JP4240685B2 - レバー式コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はレバー式コネクタに関し、特に一方のコネクタハウジングの回転軸に回動可能に軸着されたレバーを他方のコネクタハウジングの係合部に係合させると共に該レバーを回動操作することによって、両コネクタハウジングを嵌合させるレバー式コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7乃至図9は、レバー式コネクタの従来例を示したものである。
このレバー式コネクタ1は、図7に示すように、コネクタ部の接続端子の数(極数)が多い為に必要な力が大きくなってしまう多極コネクタ相互の嵌合を、一方のコネクタハウジングである雌コネクタハウジング2に取り付けたレバー4の回動操作により行うものである。
【0003】
前記雌コネクタハウジング2は、図8に示すように、前記レバー4を取り付けるための回転軸6をハウジングの両外側面に突設した構造を有している。
前記レバー4は、前記雌コネクタハウジング2の両外側面を挟むように対向配置された一対の板状のレバー本体7,8と、これらレバー本体7,8相互の後端部を連結する回動操作用押圧部9とを有した構造であり、各レバー本体7,8には、前記回転軸6に回動自在に嵌合する軸孔11が貫通形成されている。
【0004】
そして、前記レバー4は、図8に矢印(B),(C)で示したように、一対のレバー本体7,8の先端部の間隔を広げるように弾性変形させた状態で、これらレバー本体7,8を雌コネクタハウジング2の両外側面に被せ、それぞれの回転軸6と軸孔11とが重なる位置でレバー本体7,8の弾性変形を戻すことによって、各回転軸6が軸孔11に嵌合した状態とされる。そして、この軸孔11と回転軸6との嵌合によって、図9に示すように、前記レバー4は雌コネクタハウジング2に回動可能に連結された状態となる。
【0005】
更に、前記レバー本体7,8の後端部下縁には、それぞれ仮係止用弾性片12が設けられると共に、これら仮係止用弾性片12,12に対応する前記雌コネクタハウジング2の両外側面には、レバー4の図9中矢印(A)方向への回動を規制するレバー仮係止突起14が設けられており、前記レバー4の不用意な回動を規制する仮係止手段が構成されている。
【0006】
即ち、前記レバー4は、仮係止用弾性片12の下端面が前記レバー仮係止突起14の上端面に係合することによって矢印(A)方向への回動を規制されると共に、レバー本体7,8の各先端部が雌コネクタハウジング2のガイド穴5の下面に係合することによって矢印(A)と反対方向への回動を規制され、不用意な回動を規制された仮係止状態とされる。
【0007】
前記雌コネクタハウジング2と嵌合される他方のコネクタハウジングである雄コネクタハウジング3の内側壁には、雌コネクタハウジング2が嵌挿された際に前記仮係止用弾性片12の先端部とそれぞれ係合して該仮係止用弾性片12を外方へ押し拡げることにより、レバー仮係止突起14との係合を解除させて前記レバー4の矢印(A)方向への回動を可能とする解除部10が設けられている。
【0008】
又、前記レバー本体7,8の各先端部に対応する雄コネクタハウジング3の内壁面には、図示しない係合部が設けられている。そこで、前記雌コネクタハウジング2を嵌合初期位置まで嵌挿した後、前記レバー4の回動操作用押圧部9を押圧付勢し、前記回転軸6を回動中心とした矢印(A)方向へ該レバー4を回動操作することにより、レバー本体7,8の各先端部が雄コネクタハウジング3の係合部に係合して両コネクタハウジング2,3を嵌合させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したレバー式コネクタ1では、雌コネクタハウジング2にレバー4を組み付ける際に、一対のレバー本体7,8の先端部を手指等で外方(矢印(B),(C)方向)に押し広げた状態にして組み付け作業を行わなければならないため、雌コネクタハウジング2に対するレバー4の組み付け性が良くないという問題があった。
【0010】
