JP2011202860A - 冷凍装置及びそのオイル量管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の冷凍機ユニットを利用側機器に対して並列に配管接続する冷凍装置において、オイル量が適正であるかを容易に判断することを可能とする。
【解決手段】コンプレッサがそれぞれ搭載された二台の冷凍機ユニットを有する冷凍装置1において、各ユニットに設けられたオイルセパレータ12、22に油面確認用のサイトグラス17を設け、一方のオイルセパレータのオイル出口と他方のコンプレッサの吸込側を連通する弁装置を備えたユニット間オイル回収用配管を有し、制御装置は、所定の指令に基づいて何れかの冷凍機ユニットの弁装置を開放し、各冷凍機ユニットのコンプレッサを運転するユニット間オイル回収モードを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数台の冷凍機ユニットを利用側機器に対して並列に配管接続して成る冷凍装置、特に、冷凍機ユニットのオイル量管理に関する。
一般に、複数台のショーケース等の利用側機器を並列に配管接続すると共に、各ショーケースにつながるユニット間配管に対し、コンプレッサ及び熱交換器等を内蔵する複数台の冷凍機ユニットを並列に接続して成る所謂マルチ冷凍機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
各冷凍ユニットは、コンプレッサ、凝縮器等を備え、各利用側機器には、絞り手段と蒸発器等を備え、これらを配管接続することで冷凍サイクルが構成される。コンプレッサにて圧縮された冷媒は、凝縮器にて放熱し、絞り手段にて減圧された後、蒸発器にて冷媒を蒸発させて、このときの冷媒の蒸発により周囲の空気を冷却する。
特開2002−206812号公報
一方、冷凍ユニットは、コンプレッサ等の運転において循環剤としてのオイルが必要なため、冷媒配管内には冷媒と共に所定量のオイルが封入されている。このオイル量は、適正量よりも少ないと、コンプレッサの摺動部の潤滑やシール性などが低下し、コンプレッサの機械的な劣化を招来する。他方、適正量よりも多い場合には、利用側機器に多くのオイルが流れ込んでしまい、冷却能力の低下を招く。
このオイルの適正量は、利用側機器の台数やこれらと各冷凍ユニットとを接続する冷媒配管の長さによって変動する。そのため、従来は、予め利用側機器の設置台数や冷媒配管の長さを考慮して現場に応じたオイルの適正量を算出して、当該量のオイルを冷媒配管内に封入する。
しかしながら、その後、冷媒漏れ等が生じた場合、冷媒と同様にオイル漏れも生じることとなるため、冷媒の再封入時には、漏れ出たオイルを適正量にまで戻す必要がある。また、利用側機器の設置台数や配管長が変更になった場合には、オイルの適正量も変更するため、当該設置状況の変更に応じてオイルの補充、抜き取り作業を行う必要がある。
この場合、冷凍ユニットや冷媒配管に設けられたオイル量を確認するためのサイトグラスを用いて、目視によりオイル量が適正であるか否かを判断していた。しかしながら、上述したようなマルチ冷凍機では、ある一つの冷凍機ユニットにオイルが過剰に溜まってしまい、他の冷凍機ユニットでは、オイル不足となった状況では、冷凍装置全体としてオイルが適正量であるかの判断が困難であった。
本発明は従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、複数の冷凍機ユニットを利用側機器に対して並列に配管接続するものであって、オイル量が適正であるかを容易に判断することを可能とする冷凍装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の冷凍装置は、コンプレッサがそれぞれ搭載された少なくとも二台の冷凍機ユニットを利用側機器に対して並列に配管接続して成るものであって、各冷凍機ユニットにそれぞれ設けられ、当該冷凍機ユニットのコンプレッサから吐出されたオイルを分離して当該コンプレッサに戻すためのオイルセパレータと、各オイルセパレータに設けられ、このオイルセパレータ内の油面を確認するためのサイトグラスと、一方の冷凍機ユニットのオイルセパレータのオイル出口と他方の冷凍機ユニットのコンプレッサの吸込側とを連通するユニット間オイル回収用配管と、このユニット間オイル回収用配管のオイルの流通を制御する弁装置と、この弁装置を制御する制御装置とを備え、この制御装置は、所定の指令に基づいて何れかの冷凍機ユニットの弁装置を開放し、各冷凍機ユニットのコンプレッサを運転するユニット間オイル回収モードを有することを特徴とする。
