JP4224546B2 - ハイドロコロイド材及びこれを用いた貼付材 - Google Patents

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Description

本発明は、創傷、人工的に又は自然にできた小孔、カテーテル導入部等の局所的な保護及びそこからの液体吸収、或いは褥瘡予防のための皮膚の保護や圧力の緩和、医薬物質を皮膚に送達するための基材として使用される医療用のハイドロコロイド材、及びこれを用いた貼付材に関する。
従来のハイドロコロイド材には次のような問題点がある。
(イ)皮膚の凹凸への追従性が悪いため、皮膚からの剥がれや浮きが発生する。
(ロ)粘着力が過剰であるため、皮膚からの剥離時に角質を多く剥がす。
(ハ)引っ張り応力が高いため、皮膚伸展に応答出来ず、皮膚からの剥がれや、皮膚への部分的圧迫による皮膚刺激が発生する。
特に(イ)の問題点は(ロ)の問題点とも密接に関係している。即ち、従来のハイドロコロイドは、柔軟性が低いため凹凸のある皮膚に貼付した場合、ハイドロコロイドと皮膚との接触面積が低くなり、少ない接触面積で必要な固定性を得るために粘着力を高くする必要があった。そのため、剥離時の角質剥離量が多くなる傾向があった。又、(ハ)の問題についても、皮膚の伸展時の剥がれを防止するために粘着力を高めようとすれば(ロ)の問題を助長させることになる。尚、ここで言う皮膚の凹凸とは、大きく見ると体の形やシワであり、微小な視点では皮膚の皮溝・皮丘である。
これらの問題を解決する技術として、可塑化作用のある液状成分を配合し柔軟性を高める提案がなされている。例えば、瘻孔用の袋に用いられる粘着性のシーリング物質として、連続相を形成するスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体等の弾性体、これらの中に分散されたハイドロコロイド、炭化水素樹脂粘着組成物、油延展剤を含むゲル用組成物で、変形に対して抵抗性が低く、変形後は速やかに元の形に復元するものがある(例えば、特許文献1参照。)。これは、流動パラフィン等の油延展剤を使用して組成物の弾性率を低下させ、変形に対して低い抵抗性を示すようにしたものである。しかしながら、油延展剤は弾性体と比して極端に低分子のものであるため、組成物中に多く配合するとブリーディングし易く、それにより粘着性を低下させ、さらに吸水後の凝集性を大幅に減じる傾向がある。そのため、吸水後の一体性を維持したまま柔軟性を高めるには、この種の方法では限界があった。
又、同じく瘻孔用の袋に用いられる粘着性物質として、高分子量ポリイソブチレン及びスチレンブロックコポリマーから構成されるエラストマー配合物、炭化水素可塑剤、吸水性ハイドロコロイド、粘着付与剤、抗酸化剤を含む感圧接着性組成物が示されている(例えば、特許文献2参照。)。これは低分子量ポリイソブチレンを使用せず、高分子ポリイソブチレン及び1種類以上のスチレンブロックコポリマーを用いることで、従来の可塑剤を添加することによる凝集性の低下を改質したものと考えられる。
しかし、ある程度の量の可塑剤を添加できたとしても、その一方で可塑剤により粘着性が減少するという問題があり、そのため粘着付与樹脂を添加する必要が生じる。こうすることで、粘着付与樹脂やその抗酸化剤等の多数の異なる原料が組成物中に存在することになるので、皮膚を刺激したり感作したりする物質が入り込む可能性が高くなる。さらに、粘着付与樹脂の特性として、低周波数での弾性率を小さくするが、高周波数での弾性率は高くするという特性がある。そのため、貼付時の粘着性(濡れ)は向上するが、その一方で、剥離時に皮膚に与える刺激は大きくなるという欠点があり、剥離時の皮膚への刺激性を考えると、タッキファイアの使用は控えることが望ましい。
さらに、創傷ドレッシングとして、物理的に架橋した固体ゴム、相溶性の液体ゴム、樹脂材料から形成された連続相、及び親水性物質を含む不連続相の混合物を含む感圧接着剤材料が示されている(例えば、特許文献3参照。)。ここには、固体ゴムと液体ゴムの組み合わせにより形成される一体化ネットワークが高い吸収性と吸収後の形状安定性を維持することが記載されている。しかし、このような知見だけでは、皮膚における従来の問題点、即ち、皮膚の凹凸への追従性、皮膚伸展に対する応答性、皮膚剥離時の角質剥離、についての具体的な対応策は開示されていない。
