JP4227721B2

JP4227721B2 - Vehicle hood hinge structure

Info

Publication number: JP4227721B2
Application number: JP2000189273A
Authority: JP
Inventors: 真浜田; 俊明細谷; 真二森
Original assignee: Toyota Motor Corp; Pacific Industrial Co Ltd
Current assignee: Toyota Motor Corp; Pacific Industrial Co Ltd
Priority date: 2000-06-23
Filing date: 2000-06-23
Publication date: 2009-02-18
Anticipated expiration: 2020-06-23
Also published as: JP2002002545A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両のフードヒンジ構造に係り、特に、自動車等の車両の構造部材にヒンジを介してフードを取り付けるための車両のフードヒンジ構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、自動車等の車両の構造部材にヒンジを介してフードを取り付けるための車両のフードヒンジ構造においては、その一例が特開２０００−１６３４０号公報に示されている。
【０００３】
図２１に示される如く、この車両のフードヒンジ構造では、サイドメンバ１００に支持体１０２を取付け、且つフード１０４にフード取付用アーム１０６を取付け、このフード取付用アーム１０６を支持体１０２の先端１０２Ａに回転可能に取付けた構成となっている。支持体１０２は、サイドメンバ１００に臨ませるベースプレート１０２Ｂと、このベースプレート１０２Ｂから斜め上に車体の後方へ立上げた斜め材１０２Ｃとから成る。また、この斜め材１０２Ｃは、車幅方向を帯幅とする帯板からなり、先端１０２Ａに下向きの力を受けると、比較的簡単に曲げ変形し、衝突体に発生する荷重を低減するようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この車両のフードヒンジ構造においては、フード取付用アーム１０６の後端部１０６Ａを回転可能に支持する支持体１０２の斜め材１０２Ｃが湾曲することで、衝突体に発生する荷重を低減する構成となっているが、斜め材１０２Ｃを比較的簡単に曲げ変形する構成とすると、通常のフード開閉時に、フードの回転中心が変動し、操作性が良くない。即ち、衝突体に発生する荷重を低減する構成と、通常のフード開閉時に、フードの回転中心を変動し難くする構成と、を両立するのは難しい。また、この車両のフードヒンジ構造においては、支持体１０２の斜め材１０２Ｃが湾曲することで、衝突体に発生する荷重を低減する構成となっているため、斜め材１０２Ｃが湾曲を開始する衝突前期に比べ、湾曲が大きくなる衝突後期に、衝突体に発生する荷重が増加する。
【０００５】
本発明は上記事実を考慮し、通常のフード開閉時に、フードの回転中心を変動し難くすると共に、衝突体に発生する荷重を低減できるフードヒンジ構造を得ることが目的である。
【００１６】
【課題を解決するための手段】
請求項１記載の本発明における車両のフードヒンジ構造は、フードとフード回転中心を連結するアーム部と、
車体へ取り付けられたベース部と、
前記アーム部と前記ベース部とを連結するリンク部と、
前記フードからの荷重が所定値未満のときは前記リンク部を支持し、前記フードからの荷重が所定値以上のときは前記リンク部を回転降下させる支持部材と、
を有し、前記支持部材は、前記ベース部と前記車体とのうちの一方と、前記リンク部とを連結すると共に、前記フードからの荷重が所定値以上のときは、前記アーム部が、前記ベース部と前記車体とのうちの一方と、前記支持部材との連結を解除することを特徴とする。
【００１７】
従って、フードからの荷重が所定値未満のときは、支持部材がベース部と車体とのうちの一方と、リンク部とを連結し、リンク部を支持するため、通常のフード開閉時に、フードの回転中心を変動し難くできる。一方、車両のフードに衝突体が衝突し、フードヒンジに作用するフードからの荷重が所定値以上のときは、アーム部が、ベース部と車体とのうちの一方と、支持部材との連結を解除することにより、フードの回転中心が保持位置から回転降下する。この結果、フード全体が下方へ移動することができ、衝突体に発生する荷重を低減できる。
【００１８】
請求項２記載の本発明における車両のフードヒンジ構造は、フードとフード回転中心を連結するアーム部と、
車体へ取り付けられたベース部と、
前記アーム部と前記ベース部とを連結するリンク部と、
前記フードからの荷重が所定値未満のときは前記リンク部を支持し、前記フードからの荷重が所定値以上のときは前記リンク部を回転降下させる支持部材と、
を有し、前記支持部材は、前記ベース部と前記車体とのうちの一方と、前記リンク部とを連結すると共に、前記フードからの荷重が所定値以上のときは、前記フードが、前記支持部材と前記リンク部との連結を解除することを特徴とする。
【００１９】
従って、フードからの荷重が所定値未満のときは、支持部材がベース部と車体とのうちの一方と、リンク部とを連結し、リンク部を支持するため、通常のフード開閉時に、フードの回転中心を変動し難くできる。一方、車両のフードに衝突体が衝突し、フードヒンジに作用するフードからの荷重が所定値以上のときは、フードが、支持部材とリンク部との連結を解除することにより、フードの回転中心が保持位置から回転降下する。この結果、フード全体が下方へ移動することができ、衝突体に発生する荷重を低減できる。
【００２０】
請求項３記載の本発明は、請求項１または２に記載の車両のフードヒンジ構造において、前記支持部材は、前記フードの自重と釣合う張力を予め前記リンク部に与えることを特徴とする。
【００２１】
従って、請求項１または２に記載の内容に加えて、支持部材がフードの自重と釣合う張力を予めリンク部に与えるため、通常使用時での支持部材の連結が強固になり、支持部材の外れを防止できる。
【００２２】
請求項４記載の本発明は、請求項１〜３の何れか１項に記載の車両のフードヒンジ構造において、前記支持部材は、可撓部を有することを特徴とする。
【００２３】
従って、請求項１〜３の何れか１項に記載の内容に加えて、支持部材の可撓部をチューニングすることにより、衝突体がフードに衝突した初期から発生荷重を低減できる。
【００２４】
請求項５記載の本発明は、請求項１〜４の何れか１項に記載の車両のフードヒンジ構造において、前記リンク部と前記ベース部とが一体であることを特徴とする。
【００２５】
従って、請求項１〜４の何れか１項に記載の内容に加えて、リンク部とベース部とが一体であるため、構造が簡素で製造が容易である。
【００２６】
請求項６記載の本発明は、請求項１〜５の何れか１項に記載の車両のフードヒンジ構造において、前記支持部材は、金属ワイヤであることを特徴とする。
【００２７】
従って、請求項１〜５の何れか１項に記載の内容に加えて、支持部材を金属ワイヤとすることで、支持部材をコンパクト且つ軽量にでき、生産とチューニングが容易である。
【００２８】
【発明の実施の形態】
本発明における車両のフードヒンジ構造の第１実施形態を図１〜図８に従って説明する。
【００２９】
なお、図中矢印ＦＲは車両前方方向を、矢印ＵＰは車両上方方向を、矢印ＩＮは車幅内側方向を示す。
【００３０】
図８に示される如く、自動車車体１０の前部に形成されたエンジンルーム１２を覆うフード１４は、その後端部における車幅方向両端部近傍１４Ａが、それぞれ車体前部の骨格部材である左右のエプロンアッパメンバ１６にフードヒンジ１８を介して取り付けられている。
【００３１】
図１に示される如く、フードヒンジ１８は、アーム部としてのフード側アーム２０、回リンク部としてのリンク２２、ベース部としてのベースプレート２４を有している。フード側アーム２０の前端上部には、車幅方向内側へ向けてフード取付部２０Ａが形成されており、このフード取付部２０Ａには前後一対の取付孔２５、２６が形成されている。
【００３２】
図３に示される如く、これらの取付孔２５、２６には、ボルト２７がそれぞれ車体下方側から挿入されており、フード１４のインナパネル１５の上面１５Ａにはリインフォースメント１７が車体前後方向に沿って溶接されている。また、リインフォースメント１７に固定されたナット１９とボルト２７とによって、フード１４がフード側アーム２０のフード取付部２０Ａに取り付けられている。なお、リインフォースメント１７は上方に開いた逆ハット形断面形状となっており、上端部１７Ａは、フード１４のアウタパネル２１の近傍に達している。従って、アウタパネル２１に作用する衝突体５２からの荷重をできるだけ早い段階からフードヒンジ１８のフード側アーム２０に伝達できるようになっている。
