JPH09264628A - マルチ型空気調和システム装置 - Google Patents

マルチ型空気調和システム装置

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JPH09264628A
JPH09264628A JP7049996A JP7049996A JPH09264628A JP H09264628 A JPH09264628 A JP H09264628A JP 7049996 A JP7049996 A JP 7049996A JP 7049996 A JP7049996 A JP 7049996A JP H09264628 A JPH09264628 A JP H09264628A
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JP
Japan
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unit
indoor unit
compressor
air conditioning
conditioning system
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JP7049996A
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English (en)
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Manabu Kitamoto
学 北本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各室内ユニット5が上下方向に離れて設置さ
れる状況であっても、多量の冷媒を要することなく、各
室内ユニット5に対する常に適正な冷媒配分が可能で、
これにより各室内ユニット5から常に同等の空調性能が
得られて信頼性の向上が図れるマルチ型空気調和システ
ム装置を提供する。 【解決手段】 圧縮機ユニット1A,1Bに接続の吐出
側高圧ガス配管2aおよび吸込側低圧ガス配管2bに、
各熱交ユニット4および各室内ユニット5のそれぞれ一
端側を接続し、各熱交ユニット4および各室内ユニット
5のそれぞれ他端側をビルディングの各階ごとに液配管
6で相互接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室外ユニットお
よび複数台の室内ユニットを有するマルチ型空気調和シ
ステム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチ型空気調和機は、圧縮機、室外熱
交換器、室外送風機などを収納した室外ユニットと、室
内熱交換器や室内送風機を収納した複数台の室内ユニッ
トとからなる。
【0003】このマルチ型空気調和機をビルディングに
設置する場合、室外ユニットを屋上に設置し、各階の室
内スペースに室内ユニットを設置し、室外ユニットと各
室内ユニットをガス冷媒用のガス配管および液冷媒用の
液配管により接続する。ガス配管および液配管は、屋上
から各階にかけて、上下方向に敷設される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】液配管が上下方向に敷
設されると、階によって、液冷媒が流れ易い室内ユニッ
トとそうでない室内ユニットが存在し、各室内ユニット
に対する冷媒配分がうまくいかないことがある。
【0005】たとえば、ある階の室内ユニットには適正
量の冷媒がすぐに流れ、別の階の室内ユニットには適正
量の冷媒が流れるまでに長い時間がかかることがある。
対策として、液配管を液冷媒で満たすことが考えられる
が、そうすると多量の冷媒が必要になってしまう。
【0006】この発明は上記の事情を考慮したもので、
第1の発明のマルチ型空気調和システム装置は、各室内
ユニットが上下方向に離れて設置される状況であって
も、多量の冷媒を要することなく、各室内ユニットに対
する常に適正な冷媒配分が可能で、これにより各室内ユ
ニットから常に同等の空調性能が得られて信頼性の向上
が図れることを目的とする。
【0007】第2、第3、および第4の発明のマルチ型
空気調和システム装置は、第1の発明の目的に加え、各
室内ユニットで冷房と暖房の同時運転を実行できること
を目的とする。
【0008】第5の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第2の発明の目的に加え、各室内ユニットの冷暖
同時運転に際しての熱エネルギの有効活用を可能として
省エネルギ効果が得られることを目的とする。
【0009】第6の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第2の発明の目的に加え、非使用の室内ユニット
を屋外への排熱用に有効利用することができ、これによ
り安定した空調能力が得られることを目的とする。
【0010】第7の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第2の発明の目的に加え、各階で冷媒漏れが生じ
た場合は直ちにそれを察知してそれ以上の冷媒漏れを回
避できることを目的とする。
【0011】第8の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第1の発明の目的に加え、省エネルギ運転が可能
なことを目的とする。第9ないし第11の発明のマルチ
型空気調和システム装置は、第1の発明の目的に加え、
圧縮機における冷凍機油の不足を解消して圧縮機の寿命
向上が図れることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明のマルチ型空
気調和システム装置は、圧縮機を収納した一台あるいは
複数台の圧縮機ユニットと、排熱あるいは吸熱を目的と
する室外熱交換器を収納した複数台の熱交ユニットと、
室内スペースを空調するための室内熱交換器を収納した
複数台の室内ユニットとを備え、圧縮機ユニットは建屋
の屋上あるいは各階等に設置し、室内ユニットおよび熱
交ユニットは建屋の各階ごとに室内ユニット合計容量と
