JP4090558B2 - 集合住宅 - Google Patents

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JP4090558B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アパート等の集合住宅に関し、特に、2つの住戸が隣接する隣接部に凹部が形成され、該凹部に外階段が設けられる多層階の集合住宅に関する。
【0002】
【背景の技術】
従来、アパートなどの集合住宅においては、例えば、1階部及び2階部に各々左右2つの住戸が隣接して設けられ、その隣接部に、該住戸の内側に一部凹んで凹部が形成され、該凹部に2階部へ昇るための外階段が設けられているものが知られている。
前記凹部は、外壁によって三方が囲まれた構造を有し、凹部の入隅の角に近接して各住戸の玄関部が設けられるとともに、2階部の床高さ部分には外廊下が設けられている。
そして、2階の住民は1階から前記外階段を昇って2階の外廊下を通って2階の各住戸の玄関部に出入りすることが出来るようになっている。
【0003】
ところで、前記従来の集合住宅の玄関部や外階段は、隣接する道路や他の住宅などから覗かれてしまうため、プライバシーの保護が図れないという問題点があった。
これに対し、例えば、特開平3−187461に示すような、凹部内の折り返し階段の途中に設けられた踊り場の少なくとも一部が集合住宅の外壁面よりも外側に設けられ、該踊り場を支持するための支持壁が前記外壁面よりも外側に設けられているものが知られている。
この場合、前記支持壁により、前記凹部の一部が隠れることとなって、前方から凹部が丸見えとはならなくなるので、プライバシーの保護を図ることが出来る。
また、前記支持壁の左右の端部からそれぞれ延出して、前記支持壁と外壁とを連結した側壁を設けたものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記先行技術(特開平3−187461)の場合では、前記踊り場と前記支持壁とが接続されているので、上部が塞がれてしまって採光性がよくないという問題があるとともに、踊り場と支持壁により凹部が閉塞され圧迫感を感じてしまうという問題点もある。更に、1階入口付近の前記支持壁と外壁との間は、開口しているため集合住宅の側方から1階部の凹部が覗かれてしまうという問題点もある。
また、1階部に前記支持壁の左右の端部からそれぞれ延出して、前記支持壁と前記外壁とを連結した側壁を設けたものの場合では、側壁により前記支持壁と前記外壁との間が閉塞されてしまうので、凹部内の採光性がよくないという問題点がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、2つの住戸が隣接する隣接部に形成される凹部を外部から見え難くすることが可能で、且つ採光性に優れ圧迫感を起こさせない集合住宅を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜図6に示すように、2つの住戸2(2a、2b又は2c,2d)が隣接する隣接部3に、三方が外壁41,42,43によって囲まれ前方に開放された凹部4が形成され、該凹部4に1階と2階とを行き来するための外階段6が設けられる多層階の集合住宅1であって、前記凹部4の前方を覆う飾り壁部40が設けられ、前記飾り壁部40は、前記凹部4よりも幅が広く、前記凹部4の前方に立設された前壁体7と、前記前壁体7の左右の端部71,72からそれぞれ延出して、前記前壁体7と当該集合住宅1の外壁44,45とを連結する前記壁体としての2つの側壁体8,9(例えば、右側壁体、左側壁体)と、を備え、前記前壁体7には、少なくとも前記外階段6との往来が可能な開口部7aが設けられ、前記側壁体8,9の少なくとも1階部分には、採光を得ることが可能な側壁開口部8a,9aが設けられ、前記外階段6は、前記開口部7aから当該集合住宅1の内側に向かう直階段であり、当該外階段6の上端部6bと当接する外廊下65は、前記前壁体7と離間していることを特徴としている。
