JP4244739B2 - Tftアレイ基板の製造方法 - Google Patents

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本発明は、TFTアレイ基板の製造方法及びTFTアレイ基板製造における感光材の塗布条件調整方法に係り、さらに詳しくは、液晶ディスプレイなどを構成するTFTアレイ基板の製造における写真製版工程で塗布される感光材の膜厚のばらつきを制御するための感光材塗布条件調整方法に関する。
一般に、液晶ディスプレイなどに用いられるTFTアレイ基板は、様々な工程を経て製造される。すなわち、基板の主面を洗浄する洗浄工程、基板の主面上に金属膜などを形成する成膜工程、感光材(フォトレジスト)を塗布して露光現像する写真製版工程、金属膜などをエッチングして配線パターンを形成するエッチング工程及び残った感光材を剥離する剥離工程などの工程が繰り返される。この様なTFTアレイ基板の製造にあたっては、工程数が多いとイニシャルコスト及びランニングコストがかさむので、プロセスの簡素化によるコストダウンが求められていた。
そこで、TFTアレイ基板の製造における生産性を向上させるために、写真製版工程の回数(マスク枚数)を低減する方法が従来から提案されている(例えば、特許文献1)。この方法では、チャネル部をハーフトーン露光することにより、TFTチャネルがパターニングされる。ハーフトーン露光とは、フォトマスク上の遮光膜の有無により露光光を透過または遮断するという通常の露光とは異なり、透過部及び遮断部に加えてそれらの中間部、すなわち、半透過性の部分を設けて露光する方法である。
図12は、成膜後の基板における要部断面の一例を示した図である。ボトムゲート型のTFTアレイ基板の場合、まず、ガラス基板などの絶縁性基板6上に導電性の金属膜がスパッタリングにより形成され、写真製版、エッチング及び感光材の剥離によりゲートライン2がパターニングされる。次に、基板を洗浄し、プラズマCVD(Chemical Vapour Deposition)により絶縁膜10、半導体膜9a及び8aを順次に形成した後、金属膜4aがスパッタリングにより形成される。この金属膜4aの成膜後の状態を示したのが図12(a)であり、図中のBは画素電極部、Cはチャネル部をそれぞれ表している。この様な成膜工程の後、感光材Eが塗布されて写真製版が行われる。図12(b)は感光材Eの塗布後の状態を示している。感光材Eは、スピンコーターなどを用いて塗布される。
図13は、ハーフトーン露光による写真製版後の基板における要部断面の一例を示した状態遷移図である。感光材Eの塗布後、基板は加熱処理(プリベーク)され、感光材Eに含まれる溶剤を蒸発させる。そして、フォトマスクを介してハーフトーン露光し、現像処理を行って不要な感光材Eを除去した後、加熱処理(ポストベーク)で感光材Eを焼きしめた状態を示したのが図13(a)である。図中のE1は半透過部、E2は遮断部、E3は透過部をそれぞれ表している。このハーフトーン露光において、感光材Eは、露光量の違いから透過部E3と、半透過部E1とで現像液に対する溶解性に差が生じる。このため、現像後に感光材Eの半透過部E1は、膜厚が薄い層として基板上に残る。
現像後、金属膜4aをウエットエッチングすることによりソース・ドレイン電極及び画素電極が形成され、さらに、半導体膜8a及び9aをドライエッチングすることにより、トランジスタ領域が一括パターニングされる。このときの状態を示したのが図13(b)である。次に、酸素アッシングにより半透過部E1の感光材Eが除去され(図13(c))、金属膜4aのウエットエッチングの後、半導体膜8aをドライエッチングし(図13(d))、ウエット処理により感光材Eを剥離すると、TFTが完成する(図13(e))。チャネル部Cには、TFTチャネル13が形成されている。