特開昭54−13693号公報(第3〜8頁) 特開平8−722号公報(第3〜5頁) 特表2001−515091号公報(第9〜15頁)
本発明の課題は、適用する患部に対して良好な接着性や皮膚伸展に対する応答性を有し、さらに患部から発生する汗や滲出液に対して十分な吸収性と吸収後の形状保持性を維持し、しかも剥離時には組成物の患部への残留がなく皮膚や創面にダメージを与えず剥離できるハイドロコロイド材及びこれを用いた貼付材を提供することを課題とする。
そこで、上述の課題を解決するために、本発明者、ハイドロコロイド材を構成する成分について鋭意検討を重ねた結果、特定の熱可塑性エラストマーを選択し、且つ、これに、特定の液状ゴムを組み合わせることによって、上記課題解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば、熱可塑性エラストマーと、熱可塑性エラストマーと相溶性の液状ゴムと、ペクチン、カルボキシメチルセルロース・ナトリウム(CMC−Na)、グアガム、ゼラチン、カラヤガム、アルギン酸、キチン、キトサン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩及びデンプン・アクリル酸グラフト重合体からなる群から選ばれる水溶性及び/又は水不溶性の親水性物質と、を含有してなる皮膚表面に適用するための粘着性ハイドロコロイド材であって、
熱可塑性エラストマーが水添スチレン−ブタジエンゴムであり、
熱可塑性エラストマーと相溶性の液状ゴムが液状エチレン/プロピレンゴム、液状スチレン−エチレン/プロピレンゴム、液状ポリイソブチレン及び液状ポリブテンから選ばれるいずれか1種又はこれらの混合物であることを特徴とするハイドロコロイド材が提供される。
また、本発明によれば、熱可塑性エラストマーと、熱可塑性エラストマーと相溶性の液状ゴムと、ペクチン、カルボキシメチルセルロース・ナトリウム(CMC−Na)、グアガム、ゼラチン、カラヤガム、アルギン酸、キチン、キトサン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩及びデンプン・アクリル酸グラフト重合体からなる群から選ばれる水溶性及び/又は水不溶性の親水性物質と、を含有してなる皮膚表面に適用するための粘着性ハイドロコロイド材であって、
熱可塑性エラストマーが、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体であり、
熱可塑性エラストマーと相溶性の液状ゴムが、液状エチレン/プロピレンゴム及び/又は液状スチレン−エチレン/プロピレンゴムであることを特徴とするハイドロコロイド材が提供される。
なお、本発明において、相溶性とは、熱可塑性エラストマーと液状ゴムを混合したときに、これらが均質の混合物を形成する性質をいう
ハイドロコロイドが有する粘着性能は、粘弾性の挙動と大いに関連がある。粘弾性とは粘性と弾性を併せ持つ性質のことである。即ち、外力を加えると、変形(ひずみ)を起こし、外力を取り除いたときに変形が回復し元の形に戻ろうとする弾性の挙動と、変形したままで元に戻らない粘性の挙動との両方を持つ物質に関する特性である。この粘弾性を定量的に表すのが、動的粘弾性係数とも呼ばれる複素弾性率で、これは粘性成分と弾性成分のベクトル合成成分であり、物質の硬さや柔らかさを表す一つの指標である。又、粘性成分と弾性成分の割合は、位相差によって表すことができる。純粋な粘性体の場合、位相差は90度となる。一方、純粋な弾性体の場合、位相差は0度となる。このように、粘着という機能においては、粘着物の硬さや柔らかさ(複素弾性率)と、粘着物の持つ粘性と弾性のバランス(位相差)を調整することが重要である。
粘性及び弾性の測定方法としては、クリープ試験(いわゆる保持力試験)のような静的な測定方法や、オシレーションと呼ばれる測定物質に変形を加えるときに変形の速度を変化させる(周波数依存)動的な測定方法がある。実際に皮膚に貼付することを考えた場合、変形の速度が変化する動的な試験方法の方が実使用に近い現象を観察できるから、本発明ではこの測定方法を採用している。
