JP4236795B2 - 骨接合装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば、大腿骨の頸部骨折時に骨折した部分を接合するために使用される接合装置に係り、特に、様々な形態の部材を接合することができると共に、強固な固定状態を容易に得ることができるように工夫したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、骨接合装置としては、実用新案登録第3044923号に係る登録実用新案公報に開示されているものがある。
尚、これは本件特許出願人によるものである。
その構成を図16に示す。図16は大腿骨101の頸部101aに骨折が発生し、それを接合するための骨接合装置の構成を示す図であり、図16中骨折部を符号Aで示す。
【0003】
まず、チューブプレート103があり、このチューブプレート103は、大腿骨101の側部に沿った状態で配置されている。上記チューブプレート103の図16中上端には、半球状の受部105が形成されている。又、この半球状の受部105には貫通孔107が形成されている。
【0004】
上記受部105の内側(大腿骨101側に形成される孔内)には、チューブ109が配置されている。このチューブ109は、半球状の頭部111を備えていて、該頭部111を介して上記受部105に移動可能に係合する。上記チューブ109は中空部113を備えていると共に、頭部111の内周側には雌ねじ部115が形成されている。上記受部105の表面は、梨地状(ザラザラした状態)をなしていると共に、上記チューブ109の頭部111の表面も同様に梨地状をなしている。それによって、大きな摩擦力を得て固定力を高めるようになっている。
【0005】
又、ラグスクリュ117があり、このラグスクリュ117は、横断面形状が六角形の軸部119を備えていて、該軸部119の先端部には雄ねじ部121が形成されている。又、軸部119の基部側の内周面には、雌ねじ部123が形成されている。上記ラグスクリュ117は、大腿骨101の頸部101aから骨頭101bにかけて予め形成された孔内に挿入され、且つ、骨頭101b側の孔に形成された雌ねじ部に螺合・接合されている。
【0006】
又、チューブプレート103の受部105の外側には、セットスクリュ125が配置されていて、このセットスクリュ125には、チューブ109の雌ねじ部111に螺合される雄ねじ部127が形成されている。又、このセットスクリュ125の外側には、コンプレッションスクリュ129が配置されていて、このコンプレッションスクリュ129には、ラグスクリュ117側の雌ねじ部123に螺合する雄ねじ部131が形成されている。
【0007】
又、チューブプレート103には、固定ねじとしてのコーティカルスクリュ133を通すための複数個の貫通孔135が形成されている。又、チューブプレート103には、固定ねじとしてのキャニレットスクリュ137を通すための貫通孔139が形成されている。
【0008】
上記構成によると、例えば、大腿骨101の頸部101aに骨折が発生した場合には、大腿骨101の頸部101aから骨頭101bにかけて所定深さの孔を穿孔し、骨頭101b側において雌ねじ部のねじ切り加工を施す。次に、ラグスクリュ117をその雌ねじ部に螺合させていくと共に、チューブ109を挿入・配置する。その際、ラグスクリュ117の基部は上記チューブ109内の中空部113内に挿入される。
【0009】
又、大腿骨101の側部に、チューブプレート103を沿わせるように配置する。そして、セットスクリュ125をチューブプレート103の受部105の貫通孔107を通してチューブ109の頭部111の雌ねじ部115に螺合させる。それによって、チューブ109をチューブプレート103に固定する。次に、コンプレッションスクリュ129をセットスクリュ125内を通して、ラグスクリュ117の基部の雌ねじ部123に螺合させていく。それによって、ラグスクリュ117、ひいては骨頭101bを大腿骨101の頸部101a側に引き寄せて、骨折部Aに圧迫を与える。後は、チューブプレート103の外側から複数本のコーティカルスクリュ133、キャニレットスクリュ137を大腿骨101にねじ込むことにより全体を固定する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成によると次のような問題があった。
すなわち、従来の構成によると、チューブ109の頭部111とチューブプレート103の受部105とが共に半球状をなしていて、チューブ109がチューブプレート103に対して全方向に自由に移動することができ、それによって、チューブ109ひいてはラグスクリュ117のチューブプレート103に対する任意の方向性に対して対応できるようになっている。
