JP5171108B2 - 三次元形状測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高精度、低測定力で任意の三次元形状を測定する三次元形状測定装置に関するものである。詳しくは、本発明は、微細化と高精度化が進む産業界のニーズに応えるため、より高精度、低測定力で任意形状を測定できる三次元形状測定装置に関するもので、被測定物の穴の内面や穴径の測定、外側面の形状や外径の測定、被測定物の一例としての非球面レンズの形状と外径に対するレンズ面の傾きや偏心、微細表面形状などをサブミクロン以下の高精度、1mN以下の低測定力で応答性良く速く信頼性良く測定できる三次元形状測定装置に関するものである。
被測定物の外側面、内側面、及び穴径等を、1mN以下の低測定力で走査測定可能な従来の三次元形状測定装置として、特許文献1があった。図12は、前記特許文献1に記載された従来の三次元形状測定装置を示す。
側面プローブ101はZ軸可動部201に連結され、図12の「波線」部分より下側の部分が、「波線」部分より上側の部分である測定点情報決定部220に対してZ軸方向に移動可能で、発振周波数安定化レーザ210から出射した座標測定用レーザ光211をスタイラス121と一体固定されたミラー123に照射し、Z軸方向への移動に伴うミラー123からの反射光の光路長変化を測定点情報決定部220の位置座標測定部224cで光路長変化のない元のレーザ光と干渉させて、既知(例えば特許文献2)のレーザ測長法により、スタイラス121のZ軸方向移動量、つまり、Z座標を測定する。
測定範囲が100mm角以内の機種は、被測定物50がXYステージによりXY軸方向に移動し、発振周波数安定化レーザ210と測定点情報決定部220とZ軸可動部201とプローブ101はXY軸方向には動かない。測定範囲が200mm角以上の機種は、発振周波数安定化レーザ210と測定点情報決定部220とZ軸可動部201とプローブ101が、XYステージによりXY軸方向に移動し、被測定物50は動かない構成となっている。
いずれの機種においても、発振周波数安定化レーザ210により、XY軸の移動距離を測定点情報決定部220の位置座標測定部224a,224bでレーザ測長法により測定する。被測定物50の複数点の三次元座標を得ることにより、被測定物50の形状を測定できる。
取付用部材1110に対してスタイラス121を有する揺動部材1120を任意方向に傾斜可能にして取付用部材1110に連結する連結機構1130を設け、上記揺動部材1120の傾斜角度の大きさがほぼ一定になるよう制御しながら、被測定物50の被測定面1051を走査する。この構成により、Z軸方向にはほぼ平行で、XY軸方向の任意方向に傾斜した側面形状を測定することができる。連結部材1131は、取付用部材1110に対向して揺動部材1120を、部材を用いて若しくは用いずに、例えば吊り下げるような形態にて支持する部材であり、上記スタイラス121を被測定物50の被測定面1051に押圧する押圧力を生じさせる力であって揺動部材1120が傾斜しておらず上記光軸211aに直交する初期状態の中立位置へ揺動部材1120を復元させる復元力を生じさせる部材である。
又、非球面レンズ等の自由曲面形状をナノメートルオーダーの超高精度で測定する従来の装置として、特許文献2に開示される装置がある。図13は特許文献2に記載された従来の三次元形状測定用プローブ(上面プローブ60)を示す。
該プローブ60は、被測定面1に接触するスタイラス5を有して、光プローブ45と一体的に固定されてリニアモータ44によりZ軸方向に移動可能でばね46により自重分を支持されている。プローブ60と光プローブ45とリニアモータ44とばね46、又は被測定面1がXYステージによりXY軸方向に移動可能で、XYZ軸方向の移動量が座標測定用レーザ光211によりレーザ測長法により測定される。
上下方向のみ移動可能なマイクロエアスライド6がマイクロスプリング47により光プローブ45と一体的に固定されたプローブ60の外枠部分から吊るされ、被測定面1の上面からの測定力による変位をミラー9に、光プローブ45からの半導体レーザ光を照射して測定し、この変位が一定になるよう光プローブ45全体をリニアモータ44によりZ軸方向に駆動する。
特許文献2のプローブ60では、被測定物の被測定面1における、垂直方向に沿う側面は測定することができない。
上面も側面も測定できるプローブとしては、図14に示す特許文献3に開示されたタッチトリガプローブがある。ただし、これは、一点ごとに被測定面に接触して座標を測定するもので、連続した走査測定はできない。図15に示す特許文献4に開示された倣いプローブは、上面も側面も測定でき、被測定面を連続走査測定ができるものである。ただし、これら特許文献3、特許文献4に記載されたプローブは、比較的大きな機械部品用で測定精度がミクロンオーダーまでのもので、測定力も1mNより小さくはできない。
一方、測定精度がサブミクロンで測定力も小さい微細な被測定物を測定できるプローブとして、図16A及び図16Bに示す特許文献5に開示されたプローブがある。スタイラス110が軸方向や傾き方向へ撓み事のできる膜状部材で支えられ、撓みセンサー106によってZ軸方向の撓みとXY軸方向への傾きを検知することができるので、このプローブは被測定物の水平方向に沿う上面も垂直方向に沿う側面も連続走査測定することができる。
図17A及び図17Bは特許文献6に開示された原子間力顕微鏡を示す。上面のみ、走査測定が可能で、ナノメートル以下の高分解能、さらに低測定力であるが、測定範囲が0.1mm以下と極めて小さい。スタイラス10の測定力による傾き変化をレーザ光24の反射光の方向変化に変換し、光位置検出器26により検出している。
図18は特許文献7に開示された光変位センサの測定原理図である。
特許公開2006−284410号公報 特許第3000819号公報 特許第3820357号公報 特許第2628523号公報 特表2006−514275号公報 特公平7−76696号公報 特公平7−69152号公報
特許文献1に開示されたプローブでは、図12で「波線」より上の測定装置本体部の測定点情報決定部220に対し、「波線」より下のプローブ101を含むZ軸可動部201がZ軸方向に動く。ミラー123の傾斜角を、座標測定用レーザ光211のZ軸方向に向かう反射光211bで検知している。
ところが、Z軸可動部201の一部であるレンズ14もZ軸方向に動くが、この動きを座標測定用レーザ光211の光路と完全に一致させることができず、わずかにXY軸方向にも動いてしまう。なぜなら、座標測定用レーザ光211の光路は完全な直線になるが、XYステージの動きを完全な直線にできないためである。レンズ14の移動方向を座標測定用レーザ光211の光路と完全に一致させることも、人が行う調整ではできないし、たとえレンズ14の移動方向を座標測定用レーザ光211の光路と完全に一致させたとしても、長期使用中にレンズ14の移動方向と座標測定用レーザ光211の光路がずれる可能性もある。
レンズ14が、座標測定レーザ光211の光路からたとえ1ミクロンでも横にずれたとしたら、ミラー123への座標測定レーザ光211の集光点は1ミクロンだけ横方向にずれ、反射光221bの光路は、前記ずれ量(1ミクロン)の二倍、つまり、2ミクロンだけ横方向にずれる。つまり、ミラー123が傾斜しないのに、この例では反射光211bが横方向にずれることになる結果、2ミクロンの測定誤差が発生することになる。つまり、特許文献1に開示されたプローブでは、本発明の目的であるサブミクロン以下の測定精度を達成することができないことになる。これが、特許文献1の課題がある。
特許文献2では、図13に示すように、光プローブ45はスタイラス5のZ軸方向の変位は検出できるが、スタイラス5の傾きは検出できない。
図13で、半導体レーザ31から出射したレーザ光は、電場の振動方向がZ軸方向を向いた直線偏光なので、偏光プリズム37を全透過し、四分の一波長板33により円偏光となり、ダイクロイックミラー15を全反射してミラー9に集光し、ミラー9で反射された反射光は再びダイクロイックミラー15を全反射し、四分の一波長板33により電場の振動方向がX軸方向を向いた直線偏光になるので、偏光プリズム37を全反射し、レンズ21で集光し、ハーフミラー18で二つに分離し、集光点の前と後に置かれたピンホール19をそれぞれ通過し、光検出器20にそれぞれ入る光量差からフォーカス誤差信号を検出する。
フォーカス誤差信号を検出するためのレーザ光は、レンズ14の開口一杯に入射させる必要があるので、太い光束にする必要がある。理由はフォーカス誤差信号検出感度を高めるためである。フォーカス誤差信号検出感度は、レンズ14に入る光束径の二乗に比例する。つまり、光束径を半分にすると、フォーカス誤差信号検出感度は四分の一になってしまう。
一方、特許文献1のように、ミラーからの反射光の位置の横移動を4分割光検出器で検出する場合、傾き検出感度は光束径に反比例する。つまり、光束径が半分になればミラー傾きの検出感度が二倍になる。
したがって、図13の構成のまま、半導体レーザ光の反射光をさらに分割して4分割光検出器で傾きを検出しようとしても、光束径が太いため、検出感度が低すぎて使えない。
座標測定用レーザ光211は光束径が細いが、前述の誤差発生の課題がある。
また、図13ではフォーカス誤差信号を検出するためのレーザ光が、偏光プリズム37の右方向から入り、ミラー9からの反射光がZ軸方向に向かうので、ミラー9の傾きを検出するため、別に細い光束のレーザを別光路から同じミラー9に入射させ、また別光路に戻すのは物理的に光路のスペースが無いので不可能である。
図14に示すタッチトリガプローブは、スタイラス10が被測定面にタッチしたかどうかがわかるだけで、スタイラス10の傾きや上下方向の変位を測定する機能は無い。
図15に示す倣いプローブ10Bは、スタイラス10Aの上下左右前後の移動量を検知できるが、プローブ10Bの中にXYZ軸方向の3つのエアスライド10X,10Y,10Zと3つのリニアスケール11X,11Z(Y軸スケールは図示せず)を内蔵した大掛かりなプローブ10Bであって、測定力によってこれらのスライド10X,10Y,10Zを動かすので、1mN以下の低測定力には到底できないし、スライド部のガタや全体のひずみが発生するので、1ミクロン以下の高精度にはできないという課題がある。
