JP4227833B2 - 部品実装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の部品保持部材を備え、上記夫々の部品保持部材により保持された上記部品の画像を撮像してその保持姿勢を認識し、上記認識結果に基づいて上記夫々の部品を基板に実装する部品実装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の部品実装装置においては、部品保持部材の一例である夫々の吸着ノズルを備える実装ヘッドを、複数の部品が取り出し可能に供給される部品供給部の上方に位置させて、上記夫々の吸着ノズルにより部品の吸着取り出しを行った後、上記部品の画像の撮像を行なう撮像装置を、上記実装ヘッドとともに移動させて、当該実装ヘッドの上記部品供給部から基板の上方への移動過程において、上記夫々の部品の画像の撮像を行なって、当該撮像に要する時間と、上記移動に要する時間とをオーバーラップさせることにより、当該部品実装に要する時間を短縮化して、効率的な部品実装を実現することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
近年、このような基板への部品実装により生産される電子回路には、効率的な部品実装を行うことにより、その製品コストを低減させるだけではなく、さらに加えて、その市場から要望される高機能化された電子回路の生産にも対応すべく、益々微小化される部品を高精度かつ確実に基板に実装することや、益々多様化する様々な形態の部品の実装に対応できることが強く望まれている。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−335793号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の部品実装装置においては、以下のような問題点がある。
【0006】
まず、上記夫々の吸着ノズルに吸着保持された部品の画像を効率的に撮像するため、上記実装ヘッドとともに上記撮像装置が移動することとなるが、吸着ノズルに吸着保持された部品の画像は、その下面を部品撮像平面として画像の撮像がおこなわれるため、上記吸着ノズルの下方に、上記撮像装置の反射ミラー等が配置されることとなる。そのため、基板の上方に実装ヘッドが移動された場合には、夫々の吸着ノズルの下端よりも下方に、撮像装置の上記反射ミラー等が位置され、上記基板に既に実装された部品の実装高さ(あるいは、形成高さ)によっては、当該部品と上記反射ミラー等の干渉(衝突)が発生する場合があるという問題がある。このような干渉を未然に防止するような場合にあっては、基板に実装される部品の種類(特に、部品の高さ)に制約を受けることとなり、多様化する様々な形態の部品の実装に対応することができないという問題点がある。
【0007】
また、このような高精度な部品実装に対応するためには、吸着ノズルにより吸着保持された部品の部品撮像平面の画像を明確に撮像する必要があるが、単に、上記部品の部品撮像平面に照明を照射してその画像の撮像を行なうだけでは、従来の汎用の部品の画像の撮像には対応できても、上記微小化された部品や上記多様化された形態の部品においては、その微小な形状や特殊な形状を有する部品撮像平面に照度のむら等が発生する場合があり、このような場合にあっては、上記夫々の部品の画像を明確に撮像することができず、高精度な部品実装ができないという問題点がある。
【0008】
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、複数の部品保持部材を備え、上記夫々の部品保持部材により保持された上記部品の画像を撮像してその保持姿勢を認識し、上記認識結果に基づいて上記夫々の部品を基板に実装する部品実装において、微小化された又は多様化された形態を有する部品の高精度な認識を行なうことができるとともに、効率的な部品実装を行なうことができる部品実装装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
【0010】
本発明の第1態様によれば、複数の部品として、複数の第1部品と、上記第1部品よりもその実装高さが高い部品である第2部品とを混載して基板に実装可能な部品実装装置において、
上記複数の部品を取り出し可能に供給する部品供給部と、
上記供給される夫々の部品が実装される上記基板を保持解除可能に保持する基板保持部と、
上記部品を解除可能に保持する複数の部品保持部材を一列に配列して備え、上記基板の大略表面沿いの方向であり、かつ、上記夫々の部品保持部材の配列方向沿いの方向である第1方向、及び上記基板の大略表面沿いの方向であり、かつ、上記第1方向と直交する方向である第2方向に移動可能であって、上記部品供給部より供給される複数の上記部品を複数の上記部品保持部材により保持するとともに、当該保持された夫々の部品を上記基板に実装する実装ヘッドと、
上記第1方向に移動可能に上記実装ヘッドを支持する支持部材と、上記第1方向に上記実装ヘッドを移動させる第1方向移動部と、上記第2方向に、上記支持部材及び上記第1方向移動部を移動させる第2方向移動部とを備え、上記部品供給部と上記基板保持部に保持された上記基板との間で、上記第1方向又は上記第2方向に上記実装ヘッドを移動させるヘッド移動装置と、
上記第1方向に移動可能に上記支持部材に支持されて、上記部品保持部材により保持された上記第1部品の画像を、上記部品保持部材の軸心沿いの方向において撮像可能な可動撮像装置と、
上記第1方向移動部による上記実装ヘッドの上記移動とは独立して、上記可動撮像装置を上記第1方向に沿って移動可能であって、上記支持部材における上記第1方向沿いの位置であり、上記夫々の部品保持部材により保持された第1部品の画像を撮像可能な上記可動撮像装置の撮像位置と、上記ヘッド移動装置による上記実装ヘッドの部品実装のための移動領域を退避可能な位置である退避位置との間で、上記実装ヘッドとの干渉が防止されながら上記可動撮像装置を上記移動させる撮像移動装置と、
上記ヘッド移動装置による上記部品供給部から上記基板の上方への上記実装ヘッドの移動の過程において、
上記部品保持部材により上記部品供給部から供給された上記第1部品が保持された場合に、上記撮像移動装置により上記可動撮像装置を上記撮像位置に移動させ、上記撮像位置において、上記第1方向移動部により上記実装ヘッドを上記第1方向に移動させながら、上記可動撮像装置により上記夫々の第1部品の画像を順次撮像し、当該撮像結果に基づいて、上記夫々の第1部品を上記基板に順次実装させ、
上記部品保持部材により上記部品供給部から供給された上記第2部品が保持された場合に、上記撮像移動装置により上記可動撮像装置を上記退避位置に移動させ、上記基板に実装された上記第2部品と上記可動撮像装置との干渉を防止しながら、上記夫々の第2部品を上記基板に順次実装させる制御装置とを備えることを特徴とする部品実装装置を提供する。
【0011】
本発明の第2態様によれば、上記部品実装装置の本体側に固定され、上記部品保持部材により保持された上記第2部品の画像を、上記部品保持部材の軸心沿いの方向において撮像可能な固定撮像装置をさらに備え、
上記制御装置は、上記ヘッド移動装置による上記部品供給部から上記基板の上方への上記実装ヘッドの移動の過程において、上記部品保持部材により上記第2部品が保持された場合に、上記撮像移動装置により上記可動撮像装置を上記退避位置に移動させるとともに、上記第1方向移動部及び上記第2方向移動部により上記固定撮像装置の上方を上記夫々の第2部品が通過するように上記実装ヘッドを移動させながら、上記固定撮像装置により上記夫々の第2部品の画像を順次撮像し、上記基板に実装された上記第2部品と上記可動撮像装置との干渉を防止しながら、当該撮像結果に基づいて、上記夫々の第2部品を上記基板に順次実装させる第1態様に記載の部品実装装置を提供する。
【0012】
本発明の第3態様によれば、上記撮像移動装置は、上記可動撮像装置を上記撮像位置にて上記支持部材に解除可能に固定する固定部をさらに備え、
上記制御装置は、上記固定部により上記支持部材に上記撮像装置を固定させた状態で、上記第1方向移動部による上記実装ヘッドの移動を行って、上記夫々の第1部品の画像の撮像を行う第1態様又は第2態様に記載の部品実装装置を提供する。
【0013】
本発明の第4態様によれば、上記可動撮像装置は複数の上記撮像位置を有し、
上記制御装置は、上記ヘッド移動装置による上記部品供給部から上記基板の上方への上記実装ヘッドの移動距離が最短となるように、上記複数の撮像位置から1つの上記撮像位置を選択し、上記撮像移動装置により当該選択された撮像位置に上記可動撮像装置を位置させて、上記夫々の第1部品の画像の撮像を行なう第1態様から第3態様のいずれか1つに記載の部品実装装置を提供する。
【0014】
本発明の第5態様によれば、上記部品実装装置の一端に供給されかつ上記夫々の部品が実装される上記基板を、上記第1方向に沿って上記基板保持部に搬送して供給するとともに、上記夫々の部品が実装された上記基板を上記基板保持部から上記第1方向に沿って上記部品実装装置の他端に搬送して排出する基板搬送装置をさらに備え、
上記可動撮像装置の上記退避位置は、上記基板保持部に対して上記基板搬送装置の上記基板の供給側に配置されている第1態様から第4態様のいずれか1つに記載の部品実装装置を提供する。
【0015】
本発明の第6態様によれば、上記可動撮像装置の下端が、上記基板に実装された上記第1部品の上端よりも高く、かつ、上記基板に実装された上記第2部品の上端よりも低くなるように、上記支持部材により上記可動撮像装置が支持されている第1態様から第5態様のいずれか1つに記載の部品実装装置を提供する。
【0016】
本発明の第7態様によれば、上記制御装置は、一の上記部品保持部材による上記第1部品の保持と、他の上記部品保持部材による上記第2部品の保持とが、同時的に行なわれることを防止しながら、上記複数の部品保持部材による上記複数の部品の保持を行なう第1態様から第6態様のいずれか1つに記載の部品実装装置を提供する。
【0017】
本発明の第8態様によれば、上記実装ヘッドは、上記可動撮像装置による上記撮像のための上記第1方向沿いの移動の基準位置を示す撮像基準部を備え、
上記制御装置は、上記可動撮像装置により上記撮像基準部の画像を撮像させることにより、上記第1方向沿いの基準位置を認識可能である第1態様から第7態様のいずれか1つに記載の部品実装装置を提供する。
【0018】
本発明の第9態様によれば、撮像視野及び分解能の異なる2種類の上記可動撮像装置として、他方の上記可動撮像装置よりも、狭視野かつ高分解能を有する第1可動撮像装置と、上記第1可動撮像装置よりも、広視野かつ低分解能を有する第2可動撮像装置とを備え、
上記撮像移動装置は、上記夫々の部品保持部材に配列方向沿いに、上記第1撮像装置と上記第2撮像装置とを互いに独立させて移動可能であって、
上記制御装置は、上記夫々の部品保持部材により保持された上記第1部品の種類に応じて、上記第1可動撮像装置又は上記第2可動撮像装置を選択して、上記夫々の第1部品の画像の撮像を行う第1態様から第8態様のいずれか1つに記載の部品実装装置を提供する。
【0019】
本発明の第10態様によれば、上記可動撮像装置は、
上記部品保持部材の軸心とは異なる軸をその光軸として、上記部品保持部材により保持された第1部品の画像を、上記光軸に沿って入射して撮像可能な撮像素子部と、
上記部品保持部材の軸心沿いの方向における上記第1部品の画像を、上記撮像素子部の光軸に沿って反射して、上記撮像素子部に入射させる反射部と、
上記部品保持部材の軸心と直交する平面であって、上記第1部品における画像が撮像される部品撮像平面に対して、大略水平方向の光を直接的に照射する水平光照射部と、
上記光軸に略沿った光を照射するとともに、当該光を上記反射部により上記軸心沿いの方向に反射させて、上記部品撮像平面に対して大略垂直方向に当該光を照射する垂直光照射部と、
上記部品撮像平面に対して、上記水平方向及び上記垂直方向の略中間の角度に傾斜された光を直接的に照射する傾斜光照射部とを備え、
上記制御装置は、上記部品保持部材により保持された第1部品の上記部品撮像平面に対して、上記水平光照射部、上記垂直光照射部、及び上記傾斜光照射部の夫々により同時的に上記夫々の光を照射した状態で、上記撮像素子部により上記第1部品の画像の撮像を行う第1態様から第9態様のいずれか1つに記載の部品実装装置を提供する。
【0020】
本発明の第11態様によれば、上記傾斜光照射部は、上記部品保持部材の軸心を対称軸として対称にかつ互いに対向して配置された複数の傾斜光用の照明部を備え、
上記水平光照射部は、上記部品保持部材の軸心を対称軸として対称に、互いに対向して配置された複数の水平光用の照明部を備え、
上記夫々の照明部は、上記部品保持部材の軸心上及びその周囲に形成される上記垂直光照射部による上記大略垂直方向の光の通過領域の外周近傍に配置されている第10態様に記載の部品実装装置を提供する。
【0021】
本発明の第12態様によれば、上記傾斜光照射部は、2組の上記傾斜光用の照明部を有し、上記水平光照射部は、2組の上記水平光用の照明部を有し、
上記第1部品の部品撮像平面沿いの平面において、上記傾斜光用の照明部と上記水平光用の照明部とが交互に、略45度の角度ピッチにて配置されている第11態様に記載の部品実装装置を提供する。
【0022】
本発明の第13態様によれば、上記垂直光照射部は、上記垂直光照射部と上記第1部品の撮像平面とを結ぶ仮想直線上に配置され、上記垂直照射部から上記部品撮像平面に上記仮想直線に沿って照射される光を遮断する遮光板を備えている第10態様から第12態様のいずれか1つに記載の部品実装装置を提供する。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0024】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態にかかる部品実装装置の一例である部品実装装置101の模式的な構成を示す模式平面図を図1に示す。
