JP4255329B2 - 2棟建て住宅 - Google Patents

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本発明は、2世帯住宅などの隣接した2棟の住宅とパーゴラとを組み合わせた2棟建て住宅に関するものである。
従来から、親世帯と子世帯が別棟に住まうために、ひとつの敷地を分割して2棟の家を建築することがある。これは1棟の2世帯住宅に比べて、将来的に一方の住宅を売却する場合や他人に貸す場合などの問題を考慮した方法である。このような別棟の2世帯住宅の場合、ひとつの敷地を単純(東西あるいは南北など)に2分割し、それぞれ南側に庭を確保し、北寄りに住宅を配置するという方法が一般的である。
また、前述のような別棟の2世帯住宅において、庭などの外部空間を利用して、該外部空間の一部または全体に光を遮ることを目的としたパーゴラを設けることもある。
特開平11−131829号公報 特開平10−184039号公報
しかしながら、上述のような2世帯住宅の場合、ひとつの敷地内であっても、別棟となっており、夫々の住宅が南側の庭に向かって開放され、他の方向に対しては閉じられた計画となるため、世帯間の接点が確保しにくく、近くに住みながらお互いの交流がはかり難いという問題がある。また、ひとつの敷地に別棟の住宅を建築しているため、庭などのまとまった外部空間が確保し難いという問題もある。更に、ひとつの敷地を南北に分割して別棟の家を建てた場合、南側の住宅が北側の住宅の庭に迫ってしまうため、該北側の住宅および庭の採光が確保し難いという問題がある。
また、従来、前述のような住宅の外部空間に利用されるパーゴラは、光を遮ることを目的として利用されてはいたが、お互いの視線あるいは外部からの視線を遮ることを目的として利用されてはいなかった。
そこで、本発明の目的は、将来的に一方の住宅を売却する場合や他人に貸す場合に問題が少ないというメリットを確保しつつ、上記問題点の解消をはかり、親子2世帯が快適に住まうことができる住宅を提供することである。
上記目的を達成するための本発明の代表的な2棟建て住宅の第一の構成は、隣接した2棟の住宅を凹状に組み合わせることで、一方に開放された固定式の仕切り材のないひとまとまりの中庭空間を形成するとともに、前記中庭空間の開放面側に設置される板状の垂直部材と、一端が前記垂直部材の上端に連結され他端が住宅の外壁面に取り付けられた支持部材に支持される板状の水平部材とからなり、光の反射率の高い色で仕上げたパーゴラ用建材を、前記中庭空間に所定のピッチで前記垂直部材どうし及び前記水平部材どうしが厚み方向に連続するように一列に配置してパーゴラを形成し、更に前記板状のパーゴラ用建材の設置ピッチをL1、前記水平部材の断面の高さをH1としたときの比(L1/H1)、および前記中庭空間が介在する2棟の住宅間の距離(中庭空間の長さ)をL2、前記住宅の1階階高をH2としたときの比(L2/H2)を調整して、前記中庭空間を介して一方の住宅の1階と他方の住宅の2階と間の視界を略遮るように前記パーゴラ用建材を配置し、前記隣接した2棟の住宅双方の1階部の前記中庭空間に面した壁面のうち少なくとも前記パーゴラ用建材と平行な壁面に掃出し窓や折り畳み式のフルオープンサッシ等の大開口部を設置し、前記隣接した2棟の住宅双方の大開口部から前記中庭空間へ出入り可能に構成したことを特徴とする。
また本発明の第二の構成は、上記第一の構成において、前記中庭空間に該中庭空間に面した住宅の室内床の高さと略同一の高さの床を設けると共に、前記パーゴラをなす水平部材までの高さを住宅の1階の天井までの高さと略同一にしたことを特徴とする。
また本発明の第三の構成は、上記第一、第二のいずれかの構成において、脱着式あるいは可動式の仕切り材を、前記パーゴラをなす少なくとも1つのパーゴラ用建材に設けたことを特徴とする。
上記第一の構成によれば、隣接した2棟の住宅を凹状に組み合わせることで、一方に開放された中庭空間を形成しているため、2棟の住宅(世帯)間の接点を確保しつつ、且つ庭などのまとまった外部空間も確保できる。また、前記凹状の中庭空間が介在した住宅間の距離や該住宅の1階階高の高さに応じて前記パーゴラの高さやピッチを好適な値にすることによって、前記中庭空間への採光を確保しつつ、前記中庭空間を介した一方の住宅の1階と他方の住宅の2階と間の視界を略遮ることが可能であり、一方から見下ろされる(或いは見上げられる)という不快感を解消することができる。また、一方の住宅の2階のベランダに洗濯物や布団を干した場合に、他方の住宅の1階から前記洗濯物や布団を見え難くできるため、視覚的な不快感を緩和することができる。