上述したハーフトーン露光による写真製版工程では、基板上に塗布される感光材Eの膜厚、特に、チャネル部Cに形成される半透過部E1の膜厚を基板間で均一に制御することが重要である。基板間で感光材Eの膜厚に差が生じると、半透過部E1の膜厚にも差が生じる。半透過部E1の膜厚が厚すぎる場合、酸素アッシングによる半透過部E1における感光材Eの除去の際に、感光材Eの半透過膜E1の膜厚が厚すぎるために、チャネル部Cがウエットエッチングされず、感光材Eを剥離後、金属膜がチャネル部Cに残り、TFTのチャネル部が形成されない。一方、半透過部E1の膜厚が薄すぎる場合には、現像後のエッチングにより半透過部E1の感光材Eが除去され、半透過部E1の一部がエッチングされてしまい、TFTチャネル13が正しく形成されない。しかし、金属膜などの膜厚の不均一により、画素電極部Bに対するチャネル部Cの高さが基板間で異なる場合があり、この様な場合には、基板上に塗布される感光材Eの膜厚がチャネル部Cにおいて異なるため、露光現像後における半透過部E1の膜厚を基板間で均一にすることは容易ではなかった。
図14は、チャネル部の高さが異なる基板間で感光材の膜厚を比較して示した従来図である。通常、画素電極部Bに対するチャネル部Cの高さが異なると、チャネル部Cに塗布された感光材Eの膜厚も異なる。例えば、画素電極部Bに対するチャネル部Cの高さD1が相対的に低い場合、塗布された感光材Eのチャネル部Cにおける膜厚G3は厚くなり、露光現像後の半透過部E1の膜厚F3も厚くなる(図14(a))。一方、画素電極部Bに対するチャネル部Cの高さD2が高い(D2>D1)場合には、感光材Eのチャネル部Cにおける膜厚G4が薄くなり、露光現像後の半透過部E1の膜厚F4も薄く(F4<F3)なる(図14(b))。
ハーフトーン露光による写真製版工程において感光材の膜厚を制御する従来例としては、特許文献2に記載のものがある。この特許文献2に記載のTFTアレイ基板製造方法は、下地膜の有無によって、半透過部における感光材の膜厚に差が生じることを防止するものである。すなわち、画素電極部及びチャネル部間で膜厚が異なる感光材をフォトマスクの透過率を異ならせることにより、露光現像後の半透過部における感光材の膜厚を画素電極部及びチャネル部間で均一にするものである。従って、チャネル部の高さに応じてチャネル部に塗布される感光材の膜厚を制御するものではなく、ハーフトーン露光における半透過部の膜厚が基板間でばらつくのを防止することができるものではない。
特開2001−339072号公報 特開2002−141512号公報 特開平9−326344号公報
解決しようとする問題点は、ハーフトーン露光においてチャネル部に形成される半透過部の膜厚が基板間で均一でないと、半透過部の膜厚が厚すぎたり、薄すぎたりし、TFTアレイ基板が正しく形成されない点である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、生産性を向上させたTFTアレイ基板の製造方法及びTFTアレイ基板製造における感光材の塗布条件調整方法を提供することを目的としている。特に、ハーフトーン露光においてチャネル部に形成される半透過部の膜厚が基板間でばらつくのを抑制することができる感光材塗布条件調整方法を提供することを目的としている。
本発明によるTFTアレイ基板の製造方法は、画素電極部及びチャネル部が形成された絶縁性基板において、画素電極部に対するチャネル部の高さを測定する高さ測定ステップと、この高さの測定結果から感光材の塗布条件を定める塗布条件決定ステップと、この塗布条件に基づいて上記画素電極部及びチャネル部が形成された絶縁性基板に感光材を塗布する感光材塗布ステップにより構成される。上記塗布条件決定ステップは、感光材膜厚を塗布条件に対応づけた感光剤膜厚の塗布特性テーブル、及び、感光材塗布前の画素電極部に対するチャネル部の高さを露光現像処理後の感光材膜厚に対応づけた感光体膜厚の高さ特性テーブルに基づいて、塗布条件を定めるステップである。
この様な構成によれば、チャネル部の高さから感光材の塗布条件を決定することができるので、画素電極部に対するチャネル部の高さを測定することにより、チャネル部に塗布される感光材の膜厚を制御することができる。すなわち、感光材の異なる塗布条件に対応付けて感光材膜厚が記録された塗布特性テーブルと、チャネル部の高さごとに露光現像後のチャネル部における感光材膜厚が記録された高さ特性テーブルが予め用意してあれば、絶縁性基板上のチャネル部の高さを測定することによって、感光材の塗布条件を決定することができるので、チャネル部における感光材の膜厚、特に、ハーフトーン露光後の膜厚を所望の膜厚に制御することができる。
本発明によるTFTアレイ基板の製造方法は、上記構成に加え、画素電極部及びチャネル部からなる配線パターンと同一パターンの擬似パターンを当該画素電極部及びチャネル部が設けられる絶縁性基板上に形成する擬似パターン形成ステップを有し、上記塗布条件調整ステップにおいて、上記擬似パターンにおける画素電極部に対するチャネル部の高さが測定されるように構成される。
