JP4236850B2 - 魚類由来のコラーゲンペプチドの製造方法並びに該製造方法により得られた魚類由来のコラーゲンペプチドを含有する飲食品及び化粧品 - Google Patents
魚類由来のコラーゲンペプチドの製造方法並びに該製造方法により得られた魚類由来のコラーゲンペプチドを含有する飲食品及び化粧品 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚特有の味や臭いがなく、ヒ素含量の少ない魚類由来のコラーゲンペプチド及びその製造方法、該コラーゲンペプチドを含有する飲食品及び化粧品に関する。
【0002】
【従来の技術】
動物の主要構成タンパク質であるコラーゲンは、生体内において細胞と細胞の隙間を埋めている「細胞外マトリックス」成分として、水に不溶の繊維状や膜状の構造体を形成している。
【0003】
コラーゲンやコラーゲンを熱変性して水溶性にしたゼラチンは、古くから接着剤(いわゆる膠)として利用されているほか、写真乳剤、製紙、染色、食品、化粧品、医薬品等の幅広い分野で利用されている。
【0004】
また、コラーゲンの加水分解物であるコラーゲンペプチドは、高分子のコラーゲンに比べて水への溶解度が高く低粘度であり、生体内への吸収性が高く、様々な生理効果が期待できることから、機能性素材として飲食品や化粧品分野で盛んに利用されるようになっている。
【0005】
コラーゲンは、工業的には牛や豚等の家畜や魚を解体、加工する際に副生する骨、腱、皮等から抽出して製造されているが、近年の狂牛病や豚***等の家畜疫病の発生によって、安全性の面から畜肉由来のコラーゲンは敬遠される傾向にあり、より安全な魚類由来のコラーゲンが注目されるようになった。
【0006】
従来、魚類由来のコラーゲンやコラーゲンペプチドの製造方法としては、例えば、脱灰した魚燐から酸性水溶液でコラーゲンを抽出し、塩析やpH調整によりコラーゲンを回収する方法(特開平5−93000号公報)、脱灰した魚燐をペプシン処理してペプシン可溶性コラーゲンを抽出し、塩析やpH調整によりコラーゲンを回収する方法(特開平5−125100号公報)、海洋生物の皮膚を脱脂した後、有機酸によりコラーゲンを抽出してペプシン等でアテロ化した後、精製膜を通過させて不純物を除去し、濃縮用膜に通過させて濃縮した後、滅菌ろ過工程を経て酵素可溶化コラーゲンを得る方法(特開2001−200000号公報)等が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に開示された製造方法は、いずれも工業的なコラーゲン(あるいはコラーゲンペプチド)の製造方法としてはあまり適していなかった。
【0008】
すなわち、特開平5−93000号公報や特開平5−125100号公報に開示された製造方法では、▲1▼原料の魚燐を大量に集めることが困難である、▲2▼塩析や透析などの煩雑な操作が必要である、▲3▼魚類原料には畜肉原料に比べて多くのヒ素が含まれており、抽出、精製過程でヒ素が濃縮されて商品の価値を著しく低下させてしまう可能性がある、などの問題があった。
【0009】
また、特開2001−200000号公報に開示された製造方法では、▲1▼コラーゲンペプチドの精製及び濃縮に2回の膜処理が必要である上に、更に透析操作が必要であるため手間がかかる、▲2▼2種類の分離膜を用いる必要があるため設備投資費が高くなってしまう、▲3▼濃縮に分子量分画1000K未満〜10Kの限外濾過膜を用いるため平均分子量の小さなコラーゲンペプチド、すなわち低粘度の製品を得ることができない、▲4▼分子量の小さなコラーゲンペプチドを回収できないので収率が低い、などの問題があった。
【0010】
そして、従来の魚類由来のコラーゲンやコラーゲンペプチドは、魚特有の味や臭いを有すること、特にコラーゲンペプチドは加熱した際に着色しやすいことなどから、その利用範囲が非常に限られてしまうという問題があった。
【0011】