更に、採光を充分確保しつつ、中庭空間に面した隣地や道路などの外部とは隔離された(あるいは隔離されているように感じる)空間を形成することができ、2世帯間の交流がはかり易く、該2世帯が快適に住まうことが可能な住宅を提供することができる。
また、前述の如き構成の垂直部材と水平部材とからなるパーゴラ用建材を所定のピッチで一列に配置することにより、住宅側の外壁面に沿って前記水平部材を支持する垂直部材(柱)を設置する必要がなく、中庭空間に面する全ての外壁面を開口部として開放することができる。
また、パーゴラをなすパーゴラ用建材を反射率の高い仕上げにすることによって、パーゴラをなす各パーゴラ用建材間から射し込む光を採り入れるだけでなく、該パーゴラに対して斜め上方から射し込む光を反射によって効率良く内部空間に採り入れることができる。特に2棟を南北に配置した際の南棟に反射光による採光が確保される。
また、上記第二の構成のように、前記採光を充分確保しつつ、外部とは隔離された空間を、段差が少ない床構造にして2世帯間を繋ぐことで、互いの行き来がしやすい空間を提供することができる。更に住宅1階の天井までの高さとパーゴラをなす水平部材までの高さを略同一とすることで、前記空間を前述の行き来のしやすい機能だけでなく視覚的にも一体感を持たせることができ、あたかも世帯間を繋ぐ内部空間であるように感じられる視覚的効果が得られ、2世帯間の交流が更に促進される。また、前記中庭空間に設ける床は、ウッドデッキ等の木製の材料が好ましい。この構成によれば、素足での歩行の際に、夏場の熱さや冬場の冷たさによる不快感を緩和することができ、両世帯の交流を促進することができる。
また、上記第三の構成のように、パーゴラをなす少なくとも1つのパーゴラ用建材に、壁、フェンス等の仕切り部材を設けることで、それぞれの知人を招いて前記空間を利用して楽しむ場合や、一方の住宅を売却した場合や貸した場合に、前記空間を容易に遮断することができ、パーゴラによる斜め方向の視線の遮断効果に加えて、水平方向の視線も遮断することができ、2棟間の独立性を容易に作り出すことができる。
更に、前記パーゴラをなす各パーゴラ用建材(の垂直部材)間に、上げ下げ式のロールスクリーンなどの仕切り部材を組み込む構成としても良い。このように構成することで、必要に応じて道路や隣地からの視線を遮ることも可能である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に例示されている構成要素の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される住宅の構造や各種条件により適宜変更されるものであり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1及び図2に示すように、南北に長いひとつの敷地において、親世帯と子世帯が別棟に住まうために、敷地を南北に分割し、2棟の住宅A,Bを建築している。そして住宅Aについては南西の角を、住宅Bについては北西の角をそれぞれ欠き込み、2棟の住宅を凹状に組み合わせて、西向きに中庭空間1を形成している。そして夫々の1階部には、前記中庭空間1に面して、掃出し窓や折り畳み式のフルオープンサッシ等の大開口部が設置された、リビング、ダイニングキッチン、和室(茶の間)等のパブリック空間が配置されている。また、南側に立つ住宅Bの2階部においては、前記中庭空間1の南側にあたる部分を南寄りに後退させて、前記中庭空間1への採光に配慮している。
