JP4246114B2 - Mimo無線信号伝送システム及び方法 - Google Patents
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Description
このようなMIMO無線伝送システムでは、各受信アンテナで受信する空間多重信号は異なった複数の送信信号が重なっているため、受信側において、このような空間多重信号から特定の送信信号を判定する空間多重信号判定方法が必要となる。
また、無線信号受信装置にM個の受信アンテナが具備されているとし、各受信アンテナiが受信する受信信号をriとし、これらの集合を受信信号ベクトルR=(r1,r2,・・・,rM)tとする。
また、送信アンテナjと受信アンテナi間の伝達係数をhijとおき、hijをi行j列成分要素とする行列を伝達係数行列Hとおく。T、R、Hの関係は下記の式(1)ように表される。
これを解決する手段として、MLDの判定信号(〜T)に、MLD判定結果の信頼度を反映した重みをつける尤度重み係数を乗算する手法が考えられる。このような尤度重み係数として、各アンテナが受信した受信信号と各受信信号レプリカのユークリッド距離差|R−H×(^Ts)|の2番目に小さな値d2と1番目に小さな値d1の2乗差d2 2−d1 2を用いる方法が従来提案されている(非特許文献1)。
d2とd1の差が大きければ、d1が他の送信信号候補点(^Ts)と比較してユークリッド距離|R−H×(^Ts)|が著しく小さく、d1が最小の送信信号(〜T)であるという結果に対する信頼度が高いと考えられるため、本手法の尤度重み係数d2 2−d1 2はMLDの判定信号(〜T)の信頼度を反映していると考えられる。
一方、各送信信号tjが経由した無線伝送経路の伝達係数hijの大きさに差がある場合、全受信アンテナが受信する各送信信号tjの全受信信号パワーである
しかしながら、本尤度重み係数d2 2−d1 2は同時に送信された各送信信号tjに対して全て同じ尤度重み係数となるため、同時に送信された各送信信号tjのSNRの差を反映することができず、軟判定誤り訂正復号の誤り訂正能力を最大限に発揮できないという問題があった。
堀,溝口,守倉,"SDMを適用したOFDMシステムにおけるビタビ復号軟判定法"、信学会総合大会、B-5-252, March. 2001.
前記尤度重み係数計算手段により、前記伝達応答行列推定手段によって推定された伝達応答行列Hを用いて、N個の送信信号tjについて、尤度重み係数
図1は、本発明の第1の実施形態によるMIMO無線信号伝送システムを構成する無線信号送信装置1と無線信号受信装置2のブロック図である。
無線信号送信装置1には、N個(Nは2以上の整数)の独立なデータ信号系列#1,#2,・・・,#Nが入力される。なお、データ信号系列#1,#2,・・・,#Nは、PCなどの外部から独立なN個のデータ信号列が供給されるような形態でもよいし、また、同じくPCなどの外部から1個のデータ信号列が供給され、データ信号系列を無線装置がシリアル−パラレル変換によりN個のデータ信号系列に分解するような形態でもよい。また、無線装置自体がN個の独立なデータ信号を発生するような形態でもよい。
また、無線信号受信装置2が伝達応答行列Hを推定するための経路伝達応答行列推定用パイロット信号を生成する経路伝達応答行列推定用パイロット信号生成手段1−3を有する。また、無線信号Tに経路伝達応答行列推定用パイロット信号を付加するN個の信号多重手段1−4−1〜1−4−Nを有する。
なお、誤り訂正符号化手段1−1−1〜1−1−Nは、データ信号系列#1,#2,・・・,#Nが1個のデータ信号系列からシリアル−パラレル変換により生成される場合に、シリアル−パラレル変換の前段に1個だけ置くような構成も考えれる。
また、M個の受信アンテナ2−1−1〜2−1−Mで受信した経路伝達応答行列推定用パイロット信号から経路伝達応答行列Hを推定する伝達応答行列推定手段2−3を有する。また、伝達応答行列推定手段2−3が推定した伝達応答行列Hを用いて、M個の受信アンテナ2−1−1〜2−1−Mが受信したM個の受信信号R=(r1,r2,・・・,rM)tから、MLDにより元のN個の送信信号(〜T)=((〜t1),(〜t2),・・・,(〜tN))tを判定するMLD手段2−4を有する。
