JP4245702B2 - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の前部車体構造に関し、特に左右のサイドフレーム間に架設されるフロントクロスメンバとサスペンションクロスメンバとの間に架設されるセンタメンバを備えた自動車の前部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の前部車体構造は、例えば特開平5−8756号公報に開示され、かつ図6に要部斜視図を示すように、左右のホイールエプロン101の下端に沿って各々車体前後方向に延在する左右のサイドフレーム102を有し、各サイドフレーム102の間にフロントクロスメンバ103及びサスペンションを支持するサスペンションクロスメンバ104が車体前後方向に離間して架設されると共に、フロントクロスメンバ103とサスペンションクロスメンバ104の中間部間に車体前後方向に延在するセンタメンバ106が架設され、センタメンバ106の後端近傍に低剛性の衝撃吸収部が形成されている。
【0003】
更に、エンジン等のパワーユニットは、その左右両端が左右のサイドフレーム102に弾性支持され、その他の1乃至2個所がセンタメンバ106に弾性支持されている。
【0004】
そして、車体前方よりセンタメンバ106に所定値以上の衝撃荷重が作用した際には、センタメンバ106に形成された衝撃吸収部の変形によって衝撃が吸収され、その結果サスペンションクロスメンバ104へ伝達される衝撃が緩和されて車室への影響が軽減されるものである。
【0005】
また、前部車体構造の先行技術としては、実公平3−4624号公報がある。この先行技術は、図7に要部斜視図を示し、図8に図7のII−II線断面を示すように、センタメンバ106の前端を左右のサイドフレーム102(一方のみ図示)間に架設されたフロントクロスメンバ103に結合し、中間部を両サイドフレーム102間に架設した補強メンバ107に結合支持せしめ、補強メンバ107の後端をトーボード108に設けられ、上下方向に対向するストッパ面109aを有するストッパ部材109に非接触状体で挿入するように構成されている。
【0006】
このように構成することによって、通常時はエンジン等のパワーユニットを支持するセンタメンバ106とトーボード108が非接触状態に維持されて、エンジンからの振動はトーボード108へ直接伝達されず車室内の騒音が低減されると共に、車体前部に大荷重が作用した際には、補強メンバ107、センタメンバ106等の変形によってセンタメンバ106の後端がストッパ面109aに当接してトーボード108によって受け止められ、センタメンバ106の変形が抑制されてセンタメンバ106の剛性が得られるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平5−8756号公報に開示される前部車体構造によると、左右のサイドフレーム102の間に架設されたフロントクロスメンバ103とサスペンションクロスメンバ104に配設されたセンタメンバ106の後端近傍に低剛性の衝撃吸収部が形成されることから、センタメンバ106に前方から所定値以上の衝撃荷重が作用した際に、衝撃吸収部の変形によって衝撃が吸収されてセンターメンバ106からサスペンションクロスメンバ104へ伝達される衝撃が緩和されて車室への影響が軽減される。
【0008】
しかし、上記衝撃吸収部がセンタメンバ106のパワープラント支持部とサスペンションクロスメンバ104との間に形成されることから、上記所定値以上の衝撃荷重がセンタメンバ106に前方から作用すると、該衝撃荷重よる衝撃吸収部の変形に伴ってパワープラントが車体後方に移動し、エンジンルームと車室を区画するトーボードが車室側に押しやられて車室に影響を及ぼすことが懸念される。
【0009】
また、実公平3−4624号公報に開示される上記先行技術によると 所定値以上の衝撃荷重がセンタメンバ106に前方から作用すると、該衝撃荷重よりセンタメンバがパワープラントと共に車体後方に移動し、その結果センタメンバ及びパワープラントによってトーボードが車室側に押しやられて車室に影響を及ぼすことが懸念される。
【0010】
