JP4257681B2 - 耐震補強筋交い用具及び耐震補強筋交い用具施工方法 - Google Patents
耐震補強筋交い用具及び耐震補強筋交い用具施工方法 Download PDFInfo
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Description
しかしながら、このような筋交いでは、既存の木造建築物に配するためには少なくとも床材と天井部材を取り外した後に筋交いを配し、該筋交いを配した後に再び床材と天井部材を取り付けなければならなく作業工程が煩雑であった。
図1はこの発明の一実施例に係る第1筋交い部材及び筒状体を示す概略斜視図、図2はこの発明の一実施例に係る耐震補強筋交い用具施工方法を説明するための概略断面図、図3は図2示と同様にこの発明の一実施例に係る耐震補強筋交い用具施工方法を説明するための概略断面図、図4は図2示と同様にこの発明の一実施例に係る耐震補強筋交い用具施工方法を説明するための概略断面図、図5は図2示と同様にこの発明の一実施例に係る耐震補強筋交い用具施工方法を説明するための概略断面図、図6は図2示と同様にこの発明の一実施例に係る耐震補強筋交い用具施工方法を説明するための概略斜視図、図7は図2示と同様にこの発明の一実施例に係る耐震補強筋交い用具施工方法を説明するための概略斜視図、図8はこの発明の他の実施例に係る耐震補強筋交い用具施工方法を説明するための概略断面図、図9はこの発明の他の実施例に係る耐震補強筋交い用具施工方法を説明するための概略断面図である。
第1筋交い部材(2)の一端にはねじ山(6)が螺刻され、他端には少なくとも筒状体(4)の内径よりも径大な頭部(7)が形成されている。この頭部(7)の形状は断面視テーパ状、断面視略楕円形状、略球形状に形成するとよい。
第2筋交い部材(3)の少なくとも一端にはねじ山(8)が螺刻されている。尚、この第2筋交い部材(3)の他端にねじ山(17)を螺刻してもよい。
図1に示すように、筒状体(4)の外周にはねじ山(9)が螺刻され、この筒状体(4)の一端には長手方向に所要数のスリット状の切欠部(10)(10)・・・が設けられ、且つ前記頭部(7)が一端内に位置した際に拡開する拡開部(11)が形成されている。また、他端には所要数の係合凹部(12)(12)・・・が設けられている。
連結部材(5)には螺合孔(13)が設けられている。
尚、第1、第2筋交い部材(2)(3)、筒状体(4)、連結部材(5)は、引張性が高い素材であるステンレスが好適に採用されるが、これに限定されず、引張性の高い素材であれば、鉄、チタン、炭素繊維、ファインセラミック等が採用される。
2つの孔(14a)(14b)は、図3に示すようにそれぞれの軸線(24)が略一直線となるように設ける。孔(14a)(14b)の軸線(24)が略一直線上となるように設けるには、天井下地(20)と床材(22)に挿入孔(図示せず)を設け、この挿入孔にスコープを挿入して横架材(18)及び基礎(19)の孔(14a)(14b)を形成する位置(以下、基準点と称す)を確認する。その後、レーザラインマーカーを用いてレーザ光を基準点を結ぶように出射し、このレーザ光に合わせて貫通孔(21a)(21b)(21c)及び孔(14a)(14b)を形成する。またレーザラインマーカーを用いず、基準点を結ぶように糸や紐等を張り、その糸や紐等に合わせて貫通孔(21a)(21b)(21c)及び孔(14a)(14b)を形成してもよい。
横架材(18)に設けた孔(14a)に、予め第1筋交い部材(2)を挿通した筒状体(4)を螺着する。筒状体(4)を横架材(18)に螺着するには筒状部材(15)を用いる。図7に示すようにこの筒状部材(15)の端部には所要数の係合凸部(16)(16)・・・が設けられており、この係合凸部(16)(16)・・・を係合凹部(12)(12)・・・に噛合させ、ネジ作用により、図4に示すように筒状体(4)を横架材(20)に螺着する。
