JP4244156B2 - 投影露光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投影露光装置に関し、詳しくは、空間光変調された2次元パターンの像を像側テレセントリックな結像光学系を通して感光材料上に投影し露光する投影露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、入射された光を空間光変調する空間光変調手段用い、この空間光変調手段で空間変調した2次元パターンを感光材料上に投影してこの感光材料を露光する投影露光装置が知られている。また、上記空間光変調手段として、傾斜角度変更可能なマイクロミラーを2次元状に多数配列(例えば1024×756)したデジタル・マイクロミラー・デバイス(以後、DMDという)を用いた投影露光装置も知られている(例えば特許文献1)。なお、上記デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)としては、例えば、米国TI社(Texas Instruments社)が開発したものが知られており、このDMDを用いた動画用プロジェクタ等が製品化されている。
【0003】
上記DMDを用いた投影露光装置は、DMDの各マイクロミラーの像を感光材料上に結像させるための結像レンズを備え、この結像レンズは露光用の光の照射を受けた各マイクロミラー中の所定角度に傾斜したマイクロミラーで反射され上記結像レンズに向けて伝播する光のみを感光材料上に結像し、これにより、上記DMDで空間光変調された2次元パターンを感光材料上に投影してこの感光材料を露光するものである。すなわち、この投影露光装置は、上記感光材料上に投影される2次元パターンを形成する各画素が各マイクロミラーに対応するようにして露光を行なうものである。
【0004】
また、上記投影露光装置を用いて、感光材料上、例えばフォトレジストが積層された基板上に回路パターンを露光する試みも行なわれており、基板上に回路パターンを正確な倍率で結像できるように、すなわち回路パターンが所定の大きさから変化したり歪んだりすることなく基板上に結像されるように、この投影露光装置の結像光学系として像側にテレセントリックな結像光学系を用いる方式も検討されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−305663号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記回路パターンを露光する際に、結像光学系による回路パターンの結像位置と基板上のフォトレジスト層の位置とを一致させるピント合わせが必要となり、このピント合わせを結像光学系を構成するレンズ間の空気間隔の調整等によって行なうことが考えられるが、回路パターンの像の大きさを変化させたり、歪ませたりすることなく結像光学系を構成するレンズ間の空気間隔を変更することが難しいので、結像光学系と基板との間隔を調整することにより上記ピント合わせを行ないたいという要求がある。
【0007】
しかしながら、例えば、液晶表示用基板やプラズマディスプレイ用基板等の大きな基板に露光を行なう場合には、露光対象となる基板の大型化に伴い結像光学系等も大型化し、ピント合わせのための結像光学系と基板との間隔の変更が難しくなる。また、例えば、露光対象となる基板を搬送しつつ基板中の部分領域を順次個別に露光して露光領域の全体を露光するような場合には、基板を搬送する毎に、基板の形状の反り(例えば100μmの形状の反り)等によって生じるピントのずれを素早く補正することが求められ、ピントを調節する際の結像光学系と基板との間隔の変更が難しくなるという問題もある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、空間変調された2次元パターンを感光材料上に投影する際のピント合わせをより容易に、かつより短時間に行なうことができる投影露光装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の投影露光装置は、光源から発せられた光を空間光変調して2次元パターンを形成する空間光変調手段と、この空間光変調された2次元パターンを感光材料上に結像させる像側テレセントリックな結像光学系とを備え、2次元パターンを感光材料上に投影し露光する投影露光装置であって、感光材料と前記結像光学系との間に配置され、該感光材料と結像光学系との間の空気間隔を変更して前記2次元パターンを結像させる際のピントを調節する空気間隔調節手段を備えていることを特徴とするものである。
【0010】
本発明の第2の投影露光装置は、入射された光を所定の制御信号に応じて変調する画素部を2次元状に多数配列してなり、前記多数の画素部により前記光を空間光変調する空間光変調手段と、この空間光変調手段で空間光変調された光の2次元パターンを結像させる第1結像光学系と、この第1結像光学系により結像される前記2次元パターンの結像面近傍に配設された、前記第1結像光学系を通過した前記各画素部に対応する各光をそれぞれ通す個別のマイクロレンズを2次元状に配置してなるマイクロレンズアレイと、このマイクロレンズアレイを通った各光それぞれを感光材料上に結像させる像側テレセントリックな第2結像光学系とを備え、前記2次元パターンを感光材料上に投影してこの感光材料に前記2次元パターンを露光する投影露光装置であって、前記感光材料と前記第2結像光学系との間に配置され、該感光材料と第2結像光学系との間の空気間隔を変更して前記2次元パターンを結像させる際のピントを調節する空気間隔調節手段を備えていることを特徴とするものである。
【0011】
本発明の第3の投影露光装置は、入射された光を所定の制御信号に応じて変調する画素部を2次元状に多数配列してなり、前記多数の画素部により前記光を空間光変調する空間光変調手段と、この空間光変調手段で空間光変調された光の2次元パターンを結像させる第1結像光学系と、この第1結像光学系により結像される前記2次元パターンの結像面近傍に配設された、前記第1結像光学系を通過した前記各画素部に対応する各光をそれぞれ通す個別のマイクロレンズを2次元状に配置してなるマイクロレンズアレイと、このマイクロレンズアレイを通った各光それぞれを感光材料上に結像させる像側テレセントリックな第2結像光学系とを備え前記2次元パターンを感光材料上に投影してこの感光材料に前記2次元パターンを露光する投影露光装置であって、前記第2結像光学系と前記マイクロレンズアレイとの間に配置され、該第2結像光学系とマイクロレンズアレイとの間の空気間隔を変更して前記2次元パターンを結像させる際のピントを調節する空気間隔調節手段を備えていることを特徴とするものである。
【0012】
前記空気間隔調節手段は、くさび型プリズムペアを有するものとすることができ、感光材料上に結像される2次元パターンの結像領域の最小幅方向へ、前記くさび型プリズムペアを構成する各くさび型プリズムの互いの位置を相対的に移動させてピントを調節するのとすることができる。