また、MLD手段2−4で判定したN個の送信信号(〜T)=((〜t1),(〜t2),・・・,(〜tN))tに対して尤度を計算するN個の尤度計算手段2−5−1〜2−5−Nを有する。また、N個の尤度計算手段2−5−1〜2−5−Nで計算された尤度に、尤度重み係数計算手段2−6で計算されたN個の尤度重み係数Aを各々乗算するN個の尤度重み係数乗算手段2−7−1〜2−7−Nを有する。
また、尤度重み係数乗算手段2−7−1〜2−7−NのN個の出力信号を各々軟判定誤り訂正を行う軟判定誤り訂正復号手段2−8−1〜2−8−Nを有する。
無線信号送信装置1は、N個の送信信号T=(t1,t2,・・・,tN)tを誤り訂正符号化手段1−1−1〜1−1−Nにより誤り訂正符号化を行った後、N個の誤り訂正符号化を施した送信信号T=(t1,t2,・・・,tN)tに先立ち、無線信号受信装置2が経路伝達応答行列Hを推定するための無線信号受信装置2が既知の信号パターンである伝達応答行列推定用パイロット信号を伝達応答行列推定用パイロット信号生成手段1−3により生成する。そして、N個の信号多重手段1−4−1〜1−4−NによってN個の誤り訂正符号化を施した送信信号T=(t1,t2,・・・,tN)tの前に伝達応答行列推定用パイロット信号を付加する。
図2では、例えば、送信アンテナ1−6−1から順に同じパイロット信号パターンを送信しており、ある送信アンテナからパイロット信号を送信している間は他の送信アンテナは送信していない。例えば、送信アンテナ1−6−j(jは1以上、N以下の整数)からパイロット信号が送信された場合、無線信号受信装置2の受信アンテナ2−1−i(iは1以上、M以下の整数)では、送信アンテナ1−6−jから受信アンテナ2−1−iを経由したパイロット信号のみが受信されるため、無線信号受信装置2がパイロット信号パターンを既知であれば、送信アンテナ1−6−jと受信アンテナ2−1−i間の伝達応答hijが推定可能である。以下、同様な動作を各送信アンテナから順番に送信されるパイロット信号について、各受信アンテナで行えば、N個の送信アンテナとM個の受信アンテナの全ての組み合わせの伝達応答hij、すなわち伝達応答行列Hが推定可能である。
以上の無線信号受信装置2における伝達応答行列Hの推定動作は図1において、伝達応答行列推定手段2−3で行われる。
無線信号受信装置2は、N個の送信アンテナl−6−1〜1−6−Nから送信されたN個の送信信号を、M個の受信アンテナ2−1−1〜2−1−MでM個の受信信号を受信した後、周波数変換手段2−2−1〜2−1−Mによりベースバンド帯へ周波数変換される。
N個の尤度計算手段2−5−1〜2−5−Nは、MLD手段が判定したN個の送信信号(〜T)=((〜t1),(〜t2),・・・,(〜tN))tに対して各々尤度を計算する。この場合、変調方式の多値数をmとすると各送信信号(〜tj)毎にm個の尤度が計算され、総計でm×N個の尤度が計算される。
N個の軟判定誤り訂正復号手段2−8−1〜2−8−Nは、入力された各々N個の入力信号系列に対して軟判定誤り訂正を行い、最終的に元のN個のデータ信号系列#(〜1),#(〜2),・・・,#(〜N)を再生する。
なお、図10と同様、ベクトルh1,h2は、各々送信信号t1,t2が経由した無線伝送経路の伝達係数の集合であり、h1=(h11,h21)t、h2=(h12,h22)tである。また、e1、e2はh2、h1と各々直交し、大きさ1の単位ベクトルである。
なお、本実施形態における尤度重み係数Aは、左側擬似逆行列の性質からこの内積値<et|ht>そのものとなる。従って、本実施形態における尤度重み係数Aは、MLD判定する各送信信号の信頼度を各送信信号が経由する無線伝送経路の伝達係数の面から反映しており、MLD判定信号に対する軟判定誤り訂正復号の誤り訂正効果が従来の重み係数を使用する場合よりも期待できる。
図4は、第1の実施形態による無線信号受信装置2の動作を示すフローチャートである。無線信号受信装置2の受信アンテナ2−1−1〜2−1−Mで受信された信号は、周波数変換手段2−2−1〜2−2−Mを介して、伝達応答行列推定手段2−3に入力される。
伝達応答行列推定手段2−3では、伝達応答行列Hが推定される(ステップS11)。