【００３３】
フード側アーム２０の後端部２０Ｂには、リンク２２の後端部２２Ａが、車幅方向に沿って配置された軸２８によって上下方向へ回転可能に軸支されている。また、リンク２２の前端部２２Ｂは、ベースプレート２４における縦壁部２４Ａの前後方向中間部に、車幅方向に沿って配置された軸３０によって上下方向へ回転可能に軸支されている。また、ベースプレート２４の前端部にはブラケット部３２が形成されている。
【００３４】
図２に示される如く、ブラケット部３２の基部３２Ａは、車幅方向内側へ向かって略水平に延設された板部となっており、前方側から凹部３２Ｂが形成されている。また、ブラケット部３２の基部３２Ａにおける車幅方向外側後部には、下方へ向けて爪部３２Ｃが形成されている。
【００３５】
図１に示される如く、フード側アーム２０のフード取付部２０Ａにおける前端下部には、爪部３６が形成されており、この爪部３６には、後方側から凹部３６Ａが形成されている。従って、フード側アーム２０のフード取付部２０Ａが後方へ移動した場合には、爪部３６が、ブラケット部３２の凹部３２Ｂに係合し、軸２８、３０の補助的な役割としてフード１４の後方への移動を阻止するようになっている。
【００３６】
また、ブラケット部３２の爪部３２Ｃには、支持部材としての金属ワイヤ４０の前端部に形成されたフック部４０Ａが係合されている。
【００３７】
図５に示される如く、ワイヤ４０のフック部４０Ａは、フード側アーム２０の爪部３６の下方に位置しており、爪部３６が下方（図５の矢印Ａ方向）へ移動した場合には、図７に示される如く、ワイヤ４０のフック部４０Ａは、爪部３６によって下方へ押し出され、爪部３２Ｃとの係合が解除されるようになっている。なお、爪部３６が下方（図５の矢印Ａ方向）へ移動した場合には、フード側アーム２０に押圧され、ブラケット部３２の基部３２Ａが下方へ折れ曲がるようになっている。
【００３８】
図１に示される如く、ワイヤ４０の後端部にはフック部４０Ｂが形成されており、図６に示される如く、ワイヤ４０のフック部４０Ｂは軸２８に係合されている。また、ワイヤ４０のフック部４０Ｂは円弧状に湾曲されており、フック部４０Ｂが軸２８に巻き付こうとする力によって、軸２８には、ワイヤ４０に沿った方向（図１の矢印Ｓ方向）の張力が作用している。
【００３９】
これに対して、ベースプレート２４の縦壁部２４Ａにおける前後方向中間部の上部には、位置決め用爪４４が車幅方向内側に向けて立設されており、この位置決め用爪４４にリンク２２が当接することで、前記張力に抗してフード１４を所定の組付け位置に保持している。この結果、フード１４からの荷重が所定値未満のときは、ワイヤ４０の張力により、フード１４の回転中心となる軸２８は図１に示される保持位置に保持されるようになっている。
【００４０】
また、ベースプレート２４の上壁部２４Ｂの前後両端部は、ボルト５０及びボルト５０に螺合するナット５１（図５参照）によって、エプロンアッパメンバ１６の上壁部１６Ａに固定されている。
【００４１】
次に本実施形態の作用を説明する。
【００４２】
本実施形態では、フードヒンジ１８に作用するフード１４からの荷重が所定値未満のときは、ワイヤ４０の張力により、フード１４の回転中心となる軸２８は図１に示される保持位置に保持される。このため、通常のフード開閉時に、フード１４の回転中心を変動し難くでき、操作性が向上する。
【００４３】
図３に示される如く、車両走行時等にフード１４におけるフードヒンジ１８の前部と対向する部位に衝突体５２が当接して、フードヒンジ１８に作用するフード１４からの荷重が所定値以上になったときは、図４に示される如く、アウタパネル２１がリインフォースメント１７に当接して、フードヒンジ１８のフード側アーム２０の前部が下方（図４の矢印Ａ方向）へストロークする。このため、フード側アーム２０の爪部３６が下方（図５の矢印Ａ方向）へ移動し、図７に示される如く、ワイヤ４０のフック部４０Ａが、爪部３６によって下方へ押し出され、フック部４０Ａと爪部３２Ｃとの係合が解除される。
【００４４】
この結果、図４に示される如く、軸２８及びリンク２２が軸３０を回転中心に下方（図４の矢印Ｂ方向）へ降下し、軸２８に支持されたフード側アーム２０が下方（図４の矢印Ａ方向）へ移動する。このため、フード１４全体が下方へ移動するので、フード側アーム２０が軸２８を中心にして変形する場合に比べて、衝突体５２に発生する荷重を低減できる。
【００４５】
また、本実施形態では、リインフォースメント１７の上端部１７Ａが、フード１４のアウタパネル２１の近傍に達しているため、アウタパネル２１が容易にリインフォースメント１７に当接する。この結果、アウタパネル２１に作用する衝突体５２からの荷重をできるだけ早い段階からフードヒンジ１８のフード側アーム２０に伝達できる。
【００４６】
また、本実施形態では、ワイヤ４０が、ベースプレート２４の爪部３２Ｃとリンク２２とを連結しているため、ワイヤ４０によりリンク２２を確実に支持できると共に、フード１４からの荷重が所定値以上になったときは、リンク２２の支持が確実に解除されリンク２２が回転降下する。
【００４７】
また、本実施形態では、フードヒンジ１８の前部に形成した、フード側アーム２０の爪部３６が降下することで、ワイヤ４０とベースプレート２４の爪部３２Ｃとの連結が解除されるため、フードヒンジ１８の前部において、車両略上方から所定値以上の荷重が作用した場合に、ワイヤ４０とベースプレート２４の爪部３２Ｃとの連結を確実に解除することができる。
【００４８】
また、本実施形態では、ワイヤ４０は、フード１４の自重と略釣合う張力を予めリンク２２に与えるため、通常使用時でのワイヤ４０の取り付けが強固になり、ワイヤ４０の外れを防止できる。
【００４９】
また、本実施形態では、金属ワイヤ４０を使用することで、フードヒンジ１８をコンパクト且つ軽量にでき、生産と張力のチューニングが容易である。
【００５０】
次に、本発明における車両のフードヒンジ構造の第２実施形態を図９〜図１２に従って説明する。
【００５１】
なお、第１実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【００５２】
図９に示される如く、本実施形態では、ベースプレート２４の前端部に上方へ向けて凸部５４が形成されている。この凸部５４には貫通孔５６が形成されており、ワイヤ４０のフック部４０Ａが係合されている。一方、ワイヤ４０のフック部４０Ｂの先端には、上方へ向けて円弧上に湾曲した解除部４０Ｃが形成されており、ワイヤ４０の後端部はＳ字状に湾曲されている。
【００５３】
従って、図１１に示される如く、フード１４によって、ワイヤ４０の解除部４０Ｃが上方から所定値以上の荷重で押し下げられたときには、ワイヤ４０が貫通孔５６を中心に回転し、フック部４０Ｂと軸２８との係合が解除されるようになっている。
【００５４】
次に本実施形態の作用を説明する。
【００５５】
本実施形態では、第１実施形態と同様に、フードヒンジ１８に作用するフード１４からの荷重が所定値未満のときは、ワイヤ４０の張力により、フード１４の回転中心となる軸２８は図９に示される保持位置に保持される。このため、通常のフード開閉時に、フード１４の回転中心を変動し難くでき、操作性が向上する。
【００５６】
図１０に示される如く、車両走行時等にフード１４におけるフードヒンジ１８の後部と対向する部位に衝突体５２が当接して、フードヒンジ１８に作用するフード１４からの荷重が所定値以上になったときは、図１１に示される如く、フード１４の後端縁部１４Ｂが下方（図１１の矢印Ｃ方向）へストロークする。このため、ワイヤ４０の解除部４０Ｃが上方から押圧され、ワイヤ４０のフック部４０Ｂと軸２８との係合が解除される。
【００５７】
この結果、軸２８及びリンク２２が軸３０を回転中心に下方（図１１の矢印Ｂ方向）へ降下し、軸２８に支持されたフード側アーム２０が下方（図１１の矢印Ａ方向）へ移動する。このため、フード１４全体が下方へ移動するので、フード側アーム２０が軸２８を中心にして変形する場合に比べて、衝突体５２に発生する荷重を低減できる。
【００５８】
また、本実施形態では、図１２に示される如く、フード１４を開いた場合に、フード１４の後端縁部１４Ｂにおけるインナパネル１５が、ワイヤ４０の解除部４０Ｃと干渉し、これを軸２８に巻付ける方向（図１２の矢印Ｄ方向）へ押圧し変形させる。このため、フード１４を開いた状態では、ワイヤ４０のフック部４０Ｂと軸２８とが外れ難くなり、フード１４を確実に支持できる。