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、車体前方から所定値以上の衝撃荷重が作用した場合においても、パワープラントの後退が抑制されて車室への影響が回避される安全性に優れた自動車の前部車体構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1に記載の自動車の前部車体構造は、車体前後方向に沿って延在する左右のサイドフレーム間にフロントクロスメンバ及びサスペンションクロスメンバが架設され、前端が上記フロントクロスメンバの車幅方向略中央部に結合されると共に後端が上記サスペンションクロスメンバの車幅方向略中央部に結合されたセンタメンバを有する自動車の前部車体構造において、上記センタメンバは、上記フロントクロスメンバに前端が結合され該前端に前方からの衝撃荷重を面で受け止める前面部が形成されるとともに該前面部の近傍が開断面形状に形成されて脆弱部が形成された前部形成部と、上記サスペンションクロスメンバに後端が結合された車体前後方向に延在する閉断面形状の後部形成部と上記前部形成部の後端と上記後部形成部の前端とを車体前後方向に連続形成する閉断面形状でかつくびれ部を備えた脆弱部が形成された中間形成部と、を備えた、ことを特徴とする。
【0012】
この請求項1の発明によると、左右のフロントサイドフレーム間が、フロントクロスメンバ及びサスペンションクロスメンバによって強固に結合され、更にフロントクロスメンバとサスペンションクロスメンバがセンタメンバによって互いに連結されて車体前部全体の剛性が確保されて通常走行時等の振動騒音が低減される。
【0013】
一方、車体前方から車体前部、例えばフロントクロスメンバ等に所定値以上の衝撃荷重が作用すると、フロントクロスメンバの後退に伴ってセンタメンバの前部に荷重が伝達さ、更に後方に向かって延在する前部形成部に伝えられ、脆弱部が座屈変形し衝撃荷重が制御されてサスペンションクロスメンバへの衝撃荷重が大幅に低減し、その結果車室への影響が回避されて安全性が向上する。また、センタメンバの中間形成部と後部形成部によって閉断面形状に形成されて剛性が確保されて、前方から衝撃荷重が作用した際に脆弱部の座屈変形が確実になり、センタメンバの前端が潰れ変形することによって衝撃荷重を吸収する。また、衝撃荷重を面で受け止める前面部を形成することにより、センタメンバへの衝撃荷重の伝達を確実せしめる。更に、脆弱部にくびれ部を形成することによって前方から衝撃荷重が作用した際の脆弱部の座屈変形が更に確実になる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、上記前部形成部は、上記フロントクロスメンバから略水平で後方に延在し、上記後部形成部は、上記サスペンションクロスメンバから略水平で前方に延在し、上記中間形成部は、車体後方に移行するに従って次第に下降するように上記前部形成部及び上記後部形成部の軸線方向に対して傾斜して前部形成部の後端と後部形成部の前端とを滑らかに連結することを特徴とする。
【0016】
請求項2に記載の発明によると、センタメンバの前端がフロントクロスメンバに結合されて後方に延在する前部形成部と、サスペンションクロスメンバに後端が結合されて前方に延在する後部形成部と、前部形成部の脆弱部と、脆弱部を有して傾斜した中間形成部によって前部形成部と後部形成部とを連続形成することによって形成することから、前部形成部と後部形成部の軸心がオフセット配置されて前方から衝撃荷重が作用した際に、前部形成部の脆弱部の潰れ及び中間形成部の脆弱部の座屈変形が確保されてサスペンションクロスメンバへの衝撃荷重が大幅に低減されると共に後部形成部の変形が抑制される。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における自動車の前部車体構造の実施の形態を図面に従って説明する。
【0033】
図1は、前部車体構造の要部を示す平面図、図2は図1のI−I線断面図であり、図3は要部分解斜視図である。
【0034】
前部車体構造1は、エンジンルーム2の左右に各々配設されるホイールエプロン(図示せず)の下端に沿って各々断面略コ字状のフロントサイドフレーム12が設けられ、ホイールエプロンとフロントサイドフレーム12とによって車体前後方向に延在する閉断面形状を形成すると共に、フロントサイドフレーム12の後端部は車室3のフロア下面に結合されている。
【0035】
左右のフロントサイドフレーム12の前端部に、閉断面形状でかつ、車幅方向中央部が下方に突出するように湾曲形成されたフロントクロスメンバ21の端部が各々結合されて、左右のフロントサイドフレーム12の前端間にフロントクロスメンバ21が架設され、フロントクロスメンバ21の車幅方向略中央部にセンタメンバ取付ブラケット22が設けられている。