また、雌コネクタハウジング2に組み付けたレバー4は、図8及び図9に示したように、レバー本体7,8の後端部下縁に設けられた仮係止用弾性片12がレバー仮係止突起14に係合することによって、不用意な回動を規制された仮係止状態とされている。ところが、図9に示したように前記仮係止用弾性片12が外方に突出している為、このような仮係止状態で部品搬送される際や組立作業前などに他の物品と衝突し、仮係止手段を構成する仮係止用弾性片12に破損や削れが生じる虞がある。
【0011】
従って、本発明の目的は上記課題を解消することにあり、一方のコネクタハウジングに回動可能に軸着されるレバーの組み付けが容易で、仮係止手段が破損する虞もなく、取り扱い性に優れたレバー式コネクタを提供することである。
【0012】
本発明の上記目的は、一方のコネクタハウジングの回転軸に回転可能に軸着されたレバーを他方のコネクタハウジングの係合部に係合させると共に該レバーを回動操作することによって、両コネクタハウジングを嵌合させるレバー式コネクタであって、
前記一方のコネクタハウジングが、端子を収容する二つの矩形状のコネクタ部を、当該両コネクタ部の矩形状対向面における対角線上に配置された一対の連結部によって連結した構成であって、両コネクタ部の間に前記レバーを挿通させるレバー収容空間が画成されており、
前記レバー収容空間に突出するように前記一方のコネクタハウジングに設けられた前記回転軸が、平行に切欠されて両コネクタハウジングの嵌合方向に対して直交する嵌合用平面部を有すると共に、前記回転軸に軸着されるレバーの軸孔には、レバー端縁に向かって案内溝が連通形成されており、
前記案内溝は、前記嵌合用平面部が該案内溝の伸長方向に平行な場合に前記回転軸を挿通可能とし、
前記レバーが前記両コネクタハウジングを嵌合させる方向とは逆方向に回動操作された際に、前記一方のコネクタハウジングに形成された可撓アームの前記レバーとの対向面に突設された係止用突起が、前記案内溝に係合することによって、前記レバーは回動を規制された仮係止状態とされることを特徴とするレバー式コネクタにより達成される。
【0013】
上記構成によれば、レバーを一方のコネクタハウジングに組み付ける際には、レバー端縁に開口している案内溝の両側面が一方のコネクタハウジングの回転軸の嵌合用平面部と平行になるように保ち、レバーを一方のコネクタハウジング側に押し込む。すると、前記案内溝内に導入されて該案内溝内を移動した前記回転軸が、前記レバーの軸孔に嵌合するので、レバーは一方のコネクタハウジングに組み付け状態となる。
従って、レバーの組み付けに際して、レバーの先端を外方に押し広げる操作をせずとも、単にレバーを押し込むという単純な操作だけで、レバーを一方のコネクタハウジングに組み付けることができ、レバーの一方のコネクタハウジングへの組み付けが容易になる。
【0014】
そして、前記レバーを適宜回動操作すると、一方のコネクタハウジングに突設された係止用突起が前記案内溝に係合し、レバーは回動を規制された仮係止状態とされる。又、この状態では、前記案内溝の両側面が前記回転軸の嵌合用平面部と平行にならず、該回転軸は案内溝内を移動することができないので、レバーは一方のコネクタハウジングから脱落することもない。
【0015】
更に、レバーの不用意な回動を規制する仮係止手段を構成している係止用突起は、レバーの案内溝に係合するように一方のコネクタハウジングにおけるレバーとの対向面に突設されているので、レバーを組み付けた状態では外部に露呈することがない。そこで、前記係止用突起は、レバーを一方のコネクタハウジングに仮係止した状態で部品搬送される際や組立作業前などに他の物品と干渉することがなく、破損や削れが生じないので、製品出荷等の搬送時の取り扱い性も向上する。
【0016】
尚、好ましくは前記係止用突起が、前記一方のコネクタハウジングに形成された可撓アームに突設される。
上記構成によれば、可撓アームの剛性を適宜設定することにより、レバーに対する仮係止力やレバーを回動操作する際の解除力を最適化し、レバーの操作性向上を図ると共に、係止用突起の摩耗を容易に防止することができる。