熱交ユニット合計容量が釣り合うように組合せて設置
し、圧縮機ユニットの吐出側高圧ガス配管および吸込側
低圧ガス配管に各熱交ユニットおよび各室内ユニットの
それぞれ一端側を接続し、各熱交ユニットおよび各室内
ユニットのそれぞれ他端側を各階ごとに液配管で相互接
続し、冷凍サイクルを構成している。
【0013】第2の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第1の発明において、圧縮機ユニットの吐出側高
圧ガス配管および吸込側低圧ガス配管に流路切換手段を
介して各熱交ユニットおよび各室内ユニットのそれぞれ
一端側を接続し、各熱交ユニットおよび各室内ユニット
のそれぞれ他端側を各階ごとに液配管で相互接続し、こ
れら液配管に冷媒流通制御用の弁を設け、上記流路切換
手段により各室内ユニットを冷房または暖房の任意の運
転モードに設定して冷暖同時運転を行なう構成を設け
た。
【0014】第3の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第2の発明において、流路切換手段は、各熱交ユ
ニットおよび各室内ユニットに対応して設けた分岐ユニ
ットであり、各熱交ユニットおよび各室内ユニットのそ
れぞれ一端側を圧縮機ユニットの吐出側高圧ガス配管お
よび吸込側低圧ガス配管のいずれかに選択的に連通させ
る。
【0015】第4の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第2の発明において、各熱交ユニットは冷/暖運
転モードおよび熱交換容量が可変であり、この冷/暖運
転モードおよび熱交換容量を各室内ユニットの冷/暖運
転モード比率に応じて制御する制御手段を設けた。
【0016】第6の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第1ないし第3の発明のいずれかにおいて、各熱
交ユニットを屋外の空間に連通する構成とした。第7の
発明のマルチ型空気調和システム装置は、第3の発明に
おいて、各熱交ユニットの吹出空気を屋外および室内の
いずれか一方に選択的に導くダクトを設け、このダクト
による吹出空気の導き先を各室内ユニットの冷/暖運転
モードに応じて切換えるとともに、各熱交ユニットの室
外熱交換器を各室内ユニットの冷/暖運転モード比率に
応じて凝縮器および蒸発器のいずれか一方にて作用させ
る制御手段を設けた。
【0017】第6の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第2の発明において、各室内ユニットのうち少な
くとも一つの室内ユニットの吹出空気を屋外および室内
のいずれか一方に選択的に導くダクトを設け、上記少な
くとも一つの室内ユニットの使用時は上記ダクトによる
吹出空気の導き先を室内側に設定し、上記少なくとも一
つの室内ユニットの非使用時は上記ダクトによる吹出空
気の導き先を屋外側に設定して同室内ユニットを他の室
内ユニットの冷/暖運転モード比率に応じた所定の冷/
暖運転モードにて強制運転する制御手段を設けた。
【0018】第7の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第2の発明において、各階に冷媒漏れ検出器を設
け、これら冷媒漏れ検出器のいずれかが冷媒漏れを検出
したとき、対応する階の各熱交ユニットおよび各室内ユ
ニットに接続されている吐出側高圧ガス配管および液配
管の冷媒流通を遮断し且つ吸込側低圧ガス配管の冷媒流
通は許容した状態で圧縮機の運転を続け、圧縮機ユニッ
トへの冷媒の回収を行なう制御手段を設けた。
【0019】第8の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第1の発明において、圧縮機ユニットは複数台あ
り、これら圧縮機ユニットはインバータ駆動の能力可変
型圧縮機および商用電源駆動の能力固定型圧縮機のいず
れかを備え、能力可変型圧縮機をその運転効率がもっと
も高くなる運転周波数域に入るように、しかも各圧縮機
の運転台数が最少となるように、各熱交ユニットの運転
台数を制御する制御手段を設けた。
【0020】第9の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第1の発明において、圧縮機ユニットは複数台あ
り、これら圧縮機ユニットにおける各圧縮機の吐出側配
管に冷凍機油を分離するための油分離器を設け、これら
油分離器で分離される冷凍機油を各圧縮機の吸込側配管
に戻すための油戻し管を設け、これら油戻し管に油戻し
制御用の弁を設け、各圧縮機内に冷凍機油の量を検知す
るための油量センサを設け、これら油量センサの検知結
果に応じて上記各弁を制御する制御手段を設けた。
【0021】第10の発明のマルチ型空気調和システム
装置は、第9の発明において、制御手段は、各油量セン
サの検知結果から各圧縮機内の冷凍機油変化量を求め、
その冷凍機油変化量と各油量センサが検知する冷凍機油
の絶対量とに基づき、各弁の開度設定を制御する。
【0022】第11の発明のマルチ型空気調和システム
装置は、第9または第10の発明において、各弁に対す
る制御が所定時間続いたにもかかわらず各油量センサの
検知結果が設定量に満たないとき、各室内ユニットの全
ての冷/暖運転モードを所定時間だけ冷房モードまたは
暖房モードに限定して冷暖同時運転を解除する制御手段
を設けた。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て図面を参照して説明する。図1に示すように、ビルデ
ィングの屋上などに複数台たとえば2台の圧縮機ユニッ
ト1A,1Bを設け、これら圧縮機ユニット1A,1B
からそれぞれ吐出側高圧ガス配管2aおよび吸込側低圧
ガス配管2bを導出し、それをビルディングの各階へと
上下方向に敷設する。
【0024】ビルディングの各階では、吐出側高圧ガス
配管2aおよび吸込側低圧ガス配管2bを天井面あるい
は床面に沿って配設し、その両配管2a,2bに分岐ユ
ニット3を介して複数台の熱交ユニット4および複数台
の室内ユニット5のそれぞれ一端側を接続する。
【0025】そして、各熱交ユニット4および各室内ユ
ニット5のそれぞれ他端側を各階ごとに液配管6で相互