この様な構成によれば、チャネル部の高さの測定において配線パターンの代わりに擬似パターンにおける画素電極部に対するチャネル部の高さが測定されるので、チャネル部の高さの測定において配線パターンに損傷が生じるのを防止することができる。
本発明によるTFTアレイ基板製造における感光材の塗布条件調整方法は、絶縁性基板上に塗布された感光材の膜厚を感光材の塗布条件を異ならせて測定し、感光材膜厚の塗布特性を求める塗布特性測定ステップと、絶縁性基板上に画素電極部及びチャネル部を形成し、感光材が塗布される前の絶縁性基板における画素電極部に対するチャネル部の高さごとに、露光現像後のチャネル部における感光材膜厚を測定して感光材膜厚の高さ特性を求める高さ特性測定ステップと、画素電極部及びチャネル部を形成した絶縁性基板において、画素電極部に対するチャネル部の高さを測定し、この高さの測定結果から上記塗布特性及び上記高さ特性に基づいて感光材の塗布条件を定める塗布条件調整ステップにより構成される。
本発明によるTFTアレイ基板の製造方法及びTFTアレイ基板製造における感光材の塗布条件調整方法によれば、チャネル部の高さから感光材の塗布条件を決定することができるので、画素電極部に対するチャネル部の高さを測定することにより、チャネル部に塗布される感光材の膜厚を制御することができる。特に、ハーフトーン露光においてチャネル部に形成される半透過部の膜厚を基板間で均一にすることができるので、生産性を向上させることができる。
実施の形態1.
図1は、TFTアレイ基板の主面における要部の一構成例を示した平面図である。このTFTアレイ基板は、アクティブマトリクス型液晶ディスプレイを構成する半導体基板であり、基板の主面上には、多数の画素がマトリクス状に配置されている。基板上には、画素ごとに画素電極1、ドレイン電極4及びソース電極3がそれぞれ設けられている。各ソース電極3は、ソースライン5に接続され、ソースライン5に直交してゲートライン2が設けられている。
図2は、図1のA−Aにおける断面図である。ガラス基板などの絶縁性基板6上には、スパッタリングにより形成されたゲートライン2がパターニングされている。また、プラズマCVD(Chemical Vapour Deposition)により形成された絶縁膜10、半導体層9及び8と、スパッタリングにより形成されたソース電極3及びドレイン電極4がパターニングされている。画素電極1は、パッシベーション絶縁膜7に設けられたコンタクトホールを介してドレイン電極4と接続している。画素電極部Bに対するチャネル部Cの高さは、ゲートライン2、絶縁膜10、半導体層9及び8、並びに、ソース・ドレイン電極の膜厚における不均一により、基板間で異なっている場合がある。本実施の形態では、この様なチャネル部Cの高さを測定することにより、感光材の塗布条件を決定し、チャネル部Cに塗布された感光材(ポジ型フォトレジスト)の膜厚が基板間でばらつくのを防止している。
図3は、本発明の実施の形態1によるTFTアレイ基板の製造方法における写真製版工程前のTFTアレイ基板における要部断面の一例を示した図である。絶縁性基板6上には、ゲートライン2、絶縁膜10、半導体膜9a及び8a、並びに、金属膜4aがそれぞれ成膜されてチャネル部Cが形成されている。このチャネル部Cの画素電極部Bに対する高さDが感光材の塗布条件の決定に際して測定される。例えば、チャネル部Cにおける基板全体の厚みと、画素電極部Bにおける基板全体の厚みをそれぞれ測定し、測定値の差、すなわち、高低差から高さDを求めることができる。この様なチャネル部Cの高さDの測定には、光学式膜厚計または触針式膜厚計を用いることができる。高さDとしては、250nm程度であり、基板間で10%程度の変動がある。
図4は、本発明の実施の形態1によるTFTアレイ基板の製造方法における写真製版工程後のTFTアレイ基板における要部断面の一例を示した図である。ハーフトーン露光して現像後、加熱処理(ポストベーク)により感光材Eは焼きしめられる。このときの半透過部E1における感光材Eの膜厚Fが、チャネル部Cの高さDを測定することによって基板間でばらつくのが防止される。膜厚Fとしては、400〜500±100nm程度である。