【００５９】
また、本実施形態では、ワイヤ４０が、ベースプレート２４の凸部５４とリンク２２とを連結しているため、ワイヤ４０によりリンク２２を確実に支持できると共に、フード１４からの荷重が所定値以上になったときは、リンク２２の支持が確実に解除されリンク２２が回転降下する。
【００６０】
また、本実施形態では、フードヒンジ１８の後部に配設した、ワイヤ４０の解除部４０Ｃがフード１４の後端縁部１４Ｂで押し下げされることで、ワイヤ４０と軸２８との連結が解除されるため、フードヒンジ１８の後部において、車両略上方から所定値以上の荷重が作用した場合に、ワイヤ４０と軸２８との連結を確実に解除することができる。
【００６１】
また、本実施形態では、ワイヤ４０は、フード１４の自重と略釣合う張力を予めリンク２２に与えるため、通常使用時でのワイヤ４０の取り付けが強固になり、ワイヤ４０の外れを防止できる。
【００６２】
また、本実施形態では、金属ワイヤ４０を使用することで、フードヒンジ１８をコンパクト且つ軽量にでき、生産と張力のチューニングが容易である。
【００６３】
なお、図１３に示される如く、第１実施形態のフードヒンジ１８におけるワイヤ４０の後端部を、第２実施形態におけるワイヤ４０の後端部のように、Ｓ字状に湾曲した構成としても良い。
【００６４】
次に、本発明における車両のフードヒンジ構造の第３実施形態を図１４及び図１５に従って説明する。
【００６５】
なお、第１実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【００６６】
図１４に示される如く、本実施形態では、第１実施形態のリンク２２に代えて、ベースプレート２４の後端部に、斜め上方後側へ延設されたリンク部６０が一体的に形成されており、ベースプレート２４におけるリンク部６０を除いた部位がベース部６２となっている。また、ベース部６２とリンク部６０との境となる折り曲げ部６４には車幅方向内側から切欠６６が形成されており、リンク部６０が折り曲げ部６４を中心に下方（図１４の矢印Ｅ方向）へ回転し易くなっている。なお、ベース部６２の車幅方向内側端部には、上方へ向けてフランジ部６８が形成されている。
【００６７】
次に本実施形態の作用を説明する。
【００６８】
本実施形態では、第１実施形態と同様に、フードヒンジ１８に作用するフード１４からの荷重が所定値未満のときは、ワイヤ４０の張力により、フード１４の回転中心となる軸２８は図１４に示される保持位置に保持される。このため、通常のフード開閉時に、フード１４の回転中心を変動し難くでき、操作性が向上する。
【００６９】
一方、図１５に示される如く、車両走行時等にフード１４におけるフードヒンジ１８の前部と対向する部位に衝突体５２が当接して、フードヒンジ１８に作用するフード１４からの荷重が所定値以上になったときは、アウタパネル２１がリインフォースメント１７に当接して、フードヒンジ１８のフード側アーム２０の前部が下方（図１５の矢印Ａ方向）へストロークする。このため、フード側アーム２０の爪部３６が下方へ移動し、ワイヤ４０のフック部４０Ａが、爪部３６によって下方へ押し出され、フック部４０Ａと爪部３２Ｃとの係合が解除される。
【００７０】
この結果、軸２８及びリンク部６０が折り曲げ部６４を回転中心に下方（図１５の矢印Ｅ方向）へ回転し、軸２８に支持されたフード側アーム２０が下方（図１５の矢印Ａ方向）へ移動する。このため、フード１４全体が下方へ移動するので、フード側アーム２０が軸２８を中心にして変形する場合に比べて、衝突体５２に発生する荷重を低減できる。
【００７１】
また、本実施形態では、第１実施形態のリンク２２に代えて、ベースプレート２４の後端部にリンク部６０を一体的に形成したため、構造が簡素で製造が容易である。
【００７２】
なお、本実施形態では、ベース部６２とリンク部６０との境となる折り曲げ部６４に、車幅方向内側から切欠６６を形成したが、これに代えて、図１６に示される如く、ベース部６２の車幅方向内側端部に上方へ向けて形成したフランジ部６８の高さＨを低くした部位６８Ａを折り曲げ部６４に形成することで、リンク部６０が折り曲げ部６４を中心に下方（図１６の矢印Ｅ方向）へ回転し易くした構成としても良い。
【００７３】
次に、本発明における車両のフードヒンジ構造の第４実施形態を図１７から図１９に従って説明する。
【００７４】
なお、第１実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【００７５】
図１７に示される如く、本実施形態では、ベースプレート２４の後部には、エプロンアッパメンバ１６の上壁部１６Ａより上方へ延設された取付ブラケット部７０が形成されており、この取付ブラケット部７０に軸３０によってリンク２２が回転可能に軸支されている。また、ベースプレート２４の前部には、エプロンアッパメンバ１６の上壁部１６Ａより下方へ延設されたフック部７２が形成されており、このフック部７２にワイヤ４０のフック部４０Ａが係合されている。
【００７６】
図１８に示される如く、ワイヤ４０の中間部には、可撓部としての波形状に屈曲したバネ部７４が形成されており、ワイヤ４０に張力が作用した際に、延びるようになっている。また、取付ブラケット部７０の上端部にはストッパ部７６が形成されている。このストッパ部７６には、リンク２２が当接しており、ワイヤ４０の張力によってリンク２２が、前方（図１８の矢印Ｆ方向）へ回転し過ぎるのを防止している。
【００７７】
なお、ベースプレート２４のフック部７２とワイヤ４０との係合点Ｐ１と、軸２８の中心Ｐ２とを結ぶ直線Ｓ１に対して、軸３０の中心Ｐ３は、僅かに下方にオフセットしており、リンク２２上のＰ２とＰ３の距離Ｌ１は、Ｐ１とＰ２の距離Ｌ２より短く設定されている。
【００７８】
従って、何らかの原因でフード１４が下方へ移動した場合に、リンク２２上の軸２８は軸３０を中心に下方（図１８の矢印Ｇ方向）へ回転する。その際、ワイヤ４０は、ばね部７４が延びることで、図１８に二点鎖線Ｌ２で示す位置、即ち、Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３が一直線となる位置（中心Ｐ２がデットポイントとなる位置）に軸２８が移動するとワイヤ４０の延びが最大となるようになっている。なお、フードヒンジ１８に作用するフード１４からの荷重が所定値Ｔ２未満で、軸２８の中心Ｐ２が、二点鎖線Ｌ２で示すデットポイントを越えないときは、ワイヤ４０のばね効果によりリンク２２は元の保持位置に戻るようになっている。一方、フードヒンジ１８に作用するフード１４からの荷重が所定値Ｔ２以上となり、軸２８の中心Ｐ２が、二点鎖線Ｌ２で示すデットポイントを越えたときは、ワイヤ４０のばね効果によりリンク２２は軸３０を中心に下方（図１８の矢印Ｇ方向）へ降下するようになっている。
【００７９】
次に本実施形態の作用を説明する。
【００８０】
本実施形態では、フードヒンジ１８に作用するフード１４からの荷重が荷重値Ｔ１未満のときは、ワイヤ４０の張力により、フード１４の回転中心となる軸２８は図１８に示される保持位置に保持される。このため、通常のフード開閉時に、フード１４の回転中心を変動し難くでき、操作性が向上する。
【００８１】
一方、フード１４が人の手等によって押圧され、フードヒンジ１８に作用するフード１４からの荷重が荷重値Ｔ１以上となり、且つ所定値Ｔ２（Ｔ２＞Ｔ１）未満のときは、リンク２２上の軸２８は軸３０を中心に下方（図１８の矢印Ｇ方向）へ回転するが、軸２８の中心Ｐ２が、図１８に二点鎖線Ｌ２で示すデットポイントを越えないため、ワイヤ４０のばね効果によりリンク２２は元の位置に戻る。
【００８２】
また、車両走行時等にフード１４におけるフードヒンジ１８の後部と対向する部位に衝突体５２が当接し、フードヒンジ１８に作用するフード１４からの荷重が荷重値Ｔ１以上となり、且つ所定値Ｔ２（Ｔ２＞Ｔ１）未満のときは、リンク２２上の軸２８は軸３０を中心に下方（図１８の矢印Ｇ方向）へ回転するが、軸２８の中心Ｐ２が、図１８に二点鎖線Ｌ２で示すデットポイントを越えないため、ワイヤ４０のばね効果によりリンク２２は元の位置に戻る。この際、フード１４全体が下方へ若干移動するので、衝突体５２に発生する荷重を衝突初期から低減できる。
【００８３】
また、車両走行時等にフード１４におけるフードヒンジ１８の後部と対向する部位に衝突体５２が当接し、フードヒンジ１８に作用するフード１４からの荷重が所定値Ｔ２以上となったときには、軸２８の中心Ｐ２が、図１８に二点鎖線Ｌ２で示すデットポイントを越え、図１９に示される如く、ワイヤ４０のばね効果によりリンク２２は軸３０を中心に下方（図１８の矢印Ｇ方向）へ降下する。このため、フード１４全体が下方へ移動するので、フード側アーム２０が軸２８を中心にして変形する場合に比べて、衝突体５２に発生する荷重を低減できる。