【0013】
前記空間光変調手段は、DMDとしたり、あるいは2次元パターンがガラス板上に描かれたマスク等とすることができる。
【0014】
前記DMDは、このDMDを構成する2次元状に配列された多数の画素部のうちの1部分のみを使用して前記空間光変調を行なうものとすることができる。
【0015】
前記像側テレセントリックな結像光学系とは、像側にテレセントリックな光路を形成する結像光学系を意味するものである。
【0016】
前記2次元パターンは、表示用の画像、あるいは電気配線の回路パターン等を示すものとすることができる。
【0017】
前記くさび型プリズムペアは、例えば、透明な平行平板を、この平行平板の平行平面に対して斜めに傾く平面で切断して得られる1対のくさび型プリズムで構成することができる。このような場合には、くさび型プリズムペアは、2つのくさび型プリズムの組み合わせにより平行平面板を形成することができるので、各くさび型プリズムの互いの位置を、相対的に1方向に移動させることにより、上記一対のくさび型プリズムの組み合わせにより形成される平行平面板の厚さを変更することができ、これにより感光材料と結像光学系との間の空気間隔を変更することができる。
【0018】
前記感光材料は、2次元状の回路パターンを形成するためのフォトレジストが塗布されたプリント基板作成用の基板としたり、あるいは2次元状の回路パターンを形成するためのフォトレジストが塗布された液晶表示基板作成用の基板やプラズマディスプレイ基板作成用の基板とすることができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明の第1の投影露光装置は、感光材料と結像光学系との間の空気間隔を変更して、空間光変調された2次元パターンを結像させる際のピントを調節する空気間隔調節手段を備えているので、より容易に、かつより短時間で結像光学系と感光材料との間の空気間隔を変更しピント合わせを行なうことができる。すなわち、空気間隔調節手段による上記空気間隔の調節機能を、結像光学系の結像機能や感光材料を支持し搬送する機能等と切り離すことができるので、従来に比して空気間隔の調節機構をより簡素化することができ、2次元パターンを感光材料上に投影する際のピント合わせをより容易に、かつより短時間で行なうことができる。
【0020】
本発明の第2および第3の投影露光装置は、空間光変調手段で空間光変調された光の2次元パターンを結像させる第1結像光学系と、この第1結像光学系により結像される2次元パターンの結像面近傍に配設されたマイクロレンズアレイと、上記マイクロレンズアレイを通った各光それぞれを感光材料上に結像させる像側テレセントリックな第2結像光学系とを備え、空気間隔調節手段を、感光材料と第2結像光学系との間、あるいは、第2結像光学系とマイクロレンズアレイとの間に備えるようにしたので、より容易に、かつより短時間で上記感光材料上に結像される各光のピント合わせを行なうことができる。すなわち、空気間隔調節手段による上記空気間隔の調節機能を、第1結像光学系の結像機能や第2結像光学系の結像機能、あるいは感光材料を支持し搬送する機能等と切り離すことができるので、従来に比して空気間隔の調節機構をより簡素化することができ、2次元パターンを感光材料上に投影する際のピント合わせをより容易に、かつより短時間で行なうことができる。
【0021】
また、空気間隔調節手段を、くさび型プリズムペアを有するものとし、感光材料上に結像される2次元パターンの結像領域の最小幅方向へ、上記くさび型プリズムペアを構成する各くさび型プリズムの互いの位置を相対的に移動させてピント調節を行なうようにすれば、ピントを調節する際の各くさび型プリズムの上記相対的な移動量をより少なくすることができ、空気間隔の調節機構をより簡素化することができる。また、空間光変調手段をDMDとし、このDMDを構成する2次元状に配列された多数の画素部のうちの1部分のみを使用して空間光変調を行なうものとすれば、上記ピントを調節する際の各くさび型プリズムの相対的な移動量をより少なくすることができ、上記空気間隔の調節をより早く、より容易に実施することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の投影露光装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は本発明の投影露光装置に搭載される露光ヘッドの概略構成を展開して示す概念図、図2は上記露光ヘッド中を伝播する光束の光路に沿ってこの露光ヘッドを構成する光学要素を示す側面図、図3はDMDの概略構成を示す斜視図である。
【0023】
本発明の実施の形態による投影露光装置は、光源である光源ユニット60から発せられDMD照射光学系70を通して入射された光を所定の制御信号に応じて変調する画素部であるマイクロミラー81を2次元状に多数配列してなり、上記多数のマイクロミラー81により上記光を空間光変調する空間光変調手段であるDMD80と、DMD80で空間光変調された2次元パターンを感光材料150上に結像させる像側テレセントリックな結像光学系である、光学系50に含まれる第2結像光学系52と感光材料150との間に配置され、感光材料150と第2結像光学系52との間の空気間隔を変更して上記2次元パターンを結像させる際のピントを調節するくさび型プリズムペア540を有する空気間隔調節部54を備え、上記2次元パターンを感光材料150上に投影してこの感光材料150に上記2次元パターンを露光するものである。
【0024】
なお、上記光源ユニット60、DMD照射光学系70、DMD80、第2結像光学系52を含む光学系50、および空気間隔調節部54等は後述する露光ヘッド166を構成する光学要素となるものである。上記2次元パターンは、例えば回路パターン等とすることができ、感光材料150の露光面の大きさは例えば500mm×600mmであり、この感光材料150は、2次元状の回路パターンを形成するためのフォトレジストが塗布されたプリント基板作成用の基板としたり、あるいは回路パターンを形成するためのフォトレジストが塗布された液晶表示用基板やプラズマディスプレイ用基板作成用の基板とすることができる。
【0025】
以下、上記像側テレセントリックな第2結像光学系52等を含む光学系50について説明する。
【0026】
<光学系50>
上記図2に示すように、露光ヘッド166を構成する光学要素である光学系50は、上記空間光変調された2次元パターンを一旦結像する第1結像光学系51と、第1結像光学系51で結像された上記2次元パターンをリレーして感光材料150上に結像させる像側テレセントリックな第2結像光学系52と、第1結像光学系51と第2結像光学系52との間に配置されるマイクロレンズアレイ55およびアパーチャアレイ59等とから構成されている。