【0017】
又、好ましくは前記他方のコネクタハウジングには、両コネクタハウジングが嵌合される際に前記可撓アームに係合して前記係止用突起を前記案内溝と非係合な位置に変位させる係合解除突起が設けられている。
上記構成によれば、両コネクタハウジングが嵌合される際には、嵌合初期において、他方のコネクタハウジングに設けられた係合解除突起が、一方のコネクタハウジングに形成された可撓アームに係合して該可撓アームを弾性変形させることにより、可撓アームに突設された係止用突起をレバーの案内溝と非係合な位置に変位させるので、該レバーは前記係止用突起により回動を規制された仮係止状態から解除される。
従って、コネクタハウジング相互の嵌合動作だけでレバーの仮係止状態を解除することができ、仮係止状態を解除してレバーを回動操作する際の解除力を低くできるので、更なるレバーの操作性の向上を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係るレバー式コネクタを詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るレバー式コネクタの分解斜視図、図2は図1に示したレバーの一方のコネクタハウジングへの組み付け手順を示す縦断面図、図3は図2に示したレバーの一方のコネクタハウジングへの仮係止状態を示す縦断面図、図4はレバーを仮係止状態にした一方のコネクタハウジングと他方のコネクタハウジングとの嵌合手順を説明する縦断面図、図5は図4に示した両コネクタハウジングの嵌合初期においてレバーの仮係止が解除される状態を示す縦断面図、図6は図5のVI-VI 断面矢視図である。
【0019】
本実施形態のレバー式コネクタ21は、図1に示したように、コネクタ部の接続端子の数(極数)が多い為に必要な力が大きくなってしまう多極コネクタ相互の嵌合を、一方のコネクタハウジングである雄コネクタハウジング22に取り付けたレバー24の回動操作により行うものである。
前記雄コネクタハウジング22は、対角線上に配置した一対の連結部25a,25bによって、電線Wの端部に各々接続された複数の雌端子を収容する二つの矩形状のコネクタ部を連結する構成であり、ハウジング中央部には、前記レバー24を挿通させるスリット状のレバー収容空間22aが形成されている。
【0020】
前記レバー収容空間22aを画成する一対の内側面22b,22cには、前記レバー24を回動可能に軸着するための円柱状の回転軸26がそれぞれ対向するように突設されている。又、前記回転軸26は、平行に切欠された嵌合用平面部を有しているが、該嵌合用平面部は、円柱状突起である回転軸26の外周部に互いに平行に切欠き形成された一対の平面26a,26aから成る。尚、これら平面26a,26aは、雄コネクタハウジング22の嵌合方向に対して直交する平面とされている。
【0021】
前記レバー24は、雄コネクタハウジング22のレバー収容空間22aに挿通可能な厚板状のレバー本体27と、このレバー本体27の基端部に連設された回動操作用押圧部29と、該レバー24の回動操作によってコネクタハウジング相互の嵌合が完了した時に他方のコネクタハウジングである雌コネクタハウジング23のロック用突起39に係合してコネクタハウジング相互の嵌合状態をロックするロックアーム30とを備えた構造であり、前記レバー本体27の両側面には、前記回転軸26に回動自在に嵌合する軸孔31がそれぞれ座ぐり形成されている。
又、各々の軸孔31には、前記回転軸26の嵌合用平面部を挿通可能な案内溝33がレバー端縁であるレバー本体27の先端部まで連通形成されている。
【0022】
更に、前記レバー収容空間22aを画成する雄コネクタハウジング22の内側面22bには、雌コネクタハウジング23との嵌合方向に延設され、内側面22bに対して略直交する方向に撓み変形可能な可撓アーム35が、該内側面22bと面一に設けられている。
そして、前記可撓アーム35のレバー収容空間22a側の面には、前記案内溝33に係合することによって、前記レバー24の回動を規制して雄コネクタハウジング22に仮係止状態とする半球状の係止用突起36が突設されている。