図16A及び図16Bに示すプローブでは、スタイラス110と一体に撓みセンサー106が計8個ついており、それぞれに電極が二本ずつ必要なので、電極線120が計16本付いていて、撓みセンサー106の電極を押し付けるだけの構造となっている。撓みセンサー106を含めたスタイラス110を交換可能としていることから、電極線120と撓みセンサー106は半田付け等ができない。従って、長期使用による接触不良が懸念される。
また、スタイラス110に過度の力がかかったときに逃げが無く、電極線120が曲がって壊れる。さらに、測定作業者が頻繁に交換する可能性のあるスタイラス110に交換のたびに16本もの電極を接触させるだけで間違いなく導通させることは、信頼性の面から、とても実用に耐えるものではない。測定装置において信頼性がもっとも大切である。以上のように図16A及び図16Bに示す特許文献5のプローブは信頼性不足という課題がある。
図17A及び図17Bは、原子間力顕微鏡のスタイラス10のレーザ光24による変位検出法を示している。しかし、これはスタイラス10の傾きと平行移動を分離して検出することはできない。また、被測定物の側面を測定することもできないという課題がある。
図18の光変位センサは、被測定面からの距離を測定できるが、傾きを測定することはできない。あるいは傾きを検知したとしても、それが傾きなのか距離なのかわからないという課題がある。
図19は、同じくスタイラス5のZ軸方向の変位を検出するために、半導体レーザ及びフォーカス受光部の一体素子34を使用しているが、傾きは検出できない。
以上のように従来技術はそれぞれ、測定誤差が発生する、測定力が大きすぎる、側面を測定できない、信頼性が低い、変位と傾きの両方を測定することができないといった課題を有していた。
詳しくは、従来技術には、小さくて軽いスタイラスの質量をほとんど増やさず、スタイラスに配線を繋ぐ必要も無く、スタイラスの軸方向の変位と傾きの両方を精度良く検出する方法が無かった。
つまり、スタイラスは測定力を検知して移動し、このスタイラスの移動量を検知して被測定物を測定する。一般に、測定時間は被測定物の製作コストに上乗せされるので、測定時間は短くしたい。一方、被測定物の信頼性から見ると、測定点数は多くしたいという相反するニーズがある。そのためには、スタイラスの応答性を最大限高める必要がある。スタイラスの応答性とは、スタイラス移動可能加速度のことである。ニュートンの運動方程式より、
スタイラス移動加速度=測定力÷スタイラス質量
が成り立つが、測定力は小さいほうが良い。理由は、被測定面の変形や傷つきを無くしたいことと、スタイラスの磨耗を減らしたいことである。結局、スタイラスの質量を極力小さくするしか方法がない。
そこで、スタイラスに小さくて薄い、例えば直径3mm、厚さ0.2mm、重さわずか3mgのミラーを貼り付け、このミラー上にレーザ光を集光して、ミラーからの反射光からスタイラスの傾きや変位を検出できれば良い。
しかしながら、従来技術には、スタイラスに貼り付けられた薄くて小さいミラーの傾きと変位の両方を精度良く測定する方法が無かった。従って、被測定物の上面と側面を0.1ミクロン以下の測定精度で、1mN以下の測定力で応答性良く速く信頼性良く測定することができないという課題があった。
従って、本発明の目的は、前記問題を解決することにあって、スタイラスのスタイラス軸方向へのフォーカス変位とスタイラス軸方向に対する傾斜角度との両方を精度良く、スタイラスの質量をほとんど増やさず、信頼性良く検知することができて、被測定物の上面、又は被測定物の上面及び側面を、高精度でかつ低測定力で早く測定できる三次元形状測定装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
前記目的を達成するために、本発明の第1態様にかかる三次元形状測定装置は、測定力を検知して被測定面の形状を測定可能なスタイラスと、
該スタイラスに固定されたミラーと、
該ミラーにレーザ光を集光させるレンズと、
該レンズに第1光束径で入射しかつ第1方向に偏光したフォーカス検出光と、前記第1光束径よりも小さく、前記レンズの開口径より小さい第2光束径で該レンズに入射しかつ前記第1方向とは直交する第2方向に偏光した傾き測定光と、互いに異なる光路から来た前記フォーカス検出光と前記傾き測定光の光路を前記レンズに入射させるために合成させ、前記ミラーから反射した前記フォーカス検出光と前記傾き測定光を互いに異なる光路に分離する第1の偏光プリズムと、
前記ミラーから反射した第1のレーザ光を受光し、前記ミラーの反射面のフォーカス方向の変位を検出する光検出器と、
前記ミラーの反射面から反射した前記第2のレーザ光を受光し、前記ミラーの反射面の傾きによって生ずる前記ミラーの反射面からの反射光の位置変化を検出し、前記ミラーの反射面の傾きを検知する傾斜角度検出部と、
前記第1の偏光プリズムと、前記光検出器と、前記傾斜角度検出部と、前記フォーカス検出光と前記傾き測定光を反射させ、これらの光とは異なる波長の測長用レーザ光を透過させるダイクロイックミラーとを少なくとも内蔵固定されたフォーカス傾き検出部と、
前記スタイラスと前記レンズと前記フォーカス傾き検出部とを一体としてZ軸方向に移動させるZ軸可動部とを備えるように構成している。
このように構成することにより、スタイラスの軸方向への変位と軸方向に対する傾きの両方を精度良く測定でき、被測定物の上面のみならず、側面、穴の内壁なども測定できる三次元形状測定装置とすることができる。
本発明の第2態様によれば、前記レーザ光を発する1つのレーザと、前記1つのレーザから発する前記レーザ光を2つのレーザ光に分割する第2の偏光プリズムとを備え、
前記第2の偏光プリズムにより分割した前記2つのレーザ光のうちの一方のレーザ光を前記フォーカス検出光となし、前記2つのレーザ光のうちの他方のレーザ光を、絞りにより前記フォーカス検出光の前記第1光束径よりも小さく、前記レンズの開口径より小さい前記第2光束径にして前記傾き測定光とした第1の態様に記載の三次元形状測定装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、
前記測長用レーザ光を前記レンズによって前記ミラーに集光させ、ミラーからの反射光から前記ミラーのZ軸方向の座標を測定する位置座標測定部を備えた第1〜2のいずれか1つの態様に記載の三次元形状測定装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記フォーカス傾き検出部は、前記光検出器と前記傾斜角度検出部と前記レンズとを少なくとも内蔵固定されているとともに、
前記Z軸可動部は、前記スタイラスと、測長用レーザ光を集光させるための第2のレンズと、該第2のレンズによる前記測長用レーザ光の集光位置に置かれた第2のミラーとを一体としてZ軸方向に移動させる一方、
前記測長用レーザ光の前記第2のミラーからの反射光から前記第2のミラーのZ軸方向の座標を測定する位置座標測定部をさらに備えた第1〜2のいずれか1つの態様に記載の三次元形状測定装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記スタイラスが、スタイラス軸方向への変位と前記スタイラス軸方向に対する傾きが可能な可撓性部材で支持されている第1〜4のいずれか1つの態様に記載の三次元形状測定装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記スタイラスが、スタイラス軸方向への変位と前記スタイラス軸方向に対する傾きが可能な二枚の可撓性部材で支持されている第1〜4のいずれか1つの態様に記載の三次元形状測定装置を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記スタイラスが、前記スタイラス軸方向に変位可能に支持された第1のプローブと、前記スタイラスが前記スタイラス軸方向に対して傾き可能に支持された第2のプローブと、前記スタイラスが前記スタイラス軸方向への変位と前記スタイラス軸方向に対しての傾きが可能な第3のプローブの少なくとも2つの取り付けと、プローブ交換を可能とした第1〜6のいずれか1つの態様に記載の三次元形状測定装置を提供する。
本発明の第8態様によれば、前記プローブ交換の前と後で、それぞれのプローブにより前記被測定物の載置台に固定された真球度が0.5ミクロンよりも良い球の表面の三点以上の測定点の三次元座標を測定し、それぞれの測定データより、この球の位置のプローブ交換前と後の三次元座標を算出し、これらの三次元座標の差をプローブ交換前または後の三次元座標に加算することにより、プローブ交換による前記スタイラス位置のずれを補正する機能を有する演算部を更に備えた第の態様に記載の三次元形状測定装置を提供する。
以上のように、本発明によれば、前記第2光束径よりも大きく、前記レンズの開口径以上に大きい前記第1光束径の前記第1方向に偏光した前記フォーカス検出光と、前記第1光束径よりも小さく、前記レンズの開口径より小さい前記第2光束径の前記第1方向とは直交する前記第2方向に偏光した前記傾き測定光を、前記第1の偏光プリズムにより合成し、前記レンズにより前記スタイラスに貼り付けなどにより固定された前記ミラーに集光し、反射光を同じ前記第1の偏光プリズムによりそれぞれ異なる光路に分離し、前記フォーカス検出光の反射光は前記光検出器に入射して前記スタイラスのスタイラス軸方向の変位を検出し、前記傾き測定光の反射光は前記傾斜角度検出部に入射して前記スタイラスのスタイラス軸方向に対する傾斜角度を測定することにより、被測定面(被測定物の上面、又は、上面及び側面)を、高精度でかつ低測定力(例えば、1mN以下)で早く信頼性良く測定できる三次元形状測定装置を提供することができる。