【0015】
請求項記載の発明によれば、少なくとも外階段6への往来が可能な開口部7aを有する飾り壁としての前壁体7によって凹部4の前方が覆われているので、前方の道路や近くの住宅から凹部4が覗かれることがない。また、凹部4と前壁体7との間には、例えば、踊り場のような閉塞させる部材が設けられていないので、1階部分の凹部4の採光性に優れるとともに、凹部4の前面に前壁体7を設けても凹部4空間が閉塞されることがないこととなって、圧迫感を感じることがなくゆったりとした感じを与えることが出来る。
特に、飾り壁部40には、前壁体7の左右の端部71,72からそれぞれ延出して、前壁体7と当該集合住宅1の外壁44,45とを連結する2つの側壁体8,9が設けられているので、前壁体7と外壁44、45の隙間から覗かれることがなくプライバシーの保護を図ることが出来る。また、前壁体7が独立して設けられているものに比べて、前壁体7が側壁体8,9に支えられることとなって、風や地震等による外力に対して強固なものとなる。更に、側壁体8,9によって前壁体7が集合住宅1本体と連結されるので、集合住宅1の外面に凹凸が出来ることとなって、集合住宅1の外観が豪華、且つ堅固な印象を与えるものになる。
また、前壁体7に設けられた開口部7aと側壁体8,9に設けられた側壁開口部8a,9aとからそれぞれ光を凹部4内に差し込ませることが出来ることとなって、凹部4内の採光性を損なわせることなく前壁体7及び側壁体8,9を凹部4の前方に設けることができる。
ここで、前壁体7は、いわゆる塀と同様のものである。この前壁体7としては、コンクリート製のもの、金属製のものなどでもよいが、例えば、予め地盤に設けた基礎68,69にパネルを立設して構築するものでもよいし、パネルでなく現場で製造するものであってもよい。また、前壁体7は、集合住宅1の躯体を形成するものではないので、構造強度はさほど必要としない。また、前壁体7を、集合住宅1の外壁44,45から離す距離は、任意に定めてよい。
【0016】
請求項記載の発明は、請求項記載の集合住宅1において、前記前壁体7及び前記側壁体8,9の高さは、前記凹部4内であって2階の床レベルに設けられた外廊下65よりも高くなっていることを特徴としている。
【0017】
請求項記載の発明によれば、請求項記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、前壁体7及び側壁体8,9の高さは、凹部4内であって2階の床レベルに設けられた外廊下65よりも高くなっているので、前壁体7及び側壁体8,9が凹部4の目隠しとなることとなって、2階以上の住人のプライバシーを保護することが出来る。
【0018】
ここで、前壁体7及び側壁体8,9の高さは、少なくとも2階の外廊下65が隠れる程度であればよいが、人の腰部分まで隠れる程度の高さであれば、更に望ましい。
【0019】
請求項記載の発明は、請求項1又は2に記載の集合住宅1において、前記前壁体7と2つの前記側壁体8,9とによって囲まれた空間の内側に、前記前壁体7と、当該集合住宅1の外壁44,45とに当接して小壁46,46が設けられていることを特徴としている。
【0020】
請求項記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、前壁体7と2つの側壁体8,9とによって囲まれた空間の内側に設けられた小壁46,46によって、前壁体7と、当該集合住宅1の外壁44,45とが連結されるので、単に側壁体8,9によって前壁体7と外壁44,45を連結させるよりも、飾り壁部40と外壁44,45とをより強固に連結させることが出来る。
【0021】
請求項記載の発明は、請求項記載の集合住宅1において、前記側壁体8,9と前記小壁46,46とで挟まれた空間を所定の高さで仕切る仕切板47,47が設けられていることを特徴としている。
【0022】
請求項記載の発明によれば、仕切板47,47によって、側壁体8,9と小壁46,46とで挟まれた空間が所定の高さで仕切られるので、この仕切板47上に、例えば、花などの被載置物を置くことが出来ることとなって、飾り壁40によって形成されるスペースを有効に活用することが出来る。
