JP2010210191A - 空気調節装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 もともと吹出口から空気を吹き出すために搭載された送風機を利用してフィルターに付着した塵埃を除去することができ、装置の大型化を招くことなく、美観に優れた空気調節装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明に係る空気調節装置は、吸込口4から吹出口5に至る空気流路7が形成されたケーシング3と、空気流路7に配設された送風機2と、空気流路7において、吸込口4と送風機2との間に介装されたフィルター8と、空気流路7での空気流方向に対して、フィルター8が表裏逆向きになるように、フィルター8を折り返すように移動させるフィルター移動機構9と、送風機2及びフィルター移動機構9の駆動を制御する制御部22とが設けられ、制御部22は、フィルター清掃時に、フィルター移動機構9によってフィルター8を表裏逆向きに移動させて送風機2を駆動させることにより、フィルター表面に付着した塵埃を除去する構成とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は空気中の塵埃を除去するフィルターを清掃する機能を備えた空気調和機、加湿機、除湿機、空気清浄機、冷房機、暖房機等の空気調節装置に関するものである。
従来、空気調節装置に搭載されるフィルター清掃装置としては、特許文献1に示すように、清掃ブラシを内蔵した除塵ボックスにフィルターを導入し、除塵ボックス内で塵埃を除去していたが、フィルターから遊離した塵埃を除塵ボックス内に蓄積することはできない。したがって、除塵ボックスの一端側に専用の吸引ファンを接続して塵埃を吸引する必要があった。
しかし、設計上の制約から、十分な吸引ファンの設置スペースを確保することができない場合には小型の吸引ファンを用いざるを得ず、塵埃吸引力が不足するおそれがあった。上記課題を解決するため、例えば、特許文献2に示すように、吹出口から空気を吹き出すために空気調和装置に搭載されている送風ファンを利用して、フィルターに付着した塵埃を除去することが提案されている。具体的に、特許文献2の空気調和装置は、フィルターを吹出口に通じる空気流路に移動させ、送風ファンを駆動させてフィルターの裏面から空気流を吹き付けてフィルター表面の塵埃を吹き飛ばす構造とされている。
特開2007−183081号公報 特開2008−202878号公報
しかしながら、特許文献2においては、空気流路を横切るように移動したフィルターが空気調和装置の筐体下部から外部に露出するため、美観を損ねるという問題があった。一方、移動したフィルターを筐体内に収容しようとすれば筐体の大型化を招くといった問題があった。
また、特許文献2では、塵埃を捕集する装置を吹出口近傍に設ける必要があるが、構造上、捕集装置の容積を大きくとると吹出口を塞ぐ格好になるので捕集容積を大きく取りづらい。従って、捕集装置の容積が制限され、捕集装置から溜まった塵埃を廃棄する頻度が高くなり煩わしいといった問題もあった。
そこで、本発明は、上記に鑑み、もともと吹出口から空気を吹き出すために搭載された送風機を利用してフィルターに付着した塵埃を除去することができ、装置の大型化を招くことなく、美観に優れた空気調節装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる空気調節装置は、空気を吸込む吸込口から空気を吹出す吹出口に至る空気流路が形成されたケーシングと、前記空気流路に配設された送風機と、前記空気流路において、前記吸込口と送風機との間に介装されたフィルターと、前記空気流路での空気流方向に対して、前記フィルターが表裏逆向きになるように、フィルターを折り返すように移動させるフィルター移動機構と、前記送風機及びフィルター移動機構の駆動を制御する制御部とが設けられ、前記制御部は、フィルター清掃時に、前記フィルター移動機構によってフィルターを表裏逆向きに移動させて前記送風機を駆動させることにより、フィルター表面に付着した塵埃を除去することを特徴とする。
上記構成によれば、フィルターを折り返すように移動させるため、空気流路のスペースを有効的に利用することが可能となる。したがって、移動したフィルターを収容するスペースを別に設ける必要がなく、装置の大型化を招くおそれがない。さらに、フィルターが装置外部に露出することがないため、美観に優れている。
