JP4229188B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和装置に関し、特に冷媒回路内に滞留した冷凍機油を圧縮機に回収するための技術に関する。
従来より、冷媒回路で冷媒を循環させて冷凍サイクルを行う冷凍装置が知られており、空気調和装置等の用途に広く利用されている。例えば、特許文献1には、いわゆる密閉型圧縮機を用いた構成が開示されている。この密閉型圧縮機では、圧縮機構と電動機が1つのケーシング内に収容されている。また、この密閉型圧縮機では、圧縮機構の駆動軸に給油通路が形成されており、ケーシングの底部に溜まった冷凍機油が給油通路を通じて圧縮機構へ供給される。
特開2005−002832号公報
ところで、上述した空気調和装置では、圧縮機を運転している間に、高圧冷媒とともに冷凍機油が吐出されて冷媒回路内に冷凍機油が滞留してしまうことがある。このような状態を放置しておくと、圧縮機のケーシング内の冷凍機油の油量が少なくなってしまい、潤滑不良による焼き付き等のトラブルを招くおそれがある。
このような問題を解消するため、空気調和装置を冷房サイクルにして、冷媒回路内に湿った冷媒を循環させることで、冷媒回路内に滞留した冷凍機油を液冷媒に溶かし込み、圧縮機側に回収することが考えられる。
しかしながら、このような方法では、例えば、空気調和装置が暖房運転中であった場合、冷凍機油を回収するためだけに一旦冷房サイクルに切り換えて、冷凍機油回収後に再度暖房サイクルに戻さなければならず、暖房能力を大きく損なってしまうという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、暖房能力を損なうことなく、冷媒回路内に滞留した冷凍機油を回収できるようにすることにある。
第1の発明は、圧縮機(21)と、熱源側熱交換器(22)と、利用側熱交換器(41)とが接続され、冷媒を循環させて冷凍サイクルを行う冷媒回路(R)を備えた空気調和装置であって、
前記圧縮機(21)から高圧冷媒とともに吐出されて前記冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油の油量を算出する油量算出手段(51)と、
暖房運転時に前記油量算出手段(51)の算出値が所定値以上となったときに、前記冷媒回路(R)内の冷凍機油を回収するために前記圧縮機(21)の運転周波数を上げる周波数制御手段(52)と
前記冷媒回路(R)内を流れる冷媒の高圧圧力を検出する圧力検出手段(Ps1)とを備え、
前記利用側熱交換器(41)は、一端が冷媒回路(R)の液配管(13)に接続される一方、他端が切換機構(30A)を介して高圧ガス配管(11)と低圧ガス配管(12)とに切換自在に接続され、
前記切換機構(30A)は、前記高圧ガス配管(11)の冷媒流れを許容又は遮断する第1制御弁(31)と、前記低圧ガス配管(12)の冷媒流れを許容又は遮断する第2制御弁(32)とを有する一方、暖房運転時に前記周波数制御手段(52)で前記圧縮機(21)の運転周波数を上げた後、前記圧力検出手段(Ps1)の検出値が所定値以上となったときに、該第2制御弁(32)を開いて該高圧ガス配管(11)と該低圧ガス配管(12)とを連通させるように構成される一方、
前記液配管(13)を流れる液冷媒を過冷却するための過冷却用熱交換器(61)と、
一端が前記液配管(13)に接続され、前記過冷却用熱交換器(61)内を通過した後、他端が前記低圧ガス配管(12)に接続された過冷却用配管(62)と、
前記過冷却用配管(62)における一端と前記過冷却用熱交換器(61)との間に設けられ且つ開度調節自在な過冷却用制御弁(63)と、
前記油量算出手段(51)の算出値が所定値以上となったときに、前記過冷却用制御弁(63)の開度を調節して、前記低圧ガス配管(12)に液冷媒を流入させる開度制御手段(53)とを備えていることを特徴とするものである。
第1の発明では、油量算出手段(51)により、圧縮機(21)から高圧冷媒とともに吐出されて冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油の油量が算出される。そして、暖房運転時に油量算出手段(51)の算出値が所定値以上となったときに、周波数制御手段(52)により、圧縮機(21)の運転周波数が上げられ、冷媒回路(R)内の冷凍機油が回収される。
このため、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油の油量が所定値以上、すなわち、圧縮機(21)で潤滑不良が発生するおそれがあるために冷凍機油を回収しなければならない状態となったときに圧縮機(21)の運転周波数を上げて、冷媒回路(R)の配管内に滞留した冷凍機油が強制的に冷媒回路(R)内を循環して圧縮機(21)に回収されるように制御したから、暖房運転中に冷房サイクルに切り換えることなく、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油を回収することができ、暖房能力を低下させることがなくて好ましい。
また、暖房運転時に周波数制御手段(52)により圧縮機(21)の運転周波数を上げた後、冷媒回路(R)内を流れる冷媒の高圧圧力を検出する圧力検出手段(Ps1)の検出値が所定値以上となったときに、切換機構(30A)の第2制御弁(32)が開かれ、高圧ガス配管(11)と低圧ガス配管(12)とが連通される。
このため、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油を圧縮機(21)の容量制御により強制的に循環させることで冷媒回路(R)内の冷媒の高圧圧力が高くなった場合に、切換機構(30A)により高圧ガス配管(11)と低圧ガス配管(12)とを連通させて高圧ガス冷媒を圧縮機(21)側に逃がすことができ、冷媒回路(R)内の圧力上昇を抑制してシステム全体が運転停止することを防止する上で有利な効果が得られる。
また、前記油量算出手段(51)により、圧縮機(21)から高圧冷媒とともに吐出されて冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油の油量が算出される。そして、油量算出手段(51)の算出値が所定値以上となったときに、開度制御手段(53)により、過冷却用制御弁(63)の開度が調節され、低圧ガス配管(12)に液冷媒が流入される。