すなわち、前記本発明の構成によれば、スタイラスのZ軸方向の変位と傾斜を検出するためのプローブのZ軸方向への移動に伴う測定誤差が発生せず、測定力によって動くスタイラスには薄くて小さいミラーを例えば貼り付けるなど固定するだけで、スタイラスの質量を極めて小さくできるので、測定力は小さく、被測定物を傷つけず、スタイラスの磨耗も少なく、応答は良く、速く測定でき、電極の接触不良等の心配が無く、被測定物上面、側面の両方を測定できる高精度で短時間で早く測定できる信頼性の高い三次元形状測定装置となる。このような測定装置が産業界に提供されれば、従来測定できないため作れなかった部品が製作可能となり、工業製品の精密微細化と高精度化と高い歩留まりのものづくりが実現する。
ここで、前記電極の接触不良等の心配が無いとは、本発明の前記第1態様に記載されたスタイラスとフォーカス方向の変位を検出する光検出器との間には、レーザ光しか介在していない。スタイラスと傾斜角度検出器との間にもレーザ光しか介在していない。つまり、電極線は無いので、接触不良は起こりようが無いことを意味している。これに対して、特許文献5の図16の従来例では、スタイラスと一体で取り付けられている撓みセンサーが、プローブに電極線で接触しているので、接触不良が起こりうるのである。
また、特許文献1にはさらに以下の誤差発生要因がある。それは、XY軸に対してZ軸をサブミクロン以下に完全に直角に調整することはほとんど不可能であるが、Z軸可動部の移動方向がXY軸に対して直角から1ミクロンでもずれていれば、測定誤差はその二倍の2ミクロンとなることである。実際問題として、垂直面を持つ測定面をZ軸移動方向にほぼ合わせたとしても、合わせた値の二倍、測定データがずれたとしたら、測定者は困惑することになる。さらに、Z軸可動部を移動真直度0.1ミクロン以下のエアスライドを使用しても、二倍の測定誤差0.2ミクロンが追加されるので、サブミクロン以下の測定精度達成はほとんど不可能となる。
これに対して、本発明の第1態様にかかる三次元形状測定装置では、すべての構成要素が一体としてZ軸方向に移動するので、Z軸可動部の移動真直度誤差の二倍が測定誤差になることはない。測定面をZ軸移動方向にほぼ合わせたとしたら、測定データは合わせたときのずれ量と同じだけ測定データがずれるので、測定者にとって当然の測定結果となり、測定誤差とは呼ばない。Z軸可動部は移動真直度0.1ミクロン以下のエアスライドなので、測定誤差は0.1ミクロン以下となる。さらにXY軸に対してZ軸が直角からずれていても、本発明の構成に本発明者による特許第2748702号の直角度誤差補正方法を使用すれば補正可能である。
つまり、真球面を測定すると、Z軸が直角からわずかでもずれていれば、測定データは楕円面となる。X軸とZ軸の直角からのずれ角をC、Y軸とZ軸の直角からのずれ角をDとすると、補正前の3軸測定データXYZに対し、Za=Z+CX+DYのように測定データが真球になるようZ座標Zを座標Zaに入れ替えれば、直角度誤差は補正できる。
以下本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1における三次元形状測定装置のフォーカス及び傾き検出部27と上側面プローブ102を示す。図2A〜図2Dは図1に示したフォーカス及び傾き検出部27の一部の部品の説明図、図3は図1に示したフォーカス及び傾き検出部27と上側面プローブ102が取り付けられたZ軸可動部401、図4は前記三次元形状測定装置の全体構成を示す。
本実施形態1の前記三次元形状測定装置は、被測定物50が載置台41に載置されて、XY軸方向駆動制御装置228の駆動でXYステージ130によりXY軸方向に移動する一方、発振周波数安定化レーザ210と測定点情報決定部220とZ軸可動部401とプローブ102はXY軸方向には動かないように構成されている。
スタイラス121は、後述するように、可撓性部材61により、プローブ取付用部材2の下部において、プローブ取付用部材2の軸方向言い換えれば上下方向に移動可能でかつ上下方向に対して傾斜可能に支持されている。
載置台41上の被測定物50の被測定面1に接触してこの上を走査する上側面プローブ102は、Z軸可動部401に連結されて、石定盤105に対してZ軸方向に移動可能としている。
石定盤105に固定された発振周波数安定化レーザ(発振周波数安定化HeNeレーザ)210から出射した座標測定用レーザ光211を、スタイラス121のスタイラス軸122の上端に一体的に固定されたミラー123に照射し、Z軸方向(上下方向)への移動に伴う光路長変化情報を含みかつミラー123から反射した反射光と、測定点情報決定部220のZ軸方向のZ及びZ座標用位置座標測定部224Z,224Zで、光路長変化情報を含まない元のレーザ光と干渉させて、既知(例えば特許文献2)のレーザ測長法により、スタイラス121のZ軸方向移動量、つまり、Z座標をZ軸方向のZ及びZ座標用位置座標測定部224Z,224Zで測定する。また、発振周波数安定化レーザ210により、XY軸の移動距離を測定点情報決定部220のX及びY座標用位置座標測定部224X,224Yでレーザ測長法により測定する。被測定物50の複数点の三次元座標を得ることにより、被測定物50の形状を測定できる。
また、前記三次元形状測定装置は、三次元形状測定動作を制御する制御部100を備えている。制御部100は、XYステージ130すなわちXステージとYステージをそれぞれ独立して駆動するXY軸方向駆動制御装置228と、Z軸方向駆動制御装置227と、発振周波数安定化レーザ210と、測定点情報決定部220と、半導体レーザ及びフォーカス受光部の一体化素子34と、演算部の一例として機能するスタイラス位置演算部223と、加算部225と、第2の半導体レーザ38となどに接続されて、それぞれの動作制御を行なうことにより、三次元形状測定動作を制御するようにしている。
なお、図4において、103は前記三次元形状測定装置の外装カバー、104は外装カバー103の一面に設けられた開閉窓である。
なお、図12など従来の技術と同じ又は類似する構成要素については、同じ符号を用い、説明を省略したものもある。
図1において、フォーカス及び傾き検出部27は、半導体レーザ及びフォーカス受光部の一体化素子34と、回折格子8と、コリメートレンズ32と、偏光プリズム37と、ダイクロイックミラー15と、第2の半導体レーザ38と、コリメートレンズ32と、絞り29と、ビームスプリッタ39と、ミラー30と、傾斜角度検出部222と、スタイラス位置演算部223と、フォーカス誤差信号検出部226とより大略構成されている。
偏光プリズム37は、半導体レーザ及びフォーカス受光部の一体化素子34からY軸方向に進むレーザ光に対し、電場の振動方向がX軸方向を向いているレーザ光(P偏波)は全透過し、電場の振動方向がZ軸方向を向いているレーザ光(S偏波)(フォーカス検出光)213は全反射するという性質を有している。
よって、図1では、偏光プリズム37は、偏光方向によって、直進するレーザ光と、90度方向への反射するレーザ光(フォーカス検出光)213とに分離される。偏光プリズム37としては、他にウォラストンプリズム、ビームスプリッティンググラントムソンプリズム、ローションプリズムといったものもあり、これらは、異なる角度から来た偏光方向が互いに直交する入射光を同一方向にし、同一方向から来た反射光を偏光方向に応じて異なる角度に分離する機能があるので、使用可能である。
半導体レーザ及びフォーカス受光部の一体化素子34は、図2Aに示すように中央に半導体レーザ31と上下に光検出器34A、34B、34C、34D、34E、34Fが同一基板上に一体で形成されている。また、半導体レーザ31は、レーザ光の電場の振動方向がZ軸方向になるように固定されている。
一体化素子34に組み込まれた半導体レーザ31から発光したレーザ光は、回折格子8のスリット8aを通過後、回折しない光はコリメートレンズ32で太い光束径(第1光束径)の略平行光のフォーカス検出光213となる。このフォーカス検出光213の電場の振動方向がZ軸方向なので、偏光プリズム37を全反射し、ダイクロイックミラー15を全反射したのち、レンズ14の開口一杯に入射し、レンズ14で、スタイラス121のスタイラス軸122の上端に貼付け固定されたミラー123上に小さく絞られる。
ここで、前記フォーカス検出光213における太い光束径(第1光束径)とは、後述する第2光束径より大きく、前記レンズ14の開口径以上に大きい光束径を意味する。すなわち、フォーカス検出感度は(レンズ開口径÷レンズ焦点距離)の二乗に比例するので、第1光束径はレンズ開口径以上の太さにするのが好ましい。もし第1光束径がレンズ開口径より小さい場合、フォーカス感度は、(第1光束径÷レンズ焦点距離)の二乗に比例するので、第1光束径が小さいほどフォーカス感度は低くなり、良くない。しかし、レンズ開口径は、使用するレンズ14の大きさにより異なるものであるため、第1光束径を絶対値に規定することができない。一方、第2光束径を、第1光束径と同じくレンズ14の開口一杯にすると、ミラー123が傾いた場合、傾き検出用反射光がレンズ開口より外に出て、レンズ鏡筒に遮られ、傾き検出用の光検出器で、傾き検出用反射光が検知できなくなるので、傾き検出用反射光となる第2光束径は第1光束径より細くする必要がある。しかし、レンズ開口径は、使用するレンズ14の大きさにより異なるものであるため、第2光束径も絶対値に規定することができない。傾き検出用反射光は傾きに比例して移動するが、反射光が平行光ならば、傾き検出用の光検出器として4分割光検出器を使用するとき、傾き信号は、第2光束径が細いほど検出感度は高くなる。しかし、傾き検出用の光検出器が4分割光検出器ではなく、光位置検出器を使用するならば、光位置検出器では光位置の移動を見るので、傾き検出用反射光が、レンズ開口に遮られないならば、それ以上、第2光束径を細くしても検出感度は変わらない。また、レンズ14に入射する傾き測定光を平行光ではなく発散光にして、反射光が4分割光検出器上に絞られるようにするならば、検出感度は極めて高くなるので、レンズ14に入射する第2光束径をレンズ開口径より細くするだけで、それ以上細くしても検出感度は変わらない。よって、第1光束径は、第2光束径より大きく、前記レンズ14の開口径以上に大きくすればよく、第2光束径は、逆に、第1光束径より小さく、前記レンズ14の開口径よりも小さければよい。