さらに、空気流方向に対してフィルターを表裏逆向きにするため、送風機の駆動で生じる空気流によってフィルターに付着した塵埃を遊離させることができる。従って、フィルターに付着した塵埃を吸引除去する吸引ファンを別途設置する必要がない。なお、フィルター清掃時には、送風機の送風量を、通常運転時よりも大にして、塵埃をフィルターから遊離させやすくするようにしても良い。
上記構成に加え、空気流路において、前記フィルターを清掃する清掃装置を設置し、フィルター清掃時に、前記空気流方向に対して表裏逆向きに移動するフィルターが、前記清掃装置を通過するような構成とすれば、フィルターに付着した塵埃を効率よく遊離させることができる。すなわち、清掃装置を設置したことにより、送風機の送風量を大にしなくとも、効率よくフィルターから塵埃を除去することが可能となる。この場合、送風機の送風量は、清掃装置によって遊離した塵埃が周囲に飛散することなく、送風機に向かって吸い込まれる程度のものとすればよい。
清掃装置としては、回転ブラシや固定ブラシを用いることができる。そのほか、フィルターに振動を付与して塵埃を浮き上がらせたり、折り返して移動するフィルターの上流側にエアノズルを設置し、下流側に向かって局部的に高速の空気を吹き出してフィルター表面から塵埃を吹き飛ばすようにすることも可能である。
本発明では、塵埃を含む空気が空気流路中を流れるため、空気流路から排塵することが必要とされる。そこで、空気流路において、送風機よりも空気流方向の下流側に排塵路が接続され、排塵路を閉鎖して空気流を吹出口に導く送風モードと、フィルター清掃時に、吹出口に通じる空気流路を閉鎖して前記フィルターから遊離した塵埃を含む空気流を排塵路に導く清掃モードとに切換可能な流路切換機構が設けられ、流路切換機構は制御部によって切換動作が制御され、制御部は、フィルター清掃時に、流路切換機構を送風モードから清掃モードに切換えるようにし、これにより吹出口から塵埃を含む空気が吹き出さないようにした。
排塵路を流れる空気はそのまま屋外に放出してもよいし、経路の途中に塵埃を捕集する集塵フィルターを介在させて、塵埃を回収して溜めておくようにしてもよい。この場合、清浄化した空気は、再度、室内に放出すればよい。このような構成とすることで、フィルター清掃の手間がかからず、利便性の高い空気調節装置を得ることができる。
空気調節装置として、空気調和機、冷房機、暖房機あるいは除湿機のように熱交換器を搭載したものを用いる場合、熱交換器は空気流路内において、フィルターと送風機の間に設置される。したがって、フィルターから遊離した塵埃が熱交換器を通過すると、塵埃が熱交換器に再付着するおそれが生じる。
そこで、本発明では、空気流路において、フィルターと送風機との間に熱交換器群が介装され、熱交換器群は、空気流方向に対して並列に配置される複数の熱交換器からなり、隣り合ういずれか二つの熱交換器の間に開口が形成され、開口を開閉する開閉機構が設けられ、開閉装置は、制御部によって開閉動作が制御され、制御部は、フィルター清掃時に開閉装置を作動させて開口を開放するようにし、清掃装置は、開口を通過する空気流の範囲内に設置された構成を採用するようにした。
上記構成によれば、隣り合う熱交換器を隙間なく連結した熱交換器群の一部熱交換器間に開口を設け、さらに、フィルター清掃時に開口を通過する空気流の範囲内に清掃装置を設置したため、清掃装置によってフィルターから遊離した塵埃はそのまま空気流に乗って開口を通過する。したがって、塵埃を含む空気流が熱交換器の内部を通過しないため、熱交換器に塵埃が再付着して汚すおそれがない。なお、開口は、フィルター清掃時に移動するフィルターが折り返して、吸込口から吸い込まれた空気流に最初に接触する箇所に形成するのが望ましい。
熱交換器群は、送風機を前後方向から囲むように、側面視で逆V字状に配置された第一熱交換器及び第二熱交換器を備え、前記開口は、前記第一熱交換器及び第二熱交換器との間に形成するのがより好ましい。これにより、開口が送風機のちょうど真上に位置するようになり、空気流方向と重力方向とが一致するため、フィルターから遊離した塵埃が周囲の熱交換器に飛散しにくくなり、スムーズに送風機方向に送ることができる。