このため、低圧ガス配管(12)内に冷凍機油が滞留した場合でも、過冷却用制御弁(63)の開度を調節して、過冷却用配管(62)を介して低圧ガス配管(12)に液冷媒を流入させることで、低圧ガス配管(12)内に滞留した冷凍機油を液冷媒に溶かし込んで圧縮機(21)に回収することができる。これにより、暖房運転中に冷房サイクルに切り換えることなく、低圧ガス配管(12)内に滞留した冷凍機油を回収することができ、暖房能力を低下させることがなくて好ましい。
第2の発明は、第1の発明の空気調和装置において、
前記油量算出手段(51)は、前記冷媒回路(R)内の冷媒の流速が所定速度以下のときに前記圧縮機(21)から吐出された高圧冷媒の吐出量に基づいて、該冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油の油量を算出するように構成されていることを特徴とするものである。
第2の発明では、油量算出手段(51)により、冷媒回路(R)内の冷媒の流速が所定速度以下のときに圧縮機(21)から吐出された高圧冷媒の吐出量に基づいて、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油の油量が算出される。
このため、冷媒回路(R)内の冷媒の流速と、圧縮機(21)から吐出された高圧冷媒の吐出量とに基づいて、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油の油量を容易に算出することができる。すなわち、算出された冷凍機油の油量に基づいて、圧縮機(21)が潤滑不良とならないかが容易に判断できることとなり、油量算出手段(51)の算出値を圧縮機(21)の容量制御に活用することができる。
第3の発明は、圧縮機(21)と、熱源側熱交換器(22)と、利用側熱交換器(41)とが接続され、冷媒を循環させて冷凍サイクルを行う冷媒回路(R)を備えた空気調和装置であって、
暖房運転時に、前記圧縮機(21)の運転周波数が所定周波数以下のときの運転時間を積算し、該積算値が所定値以上となったときに、該圧縮機(21)の運転周波数を上げる周波数制御手段(52)と、
前記冷媒回路(R)内を流れる冷媒の高圧圧力を検出する圧力検出手段(Ps1)とを備え、
前記利用側熱交換器(41)は、一端が冷媒回路(R)の液配管(13)に接続される一方、他端が切換機構(30A)を介して高圧ガス配管(11)と低圧ガス配管(12)とに切換自在に接続され、
前記切換機構(30A)は、前記高圧ガス配管(11)の冷媒流れを許容又は遮断する第1制御弁(31)と、前記低圧ガス配管(12)の冷媒流れを許容又は遮断する第2制御弁(32)とを有する一方、暖房運転時に前記周波数制御手段(52)で前記圧縮機(21)の運転周波数を上げた後、前記圧力検出手段(Ps1)の検出値が所定値以上となったときに、該第2制御弁(32)を開いて該高圧ガス配管(11)と該低圧ガス配管(12)とを連通させるように構成される一方、
前記液配管(13)を流れる液冷媒を過冷却するための過冷却用熱交換器(61)と、
一端が前記液配管(13)に接続され、前記過冷却用熱交換器(61)内を通過した後、他端が前記低圧ガス配管(12)に接続された過冷却用配管(62)と、
前記過冷却用配管(62)における一端と前記過冷却用熱交換器(61)との間に設けられ且つ開度調節自在な過冷却用制御弁(63)と、
前記圧縮機(21)の運転周波数が所定周波数以下のときの運転時間の積算値が所定値以上となったときに、前記過冷却用制御弁(63)の開度を調節して、前記低圧ガス配管(12)に液冷媒を流入させる開度制御手段(53)とを備えていることを特徴とするものである。
第3の発明では、暖房運転時に、周波数制御手段(52)により、圧縮機(21)の運転周波数が所定周波数以下のときの運転時間の積算値が所定値以上となったときに、該圧縮機(21)の運転周波数が上げられる。
このため、圧縮機(21)の運転周波数が所定周波数以下のときの運転時間の積算値が所定値以上、すなわち、圧縮機(21)で潤滑不良が発生するおそれがあるために冷凍機油を回収しなければならない状態となったときに圧縮機(21)の運転周波数を上げて、冷媒回路(R)の配管内に滞留した冷凍機油が強制的に冷媒回路(R)内を循環して圧縮機(21)に回収されるように制御したから、暖房運転中に冷房サイクルに切り換えることなく、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油を回収することができ、暖房能力を低下させることがなくて好ましい。
また、暖房運転時に周波数制御手段(52)により圧縮機(21)の運転周波数を上げた後、冷媒回路(R)内を流れる冷媒の高圧圧力を検出する圧力検出手段(Ps1)の検出値が所定値以上となったときに、切換機構(30A)の第2制御弁(32)が開かれ、高圧ガス配管(11)と低圧ガス配管(12)とが連通される。
このため、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油を圧縮機(21)の容量制御により強制的に循環させることで冷媒回路(R)内の冷媒の高圧圧力が高くなった場合に、切換機構(30A)により高圧ガス配管(11)と低圧ガス配管(12)とを連通させて高圧ガス冷媒を圧縮機(21)側に逃がすことができ、冷媒回路(R)内の圧力上昇を抑制してシステム全体が運転停止することを防止する上で有利な効果が得られる。
また、前記開度制御手段(53)により、圧縮機(21)の運転周波数が所定周波数以下のときの運転時間の積算値が所定値以上となったときに、過冷却用制御弁(63)の開度が調節され、低圧ガス配管(12)に液冷媒が流入される。
このため、低圧ガス配管(12)内に冷凍機油が滞留した場合でも、過冷却用制御弁(63)の開度を調節して、過冷却用配管(62)を介して低圧ガス配管(12)に液冷媒を流入させることで、低圧ガス配管(12)内に滞留した冷凍機油を液冷媒に溶かし込んで圧縮機(21)に回収することができる。これにより、暖房運転中に冷房サイクルに切り換えることなく、低圧ガス配管(12)内に滞留した冷凍機油を回収することができ、暖房能力を低下させることがなくて好ましい。
第4の発明は、第3の発明の空気調和装置において、
前記周波数制御手段(52)は、前記圧縮機(21)の運転周波数を上げた後、所定時間経過後に、該圧縮機(21)の運転周波数を通常運転時の運転周波数に戻すように構成されていることを特徴とするものである。
第4の発明では、周波数制御手段(52)により圧縮機(21)の運転周波数が上げられた後、所定時間経過後に、該圧縮機(21)の運転周波数が通常運転時の運転周波数に戻される。
