JP4254059B2 - 半導体集積回路の設計方法 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、主としてスタンダードセル方式の半導体集積回路の設計方法及び半導体集積回路に関し、特にライブラリーに登録された論理マクロセルを任意に回転させて配置し、その周囲に環状の電源配線を配置する際の配置・配線方法に関する。
背景技術
ASIC(Application Specific Integrated Circuit)セルの一つのスタンダードセルは、ライブラリーに登録された論理マクロセルを利用して製造された、特定用途のICである。論理マクロセルとは、ナンドゲート、ノアゲート、インバータ、フリップフロップ、カウンタ、アッダー、デコーダ、マルチプレクサ等の基本ブロックから、これらを組み込んだCPUコア、RAM、ROMなどのメモリブロツクなど高機能ブロックまである。そして、半導体集積回路は、これら論理マクロセルの各々を介した信号の入出力により、所望の機能を実現している。
このスタンダードセル方式によれば、ゲートアレイ方式とは異なり、論理マクロセルの特性を重視した設計が可能になると共に、論理マクロセルのレイアウトの自由度があるため、密に配置することで高集積度化と小チップ化とが図れる。
このスタンダードセルに用いられるこの論理マクロセルの中で、比較的占有面積が大きいものは、その論理マクロセルの周囲に環状に電源配線を配することが行われる(例えば特開昭62−145835参照)。
ここで、近年は半導体装置の金属配線は2〜6層と多層化されている。この金属配線は、電源電位であるVDD,VSSを給電する電源配線の他、論理マクロセル内、論理マクロセル聞及び論理マクロセルの端子と電源配線との間を接続するため等に用いられる。
この金属配線には一般にアルミニウム層が用いられ、例えば2層の金属配線であれば第1層Al配線、第2層Al配線が用いられる。この第1,第2層Al配線が、自動配置・配線装置(Automatic Placing & Routing Apparatus)にて配線経路が決定される際には、第1,第2層Al配線にそれぞれ優先配線方向が割り当てられる。このことを、図8を参照して説明する。
図8は、環状電源配線を有する論理マクロセルの配線図を示している。図8において、複数の基本セルを接続して構成される例えば矩形の論理マクロセル領域400の周囲には、環状電源配線層401が形成されている。この環状電源配線層401は、例えば電源電位VSSを給電する内側電源配線402と、例えば電源電位VDDを給電する外側電源配線403とを有する。
また、内側及び外側電源配線402,403のそれぞれから論理マクロセル領域400に給電する給電配線404〜407が設けられている。
ここで、これらの配線402〜407は、予め定められた優先配線方向に従って形成されている。ここでは、図8の横方向の配線は第1層Alにて形成され、図8の縦方向の配線は第2層Alにて形成されるものとする。
このため、内側金属配線402は、横方向の第1層Al配線408,409と、縦方向の第2層Al配線410,411と、その四隅にて配線408〜411同士を接続するビア412〜415とを有する。
同様に、外側金属配線403は、横方向の第1層Al配線416,417と、縦方向の第2層Al配線418,419と、その四隅にて配線416〜419同士を接続するビア420〜423とを有する。
また、給電配線404〜407の各々は、第2層Al配線にて形成され、ビア424〜427を介して第1層Al配線408,409,416,417にそれぞれ接続されている。
さらに、論理マクロセル領域401から内側及び外側電源配線402,403の外部に引き出される信号配線430は、その配線430が図8の例えば横方向に沿って形成される場合、第1層Al配線にて形成される。
こうすることで、給電配線402〜407は、内側及び外側電源配線402,403と接続され、特に、給電配線406,407は、内側電源配線402が障害とならずに、外側電源配線403と接続される。
ところで、上述したスタンダードセルでは、予めライブラリーに登録された論理マクロセルをIC設計時に配置するにあたって、異なるチップ間で、または同一チップ内で、同一の論理マクロセルの向きを変えて配置することがある(特開平4−94556参照)。例えば図8の論理マクロセル領域401の配置に対して、図9に示す論理マクロセル領域501は、時計回りに90°回転されて配置されている。
ここで、図9に示されている環状電源配線501も内側及び外側電源配線502,503にて構成される。内側及び外側電源配線502,503を構成する配線508〜511,516〜519と、給電配線504〜507は、図8にて対応する各配線408〜411,416〜419に対して、優先配線方向が逆転している。