しかしながら、セットスクリュ125とチューブ109の接合に関してその接合作業がやり難いという問題があると共に、セットスクリュ125をチューブ109に接合させた後、セットスクリュ125とチューブプレート103の貫通孔107との間の遊びの範囲内で位置ずれが発生してしまうことがあり、それによって、正しい位置での強固な固定状態が損なわれてしまうことがあるという問題があった。
尚、このような問題に対して、本件特許出願人は、新たな骨接合装置を特願平10−129371号として出願している。
そのような先行出願に対してさらなる改良が要求されているものである。
又、以上の点は接合の対象物として骨折した骨を想定した場合であるが、骨折した骨に限らず、広く部材と部材を接合する場合についても同様である。
【0011】
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、接合作業を容易なものとし、且つ、正しい位置での強固な固定状態を確実に保持することが可能な材接合装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による接合装置は、接合対象になっている一方のから他方の側に向かって螺合されるラグスクリュと、上記一方の側に配置され又は上記一方のそのものとして配置され貫通孔を有する受部を備えたチューブプレートと、上記ラグスクリュとチューブプレートとの間に配置されラグスクリュの基部が挿入されると共に上記チューブプレートの受部の内側に対して移動可能に係合する頭部を備えたチューブと、上記チューブプレートの外側から上記チューブ内に螺合されチューブをチューブプレートに固定するセットスクリュと、上記チューブプレートの外側であって上記セットスクリュ内を通って上記ラグスクリュに螺合されそれによってラグスクリュひいては他方のを一方の側に引っ張るコンプレッションスクリュと、上記セットスクリュとチューブプレートの受部の外側との間に介挿されセットスクリュをチューブの頭部に螺合させる際適宜回転しながら最も落ち着く箇所に位置する座金と、を具備し、上記チューブプレートの受部の貫通孔の上記座金側縁部は円弧状凹部に形成されていると共に、上記チューブプレートの受部の貫通孔の上記チューブの頭部側も円弧状凹部に形成されており、これら両円弧状凹部の間には直線的な円筒状部が設けられていて、該円筒状部によってセット時に上記座金と上記チューブの頭部とが接触しないように構成されており、上記座金の上記チューブプレートの受部側の外周面は球面状に形成され、上記チューブプレートの受部の貫通孔の上記座金側縁部に対して自由に摺動可能な構成とされていることを特徴とするものである。
又、請求項2による接合装置は、請求項1記載の接合装置において、上記一方のは骨折した骨の一方であり、上記他方のは骨折した骨の他方であり、上記チューブプレートを上記一方のの側面に沿わせて配置することを特徴とするものである。
又、請求項3による接合装置は、請求項1記載の接合装置において、上記一方のは骨折した骨の一方であり、上記他方のは骨折した骨の他方であり、上記チューブプレートを上記一方のの内部に配置されることを特徴とするものである。
又、請求項4による接合装置は、 請求項1記載の接合装置において、上記チューブプレートは接合対象になっている一方のそのものであり、該一方のに貫通孔を有する受部を設けたことを特徴とするものである。
【0013】
すなわち、本願発明の場合には、セットスクリュとチューブプレートの受部との間に座金を配置し、セットスクリュをチューブに螺合させていく際、この座金を適宜回転させながら、最も落ち着く箇所に自動的に位置させ、その状態で締結・固定状態を得るようにしたものである。よって、ラグスクリュ及びチューブがチューブプレートに対してどのような方向性をもって配置されていても、座金がそれに応じて適宜回転して最も落ち着く箇所に自動的に位置するので、強固な固定状態を確実に得ることができると共に、作業性が大幅に向上する。
又、チューブプレートの受部の貫通孔の座金側縁部は円弧状凹部に形成されていると共に、チューブプレートの受部の貫通孔のチューブの頭部側も円弧状凹部に形成されており、これら両円弧状凹部の間には直線的な円筒状部が設けられていて、該円筒状部によってセット時に座金とチューブの頭部とが接触しないように構成されているので、必要な締め代を確実に提供して強固な固定状態を得ることができるようになっている。