次に、尤度重み係数計算手段2−6において、伝達応答行列推定手段2−3で推定された伝達応答行列Hを用いて、無線信号送信装置1から送信されたN個の送信信号tkについて、尤度重み係数Aが計算される(ステップS12)。
次に、尤度重み係数計算手段2−6で計算された尤度重み係数Aが蓄積される(ステップS13)。
ステップS14において、送信信号Tを受信した場合には、尤度計算手段2−5−1〜2−5−Nにより、N個の送信信号(〜tk)が判定され、判定された(〜tk)について尤度Lkが計算される(ステップS15)。
次に、N個の送信信号(〜tk)に対して計算された尤度Lkと、蓄積されたAが乗算され、Lk×Aの値が軟判定値として求められる(ステップS16)。
次に、軟判定誤り訂正復号手段2−8−1〜2−8−Nにおいて、Lk×Aの値を用いて、軟判定誤り訂正復号化が行われ、無線信号送信装置1から送信された送信信号Tが再生される(ステップS17)。
次に、送信信号Tの受信が終了したか否かが判断される(ステップS18)。送信信号Tの受信が終了した場合には、処理を終了する。一方、送信信号Tの受信が終了していない場合には、ステップS19に進む。
ステップS19では、伝達応答行列を推定できるか否かが判断される。伝達応答行列が推定できる場合には、ステップS12に進む。一方、伝達応答行列が推定できない場合には、ステップS14に進む。
図5は、本発明の第2の実施形態によるMIMO無線信号伝送システムを構成する無線信号送信装置1と無線信号受信装置4のブロック図である。
無線信号送信装置1は、図1の無線信号送信装置1と同じ構成になっている。また、無線信号受信装置4は、図1の無線信号受信装置2のMLD手段2−4と尤度重み係数計算手段2−6が異なるが、他は同じ構成になっている。無線信号受信装置4におけるMLD手段4−4は2番目に小さなユークリッド距離d2と、1番目に小さなユークリッド距離d1を尤度重み係数計算手段4−6へ出力する。
無線信号受信装置4における尤度重み係数計算手段4−6は伝達応答行列推定手段2−3が推定した伝達応答行列HとMLD手段4−4からの出力前記d2,d1から尤度重み係数A×√(d2 2−d1 2)を計算し、尤度重み係数乗算手段2−7−1〜2−7−Nへ出力する。
図6は、第2の実施形態による無線信号受信装置4の動作を示すフローチャートである。
第1の実施形態による無線信号受信装置2とは、ステップS25、S26、S27の処理が異なる。すなわち、ステップS25では、尤度計算手段1−5−1〜1−5−Nにより、N個の送信信号(〜tk)が判定され、判定されたについて尤度Lkが計算されるとともに、送信信号Tに対して最小のユークリッド距離d1と、2番目に小さなユークリッド距離d2が計算される。
また、ステップS26では、N個の送信信号tkに対して計算された尤度Lkと、蓄積されたAの他に更に√(d2 2−d1 2)が乗算され、√(d2 2−d1 2)×A×Lkの値が軟判定値として求められる。
また、ステップS27では、軟判定誤り訂正復号手段2−8−1〜2−8−Nにおいて、√(d2 2−d1 2)×A×Lkの値を用いて、軟判定誤り訂正復号化が行われ、無線信号送信装置1から送信された送信信号Tが再生される。
その他のステップ(ステップS21〜S24、S28、S29)の処理については、第1の実施形態における処理(図4)と同じなので説明を省略する。
本発明の第3の実施形態によるMIMO無線信号伝送システムの構成は、図5に示した第2の実施形態によるMIMO無線信号伝送システムの構成と同じである。
第2の実施形態によるMIMO無線信号伝送システムとの違いは無線信号受信装置4における尤度重み係数計算手段4−6が、伝達応答行列推定手段2−3が推定した伝達応答行列HとMLD手段4−4からの出力前記d2,d1から尤度重み係数A×√(d2 2−d1 2)の代わりに尤度重み係数A×d2/d1を計算する。尤度重み係数計算手段4−6以外の構成は第2の実施形態と同じである。
第3の実施形態の尤度重み係数は前記d2,d1の差を反映する量として比を用いており、第2の実施形態における尤度重み係数よりもさらなる効果が期待できる。
図7は、第3の実施形態による無線信号受信装置4の動作を示すフローチャートである。