本発明に係る空気調節装置は、フィルターから遊離した塵埃を含む空気が送風機に接触するため、送風機に付着した塵埃を除去する除塵装置を備えた構成とするのが望ましい。除塵装置は送風機に対して接離自在に設けられ、かつ除塵装置の動作が制御部によって制御され、制御部は、フィルター清掃時に除塵装置を送風機に接触させるように制御することで、塵埃が送風機に付着したとしても、送風機表面に塵埃が強固に固定される前に速やかにかつ容易に除塵することが可能となる。
本発明に係る空気調節装置としては、具体的に、熱交換器を搭載したものとして空気調和機、冷房機、除湿機を挙げることができる。ただ、フィルターを搭載したものであればこれらに限定されるものではなく、暖房機や空気清浄機を用いることも可能である。
以上のように、本発明によれば、フィルター清掃時に、フィルターを空気流路での空気流方向に対して表裏逆向きに移動させて送風機を駆動させることにより、別途吸引ファンを用いたり、フィルターの移動スペースを別途設けることなく、フィルターに付着した寺内を除去することができ、美観に優れた空気調節装置を提供することが可能となる。
本発明の実施形態を示す空気調和機の室内ユニット斜視図 図1における室内ユニットの空気調和運転時の状態を示す断面図 図1における室内ユニットのフィルター清掃時の状態を示す断面図 フィルターの一部を示す拡大図 空気調和機の制御ブロック図 フィルター清掃時における制御部の制御を示すフローチャート図
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。本実施形態においては、空気調節装置として冷暖房機能をメイン機能とするセパレート型空気調和機の室内ユニットを用いた場合について説明する。図1は、空気調和機の室内ユニットの外観斜視図であり、図2及び図3は、図1における室内ユニットの断面図であり、図2は空気調和運転時の室内ユニットの断面図を、図3はフィルター清掃時における室内ユニットの断面図をそれぞれ示す。
室内ユニットは、熱交換器群1及び送風機2を備え、これらがケーシング3に内装されている。ケーシング3は、高さよりも奥行きが長い箱状に形成され、前面から底面にかけて湾曲面とされる。ケーシング3の上面に吸込口4が形成され、湾曲面に吹出口5が形成される。
吹出口5には、導風パネル6が取り付けられている。この導風パネル6は冷暖房運転時には、図2に示すように、吹出口5から吹き出す風の流れをスムーズにするとともに、冷暖房気流の送風をOFFしたときは速やかに稼働し、図1に示すように、吹出口5を閉じた状態にする。すなわち、導風パネル6は、吹出口5を閉じる開閉パネルの役割を有している。さらに、導風パネル6は、空気の流れの向きを上下方向に変えるルーバーとしての機能をも備えている。吹出口5の近傍には、左右方向に空気の流れの向きを変える風向変更板25が配されている。
ケーシング3の内部には、吸込口4から吹出口5に至る空気流路7が形成され、この空気流路7には吸込口4側を上流側として、空気流方向に、フィルター8、熱交換器群1、送風機2がこの順に配置される。送風機2は、回転軸方向をケーシングの左右方向とするクロスフローファンであって、吸込口4から吸込んだ空気を吹出口5から吹き出す構成とされる。
上記構成の室内ユニットにおいて空気調和運転を行なうと、先ず、送風機2が稼動して吸込口4から室内空気が吸い込まれ、その室内空気はフィルター8を通過して室内熱交換器群1と接触する。室内熱交換器群1で暖められたり、冷やされることによって調和された室内空気は吹出口5から室内に放出される。
フィルター8は矩形状とされ、吸込口4の下流側に左右横並びに2枚配置されている。フィルター8は、図4に示すように、フィルター部8aが枠体8bに支持された構造とされている。枠体8bは軟質樹脂から構成されており、これによりフィルター8は柔軟性を有し、屈曲可能とされる。各フィルター8,8は、それぞれフィルター移動機構9によって支持される。フィルター移動機構9は、フィルター8を支持・移動させる案内路11と、フィルター8を駆動させる駆動ギア12とを備えている。案内路11は、断面U字型のレールから構成され、フィルター8の左右に一対設けられ、フィルター8の左右両端部を保持している。
案内路11はケーシングの前後で折り返す周回路とされ、各案内路11,11の前後端部に駆動ギア12,12が設置される。案内路11は、フィルター8を移動するときに、フィルター表面を吸込口側に向けて移動する往路11aと、往路11aの下流側でフィルター8を折り返してフィルター裏面を吸込口側に向けて移動する復路11bとからなる。