すなわち、図8ではその横方向が第1層Al配線、その縦方向が第2層Al配線であったのに対して、図9ではその横方向が第2層Al配線、その縦方向が第1層Al配線となっている。換言すれば、図8の配線404〜417に対して、図9の配線504〜517も時計方向に90°回転されている。このようにすれば、図8に示された論理マクロセル領域400に対する関するデータを、図9に示された論理マクロセル500領域にそのまま適用できる。なお、これらの電源用の配線508〜511及び516〜519は、ビア512〜515,520〜523にて環状に接続される。
ただし、上記の処置は例外的な取り扱いであり、論理マクロセル領域500以外の他の論理マクロセルは、通常通りの優先配線方向に従って、第1,第2層Al配線が配線される。
しかしながら、図9に示す論理マクロセル領域500から内側及び外側電源配線502,503の外部に引き出される信号配線530は、図8の信号配線430と同様に第1層Al配線のみにて形成することができない。なぜなら、もし信号配線530を第1層Al配線のみにて図9の縦方向に引き出せば、その引き出し先の論理マクロセル内にて横方向に伸びる第1層Al配線にて形成される信号配線まは電源配線とショートしてしまうからである。あるいは、縦方向の信号配線530を通常通り第2層Al配線のみにて配線しようとしても、電源用の第2層Al配線511,519とショートしてしまう。
このため、図9に示すように、信号線530は電源用の第2層Al配線511,519を跨ぐ領域を第1層Al配線531にて形成し、その両側をビア532,533を介して第2層Al配線534,535にて接続する必要がある。
このような対策は、信号配線530のみならず、環状の電源配線502,503を跨ぐ全ての配線についても講ずる必要がある。
この対策を実施すると、環状の電源配線502,503を跨ぐためにビアを配置する領域を確保しなければならず、セル面積が増大する要因となってしまう。また、このような例外的な配線を自動配置・配線装置にて実施すると、ライブラリー中の「障害物」の定義が多くなるため、ソフトウェアの稼働時間の増加を招くことになる。
また、もし図9の場合においても、環状電源配線508〜511,516〜519及び給電配線504〜507を、優先配線方向に沿って形成するとすれば、図10についての定義とは全く異なる定義を、自動配置・配線装置に入力しなければならない。よって、ライブラリーへの定義の登録が極めて煩雑となってしまう。
そこで、本発明の目的は、論理マクロセルの向きが複数種類ある場合においても、環状電源配線及び給電電源配線を構成する複数の配線層をそれぞれ、優先配線方向に沿って決定することができ、しかもライブラリーへの定義の登録を簡易にすることができる半導体集積回路の設計方法及びそれを用いて製造される半導体集積回路を提供することにある。
発明の開示
本発明は、論理マクロセルと、前記論理マクロセルの周囲に環状に配置される環状電源配線と、前記論理マクロセルより前記環状電源配線を横切って外部に引き出される信号配線とを有し、少なくとも前記環状電源配線は複数の配線層にて形成され、前記複数の配線層の優先配線方向が層毎にそれぞれ規定されている半導体集積回路を設計する方法を定義している。
本発明方法は、
ライブラリーに自動配置・配線のために必要な定義を入力する第1工程と、
前記ライブラリーと、前記論理マクロセルと他の論理マクロセルとの間の接続を定義したネットリストとを、自動配置・配線装置に入力する第2工程と、
前記論理マクロセルの配置を決定する第3工程と、
前記環状電源配線を前記優先配線方向に従って決定する第4工程と、
その後、前記信号配線を前記優先配線方向に従って決定する第5工程と、
を有する。
本発明の一態様によれば、前記第1工程は、前記環状電源配線を構成する前記複数の配線層同士を接続するビアの位置に関する定義を入力する工程を含む。さらに、前記第3工程は、前記論理マクロセルの向きを指定する工程と、その指定された向きに応じて、かつ前記優先配線方向に従って、前記環状電源配線を構成する各辺を前記複数の配線層のいずれにて形成するかを決定する工程とを含む。
この本発明の一態様によれば、第1工程では環状電源配線の各辺を複数の配線層のいずれを用いるかについても、論理マクロセルの向きについても定義されていない。論理マクロセルの向きは第3工程にて指定される。環状電源配線の各辺を複数の配線層のいずれを用いるかについては、論理マクロセルの向きが指定される第3工程後の第4工程にて、優先配線方向に従って決定される。
本発明の他の態様によれば、前記第1工程は、前記環状電源配線が前記複数の配線層のいずれも使用できる旨の定義を入力する工程と、前記環状電源配線を構成する前記複数の配線層同士を接続するビアの位置に関する定義をライブラリーに入力する工程を含む。さらに、前記第3工程は、前記論理マクロセルの向きを指定する工程と、その指定された向きに応じて、かつ前記優先配線方向に従って、定義された前記複数の配線層の中から選ばれた配線層にて前記環状電源配線を構成する各辺を形成することを決定する工程と含む。