又、座金側に円弧状凹部を設けることにより座金の出っ張りをなくすとともに、座金と円弧状凹部の一部とによる接触面積が増えることにより(従来のような単なる縁に座金が接触している場合に比べて)強固な固定状態を提供することができる。
又、本願発明の場合には接合の対象としては、骨折した骨等が想定されるが、それに限定されるものではなく、広く部材と部材とを接合する場合に適用可能である。そして、その際、接合対象になっている一方の部材側にチューブプレートを配置する場合、一方の部材自体がチューブプレートとして機能する場合等、様々なケースが考えられる。
一例として、骨折した骨同士を接合する場合において、一方の骨の側面にチューブプレートを沿わせて配置することが考えられる。
又、一方の骨の内部にチューブプレートを内装することも考えられる。
又、骨以外の部材同士を接合する場合において、一方の部材に受部を有する貫通孔を設けてそのままチューブプレートとして機能させることが考えられる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図12を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は大腿骨1の頸部1aに骨折が発生し、それを接合するための骨接合装置(部材接合装置の一例としての骨接合装置)の構成を示す図であり、図1中骨折部を符号Aで示す。又、図2は図1の一部を拡大して断面として示す図である。
まず、チューブプレート3があり、このチューブプレート3は、大腿骨1の側部に沿った状態で配置されている。上記チューブプレート3の図1、図2中上端には、受部5が形成されている。この受部5には貫通孔7が形成されている。
【0015】
上記貫通孔7において、図2中右側には円弧状凹部7aが形成されていると共に、図2中左側には別の円弧状凹部7bが形成されている。これら円弧状凹部7aと円弧状凹部7bとの間には、円筒状部7cが形成されている。貫通孔7をこのような構成にした理由については後で詳細に説明する。
尚、上記チューブプレート3の外観や断面構造については図7乃至図11に示している。図11に示すように、上記受部5のなす角度は135度となっている。
【0016】
図1及び図2に戻って、上記受部5の内側(大腿骨1側に形成される孔内)には、チューブ9が配置されている。このチューブ9は、略半球状をなす頭部11を備えていて、該頭部11を介して上記受部5の貫通孔7の円弧状凹部7b内に移動可能に係合するようになっている。又、上記チューブ9は中空部13を備えていると共に、頭部11の内周側には雌ねじ部15が形成されている。上記受部5の貫通孔7の円弧状凹部7bの内表面は、梨地状(ザラザラした状態)をなしていると共に、チューブ9の頭部11の表面も同様に梨地状をなしている。それによって、大きな摩擦力を得て固定力を高めるようになっている。
【0017】
又、ラグスクリュ17があり、このラグスクリュ17は、横断面形状が六角形の軸部19を備えていて、該軸部19の先端部には雄ねじ部21が形成されている。
尚、上記雄ねじ部21については、実用新案登録第3044923号に係る登録実用新案公報に開示されているように、タップ機能付きとすることもできる。又、軸部19の基部側の内周面には、雌ねじ部23が形成されている。上記ラグスクリュ17は、大腿骨1の頸部1aから骨頭1bにかけて予め形成された孔内に挿入され、且つ、骨頭1b側の孔に形成された雌ねじ部に螺合・接合されている。
【0018】
又、チューブプレート3の受部5の外側にはセットスクリュ25があり、このセットスクリュ25であるが、これは図6に示すように、頭部27と軸部29とから構成されていて、この軸部29の外周部には雄ねじ部31が形成されている。この雄ねじ部31がチューブ9の頭部11の雌ねじ部15に螺合されることになる。又、横断面形状が六角形の貫通孔33が形成されている。この貫通孔33内にコンプレッションスクリュ35が通ることになる。このコンプレッションスクリュ35には、ラグスクリュ17側の雌ねじ部23に螺合する雄ねじ部37が形成されている。
【0019】
又、座金39があり、これはセットスクリュ25とチューブプレート3の受部5の貫通孔7の円弧状凹部7aとの間に介挿されるものであって、ラグスクリュ17及びチューブ9がチューブプレート3に対してどのような方向性をもって配置されていても、セットスクリュ25をチューブ9の頭部11の雌ねじ部15に容易に螺合・接合させることができるように、且つ、強固な固定状態を得ることができるように設けられている。
【0020】