本発明では、複素弾性率及び位相差を、人体の貼付に適すると思われる周波数帯(変形の速度)、即ち低周波数域、高周波数域及びその中間周波数域にて測定することで、動的な粘弾性のデータを得ており、低周波数域として0.1Hz、中間周波数域として1Hz、高周波数域として10Hzを使用している。周波数と粘着挙動との関係は次ぎのように考えられる。低周波数域での測定における、複素弾性率および位相差は、粘着物の被着材への付着(濡れ)やクリープ挙動(塑性変形)等の低速で微小変形の過程に関係する。低周波数域において硬い(複素弾性率が高すぎる)ものや弾性成分が多い(位相差が低すぎる)場合は、低速での良好な変形が出来ず、濡れ性が良くない。しかし、逆に柔らかすぎたり(複素弾性率が低すぎる)、粘性成分が多すぎたりする(位相差が高すぎる)と凝集性が低下し、コールドフロー(保管時の変形、ダレ)や吸水後の形状保持性の低下といった問題を生じる。高周波数域での測定における複素弾性率および位相差は、タックと剥離挙動等の高速の変形過程に関係する。高周波数域において硬い(複素弾性率が高すぎる)ものや弾性成分が多い(位相差が低すぎる)場合は、高速での良好な変形が出来ず、十分なタックが得られなかったり、剥離時に被着体に過度なストレスをかけたりすることがある。逆に柔らかすぎたり(複素弾性率が低すぎる)、粘性成分が多すぎたりする(位相差が高すぎる)と剥離時の皮膚への糊残りといった問題を生じる。さらに、低周波数と高周波数の中間領域として測定した複素弾性率および位相差は、貼付中の皮膚への追従性に影響を与えるものと考えられる。つまり、適切な複素弾性率と位相差をもつように設計されていないと、皮膚そのものの伸縮性、即ち、皮膚の伸展等による皮膚の動きに応答できず、貼付中に違和感が生じる。
本発明のハイドロコロイド材において、37℃で測定した複素弾性率及び位相差の値は、周波数0.1Hzの時に複素弾性率10000〜80000Paで位相差10°〜40°であることが好ましく、複素弾性率15000〜40000Paで位相差20°〜35°であることがさらに好ましい。複素弾性率が10000Paより小さく位相差が40°より大きいと、凝集性が低下しコールドフロー(保管時の変形、ダレ)や吸水後の形状保持性が低下し易く、一方、複素弾性率が80000Paより大きく位相差が10°より小さいと、濡れ性が低下する。また、周波数1.0Hzの時に複素弾性率20000〜130000Paで位相差20°〜55°であることが好ましく、複素弾性率25000〜100000Paで位相差25°〜50°であることがさらに好ましい。複素弾性率が20000Paより小さく位相差が55°より大きいと、浸出液を吸収した時の貼付位置からのずれや変形が起こり易く、一方、複素弾性率が130000Paより大きく位相差が20°より小さいと、伸展等による皮膚の動きに応答できず、貼付中に違和感が生じる。さらに、周波数10.0Hzの時に複素弾性率60000〜500000Paで位相差25°〜50°であることが好ましく、複素弾性率100000〜400000Paで位相差30°〜45°であることがさらに好ましい。複素弾性率が60000Paより小さく位相差が50°より大きいと、吸水後のハイドロコロイドの一体保持性が低下し、剥離時に糊残りやハイドロコロイドの崩壊が起こり易く、一方、複素弾性率が500000Paより大きく位相差が25°より小さいと、貼付時には良好なタックが得られ難く、剥離時には貼付部位に過度なストレスがかかり易くなる。
本発明のハイドロコロイド材において、酸化防止剤、凝集力補強材、可塑剤、粘着付与剤、創傷治癒剤、抗菌剤、殺菌剤、消臭剤等の他の材料を添加することができる。ただし、本発明においては、これら他の材料を加えたとしても、本発明が定める上記複素弾性率及び位相差の範囲を逸脱しないように配合することが好ましい。
本発明のハイドロコロイド材で使用する熱可塑性エラストマーとしては、その粘度平均分子量100000〜500000の範囲のものが好適であり、ハイドロコロイドに弾性の性質を付与する