したがって、本発明の目的は、飲食品や化粧品等にも好適に使用でき、魚特有の味や臭いが少なく、安全性に優れた魚類由来のコラーゲンペプチドの製造方法を提供することにある。また、本発明のもう一つの目的は、上記コラーゲンペプチドを含有する飲食品及び化粧品を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の魚類由来のコラーゲンペプチドの製造方法は、魚皮及び/又は魚骨に水を加えて加熱抽出又は加圧加熱抽出し、コラーゲンを含む抽出物を調製する工程と、前記抽出物をタンパク加水分解酵素で酵素分解する工程と、前記抽出物の酵素分解物を食塩阻止率10〜50%の逆浸透膜を用いて濃縮、精製し、固形分中の遊離アミノ酸含量が1.0質量%以下、ヒ素含量が2ppm以下とする工程とを含むことを特徴とする。
【0016】
本発明の製造方法によれば、コラーゲンを含む抽出物を酵素分解した後、逆浸透膜を用いて濃縮、精製することにより、魚特有の味や臭いの元となる成分及びヒ素を1ステップで除去することができる。すなわち、食塩阻止率が10〜50%の逆浸透膜を用いるので、魚特有の味や臭いの元となる成分及びヒ素を効率よく除去することができ、固形分中の遊離アミノ酸含量が1.0質量%以下、ヒ素含量が2ppm以下とすることができる。このため、従来の魚類由来のコラーゲンペプチドに比べて魚特有の味や臭いがほとんどなく、安全性も非常に高く、畜肉由来品の代替として幅広い分野に利用することができる。また、分子量の小さなコラーゲンペプチドを損失することなく回収できるので収率を向上することができる。
【0017】
本発明の製造方法においては、前記酵素分解物の固形分濃度を15質量%以下になるように調整し、pH4〜7、液温60℃以下で循環しながら、前記逆浸透膜で、固形分濃度25質量%以上になるまで濃縮を行うことが好ましい。
また、前記逆浸透膜を用いた濃縮、精製工程よりも前のいずれかの工程において、前記抽出物又は前記酵素分解物を、活性炭、アルミナ、シリカゲル、及び活性白土から選ばれた少なくとも1種からなる固体吸着剤を用いて、脱色、脱臭する工程を含むことが好ましい。この態様によれば、抽出や酵素分解する際に生じた抽出液の着色を除去しやすく、また、逆浸透膜の目詰まりを防止できるので膜処理の効率を向上することができる。
更に、前記コラーゲンを含む抽出物の該コラーゲンを平均分子量が1,000〜10,000になるまで酵素分解することが好ましい。この態様によれば、低粘度で飲食品や化粧品等に好適に使用できる魚類由来のコラーゲンペプチドを提供できる。
【0019】
【発明の実施形態】
本発明において用いられる魚皮及び/又は魚骨(以下、魚類原料という。)の起源は特に制限はなく、例えば、カツオ、マグロ、カジキ、タラ、アジ、サバ、サケ、マス、サンマ、ウナギ、ティラピア、カワハギ、ハタ、オヒョウ、カレイ、ヒラメ、ニシン、イワシ、ティラピア、サメ、エイ、フグ、ブリ、カサゴ、メバル等から得られる魚類原料を用いることができる。中でも、大量かつ安定的に入手できるカツオ、マグロ、タラ、ティラピア、オヒョウ、サケ等から得られる魚類原料が好ましい。
【0020】
本発明の魚類由来のコラーゲンペプチドの製造方法は、下記の工程からなる。
(1)魚類原料からコラーゲンを含む抽出物を調製する工程
上記魚類原料からコラーゲンを抽出する方法は公知の方法を採用できるが、本発明においては、水を加えて加熱抽出又は加圧加熱抽出する方法が好ましく採用される。この抽出方法によれば、水難溶性であるエラスチンなどの不溶性タンパク質が溶出せず、効率よくコラーゲンを抽出できる。なお、魚類原料は抽出効率を上げるために、適当な手段により切断、細断、粉砕、あるいはミンチしてから用いることが好ましく、魚骨は予め塩酸などにより脱灰してから用いることが好ましい。
【0021】
例えば、魚類原料100質量部に対して100〜500質量部の水を加えて、60〜100℃で0.5〜3時間加熱抽出すればよい。また、加圧加熱抽出する場合は、110〜120℃で0.5〜3時間抽出すればよい。
【0022】
(2)コラーゲンを含む抽出物を酵素分解する工程
上記の工程で得られたコラーゲンを含む抽出物を、タンパク加水分解酵素で処理してコラーゲンをペプチド化する。
【0023】