【0036】
更に、このフロントクロスメンバ21は、左右のホイールエプロン間に架設されてラジエータ5を取付支持するラジエータパネル(図示せず)の下縁に連結されている。
【0037】
一方、エンジンルーム2と車室3とを区画するトーボード4の前方にトーボード4と離間し、かつ対向して車幅方向に延在すると共に両側部が前方に迫り出した平面視略コ字形状のサスペンションクロスメンバ31の両端が、各々上記左右のフロントサイドフレーム12にボルト結合されて、左右のフロントサイドフレーム12間がサスペンションクロスメンバ31によって一体に連結されている。
【0038】
サスペンションクロスメンバ31は、閉断面形状で車幅方向中央部が下方に突出するように湾曲形成され、該車幅方向中央部に側面視上記フロントクロスメンバ21に設けられたセンタメンバ取付ブラケット22より下方位置となるように車体前方に突出するセンタメンバ取付部32が形成され、かつサスペンションクロスメンバ31の両端部には、各々サスペンションアーム6等のフロントサスペンション装置が設けられている。
【0039】
そして、車体前後方向に延在するセンタメンバ41の前端41aが上記センタメンバ取付ブラケット22にボルト結合され、後端41bが上記サスペンションクロスメンバ31のセンタメンバ取付部32にボルト結合されてフロントクロスメンバ21の略中央部位とサスペンションクロスメンバ31の略中央部位がセンタメンバ41によって連結されている。
【0040】
フロントクロスメンバ21とサスペンションクロスメンバ31との間に架設されるセンタメンバ41は、図4に斜視図を示すように断面ハット形状のアッパメンバ41Aと平板形状のロアメンバ41Bとによって形成された車体前後方向に延在する一部閉断面形状であって、センタメンバ41の前部、即ちフロントクロスメンバ2側は断面ハット形状のアッパメンバ41Aのみによって形成された下方が開放された開断面形状に形成されている。
【0041】
図3に示すように側面視において、センタメンバ41は、前方からの衝撃荷重Pを面で受け止める前面部42fとフロントクロスメンバ21にセンタメンバ取付ブラケット22を介在して結合される前端41aから略水平で後方に延在する前部形成部42と、サスペンションクロスメンバ31に結合される後端41bから略水平で前方に延在する後部形成部43と、車体後方に移行するに従って次第に下降するように前部形成部42及び後部形成部43の軸線方向に対して傾斜して前部形成部42の後端と後部形成部43の前端とを滑らかに連結する中間形成部44とを有している。
【0042】
この前部形成部42の前面部42f近傍にはハット形状のアッパメンバから形成された閉断面でない前部脆弱部45が形成されると共に、後部形成部43と中間形成部44との連続部に後部脆弱部47が折曲形成され、図1に示すように平面視において小径となるくびれ部46が形成されている。これら前部脆弱部45及び後部脆弱部47によって脆弱部48が形成されている。
【0043】
センタメンバ41の後部形成部43には、エンジン62及びトランスミッショ63等からなるパワーユニット61の揺動範囲を規制するするパワーユニット揺動規制部50が設けられている。パワーユニット揺動規制部50は、パワーユニット61から下方に向かって突出するブラケット64の先端に設けられた車幅方向に貫通する係止環65と、アッパメンバ41Aに形成された上記係止環65が遊嵌可能な開口部51と、開口部51の両側間に架設されて上記係止環65に隙間をもって非接触状態で貫通可能に車幅方向に延在するボルト等の係止ピン52を備え、パワーユニット50と共に移動する係止環65とセンタメンバ41に設けられた係止ピン52の係合によってパワーユニット61の移動してパワーユニット61の揺動範囲を規制するように構成されている。
【0044】
このパワーユニット61は、エンジン62が横置きに配置されてパワーユニット61の重心位置G近傍の両端位置が各々エンジンマウント66を介して左右のフロントサイドメンバ12に弾性支持され、後端がサスペンションクロスメンバ31にエンジンマウント(図示せず)によって弾性支持されている。
【0045】
換言すると、左右のフロントサイドフレーム12に配設されるかエンジンマウント66間を結ぶ軸線a上にパワーユニット61の重心位置Gが略位置する状態でパワーユニット61が一対のエンジンマウント66を介して左右のフロントサイドフレーム12に弾性支持され、後端がサスペンションクロスメンバ31にエンジンマウント(図示せず)を介して弾性支持されている。