熱可塑性エラストマーと相溶性の液状ゴムは、熱可塑性エラストマーの弾性を低下させ柔軟性を付与すると共に、粘着性を高める働きもする。相溶性の点から、熱可塑性エラストマーがSEPS(スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体)であれば、LEPR(液状エチレン/プロピレンゴム)及び/又はLSEPR(液状スチレン−エチレン/プロピレンゴム)を使用し、熱可塑性エラストマーがHSBR(水素化スチレン−ブタジエンゴム)であれば、LEPR、LSEPR、液状ポリイソブチレン及び液状ポリブテンから選ばれるいずれか1種又はこれらの混合物を使用する。
このような相溶性の良い組み合わせにすることで、液状ゴムの配合比を増やした場合、即ち柔軟性を高めようとする場合でも、液状ゴムのブリーディングや剥離時の糊残りを防ぐことができる。さらに、これらの組み合わせの中でも、HSBRとLEPR、LSEPR、液状ポリイソブチレン及び液状ポリブテンから選ばれるいずれか1種又はこれらの混合物との組み合わせ並びにSEPSとLEPR及び/又はLSEPRの組み合わせが特に好ましい。というのは、これらの材料は2重結合を含まないのでSISよりも熱や光に対する安定性が高く、適度な粘性を有するため吸水後でも良好な接着性を示すことができるからである。さらに、液状ゴムは架橋したものを用いることができ、凝集性を向上させる目的で適宜配合すると効果的である。又、熱可塑性エラストマーと、熱可塑性エラストマーと相溶性の良い液状ゴムの重量比(熱可塑性エラストマー:液状ゴム)が1:2〜1:6の範囲であり、さらに熱可塑性エラストマーと熱可塑性エラストマーと相溶性の良い液状ゴムの混合物の粘度平均分子量が30000〜200000の範囲になるように配合するのが好ましく、30000〜100000の範囲になるように配合するのがさらに好ましい。
本発明において、親水性物質が存在することで、ハイドロコロイドは、汗や浸出液を吸収することができる。親水性物質としては、ペクチン、カルボキシメチルセルロース・ナトリウム(CMC−Na)、グアガム、ゼラチン、カラヤガム、アルギン酸、キチン、キトサン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩及びデンプン・アクリル酸グラフト重合体からなる群から選ばれるものを使用する。又、親水性物質はハイドロコロイドの全重量に対して、10〜60重量%含まれていることが好ましい。
さらに、特定の使用について性質を変化さる目的で、種々の物質を添加ることも有効である。例えば、熱可塑性エラストマーを軟化させる目的で、流動パラフィン、ペトロラタム等の鉱油を加えたり、粘着性を高めるために、分子量300000〜500000の範囲のブチルゴムを加えたりすることができる。又、既に損傷を受けた皮膚又は、損傷が予想される皮膚に対しては、皮膚の治療又は損傷の予防、美容等を目的とする薬効成分を添加することができる。例えば、度重なる角質剥離で、ダメージを受けた皮膚に対しては、セラミド等の保湿効果のある物質を添加させることで、本発明の剥離刺激の少ないハイドロコイド材の特性と協同し、効果的に健常皮膚に近づけることができる。他にも、褥瘡発生が懸念される部位に本発明のハイドロコロイド材を適用する場合には、血流促進効果の高いγオリザノール等を添加させることにより、体圧によって生じる血管の閉塞を緩和し、褥瘡予防が期待できる。
本発明のハイドロコロイド材を使用した貼付材は、その皮膚の適用部位に適した形状に形成することができるが、取扱い性を向上させるために、ハイドロコロイド材をシート状に形成し、その片面に支持層を設けることが好ましい。支持層としては高分子化合物を加工したものを利用できる。高分子化合物としては、例えば、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン及びこれらの変性物等)、オレフィン共重合体(エチレン−ビニルアセテート共重合体、エチレン−エチル(メタ)アクリレート共重合体、エチレン−メチル(メタ)アクリレート共重合体及びエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体等)、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアクリル酸、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、セルロース、天然繊維(綿、毛、麻及び絹等)及び化学繊維(ビスコースレイヨン、キュプラレーヨン、ポリノジック、アセテート、トリアセテート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリルニトリル、ビニロン、ポリ塩化ビニル、ビニリデン及びポリウレタン等)等が用いられる。