請求項2の発明は、上記において、制御装置は、弁装置を閉じて、各冷凍機ユニットのコンプレッサを最大能力で運転する試運転モードを有することを特徴とする。
請求項3の発明は、上記各発明において、制御装置は、ユニット間オイル回収モードにおいて、各冷凍機ユニットのコンプレッサを最大能力で運転することを特徴とする。
請求項4の発明は、上記各発明において、全ての冷凍機ユニットのサイトグラスで油面が確認できない場合、制御装置により何れかの冷凍機ユニットをユニット間オイル回収モードとし、その後、当該冷凍機ユニットのサイトグラスで油面が確認できた場合、ユニット間オイル回収モードを終了すると共に、確認できない場合、冷凍機ユニットにオイルを追加することを特徴とする。
請求項5の発明は、上記発明において、ユニット間オイル回収モードの実行前に制御装置により弁装置を閉じて、各冷凍機ユニットのコンプレッサを最大能力で運転する試運転モードを実行し、全ての冷凍機ユニットのサイトグラスで油面を確認することを特徴とする。
本発明によれば、コンプレッサがそれぞれ搭載された少なくとも二台の冷凍機ユニットを利用側機器に対して並列に配管接続して成る冷凍装置において、各冷凍機ユニットにそれぞれ設けられ、当該冷凍機ユニットのコンプレッサから吐出されたオイルを分離して当該コンプレッサに戻すためのオイルセパレータと、各オイルセパレータに設けられ、このオイルセパレータ内の油面を確認するためのサイトグラスと、一方の冷凍機ユニットのオイルセパレータのオイル出口と他方の冷凍機ユニットのコンプレッサの吸込側とを連通するユニット間オイル回収用配管と、このユニット間オイル回収用配管のオイルの流通を制御する弁装置と、この弁装置を制御する制御装置とを備え、この制御装置は、所定の指令に基づいて何れかの冷凍機ユニットの弁装置を開放し、各冷凍機ユニットのコンプレッサを運転するユニット間オイル回収モードを有することにより、ユニット間オイル回収モードを実行することで、弁装置が開放されたユニット間オイル回収用配管を介して、何れかの冷凍機ユニットのオイルセパレータにオイルを回収することができる。
これにより、オイルが回収されたオイルセパレータのサイトグラスによってオイルセパレータ内の油面を確認することによって、冷凍装置全体におけるオイル量が適正量であるか否かを容易に判断することが可能となる。
そのため、冷媒配管や、何れかの冷凍機ユニットにオイルが溜まってしまった場合であっても、効率的にオイルを一つのオイルセパレータに回収して、そのオイル量を確認でき、適正量の判別が容易となる。
また、請求項2の発明は、上記発明において、制御装置は、弁装置を閉じて、各冷凍機ユニットのコンプレッサを最大能力で運転する試運転モードを有するので、上記ユニット間オイル回収モードの実行前に試運転モードを実行することで、迅速に、冷媒配管や、何れかの冷凍機ユニットに溜まったオイルをオイルセパレータに回収して、そのオイル量を確認でき、適正量の判別が容易となる。
また、請求項3の発明によれば、上記各発明に加えて、制御装置は、ユニット間オイル回収モードにおいて、各冷凍機ユニットのコンプレッサを最大能力で運転することにより、効率的に冷媒配管等に溜まったオイルをオイルセパレータに回収することが可能となる。
請求項4の発明によれば、上記各発明において、全ての冷凍機ユニットのサイトグラスで油面が確認できない場合、制御装置により何れかの冷凍機ユニットをユニット間オイル回収モードとし、その後、当該冷凍機ユニットのサイトグラスで油面が確認できた場合、ユニット間オイル回収モードを終了すると共に、確認できない場合、冷凍機ユニットにオイルを追加することにより、冷媒配管や、何れかの冷凍機ユニットにオイルが溜まってしまい、いずれのオイルセパレータのサイトグラスによっても油面を確認できない場合であっても、ユニット間オイル回収モードを行うことで、効率的にオイルを一つのオイルセパレータに回収して、そのオイル量を確認でき、適正量の判別が容易となる。