このため、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油を回収し終わるのに必要な所定時間が経過した後に圧縮機(21)を通常運転時の運転周波数に戻すことで、圧縮機(21)にかかる負荷を必要最小限に抑えることができる。
本発明では、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油の油量が所定値以上、すなわち、圧縮機(21)で潤滑不良が発生するおそれがあるために冷凍機油を回収しなければならない状態となったときに圧縮機(21)の運転周波数を上げて、冷媒回路(R)の配管内に滞留した冷凍機油が強制的に冷媒回路(R)内を循環して圧縮機(21)に回収されるように制御したから、暖房運転中に冷房サイクルに切り換えることなく、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油を回収することができ、暖房能力を低下させることがなくて好ましい。
また、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油を圧縮機(21)の容量制御により強制的に循環させることで冷媒回路(R)内の冷媒の高圧圧力が高くなった場合に、切換機構(30A)により高圧ガス配管(11)と低圧ガス配管(12)とを連通させて高圧ガス冷媒を圧縮機(21)側に逃がすことができ、冷媒回路(R)内の圧力上昇を抑制してシステム全体が運転停止することを防止する上で有利な効果が得られる。
また、低圧ガス配管(12)内に冷凍機油が滞留した場合でも、過冷却用制御弁(63)の開度を調節して、過冷却用配管(62)を介して低圧ガス配管(12)に液冷媒を流入させることで、低圧ガス配管(12)内に滞留した冷凍機油を液冷媒に溶かし込んで圧縮機(21)に回収することができる。これにより、暖房運転中に冷房サイクルに切り換えることなく、低圧ガス配管(12)内に滞留した冷凍機油を回収することができ、暖房能力を低下させることがなくて好ましい。
また、第2の発明では、冷媒回路(R)内の冷媒の流速と、圧縮機(21)から吐出された高圧冷媒の吐出量とに基づいて、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油の油量を容易に算出することができる。すなわち、算出された冷凍機油の油量に基づいて、圧縮機(21)が潤滑不良とならないかが容易に判断できることとなり、油量算出手段(51)の算出値を圧縮機(21)の容量制御に活用することができる。
また、第3の発明では、圧縮機(21)の運転周波数が所定周波数以下のときの運転時間の積算値が所定値以上、すなわち、圧縮機(21)で潤滑不良が発生するおそれがあるために冷凍機油を回収しなければならない状態となったときに圧縮機(21)の運転周波数を上げて、冷媒回路(R)の配管内に滞留した冷凍機油が強制的に冷媒回路(R)内を循環して圧縮機(21)に回収されるように制御したから、暖房運転中に冷房サイクルに切り換えることなく、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油を回収することができ、暖房能力を低下させることがなくて好ましい。
また、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油を圧縮機(21)の容量制御により強制的に循環させることで冷媒回路(R)内の冷媒の高圧圧力が高くなった場合に、切換機構(30A)により高圧ガス配管(11)と低圧ガス配管(12)とを連通させて高圧ガス冷媒を圧縮機(21)側に逃がすことができ、冷媒回路(R)内の圧力上昇を抑制してシステム全体が運転停止することを防止する上で有利な効果が得られる。
また、低圧ガス配管(12)内に冷凍機油が滞留した場合でも、過冷却用制御弁(63)の開度を調節して、過冷却用配管(62)を介して低圧ガス配管(12)に液冷媒を流入させることで、低圧ガス配管(12)内に滞留した冷凍機油を液冷媒に溶かし込んで圧縮機(21)に回収することができる。これにより、暖房運転中に冷房サイクルに切り換えることなく、低圧ガス配管(12)内に滞留した冷凍機油を回収することができ、暖房能力を低下させることがなくて好ましい。
また、第4の発明では、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油を回収し終わるのに必要な所定時間が経過した後に圧縮機(21)を通常運転時の運転周波数に戻すことで、圧縮機(21)にかかる負荷を必要最小限に抑えることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
<全体構成>
図1は、本発明の実施形態に係る空気調和装置の全体構成を示す冷媒回路図である。図1に示すように、本発明に係る空気調和装置は、互いに並列に接続された2台の第1及び第2室内ユニット(40A,40B)と、1台の室外ユニット(20)とが、第1及び第2BSユニット(30A,30B)を介して高圧ガス配管(11)、低圧ガス配管(12)、及び液配管(13)によって接続されることで冷媒回路(R)が構成されている。この冷媒回路(R)では、冷媒が循環することで蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われ、冷房運転又は暖房運転が実行可能となっている。
<室外ユニットの構成>
室外ユニット(20)は、熱源側ユニットを構成しており、圧縮機(21)、室外熱交換器(22)、室外膨張弁(24)、第1四路切換弁(26)、及び第2四路切換弁(27)を備えている。圧縮機(21)は、容量が可変なインバータ式の圧縮機を構成している。室外熱交換器(22)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であって、本発明の熱源側熱交換器を構成している。室外膨張弁(24)は、電子膨張弁であって、本発明の熱源側膨張弁を構成している。
さらに、室外ユニット(20)には、冷媒の圧力を検出するための複数の圧力センサ(Ps1,Ps2,Ps3)が設けられている。具体的には、圧縮機(21)の吐出側には、高圧冷媒の圧力を検出する高圧側圧力センサ(Ps1)が、圧縮機(21)の吸入側には、低圧冷媒の圧力を検出する低圧側圧力センサ(Ps2)が設けられている。また、室外膨張弁(24)と第1及び第2室内ユニット(40A,40B)との間の液配管(13)には、該液配管(13)内を流れる冷媒の圧力を検出する液側圧力センサ(Ps3)が設けられている。