なお、回折格子8で回折したレーザ出射光は、回折格子が図2Bに示すように略同心円の一部の形状なので、上下に回折し、発散光と収束光になるため、光検出器34A、34B、34C、34D、34E、34Fに戻らないので無視できる。
ミラー123は、先端(図1の下端)に真球度が良く硬いルビー球等のスタイラス121が付けられたスタイラス軸122の上端に貼り付けられている。スタイラス軸122は、筒状のプローブ取付用部材2に対して、上下に間隔をあけてかつ固定枠63でそれぞれプローブ取付用部材2の内周面に固定された2枚の可撓性部材61により、上下方向の移動と上下方向に対する傾きが可能な状態で支持されており、スタイラス121等の自重を支持している。なお、ミラー123は可撓性部材61と接触しないようにしている。このような構造のプローブは、被測定物50の上面も側面も測定可能なので、「上側面プローブ102」と呼ぶ。可撓性部材61の例としては、ゴム、プラスチック、切込みにより三次元方向に変位可能とした金属薄板、等より構成される円形薄板が使用可能である。
上側面プローブ102のスタイラス軸122は、図1のように可撓性部材61の二枚で支持されている構造により、下からの測定力でも、横からの測定力でも、同じ測定力でも、スタイラス121の上変位と横変位とをほぼ同じにすることができる。本実施形態1の上側面プローブ102は、一例として、下からでも横からでも測定力0.3mNで変位が10ミクロン程度になっている。
また、可撓性部材61の二枚で支持する構造としたことにより、スタイラス121を、十分な長さのスタイラス軸122によって可撓性部材61よりも下方に突き出させることができ、色々な形状の被測定面1に接するとき、プローブ取付用部材2等の周辺の構造体ができるだけ被測定面1にぶつからないようにすることができる。ここで、十分な長さのスタイラス軸122とは、例えば、プローブの直径に対するスタイラス121の突き出し量の比率が十分に大きいことを意味している。実際の寸法としては、測定したい物に合わせて設計すればよいが、この比率が小さい、つまりプローブ径が大きくてスタイラス121の突き出し量が小さい場合には、測定できる範囲の制限が大きくなる。二枚の可撓性部材61の構成では、図1に示すように、比率は1以上にすることができるが、一枚の可撓性部材61の構成では、図8に示すように比率は0.5程度にしかできない。立体物を測定するとき、立体物に上方に突き出した部分があると測定の邪魔になり、奥(突き出していない部分)まで測定できない。なお、実例としては、スタイラス121の突き出し量の長さは10〜20mmとし、かつ、測定物寸法に合わせて可変とする。
ミラー123が、レンズ14で絞られたフォーカス検出光213の焦点位置にあるときは、ミラー123からのフォーカス検出光213の反射光は、レンズ14により略平行光になり、ダイクロイックミラー15を全反射し、偏光プリズム37を全反射して回折格子8を通過後、一体化素子34に戻る。この反射光の回折しない光はレーザ31に戻るが、これも、レーザ31に戻った戻り光に影響されにくい半導体レーザをレーザ31として使用すれば無視できる。
ミラー123からのフォーカス検出光213の反射光の一部は、回折格子8で回折し、図2Cのように、一次光は下側の光検出器34D,34E,34Fの方向に向かい、光検出器34D,34E,34Fより前方で絞られるので、図2Aのように光検出器34D,34E,34F上では一定の大きさの円形となる。マイナス一次光は、上側の光検出器34A、34B、34Cの方向に向かい、光検出器34A、34B、34Cより後方で絞られるので、同じく光検出器34A、34B、34C上では一定の大きさの円形となる。
一体化素子34は、その受光部が光検出器34A、34B、34C、34D、34E、34Fのように分離されており、それぞれの領域(光検出器34A、34B、34C、34D、34E、34F)で受光した光量をA,B,C,D,E,Fとすると、{(A+C+E)−(B+D+F)}がフォーカス誤差信号となり、フォーカス誤差信号検出部226で検出される。
ミラー123が前記焦点位置にあると{(A+C+E)−(B+D+F)}がゼロとなる。一方、ミラー123が前記焦点位置よりレーザ31側に近づくと、一次光が小さく、マイナス一次光が大きくなるので、{(A+C+E)−(B+D+F)}がプラスとなる。ミラー123が焦点位置よりレーザ31側から遠ざかると、一次光が大きく、マイナス一次光が小さくなるので、{(A+C+E)−(B+D+F)}はマイナスとなる。
測定開始前は、スタイラス121は被測定物50から離れている。このとき、スタイラス121等の自重は可撓性部材61により支えられており、フォーカス誤差信号が例えば−1ボルト程度になるようにレンズ14の位置をプローブ取付用部材2に対して上下に調節して取付けておく。このとき、ミラー123は、フォーカス検出光213の集光位置(焦点位置)より例えば10ミクロン程、下方にある。
座標測定用レーザ光211Zは、フォーカス検出光213と傾き測定光221とは異なる波長を有しており、ダイクロイックミラー15を全透過して、レンズ14に、細い光束径(第2光束径)で入射するので、ミラー123上に集光するが焦点深度が例えば10ミクロンの倍以上あり、測定開始前でも測定中でもZ座標を測定できる。ここで、Z座標を測定することは、ダイクロイックミラー15の反射面からミラー123の反射面までの距離Z(図1参照)の変位量を測定することを意味する。
図4に示すように、被測定物50は、載置台41に設置され、制御部100の制御の下にXYステージ130によりXY軸方向に移動可能である。
しかし、通常、XYステージ130の移動真直度をナノメートルオーダーまでにはできない。たとえ非常に精度の良いガイドを作ったとしても、被測定物50の重量は色々であり、この被測定物50を載置台41を介してXYステージ130に載せてもXYステージ130が曲がらず、XYステージ130の移動真直度を、移動範囲の全域にわたってナノメートルオーダーまで維持させることはほとんど不可能である。
そこで、被測定物50を設置する載置台41に、XYZ軸方向の三枚の平面度がナノメートルオーダーの参照ミラー135,136,137、すなわち、載置台41の上面に固定されたX参照ミラー(X軸方向参照ミラー、以下単に「X参照ミラー」と称する。)135、載置台41の上面に固定されたY参照ミラー(Y軸方向参照ミラー、以下単に「Y参照ミラー」と称する。)136、載置台41の下面に固定されたZ参照ミラー(Z軸方向参照ミラー、以下単に「Z参照ミラー」と称する。)137をそれぞれ備え、スタイラス121のスタイラス軸122上で、発振周波数安定化レーザ(発振周波数安定化HeNeレーザ)210から出射した座標測定用レーザ光211でXYZ軸方向の各軸の参照ミラー135,136,137までの距離をそれぞれ測定して、X座標、Y座標、Z座標(Z座標+Z座標)を求めている。
図4に示すように、石定盤105に固定された発振周波数安定化レーザ(発振周波数安定化HeNeレーザ)210からの座標測定用レーザ光211は、3つのビームスプリッタ(一部図示せず)により4つの光に分割され、それぞれがX,Y,Z,Z座標測定用レーザ光211X(図示せず)、211Y、211Z、211Zになる。
被測定物50と、X参照ミラー135、Y参照ミラー136、Z参照ミラー137とが載置台41に固定され、制御部100の制御の下にXYステージ130によって一体となって石定盤105に対して動く。プローブ102は、フォーカス及び傾き検出部27と一体となって、石定盤105に対しZ軸方向に動く。
Y座標に関しては、Y座標測定用レーザ光211YをY参照ミラー136に照射し、反射光を測定点情報決定部220のY座標用位置座標測定部224Yで干渉させることにより、干渉強度変化からY座標を測定する。すなわち、Y軸方向への移動に伴う光路長変化情報を含みかつY参照ミラー136から反射した反射光と、測定点情報決定部220のY座標用位置座標測定部224Yで、光路長変化情報を含まない基準となるレーザ光と干渉させて、既知のレーザ測長法により、スタイラス121のY軸方向移動量、つまり、Y座標をY座標用位置座標測定部224Yで測定する。ここで、Y参照ミラー136は完全な平面と見なされるので、Y座標を測定することは、石定盤105に固定されたミラー(図示せず)とY参照ミラー136の反射面との距離の変位量を測定することを意味する。
X座標に関しては、X座標測定用レーザ光211X(図示せず)をX参照ミラー135に照射し、反射光を測定点情報決定部220のX座標用位置座標測定部224Xで干渉させることにより、干渉強度変化からX座標を測定する。すなわち、X軸方向への移動に伴う光路長変化情報を含みかつX参照ミラー135から反射した反射光と、測定点情報決定部220のX座標用位置座標測定部224Xで、光路長変化情報を含まない基準となるレーザ光と干渉させて、既知のレーザ測長法により、スタイラス121のX軸方向移動量、つまり、X座標をX座標用位置座標測定部224Xで測定する。ここで、X参照ミラー135は完全な平面と見なされるので、X参照ミラー135のX座標を測定することは、石定盤105に固定された光学系とX参照ミラー135の反射面との間の距離の変位量を測定することを意味する。
座標に関しては、XYステージ130が完全にXY平面上を動けば、Z座標はゼロのままでZ座標を測定する必要は無いが、現実は、XYステージ130は例えば1ミクロン程度の移動真直度誤差を持っている。したがって、被測定物50は、XYステージ130の移動真直度に合わせて上下する。例えば平面度10ナノメートルオーダーのZ参照ミラー137までの距離Zは、この被測定物50の上下動を測定していることになる。そこで、Z座標に関しては、Z座標測定用レーザ光211ZをZ参照ミラー137に照射し、反射光を測定点情報決定部220のZ座標用位置座標測定部224Zで干渉させることにより、干渉強度変化からZ座標を測定する。すなわち、Z軸方向への移動に伴う光路長変化情報を含みかつZ参照ミラー137から反射した反射光と、測定点情報決定部220のZ座標用位置座標測定部224Zで、光路長変化情報を含まない基準となるレーザ光と干渉させて、既知のレーザ測長法により、スタイラス121のZ軸方向移動量、つまり、Z座標をZ座標用位置座標測定部224Zで測定する。ここで、Z座標を測定することは、Z座標測定用レーザ光211ZをZ参照ミラー137の反射面に入射させるように反射させるために石定盤105に固定されたミラー137Rの反射面からZ参照ミラー137の反射面までの距離の変位量を測定することを意味する。