接続する。これら液配管6は、各階の天井面あるいは床
面に沿って配設されることになり、上下方向には敷設さ
れない。
【0026】これら配管接続により、各室内ユニット5
で冷房と暖房の同時運転が可能な冷凍サイクルを構成し
ている。冷凍サイクルの具体的な構成を図2に示す。
【0027】圧縮機ユニット1Aはインバータ駆動の能
力可変型圧縮機11を収納しており、その圧縮機11の
吐出口に油分離器12を介してパックドバルブ13を配
管接続する。圧縮機11の吸込口にアキュームレータ1
4を介してもう一つのパックドバルブ13を配管接続す
る。
【0028】油分離器12から圧縮機11の吸込側配管
にかけて、油戻し管12aを接続する。油分離器12
は、圧縮機11から吐出される冷媒に含まれる冷凍機油
を分離する。油戻し管12aは、油分離器12で分離さ
れた冷凍機油を圧縮機11の吸込側配管に戻す働きをす
る。
【0029】圧縮機1の一方のパックドバルブ13に、
上記吐出側高圧ガス配管2aを介して、各分岐ユニット
3における電磁式の開閉弁31の一端を接続する。圧縮
機1の他方のパックドバルブ13に、上記吸込側低圧ガ
ス配管2bを介して、各分岐ユニット3における電磁式
の開閉弁32の一端を接続する。
【0030】各分岐ユニット3のうち、各熱交ユニット
4に対応する分岐ユニット3の開閉弁31,32の他端
を、各熱交ユニット4における室外熱交換器41の一端
に接続する。
【0031】各分岐ユニット3のうち、各室内ユニット
5に対応する分岐ユニット3の開閉弁31,32の他端
を、各室内ユニット5における室内熱交換器51の一端
に接続する。
【0032】そして、各室外熱交換器41の他端を冷媒
流通制御用の弁たとえば電磁式の流量調整弁42を介し
て上記液配管6に接続するとともに、各室内熱交換器5
1の他端を同じく冷媒流通制御用の弁たとえば電磁式の
流量調整弁52を介して液配管6に接続する。
【0033】電動膨張弁42の開度調節により、室外熱
交換器41への冷媒流量を制御することができる。この
制御により、熱交ユニット4の熱交換容量が可変となっ
ている。
【0034】流量調整弁52の開度調節により、室内熱
交換器51への冷媒流量を制御することができる。この
制御により、室内ユニット5の空調能力が可変である。
各分岐ユニット3の開閉弁31,32は、各室外熱交換
器41および各室内熱交換器51のそれぞれ一端を吐出
側高圧ガス配管2aおよび吸込側低圧ガス配管2bのい
ずれかに選択的に連通させる流路切換手段として機能す
る。この流路切換の機能により、各熱交ユニット4の冷
/暖運転モードおよび各室内ユニット5の冷/暖運転モ
ードをそれぞれ個別に設定して冷暖同時運転を行なうこ
とができる。
【0035】なお、圧縮機ユニット1Aにおいて、圧縮
機11の吐出口からパックドバルブ13にかけての吐出
側配管に、高圧スイッチ15、吐出圧力センサ16、吐
出温度センサ17を取付ける。圧縮機11の吸込口から
もう一つのパックドバルブ13にかけての吸込側配管
に、吸込圧力センサ18および吸込温度センサ19を取
付ける。
【0036】圧縮機ユニット1Bも基本的には圧縮機ユ
ニット1Aと同じ配管構成であるが、圧縮機11として
商用電源駆動の能力固定型圧縮機を用いる点のみ異な
る。各室内ユニット5において、室内熱交換器51の一
端側のガス配管に圧力センサ53および熱交換器温度セ
ンサ54を取付け、室内熱交換器51の他端側の液配管
に熱交換器温度センサ55を取付ける。さらに、室内熱
交換器51を通る風路に、室内温度センサ56を設け
る。
【0037】ところで、各熱交ユニット4は、各階の非
室内スペース(非居住スペース)のたとえば天井面に設
置するようにしており、図3に示すダクト構成を付属し
て備える。
【0038】図3において、71は室内スペース(居住
スペース)の天井面である。この天井面71の裏側に熱
交ユニット4の筐体を設置する。熱交ユニット4の筐体
は、空気吸込口4aおよび空気吹出口4bを有する。
【0039】ビルディングの外壁72に通気口72a,
72bを形成し、通気口72aと上記空気吸込口4aと
の間にダクト73を接続する。このダクト73により、
熱交ユニット4の空気吸込口4aを屋外の空間に連通し
ている。
【0040】外壁72の通気口72bと上記空気吹出口
4bとの間にダクト74を接続する。このダクト74に
より、熱交ユニット4の空気吹出口4bを屋外の空間に
連通している。
【0041】ダクト74は、中途部が天井面71側の吹
出口75に接続されており、通気口72bに通じる風路
74a、および吹出口75に通じる風路74bを備え
る。吹出口75は、天井面71を貫通して室内スペース
に臨んでいる。
【0042】ダクト74内にダンパ76を開閉自在に設
ける。ダンパ76は、風路74a,74bの一方を閉塞
して他方を開放するもので、熱交ユニット4の吹出空気
を屋外および室内スペースのいずれか一方に選択的に導
く働きをする。図3に示すダンパ76の位置は、ノーマ
ルポジションであり、熱交ユニット4の吹出空気が屋外
の空間に導かれる。
【0043】また、各室内ユニット5は、各階の室内ス
ペース(居住スペース)のたとえば天井面に設置するよ
うにしている。これら室内ユニット5のうち、少なくと
も一つの室内ユニット5が、図4に示すダクト構成を付
属して備える。
【0044】すなわち、天井面71の裏側に室内ユニッ
ト5の筐体を設置する。室内ユニット5の筐体は空気吸
込口5aおよび空気吹出口5bを有する。天井面71に
通気口71aを形成し、その通気口71aに上記空気吸
込口5aが対応するよう、室内ユニット5の筐体を設置
する。
【0045】ビルディングの外壁72に通気口72cを
形成し、その通気口72cと上記空気吹出口5bとの間
にダクト77を接続する。ダクト77は、中途部が天井
面71側の吹出口78に接続されており、通気口72c
に通じる風路77a、および吹出口78に通じる風路7
7bを備える。吹出口78は、天井面71を貫通して室
内スペースに臨んでいる。
【0046】ダクト77内にダンパ79を開閉自在に設
ける。ダンパ79は、風路77a,77bの一方を閉塞
して他方を開放するもので、室内ユニット5の吹出空気
を屋外および室内スペースのいずれか一方に選択的に導
く働きをする。図4に示すダンパ79の位置は、ノーマ