【0027】
上記マイクロレンズアレイ55は、DMD80で反射され第1結像光学系51を通った各光束それぞれを個別に通すようにDMD80の各マイクロミラー81(図3参照)に対応して2次元状に配置された多数のマイクロレンズ55aからなるものである。またアパーチャアレイ59は、上記各マイクロレンズ55aを通った各光束それぞれを個別に通すように各マイクロレンズ55aに対応して配置された多数のアパーチャ59aを有するものである。
【0028】
上記構成において、DMD80の各マイクロミラー81で反射した光によるこのマイクロミラー81の像は、第1結像光学系51により3倍に拡大されて結像される。ここで、各マイクロミラー81で反射され第1結像光学系51を通った上記各マイクロミラー81に対応する各光束Laは、第1結像光学系51による結像位置の近傍に配されたマイクロレンズアレイ55の各マイクロレンズ55aによって個別に集光され、この個別に集光された光束がアパーチャ59aを通過して結像される。マイクロレンズアレイ55およびアパーチャ59を通って結像された上記各マイクロミラー81の像は、第2結像光学系52によりさらに1.67倍に拡大され、空気間隔調節部54のくさび型プリズムペア540通って感光材料150上に結像され、これにより、DMD80の各マイクロミラーの像が、最終的に5倍(=3×1.67)に拡大されて感光材料150上に投影される。
【0029】
すなわち、第2結像光学系52を通った各マイクロミラー81に対応する光束は像側テレセントリックな各光束Lbとなり、各光束Lbは空気間隔調節部54による空気間隔の調節により感光材料150上に正確にピントが合うように調節されてこの感光材料150上に投影される。
【0030】
ここで、2次元パターンの像を形成する各画素、すなわち各マイクロミラー81で反射され第1結像光学系51および各マイクロレンズ55aを通った光束Laに上記各光学要素の収差等による太りがあっても、アパーチャ59aによって、第1結像光学系51により結像される各マイクロミラー81に対応する光束Laのスポットサイズが一定の大きさになるようにこの光束Laを整形することができる。また、各マイクロミラー81で反射された各マイクロミラー81に対応する光束Laを、各マイクロミラー81に対応して設けられたアパーチャ59aを通過させることにより、各マイクロミラー(各画素)間でのクロストークを防止することができ、露光を行なう際の各マイクロミラーによるオン・オフの消光比を高めることができる。
【0031】
なお、マイクロミラーを上記所定角度に傾斜させてこのマイクロミラーで反射した光を光学系50の第1結像光学系51に向けて伝播させる状態がマイクロミラーのオン状態であり、マイクロミラーを上記所定角度とは異なる角度に傾斜させてこのマイクロミラーで反射した光を上記第1結像光学系51に向かう光路から外して伝播させる状態がマイクロミラーのオフ状態であり、上記オン状態のマイクロミラーで反射した光が感光材料150上に結像されこの感光材料150を露光する。すなわち、各マイクロミラーは、マイクロミラーの傾斜角度を変更することにより入射された光を変調し、DMDは、所定の制御信号に応じて各マイクロミラーの傾斜角度を変更することにより入射された光を空間光変調する。
【0032】
以下、上記空気間隔調節部54について図4および図5を参照して詳しく説明する。図4は空気間隔調節部の構成を示す側面図、図5はプリズムペアを示す斜視図である。
【0033】
<空気間隔調節部54>
空気間隔調節部54は、上記くさび型プリズムペア540を構成するくさび型プリズム540Aおよびくさび型プリズム540Bと、くさび型プリズム540Aをマウントするベースプリズムホルダ541Aと、ベースプリズムホルダ541Aにマウントされたくさび型プリズム540Aを間に挟むベースプリズムホルダ541Aの両端に配設されたスライドベース542Aとを備え、さらに、上記くさび型プリズム540B、このくさび型プリズム540Bをマウントするプリズムホルダ541B、およびプリズムホルダ541Bにマウントされたくさび型プリズム540Bを間に挟むプリズムホルダ541Bの両端に配設され、上記スライドベース542A上を移動するスライダ542Bからなるスライド部545と、スライド部545を移動させるベースプリズムホルダ541Aに配設された駆動部546とを備えている。
【0034】
ここで、くさび型プリズムペアは、図5に示すように、例えば、ガラスやアクリル等の透明材料からなる平行平板をこの平行平板の平行平面H11、H22に対して斜めに傾く平面Hkで切断して得られる1対のくさび型プリズムA,Bそれぞれを、上記一対のくさび型プリズムとして使用することができる。ここでは、上記くさび型プリズム540A、くさび型プリズム540Bは屈折率1,51のガラスで形成されたものとする。
【0035】
なお、くさび型プリズム540Aとくさび型プリズム540Bとの組み合わせにより厚さt(例えば、10μm)の空気層550を介して平行平面板が形成されるように、くさび型プリズム540Aおよびくさび型プリズム540Bがそれぞれベースプリズムホルダ541Aおよびプリズムホルダ541Bにマウントされている。また、スライドベース542Aとスライダ542Bとの組合せによってリニアスライドが構成され、駆動部546が、くさび型プリズム540Aとくさび型プリズム540Bの互いの位置を空気層の厚さtが変化しないようにスライド部545を1方向(図中矢印U方向)に相対的に移動させる。このスライド部545の移動により一対のくさび型プリズム540A、540Bの組み合わせによって形成される平行平面板の実質的な厚さ(上記のように形成された平行平面板の厚さから空気層の厚さtを除いた厚さ)を変更し、これにより感光材料150と第2結像光学系52との間の空気間隔の調節を行なう。ここで、平行平面板の実質的な厚さに平行平面版の屈折率を乗じた値が、平行平面板が示す空気間隔、すなわち平行平面板の厚さを空気の厚さに換算した値となる。
【0036】
くさび型プリズム540Aにおける傾斜面H1に対する上記平行平面板の平行平面となる平面H2の角度は5度であり、くさび型プリズム540Bにおける傾斜面H3に対する上記平行平面板の平行平面となる平面H4の角度も5度である。駆動部546の駆動によるスライド部545の移動距離は10mmであり、スライド部545の10mmの移動による一対のくさび型プリズム540A、540Bの組み合わせによって形成される平行平面板の厚さの変化は870μmであるので、この870μmの厚さの変化による焦点位置の変化量(上記2次元パターンを結像させる際のピントの調節量)は294μmとなる。すなわち、上記焦点位置の変化量δは、上記くさび型プリズムの厚さの変化量をε、くさび型プリズムの屈折率をnとしたときに、δ=ε((n−1)/n)の式により求めることができ、ここで、上記くさび型プリズムの厚さの変化量ε=870μm、くさび型プリズムの屈折率n=1.51を代入することにより、δ=294μmが求まる。