【0023】
一方、前記雄コネクタハウジング22を嵌合接続する雌コネクタハウジング23には、雌雄コネクタハウジング22,23が嵌合される際に前記可撓アーム35に係合して前記係止用突起36を前記案内溝33と非係合な位置に変位させる係合解除突起38が設けられている。
即ち、前記係合解除突起38は、雌雄コネクタハウジング22,23が嵌合される時に、その先端部が前記可撓アーム35の先端部に対向するように雌コネクタハウジング23の底壁に垂設されており、これら係合解除突起38及び可撓アーム35の先端部には、それぞれテーパ38a及びテーパ35aが形成されている。
【0024】
そこで、嵌合初期において、雌コネクタハウジング23に設けられた係合解除突起38の先端部が、雄コネクタハウジング22に形成された可撓アーム35の先端部に係合すると、互いに当接するテーパ38aとテーパ35aの作用によって、先端部が係合解除突起38の一側方に案内された可撓アーム35は、撓み変形される(図6参照)。
【0025】
次に、上記レバー式コネクタ21における雄コネクタハウジング22にレバー24を組付ける際の組付け手順を説明する。
先ず、前記レバー24を雄コネクタハウジング22に組み付ける際には、図2(a)に示すように、雄コネクタハウジング22とレバー24との位置関係を、該レバー24の先端部28の端縁に開口している案内溝33の両側面33a,33aが回転軸26の嵌合用平面部の平面26a,26aと平行になる向きに保ち、レバー24の先端部28を雄コネクタハウジング22のレバー収容空間22a内に挿入する。
【0026】
そして、更にレバー24を押し込んでゆくと、図2(b)に示すように、前記内側面22b,22cにそれぞれ突設された回転軸26の嵌合用平面部が、前記レバー本体27の両側面にそれぞれ形成された案内溝33内に導入されて該案内溝33内を軸孔31に向かって移動する。
それぞれの案内溝33内に導入されて該案内溝33内を移動した各回転軸26が、図2(c)に示すように、レバー24の軸孔31に嵌合すると、レバー24は雄コネクタハウジング22に組み付け状態となる。
【0027】
従って、レバー24の組み付けに際して、単にレバー24を押し込むという単純な操作だけで、レバー24を雄コネクタハウジング22に組み付けることができ、レバー24の雄コネクタハウジング22への組み付けが容易になる。
そして、図2(c)に示した状態からレバー24を矢印(D)方向に適宜回動操作すると、図3に示すように、前記可撓アーム35に突設されてレバー収容空間22a側に突出している係止用突起36が対向する案内溝33に係合し、該レバー24は回動を規制された仮係止状態とされる。
【0028】
ここで、前記可撓アーム35の剛性を適宜設定することにより、レバー24に対する仮係止力やレバー24を回動操作する際の解除力を最適化し、レバー24の操作性向上を図ると共に、係止用突起36の摩耗を容易に防止することができる。又、上記仮係止状態では、前記案内溝33の両側面33a,33aが前記回転軸26の嵌合用平面部と平行にならず、該回転軸26は案内溝33内を移動することができないので、レバー24は雄コネクタハウジング22から脱落することもない。
【0029】
更に、レバー24の不用意な回動を規制する仮係止手段を構成している係止用突起36は、レバー24の案内溝33に係合するように雄コネクタハウジング22におけるレバー24との対向面に位置し、且つレバー収容空間22a内に位置する可撓アーム35に突設されているので、ハウジング外部に露呈することがない。
そこで、本実施形態のレバー式コネクタ21における前記係止用突起36及び可撓アーム35は、レバー24を雄コネクタハウジング22に仮係止した状態で部品搬送される際や組立作業前などに他の物品と干渉することがなく、破損や削れが生じないので、製品出荷等の搬送時の取り扱い性も向上する。
【0030】