【００８４】
なお、衝突体５２が取付ブラケット部７０に対向しないフード１４上の部位に衝突した場合には、フード１４と取付ブラケット部７０とが干渉しないため、フード１４全体は、図１９に示す位置に比べ更に下方へ移動することができる。
【００８５】
また、本実施形態では、ワイヤ４０が、ベースプレート２４のフック部７２とリンク２２とを連結しているため、ワイヤ４０によりリンク２２を確実に支持できると共に、フード１４からの荷重が所定値Ｔ１に達した場合には、リンク２２が確実に回転降下する。
【００８６】
また、本実施形態では、ワイヤ４０は、フード１４の自重と略釣合う張力を予めリンク２２に与えるため、通常使用時でのワイヤ４０の取り付けが強固になり、ワイヤ４０の外れを防止できる。
【００８７】
また、本実施形態では、金属ワイヤ４０を使用することで、フードヒンジ１８をコンパクト且つ軽量にでき、生産と張力のチューニングが容易である。
【００８８】
なお、本実施形態では、ワイヤ４０の中間部に、波形状に屈曲したバネ部７４を形成したが、バネ部７４の形状は波形状に限定されず、図２０に示される如く、螺旋形状等の他の形状としても良い。
【００８９】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、金属ワイヤ４０に代えて、金属からなるブラケット、樹脂ワイヤ、樹脂ブラケット、ゴム等の弾性材料からなる連結部材等の他の部材を使用しても良い。また、位置決め用爪４４またはストッパ部７６を無くし、ワイヤ４０の張力とフード１４の自重とが釣合う構成としても良い。
【００９５】
【発明の効果】
請求項１記載の本発明における車両のフードヒンジ構造は、フードとフード回転中心を連結するアーム部と、車体へ取り付けられたベース部と、アーム部とベース部とを連結するリンク部と、フードからの荷重が所定値未満のときはリンク部を支持し、フードからの荷重が所定値以上のときはリンク部を回転降下させる支持部材と、を有し、支持部材は、ベース部と車体とのうちの一方と、リンク部とを連結すると共に、フードからの荷重が所定値以上のときは、アーム部が、ベース部と車体とのうちの一方と、支持部材との連結を解除するため、通常のフード開閉時に、フードの回転中心を変動し難くすると共に、衝突体に発生する荷重を低減できるという優れた効果を有する。
【００９６】
請求項２記載の本発明における車両のフードヒンジ構造は、フードとフード回転中心を連結するアーム部と、車体へ取り付けられたベース部と、アーム部とベース部とを連結するリンク部と、フードからの荷重が所定値未満のときはリンク部を支持し、フードからの荷重が所定値以上のときは前記リンク部を回転降下させる支持部材と、を有し、支持部材は、ベース部と車体とのうちの一方と、リンク部とを連結すると共に、フードからの荷重が所定値以上のときは、フードが、支持部材とリンク部との連結を解除するため、通常のフード開閉時に、フードの回転中心を変動し難くすると共に、衝突体に発生する荷重を低減できるという優れた効果を有する。
【００９７】
請求項３記載の本発明は、請求項１または請求項２に記載の車両のフードヒンジ構造において、支持部材は、フードの自重と釣合う張力を予めリンク部に与えるため、請求項１または請求項２に記載の効果に加えて、通常使用時での、支持部材の外れを防止できるという優れた効果を有する。
【００９８】
請求項４記載の本発明は、請求項１〜３の何れか１項に記載の車両のフードヒンジ構造において、支持部材は、可撓部を有するため、請求項１〜３の何れか１項に記載の効果に加えて、衝突体がフードに衝突した初期から発生荷重を低減できるという優れた効果を有する。
【００９９】
請求項５記載の本発明は、請求項１〜４の何れか１項に記載の車両のフードヒンジ構造において、リンク部とベース部とが一体であるため、請求項１〜４の何れか１項に記載の効果に加えて、構造が簡素で製造が容易であるという優れた効果を有する。
【０１００】
請求項６記載の本発明は、請求項１〜５の何れか１項に記載の車両のフードヒンジ構造において、支持部材は、金属ワイヤであるため、請求項１〜５の何れか１項に記載の効果に加えて、支持部材をコンパクト且つ軽量にでき、生産とチューニングが容易であるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態に係る車両のフードヒンジ構造を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【図２】本発明の第１実施形態に係る車両のフードヒンジ構造の一部を示す車両斜め前方内側から見た拡大斜視図である。
【図３】本発明の第１実施形態に係る車両のフードヒンジ構造を示す側断面図である。
【図４】本発明の第１実施形態に係る車両のフードヒンジ構造の作用説明図である。
【図５】図３の５−５線に沿った断面図である。
【図６】図３の６−６線に沿った断面図である。
【図７】本発明の第１実施形態に係る車両のフードヒンジ構造の作用説明図である。
【図８】本発明の第１実施形態に係る車両のフードヒンジ構造が適用された車両前部を示す車両斜め前方から見た斜視図である。
【図９】本発明の第２実施形態に係る車両のフードヒンジ構造を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【図１０】本発明の第２実施形態に係る車両のフードヒンジ構造を示す側断面図である。
【図１１】本発明の第２実施形態に係る車両のフードヒンジ構造の作用説明図である。
【図１２】本発明の第２実施形態に係る車両のフードヒンジ構造の作用説明図である。
【図１３】本発明の第１、２実施形態の変形例に係る車両のフードヒンジ構造を示す側断面図である。
【図１４】本発明の第３実施形態に係る車両のフードヒンジ構造を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【図１５】本発明の第３実施形態に係る車両のフードヒンジ構造を示す側断面図である。
【図１６】本発明の第３実施形態の変形例に係る車両のフードヒンジ構造を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【図１７】本発明の第４実施形態に係る車両のフードヒンジ構造を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
【図１８】本発明の第４実施形態に係る車両のフードヒンジ構造を示す側断面図である。
【図１９】本発明の第４実施形態に係る車両のフードヒンジ構造の作用説明図である。
【図２０】本発明の第４実施形態の変形例に係る車両のフードヒンジ構造を示す側断面図である。
【図２１】従来例に係る車両のフードヒンジ構造を示す側断面図である。
【符号の説明】
１０自動車車体
１４フード
１６エプロンアッパメンバ
１８フードヒンジ
２０フード側アーム（アーム部）
２２リンク（リンク部）
２４ベースプレート（ベース部）
２８軸
３０軸
３２ベースプレートのブラケット部
３２Ｃブラケット部の爪部
４０ワイヤ（支持部材）
４０Ｃワイヤの解除部
５２衝突体
５６ベースプレートの貫通孔
６０リンク部
６２ベース部
７０ベースプレートの取付ブラケット部
７２ベースプレートのフック部
７４ワイヤのバネ部（可撓部）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hood hinge structure of a vehicle, and more particularly to a hood hinge structure of a vehicle for attaching a hood to a structural member of a vehicle such as an automobile via a hinge.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, an example of a vehicle hood hinge structure for attaching a hood to a structural member of a vehicle such as an automobile via a hinge is disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-16340.