ルポジションであり、室内ユニット5の吹出空気(空調
空気)が室内スペースに導かれる。
【0047】制御回路を図5に示す。圧縮機ユニット1
Aに室外制御部10を設ける。この室外制御部10に、
圧縮機ユニット1Aの高圧スイッチ15、吐出圧力セン
サ16、吸込圧力センサ18、吐出温度センサ17、吸
込温度センサ19、およびインバータ回路101を接続
する。
【0048】インバータ回路101は、商用交流電源1
00の電圧を整流し、それを室外制御部10からの指令
に応じた所定周波数(およびレベル)の電圧に変換し、
出力する。この出力はモータ駆動電力として圧縮機モー
タ11Mに供給される。
【0049】さらに、室外制御部10に、圧縮機ユニッ
ト1Bの高圧スイッチ15、吐出圧力センサ16、吸込
圧力センサ18、吐出温度センサ17、吸込温度センサ
19、およびスイッチ回路102を接続する。
【0050】スイッチ回路102は、交流電源100か
ら圧縮機モータ11Mへの通電路に挿接してあり、モー
タ11Mに対する電源電圧の供給を室外制御部10から
の指令に応じて制御する。
【0051】室外制御部10に信号線60を接続する。
この信号線60に各熱交ユニットの熱交ユニット制御部
40を接続し、その熱交ユニット制御部40に上記流量
調整弁42、対応分岐ユニット3の開閉弁31,32、
および上記ダンパ76のモータ76Mを接続する。
【0052】信号線60に、各室内ユニット5の室内制
御部50を接続する。室内制御部50に、上記流量調整
弁52、圧力センサ53、熱交換器温度センサ54,5
5、室内温度センサ56、対応分岐ユニット3の開閉弁
31,32、リモートコントロール式の運転操作器(以
下、リモコンと略称する)57、および冷媒漏れ検出器
58を接続する。
【0053】リモコン57は、冷/暖運転モードや設定
室内温度など各種運転条件を入力するためのもので、室
内の、利用者がすぐに操作できる位置に取付けられる。
冷媒漏れ検出器58は、配管や室内熱交換器51からの
冷媒漏れを検出するもので、たとえば室内ユニット5の
筐体に取付ける。
【0054】各室内ユニット5のうち、上記ダクト構成
が付属される室内ユニット5の室内制御部50には、さ
らに上記ダンパ79のモータ79Mを接続する。交流電
源100は圧縮機ユニット1A,1Bに専用であり、各
熱交ユニット4および各室内ユニット5については別電
源(図示していない)となっている。
【0055】室外制御部10、各熱交ユニット制御部4
0、および各室内制御部50は、信号線60を通して相
互にデータを転送しながら、当該空気調和システム装置
の全般にわたる制御を行なうもので、主要な制御機能と
して次の[1]ないし[6]を備える。
【0056】[1]各リモコン57の操作に応じて各分
岐ユニット3の開閉弁31,32を開閉し、これにより
各室内ユニット5を冷房または暖房の任意の運転モード
に設定して冷暖同時運転を行なう制御手段。
【0057】[2]各熱交ユニット4の冷/暖運転モー
ド(対応する分岐ユニット3の開閉弁31,32の開閉
により定まる)および熱交換容量(流量調整弁42の開
度に応じて定まる)を各室内ユニット5の冷/暖運転モ
ード比率に応じて制御する制御手段。
【0058】[3]圧縮機ユニット1Aにおける能力可
変型圧縮機11をその運転効率がもっとも高くなる運転
周波数域に入るように、しかもその能力可変型圧縮機1
1と圧縮機ユニット1Bにおける能力固定型圧縮機11
の運転台数が最少となるように、各熱交ユニット4の運
転台数を制御する制御手段。
【0059】[4]各熱交ユニット4に付属のダクト7
4による吹出空気の導き先(ダンパ76の回動位置によ
り定まる)を各室内ユニット5の冷/暖運転モードに応
じて切換えるとともに、各熱交ユニット4の室外熱交換
器41を各室内ユニット5の冷/暖運転モード比率に応
じて凝縮器および蒸発器のいずれか一方にて作用させる
制御手段。
【0060】[5]各室内ユニット5の少なくとも一つ
に付属のダクト77による吹出空気の導き先(ダンパ7
9の回動位置により定まる)を、その少なくとも一つの
室内ユニット5の使用時は室内側に設定し、非使用時は
屋外側に設定するとともに、同室内ユニット5を他の室
内ユニットの冷/暖運転モード比率に応じた所定の冷/
暖運転モードにて強制運転する制御手段。
【0061】[6]冷媒漏れ検出器58のいずれかが冷
媒漏れを検出したとき、対応する階の各熱交ユニット4
および各室内ユニット5に接続されている吐出側高圧ガ
ス配管2aおよび液配管6の冷媒流通を遮断し、且つ吸
込側低圧ガス配管2bの冷媒流通は許容した状態で圧縮
機11の運転を続け、圧縮機ユニット1A(および圧縮
機ユニット1B)への冷媒の回収を行なう制御手段。
【0062】つぎに、上記の構成の作用を説明する。 (1)任意の室内ユニット5のリモコン57で冷房モー
ドおよび所望の室内温度Tsを設定し、かつ運転開始操
作を行なう。すると、冷房モード指令が室内ユニット5
から圧縮機ユニット1Aに送られる。さらに、室内温度
センサ56の検知温度Taと上記設定室内温度Tsとの
差が求められ、その温度差が空調負荷として圧縮機ユニ
ット1Aに知らされる。
【0063】各室内ユニット5は、冷房モードの場合、
室内熱交換器51を蒸発器として作用させるべく、対応
する分岐ユニット3の開閉弁31を閉じて開閉弁32を
開く。開閉弁32が開くと、室内熱交換器51の一端と
吸込側低圧ガス配管2bとがその開閉弁32を通して導
通する。
【0064】リモコン57で暖房モードを設定した場合
には、各室内ユニット5は、室内熱交換器51を凝縮器
として作用させるべく、対応する分岐ユニット3の開閉
弁31を開いて開閉弁32を閉じる。開閉弁31が開く
と、室内熱交換器51の他端と吐出側高圧ガス配管2a
とがその開閉弁31を通して導通する。
【0065】また、各室内ユニット5は、自身の空調負
荷が大きいほど、電動膨張弁52の開度を大きく設定す
る。圧縮機ユニット1Aは、各室内ユニット5で設定さ
れる冷房モードの台数と暖房モードの台数とを比較し、
その冷/暖運転モード比率に応じて各熱交ユニット4の
冷/暖運転モードを設定する。
【0066】たとえば、冷房モードの台数が暖房モード
の台数よりも多ければ、各熱交ユニット4に冷房モード
