JP4226948B2 - Dcブラシレスモータの制御装置 - Google Patents

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  • Power Engineering (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、DCブラシレスモータの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、センサレスDCブラシレスモータ等の電動機の運転領域に空白領域が存在することなく、また回転数全域にわたっての安定した運転が可能なインバータ制御システムを提供する方法として、複数の磁極を有する回転子を持った電動機と、電動機を駆動させるために当該電動機に駆動信号に応じてインバータ出力電圧を印加するインバータ装置と、電動機の磁極の位置を検出する磁極位置検出回路と、磁極の位置と所定のキャリア周波数とに応じて駆動信号を生成してインバータ装置に送信するインバータ制御装置とを備えたインバータ制御システムにおいて、所定のキャリア周波数がインバータ出力電圧の周波数の整数倍になった際に、当該所定のキャリア周波数を他のキャリア周波数に変更して前記駆動信号を生成するインバータ制御装置や、磁極の位置に基づいて算出される電動機の回転数と所定のキャリア周波数とが所定の比率となった場合に、所定のキャリア周波数を、所定の比率に対応して設定された他のキャリア周波数に変更して駆動信号を生成するインバータ制御装置が考案されている。さらに、所定のキャリア周波数とインバータ出力電圧の周波数の整数倍とが一致する状態から、所定のキャリア周波数とインバータ出力電圧の周波数の整数倍とが一致しない状態に移行する際に、所定のキャリア周波数を当該状態に応じて設定された他のキャリア周波数に変更して駆動信号を生成することを特徴とする制御方法も考案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、振動、騒音を抑制するために適切なキャリア周波数の選定を行う方法として、キャリア周波数選定をあらかじめ回転数に対する最適なキャリア周波数の特性を実験的に求め、PWMキャリア周波数切り換え回路内にデータベース化して持っておくことを特徴とした制御方法が考案されている。キャリア周波数の制御パターンの一例を表す図によると、比較的低回転数領域ではキャリア周波数を大きくし、それ以外の回転数領域ではキャリア周波数を小さく設定している。また、キャリア周波数の制御パターンの別の一例によると、低回転数領域のキャリア周波数を大きくして一定に保ち、それ以外の高速回転領域になるにしたがいキャリア周波数を直線的に低減した例や、低回転数領域ではキャリア周波数を大きくし、回転数の増加とともに段階的にキャリア周波数を小さくした例が示され、それらの制御パターンはいずれも回転数とキャリア周波数が一致することによる共振を防止する方法として考案されている(例えば特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−101684号公報([0015]〜[0024]、図1)
【特許文献2】
特開2001−186787号公報([0052]〜[0054]、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開2002−101684号公報の方式では、キャリア周波数がモータ回転数もしくはインバータ出力電圧の周波数の所定の比率となった場合に、所定のキャリア周波数を、所定の比率に対応して設定された他のキャリア周波数に変更して駆動信号を生成することを特徴としているが、インバータ電圧の周波数が所定の比率になった際の回転数と共振時の回転数にマージンがないために振動、騒音の増大を招く。また、所定の比率については整数倍とされているのみで、その数式や数値的根拠については一切言及されていないため、モータ回転数とキャリア周波数を最適に設計するには開示が不十分と思われる。
【0006】
特開2001−186787号公報の方式では回転数に対する最適なキャリア周波数の特性を実験的に求めたものであり、回転数に対する最適なキャリア周波数の特性が明確でないという課題があった。また、キャリア周波数の制御パターンの例によるとモータ回転数が低速の領域ではキャリア周波数を大きくし、回転数の増加とともにキャリア周波数を小さくした例が示されているが、モータ回転数が比較的高速の領域では、低速デバイスを用いた場合には位置検知精度が悪化し、制御が不安定となるために高価な高速デバイスを用いねばならなかった。さらに、モータ回転数が比較的低速の領域ではキャリア周波数を大きくしているためインバータ効率の悪化、騒音の増大を招くという課題があった。
【0007】