次に、図4に示すように、レバー24を組み付けた雄コネクタハウジング22と雌コネクタハウジング23との嵌合を開始すると、コネクタハウジング相互の嵌合初期において、図5及び図6に示したように、雌コネクタハウジング23に設けられた係合解除突起38の先端部が、雄コネクタハウジング22に形成された可撓アーム35の先端部に係合すると、互いに当接するテーパ38aとテーパ35aの作用によって、先端部が係合解除突起38の一側方(図6中、右側)に案内された可撓アーム35は、撓み変形される。
【0031】
そこで、図6に示したように、前記可撓アーム35に突設された係止用突起36はレバー24の案内溝33と非係合な位置に変位させるので、該レバー24は係止用突起36により回動を規制された仮係止状態から解除される。
従って、コネクタハウジング相互の嵌合動作だけでレバー24の仮係止状態を解除することができ、仮係止状態を解除してレバー24を回動操作する際の解除力を低くできるので、更なるレバー24の操作性の向上を図ることができる。
そして、前記レバー24の先端部28を雌コネクタハウジング23の係合部40に係合させると共に該レバー24を回動操作することにより、上記レバー式コネクタ21は雌雄コネクタハウジング22,23を嵌合させることができる。
【0032】
尚、上記実施形態では、雄コネクタハウジング22に対するレバー24の仮係止状態をコネクタハウジング相互の嵌合操作時に同時に解除するため、係止用突起36が突設された可撓アーム35を撓み変形させる係合解除突起38が、雌コネクタハウジング23に設けられているが、レバー24の雄コネクタハウジング22への組み付け性の改善と、仮係止状態で部品搬送される際の破損の防止等を図るだけで十分な場合には、これらを省略することも可能である。
【0033】
又、上記実施形態では、レバー24の案内溝33に係合する係止用突起36を突設した可撓アーム35を内側面22b側にのみ設けたが、内側面22c側にも係止用突起を突設した可撓アームを設け、一対の係止用突起でレバーを仮係止する構成とすることもできる。
【0034】
更に、本発明のレバーは、上記実施形態におけるレバー24のように、レバー本体27が単一であるレバーの構造に限定されるものではない。
例えば、図7に示したレバー4のように、対向配置された一対の板状のレバー本体と、これらレバー本体相互の後端部を連結する回動操作用押圧部とを有した構造とすることも可能である。
【0035】
この場合でも、本発明における回転軸や、レバーの軸孔及び案内溝の構成を採ることにより、レバーの組み付けに際して、従来のようにレバーの先端を外方に押し広げる操作をせずとも、単にレバーを押し込むという単純な操作だけで、レバーを一方のコネクタハウジングに組み付けることができ、レバーの一方のコネクタハウジングへの組み付けが容易になる。
【0036】
又、レバーを適宜回動操作すると、一方のコネクタハウジングに突設された係止用突起が案内溝に係合し、レバーは回動を規制された仮係止状態とされるが、この状態では、一対のレバー本体の案内溝に係合するように一方のコネクタハウジングにおけるレバー本体との対向面に突設された係止用突起は外部に露呈することがない。そこで、上記実施形態におけるレバー24を用いた場合と同様に、係止用突起は、レバーを一方のコネクタハウジングに仮係止した状態で部品搬送される際や組立作業前などに他の物品と干渉することがなく、破損や削れが生じないので、製品出荷等の搬送時の取り扱い性も向上する。
【0037】
【発明の効果】
本発明のレバー式コネクタによれば、レバーを一方のコネクタハウジングに組み付ける際には、レバー端縁に開口している案内溝の両側面が一方のコネクタハウジングの回転軸の嵌合用平面部と平行になるように保ち、レバーを一方のコネクタハウジング側に押し込む。すると、前記案内溝内に導入されて該案内溝内を移動した前記回転軸が、前記レバーの軸孔に嵌合するので、レバーは一方のコネクタハウジングに組み付け状態となる。
【0038】
従って、レバーの組み付けに際して、単にレバーを押し込むという単純な操作だけで、レバーを一方のコネクタハウジングに組み付けることができ、レバーの一方のコネクタハウジングへの組み付けが容易になる。