フィルター8において、枠体8bの左右両端部にはフィルターの前後方向に沿ってコルゲート状のラック部10が形成されており、このラック部10が駆動ギア12に噛合してフィルター8が前後方向に移動可能とされる。なお、フィルター8の左右両端部に形成するのはラック部10に限られず、駆動ギア12に係合してフィルター8を駆動可能であればよく、例えば、映像フィルムの送り穴(パーフォレーション)のように、一定間隔で貫通孔を形成したものであってもよい。
フィルター8の前後方向の長さは、案内路11の前後に配された両方の駆動ギア12,12にかかる長さとされている。フィルター清掃時には、両方の駆動ギア12,12が駆動し、フィルター8を後方に向かって移動させる。フィルター8は、案内路11の後端で駆動ギアの外周に沿ってケーシング3の内側に向かってU字状に折り返され、ケーシング3の前方に向かって移動する。このように復路11bを移動するフィルター8は、往路11aとはフィルターの表裏が逆向きになるため、送風機2によって吸込口4から吸い込まれた空気流がフィルター8に吹き付けられることで塵埃はフィルター表面から遊離しやすくなる。
本実施形態では、上記空気流の作用に加えて、往路11bに一部重なるように清掃装置13が設置されている。清掃装置13としては、回転ブラシが使用されており、回転ブラシの一部が移動してきたフィルター8の表面に接触して塵埃を掻き落とすようになっている。これにより、フィルター表面から塵埃を効率よく除去することが可能となる。なお、回転ブラシ13は、後側の駆動ギア12に隣接する位置に設置されており、折り返したフィルター8が最初に空気流に接触する箇所とされている。これにより、この位置で集中的に塵埃を除去することが可能となる。
熱交換器群1は、空気流路7を流れる空気流方向に対して並列に配置された第一熱交換器1a,第二熱交換器1b及び第三熱交換器1cから構成される。これらの熱交換器1a,1b及び1cは送風機2を囲むように配置される。すなわち、後側(背面側)に配置された第一熱交換器1aと前側上部に配置された第二熱交換器1bは送風機2を前後方向から囲むように、側面視で逆V字状に傾斜して配置されており、第三熱交換器1cは送風機2の前方やや下側の前側下部に配置されている。
第二熱交換器1bと第三熱交換器1cとは隙間なく接した状態で配置されている一方で、第一熱交換器1aと第二熱交換器1bとの間には開口14が形成されている。開口14は送風機2のちょうど真上に位置している。開口14には、開口14を開閉する開閉機構15が設置されている。
開閉機構15は、図示しない駆動モータにより、一端側(本実施の形態では、前側に配置された第二熱交換器1b側の端部)を中心に回動自在に設けられた開閉板からなる。通常の空気調和運転時には、開口14は閉鎖されており、フィルター8を通過した空気は、熱交換器1a,1b又は1cのいずれかを必ず通過し、熱交換が行われる。フィルター清掃時には、開口14は開放され、フィルター8を通過した空気の一部は、熱交換器を通過せずに開口14から直接送風機2に達する構成とされている。
なお、開口14は、冷房運転時に開放することも可能である。すなわち、冷房運転時には、冷風が送風機2に接触することで送風機2の温度が低下し、その結果、送風機2表面で結露するおそれがある。この場合、開口14を一時開放することで熱交換されていない空気を直接送風機2に接触させることで送風機表面の結露を速やかに解消させることができる。
空気流路7において、送風機2よりも空気流方向の下流側に排塵路16が接続され、排塵路16を閉鎖して空気流を吹出口に導く送風モードと、フィルター清掃時に、吹出口5に通じる空気流路7を閉鎖してフィルター8から遊離した塵埃を含む空気流を排塵路16に導く清掃モードとに流路を切換可能な流路切換機構17が設けられる。流路切換機構17は、一部材で構成してもよいし、多部材で構成してもよい。
本実施形態では、空気流路7に形成された排塵路16の開口を塞ぐ空気流路壁面部分を流路切換機構17として利用している。すなわち、この空気流路の壁面部分を流路切換部材として、図示しない駆動モータにより、空気の流通方向の下流端側を中心に回動自在に設けている。これにより、通常の空気調和運転時には、流路切換機構17は排塵路16を閉鎖し、フィルター清掃時には、回動動作によって空気流路7を閉鎖すると同時に排塵路16を開放する。