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、DCブラシレスモータの不安定となる回転数とキャリア周波数の関係について、そのメカニズムを明らかにし、さらに不安定となる回転数とキャリア周波数を数式化することで、低速デバイスを用いた場合でも回転数全域にわたっての安定した運転を容易に実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
まず、図1〜図6を用いて、上記した課題のメカニズムを検討する。図1はDCブラシレスモータの基本駆動制御ブロック図であり、DCブラシレスモータ11と、スイッチング素子を含み該スイッチング素子の開閉により直流電圧をPWM信号に基づき交流電圧に変換しDCブラシレスモータ11に供給する直流交流変換手段12と、DCブラシレスモータ11の誘起電圧を検出する誘起電圧検出手段13と、誘起電圧検出手段13から出力される磁極位置情報に基づいて電圧波形を出力する電圧制御手段14と、電圧制御手段14の出力に基づいてPWM信号を生成するPWM制御手段15とで構成されている。
【0009】
DCブラシレスモータ11は、複数の磁極を有する回転子と、この回転子に対して磁界を生成する複数の固定子巻線とを有しており、誘起電圧検出手段13は、DCブラシレスモータ11の回転子の回転によって固定子巻線に生じる誘起電圧を取り込み、その誘起電圧の変化、すなわち回転子の磁極位置の変化に応じて得られる磁極位置情報と回転数情報を電圧制御手段14に出力する。PWM制御手段15は電圧制御手段14より出力される電圧波形の出力に応じてPWM信号を直流交流変換手段12に出力し、生成した交流電圧によりDCブラシレスモータ11を制御する。
【0010】
ここで、このPWM信号のキャリア周波数(以下、キャリア周波数と称する。)は、DCブラシレスモータ11の誘起電圧波形に影響を与え、DCブラシレスモータ11の回転子の磁極位置検出精度にも影響を与えることが知られている。特に、n個の磁極を有するDCブラシレスモータ11の回転数fm(以下、回転数と称する。)とキャリア周波数fcにおいてfm=fc×2/(3・n・m)[mは自然数]と一致すると、すなわち回転数とキャリア周波数が同期した回転数(以下同期回転数41と称する。)になると、PWM信号のDUTYを上げても、または下げてもPWM駆動信号の相切り換えが行われず回転数が上がらない、または下がらないという現象が発生する。その結果、同期回転数41から抜けたときにはPWM信号のDUTYが大きい状態で、または小さい状態でPWM信号の相切り換えが行われるため、回転数が急激に上昇、または急激に下降し、DCブラシレスモータ11の回転数制御が不安定になる現象が発生する。
【0011】
図2に上下アームPWM交互チョッピングの場合、図4に上アームPWMチョッピングの場合において、同期回転数41での動作を示す。図2の最初の電気角60°区間21おいて、A、B、C、D、Eは誘起電圧波形を、T0、T1、T2、T3、T4、T5、Ta、Tb、Tc、Td、Teは時間を、そのうちTa、Tb、Tc、Td、Teは直流電圧16の半電圧であるVDC/2と交差する時間(以下ゼロクロス点と称する。)を、φa、φ2、φd、φeは位相角を表している。また、次の電気角60°区間22でも同様にA´、B´、C´、D´、E´は誘起電圧波形を、T0´、T1´、T2´、T3´、T4´、T5´、Ta´、Tb´、Tc´、Td´、Te´は時間を、そのうちTa´、Tb´、Tc´、Td´、Te´はゼロクロス点を、φa´、φ2´、φd´、φe´は位相角を表している。
【0012】
以下に図2を用いて、上下アームPWM交互チョッピングでかつ、fm=fc×2/(3・n・m)[mは自然数]において、mが奇数の場合の動作を説明する。mが奇数であれば動作は同様となるので、ここでは特にm=5に限って説明する。ここで、上アームPWM信号23と下アームPWM信号24は電圧制御手段14から出力された指示電圧25とキャリア信号26の比較により生成される。最初の電気角60°区間21において、誘起電圧波形Eのゼロクロス点は時間Teであり、相切り換えまでに位相角φeが設けられている。次の電気角60°区間22においては誘起電圧波形E´のゼロクロス点は時間Te´であり、相切り換えまでに位相角φe´が設けられている。ここで制御アルゴリズム上、φe=φe´である。
【0013】
ここで、DCブラシレスモータ11の負荷変動等により誘起電圧波形Eから誘起電圧波形Dに変動した場合、最初の電気角60°区間21ではゼロクロス点は時間Tdとなり位相角はφdとなる。次の電気角60°区間22でも同様に誘起電圧波形D´、ゼロクロス点は時間Td´、位相角はφd´、φd=φd´となり相切り換えの時間T5およびT5´が誘起電圧波形に応じて変化するので制御上の問題はない。これは誘起電圧検出可能領域a27に誘起電圧波形D、誘起電圧波形E、誘起電圧波形D´、誘起電圧波形E´のゼロクロス点が存在する場合である。