なお、ひとつの敷地において、親世帯と子世帯が別棟に住まうために、隣接して建てた2棟の住宅A,Bを凹状に組み合わせて中庭空間1を形成する構成は、図1に示す構成に限定されるものではない。例えば、図3(a)に示すように、東西に長いひとつの敷地において、東西に隣接して建てた2棟の住宅A,Bを凹状に組み合わせて南向きの中庭空間1を形成する構成、あるいは、図3(b)に示すように、南北に長いひとつの敷地において、南北に隣接して建てた2棟の住宅A,Bを凹状に組み合わせて、東向きに中庭空間1を形成する構成であっても良い。図3(c)、図3(d)は、本発明を適用しなかった場合の2棟建て住宅を示すものであって、図3(c)は東西に長いひとつの敷地において、東西に分割して建てた2棟の住宅A,Bを示し、図3(d)は南北に長いひとつの敷地において、南北に分割して建てた2棟の住宅A,Bを示すものである。なお、図3において、(a),(b)に示す本発明の実施形態と、(c),(d)に示す従来例とは、敷地面積と建築面積が同じ条件の2棟の住宅を示している。
また、図4〜図9に示すように、前記中庭空間1には、複数のパーゴラ用建材10によってパーゴラが形成されている。このパーゴラを形成するパーゴラ用建材は、図5に示すように、中庭空間1の開放面側に設置される板状の垂直部材11と、一端が前記垂直部材11の上端に連結され他端が住宅の外壁面に取り付けられた支持部材13に支持される板状の水平部材12と、からなる。本実施形態では、図5に示すように、垂直部材11は、その下端部が中庭空間1の開放面側に設けられたブロック塀15と、該ブロック塀15に取り付けられた支持部材13とによって支持され、スチールアングル14を介してボルトやビスで固定されている。また水平部材12の垂直部材11との連結部は、スチールアングル14を介したビス止めによって、一端が前記垂直部材11の上端に連結されている。水平部材12の他端は、住宅の外壁面16に取り付けられた支持部材13によって支持され、スチールアングル14を介してボルトやビスで固定されている。このパーゴラ用建材10を所定のピッチで一列に配置することで、図に示すようなパーゴラを形成している。この構成により、住宅側の外壁面に沿って前記水平部材12を支持する垂直部材(柱)を設置する必要がなく、中庭空間1に面する全ての外壁面を開口部として開放することができる。
パーゴラを形成する各パーゴラ用建材10は、図5に示すように前記部材11,12が板状の部材であって、幅が小さく背の高い断面を有しており、更に詳しくは断面の高さh11が厚みh12の3倍以上となる板状部材となっている。例えば、垂直部材11,水平部材12として、高さh11が185mm、厚みh12が38mmの板状部材を用いてパーゴラ用建材10を構成しても良い。この構成により垂直方向からの採光が遮られ難く、また降雨時に水平部材12上面に雨水がたまり難く、降雨後も雨垂れを気にせず中庭空間1を利用できる。
前記単体のパーゴラ用建材10の材質は木材や、スチール,アルミ等の金属などが考えられるが、強度があり、加工がし易く、安価な木材が好ましく、枠組壁(ツーバイフォー)工法で用いられる2×8(ツーバイエイト)材などが更に好ましい。
更に前記パーゴラを形成する複数のパーゴラ用建材10は、前記中庭空間1を介して一方の住宅A(またはB)の1階と他方の住宅B(またはA)の2階と間の視界を略遮るように配置されている。この配置は、図4に示すように、前記垂直部材11と前記水平部材12とからなるパーゴラ用建材10の設置ピッチをL1、前記水平部材12の断面の高さをH1としたときの比(L1/H1)、および前記中庭空間が介在する2棟の住宅間の距離(中庭空間の長さ)をL2、前記住宅の1階階高をH2としたときの比(L2/H2)を調整することによってなされる。
具体的には、例えば、前記中庭空間1が介在する2棟の住宅A,B間の距離(中庭空間の長さ)L2を6455mm、前記住宅A,Bの1階階高H2を2870mmとしたときに、これに応じて、前記垂直部材11と前記水平部材12とからなるパーゴラ10の設置ピッチL1を610mm、前記水平部材12の断面の高さH1を90mmとすることによって、前記中庭空間1への採光を確保しつつ、前記パーゴラ10群によって前記中庭空間1を介した一方の住宅A(またはB)の1階と他方の住宅B(またはA)の2階と間の視界を略遮ることができる。