本発明の他の態様においても、第1工程では、論理マクロセルの向きについては定義されていない。論理マクロセルの向きは第3工程にて指定される。また、第1工程では、環状電源配線が複数の配線層のいずれも使用できる旨の定義が入力されている。従って、論理マクロセルの向きが指定された後の第4工程では、論理マクロセルの向きに応じて、かつ優先配線方向に従って、複数の配線層の一つを選択して、環状電源配線の各辺を形成することを決定できる。
上述した本発明のいずれの態様においても、第1工程は、前記環状電源配線より前記論理マクロセルへ給電する給電配線と、前記環状電源配線とを接続するビアの位置に関する定義をライブラリーに入力する工程を含むことができる。この場合には、第3工程では、指定された前記論理マクロセルの向きに応じて、かつ前記優先配線方向に従って、前記給電配線を前記複数の配線層のいずれにて形成するかを決定することができる。
本発明のさらに他の態様は、同一機能でかつ同一の構成を有する第1,第2の論理マクロセルと、第1,第2の論理マクロセルの各々の周囲にそれぞれ配置される第1,第2の環状電源配線と、第1,第2の論理マクロセルより第1,第2の環状電源配線を横切って外部にそれぞれ引き出される第1,第2の信号配線とを有する半導体装置を定義している。この第1,第2の環状電源配線は、層毎に優先配線方向が規定された複数の配線層にて形成されている。
ここで、第2の論理マクロセルは、第1の論理マクロセルに対して向きが異なるように配置されるが、第1,第2の環状電源配線及び第1,第2の信号線を形成する複数の配線層の全てが、優先配線方向に従って配線されている。
従って、環状電源配線を跨ぐ信号配線を、ビア及び2層の配線層を用いて上下で迂回させる必要が無くなる。
この半導体集積回路は、第1,第2の環状電源配線より第1,第2の論理マクロセルにそれぞれ給電する第1,第2の給電配線を有し、この第1,第2の給電配線の全てを優先配線方向に従って配線することができる。
発明の最良な実施の形態
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
<第1の実施の形態>
図1、図2は、論理マクロセル101に対する内側及び外側電源配線層のビア102〜113の位置に関する定義を図面化したものである。図1は矩形の論理マクロセル101の長手辺を横方向に沿って配置し、図2は論理マクロセル101の長手辺を縦方向に沿って配置した状態を図示している。上述したビア位置の定義は、図1及び図2の双方の位置を含んで定義されている。つまり、論理マクロセル101の配置方向に拘わらすビア位置が定義される。
図1に示す論理マクロセル101及びビア102〜113に対して、図2に示す論理マクロセル101及びビア102〜113は、時計方向に90°回転されている。ただし、図1及び図2に示すビア102〜113の座標は同一に定義されている。なお、図1及び図2では、ビア108〜111にて囲まれる領域は、格子グリッド上の100×70の大きさとなっている。
図1及び図2の座標は、論理マクロセル101に対する相対的な格子グリッド上の座標であり、ICチップに対する絶対的な格子グリッド上の座標(後に図3を参照して説明する)とは異なる。
この定義を用いて、自動配置・配線装置により、半導体集積回路内での各論理マクロセルの配置及び配線を行う手順について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
先ず、このビア102〜113を含む全てのピン(コンタクトホール、ビア及び外部端子)の位置の定義、使用される論理マクロセルの定義がライブラリーに登録され(ステップ1)、そのライブラリーが自動配置・配線装置にインプットされる(ステップ2)。さらに、論理マクロセル間の接続を定義したネットリストのインプットされる(ステップ3)。その後に、このICチップに搭載される論理マクロセル101を含む全ての論理マクロセルの配置が配置プログラムに従って決定される(ステップ4)。このとき、図1の論理マクロセル101の配置の向きが指定され、この指定は入力部を介して情報入力することで行うことができる。あるいは予め指定入力された情報を記憶部に記憶しておき、配線時に記憶情報を読み出して、論理マクロセル101の向きの指定を行っても良い。要は、論理マクロセル101の向きの指定は、ライブラリーの定義中にはなく、環状電源配線を決定する工程(ステップ5)の前に指定されればよい。
なお、ステップ4で実施される全ての論理マクロセルの配置は、大まかな配線の見積もりを行った上で行われる。例えば、チップ全体を幾つかのセグメントに分け、想定した配線がセグメントを跨ぐ総計をとる。この総計値が少なくなるように論理マクロセルを配置する。
次に配線が決定される。まず、環状の電源配線と、その環状の電源配線の内部に配置される論理マクロセルへの給電配線とが決定される(ステップ5)。最後に、論理マクロセル内の信号配線、論理マクロセル間の信号配線、残りの電源配線、給電配線が、配線プログラムに従って決定される(ステップ6)。このステツプ5,6での自動配線は、各層毎に優先配線方向が決められており、その優先配線方向に従って実施される。