座標に関しては、ヘリウムネオンレーザ光は全透過しかつ波長の長い半導体レーザ光は全反射する機能を有するダイクロイックミラー15をZ座標測定用レーザ光211Zは全透過し、レンズ14で絞られ、ミラー123に照射し、ミラー123からの反射光を測定点情報決定部220のZ座標用位置座標測定部224Zで干渉させることにより、干渉強度変化からZ座標を測定する。すなわち、Z軸方向への移動に伴う光路長変化情報を含みかつZ参照ミラー137から反射した反射光と、測定点情報決定部220のZ座標用位置座標測定部224Zで、光路長変化情報を含まない基準となるレーザ光と干渉させて、既知のレーザ測長法により、スタイラス121のZ軸方向移動量、つまり、Z座標をZ座標用位置座標測定部224Zで測定する。ここで、Z座標を測定することは、Z座標測定用レーザ光211ZをZミラー123へ入射させるために反射させる石定盤105に固定された反射ミラー(図示せず)の反射面からZミラー123の反射面までの距離の変位量を測定することを意味する。
ここで、XYステージ130の移動真直度の誤差を排除した正しいZ座標はZ=Z+Zと求められることから、正しいZ座標は、前記求めたZ座標とZ座標とを加算部225で加算することにより求められる。
なお、図3には、側面プローブ102とフォーカス及び傾き検出部27を一体としてZ方向へ移動させる移動装置(Z軸可動部)401を示している。図3に示すように、Z軸方向は、フォーカス及び傾き検出部27に対する変位がゼロになるよう、コイル13に電流を流してフォーカス及び傾き検出部27全体を駆動して、大きく動かす大エアスライドの二重構造になっている。
図3のように、それぞれのコイル13には、図2の石定盤105にブラケット86などによりそれぞれ固定された大ヨーク12と大磁石28で形成された磁気回路の隙間部を貫通して電流が流れるので、Z軸方向に電磁力がかかる。左右一対のコイル13は、大エアースライドガイド35によってZ軸方向に案内されながら、側面プローブ102と共に フォーカス及び傾き検出部27の全体をZ軸方向に極めて真直度良く動かすZ軸方向の移動装置の一例としての大エアースライド可動部(Z軸可動部)401と連結されて一体となっている。
エアースライド89でのZ軸可動部401の重心付近を、ばね材の薄板を巻いて対向させた定荷重ばね17でZ軸可動部401の重量分を支えることにより、ばね定数をできるだけ小さくし、軽い力で上下に動かすことができる。コイル13もフォーカス及び傾き検出部27の左右に対称に配置し、左右のコイル13による駆動力の合力がフォーカス及び傾き検出部27の重心付近にかかるようにすることによって、駆動力による移動真直度悪化を防ぐことができる。
前記構成にかかる三次元形状測定装置において、被測定物50を上から測定するときは、図示しないフォーカスボタンを作業者が押すことにより、図3において、Z軸方向駆動制御装置227から両方のコイル13に電流を流し、スタイラス121を被測定物50に接するまで下げていく。フォーカス誤差信号をフォーカス誤差信号検出部226で常にモニターしておき、被測定物50にスタイラス121が上から接すると、測定力によりスタイラス121がプローブ取付用部材2に対し上方に移動するので、ミラー123も上方に移動する。
フォーカス誤差信号があらかじめ設定しておいた値以下になったことをフォーカス誤差信号検出部226で検出すると、フォーカス誤差信号がゼロになるようにフォーカス誤差信号検出部226とZ軸方向駆動制御装置227とでフォーカス制御がかけられ、例えば約10ミクロンだけ測定力によりスタイラス121がプローブ取付用部材2に対して上方に移動した状態となる。
制御部100の制御の下に、XY軸方向駆動制御装置228を制御して、被測定物50が、XYステージ駆動装置の一例としてのXYステージ駆動モータ131の駆動によりXYステージ駆動モータ131に連結されたナット部材が正逆回転しナット部材に螺合した送りねじ部材を進退させることによって、送りねじ部材に連結された載置台41を介してXY軸方向に移動させるとき、Z軸方向駆動制御装置227によって両方のコイル13に電流を流すことにより、常にフォーカス誤差信号がゼロになるようフォーカス誤差信号検出部226を含むフォーカス及び傾き検出部27と上側面プローブ102が一体となってZ軸方向に動く。なお、XYステージ駆動装置131は、一例として、モータとナット部材と送りねじとで構成したものを説明したが、これに限られるものではなく、リニアモータとガイドレールで構成して、゛と羽陽名作用を行なわせるようにしてもよい。
第2の半導体レーザ38は、図1に示すように、第2の半導体レーザ38から発せられるレーザ光の電場の振動方向がY軸方向になるように固定されている。第2の半導体レーザ38から発せられるレーザ光は、絞り29を通過して、第1光束径より細い光束径(第2光束径)の傾き測定光221になった後、傾き測定光221の一部がビームスプリッタ39を透過し、ミラー30で全反射し、全反射された傾き測定光211の電場の振動方向がY軸方向なので偏光プリズム37を全透過してダイクロイックミラー15で全反射されたのちにミラー123に照射する。ミラー123で反射された反射光は、ダイクロイックミラー15で全反射されたのちに偏光プリズム37を全透過し、全透過したレーザ光の一部がビームスプリッタ39で反射して傾斜角度検出部222に入射する。被測定物50からの横からの測定力によりミラー123がX軸廻りやY軸廻りに傾くと、反射光の光路は横方向に移動する。
傾斜角度検出部222は、図2Dに示すように、ミラー123の反射面で反射した反射光の一部である反射光221bを受光し、受光した光量に応じて電気信号に変換する受光面2221を有する光検出器にて構成され、受光面2221は、それぞれ独立して光電変換を行う複数の受光領域に区画されている。本実施形態1では、図2Dに示すように、受光面2221を「田」の字状、つまり、十字状に4つの受光領域222a〜222dに区画している。
なお、受光領域222a〜222dの数、及び形状は、図2Dの形態に限定されるものではなく、測定精度等との関係に基づいて適宜設定することができる。また、受光領域222a〜222dを分割しないフォトダイオードの表面抵抗を利用したスポット光の位置センサである光半導***置検出器やCCDを使用した位置センサを使用することもできる。
被測定物50の被測定面1の非測定時には、スタイラス軸122は鉛直方向に沿って配置され、ミラー123は水平方向に沿って配置されているので、前記傾き測定光221は、ミラー123の反射面にて反射して傾斜角度検出部222の受光面2221の中央部へ照射される。この場合の受光面2221における反射光221bの照射領域を、図2Dに点線にて示し非測定時照射領域2222とする。
受光面2221への反射光211bの照射に応じて傾斜角度検出部222は、電気信号を生成するが、受光面2221が4つの受光領域222a〜222dに区画されていることから、反射光211bの照射場所からミラー123の反射面の傾斜角度すなわちスタイラス121の傾斜角度を検出することができる。即ち、受光領域222aでの電気信号を「A」、受光領域222bでの電気信号を「B」、受光領域222cでの電気信号を「C」、受光領域222dでの電気信号を「D」とすると、各受光領域222a〜222dから得られる電気信号について、{(A+B)−(C+D)}を行うことでX軸方向におけるスタイラス121の傾斜角度を求めることができ、{(A+D)−(B+C)}を行うことでY軸方向における傾斜角度を求めることができる。このように傾斜角度検出部222は、各受光領域222a〜222dから得られる電気信号について、{(A+B)−(C+D)}、及び{(A+D)−(B+C)}の演算を行い、これらをそれぞれX角度信号、及びY角度信号として、前記スタイラス位置演算部223へ送出する。
簡単のため、前記X角度信号が一定になるようにXYステージ130のうちのXステージを動かすことを「Xサーボ」、Y角度信号が一定になるようにXYステージ130のうちのYステージを動かすことを「Yサーボ」、前記フォーカス誤差信号が一定になるようにZステージ(Z軸可動部401)を動かすことを「Zサーボ」と呼ぶ。
被測定物50の側面であるYZ平面をX軸方向から測定する場合は、被測定物50をXステージで、前記角度信号をモニターしながらスタイラス121に向かって−X軸方向に移動させ、スタイラス121が被測定物50の側面に接して、一定量、たとえば10ミクロン−X軸方向に移動した位置で、被測定物50の表面の凹凸に応じて前記Xサーボをかけながら、Yステージ、またはZステージを動かす。
被測定物50の側面であるXZ平面をY軸方向から測定する場合は、被測定物50をYステージで、前記角度信号をモニターしながらスタイラス121に向かって−Y軸方向に移動させ、スタイラス121が被測定物50の側面に接して、一定量、たとえば10ミクロン−Y軸方向に移動した位置で、被測定物50の表面の凹凸に応じて前記Yサーボをかけながら、Xステージ、またはZステージを動かす。
一例として、スタイラス軸122の長さが15mm、レンズ14の焦点距離を10mmとすると、スタイラス121がX軸方向に10ミクロン変位すると、ミラー123の傾きは0.7ミリラジアンとなり、前記フォーカス誤差信号にも、後記するZ座標測定用レーザ光211Zの横ずれによる不具合等も一切発生しない。
上述したようにミラー123は、側面測定時に傾斜するので、反射光221bは、傾斜角度検出部222の受光面2221では中央部から外れた基準照射領域2223へ照射される。例えば円筒状の穴や軸の側面を円周に沿って測定する場合は、ミラー123が一定角度傾斜するようにサーボをかけると、基準照射領域2223は、受光面2221の中心点を中心とした一定半径にてなる円の円周2224に沿って位置することになる。