【0025】
(部品実装装置の全体構成)
図1に示すように、部品実装装置101は、部品の一例である複数の電子部品2を供給可能に収容する部品供給部6と、部品実装装置101に供給された基板3を夫々の電子部品を実装可能かつ解除可能に保持する基板保持部の一例であるステージ15と、電子部品2を解除可能に吸着保持する部品保持部材の一例である複数の吸着ノズル11を一列に配列させて備えるとともに、このステージ15に保持された基板3に対して、部品2の実装を行なう実装ヘッドの一例であるヘッド部10と、基板3の大略表面沿いの方向であり、かつ、互いに直交する方向である第1方向の一例であるX軸方向、又は、上記第2方向の一例であるY軸方向に、ヘッド部10を移動させるヘッド移動装置の一例であるXYロボット12とを備えている。さらに、部品実装装置101は、ヘッド部10の夫々の吸着ノズル11の配列方向に沿って移動可能であるとともに、夫々の吸着ノズル11により吸着保持された電子部品2(電子部品2のうちの後述する小型電子部品2a)の画像の撮像を行なう可動撮像装置20と、部品実装装置101に供給された基板3を搬送してステージ15に供給するとともに、ステージ15にて部品実装が施された基板3を搬送して部品実装装置101から排出する基板搬送装置16とを備えている。さらに、部品実装装置101の機台上には、吸着ノズル11に吸着保持された電子部品2(電子部品2のうちの後述する大型電子部品2b)の画像を撮像する固定撮像装置の一例であって、上記機台上に固定されている固定用撮像カメラ5と、ヘッド部10に装備される吸着ノズル11と交換される交換用の吸着ノズル11をストックするノズル交換部8とが備えられている。
【0026】
また、ヘッド部10は、複数の吸着ノズル11として、例えば、8本の吸着ノズルを一定の間隔ピッチにて、図示X軸方向に沿って一列に配列させて備えている。また、図1に示すように、部品実装装置101の機台の図示奥側(図1の上側)及び図示手前側(図1の下側)には、夫々2箇所ずつ、合計4箇所に部品供給部6が設置されており、夫々の部品供給部6は、例えば、複数の電子部品2を連続的に供給するパーツカセット7を図示X軸方向に隣接させて備えている。また、夫々のパーツカセット7は、電子部品2を取出し可能に配置させる部品取出し位置7aを備えており、夫々の部品供給部6において、部品取出し位置7aは図示X軸方向に沿って、一定の間隔ピッチでもって配列されており、例えば、この間隔ピッチは、吸着ノズル11の上記間隔ピッチと同じとなっている。夫々の部品取出し位置7aの配列と夫々の吸着ノズル11の配列がこのような関係にあることにより、複数の吸着ノズル11を複数の部品取出し位置7aの上方に位置させて、複数の電子部品2の同時的な吸着保持取出しを行なうことができる。また、部品供給部6は、複数の種類の電子部品2を供給可能となっており、例えば、夫々のパーツカセット7毎に収納される電子部品2の種類を選択することが可能となっている。このような複数の種類の電子部品2としては、汎用の小型部品である第1部品の一例である小型電子部品2aと、この小型電子部品2aよりもその実装高さが大きな第2部品の一例である大型電子部品2bとが、夫々の複数のパーツカセット7に分けて収納されている。なお、小型電子部品2aの一例としては、0.6mm×0.3mmサイズのチップ部品や小型異形部品(小型コネクタ等)があり、大型電子部品2bの一例としては、BGA、大型コンデンサや大型コネクタ等の中型異形部品や大型部品等がある。また、以降の説明において、小型電子部品2aと大型電子部品2bとを夫々特定して用いない場合には、両者をまとめて電子部品2と総称するものとする。
【0027】
また、上記第1部品は、基板3に実装された場合にその基板3への実装高さが低い(小さな)部品のことであり、上記第2部品は、その実装高さが上記第1部品の実装高さよりも高い(大きな)部品のことである。本実施形態においては、上記第1部品のように実装高さが低い部品の一例として、実装高さが小さな小型電子部品2aを用いるものとし、上記第2部品にように実装高さが高い部品の一例として、実装高さが大きな大型電子部品2bを用いるものとする。言い換えれば、小型電子部品2aは低実装高さ電子部品ということもでき、大型電子部品2bは高実装高さ電子部品ということができる。なお、小型電子部品2aは、その実装高さ(形成高さ)が、例えば、15mm以下程度の電子部品であって、大型電子部品2bが、その実装高さ(形成高さ)が、例えば、15mm〜25mm程度の電子部品である。
【0028】
また、基板3としては、例えば、樹脂基板、紙−フェノール基板、セラミック基板、ガラス・エポキシ(ガラエポ)基板、フィルム基板などの回路基板、単層基板若しくは多層基板などの回路基板、部品、筐体、又は、フレームなど、回路が形成されている対象物を用いることができる。
【0029】
また、図1に示すように、XYロボット12は、図示X軸方向に延在して形成された剛体梁部材であって、ヘッド部10及び可動撮像装置20を互いに独立して、図示X軸方向進退移動可能に支持する支持部材の一例であるX軸ビーム13aを備えて、このX軸ビーム13aに沿ったヘッド部10の上記進退移動を行なう第1方向移動部の一例であるX軸ロボット13と、X軸ビーム13aをその両端で支持するとともに、X軸ビーム13aを図示Y軸方向に沿って移動させる第2方向移動部の一例であるY軸ロボット14とを備えている。
【0030】
また、図1に示すように、固定用撮像カメラ5は、ステージ15の図示上側近傍における部品実装装置101の本体側である機台上に、その撮像方向を上下方向として設置されている(すなわち、その撮像における光軸が、上下方向に配置されている)。従って、夫々の吸着ノズル11に吸着保持された大型電子部品2bが、固定用撮像カメラ5の上方の当該光軸上に位置されるように、XYロボット12によりヘッド部10を移動させることにより、固定用撮像カメラ5による夫々の大型電子部品2bの画像の撮像を行うことが可能となっている。なお、固定用撮像カメラ5は、大型電子部品2bの撮像に適するように、例えば、20mm×20mm〜30mm×30mm程度の範囲の撮像視野を有しているが、必要に応じて、小型電子部品2aの撮像や、その他の種類の電子部品2の画像の撮像が行なわれるような場合であってもよい。
【0031】
(ヘッド部の構成)
次に、このような構成を有する部品実装装置101におけるヘッド部10及び可動撮像装置20のY軸方向から見た側面図を図2に示し、また、図2におけるA−A線における断面図を図3に示す。
【0032】
図2及び図3に示すように、ヘッド部10においては8本のシャフト部51が吸着ノズル11の上記一定の間隔でもって一列に配列されており、夫々のシャフト部51の下方先端部には吸着ノズル11が夫々着脱可能に装備されている。また、夫々のシャフト部51は、剛体により形成されたヘッドフレーム52に、スプラインナット及び軸受け等を介して、その軸心沿いに昇降可能、かつ、上記軸心回りに回転可能に支持されている。さらに、ヘッド部10は、夫々のシャフト部51の上記昇降動作を行う昇降装置53、及び上記回転の動作を行う回転装置54とを備えており、夫々の昇降装置53及び回転装置54はヘッドフレーム52に固定されている。なお、夫々の昇降装置53には、このようなヘッド部において一般的に用いられる機構であるボールねじ軸とナット部による機構(本実施形態にて用いている)や、エアシリンダを用いた機構等を用いることができる。また、夫々の回転装置54には、ベルトを介してシャフト部51を回転させる機構(本第1実施形態にて用いている)や、直接的にシャフト部51を回転させる機構等を用いることができる。
【0033】
また、図2及び図3に示すように、X軸ビーム13aは、大略方形断面を有する剛体にて形成されており、その側面には、図示X軸方向に沿って配置されて2本のLMレール56が固定されている。また、ヘッドフレーム52の側面(図2における奥側側面、図3における右側側面)には、夫々のLMレール56と係合されたLMブロック55が固定されており、夫々のLMブロック55が夫々のLMレール56に沿って移動可能となっている。これにより、ヘッド部10が、夫々のLMレール56及びLMブロック55を介してX軸ビーム13aに支持されるとともに、X軸ビーム13aに沿って、すなわち、X軸方向に沿って移動可能となっている。また、ヘッドフレーム52は、X軸ビーム13aに沿ってかつ回転可能に固定されたボールねじ軸部57aに螺合されたナット部57bにも、その上記側面において固定されている。ボールねじ軸部57aの図示しない端部には、ボールねじ軸部57aの回転を駆動する駆動モータ(図示しない)が備えられており、当該駆動モータにより、ボールねじ軸部57aを正逆いずれかの回転方向に回転駆動させることにより、ナット部57bとともにヘッド部10を、図示X軸方向に沿って進退移動させることが可能となっている。なお、上記駆動モータ、ボールねじ軸部57a、ナット部57b、LMレール56、LMブロック55、及びX軸ビーム13aにより、X軸ロボット13が構成されている。
【0034】
(可動撮像装置)
また、図3に示すように、可動撮像装置20は、夫々の吸着ノズル11の図示右側方向に配置され、その光軸上に配置された反射部の一例である2枚の反射ミラー21及び22を介して、吸着ノズル11の下方先端にて吸着保持された小型電子部品2aの画像を、その図示下方側より撮像可能、すなわち、小型電子部品2aの基板3への実装面(部品撮像平面でもある)の画像を撮像可能な撮像素子部の一例であるカメラ部23を備えている。また、可動撮像装置20は、夫々の吸着ノズル11と干渉することなく、吸着ノズル11の側方から下方へと回り込むようにその一端部分が大略L字状の断面形状を有する撮像支持部材の一例である撮像フレーム24を備えており、カメラ部23、及び夫々の反射ミラー21及び22が、この撮像フレーム24に夫々の配置関係が保たれた状態で固定されている。
【0035】
また、図3に示すように、カメラ部23は、吸着ノズル11の軸心に対して、その光軸が、吸着ノズル11側に向けて、例えば、40度程度傾斜された状態で図示下向きに配置されている。また、図示右側に配置されている反射ミラー21は、上記光軸上においてその反射面が吸着ノズル11側に傾斜されて、上記軸心に対して略65度傾斜されて配置されるとともに、図示左側に配置されている反射ミラー22は、その反射面が反射ミラー21の反射面と対向する側に、上記軸心に対して略45度傾斜され、かつ、吸着ノズル11の軸心上における吸着ノズル11の下方に位置するように配置されている。
【0036】
また、図2及び図3に示すように、X軸ビーム13aの下面には、細長棒形状を有する2本のLMレール58が、X軸方向に沿って固定されて備えられている。また、撮像フレーム24の上部には、夫々のLMレール58と係合されたLMブロック59が固定されており、夫々のLMブロック59が夫々のLMレール58に沿って移動可能となっている。これにより、撮像フレーム24が、夫々のLMレール58及びLMブロック59を介してX軸ビーム13aに支持される、つまり、可動撮像装置20全体が支持されるとともに、夫々のLMレール58に案内されながらX軸方向に沿って移動可能となっている。
【0037】
さらに、図2及び図3に示すように、可動撮像装置20は、夫々のLMレール58により案内させながら、撮像フレーム24を夫々の吸着ノズル11の配列方向に沿って進退移動させる撮像移動装置30を備えている。この撮像移動装置30の模式的な構成を示すヘッド部10及び可動撮像装置20の模式的な斜視図を図4に示す。
【0038】
図4に示すように、撮像移動装置30は、X軸ビーム13aの下方において、X軸方向に沿って配置された駆動伝達ベルトの一例である駆動ベルト31と、この駆動ベルト31の一端に正逆回転可能に係合された駆動ローラ32と、駆動ベルト31の他端に正逆回転可能に係合された案内ローラ33と、その駆動シャフトに駆動ローラ32が取り付けられ、この駆動ローラ32の正逆回転を駆動する駆動モータ34とを備えている。また、駆動モータ34と案内ローラ33は、共にX軸ビーム13aに固定されており、駆動ローラ32がX軸ビーム13aの一端に、案内ローラ33がX軸ビーム13aの他端近傍に、夫々の回転中心がY軸方向沿いとなるように配置されている。また、駆動ベルト31は、駆動ローラ32と案内ローラ33と係合されていることにより、常時一定の張力が付加された状態とされながら、駆動モータ34により駆動ローラ32が正逆いずれかの方向に回転駆動されることにより、正逆いずれかの方向に走行駆動することが可能となっている。
【0039】
また、図3に示すように、駆動ベルト31の一部が、撮像フレーム24の図3における図示上部の下面に設けられたベルト固定部24aに固定されている。これにより、駆動ベルト31及びベルト固定部24aを介して、駆動モータ34の上記回転駆動(回転運動)を、撮像フレーム24のX軸方向における進退移動(直線運動)に変換して伝達することが可能となっており、可動撮像装置20全体のX軸方向沿いの進退移動が可能となっている。
【0040】
このような構成の部品実装装置101において、ヘッド部10の夫々の吸着ノズル11により吸着保持された電子部品2の画像を、可動撮像装置20により撮像する場合には、夫々の吸着ノズル11に対して可動撮像装置20をX軸方向に沿って相対的に移動させることにより、夫々の吸着ノズル11の軸心上に、反射ミラー22を順次位置させて、反射ミラー22及び21を介してカメラ23により、夫々の画像を撮像することができる。なお、撮像フレーム24の下端の高さ位置(基板3の上面を基準とした高さ位置)は、例えば、17mm程度となっており、基板3上に小型電子部品2aが実装されているような場合であっても、これらの小型電子部品2aと撮像フレーム24とが干渉することはない。
【0041】