指令が送られる。冷房モード指令を受けた室内ユニット
4は、室外熱交換器41を凝縮器として作用させるべ
く、対応する分岐ユニット3の開閉弁31を開いて開閉
弁32を閉じる。開閉弁31が開くことにより、室内熱
交換器41の一端と吐出側高圧ガス配管2aとがその開
閉弁31を通して導通する。
【0067】暖房モードの台数が冷房モードの台数より
も多い場合は、各熱交ユニット4に暖房モード指令が送
られる。暖房モード指令を受けた室内ユニット4は、室
外熱交換器41を蒸発器として作用させるべく、対応す
る分岐ユニット3の開閉弁31を閉じて開閉弁32を開
く。開閉弁32が開くことにより、室内熱交換器41の
一端と吸込側低圧ガス配管2bとがその開閉弁32を通
して導通する。
【0068】さらに、圧縮機ユニット1Aは、各室内ユ
ニット5から知らされる空調負荷の合計に基づき、各圧
縮機11の運転台数と運転周波数、各熱交ユニット4の
運転台数、および各熱交ユニット4の熱交換容量を設定
する。
【0069】すなわち、空調負荷の合計が大きいほど、
各圧縮機ユニット1A,1Bにおける圧縮機11の運転
台数を多くしたり、運転周波数を高めたり、各熱交ユニ
ット4の運転台数を多くする。
【0070】ただし、この場合、室内外の空気温度条件
によって冷媒の圧力・温度が変動することに対処し、ま
た省エネルギ運転を目的として、圧縮機ユニットA,B
のぞれぞれ吐出圧力センサ16、吐出温度センサ17、
吸込圧力センサ18、および吸込温度センサ19を監視
しながら、圧縮機ユニット1Aにおける能力可変型圧縮
機11をその運転効率がもっとも高くなる運転周波数域
に入るように、しかもその能力可変型圧縮機11と圧縮
機ユニット1Bにおける能力固定型圧縮機11の運転台
数が最少となるように、各熱交ユニット4の運転台数を
制御する。
【0071】また、各室内ユニット5では、冷房モード
時、圧力センサ53の検知冷媒圧力と室内熱交換器出口
側に位置する熱交換器温度センサ54の検知冷媒温度と
から室内熱交換器51における冷媒の過熱度を検出し、
その過熱度が目標値一定となるよう、電動膨張弁42の
開度を制御する。
【0072】さらに、各室内ユニット5では、暖房モー
ド時、圧力センサ53の検知冷媒圧力と室内熱交換器出
口側に位置する熱交換器温度センサ55の検知冷媒温度
とから室内熱交換器51における冷媒の過冷却度を検出
し、その過冷却度が目標値一定となるよう、電動膨張弁
42の開度を制御する。
【0073】一方、運転開始操作に従い、圧縮機11が
起動される。圧縮機11から吐出される冷媒は、吐出側
高圧ガス配管2aに流れる。冷房モード指令の数が暖房
モード指令の数より多くて、各熱交ユニット4が冷房モ
ードに設定される場合は、吐出側高圧ガス配管2aの冷
媒の多くが図2に実線矢印で示すように各熱交ユニット
4に流れ、吐出側高圧ガス配管2aの残りの冷媒が破線
矢印で示すように暖房モードの室内ユニット5に流れ
る。
【0074】各熱交ユニット4を経た冷媒(液冷媒)
は、液配管6を通って冷房モードの室内ユニット5に流
れる。暖房モードの室内ユニット5を経た冷媒(液冷
媒)は、液配管6の流れ(冷房モードの室内ユニット5
に向かう流れ)に合流する。そして、冷房モードの室内
ユニット5を経た冷媒は、吸込側低圧ガス配管2bを通
して圧縮機11に吸込まれる。
【0075】暖房モード指令の数が冷房モード指令の数
より多くて、各熱交ユニット4が暖房モードに設定され
る場合は、吐出側高圧ガス配管2aの冷媒が破線矢印の
ように暖房モードの室内ユニット5に流れる。暖房モー
ドの室内ユニット5を経た冷媒(液冷媒)は、液配管6
に流れ、そこから各室内ユニット4と冷房モードの室内
ユニット5とに分流する。
【0076】各室内ユニット4および冷房モードの室内
ユニット5を経た冷媒(ガス冷媒)は、吸込側低圧ガス
配管2bを介して圧縮機11に吸込まれる。このよう
に、各室内ユニットで冷房と暖房の同時運転を実行でき
ることにより、たとえばコンピュータ等の発熱機器が設
置された室内スペースを冷房しながら、住人のいる別の
室内スペースを暖房することができる。
【0077】とくに、上下方向に敷設する配管はガス配
管2a,2bのみであり、液配管6は各階ごとに敷設す
る構成としたので、従来のように液冷媒が流れ易い室内
ユニットとそうでない室内ユニットが存在する不具合は
なく、各室内ユニット5に対し常に適正な冷媒配分を行
なうことができる。
【0078】したがって、階の違いにかかわらず、各室
内ユニット5から常に同等の空調性能を得ることがで
き、信頼性の向上が図れる。しかも、従来のように液配
管を冷媒で満たす対策が不要であり、多量の冷媒を要し
ないため、コストの低減および省資源化が図れる。
【0079】各熱交ユニット4をダクト73,74を介
して屋外の空間に連通しているので、各熱交ユニット4
の排熱または吸熱を外気を通して効率よく行なうことが
できる。
【0080】(2)各室内ユニット5の冷/暖運転モー
ド比率として冷房モードが多い場合、熱交ユニット4は
冷房モードに設定され、熱交ユニット4内の室外熱交換
器41が凝縮器として機能している。
【0081】冷房モードの熱交ユニット4が設置されて
いる天井面の下の室内スペースが、暖房モードで運転し
ている室内ユニット5の空調対象であれば、ダクト74
内のダンパ76の切換により、熱交ユニット4から吹出
される温風が室内スペースに導かれる。
【0082】各室内ユニット5の冷/暖運転モード比率
として暖房モードが多い場合には、熱交ユニット4は暖
房モードに設定され、熱交ユニット4内の室外熱交換器
41が蒸発器として機能している。
【0083】暖房モードの熱交ユニット4が設置されて
いる天井面の下の室内スペースが、冷房モードで運転し
ている室内ユニット5の空調対象であれば、ダクト74
内のダンパ76の切換により、熱交ユニット4から吹出
される冷風が室内スペースに導かれる。
【0084】こうして、本来は屋外の空間に排出される
温風または冷風を室内スペースに導いて、熱エネルギの
有効活用を図ることにより、省エネルギ効果が得られ
る。 (3)各室内ユニット5のうち、ダクト77が付属され
た室内ユニット5の使用時(運転時)は、ダクト77内
のダンパ79がノーマルポジションに設定され、吹出空