【0014】
一方、誘起電圧波形B、誘起電圧波形Cの場合、最初の電気角60°区間21のゼロクロス点は本来時間Tb、Tcであるが、ゼロクロス点は誘起電圧検出可能領域a27に存在しないため、ゼロクロス点を時間T2と推定する。一般的にはT2=(T1+T3)/2、T3−T2=T2−T1とすることが多い。このようにゼロクロス点が誘起電圧検出可能領域a27以外の領域にある場合、モータ負荷の変動により誘起電圧波形Cから誘起電圧波形Bに変動した場合や、逆に誘起電圧波形Bから誘起電圧波形Cに変動した場合でもゼロクロス点は時間T2と推定され、本来の誘起電圧波形に関係なく位相角φ2と設定される。
【0015】
次の電気角60°区間22でも同様に位相角はφ2=φ2´となる。したがって、誘起電圧波形が変動しても最初の電気角60°区間21と次の電気角60°区間22の時間が変化しない。このとき誘起電圧波形Cから誘起電圧波形Bに変動した場合のモータは過励磁状態、誘起電圧波形Bから誘起電圧波形Cに変動した場合のモータは弱め界磁状態となっている。過励磁状態では誘起電圧波形が相電流波形に対して進み位相となり、弱め界磁状態では誘起電圧波形が相電流波形に対して遅れ位相となり、これらの場合に相電流のピーク電流、振動、騒音の増大を招く。また、このような同期回転数41に陥った場合には回転数を上げるために指示電圧25を上げてもゼロクロス点が誘起電圧検出可能領域a27以外の領域にあると回転数は上がらない。また、さらに過励磁状態が進み、誘起電圧波形Bから誘起電圧波形Aになった場合や、指示電圧25を上げTb<=T1となった場合にはゼロクロス点である時間Taにおいて位相角がφa=φ2となり急激に回転数が5〜10Hz上昇し騒音、振動が増大する。
【0016】
一方、さらに弱め界磁状態が進み、誘起電圧波形Cから誘起電圧波形Dになった場合や、指示電圧25を下げTc≧T3となった場合にはゼロクロス点である時間Tdにおいて位相角がφd=φ2となり急激に回転数が5〜10Hz下降し騒音、振動が増大する。ここでモータ回転数の上昇時のハンチング量Δfmuはモータ回転数fmとキャリア周波数fcとPWM信号のオン時の時比率であるDUTYとの3つのパラメータを用い、
Δfmu=2/{2/fm−3・n・(1−DUTY)/fc}−fm
と表すことができる。モータ回転数の下降時のハンチング量Δfmdも同様に
Δfmd=fm−2/{2/fm+3・n・(1−DUTY)/fc}
と表すことができる。(ただし、位相角φは最初の電気角60°区間21と次の電気角60°区間22で等しいとする。)
【0017】
図3にハンチング量とキャリア周波数の関係を図示する。図3に示すように上昇時および下降時のハンチング量Δfmu、Δfmdを所定の範囲Δfmu0、Δfmd0以内に抑えるためにはキャリア周波数はfc0以上必要であることを示している。このように上下アームPWM交互チョッピングでmが奇数の場合の同期回転数41は特に強共振点と呼ばれる。
【0018】
上記した現象は、上アームPWMチョッピングまたは下アームPWMチョッピングの場合では、fm=fc×2/(3・n・m)[mは自然数]においてmが偶数の場合に発生し、このときの同期回転数41は特に強共振点と呼ばれる。図4では特にm=6の上アームPWMチョッピングの場合に限って図示するが、mが偶数で上アームPWMチョッピングまたは下アームPWMチョッピングであれば動作は全く同一となる。また、上下アームPWM交互チョッピングの場合と符号および動作は同一であるので説明は省略する。
さらに、DCブラシレスモータ11の高回転域では誘起電圧のゼロクロス点がインバータ出力電圧領域内に隠れてしまい、検出できなくなることがある。特に、fm=fc×2/(3・n・k)[kは自然数]においてk<5になる場合に制御が不安定に陥り、脱調現象が発生する。
【0019】
図5に上下アームPWM交互チョッピングでの場合、図6に上アームPWMチョッピングの場合でのそれぞれ誘起電圧検出可能領域a27が狭い従来例を示す。図5に上下アームPWM交互チョッピングかつ、fm=fc×2/(3・n・k)[kは自然数]においてk=4の場合を示す。相切り換え時間T5の後、時間T0´の期間に誘起電圧検出の空白期間(以後、空白期間28と称する。)が存在する。
【0020】
空白期間28では本来、相切り換え時間T5で相切り換えが行われ、下アームチョッピングに切り換わるが、実際には相切り換え後キャリア1周期分は上アームチョッピングが続く。一般的なマイコンにおいて空白期間28は、キャリア周波数の1周期分とされている。このため、誘起電圧検出可能領域a27は時間T1´からT3´となり期間としては2aと狭く、正確に磁極位置検出ができないため、制御が不安定に陥り、脱調現象が発生する。ここではfm=fc×2/(3・n・k)においてk=4の場合を説明したが、k<5であれば誘起電圧検出可能領域a27の期間が3a未満となるので正確な磁極位置検出ができない。