前記第1四路切換弁(26)及び第2四路切換弁(27)は、第1から第4までのポートを有している。第1四路切換弁(26)では、第1ポートが圧縮機(21)の吐出側と繋がり、第2ポートが室外熱交換器(22)と繋がり、第3ポートが圧縮機(21)の吸入側と繋がっている。第1四路切換弁(26)の第4ポートは閉じられている。
前記第2四路切換弁(27)では、第1ポートが圧縮機(21)の吐出側と繋がり、第2ポートが閉じられており、第3ポートが圧縮機(21)の吸入側と繋がり、第4ポートが第1及び第2室内ユニット(40A,40B)側と繋がっている。
前記第1四路切換弁(26)及び第2四路切換弁(27)は、第1ポートと第4ポートが互いに連通して第2ポートと第3ポートが互いに連通する第1状態(図1に実線で示す状態)と、第1ポートと第2ポートが互いに連通して第3ポートと第4ポートが互いに連通する第2状態(図1に破線で示す状態)とにそれぞれ切換可能となっている。なお、各四路切換弁(26,27)の代わりに三路切換弁を用いて第1切換弁(26)や第2切換弁(27)を構成してもよい。また、2つの電磁弁を用いて第1切換弁(26)や第2切換弁(27)を構成してもよい。
<室内ユニットの構成>
第1及び第2室内ユニット(40A,40B)は、本発明の利用側ユニットを構成しており、室内熱交換器(41)、及び室内膨張弁(42)を備えている。室内熱交換器(41)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であって、本発明の利用側熱交換器を構成している。室内膨張弁(42)は、電子膨張弁であって、本発明の利用側膨張弁を構成している。第1及び第2室内ユニット(40A,40B)のガス側端から順に室内熱交換器(41)と室内膨張弁(42)とが設けられている。
前記第1及び第2室内ユニット(40A,40B)のガス側端は、第1及び第2BSユニット(30A,30B)を介して高圧ガス配管(11)と低圧ガス配管(12)とに切換自在に接続されている。高圧ガス配管(11)は室外ユニット(20)の第2四路切換弁(27)の第4ポートに接続されている。低圧ガス配管(12)は圧縮機(21)の吸入側に接続されている。また、第1及び第2室内ユニット(40A,40B)の液側端は、液配管(13)を介して室外ユニット(20)の室外熱交換器(22)に接続されている。
<BSユニットの構成>
空気調和装置(10)には、第1及び第2室内ユニット(40A,40B)に対応する第1及び第2BSユニット(30A,30B)が設けられている。各BSユニット(30A,30B)は、切換機構を構成している。これにより、各室内ユニット(40A,40B)毎に冷房運転を行うか暖房運転を行うかを選択できる、いわゆる冷暖フリーの空気調和装置(10)が構成されている。
各BSユニット(30A,30B)は、各室内ユニット(40A,40B)から分岐する高圧ガス配管(11)と低圧ガス配管(12)とをそれぞれ有している。また、高圧ガス配管(11)には開度調節自在な第1制御弁(31)が設けられ、低圧ガス配管(12)には開度調節自在な第2制御弁(32)が設けられている。各BSユニット(30A,30B)は、第1制御弁(31)及び第2制御弁(32)の開度を調節することで、対応する室内熱交換器(40A,40B)のガス側端を圧縮機(21)の吸入側又は吐出側の一方と連通するように冷媒の流路を切り換えることができる。
また、前記第1及び第2BSユニット(30A,30B)には、過冷却回路を構成するための過冷却用熱交換器(61)と過冷却用配管(62)とが設けられている。過冷却用熱交換器(61)は、液配管(13)を流れる液冷媒を過冷却するためのものである。過冷却用配管(62)は、一端が液配管(13)に接続されていて、前記過冷却用熱交換器(61)内を通過した後、他端が低圧ガス配管(12)に接続されている。
そして、前記過冷却用配管(62)における一端と過冷却用熱交換器(61)との間には、開度調節自在な過冷却用制御弁(63)が設けられている。この過冷却用制御弁(63)の開度を調節することによって、過冷却回路へ流れ込む液冷媒の量が調整される。詳しくは後述するが、過冷却用制御弁(63)の開度は、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油の油量に応じて、コントローラ(50)により調節される。
前記過冷却用配管(62)を流れる液冷媒は、過冷却用制御弁(63)で減圧され、過冷却用熱交換器(61)で液配管(13)を流れる液冷媒と熱交換して蒸発し、低圧ガス配管(12)から回収されるようになっている。
なお、図1では、2台の第1及び第2室内ユニット(40A,40B)のみを記載しているが、室内ユニットの台数はこれに限定するものではない。
<コントローラの構成>
前記空気調和装置(10)は、コントローラ(50)を備えている。このコントローラ(50)には、油量算出部(51)と、周波数制御部(52)と、開度制御部(53)とが設けられている。
前記油量算出部(51)は、圧縮機(21)から高圧冷媒とともに吐出されて冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油の油量を算出するものである。具体的に、冷媒回路(R)内の冷媒の流速が所定速度以下のときに圧縮機(21)から吐出された高圧冷媒の吐出量に基づいて、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油の油量を算出するように構成されている。
すなわち、冷媒の流速が所定速度以上であれば、冷凍機油が冷媒回路(R)内をスムーズに循環して圧縮機(21)に再び回収されるが、冷媒の流速が遅い場合には、冷媒回路(R)内の冷凍機油を押し流すほどの力はなく、冷凍機油が冷媒回路(R)内に滞留すると考えられる。そこで、冷凍機油を押し流すことが可能な流速であるかを基準として、冷媒がその所定速度以下で循環しているときに圧縮機(21)から吐出された高圧冷媒の吐出量を検出しておけば、冷媒回路(R)内に滞留する冷凍機油の油量が算出可能であることが分かる。
前記周波数制御部(52)は、圧縮機(21)の容量制御を行うものであり、冷媒回路(R)内の冷媒の流速が所定速度となるように圧縮機(21)の運転周波数を上げる制御が行われる。具体的には、圧縮機(21)の運転周波数が所定周波数以下のときの運転時間を積算し、該積算値が所定値以上となったときに、圧縮機(21)の運転周波数を上げるようにしている。