これらのうち、好ましくは、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリエステル及びポリアクリル酸であり、特に好ましくはポリウレタンである。支持体の形体としては、フィルム、フォーム(スポンジ)、不織布、織布及び編み布等が挙げられる。これらのうち、フィルム及びフォームが好ましく、さらに好ましくはフィルムである。特に、柔軟性、伸縮性、適度の水蒸気透過性、菌バリヤー性の観点からポリウレタン性のフィルムが好ましい。
本発明によれば、ハイドロコロイド材として、特定の熱可塑性エラストマーと特定の液状ゴムとの組み合わせを用い、更に好適には特定の複素弾性率及び位相差を持たせることにより、適用する患部に対して良好な接着性や皮膚伸展に対する応答性を有し、さらに患部から発生する汗や滲出液に対して十分な吸収性と吸収後の形状保持性を維持し、しかも剥離時には組成物の患部への残留がなく皮膚や創面にダメージを与えず剥離することができる。又、本発明のハイドロコロイド材は、ブリーディングし易い材料や皮膚を刺激し易い材料の存在を特段必要とせず、少数の材料で構成することができるため製造が簡単で経済的にも有利である。
以下に、本発明の実施例とその評価結果について述べる。
実施例1:熱可塑性エラストマーとしてSEPS(スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体、クラレ社製、分子量約100,00030.0重量部と、熱可塑性エラストマーに対し相溶性の良い液状ゴムとしてLEPR(液状エチレン/プロピレンゴム)(クラレ社製、分子量約25,000)70.0重量部とを加圧ニーダーに仕込み、十分均一になるまで混合する。次に、親水性物質としてCMC−Na(ダイセル社製)45.0重量部を加え均等になるまで加圧混合し、粘着配合物を作成した。
実施例2〜は、実施例1と同様の方法を用い、異なる成分で配合した本発明の実施例で、実施例4及び5は、実施例のハイドロコロイド材に、セラミドとγオリザノールを各々添加した実施例で、その配合を一覧にして、1に示す。
また、比較例3は、熱可塑性エラストマーとしてSIS(エニケム社製、分子量約170,000)を、液状ゴムとして液状イソプレンゴム(クラレ社製、分子量約29,000)及び液状スチレン−イソプレンゴム(クラレ社製、分子量約31,000)を、それぞれ、表1に示す量用いて配合したものである。
上記配合により得られたハイドロコロイド組成物を厚さ600μmに圧延し、15μmのポリウレタンフィルムを支持層としたハイドロコロイド貼付材の検体を作成した。この検体を対象にし、粘弾性、吸水性、粘着特性(初期粘着力、シール性)、皮膚貼付試験、角質剥離性について検証した。以下に各試験方法を説明する。
粘弾性: 検体(ただし、本測定に使用する検体だけ、支持層のポリウレタンフィルムを貼り合わる前のものを使用する)から直径20mmの試験片を3枚作成する。相対湿度20%、温度20℃の環境下で回転式レオメーター(HAAKE社製 商品名「レオストレスRS150」)を用いて、測定温度37度、せん断応力100Pa、周波数域0.03〜46Hzの測定条件にてオシレーションの測定を実施し、周波数が0.1Hz、1.0Hz、10.0Hzにおける複素弾性率及び位相差を測定した。
吸水性: 検体から直径30mmの試験片を3枚作成する。37℃にて生理食塩液(0.9%NaCl溶液)に浸漬する。浸漬後3時間、6時間、24時間、48時間に試験片の重量を測定して、吸水量及び吸水率を求める。吸水量及び吸水率のいずれも、この数値が高い方がよい。
粘着特性:
a)初期粘着力(JIS T9233 三橋法に準拠):検体から幅15〜25mm、長さ100mmの試験片を3枚作成する。接着円盤(直径50mm、厚さ14mm、アルミニウム製)の表面を有機溶剤で清浄し、乾燥させる。固定された試験片粘着面に前記接着円盤を4.90N(500gf)で2秒間接触させ、30mm/minの速度で引き上げる。接着円盤と試験片が離れるときの粘着力を測定する。この数値が高い方がよい。
b)シール性(吸水時の初期粘着力): 検体から直径30mmの試験片を3枚作成する。37℃の生理食塩液(0.9%NaCl溶液)に浸漬する。100〜200%吸水後、初期粘着力の試験方法にてシール性を測定する。この数値が高い方がよい。
皮膚貼付試験(繰り返し貼付試験): 検体から幅25mm、長さ50mmの試験片を作成する。被験者2名の上腕内側部に試験片を貼付する。24時間ごとに試験片を交換し、それを3回繰り返す。試験片の交換時に、試験片の剥がれ(めくれ)部分の面積を測定し、試験片全体の面積より剥がれ率を算出する。この数値が低い方がよい。また、試験片の剥離時にプッシュプルゲージを使用し剥離力を測定する。この数値が高い方がよい。
角質剥離性: 皮膚貼付試験で使用した剥離後の試験片を使用する。試験片の中央部から幅15mm、長さ20mmを切り出し、それをホルマリン固定後、エオジン液にて角質を染色する。その後、それをエタノール液で洗浄し、マイクロスコープにて100倍で観察し、角質の剥離量を定性評価する。また、画像解析ソフトにより角質剥離面積を算出する。この数値が低い方がよい。
上記の測定方法による各試験結果は、2〜6に示す通りである。尚、本発明の特性の比較として、従来から存在するハイドロコロイド貼付材を比較例1(Convatec社製「デュオアクティブET」)、比較例2(スリーエム社製「テガソーブライト」)とし、併せて検証した。
2は、粘弾性(複素弾性率・位相差)の測定結果を示す。2において、実施例は、セラミドの影響で、周波数0.1[Hz]における複素弾性率が、他の実施例に比較して高くなったと考えられるが、いずれの実施例においても、複素弾性率及び位相差が好ましい範囲内にあり、後述するように、ハイドロコロイド材としては、好適な物性を備えることができる。
次に、吸水性の試験結果を示す3について述べる。3から分かるように、親水性物質の選択とその配合量により、吸水性の性能を操作できるが、実施例のいずれも、高吸水性の親水性物質を使用しており、創傷部や人工肛門周囲等の浸出液が比較的多い部位に適応できる。
次に、粘着特性の試験結果の4について述べる。4から分かるように、実施例においては、SIS(比較例3)より粘性の高いSEPS、HSBRを使用しているため、良好なシール性(吸水時粘着性)を示すことが分かる。
次に、皮膚貼付試験(繰り返し貼付試験)の試験結果の5によれば、実施例はいずれも皮膚への糊残りがなかった。又、2回目以降の剥離で、特に比較例1及び2では剥離力が増加する傾向にあるが、実施例はほぼ一定の値を示していた。角質は皮膚の内部に向かうほどその結合力は強いので、このような剥離力の増加は、試験片を剥離する都度、角質を剥がしていることを意味すると考えられる。
6は、角質剥離性の試験において、画像解析ソフトにより角質剥離面積を測定した結果である。試験結果によれば、試験片により剥がされた角質は濃い赤色に染色される。1回目の剥離においては、全ての実施例及び比較例の試験片が赤く染色されたが、実施例の方が染色の程度は低かった。ただし、ここで剥離された角質は、皮膚のバリヤー機能には余り関与していない角質(いわゆる垢)であり、皮膚へのダメージはほとんどないと考えられる。2回目以降の剥離では、比較例の試験片はいずれも赤く染色され、多くの角質を剥離しているのに対し、実施例の試験片はほとんど染色されず、剥離される角質がわずかであることが確認された。
は本発明の貼付材の実施例の側面図である。1はフィルム状に形成されたハイドロコロイド層、2はその一方の表面に設けられた支持層、3はもう一方の表面に配置された剥離材である。支持層2はハイドロコロイド層1の形状を保持し、取り扱いし易くする機能を有すると共に、ハイドロコロイド層1の表面を保護する。使用にあたっては、剥離材3を除去した後、ハイドロコロイド層1の露出面を適用しようとする皮膚ないし潰瘍等の上に貼り付けると、ハイドロコロイド層1はその有する粘着性でもって適用部位上に接着される。