そして、回収したオイルセパレータのサイトグラスにて油面を確認できない場合には、冷凍装置におけるオイル量が不足していると判断して、円滑に冷凍機ユニットへのオイル追加を行い、オイル量の適正化を実現することができる。これにより、各冷凍機ユニットのコンプレッサの円滑な運転を実現することができる。
また、請求項5の発明によれば、上記発明において、ユニット間オイル回収モードの実行前に制御装置により弁装置を閉じて、各冷凍機ユニットのコンプレッサを最大能力で運転する試運転モードを実行し、全ての冷凍機ユニットのサイトグラスで油面を確認することにより、ユニット間オイル回収モードの実行前に、試運転モードの実行によって迅速に、冷媒配管や、何れかの冷凍機ユニットに溜まったオイルをオイルセパレータに回収して、その時点においてオイル量を確認でき、適正量の判別が容易となる。
当該試運転モードの実行によっても、何れかの冷凍機ユニットのオイルセパレータにおいて油面を確認できない場合には、更に、何れかのオイルセパレータにオイルを回収して適正量であるか否かを判断するユニット間オイル回収モードを実行することにより、より確実なオイル量の判別ができる。これにより、確実なオイル量の管理が可能となる。
本発明を適用した実施例の冷凍装置の冷媒回路図である。 各冷凍機ユニットの冷媒回路図である。 オイルセパレータの概略構成図である。 制御装置の電気ブロック図である。 オイル量管理方法のフローチャートである。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用した実施例の冷凍装置1の冷媒回路図、図2は冷凍装置1を構成する各冷凍機ユニット10、20の冷媒回路図である。実施例の冷凍装置1は例えばスーパーマーケット等の店舗に設置されている冷却貯蔵設備としての複数台のショーケース(利用側機器。冷蔵ケースの庫内や冷凍ケースの庫内)の冷却を実現するものである。
冷凍装置1は、複数の冷凍機ユニット、本実施例では、一例として冷凍機ユニット10、20と、店舗内に設置された各ショーケースとを配管接続する冷媒配管3とから冷媒回路2が構成される。冷凍機ユニット10、20は、それぞれ各ショーケース(利用側機器)に対して並列に配管接続して構成される。
各冷凍機ユニット10、20は、コンプレッサ11、21をそれぞれ搭載されている。冷凍機ユニット10を構成するコンプレッサ11は、本実施例では、インバータ制御等の能力可変型のコンプレッサにより構成されている。尚、これに限定されるものではなく、例えば、インバータ制御のコンプレッサと、定速運転のコンプレッサとを並列接続したものであっても良い。
コンプレッサ11の吐出側配管16(冷凍機ユニット20の場合吐出側配管26)には、オイルセパレータ12(冷凍機ユニット20の場合オイルセパレータ22)が接続される。オイルセパレータ12は、冷凍機ユニット10のコンプレッサ11から吐出された高圧の吐出冷媒中に含まれるオイルを冷媒と分離して捕捉するものであり、このオイルセパレータ12のオイル出口12A(冷凍機ユニット20の場合オイル出口22A)には、捕捉したオイルをコンプレッサ11に戻すオイル戻し回路13(冷凍機ユニット20の場合オイル戻し回路23)が接続されている。
そして、このオイルセパレータ12の吐出ガス冷媒出口12B(冷凍機ユニット20の場合吐出ガス冷媒出口22B)には、冷媒配管14(冷凍機ユニット20の場合冷媒配管24)を介して凝縮器15(冷凍機ユニット20の場合凝縮器25)が接続されている。そして、この凝縮器15の下流側には、他方の冷凍機ユニット20の凝縮器25の下流側と合流し、ショーケース等の利用側機器に接続される高圧側配管3Aが接続されている。
そして、高圧側配管3Aが接続されるショーケース等の利用側機器には、これらの庫内をそれぞれ冷却する複数の蒸発器30・・が設けられている。各蒸発器30は並列に接続されており、各蒸発器30の冷媒流入側には、液電磁弁31と、減圧装置としての膨張弁32が順次接続されている。そして、各蒸発器30の冷媒流出側は、下流側にて合流した後、各冷凍機ユニット10、20に接続される低圧側配管3Bが接続されている。低圧側配管3Bは、各冷凍機ユニット10、20に対応して分流し、それぞれ吸込側配管19、29を介してコンプレッサ11、21の吸込側に接続される。