さらに、前記周波数制御部(52)は、圧縮機(21)の運転周波数を上げた後、所定時間経過後に、該圧縮機(21)の運転周波数を通常運転時の運転周波数に戻すように制御する。これにより、圧縮機(21)にかかる負荷を必要最小限に抑えることができる。
前記開度制御部(53)は、第1及び第2四路切換弁(26,27)、室内膨張弁(42)、室外膨張弁(24)、第1及び第2制御弁(31,32)、過冷却用制御弁(63)の開度を調節するものである。
−運転動作−
次に、本実施形態に係る空気調和装置(10)の運転動作について説明する。この空気調和装置(10)では、第1及び第2四路切換弁(26,27)の設定や、各BSユニット(30A,30B)の第1制御弁(31)及び第2制御弁(32)の開閉状態に応じて、複数種の運転が可能となっている。以下には、これらの運転のうち、代表的な運転を例示して説明する。
<全部暖房運転>
全部暖房運転は、全ての室内ユニット(40A,40B)で各室内の暖房を行うものである。図2に示すように、この運転では、第1及び第2四路切換弁(26,27)がそれぞれ第1ポートと第4ポート、及び第2ポートと第3ポートとを連通させる状態に設定される。また、各BSユニット(30A,30B)では、第1制御弁(31)が開かれ、第2制御弁(32)が閉じられる。
この運転では、室外熱交換器(22)を蒸発器とし、各室内熱交換器(41,41)を凝縮器とする冷凍サイクルが行われる。この冷凍サイクルでは、圧縮機(21)から吐出した冷媒が、第2四路切換弁(27)を通過した後、各BSユニット(30A,30B)の高圧ガス配管(11)にそれぞれ分流する。
そして、各BSユニット(30A,30B)を通過した冷媒は、対応する各室内ユニット(40A,40B)へそれぞれ流入する。例えば、第1室内ユニット(40A)において、室内熱交換器(41)へ冷媒が流れると、室内熱交換器(41)では、冷媒が室内空気へ放熱して凝縮する。その結果、第1室内ユニット(40A)に対応する室内の暖房が行われる。室内熱交換器(41)で凝縮した冷媒は、室内膨張弁(42)を通過する。第2室内ユニット(40B)では、第1室内ユニット(40A)と同様に冷媒が流れ、対応する室内の暖房がそれぞれ行われる。
各室内ユニット(40A,40B)を流出した冷媒は、液配管(13)を流れる。第1及び第2BSユニット(30A,30B)では、液配管(13)を流れる冷媒の一部が過冷却用配管(62)へ流れて、残りが過冷却用熱交換器(61)を通過して室外ユニット(20)へ流入する。
このとき、過冷却用配管(62)に流れた液冷媒は、過冷却用制御弁(63)により減圧された後、過冷却用熱交換器(61)を通過する。過冷却用熱交換器(61)では、過冷却用配管(62)を流れる液冷媒が液配管(13)を流れる液冷媒と熱交換して蒸発する。蒸発後の冷媒は低圧ガス配管(12)へ流れて圧縮機(21)に戻る。
室外ユニット(20)に流入した冷媒は、室外膨張弁(24)を通過する際に、低圧まで減圧されて、室外熱交換器(22)を流れる。室外熱交換器(22)では、冷媒が室外空気から吸熱して蒸発する。室外熱交換器(22)で蒸発した冷媒は、第1四路切換弁(26)を通過した後、圧縮機(21)に吸入されて再び圧縮される。
<全部冷房運転>
全部冷房運転は、全ての室内ユニット(40A,40B)で各室内の冷房を行うものである。図3に示すように、この運転では、第1及び第2四路切換弁(26,27)がそれぞれ第1ポートと第2ポート、及び第3ポートと第4ポートとを連通させる状態に設定される。また、各BSユニット(30A,30B)では、第2制御弁(32)が開かれ、第1制御弁(31)が閉じられる。
この運転では、室外熱交換器(22)を凝縮器とし、各室内熱交換器(41,41)を蒸発器とする冷凍サイクルが行われる。具体的には、圧縮機(21)から吐出した冷媒は、第1四路切換弁(26)を通過した後、室外熱交換器(22)を流れる。室外熱交換器(22)では、冷媒が室外空気へ放熱して凝縮する。室外熱交換器(22)で凝縮した冷媒は、全開状態に設定された室外膨張弁(24)を通過し、液配管(13)を流れて、各BSユニット(30A,30B)へ分流する。
前記第1及び第2BSユニット(30A,30B)では、液配管(13)を流れる冷媒の一部が過冷却用配管(62)へ流れて、残りが過冷却用熱交換器(61)を通過して第1及び第2室内ユニット(40A,40B)へ流入する。
このとき、過冷却用配管(62)に流れた液冷媒は、過冷却用制御弁(63)により減圧された後、過冷却用熱交換器(61)を通過する。過冷却用熱交換器(61)では、過冷却用配管(62)を流れる液冷媒が液配管(13)を流れる液冷媒と熱交換して蒸発する。蒸発後の冷媒は低圧ガス配管(12)へ流れて圧縮機(21)に戻る。
そして、各BSユニット(30A,30B)を通過した冷媒は、対応する各室内ユニット(40A,40B)へそれぞれ流入する。例えば、第1室内ユニット(40A)においては、冷媒が室内膨張弁(42)を通過する際に、低圧まで減圧されて、室内熱交換器(41)を流れる。室内熱交換器(41)では、冷媒が室内空気から吸熱して蒸発する。その結果、第1室内ユニット(40A)に対応する室内の冷房が行われる。第2室内ユニット(40B)では、第1室内ユニット(40A)と同様に冷媒が流れ、対応する室内の冷房がそれぞれ行われる。
各室内ユニット(40A,40B)を流出した冷媒は、各BSユニット(30A,30B)の低圧ガス配管(12)をそれぞれ流れ、各室外ユニット(20A,20B)に分流した後、圧縮機(21)に吸入されて再び圧縮される。
<暖房/冷房同時運転>
暖房/冷房同時運転は、一部の室内ユニットで室内の暖房を行う一方、他の室内ユニットで室内の冷房を行うものである。暖房/冷房同時運転では、運転条件に応じて室外熱交換器(22)が蒸発器又は凝縮器となる。また、各室内ユニット(40A,40B)では、暖房要求のある室内の室内熱交換器が凝縮器となる一方、冷房要求のある室内の室内熱交換器が蒸発器となる。
<第1共存運転>
第1共存運転は、第1室内ユニット(40A)で室内の暖房を行う一方、第2室内ユニット(40B)で室内の冷房を行うものである。図4に示すように、この運転では、室外ユニット(20)の第1及び第2四路切換弁(26,27)がそれぞれ第1ポートと第4ポート、第2ポートと第3ポートとを連通させる状態に設定される。また、第1BSユニット(30A)では、第1制御弁(31)が開かれ、第2制御弁(32)が閉じられる。第2BSユニット(30B)では、第1制御弁(31)が閉じられ、第2制御弁(32)が開かれる。