図3及び図4は、上記のようにして得られた論理マクロセル101についての2種の配置・配線結果を示している。
図3に示す半導体集積回路では論理マクロセル101を通常通り配置しているのに対し、図4に示す他の半導体集積回路では論理マクロセル101を図3の位置よりも時計方向に90°回転させて配置している。
図3において、複数の基本セルを接続して構成される例えば矩形の論理マクロセル領域101の周囲には、環状電源配線層120が形成されている。この環状電源配線層120は、例えば電源電位VSSを給電する内側電源配線121と、例えば電源電位VDDを給電する外側電源配線122とを有する。
また、内側及び外側電源配線121,122のそれぞれから論理マクロセル領域101に給電する給電配線123〜126が設けられている。
ここで、これらの配線121〜126は、予め定められた優先配線方向に従って形成されている。ここでは、図3の横方向の配線は第1層Alにて形成され、図3の縦方向の配線は第2層Alにて形成されるものとする。
このため、内側金属配線121は、横方向の第1層Al配線130,131と、縦方向の第2層Al配線132,133と、その四隅にて配線130〜133同士を接続するビア102〜105とを有する。
同様に、外側金属配線122は、横方向の第1層Al配線140,141と、縦方向の第2層Al配線142,143と、その四隅にて配線140〜143同士を接続するビア108〜111とを有する。
また、給電配線123〜126の各々は、第2層Al配線にて形成され、ビア106,107,112,113を介して第1層Al配線130,131,140,141にそれぞれ接続されている。
さらに、論理マクロセル領域101から内側及び外側電源配線121,122の外部に引き出される信号配線150は、その配線150が図3の例えば横方向に沿って形成される場合、第1層Al配線にて形成される。
こうすることで、給電配線123〜126は、内側及び外側電源配線121,122と接続され、特に、給電配線125,126は、内側電源配線121が障害とならずに、外側電源配線122と接続される。また、信号配線150も、内側及び外側電源配線121,122が障害とならずに、その内側及び外側電源配線121,122の外側に引き出される。
図3の座標は、ICチップに対する絶対的な格子グリッド上の座標である。例えば、ビア108〜109にて定義される矩形エリアの大きさを、格子グリッド上で仮に100×70の大きさとする。そして、ビア110の座標を(Xm1,Yn1)とすると、ビア108,109,111の各座標は各々、(Xm1,Yn1+69),(Xm1+99,Yn1+69),(Xm1+99,Yn1)となる。また、ビア102〜105の各座標はそれぞれ、(Xm1+1,Yn1+68),(Xm1+98,Yn1+68),(Xm1+1,Yn1+1),(Xm1+98,Yn1+1)となる。
一方、図4に示されている環状電源配線220は、内側及び外側電源配線221,222を有する。この内側及び外側電源配線221,222は、第1層Al配線230,231,240,241と、第2層Al配線232,233,242,243で構成される。また、給電配線223〜226は、第1層Al配線にて形成される。これらの給電配線223〜226と電源配線230〜233,240〜243とは、図3にて対応する各配線123〜126,130〜133,140〜143に対して、その優先配線方向が同一に設定されている。
すなわち、図3及び図4では共に、その横方向が第1層Al配線、その縦方向が第2層Al配線である。換言すれば、図3に対して図4では、論理マクロセル101及びビア102〜113の位置は計方向に90°回転されているが、各層の配線は原則通りの優先配線方法に従って配線されている。
また信号線250は第2層Al配線のみにて形成され、横方向の電源配線である第1層Al配線231,241が障害とならずにその外部に引き出されている。
なお、図4の座標も、ICチップに対する絶対的な格子グリッド上の座標である。即ち、図ビア111の座標を(Xm2,Yn2)とすると、ビア108,109,110の各座標は各々、(Xm2+69,Yn2+99),(Xm2+69,Yn2)(Xm2,Yn2+99),となる。また、ビア102〜105の各座標はそれぞれ、(Xm2+68,Yn2+98),(Xn2+68,Ym2+1),(Xm2+1,Yn2+98),(Xm2+1,Yn2+1)となる。
ここで、図5のステップ1にて実施されるライブラリーへの定義の登録の一例を、下記の表1に示す。
Figure 0004254059