そして、前記レバーを適宜回動操作すると、一方のコネクタハウジングに突設された係止用突起が前記案内溝に係合し、レバーは回動を規制された仮係止状態とされる。又、この状態では、前記案内溝の両側面が前記回転軸の嵌合用平面部と平行にならず、該回転軸は案内溝内を移動することができないので、レバーは一方のコネクタハウジングから脱落することもない。
【0039】
更に、レバーの不用意な回動を規制する仮係止手段を構成している係止用突起は、レバーの案内溝に係合するように一方のコネクタハウジングにおけるレバーとの対向面に突設されているので、レバーを組み付けた状態では外部に露呈することがない。そこで、前記係止用突起は、レバーを一方のコネクタハウジングに仮係止した状態で部品搬送される際や組立作業前などに他の物品と干渉することがなく、破損や削れが生じないので、製品出荷等の搬送時の取り扱い性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るレバー式コネクタの分解斜視図である。
【図2】図1に示したレバーの一方のコネクタハウジングへの組み付け手順を示す縦断面図であり、(a)は組み付け前の状態を示し、(b)は回転軸がレバーの案内溝に係合した状態を示し、(c)は回転軸がレバーの軸孔に嵌合した状態を示す。
【図3】図2に示したレバーの一方のコネクタハウジングへの仮係止状態を示す縦断面図である。
【図4】レバーを仮係止状態にした一方のコネクタハウジングと他方のコネクタハウジングとの嵌合手順を説明する縦断面図である。
【図5】図4に示した両コネクタハウジングの嵌合初期においてレバーの仮係止が解除される状態を示す縦断面図である。
【図6】図5のVI-VI 断面矢視図である。
【図7】従来のレバー式コネクタの分解斜視図である。
【図8】図7に示した一方のコネクタハウジングとレバーとの分解斜視図である。
【図9】図8に示した一方のコネクタハウジングにレバーを仮係止した状態を示す全体斜視図である。
【符号の説明】
21 レバー式コネクタ
22 雄コネクタハウジング(一方のコネクタハウジング)
23 雌コネクタハウジング(他方のコネクタハウジング)
24 レバー
26 回転軸
31 軸孔
33 案内溝
35 可撓アーム
36 係止用突起
38 係合解除突起
40 係合部
Claims (2)
- 一方のコネクタハウジングの回転軸に回転可能に軸着されたレバーを他方のコネクタハウジングの係合部に係合させると共に該レバーを回動操作することによって、両コネクタハウジングを嵌合させるレバー式コネクタであって、
前記一方のコネクタハウジングが、端子を収容する二つの矩形状のコネクタ部を、当該両コネクタ部の矩形状対向面における対角線上に配置された一対の連結部によって連結した構成であって、両コネクタ部の間に前記レバーを挿通させるレバー収容空間が画成されており、
前記レバー収容空間に突出するように前記一方のコネクタハウジングに設けられた前記回転軸が、平行に切欠されて両コネクタハウジングの嵌合方向に対して直交する嵌合用平面部を有すると共に、前記回転軸に軸着されるレバーの軸孔には、レバー端縁に向かって案内溝が連通形成されており、
前記案内溝は、前記嵌合用平面部が該案内溝の伸長方向に平行な場合に前記回転軸を挿通可能とし、
前記レバーが前記両コネクタハウジングを嵌合させる方向とは逆方向に回動操作された際に、前記一方のコネクタハウジングに形成された可撓アームの前記レバーとの対向面に突設された係止用突起が、前記案内溝に係合することによって、前記レバーは回動を規制された仮係止状態とされることを特徴とするレバー式コネクタ。 - 前記他方のコネクタハウジングには、両コネクタハウジングが嵌合される際に前記可撓アームに係合して前記係止用突起を前記案内溝と非係合な位置に変位させる係合解除突起が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のレバー式コネクタ
。
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1999
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