気(空調空気)の導き先が室内側に設定される。これ
は、通常の運転である。
【0085】ダクト77が付属された室内ユニット5の
非使用時(非運転時)は、ダクト77内のダンパ79が
切換えられ、ダクト77による吹出空気の導き先が屋外
側に設定される。そして、ダクト77が付属された非使
用の室内ユニット5が、他の室内ユニット5の冷/暖運
転モード比率に応じた所定の冷/暖運転モードにて強制
運転される。
【0086】たとえば、他の室内ユニット5の冷/暖運
転モード比率として冷房モードが多い場合には、ダクト
77が付属された非使用の室内ユニット5が暖房モード
にて強制運転される。つまり、ダクト77が付属された
室内ユニット5の室内熱交換器51が、各熱交ユニット
4の室外熱交換器41と同じく、凝縮器として作用す
る。
【0087】他の室内ユニット5の冷/暖運転モード比
率として暖房モードが多い場合には、ダクト77が付属
された非使用の室内ユニット5が冷房モードにて強制運
転される。つまり、ダクト77が付属された室内ユニッ
ト5の室内熱交換器51が、各熱交ユニット4の室外熱
交換器41と同じく、蒸発器として作用する。
【0088】使用状態の室内ユニット5によって室内空
気から奪われる熱は、各熱交ユニット4と、ダクト77
を備えた室内ユニット5とにより、確実に屋外に排出さ
れることになる。
【0089】したがって、常に安定した空調能力が得ら
れる。 (4)各室内ユニット5あるいは各室内ユニット5に接
続の配管のどこかで冷媒漏れが生じると、漏れた冷媒
(液冷媒)が各冷媒漏れ検出器58のいずれかにより検
出される。
【0090】この場合、冷媒漏れが検出された階におい
て、各分岐ユニット3の全ての開閉弁31が閉じられ
る。全ての開閉弁31が閉じられるこれにより、各熱交
ユニット4および各室内ユニット5に接続されている吐
出側高圧ガス配管2aおよび液配管6の冷媒流通が遮断
される。この遮断により、冷媒漏れ箇所に対する冷媒の
供給が止まる。
【0091】そして、各分岐ユニット3の開閉弁32の
うち開状態にあった開閉弁32は開いたまま、つまり吸
込側低圧ガス配管2bの冷媒流通は許容したまま、圧縮
機11の運転が一定時間続けられる。これにより、各分
岐ユニット3、各熱交ユニット4、各室内ユニット5に
存する冷媒が、圧縮機ユニット1A(および1B)へ回
収される。
【0092】このように、冷媒漏れが生じた場合は、冷
媒漏れ箇所に対する冷媒の供給を止めるとともに、冷媒
の回収を行なうことにより、それ以上の冷媒漏れを回避
して被害を最小限に抑えることができる。
【0093】(5)変形例 図6に示すように、油分離器12から吸込側配管にかけ
ての油戻し管12に油戻し制御用の弁としてたとえば流
量調整弁81を設ける。さらに、圧縮機11内に、冷凍
機油の量を検知するための油量センサ82を設ける。
【0094】この流量調整弁81および油量センサ82
は、圧縮機ユニット1Aの能力可変型圧縮機11に対し
てだけでなく、圧縮機ユニット1Bの能力固定型圧縮機
11に対しても同様に設ける。図6では、圧縮機ユニッ
ト1A内の構成のみ示し、圧縮機ユニット1B内の構成
については省略している。
【0095】そして、各油量センサ82の検知結果に応
じて各流量調整弁81の開度を制御する。すなわち、各
油量センサ82の検知量が設定量以上の場合は各流量調
整弁81の開度を標準値に設定するが、いずれかの油量
センサ82の検知量が設定量以下になると、対応する流
量調整弁81の開度を標準値より大きい側へ増大し、冷
凍機油の戻し量を多くする。とくに、油量センサ82の
検知量が少ないほど、流量調整弁81の開度を大きく設
定する。
【0096】各圧縮機11の冷凍機油が共に設定量以下
となった場合は、各圧縮機11に予め定められている優
先順位に従い、流量調整弁81の開度を順次に増大す
る。こうして各流量調整弁81の開度を制御することに
より、各圧縮機11における冷凍機油の不足を解消する
ことができ、各圧縮機11の寿命向上が図れる。
【0097】流量調整弁81の開度増大が所定時間続い
たにもかかわらず油量センサ81の検知量が設定量に回
復しない場合は、各室内ユニット5の全ての冷/暖運転
モードを所定時間だけ冷房モードまたは暖房モードに限
定して冷暖同時運転を解除する。
【0098】各室内ユニット5の全てを冷房モードまた
は暖房モードに限定して運転することにより、冷凍サイ
クル中に流出している冷凍機油を強制的に各圧縮機11
に回収することができる。
【0099】また、各油量センサ81の検知量から各圧
縮機11内の冷凍機油変化量を求め、その冷凍機油変化
量と各油量センサ81が検知する冷凍機油の絶対量とに
基づき、各流量調整弁81の開度を制御するようにして
もよい。また、各流量調整弁81に代えて開閉弁を採用
し、開閉弁の開閉を繰り返すことによって冷凍機油の戻
し量を調節するようにしてもよい。
【0100】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、第
1の発明のマルチ型空気調和システム装置は、圧縮機ユ
ニットを建屋の屋上あるいは各階等に設置し、室内ユニ
ットおよび熱交ユニットは建屋の各階ごとに室内ユニッ
ト合計容量と熱交ユニット合計容量が釣り合うように組
合せて設置するとともに、圧縮機ユニットの吐出側高圧
ガス配管および吸込側低圧ガス配管に各熱交ユニットお
よび各室内ユニットのそれぞれ一端側を接続し、各熱交
ユニットおよび各室内ユニットのそれぞれ他端側を各階
ごとに液配管で相互接続する構成としたので、各室内ユ
ニットが上下方向に離れて設置される状況であっても、
各室内ユニットに対する常に適正な冷媒配分が可能で、
これにより各室内ユニットから常に同等の空調性能が得
られて信頼性の向上が図れる。
【0101】第2の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第1の発明において、圧縮機ユニットの吐出側高
圧ガス配管および吸込側低圧ガス配管に流路切換手段を
介して各熱交ユニットおよび各室内ユニットのそれぞれ
一端側を接続し、各熱交ユニットおよび各室内ユニット
のそれぞれ他端側を各階ごとに液配管で相互接続し、こ
れら液配管に冷媒流通制御用の弁を設け、上記流路切換