【0037】
なお、ベースプリズムホルダ541Aおよびプリズムホルダ541Bのそれぞれには、第2結像光学系52から射出された光を一対のくさび型プリズム540A、540Bを通して感光材料150に伝播させるための開口543Aおよび543Bが設けられている。
【0038】
駆動部546は、マイクロメータヘッド547のシンブル547aをステッピングモータ548で回転してこのマイクロメータヘッド547のスピンドル547bを出し入れすることによりスライド部545を移動させるものである。
【0039】
なお、空気間隔調節部54は、一対のくさび型プリズム540A、540Bの組み合わせによって形成される平行平面板の平行平面となる平面H2、H4が第2結像光学系52の光軸方向(図中矢印Z方向)と直交するように配置され、かつ、上記スライド部545の移動方向が上記2次元パターンの結像領域の最小幅方向(後述する図8における副走査方向)となるように配置される。すなわち、上記光軸方向(Z方向)と直交する、上記像側テレセントリックな結像光学系を通して感光材料150上に結像される上記2次元パターンの結像領域の最小幅方向(上記Z方向と直交する方向において上記結像領域の幅が最小となる方向)と、上記スライド部545が移動する際の上記光軸に対して直交する方向への上記移動成分の方向とが一致するように配置される。
【0040】
上記くさび型プリズムペア540には、感光材料150を露光する光、すなわち光源ユニット60から発せられる後述する青色光に対する透過率が99.5%以上となるように、かつ、空気層550を挟んで隣り合うくさび型プリズム540Aおよびくさび型プリズム540Bそれぞれの平面H1,H3における、上記青色光とは波長が異なる光である赤色光に対する反射率が3%以上となるようにコーティングが施されている。これにより、コヒーレントな赤色光を平面H1,H3それぞれで反射させた反射光の干渉状態を測定することにより上記平面H1,H3間の平行度およびこれらの平面H1,H3の間隔の変化を測定することができ、くさび型プリズムペア540を通過した光束Lbが感光材料に向けて伝播する際の、上記光軸方向(Z方向)と直交する方向への成分の変化を少なく抑えるようにスライド部545の移動誤差を較正することができる。
【0041】
なお、上記マイクロレンズアレイとして焦点距離の短い(例えば、焦点距離190μm)を使用することにより、第1結像光学系の収差がある程度大きくてもマイクロレンズアレイを通したビームのウェスト位置(ピント位置)のバラツキを抑えることができるので、このマイクロレンズアレイと、上記像側テレセントリックな第2結像光学系および空気間隔調節部とを組み合わせることにより、上記ピントの調節をより早く、より容易に実施することができる。
【0042】
以下、上記空気間隔調節部54および光学系50等から構成される露光ヘッド166を搭載した投影露光装置について詳しく説明する。
【0043】
≪投影露光装置の全体構成の説明≫
図6は、本発明の投影露光装置の外観を示す斜視図、図7は上記投影露光装置による露光の様子を示す斜視図、図8(A)は感光材料上に形成される露光済領域を示す平面図、図8(B)は各露光ヘッドによる露光エリアの配列を示す図である。
【0044】
図6に示すように、本発明の投影露光装置は、スキャナユニット162と、このスキャナユニット162を支持する本体部とからなる。上記本体部は、感光材料150を表面に吸着して保持する平板状のステージ152を備え、このステージ152を副走査方向に移動可能に支持する上記副走査方向に沿って延びた2本のガイド158を設置台156上に有している。ステージ152は、ガイド158によって副走査方向に往復移動可能に支持され、このステージ152の長手方向が副走査方向を向くように配置されている。なお、この投影露光装置には、ステージ152をガイド158に沿って駆動するための図示しない駆動部が備えられている。
【0045】
設置台156の中央部には、ステージ152の移動経路を跨いで上記スキャナユニット162を支持する門型のスキャナ支持部160が設けられている。スキャナ支持部160には、このスキャナ支持部160を挟んだ副走査方向の一方の側にはスキャナユニット162が設けられ、他方の側には感光材料150の先端および後端を検知する2つの検知センサ164が設けられている。スキャナユニット162および検知センサ164は、スキャナ支持部160に各々取り付けられ、ステージ152の移動経路の上方に配置されている。なお、スキャナユニット162および検知センサ164は、これらを制御する図示しないコントローラに接続されている。
【0046】
スキャナユニット162は、図7および図8に示すように、m行n列(例えば、3行5列)の略マトリックス状に配列された感光材料150に露光用の光を照射する複数(例えば、14個)の露光ヘッド166を備えている。
【0047】
本実施の形態では、感光材料150の幅との関係で、1行目および2行目には5個の露光ヘッド166を、3行目には4個の露光ヘッド166を配置した。なお、m行目のn列目に配列された個々の露光ヘッドを示す場合は、露光ヘッド166mnと表記する。
【0048】
露光ヘッド166によって露光される各露光ヘッド166mnに対応する露光エリア168mnは、図8(B)に示すように、副走査方向を短辺とする、すなわち副走査方向を最小幅方向とする矩形状であり、ステージ152の移動に伴い、感光材料150には各露光ヘッド166mnに対応した図8(A)に示すような帯状の露光済領域170mnが形成される。
【0049】
上記露光ヘッドの各々は、上記副走査方向と直交する主走査方向に所定間隔ずらして配置されており、帯状の露光済領域170が上記主走査方向に隙間無く形成されるように、1行目に配置されている露光エリア16811と露光エリア16812との間の露光できない部分は、2行目に配置されている露光エリア16821と3行目に配置されている露光エリア16831とにより露光される。
【0050】
上記露光ヘッド166は、上記光源ユニット60、DMD80、および光学系50と、光源ユニット60から射出された露光用の光を入射してDMD80に照射するDMD照射光学系70とから構成され、DMD80で空間光変調された光を感光材料150上に導いてこの感光材料150を露光する。
【0051】
≪露光ヘッド166を構成する各要素の説明≫
以下、露光ヘッド166を構成する各要素について説明する。なお、既に説明済の空気間隔調節部54、および光学系50については、ここでの説明を省略する。
【0052】
<光源ユニット60>
光源ユニット60は、複数(例えば、6個)のレーザ光合波光源40と、上記複数の各レーザ光合波光源40の構成要素である各マルチモード光ファイバ30に接続される複数の光ファイバ31を統合するレーザ射出部61とからなる。