なお、図4には、視点までの高さM1が1300mmの人が、一方の住宅Bの1階から他方の住宅Aの2階を見上げた際の視線の遮り具合と、視点までの高さM2が1500mmの人が、一方の住宅Bの2階から他方の住宅Aの1階を見下ろした際の視線の遮り具合とを例示している。また、図6は、一方の住宅Bの1階から他方の住宅Aの2階を見上げた際のパーゴラによる視線の遮り具合を表している。また前述の各構成要素の寸法や相対配置などは例示であって、前述したように本発明はこれらに限定されるものではない。本発明に係る構造は、前記中庭空間1への採光を確保しつつ、前記中庭空間1を介して一方の住宅A(またはB)の1階と他方の住宅B(またはA)の2階と間の視界を略遮る配置構成であれば、他の寸法や相対配置であっても良い。
このように、本発明に係る構成によれば、隣接した2棟の住宅A,Bを凹状に組み合わせることで、一方に開放された中庭空間1を形成しているため、2棟の住宅(世帯)間の接点を確保しつつ、且つ庭などのまとまった外部空間(中庭空間1)も確保できる。また、前記凹状の中庭空間1が介在した住宅A,B間の距離や該住宅A,Bの1階階高の高さに応じて前記パーゴラ用建材10の高さやピッチを好適な値に調整することによって、前記中庭空間1への採光を確保しつつ、前記中庭空間1を介した一方の住宅の1階と他方の住宅の2階と間の視界を略遮ることができる。これにより、例えば一方から見下ろされる(或いは見上げられる)という不快感を解消することができる。また、一方の住宅の2階のベランダに洗濯物や布団を干した場合に、他方の住宅の1階から前記洗濯物や布団を見え難くできるため、視覚的な不快感を緩和することができる。
更に、採光を充分確保しつつ、中庭空間1に面した隣地や道路などの外部とは隔離された(あるいは隔離されているように感じる)空間を形成することができ、2世帯間の交流がはかり易く、該2世帯が快適に住まうことが可能な住宅を提供することができる。
また、前記パーゴラを形成する板状のパーゴラ用建材10は、光の反射率の高い色で仕上げてあることが好ましい。なお、ここで言う板状のパーゴラ用建材10とは、前述したように、断面の高さh11が厚みh12の3倍以上となる板状部材(図5参照)のことである。従って、このような板状のパーゴラ用建材10は、側面に光(上方から入射する光や下方へ反射する光)を遮る突起(H型鋼のフランジ部など)がなく、該側面を反射率の高い仕上げにすることによって、図7に示すようにパーゴラを形成する各パーゴラ用建材10間から射し込む光を採り入れるだけでなく、該パーゴラに対して斜め上方から射し込む光をも反射によって効率良く内部空間に採り入れることができる。これにより、パーゴラが設けられていない中庭空間と比べてもより多くの採光が確保でき、該中庭空間1に面した各住宅A,B内の部屋にも多くの光を採り入れることができる。特に2棟を南北に配置した際の南棟に反射光による採光が確保される。
また、図8に示すように、前記中庭空間1に、該中庭空間1に面した住宅A,Bの室内床の高さと略同一の高さの床2を設けると共に、前記パーゴラをなす水平部材12下端までの高さを住宅A,Bの1階の天井までの高さと略同一にすることが好ましい。
このように、前記中庭空間1は、採光を充分確保しつつ、外部とは隔離された空間を形成するだけでなく、段差が少ない床構造にして2世帯間を繋ぐことで、互いの行き来がしやすい空間を形成することができる。更に住宅A,Bの1階天井までの高さとパーゴラをなす水平部材12下端までの高さを略同一とすることで、前述の如くして形成された空間を行き来がしやすい機能だけでなく視覚的にも一体感を持たせることができ、あたかも世帯間を繋ぐ内部空間であるように感じられる視覚的効果が得られ、2世帯間の交流が更に促進される。
また、前記床2は、ウッドデッキ等の木製の材料が好ましい。この構成によれば、素足での歩行の際に、夏場の熱さや冬場の冷たさによる不快感を緩和することができ、両世帯の交流を促進することができる。
また、脱着式あるいは可動式の壁、フェンス等の仕切り材を、前記パーゴラを形成する少なくとも1つのパーゴラ用建材に設けることが好ましい。図9(a)では、前記中庭空間1の中央に位置する1つのパーゴラ用建材10に、可動式の仕切り部材3を設けた構成を例示している。また図9(b)に示すように、中庭空間1の中央に位置する1つのパーゴラ用建材10に、脱着式の仕切り部材4を設けた構成としても良い。
このように、パーゴラを形成する少なくとも1つのパーゴラ用建材に、脱着式あるいは可動式の仕切り部材3,4を設けた構造とすることで、それぞれの知人を招いて前記空間1を利用して楽しむ場合や、一方の住宅を売却した場合や貸した場合に、前記空間1を容易に遮断することができ、パーゴラによる斜め方向の視線の遮断効果に加えて、水平方向の視線も遮断することができ、2棟の住宅A,B間の独立性を容易に作ることができる。
