JP4217377B2 - 画像読取装置および画像読取方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿の両面を同時に読み取ることが可能な画像読取装置および画像読取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像読取装置として、原稿の表裏両面をそれぞれ独立した2つのイメージセンサで同時に読み取ることが可能なものがある。
【0003】
この画像読取装置について図8および図9を参照しながら説明する。図8は従来の画像読取装置における主要部構成を示すブロック図、図9は図8の画像読取装置における主要信号のタイミングチャートを示す図である。
【0004】
上述した原稿の両面を読み取ることが可能な画像読取装置は、図8に示すように、2つのセンサユニット117,118と、各センサユニット117,118から出力された画像データを入力し、各画像データに対し所定の画像処理を施すための画像処理部122とを備える。
【0005】
センサユニット117は、自動原稿給送装置(以下、ADFという;図示せず)により給紙された原稿の表面を読み取る位置に設けられたCCD15と、CCD15を駆動するための駆動パルス発生部119とを有する。センサユニット118は、センサユニット117と同様に、ADFから給紙された原稿の裏面を読み取る位置に設けられたCCD16と、CCD16を駆動するための駆動パルス発生部120とを有する。ここで、CCD16は、ADFから給紙された原稿の裏面を読み取るために、CCD15の位置より上流側の位置に配置されている。
【0006】
画像処理部122は、発振器21から発振されたクロックに基づき基準クロックCRおよび同期信号SSを発生する同期信号発生部23と、センサユニット117からの画像データV1を入力し、この画像データV1に対し所定の画像処理を施す画像処理回路124と、センサユニット118からの画像データV2を入力し、この画像データV2に対し所定の画像処理を施す画像処理回路125とを有する。
【0007】
センサユニット117においては、駆動パルス発生部119が基準クロックCRおよび同期信号SSを取り込み、基準クロックCRおよび同期信号SSに基づきCCD15を駆動するための駆動パルス(第1の蓄積期間信号S1を含む)を発生する。また、駆動パルス発生部119は、CCD15からの画像データV1の転送を制御するための転送クロックCTおよび画像データV1の有効区間を示すための有効区間信号Sa1を発生する。CCD15から出力された画像データV1は、駆動パルス発生部119からの転送クロックCTに同期しながら画像処理回路124に転送される。
【0008】
画像処理回路124においては、転送された画像データV1の内、有効区間信号Sa1が示す有効区間にある画像データV1をサンプリングしてA/D変換し、このデジタル信号化された画像データに対して画像処理(シェーディング補正など)を施し、画像処理後の画像データを出力する。
【0009】
センサユニット118においては、センサユニット117と同様に、駆動パルス発生部120が基準クロックCRおよび同期信号SSを取り込み、基準クロックCRおよび同期信号SSに基づきCCD16を駆動するための駆動パルス(第2の蓄積期間信号S2を含む)を発生する。また、駆動パルス発生部120は、CCD16からの画像データV2の転送を制御するための転送クロックCTおよび画像データV2の有効区間を示すための有効区間信号Sa2を発生する。CCD16から出力された画像データV2は、駆動パルス発生部120からの転送クロックCTに同期しながら画像処理回路125に転送される。
【0010】
画像処理回路125においては、転送された画像データV2の内、有効区間信号Sa2が示す有効区間にある画像データV2をサンプリングしてA/D変換し、このデジタル信号化された画像データに対して画像処理(シェーディング補正など)を施し、画像処理後の画像データを出力する。
【0011】
この画像読取装置における画像データV1,V2、および上記各信号の出力タイミングについて図9を参照しながら説明する。
【0012】