【0023】
ここで、仕切板47,47としては、例えば、合板などを用いるが、特に限定されるものではない。
また、仕切板47,47上に雨が溜まらないように、水切り勾配を付けておくのが望ましい。
【0024】
請求項記載の発明は、前記仕切板47,47は、防水処理が施されていることを特徴としている。
【0025】
請求項記載の発明によれば、仕切板47,47には防水処理が施されているので、仕切板47,47が雨に晒される場合であっても雨によって仕切板47,47が腐ってしまうようなことがない。
【0026】
請求項記載の発明は、請求項4又は5に記載の集合住宅1において、前記仕切板47,47の下方に、前記側壁体8,9と小壁46,46とで挟まれた空間を塞ぐ軒天井48,48が設けられていることを特徴としている。
【0027】
請求項記載の発明によれば、仕切板47,47の下方に設けられた軒天井48,48によって、側壁体8,9と小壁46,46とで挟まれた空間が塞がれるので、仕切板47,47と軒天井48,48とで挟まれた空間に面した側壁体8,9と小壁46,46とが外部から隠れることとなって、この部分に外装材10を貼設する必要がなくコスト低減が図れる。
【0028】
請求項記載の発明は、請求項1〜6の何れか一つに記載の集合住宅1において、前記前壁体7及び前記側壁体8,9の地面と接していない下端部7b,8b,9bに、壁面から下方に傾斜した水切り49が設けられていることを特徴としている。
【0029】
請求項記載の発明によれば、前壁体7及び側壁体8,9の地面と接していない下端部7b,8b,9bに設けられた水切り49は、壁面から下方に傾斜されているので、例えば、前壁体7及び側壁体8、9のサイディングが貼設されていない面に雨や水が回り込むことを防止出来ることとなって、前壁体7及び側壁体8、9の裏側が損傷することを防止出来る。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る集合住宅の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る集合住宅の正面図であり、図2、図3は、同集合住宅の1階及び2階の平面図であり、図4は、図1のA−A’部の縦断面図であり、図5、図6は、それぞれ同集合住宅の東側面図及び西側面図である。
また、図7は、集合住宅に設けられた飾り壁の要部外観を示す斜視図であり、図8は、図3のB−B’部の縦断面図である。
【0031】
図1に示す集合住宅1の1階部には、左右対称に構成された左住戸2aと右住戸2bの2つの住戸2がそれぞれ隣接して設けられ、2階部には、左右対称に構成された左住戸2cと右住戸2dの2つの住戸2がそれぞれ隣接して設けられている。
【0032】
図2或いは図3に示すように、前記住戸2が隣接する隣接部3の南側の端部31には、前記集合住宅1の内側に凹んだ凹部4が形成され、該凹部4は、左凹部外壁41と、右凹部外壁42と、奥凹部外壁43及び各住戸2,2の玄関部5a〜5dとによって三方向が囲まれた構造を有している。
前記玄関部5a〜5dは、前記凹部4の入隅4a,4aに接して前記奥凹部外壁43側の面に設けられている。
【0033】
前記各住戸2,2,…は、いわゆる2LDKの住戸であり、その間取りとして、例えば、図2に示す1階の左住戸2aの場合には、前記玄関部5aの片開き式の玄関ドア51の屋内側に玄関土間52が設けられ、該玄関土間52の北側及び東側には下駄箱53と収納部54がそれぞれ設けられ、西側には玄関ホール55が設けられている。
前記玄関ホール55の北側の突き当たりには洗面所21が配置され、その東側には浴室22が設けられ、その西側にはダイニングキッチン23が設けられている。また、前記浴室22の南側には、トイレ24が設けられている。
【0034】
一方、玄関ホール55の南側には、前記ダイニングキッチン23と隣接して居間25が設けられ、この居間25の西側に第一の洋間26が設けられている。