上記座金39の形状をその製造工程をみながら説明する。まず、図3に示すように、半球状の素材41を用意し、この素材41に対して、図4に示すように、本来の軸心線aに対して所定量だけずらした位置に軸心線bを設定し、該軸心線bを中心にして所定の径の貫通孔43を穿孔する。次に、図5に示すように、素材41の上部を切断線45に沿って切断・除去する。そして、最後に、図6に示すように、切断線47に沿ってその一部を切断・除去し、且つ、切断線49に沿ってその一部を切断・除去し、それによって、本実施の形態による座金39を得るものである。
その結果、座金39はチューブプレート3の貫通孔5の円弧状凹部5aに対して、自由に移動可能な外周面39aを備えた形状になっている。図6において、下側が座金39の表面(図2中右側の面)となる。
【0021】
又、図1に戻って、チューブプレート3には、固定ねじとしてのコーティカルスクリュ51を通すための複数個の貫通孔53(図7乃至図11に示す)が形成されている。又、チューブプレート3には、固定ねじとしてのキャニレットスクリュ55を通すための貫通孔57(図7乃至図11)が形成されている。
【0022】
以上の構成を基にその作用を説明する。
例えば、大腿骨1の頸部1aに骨折が発生した場合には、大腿骨1の頸部1aから骨頭1bにかけて所定深さの孔を穿孔する。すなわち、図12に示すような穿孔用ドリル61を使用すると共に図示しない骨接合装置取付用治具を使用して所定深さの孔を穿孔する。穿孔作業が終了したら、上記穿孔用ドリル61を残して骨接合装置取付用治具を取り外す。
【0023】
次に、残された穿孔用ドリル61をガイドにして、図示しない穿孔用治具によって、より径の大きな穿孔を施すと共に、図示しないねじ切り治具によって、該穿孔された孔に所定のねじ切りを施す。
尚、ラグスクリュ17の雄ねじ部21がタップ機能付きである場合には、上記ねじ切り作業は不要となり、ラグスクリュ17によって直接ねじ切りを行いながらねじ込んでいく。
【0024】
次に、骨接合装置を順次装着して固定していくことになる。すなわち、ラグスクリュ17をねじ切り加工された雌ねじ部に螺合させていくと共に、チューブ9を挿入・配置する。その際、ラグスクリュ17の基部は上記チューブ9の中空部13内に挿入される。
【0025】
又、大腿骨1の側部に、チューブプレート3を沿わせるように配置する。そして、セットスクリュ25を、座金39を介して、チューブプレート3の受部5の貫通孔7を通してチューブ9の頭部11の雌ねじ部15に螺合させる。それによって、チューブ9がチューブプレート3に固定されることになる。次に、ガイドドリル61を撤去する。そして、コンプレッションスクリュ35をセットスクリュ25内を通して、ラグスクリュ17の基部の雌ねじ部23に螺合させていく。それによって、ラグスクリュ17、ひいては骨頭1bを大腿骨1の頸部1a側に引き寄せ、骨折部Aに圧迫を与える。後は、チューブプレート3の外側から複数本のコーティカルスクリュ51、キャニレットスクリュ55を大腿骨1にねじ込むことにより全体を固定する。
【0026】
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、セットスクリュ25をチューブ9の頭部11の雌ねじ部15に螺合させた場合に、座金39が効果的に機能して、強固な固定状態を容易に得ることができるようになった。これは、座金39がラグスクリュ17及びチューブ9のチューブプレート3に対する方向性に応じて適宜回転し、その外周面39aがチューブプレート3の受部5の貫通孔7の円弧状凹部7aに対して摺接しながら最も落ち着く箇所を自動的に探し出してそこに位置することになるからである。よって、接合作業が従来に比べて大幅に容易になると共に、接合後に緩んでしまうようなことを防止することができる。
又、チューブプレート3の受部5の貫通孔7において、円弧状凹部7aを設けているので、座金39が外側に大きく出っ張ることを防止することができるとともに、座金39が円弧状凹部7aの任意の一部に対して面接触することになるので、従来のように、単なる縁に接触している場合に比べてより強固な固定状態を得ることができる。
又、チューブプレート3の受部5の貫通孔7において、円弧状凹部7a及び円弧状凹部7bの間に円筒状部7cを設け、この円筒状部7cによって、締結時に、チューブ9の頭部11と座金39の外周面39aが接触することを規制しているので、必要な締め代を確保して強固な固定状態を得ることを可能にしているものである。
因みに、締結時に、チューブ9の頭部11と座金39の外周面39aが接触してしまった場合には、それ以上の締め付けができなくなってしまって、結局、不十分な固定状態になってしまう。
【0027】
