定物1の中心のずれ、即ち測定座標系に対する測定物1の測定面の偏心と言う事ができる。
前面と後面とのXY方向の偏心は、図5Aのように測定座標系においては(Xf―Xb、Yf―Yb)の式により、演算部94により求められる。しかし、この量はレンズの姿勢によって変わるので、一義的に偏心と定義できない。そこで、前述のように、偏心とは、図5B及び図5Cのように前面か後面を基準面としたときの後面か前面の第2面の中心位置の座標と定義する。図5B及び図5Cのように、どちらを基準面とするかで偏心は変わる。どちらかの面を基準面としたとき、他の面を前記した「第2面」と呼ぶ。
前記のように基準面と第2面の測定データは、Z方向のオフセットの異なる相対座標で表されているが、このオフセット値は前もって測定されているので、第2面の測定データのZ座標にこのオフセットOを演算部94により加算することで、両測定データは同一のXYZ座標系による測定データとなる。これを「オフセット補正全測定データ」と呼ぶ。なお、この第4実施形態では、制御部96にアライメント手段89と位置ずれ検出手段88とが接続された前記実施形態とは異なり、図5Dに示すように、制御部96に、演算部94とアライメント手段89と傾き算出手段86と偏心算出手段85とが接続されており、この第4実施形態での演算処理を制御部96の制御の下に実施できるようにしている。
例えば、後面を基準面としたときのオフセット補正全測定データにおける後面の中心座標は(―Xb、―Yb、―Zb)、前面の中心座標は(―Xf、―Yf、―Zf+O)で表される。これを、まず、後面アライメント量(Xb、Yb、Zb)だけアライメント手段89により座標変換する。そうすると、後面の中心座標は(0,0,0)、前面の中心座標は(Xb―Xf、Yb―Yf、Zb―Zf+O)となる。
次に、この前面の中心座標を、後面のアライメント量のうちX軸とY軸周りの回転角、(Ab、Bb)だけ傾き算出手段86により回転させる。簡単のため、
(Xb―Xf、Yb―Yf、Zb―Zf+O)=(x,y,z),(Ab、Bb)=(A,B),
と置くと、回転後の第2面の座標(u,v,w)は、座標変換の公式より、
Figure 0004260180

の式を用いて、傾き算出手段86により、傾きを求めることができる。すなわち、この前面と後面のアライメント結果の回転方向A、B、C軸の値の差を前面と後面の傾きとして傾き算出手段86により算出することができる。
求める基準面に対する第2面の偏心は、(u,v)であり、偏心量は、
Figure 0004260180

の式を用いて、偏心算出手段85により求めることができる。すなわち、前面又は後面のどちらかを基準面、基準面でない面を第2面としたとき、前記アライメント結果により得られた基準面の中心を原点とした座標系における前記測定点の位置ずれ量を加算した第2面の測定データを前記基準面のアライメント結果に従って座標変換したときの第2面の中心のXY座標を、前記基準面に対する前記第2面の偏心として、偏心算出手段85により算出する。
(第5実施形態)
図6は、本発明の第5実施形態にかかる三次元形状測定装置におけるプローブ10の構成を示す。スタイラス5を支持するマイクロエアスライドである小摺動軸部6の上面にはミラー部9が貼り付けてあり、小摺動軸部6は、バネ力発生装置50で小エアー軸受け7に連結されている。
発振周波数安定化ヘリウムネオンレーザ光(He−Ne安定化レーザ光)Fzは、波長が633nmで、この波長を全透過するダイクロイックミラー15を透過してミラー部9(9f,9b)で反射して元の方向に戻り、Z座標測定ユニット(Z座標用レーザ測長ユニット)28及びZ座標測定ユニット(Z座標用レーザ測長ユニット)37のそれぞれにおいて、干渉法によるレーザ測長により、ミラー部9(9f,9b)のZ座標を測定する。
一体化素子34、言い換えれば、半導体レーザ発光・受光部には、図8A〜図8Cに示すように、半導体レーザ31と6個の光検出器34A,34B,34C,34D,34E,34Fが内蔵されている。回折格子8は、図7に示すように概略同心円の一部である、円弧状の溝8aが多数並んだ回折格子となっている。半導体レーザ31から出た光は、回折格子8により、その約半分がそのまま通過するゼロ次光となり、残りの他の半分は回折光となる。これらの半導体レーザ光は波長が780nm程度で、この波長を全反射するダイクロイックミラー15を反射し、ゼロ次光のみ、レンズ14によりミラー部9に絞り込まれる。回折光は収束光と発散光になるので、ミラー部9には絞り込まれない。