排塵路16の他端側はケーシング3の底面に形成された開口18につながっている。ケーシング底面の開口18には、ダストボックス19が装着されており、ケーシング3に対して着脱自在とされている。ダストボックス19をケーシング3に装着した状態ではダストボックスの底面とケーシング19の底面とが面一になるように形成されており、ダストボックス19の底面がケーシング底面の一部を構成するようになっている。
ダストボックス19の底面には塵埃を捕集するための集塵フィルター部19aが形成されている。これにより、フィルター清掃時に排塵路16を流れる空気は、集塵フィルター部19aで除塵され、清浄化された状態でケーシング底面から外部に放出される。フィルター8に付着した塵埃はダストボックス19で回収し溜めておくことが可能となるため、清掃の手間が少なくてすむ。ダストボックス19に塵埃が溜まるとケーシング3からダストボックス19を取り外して塵埃を廃棄し、再度、ケーシング3にダストボックス19を装着することで再利用することができる。
なお、本実施形態では、排塵路16はダストボックス19に接続しているが、これに限らず、例えば、換気用ダクト等の屋外に通じる配管に接続することにより、屋外に放出することも可能である。
さらに、集塵フィルター部19aを通過した後の空気はそのままケーシング3の外部に放出しているが、そのうちの一部を吸込口側にフィードバックし、往路11aと復路11bの間に清掃装置として設置したエアノズルから復路11bを移動するフィルター8に向かって吹き出すことにより、フィルターにかかる空気流の圧力を強力にしてフィルターに付着した塵埃を吹き飛ばすことも可能である。
フィルター清掃時においては、塵埃を含む空気が送風機2に接触することになるため、本実施形態では、送風機2に付着した塵埃を除去する除塵装置20が設けられている。除塵装置20は、クロスフローファンである送風機2に対して、その外周に接離自在に設けられたブラシからなる。そして、フィルター清掃時に、除塵装置20を送風機2に接触させることで、送風機に付着した塵埃を掻き落とすことが可能となる。
この除塵装置20を送風機2に接触させるタイミングとしては、フィルター8から塵埃を掻き落とす動作が終了してから行うことが好ましい。このようにすれば、フィルター8から新たに塵埃が送風機2に吸い込まれて、送風機2に付着ことがなく、効率よく送風機2に付着した塵埃を除去することができる。例えば、フィルターの前後方向の一端から他端まで移動し、清掃装置13にて塵埃を掻き落とす動作が終了すると、清掃装置13のブラシの回転を停止させる。
そして、フィルター8を元の位置(冷暖房運転時の位置)に戻す移動を開始する。この間に、除塵装置20を送風機2に接触させ、送風機2を回転させることで、送風機2に付着した塵埃を掻き落とす。そして、フィルターが元の位置に戻る前までに、送風機2の清掃を終え、除塵装置20を送風機2から離して元の位置に戻し、開口14を閉鎖し、排塵路16を閉鎖して吹出口側を開放する制御を行えばよい。このようにすれば、フィルター8が元の位置に戻るまでに全ての清掃が終わるため効率がよい。なお、フィルター8が元の位置に戻ったか否かを確認するには、案内路11にリミットスイッチ等の位置検出センサを設置し、フィルター8が元の位置に戻ったときに、リミットスイッチから検知信号が出力されるようにすればよい。
なお、本実施形態では、図3に示すように、フィルター8を1方向に周回移動させるようにしている。これは、熱交換器群1の逆V字形状の頂点付近がケーシング3の前後方向の中央近傍に位置するため、開口14もケーシング3の前後方向の中央近傍に位置する。そのため、フィルター8を往復移動させるよりも、1方向に移動させるほうが、フィルター8の移動距離が短くてすむため、往復移動させる場合よりも、清掃時間を短くすることが出来るメリットがある。なお、フィルター8を往復移動させる方式であってもかまわない。
空気調和機では、室内ユニットに対して図示しない室外ユニットが室外に設置されている。室外ユニットには、圧縮機、熱交換器、四方弁、室外ファン等が内装され、これらと室内側の熱交換器1とによって冷凍サイクル21が形成される。