次に、図13を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。前記第1の実施の形態の場合には、接合の対象として、骨、特に大腿骨を例に挙げて説明し、大腿骨において骨折が発生した場合にそれを接合する骨接合装置として説明したが、接合の対象としてはそれに限定されるものではなく、広く部材と部材とを接合する場合に適用できるものである。
例えば、図13に示すように、まず、チューブプレート3自体が接合対象としての一方の部材であり、この一方の部材としてのチューブプレート3に対して別の部材71を接合するものとする。このような場合においても前記第1の実施の形態の場合と同様の構成をそのまま採用することができる。
但し、チューブプレート3自体が接合対象となっている一方の部材となるので、前記第1の実施の形態で使用したコーティカルスクリュ51、キャニレットスクリュ55は不要となる。
尚、このような接合を適用する具体的な例としては、例えば、自転車のセンターシャフトに対するハンドルの接合箇所等が想定され、要は一方の部材に対して任意の傾斜角度で他方の部材を接合するようなケースが想定される。
【0028】
次に、図14、図15を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。この第3の実施の形態の場合には、前記第1の実施の形態の場合と同様に、部材接合装置の一例として骨接合装置を例に挙げるものである。又、この第3の実施の形態の場合には、チューブプレート3を大腿骨1内に内装するようにしている点で前記第1の実施の形態の場合とは異なっている。
【0029】
又、その関係で、前記第1の実施の形態におけるセットスクリュ25が頭部27と軸部29とに分離している。但し、軸部29の雄ねじ部32に頭部27を螺合させることにより一体化されて、前記第1の実施の形態におけるセットスクリュ25と同じセットスクリュとなる。又、上記貫通孔7において、円弧状凹部7aと円弧状凹部7bとの間の円筒状部7cの長さが長くなっている。その他細部の形状等には若干の違いはあるが基本的には同じである。
したがって、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができる。
【0030】
尚、本発明は前記第1乃至第3の実施の形態に限定されるものではない。
前記第1及び第3の実施の形態では大腿骨の頸部の骨折時の接合を例に挙げて説明したが、その他の箇所の骨折時の接合に対しても同様に適用可能であり、又、前記第2の実施の形態で説明したように、骨以外の部材の接合においても広く適用可能である。
又、チューブプレートの受部の形状、座金の形状、受部の角度等についてはあくまで一例であって、それに限定されるものではない。
【0031】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明による部材接合装置によると、セットスクリュをチューブ側に螺合させた場合に、座金が効果的に機能して、強固な固定状態を容易に得ることができるようになった。これは、座金がラグスクリュ及びチューブのチューブプレートに対する方向性に応じて適宜回転して最も落ち着く箇所を自動的に探し出してそこに位置することになるからである。よって、接合作業が従来に比べて大幅に容易になると共に、接合後に緩んでしまうようなことを防止することができる。
又、チューブプレートの受部の貫通孔において、座金側にも円弧状凹部を設けているので、座金が外側に大きく出っ張ることを防止することができると共に、より強固な固定状態を得ることができる。
又、チューブプレートの受部の貫通孔において、両側の円弧状凹部の間に円筒状部を設け、この円筒状部によって、締結時にチューブの頭部と座金が接触しないように構成されているので、必要な締め代を確保して強固な固定状態を得ることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図で、部材接合装置によって骨折した骨を接合した状態を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図1の一部を拡大して示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す図で、座金の形状を説明するためにその製造工程を順次示した正面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示す図で、座金の形状を説明するためにその製造工程を順次示した正面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示す図で、座金の形状を説明するためにその