ミラー部9を反射したゼロ次光は、再び、ダイクロイックミラー15を反射し、回折格子8でゼロ次光と回折光に分かれる。ゼロ次光は半導体レーザ31側に戻るが、戻り光に強い多モード半導体レーザを使用すれば、戻り光によるパワー変動等の悪影響は無くせる。
半導体レーザより出射されたゼロ次光の焦点位置にミラー部9があるときは、図6でミラー部9で反射したゼロ次光の回折格子8によるプラス一次回折光は、半導体レーザ31の下側の位置で光検出器34D〜34Fの手前つまり左側で絞られ、マイナス一次回折光は半導体レーザ31の上側の位置で光検出器34A〜34Cの右側で絞られる。つまり、図8Aに示すように、±一次回折光は上下の光検出器34A〜34Fの位置で同じ大きさの円形で照射される。
ミラー部9が前記ゼロ次光の焦点位置よりも遠い位置にあるときは、光検出器34A〜34Fの位置では、プラス一次回折光は大きく、マイナス一次回折光は小さくなる(図8B参照)。ミラー部9が前記ゼロ次光の焦点位置よりも近い位置にあるときは、光検出器34A〜34Fの位置では、プラス一次回折光は小さく、マイナス一次回折光は大きくなる(図8C参照)。
従って、図8A〜図8Cのように、34A、34B、34C、34D、34E、34Fと分かれた光検出器において、(34Aの出力信号+34Cの出力信号+34Eの出力信号)−(34Bの出力信号+34Dの出力信号+34Fの出力信号)をフォーカス誤差信号とすることができる。
本構成により、図12の従来例に比べ、光プローブ10の長さを半分以下に著しく短くできるし、従来のように個別にピンホールの位置を調整する必要が無くなり、大幅なコストダウンも可能となる。
(第6実施形態)
図9に本発明の第6実施形態にかかる三次元形状測定装置の下側部分を示す。プローブ10は、大エアー軸受け11の可動部11bによりガイドレール部11gに沿ってZ方向に可動であって、プローブ10と可動部11bとの重量をワイヤ19で上に引き、滑車18を通して横から引き、一対の定荷重バネ17に連結されている。
定荷重バネ17は図11に示す特許文献2に記載がある。定荷重バネ17は、薄板を巻いて、互いに対向して一対配置したもので、コイルバネに比べ、長くしなくてもZ方向の可動範囲全体にわたって、ほとんど一定の張力を発生するものである。
ブローブ10は、コイル13が磁気回路12のギャップ部を通っているので、コイル13に電流を流すと、電磁力で大エアー軸受け11に沿ってZ方向に可動部11bがガイドレール部11gに対して上下動する構成になっているが、この電磁力は、通常使用時はプローブ10の自重の十分の一以内である。
理由は、測定力が小摺動軸部6の重量の十分の一程度であるから、小摺動軸部6は重力加速度の十分の一より速くは動かないからである。
従って、プローブ10の重量をコイル13による電磁力で支えることはできないので、自重分はバネで引く必要がある。さらに、Z方向の可動範囲全域にわたってバネの張力がほとんど変わらない定荷重バネ17を使用する。
定荷重バネ17を使用しているので、図16A及び図16Bに示す特許文献10でバランス重りを用いるときのように、プローブ10の質量が増すことはなく、コイル13による駆動応答性も十分に取れる。
図11に示す特許文献2では、定荷重バネを、直接、プローブに繋いでいたので、対向した二つの巻きバネの特性が完全に一致していなければ、横方向にも力がかかるので、プローブのZ方向の移動真直度を悪化させることがあった。
しかしながら、この第6実施形態では、滑車18を通じてワイヤ19で引いているので、プローブ10にかかる張力の方向は常に一定となるので、プローブ10のZ方向の移動真直度を悪化させることは無い。
従って、第6実施形態によれば、下から上向きに測定物1を測定するときに、プローブ10を支える一対のバネ17が測定物1と干渉することを防ぐことができる点と、二つの巻かれた薄板よりなる定荷重バネ17の特性不ぞろいにより、引っ張り方向に対し横方向の力が発生したとき、ワイヤ19との連結位置が横にずれたとしても、ワイヤ19が滑車18をくぐった後の位置は横方向にずれないので、可動部11bを引っ張る力は常に完全に一方向のみとなり、Z軸の移動真直度に悪影響を及ぼすことがなくなる。