【0021】
上記した現象は、上アームPWMチョッピングまたは下アームPWMチョッピングの場合においても、fm=fc・2/(3・n・k)[kは自然数]においてk<5となる場合に発生する。図6ではk=4の上アームPWMチョッピングの場合を図示しているが、k<5であれば上下アームPWM交互チョッピングの場合と同様に誘起電圧検出可能領域a27の期間が電気角60°区間で2aと狭いため正確な磁極位置検出ができない。
【0022】
したがって従来、最高回転数を上げるためにキャリア周波数fcを最高回転数fmmaxに合わせfc=3・n・k・fmmax/2[kは自然数]においてk≧5のように高く設定しておく必要がある。しかし、この場合にはモータ回転数が低速の場合にインバータ効率の低下と騒音の増大を招くだけでなく、高コストな高速デバイスの使用を余儀なくされるという問題点が生じる。
【0023】
そこで、上記課題を解決するために本発明にかかるDCブラシレスモータの制御装置は、図7に示すように、n個の磁極を有するDCブラシレスモータ11と、スイッチング素子を含み該スイッチング素子の開閉により直流電圧16をPWM信号に基づき交流電圧に変換しDCブラシレスモータ11に供給する直流交流変換手段12と、DCブラシレスモータ11の誘起電圧を検出する誘起電圧検出手段13と、誘起電圧検出手段13から出力される磁極位置情報に基づいて電圧波形を出力する電圧制御手段14と、キャリア周波数7を切り換えるためあらかじめ設定されたキャリア周波数切り換えテーブル71と、キャリア周波数7を切り換えるキャリア周波数切り換え手段72と、誘起電圧検知手段3とキャリア周波数切り換え手段72の出力に基づいてPWM信号を生成するPWM制御手段15とを備える。そして、誘起電圧検知手段3より得られた回転数情報と、キャリア周波数切り換えテーブル71にあらかじめ所定の条件で設定したテーブル内容とに基づいて、キャリア周波数7を切り換えるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明は、誘起電圧検知手段3より得られた回転数情報と、キャリア周波数切り換えテーブル71にあらかじめ所定の条件で設定したテーブル内容とに基づいて、キャリア周波数を切り換えるものである。キャリア周波数切り換えテーブル71は、回転数fmと、キャリア周波数fcにおける回転数:fc×2/(3・n・m)[mは自然数]と等しくならないように回転数とキャリア周波数を設定するものである。特に上下アームPWM交互チョッピングの場合にはmは奇数である。特に上アームPWMチョッピングまたは下アームPWMチョッピングの場合にはmは偶数である。
【0025】
また、上記のように設定したキャリア周波数切り換えテーブル71を用いることで、同期回転数41を避けることができるので、モータ回転数の上昇時および下降時のモータ回転数のハンチング量を所定の範囲内に抑えるものである。さらに、キャリア周波数切り換えテーブルの各キャリア周波数におけるDCブラシレスモータ11の最高回転数をfm=fc×2/(3・n・k)[kは自然数]以下となるように設定したものである。特に上下アームPWM交互チョッピングの場合にはk>5である。特に上アームPWMチョッピングまたは下アームPWMチョッピングの場合にはk≧5である。
【0026】
以下に、この発明にかかるDCブラシレスモータの制御方法による実施の形態を説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0027】
(実施の形態1)
実施の形態1にかかるDCブラシレスモータの制御方法について、図7、図8を用いて説明する。図7は、実施の形態1にかかるDCブラシレスモータの駆動制御ブロック図である。図7において、DCブラシレスモータの制御装置はn個の磁極を有するDCブラシレスモータ11と、スイッチング素子を含み該スイッチング素子の開閉により直流電圧16をPWM信号に基づき交流電圧に変換しDCブラシレスモータ11に供給する直流交流変換手段12と、DCブラシレスモータ11の誘起電圧を検出する誘起電圧検出手段13と、誘起電圧検出手段13から出力される磁極位置情報に基づいて電圧波形を出力する電圧制御手段14と、前記PWM信号のキャリア周波数7を切り換えるためあらかじめ設定されたキャリア周波数切り換えテーブル71と、キャリア周波数7を切り換えるキャリア周波数切り換え手段72と、誘起電圧検出手段13とキャリア周波数切り換え手段72の出力に基づいてPWM信号を生成するPWM制御手段15から構成されている。
【0028】
図8は、キャリア周波数切り換えテーブル71に所定の条件で設定されたテーブル内容の一例を示す。図8において、fc1は第1のキャリア周波数、fc2は第2のキャリア周波数、fc3は第3のキャリア周波数、fc4は第4のキャリア周波数であり、fr1(fc1)は第1のキャリア周波数fc1において回転数が不安定となる第1の同期回転数81であり、