第2の実施形態による処理とは、ステップS36、S37が異なる。すなわち、ステップS36では、N個の送信信号tkに対して計算された尤度Lkと、蓄積されたAに√(d2 2−d1 2)ではなく、d2/d1が乗算され、d2/d1×A×Lkの値が軟判定値として求められる。
また、ステップS37では、軟判定誤り訂正復号手段2−8−1〜2−8−Nにおいて、d2/d1×A×Lkの値を用いて、軟判定誤り訂正復号化が行われ、無線信号送信装置1から送信された送信信号Tが再生される。
その他のステップ(ステップS31〜S35、S38、S39)の処理については、第2の実施形態における処理(図6)と同じなので説明を省略する。
図8は、本発明の第4の実施形態によるMIMO無線信号伝送システムを構成する無線信号送信装置5と無線信号受信装置6のブロック図である。
本実施形態は、第1の実施形態によるMIMO無線信号システムにOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式に適用したものである。
無線信号送信装置5は、図1の無線信号送信装置1におけるN個の変調手段1−2−1〜1−2−Nの後段にN個のIFFT(Inverse-Fast-Fourier Transform)手段5−3−1〜5−3−Nを配置したものであり、変調手段1−2−1〜1−2−Nの出力信号T=(t1,t2,・・・,tN)tにIFFT手段5−3−1〜5−3−NによりOFDM変調が施される。
誤り訂正がN個の軟判定誤り訂正復号手段2−8−1〜2−8−Nにおいて同様に行われ、最終的にN個の元のデータ信号系列#(〜1),#(〜2),・・・,#(〜N)が再生される。
本実施形態では、第1の実施形態によるMIMO無線信号伝送システムに、更にOFDM方式を適用することにより、第1の実施形態と比較して、周波数選択性フェージング環境下において、第1の実施形態の尤度重み係数Aを用いることによる軟判定利得向上が更に期待できる。
第4の実施形態によるMIMO無線信号伝送方法を示すフローチャートは、第1の実施形態によるMIMO無線信号伝送方法を示すフローチャート(図4)と同じである。
ただ、図4のフローチャートにおいて、ステップS11〜S16及びS19の処理については、サブキャリア単位での処理を行い、ステップS17及びS18の処理については、全サブキャリアでの処理を行う点で相違する。
図8において、無線信号送信装置5と無線信号受信装置6には、各々IFFT手段5−3−1〜5−3−NとFFT手段6−4−1〜6−4−Nが配置されている。誤り訂正符号化手段1−1−1〜1−1−Nから尤度重み係数乗算手段2−7−1〜2−7−Nまでの処理は、第2の実施形態によるMIMO無線信号伝送システム(図5)の誤り訂正符号化手段1−1−1〜1−1−Nから尤度重み係数乗算手段2−7−1〜2−7−Nまでの処理と同様の処理をサブキャリア単位で行う。尤度重み乗算手段2−7−1〜2−7−N以降の軟判定誤り訂正復号手段2−8−1〜2−8−Nの処理は、第4の実施形態(図8)における軟判定誤り訂正復号手段2−8−1〜2−8−Nと同様である。
第5の実施形態によるMIMO無線信号伝送方法を示すフローチャートは、第2の実施形態によるMIMO無線信号伝送方法を示すフローチャート(図6)と同じである。
ただ、図6のフローチャートにおいて、ステップS21〜S26、S29の処理については、サブキャリア単位での処理を行い、ステップS27及びS28の処理については、全サブキャリアでの処理を行う点で相違する。
図8において、無線信号送信装置5と無線信号受信装置6には、各々IFFT手段5−3−1〜5−3−NとFFT手段6−4−1〜6−4−Nが配置されている。
尤度重み乗算手段2−7−1〜2−7−N以降の軟判定誤り訂正復号手段2−8−1〜2−8−Nの処理は、第4の実施形態(図8)における軟判定誤り訂正復号手段2−8−1〜2−8−Nと同様である。
第6の実施形態によるMIMO無線信号伝送システムでは、第3の実施形態によるMIMO無線信号伝送システムに、更にOFDM方式を適用することにより、周波数選択性フェージング環境下において、尤度重み係数A×d2/d1を用いることによる軟判定利得向上が更に期待できる。