給紙された原稿の表面を読み取るためのセンサユニット117においては、図9(a)および(b)に示すように、駆動パルス発生部119により同期信号SSに基づきCCD15の第1の蓄積期間信号S1を発生し、この第1の蓄積期間信号S1の期間中、CCD15には原稿上の画像に対応する電荷(画像データV1)が蓄積される。そして、図9(d)および(e)に示すように、この画像データV1の画像処理回路124への転送が転送クロックCTに同期しながら開始される。次いで、図9(c)に示すように、転送された画像データV1の内、有効な画像データを示すための有効区間信号Sa1(Highレベル)が駆動パルス発生部119から発生され、画像処理回路124においては、この有効区間信号Sa1により示される区間(Highレベル)の画像データV1が有効画素として取り込まれる。ここでは、CCD15からの6番面の画素(n=6)が原稿表面の光学的左端読取画素(d=1)に対応するものであるとしている。
【0013】
これに対し、センサユニット118においては、図9(a)および(f)に示すように、駆動パルス発生部120により同期信号SSに基づきCCD16の第2の蓄積期間信号S2を発生し、この第2の蓄積期間信号S2の期間中、CCD16には原稿上の画像に対応する電荷(画像データV2)が蓄積される。そして、図9(e)および(h)に示すように、この画像データV2の画像処理回路125への転送が転送クロックCTに同期しながら開始される。次いで、図9(g)に示すように、転送された画像データV2の内、有効な画像データを示すための有効区間信号Sa2(Highレベル)が駆動パルス発生部120から発生され、画像処理回路125においては、この有効区間信号Sa2により示される区間(Highレベル)の画像データV2が有効画素として取り込まれる。ここでは、CCD16の3番面の画素(n=3)が原稿裏面の光学的左端読取画素(d=1)に対応するものであるとしている。
【0014】
このように、各CCD15,16の画像データの有効範囲がそれぞれ異なるので、この画像データの有効範囲を規定するために、有効区間信号Sa1(Highレベル)と有効区間信号Sa2(Highレベル)とを時間的にずらして発生する。本例では、有効区間信号Sa1(Highレベル)と有効区間信号Sa2(Highレベル)とを3画素分の転送クロック数に相当する時間分ずらして発生する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の原稿の表裏両面をそれぞれ独立した2つのCCD15,16で同時に読み取ることが可能な画像読取装置では、各CCD15,16の画像データの有効範囲をそれぞれ規定するために、有効区間信号Sa1(Highレベル)と有効区間信号Sa2(Highレベル)とを時間的にずらして発生するので、各センサユニット117,118に対して2つの画像処理回路124,125を設ける必要があり、構成が複雑になる。
【0016】
本発明の目的は、構成を複雑化することなく、原稿の両面の画像有効範囲時間的に一致させて読み取ることができる画像読取装置および画像読取方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
発明は、上記目的を達成するため、原稿の第1の面を読み取るための第1の読取素子と、前記原稿の第2の面を読み取るための第2の読取素子と、同期信号を発生する同期信号発生手段と、前記同期信号を遅延させて前記第1の読取素子に対する第1の蓄積期間信号と前記第2の読取素子に対する第2の蓄積期間信号とをそれぞれ生成する蓄積期間信号生成手段と、前記同期信号に対する前記第1の蓄積期間信号の遅延量と前記第2の蓄積期間信号の遅延量とをそれぞれ設定する遅延量設定手段とを備え、前記遅延量設定手段は、前記第1の蓄積期間信号の遅延量と前記第2の蓄積期間信号の遅延量との差が、前記原稿の第1の面の一端に対する前記第1の読取素子における画素位置と前記原稿の第2の面の一端に対する前記第2の読取素子における画素位置との差になるように、前記第1の蓄積期間信号の遅延量と前記第2の蓄積期間信号の遅延量とをそれぞれ設定することを特徴とする画像読取装置を提供する
【0018】
発明は、上記目的を達成するため、第1の読取素子により原稿の第1の面を読み取り、第2の読取素子により前記原稿の第2の面を読み取る画像読取方法であって、第1の遅延量および第2の遅延量を設定する工程と、同期信号を発生する工程と、前記同期信号を前記設定された第1の遅延量分遅延して前記第1の読取素子に対する第1の蓄積期間信号を生成する工程と、前記同期信号を前記設定された第2の遅延量分遅延して前記第2の読取素子に対する第2の蓄積期間信号を生成する工程とを有し、前記第1の蓄積期間信号の遅延量と前記第2の蓄積期間信号の遅延量との差が、前記原稿の第1の面の一端に対する前記第1の読取素子における画素位置と前記原稿の第2の面の一端に対する前記第2の読取素子における画素位置との差になるように、前記第1の蓄積期間信号の遅延量と前記第2の蓄積期間信号の遅延量とをそれぞれ設定することを特徴とする画像読取方法を提供する