なお、前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明の三次元形状測定装置及び三次元形状測定装置用プローブは、測定物例えば非球面レンズの表裏面を同一座標系で同時にナノメートルオーダーの超高精度で形状測定でき、その結果、非球面レンズの表裏面間の傾きと偏心の、従来に無い超高精度な測定と、従来よりはるかに簡単かつ短時間での測定を実現させ、その結果、表裏面間の傾き及び偏心の少ない良品非球面レンズ量産を実現させ、カメラ、DVD、ムービー、カメラ付き携帯電話などの光応用商品の性能向上、小型軽量化、生産歩留まり向上等に大きく寄与することが期待できる。
図1は本発明の第1及び第2実施形態における三次元形状測定装置の正面図である。 図2は本発明の第1実施形態における三次元形状測定装置の右断面側面図である。 図3Aは本発明の第1実施形態における三次元形状測定装置の斜視図(上側の一対の定荷重バネのうちの一方のバネは図示を省略)である。 図3Bは図3Aの一部拡大斜視図である。 図3Cは本発明の第1実施形態における三次元形状測定装置の測定物保持部材の測定物保持板部に測定物を載置保持する状態を説明するための断面図である。 図3Dは本発明の第1実施形態における三次元形状測定装置の測定物保持部材の測定物保持板部に基準球を保持する状態を説明するための断面図である。 図4Aは本発明の第3実施形態における三次元形状測定装置における基準球の測定の説明図である。 図4Bは本発明の第3実施形態における三次元形状測定装置における基準球の初期測定データの説明図である。 図4Cは本発明の第3実施形態における三次元形状測定装置における基準球の補正後の測定データの説明図である。 図5Aは本発明の第4実施形態における三次元形状測定装置におけるレンズの測定データの説明図である。 図5Bは本発明の第4実施形態における三次元形状測定装置におけるレンズの前面基準での座標変換の説明図である。 図5Cは本発明の第4実施形態における三次元形状測定装置におけるレンズの後面基準での座標変換の説明図である。 図5Dは本発明の第4実施形態における三次元形状測定装置の演算処理部のブロック図である。 図6は本発明の第5実施形態におけるプローブの構成を示す一部断面説明図である。 図7は本発明の第5実施形態における回折格子の説明図である。 図8Aは本発明の第5実施形態の三次元形状測定装置の一体化素子においてゼロ次光の焦点位置にミラー部があるときの説明図である。 図8Bは本発明の第5実施形態の三次元形状測定装置の一体化素子においてゼロ次光の焦点位置よりも遠い位置にミラー部があるときの説明図である。 図8Cは本発明の第5実施形態の三次元形状測定装置の一体化素子においてゼロ次光の焦点位置よりも近い位置にミラー部があるときの説明図である。 図9は本発明の第6実施形態における三次元形状測定装置の正面図である。 図10は従来の超高精度三次元測定機の構成図である。 図11は従来の三次元測定装置のプローブとZ軸の構成図である。 図12は従来の三次元測定プローブの説明図である。 図13は従来の超高精度三次元測定機の構成図である。 図14は従来の3次元形状測定装置の構成図である。 図15は従来のレンズ面形状の測定方法の説明図である。 図16Aは従来の接触式プローブの説明図である。 図16Bは従来の別の接触式プローブの説明図である。
符号の説明
1 測定物
2 Z参照ミラー(Z方向参照ミラー)
3 X参照ミラー(X方向参照ミラー)
4 Y参照ミラー(Y方向参照ミラー)
5,5f,5b スタイラス
6,6f,6b 小摺動軸部
7,7f,7b 小エアー軸受け
8 回折格子
9 ミラー部
9f Zfミラー部
9b Zbミラー部
10,10f,10b 測定プローブ
10a 測定プローブケーシング
11 大エアー軸受け
11f,11b 可動部
11g ガイドレール部
12,12f,12b 磁気回路
13,13f,13b コイル
14,14f,14b レンズ
15,15f,15b ダイクロイックミラー
16,16f,16b ミラー
17,17f,17b 定荷重バネ
18 滑車
19,19f,19b ワイヤ
20 ミラー
21 Xステージ(X方向駆動用ステージ)
22 Yステージ(Y方向駆動用ステージ)
23 下石定盤
24 側面石定盤
24j 反射透過ミラー
25 X干渉光学系
26 エアー吸気部
27 X座標測定ユニット
28 Z座標測定ユニット