fr1(fc1)=fc1×2/(3・n・m)[mは自然数]
と表せる。同様にfr1(fc2)は第2のキャリア周波数fc2における第1の同期回転数82である。また、fmmax(fc1)は第1のキャリア周波数fc1における最高回転数83であり、
fmmax(fc1)=fc1・2/(3・n・k)[kは自然数]
で表せる。同様にfmmax(fc2)は第2のキャリア周波数fc2における最高回転数84である。
【0029】
以下に、DCブラシレスモータ11の制御動作について説明する。まず、DCブラシレスモータ11が回転したときに発生する誘起電圧を検出する誘起電圧検出手段13は、磁極位置情報と回転数情報を電圧制御手段14とキャリア周波数切り換え手段72に出力する。PWM制御手段15は電圧制御手段14より出力される電圧波形とキャリア周波数7を切り換えるキャリア周波数切り換え手段72の出力に応じて直流交流変換手段12にPWM信号を出力する。また、キャリア周波数切り換え手段72は誘起電圧検出手段13から出力される回転数情報と、キャリア周波数切り換えテーブル71に基づいてあらかじめ設定されているキャリア周波数7を選択し、PWM制御手段15に出力する。
【0030】
ここで、キャリア周波数切り換えテーブル71は図8に示すように、回転数の領域を複数に分割しており、回転数fm0からfm1を第1の回転数領域、回転数fm1からfm2を第2の回転数領域、回転数fm2からfm3を第3の回転数領域、回転数fm3からfm4を第4の回転数領域、回転数fm4からfm5を第5の回転数領域とし、DCブラシレスモータ11の回転数が第1の回転数領域では第1のキャリア周波数fc1における第1の同期回転数fr1(fc1)(81)を避けるためキャリア周波数fc2を、第2の回転数領域では第2のキャリア周波数fc2における第1の同期回転数fr1(fc2)(82)を避けるためキャリア周波数fc1を、第3の回転数領域60では第1のキャリア周波数fc1における最高回転数fmmax(fc1)(83)を避けるためキャリア周波数fc2を選択するように設定されている。
【0031】
また、本制御を空気調和機の圧縮機駆動用DCブラシレスモータに適用した場合には、回転数fm1と第1のキャリア周波数fc1における第1の同期回転数fr1(fc1)(81)にはΔf=fm1−fr1(fc1)のマージンが与えられ、通常Δf=2〜3Hzであり、回転数fm2と第1のキャリア周波数fc1における最高回転数fmmax(fc1)(83)にはΔf´=fm2+fmmax(fc1)のマージンが与えられ、通常Δf´=5〜6Hzである。
【0032】
したがって、第1のキャリア周波数fc1は次の2つの条件に基づいて設定される。1つは同期回転数41により設定されるfc1=(fm1−Δf)×(3・n・m)/2[mは自然数]であり、もう1つは最高回転数により設定されるfc1=(fm2+Δf´)×(3・n・5)/2である。同様に第2のキャリア周波数においてもfc2=(fm1+Δf)×(3・n・m)/2[mは自然数]、fc2=(fm3+Δf´)×(3・n・5)/2である。第3、第4のキャリア周波数においても同様であるので省略する。
【0033】
一方、キャリア周波数切り換え手段72は、誘起電圧検出手段13によって得られた回転数情報が第1の回転数領域では第2のキャリア周波数fc2を、第2の回転数領域では第1のキャリア周波数fc1を、第3の回転数領域では第2のキャリア周波数fc2に変更してPWM制御手段15に出力し直流交流変換手段12を駆動させる。
【0034】
なお、キャリア周波数切り換えテーブル71は、上記した回転数領域とキャリア周波数以外にも、図8に示すような複数のパターンの回転数とキャリア周波数が設定されており、キャリア周波数切り換え手段72は、回転数がそれらパターンに一致したときには、その回転数に対してあらかじめキャリア周波数切り換えテーブル71に定められたキャリア周波数によってPWM制御手段15に出力し、直流交流変換手段12を駆動させる。
【0035】
上記のように設定したキャリア周波数切り換えテーブル71を用いることで、回転数はfm=fc×2/(3・n・m)[mは自然数]と等しくならないようにDCブラシレスモータ11の制御を行うことが可能である。また、上記のようにキャリア周波数切り換えテーブル71を設定することで、同期回転数41を避けることができるので、モータ回転数の上昇時および下降時のモータ回転数のハンチング量を所定の範囲内に抑えることができる。なお、モータ回転数の上昇時および下降時のハンチング量Δfmu、Δfmdは前述した通り、
Δfmu=2/{2/fm−3・n・(1−DUTY)/fc}−fm
Δfmd=fm−2/{2/fm+3・n・(1−DUTY)/fc}
と表すことができ、図3に示すような特性を有している。