上記タンパク加水分解酵素は特に制限されず、中性プロテアーゼ、アルカリ性プロテアーゼ、酸性プロテアーゼ、あるいはそれらを含有する酵素製剤などを用いることができる。市販のタンパク加水分解酵素製剤としては、一般に食品製造に用いられるタンパク加水分解酵素を用いることができ、例えば、商品名「プロテアーゼN」(天野エンザイム製、中性プロテアーゼ)、商品名「プロテアーゼP−3」(天野エンザイム製、アルカリ性プロテアーゼ)、商品名「スミチームAP」(新日本化学工業製、酸性プロテアーゼ)などを用いることができる。
【0024】
酵素の添加量、反応時間及び処理温度は適宜設定できるが、通常、酵素の添加量は処理液の固形分に対して0.2〜5質量%が好ましく、1〜2質量%がより好ましい。反応時間は0.5〜5時間が好ましく、1〜3時間がより好ましい。また、反応温度は30〜70℃が好ましく、45〜65℃がより好ましい。なお、酵素反応終了後は、加熱するなどして酵素を失活させることが好ましい。
【0025】
(3)前記抽出物の酵素分解物を逆浸透膜を用いて濃縮、精製する工程
上記の工程で得られた酵素分解物を逆浸透膜処理して濃縮液を回収する。逆浸透膜を用いて濃縮、精製することにより、魚特有の味や臭い成分(例えば、アミノ酸、オリゴペプチド、核酸、有機酸、ミネラル、揮発性の含硫化合物、脂肪酸、窒素化合物、カルボニル化合物等)やヒ素を1ステップで簡単に除去することができる。また、分子量の小さなコラーゲンペプチドを損失することなく回収することができる。
【0026】
本発明で用いられる逆浸透膜としては、食塩阻止率が10〜50%のものが好ましく用いられる。このような逆浸透膜としては、例えば、商品名「NTR−7410」、商品名「NTR−7430」、商品名「NTR−7450」(いずれも日東電工製)などが挙げられる。
【0027】
逆浸透膜の食塩阻止率が上記範囲外であると、呈味成分や臭い成分、ヒ素などの不純物の除去が不十分となったり、コラーゲンペプチドの損失が大きくなるため好ましくない。
【0028】
なお、逆浸透膜処理の条件は適宜設定できるが、通常、処理液を固形分濃度15質量%以下になるように調整し、pH4〜7、液温60℃以下で循環しながら、固形分濃度25質量%以上になるまで濃縮を行うことが好ましい。また、この際、適宜加水しながら、元液量の1〜10倍量、好ましくは3〜5倍量の水を加えて液を透過させることが好ましい。加水操作を繰り返すことにより、不純物をより効率よく除去できる。
【0029】
上記のようにして得られた濃縮液は、そのまま製品としてもよく、適宜乾燥して粉末化してもよい。
【0030】
本発明においては、上記(1)〜(3)のいずれかの工程中において、脱色、脱臭処理を行なうことが好ましく、特に、上記(3)よりも前の工程において、前記コラーゲンを含む抽出物又はその酵素分解物を脱色、脱臭処理することが好ましい。上記(3)よりも前の工程で脱色、脱臭処理することにより、抽出や酵素分解によって生じた着色や臭いを除去しやすく、また、逆浸透膜の目詰まりを防止できるので膜処理の効率を向上することができる。
【0031】
脱色、脱臭の方法は、作業性の点から固体吸着剤を用いることが好ましい。固体吸着剤としては、活性炭、アルミナ、シリカゲル、活性白土などを適宜組み合わせて用いることができる。本発明においては活性炭が特に好ましい。
【0032】
例えば、コラーゲンを含む抽出液又はその酵素分解液に、0.5〜30質量%の活性炭を加えて、50〜90℃で15分〜3時間撹拌した後、濾過して液部を回収すればよい。また、活性炭等を充填したカラムに通液することによって行なうこともできる。
【0033】
上記のようにして得られる魚類由来のコラーゲンペプチドは、固形分中の遊離アミノ酸含量が1.0質量%以下、ヒ素含量が2ppm以下であることが好ましい。このようなコラーゲンペプチドは、魚特有の味や臭いがなく、ヒ素含量2ppm以下と非常に低いので、畜産品由来のコラーゲンペプチドの代替品として幅広い分野に使用することができる。また、飲料等に添加して加熱した際に着色が起こることもない。
【0034】
本発明の製造方法により得られた魚類由来のコラーゲンペプチドは、平均分子量(数平均分子量)が1,000〜10,000であることが好ましく、1,500〜5,000であることがより好ましく、2,000〜4,000であることが特に好ましい。上記範囲内の平均分子量のコラーゲンペプチドは低粘度であり、飲食品や化粧品等に添加するのに適している。