31 半導体レーザ
32 レンズ
33 波長板
34,34f,34b 半導体レーザ及びフォーカス受光部の一体化素子
34A,34B,34C,34D,34E,34F フォーカス受光部
35 Z座標測定ユニット
36 Y座標測定ユニット
37 Z座標測定ユニット
38 He−Ne安定化レーザ光源
39 ハーフミラー
40 ピンホール
41 光検出器
42 フォーカス誤差信号検出部
43 リニアモータ駆動装置
48 エアーチューブ
50 板バネ(バネ力発生装置)
85 偏心算出手段
86 傾き算出手段
88 位置ずれ検出手段
89 アライメント手段
91 基準球
93 測定プローブ移動装置
94 演算部
95 フォーカスサーボ機構
96 制御部
97 基台
98 測定物保持部材
98a 貫通穴
98d 測定物保持板部
99 XY方向移動装置
A 第1ユニット
B 第2ユニット
d 位置ずれ量
Fz He−Ne安定化レーザ光
S 測定物の測定面
102 Zレシーバー
103 Zレシーバー
104 Yレシーバー
105 Xレシーバー
106 上石定盤
107 上Z参照ミラー保持部
108 上Z参照ミラー
109 対物レンズホルダー
204 X参照ミラー
205 Y参照ミラー
206 Z参照ミラー
207 X測定用干渉計
208 X測定用干渉計
209 Zm測定用干渉計
210 測定箱
211 Zミラー突き当て駒
212 プランジャ
213 接着駒
214 引っ張りバネ
215 ネジ
216 ナット
218 Xミラー突き当て駒
219 プランジャ
220 上下突き当て駒
221 プローブシャフト
222 平行板バネ
223 ハウジング
224 変位計
225 Z軸スライド
226 Z軸用ガイド
227u,227d Z軸用ボールネジ
228 減速機
229u,229d Z軸モータ
230 エンコーダ
231 Y軸スライド
232 Y軸用ガイド
233 Y軸減速機、モータ、エンコーダ
234 X軸スライド
235 X軸用ガイド
236 X軸用ボールネジ
237 X軸減速機、モータ、エンコーダ
238 波長コンペンセータ

Claims (7)

  1. 互いに直交するXYZ座標系において、XY方向を平面とするZ参照ミラーと、YZ方向を平面とするX参照ミラーと、XZ方向を平面とするY参照ミラーと、測定物を保持する測定物保持部材の少なくとも前記4個の部材の位置関係が固定された第1ユニットと、
    1スタイラスを内蔵する第1測定プローブと、第2スタイラスを内蔵しかつ前記第1スタイラスと前記第2スタイラスとが前記測定物を挟んで互いに向かい合うように配置される第2測定プローブと、前記第1スタイラスに一体的に固定されたZfミラーと、前記第2スタイラスに一体的に固定されたZbミラーと、前記2つの測定プローブがそれぞれ独立してZ方向に移動できる測定プローブ移動装置を少なくとも有した第2ユニットと、
    前記第1ユニット、又は前記第2ユニットを相対的に移動させるXY方向移動装置と、
    前記第2ユニットに配置したXYZ座標測定用レーザ光発生装置と、
    前記レーザ光発生装置から発生したレーザ光を前記X参照ミラーに照射し、前記X参照ミラーで反射した反射光から、前記第1ユニットのX座標を測定するX座標測定装置と、
    前記レーザ光発生装置から発生したレーザ光を前記Y参照ミラーに照射し、前記Y参照ミラーで反射した反射光から、前記第1ユニットのY座標を測定するY座標測定装置と、
    前記レーザ光発生装置から発生したレーザ光を前記Z参照ミラーに照射し、前記Z参照ミラーで反射した反射光から、前記XY方向移動装置の移動中のZ方向の変位である前記第1ユニットのZ座標を測定するZ座標測定装置と、
    前記レーザ光発生装置から発生したレーザ光を前記Zfミラーに照射し、前記Zfミラーで反射した反射光から、前記第2ユニットに対する前記第1スタイラスのZ方向の変位であるZ座標を測定するZ座標測定装置と、
    前記レーザ光発生装置から発生したレーザ光を前記Zbミラーに照射し、前記Zbミラーで反射した反射光から、前記第2ユニットに対する前記第2スタイラスのZ方向の変位であるZ座標を測定するZ座標測定装置と、
    前記第1スタイラスに対向する前記測定物の前面のZ座標であるZf=Z+Zと、前記第2スタイラスに対向する前記測定物の後面のZ座標であるZb=Z+Zを求める前後面Z座標演算装置と、