【0036】
さらに、DCブラシレスモータ11の最高回転数はfm=fc×2/(3・n・k)[kは自然数]以下とするようにDCブラシレスモータの制御を行うことが可能である。
【0037】
以上に説明したとおり、実施の形態1にかかるDCブラシレスモータの制御装置によれば、上記のようにキャリア周波数切り換えテーブル71を設定することでDCブラシレスモータ11の不安定となる回転数とキャリア周波数の関係を数式化することで、低速デバイスを用いた場合でも回転数全域にわたって安定した運転を容易に実現できる。
【0038】
(実施の形態2)
図7、図8、図9を用いて、本発明の実施の形態2を説明する。図7、図8については実施の形態1の通りである。図9は上下アームPWM交互チョッピングの場合であり、fm=fc×2/(3・n・m)[mは自然数]において、m=6の場合であるが、mが偶数であれば動作は同一である。符号については従来例と同一である。
【0039】
回転数が不安定となる同期回転数41はキャリア周波数ごとにそれぞれ複数存在し、同期周波数41はfr(fc)=fc・2/(3・n・m)[mは自然数]となる。特に上下アームPWM交互チョッピングの場合には、発明が解決しようとする課題で説明した通りmが奇数の場合に強共振点となるため、fm=fc・2/(3・n・m)[mは自然数]においてmが奇数となる強共振点を避けてキャリア周波数切り換えテーブル71を設定することでDCブラシレスモータ11の安定した制御を行うことができる。
【0040】
ここで、mが偶数であるときの一例としてfm=fc・2/(3・n・m)[mは自然数]においてm=6の場合について図9を用いて説明する。誘起電圧波形A、誘起電圧波形D、誘起電圧波形Eの場合には従来例と同様にゼロクロス点が誘起電圧検出可能領域a27にあるため、制御上問題はない。
【0041】
一方、誘起電圧波形B、誘起電圧波形Cの場合、最初の電気角60°区間21におけるゼロクロス点は本来時間Tb、Tcであるが、ゼロクロス点は誘起電圧検出可能領域a27以外に存在するため、この区間ではゼロクロス点を時間T2と推定する。一般的にはT2=(T1+T3)/2、T3−T2=T2−T1とすることが多い。このようにゼロクロス点である時間Tb、Tcが誘起電圧検出可能領域a27以外に存在する場合、モータ負荷の変動により誘起電圧波形Cから誘起電圧波形Bに変動した場合でもゼロクロス点は時間T2と推定されるので、本来の誘起電圧波形に関係なく位相角φ2と設定される。
【0042】
次の電気角60°区間22でも同様に位相角はφ2´=φ2と設定するが、誘起電圧波形B´、誘起電圧波形C´によるゼロクロス点である時間Tb´、Tc´は誘起電圧検出可能領域a27に存在するので図9に示されるように次の電気角60°区間22では相切り換えのタイミングが位相角φ2´設定されることによりキャリア周波数と回転数の同期から抜ける。
【0043】
また、上記のようにキャリア周波数切り換えテーブル71を設定することで、同期回転数41を避けることができるので、回転数の上昇時および下降時のハンチング量を所定の範囲内に抑えることができる。
【0044】
したがって、PWM信号が上下PWMの場合に、fm=fc・2/(3・n・m)[mは自然数]において特にmが奇数となる強共振点を避けてキャリア周波数切り換えテーブルを設定することで、低速デバイスを用いた場合でも回転数全域にわたって安定した運転を容易に実現できる。
【0045】
(実施の形態3)
図7、図8、図10を用いて、本発明の実施の形態3を説明する。図7、図8、については実施の形態1の通りである。図10は上アームPWMチョッピングの場合の動作を示し、fm=fc×2/(3・n・m)[mは自然数]において、m=5の場合であるが、mが奇数であれば動作は同一である。
【0046】
上アームPWMチョッピングの場合には、発明が解決しようとする課題で説明した通りmが偶数の場合強共振点となるため、fm=fc・2/(3・n・m)[mは自然数]において特にmが偶数となる強共振点を避けてキャリア周波数切り換えテーブルを設定することでDCブラシレスモータの安定した制御を行う。
【0047】
また、上記のようにキャリア周波数切り換えテーブル71を設定することで、同期回転数41を避けることができるので、回転数の上昇時および下降時のハンチング量を所定の範囲内に抑えることができる。ここで、mが奇数であるときの一例としてm=5の場合について図10に図示するが、内容は実施の形態2と同様であるので説明を省略する。
【0048】
(実施の形態4)
図7、図8、図9を用いて、本発明の実施の形態4を説明する。図7、図8については実施の形態1の通りである。図9は上下アームPWM交互チョッピングであり、回転数がfm=fc・2/(3・n・k)[kは自然数]において、k=5の場合である。
【0049】