また、前記ダイニングキッチン23の西側には、第二の洋間27が設けられている。そして、前記第一の洋間26と前記第二の洋間27の間には、第一の洋間26側に開口した押し入れ28aと、第二の洋間27側に開口した押し入れ28bがそれぞれ設けられている。
【0035】
1階部の右住戸2bの間取りは、左住戸2aの間取りを隣接部3を挟んで対称にしたものであり、また、2階部の住戸2c、2dの間取りは、1階部の住戸2a、2bとほぼ同じであるが、前記第一の洋間の南側にバルコニ−29が設けられている。
前記凹部4には、前記左凹部外壁41から幅aだけ離れるとともに、前記右凹部外壁42から幅bだけ離れた位置に、外階段6が設けられている。
【0036】
前記左凹部外壁41と前記外階段6の間の幅aは、該集合住宅1の住人等が容易に出入り可能幅が確保されている。一方、前記右凹部外壁42と前記外階段6の間の幅bは、右住戸2bの前記玄関部5bが、前記外階段6に覆われない程度の幅である。
なお、幅bは住人が通れる幅としてもよい。
【0037】
前記外階段6は、図4に示すように、いわゆる直階段であって、14段の段板61,61,…と、この段板61,61,…を下側から支えるささら桁62と、前記段板61,61,…の両端部に起立して設けられた例えば、アルミ製の格子63,63,…と、この格子63,63,…の上端に設けられた例えば、アルミ製の手摺64,64などにより概略構成されている。
【0038】
該外階段6の下端部6aは、基礎64の上に設けられるとともに、上端部6bは2階の床高さとほぼ等しい位置に設けられた外廊下65と当接している。この外廊下65と当接する上端部6bには、基礎67と繋がる支柱68が設けられ、この支柱68によって当該外階段6が支持されている。
【0039】
また、図1、図5、図6及び図7に示すように、前記凹部4の前方には、前壁体7と、右側壁体8と、左側壁体9とを備えた飾り壁部40が設けられている。前記前壁体7は、前記凹部4を挟む左右の住戸2,2の出隅4b,4bの外側に位置する左外壁部44と右外壁部45から離間して、前記凹部4を覆うように設けられている。
前記前壁体7の中央部には、大きな開口部7aが設けられていて、該開口部7aを通って凹部4内に人が出入り出来るようになっているとともに、該開口部7aより凹部4内に光が差し込むようになっている。
【0040】
また、前記右側壁体8と前記左側壁体9は、図5及び図6に示すように、該前壁体7の両側部に当接するとともに、前記左外壁部44及び前記右外壁部45にそれぞれ当接して前記前壁体7と前記左外壁部44及び前記右外壁部45とを連結させている。
前記右側壁体8及び前記左側壁部体9には、前記左外壁部44側及び前記右外壁部45側の1階部分に、側壁開口部8a,9aがそれぞれ設けられていて、この側壁開口部8a,9aから凹部4内に光が差し込むようになっている。
そして、前記前壁体7、前記左側壁体8及び前記右側壁体9は基礎68,69上に立設されている。
【0041】
また、前記前壁体7と左側壁体8と右側壁体9とで囲まれた空間の内側に、各々前記前壁体7と外壁44或いは外壁45とに当接して小壁46,46が設けられている。
前記小壁46,46は、図8のB−B’部縦断面図に示すように、上端部は、前記左側壁体8よりやや低く、下端部は、前記側壁体の開口部の上端と等しくされている。
【0042】
前記左側壁体8及び小壁46は、縦桟材(図示省略)と横桟材100とが矩形状に組まれて枠体110が形成され、この枠体110の内部に補強用芯材(図示省略)が縦横に組み立てられ、この枠体110の表裏面に面材101,101が貼設されたパネルにより形成されている。
そして、前記左側壁体8と前記小壁46との間のそれぞれの面材101a,101aに当接して前記左側壁体8と前記小壁46との間の小壁空間を仕切る仕切板47が設けられている。
【0043】
前記仕切板47は、例えば、塩化ビニール防水合板から出来ていて、前記左側壁体8と前記小壁46の間のそれぞれの面材101a,101aに設けられた勾配材47a,47aに載置されて設けられることにより勾配が付けられ、雨が降っても溜まらず流れ出るようになっている。