尚、この第1筋交い部材(2)は頭部(7)が筒状体(4)の切欠部(10)(10)・・・が設けられた側に位置するよう配してなる。
次いで、連結部材(5)を介して第1筋交い部材(2)と第2筋交い部材(3)を連結する。前記接着剤が硬化した後に、連結部材(5)を介して第1、第2筋交い部材(2)(3)を締め付ける。この締め付けにより、頭部(7)が徐々に筒状体(4)内に嵌入し、図5及び図6に示すように筒状体(4)の一端が拡開して拡開部(11)が形成される。
(1a)は既存の木造家屋における2つの横架材(18)(18)間に配設する耐震補強筋交い用具であって、この耐震補強筋交い用具(1a)は第1、第2筋交い部材(2a)(3a)と、筒状体(4a)(4a)と、連結部材(5)とからなる。
第1、第2筋交い部材(2a)(3a)の一端にはねじ山が螺刻され、他端には少なくとも筒状体(4a)(4a)の内径よりも径大な頭部が形成されている。この頭部の形状は断面視テーパ状、断面視略楕円形状、略球形状に形成するとよい。
筒状体(4a)(4a)の外周にはねじ山が螺刻され、この筒状体の一端には長手方向に所要数のスリット状の切欠部がそれぞれ設けられ、且つ前記頭部が一端内に位置した際に拡開する拡開部(11a)(11a)が形成されている。また、他端には所要数の係合凹部がそれぞれ設けられている。
連結部材(5)には螺合孔が設けられている。
尚、第1、第2筋交い部材(2a)(3a)、筒状体(4a)(4a)、連結部材(5)は、引張性が高い素材であるステンレスが好適に採用されるが、これに限定されず、引張性の高い素材であれば、鉄、チタン、炭素繊維、ファインセラミック等が採用される。
2つの孔(14a)(14a)は、図8に示すようにそれぞれの軸線(24)が略一直線となるように設ける。孔(14a)(14a)の軸線(24)が略一直線上となるように設けるには、天井下地(20)と床材(22)に挿入孔(図示せず)を設け、この覗き穴にスコープを挿入して基準点を確認する。その後、レーザラインマーカーを用いてレーザ光を基準点を結ぶように出射し、このレーザ光に合わせて貫通孔(21a)(21b)及び孔(14a)(14a)を形成する。またレーザラインマーカーを用いず、基準点を結ぶように糸や紐等を張り、その糸や紐等に合わせて貫通孔(21a)(21b)及び孔(14a)(14a)を形成してもよい。
尚、この第1、第2筋交い部材(2a)(3a)は頭部が筒状体(4a)(4a)の切欠部が設けられた側に位置するよう配してなる。
次いで、連結部材(5)を介して第1筋交い部材(2a)と第2筋交い部材(3a)を連結し、連結部材(5b)を介して第1、第2筋交い部材(2a)(3a)を締め付ける。この締め付けにより、頭部が徐々に筒状体(4a)(4a)内に嵌入し、図9に示すように筒状体(4a)(4a)の一端が拡開して拡開部(11a)(11a)が形成される。
即ち、連結部材を介して第1、第2筋交い部材を締め付けることで頭部が徐々に筒状体内に嵌入し、筒状体の一端が拡開して拡開部が横架材内に形成されるので、既存の木造家屋の横架材と基礎との間に強固に取り付けることができ耐震性の向上を図ることができる。
即ち、連結部材を介して第1、第2筋交い部材を締め付けることで頭部が徐々に筒状体内に嵌入し、筒状体の一端が拡開して拡開部が横架材内に形成されるので、既存の木造家屋の横架材間に強固に取り付けることができ耐震性の向上を図ることができる。
即ち、連結部材を介して第1、第2筋交い部材を締め付けることで頭部が徐々に筒状体内に嵌入し、筒状体の一端が拡開して拡開部が横架材内に形成されるので、既存の木造家屋の横架材と基礎との間に強固に取り付けることができ耐震性の向上を図ることができ、更に天井部材や床材を取り外すことなく容易に配設作業を行うことができる。
即ち、連結部材を介して第1、第2筋交い部材を締め付けることで頭部が徐々に筒状体内に嵌入し、筒状体の一端が拡開して拡開部が横架材内に形成されるので、既存の木造家屋の横架材間に強固に取り付けることができ耐震性の向上を図ることができ、更に天井部材や床材を取り外すことなく容易に配設作業を行うことができる。