スタイラス位置演算部223は、傾斜角度検出部222で検出された前記角度信号を、上側面プローブ102に備わるスタイラス121の変位量に変換する。これをX及びY座標用位置座標測定部224X,224Yから得られたXY座標に加算部225にて加算することにより、被測定物50の表面のXY座標測定値が得られる。
一方、実際には、被測定物50には前記微細凹凸が存在することから、円周2224から外れた位置に反射光221bが照射される。そして、上述した基準照射領域2223の場合と同様に、変位照射領域2225への反射光221bの照射により、傾斜角度検出部222は角度信号を送出し、スタイラス位置演算部223は、スタイラス121における前記微細凹凸に対応した変位量を求める。したがって、基準照射領域2223に対応する、スタイラス121の基準変位量と、変位照射領域2225に対応する凹凸変位量との差を求めることで、前記微細凹凸の大きさを求めることができる。
前記した実施形態1によれば、前記第2光束径よりも大きく、前記レンズ14の開口径以上に大きい前記第1光束径の前記第1方向に偏光した前記フォーカス検出光213と、前記第1光束径よりも小さく、前記レンズ14の開口径より小さい前記第2光束径の前記第1方向とは直交する前記第2方向に偏光した前記傾き測定光221を、前記第1の偏光プリズム37により合成し、前記レンズ14により前記スタイラス121に貼り付けなどにより固定された前記ミラー123に集光し、反射光を同じ前記第1の偏光プリズム37によりそれぞれ異なる光路に分離し、前記フォーカス検出光213の反射光は前記光検出器34A、34B、34C、34D、34E、34Fに入射して前記スタイラス121のスタイラス軸方向(Z軸方向)の変位を検出し、前記傾き測定光221の反射光は前記傾斜角度検出部222に入射して前記スタイラス121のスタイラス軸方向に対する傾斜角度を測定することにより、被測定物50の被測定面(上面、又は、上面及び側面)1を、高精度でかつ低測定力(例えば、1mN以下)で早く信頼性良く測定できる三次元形状測定装置を提供することができる。
従って、スタイラス121のZ軸方向の変位とZ軸方向に対する傾斜角度を検出するためのプローブのZ軸方向への移動に伴う測定誤差が発生せず、測定力によって動くスタイラス121には薄くて小さいミラー123を貼り付けて固定するだけで、スタイラス121の質量を極めて小さくできるので、測定力は小さく、被測定物50を傷つけず、スタイラス121の磨耗も少なく、応答は良く、速く測定でき、電極の接触不良等の心配が無く、被測定物上面、側面の両方を測定できる高精度で短時間で早く測定できる信頼性の高い三次元形状測定装置となる。
また、前記実施形態1によれば、スタイラス121とフォーカス方向の変位を検出する光検出器34A、34B、34C、34D、34E、34Fとの間にはレーザ光しか介在していない。すなわち、スタイラス121と傾斜角度検出部222との間にもレーザ光しか介在していない。つまり、スタイラス121と傾斜角度検出部222との間の接続には電極線を使用していないので、接触不良は起こりようが無い。これに対して、図16A及び図16Bの従来例では、スタイラス110と一体に取り付けられている撓みセンサー106がプローブに電極線120で接触しているため、接触不良が起こりうる。このような不具合は、前記実施形態1では解消することができる。さらに、前記実施形態1では、接触が必要な電極線の代わりに、非接触でレーザ光で検出しているため、信頼性を高めることができる。なお、前記実施形態1では、光検出器34A、34B、34C、34D、34E、34Fからの出力は電線で得ているが、特許文献5の図16A及び図16Bのように撓みセンサー106を含めたスタイラス110を交換する必要は無く、例えば半田付けするようにすれば、接触不良を無くすことができる。
また、前記実施形態1によれば、1つのプローブ102で、被測定物50に対して上からでも横からでも全方位からの連続的な走査測定ができる。
ここで、従来では、測定力を1mN以下にできなかったが、前記実施形態1では、測定力を1mN以下にすることができ、さらに進んで0.1mN以下にもできる。三次元形状測定装置の仕様の一例としては測定力0.15〜0.3mNとすることができる。
測定力を1mN以下にすることができる理由は以下のとおりである。
まず、測定力が1mN以下にしなければ、精度0.1ミクロン以下にできない理由を説明する。
測定力が1mNを越すと、先端が2ミクロンRの尖ったダイヤモンド製のスタイラスである場合でかつ被測定物の測定面が鉛筆硬度B以下の柔らかい面の場合には、0.1ミクロン以上の測定力により測定面が変形するので、0.1ミクロン以下の精度でしか測定することができない。ただし、測定面が変形しない硬い面の場合には、測定力がもう少し大きくても、0.1ミクロン以下の測定力で測定できることになる。実例を挙げるならば、測定面が超鋼、ガラスや硬いプラスチック面である場合には測定力1mNで尖ったダイヤモンド製のスタイラスで測っても変形はしないが、銅、金、携帯カメラ用レンズに使われるゼオニクスなどの柔らかい測定面の場合には、ダイヤモンド製のスタイラスで測ると測定面が変形したり、または、測定面に測定痕が入ることになる。
また、先端が500ミクロンRのルビー製のスタイラスの場合には、測定力が1mNを越しても、測定面の変形は見られないが、測定力が大きいと、表面のすり減りが大きくなり、例えば数日で0.1ミクロン以上磨り減り、スタイラスの真球度が0.1ミクロンより悪くなるので、0.1ミクロン以下の精度で測定できなくなる。
ダイヤモンド製のスタイラスならば磨り減らないが、現在の技術では、ダイヤモンドを500ミクロンR、真球度0.1ミクロン以下に加工することはできない。ダイヤモンドを真球度0.1ミクロン以下に安定して加工できるのは、先端Rが2ミクロン以下の場合のみである。
以上が、測定力を1mN以下にしなければ、精度0.1ミクロン以下で測定することができない理由である。
ただし、これは目安であって、固い測定面なら測定力が大きくても良いとか、ルビーが磨り減っても、すぐに交換すれば良いとか言うことはできるが、逆に、固い面ならば、同じ測定力で測定精度を0.01ミクロンにできることになり、測定力を更に小さくすれば、柔らかい面でも、より高精度に測定できるとも言えるので、この点では測定力は小さいほうが良い。
しかし、測定力を小さくすると、スタイラス質量を軽くしないと、応答性良く測定できない。
(スタイラス応答加速度=測定力÷スタイラス質量)という式が成立するため、測定力を小さくすると、さらにスタイラス質量を軽くしないと、スタイラスが応答しなくなり、安定して測定できなくなる。ここで、スタイラス質量とは、スタイラスと一体で動く部分の質量のことである。例えば、測定力を1mN、スタイラス質量を1グラムとすると、応答加速度は1m/Secとなる。
測定面をスタイラスで走査して測定するとき、測定面の微細な凹凸を測定したい場合、スタイラスの応答加速度が遅いと、ゆっくり走査しないと微細な凹凸にスタイラスが応答しなくなる。つまり、スタイラスの応答加速度が速いほど速く測定でき、測定時間が短くでき、能率が上がるだけでなく、測定中に起こる温度変化による測定データのドリフトも減らすことができる。
現状の超高精度三次元測定機のスタイラス応答加速度は1m/Secであって、この1/3程度、つまり、0.3 m/Sec以上あれば、実用的に十分な測定速度で測定できる。本発明の前記実施形態1の構成では、スタイラス質量、つまりスタイラスと一体で動く部分の質量は、スタイラス121以外にミラー123のみであり、ミラー123は例えば質量3mgと無視できるくらい軽くできる。スタイラス121を支持する部材が、図1では2枚の可撓性部材61だけであるが、後述する図5では磁石とその支持部が追加されている。しかし、これでも、可動部の質量が、例えば3グラム以下にすることができ、慣性モーメントから計算すると、スタイラス質量1グラムと同等になり、0.1ミクロン以下の測定精度、1mN以下の測定力で、応答性良くかつ信頼性良く、測定することができる。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2における三次元形状測定装置のフォーカス及び傾き検出部27とプローブ101の説明図である。図6A〜図6Dは、本発明の実施形態2における三次元形状測定装置のフォーカス及び傾き検出部27のZ軸方向から見た平面図と一部の部品の説明図である。
半導体レーザ及びフォーカス受光部の一体化素子34は、図6Bに示すように中央に半導体レーザ31と上下に光検出器34A、34B、34C、34D、34E、34Fが同一基板上に一体で形成されており、レーザ光の電場の振動方向がYZ平面内でY軸方向からずれた斜め方向に偏光するように固定されている。一体化素子34から発光したレーザ光は、図6Aに示すように、回折格子8を通過後、コリメートレンズ32により略平行光となった後、偏光プリズム40により、Z軸方向に振動する偏光成分が反射、Y軸方向に振動する偏光成分が透過というように分離される。
偏光プリズム40を反射したレーザ光213pを「第1のレーザ光」213pと呼ぶ。この第1のレーザ光213pは、電場の振動方向がZ軸方向を向いているので、第2の偏光プリズム37も全反射し、ダイクロイックミラー15を反射し、レンズ14によりミラー123上に集光される。ミラー123からの反射光は偏光方向が変化しないので元の光路を戻る。つまり、二つの偏光プリズム37、40を全反射し、回折格子8を通過し、半導体レーザ及びフォーカス受光部の一体化素子34に戻る。
図6B及び図6Cのように、回折格子8は一体化素子34と同様にスリット8aを傾けて配置すると、実施形態1と同様にフォーカス誤差信号を検出できる。
偏光プリズム40を透過したレーザ光221tを「第2のレーザ光」221tと呼ぶ。この第2のレーザ光221tは、絞り29により、第1光束径より細い光束径(第2光束径)になってビームスプリッタ39で一部反射し、反射した光がさらにミラー30を反射し、ミラー30を反射した反射光221tは、電場の振動方向がY軸方向を向いているので二番目の偏光プリズム37を全透過し、ダイクロイックミラー15を反射し、レンズ14によりスタイラス121に貼り付けられたミラー123上に集光、反射光は偏光方向が変化しないので同じ光路を戻り、二番目の偏光プリズム37を全透過し、ビームスプリッタ39を一部透過し、傾斜角度検出部222に入射する。