室内ユニットには、図5に示すように、冷凍サイクル21、送風機2、導風パネル6、清掃装置13、開閉機構15、流路切換機構17を制御する制御部22が設けられる。マイコンからなる制御部22は、ユーザの指示および室温や外気温を検出する温度センサや湿度センサ等の各種のセンサ23の検出信号に基づいて、送風モードにて、通常の空気調和運転(冷暖房運転)を行う。また、制御部22は、定期的に、あるいはユーザからの指示により、清掃モードにて、フィルター8を清掃する。
上記構成の空気調和機において、送風モードにて空気調和運転を行う場合、制御部22は、温度センサ等の検出信号に応じて冷凍サイクル21を制御し、導風パネル6を作動させて吹出口5を開放するとともに送風機2を駆動させる。これにより、吹出口5から調和空気を吹き出す。
一方、制御部22が、空気調和機の運転時間が所定時間に達したと判断した場合や、光センサ等の検出結果等に基づいてフィルター4表面が汚れていると判断した場合、あるいは、ユーザの指示により、制御部22は、送風モードから清掃モードに切りかえてフィルター清掃を実行する。
具体的には、図6に示すように、制御部22は、ステップ1(以下、ステップをSと略す)において、開閉機構15を制御して開口14を開放し、流路切換機構17を制御して排塵路16を開放する(S5)。開閉機構15、流路切換機構17及び導風パネル6には、それぞれ所定位置まで動作が完了したことを検出する位置検出センサ24が取り付けられている。制御部22は、開閉機構15及び流路切換機構17に設置された位置検出センサ24からの検出信号により、開閉機構15及び流路切換機構17が開放されたことを検知する。また、導風パネル6が閉じた状態にあることを位置検出センサ24によって確認すると、清掃モードに切り替わったと認識し(S10)、実際にフィルター8の清掃を実行する。
すなわち、制御部22は、フィルター移動機構9によってフィルター8を移動させる(S15)。清掃装置13の近傍には、フィルターを検知する検知センサが設置されており、このセンサからの信号により、制御部22は、清掃装置13のブラシの回転を開始し(S20)、送風機2を駆動させる(S25)。このとき、開口14以外の箇所においてフィルター8から塵埃が除去されない程度の送風機2の風量とする。
これにより、フィルター8から塵埃が除去される。塵埃を含む空気は、開口14を通過して排塵路16に導かれ、最終的にダストボックス19の集塵フィルター部19aを通過する際に、塵埃が回収され、清浄化された状態でケーシングの外部に放出される。なお、S25にて送風機2を駆動させるときには、通常の空気調和運転時よりも送風機2の風量が大になるように設定しておくことも可能である。この場合、もちろん、開口14以外の箇所においてフィルター8から塵埃が除去されない程度で送風機の風量を大きくする。これにより、フィルター8から塵埃が遊離しやすくなる。
なお、本実施形態では、開口14は送風機2のちょうど真上に位置しており、空気の流通方向と重力方向とが一致する。すなわち、清掃装置13のブラシによりフィルターから剥離させた塵埃が自然落下する方向に開口14が形成されている。ただ、清掃装置13のブラシの回転で生じる気流によって、塵埃が開口14の周囲に飛散するおそれがある。したがって、塵埃の飛散を防止するだけの風量で送風機2を駆動させればよく、通常の空気調和運転時よりも送風機2の風量を小としても、剥離された塵埃をダストボックス19に導くことができる。このようにすれば、風量が小であるため、通常の風量時よりも騒音が小さくなるので、例えば夜間にフィルター清掃を行う場合でも、使用者の睡眠を妨げる可能性を低減することができる。
フィルター8が清掃装置13を通過し終わって、上記検知センサがフィルターを検知しなくなったとき、制御部22は、フィルター8の清掃が終了したと判断して(S30)、清掃装置13のブラシの回転を停止する(S35)。なお、フィルター8は、この時点では所定の位置に戻っていないため、制御部22は引き続きフィルター移動機構9を駆動させてフィルター8の移動を継続する。さらに制御部22は、送風機2の駆動を継続させた状態で、除塵装置20を送風機2に接触させる(S40)。これにより、送風機2を除塵する。
その後、制御部22は、案内路11に設置した位置検出センサからの検知信号に基づいてフィルター8が通常の空気調和運転時の位置に戻ったと判断すると(S45)、フィルター移動機構9を停止させる(S50)。これによって、フィルター8はその位置で保持される。