第6の実施形態によるMIMO無線信号伝送方法を示すフローチャートは、第3の実施形態によるMIMO無線信号伝送方法を示すフローチャート(図7)と同じである。
ただ、図7のフローチャートにおいて、ステップS31〜S36及びS39の処理については、サブキャリア単位での処理を行い、ステップS37及びS38の処理については、全サブキャリアでの処理を行う点で相違する。
図9のシミュレーション条件は以下のようにした。すなわち、送信アンテナ数と受信アンテナ数ともに2つにした。また、OFDM方式を適用し、OFDM方式は5GHz無線LAN標準IEEE802.11aに準拠した。また、サブキャリア変調方式は64QAMを用い、符号化率は3/4を用いた。また、パケット長は64byteを使用した。また、MIMOチャネルモデルは、各無線伝送経路はIEEE802.11a指定のレイリーフェージングチャネルで遅延分散100nsとした。また、空間相関は無相関にし、チャネル推定、同期理想の条件のもとでシミュレーションを行った。
1−1−1〜1−1−N・・・誤り訂正符号化手段
1−2−1〜1−2−N・・・変調手段
1−3・・・経路伝達応答行列推定用パイロット信号生成手段
1−4−1〜1−4−N・・・信号多重手段
1−5−1〜1−5−N・・・周波数変換手段
1−6−1〜1−6−N・・・送信アンテナ
2・・・無線信号受信装置
2−1−1〜2−1−M・・・受信アンテナ
2−2−1〜2−2−M・・・周波数変換手段
2−3・・・伝達応答行列推定手段
2−4,4−4・・・MLD手段
2−5−1〜2−5−N・・・尤度計算手段
2−6,4−6・・・尤度重み係数計算手段
2−7−1〜2−7−N・・・尤度重み係数乗算手段
2−8−1〜2−8−N・・・軟判定誤り訂正復号手段
5−3−1〜5−3−N・・・IFFT手段
6−4−1〜6−4−N・・・FFT手段
Claims (12)
- N個(Nは2以上の整数)の送信アンテナを具備し、前記送信アンテナから同一の周波数を用いて誤り訂正符号化を施した無線信号T(T=(t1,t2,・・・,tN)tを意味する。また、tは転置ベクトルを意味する。また、tiのiは送信アンテナ番号を意味する。)を送信する無線信号送信装置と、
M個(Mは1以上の整数)の受信アンテナを具備し、前記N個の送信アンテナと前記M個の受信アンテナの組み合せであるN×M個の無線伝送経路の伝達応答を各要素とする伝達応答行列H(Hの(i,j)成分hijは、送信アンテナjと受信アンテナi間の伝達応答を意味する。jは1以上N以下の整数、iは1以上M以下の整数。)の推定手段と、
前記推定手段により推定された伝達応答行列Hと、送信信号候補点(^Ts)から受信信号のレプリカH×(^Ts)を生成し、前記レプリカH×(^Ts)と前記M個の各受信アンテナの受信信号R(R=(r1,r2,・・・,rM)tを意味する。また、rjのjは受信アンテナ番号を意味する。)とのユークリッド距離差|R−H×(^Ts)|を最小にする(〜T)を元の送信信号と判定するMLD手段と、
前記MLD手段により判定された(〜T)を軟判定誤り訂正復号する軟判定誤り訂正復号手段と
を有する無線信号受信装置からなるMIMO無線信号伝送システムにおいて、
前記無線信号受信装置が、前記軟判定誤り訂正復号手段に用いる軟判定情報としての送信信号tk(kは1以上、N以下の整数)に対する尤度重み係数として、伝達応答行列Hの左側擬似逆行列(HHH)−1HH((HHH)−1HHのs行t列成分(sは1以上N以下の整数、tは1以上M以下の整数。)をh´stとする)のk行目要素成分の絶対値の2乗を列方向に和を取った後、平方根逆数した値である
- 前記軟判定誤り訂正復号手段に用いる送信信号tkに対する尤度重み係数として、前記Aと前記全送信信号候補点(^Ts)における前記ユークリッド距離差|R−H×(^T)|のうち、2番目に小さな距離d2と最小距離d1の2乗差の平方根√(d2 2−d1 2)の積A×√(d2 2−d1 2)を用いることを特徴とする請求項1に記載の無線信号伝送システム。
- 前記軟判定誤り訂正復号手段に用いる送信信号tkに対する尤度重み係数として、前記Aと前記全送信信号候補点(^Ts)における前記ユークリッド距離差|R−H×(^T)|のうち、2番目に小さな距離d2と最小距離d1の比との積A×d2/d1を用いることを特徴とする請求項1に記載のMIMO無線信号伝送システム。