傾斜角度検出部222は「二次元PSD」と呼ばれるもので、受光領域が分割されておらず、照射される傾き検出光の位置を検出できる。つまり、図6Dで、傾き検出光の光量の中心座標を(Xc,Zc)とすると、X軸方向とZ軸方向の座標に比例した電圧Vx=IXcとVz=IZcを電気信号として発生させることができる。ここで、Iは、単なる比例係数の定数である。
前記実施形態2によれば、傾斜角度検出部222で発生させられた電圧Vx=IXcとVz=IZcの電気信号は、前記実施形態1で説明したのと同様に、それぞれX角度信号、及びY角度信号として、上記スタイラス位置演算部223へ送出する。プローブ101の位置のXYZ座標は(前記実施形態1)で説明したのと同様、発振周波数安定化レーザ210から出射した座標測定用レーザ光211X(図示せず)、211Y、211Z、211Zにより測定される。そして、プローブ101の位置からのスタイラス121の変位量がスタイラス位置演算部223で計算され、加算部225でスタイラス121のXYZ座標が求められる。つまり、求める測定データの元データは、プローブ101の位置のXYZ座標+プローブ101の位置からのスタイラス121の変位量のXYZ座標である。ただし、これはスタイラス121の真球の中心座標であって、測定点のXYZ座標は測定データから公知の方法によりスタイラスの半径を補正した値となる。
また、この実施形態2によれば、半導体レーザ1個だけで、「第1のレーザ光」と「第2のレーザ光」を発生させることができるので、プローブ101のさらなる小型化が実現でき、Z軸可動部401の重量を軽くできるので、測定の応答性を高めることができるとともに、低コスト化も実現できる。
(実施形態3)
図7は本発明の実施形態3にかかる三次元形状測定装置の一部を示し、半導体レーザを一個、半導体レーザ及びフォーカス受光部の一体化素子や回折格子を使わず構成したフォーカス及び傾き検出部27を示す。
半導体レーザ31は、偏光方向がYZ平面でYZ軸から傾いた方向になるよう固定されている。半導体レーザ31から発せられたレーザ光は、コリメートレンズ32を通過したのち、ビームスプリッタ39を透過し、透過したレーザ光のうち電場の振動方向がZ軸方向を向いたレーザ光は、偏光プリズム40により全反射して第1のレーザ光、つまり、フォーカスサーボ用レーザ光213となり、第2の偏光プリズム37を全反射し、前述と同様にミラー123から反射した第1のレーザ光213は再び二つの偏光プリズム37,40を全反射し、ビームスプリッタ39を反射した第1のレーザ光213はレンズ21で絞られ、ハーフミラー18を通過して、特許文献2と同様に二つのピンホール19と二つの光検出器20によってフォーカス誤差信号を検出する。
一方、ビームスプリッタ39を透過したレーザ光のうち電場の振動方向がY軸方向を向いたレーザ光は、偏光プリズム40により全透過して、絞り29により、細い第2のレーザ光(第2光束径の傾き測定光)221(221t)となり、実施形態1,2と同様にミラー123の傾きを検出することができる。
前記実施形態3によれば、半導体レーザ及び光検出器の一体化素子34や回折格子8といった特殊な部品を使わず、簡単に作れるピンホール19を使って本発明の目的を達成することができる。
(実施形態4)
図8は本発明の実施形態4における三次元形状測定装置のフォーカス及び傾き検出部27と上側面プローブ102を示す。可撓性部材61を一枚にし、下からと横からの測定力による変位をほぼ同じにするため、スタイラス軸122の長さを短くした。深い場所の測定ができないが、構造が簡単になり、浅い穴の測定等には支障が無い。
ここで、前記したように、比率(スタイラスの突き出し量÷プローブの直径)の値を二枚の可撓性部材61の構成では図1に示すように1以上にできるが、実施形態4の一枚の可撓性部材61の構成では図8に示すように例えば0.5程度となるように、スタイラス軸122の長さを短くしている。その理由は、一枚の可撓性部材61の構成ではスタイラス軸122を長くすると、可撓性部材61の変形がわずかであっても、スタイラス121の変位はテコの原理により大きくなってしまうからであり、上下動の力に対する変位と横からの力に対する変位を同じにするためには、短くせざるを得ないということによる。
前記実施形態4によれば、浅い穴側面の測定のように奥まった部分まで測定する必要のない用途においては、より簡単な構成のスタイラス支持部を実現することができる。
(実施形態5)
図9Aは、本発明の実施形態5における三次元形状測定装置のフォーカス及び傾き検出部27と側面プローブ101(側面プローブ101は図9Bとほぼ同一構造。)を示す。
図9Bと同様に、スタイラス121は揺動部材3と一体に固定され、プローブ取付用部材2に一体的に固定された載置台1041上で、支点部材42を支点として横方向に揺動できるように構成している。揺動部材3に固定された可動側磁石51とプローブ取付用部材2に固定された固定側磁石52との磁力が、スタイラス121の横移動に対する復元力となる。
被測定物50の側面からの測定力によるスタイラス121の傾きを検出するため、Z座標測定用レーザ光211Zを側面プローブ101まで入射させず、フォーカス及び傾き検出部27の中にそれぞれ配置された、レンズ22によりミラー23に照射し、ミラー23からの反射光からZ座標を先の実施形態と同様に位置座標測定部224Zで測定する。なわち、ミラー23からのZ座標測定用レーザ光211Zの反射光の横移動を反射光の一部から検出し、スタイラス121の傾きがほぼ一定になるようXYステージ130の移動量を制御しながら、被測定物50の側面に沿ってXYZ軸方向に走査することにより、被測定物50の側面の形状を測定できる。
スタイラス121が大きく傾いた場合(例えば、5ミリラディアン以上傾いた場合)でも、Z座標測定用レーザ光211Zの反射光の横ずれは無いというメリットがある。ここで、5ミリラディアン以上傾く例としては、スタイラス軸の長さ18mm、レンズ14の焦点距離を10mm、通常測定でのスタイラス121の変位を10ミクロンとすると、実施形態1の構成では、Z座標測定用レーザ光の反射光は横に11ミクロンずれ、その十倍は大丈夫なので、100/18=5.6ミリラディアン傾くことになる。
前記実施形態5によれば、スタイラス121が大きく傾いても、Z座標測定用レーザ光の反射光の横ずれでZ座標測定エラーになることがない。
(実施形態6)
図10は、上面プローブ60をフォーカス傾き検出部27に取り付けた本発明の実施形態6にかかる三次元形状測定装置を示す。
すなわち、プローブ60は、被測定面1に接触するスタイラス5を有している。プローブ60はZ軸方向に移動可能であるのに対して、被測定面1がXYステージ130によりXY軸方向に移動可能で、Z軸方向の移動量がZ座標測定用レーザ光211Zによりレーザ測長法により測定される。
上下方向のみ移動可能なマイクロエアスライド6がプローブ60の外枠部分から吊るされ、被測定面1の上面からの測定力による変位をミラー9に半導体レーザ光を照射して測定し、この変位が一定になるようZ軸方向にマイクロエアスライド6を駆動するように構成している。
図11に示すように、上面プローブ60と側面プローブ101、上側面プローブ102を、プローブ交換部2931により交換してそれぞれ測定が可能となる。レンズ14は固定部2931aに固定されているので交換の必要はない。交換はネジ2931bを緩めるとプローブは下に抜け、別のプローブを差し込んで、ネジ2931bを締めればプローブは固定部2931aに固定される。
前述の上面プローブ60、側面プローブ101、上側面プローブ102はそれぞれ長所、欠点を持っているが、この実施形態6のように、用途に合わせてこれらのプローブ60,101,102を選択して、プローブ交換部2931に適宜取付けることにより、これらのプローブ60,101,102を使い分けすることができる。
非球面レンズの形状を最も高精度に速く測定できるのが上面プローブ60、側面を細かく速く走査測定できるのが側面プローブ101、少し精度は落ちるが、上面も側面もすべて測定できるのが上側面プローブ102である。
同一被測定物の上面と側面を高精度に測定したいとき、例えばレンズやレンズ用金型を前記上面プローブ60でレンズ面測定後、側面プローブ101に交換して側面を測定しても、それぞれのプローブ60,102のスタイラス位置を0.1ミクロン以下の精度で一致させることは不可能に近い。現実には0.1ミリメートル以下に合わせることすら難しい。
これでは、側面に対するレンズ面の偏心や傾きが測定できない。そこで、被測定物設置部である載置台41に固定された真球度が0.1ミクロンよりも良い基準球36の形状を、すなわち、基準球36の上面を上面プローブ60で三点以上測定し、基準球36の中心点の座標1を演算部の一例として機能するスタイラス位置演算部223で算出する。次に、側面プローブ101に交換、側面プローブにより同じ基準球36の側面を三点以上測定して基準球36の中心点の座標2を前記スタイラス位置演算部223で算出する。その後、座標2を座標1に前記スタイラス位置演算部223で置き換える。すなわち、三点以上の測定点での測定により得られるXYZの座標データ列を前記スタイラス位置演算部223に取り込み、前記スタイラス位置演算部223で、三点以上の測定点での測定データから基準球36の中心点(中心位置)を求めて、基準球36の中心点の位置座標をスタイラス位置演算部223で算出する。次に、プローブ交換前後の測定値から得られた基準球36の中心点の位置座標の差のデータを、プローブ交換後のXYZの座標データ列、又はプローブ交換前のXYZの座標データ列に、前記スタイラス位置演算部223で加算し、プローブ交換によるスタイラス位置のずれを前記スタイラス位置演算部223で補正する。
なお、測定の精度が1ミクロンで十分な用途もあり、その際は真球度0.5ミクロンよりも良い基準球36を使用すればよい。