[0003]
As shown in FIG. 21, in the hood hinge structure of this vehicle, the support member 102 is attached to the side member 100 and the hood attachment arm 106 is attached to the hood 104, and the hood attachment arm 106 is attached to the tip 102 A of the support member 102. It is configured to be attached to be rotatable. The support body 102 includes a base plate 102B that faces the side member 100, and an oblique member 102C that rises obliquely upward from the base plate 102B toward the rear of the vehicle body. In addition, the diagonal member 102C is made of a band plate whose width is in the vehicle width direction, and when it receives a downward force at the tip 102A, it is bent relatively easily to reduce the load generated on the collision body. It has become.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in this vehicle hood hinge structure, the slant member 102C of the support body 102 that rotatably supports the rear end portion 106A of the hood mounting arm 106 is curved, thereby reducing the load generated on the collision body. However, if the oblique member 102C is configured to bend and deform relatively easily, the rotation center of the hood fluctuates during normal hood opening and closing, and operability is not good. That is, it is difficult to achieve both a configuration for reducing the load generated on the collision body and a configuration for making it difficult to change the rotation center of the hood when the hood is normally opened and closed. Further, in the hood hinge structure of this vehicle, since the slanting member 102C of the support 102 is bent, the load generated on the collision body is reduced, so that the slanting member 102C starts to bend in the first stage of the collision. As compared with the above, the load generated in the collision body increases in the latter half of the collision when the curvature becomes large.
[0005]
In view of the above-described facts, an object of the present invention is to obtain a hood hinge structure that makes it difficult to change the center of rotation of the hood during normal opening and closing of the hood and can reduce the load generated on the collision body.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
 The hood hinge structure for a vehicle according to the first aspect of the present invention includes an arm portion that connects the hood and the hood rotation center,
 A base part attached to the vehicle body,
 A link portion connecting the arm portion and the base portion;
 A support member that supports the link when a load from the hood is less than a predetermined value, and that rotates and lowers the link when the load from the hood is a predetermined value or more;
 The support member connects one of the base portion and the vehicle body and the link portion, and when the load from the hood is a predetermined value or more,The arm portion releases the connection between one of the base portion and the vehicle body and the support member;To do.
[0017]
 Therefore,When the load from the hood is less than the predetermined value, the support member connects one of the base part and the vehicle body to the link part and supports the link part. Can be made difficult to fluctuate. On the other hand, when a collision object collides with the hood of the vehicle and the load from the hood acting on the hood hinge is a predetermined value or more,The arm part releases the connection between one of the base part and the vehicle body and the support member.As a result, the rotation center of the hood rotates down from the holding position. As a result, the entire hood can move downward, and the load generated on the collision object can be reduced.
[0018]
 The hood hinge structure for a vehicle according to the second aspect of the present invention includes a hood and an arm portion that connects the hood rotation center,
 A base part attached to the vehicle body,
 A link portion connecting the arm portion and the base portion;
 A support member that supports the link when a load from the hood is less than a predetermined value, and that rotates and lowers the link when the load from the hood is a predetermined value or more;
 The support member connects one of the base portion and the vehicle body and the link portion, and when the load from the hood is a predetermined value or more,The hood releases the connection between the support member and the link portion.
[0019]
 Therefore,When the load from the hood is less than the predetermined value, the support member connects one of the base part and the vehicle body to the link part and supports the link part. Can be made difficult to fluctuate. On the other hand, when a collision object collides with the hood of the vehicle and the load from the hood acting on the hood hinge is a predetermined value or more,The hood releases the connection between the support member and the link part.As a result, the rotation center of the hood rotates down from the holding position. As a result, the entire hood can move downward, and the load generated on the collision object can be reduced.
[0020]
 Claim 3The invention described isClaim 1 or 2In the hood hinge structure for a vehicle described in (1), the support member preliminarily applies a tension that balances the weight of the hood to the link portion.
[0021]
 Therefore,Claim 1 or 2In addition to what is described inIn order to give the link part a tension that balances the weight of the hood in advance,The connection of the support member during normal use is strengthened, and the support member can be prevented from coming off.
[0022]
 Claim 4The invention described isAny one of Claims 1-3In the vehicle hood hinge structure described in the item 1, the support member has a flexible portion.
[0023]
 Therefore,Any one of Claims 1-3In addition to what is described inSupport memberBy tuning the flexible portion, the generated load can be reduced from the initial stage when the collision body collides with the hood.
[0024]
 Claim 5The invention described isAny one of Claims 1-4In the hood hinge structure for a vehicle described in 1), the link portion and the base portion are integrated.
[0025]
 Therefore,Any one of Claims 1-4In addition to what is described inBecause the link part and the base part are integrated,Simple structure and easy to manufacture.
[0026]
 Claim 6The invention described isAny one of Claims 1-5In the hood hinge structure for a vehicle described in 1), the support member is a metal wire.
[0027]
 Therefore,Any one of Claims 1-5In addition to the contents described in (1), by using a metal wire as the support member, the support member can be made compact and lightweight, and production and tuning are easy.
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A vehicle hood hinge structure according to a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0029]
In the figure, the arrow FR indicates the vehicle front direction, the arrow UP indicates the vehicle upward direction, and the arrow IN indicates the vehicle width inside direction.
[0030]
As shown in FIG. 8, the hood 14 covering the engine room 12 formed at the front part of the vehicle body 10 has left and right sides 14 A near the vehicle width direction both end parts in the rear end part. The apron upper member 16 is attached via a hood hinge 18.
[0031]
 As shown in FIG. 1, the hood hinge 18 includes a hood side arm 20 as an arm portion, and a rotation.Link partAnd a base plate 24 as a base portion. A hood mounting portion 20A is formed on the upper front end of the hood side arm 20 inward in the vehicle width direction, and a pair of front and rear mounting holes 25 and 26 are formed in the hood mounting portion 20A.
[0032]
As shown in FIG. 3, bolts 27 are respectively inserted into the mounting holes 25 and 26 from the lower side of the vehicle body, and a reinforcement 17 is provided on the upper surface 15A of the inner panel 15 of the hood 14 along the longitudinal direction of the vehicle body. Are welded. Further, the hood 14 is attached to the hood attachment portion 20 A of the hood side arm 20 by a nut 19 and a bolt 27 fixed to the reinforcement 17. Note that the reinforcement 17 has an inverted hat-shaped cross section that opens upward, and the upper end portion 17 A reaches the vicinity of the outer panel 21 of the hood 14. Therefore, the load from the collision body 52 acting on the outer panel 21 can be transmitted to the hood side arm 20 of the hood hinge 18 from the earliest possible stage.
[0033]
A rear end portion 22A of the link 22 is pivotally supported on the rear end portion 20B of the hood side arm 20 by a shaft 28 disposed along the vehicle width direction so as to be rotatable in the vertical direction. Further, the front end portion 22B of the link 22 is pivotally supported by the shaft 30 disposed along the vehicle width direction at the middle portion in the front-rear direction of the vertical wall portion 24A of the base plate 24 so as to be rotatable in the vertical direction. A bracket portion 32 is formed at the front end portion of the base plate 24.
[0034]
As shown in FIG. 2, the base portion 32A of the bracket portion 32 is a plate portion extending substantially horizontally toward the inner side in the vehicle width direction, and a concave portion 32B is formed from the front side. Further, a claw portion 32 C is formed downward at the outer rear portion in the vehicle width direction of the base portion 32 A of the bracket portion 32.
[0035]
As shown in FIG. 1, a claw portion 36 is formed at a lower portion of the front end of the hood mounting portion 20 A of the hood side arm 20, and a concave portion 36 A is formed in the claw portion 36 from the rear side. Therefore, when the hood mounting portion 20A of the hood side arm 20 moves rearward, the claw portion 36 engages with the concave portion 32B of the bracket portion 32, and the rear of the hood 14 serves as an auxiliary role for the shafts 28 and 30. It is designed to prevent movement to.
[0036]
 Further, the claw portion 32C of the bracket portion 32 includesSupport memberA hook portion 40A formed at the front end of the metal wire 40 is engaged.
[0037]
As shown in FIG. 5, the hook portion 40A of the wire 40 is located below the claw portion 36 of the hood side arm 20, and when the claw portion 36 moves downward (in the direction of arrow A in FIG. 5). 7, the hook part 40A of the wire 40 is pushed downward by the claw part 36, and the engagement with the claw part 32C is released. When the claw portion 36 moves downward (in the direction of arrow A in FIG. 5), the hood side arm 20 is pressed, and the base portion 32A of the bracket portion 32 is bent downward.
[0038]
As shown in FIG. 1, a hook portion 40B is formed at the rear end portion of the wire 40, and the hook portion 40B of the wire 40 is engaged with the shaft 28 as shown in FIG. 6. Further, the hook portion 40B of the wire 40 is curved in an arc shape, and the direction along the wire 40 (direction of arrow S in FIG. 1) is applied to the shaft 28 by the force with which the hook portion 40B tries to wind around the shaft 28. ) Tension is acting.