表1に示すように、論理マクロセルの向きに関しては定義されていない。これは、図5のステップ4にて指定されるからである。また、ビアの座標位置は定義されているが、環状電源配線の各辺及び給電配線を第1,第2層Alのいずれにて形成するかについても定義されていない。このことは、図5のステップ5にて決定されるからである。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法について、図6を参照して説明する。
図6は、論理マクロセル、環状電源配線及びそのビア位置に関する定義を図面化したものである。
ここで、図6では、ビア102〜113の位置の定義に関しては、図3、図4と同一に設定されている。図6ではさらに、環状電源配線120についての形成層についても定義されている。
この環状電源配線120の定義に関して、図6では、内側及び外側電源配線121,122を構成する各配線が、それぞれ第1層Al配線及び第2層Al配線の一対(130,230),(131,231),(140,240),(141,241),(232,132),(233,133),(242,142),(243,143)にて定義されている。各々の給電配線も同様に、それぞれ第1層Al配線及び第2層Al配線の一対(223,123),(224,124),(225,125),(226,126)にて定義されている。
なお、図6では第1層Al配線130,131,140,141,232,233,242,243が、第2層Al配線230,231,240,241,132,133,142,143よりも線幅が太く記載されているが、これは図面作成の便宜上のことで、実際には線幅は同一である。
ここで、図6に示す論理マクロセルなどの定義を、下記の表2に示す。
Figure 0004254059
表2では、表1とは異なり電源配線が定義されている。しかし、各電源配線は、第1層Al配線及び第2層Al配線から選択できるように定義されている。
このような定義は、図5のステップ1,2にて自動配置・配線装置にインプットされる。さらに、図5のステップ3を経た後に、ステップ4にて論理マクロセル101の向きが指定されると共に、全ての論理マクロセルの配置が設定される。その後、ステップ5にて環状電源配線120が決定されるとき、論理マクロセル101の向きに応じて、内側及び外側電源配線121,122を構成する各配線が第1,第2Al配線層のいずれを用いて形成されるかが、優先配線方向に従って決定される。その後、ステップ6にて信号配線を含む残りの全ての配線が決定される。
このようにして得られる配置・配線結果として、論理マクロセル101の向きが通常通りであれば図3の通りとなり、図3の配置に対して論理マクロセル101の向きが時計方向に90°回転されて指定された場合には図4の通りとなる。
このように、第2の実施の形態によっても、論理マクロセル101の向きに拘わらず、環状電源配線及び給電配線を優先配線方向に従って配線することができる。
<第3の実施の形態>
上述した第1の実施の形態または第2の実施の形態を用いれば、同一ICチップ内に、同一の論理マクロセルを配置方向を変えて配置しても、優先配線方向に従って配線することができる。
図7は、ICチップ300内に、機能が等しい2つ論理マクロセル101,101A,101Bを配置して配線した状態を示している。
この場合、2つの論理マクロセル101A,101B及びそのための環状電源配線、給電配線についての定義を、下記の表3に示す。
Figure 0004254059
表3に示すように、2つの論理マクロセル101A,101B及びそのための環状電源配線、給電配線については、名称を除いて、定義内容を同一に設定すればよい。
なお、本発明は上述した第1〜第3の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、論理マクロセルを異なる向きに設定するに際しては、時計方法に90°回転するものに限らず、他の向きに設定してもよいことは言うまでもない。
また、上述した第1〜第3の実施の形態では、配線層を2層としたが、層毎に優先配線方向が規定された3層以上の配線層を用いる場合にも本発明を適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路の設計に用いる環状電源配線のビア位置の定義を図面化した概略説明図である。
図2は、図1と同一のビア位置の定義を、図1の位置よりも時計方向に90°回転して図面化した概略説明図である。
図3は、図1,2にて共通のビア位置の定義に基づいて自動配置・配線された論理マクロセルの回路図である。
図4は、図1,2にて共通のビア位置の定義に基づいて自動配置・配線された論理マクロセルの他の回路図であり、図3の位置よりも90°回転された状態を示す回路図である。
図5は、自動配置・配線の実行手順を示すフローチャートである。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体集積回路の設計に用いる環状電源配線及びそのビア位の定義を図面化した概略説明図である。
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体集積回路の回路図である。
