JP4251209B2 - フィルタ掃除ユニット付空気調和機 - Google Patents
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Description
この発明は、空気吸込口1および空気吹出口2を有する本体ケーシング3と、この本体ケーシング3内の上記空気吸込口1から空気吹出口2に到る空気通路の途中に配設された熱交換器4と、この熱交換器4の空気吸込面に対応して設けられたフィルタ5と、このフィルタ5をフィルタ移動系路の一端側から終端側にかけて上記熱交換器4の空気吸込面に沿って移動させるフィルタ駆動手段72と、上記フィルタ移動系路の終端側所定位置に設けられたフィルタ検知手段LSと、該フィルタ検知手段LSにより上記フィルタ5の終端側所定位置への移動を検知して上記フィルタ駆動手段の駆動状態を制御するフィルタ制御手段と、上記フィルタ5の移動系路の途中において上記フィルタ5のフィルタ面の掃除を行うフィルタ掃除ユニット6と、上記熱交換器4の空気流下流側に配設されたファン70とを備え、上記フィルタ5を上記フィルタ移動系路上の所定の位置で上記フィルタ駆動手段に取り付けて駆動するようにしてなるフィルタ掃除ユニット付空気調和機において、上記フィルタ検知手段LSを、上記フィルタ移動系路の終端から上記フィルタ取付位置までの間において、ユーザーの上記フィルタ駆動手段に対するフィルタの取付け具合によって生じる取付位置のズレ量に対応して一端側フィルタ取付位置方向に当該ズレ量分補正した位置に設けたことを特徴としている。
この発明は、上記請求項1の発明の構成において、フィルタ駆動手段72によるフィルタ5の移動時における移動状態も、上記フィルタ検知手段LSによって検知するように構成されていることを特徴としている。
この発明は、上記請求項1又は2の発明の構成において、フィルタ駆動手段72によるフィルタ5の移動時において、フィルタ検知手段LSが設置されている位置までは当該フィルタ検知手段LSによるフィルタ検知信号の有無でフィルタ5の移動可否判定を行う一方、同フィルタ検知手段LSの設置位置でのフィルタ検知以降は、フィルタ駆動手段72の駆動量によってプレフィルタ5の移動可否判定を行うように構成されていることを特徴としている。
この発明は、上記請求項1,2又は3の発明の構成において、フィルタ掃除ユニット6によるフィルタ5の掃除動作開始時のフィルタ装着状態のチェックにおいて、フィルタ5を取り付けた後に、上記フィルタ検知手段LSによるフィルタ検知信号が有るときは、上記フィルタ検知手段LSの異常検知と原点補正制御のみを行う一方、フィルタ検知手段LSによるフィルタ5の取り付け検知信号が無いときには、上記フィルタ検知手段LSの異常検知と原点補正制御に加えてフィルタ装着の有無をも検知するように構成されていることを特徴としている。
この空気調和機Aは、上面側に空気吸込口1を、下面側前部に空気吹出口2を備えた本体ケーシング3と、該本体ケーシング3内に配設されたクロスフィン型の熱交換器(蒸発器又は凝縮器)4と、該熱交換器4の一次側空気吸込面に対応して設けられたメッシュ構造のプレフィルタ5と、該プレフィルタ5を上記熱交換器4の吸気面に沿った上下方向および上下方向から前後水平方向に移動可能に支持するフィルタ支持部材7と、上記プレフィルタ5をコンベアベルト状に巻回駆動して、そのフィルタ面(メッシュ面)の掃除(ブラッシングによるゴミ等の掻き落し)を行うフィルタ掃除ユニット6と、上記熱交換器4の二次側に配設されたクロスフロー型の多翼ファン70とを備えて構成されている。
上記プレフィルタ5は、例えば図3に示すように、円弧状に自由に曲げることができる可撓性の良好な合成樹脂製の偏平な格子状の枠体(全体として上下方向に少し長い長方形状の枠体)51の各偏平な枠部材51a,51a・・・間の方形の窓部に所定の網目径のメッシュ部材52,52・・・を張設したものとなっており、上記偏平な長方形状の枠体51の内の左右両側の外枠51A,51A部分は、それらの間の格子状の枠部材51a,51a・・・部分よりも幅が広く形成され、その裏面側には長手方向に一定の間隔で直交方向に突出する所定の長さの凸状体(係合ピン)53,53・・・が設けられている。
すなわち、上記本体ケーシング3側には、例えば図8に詳細に示すようなプレフィルタ支持用のフィルタ支持部材7が設けられている。このフィルタ支持部材7は、上記プレフィルタ5の左右両側に位置し、上記ラムダ型の熱交換器4の上方面側背板位置から前面側下端位置までの全体の形状に沿う形状に成形された比較的剛性の高い断面鉤形の合成樹脂製の左右一対の枠板71,71と、該左右一対の枠板71,71間の上下方向に延びる側壁71a,71aの下部側部分の前面部分に対応して設けられた枠体構造のフィルタ押え73と、上記枠板71,71間の上下方向に延びる前面側部分から前後方向(水平方向)に延びる上面側部分へ変位するコーナ面部分の上下両空間面位置に設けられたフィルタガイド部材74a,74a、75a,75aとからなっている。上記フィルタガイド部材74a,74a、75a,75aは、それぞれ上記左右一対の枠板71,71の側壁部71a,71a間に架設された各々2本の平行な支持部材74,74、75,75の間にプレート面を直交させた状態で相互に平行に支持されており、それぞれその上下両端にアール面を有するプレート部の端面をフィルタ移動方向に延びるガイド面として上述のプレフィルタ5の中間部を撓まわせることなく支持して上下および前後方向にスムーズにガイドするようになっている。