一方、このような夫々の吸着ノズル11と可動撮像装置20との上記相対的な移動は、X軸ロボット13によりヘッド部10のX軸方向沿いの移動を行ない、可動撮像装置20に対して夫々の吸着ノズル11の移動を行なうような場合と、逆に、撮像移動装置30により可動撮像装置20のX軸方向沿いの移動を行ない、夫々の吸着ノズル11に対して可動撮像装置20の移動を行なうような場合の2つの場合が考えられ、いずれの場合であっても夫々の電子部品2の画像の撮像を行なうことができる。
【0042】
本第1実施形態では、高精度な部品実装のためのヘッド部10の移動を行なうことができるXYロボット12のX軸ロボット13を用いて、その移動位置が固定された可動撮像装置20に対してヘッド部10を移動させる方式を採用している。
【0043】
このような方式を実現するために、可動撮像装置20は、X軸ビーム13aに対してその移動位置を固定する固定部の一例である固定装置60を備えている。図3に示すように、固定装置60は、夫々のLMブロック59の間における撮像フレーム24の上部に備えられ、昇降可能な固定シリンダ部60bと、X軸ビーム13aの下部における可動撮像装置20の上記移動位置の固定位置に設置され、この固定シリンダ部60bの当該昇降されるその上部先端部が上昇されることにより、押圧される固定板60aとを備えている。可動撮像装置20が、その固定位置に移動された状態で、固定シリンダ部60bの上記上部先端部が上昇されて、固定板60aに当接されて押圧されることにより、可動撮像装置20のX軸方向の移動位置が固定された状態とすることができる。また、固定シリンダ部60aの上記上部先端部が下降させることにより、上記固定を解除することができる。
【0044】
(撮像位置と退避位置)
次に、このような可動撮像装置20の固定位置の設置場所について、図5に示す部品実装装置101の模式平面図を用いて説明する。
【0045】
図5に示すように、可動撮像装置20は、X軸ビーム13aに対する4箇所の固定位置を有しており、X軸方向に沿って図示左側から右側に向けて順に、左側固定位置P1、中央固定位置P2、右側固定位置P3、さらに、退避位置P4となっている。これらのうち、左側固定位置P1、中央固定位置P2、及び右側固定位置P3は、可動撮像装置20による撮像のための固定位置である撮像位置の一例となっている。また、夫々の固定位置におけるX軸ビーム13aの下面には、固定板60aが備えられており、可動撮像装置20の固定シリンダ部60bを用いて、夫々の固定位置において可動撮像装置20を解除可能に固定することが可能となっている。
【0046】
また、図5に示すように、中央固定位置P2は、X軸ビーム13aのX軸方向沿いの略中央に配置されており、また、X軸方向に互いに隣接されて配置されている夫々の部品供給部6の間の位置でもあり、さらに、ステージ15に保持された基板3のX軸方向における略中央の位置でもある。また、X軸ビーム13aが、基板3の上方に位置された場合に、基板3の左側端部の外側近傍に位置するように左側固定位置P1が配置されており、基板3の右側端部の外側近傍に位置するように右側固定位置P3が配置されている。また、退避位置P4は、X軸ビーム13aのX軸方向における図示右側端部近傍に配置されており、また、X軸ビーム13aが部品供給部6の上方に配置された場合に、右側に配置されている部品供給部6の右側端部の外側近傍に配置されている。また、図5において、部品実装装置101に供給される基板2の基板搬送装置16による基板搬送方向Dは、図示左向きとなっており、退避位置P4は、基板搬送装置16の基板3の供給側に配置されている。
【0047】
(照明部)
次に、可動撮像装置20が備える小型電子部品2aの画像の撮像に必要な光を照射する照明部の構成について、可動撮像装置20の模式的な拡大部分断面図である図6と、図6におけるB−B線矢視図である図7と、図6におけるC−C線矢視図である図8とを用いて説明する。
【0048】
図6に示すように、可動撮像装置20は、ヘッド部10が備える夫々の吸着ノズル11の軸心Sとは異なる軸(すなわち、互いに一致しない軸)をその光軸Tとして、夫々の吸着ノズル11により吸着保持された電子部品2の軸心S沿い方向の画像を、反射ミラー22を介して反射ミラー21により光軸T沿いの方向に反射させて、光軸Tに沿って入射することで、夫々の画像の撮像を行なうカメラ部23を備えている。
【0049】
また、夫々の吸着ノズル11により吸着保持されている小型電子部品2aは、その下面を部品撮像平面Q(軸心Sと直交する平面でもある)として、その画像がカメラ部23により撮像されることとなるが、当該撮像の際にはこの部品撮像平面Qに撮像に必要な照度を与えるべく、複数の方向より光が照射されることとなる。このような光の照射を行なう照明部として、小型電子部品2aの部品撮像平面Qに対して、水平方向より僅かに傾斜させた光(大略水平方向の光)を、反射ミラー21、22等を介することなく、電子部品2に直接的に照射する水平光照射部26と、カメラ部23の近傍より、光軸Tに略沿った光を照射するとともに、当該光を反射ミラー21及び22を介して軸心S沿いの方向に反射させて、小型電子部品2aの部品撮像平面Qに対して大略垂直方向に当該光を照射する垂直光照射部25と、小型電子部品2aの部品撮像平面Qに対して、上記水平方向と上記垂直方向の略中間の角度に傾斜された光を、反射ミラー21、22等を介することなく、小型電子部品2aに直接的に照射する傾斜光照射部の一例であるメイン照射部27とを、可動撮像装置20は備えている。なお、水平光照射部26は、部品撮像平面Qに対して、例えば、10〜20度程度傾斜された光を照射可能であって、垂直光照射部25は、部品撮像平面Qに対して、例えば、70〜80度程度傾斜された光を照射可能であって、メイン照射部27は、部品撮像平面Qに対して、40〜50度程度傾斜された光を照射可能となっている。また、図6に示すように、水平光照射部26及びメイン照射部27は、部品撮像平面Qの近傍の位置に配置されるように、撮像フレーム24に取り付けられて固定されており、垂直光照射部25は、カメラ部23の近傍に配置されるように、撮像フレーム24に取り付けられて固定されている。
【0050】
また、図6及び図7に示すように、メイン照射部27は、撮像可能な状態とされた吸着ノズル11の軸心Sを対称軸として、対称にかつ互いに対向して配置された複数の照明部27a(例えば、LED等により構成されている)を備えており、また、水平光照射部26は、上記軸心を対称軸として、対称にかつ互いに対向して配置された複数の照明部26a(例えば、LED等により構成されている)を備えている。図7に示すように、夫々の照明部26a及び27aは、吸着ノズル11の軸心S上及びその周囲に形成される垂直光照射部25による大略垂直方向の光の通過領域U、言い換えれば、電子部品2の部品撮像平面Qの画像の通過領域Uの外周近傍に配置されている。具体的には、図7に示すように、メイン照射部27は、上記対称かつ互いに対向する照明部27aの組を、例えば2組(すなわち、合計4台の照明部27aを)備えており、水平光照射部26は、上記対称かつ互いに対向する照明部26aの組を、例えば2組(すなわち、合計4台の照明部26a)備えている。さらに、部品撮像平面Q沿いの平面において、図示X軸方向とY軸方向との夫々の方向に、メイン照射部27の夫々の組の照明部27aが配置され、図示X軸方向に対して略45度傾斜された夫々の方向に、水平光照射部26の夫々の組の照明部26aが配置されている。すなわち、メイン照射部27の照明部27aと水平光照射部26の照明部26aは、交互に略45度の角度ピッチにて配置されている。なお、図7において、図示X軸方向に配置されている夫々の照明部27aの上端の高さ位置は、撮像可能な状態とされた吸着ノズル11による吸着保持された小型電子部品2の部品撮像平面Qの高さ位置よりも下方に位置されているため、可動撮像装置20と夫々の吸着ノズル11の図示X軸方向における相対的な移動が行われても、夫々の小型電子部品2と、夫々の照明部27aとの干渉は発生しない。なお、言い換えれば、小型電子部品2aは、可動撮像装置20によりその画像の撮像が可能であって、可動撮像装置20との間で、上記干渉が発生しないような形成高を有するような電子部品2であって、逆に、大型電子部品2bは、可動撮像装置20との間で、上記干渉が発生してしまうような電子部品2であるということもできる。
【0051】
また、図8に示すように、垂直光照射部25は、光軸Tに沿った画像を通過可能にその中央部に形成された孔部25bを有しており、この孔部25bの周囲に複数の照明部25a(例えば、LED等により構成されている)が設置されている。なお、図6においては、撮像フレーム24の図示下方に仮想線(2点鎖線)により反射ミラー21及び垂直光照射部25の鏡像を示している。また、夫々の反射ミラー21及び22は、垂直光照射部25より照射される光を、むらなく反射可能であって、かつ、部品撮像平面Qにおける電子部品2の画像をむらなく反射可能な大きさ形成されている。
【0052】
さらに、図6及び図7に示すように、垂直光照射部25は、垂直光照射部25と、部品撮像平面Qとを結ぶ仮想直線V上に配置され、垂直光照射部25からこの仮想直線Vに沿って照射される光を遮断する遮光板28を備えている。遮光板28は、図7の図示左端に配置されたメイン照射部27の左端近傍に位置されるように、撮像フレーム24に取り付けられている。また、その形成幅である遮光幅は、図8に示す垂直光照射部25の形成幅と略同じ大きさに形成されている。このように垂直光照射部25から仮想直線Vに沿って漏れて照射される光を遮断板28により遮断することにより、電子部品2の部品撮像平面Qに当該光が照射されて、光の照射むらが発生することを防止することができる。
【0053】
(部品厚み撮像装置)
さらに、ヘッド部10においては、さらにもう1つの撮像装置(例えば、第2撮像装置)として、部品厚み撮像装置40を備えている。可動撮像装置20(例えば、部品実装面撮像装置ということもできる)が、夫々の吸着ノズル11により吸着保持された状態の小型電子部品2aの画像を、吸着ノズル11の上記軸芯沿いとして、その下方側より撮像して小型電子部品2aの部品撮像平面Q(実装面又は装着面という場合であってもよい)の画像を撮像するのに対して、部品厚み撮像装置40は、夫々の小型電子部品2aの画像を、夫々の吸着ノズル11の軸芯及び上記配列方向と略直交する方向沿いに撮像する、すなわち、小型電子部品2aの側部よりの画像を撮像することができる。
【0054】
図1に示すように、部品厚み撮像装置40は、可動撮像20における撮像フレーム24に固定されており、撮像フレーム24のX軸方向沿いの移動とともに、X軸方向に移動可能となっている。この部品厚み撮像装置40の模式的な構造を示す模式説明図として、図3のヘッド部10と同じ方向から見た模式説明図を図9に、図2のヘッド部10と同じ方向から見た模式説明図を図10に示す。なお、図9及び図10は、部品厚み撮像装置40の構造を説明することを主目的とした図であるため、可動撮像装置20におけるカメラ部23等の図示を省略した図としている。
【0055】
図9に示すように、部品厚み撮像装置40は、上記一列に配列された夫々の吸着ノズル11を介して、互いに対向するように配置された投光部41と受光部42とを備えるラインセンサー43を備えており、投光部41及び受光部42は上記配置にて、撮像フレーム24に固定されている。さらに、詳細には、ラインセンサー43において、投光部41と受光部42とは、互いの設置高さが略同じ高さ位置とされていることが好ましく、本実施形態においては、上記略同じ高さ位置とされた状態でその高さ位置の略中間の高さ位置付近に、小型電子部品2aの画像を撮像可能とされた状態の夫々の吸着ノズル11の下方先端部が位置されている。また、投光部41において光を照射する投光面41aと、受光部42において上記照射された光を受光する受光面42aとが、互いに対向しかつ略平行となるように、投光部41及び受光部42とが配置されて、撮像フレーム24に固定されている。このように、投光部41及び受光部42が配置されていることにより、ラインセンサー43において、投光部41と受光部42との間に位置された小型電子部品2a(吸着ノズル11により吸着保持されている)に対して、投光部41の投光面41aより、上記小型電子部品2aに向けて光を照射し、上記照射された光の一部が上記小型電子部品2aにより(例えば、その厚さ方向の形状により)遮光されながら、受光部42の受光面42aにて受光することが可能となっている。
【0056】
また、上述のようにラインセンサー43は、撮像フレーム24に固定されているため、撮像フレーム24が撮像移動装置30によりX軸方向沿いに移動されることにより、ラインセンサー43もX軸方向沿いに移動させることが可能となっている。また、ラインセンサー43は、可動撮像装置20と同様に、可動撮像装置20を、X軸ビーム13aにおける上記いずれかの固定位置に固定させた状態で、ヘッド部10をX軸ロボット13により、可動撮像装置20に対して、X軸方向に移動させることにより、上記固定されているラインセンサー43をヘッド部10に対して相対的にX軸方向に移動させることができる。すなわち、図10に示すように、ラインセンサー43を、図示左端位置(図示実線のもの)と図示右端位置(図示仮想線のもの)との間で、ヘッド部10に対して相対的に移動させることにより、ヘッド部10が備える8本の吸着ノズル11のうち、投光部41と受光部42との間に位置された吸着ノズル11により保持されている小型電子部品2aについて、上記軸芯及び上記配列方向に略直交する方向沿いの画像、すなわち、小型電子部品2aの厚み方向の形状を認識することができる画像を撮像することができる。
【0057】
(制御装置)
また、図1に示すように、部品実装装置101は、ヘッド部10における夫々の吸着ノズル11の昇降動作、回転動作、及び吸着保持/解除動作、XYロボット12によるヘッド部10の移動動作、固定用撮像カメラ5の撮像動作、可動撮像装置20の撮像動作、部品厚み撮像装置40の撮像動作、ステージ15における基板3の保持/保持解除動作、基板搬送装置16における基板3の搬送動作、及び夫々の部品供給部6における電子部品2の供給動作の制御を、互いに関連付けながら統括的に行なう制御装置9を備えている。