- 前記送信信号TがOFDM信号であり、前記軟判定誤り訂正復号手段に用いる送信信号tkのサブキャリア成分に対する尤度重み係数として、サブキャリア成分fの前記Aを用いることを特徴とする請求項1に記載のMIMO無線信号伝送システム。
- 前記送信信号TがOFDM信号であり、前記軟判定誤り訂正復号手段に用いる送信信号tkのサブキャリア成分に対する尤度重み係数として、サブキャリア成分fの前記A×√(d2 2−d1 2)を用いることを特徴とする請求項2に記載のMIMO無線信号伝送システム。
- 前記送信信号TがOFDM信号であり、前記軟判定誤り訂正復号手段に用いる送信信号tkのサブキャリア成分に対する尤度重み係数として、サブキャリア成分fの前記A×d2/d1を用いることを特徴とする請求項3に記載のMIMO無線信号伝送システム。
- N個(Nは2以上の整数)の送信アンテナを具備する無線信号送信装置から送信される同一の周波数を用いて誤り訂正符合化を施した無線信号T(T=(t1,t2,・・・,tN)tを意味する。また、tは転置ベクトルを意味する。また、tiのiは送信アンテナ番号を意味する。)を、
M個(Mは1以上の整数)の受信アンテナを有するとともに、伝達応答行列推定手段、尤度重み係数計算手段、MLD手段、軟判定誤り訂正復号手段を有する無線信号受信装置において受信するMIMO無線信号伝送方法において、
前記伝達応答行列推定手段により、伝達応答行列H(Hの(i,j)成分hijは、送信アンテナjと受信アンテナi間の伝達応答を意味する。jは1以上N以下の整数、iは1以上M以下の整数。)を推定するステップと、
前記尤度重み係数計算手段により、前記伝達応答行列推定手段によって推定された伝達応答行列Hを用いて、N個の送信信号tjについて、尤度重み係数
前記尤度重み係数計算手段によって計算された尤度重み係数Aを蓄積するステップと、
前記MLD手段により、N個の送信信号tjを判定し、判定したtjについて尤度Ljを計算するステップと、
前記MLD手段により計算された尤度と、前記蓄積されたAを乗算した値Lj×Aを軟判定値として求めるステップと、
前記軟判定誤り訂正復号手段により、前記MLD手段が求めた軟判定値を訂正復号するステップと、
を有するMIMO無線信号伝送方法。 - 前記MLD手段により、前記Aと全送信信号候補点(^T)におけるユークリッド距離差|R−H×(^T)|のうち、2番目に小さな距離d2と最小距離d1と2乗差の平方根√(d2 2−d1 2)の積A×√(d2 2−d1 2)を計算するステップを更に有し、
前記尤度重み係数として、A×√(d2 2−d1 2)を用いることを特徴とする請求項7に記載のMIMO無線信号伝送方法。 - 前記MLD手段により、前記Aと全送信信号候補点(^T)におけるユークリッド距離差|R−H×(^T)|のうち、2番目に小さな距離d2と最小距離d1の比との積A×d2/d1を計算するステップを更に有し、
前記尤度重み係数として、A×d2/d1を用いることを特徴とする請求項7に記載のMIMO無線信号伝送方法。 - 前記送信信号TがOFDM信号であり、前記軟判定誤り訂正復号手段により、前記MLD手段が求めた軟判定値を訂正復号するステップにおいて使用する送信信号tk(kは1以上N以下の整数)のサブキャリア成分に対する尤度重み係数として、Aを用いることを特徴とする請求項7に記載のMIMO無線信号伝送方法。
- 前記送信信号TがOFDM信号であり、前記軟判定誤り訂正復号手段により、前記MLD手段が求めた軟判定値を訂正復号するステップにおいて使用する送信信号tk(kは1以上N以下の整数)のサブキャリア成分に対する尤度重み係数として、A×√(d2 2−d1 2)を用いることを特徴とする請求項8に記載のMIMO無線信号伝送方法。
- 前記送信信号TがOFDM信号であり、前記軟判定誤り訂正復号手段により、前記MLD手段が求めた軟判定値を訂正復号するステップにおいて使用する送信信号tk(kは1以上N以下の整数)のサブキャリア成分に対する尤度重み係数として、A×d2/d1を用いることを特徴とする請求項9に記載のMIMO無線信号伝送方法。
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