    を備えた三次元形状測定装置。
  2. 前記2つの測定プローブをZ方向へ移動させる前記測定プローブ移動装置の、前記2つの測定プローブを支持するZ方向沿いの2つの可動部を案内するガイドレール部が同一の加工平面で構成されている請求項1に記載の三次元形状測定装置。
  3. 前記測定物保持部材に保持可能でかつ前記2つの測定プローブにより前後の両面を測定可能な球と、
    前記測定プローブによる前記球の測定データと設計値との差が最小になるよう、前記測定データをXYZ方向に座標変換を行うアライメント手段と、
    前記アライメント手段によるアライメントの結果におけるそれぞれのXY方向の座標変換量の差をXY方向の位置ずれ量とし、前記アライメントの結果におけるそれぞれのZ方向の座標変換量の差に前記球の直径を加算することによりZ方向の位置ずれを検出する位置ずれ検出手段と、
    をさらに備えるようにした請求項1又は2に記載の三次元形状測定装置。
  4. 前記2つの測定プローブのうちのどちらかの測定プローブによる測定データのXYZ座標に前記位置ずれ量を加算し、前記2つの測定プローブによる測定データが同一のXYZ座標系による測定データとする演算部と、
    前記第1測定プローブによる前記測定物の前面の測定データと、前記第2測定プローブによる前記測定物の後面の測定データを、それぞれの設計値とのずれが最小になるよう、XYZ方向の平行移動とXYZ軸を中心とした回転方向ABC軸の最大計6軸の座標変換を行うアライメント手段と、
    この前面と後面のアライメント結果の回転方向A、B、C軸の値の差を前面と後面の傾きとして算出する傾き算出手段と、
    前面又は後面のどちらかを基準面、基準面でない面を第2面としたとき、前記アライメント結果により得られた基準面の中心を原点とした座標系における前記測定点の位置ずれ量を加算した第2面の測定データを前記基準面のアライメント結果に従って座標変換したときの第2面の中心のXY座標を前記基準面に対する前記第2面の偏心として算出する偏心算出手段を備えた請求項3に記載の三次元形状測定装置。
  5. 前記測定プローブは、
    レーザ光源と、
    前記レーザ光源から発せられたレーザ光を、前記スタイラスと一体に形成されたミラーに集光させるレンズと、
    このレンズによって前記ミラーの反射面上に集光した後、前記反射面で反射したレーザ光のレーザ光路中に配置されかつ同心円状で、同心円の中心が前記レーザ光路からずれた位置に形成された回折格子と、
    この回折格子による回折プラス一次回折光を受光する第1の光検出器群と、
    前記回折格子による回折マイナス一次回折光を受光する第2の光検出器群とを備えて、
    前記第1の光検出器群と前記第2の光検出器群の出力をフォーカス誤差信号として、前記レンズを少なくとも内蔵するように構成された、請求項1〜4のいずれか1つに記載の三次元形状測定装置。
  6. 前記測定プローブは、フォーカスサーボの為のフォーカス誤差信号を発生する機能を持ち、
    このプローブと、前記プローブを測定プローブ移動装置によりZ方向に可動とする可動部との重量を支えるワイヤと、
    このワイヤが滑車を介して連結されかつ前記可動部の可動全域に渡って前記プローブと前記可動部との重量にほぼ等しい張力を発生する渦巻き状に巻かれた薄板より構成される定荷重バネとをさらに備えるようにした、請求項1〜5のいずれか1つに記載の三次元形状測定装置。
  7. レーザ光源と、
    前記レーザ光源から発せられたこのレーザ光を、スタイラスと一体に形成されたミラーに集光させるレンズと、
    このレンズによって前記ミラーのミラー反射面上に集光した後、前記反射面で反射したレーザ光のレーザ光路中に配置されかつ同心円状で、同心円の中心が前記レーザ光路からずれた位置に形成された回折格子と、
    この回折格子による回折プラス一次回折光を受光する第1の光検出器群と、
    前記回折格子による回折マイナス一次回折光を受光する第2の光検出器群とを備えて、
    前記第1の光検出器群と前記第2の光検出器群の出力をフォーカス誤差信号として、前記レンズを少なくとも内蔵するように構成された三次元形状測定装置用測定プローブ
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