図5は、本発明の実施の形態1によるTFTアレイ基板の製造方法におけるチャネル部の高さの測定点の一例を示した平面図である。このTFTアレイ基板11上には、多数の画素からなる2つのパネル部12が形成されている。各画素の配線パターンにおける画素電極部Bに対するチャネル部Cの高さDは、パネル部12内の測定点A1〜A5について測定される。これらの測定点A1〜A5は、高さDの測定が容易であるように各パネル部12の端部に配置されている。また、TFTアレイ基板11の主面全体についての高さDの平均値が正しく求められるように配置されている。ここでは、各測定点A1〜A5において測定された高さDの平均値が求められ、この平均値を高さDの測定値とする。
図6は、本発明の実施の形態1によるTFTアレイ基板の製造方法において用いられるスピンコーターの回転数ごとの感光材膜厚の一例を示した図である。スピンコーティングにより基板上に塗布される感光材Eの膜厚fは、スピンコーターにおける単位時間当たりの回転数nの増加に伴って減少している。この様な異なる回転数nごとに測定された感光材膜厚の塗布特性は、金属膜などを形成する前の絶縁性基板、例えば、素ガラスを用いて測定される。膜厚fの測定には、例えば、光学式膜厚計が用いられる。
一方、感光材Eが塗布される前の基板における画素電極部Bに対するチャネル部Cの高さごとに、露光現像後のチャネル部Cにおける感光材Eの膜厚が測定される。つまり、チャネル部Cの高さDが異なる基板を用いて、所定の塗布条件、すなわち、所定の回転数nで感光材Eを塗布し、ハーフトーン露光による露光現像後の半透過部E1における感光材Eの膜厚Fが測定される。この様にして、異なる高さDごとに測定された感光材膜厚の高さ特性が求められる。高さD及び膜厚Fの測定には、光学式膜厚計または触針式膜厚計が用いられる。
この様な感光材膜厚の高さ特性と塗布特性を予め測定しておくことにより、これらの特性が記録されたテーブルに基づいて、チャネル部Cの高さDの測定結果から感光材Eの塗布条件、すなわち、スピンコーティングにおける回転数nを定めることができる。例えば、金属膜などの成膜後の基板において感光材Eの塗布前にチャネル部Cの高さDを測定する。そして、この高さDの測定結果から上記高さ特性に基づいて、感光材塗布後の膜厚Fを推定する。この推定値と所望の膜厚とのずれから、上記塗布特性に基づいて、回転数nが決定される。この感光材Eの塗布条件に基づいて、感光材Eを塗布することにより、チャネル部Cに塗布された感光材Eの膜厚Fが基板間でばらつくのが防止される。
図7は、本発明の実施の形態1によるTFTアレイ基板の製造方法において形成された感光材の膜厚をチャネル部の高さが異なる基板間で比較して示した図である。本実施の形態では、画素電極部Bに対するチャネル部Cの高さD1が相対的に低い場合であっても、塗布された感光材Eのチャネル部Cにおける膜厚G1が厚くならず、露光現像後の半透過部E1の膜厚F1は所望の膜厚となる(図7(a))。また、画素電極部Bに対するチャネル部Cの高さD2が高い(D2>D1)場合であっても、感光材Eのチャネル部Cにおける膜厚G2が薄くならず、露光現像後の半透過部E1の膜厚F2は所望の膜厚(F2=F1)となる(図7(b))。
図8のステップS1〜S5は、本発明の実施の形態1によるTFTアレイ基板の製造方法における塗布特性の測定動作の一例を示したフローチャートである。まず、絶縁性基板6上にスピンコーターで感光材Eを塗布する(ステップS1)。そして、塗布された感光材Eの膜厚を光学式膜厚計にて測定する(ステップS2)。次に、異なる基板を用いて同様の測定を繰り返す。このとき、スピンコーティングにおける回転数nを異ならせて感光材Eが塗布される(ステップS3,S5)。
そして、回転数nにおける所定の測定範囲が終了すると、スピンコーティングにおける単位時間当たりの異なる回転数nに対応付けて感光材Eの膜厚が記録されたテーブル、すなわち、塗布特性テーブルを作成する(ステップS4)。
図9のステップS11〜S17は、本発明の実施の形態1によるTFTアレイ基板の製造方法における高さ特性の測定動作の一例を示したフローチャートである。まず、チャネル部Cが形成された基板において、画素電極部Bに対するチャネル部Cの高さDを膜厚計にて測定する(ステップS11)。そして、この基板上に所定の塗布条件にて感光材Eを塗布する(ステップS12)。