【0053】
[レーザ光合波光源40の説明]
図9はレーザ光合波光源の構成を示す平面図、図10はレーザ光合波光源の構成を示す側面図、図11はレーザ光合波光源の構成を示す正面図、図12はレーザ光合波光源を構成する光学要素を示す拡大平面図である。
【0054】
○レーザ光合波光源40の構成
レーザ光合波光源40は、複数の半導体レーザLD1,LD2,LD3,LD4,LD5,LD6,およびLD7と、1本の光ファイバ30と、上記複数の半導体レーザLD1〜LD7から射出された各光束からなる全体光束を収束させて光ファイバ30のコア部に入射させる光束収束手段であるコリメータレンズ11〜17および1つの集光レンズ20とを備え、上記光ファイバ30中に上記全体光束を合波させ、この合波された光束を光ファイバ30を通して射出する。
【0055】
より具体的には、このレーザ光合波光源40は、銅等の熱伝導率の高い材料からなるヒートブロック10上の1方向に並べられて固定された複数(例えば、7個)のチップ状の横マルチモード又はシングルモードのGaN系半導体レーザLD1,LD2,LD3,LD4,LD5,LD6,およびLD7と、GaN系半導体レーザLD1〜LD7の各々に対応して設けられたコリメータレンズ11,12,13,14,15,16,および17と、コリメータレンズ11〜17から射出された各光束の全体を1点に収束させる1つの集光レンズ20と、集光レンズ20で収束された上記全体光束を入射して合波する1本のマルチモード光ファイバ30等とから構成されている。
【0056】
なお、半導体レーザの個数は7個には限定されない。例えば、クラッド径=60μm、コア径=50μm、NA=0.2のマルチモード光ファイバに、20個の半導体レーザから射出されたそれぞれの光束を入射することも可能である。
【0057】
GaN系半導体レーザLD1〜LD7は、発振波長が総て共通(例えば、405nm)であり、最大出力も総て共通(例えば、マルチモードレーザでは100mW、シングルモードレーザでは30mW)である。なお、GaN系半導体レーザLD1〜LD7としては、350nm〜450nmの青色光の波長範囲において上記405nm以外の発振波長を備えるレーザを用いてもよい。
【0058】
なお、図9、図10および図11に示すように、このレーザ光合波光源40は、上方が開口した箱状のパッケージ41内に上記光学要素を収納したものである。パッケージ41は、その開口を閉じるように作成されたパッケージ蓋49を備えており、箱状のパッケージ41を脱気処理した後、封止ガスを導入してパッケージ41の開口をパッケージ蓋49で閉じることにより、パッケージ41とケージ蓋49とで囲まれた閉空間(封止空間)が気密封止されている。
【0059】
パッケージ41の底面上にはベース板42が固定されており、このベース板42の上面には、上記ヒートブロック10と、集光レンズ20を保持する集光レンズホルダー45と、マルチモード光ファイバ30の入射端部を保持するファイバホルダー46とが取り付けられている。マルチモード光ファイバ30の射出端部は、パッケージ41の壁面に形成された開口からパッケージ外に引き出されている。
【0060】
上記ベース板42は、流体を媒体とした温調手段あるいはペルチェ素子等(図示は省略)により温調されており、投影露光装置の稼動中は常に一定の温度に保たれる。
【0061】
ヒートブロック10の側面にはコリメータレンズホルダー44が取り付けられており、コリメータレンズ11〜17が保持されている。また、パッケージ41の壁面に形成された開口を通してGaN系半導体レーザLD1〜LD7に駆動電流を供給する配線47がパッケージ外に引き出されている。
【0062】
なお、図9および図10においては、煩雑化を避けるために、複数のGaN系半導体レーザのうちGaN系半導体レーザLD1およびLD7にのみ番号を付し、複数のコリメータレンズのうちコリメータレンズ1および17にのみ番号を付している。
【0063】
図11は、上記コリメータレンズ11〜17の取り付け部分を正面から見た図である。コリメータレンズ11〜17の各々は、非球面レンズであり、上記非球面レンズの光軸を含む領域をこの光軸に平行な平面で細長く切り取った形状に形成されている。この細長形状のコリメータレンズは、例えば、樹脂成形又はガラス成形によって形成することができる。コリメータレンズ11〜17は、長手方向がGaN系半導体レーザLD1〜LD7の発光点が並ぶ方向(図11の左右方向)と直交する向きとなるようにして、上記並び方向(図11の左右方向)に密接配置されている。
【0064】
GaN系半導体レーザLD1〜LD7としては、発光幅が2μmの活性層を備え、活性層の表面に対して平行な方向の拡がり角が各々例えば10°、活性層の表面に対して直角な方向の拡がり角が各々例えば30°の状態で各々レーザビームB1〜B7を発するものが用いられている。
【0065】
これらのGaN系半導体レーザLD1〜LD7は、活性層の表面が上記発光点が1列に並ぶ方向と平行になるように配設されている。すなわち、各発光点から発せられたレーザビームB1〜B7の拡がり角度が大きい方向が、上記細長形状の各コリメータレンズ11〜17の長手方向と一致し、拡がり角度が小さい方向が上記各コリメータレンズ11〜17の短手方向と一致する。
【0066】
なお、各コリメータレンズ11〜17の長手方向の幅は4.6mm、短手方向の幅が1.1mmであり、それらに対応して入射するレーザビームB1〜B7の楕円状のビーム径の長径は2.6mm、短径が0.9mmである。また、コリメータレンズ11〜17の各々は、焦点距離f=3mm、NA=0.6、レンズ配置ピッチ=1.25mmである。
【0067】
集光レンズ20は、非球面レンズの光軸を含む領域をこの光軸に平行な平面で細長く切り取った形状を有し、コリメータレンズ11〜17が並ぶ方向にこの集光レンズ20の長手方向が一致し、それと直角な方向に集光レンズ20の短手方向が一致するように配置されている。
【0068】
なお、この集光レンズ20は、焦点距離f=23mm、NA=0.2である。この集光レンズ20も、例えば、樹脂成形又はガラス成形により形成することができる。
【0069】
○レーザ光合波光源40の動作
上記レーザ光合波光源40を構成するGaN系半導体レーザLD1〜LD7の各々から射出されたレーザビームB1,B2,B3,B4,B5,B6,およびB7の各々は、対応するコリメータレンズ11〜17によって平行光化される。平行光化されたレーザビームB1〜B7は、集光レンズ20によって収束され、マルチモード光ファイバ30のコア部30aの入射端面に入射する。
【0070】