手段により各室内ユニットを冷房または暖房の任意の運
転モードに設定して冷暖同時運転を行なう構成を設けた
ので、さらに、各室内ユニットで冷房と暖房の同時運転
を実行することができる。
【0102】第3の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第2の発明において、流路切換手段が各熱交ユニ
ットおよび各室内ユニットに対応して設けた分岐ユニッ
トであり、各熱交ユニットおよび各室内ユニットのそれ
ぞれ一端側を圧縮機ユニットの吐出側高圧ガス配管およ
び吸込側低圧ガス配管のいずれかに選択的に連通させる
構成であって、各室内ユニットで冷房と暖房の同時運転
を確実に実行することができる。
【0103】第4の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第2の発明において、各熱交ユニットの冷/暖運
転モードおよび熱交換容量を可変とし、この冷/暖運転
モードおよび熱交換容量を各室内ユニットの冷/暖運転
モード比率に応じて制御する構成としたので、各室内ユ
ニットで冷房と暖房の同時運転を確実に実行することが
できる。
【0104】第5の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第2の発明において、各熱交ユニットの吹出空気
を屋外および室内のいずれか一方に選択的に導くダクト
を設け、このダクトによる吹出空気の導き先を各室内ユ
ニットの冷/暖運転モードに応じて切換えるとともに、
各熱交ユニットの室外熱交換器を各室内ユニットの冷/
暖運転モード比率に応じて凝縮器および蒸発器のいずれ
か一方にて作用させる構成としたので、各室内ユニット
の冷暖同時運転に際しての熱エネルギの有効活用を可能
として省エネルギ効果が得られる。
【0105】第6の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第2の発明において、各室内ユニットのうち少な
くとも一つの室内ユニットの吹出空気を屋外および室内
のいずれか一方に選択的に導くダクトを設け、上記少な
くとも一つの室内ユニットの使用時は上記ダクトによる
吹出空気の導き先を室内側に設定し、上記少なくとも一
つの室内ユニットの非使用時は上記ダクトによる吹出空
気の導き先を屋外側に設定して同室内ユニットを他の室
内ユニットの冷/暖運転モード比率に応じた所定の冷/
暖運転モードにて強制運転する構成としたので、非使用
の室内ユニットを屋外への排熱用に有効利用することが
でき、これにより安定した空調能力が得られる。
【0106】第7の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第2の発明において、各階に冷媒漏れ検出器を設
け、これら冷媒漏れ検出器のいずれかが冷媒漏れを検出
したとき、対応する階の各熱交ユニットおよび各室内ユ
ニットに接続されている吐出側高圧ガス配管および液配
管の冷媒流通を遮断し且つ吸込側低圧ガス配管の冷媒流
通は許容した状態で圧縮機の運転を続け、圧縮機ユニッ
トへの冷媒の回収を行なう構成としたので、各階で冷媒
漏れが生じた場合は直ちにそれを察知してそれ以上の冷
媒漏れを回避できる。
【0107】第8の発明のマルチ型空気調和システム装
置は、第1の発明において、圧縮機ユニットを複数台と
し、これら圧縮機ユニットにインバータ駆動の能力可変
型圧縮機および商用電源駆動の能力固定型圧縮機のいず
れかを設け、能力可変型圧縮機をその運転効率がもっと
も高くなる運転周波数域に入るように、しかも各圧縮機
の運転台数が最少となるように、各熱交ユニットの運転
台数を制御する構成としたので、省エネルギ運転が可能
である。
【0108】第9ないし第11の発明のマルチ型空気調
和システム装置は、第1の発明において、圧縮機ユニッ
トを複数台とし、これら圧縮機ユニットにおける各圧縮
機の吐出側配管に冷凍機油を分離するための油分離器を
設け、これら油分離器で分離される冷凍機油を各圧縮機
の吸込側配管に戻すための油戻し管を設け、これら油戻
し管に油戻し制御用の弁を設け、各圧縮機内に冷凍機油
の量を検知するための油量センサを設け、これら油量セ
ンサの検知結果に応じて上記各弁を制御する構成とした
ので、圧縮機における冷凍機油の不足を解消して圧縮機
の寿命向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の全体の外観斜視図。
【図2】同実施例の冷凍サイクルの具体的な配管接続を
示す図。
【図3】同実施例の各熱交ユニットに付属のダクト構成
を断面して示す図。
【図4】同実施例の各室内ユニットの一部に付属のダク
ト構成を断面して示す図。
【図5】同実施例の制御回路のブロック図。
【図6】同実施例の変形例の要部の構成を示す図。
【符号の説明】
1A,1B…圧縮機ユニット、2a…吐出側高圧ガス配
管、2b…吸込側低圧ガス配管、3…分岐ユニット、4
…熱交ユニット、5…室内ユニット、6…液配管、11
…圧縮機、12…油分離器、31,32…開閉弁、41
…室外熱交換器、42…流量調整弁、51…室内熱交換
器、52…流量調整弁、10…室外制御部、40…熱交
ユニット制御部、50…室外制御部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機を収納した一台あるいは複数台の
    圧縮機ユニットと、排熱あるいは吸熱を目的とする室外
    熱交換器を収納した複数台の熱交ユニットと、室内スペ
    ースを空調するための室内熱交換器を収納した複数台の
    室内ユニットとを備え、圧縮機ユニットは建屋の屋上あ
    るいは各階等に設置し、室内ユニットおよび熱交ユニッ
    トは建屋の各階ごとに室内ユニット合計容量と熱交ユニ
    ット合計容量が釣り合うように組合せて設置し、圧縮機
    ユニットの吐出側高圧ガス配管および吸込側低圧ガス配
    管に各熱交ユニットおよび各室内ユニットのそれぞれ一
    端側を接続し、各熱交ユニットおよび各室内ユニットの
    それぞれ他端側を各階ごとに液配管で相互接続し、冷凍
    サイクルを構成した、 ことを特徴とするマルチ型空気調和システム装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマルチ型空気調和シス