かかる構成により、各冷凍機ユニット10、20のコンプレッサ11、21が運転されると、各コンプレッサ11、21の吐出側から吐出された高温高圧のガス冷媒は、オイルセパレータ12、22、冷媒配管14、24を介して凝縮器15、25に流入してそこで放熱する。凝縮液化された冷媒は、高圧側配管3A内に流入して、他方の冷凍機ユニットから流出された冷媒と合流し、ショーケース等の利用側機器側の各液電磁弁31を経てそれぞれに対応する膨張弁32に至り、そこで減圧される。膨張弁32にて減圧された冷媒は、ショーケースのダクト内に設置されたそれぞれの蒸発器30に流入して蒸発し、周囲から熱を奪って冷却作用を発揮する。
そして、蒸発器30と熱交換した冷気を図示しない送風機にて庫内に循環することによって、ショーケースの庫内を所定の温度に冷却する。これら蒸発器30から出た冷媒は、低圧側配管3B、吸込側配管19、29を介して各冷凍機ユニット10、20のコンプレッサ11、21に帰還する。
各液電磁弁31はショーケースの庫内温度に基づいて開閉され、各蒸発器30への冷媒供給を制御する。これにより、当該冷凍装置1に接続されている複数台のショーケース全ての液電磁弁31が閉じると各冷凍機ユニット10、20のコンプレッサ11、21の運転を停止し、何れかの液電磁弁が開くと起動する制御がなされるものである。
次に、本実施例におけるオイルセパレータ12(又は22)について詳述する。図3はオイルセパレータ12の概略図を示している。ここでは、オイルセパレータ12を例に挙げて説明する。オイルセパレータ12は、所定の容量を有する容器によって構成されており、上部に接続された吐出側配管16からコンプレッサ11により吐出されたガス冷媒が流入する。
そして、オイルセパレータ12の下部には、内部にて冷媒と分離されたオイルの出口12Aを介してオイル戻し回路13が接続される。また、オイルセパレータ12には、内部にてオイルと分離された冷媒の出口12Bを介して冷媒配管14が接続される。この冷媒配管14の上端14Aはオイルセパレータ12内において所定の高さ位置にて開口する。
このオイルセパレータ12の側面には、外方から当該オイルセパレータ12内の油面を確認するためのサイトグラス(適正油面確認用サイトグラス)17が設けられている。当該サイトグラス17は、後述する試運転モードによってオイルセパレータ12においるの回収がされた状態で、当該冷凍装置1内に封入されたオイルの量が、適正量のオイル量である場合に、必要な油面を確認可能とする位置に設けられているものとする。
また、本実施例では、このオイルセパレータ12の側面には、サイトグラス17の上方に位置して過剰な油面を確認するための上部サイトグラス18が設けられている。この上部サイトグラス18は、冷媒配管14の上端14Aよりも高い位置、若しくは、上端14Aと略同等の高さ位置の油面を確認可能とする位置に設けられている。
更に、本実施例では、オイルセパレータ12からコンプレッサ11にオイルを戻すオイル戻し回路13には、他方の冷凍機ユニット20のコンプレッサ21の吸込側配管29とを接続するユニット間オイル回収用配管40が設けられている。これにより、一方の冷凍機ユニット10のオイルセパレータ12のオイル出口12Aと、他方の冷凍機ユニット20のコンプレッサ21の吸込側とがユニット間オイル回収用配管40により連通される。
このユニット間オイル回収用配管40には、一方の冷凍機ユニット10側に位置する弁装置(電磁開閉弁)41と、他方の冷凍機ユニット20側に位置する弁装置(電磁開閉弁)52が介設されている。
同様に、他方の冷凍機ユニット20のオイルセパレータ22からコンプレッサ21にオイルを戻すオイル戻し回路23には、一方の冷凍機ユニット10のコンプレッサ11の吸込側配管19とを接続するユニット間オイル回収用配管50が設けられている。これにより、他方の冷凍機ユニット20のオイルセパレータ22のオイル出口22Aと、一方の冷凍機ユニット10のコンプレッサ11の吸込側とがユニット間オイル回収用配管50により連通される。
このユニット間オイル回収用配管50には、他方の冷凍機ユニット20側に位置する弁装置(電磁開閉弁)51と、一方の冷凍機ユニット10側に位置する弁装置(電磁開閉弁)42が介設されている。