他方、フィルタ掃除ユニット6は、上記熱交換器4の前面部(前面側熱交部4aの前面部分)の両側にあって、上記プレフィルタ5を例えば図5のような本来の装着展張状態から、例えば図6に示すような環状状態に巻き込み、また同図6の状態から図5に示す元の展張状態に巻き戻す左右一対のフィルタ巻込み巻戻し機構72,72と、同フィルタ巻込み巻戻し機構72,72のプレフィルタ巻き込み開始位置付近に対応して(臨んで)設けられ、上記プレフィルタ5のメッシュ部材52,52・・・部分に付着しているゴミやホコリ等をブラッシングすることによって掻き落すローター構造のゴミ等掻落しブラシ16と、該ゴミ等掻落しブラシ16により掻き落されたゴミ等を収納するダストボックス17とからなっている。
上記本体ケーシング3の筺体3a内には、例えば図2に示すように、上述した熱交換器4の側方に位置して電箱18が設置されており、同電箱18内には、マイコン制御ユニットを中心として、図9に示すような各種の制御部が具備されている。
以上のような構成からなる本実施の形態の空気調和機Aでは、例えば図10の(a)に示すようなプレフィルタ5の展張状態(通常位置:上述した図5の状態に対応)から、上記フィルタ巻込み巻戻し機構72,72およびゴミ等掻落しブラシ16が回転駆動されると、さらに図10の(b)のようにプレフィルタ5がフィルタ巻込み巻戻し機構72,72の歯付ベルト72c,72c上に巻き込まれて行って、プレフィルタ5の掃除が開始される。なお、以下の「おそうじ運転制御」の説明では、このプレフィルタ5の巻き込み方向への移動を往路移動と、その逆の巻き戻し方向への移動を復路移動と定義する。
ところで、以上のようなフィルタ巻込み巻戻し機構72,72を用いてプレフィルタ5を駆動するようにした場合、フィルタ巻込み巻戻し機構72,72の歯付ベルト72c,72cに対するフィルタの取り付け時(一旦取り外した後の最初の装着時・・・図3参照)に、フィルタ取り付け作業の容易性(例えば図3に示すように、歯付ベルト72c,72c側の係合穴13,13・・・、13,13・・・の形状を長穴として、プレフィルタ5の凸状体53,53・・・と歯付ベルト72c,72cとの係合を容易にした時のプレフィルタ5側凸状体53,53・・・、53,53・・・と歯付ベルト72c,72cの係合穴13,13・・・との係合部のラフさ加減)や駆動手段としての駆動精度の相違などにより、プレフィルタ5を取り付けた状態で構造的に或る程度のマージン(寸法上の余裕)を持たす必要があるような場合、必然的にユーザーのフィルタ取り付け位置にフィルタ移動系路方向に所定量のズレ(設計されている構造上の当接予定位置からのズレ量)が生じる。
Claims (4)
- 空気吸込口1および空気吹出口2を有する本体ケーシング3と、この本体ケーシング3内の上記空気吸込口1から空気吹出口2に到る空気通路の途中に配設された熱交換器4と、この熱交換器4の空気吸込面に対応して設けられたフィルタ5と、このフィルタ5をフィルタ移動系路の一端側から終端側にかけて上記熱交換器4の空気吸込面に沿って移動させるフィルタ駆動手段72と、上記フィルタ移動系路の終端側所定位置に設けられたフィルタ検知手段LSと、該フィルタ検知手段LSにより上記フィルタ5の終端側所定位置への移動を検知して上記フィルタ駆動手段の駆動状態を制御するフィルタ制御手段と、上記フィルタ5の移動系路の途中において上記フィルタ5のフィルタ面の掃除を行うフィルタ掃除ユニット6と、上記熱交換器4の空気流下流側に配設されたファン70とを備え、上記フィルタ5を上記フィルタ移動系路上の所定の位置で上記フィルタ駆動手段に取り付けて駆動するようにしてなるフィルタ掃除ユニット付空気調和機において、上記フィルタ検知手段LSを、上記フィルタ移動系路の終端から上記フィルタ取付位置までの間において、ユーザーの上記フィルタ駆動手段に対するフィルタの取付け具合によって生じる取付位置のズレ量に対応して一端側フィルタ取付位置方向に当該ズレ量分補正した位置に設けたことを特徴とするフィルタ掃除ユニット付空気調和機。
- フィルタ駆動手段72によるフィルタ5の移動時における移動状態も、上記フィルタ検知手段LSによって検知するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のフィルタ掃除ユニット付空気調和機。
- フィルタ駆動手段72によるフィルタ5の移動時において、フィルタ検知手段LSが設置されている位置までは当該フィルタ検知手段LSによるフィルタ検知信号の有無でフィルタ5の移動可否判定を行う一方、同フィルタ検知手段LSの設置位置でのフィルタ検知以降は、フィルタ駆動手段72の駆動量によってフィルタ5の移動可否判定を行うように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のフィルタ掃除ユニット付空気調和機。
- フィルタ掃除ユニット6によるフィルタ5の掃除動作開始時のフィルタ装着状態のチェックにおいて、フィルタ5を取り付けた後に、上記フィルタ検知手段LSによるフィルタ検知信号が有るときは、上記フィルタ検知手段LSの異常検知と原点補正制御のみを行う一方、フィルタ検知手段LSによるフィルタ5の取り付け検知信号が無いときには、上記フィルタ検知手段LSの異常検知と原点補正制御に加えてフィルタ装着の有無をも検知するように構成されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載のフィルタ掃除ユニット付空気調和機。
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