[0039]
On the other hand, a positioning claw 44 is erected inward in the vehicle width direction at the upper portion of the longitudinal middle portion of the vertical wall portion 24A of the base plate 24, and the link 22 contacts the positioning claw 44. By contacting, the hood 14 is held at a predetermined assembly position against the tension. As a result, when the load from the hood 14 is less than a predetermined value, the shaft 28 serving as the rotation center of the hood 14 is held at the holding position shown in FIG.
[0040]
The front and rear end portions of the upper wall portion 24B of the base plate 24 are fixed to the upper wall portion 16A of the apron upper member 16 by bolts 50 and nuts 51 (see FIG. 5) that are screwed into the bolts 50.
[0041]
Next, the operation of this embodiment will be described.
[0042]
In the present embodiment, when the load from the hood 14 acting on the hood hinge 18 is less than a predetermined value, the shaft 28 serving as the rotation center of the hood 14 is held at the holding position shown in FIG. The For this reason, when the hood is normally opened and closed, the rotation center of the hood 14 can be hardly changed, and the operability is improved.
[0043]
As shown in FIG. 3, when the vehicle travels, the collision body 52 comes into contact with a portion of the hood 14 that faces the front portion of the hood hinge 18, and the load from the hood 14 acting on the hood hinge 18 exceeds a predetermined value. When this happens, as shown in FIG. 4, the outer panel 21 contacts the reinforcement 17, and the front portion of the hood side arm 20 of the hood hinge 18 strokes downward (in the direction of arrow A in FIG. 4). Therefore, the claw portion 36 of the hood side arm 20 moves downward (in the direction of arrow A in FIG. 5), and the hook portion 40A of the wire 40 is pushed downward by the claw portion 36 as shown in FIG. The engagement between the portion 40A and the claw portion 32C is released.
[0044]
As a result, as shown in FIG. 4, the shaft 28 and the link 22 descend downward (in the direction of arrow B in FIG. 4) about the shaft 30 as the center of rotation, and the hood side arm 20 supported by the shaft 28 moves downward (FIG. 4). In the direction of arrow A). For this reason, since the hood 14 as a whole moves downward, the load generated on the collision body 52 can be reduced as compared with the case where the hood side arm 20 is deformed around the shaft 28.
[0045]
In the present embodiment, the upper end portion 17A of the reinforcement 17 reaches the vicinity of the outer panel 21 of the hood 14, and therefore the outer panel 21 easily comes into contact with the reinforcement 17. As a result, the load from the collision body 52 acting on the outer panel 21 can be transmitted to the hood side arm 20 of the hood hinge 18 from the earliest possible stage.
[0046]
Moreover, in this embodiment, since the wire 40 has connected the nail | claw part 32C of the baseplate 24, and the link 22, while being able to support the link 22 reliably with the wire 40, the load from the food | hood 14 becomes more than predetermined value. When this happens, the support of the link 22 is reliably released and the link 22 rotates and descends.
[0047]
In the present embodiment, since the claw portion 36 of the hood side arm 20 formed at the front portion of the hood hinge 18 is lowered, the connection between the wire 40 and the claw portion 32C of the base plate 24 is released. The connection between the wire 40 and the claw portion 32C of the base plate 24 can be reliably released when a load of a predetermined value or more is applied to the front portion of the hinge 18 from substantially above the vehicle.
[0048]
Moreover, in this embodiment, since the wire 40 preliminarily gives the link 22 a tension that roughly matches the weight of the hood 14, the wire 40 is firmly attached during normal use, and the wire 40 can be prevented from coming off.
[0049]
Further, in the present embodiment, by using the metal wire 40, the hood hinge 18 can be made compact and lightweight, and production and tension tuning are easy.
[0050]
Next, a second embodiment of the vehicle hood hinge structure according to the present invention will be described with reference to FIGS.
[0051]
In addition, about the same member as 1st Embodiment, the same code | symbol is attached | subjected and the description is abbreviate | omitted.
[0052]
As shown in FIG. 9, in the present embodiment, a convex portion 54 is formed on the front end portion of the base plate 24 upward. A through hole 56 is formed in the convex portion 54, and the hook portion 40A of the wire 40 is engaged. On the other hand, at the tip of the hook portion 40B of the wire 40, a release portion 40C that is curved upward is formed in an arc, and the rear end portion of the wire 40 is curved in an S shape.
[0053]
Therefore, as shown in FIG. 11, when the release portion 40C of the wire 40 is pushed down from above by a load of a predetermined value or more by the hood 14, the wire 40 rotates around the through hole 56, and the hook portion 40B and the shaft The engagement with 28 is released.
[0054]
Next, the operation of this embodiment will be described.
[0055]
In the present embodiment, as in the first embodiment, when the load from the hood 14 acting on the hood hinge 18 is less than a predetermined value, the shaft 28 serving as the rotation center of the hood 14 is shown in FIG. Is held at the holding position shown in FIG. For this reason, when the hood is normally opened and closed, the rotation center of the hood 14 can be hardly changed, and the operability is improved.
[0056]
As shown in FIG. 10, the collision body 52 comes into contact with a portion of the hood 14 facing the rear portion of the hood hinge 18 when the vehicle travels, and the load from the hood 14 acting on the hood hinge 18 exceeds a predetermined value. When this occurs, the rear edge 14B of the hood 14 strokes downward (in the direction of arrow C in FIG. 11), as shown in FIG. Therefore, the release portion 40C of the wire 40 is pressed from above, and the engagement between the hook portion 40B of the wire 40 and the shaft 28 is released.
[0057]
As a result, the shaft 28 and the link 22 descend downward (in the direction of arrow B in FIG. 11) with the shaft 30 as the center of rotation, and the hood side arm 20 supported by the shaft 28 moves downward (in the direction of arrow A in FIG. 11). To do. For this reason, since the hood 14 as a whole moves downward, the load generated on the collision body 52 can be reduced as compared with the case where the hood side arm 20 is deformed around the shaft 28.
[0058]
In this embodiment, as shown in FIG. 12, when the hood 14 is opened, the inner panel 15 at the rear end edge 14 B of the hood 14 interferes with the release portion 40 C of the wire 40, and this is connected to the shaft 28. Is pressed and deformed in the direction of winding (in the direction of arrow D in FIG. 12). For this reason, when the hood 14 is opened, the hook portion 40B of the wire 40 and the shaft 28 are unlikely to come off, and the hood 14 can be reliably supported.
[0059]
Moreover, in this embodiment, since the wire 40 has connected the convex part 54 and the link 22 of the baseplate 24, while being able to support the link 22 reliably with the wire 40, the load from the food | hood 14 becomes more than predetermined value. When this happens, the support of the link 22 is reliably released and the link 22 rotates and descends.
[0060]
Further, in the present embodiment, the connection between the wire 40 and the shaft 28 is released by the release portion 40C of the wire 40 disposed at the rear portion of the hood hinge 18 being pushed down by the rear end edge portion 14B of the hood 14. Therefore, the connection between the wire 40 and the shaft 28 can be reliably released when a load of a predetermined value or more is applied from substantially above the vehicle at the rear portion of the hood hinge 18.
[0061]
Moreover, in this embodiment, since the wire 40 preliminarily gives the link 22 a tension that roughly matches the weight of the hood 14, the wire 40 is firmly attached during normal use, and the wire 40 can be prevented from coming off.
[0062]
Further, in the present embodiment, by using the metal wire 40, the hood hinge 18 can be made compact and lightweight, and production and tension tuning are easy.
[0063]
As shown in FIG. 13, the rear end portion of the wire 40 in the hood hinge 18 of the first embodiment may be configured to be curved in an S shape like the rear end portion of the wire 40 in the second embodiment. good.
[0064]
Next, a third embodiment of the vehicle hood hinge structure according to the present invention will be described with reference to FIGS.
[0065]
In addition, about the same member as 1st Embodiment, the same code | symbol is attached | subjected and the description is abbreviate | omitted.
[0066]
As shown in FIG. 14, in this embodiment, instead of the link 22 of the first embodiment, a link portion 60 extending obliquely upward and rearward is integrally formed at the rear end portion of the base plate 24. A portion of the base plate 24 excluding the link portion 60 is a base portion 62. Further, a notch 66 is formed from the inner side in the vehicle width direction at the bent portion 64 that becomes the boundary between the base portion 62 and the link portion 60, and the link portion 60 is located downwardly from the bent portion 64 (in the direction of arrow E in FIG. 14). ). A flange portion 68 is formed on the inner end of the base portion 62 in the vehicle width direction so as to extend upward.