感光材Eが塗布された基板を加熱処理し、ハーフトーン露光した後、現像処理を行う(ステップS13)。そして、再度加熱処理した後、半透過部E1における感光材Eの膜厚Fを膜厚計にて測定する(ステップS14)。次に、異なる基板を用いて同様の測定を繰り返す(ステップS15,S17)。そして、チャネル部Cの高さDにおける所定の測定範囲が終了すると、感光材Eが塗布される前の基板における画素電極部Bに対するチャネル部Cの高さDごとに、露光現像後のチャネル部Cにおける感光材Eの膜厚Fが記録されたテーブル、すなわち、高さ特性テーブルを作成する(ステップS16)。
図10のステップS21〜S24は、本発明の実施の形態1によるTFTアレイ基板の製造方法における塗布条件の調整動作の一例を示したフローチャートである。まず、画素電極部B及びチャネル部Cが形成された絶縁性基板6において、画素電極部Bに対するチャネル部Cの高さDを膜厚計にて測定する(ステップS21)。次に、この高さDの測定結果に基づいて、感光材Eの塗布特性テーブルと、高さ特性テーブルを参照し(ステップS22)、所望の膜厚を得るためにスピンコーティングにおける最適な回転数nを算出する(ステップS23)。そして、算出した回転数nに基づいて、基板上に感光材Eをスピンコーティングする(ステップS24)。
本実施の形態によれば、チャネル部Cの高さDから感光材Eの塗布条件を決定することができるので、画素電極部Bに対するチャネル部Cの高さDを測定することにより、チャネル部Cに塗布される感光材Eの膜厚を制御することができる。すなわち、感光材Eの異なる塗布条件に対応付けて記録された感光材膜厚の塗布特性テーブルと、チャネル部Cの高さDごとに露光現像後のチャネル部Cにおける感光材Eの膜厚Fが記録された高さ特性テーブルが予め用意してあれば、基板上のチャネル部Cの高さDを測定することによって、感光材Eの塗布条件、すなわち、スピンコーティングにおける回転数nを決定することができ、チャネル部Cにおける感光材Eの膜厚Fを所望の膜厚に制御することができる。
なお、本実施の形態では、感光材Eの塗布条件としてスピンコーティングにおける単位時間当たりの回転数nに着目し、異なる回転数nに対応付けて感光材Eの膜厚が記録されたテーブルが用いられる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、感光材Eの塗布条件として、スピンコーティングにおける塗布時間に着目し、異なる塗布時間に対応付けて感光材Eの膜厚が記録されたテーブルを用いるものであっても良い。この様な構成によっても、基板上のチャネル部Cの高さDを測定することによって、感光材Eの塗布条件、すなわち、スピンコーティングにおける塗布時間を決定することができ、チャネル部Cにおける感光材Eの膜厚Fを所望の膜厚に制御することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、チャネル部Cの高さDをTFTアレイ基板11上のパネル部12内の測定点A1〜A5にて測定する場合の例について説明した。これに対して、本実施の形態では、配線パターンと同一パターンの擬似パターンについて高さを測定する場合について説明する。
図11は、本発明の実施の形態2によるTFTアレイ基板の製造方法におけるチャネル部の高さの測定点の一例を示した平面図である。このTFTアレイ基板11上には、パネル部12外に擬似パターンA6〜A8が形成されている。各擬似パターンA6〜A8は、パネル部12内の配線パターンと同一パターンからなり、これらの擬似パターンA6〜A8における画素電極部Bに対するチャネル部Cの高さDが測定される。擬似パターンA6〜A8は、TFTアレイ基板11の主面全体についての高さDの平均値が正しく求められるように配置されている。
触針式膜厚計などでチャネル部Cの高さDを測定すると、配線パターンが損傷を受ける場合がある。本実施の形態によれば、擬似パターンA6〜A8について測定が行われるので、この様な配線パターンの損傷を防止することができる。