集光レンズ20によって上述のように収束されたレーザビームB1〜B7が、このマルチモード光ファイバ30のコア部30aに入射し1本のレーザビームBに合波されて、このマルチモード光ファイバ30内を伝搬してマルチモード光ファイバ30の射出端から射出される。マルチモード光ファイバ30の射出端から射出された上記合波されたレーザビームBは、このマルチモード光ファイバ30に接続された後述する光ファイバ31に入射する。
【0071】
例えば、レーザビームB1〜B7のマルチモード光ファイバ30への結合効率が0.85で、GaN系半導体レーザLD1〜LD7の各出力が30mWの場合には、出力180mW(=30mW×0.85×7)の合波レーザビームBを得ることができ、この出力が光ファイバ31に伝播される。従って、各マルチモード光ファイバ30にそれぞれ接続された6本の光ファイバ31が統合された後述するレーザ射出部61での出力は約1W(=180mW×6)である。
【0072】
[レーザ射出部61]
レーザ射出部61について、図13および図14を参照して説明する。図13(A)はレーザ光合波光源のマルチモード光ファイバと、レーザ射出部の光ファイバとの接続状態を示す斜視図、図13(B)はレーザ射出部の部分拡大図、図13(C)および図13(D)はレーザ射出部における光ファイバの配列を示す正面図、図14はレーザ光合波光源のマルチモード光ファイバと、レーザ射出部の光ファイバとの接続状態の詳細を示す断面図である。
【0073】
図13の(A)から(D)に示すように上記レーザ射出部61は、光ファイバ31、支持板65、および保護板63からなり、以下のように構成されている。
【0074】
図13(A)に示すように、上記レーザ光合波光源40の各マルチモード光ファイバ30の射出端には、コア径がマルチモード光ファイバ30のコア径と同一で、クラッド径がマルチモード光ファイバ30のクラッド径より小さい光ファイバ31の入射端がそれぞれ接続されている。また、上記各光ファイバ31の射出端は、図13(C)に示すように、1列に配列された射出端部68を構成している。なお、図13(D)に示すように、射出端部68は1列に配列される場合に限らず2段重ねて俵積み状に配列するようにしてもよい。
【0075】
光ファイバ31の射出側の部分は、図13(B)に示すように、表面が平坦な2枚の支持板65に挟み込まれて固定されている。また、この光ファイバ31の射出側の端面には、この端面を保護するためのガラス等からなる透明な保護板63が配置されている。保護板63は、光ファイバ31の端面に密着させて配置してもよいし、あるいは密着しないように配置してもよい。
【0076】
上記光ファイバ31とマルチモード光ファイバ30との接続は、図14に示すように、クラッド径が大きいマルチモード光ファイバ30の端面中の小径部分30cに、クラッド径が小さい光ファイバ31の端面を同軸的に結合するものであり、この結合は例えば融着により実施することができる。
【0077】
また、長さが短くクラッド径が大きい光ファイバにクラッド径が小さい光ファイバを融着させた短尺の光ファイバを別途作成して、この短尺光ファイバをフェルールや光コネクタ等を介してマルチモード光ファイバ30の射出端に結合してもよい。コネクタ等を用いて着脱可能に結合することで、クラッド径が小さい光ファイバが破損した場合等に先端部分の交換が容易になり、露光ヘッドのメンテナンスに要するコストを低減できる。
【0078】
マルチモード光ファイバ30および光ファイバ31としては、ステップインデックス型光ファイバ、グレーテッドインデックス型光ファイバ、および複合型光ファイバの何れでもよい。例えば、三菱電線工業株式会社製のステップインデックス型光ファイバを用いることができる。本例では、マルチモード光ファイバ30および光ファイバ31は、ステップインデックス型光ファイバである。
【0079】
なお、マルチモード光ファイバ30は、クラッド径=125μm、コア径=50μm、NA=0.2、入射端面コートの透過率=99.5%以上であり、光ファイバ31は、クラッド径=60μm、コア径=50μm、NA=0.2である。
【0080】
<DMD80>
つづいて、DMD80について説明する。図15(A)および図15(B)は、DMDを斜めに配置しない場合と斜めに配置する場合とにおける感光材料への露光状態の違いを比較して示す平面図である。
【0081】
露光ヘッド16611〜166mnの各々は、上記説明済みの図1、図2に示すように、入射された光ビームを所定の制御信号に応じて変調する空間光変調手段として、デジタル・マイクロミラー・デバイス:DMD80を備えている(図3参照)。このDMD80は、データ処理部とミラー駆動制御部とを備えた図示しないコントローラに接続されている。このコントローラのデータ処理部では、入力された画像データに基づいて、各露光ヘッド166毎に、DMD80に配されている各マイクロミラー81の駆動を制御する制御信号を生成する。また、ミラー駆動制御部では、データ処理部で生成した制御信号に基づいて、各露光ヘッド166毎に、DMD80の各マイクロミラー81の反射面の角度を制御する。
【0082】
上記DMD80は、長手方向にマイクロミラー81が多数個(例えば1024個)行方向に配列されたマイクロミラーが、短手方向に複数列(例えば756列)配置されている。図15に示すように、各マイクロミラー81で反射された個別の光束の副走査方向の走査軌跡(副走査線)のピッチは、DMD80を斜めに配置させることにより、DMD80を斜めに配置させないときのピッチP1(図15(A)参照)より小さいピッチP2(図15(B)参照)に設定することができ、この傾きの設定により、この露光ヘッド166による露光の解像度を大幅に向上させることができる。
【0083】
また、互いに異なるマイクロミラー81により感光材料150の上記副走査線上の同じ領域が重ねて露光(多重露光)されることで、露光位置の微少量をコントロールすることができ、高精細な露光を実現することができる。また、主走査方向に隣り合って並ぶ露光ヘッド間の各光束によって露光される2次元パターンのつなぎ目が目立たないようにすることもできる。
【0084】
<DMD照射光学系70>
上記DMD照射光学系70は、図2に示すように、光源ユニット60のレーザ射出部61から射出された複数の光束を、全体的に概略平行光化するコリメーターレンズ71、このコリメーターレンズ71を通過した光の光路に配設されたマイクロフライアイレンズ72、このマイクロフライアイレンズ72と向かい合う状態に配設された別のマイクロフライアイレンズ73、およびこのマイクロフライアイレンズ73の射出側つまり後述するミラー75側に配置されたフィールドレンズ74、および後述するプリズム76から構成されている。
【0085】
マイクロフライアイレンズ72および73は、微小レンズセルが縦横に多数配置されてなるものであり、それらの微小レンズセルの各々を通過した光がミラー75およびプリズム76を介してDMD80に互いに重なる状態で入射するので、このDMD80を照射する光の光量分布が均一化される。