更に、前記パーゴラを形成する各パーゴラ用建材の垂直部材11間に、上げ下げ式のロールスクリーンなどの仕切り部材を組み込むことで、必要に応じて道路や隣地からの視線を遮ることも可能である。
また、上記中庭空間1にパーゴラを形成するためのパーゴラ用建材10は、隣接した2棟の住宅A,Bを凹状に組み合わせて形成した、一方に開放された中庭空間1に設置するパーゴラ用建材10であって、前記中庭空間1の開放面側に設置される板状の垂直部材11と、一端が前記垂直部材11の上端に連結され他端が住宅の外壁面に取り付けられた支持部材13に支持される板状の水平部材とからなり、複数を所定のピッチで配置することにより、前記中庭空間1への採光を確保しつつ前記中庭空間1を介して一方の住宅A(またはB)の1階と他方の住宅B(またはA)の2階と間の視界を略遮るパーゴラを形成しているので、上述したような効果が得られるだけでなく、更に外観上の見た目も美しく、従来のパーゴラよりも意匠的に優れている。
組み合わせによる凹状の中庭空間を有する隣接した2棟建て住宅を示す平面説明図である。 組み合わせによる凹状の中庭空間を有する隣接した2棟建て住宅を示す外観斜視図である。 住宅の形状及び配置について本発明と従来例とを比較した説明図である。 中庭空間を介して一方の住宅の1階と他方の住宅の2階と間の視界を略遮る配置構成を示す説明図である。 本発明に係るパーゴラの詳細説明図である。 中庭空間を介して一方の住宅の1階と他方の住宅の2階と間の視界を略遮る様子を示す説明図である。 2棟建て住宅間の中庭空間に設置されたパーゴラによる光の反射を示す説明図である。 2棟建て住宅間の中庭空間に形成された内部空間を示す説明図である。 2棟建て住宅間の中庭空間に配置された仕切り部材を示す説明図である。
符号の説明
A,B …住宅
1 …水平部材の断面の高さ
2 …住宅の1階階高
1 …パーゴラの設置ピッチ
2 …中庭空間の長さ
1,M2 …視点までの高さ
1 …中庭空間
2 …床
10 …パーゴラ用建材
11 …垂直部材
12 …水平部材
13 …支持部材
14 …スチールアングル
15 …ブロック塀
16 …外壁面

Claims (3)

  1. 隣接した2棟の住宅を凹状に組み合わせることで、一方に開放された固定式の仕切り材のないひとまとまりの中庭空間を形成するとともに、
    前記中庭空間の開放面側に設置される板状の垂直部材と、一端が前記垂直部材の上端に連結され他端が住宅の外壁面に取り付けられた支持部材に支持される板状の水平部材とからなり、光の反射率の高い色で仕上げたパーゴラ用建材を、前記中庭空間に所定のピッチで前記垂直部材どうし及び前記水平部材どうしが厚み方向に連続するように一列に配置してパーゴラを形成し、
    更に前記板状のパーゴラ用建材の設置ピッチをL1、前記水平部材の断面の高さをH1としたときの比(L1/H1)、および前記中庭空間が介在する2棟の住宅間の距離(中庭空間の長さ)をL2、前記住宅の1階階高をH2としたときの比(L2/H2)を調整して、前記中庭空間を介して一方の住宅の1階と他方の住宅の2階と間の視界を略遮るように前記パーゴラ用建材を配置し、前記隣接した2棟の住宅双方の1階部の前記中庭空間に面した壁面のうち少なくとも前記パーゴラ用建材と平行な壁面に掃出し窓や折り畳み式のフルオープンサッシ等の大開口部を設置し、前記隣接した2棟の住宅双方の大開口部から前記中庭空間へ出入り可能に構成したことを特徴とする2棟建て住宅。
  2. 前記中庭空間に該中庭空間に面した住宅の室内床の高さと略同一の高さの床を設けると共に、前記パーゴラをなす水平部材までの高さを住宅の1階の天井までの高さと略同一にしたことを特徴とする請求項1に記載の2棟建て住宅。
  3. 脱着式あるいは可動式の仕切り材を、前記パーゴラをなす少なくとも1つのパーゴラ用建材に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の2棟建て住宅。
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