また、各冷凍機ユニット10、20のオイル戻し回路13、23には、手動にて開閉されるオイル封入口34及びオイル抜き口35がそれぞれ設けられている。
図4は本実施例における冷凍装置1の制御装置Cの電気ブロック図を示している。本実施例における制御装置Cは、汎用のマイクロコンピュータにより構成されており、その入力側には、各種センサ36や、各冷凍機ユニット10、20の運転スイッチ44、54、各種設定や運転モードの切換を行うコントロールパネル38などが接続されている。また、出力側には、各冷凍機ユニット10、20のコンプレッサ11、21、上述した如き弁装置41、42、51、52、その他液電磁弁31・・や膨張弁32・・、図示しない送風機などが接続されている。
以上の構成により、図5のフローチャートを参照して本発明にかかる冷凍装置1のオイル量管理方法について説明する。先ず始めに、ステップS1において、作業者は、全冷凍機ユニット10、20のオイルセパレータ12、22の適正油面確認用サイトグラス17を確認し、何れかのオイルセパレータ12、22にて油面が確認できたか否かを判断する。
ここで、何れかのオイルセパレータ12、22にて油面が確認できた場合には、冷凍装置1全体、即ち、各冷凍機ユニット10、20のオイル量が適正量を有する。
このとき、何れかのオイルセパレータ12、22の上部サイトグラス18にて油面が確認できた場合には、冷凍装置1全体、即ち、各冷凍機ユニット10、20のオイル量が過剰である。そのため、上部サイトグラス18にて過剰な油面が確認されたオイルセパレータに接続されるオイル戻し回路のオイル抜き口35から過剰なオイルを抜き取る。尚、このとき、上部サイトグラス18にて過剰な油面を確認しながらオイルを抜き取ることにより、オイル量を適正量とすることが可能となる。
上記ステップS1において、いずれのオイルセパレータ12、22のサイトグラス17より必要な油面が確認できない場合には、ステップS2に進み、作業者は全冷凍機ユニット10、20の運転スイッチ44、54をONとし、ステップS3に進み、コントロールパネル38を操作して、各冷凍機ユニット10、20の試運転モードを設定する。
これにより、制御装置Cは、試運転モードにおいて、各弁装置41、42、51、52を閉じて、各コンプレッサ11、21を最大能力で運転する。この試運転モードにおいて各冷凍機ユニット10、20のコンプレッサ11、21は、最大能力で運転されることで、コンプレッサ11、21の吐出側配管16、26から高温ガス冷媒によって、冷媒配管内等に溜まったオイルが迅速に回収され、オイルセパレータ12、22内において、当該オイルが冷媒と分離される。そして、かかるオイルはオイル戻し回路13、23を介してコンプレッサ11、21に帰還される。
その後、作業者は、ステップS4に進み、試運転モードを実行してから所定時間、冷媒回路内に貯留したオイルを回収するのに十分な時間が経過したか否かを判断し、所定時間が経過した場合(所定時間待機した後)、ステップS5に進み、各冷凍機ユニット10、20のオイルセパレータ12、22の適正油面確認用サイトグラス17、17より当該オイルセパレータ12、22内の油面の有無を確認する。
何れかのサイトグラス17にて必要な油面を確認できた場合には、冷凍装置1全体、即ち、各冷凍機ユニット10、20のオイル量が適正量を有するため、ステップS6に進み、作業者は、コントロールパネル38を操作して試運転モードを終了する。
他方、ステップS5において、全ての冷凍機ユニット10、20のサイトグラス17、17で油面が確認できない場合には、作業者は、ステップS7に進み、コントロールパネル38を操作して、いずれか一台の冷凍機ユニット10又は20をユニット間オイル回収モードに設定する。
一方の冷凍機ユニット10のユニット間オイル回収モードを設定した場合、制御装置Cは、弁装置41と52を閉鎖し、弁装置42と51とを開放し、各冷凍機ユニット10、20のコンプレッサ11、21を最大能力で運転する。このユニット間オイル回収モードにおいて各冷凍機ユニット10、20のコンプレッサ11、21は、最大能力で運転されることで、コンプレッサ11、21の吐出側配管16、26から高温ガス冷媒によって、冷媒配管内等に溜まったオイルが迅速に回収され、オイルセパレータ12、22内において、当該オイルが冷媒と分離される。そして、かかるオイルはオイル戻し回路13、23を介してコンプレッサ11、21に帰還される。