【0035】
魚類由来のコラーゲンペプチドを配合する飲食品は特に制限はなく、例えば、飲料、焼き菓子、冷菓、錠菓、キャンディー、グミ、ゼリー、キャラメル、ジャム、チョコレート、ガム、和菓子(羊羹、モナカなど)、スープ類、パン、各種レトルト食品、魚肉練製品、ハム、ソーセジ類、調味料(出汁つゆ、醤油、味噌など)、サプリメント(カプセル剤、錠剤、顆粒、シロップなど)等が挙げられる。
【0036】
上記飲食品におけるコラーゲンペプチドの配合量は、その生理活性効果が期待できる量であればよい。通常、1日当たり100〜10,000mg、より好ましくは1,000〜5,000mg摂取できるように商品形態に合わせて適宜配合量を決定することが好ましい。例えば、固形状食品の場合には10〜50質量%、冷菓、飲料等の液状食品の場合には1〜10質量%が好ましい。
【0037】
コラーゲンペプチドを配合した飲食品を摂取することにより、慢性関節リュウマチに対する免疫寛容性の発現による治療効果、骨組織の強化、胃粘膜保護による抗潰瘍効果、血圧上昇抑制、皮膚コラーゲンの代謝促進による美肌効果等の生理活性効果が期待される。
【0038】
また、魚類由来のコラーゲンペプチドを配合する化粧品は特に制限はなく、例えば、化粧水、肌水、乳液、フェイスパック剤、石鹸、口紅、リップクリーム、ハンドクリーム、クレンジングクリーム、シャンプー、リンス、コンディショナー、整髪料、ヘアカラー、パーマ液、育毛剤、入浴剤、マニキュア、香水等が挙げられる。
【0039】
上記化粧品におけるコラーゲンペプチドの配合量は、その生理活性効果が期待できる量であればよい。通常、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。
【0040】
例えば、化粧水等にコラーゲンペプチドを配合することにより、皮膚の保湿性を高め、肌荒れなどを改善、防止する効果が期待できる。また、シャンプー等に配合することにより、キューティクル保護作用、毛髪の傷みの改善、防止効果等が期待される。
【0041】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
実施例1
予め脱灰したタラの骨12kgに、水24Lを加えて加熱抽出(95℃、3時間)した。冷却してから16メッシュの金網で固液分離した後、濾紙で濾過してコラーゲンを含む抽出液30L(Brix 6.0%)を得た。
【0042】
この抽出液をpH7.0に調整して60℃に加熱し、タンパク質分解酵素製剤(商品名「プロテアーゼN」、天野エンザイム製、以下同じ。)3.6gを加えて60分間酵素反応を行なった。この酵素反応液に、活性炭(商品名「太閤S-W 50」、二村化学製、以下同じ。)360gを加えて80℃で15分間加熱した後、冷却してから濾紙で濾過して濾液25L(Brix 6.0%)を得た。
【0043】
この濾液を、食塩阻止率10%の逆浸透膜(商品名「NTR−7410」、日東電工製)を用いて膜処理を行ない、濃縮液11L(Brix 12.0%)を得た。この濃縮液をスプレードライして、白色のコラーゲンペプチド粉末900gを得た。この粉末の分析値は、水分:6.1質量%、塩分:0.1質量%以下、灰分:2.5質量%、脂肪:0.1質量%以下、全窒素:15.3質量%、コンドロイチン硫酸:5.2質量%であった。
【0044】
実施例2
予め脱灰したカツオの骨9kgに、水27Lを加えて加圧加熱抽出(120℃、60分間)した。冷却してから16メッシュの金網で固液分離した後、濾紙で濾過してコラーゲンを含む抽出液30L(Brix 4.2%)を得た。
【0045】
この抽出液をpH7.0に調整して60℃に加熱し、タンパク質分解酵素製剤(商品名「プロテアーゼN」)を2.5g加えて60分間酵素反応を行なった。この酵素反応液に活性炭(商品名「太閤S-W 50」)250gを加えて80℃で15分間加熱した後、冷却してから濾紙で濾過して濾液27L(Brix 4.2%)を得た。
【0046】
この濾液を、食塩阻止率10%の逆浸透膜(商品名「NTR−7410」)を用いて膜処理を行ない、濃縮液6L(Brix 16.4%)を得た。この濃縮液をスプレードライして、白色のコラーゲンペプチド粉末730gを得た。この粉末の分析値は、水分:3.0質量%、塩分:0.2質量%、灰分:2.4質量%、脂肪:0.1質量%、全窒素:16.5質量%、コンドロイチン硫酸:3.4質量%であった。