この運転では、第1室内ユニット(40A)の室内熱交換器(41)を凝縮器とする一方、室外熱交換器(22)と第2室内ユニット(40B)の室内熱交換器(41)とを蒸発器とする冷凍サイクルが行われる。具体的には、圧縮機(21)から吐出した冷媒は、第2四路切換弁(27)を通過し、第1BSユニット(30A)側に流入する。第1BSユニット(30A)を流出した冷媒は、第1室内ユニット(40A)の室内熱交換器(41)を流れる。室内熱交換器(41)では、冷媒が室内空気へ放熱して凝縮する。その結果、第1室内ユニット(40A)に対応する室内の暖房が行われる。第1室内ユニット(40A)で室内の暖房に利用された冷媒は、液配管(13)に流出する。
液配管(13)を流れる冷媒は、第1BSユニット(30A)に流入する。第1BSユニット(30A)では、液配管(13)を流れる冷媒の一部が過冷却用配管(62)へ流れる。このとき、過冷却用配管(62)に流れた液冷媒は、過冷却用制御弁(63)により減圧された後、過冷却用熱交換器(61)を通過する。過冷却用熱交換器(61)では、過冷却用配管(62)を流れる液冷媒が液配管(13)を流れる液冷媒と熱交換して蒸発する。蒸発後の冷媒は低圧ガス配管(12)へ流れて圧縮機(21)に戻る。
過冷却用熱交換器(61)を通過した液冷媒は、室外ユニット(20)及び第2室内ユニット(40B)に分流する。この冷媒は、第2BSユニット(30B)を流れる際に、過冷却用熱交換器(61)で過冷却され、第2室内ユニット(40B)の室内膨張弁(42)を通過する際に低圧まで減圧された後、室内熱交換器(41)を流れる。室内熱交換器(41)では、冷媒が室内空気から吸熱して蒸発する。その結果、第2室内ユニット(40B)に対応する室内の冷房が行われる。第2室内ユニット(40B)で室内の冷房に利用された冷媒は、第2BSユニット(30B)を通過した後、圧縮機(21)に吸入されて再び圧縮される。
一方、室外ユニット(20)に流入した冷媒は、室外膨張弁(24)を通過する際に、低圧まで減圧されて、室外熱交換器(22)を流れる。室外熱交換器(22)では、冷媒が室外空気から吸熱して蒸発する。室外熱交換器(22)で蒸発した冷媒は、第1四路切換弁(26)を通過した後、圧縮機(21)に吸入されて再び圧縮される。
<第2共存運転>
第2共存運転は、第1室内ユニット(40A)で室内の冷房を行う一方、第2室内ユニット(40B)で室内の暖房を行うものである。図5に示すように、この運転では、第1及び第2四路切換弁(26,27)がそれぞれ第1ポートと第4ポート、第2ポートと第3ポートとを連通させる状態に設定される。また、第1BSユニット(30A)では、第1制御弁(31)が閉じられ、第2制御弁(32)が開かれる。第2BSユニット(30B)では、第1制御弁(31)が開かれ、第2制御弁(32)が閉じられる。
この運転では、第2室内ユニット(40B)の室内熱交換器(41)を凝縮器とする一方、室外熱交換器(22)と第1室内ユニット(40A)の室内熱交換器(41)とを蒸発器とする冷凍サイクルが行われる。具体的には、圧縮機(21)から吐出した冷媒は、第2四路切換弁(27)を通過し、第2BSユニット(30B)側に流入する。第2BSユニット(30B)を流出した冷媒は、第2室内ユニット(40B)の室内熱交換器(41)を流れる。室内熱交換器(41)では、冷媒が室内空気へ放熱して凝縮する。その結果、第2室内ユニット(40B)に対応する室内の暖房が行われる。第2室内ユニット(40B)で室内の暖房に利用された冷媒は、液配管(13)に流出する。
液配管(13)を流れる冷媒は、第1BSユニット(30A)に流入する。第1BSユニット(30A)では、液配管(13)を流れる冷媒の一部が過冷却用配管(62)へ流れる。このとき、過冷却用配管(62)に流れた液冷媒は、過冷却用制御弁(63)により減圧された後、過冷却用熱交換器(61)を通過する。過冷却用熱交換器(61)では、過冷却用配管(62)を流れる液冷媒が液配管(13)を流れる液冷媒と熱交換して蒸発する。蒸発後の冷媒は低圧ガス配管(12)へ流れて圧縮機(21)に戻る。
過冷却用熱交換器(61)を通過した液冷媒は、室外ユニット(20)及び第1室内ユニット(40A)に分流する。この冷媒は、第1BSユニット(30A)を流れる際に、過冷却用熱交換器(61)で過冷却され、第1室内ユニット(40A)の室内膨張弁(42)を通過する際に低圧まで減圧された後、室内熱交換器(41)を流れる。室内熱交換器(41)では、冷媒が室内空気から吸熱して蒸発する。その結果、第1室内ユニット(40A)に対応する室内の冷房が行われる。第1室内ユニット(40A)で室内の冷房に利用された冷媒は、第1BSユニット(30A)を通過した後、圧縮機(21)に吸入されて再び圧縮される。
一方、室外ユニット(20)に流入した冷媒は、室外膨張弁(24)を通過する際に、低圧まで減圧されて、室外熱交換器(22)を流れる。室外熱交換器(22)では、冷媒が室外空気から吸熱して蒸発する。室外熱交換器(22)で蒸発した冷媒は、第1四路切換弁(26)を通過した後、圧縮機(21)に吸入されて再び圧縮される。
<油回収動作>
以下、本発明の特徴部分である、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油を圧縮機(21)に回収するための動作について、図6のフローチャート図に基づいて説明する。なお、以下では、第1及び第2室内ユニット(40A,40B)が両方とも暖房運転である、図2の冷媒回路図を例にとって説明する。
図6は、高圧ガス配管内に滞留する冷凍機油を圧縮機に回収する手順を説明するフローチャート図である。図6に示すように、まず、ステップS101では、コントローラ(50)の油量算出部(51)により、圧縮機(21)から高圧冷媒とともに吐出されて前記冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油の油量を算出し、続くステップS102に進む。なお、暖房運転中には、高圧ガス配管(11)内に冷凍機油が滞留しやすいことから、冷媒回路(R)の中でも特に高圧ガス配管(11)内に滞留する冷凍機油についてのみ検討する。具体的には、以下のような手順で行う。
まず、圧縮機(21)の容量と、高圧側圧力センサ(Ps1)及び低圧側圧力センサ(Ps2)で検出した高低圧差とに基づいて、圧縮機(21)の冷媒の総循環量を算出する。