また、他方の冷凍機ユニット20のオイル戻し回路23に連通して接続されたユニット間オイル回収用配管50の弁装置51、42が開放されているため、当該冷凍機ユニット20における過剰なオイルは、当該ユニット間オイル回収用配管50を介して、一方の冷凍機ユニット10のコンプレッサ11の吸込側に吸い込まれる。
これにより、一方の冷凍機ユニット10のオイルセパレータ12内に、冷凍装置1のオイルが回収されることとなる。
その後、作業者は、ステップS8に進み、ユニット間オイル回収モードを実行してから所定時間、冷媒回路内に貯留したオイルを回収するのに十分な時間が経過したか否かを判断し、所定時間が経過した場合(所定時間待機した後)、ステップS9に進み、当該ユニット間オイル回収モードを実行している冷凍機ユニット、この場合、冷凍機ユニット10のオイルセパレータ12の適正油面確認用サイトグラス17より当該オイルセパレータ12内の油面の有無を確認する。
オイルセパレータ12のサイトグラス17にて必要な油面を確認できた場合には、冷凍装置1全体、即ち、各冷凍機ユニット10、20のオイル量が適正量を有するため、ステップS6に進み、作業者は、コントロールパネル38を操作してユニット間オイル回収モードを終了する。
他方、ステップS9において、冷凍機ユニット10のサイトグラス17で油面が確認できない場合には、作業者は、ステップS10に進み、当該冷凍機ユニット10のオイルセパレータ12に接続されるオイル戻し回路13のオイル封入口34からオイルを追加する。そして、当該オイルセパレータ12のサイトグラス17にて油面が確認できた時点でオイルの追加を止め(ステップS9)、その後、ステップS6に進み、コントロールパネル38を操作して、冷凍機ユニット10のユニット間オイル回収モードを終了する。この際、制御装置Cは、開放していた弁装置42、51を閉じる。
尚、ここでは、一方の冷凍機ユニット10をユニット間オイル回収モードに設定するため、弁装置41、52を閉鎖し、弁装置42、51を開放して各コンプレッサ11、21を運転して、当該冷凍機ユニット10のオイルセパレータ12にオイルを回収しているが、他方の冷凍機ユニット20をユニット間オイル回収モードに設定した場合、弁装置41、52を開放し、弁装置42、51を閉鎖して各コンプレッサ11、21を運転して、当該冷凍機ユニット20のオイルセパレータ22にオイルを回収する。
このように、本実施例では、ユニット間オイル回収モードを実行することで、弁装置が開放されたユニット間オイル回収用配管を介して、何れかの冷凍機ユニットのオイルセパレータにオイルを回収することができる。そのため、オイルが回収されたオイルセパレータ12又は22のサイトグラス17によってオイルセパレータ内の油面を確認することによって、冷凍装置1全体におけるオイル量が適正量であるか否かを容易に判断することが可能となる。
これにより、冷媒配管や、何れかの冷凍機ユニットにオイルが溜まってしまった場合であっても、効率的にオイルを一つのオイルセパレータに回収して、そのオイル量を確認でき、適正量の判別が容易となる。
特に、ユニット間オイル回収モードでは、各冷凍機ユニット10、20のコンプレッサ11、21を最大能力で運転するため、効率的に冷媒配管等に溜まったオイルをオイルセパレータに回収することが可能となる。
そして、回収したオイルセパレータのサイトグラスにて油面を確認できない場合には、冷凍装置におけるオイル量が不足していると判断して、円滑に冷凍機ユニットへのオイル追加を行い、オイル量の適正化を実現することができる。これにより、各冷凍機ユニットのコンプレッサの円滑な運転を実現することができる。
尚、本実施例では、当該ユニット間オイル回収モードの実行前に、ユニット間オイル回収用配管40、50に設けられた全ての弁装置41、42、51、52を閉じて、各冷凍機ユニット10、20のコンプレッサ11、21を最大能力で運転する試運転モードを実行することにより、迅速に、冷媒配管や、何れかの冷凍機ユニットに溜まったオイルをオイルセパレータに回収して、その時点においてオイル量を確認でき、適正量の判別が容易となる。