【0046】
このように構成される車体前部構造は、左右のフロントサイドフレーム12間が、閉断面形状のフロントクロスメンバ21及びサスペンションクロスメンバ31によって強固に結合され、更にフロントクロスメンバ21とサスペンションクロスメンバ31間が、アッパメンバ41Aとロアメンバ41Bから形成される車体前後方向に連続するセンタメンバ41によって互いに連結されて車体前部全体の剛性が確保され、通常走行時等の振動騒音が低減される。
【0047】
更に、パワーユニット61が左右のフロントサイドメンバ12にエンジンマウント66によって弾性支持されてローリング方向の揺動が抑制され、かつ後端がエンジンマウントによってサスペンションクロスメンバ31に弾性支持されてピッチング方向の揺動が規制され、かつパワーユニット61の後端を支持するサスペンションクロスメンバ31がトーボード4から離間して配置することからパワーユニット61の振動が直接トーボード4を介して車室内に伝達されることがなく車室内の振動及び騒音の低減が得られる。
【0048】
また、極悪路走行時等においてパワーユニット61が所定以上に揺動する場合には、パワーユニット61にブラケット64を介して設けられた係止環65を貫通する係止ピン52が係止環65が当接してパワーユニット61の揺動が係止ピン52を介してセンタメンバ41によって受け止められてパワーユニット61の過度の揺動が阻止される。
【0049】
一方、車体前方から車体前部、例えばラジエータパネルやフロントクロスメンバ21に所定値以上の衝撃荷重Pが作用すると、フロントクロスメンバ21の後退に伴ってフロントクロスメンバ21とサスペンションクロスメンバ31間に車体前後方向に延在して架設されたセンタメンバ41の前面部42fが衝撃荷重Pを受け、センタメンバ41が変形を制御しながら座屈変形してその衝撃荷重Pを受け止める。
【0050】
このセンタメンバ41の座屈変形は、センタメンバ41の後端41bが左右のフロントサイドメンバ12間に架設支持されたサスペンションクロスメンバ31に強固に支持され、前部形成部42及び後部形成部43が衝撃荷重Pの作用方向に略沿って車体前後方向に延在し、中間形成部44が衝撃荷重Pの作用方向に対して傾斜することから、フロントクロスメンバ21の後退に伴って前部脆弱部45により前面部42fが潰れ、後部形成部47が座屈し、図6に視図を示すように前部脆弱部45が潰れて中間形成部44が反転した略S字状に短縮変形してフロントクロスメンバ31の後退に伴うセンタメンバの収縮ストロークが確保されて衝撃荷重Pによる変形を制御することができるのでサスペンションクロスメンバ31へ伝達される衝撃荷重が大幅に低減される。
【0051】
また、このセンタメンバ41の座屈変形に際して、パワーユニット61に設けられた係止環65と係止ピン52の係合によって後部形状部43の揺動が規制される。
【0052】
一方、左右のフロントサイドフレーム12に架設支持されたサスペンションクロスメンバ31に後端41bが支持された後部形成部43は断面ハット形状のアッパメンバ41Aと平板状のロアメンバ41Bによって車体前後方向に略直線状に連続する閉断面形状に形成されることから剛性が確保されて変形が回避され、或いは極めて変形は抑制される。
【0053】
従って、パワーユニット61が上記衝撃荷重Pによって車体後方に押動されても、パワーユニット61に設けられた係止環65が係止ピン52に当接し、係止ピン52を介して変形が回避乃至極めて抑制された上記後部形成部43によって受け止められてパワーユニット61の後退が阻止され、サスペンションクロスメンバ31がトーボード4と離れて配置されることと相俟ってパワーユニット61の後退に起因する車室への影響が回避されて車室内の安全性が確保される。
【0054】
上記パワーユニット揺動規制部50は、パワーユニット61にブラケット64を介して係止環65を設け、センタメンバ41の後部形成部43に係止ピン52を設けたが、パワーユニット61側に係止ピン52を設け、センタメンバ41の後部形成部43に係止ピン52が遊嵌する係止環65を設ける等他の構成によって形成することもできる。
【0055】
上記説明では、センタメンバ41の後部形成部43にパワーユニット61の揺動範囲を規制するパワーユニット揺動規制部50を設けたが、パワーユニット揺動規制部50に代えてパワーユニット61を支持するエンジンマウント(図示せず)を配設することも可能である。