この場合は誘起電圧検出可能領域a27がT1´からT2´、T3´からT4´と期間4aに広がり、正確に磁極位置検出を行うことができる。ただし、k=5の場合には発明が解決しようとする課題で説明したとおり強共振点にあたるので、上下アームPWM交互チョッピングの場合、最高回転数はfm=fc・2/(3・n・k)[kは自然数]において、k>5となる。
【0050】
したがって、上下アームPWM交互チョッピングの場合にはキャリア周波数切り換えテーブル71において、最高回転数をfm=fc・2/(3・n・k)[kは自然数]において、k>5と設定することで、誘起電圧検出可能領域a27を確保し、安定した制御が実現できると共に、キャリア周波数を実施の形態1に示すfc1、fc2のように切り換えることで最高回転数を上げることができる。
【0051】
(実施の形態5)
図7、図8、図10を用いて、本発明の実施の形態5を説明する。図7、図8については実施の形態1の通りである。図10は上アームPWMチョッピングでfm=fc・2/(3・n・k)[kは自然数]において、k=5の場合である。この場合、誘起電圧検出可能領域a27がT1´からT3´とT4´からT5´と3aの期間に広がり、磁極位置検出を行うことができる。
【0052】
したがって、上アームPWMチョッピングの場合にはキャリア周波数切り換えテーブル71において最高回転数をfm=fc・2/(3・n・k)[kは自然数]において、k≧5と設定することで、誘起電圧検出可能領域a27を確保し、安定した制御が実現できると共に、キャリア周波数を実施の形態1に示すfc1、fc2のように切り換えることで最高回転数を上げることができる。
【0053】
【発明の効果】
以上、説明したとおり、この発明は、誘起電圧検出手段により得られた回転数がキャリア周波数切り換えテーブルに設定された回転数に達したときにキャリア周波数を切り換えるようにしたので、DCブラシレスモータの回転数全域にわたって安定した運転を実現でき、また、制御に高速なデバイスを必要としないので本制御装置を安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 DCブラシレスモータの基本駆動制御ブロック図
【図2】 上下アームPWM交互チョッピングの場合に回転数とキャリア周波数が同期した例(m=5)
【図3】 モータ回転数のハンチング量とキャリア周波数の関係を表すグラフ
【図4】 上アームPWMチョッピングの場合に回転数とキャリア周波数が同期した例(m=6)
【図5】 上下アームPWM交互チョッピングの場合に誘起電圧検出可能領域が狭い例(k=4)
【図6】 上アームPWMチョッピングの場合に誘起電圧検出可能領域が狭い例(k=4)
【図7】 実施の形態1に記載のDCブラシレスモータの駆動制御ブロック図
【図8】 実施の形態1に記載のDCブラシレスモータのキャリア周波数切り換えテーブル
【図9】 上下アームPWM交互チョッピングの場合の実施例(m=k=6)
【図10】 上アームPWMチョッピングの場合の実施例(m=k=5)
【符号の説明】
11 DCブラシレスモータ
12 直流交流変換手段
13 誘起電圧検出手段
14 電圧制御手段
15 PWM制御手段
16 直流電圧
21 最初の電気角60°区間
22 次の電気角60°区間
23 上アームPWM信号
24 下アームPWM信号
25 指示電圧
26 キャリア信号
27 誘起電圧検出可能領域a
28 空白期間
41 同期回転数
42 高回転数域
71 キャリア周波数切り換えテーブル
72 キャリア周波数切り換え手段
81 第1のキャリア周波数fc1における第1の同期回転数fr1(fc1)
82 第2のキャリア周波数fc2における第1の同期回転数fr1(fc2)
83 第1のキャリア周波数fc1における最高回転数
84 第2のキャリア周波数fc2における最高回転数

Claims (6)

  1. スイッチング素子を含み該スイッチング素子の開閉により直流電圧をPWM信号に基づき交流電圧に変換し、n個の磁極を有するDCブラシレスモータに供給する直流交流変換手段と、前記DCブラシレスモータの誘起電圧を検出する誘起電圧検出手段と、前記誘起電圧検出手段から出力される磁極位置情報に基づいて電圧波形を出力する電圧制御手段と、前記PWM信号のキャリア周波数を切り換えるためあらかじめ設定されたキャリア周波数切り換えテーブルと、前記キャリア周波数を切り換えるキャリア周波数切り換え手段と、前記誘起電圧検知手段と前記キャリア周波数切り換え手段の出力に基づいてPWM信号を生成するPWM制御手段とを有するDCブラシレスモータ制御装置において、
    前記キャリア周波数切り換えテーブルは、あらかじめ所定の条件で設定されたテーブル内容を有し、前記キャリア周波数切り換えテーブルに基づいて前記キャリア周波数切り換え手段により前記PWM信号を生成し