1a 耐震補強筋交い用具
2 第1筋交い部材
2a 第1筋交い部材
3 第2筋交い部材
3a 第2筋交い部材
4 筒状体
4a 筒状体
5 連結部材
6 ねじ山
7 頭部
8 ねじ山
9 ねじ山
10 切欠部
11 拡開部
11a 拡開部
12 係合凹部
13 螺合孔
14a 孔
14b 孔
15 筒状部材
16 係合凸部
17 ねじ山
18 横架材
19 基礎
20 天井下地
21a 貫通孔
21b 貫通孔
21c 貫通孔
22 床材
23 根太
24 軸線
Claims (4)
- 既存の木造家屋における横架材と基礎との間に配設する耐震補強筋交い用具であって、外周にねじ山が螺刻され横架材内に螺着する筒状体と、一端にねじ山が螺刻されるとともに他端に少なくとも筒状体の内径よりも径大な頭部が設けられた該筒状体内に挿通する第1筋交い部材と、少なくとも一端にねじ山が螺刻され基礎内に他端を埋設固着する第2筋交い部材と、第1、第2筋交い部材のねじ山に螺合する螺合孔が設けられた連結部材とからなり、前記筒状体の一端には長手方向に所要数のスリット状の切欠部が設けられ且つ該頭部が一端内に位置した際に拡開する拡開部が形成されてなることを特徴とする耐震補強筋交い用具。
- 既存の木造家屋における2つの横架材間に配設する耐震補強筋交い用具であって、外周にねじ山が螺刻されそれぞれの横架材内に螺着する第1、第2筒状体と、一端にねじ山が螺刻されるとともに他端に少なくとも筒状体の内径よりも径大な頭部が設けられ該筒状体内に挿通する第1、第2筋交い部材と、第1、第2筋交い部材のねじ山に螺合する螺合孔が設けられた連結部材とからなり、前記第1、第2筒状体の一端には長手方向に所要数のスリット状の切欠部が設けられ且つ該頭部が一端内に位置した際に拡開する拡開部が形成されてなることを特徴とする耐震補強筋交い用具。
- 既存の木造家屋における横架材と基礎との間に配設する耐震補強用の筋交い用具施工方法であって、外周にねじ山が螺刻され且つ一端には長手方向に所要数のスリット状の切欠部が設けられるとともに他端には所要数の係合凹部が設けられた筒状体と、一端にねじ山が螺刻されるとともに他端に少なくとも筒状体の内径よりも径大な頭部が形成された第1筋交い部材と、少なくとも一端にねじ山が螺刻された第2筋交い部材と、螺合孔が設けられた連結部材と、端部に該係合凹部に係合する係合凸部が所要数設けられた筒状部材とからなり、まず少なくとも筒状体の外径より径小な孔を横架材に設けるとともに少なくとも第2筋交い部材の外径より径大な孔を基礎に設け、該基礎に設けられた孔に接着剤を充填するとともに第2筋交い部材の他端を挿入し、横架材に設けらた孔に予め第1筋交い部材を挿通した筒状体を螺着し、連結部材を介して第1、第2筋交い部材を連結し、前記接着剤が硬化した後に連結部材を介して第1、第2筋交い部材を締め付けて前記頭部を筒状体の一端内に位置させて拡開してなることを特徴とする耐震補強筋交い用具施工方法。
- 既存の木造家屋における2つの横架材間に配設する耐震補強用の筋交い用具施工方法であって、外周にねじ山が螺刻され且つ一端には長手方向に所要数のスリット状の切欠部が設けられるとともに他端には所要数の係合凹部が設けられた第1、第2筒状体と、一端にねじ山が螺刻されるとともに他端に少なくとも第1、第2筒状体の内径よりも径大な頭部が形成された第1、第2筋交い部材と、螺合孔が設けられた連結部材と、端部に該係合凹部に係合する係合凸部が所要数設けられた筒状部材とからなり、まず少なくとも第1、第2筒状体の外径より径小な孔を2つの横架材にそれぞれ設け、該孔に予め第1、第2筋交い部材を挿通した第1、第2筒状体をそれぞれ螺着し、連結部材を介して第1、第2筋交い部材を連結して前記頭部を第1、第2筒状体の一端内に位置させて拡開してなることを特徴とする耐震補強筋交い用具施工方法。
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