次に、高圧ガス配管(11)を流れる冷媒の循環量を算出する。具体的に、高圧ガス配管(11)の冷媒循環量は、圧縮機(21)の総循環量から室外熱交換器(22)に流れる液冷媒量を差し引くことで算出する。
ここで、室外熱交換器(22)に流れる液冷媒量は、圧縮機(21)の吐出圧力と液側圧力センサ(Ps3)の検出値との圧力差(又はそれに相当する温度差)、室外膨張弁(24)の開度、Cv(Coefficient of flow) 値等に基づいて算出する。
上述のように冷媒の循環量を算出する一方、高圧ガス配管(11)を流れる冷媒の流速を算出する。具体的には、高圧ガス配管(11)を流れる冷媒の循環量、配管断面積、高圧冷媒の吐出圧力や相当飽和温度から算出した冷媒密度等に基づいて算出する。
そして、冷凍機油が冷媒回路(R)内をスムーズに循環して圧縮機(21)に再び回収されるような流速を所定速度とし、高圧ガス配管(11)を流れる冷媒の流速がこの所定速度以下であるとき、冷媒に含まれる冷凍機油は圧縮機(21)に回収されずに滞留すると判断して、先ほど算出した高圧ガス配管(11)の冷媒循環量に基づいて、高圧ガス配管(11)内に滞留した冷凍機油の油量を算出する。なお、低圧ガス配管(12)内に滞留する冷凍機油の油量の算出も同様の手順で行うものとする。
次に、ステップS102では、油量算出部(51)で算出した冷凍機油の油量の算出値が所定値以上、すなわち、圧縮機(21)で潤滑不良が発生するおそれがあるために冷凍機油を回収しなければならない状態となったか否かを判定する。
ステップS102での判定が「YES」の場合には、ステップS103に進む。ステップS102での判定が「NO」の場合には、所定値以上となるまで待機する。
ステップS103では、周波数制御部(52)により圧縮機(21)の運転周波数を上げ、続くステップS104に進む。ステップS104では、冷媒回路(R)内の冷媒の流速が所定速度以上、具体的に、冷媒回路(R)の高圧ガス配管(11)内に滞留した冷凍機油が強制的に冷媒回路(R)内を循環して圧縮機(21)に回収される速度以上となったか否かを判定する。
ステップS104での判定が「YES」の場合には、続くステップS105に進む。このようにすれば、暖房運転中に冷房サイクルに切り換えることなく、冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油を回収することができ、暖房能力を低下させることがなくて好ましい。ステップS104での判定が「NO」の場合には、所定速度以上となるまで待機する。
ここで、高圧ガス配管(11)内に滞留した冷凍機油を圧縮機(21)の容量制御により強制的に循環させることで高圧ガス配管(11)内の冷媒の高圧圧力が高くなった場合、システム全体が運転停止するおそれがあるため、以下のような制御を行う。
すなわち、ステップS105では、暖房運転時に周波数制御部(52)により圧縮機(21)の容量制御が行われた後、冷媒回路(R)内を流れる冷媒の高圧圧力を高圧側圧力センサ(Ps1)で検出し、続くステップS106に進む。
ステップS106では、高圧側圧力センサ(Ps1)の検出値が所定値以上となったか否かを判定する。ステップS106での判定が「YES」の場合には、続くステップS107に進む。ステップS106での判定が「NO」の場合には、所定値以上となるまで待機する。
ステップS107では、対応する第1及び第2BSユニット(30A,30B)の第2制御弁(32)を開いて高圧ガス配管(11)と低圧ガス配管(12)とを連通し、処理を終了する。
このようにすれば、第1及び第2BSユニット(30A,30B)により高圧ガス配管(11)と低圧ガス配管(12)とを連通させて高圧ガス冷媒を圧縮機(21)側に逃がすことができ、冷媒回路(R)内の圧力上昇を抑制してシステム全体が運転停止することを防止する上で有利な効果が得られる。
なお、本実施形態では、高圧ガス配管(11)内に滞留した冷凍機油の油量を算出し、算出値が所定値以上のときに油回収動作を行うようにしたが、圧縮機(21)の運転周波数が所定周波数以下のときの運転時間を積算し、積算値が所定値以上となったときに、圧縮機(21)の運転周波数を上げて油回収動作を行うようにしてもよい。
なお、暖房運転時においては高圧ガス配管(11)内に冷凍機油が滞留しやすいため、高圧ガス配管(11)内に滞留した冷凍機油を回収する手順について説明したが、例えば、過冷却用配管(62)を通過した冷媒に含まれる冷凍機油が低圧ガス配管(12)に滞留したり、冷房運転時に冷媒の流速が遅かったために冷凍機油が圧縮機(21)に回収されず、低圧ガス配管(12)に冷凍機油が滞留することが考えられる。このような低圧ガス配管(12)に滞留した冷凍機油の回収は、以下のような手順で行う。
図7は、低圧ガス配管内に滞留する冷凍機油を圧縮機に回収する手順を説明するフローチャート図である。図7に示すように、まず、ステップS201では、コントローラ(50)の油量算出部(51)により、圧縮機(21)から高圧冷媒とともに吐出されて冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油の油量を算出し、続くステップS202に進む。なお、ここでは、低圧ガス配管(12)内に滞留した冷凍機油についてのみ対象としている。
ステップS202では、油量算出部(51)で算出した冷凍機油の油量の算出値が所定値以上、すなわち、圧縮機(21)で潤滑不良が発生するおそれがあるために冷凍機油を回収しなければならない状態となったか否かを判定する。
ステップS202での判定が「YES」の場合には、ステップS203に進む。ステップS202での判定が「NO」の場合には、そのまま待機する。
ステップS203では、開度制御部(53)により、対応する第1及び第2BSユニット(30A,30B)の過冷却用制御弁(63)の開度を調節し、液配管(13)を流れる液冷媒を過冷却用配管(62)を介して低圧ガス配管(12)にそのまま流入させ、処理を終了する。
このようにすれば、冷房運転時に冷媒の流速が遅い等の要因で低圧ガス配管(12)内に滞留した冷凍機油を液冷媒に溶かし込んで圧縮機(21)に回収することができる。これにより、暖房運転中に冷房サイクルに切り換えることなく、低圧ガス配管(12)内に滞留した冷凍機油を回収することができ、暖房能力を低下させることがなくて好ましい。
<その他の実施形態>
上述した各実施形態については、以下のような構成としても良い。前記各実施形態で述べた室内ユニットや室外ユニットの台数は、あくまで一例である。例えば、図8に示す空気調和装置(100)のように、2台の室内ユニット(40A,40B)と2台の室外ユニット(20A,20B)とを接続した構成としてもよいし、室内ユニットや室外ユニットの台数を更に多くして空気調和装置を構成するようにしても良い。