【0086】
なお、ミラー75は、フィールドレンズ74を通った光を反射させ、プリズム76は、TIRプリズム(全反射プリズム)であり、ミラー75で反射された光をDMD80に向けて全反射させる。上記のことによりDMD照射光学系70が、DMD80に対して概略均一な強度分布の光を照射する。
【0087】
≪投影露光装置の動作の説明≫
次に、上記投影露光装置の動作について説明する。
【0088】
投影露光装置が稼動され各部が稼動状態となる。この状態においてレーザ光合波光源40は温調されるがGaN系半導体レーザLD1〜LD7は点灯されない。
【0089】
2次元パターンに応じた画像データが、DMD80に接続された図示しないコントローラに入力され、コントローラ内のフレームメモリに一旦記憶される。この画像データは、画像を構成する各画素の濃度を表したデータである。このデータは、例えば、各画素の濃度を2値(ドットの記録の有無)で表すものとすることができる。
【0090】
感光材料150を表面に吸着したステージ152は、図示しない駆動部により、ガイド158に沿ってスキャナ支持部160を上流側から下流側に一定速度で移動する。ステージ152がスキャナ支持部160下を通過する際に、スキャナ支持部160に取り付けられた検知センサ164により感光材料150の先端が検出されると、フレームメモリに記憶された画像データが複数ライン分ずつ順次読み出され、データ処理部で読み出された画像データに基づいて各露光ヘッド166毎の制御信号が生成される。
【0091】
そして、感光材料150への露光準備が整ったときにGaN系半導体レーザLD1〜LD7が点灯され、上記生成された制御信号に基づいて、ミラー駆動制御部により各露光ヘッド166におけるDMD80のマイクロミラー81の各々が制御され感光材料150が露光される。
【0092】
各レーザ光合波光源40で発生されレーザ射出部61から射出された光束がDMD照射光学系70を通してDMD80に照射されると、DMD80のマイクロミラー81がオン状態のときに反射された光束は、光学系50を通して感光材料150上に結像される。一方、DMD80のマイクロミラー81がオフ状態のときに反射された光束は、感光材料150上に結像されないので感光材料150を露光しない。
【0093】
このようにして、光源ユニット60から射出された光束が各マイクロミラー81毎(画素毎)にオン・オフされて、各露光ヘッド166に対応する感光材料150上の各露光エリア168が露光される(図7および図8参照)。また、感光材料150がステージ152と共に副走査方向に移動され、各露光ヘッド166毎に副走査方向に延びる帯状の露光済領域170が形成される。
【0094】
ここで、感光材料150には反りやうねりがあるので(例えば、100μm程度の反りやうねり)、各露光ヘッド166nmとそれぞれの露光ヘッドnmによる露光領域となる感光材料150上の領域との間隔をレーザ光の反射位置の変化によって検出するギャップセンサ等の間隔検出手段(図示は省略)で検出し、この検出結果を入力した空気間隔調節制御部(図示は省略)が上記間隔の変化を補正するように上記空気間隔調節部54を制御して感光材料150と像側テレセントリックな第2結像光学系52との間の空気間隔の調節を行なう。
【0095】
[DMD80の部分使用について]
なお本実施の形態では、図16(A)および(B)に示すように、DMD80には、露光する際の主走査方向すなわち、行方向に1024個(画素)配置されたマイクロミラーが、露光する際の副走査方向すなわち列方向に756列(画素列)配列されているが、本例では、コントローラにより一部のマイクロミラーの行(例えば、1024個×300行)だけを駆動するように制御がなされる。
【0096】
例えば、図16(A)に示すように、DMD80の列方向の中央部に配置されたマイクロミラーの行列領域80Cのみを制御してもよく、図16(B)に示すように、DMD80の端部に配置されたマイクロミラーの行列領域80Tのみを制御してもよい。また、一部のマイクロミラーに欠陥が発生した場合は、欠陥が発生していないマイクロミラーの行列領域を使用するなど、状況に応じて使用するマイクロミラー中の領域を適宜変更してもよい。
【0097】
すなわち、DMD80のデータ処理速度には限界があり、制御するマイクロミラーの数(画素数)に比例して1ライン当りの変調速度が決定されるので、マイクロミラー中の一部分だけを使用することで1ライン当りの変調速度を速くすることができる。この場合、上記DMDを構成する画素部のうちの1部分を使用するので、副走査方向の幅を狭くすることができ、これにより、上記各くさび型プリズムの互いの位置の相対的な移動量を小さくすることができる。また、ピント調節を行う対象となる幅を狭くすると、この幅が広い場合に比して感光材料のうねりが小さくなるので、ピント調節をより正確に行うことができる。
【0098】
なお、マイクロミラーを使用する領域を変更する場合には、この領域に応じて光学系50による感光材料150上への2次元パターンの結像領域も変化するので、スライド部545の移動方向が、感光材料150上に結像される2次元パターンの結像領域の最小幅方向と一致するように空気間隔調節部54の配置を変更することが望ましい。
【0099】
DMD80に接続されたコントローラ内のフレームメモリに記憶された画像データに基づく露光が終了すると、GaN系半導体レーザLD1〜LD7が消灯されレーザ光合波光源からの光束の射出が停止される。その後、スキャナユニット162による感光材料150の副走査が終了し、検知センサ164で感光材料150の後端が検出されると、ステージ152は、図示しない駆動部により、ガイド158に沿ってスキャナ支持部160を最上流側にある原点に復帰させ、再度、ガイド158に沿ってスキャナ支持部160の上流側から下流側に移動させて次の露光を行なう。
【0100】
なお、上記実施の形態においては、第1結像光学系を通過した各画素部に対応する各光を通すマイクロレンズアレイを光学系50の中に配置するようにしたが、必ずしもこのマイクロレンズアレイを配置する必要はなく、上記マイクロレンズアレイを配置しない場合であっても、上記空気間隔調節部を配置したことによる、2次元パターンを感光材料上に投影する際のピント合わせをより容易に、かつ、より短時間で行なう効果を得ることができる。
【0101】
また、図17に示すように、上記空気間隔調節部54を、上記像側テレセントリックな第2結像光学系52とマイクロレンズアレイ55との間に配置し、この第2結像光学系52とマイクロレンズアレイ55との間の空気間隔を変更して上記2次元パターンを感光材料150上に結像させる際のピントを調節するようにしても上記と同様の効果を得ることができる。また、上記光学系50を拡大光学系とした場合には、上記2次元パターンを表す光を通過させる領域の大きさを小さくすることができる。したがって、空気間隔調節部を感光材料と第2結像光学系との間に配置した場合に比して、空気間隔調節部を第2結像光学系とマイクロレンズアレイとの間に配置した方がこの空気間隔調節部のサイズを小さくすることができる。