前記仕切板47上には、例えば、花などが植えられた植木鉢等を置くことが出来るようになっていて、飾り壁40によって形成されるスペースを有効に活用することが出来る。
仕切板47には防水処理が施されているので、仕切板47が雨に晒される場合であっても雨によって仕切板47が腐ってしまうようなことがない。
【0044】
また、図示しないが、前記右側壁体9と前記小壁46との間の小壁空間にも同様に、仕切板47が設けられている。
前記左側壁体8はその上端には、笠木102が設けられ、小壁空間の外側の面材101bには幕板103と外装材10が貼設されている。また、前記仕切板47よりも上の小壁空間の内側の面材101a,101aには、防水性を有するボード104が貼設されているが、前記仕切板47よりも下の小壁空間の内側は面材101a,101aがむき出しとなっている。
【0045】
前記小壁46の上端にも、前記笠木102が設けられ、小壁空間の外側の面材101bには、外装材10が貼設されている。また、前記左側壁体8と同様に、前記仕切板47よりも上の小壁空間の内側の面材101aには、防水性を有するボード104が貼設されているが、前記仕切板47よりも下の小壁空間の内側は面材101aがむき出しとなっている。
【0046】
また、前記左側壁体8の地面と接していない下端部8bと前記小壁46の下端部46bとの間には軒天井48が設けられ、前記小壁空間が覗かれないようになっている。
従って、前記左側壁体8及び前記小壁46の前記仕切板47よりも下の小壁空間の内側が面材101aがむき出しとなっていても見えないこととなって、その部分の外装材10のコストを削減することが出来る。
【0047】
更に、前記左側壁体8の地面と接していない下端部8b及び前記小壁46の下端部46bには、水切り49,49が設けられている。
前記水切り49は、壁面から下方に傾斜されているので、例えば、前壁体7及び側壁体8、9のサイディングが貼設されていない面に雨や水が回り込むことを防止出来ることとなって、前壁体7及び側壁体8、9の裏側が損傷することを防止出来る。
【0048】
また、図示はしないが前記前壁体7及び前記右側壁体9も同様にパネルから形成されている。
また、前壁体7、左側壁体8、右側壁体9及び小壁46,46を、予め工場で一体としたものとして製造し、現場では、外壁44,45と基礎68,69に取り付けるようにしてもよい。そうすることにより、現場での施工の効率化を図ることが出来る。
また、前記前壁体7、前記右側壁体8、前記左側壁体9及び前記小壁46,46の表面には、前記左外壁部44及び前記右外壁部45と同様の外装材10が貼設され、外観上、前記前壁体7、前記右側壁体8及び前記左側壁体9が前記左外壁部44及び前記右外壁部45と一体となるような意匠上の処理がなされている。
【0049】
以上説明した本発明に係る集合住宅1によれば、凹部4の前方に外階段6への往来が可能な開口部7aを有する前壁体7によって凹部4が覆われているので、隣接する道路や近くの住宅から凹部が覗かれることがない。
また、凹部4と前壁体7との間には、例えば、踊り場のような閉塞させる部材が設けられていないので、1階部分の凹部4の採光性に優れるとともに、凹部4の前面に前壁体7を設けても凹部4空間が閉塞されることがないこととなって、圧迫感を感じることがなくゆったりとした感じを与えることが出来る。
【0050】
前壁体7には開口部7aが設けられているので、開口部7aから凹部4内に光が差し込むこととなって凹部4が暗くなることが少ない。
また、前壁体7の左右の端部71,72から延出して、前壁体7と当該集合住宅1の外壁44,45とを連結する左側壁体8と右側壁体9が設けられているので、前壁体7が独立して設けられているものに比べて、前壁体7は風や地震等による外力に対して強固なものとすることが出来る。
更に、左側壁体8と右側壁体9によって前壁体7が集合住宅1本体と連結されるので、集合住宅1に凹凸が出来ることとなって、集合住宅1の外観が豪華、且つ堅固な印象を与えるものになる。
【0051】