当該試運転モードの実行によっても、何れかの冷凍機ユニットのオイルセパレータにおいて油面を確認できない場合には、更に、何れかのオイルセパレータにオイルを回収して適正量であるか否かを判断するユニット間オイル回収モードを実行することにより、より確実なオイル量の判別ができる。これにより、確実なオイル量の管理が可能となる。
そのため、冷媒漏れの故障などが発生した場合であっても、メンテナンス作業時に、上述したような試運転モードやユニット間オイル回収モードを実行することにより、容易に冷凍装置1全体におけるオイル量の適正化を行うことができる。また、設置後、利用側機器の設置台数の変更や冷媒配管との長さの変更があった場合においても、このように試運転モードやユニット間オイル回収モードを実行することで、容易にオイル量を確認することが可能となり、適正量の維持を図ることができる。
上述したように、本実施例では、二台の冷凍機ユニットが設けられた冷凍装置を例に挙げて説明しているが、これに限定されるものではなく、三台や四台等、三台以上の冷凍機ユニットを設けた冷凍装置においても本願発明を適用でき、同様の効果を奏するものである。
1 冷凍装置
2 冷媒回路
3 冷媒配管
10、20 冷凍機ユニット
11、21 コンプレッサ
12、22 オイルセパレータ
12A、22A オイル出口
12B、22B 吐出ガス冷媒出口
13、23 オイル戻し回路
14、24 冷媒配管
15、25 凝縮器
16、26 吐出側配管
17 サイトグラス(適正油面確認用サイトグラス)
18 上部サイトグラス
19、29 吸込側配管
30 蒸発器
32 膨張弁
34 オイル封入口
35 オイル抜き口
38 コントロールパネル
40、50 ユニット間オイル回収用配管
41、42、51、52 弁装置
44、54 運転スイッチ

Claims (5)

  1. コンプレッサがそれぞれ搭載された少なくとも二台の冷凍機ユニットを利用側機器に対して並列に配管接続して成る冷凍装置において、
    前記各冷凍機ユニットにそれぞれ設けられ、当該冷凍機ユニットのコンプレッサから吐出されたオイルを分離して当該コンプレッサに戻すためのオイルセパレータと、
    各オイルセパレータに設けられ、該オイルセパレータ内の油面を確認するためのサイトグラスと、
    一方の前記冷凍機ユニットのオイルセパレータのオイル出口と他方の前記冷凍機ユニットのコンプレッサの吸込側とを連通するユニット間オイル回収用配管と、
    該ユニット間オイル回収用配管のオイルの流通を制御する弁装置と、
    該弁装置を制御する制御装置とを備え、
    該制御装置は、所定の指令に基づいて何れかの前記冷凍機ユニットの前記弁装置を開放し、前記各冷凍機ユニットのコンプレッサを運転するユニット間オイル回収モードを有することを特徴とする冷凍装置。
  2. 前記制御装置は、前記弁装置を閉じて、前記各冷凍機ユニットのコンプレッサを最大能力で運転する試運転モードを有することを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記制御装置は、前記ユニット間オイル回収モードにおいて、前記各冷凍機ユニットのコンプレッサを最大能力で運転することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷凍装置。
  4. 全ての前記冷凍機ユニットのサイトグラスで油面が確認できない場合、前記制御装置により何れかの前記冷凍機ユニットを前記ユニット間オイル回収モードとし、その後、当該冷凍機ユニットのサイトグラスで油面が確認できた場合、ユニット間オイル回収モードを終了すると共に、確認できない場合、前記冷凍機ユニットにオイルを追加することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載の冷凍装置のオイル量管理方法。
  5. 前記ユニット間オイル回収モードの実行前に前記制御装置により前記弁装置を閉じて、前記各冷凍機ユニットのコンプレッサを最大能力で運転する前記試運転モードを実行し、全ての前記冷凍機ユニットのサイトグラスで油面を確認することを特徴とする請求項4に記載の冷凍装置のオイル量管理方法。
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