製造工程を順次示した正面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態を示す図で、座金の形状を説明するためにその製造工程を順次示した正面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態を示す図で、チューブプレートの斜視図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態を示す図で、チューブプレートの平面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態を示す図で、チューブプレートの正面図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図8のX−X矢視図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図8のXI−XI断面図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態を示す図で、部材接合装置による接合作業の様子を示す断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態を示す図で、本発明の第2の実施の形態を示す図で、部材接合装置によって軸部材同士を接合した状態を示す図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態を示す図で、骨接合装置の構成を示す図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態を示す図で、骨接合装置により大腿骨の骨折部を接合している状態を示す図である。
【図16】従来例を示す図で、部材接合装置によって骨折した骨を接合しようとする状態を示す図である。
【符号の説明】
1 大腿骨
1a 頸部
1b 骨頭
3 チューブプレート
5 受部
7 貫通孔
7a 円弧状凹部
7b 円弧状凹部
7c 円筒状部
9 チューブ
17 ラグスクリュ
25 セットスクリュ
35 コンプレッションスクリュ
39 座金
71 軸部材
73 軸部材

Claims (4)

  1. 接合対象になっている一方のから他方の側に向かって螺合されるラグスクリュと、
    上記一方の側に配置され又は上記一方のそのものとして配置され貫通孔を有する受部を備えたチューブプレートと、
    上記ラグスクリュとチューブプレートとの間に配置されラグスクリュの基部が挿入されると共に上記チューブプレートの受部の内側に対して移動可能に係合する頭部を備えたチューブと、
    上記チューブプレートの外側から上記チューブ内に螺合されチューブをチューブプレートに固定するセットスクリュと、
    上記チューブプレートの外側であって上記セットスクリュ内を通って上記ラグスクリュに螺合されそれによってラグスクリュひいては他方のを一方の側に引っ張るコンプレッションスクリュと、
    上記セットスクリュとチューブプレートの受部の外側との間に介挿されセットスクリュをチューブの頭部に螺合させる際適宜回転しながら最も落ち着く箇所に位置する座金と、を具備し、
    上記チューブプレートの受部の貫通孔の上記座金側縁部は円弧状凹部に形成されていると共に、上記チューブプレートの受部の貫通孔の上記チューブの頭部側も円弧状凹部に形成されており、これら両円弧状凹部の間には直線的な円筒状部が設けられていて、該円筒状部によってセット時に上記座金と上記チューブの頭部とが接触しないように構成されており、
    上記座金の上記チューブプレートの受部側の外周面は球面状に形成され、上記チューブプレートの受部の貫通孔の上記座金側縁部に対して自由に摺動可能な構成とされていることを特徴とする接合装置。
  2. 請求項1記載の接合装置において、
    上記一方のは骨折した骨の一方であり、上記他方のは骨折した骨の他方であり、上記チューブプレートを上記一方のの側面に沿わせて配置することを特徴とする接合装置。
  3. 請求項1記載の接合装置において、
    上記一方のは骨折した骨の一方であり、上記他方のは骨折した骨の他方であり、上記チューブプレートを上記一方のの内部に配置されることを特徴とする接合装置。
  4. 請求項1記載の接合装置において、
    上記チューブプレートは接合対象になっている一方のそのものであり、該一方のに貫通孔を有する受部を設けたことを特徴とする接合装置。
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