【0047】
実施例3
予め脱灰したカツオの骨10kgに、水20Lを加えて加圧加熱抽出(100℃、3時間)した。冷却してから16メッシュの金網で固液分離した後、濾紙で濾過してコラーゲンを含む抽出液24L(Brix 6.9%)を得た。
【0048】
この抽出液をpH7.0に調整して60℃に加熱し、タンパク質分解酵素製剤(商品名「プロテアーゼN」)を3.2g加えて60分間酵素反応を行なった。この酵素反応液に活性炭(商品名「太閤S-W 50」)320gを加えて80℃で15分間加熱した後、冷却してから濾紙で濾過して濾液(22L、Brix 6.9%)を得た。
【0049】
この濾液を、食塩阻止率10%の逆浸透膜(商品名「NTR−7410」)を用いて膜処理を行ない、濃縮液9L(Brix 16.0%)を得た。この濃縮液をスプレードライして、白色のコラーゲンペプチド粉末1.1kgを得た。この粉末の分析値は、水分:3.0質量%、塩分:0.3質量%、灰分:1.5質量%、脂肪:0.1質量%以下、全窒素:16.3質量%、コンドロイチン硫酸:3.8質量%であった。
【0050】
実施例4
ミンチしたオヒョウの皮10kgに、水20Lを加えて加圧加熱抽出(100℃、3時間)した。冷却してから16メッシュの金網で固液分離した後、濾紙で濾過してコラーゲンを含む抽出液26L(Brix 7.5%)を得た。
【0051】
この抽出液をpH7.0に調整して50℃に加熱し、タンパク質分解酵素製剤(商品名「プロテアーゼM」、天野エンザイム製)を4.0g加えて60分間酵素反応を行なった。この酵素反応液に活性炭(商品名「太閤S-W 50」)390gを加えて80℃で15分間加熱した後、冷却してから濾紙で濾過して濾液22L(Brix 6.9%)を得た。
【0052】
この濾液を、食塩阻止率30%の逆浸透膜(商品名「NTR−7430」、日東電工製)を用いて膜処理を行ない、濃縮液9L(Brix 16.0%)を得た。この濃縮液をスプレードライして、白色のコラーゲンペプチド粉末1.5kgを得た。この粉末の分析値は、水分:3.2質量%、塩分:0.1質量%、灰分:1.8質量%、脂肪:0.1質量%以下、全窒素:17.6質量%、コンドロイチン硫酸:0.1質量%以下であった。
【0053】
比較例1
逆浸透膜処理を行なわないこと以外は実施例1と同様にして、コラーゲンペプチド粉末930gを得た。
【0054】
比較例2
酵素分解を行なわないこと以外は実施例1と同様にして、コラーゲン粉末940gを得た。
【0055】
上記各例で得られたコラーゲンペプチド粉末、コラーゲン粉末及び市販の魚類由来のコラーゲンペプチド(商品名「低分子コラーゲンパウダーFGH」、雪印食品(株)社製)について、遊離アミノ酸含量などを以下の方法により分析し、官能評価を行なった。その結果を表1に示す。
【0056】
遊離アミノ酸:HPLC法
ヒ素:原子吸光光度法
平均分子量:HPLC法
粘度:サンプルの10質量%水溶液を調製して、20℃での粘度をB型回転粘度計により測定した。
着色性:サンプルの10質量%水溶液をpH8.0に調整し、ブドウ糖を10%添加して120℃、15分加熱処理した後、440nmの吸光度を測定した。
官能評価:7名のパネラーにより味及び臭いについて官能評価を行なった。表1中、○:ほとんど味(臭い)がしない、△:やや味(臭い)がある、×:強い味(臭い)がある、を表す。
【0057】
【表1】
【0058】
表1から、逆浸透膜処理した実施例1〜4のコラーゲンペプチドは、逆浸透膜処理を行なわなかった比較例1のものに比べて、遊離アミノ酸含量及びヒ素含量が非常に低く、味や臭いがほとんどなく、着色性も低いことが分かる。
また、酵素処理していない比較例2のものは、粘度が非常に高く、臭いも若干あることが分かる。
【0059】
実施例5
以下、本発明の製造方法により得られたコラーゲンペプチドを用いた飲食品の配合例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、以下の例において、コラーゲンペプチドとしては、実施例2で得られたものを使用した。