Figure 0004224546
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本発明の貼付材の実施例の側面図。
符号の説明
1 ハイドロコロイド層
2 支持層
3 剥離材

Claims (10)

  1. 熱可塑性エラストマーと、熱可塑性エラストマーと相溶性の液状ゴムと、ペクチン、カルボキシメチルセルロース・ナトリウム(CMC−Na)、グアガム、ゼラチン、カラヤガム、アルギン酸、キチン、キトサン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩及びデンプン・アクリル酸グラフト重合体からなる群から選ばれる水溶性及び/又は水不溶性の親水性物質と、を含有してなる皮膚表面に適用するための粘着性ハイドロコロイド材であって、
    熱可塑性エラストマーが水添スチレン−ブタジエンゴムであり、
    熱可塑性エラストマーと相溶性の液状ゴムが液状エチレン/プロピレンゴム、液状スチレン−エチレン/プロピレンゴム、液状ポリイソブチレン及び液状ポリブテンから選ばれるいずれか1種又はこれらの混合物であることを特徴とするハイドロコロイド材。
  2. 熱可塑性エラストマーと、熱可塑性エラストマーと相溶性の液状ゴムと、ペクチン、カルボキシメチルセルロース・ナトリウム(CMC−Na)、グアガム、ゼラチン、カラヤガム、アルギン酸、キチン、キトサン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩及びデンプン・アクリル酸グラフト重合体からなる群から選ばれる水溶性及び/又は水不溶性の親水性物質と、を含有してなる皮膚表面に適用するための粘着性ハイドロコロイド材であって、
    熱可塑性エラストマーが、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体であり、
    熱可塑性エラストマーと相溶性の液状ゴムが、液状エチレン/プロピレンゴム及び/又は液状スチレン−エチレン/プロピレンゴムであることを特徴とするハイドロコロイド材。
  3. 溶性及び/又は水不溶性の親水性物質が10〜60重量%含まれていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のハイドロコロイド材。
  4. 可塑性エラストマーと、熱可塑性エラストマーと相溶性の液状ゴムの重量比(熱可塑性エラストマー:液状ゴム)が1:2〜1:6であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のハイドロコロイド材。
  5. 鉱油を含有するものであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のハイドロコロイド材。
  6. 薬効成分を含有するものであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のハイドロコロイド材。
  7. 効成分が保湿成分であることを特徴とする請求項6に記載のハイドロコロイド材。
  8. 保湿成分がセラミドであることを特徴とする請求項7に記載のハイドロコロイド材。
  9. 7℃で測定した複素弾性率及び位相差の値が、周波数0.1Hzの時に複素弾性率10000〜80000Paで位相差10°〜40°であり、周波数1.0Hzの時に複素弾性率20000〜130000Paで位相差20°〜55°であり、周波数10.0Hzの時に複素弾性率60000〜500000Paで位相差25°〜50°であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のハイドロコロイド材。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載のハイドロコロイド材を使用したことを特徴とする貼付材。
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