【0058】
また、制御装置9は、予め入力されたデータ等に基づいて、夫々の部品供給部6から取り出す電子部品2が小型電子部品2aであるか、大型電子部品2bであるかを認識することが可能となっており、吸着ノズル11により吸着保持された電子部品2の種類により、小型電子部品2aの場合は可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40を、大型電子部品2bの場合は固定用撮像カメラ5をというように、撮像を行なう撮像装置を使い分けることが可能となっている。
【0059】
さらに、制御装置9は、XYロボット12によるヘッド部10の移動位置を検出可能であり、撮像移動装置30による可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40の移動位置を検出可能となっている。また、制御装置9は、部品厚み撮像装置40において、投光部41による光の照射動作及び受光部42における上記照射された光の受光動作を含めたラインセンサー43の撮像動作制御を行うことが可能となっている。
【0060】
また、制御装置9においては、可動撮像装置20により撮像された夫々の小型電子部品2aの画像に基づいて、上記夫々の吸着ノズル11の軸芯と略直交する方向沿いにおける夫々の吸着ノズル11による小型電子部品2aの吸着保持姿勢を認識処理することが可能であって、また、部品厚み撮像装置40により撮像された夫々の小型電子部品2aの画像に基づいて、上記夫々の吸着ノズル11の軸芯沿いの方向における夫々の吸着ノズル11による小型電子部品2aの吸着保持姿勢を認識処理することが可能となっている。また、同様に、固定用撮像カメラ5により撮像された夫々の大型電子部品2bの画像に基づいて、上記夫々の吸着ノズル11の軸芯と略直交する方向沿いにおける夫々の吸着ノズル11による小型電子部品2aの吸着保持姿勢を認識処理することが可能となっている。なお、制御装置9は、ヘッド部10が備える夫々の昇降装置53の昇降動作、及び夫々の回転装置54の回転動作を制御することが可能となっている。
【0061】
また、制御装置9は、X軸ロボット13によるヘッド部10の移動の際に、可動撮像装置20とヘッド部10とが互いに干渉しないように、ヘッド部10及び可動撮像装置20の夫々の動作の制御を行うことができる。さらに、制御装置9は、ヘッド部10が備える夫々の吸着ノズル11に、同時的に小型電子部品2aと大型電子部品2bとが吸着保持されることが防止されるように、小型電子部品2aと大型電子部品2bとを選択的に吸着保持する制御を行うことが可能となっている。
【0062】
なお、図3における撮像フレーム24の図示右方には、撮像装置用のケーブルベア62が設置されており、ケーブルベア62には、制御装置9と可動撮像装置20との間、また、制御装置9と部品厚み撮像装置40との間において伝達される制御信号等の伝達を行なう複数のケーブルが収納されている。なお、このケーブルベア62は大略横向きU字形状に形成されており、その内部に、上記横向きU字状に曲げさせた状態で上記夫々のケーブルを収納しているため、撮像フレーム24の上記移動に影響を与えることがないように構成されている。また、同様に、図3のX軸ビーム13aの上方には、ヘッド部用のケーブルベア64が設置されており、制御装置9とヘッド部10との間において伝達される制御信号等の伝達を行なう複数のケーブルが収納されている。
【0063】
(部品実装方法)
このような構成の部品実装装置101において、夫々の吸着ノズル11に電子部品2を吸着保持させて、可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40、若しくは固定用撮像カメラ5により、夫々の電子部品2の画像を撮像して、これらの画像により夫々の電子部品2の吸着保持姿勢を認識し、上記認識結果に基づいて、夫々の電子部品2を基板3上に実装する動作、すなわち、夫々の小型電子部品2aと大型電子部品2bとを基板3に混載して実装する動作について、以下に説明する。なお、以下に説明する部品実装装置101における夫々の構成部の動作は、制御装置9により制御されている。
【0064】
まず、図11の部品実装装置101の模式平面図に示すように、部品実装装置101において、XYロボット12によりヘッド部10を、例えば、部品実装装置101の図示右下側に配置されている部品供給部6の上方に移動させるとともに、ヘッド部10による電子部品2の吸着取出しの妨げとならないように、撮像移動装置30により可動撮像装置20を中央固定位置P2に移動させる。それとともに、XYロボット12によりヘッド部10の夫々の吸着ノズル11と、部品供給部6の夫々の部品取出し位置7aとの位置合わせを行う。上記位置合わせの後であって、上記可動撮像装置20の移動後、ヘッド部10の夫々の昇降装置53により夫々のシャフト部51を介して、夫々の吸着ノズル11を下降させ、夫々の小型電子部品2aの上面を吸着ノズル11の先端に当接させるとともに吸着保持し、その後、夫々の吸着ノズル11を上昇させて、夫々の小型電子部品2aの吸着取り出しを行う。これにより、ヘッド部10が備える夫々の吸着ノズル11に小型電子部品2aが吸着保持された状態とされる。なお、上記小型電子部品2aの吸着取り出しは、ヘッド部10が備える全ての吸着ノズル11について同時的に行うような場合であってもよく、また、このような場合に代えて、順次行うような場合であってもよい。また、ヘッド部10が備える夫々の吸着ノズル11のうちの一部の吸着ノズル11のみにより行なわれるような場合であってもよい。この吸着取り出しの後、XYロボット12により、ステージ15に保持された基板3の上方に向けて、ヘッド部10の移動が開始される。なお、中央固定位置P2に移動された可動撮像装置20は、固定装置60により中央固定位置P2に固定された状態とされる。
【0065】
このヘッド部10の部品供給部6からステージ15に保持された基板3の上方への移動過程において、ヘッド部10が備える可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40により、上記吸着保持された夫々の小型電子部品2aの吸着保持姿勢の画像の撮像が行われることとなる。ここで、このように夫々の吸着ノズル11に小型電子部品2aが吸着保持された状態のヘッド部10は、図10の模式説明図に示すような状態となっている。なお、図10において、ヘッド部10が備える8本の吸着ノズル11を、図示左側より右側に向けて、第1吸着ノズル11−1、第2吸着ノズル11−2、・・・、第8吸着ノズル11−8として、以降の説明を行なう。なお、以降の説明において、夫々の吸着ノズル11を特定しない場合には、単に吸着ノズル11と記載するものとする。
【0066】
まず、図11において、Y軸ロボット14によるX軸ビーム13aの図示Y軸方向上方への移動が開始され、X軸ビーム13aとともに、X軸ビーム13aに支持されているヘッド部10、可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40の図示Y軸方向上方へ移動される。それとともに、X軸ロボット13によりヘッド部10が、中央固定位置P2に固定された状態にある可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40に近接するように、図示X軸方向左側に向けて移動が開始される。すなわち、図10に示すようなヘッド部10と可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40とのX軸方向における相対的な移動が行なわれることとなる。
【0067】
このようなヘッド部10の移動が開始されると、まず、撮像フレーム24に固定されているラインセンサー43の投光部41と受光部42との間を、第1吸着ノズル11−1により吸着保持されている小型電子部品2aが通過し、さらに、この小型電子部品2aが撮像フレーム24の上側を通過して、反射ミラー22により上方に向けて屈折されたカメラ部23の光軸上を通過する。さらに、連続的にヘッド部10が撮像フレーム24に対して相対的に上記移動が行なわれることにより、ラインセンサー43の上記間に第2吸着ノズル11−2により吸着保持されている小型電子部品2aが通過され、さらに、この小型電子部品2aが撮像フレーム24の上側を通過して、反射ミラー22により上方に向けて屈折されたカメラ部23の光軸上を通過する。その後、同様にその他の小型電子部品2aも順次通過され、上記8個の小型電子部品2aが全て通過されることになる。
【0068】
このような夫々の小型電子部品2aの通過の際に、部品厚み撮像装置40においては、上記移動開始後、第1吸着ノズル11−1に吸着保持されている小型電子部品2aが投光部41と受光部42との間に位置される前に、投光部41より受光部42に向けて光の照射が連続的に行われている状態とされる。なお、この照射開始のタイミングは、X軸ロボット13によるヘッド部10のX軸方向の移動位置、すなわち、ヘッド部10と可動撮像装置20又は部品厚み撮像装置40との相対的な位置関係が検出されて制御装置9に入力されること等により制御される。
【0069】
また、ラインセンサー43において上記光の照射が行われている状態で、夫々の小型電子部品2aが、投光部41と受光部42との間を通過される。この夫々の通過の際に、投光部41より照射されている光の一部が上記通過される小型電子部品2aにより一時的に遮光され、この一部遮光状態を有する光が受光部42に受光される。全ての小型電子部品2aが通過された後、投光部41による光の照射が停止される。なお、この照射停止のタイミングは、上記照射開始のタイミング同様に、制御装置9にて制御される。
【0070】
一方、このような夫々の小型電子部品2aの通過の際に、可動撮像装置20においては、上記相対的な移動開始後、第1吸着ノズル11−1に吸着保持されている小型電子部品2aが撮像フレーム24の内側を通過して、反射ミラー22により上方に向けて屈折されたカメラ部23の光軸が、第1吸着ノズル11−1の軸芯と略合致する前に、撮像フレーム24に取り付けられた夫々の照明部25a、26a及び27aが点灯される。その後、上記光軸が、第2吸着ノズル11−1の軸芯と略合致された時に、カメラ部23により、例えば電子シャッター機能等を用いて、上記小型電子部品2aの画像が、反射ミラー22、及び反射ミラー21を介して撮像される。同様にして、第2吸着ノズル11−2の軸芯が、カメラ部23の上記光軸に略合致された時に、カメラ部23により第2吸着ノズル11−2により吸着保持されている小型電子部品2aの画像が撮像される。さらに、連続的に撮像フレーム24が移動されて、夫々の小型電子部品2aの画像が、順次カメラ部23により撮像される。全ての小型電子部品2aの画像の撮像が行われた後、上記夫々の照明部25a、26a、及び27aが消灯される。
【0071】
なお、可動撮像装置20における上記夫々の撮像のタイミングは、可動撮像装置20に対するX軸ロボット13によるヘッド部10のX軸方向における相対的な移動位置が検出されて制御装置9に入力されること等により制御される。また、可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40による夫々の小型電子部品2aの画像の撮像の際には、可動撮像装置20の撮像フレーム24は、X軸ビーム13aにおける中央固定位置P2に固定装置60により固定された状態にあるため、ヘッド部10の移動等による影響受けてその固定位置の位置ズレ等が発生することを防止することができる。従って、より高い撮像精度にて確実に画像の撮像を行なうことができる。なお、上記説明においては、可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40が、中央固定位置P2に位置されて固定された状態にて画像の撮像が行なわれる場合について説明したが、このような場合にのみ限定されるものではない。例えば、このような場合に代えて、図5に示す左側固定位置P1や右側固定位置P3をその撮像位置として選択することもできる。このような撮像位置の選択は、夫々の吸着ノズル11により吸着取出しされる部品供給部6の位置を考慮し、当該位置から基板3の部品実装位置までの移動ルートが最短距離となるように選択されることが望ましい。
【0072】
全ての小型電子部品2aの画像の撮像が行なわれ、撮像フレーム24がヘッド部10に対して図10に示すヘッド部10の図示右側端部に位置されると、上記可動撮像装置20に対するヘッド部10の相対的な移動が停止される。その後、ヘッド部10における最初に実装が行なわれる小型電子部品2aを吸着保持している吸着ノズル11が、基板3の実装位置の上方に位置されるように、XYロボット12によるヘッド部10のX軸方向又はY軸方向の移動が行なわれる。それとともに、夫々の小型電子部品2aの画像の撮像を終えた可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40は、撮像移動装置30により一体的に、図示X軸方向右向きに移動されて、図12に示す右側固定位置P3に位置される。
【0073】
一方、可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40により撮像された夫々の画像は、撮像結果情報の一例である画像データとして制御装置9へ順次出力される。それとともに、可動撮像装置20に対するヘッド部10の相対的な移動位置の位置データも順次制御装置9へ出力される。
【0074】
制御装置9においては、上記入力された夫々の画像データの認識処理が順次行われるとともに、上記夫々の画像データがヘッド部10の上記相対的な移動位置の位置データと照合されて、夫々の画像データがどの吸着ノズル11により保持された小型電子部品2aに対応するものであるかが認識される。