以上によって、側面プローブ101による測定座標系と上面プローブ60による測定座標系とを基準球36の真球度と測定誤差の範囲内で一致させることができる。例えば基準球36の真球度30ナノメートル、測定誤差30ナノメートルとすると、60ナノメートル、つまり、0.1ミクロン以下の精度で上面プローブ60による測定データと側面プローブ101による測定データを前記スタイラス位置演算部223で合成することができ、例えばレンズ側面に対するレンズ面の傾きや偏心を0.1ミクロンの精度で測定することができる。
なお、前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明の三次元形状測定装置は、軽くて小さいスタイラスに貼り付けた薄いミラーの傾きと変位の両方を精度良くレーザで非接触で測定する事が可能となるので、被測定物の上面と側面を例えば1mN以下の低測定力で応答性良く速く、例えば0.1ミクロン以下の測定精度で、信頼性良く測定可能となるという効果を有し、さらなる高精度化により製品性能が格段に向上するにもかかわらず、測定できないため高精度化できなかった、あるいは歩留まりが上がらなかった、例えば、非球面レンズの形状と側面に対する偏心精度やズームレンズの鏡筒、ズーム溝形状、ハードディスク駆動モータの軸径とオイル流体軸受けの内径や軸受け側面溝形状精度、一般的な電気製品の部品用金型の内径と外径形状、歯車の歯の形状等を測定可能となる等の用途にも適用できる。
本発明の実施形態1における三次元形状測定装置のフォーカス及び傾き検出部とプローブの説明図 本発明の実施形態1におけるフォーカス及び傾き検出部の部品の説明図 本発明の実施形態1におけるフォーカス及び傾き検出部の回折格子の説明図 本発明の実施形態1におけるフォーカス及び傾き検出部の説明図 本発明の実施形態1におけるフォーカス及び傾き検出部の傾斜角度検出部の説明図 本発明の実施形態1における三次元形状測定装置のZ軸可動部の構成図 本発明の実施形態1における三次元形状測定装置の全体構成図 本発明の実施形態2における三次元形状測定装置のフォーカス及び傾き検出部とプローブの説明図 本発明の実施形態2におけるフォーカス及び傾き検出部の説明図 本発明の実施形態2におけるフォーカス及び傾き検出部の部品の説明図 本発明の実施形態2におけるフォーカス及び傾き検出部の回折格子の説明図 本発明の実施形態2におけるフォーカス及び傾き検出部の傾斜角度検出部の説明図 本発明の実施形態3における三次元形状測定装置のフォーカス及び傾き検出部の説明図 本発明の実施形態4における三次元形状測定装置のフォーカス及び傾き検出部とプローブの説明図 本発明の実施形態5における三次元形状測定装置のフォーカス及び傾き検出部とプローブの説明図 本発明の実施形態5における三次元形状測定装置の構成図 本発明の実施形態6における三次元形状測定装置のフォーカス及び傾き検出部とプローブの説明図 本発明の実施形態6における三次元形状測定装置の説明図 従来の三次元形状測定装置の構成図 従来の三次元測定プローブの構成図 従来のタッチトリガープローブの構成図 従来の倣いプローブの構成図 従来のプローブの構成図 従来のプローブの構成図 従来の原子間力顕微鏡の説明図 従来の原子間力顕微鏡の説明図 従来の光変位センサの測定原理図 従来の三次元測定プローブの構成図
符号の説明
1 被測定面
2 プローブ取付用部材
3 揺動部材
4 連結機構
5 スタイラス
6 マイクロエアスライド
7 エアー供給部
8 回折格子
8a スリット
9 ミラー
10 スタイラス
11 Zステージ
12 ヨーク
13 コイル
14 アクロマートレンズ
15 ダイクロイックミラー
17 定荷重ばね
18 ハーフミラー
19 ピンホール
20 光検出器
21 レンズ
22 第2のレンズ
23 第2のミラー
24 レーザー
25 ミラー
26 光位置検出器
27 フォーカス及び傾き検出部
28 大磁石
29 絞り
30 ミラー
31、38 半導体レーザ
32 コリメートレンズ
33 四分の一波長板
34 半導体レーザ及び光検出器の一体化素子
34A,34B,34C,34D,34E,34F 光検出器
35 エアースライダーガイド
36 基準球
37、40 偏光プリズム
39 ビームスプリッタ
41 載置台
42 支点部材
44 リニアモータ
45 光プローブ
46 ばね
47 マイクロスプリング
48 エアーチューブ
50 被測定物
51 可動側磁石
52 固定側磁石
60 上面プローブ
61 可撓性部材
63 固定枠
86 ブラケット
89 エアースライド
100 制御部
101 側面プローブ
102 上側面プローブ
103 外装カバー
104 開閉窓
105 石定盤
106 撓みセンサー
120 電極線
121 スタイラス
122 スタイラス軸
123 ミラー
130 XYステージ
131 XYステージ駆動装置
135 X参照ミラー
136 Y参照ミラー
137 Z参照ミラー
137R ミラー
210 発振周波数安定化レーザ
211X X座標測定用レーザ光
211Y Y座標測定用レーザ光
211Z座標測定用レーザ光
211Z座標測定用レーザ光
213 フォーカス検出光
220 測定点情報決定部
221 傾き測定光
221b 反射光
222 傾斜角度検出部
2221 受光面
2222 非測定時照射領域
2223 基準照射領域
2224 基準照射領域の円周
222a〜222d 受光領域
223 スタイラス位置演算部
224X X座標用位置座標測定部
224Y Y座標用位置座標測定部
224Z座標用位置座標測定部
224Z座標用位置座標測定部
225 加算部
226 フォーカス誤差信号検出部
227 Z軸方向駆動制御装置
228 XY軸方向駆動制御装置
230 サーボ部、
280 制御装置
2931 プローブ交換部
401 Z軸可動部

Claims (8)

  1. 測定力を検知して被測定物の被測定面の形状を測定可能なスタイラスと、
    該スタイラスに固定されたミラーと、
    該ミラーにレーザ光を集光させるレンズと、
    該レンズに第1光束径で入射しかつ第1方向に偏光したフォーカス検出光と、前記第1光束径よりも小さく、前記レンズの開口径より小さい第2光束径で該レンズに入射しかつ前記第1方向とは直交する第2方向に偏光した傾き測定光と、互いに異なる光路から来た前記フォーカス検出光と前記傾き測定光の光路を前記レンズに入射させるために合成させ、前記ミラーから反射した前記フォーカス検出光と前記傾き測定光を互いに異なる光路に分離する第1の偏光プリズムと、
    前記ミラーから反射したフォーカス検出光を受光し、前記ミラーの反射面のフォーカス方向の変位を検出する光検出器と、
    前記ミラーの反射面から反射した前記傾き測定光を受光し、前記ミラーの反射面の傾きによって生ずる前記ミラーの反射面からの反射光の位置変化を検出し、前記ミラーの反射面の傾きを検知する傾斜角度検出部と、
    前記第1の偏光プリズムと、前記光検出器と、前記傾斜角度検出部と、前記フォーカス検出光と前記傾き測定光を反射させ、これらの光とは異なる波長の測長用レーザ光を透過させるダイクロイックミラーとを少なくとも内蔵固定されたフォーカス傾き検出部と、
    前記スタイラスと前記レンズと前記フォーカス傾き検出部とを一体としてZ軸方向に移動させるZ軸可動部とを備えた三次元形状測定装置。
  2. 前記レーザ光を発する1つのレーザと、前記1つのレーザから発する前記レーザ光を2つのレーザ光に分割する第2の偏光プリズムとを備え、
    前記第2の偏光プリズムにより分割した前記2つのレーザ光のうちの一方のレーザ光を前記フォーカス検出光となし、前記2つのレーザ光のうちの他方のレーザ光を、絞りにより前記フォーカス検出光の前記第1光束径よりも小さく、前記レンズの開口径より小さい前記第2光束径にして前記傾き測定光とした請求項1に記載の三次元形状測定装置。
  3. 前記測長用レーザ光を前記レンズによって前記ミラーに集光させ、前記ミラーからの反射光から前記ミラーのZ軸方向の座標を測定する位置座標測定部を備えた請求項1〜2のいずれか1つに記載の三次元形状測定装置。
  4. 前記フォーカス傾き検出部は、前記光検出器と前記傾斜角度検出部と前記レンズとを少なくとも内蔵固定されているとともに、
    前記Z軸可動部は、前記スタイラスと、測長用レーザ光を集光させるための第2のレンズと、該第2のレンズによる前記測長用レーザ光の集光位置に置かれた第2のミラーとを一体として前記Z軸方向に移動させる一方、
    前記測長用レーザ光の前記第2のミラーからの反射光から前記第2のミラーのZ軸方向の座標を測定する位置座標測定部をさらに備えた請求項1〜2のいずれか1つに記載の三次元形状測定装置。
  5. 前記スタイラスが、スタイラス軸方向への変位と前記スタイラス軸方向に対する傾きが可能な可撓性部材で支持されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の三次元形状測定装置。
  6. 前記スタイラスが、スタイラス軸方向への変位と前記スタイラス軸方向に対する傾きが可能な二枚の可撓性部材で支持されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の三次元形状測定装置。
  7. 前記スタイラスが、前記スタイラス軸方向に変位可能に支持された第1のプローブと、前記スタイラスが前記スタイラス軸方向に対して傾き可能に支持された第2のプローブと、前記スタイラスが前記スタイラス軸方向への変位と前記スタイラス軸方向に対しての傾きが可能な第3のプローブの少なくとも2つの取り付けと、プローブ交換を可能とした請求項1〜6のいずれか1つに記載の三次元形状測定装置。
  8. 前記プローブ交換の前と後で、それぞれのプローブにより前記被測定物の載置台に固定された真球度が0.5ミクロンよりも良い球の表面の三点以上の測定点の三次元座標を測定し、それぞれの測定データより、この球の位置のプローブ交換前と後の三次元座標を算出し、これらの三次元座標の差をプローブ交換前または後の三次元座標に加算することにより、プローブ交換による前記スタイラス位置のずれを補正する機能を有する演算部を更に備えた請求項に記載の三次元形状測定装置。
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