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0040】
図1は本発明の実施の第1形態に係る画像読取装置の主要部構成を模式的に示す図である。
【0041】
画像読取装置は、図1に示すように、シートスルーモード時に原稿Pを自動的に給紙するためのADF(自動原稿給送装置)6がヒンジを介して装着されている本体5を備える。ADF6は、原稿Pを積載する原稿台6aと、搬送系およびスキャナユニット2を収納する収納部6bとが設けられている。原稿台6a上には、原稿Pがその表面を下に向けて載せられる。収納部6bの搬送系は、原稿台6aに載せられた原稿Pをピックアップして1枚だけを分離して給紙する分離機構(図示せず)と、分離給紙された原稿Pを矢印Dpが示す方向に搬送する搬送ローラ3と、搬送ローラ3により搬送された原稿Pを外部へ排紙する排紙ローラ4と、分離機構、搬送ローラ3および排紙ローラ4を駆動するためのモータ(図示せず)とを含む。スキャナユニット2は、収納部6b内の所定位置に固定されており、給紙された原稿Pが読取位置を通過する際に原稿Pの裏面を読み取るように構成されている。
【0042】
本体5には、フラットベットモード時に原稿Pを載置するための原稿台ガラス5aが設けられているとともに、スキャナユニット1が内蔵されている。スキャナユニット1は、フラットベットモード時には、矢印DSが示す方向(副走査方向)に移動し、原稿台6aに載置された原稿Pを読み取るように構成されている。また、スキャナユニット1は、シートスルーモード時には、スキャナユニット2に対向する位置に保持され、ADF6により給紙された原稿Pが読取位置を通過する際に原稿Pの表面を読み取るように構成されている。
【0043】
上記構成により、シートスルーモード時には、各スキャナユニット1,2で給紙された原稿Pの表裏両面を同時に読み取ることができ、また、スキャナユニット1を単独で駆動することにより、複数枚の原稿Pの特定面を連続的に読み取ることができる。これに対し、フラットベッドモード時には、ヒンジを介してADF6を開いて原稿台ガラス5aに原稿を載置して、ADF6を閉じて原稿を原稿台5aとの間に挟み込む。そして、スキャナユニット1を副走査方向に移動させることによって、原稿台ガラス5a上の原稿を読み取る。
【0044】
次に、スキャナユニット1の内部構成について図2を参照しながら説明する。図2は図1の画像読取装置におけるスキャナユニット1の内部構成を模式的に示す図である。
【0045】
スキャナユニット1は、図2に示すように、原稿面を照明するための光源7と、光源7からの光を原稿面に向けて反射するための反射板8とを有し、原稿面からの反射光は、各反射ミラー9,10,11,12,13を経てレンズ14に導かれ、レンズ14によりCCD15上に結像される。CCD15は、1ライン分を読み取ることが可能なイメージラインセンサである。
【0046】
また、スキャナユニット2の内部構成は、図示していないが、基本的にはスキャナユニット1の内部構成と同じであり、ここでは、その説明を省略する。
【0047】
次に、本実施の形態における画像読取装置の内部構成について図3を参照しながら説明する。図3は図1の画像読取装置の主要部構成を示すブロック図である。
【0048】
本実施の形態においては、2つのセンサユニット17,18と、各センサユニット17,18から出力された画像データを入力し、各画像データに対し所定の画像処理を施すための画像処理部22とが設けられている。
【0049】
センサユニット17は、CCD15と、CCD15を駆動するための駆動パルス発生部19と、遅延回路28と、遅延量設定部26とを有する。センサユニット18は、センサユニット17と同様に、CCD16と、CCD16を駆動するための駆動パルス発生部20と、遅延回路29と、遅延量設定部27とを有する。
【0050】