【0075】
これにより、制御装置9において、可動撮像装置20により撮像された夫々の小型電子部品2aの画像に基づいて、夫々の吸着ノズル11の軸芯と略直交する方向沿いにおける夫々の吸着ノズル11による小型電子部品2aの吸着保持姿勢が認識され、また、部品厚み撮像装置40により撮像された夫々の小型電子部品2aの画像(すなわち、夫々の光の遮光状態の画像)に基づいて、夫々の吸着ノズル11の軸芯沿いの方向における夫々の吸着ノズル11による小型電子部品2aの吸着保持姿勢が認識される。
【0076】
このように認識された夫々の小型電子部品2aの夫々の方向における吸着保持姿勢と、予め制御装置9に入力されている夫々の小型電子部品2aの装着姿勢とが、制御装置9において比較されて、両者間の位置ずれ量が認識される。
【0077】
その後、XYロボット12により移動されているヘッド部10が、基板3の上方に移動されて、一番目に実装動作が行われる吸着ノズル11により吸着保持されている小型電子部品2aと、基板3の実装位置との位置合わせが行われる。この位置合わせの際、例えば、制御装置9にて認識された上記位置ずれ量に基づいて、吸着ノズル11の軸芯回りの回転方向における位置ずれの補正が、ヘッド部10の回転装置54により行われ、基板3の実装表面と平行な方向における位置ずれの補正が、XYロボット12により行われる。さらに、その後、ヘッド部10の昇降装置53により吸着ノズル11が下降されて小型電子部品2aの上記実装位置への実装が行われるが、この下降の際に、吸着ノズル11の軸芯方向における位置ずれの補正が、昇降装置53により行われる。同様な手順で、その他の吸着ノズル11についても、上記夫々の位置ずれに基づいて、上記夫々の補正が組み合わされて行われながら、夫々の小型電子部品2aが基板3に実装される。
【0078】
また、この夫々の吸着ノズル11の昇降動作による夫々の小型電子部品2aの実装動作が行なわれる際には、可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40は、基板3の上方領域以外の位置である右側固定位置P3に位置されているため、上記実装動作のために下降されるいずれの吸着ノズル11とも干渉することが未然に防止されている。なお、右側固定位置P3に位置されている撮像フレーム24は、画像の撮像を目的とした移動ではないため、その位置を固定する場合、あるいは固定しない場合のいずれの場合であってもよい。また、上記説明においては、右側固定位置P3に撮像フレーム24が移動される場合について説明したが、このような場合に代えて、図5の左側固定位置に移動されるような場合であってもよい。
【0079】
なお、ヘッド部10の夫々の吸着ノズル11に吸着保持されている小型電子部品2aの中には、その吸着保持姿勢が正常な状態ではなく、上記夫々の補正を施したとしても、基板3に装着すれば、装着不良が発生するような場合がある。このような問題は、電子部品2の形状が小型化される程、顕著となる。例えば、図10に示すヘッド部10においては、第5吸着ノズル11−5により吸着保持されている小型電子部品2aが、第5吸着ノズル11−5の軸芯に対して略直交する方向沿いに位置されているべきその部品実装平面が、大きく傾斜された状態で吸着保持されている。さらに、第8吸着ノズル11−8により吸着保持されている小型電子部品2aが、第8吸着ノズル11−8の軸芯沿いの方向と、その部品実装平面とが略平行とされた状態、すなわち、小型電子部品2aの側面が吸着ノズル11にて吸着保持された状態で吸着保持されている。
【0080】
このような状態で吸着保持されているような場合にあっては、可動撮像装置20により、夫々の小型電子部品2aをその下側から撮像した画像からだけでは、夫々の吸着保持姿勢が正常ではないということを、制御装置9において認識することが困難な場合があり、このような場合にあっては、上記夫々の小型電子部品2aがそのまま実装動作が行われ、実装不良を発生させる場合がある。
【0081】
しかしながら、可動撮像装置20による小型電子部品2aの下側からの画像の撮像に加えて、部品厚み撮像装置40により、小型電子部品2aをその横側からも撮像することにより、制御装置9において、小型電子部品2aの吸着保持姿勢を下側及び横側からの2方向からの画像に基づいて認識することができる。これにより、制御装置9において、上記2方向からの画像のいずれかに異常があった場合(補正不可能な吸着保持姿勢であった場合)に、その小型電子部品2aの吸着保持姿勢に異常があるものと判断することができ、このような場合には、その小型電子部品2aの実装動作を取りやめること等で、上記実装不良の発生を未然に防ぐことができる。なお、このような小型電子部品2aの吸着保持姿勢に異常が検出されたような場合にあっては、制御装置9より、部品装着装置101のオペレータに対して警報を出力することも可能である。
【0082】
なお、複数の小型電子部品2aを基板3に実装するような場合にあっては、上述の動作を繰り返して行なうことにより、夫々の実装動作を行なうことができる。また、夫々の吸着ノズル11による小型電子部品2aの吸着取出しの際には、可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40の移動位置は、上述のように中央固定位置P2に限られるものではなく、右側固定位置P3や左側固定位置P1が用いられるような場合であってもよい。さらに、このような場合に代えて、小型電子部品2aの吸着取出しの際に、夫々の吸着ノズル11と撮像フレーム24との干渉が防止される適当な位置に、可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40を位置させておくような場合であってもよい。なお、この吸着取出しの際には、可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40の移動位置を固定する必要はない。
【0083】
その後、小型電子部品2aの実装が終了すると、次は、大型電子部品2bの基板3への実装が行なわれることとなる。このような場合にあっては、図13に示すように、撮像移動装置30により可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40を退避位置P4に移動させる。それとともに、XYロボット12によりヘッド部10を部品供給部6の上方ヘ移動させる。
【0084】
その後、上記小型電子部品2aの吸着取出しの動作と同様な手順にて、部品供給部6より夫々の大型電子部品2bの吸着取出しを行なう。この吸着取出しの際に、可動撮像装置20と部品厚み撮像装置40とは、退避位置P4に位置されているため、吸着取出しにために下降される夫々の吸着ノズル11及び吸着取出しされた大型電子部品2bと干渉することが未然に防止されている。
【0085】
当該吸着取出しの後、XYロボット12によりヘッド部10が図示X軸方向又はY軸方向に移動されて、固定用撮像カメラ5の上方へと移動される。XYロボット12により夫々の吸着ノズル11により吸着保持された大型電子部品2bが、固定用撮像カメラ5の上方の撮像位置を通過するように移動されながら、夫々の大型電子部品2bの上記撮像位置の通過の際に、固定用撮像カメラ5が備える電子シャッター等を用いて、夫々の大型電子部品2bの画像が順次撮像される。当該撮像が完了すると、ヘッド部10が備える夫々の吸着ノズル11のうちの最初に部品実装が行なわれる吸着ノズル11が、基板3の部品実装位置の上方に位置されるように、XYロボット12によるヘッド部10の移動が行なわれる。
【0086】
それとともに、固定用撮像カメラ5により撮像された画像に基づいて、夫々の大型電子部品2bの吸着ノズル11による保持姿勢が制御装置9により認識される。その後、夫々の吸着ノズル11による基板3への夫々の大型電子部品2bの実装動作が、上記認識結果に基づいて補正されながら順次行なわれる。この実装動作については、小型電子部品2aの場合と同様である。
【0087】
また、この実装動作の際には、XYロボット12によりヘッド部10が基板3の上方及びその周囲近傍を移動されることとなるが、可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40は、退避位置P4に位置された状態であるため、吸着ノズル11に吸着保持された大型電子部品2bや基板3に実装された大型電子部品2bと、撮像フレーム24とが干渉することが未然に防止されている。言い換えれば、退避位置P4は、大型電子部品2bの吸着取出しから、基板3への部品実装のためのヘッド部10の移動領域以外の位置に配置させて、上記干渉を未然に防止する必要がある。
【0088】
また、図13に示すように、X軸ビーム13aにおける退避位置P4に位置された状態の可動撮像装置20及び部品厚さ撮像装置40は、Y軸ロボット14によるX軸ビーム13aの図示Y軸方向の進退移動に伴って、ステージ15により保持されている基板3の図示右側に位置されている基板3、すなわち、基板搬送装置16により次にステージ15に搬送されて保持され、部品実装が施される基板3の上方を移動されることとなる。しかしながら、当該基板3には、まだ、大型電子部品2bは実装されておらず、小型電子部品2aよりもその実装高さが高い電子部品2は実装されていないため、上記移動により、撮像フレーム24と当該基板3上の電子部品2とが干渉することもない。部品実装においては、部品実装装置101の前処理の実装装置にて、基板3に対して電子部品2の実装が行なわれ、当該実装が行われた基板3が部品実装装置101に供給されることもあるが、このような場合であっても、基板3に対しては、小さな電子部品2から順に大きな電子部品2というような実装順序にて部品実装が行なわれる。従って、部品実装装置101に供給される基板3には、少なくとも小型電子部品2aよりも大きな電子部品2は実装されていないこととなる。よって、撮像フレーム24と実装された電子部品2との干渉を防止するための位置である退避位置P4は、基板搬送装置16の上流側に配置させておく必要がある。
【0089】
(変形例1)
次に、本実施形態の変形例にかかる部品実装装置が備える実装ヘッドの一例であるヘッド部210について、その側面図である図14を用いて説明する。
【0090】
図14に示すヘッド部210は、X軸方向におけるヘッド部210と可動撮像装置20との相対的な基準位置を認識するためのノズル状の形状を有する撮像基準部219を備えている点で、ヘッド部10と異なる構成を有しているもののその他の構成はヘッド部10と同じである。以下にこの異なる構成についてのみ説明するものとする。なお、図14は、ヘッド部210が備える可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40を省略した図となっている。
【0091】
図14に示すように、ヘッド部210においては、ヘッド部210が備える夫々の吸着ノズル11の配列に沿うように、その両端部近傍の夫々に、ノズル状の撮像基準部219が備えられている。夫々の撮像基準部219の下方先端部が基準マーク部219aとなっており、この基準マーク部219aの下端の高さ位置が、吸着ノズル11により保持された小型電子部品2aの下面(すなわち、部品撮像平面)の高さ位置と略同じ高さ位置となるように形成されている。
【0092】
図示しない可動撮像装置20により、図示左右いずれかの撮像基準部219の基準マーク部219aの画像を撮像することにより、X軸ロボット13によるヘッド部210のX軸方向の移動位置と、可動撮像装置20の位置との相対的な位置関係を認識することができ、この認識された位置を撮像の基準位置とすることができる。具体的には、制御装置9に、予め基準マーク部219aの画像データを取り込んでおき、可動撮像装置20により撮像された基準マーク部219aの画像と、予め取り込まれている基準マーク部219aの画像データとを、制御装置9にて照合することにより、両画像データが一致する位置を、上記撮像の基準位置として認識することができる。
【0093】
また、このような撮像の基準位置の認識は、ヘッド部210の夫々の吸着ノズル11により保持された電子部品2の画像の撮像の開始前毎に行なわれるが、このような場合に限定されず、必要に応じて行なうような場合であってもよい。
【0094】
このように撮像基準部219を用いることにより、ヘッド部210と可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40との相対的な位置関係を正確に認識することができるため、画像の撮像精度を向上させることができる。また、撮像移動装置30による撮像フレーム24の移動位置の位置精度が多少悪いような場合であっても、停止した状態の撮像フレーム24の位置を高精度にて認識することができるため、撮像移動装置30の機械的剛性が下げることもでき、装置の製作コストを削減することができる。また、例えば、可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40を、決められた固定位置に位置させることなく、任意の位置に位置させた状態で、画像の撮像を行うことができるという利点もある。
【0095】
(変形例2)
次に、本実施形態のさらに別の変形例にかかる部品実装装置301について、図15に示す部品実装装置301の模式平面図を用いて説明する。
【0096】
図15に示すように、部品実装装置301は、可動撮像装置として、撮像視野及び分解能の異なる2種類の可動撮像装置を備えている点において、部品実装装置101と異なる構成を有しているものの、その他の構成については同様である。以下に、この異なる構成のみについて説明する。
【0097】