【0102】
また、本発明の投影露光装置は、露光する際の光の波長が限定されるのものでなく、どのような波長の光による露光に対しても対応可能なものであり、空間光変調手段に光を照射する方式、およびその光源等はどのようなものであってもよい。
【0103】
また、空気間隔調節部は、くさび型プリズムペアを用いて構成する場合に限定されるものではない。例えば、2枚のガラス間に液体を充填した平行平板を用い、上記2枚のガラスの間隔をモータやピエゾ素子を利用して変更することにより空気間隔を調節する構成等としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】投影露光装置に搭載される露光ヘッドの概略構成を展開して示す概念図
【図2】露光ヘッド内を伝播する光束の光路に沿って露光ヘッドの構成を示す側面図
【図3】DMDの概略構成を示す斜視図
【図4】空気間隔調節部の構成を示す側面図
【図5】プリズムペアを示す斜視図
【図6】本発明の投影露光装置の外観を示す斜視図
【図7】図6の投影露光装置による露光の様子を示す斜視図
【図8】(A)は感光材料上に形成される露光済領域を示す平面図、(B)は各露光ヘッドによる露光エリアの配列を示す図
【図9】レーザ光合波光源の構成を示す平面図
【図10】レーザ光合波光源の構成を示す側面図
【図11】レーザ光合波光源の構成を示す正面図
【図12】レーザ光合波光源の光学要素を示す拡大平面図
【図13】(A)は光源ユニットの構成を示す斜視図、(B)はレーザ射出部の部分拡大図、(C)および(D)はレーザ射出部における光ファイバの配列を示す正面図
【図14】レーザ光合波光源のマルチモード光ファイバと、レーザ射出部の光ファイバとの接続状態を示す図
【図15】(A)および(B)は、DMDを斜めに配置しない場合と斜めに配置する場合とにおける感光材料への露光状態の違いを比較して示す平面図
【図16】(A)および(B)は、DMD中の使用領域の例を示す図
【図17】空気間隔調節部を像側テレセントリックな第2結像光学系とマイクロレンズアレイとの間に配置した投影露光装置の概略構成を示す図
【符号の説明】
40 レーザ光合波光源
50 光学系
51 第1結像光学系
52 第2結像光学系
54 空気間隔調節部
60 光源ユニット
61 レーザ射出部
70 DMD照射光学系
80 デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)
150 感光材料
152 ステージ
162 スキャナ
166 露光ヘッド
168 露光エリア
170 露光済領域
540 くさび型プリズムペア

Claims (5)

  1. 光源から発せられた光を空間光変調して2次元パターンを形成する空間光変調手段と、該空間光変調された2次元パターンを感光材料上に結像させる像側テレセントリックな結像光学系とを備え、前記2次元パターンを前記感光材料上に投影し露光する投影露光装置であって、
    前記感光材料と前記結像光学系との間に配置され、該感光材料と結像光学系との間の空気間隔を変更して前記2次元パターンを結像させる際のピントを調節する空気間隔調節手段を備え
    前記空気間隔調節手段が、くさび型プリズムペアを有し、前記感光材料上に結像される前記2次元パターンの結像領域の最小幅方向へ、前記くさび型プリズムペアを構成する各くさび型プリズムの互いの位置を相対的に移動させて前記ピントを調節するものであることを特徴とする投影露光装置。
  2. 入射された光を所定の制御信号に応じて変調する画素部を2次元状に多数配列してなり、前記多数の画素部により前記光を空間光変調する空間光変調手段と、
    前記空間光変調手段で空間光変調された光の2次元パターンを結像させる第1結像光学系と、
    該第1結像光学系により結像される前記2次元パターンの結像面近傍に配設された、前記第1結像光学系を通過した前記各画素部に対応する各光をそれぞれ通す個別のマイクロレンズを2次元状に配置してなるマイクロレンズアレイと、
    前記マイクロレンズアレイを通った前記各光それぞれを感光材料上に結像させる像側テレセントリックな第2結像光学系とを備え、前記2次元パターンを前記感光材料上に投影して該感光材料に前記2次元パターンを露光する投影露光装置であって、
    前記感光材料と前記第2結像光学系との間に配置され、該感光材料と第2結像光学系との間の空気間隔を変更して前記2次元パターンを結像させる際のピントを調節する空気間隔調節手段を備え
    前記空気間隔調節手段が、くさび型プリズムペアを有し、前記感光材料上に結像される前記2次元パターンの結像領域の最小幅方向へ、前記くさび型プリズムペアを構成する各くさび型プリズムの互いの位置を相対的に移動させて前記ピントを調節するものであることを特徴とする投影露光装置。
  3. 入射された光を所定の制御信号に応じて変調する画素部を2次元状に多数配列してなり、前記多数の画素部により前記光を空間光変調する空間光変調手段と、
    前記空間光変調手段で空間光変調された光の2次元パターンを結像させる第1結像光学系と、
    該第1結像光学系により結像される前記2次元パターンの結像面近傍に配設された、前記第1結像光学系を通過した前記各画素部に対応する各光をそれぞれ通す個別のマイクロレンズを2次元状に配置してなるマイクロレンズアレイと、
    前記マイクロレンズアレイを通った前記各光それぞれを感光材料上に結像させる像側テレセントリックな第2結像光学系とを備え前記2次元パターンを前記感光材料上に投影して該感光材料に前記2次元パターンを露光する投影露光装置であって、
    前記第2結像光学系と前記マイクロレンズアレイとの間に配置され、該第2結像光学系とマイクロレンズアレイとの間の空気間隔を変更して前記2次元パターンを結像させる際のピントを調節する空気間隔調節手段を備え
    前記空気間隔調節手段が、くさび型プリズムペアを有し、前記感光材料上に結像される前記2次元パターンの結像領域の最小幅方向へ、前記くさび型プリズムペアを構成する各くさび型プリズムの互いの位置を相対的に移動させて前記ピントを調節するものであることを特徴とする投影露光装置。
  4. 前記空間光変調手段がDMDであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の投影露光装置。
  5. 前記DMDが、該DMDを構成する2次元状に配列された多数の画素部のうちの1部分のみを使用して前記空間光変調を行なうものであることを特徴とする請求項記載の投影露光装置。
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