【0056】
また、上記センタメンバ41の中間形成部44と後部形成部43との間に折曲形成された後部脆弱部47に対応してアッパメンバ41Aの上面に車幅方向に沿って凹部或いは凸部を形成して後部脆弱部47の衝撃荷重に対する変形を更に容易にする等本発明は、上記実施の形態に限定されることなく発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0057】
【発明の効果】
上記説明した本発明の自動車の前部車体構造によると、左右のフロントサイドフレーム間がフロントクロスメンバ及びサスペンションクロスメンバによって結合され、更にフロントクロスメンバとサスペンションクロスメンバ間がセンタメンバによって連結されて車体前部全体の剛性が確保されて通常走行時等の振動騒音が低減されると共に、車体前方から車体前部、例えばフロントクロスメンバ等に所定値以上の衝撃荷重が作用すると、フロントクロスメンバの後退に伴ってセンタメンバの脆弱部が座屈変形して変形を制御することができてサスペンションクロスメンバへの衝撃荷重が大幅に低減されると共に、パワーユニットがサスペンションクロスメンバに支持されたサイドメンバの後部形成部によってパワーユニット揺動規制部或いはエンジンマウントを介して受け止められてパワーユニットの後退が阻止され、車室への影響が回避されて安全性が確保される等自動車の安全性向上に貢献すること大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車の前部車体構造の実施の形態を説明する前部車体構造の要部を示す平面図である。
【図2】図1のI−I線断面図である。
【図3】同じく、要部分解斜視図である。
【図4】同じく、センタメンバの概略を示す斜視図である。
【図5】同じく、センタメンバの座屈状態を示す斜視図である。
【図6】従来の自動車の前部車体構造の概要を示す要部斜視図である。
【図7】同じく、従来の自動車の前部車体構造の概要を示す要部斜視図である。
【図8】図7のII−II線断面図である。
【符号の説明】
1 前部車体構造
2 エンジンルーム
3 車室
4 トーボード
12 フロントサイドフレーム(サイドフレーム)
21 フロントクロスメンバ
31 サスペンションクロスメンバ
41 センタメンバ
41a 前端
41b 後端
41A アッパメンバ
41B ロアメンバ
42 前部形成部
43 後部形成部
44 中間形成部
45 前部脆弱部
46 くびれ部
47 後部脆弱部
48 脆弱部
50 パワーユニット揺動規制部
52 係止ピン
61 パワーユニット
65 係止環
P 衝撃荷重

Claims (2)

  1. 車体前後方向に沿って延在する左右のサイドフレーム(12)間にフロントクロスメンバ(21)及びサスペンションクロスメンバ(31)が架設され、前端が上記フロントクロスメンバ(21)の車幅方向略中央部に結合されると共に後端が上記サスペンションクロスメンバ(31)の車幅方向略中央部に結合されたセンタメンバ(41)を有する自動車の前部車体構造において、
    上記センタメンバ(41)は、
    上記フロントクロスメンバ(21)に前端が結合され該前端に前方からの衝撃荷重を面で受け止める前面部(41a)が形成されるとともに該前面部(41a)の近傍が開断面形状に形成されて脆弱部(45)が形成された前部形成部(42)と、
    上記サスペンションクロスメンバ(31)に後端が結合された車体前後方向に延在する閉断面形状の後部形成部(43)と
    上記前部形成部(42)の後端と上記後部形成部(43)の前端とを車体前後方向に連続形成する閉断面形状でかつくびれ部(46)を備えた脆弱部(48)が形成された中間形成部(44)と、を備えた、
    ことを特徴とする自動車の前部車体構造。
  2. 上記前部形成部(42)は、
    上記フロントクロスメンバ(21)から略水平で後方に延在し、
    上記後部形成部(43)は、
    上記サスペンションクロスメンバ(31)から略水平で前方に延在し、
    上記中間形成部(44)は、
    車体後方に移行するに従って次第に下降するように上記前部形成部(42)及び上記後部形成部(43)の軸線方向に対して傾斜して前部形成部(42)の後端と後部形成部(43)の前端とを滑らかに連結することを特徴とする請求項1に記載の自動車の前部車体構造。
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