側壁体8,9の少なくとも1階部分には、側壁開口部8a,9aが設けられているので、この側壁開口部8a,9aから光が差し込むこととなって、1階部の凹部4が暗くなることを防止することが出来る。
また、前壁体7及び側壁体8,9の高さは、凹部4内であって2階の床レベルに設けられた外廊下65よりも高くなっているので、前壁体7及び側壁体8,9が凹部4の目隠しとなることとなって、2階以上の住人のプライバシーを保護することが出来る。
【0052】
また、前壁体7及び側壁体8,9の壁面には、外壁44,45の外装材10が貼設されているので、集合住宅1と前壁体7及び側壁体8,9との調和が図られ、意匠性に優れた集合住宅1となる。
更に、前壁体7と側壁体8,9とによって囲まれた空間の内側に設けられた小壁46,46によって、前壁体7と、当該集合住宅1の外壁44,45とが連結されるので、単に側壁体8,9によって前壁体7と外壁44,45を連結させるよりも、飾り壁部40と外壁44,45とをより強固に連結させることが出来る。
【0053】
なお、前記側壁開口部8a,9aは、人が出入り可能な大きさに設けてもよい。そうすれば、開口部7aのみならず、前記側壁開口部8a,9aからも出入りすることが出来ることとなってより便利となる。
また、上記実施の形態においては、2階建ての集合住宅としたが、3階建て或いはそれ以上のものであってもよい。
【0057】
【発明の効果】
請求項記載の発明によれば、少なくとも外階段への往来が可能な開口部を有する飾り壁としての前壁体によって凹部の前方が覆われているので、前方の道路や近くの住宅から凹部が覗かれることがない。また、凹部と前壁体との間には、例えば、踊り場のような閉塞させる部材が設けられていないので、1階部分の凹部の採光性に優れるとともに、凹部の前面に前壁体を設けても凹部空間が閉塞されることがないこととなって、圧迫感を感じることがなくゆったりとした感じを与えることが出来る。また、前壁体には開口部が設けられているので、開口部から凹部内に光が差し込むとともに、外壁と前壁体の間の隙間からも光が差し込むこととなって凹部が暗くなることが少ない。
特に、飾り壁部には、前壁体の左右の端部からそれぞれ延出して、前壁体と当該集合住宅の外壁とを連結する2つの側壁体が設けられているので、前壁体と外壁の隙間から覗かれることがなくプライバシーの保護を図ることが出来る。また、前壁体が独立して設けられているものに比べて、前壁体が側壁体に支えられることとなって、風や地震等による外力に対して強固なものとなる。更に、側壁体によって前壁体が集合住宅本体と連結されるので、集合住宅の外面に凹凸が出来ることとなって、集合住宅の外観が豪華、且つ堅固な印象を与えるものになる。
また、前壁体に設けられた開口部と側壁体に設けられた側壁開口部とからそれぞれ光を凹部内に差し込ませることが出来ることとなって、凹部内の採光性を損なわせることなく前壁体及び側壁体を凹部の前方に設けることができる。
【0058】
請求項記載の発明によれば、請求項記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、前壁体及び側壁体の高さは、凹部内であって2階の床レベルに設けられた外廊下よりも高くなっているので、前壁体及び側壁体が凹部の目隠しとなることとなって、2階以上の住人のプライバシーを保護することが出来る。
【0059】
請求項記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、前壁体と2つの側壁体とによって囲まれた空間の内側に設けられた小壁によって、前壁体と、当該集合住宅の外壁とが連結されるので、単に側壁体によって前壁体と外壁を連結させるよりも、飾り壁部と外壁とをより強固に連結させることが出来る。
【0060】
請求項記載の発明によれば、被載置物を置くことが可能な仕切板によって、側壁体と小壁とで挟まれた空間が所定の高さで仕切られるので、この仕切板上に、例えば、花などの被載置物を置くことが出来ることとなって、スペースを有効に活用することが出来る。
【0061】