[0067]
Next, the operation of this embodiment will be described.
[0068]
In the present embodiment, as in the first embodiment, when the load from the hood 14 acting on the hood hinge 18 is less than a predetermined value, the shaft 28 serving as the rotation center of the hood 14 is shown in FIG. Is held at the holding position shown in FIG. For this reason, when the hood is normally opened and closed, the rotation center of the hood 14 can be hardly changed, and the operability is improved.
[0069]
On the other hand, as shown in FIG. 15, when the vehicle travels or the like, the collision body 52 comes into contact with a portion of the hood 14 facing the front portion of the hood hinge 18, and the load from the hood 14 acting on the hood hinge 18 is a predetermined value. When this occurs, the outer panel 21 contacts the reinforcement 17 and the front portion of the hood side arm 20 of the hood hinge 18 strokes downward (in the direction of arrow A in FIG. 15). For this reason, the claw part 36 of the hood side arm 20 moves downward, the hook part 40A of the wire 40 is pushed downward by the claw part 36, and the engagement between the hook part 40A and the claw part 32C is released.
[0070]
As a result, the shaft 28 and the link portion 60 rotate downward (in the direction of arrow E in FIG. 15) around the bending portion 64, and the hood side arm 20 supported by the shaft 28 moves downward (in the direction of arrow A in FIG. 15). Move to. For this reason, since the hood 14 as a whole moves downward, the load generated on the collision body 52 can be reduced as compared with the case where the hood side arm 20 is deformed around the shaft 28.
[0071]
Moreover, in this embodiment, it replaces with the link 22 of 1st Embodiment, and since the link part 60 was integrally formed in the rear-end part of the baseplate 24, a structure is simple and manufacture is easy.
[0072]
In the present embodiment, the notch 66 is formed from the inner side in the vehicle width direction at the bent portion 64 that is the boundary between the base portion 62 and the link portion 60. Instead, as shown in FIG. By forming a portion 68A in which the height H of the flange portion 68 formed upward at the inner end portion 62 in the vehicle width direction is lowered in the bent portion 64, the link portion 60 is lowered around the bent portion 64 (see FIG. It is good also as a structure which made it easy to rotate to 16 arrow E direction.
[0073]
Next, a fourth embodiment of the vehicle hood hinge structure according to the present invention will be described with reference to FIGS.
[0074]
In addition, about the same member as 1st Embodiment, the same code | symbol is attached | subjected and the description is abbreviate | omitted.
[0075]
As shown in FIG. 17, in the present embodiment, a mounting bracket portion 70 extending upward from the upper wall portion 16 A of the apron upper member 16 is formed at the rear portion of the base plate 24. The link 22 is rotatably supported by the shaft 30. A hook portion 72 extending downward from the upper wall portion 16A of the apron upper member 16 is formed at the front portion of the base plate 24, and the hook portion 40A of the wire 40 is engaged with the hook portion 72. ing.
[0076]
As shown in FIG. 18, a spring portion 74 that is bent in a wave shape as a flexible portion is formed in the middle portion of the wire 40, and extends when tension is applied to the wire 40. . Further, a stopper portion 76 is formed at the upper end portion of the mounting bracket portion 70. The link 22 abuts against the stopper portion 76, and the tension of the wire 40 prevents the link 22 from rotating too far forward (in the direction of arrow F in FIG. 18).
[0077]
The center P3 of the shaft 30 is slightly offset downward with respect to the straight line S1 connecting the engagement point P1 between the hook portion 72 of the base plate 24 and the wire 40 and the center P2 of the shaft 28, and the link 22 The distance L1 between P2 and P3 above is set shorter than the distance L2 between P1 and P2.
[0078]
Therefore, when the hood 14 moves downward for some reason, the shaft 28 on the link 22 rotates downward (in the direction of arrow G in FIG. 18) about the shaft 30. At that time, the wire 40 is moved to the position indicated by a two-dot chain line L2 in FIG. 18, that is, the position where P1, P2, and P3 are in a straight line (the position where the center P2 is a dead point). When the wire 28 is moved, the extension of the wire 40 is maximized. When the load from the hood 14 acting on the hood hinge 18 is less than the predetermined value T2 and the center P2 of the shaft 28 does not exceed the dead point indicated by the two-dot chain line L2, the link 22 is moved by the spring effect of the wire 40. It returns to the original holding position. On the other hand, when the load from the hood 14 acting on the hood hinge 18 exceeds the predetermined value T2, and the center P2 of the shaft 28 exceeds the dead point indicated by the two-dot chain line L2, the link 22 is moved by the spring effect of the wire 40. It descends downward (in the direction of arrow G in FIG. 18) about the shaft 30.
[0079]
Next, the operation of this embodiment will be described.
[0080]
In the present embodiment, when the load from the hood 14 acting on the hood hinge 18 is less than the load value T1, the shaft 28 serving as the rotation center of the hood 14 is held at the holding position shown in FIG. Is done. For this reason, when the hood is normally opened and closed, the rotation center of the hood 14 can be hardly changed, and the operability is improved.
[0081]
On the other hand, when the hood 14 is pressed by a human hand or the like and the load from the hood 14 acting on the hood hinge 18 is equal to or greater than the load value T1 and less than the predetermined value T2 (T2> T1), the shaft on the link 22 28 rotates downward about the shaft 30 (in the direction of arrow G in FIG. 18), but the center P2 of the shaft 28 does not exceed the dead point indicated by the two-dot chain line L2 in FIG. The link 22 returns to the original position.
[0082]
Further, when the vehicle travels, the collision body 52 comes into contact with a portion of the hood 14 that faces the rear portion of the hood hinge 18, and the load from the hood 14 that acts on the hood hinge 18 is equal to or greater than the load value T 1 and the predetermined value T 2 ( When T2> T1), the shaft 28 on the link 22 rotates downward (in the direction of arrow G in FIG. 18) about the shaft 30, but the center P2 of the shaft 28 is indicated by a two-dot chain line L2 in FIG. Since the dead point shown is not exceeded, the link 22 returns to its original position due to the spring effect of the wire 40. At this time, since the entire hood 14 moves slightly downward, the load generated on the collision body 52 can be reduced from the initial stage of the collision.
[0083]
Further, when the collision body 52 comes into contact with a portion of the hood 14 that faces the rear portion of the hood hinge 18 when the vehicle travels, and the load from the hood 14 acting on the hood hinge 18 becomes equal to or greater than the predetermined value T2, the shaft 28 18 exceeds the dead point indicated by a two-dot chain line L2 in FIG. 18, and as shown in FIG. 19, the link 22 moves downward about the shaft 30 (in the direction of arrow G in FIG. 18) by the spring effect of the wire 40. Descend. For this reason, since the hood 14 as a whole moves downward, the load generated on the collision body 52 can be reduced as compared with the case where the hood side arm 20 is deformed around the shaft 28.
[0084]
In addition, when the collision body 52 collides with the site | part on the hood 14 which does not oppose the attachment bracket part 70, since the hood 14 and the attachment bracket part 70 do not interfere, the whole hood 14 is compared with the position shown in FIG. Furthermore, it can move downward.
[0085]
In the present embodiment, since the wire 40 connects the hook portion 72 of the base plate 24 and the link 22, the link 22 can be reliably supported by the wire 40, and the load from the hood 14 reaches the predetermined value T 1. When it reaches, the link 22 is surely rotated and lowered.
[0086]
Moreover, in this embodiment, since the wire 40 preliminarily gives the link 22 a tension that roughly matches the weight of the hood 14, the wire 40 is firmly attached during normal use, and the wire 40 can be prevented from coming off.
[0087]
Further, in the present embodiment, by using the metal wire 40, the hood hinge 18 can be made compact and lightweight, and production and tension tuning are easy.
[0088]
In the present embodiment, the spring portion 74 bent in a wave shape is formed in the middle portion of the wire 40. However, the shape of the spring portion 74 is not limited to the wave shape, and as shown in FIG. Other shapes may be used.
[0089]
Although the present invention has been described in detail with respect to specific embodiments, the present invention is not limited to such embodiments, and various other embodiments are possible within the scope of the present invention. It will be apparent to those skilled in the art. For example, instead of the metal wire 40, other members such as a bracket made of metal, a connecting member made of an elastic material such as a resin wire, a resin bracket, or rubber may be used. Further, the positioning claw 44 or the stopper portion 76 may be eliminated, and the tension of the wire 40 and the weight of the hood 14 may be balanced.