TFTアレイ基板の主面における要部の一構成例を示した平面図である。 図1のA−Aにおける断面図である。 本発明の実施の形態1によるTFTアレイ基板の製造方法における写真製版工程前のTFTアレイ基板における要部断面の一例を示した図である。 本発明の実施の形態1によるTFTアレイ基板の製造方法における写真製版工程後のTFTアレイ基板における要部断面の一例を示した図である。 本発明の実施の形態1によるTFTアレイ基板の製造方法におけるチャネル部の高さの測定点の一例を示した平面図である。 本発明の実施の形態1によるTFTアレイ基板の製造方法において用いられるスピンコーターの回転数ごとの感光材膜厚の一例を示した図である。 本発明の実施の形態1によるTFTアレイ基板の製造方法において形成された感光材の膜厚をチャネル部の高さが異なる基板間で比較して示した図である。 本発明の実施の形態1によるTFTアレイ基板の製造方法における塗布特性の測定動作の一例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態1によるTFTアレイ基板の製造方法における高さ特性の測定動作の一例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態1によるTFTアレイ基板の製造方法における塗布条件の調整動作の一例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2によるTFTアレイ基板の製造方法におけるチャネル部の高さの測定点の一例を示した平面図である。 成膜後の基板における要部断面の一例を示した図である。 ハーフトーン露光による写真製版後の基板における要部断面の一例を示した状態遷移図である。 チャネル部の高さが異なる基板間で感光材の膜厚を比較して示した従来図である。
符号の説明
1 画素電極
2 ゲートライン
3 ソース電極
4 ドレイン電極
4a 金属膜
5 ソースライン
6 絶縁性基板
7 パッシベーション絶縁膜
8,9 半導体層
8a,9a 半導体膜
10 絶縁膜
11 TFTアレイ基板
12 パネル部
A1〜A5 測定点
A6〜A8 擬似パターン
B 画素電極部
C チャネル部
E 感光材
E1 半透過部
E2 遮断部

Claims (3)

  1. 画素電極部及びチャネル部が形成された絶縁性基板において、
    感光材塗布前に画素電極部に対するチャネル部の高さを測定する高さ測定ステップと、
    この高さの測定結果から感光材の塗布条件を定める塗布条件決定ステップと、
    この塗布条件に基づいて上記画素電極部及びチャネル部が形成された絶縁性基板に感光材を塗布する感光材塗布ステップと、
    上記チャネル部をハーフトーン露光した後に現像を行うハーフトーン露光現像処理ステップと、からなり、
    上記塗布条件決定ステップは、
    感光材塗布前の画素電極部に対するチャネル部の高さをハーフトーン露光現像処理後のチャネル部における感光材膜厚に対応づけた感光膜厚の高さ特性テーブル、及び、感光材膜厚を塗布条件に対応づけた感光材膜厚の塗布特性テーブルに基づいて、塗布条件を定めるステップでり、
    上記高さ特性テーブルは、感光材が塗布される前の画素電極部に対するチャネル部の高さごとに、ハーフトーン露光現像後のチャネル部における感光材膜厚を測定することを異なる基板を用いて繰り返すことにより作成されたものであることを特徴とするTFTアレイ基板の製造方法。
  2. 上記塗布特性テーブルは、感光材がスピンコーティングにより塗布され、このスピンコーティングにおける単位時間当たりの異なる回転数に対応付けて感光材膜厚が記録されたテーブルであることを特徴とする請求項1に記載のTFTアレイ基板の製造方法。
  3. 画素電極部及びチャネル部からなる配線パターンと同一パターンの擬似パターンを当該画素電極部及びチャネル部が設けられる絶縁性基板上に形成する擬似パターン形成ステップを有し、
    上記塗布条件決定ステップにおいて、上記擬似パターンにおける画素電極部に対するチャネル部の高さが測定されることを特徴とする請求項1に記載のTFTアレイ基板の製造方法。
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WO2009031259A1 (ja) * 2007-09-03 2009-03-12 Sharp Kabushiki Kaisha 薄膜トランジスタ基板の製造方法、製造プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体

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