【0060】
(a)錠剤
表2に示す配合により各原料を調合して、打錠機により250mg/錠の丸型錠剤(コラーゲンペプチド含量125mg/錠)を作った。この錠剤は魚特有の味や臭いもなく、打錠製も良好であった。
【0061】
【表2】
【0062】
(b)飲料
表3に示す配合により各原料を調合して、常法に従って飲料を作った。この飲料は魚特有の味や臭いがなく、粘度も低く、非常に飲みやすい飲料であった。また、コラーゲンペプチドの溶解性も良好であり、加熱による着色も認められなかった。
【0063】
【表3】
【0064】
(c)クッキー
表4に示す配合により各原料を調合して、常法に従ってクッキー生地を作り、180℃で15分間焼成してクッキーを作った。このクッキーは魚特有の味や臭いがなく非常に美味しいものであった。
【0065】
【表4】
【0066】
実施例6
以下、本発明の製造方法により得られたコラーゲンペプチドを用いた化粧品の配合例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、以下の例において、コラーゲンペプチドとしては、実施例4で得られたものを使用した。
【0067】
(d)化粧水
表5に示す配合により各原料を調合して、常法に従って化粧水を調製した。この化粧水は肌につけても魚特有の臭いがなく、肌がしっとりとした。
【0068】
【表5】
【0069】
(e)クリーム
表6に示す配合により各原料を調合して、常法に従ってクリームを調製した。このクリームは肌につけても魚特有の臭いがなく、皮膚に弾力を感じるようになった。
【0070】
【表6】
【0071】
(f)シャンプー
表7に示す配合により各原料を調合して、常法に従ってシャンプーを調製した。このシャンプーを用いて洗髪しても魚特有の臭いは感じられず、艶のある洗い上がりとなった。
【0072】
【表7】
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、魚皮及び/又は魚骨からコラーゲンを含む抽出物を調製し、この抽出物を酵素分解した後、逆浸透膜を用いて濃縮、精製することにより、魚特有の味や臭いの成分、ヒ素を効率よく除去することができる。その結果、魚特有の味や臭いがなく、ヒ素含量が低く、着色性の低い魚類由来のコラーゲンペプチドを安価に提供することができる。
この魚類由来のコラーゲンペプチドは、飲食品や化粧品等に好適に配合することができる。
Claims (6)
- 魚皮及び/又は魚骨に水を加えて加熱抽出又は加圧加熱抽出し、コラーゲンを含む抽出物を調製する工程と、前記抽出物をタンパク加水分解酵素で酵素分解する工程と、前記抽出物の酵素分解物を食塩阻止率10〜50%の逆浸透膜を用いて濃縮、精製し、固形分中の遊離アミノ酸含量が1.0質量%以下、ヒ素含量が2ppm以下とする工程とを含むことを特徴とする魚類由来のコラーゲンペプチドの製造方法。
- 前記酵素分解物の固形分濃度を15質量%以下になるように調整し、pH4〜7、液温60℃以下で循環しながら、前記逆浸透膜で、固形分濃度25質量%以上になるまで濃縮を行う請求項1に記載の魚類由来のコラーゲンペプチドの製造方法。
- 前記逆浸透膜を用いた濃縮、精製工程よりも前のいずれかの工程において、前記抽出物又は前記酵素分解物を、活性炭、アルミナ、シリカゲル、及び活性白土から選ばれた少なくとも1種からなる固体吸着剤を用いて、脱色、脱臭する工程を含む、請求項1又は2に記載の魚類由来のコラーゲンペプチドの製造方法。
- 前記コラーゲンを含む抽出物の該コラーゲンを平均分子量が1,000〜10,000になるまで酵素分解する、請求項1〜3のいずれか1つに記載の魚類由来のコラーゲンペプチドの製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか1つに記載の製造方法により得られた魚類由来のコラーゲンペプチドを含有することを特徴とする飲食品。
- 請求項1〜4のいずれか1つに記載の製造方法により得られた魚類由来のコラーゲンペプチドを含有することを特徴とする化粧品。
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