図8は、論理マクロセルの周囲に環状に配置される電源配線を、縦、横で異なる優先配線方向に沿って形成した従来の回路を示す図である。
図9は、図8に示す論理マクロセル及び電源配線を時計方向に90°回転させた従来の回路を示す図である。

Claims (4)

  1. 論理マクロセルと、前記論理マクロセルの周囲に環状に配置される環状電源配線と、前記論理マクロセルより前記環状電源配線を横切って外部に引き出される信号配線とを有し、少なくとも前記環状電源配線は複数の配線層にて形成され、前記複数の配線層の優先配線方向が層毎にそれぞれ規定されている半導体集積回路を設計する方法において、
    ライブラリーに自動配置・配線のために必要な定義を入力する第1工程と、
    前記ライブラリーと、前記論理マクロセルと他の論理マクロセルとの間の接続を定義したネットリストとを、自動配置・配線装置に入力する第2工程と、
    前記論理マクロセルの配置を決定する第3工程と、
    前記環状電源配線を前記優先配線方向に従って決定する第4工程と、
    その後、前記信号配線を前記優先配線方向に従って決定する第5工程と、
    を有し、
    前記第1工程は、前記環状電源配線を構成する前記複数の配線層同士を接続し、かつ前記環状電源配線の隅部に配置されるビアの位置に関する定義として、前記論理マクロセルに対する相対的な格子グリッド上の座標を入力する工程を含み、
    前記第3工程は、前記論理マクロセルの向きを指定する工程と、その指定された向きに応じて、かつ前記優先配線方向に従って、前記環状電源配線を構成する各辺を前記複数の配線層のいずれにて形成するかを決定する工程とを含むことを特徴とすることを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  2. 請求項1において、
    前記第1工程は、前記環状電源配線より前記論理マクロセルへ給電する給電配線と、前記環状電源配線とを接続するビアの位置に関する定義をライブラリーに入力する工程を含み、
    前記第3工程では、指定された前記論理マクロセルの向きに応じて、かつ前記優先配線方向に従って、前記給電配線を前記複数の配線層のいずれにて形成するかを決定する工程を含むことを特徴とすることを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  3. 論理マクロセルと、前記論理マクロセルの周囲に環状に配置される環状電源配線と、前記論理マクロセルより前記環状電源配線を横切って外部に引き出される信号配線とを有し、少なくとも前記環状電源配線は複数の配線層にて形成され、前記複数の配線層の優先配線方向が層毎にそれぞれ規定されている半導体集積回路を設計する方法において、
    ライブラリーに自動配置・配線のために必要な定義を入力する第1工程と、
    前記ライブラリーと、前記論理マクロセルと他の論理マクロセルとの間の接続を定義したネットリストとを、自動配置・配線装置に入力する第2工程と、
    前記論理マクロセルの配置を決定する第3工程と、
    前記環状電源配線を前記優先配線方向に従って決定する第4工程と、
    その後、前記信号配線を前記優先配線方向に従って決定する第5工程と、
    を有し、
    前記第1工程は、前記環状電源配線が前記複数の配線層のいずれも使用できる旨の定義を入力する工程と、前記環状電源配線を構成する前記複数の配線層同士を接続し、かつ前記環状電源配線の隅部に配置されるビアの位置に関する定義として、前記論理マクロセルに対する相対的な格子グリッド上の座標を入力する工程と、を含み、
    前記第3工程は、前記論理マクロセルの向きを指定する工程と、その指定された向きに応じて、かつ前記優先配線方向に従って、定義された前記複数の配線層の中から選ばれた配線層にて前記環状電源配線を構成する各辺を形成することを決定する工程と含むことを特徴とすることを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  4. 請求項3において、
    前記第1工程は、前記環状電源配線よりその内部に配置される前記論理マクロセルへ給電する給電配線が、前記複数の配線層のいずれも使用できる旨の定義を入力する工程と、前記給電配線と前記環状電源配線とを接続するビアの位置に関する定義をライブラリーに入力する工程と、を含み、
    前記第3工程は、指定された前記論理マクロセルの向きに応じて、かつ前記優先配線方向に従って、定義された前記複数の配線層の中から選ばれた配線層にて前記給電配線を形成することを決定する工程を含むことを特徴とすることを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
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