さらに、制御部22は、送風機2の駆動を停止し(S55)、除塵装置20を送風機2から離して元の位置に戻し、開閉機構15を制御して開口14を閉鎖すると共に(S60)、流路切換機構17を制御して排塵路16を閉鎖して吹出口側を開放する(S65)。このように、清掃モードから送風モードに復帰させた状態でフィルター清掃が終了する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、本実施の形態では、清掃装置13として、回転ブラシを使用しているが、この回転ブラシのブラシ部は、ブレードで形成されていてもよい。また、本実施形態では案内路は周回路とされているが、これに限らずケーシング3の前後方向で折り返すU字状とすることも可能である。この場合、フィルター8は案内路を往復移動させればよい。
また、除塵装置20の駆動を、フィルター8の移動に関連させるのではなく、所定時間駆動させる方式であってもよい。
1 熱交換器群
2 送風機
3 ケーシング
4 吸込口
5 吹出口
6 導風パネル
7 空気流路
8 フィルター
9 フィルター移動機構
10 ラック部
11 案内路
12 駆動ギア
13 清掃装置
14 開口
15 開閉機構
16 排塵路
17 流路切換機構
18 開口
19 ダストボックス
20 除塵装置
21 冷凍サイクル
22 制御部
23 センサ
24 位置検出センサ
25 風向変更板

Claims (7)

  1. 空気を吸込む吸込口から空気を吹出す吹出口に至る空気流路が形成されたケーシングと、前記空気流路に配設された送風機と、前記空気流路において、前記吸込口と送風機との間に介装されたフィルターと、前記空気流路での空気流方向に対して、前記フィルターが表裏逆向きになるように、フィルターを折り返すように移動させるフィルター移動機構と、前記送風機及びフィルター移動機構の駆動を制御する制御部とが設けられ、前記制御部は、フィルター清掃時に、前記フィルター移動機構によってフィルターを表裏逆向きに移動させて前記送風機を駆動させることにより、フィルター表面に付着した塵埃を除去することを特徴とする空気調節装置。
  2. 前記空気流路において、前記フィルターを清掃する清掃装置が設置され、フィルター清掃時に、前記空気流方向に対して表裏逆向きに移動するフィルターが、前記清掃装置を通過するようにしたことを特徴とする請求項1記載の空気調節装置。
  3. 前記空気流路において、前記送風機よりも空気流方向の下流側に排塵路が接続され、前記排塵路を閉鎖して空気流を吹出口に導く送風モードと、フィルター清掃時に、吹出口に通じる空気流路を閉鎖して前記フィルターから遊離した塵埃を含む空気流を排塵路に導く清掃モードとに流路を切換可能な流路切換機構が設けられ、前記流路切換機構は前記制御部によって切換動作が制御され、前記制御部は、フィルター清掃時に、前記流路切換機構を送風モードから清掃モードに切換えるようにしたことを特徴とした請求項1又は2記載の空気調節装置。
  4. 前記空気流路において、前記フィルターと送風機との間に熱交換器群が介装され、前記熱交換器群は、前記空気流方向に対して並列に配置される複数の熱交換器からなり、隣り合ういずれか二つの熱交換器の間に開口が形成され、前記開口を開閉する開閉機構が設けられ、前記開閉装置は、前記制御部によって開閉動作が制御され、前記制御部は、フィルター清掃時に、前記開閉装置を作動させて前記開口を開放するようにし、前記清掃装置は、開口を通過する空気流の範囲内に設置されたことを特徴とする請求項2記載の空気調節装置。
  5. 前記熱交換器群は、前記送風機を前後方向から囲むように、側面視で逆V字状に配置された第一熱交換器及び第二熱交換器を備え、前記開口は、前記第一熱交換器及び第二熱交換器との間に形成されたことを特徴とする請求項3記載の空気調節装置。
  6. 前記送風機に付着した塵埃を除去する除塵装置を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気調和機。
  7. 前記除塵装置は前記送風機に対して接離自在に設けられ、かつ除塵装置の動作が前記制御部によって制御され、前記制御部は、フィルター清掃時に、除塵装置を送風機に接触させることを特徴とする請求項6記載の空気調節装置。
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