    テム装置において、 圧縮機ユニットの吐出側高圧ガス配管および吸込側低圧
    ガス配管に流路切換手段を介して各熱交ユニットおよび
    各室内ユニットのそれぞれ一端側を接続し、各熱交ユニ
    ットおよび各室内ユニットのそれぞれ他端側を各階ごと
    に液配管で相互接続し、これら液配管に冷媒流通制御用
    の弁を設け、上記流路切換手段により各室内ユニットを
    冷房または暖房の任意の運転モードに設定して冷暖同時
    運転を行なう構成を設けた、 ことを特徴とするマルチ型空気調和システム装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のマルチ型空気調和シス
    テム装置において、 流路切換手段は、各熱交ユニットおよび各室内ユニット
    に対応して設けた分岐ユニットであり、各熱交ユニット
    および各室内ユニットのそれぞれ一端側を圧縮機ユニッ
    トの吐出側高圧ガス配管および吸込側低圧ガス配管のい
    ずれかに選択的に連通させる、 ことを特徴とするマルチ型空気調和システム装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のマルチ型空気調和シス
    テム装置において、 各熱交ユニットは、冷/暖運転モードおよび熱交換容量
    が可変であり、 これら熱交ユニットの冷/暖運転モードおよび熱交換容
    量を各室内ユニットの冷/暖運転モード比率に応じて制
    御する制御手段を設けた、 ことを特徴とするマルチ型空気調和システム装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のマルチ型空気調和シス
    テム装置において、 各熱交ユニットの吹出空気を屋外および室内のいずれか
    一方に選択的に導くダクトを設け、 このダクトによる吹出空気の導き先を各室内ユニットの
    冷/暖運転モードに応じて切換えるとともに、各熱交ユ
    ニットの室外熱交換器を各室内ユニットの冷/暖運転モ
    ード比率に応じて凝縮器および蒸発器のいずれか一方に
    て作用させる制御手段を設けた、 ことを特徴とするマルチ型空気調和システム装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のマルチ型空気調和シス
    テム装置において、 各室内ユニットのうち少なくとも一つの室内ユニットの
    吹出空気を屋外および室内のいずれか一方に選択的に導
    くダクトを設け、 上記少なくとも一つの室内ユニットの使用時は上記ダク
    トによる吹出空気の導き先を室内側に設定し、上記少な
    くとも一つの室内ユニットの非使用時は上記ダクトによ
    る吹出空気の導き先を屋外側に設定して同室内ユニット
    を他の室内ユニットの冷/暖運転モード比率に応じた所
    定の冷/暖運転モードにて強制運転する制御手段を設け
    た、 ことを特徴とするマルチ型空気調和システム装置。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載のマルチ型空気調和シス
    テム装置において、 各階に冷媒漏れ検出器を設け、 これら冷媒漏れ検出器のいずれかが冷媒漏れを検出した
    とき、対応する階の各熱交ユニットおよび各室内ユニッ
    トに接続されている吐出側高圧ガス配管および液配管の
    冷媒流通を遮断し且つ吸込側低圧ガス配管の冷媒流通は
    許容した状態で圧縮機の運転を続け、圧縮機ユニットへ
    の冷媒の回収を行なう制御手段を設けた、 ことを特徴とするマルチ型空気調和システム装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のマルチ型空気調和シス
    テム装置において、 圧縮機ユニットは複数台あり、これら圧縮機ユニットは
    インバータ駆動の能力可変型圧縮機および商用電源駆動
    の能力固定型圧縮機のいずれかを備え、 能力可変型圧縮機をその運転効率がもっとも高くなる運
    転周波数域に入るように、しかも各圧縮機の運転台数が
    最少となるように、各熱交ユニットの運転台数を制御す
    る制御手段を設けた、 ことを特徴とするマルチ型空気調和システム装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のマルチ型空気調和シス
    テム装置において、 圧縮機ユニットは複数台あり、これら圧縮機ユニットに
    おける各圧縮機の吐出側配管に冷凍機油を分離するため
    の油分離器を設け、 これら油分離器で分離される冷凍機油を各圧縮機の吸込
    側配管に戻すための油戻し管を設け、 これら油戻し管に油戻し制御用の弁を設け、 各圧縮機内に冷凍機油の量を検知するための油量センサ
    を設け、 これら油量センサの検知結果に応じて上記各弁を制御す
    る制御手段を設けた、 ことを特徴とするマルチ型空気調和システム装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のマルチ型空気調和シ
    ステム装置において、 制御手段は、各油量センサの検知結果から各圧縮機内の
    冷凍機油変化量を求め、その冷凍機油変化量と各油量セ
    ンサが検知する冷凍機油の絶対量とに基づき、各弁の開
    度設定を制御する、 ことを特徴とするマルチ型空気調和システム装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または請求項10に記載のマ
    ルチ型空気調和システム装置において、 各弁に対する制御が所定時間続いたにもかかわらず各油
    量センサの検知結果が設定量に満たないとき、各室内ユ
    ニットの全ての冷/暖運転モードを所定時間だけ冷房モ
    ードまたは暖房モードに限定して冷暖同時運転を解除す
    る制御手段を設けた、 ことを特徴とするマルチ型空気調和システム装置。
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