図15に示すように、部品実装装置301は、他方の可動撮像装置よりも、狭視野かつ高分解能を有する第1可動撮像装置320と、この第1可動撮像装置320よりも、広視野かつ低分解能を有する第2可動撮像装置380とを備えている。また、第1可動撮像装置320と第2可動撮像装置380とは、X軸ビーム13aに支持されながら、X軸方向に移動可能となっている。さらに、図15において図示しない撮像移動装置により、第1可動撮像装置320と第2可動撮像装置380とが、互いに独立してX軸方向に進退移動可能となっている。なお、第1可動撮像装置320及び第2可動撮像装置380は、そのカメラ部の視野及び分解能が異なるだけであり、基本的な構成は可動撮像装置20と同じである。なお、第1可動撮像装置320は、例えば、その撮像視野が、6mm×6mm程度であって、より微小なサイズの小型部品2a、例えば、0.6mm×0.3mm〜3.3mm×3.3mm程度の大きさの電子部品の画像の撮像を対象とし、第2可動撮像装置380は、例えば、その撮像視野が、10mm×10mm程度であって、例えば、1.0mm×0.5mm〜7mm×7mm程度の大きさの電子部品の画像の撮像を対象としている。
【0098】
このようにその視野及び分解能が異なる2種類の可動撮像装置を備えさせることにより、例えば、より微小なサイズを有し、かつ、高精度な実装が要求されるような小型電子部品2aの画像の撮像を行うような場合にあっては、制御装置9により第1可動撮像装置320を選択して、夫々の吸着ノズル11により保持されている小型電子部品2aの画像を第1可動撮像装置320により撮像可能に、X軸ロボット13によるヘッド部20の移動を行なって、第1可動撮像装置320による夫々の画像の撮像が行なわれる。一方、上記高精度な実装が要求されないような小型電子部品2aの画像の撮像を行なうような場合にあっては、制御装置9により第2可動撮像装置380を選択して、夫々の吸着ノズル11により保持されている小型電子部品2aの画像を第2可動撮像装置380により撮像可能に、X軸ロボット13によるヘッド部20の移動を行なって、第2可動撮像装置380による夫々の画像の撮像が行なわれる。
【0099】
従って、吸着ノズル11により保持された小型電子部品2aの種類に応じて、適切な可動撮像装置を、第1可動撮像装置320及び第2可動撮像装置380のうちより選択して、確実かつ高精度な画像の撮像を行なうことができる。
【0100】
なお、第1可動撮像装置320及び第2可動撮像装置380の撮像位置は、上述の夫々の固定位置P1、P2、及びP3を用いることができ、さらに、その退避位置についても、基板3の供給側である退避位置P4や、基板3の排出側に配置された退避位置P5を用いることができるが、基板3に実装された大型電子部品2bとの干渉を防止するため、夫々の退避位置は、基板3の供給側である退避位置P4を用いることが望ましい。また、狭視野かつ高分解能の第1可動撮像装置320は、例えば、0.6mm×0.3mm程度のサイズの小型電子部品2aの画像を撮像することができ、広視野かつ低分解能の第2可動撮像装置380は、例えば、10mm×10mm程度の視野を有し、小型電子部品2aの中でも比較的大きなサイズの電子部品の画像の撮像を行なうことができる。
【0101】
なお、上述のように本実施形態においては、例えば、部品厚み撮像装置40が、投光部41及び受光部42により構成されるラインセンサー43を備えるような場合について説明したが、このようなラインセンサー43に代えて、可動撮像装置20のカメラ部23と同様なカメラ部を備えているような場合であってもよい。このような場合であっても、ヘッド部10の上記移動による撮像フレーム24の上記相対的な移動により、上記カメラ部を夫々の吸着ノズル11の配列方向に沿って相対的に移動させることができ、この移動過程において夫々の小型電子部品2aの画像の撮像を行うことができるからである。なお、この場合、上記カメラ部の光軸は、夫々の吸着ノズル11の軸芯及び配列方向と略直交しており、夫々の小型電子部品2aの吸着保持高さと、上記光軸の高さが略同じとされていることが好ましい。
【0102】
また、上述の説明においては、撮像フレーム24は、X軸方向には進退移動化能であるものの、高さ方向には固定されている場合について説明したが、このような場合に代えて、撮像フレーム24をその高さ方向に昇降可能とさせるような場合であってもよい。このような場合にあっては、撮像フレーム24を上昇させることで、大型電子部品2bが実装された基板3の上方に、撮像フレーム24、すなわち、可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40を位置させることができるため、大型電子部品2bの実装の際に、可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40を退避位置P4等に移動させて退避させるという動作を不要とすることができるという利点がある。
【0103】
また、上述の説明においては、可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40が、X軸方向に沿ってその移動位置を自由に選択して移動可能な場合について説明したが、このような場合に代えて、可動撮像装置20及び部品厚み撮像装置40が、X軸方向に沿って、予め決められた位置、例えば、中央固定位置P2と退避位置P4の2つの固定位置での2点間移動のみを行なうような場合であってもよい。このような場合にあっては、撮像移動装置30の構成を簡単なものし、その移動制御も簡単なものとすることができるという利点がある。
【0104】
(第1実施形態の効果)
上記第1実施形態によれば、以下のような種々の効果を得ることができる。
【0105】
まず、小型電子部品2aの画像を撮像するための可動撮像装置20を、機械的剛性の高いXYロボット12のX軸ビーム13aに移動可能に備えさせて、可動撮像装置20を中央固定位置P2等の撮像位置に位置させた状態で、可動撮像装置20をX軸方向に移動させることなく、X軸ロボット13によりヘッド部10をX軸方向に移動させることにより、夫々の吸着ノズル11により吸着保持された小型電子部品2aを、可動撮像装置20に対して相対的に移動させながら、夫々の画像の撮像を行なうことができる。従って、当該撮像の際には、可動撮像装置20を停止させた状態で撮像することができるため、移動による振動の発生等を低減することができ、高精度な電子部品の画像の撮像を行なうことができ、高精度な電子部品の実装を行なうことができる。
【0106】
また、小型電子部品2aよりもその実装高さが大きな大型電子部品2bを基板3に実装する際には、可動撮像装置20を基板3の上方の領域以外の領域に配置された退避位置P4に移動させることにより、基板3に実装された大型電子部品2bと撮像フレーム24との干渉を防止しながら大型電子部品2bの実装を行なうことができる。
【0107】
また、部品実装装置101の機台上には、大型電子部品2bの画像を撮像するための固定用撮像カメラ5が備えられていることより、可動撮像装置20を上記退避位置P4に退避させた状態で、吸着ノズル11により吸着保持された大型電子部品2bの吸着保持姿勢の画像の撮像を固定用撮像カメラ5により行なうことができるため、大型電子部品2bの基板3への実装を高精度に行なうことができる。
【0108】
従って、基板3に実装される電子部品2の種類、特にその実装高さの影響を受けることなく、多様化された様々な形態の電子部品の実装に対応することができる。
【0109】
また、可動撮像装置20による夫々の小型電子部品2aの画像の撮像の際には、可動撮像装置20に備えられた固定装置60により、撮像フレーム24をX軸ビーム13aに確実に固定させた状態で当該撮像を行なうため、撮像の際にカメラ部23の位置ズレ等が発生することを未然に防止することができる。また、このように予め定められた中央固定位置P2等の撮像位置に、固定装置60により可動撮像装置20のそのX軸方向における移動位置が確実に固定された状態でヘッド部10の移動が行なわれるため、制御装置9にて、X軸ロボット13によるヘッド部10のX軸方向における移動位置と、当該固定されている撮像位置との位置関係に基づいて、夫々の吸着ノズル11により吸着保持されている小型電子部品2aと可動撮像装置20との相対的な位置関係を容易かつ正確に認識することができる。従って、高精度な電子部品の認識を行なうことができ、高精度な部品実装を提供することができる。
【0110】
また、可動撮像装置20は、ヘッド部10とともにX軸ビーム13aに支持されているため、部品供給部6の上方から基板3の上方へのY軸ロボット14によるX軸ビーム13aのY軸方向の移動を行ないながら、可動撮像装置20による小型電子部品2aの画像の撮像を行うことができるため、部品供給部6の上方から基板3の上方へのヘッド部10の移動に要する時間と、電子部品の画像の撮像に要する時間とを重ねることができる。従って、電子部品の実装に要する時間を短縮化することができ、効率的な部品実装を行うことができる。
【0111】
また、X軸ビーム13aに左側固定位置P1、中央固定位置P2、及び右側固定位置P3というように複数の撮像位置を備えさせ、部品供給部6からのヘッド部10による電子部品2の吸着取出しが行われた位置に基づいて、当該位置から基板3の上方へのヘッド部10の移動距離が最短となるように、上記夫々の撮像位置から最適な撮像位置を選択して、当該選択された位置に可動撮像装置20を移動させて、夫々の電子部品の画像の撮像を行なうことができる。従って、ヘッド部10の上記移動距離を最短化することができ、効率的な電子部品の実装を行なうことができる。
【0112】
また、基板3に実装された大型電子部品2bと撮像フレーム24との干渉を防止するための位置である退避位置P4を、基板搬送装置16における基板3の供給側に位置させることにより、基板搬送装置16によりステージ15から排出のために搬送される基板3に実装されている大型電子部品2bと、撮像フレーム24との干渉を確実に防止することができる。
【0113】
また、ヘッド部210に、可動撮像装置20による上記撮像のためのX軸方向沿いの移動の基準位置を示す撮像基準部219が備えられていることにより、可動撮像装置20により撮像基準部219の基準マーク部219aの画像を撮像することにより、制御装置9にて可動撮像装置20とヘッド部210とのX軸方向における相対的な位置を確実に検出することができ、高精度な画像の撮像を行なうことができる。
【0114】
また、部品実装装置301において、その視野及び分解能が異なる2種類の可動撮像装置として、第1可動撮像装置320と第2可動撮像装置380とを備えさせることにより、小型電子部品2aの中でも、さらにその大きさや要求される実装精度等に応じて、第1可動撮像装置320と第2可動撮像装置380とを選択的に使用することができる。よって、より多様化された電子部品の実装に対応することができる部品実装装置を提供することができる。
【0115】
また、可動撮像装置20において、吸着ノズル11により吸着保持された小型電子部品2aの部品撮像平面Qに、略水平に光を照射する水平光照射部26と、略垂直に光を照射する垂直光照射部25と、略45度に傾斜された光を照射するメイン照射部27とが備えられており、夫々の照射部より小型電子部品2aの部品撮像平面Qに光が照射された状態で、カメラ部23による撮像が行なわれることにより、当該部品撮像平面Qの画像を明確に撮像することができる。特に、微小化された電子部品や多様化された形態の電子部品におけるその微小な形状や特殊な形状を有する部品撮像平面Qに、上記様々な方向よりの光を照射することにより、照度のむらの発生を防止することができる。
【0116】
また、吸着ノズル11により吸着保持された電子部品2の近傍に配置されているメイン照射部27と水平光照射部26とが、夫々の照明部26a及び27aが互いに対向するように、かつ、部品撮像平面Q沿いの平面において、略45度の角度ピッチで交互に配置されていることにより、電子部品2の部品撮像平面Qに対して、さらに、様々な方向より均等な状態の光を照射することができ、照度むらの発生をより確実に防止することができる。また、メイン照射部27と水平光照射部26との構成をコンパクトなものとすることができ、夫々の吸着ノズル11の昇降移動距離を短縮化して、効率的な部品実装を行なうことができる。
【0117】
また、垂直光照射部25は、垂直光照射部25と、部品撮像平面Qとを結ぶ仮想直線V上に配置され、垂直光照射部25からこの仮想直線Vに沿って照射される光を遮断する遮光板28を備えていることにより、垂直光照射部25から仮想直線Vに沿って漏れて照射される光を遮断板28により遮断することができ、電子部品2の部品撮像平面Qに当該光が照射されて、光の照射むらが発生することを防止することができる。
【0118】
また、部品実装装置101が、夫々の吸着ノズル11により吸着保持されている電子部品2の画像を、吸着ノズル11の軸芯沿いの方向から撮像する可動撮像装置20を備えるとともに、さらに加えて、夫々の電子部品2の画像を、吸着ノズル11の軸芯及び配列方向と略直交する方向から撮像する部品厚み撮像装置40を備えていることにより、夫々の電子部品2を互いに略直交する2方向より撮像することができ、上記夫々の方向から撮像された画像に基づいて、夫々の電子部品2の吸着ノズル11による吸着保持姿勢を確実に認識することができる。
【0119】
従来のヘッド部のように、夫々の電子部品2を上記軸芯沿いの方向、すなわち、上記吸着保持されている夫々の電子部品2をその下方側より撮像して、その吸着保持姿勢を認識するような場合において、例えば、電子部品2が小型のチップ部品等の微小な電子部品であり、吸着ノズルの先端に対して斜めにされた状態で吸着保持さているような場合(このような場合が起りやすい)にあっては、上記下方側から撮像された画像からは、このような吸着保持姿勢を認識することが困難であるのに対して、上記第1実施形態の部品実装装置101においては、上記軸芯沿いの方向に加えて、さらに上記方向に略直交する方向(すなわち、横方向)からも夫々の電子部品2の画像を撮像して、上記横方向からの画像に基づいても、電子部品2の吸着保持姿勢を認識しているため、上記斜めに吸着保持された電子部品2の吸着保持姿勢を確実に認識することができる。従って、夫々の吸着ノズル11における電子部品2の吸着保持姿勢を確実かつ正確に認識することができ、この認識結果に基づいて夫々の電子部品2を基板3に装着することができ、高精度な電子部品の実装に対応することができる。