画像処理部22は、水晶発振器21から発生されるクロックに基づき基準クロックCRおよび同期信号SSを発生する同期信号発生部23と、センサユニット17、センサユニット18からの画像データV1,V2を入力し、この画像データV1,V2に対し所定の画像処理を施す画像処理回路24とを有する。
【0051】
センサユニット17においては、遅延回路28が基準クロックCRおよび同期信号SSを取り込み、基準クロックCRおよび同期信号SSに基づき同期信号SSを遅延量設定部26により設定された遅延量分遅延させて出力する。駆動パルス発生部19は、遅延回路28により遅延された同期信号および基準クロックCRに基づきCCD15を駆動するための駆動パルス(第1の蓄積期間信号S1を含む)を発生する。また、駆動パルス発生部19は、CCD15からの画像データV1の転送を制御するための転送クロックCTおよび画像データV1の有効区間を示すための有効区間信号Saを発生する。CCD15から出力された画像データV1は、駆動パルス発生部19からの転送クロックCTに同期しながら画像処理回路24に転送される。
【0052】
センサユニット18においては、遅延回路29が基準クロックCRおよび同期信号SSを取り込み、基準クロックCRおよび同期信号SSに基づき同期信号SSを遅延量設定部27により設定された遅延量分遅延させて出力する。駆動パルス発生部20は、遅延回路29により遅延された同期信号および基準クロックCRに基づきCCD16を駆動するための駆動パルス(第2の蓄積期間信号S2を含む)を発生する。
【0053】
画像処理回路24においては、転送された画像データV1,V2のそれぞれに対し、有効区間信号Saが示す有効区間にある画像データV1,V2のそれぞれをサンプリングしてA/D変換し、このデジタル信号化された各画像データに対して画像処理(シェーディング補正など)を施し、画像処理後の各画像データを出力する。
【0054】
次に、遅延量設定部26および遅延量設定部27が設定する遅延量について図4および図5を参照しながら説明する。図4は図3のCCD15およびCCD16と原稿との位置関係を模式的に示す図であり、図5は図3の画像データV1,V2、同期信号SS、転送クロックCT、第1の蓄積期間信号S1、第2の蓄積期間信号S2、有効区間信号Saの各信号のタイミングチャートである。
【0055】
原稿の表面を読み取るCCD15は、図4に示すように、CCD15の有効画素範囲内に原稿Pに対する読取範囲が収まるように位置決めされている。また同様に、原稿の裏面を読み取るCCD16は、CCD16の有効画素範囲内に原稿Pに対する読取範囲が収まるように位置決めされている。
【0056】
ここで、各CCD15,16に対して、読取範囲の左端を決められた画素に合わせるように位置調整を行うことは非常に困難である。また、CCD16は、ADF6に固定されているので、CCD16の光学調整をADF6上の原稿搬送位置に合わせて行うことは可能であるが、CCD16とCCD15とをそれぞれの光学中心が一致するように位置合わせすることは非常に難しい。その結果、CCD15による原稿Pの左端に対する読取画素の画素ナンバーとCCD16による原稿Pの左端に対する読取画素の画素ナンバーとは異なる。図4の例では、CCD15による原稿Pの左端に対する読取画素が4画素目であり、CCD16による原稿Pの左端に対する読取画素が7画素目である。したがって、その差は3画素分である。
【0057】
そこで、本実施の形態では、遅延量設定部26が設定する遅延量と遅延量設定部27が設定する遅延量とを、それぞれの差がCCD15による原稿Pの左端に対する読取画素の画素ナンバーとCCD16による原稿Pの左端に対する読取画素の画素ナンバーとの差になるように、3画素分の遅延量とすることにより、CCD15により読み取られた原稿表面とCCD16により読み取られた原稿裏面の画像有効範囲を時間的に一致させて転送することが可能になり、画像データV1の有効区間を示すための有効区間信号Saにより、画像データV2の有効区間を示すことができる。すなわち、1つの有効区間信号Saにより2つの画像データV1,V2の有効区間を同時に表すことができる。
【0058】
遅延量設定部26が設定する遅延量と遅延量設定部27が設定する遅延量とは、各CCD15,16の光学調整時に測定され、遅延量設定部26,27のメモリにそれぞれ書き込まれる。
【0059】