以上説明したように、本発明は、暖房能力を損なうことなく、冷媒回路内に滞留した冷凍機油を回収できるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
本発明の実施形態に係る空気調和装置の構成を示す冷媒回路図である。 全部暖房運転における冷媒の流れを説明するための冷媒回路図である。 全部冷房運転における冷媒の流れを説明するための冷媒回路図である。 暖房/冷房動時運転における第1の共存運転の冷媒の流れを説明するための冷媒回路図である。 暖房/冷房動時運転における第2の共存運転の冷媒の流れを説明するための冷媒回路図である。 高圧ガス配管内に滞留する冷凍機油を圧縮機に回収する手順を説明するフローチャート図である。 低圧ガス配管内に滞留する冷凍機油を圧縮機に回収する手順を説明するフローチャート図である。 空気調和装置の構成を示す他の冷媒回路図である。
符号の説明
10 空気調和装置
11 高圧ガス配管
12 低圧ガス配管
13 液配管
21 圧縮機
22 室外熱交換器(熱源側熱交換器)
30A,30B BSユニット(切換機構)
31 第1制御弁
32 第2制御弁
41 室内熱交換器(利用側熱交換器)
50 コントローラ
51 油量算出部
52 周波数制御部
53 開度制御部
61 過冷却用熱交換器
62 過冷却用配管
63 過冷却用制御弁
Ps1 高圧側圧力センサ(圧力検出手段)

Claims (4)

  1. 圧縮機(21)と、熱源側熱交換器(22)と、利用側熱交換器(41)とが接続され、冷媒を循環させて冷凍サイクルを行う冷媒回路(R)を備えた空気調和装置であって、
    前記圧縮機(21)から高圧冷媒とともに吐出されて前記冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油の油量を算出する油量算出手段(51)と、
    暖房運転時に前記油量算出手段(51)の算出値が所定値以上となったときに、前記冷媒回路(R)内の冷凍機油を回収するために前記圧縮機(21)の運転周波数を上げる周波数制御手段(52)と
    前記冷媒回路(R)内を流れる冷媒の高圧圧力を検出する圧力検出手段(Ps1)とを備え、
    前記利用側熱交換器(41)は、一端が冷媒回路(R)の液配管(13)に接続される一方、他端が切換機構(30A)を介して高圧ガス配管(11)と低圧ガス配管(12)とに切換自在に接続され、
    前記切換機構(30A)は、前記高圧ガス配管(11)の冷媒流れを許容又は遮断する第1制御弁(31)と、前記低圧ガス配管(12)の冷媒流れを許容又は遮断する第2制御弁(32)とを有する一方、暖房運転時に前記周波数制御手段(52)で前記圧縮機(21)の運転周波数を上げた後、前記圧力検出手段(Ps1)の検出値が所定値以上となったときに、該第2制御弁(32)を開いて該高圧ガス配管(11)と該低圧ガス配管(12)とを連通させるように構成される一方、
    前記液配管(13)を流れる液冷媒を過冷却するための過冷却用熱交換器(61)と、
    一端が前記液配管(13)に接続され、前記過冷却用熱交換器(61)内を通過した後、他端が前記低圧ガス配管(12)に接続された過冷却用配管(62)と、
    前記過冷却用配管(62)における一端と前記過冷却用熱交換器(61)との間に設けられ且つ開度調節自在な過冷却用制御弁(63)と、
    前記油量算出手段(51)の算出値が所定値以上となったときに、前記過冷却用制御弁(63)の開度を調節して、前記低圧ガス配管(12)に液冷媒を流入させる開度制御手段(53)とを備えていることを特徴とする空気調和装置。
  2. 請求項1において、
    前記油量算出手段(51)は、前記冷媒回路(R)内の冷媒の流速が所定速度以下のときに前記圧縮機(21)から吐出された高圧冷媒の吐出量に基づいて、該冷媒回路(R)内に滞留した冷凍機油の油量を算出するように構成されていることを特徴とする空気調和装置。
  3. 圧縮機(21)と、熱源側熱交換器(22)と、利用側熱交換器(41)とが接続され、冷媒を循環させて冷凍サイクルを行う冷媒回路(R)を備えた空気調和装置であって、
    暖房運転時に、前記圧縮機(21)の運転周波数が所定周波数以下のときの運転時間を積算し、該積算値が所定値以上となったときに、該圧縮機(21)の運転周波数を上げる周波数制御手段(52)と、
    前記冷媒回路(R)内を流れる冷媒の高圧圧力を検出する圧力検出手段(Ps1)とを備え、
    前記利用側熱交換器(41)は、一端が冷媒回路(R)の液配管(13)に接続される一方、他端が切換機構(30A)を介して高圧ガス配管(11)と低圧ガス配管(12)とに切換自在に接続され、
    前記切換機構(30A)は、前記高圧ガス配管(11)の冷媒流れを許容又は遮断する第1制御弁(31)と、前記低圧ガス配管(12)の冷媒流れを許容又は遮断する第2制御弁(32)とを有する一方、暖房運転時に前記周波数制御手段(52)で前記圧縮機(21)の運転周波数を上げた後、前記圧力検出手段(Ps1)の検出値が所定値以上となったときに、該第2制御弁(32)を開いて該高圧ガス配管(11)と該低圧ガス配管(12)とを連通させるように構成される一方、
    前記液配管(13)を流れる液冷媒を過冷却するための過冷却用熱交換器(61)と、
    一端が前記液配管(13)に接続され、前記過冷却用熱交換器(61)内を通過した後、他端が前記低圧ガス配管(12)に接続された過冷却用配管(62)と、
    前記過冷却用配管(62)における一端と前記過冷却用熱交換器(61)との間に設けられ且つ開度調節自在な過冷却用制御弁(63)と、
    前記圧縮機(21)の運転周波数が所定周波数以下のときの運転時間の積算値が所定値以上となったときに、前記過冷却用制御弁(63)の開度を調節して、前記低圧ガス配管(12)に液冷媒を流入させる開度制御手段(53)とを備えていることを特徴とする空気調和装置。
  4. 請求項3において、
    前記周波数制御手段(52)は、前記圧縮機(21)の運転周波数を上げた後、所定時間経過後に、該圧縮機(21)の運転周波数を通常運転時の運転周波数に戻すように構成されていることを特徴とする空気調和装置。
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