【0120】
また、部品厚み撮像装置40として、吸着ノズル11により保持された電子部品2を介して互いに対向して配置されて撮像フレーム24に固定された投光部41及び受光部42よりなるラインセンサー43が用いられることにより、投光部41より受光部42に向けて照射された光を、電子部品2によりその一部が遮光された状態で受光部42にて受光して、電子部品2を撮像することができるため、この撮像結果である上記光の遮光状態に基づいて、電子部品2の横方向からの吸着保持姿勢を確実かつ正確に認識することができる。また、このようなラインセンサー43を用いることで、部品厚み撮像装置40の構成を簡単なものとするとともに、低いコストで部品厚み撮像装置40を構成することができる。
【0121】
また、可動撮像装置20のカメラ部23と、部品厚み撮像装置40のラインセンサー43とが、1つの撮像フレーム24にともに固定されていることにより、撮像フレーム24に対してヘッド部10を相対的に移動させることにより、夫々の吸着ノズル11により吸着保持された電子部品2の画像を、カメラ部23とラインセンサー43とで略同時的に近い状態で撮像することができる。これにより、撮像に要する時間を短縮化することができ、効率的な撮像を提供することができるとともに、1つの電子部品2の画像を略同時的に、互いに異なる2つの方向から撮像することができるため、より確実に電子部品2の吸着保持姿勢の認識を行うことが可能となる。
【0122】
また、従来の撮像装置(本実施形態の可動撮像装置20に該当するような撮像装置)による夫々の電子部品の画像の撮像の際には、上記夫々の吸着ノズルに対して、上記従来の撮像装置を、上記夫々の吸着ノズルの配列方向に沿って移動させることとなるが、このような移動を行なう移動装置には、ボールねじ軸部とこれに螺合されたナット部とが用いられたボールねじ機構が用いられている。しかしながら、上記ボールねじ軸部を回転駆動させる駆動モータよりの発熱が、上記ボールねじ軸部に伝熱されることにより、上記ボールねじ軸部の熱膨張が発生し、上記ボールねじ軸部に対する上記ナット部の移動位置、すなわち、上記撮像装置の移動位置を正確に検出することができない場合が生じ、このような場合にあっては、上記従来の撮像装置による上記夫々の部品の画像の撮像や認識を正確に行うことができず、高精度な部品実装に対応できないという問題点がある。
【0123】
しかしながら、本実施形態の可動撮像装置20の移動を行う撮像移動装置30は、硬質ゴム等をその主材料とする駆動ベルト31を介して、撮像フレーム24の上記移動を行なっているため、駆動モータ34の発熱を、駆動ベルト31介して撮像フレーム24に伝達され難くすることができる。従って、当該熱によるカメラ部23等への影響を防止することができる。
【0124】
(第2実施形態)
なお、本発明は上記第1実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、本発明の第2実施形態にかかる部品実装装置401は、上記第1実施形態のカメラ部23に相当するカメラ部423をヘッド部410が備える夫々の吸着ノズル11に一対一に対応して、互いの位置関係が常時固定されるように、ヘッドフレーム452に固定されて備えられており、X軸ビーム13aにX軸方向に移動可能に支持された撮像フレーム424に固定された反射ミラー及び夫々の照射部に対して、夫々の吸着ノズル11及び夫々のカメラ部423が相対的に移動されることにより、夫々の小型電子部品2aの画像の撮像を行うことができるという構成を有しており、それ以外の構成は、上記第1実施形態の部品実装装置101と同様である。以下に、この異なる構成についてのみ説明するものとする。
【0125】
このような部品実装装置401の部分的な模式平面図を図16に示す。図16に示すように、部品実装装置401は、ヘッド部10と略同様な構成を有するヘッド部410と、ヘッド部410のヘッドフレーム452に固定され、かつ、後述する反射ミラーがその光軸上に配置されることにより、夫々の吸着ノズル11により保持された小型電子部品2aの画像を撮像可能に、夫々の吸着ノズル11と一対一に対応するように配置された8個のカメラ部423とを備えている。さらに、部品実装装置401は、上記第1実施形態の可動撮像装置20からカメラ部23のみが取り除かれた状態の反射ミラー421及び422、照射部425(上記第1実施形態の水平光照射部、垂直光照射部、及びメイン照射部をまとめて照射部425というものとする)、及び反射ミラー421、422及び照射部425を夫々の配置関係を保持しながら支持する撮像フレーム424とを備えている。また、撮像フレーム424は、X軸方向に沿って移動可能にX軸ビーム13aに支持されており、図示しない撮像移動装置(上記第1実施形態の撮像移動装置30と同様な構造を有する)により、X軸方向に沿って進退移動させることが可能となっている。なお、ヘッド部410における1本の吸着ノズル11の軸心の下方に撮像フレーム424を位置させた状態において、当該吸着ノズル11に対応するカメラ部423と、反射ミラー421、422、及び照射部425との配置関係を、上記第1実施形態における図6の状態とすることができる。夫々の吸着ノズル11の軸心の下方に、撮像フレーム424を順次位置させることで、夫々の吸着ノズル11に対応する夫々のカメラ部423を、上記配置関係とすることができる。なお、撮像フレーム424と夫々のカメラ部423とは互いに干渉することがないように配置されている。
【0126】
このような構成を有する部品実装装置401において、夫々の小型電子部品2aの画像の撮像手順について説明する。
【0127】
図16の部品実装装置401において、XYロボット12によりヘッド部410を部品供給部6の上方に移動し、夫々の吸着ノズル11により小型電子部品2aの吸着取出しを行なう。それとともに、撮像フレーム424に固定された反射ミラー421及び422、並びに照射部425を、X軸ビーム13aにおける撮像位置P6に位置させて、当該移動位置を図示しない固定装置により固定する。
【0128】
その後、XYロボット12による部品供給部6の上方から基板3の上方ヘのヘッド部410の移動を開始する。それとともに、X軸ロボット13によるヘッド部410の図示X軸方向左向きへの移動を行なう。この移動により、撮像位置P6に位置されて固定されている撮像フレーム424の上方を、夫々の吸着ノズル11を順次通過させる。当該通過の際に、具体的には、吸着ノズル11の軸心が、反射ミラー422の略中心に位置されたときに、当該吸着ノズル11に対応するカメラ部423の電子シャッターを作動させて、当該吸着ノズル11により吸着保持されている小型電子部品2aの画像を、反射ミラー422及び421を介して、カメラ部423に入射して撮像することができる。全ての吸着ノズル11の軸心が反射ミラー422の上方を通過させて、夫々の小型電子部品2aの画像の撮像を行なった後、撮像フレーム424の上記固定を解除して、基板3の上方の領域以外の位置に移動させるとともに、XYロボット12によりヘッド部410を基板3の上方に移動させる。当該移動後、夫々の吸着ノズル11により保持された小型電子部品2aを基板3の夫々の実装位置に、上記撮像された画像の認識処理の結果に基づいて実装する。
【0129】
なお、図示しないが、撮像フレーム424には上記第1実施形態の部品厚み撮像装置40が備えられており、上記夫々のカメラ部42による画像の撮像とともに、部品厚み撮像装置40による撮像も行なうことができるのは、上記第1実施形態と同様である。
【0130】
また、夫々のカメラ部423には、その画像の撮像に要する時間が短いという特徴を有するいわゆるシャッターカメラを用いることができる。このようなシャッターカメラとしては、例えば、NTSC仕様のCCDカメラがある。このようなシャッターカメラにて電子シャッターを用いる場合には、CCDに画像を取り入れる時間を電気的に制御して、画像を取り入れる時間だけ、当該CCDを露光させることにより行なわれる。また、このような露光に必要な光の量は、照明部325に用いられているLEDの発光強さと発光時間の積分となる。このような露光の際に被撮像物が相対的に移動していると、その分だけ撮像された画像がぶれることとなる。例えば、上記第1実施形態において、例えば、950mm/sにて被撮像物である電子部品1がカメラ部23に対して相対的に移動するような場合にあっては、例えば、50μsの時間だけ露光させると、撮像された画像は約50μm程度ぶれることとなる。ただし、これまでの実績からも、画像のぶれが50μm程度なら、電子部品2aの実装精度に影響がないような画像の撮像が行なえることが確認されている。また、上記第1実施形態においては、上記露光のための光量を確実に確保するために、当該露光の前後においても余裕をとってLEDの発光を行なっているため、結果的には、例えば、LEDは100μs程度の時間だけ発光させていることとなる。また、電子シャッターとして用いる場合にあっては、瞬間的に大量の光を被対象物に照射させて、露光時間を短くすることにより、正確な画像の撮像を行なうことができるものの、このようなLEDの発光強さは、そのままLEDの寿命と反比例することとなる。
【0131】
一方、本第2実施形態においては、夫々の吸着ノズル11と夫々のカメラ部423との相対位置が固定されているため、照射部425におけるLEDの発光強さを弱くして、露光時間を長くすることができる。従って、LEDの寿命を延ばすことができる。例えば、露光時間を200μs、LEDの発光強さを第1実施形態に対して1/4とし、照射時間を300μsとすることで夫々の画像の撮像を行なうことができる。
【0132】
また、このような場合に代えて、その他通常のカメラを用いるような場合であってもよい。このような通常のカメラを用いる利点としては、シャッターカメラに比してそのコストが安価であり、撮像の際にフラッシュ式のような瞬間的な強度の照度が要求されず、LEDの発光強さをさらに低減させることができ、照射部425の寿命を延ばすことができるということがある。
【0133】
上記第2実施形態によれば、夫々のカメラ部423と夫々の吸着ノズル11との配置関係を常時固定することができるため、撮像の際における互いの位置ズレの発生等を防止することができ、高精度な画像の撮像を行なうことができる。特に、カメラ部423と吸着ノズル11との関係が固定されていることから、互いの相対的な移動を行なう必要がなく、画像の撮像のタイミングを高精度に管理して制御する必要を無くすことができ、制御装置の負荷を軽減することができる。
【0134】
また、当該撮像は、撮像フレーム424に固定された反射ミラー421及び422、並びに照射部425に対して、夫々の吸着ノズル11及びカメラ部423を相対的に移動させることにより行なうことができるため、撮像フレーム424に支持される構成部材の重量を軽減し、小型化を図ることができる。特に、その重量が比較的重い構成部材であるカメラ部423をヘッドフレーム452に固定させたことにより、撮像フレーム424をより小型化することができる。
【0135】
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
【0136】
【発明の効果】
本発明の上記第1態様によれば、第1部品の画像を撮像するための可動撮像装置を、機械的剛性の高いヘッド移動装置の支持部材に移動可能に備えさせて、上記可動撮像装置を撮像位置に位置させた状態で、上記可動撮像装置を第1方向に移動させることなく、第1方向移動部により実装ヘッドを上記第1方向沿いに移動させることにより、夫々の部品保持部材により保持された上記第1部品を、上記可動撮像装置に対して相対的に移動させながら、夫々の画像の撮像を行なうことができる。従って、当該撮像の際には、上記可動撮像装置を上記第1方向に停止させた状態で撮像することができるため、移動による振動の発生等を低減することができ、高精度な部品の画像の撮像を行なうことができ、制御装置にて、当該撮像結果の基づいて、高精度な部品の実装を行なうことができる。
【0137】
また、上記第1部品よりもその実装高さが大きな部品である第2部品を基板に実装する際には、撮像移動装置により上記可動撮像装置を、ヘッド移動装置による上記実装ヘッドの部品実装のための移動領域を退避可能な位置である退避位置に移動させることにより、上記基板に実装された上記第2部品と可動撮像装置との干渉を防止しながら上記第2部品の実装を行なうことができる。
【0138】
また、このような上記可動撮像装置による上記夫々の第1部品の画像の撮像は、上記ヘッド移動装置による上記部品供給部から上記基板の上方ヘの上記実装ヘッドの移動過程において、当該移動に要する時間と、上記撮像に要する時間を重ねるようにして行なうことができるため、効率的な部品実装を行なうことができる。
【0139】
従って、上記基板に混載して実装される上記第1部品及び上記第2部品というような部品の種類、特にその実装高さの影響を受けることなく、効率的な部品の画像の撮像を行なうができるとともに、多様化された様々な形態の部品の実装に対応することが可能となる。
【0140】
本発明の上記第2態様によれば、部品実装装置の本体側に固定された上記第2部品の画像を撮像するための固定撮像装置が備えられていることより、上記可動撮像装置を上記退避位置に退避させた状態で、上記夫々の部品保持部材により保持された上記第2部品の保持姿勢の画像の撮像を上記固定撮像装置により行なうことができるため、上記第2部品の上記基板への実装を、当該撮像結果に基づいて高精度に行なうことができる。
【0141】