請求項記載の発明によれば、仕切板には防水処理が施されているので、仕切板が雨に晒される場合であっても雨によって仕切板が腐ってしまうようなことがない。
【0063】
請求項記載の発明によれば、仕切板の下方に設けられた軒天井によって、側壁体と小壁とで挟まれた空間が塞がれるので、仕切板と軒天井とで挟まれた空間に面した側壁体と小壁とが外部から隠れることとなって、この部分に外装材を貼設する必要がなくコスト低減が図れる。
【0064】
請求項記載の発明によれば、前壁体及び側壁体の地面と接していない下端部に設けられた水切りは、壁面から下方に傾斜されているので、例えば、前壁体及び側壁体のサイディングが貼設されていない面に雨や水が回り込むことを防止出来ることとなって、前壁体及び側壁体の裏側が損傷することを防止出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る集合住宅の正面図である。
【図2】本発明に係る集合住宅の1階の平面図である。
【図3】本発明に係る集合住宅の2階の平面図である。
【図4】図1のA−A’部の縦断面図である。
【図5】本発明に係る集合住宅の東側面図である。
【図6】本発明に係る集合住宅の西側面図である。
【図7】本発明に係る飾り壁部の要部斜視図である。
【図8】図3のB−B’部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 集合住宅
2a〜2d 住戸
3 隣接部
4 凹部
4a 入隅
4b 出隅
5a〜5d 玄関部
6 外階段
7 前壁体
8 左側壁体
8a 側壁開口部
9 右側壁体
9a 側壁開口部
40 飾り壁部
41 左凹部外壁(外壁)
42 右凹部外壁(外壁)
43 奥凹部外壁(外壁)
44 外壁
45 外壁
46 小壁
47 仕切板
48 軒天井
49 水切り

Claims (7)

  1. 2つの住戸が隣接する隣接部に、三方が外壁によって囲まれ前方に開放した凹部が形成され、該凹部に1階と2階とを行き来するための外階段が設けられる多層階の集合住宅であって、
    前記凹部の前方を覆う飾り壁部が設けられ、
    前記飾り壁部は、前記凹部よりも幅が広く、前記凹部の前方に立設された前壁体と、
    前記前壁体の左右の端部からそれぞれ延出して、前記前壁体と当該集合住宅の外壁とを連結する2つの側壁体と、
    を備え、
    前記前壁体には、少なくとも前記外階段との往来が可能な開口部が設けられ、
    前記側壁体の少なくとも1階部分には、採光を得ることが可能な側壁開口部が設けられ、
    前記外階段は、前記開口部から当該集合住宅の内側に向かう直階段であり、当該外階段の上端部と当接する外廊下は、前記前壁体と離間していることを特徴とする集合住宅。
  2. 前記前壁体及び前記側壁体の高さは、前記凹部内であって2階の床レベルに設けられた外廊下よりも高くなっていることを特徴とする請求項1に記載の集合住宅。
  3. 前記前壁体と2つの前記側壁体とによって囲まれた空間の内側に、前記前壁体と、当該集合住宅の外壁とに当接して小壁が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の集合住宅。
  4. 前記側壁体と前記小壁とで挟まれた空間を所定の高さ位置で仕切る仕切板が設けられていることを特徴とする請求項3記載の集合住宅。
  5. 前記仕切板は、防水処理が施されていることを特徴とする請求項4記載の集合住宅。
  6. 前記仕切板の下方に、前記側壁体と小壁とで挟まれた空間を塞ぐ軒天井が設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の集合住宅。
  7. 前記前壁体及び前記側壁体の地面と接していない下端部に、壁面から下方に傾斜した水切りが設けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の集合住宅。
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