[0095]
【The invention's effect】
 The hood hinge structure for a vehicle according to the first aspect of the present invention includes an arm portion that connects the hood and the hood rotation center, a base portion that is attached to the vehicle body, a link portion that connects the arm portion and the base portion, and a hood. A support member that supports the link portion when the load from the hood is less than a predetermined value, and rotates and lowers the link portion when the load from the hood is equal to or greater than the predetermined value. When one of the above and the link part are connected, and when the load from the hood is a predetermined value or more,Since the arm portion releases the connection between one of the base portion and the vehicle body and the support member,During normal hood opening and closing, it is difficult to change the rotation center of the hood, and the load generated on the collision object can be reduced.It has an excellent effect.
[0096]
 The hood hinge structure for a vehicle according to the present invention as set forth in claim 2 includes: an arm portion that connects the hood and the hood rotation center; a base portion that is attached to the vehicle body; a link portion that connects the arm portion and the base portion; And a support member that rotates and lowers the link portion when the load from the hood is greater than or equal to a predetermined value. The support member includes a base portion and a vehicle body. When the load from the hood is greater than or equal to a predetermined value,Because the hood releases the connection between the support member and the link part,During normal hood opening and closing, it is difficult to change the rotation center of the hood, and the load generated on the collision object can be reduced.It has an excellent effect.
[0097]
 Claim 3The invention described isClaim 1 or claim 2In the vehicle hood hinge structure described in the above, the support member applies a tension to the link portion in advance to balance the weight of the hood.Claim 1 or claim 2In addition to the effects described in (1), it has an excellent effect of preventing the support member from coming off during normal use.
[0098]
 Claim 4The invention described isAny one of Claims 1-3In the vehicle hood hinge structure described in 1., since the support member has a flexible portion,Any one of Claims 1-3In addition to the effects described in (1), the generated load can be reduced from the initial stage when the collision body collides with the hood.
[0099]
 Claim 5The invention described isAny one of Claims 1-4In the vehicle hood hinge structure described in 1., the link portion and the base portion are integrated,Any one of Claims 1-4In addition to the effects described in (1), the structure has a simple structure and is easy to manufacture.
[0100]
 Claim 6The invention described isAny one of Claims 1-5In the vehicle hood hinge structure described in 1., since the support member is a metal wire,Any one of Claims 1-5In addition to the effects described in (1), the support member can be made compact and lightweight, and has an excellent effect that production and tuning are easy.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a hood hinge structure for a vehicle according to a first embodiment of the present invention as seen from the obliquely forward inner side of the vehicle.
FIG. 2 is an enlarged perspective view showing a part of the hood hinge structure of the vehicle according to the first embodiment of the present invention as seen from the obliquely forward front side of the vehicle.
FIG. 3 is a side sectional view showing the hood hinge structure of the vehicle according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an operation explanatory view of the hood hinge structure for a vehicle according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view taken along line 5-5 of FIG.
6 is a cross-sectional view taken along line 6-6 of FIG.
FIG. 7 is an operation explanatory view of the hood hinge structure for a vehicle according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a perspective view showing the front portion of the vehicle to which the hood hinge structure for a vehicle according to the first embodiment of the present invention is applied, as seen from the front of the vehicle.
FIG. 9 is a perspective view showing a hood hinge structure for a vehicle according to a second embodiment of the present invention as seen from the obliquely forward inner side of the vehicle.
FIG. 10 is a side sectional view showing a hood hinge structure of a vehicle according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 11 is an operation explanatory diagram of a hood hinge structure for a vehicle according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 12 is an operation explanatory diagram of a hood hinge structure for a vehicle according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a side sectional view showing a hood hinge structure of a vehicle according to a modification of the first and second embodiments of the present invention.
FIG. 14 is a perspective view showing a hood hinge structure of a vehicle according to a third embodiment of the present invention as seen from the obliquely forward inner side of the vehicle.
FIG. 15 is a side sectional view showing a hood hinge structure of a vehicle according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a perspective view showing a hood hinge structure of a vehicle according to a modification of the third embodiment of the present invention, as seen from the obliquely forward inner side of the vehicle.
FIG. 17 is a perspective view showing a hood hinge structure of a vehicle according to a fourth embodiment of the present invention as seen from the obliquely forward front side of the vehicle.
FIG. 18 is a side sectional view showing a hood hinge structure of a vehicle according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 19 is an operation explanatory view of a hood hinge structure for a vehicle according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 20 is a side sectional view showing a hood hinge structure for a vehicle according to a modification of the fourth embodiment of the present invention.
FIG. 21 is a side sectional view showing a hood hinge structure of a vehicle according to a conventional example.
[Explanation of symbols]
 10 Auto body
 14 Food
 16 Apron upper member
 18 Hood hinge
 20 Hood side arm (arm part)
 22Link (link part)
 24 Base plate (base part)
 28 axes
 30 axes
 32 Base plate bracket
 32C Claw part of bracket part
 40Wire (support member)
 Release part of 40C wire
 52 Impactor
 56 Through hole in base plate
 60Link part
 62 Base part
 70 Base plate mounting bracket
 72 Base plate hook
 74 Spring part of wire (flexible part)

Claims

フードとフード回転中心を連結するアーム部と、
車体へ取り付けられたベース部と、
前記アーム部と前記ベース部とを連結するリンク部と、
前記フードからの荷重が所定値未満のときは前記リンク部を支持し、前記フードからの荷重が所定値以上のときは前記リンク部を回転降下させる支持部材と、
を有し、前記支持部材は、前記ベース部と前記車体とのうちの一方と、前記リンク部とを連結すると共に、前記フードからの荷重が所定値以上のときは、前記アーム部が、前記ベース部と前記車体とのうちの一方と、前記支持部材との連結を解除することを特徴とする車両のフードヒンジ構造。 An arm that connects the hood and the hood rotation center;
A base part attached to the vehicle body,
A link portion connecting the arm portion and the base portion;
A support member that supports the link when a load from the hood is less than a predetermined value, and that rotates and lowers the link when the load from the hood is a predetermined value or more;
The support member connects one of the base portion and the vehicle body and the link portion, and when the load from the hood is a predetermined value or more, the arm portion is A hood hinge structure for a vehicle , wherein a connection between one of a base portion and the vehicle body and the support member is released .

フードとフード回転中心を連結するアーム部と、
車体へ取り付けられたベース部と、
前記アーム部と前記ベース部とを連結するリンク部と、
前記フードからの荷重が所定値未満のときは前記リンク部を支持し、前記フードからの荷重が所定値以上のときは前記リンク部を回転降下させる支持部材と、
を有し、前記支持部材は、前記ベース部と前記車体とのうちの一方と、前記リンク部とを連結すると共に、前記フードからの荷重が所定値以上のときは、前記フードが、前記支持部材と前記リンク部との連結を解除することを特徴とする車両のフードヒンジ構造。 An arm that connects the hood and the hood rotation center;
A base part attached to the vehicle body,
A link portion connecting the arm portion and the base portion;
A support member that supports the link when a load from the hood is less than a predetermined value, and that rotates and lowers the link when the load from the hood is a predetermined value or more;
And the support member connects one of the base portion and the vehicle body and the link portion, and when the load from the hood is equal to or greater than a predetermined value, the hood A hood hinge structure for a vehicle, wherein the connection between the member and the link portion is released .

前記支持部材は、前記フードの自重と釣合う張力を予め前記リンク部に与えることを特徴とする請求項１または請求項２の何れかに記載の車両のフードヒンジ構造。The hood hinge structure for a vehicle according to claim 1, wherein the support member preliminarily applies a tension that balances the weight of the hood to the link portion .

前記支持部材は、可撓部を有することを特徴とする請求項１〜３の何れか１項に記載の車両のフードヒンジ構造。 The said support member has a flexible part, The hood hinge structure of the vehicle of any one of Claims 1-3 characterized by the above-mentioned .

前記リンク部と前記ベース部とが一体であることを特徴とする請求項１〜４の何れか１項に記載の車両のフードヒンジ構造。The hood hinge structure for a vehicle according to any one of claims 1 to 4, wherein the link portion and the base portion are integrated .

前記支持部材は、金属ワイヤであることを特徴とする請求項１〜５の何れか１項に記載の車両のフードヒンジ構造。The hood hinge structure for a vehicle according to claim 1, wherein the support member is a metal wire .