    上記所定の条件は、n個の磁極を有するDCブラシレスモータの回転数の上昇時または下降時のハンチング量は前記DCブラシレスモータの回転数と前記PWM信号のキャリア周波数とPWM信号のDUTYとを含む物理量から計算され、前記ハンチング量を所定の範囲内に抑えるように前記DCブラシレスモータの回転数と前記PWM信号のキャリア周波数を設定したことを特徴とするDCブラシレスモータの制御装置。
  2. スイッチング素子を含み該スイッチング素子の開閉により直流電圧をPWM信号に基づき交流電圧に変換し、n個の磁極を有するDCブラシレスモータに供給する直流交流変換手段と、前記DCブラシレスモータの誘起電圧を検出する誘起電圧検出手段と、前記誘起電圧検出手段から出力される磁極位置情報に基づいて電圧波形を出力する電圧制御手段と、前記PWM信号のキャリア周波数を切り換えるためあらかじめ設定されたキャリア周波数切り換えテーブルと、前記キャリア周波数を切り換えるキャリア周波数切り換え手段と、前記誘起電圧検知手段と前記キャリア周波数切り換え手段の出力に基づいてPWM信号を生成するPWM制御手段とを有するDCブラシレスモータ制御装置において、
    前記キャリア周波数切り換えテーブルは、あらかじめ所定の条件で設定されたテーブル内容を有し、前記キャリア周波数切り換えテーブルに基づいて前記キャリア周波数切り換え手段により前記PWM信号を生成し
    上記所定の条件は、n個の磁極を有するDCブラシレスモータの最高回転数がPWM信号のキャリア周波数の2/ ( 3・n・k ) 倍[kは自然数]以下となりかつ上記最高回転数を避けるように前記DCブラシレスモータの回転数と前記キャリア周波数を設定したことを特徴とするDCブラシレスモータの制御装置。
  3. スイッチング素子を含み該スイッチング素子の開閉により直流電圧をPWM信号に基づき交流電圧に変換し、n個の磁極を有するDCブラシレスモータに供給する直流交流変換手段と、前記DCブラシレスモータの誘起電圧を検出する誘起電圧検出手段と、前記誘起電圧検出手段から出力される磁極位置情報に基づいて電圧波形を出力する電圧制御手段と、前記PWM信号のキャリア周波数を切り換えるためあらかじめ設定されたキャリア周波数切り換えテーブルと、前記キャリア周波数を切り換えるキャリア周波数切り換え手段と、前記誘起電圧検知手段と前記キャリア周波数切り換え手段の出力に基づいてPWM信号を生成するPWM制御手段とを有するDCブラシレスモータ制御装置において、
    前記キャリア周波数切り換えテーブルは、あらかじめ所定の条件で設定されたテーブル内容を有し、前記キャリア周波数切り換えテーブルに基づいて前記キャリア周波数切り換え手段により前記PWM信号を生成し
    上記所定の条件は、n個の磁極を有するDCブラシレスモータの回転数がPWM信号のキャリア周波数の2/ ( 3・n・m ) 倍[mは自然数]と等しくならないように前記DCブラシレスモータの回転数と前記キャリア周波数を設定し、上記自然数mは上下アームPWM交互チョッピングの場合に奇数であることを特徴とするDCブラシレスモータ制御装置。
  4. スイッチング素子を含み該スイッチング素子の開閉により直流電圧をPWM信号に基づき交流電圧に変換し、n個の磁極を有するDCブラシレスモータに供給する直流交流変換手段と、前記DCブラシレスモータの誘起電圧を検出する誘起電圧検出手段と、前記誘起電圧検出手段から出力される磁極位置情報に基づいて電圧波形を出力する電圧制御手段と、前記PWM信号のキャリア周波数を切り換えるためあらかじめ設定されたキャリア周波数切り換えテーブルと、前記キャリア周波数を切り換えるキャリア周波数切り換え手段と、前記誘起電圧検知手段と前記キャリア周波数切り換え手段の出力に基づいてPWM信号を生成するPWM制御手段とを有するDCブラシレスモータ制御装置において、
    前記キャリア周波数切り換えテーブルは、あらかじめ所定の条件で設定されたテーブル内容を有し、前記キャリア周波数切り換えテーブルに基づいて前記キャリア周波数切り換え手段により前記PWM信号を生成し
    上記所定の条件は、n個の磁極を有するDCブラシレスモータの回転数がPWM信号のキャリア周波数の2/ ( 3・n・m ) 倍[mは自然数]と等しくならないように前記DCブラシレスモータの回転数と前記キャリア周波数を設定し、上記自然数mは上アームPWMチョッピングまたは下アームPWMチョッピングの場合に偶数であることを特徴とするDCブラシレスモータ制御装置。
  5. 上記自然数kは上下アームPWM交互チョッピングの場合にk>5であることを特徴とした請求項記載のDCブラシレスモータの制御装置。
  6. 上記自然数kは上アームPWMチョッピングまたは下アームPWMチョッピングの場合にk≧5であることを特徴とした請求項記載のDCブラシレスモータの制御装置。
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