本発明の上記第3態様によれば、上記可動撮像装置による上記夫々の第1部品の画像の撮像の際には、上記可動撮像装置に備えられた固定部により、上記可動撮像装置を上記支持部材に確実に固定させた状態で当該撮像を行なうため、上記撮像の際に上記可動撮像装置に位置ズレ等が発生することを未然に防止することができる。従って、高精度な部品の撮像及び認識を行なうことができ、高精度な部品実装を提供することができる。
【0142】
本発明の上記第4態様によれば、複数の上記撮像位置が備えられていることにより、上記制御装置において、上記ヘッド移動装置による上記部品供給部から上記基板の上方への上記実装ヘッドの移動距離が最短となるように、上記複数の撮像位置から1つの上記撮像位置を選択し、当該選択された撮像位置において、上記撮像を行なうことができる。従って、上記実装ヘッドの上記移動距離を最短化することができ、効率的な部品の実装を行なうことができる。
【0143】
本発明の上記第5態様によれば、上記基板に実装された上記第2部品と、上記可動撮像装置との干渉を防止するための上記退避位置が、基板保持部に対して基板搬送装置の上記基板の供給側に配置されていることにより、上記基板保持部より排出のために搬送される上記基板に実装された上記第2部品と、上記可動撮像装置との干渉を確実に防止することができる。
【0144】
本発明の上記第6態様によれば、上記可動撮像装置の下端が、上記基板に実装された上記第1部品の上端よりも高く、かつ、上記基板に実装された上記第2部品の上端よりも低くなるように、上記支持部材により上記可動撮像装置が支持されていることにより、上記基板への上記第1部品の実装の際には、上記可動撮像装置を上記退避位置に移動させることなく実装を行なうことができ、上記第2部品の実装の際のみ、上記可動撮像装置を上記退避位置に移動させて、上記第2部品と上記可動撮像装置との干渉を防止するというように、上記可動撮像装置を必要最小限の大きさとすることができる。従って、上記実装ヘッドの上記夫々の部品保持部材と上記基板との間の距離を短縮化することができ、効率的な部品実装を行うことができる。
【0145】
本発明の上記第7態様によれば、上記制御装置は、一の上記部品保持部材による上記第1部品の保持と、他の上記部品保持部材による上記第2部品の保持とが、同時的に行なわれることを防止しながら、上記複数の部品保持部材による上記複数の部品の保持を行なうことにより、上記実装高さが異なる上記第1部品及び上記第2部品を選択的に上記複数の部品保持部材に保持させることができ、上記第6態様による効果と同様な効果を得ることができる。
【0146】
本発明の上記第8態様によれば、上記実装ヘッドが、上記可動撮像装置による上記撮像のための上記第1方向沿いの移動の基準位置を示す撮像基準部を備え、上記可動撮像装置により上記撮像基準部の画像を撮像させることにより、上記第1方向沿いの基準位置を認識可能であることにより、上記実装ヘッドと、上記可動撮像装置の上記第1方向沿いの相対的な位置関係を正確に認識することができる。従って、高精度な画像の撮像を行なうことができ、高精度な部品実装を行なうことができる。
【0147】
本発明の上記第9態様によれば、撮像視野及び分解能の異なる2種類の上記可動撮像装置として、他方の上記可動撮像装置よりも、狭視野かつ高分解能を有する第1可動撮像装置と、上記第1可動撮像装置よりも、広視野かつ低分解能を有する第2可動撮像装置とを備えさせることにより、上記夫々の部品保持部材により保持された上記第1部品の種類に応じて、上記第1可動撮像装置又は上記第2可動撮像装置を選択して、上記夫々の第1部品の画像の撮像を行うことができる。よって、より微小化されたあるいは多様化された形態を有する上記部品の実装に対応することができるとともに、その実装精度の要求に応じた精度の高い実装を行なうことができる。
【0148】
本発明の上記第10態様によれば、上記可動撮像装置が、上記第1部品における画像が撮像される部品撮像平面に対して、大略水平方向の光を直接的に照射する水平光照射部と、上記部品撮像平面に対して大略垂直方向に当該光を照射する垂直光照射部と、上記部品撮像平面に対して、上記水平方向及び上記垂直方向の略中間の角度に傾斜された光を直接的に照射する傾斜光照射部とを備えていることにより、上記水平光照射部、上記垂直光照射部、及び上記傾斜光照射部の夫々により同時的に上記夫々の光を照射した状態で、撮像素子部により上記第1部品の画像の撮像を行うことができる。従って、より多様化されて様々な形態を有する上記第1部品の上記部品撮像平面に対して、様々な方向から光を照射することができるため、上記部品撮像平面の照度むらの発生を低減することができる。よって、上記可動撮像装置により上記夫々の第1部品の画像を高精度に撮像することができ、高精度な実装を行なうことができる。
【0149】
本発明の上記第11態様又は上記第12態様によれば、上記傾斜光照射部は、上記部品保持部材の軸心を対称軸として対称にかつ互いに対向して配置された複数の傾斜光用の照明部を備え、上記水平光照射部は、上記部品保持部材の軸心を対称軸として対称に、互いに対向して配置された複数の水平光用の照明部を備え、上記夫々の照明部が、上記部品保持部材の軸心上及びその周囲に形成される上記垂直光照射部による上記大略垂直方向の光の通過領域の外周近傍に配置されていることにより、上記夫々の照明部の配置構成をコンパクトなものとすることができる。さらに、上記傾斜光照射部は、2組の上記傾斜光用の照明部を有し、上記水平光照射部は、2組の上記水平光用の照明部を有し、上記第1部品の部品撮像平面沿いの平面において、上記傾斜光用の照明部と上記水平光用の照明部とが交互に、略45度の角度ピッチにて配置されていることにより、さらにコンパクトな配置構成とすることができるとともに、夫々の上記照明部から照射される光を、上記第1部品の部品撮像平面に均等な状態の光として照射することができる。従って、上記可動撮像装置をコンパクトなものとすることができるとともに、上記部品撮像平面における照度むらを低減し、より多様化された形態の部品の画像の撮像を、効率的かつ高精度に行なうことができる。
【0150】
本発明の上記第13態様によれば、上記垂直光照射部は、上記垂直光照射部と上記第1部品の撮像平面とを結ぶ仮想直線上に配置され、上記垂直照射部から上記部品の撮像平面に上記仮想直線に沿って照射される光を遮断する遮光板を備えていることにより、上記垂直照射部から漏れる光が、上記部品撮像平面に照度むらとなることを防止することができ、高精度な撮像を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態にかかる部品実装装置の模式平面図である。
【図2】 上記第1実施形態のヘッド部及び可動撮像装置の側面図である。
【図3】 図2のヘッド部及び可動撮像装置のA−A線断面図である。
【図4】 ヘッド部及び可動撮像装置の模式的な斜視図である。
【図5】 部品実装装置の模式平面図であり、夫々の固定位置を示す図である。
【図6】 可動撮像装置の部分拡大側面図である。
【図7】 図6の可動撮像装置の水平光照射部とメイン照射部のB−B線矢視図である。
【図8】 図6の可動撮像装置の垂直光照射部のC−C線矢視図である。
【図9】 撮像フレームに備えられた部品厚み撮像装置の構成を示す模式説明図である。
【図10】 ヘッド部、可動撮像装置、及び部品厚み撮像装置の模式的な側面図である。
【図11】 ヘッド部が部品供給部の上方に位置された状態を示す、部品実装装置の模式平面図である。
【図12】 ヘッド部による部品実装が行われている状態を示す、部品実装装置の模式平面図である。
【図13】 可動撮像装置が退避位置に位置された状態を示す、部品実装装置の模式平面図である。
【図14】 上記第1実施形態の変形例にかかるヘッド部の側面図である。
【図15】 上記第1実施形態のさらに別の変形例にかかる部品実装装置の模式平面図である。
【図16】 本発明の第2実施形態にかかる部品実装装置の部分拡大模式平面図である。
【符号の説明】
2…電子部品、2a…小型電子部品、2b…大型電子部品、3…基板、5…固定用撮像カメラ、6…部品供給部、7…パーツカセット、8…ノズル交換部、9…制御装置、10…ヘッド部、11…吸着ノズル、12…XYロボット、13…X軸ロボット、13a…X軸ビーム、14…Y軸ロボット、15…ステージ、16…基板搬送装置、20…可動撮像装置、21…反射ミラー、22…反射ミラー、23…カメラ部、24…撮像フレーム、25…垂直光照射部、26…水平光照射部、27…メイン照射部、28…遮光板、30…撮像移動装置、31…駆動ベルト、32…駆動ローラ、33…案内ローラ、34…駆動モータ、40…部品厚み撮像装置、41…投光部、42…受光部、43…ラインセンサー、60…固定装置、101…部品実装装置、219…撮像基準部、320…第1可動撮像装置、380…第2可動撮像装置、P1…左側固定位置、P2…中央固定位置、P3…右側固定位置、P4…退避位置、Q…部品撮像平面。

Claims (4)

  1. 複数の部品(2)として、複数の第1部品(2a)と、上記第1部品よりもその実装高さが高い部品である第2部品(2b)とを混載して基板(3)に実装可能な部品実装装置(101、301、401)において、
    上記複数の部品を取り出し可能に供給する部品供給部(6)と、
    上記供給される夫々の部品が実装される上記基板を保持解除可能に保持する基板保持部(15)と、
    上記部品を解除可能に保持する複数の部品保持部材(11)を一列に配列して備え、上記基板の大略表面沿いの方向であり、かつ、上記夫々の部品保持部材の配列方向沿いの方向である第1方向(X)、及び上記基板の大略表面沿いの方向であり、かつ、上記第1方向と直交する方向である第2方向(Y)に移動可能であって、上記部品供給部より供給される複数の上記部品を複数の上記部品保持部材により保持するとともに、当該保持された夫々の部品を上記基板に実装する実装ヘッド(10、210、410)と、
    上記第1方向に移動可能に上記実装ヘッドを支持する支持部材(13a)と、上記第1方向に上記実装ヘッドを移動させる第1方向移動部(13)と、上記第2方向(Y)に、上記支持部材及び上記第1方向移動部を移動させる第2方向移動部(14)とを備え、上記部品供給部と上記基板保持部に保持された上記基板との間で、上記第1方向又は上記第2方向に上記実装ヘッドを移動させるヘッド移動装置(12)と、
    上記第1方向に移動可能に上記支持部材に支持されて、上記部品保持部材により保持された上記第1部品の画像を、上記部品保持部材の軸心(S)沿いの方向において撮像可能な可動撮像装置(20、320、380)と、
    上記第1方向移動部による上記実装ヘッドの上記移動とは独立して、上記可動撮像装置を上記第1方向に沿って移動可能であって、上記支持部材における上記第1方向沿いの位置であり、上記夫々の部品保持部材により保持された第1部品の画像を撮像可能な上記可動撮像装置の撮像位置(P1、P2、P3、P6)と、上記ヘッド移動装置による上記実装ヘッドの部品実装のための移動領域を退避可能な位置である退避位置(P4、P5)との間で、上記実装ヘッドとの干渉が防止されながら上記可動撮像装置を上記移動させる撮像移動装置(30)と、
    上記ヘッド移動装置による上記部品供給部から上記基板の上方への上記実装ヘッドの移動の過程において、
    上記部品保持部材により上記部品供給部から供給された上記第1部品が保持された場合に、上記撮像移動装置により上記可動撮像装置を上記撮像位置に移動させ、上記撮像位置において、上記第1方向移動部により上記実装ヘッドを上記第1方向に移動させながら、上記可動撮像装置により上記夫々の第1部品の画像を順次撮像し、当該撮像結果に基づいて、上記夫々の第1部品を上記基板に順次実装させ、
    上記部品保持部材により上記部品供給部から供給された上記第2部品が保持された場合に、上記撮像移動装置により上記可動撮像装置を上記退避位置に移動させ、上記基板に実装された上記第2部品と上記可動撮像装置との干渉を防止しながら、上記夫々の第2部品を上記基板に順次実装させる制御装置(9)とを備え
    上記撮像移動装置は、上記可動撮像装置を上記撮像位置にて上記支持部材に解除可能に固定する固定部(60)をさらに備え、
    上記制御装置は、上記固定部により上記支持部材に上記撮像装置を固定させた状態で、上記第1方向移動部による上記実装ヘッドの移動を行って、上記夫々の第1部品の画像の撮像を行うことを特徴とする部品実装装置。
  2. 上記部品実装装置の一端に供給されかつ上記夫々の部品が実装される上記基板を、上記第1方向に沿って上記基板保持部に搬送して供給するとともに、上記夫々の部品が実装された上記基板を上記基板保持部から上記第1方向に沿って上記部品実装装置の他端に搬送して排出する基板搬送装置(16)をさらに備え、
    上記可動撮像装置の上記退避位置(P4)は、上記基板保持部に対して上記基板搬送装置の上記基板の供給側に配置されている請求項1に記載の部品実装装置。
  3. 上記可動撮像装置の下端が、上記基板に実装された上記第1部品の上端よりも高く、かつ、上記基板に実装された上記第2部品の上端よりも低くなるように、上記支持部材により上記可動撮像装置が支持されている請求項1または2に記載の部品実装装置。
  4. 撮像視野及び分解能の異なる2種類の上記可動撮像装置として、他方の上記可動撮像装置よりも、狭視野かつ高分解能を有する第1可動撮像装置(320)と、上記第1可動撮像装置よりも、広視野かつ低分解能を有する第2可動撮像装置(380)とを備え、
    上記撮像移動装置は、上記夫々の部品保持部材に配列方向沿いに、上記第1撮像装置と上記第2撮像装置とを互いに独立させて移動可能であって、
    上記制御装置は、上記夫々の部品保持部材により保持された上記第1部品の種類に応じて、上記第1可動撮像装置又は上記第2可動撮像装置を選択して、上記夫々の第1部品の画像の撮像を行う請求項1から3のいずれか1つに記載の部品実装装置。
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