この画像読取装置における画像データV1,V2および上記各信号の出力タイミングについて図5を参照しながら説明する。ここで、図5に示すタイミングチャートにおいては、第1の蓄積期間信号S1を同期信号SSに対して固定し、第2の蓄積期間信号S2を遅延させる場合を示す。
【0060】
給紙された原稿Pの表面を読み取るためのセンサユニット17においては、図5(a)および(b)に示すように、遅延回路28が基準クロックCRを基準にして遅延量設定部26により設定された遅延量分同期信号SSを遅延させて駆動パルス発生部19に出力することにより、駆動パルス発生部19が遅延量設定部26により設定された遅延量分遅延した第1の蓄積期間信号S1を発生する。この第1の蓄積期間信号S1の期間中、CCD15には原稿上の画像に対応する電荷(画像データV1)が蓄積される。そして、図5(d)および(e)に示すように、この画像データV1の画像処理回路24への転送が転送クロックCTに同期しながら開始される。次いで、図5(c)に示すように、転送された画像データV1の内、有効な画像データを示すための有効区間信号Sa(Highレベル)が駆動パルス発生部19から発生され、画像処理回路24においては、この有効区間信号Saにより示される区間(Highレベル)の画像データV1が有効画素として取り込まれる。ここでは、CCD15からの6番面の画素(n=6)が原稿表面の光学的左端読取画素(d=1)に対応するものとして取り込まれる。
【0061】
これに対し、センサユニット18においては、図5(a)および(i)に示すように、遅延回路29が基準クロックCRを基準にして遅延量設定部27により設定された遅延量分同期信号SSを遅延させて駆動パルス発生部20に出力することにより、駆動パルス発生部20が遅延量設定部27により設定された遅延量分遅延した第2の蓄積期間信号S2を発生する。この第2の蓄積期間信号S2の期間中、CCD16には原稿上の画像に対応する電荷(画像データV2)が蓄積される。そして、図5(e)および(j)に示すように、この画像データV2の画像処理回路24への転送が転送クロックCTに同期しながら開始される。次いで、転送された画像データV2の内、有効区間信号Sa(Highレベル)により示される区間(Highレベル)の画像データV2が有効画素として取り込まれる。ここでは、CCD16の3番目の画素(n=3)が原稿裏面の光学的左端読取画素(d=1)に対応するものとして取り込まれる。
【0062】
このように、第1の蓄積期間信号S1に対して第2の蓄積期間信号S2をCCD15の左端読取画素(n=6)とCCD16の左端読取画素(n=3)の差に相当するクロック数すなわち3クロック分遅延させることにより、CCD15により読み取られた原稿表面とCCD16により読み取られた原稿裏面の画像有効範囲が時間的に一致されて転送されることになる。
【0063】
上記図5で示すタイミングチャートにおいて、従来の場合を参考までに示すと、図5(f),(g),(h)に点線で示されるように、CCD16の有効区間信号(Highレベル)がCCD15の有効区間信号Sa(Highレベル)に対して3画素分の転送クロック数に相当する時間分ずれて発生されるので、CCD15の左端読取画素(d=1)に対してCCD16の左端読取画素(d=1)が3画素分時間的にずれる。
【0064】
以上より、本実施の形態では、遅延量設定部26が設定する遅延量と遅延量設定部27が設定する遅延量とを、それぞれの差がCCD15による原稿Pの左端に対する読取画素の画素ナンバーとCCD16による原稿Pの左端に対する読取画素の画素ナンバーとの差になるようにすることにより、CCD15により読み取られた原稿表面とCCD16により読み取られた原稿裏面の画像有効範囲を時間的に一致させて転送することができるので、従来のように、2つの有効区間信号を発生させ、各CCD15,16からの画像データV1,V2をそれぞれ独立して処理する画像処理回路を設ける必要がない。すなわち、構成を複雑化することなく、原稿の両面を読み取ることができる。
【0065】
(実施の第2形態)
次に、本発明の実施の第2形態について図6を参照しながら説明する。図6は本発明の実施の第2形態に係る画像読取装置の主要部構成を示すブロック図である。図中、上述の実施の第1形態と同じ機能を有するブロックには同一の符号を付して説明するとともに、以下の説明においては異なる機能部分についてのみを説明する。
【0066】
本実施の形態は、図6に示すように、遅延回路28,29に対する遅延量を、画像処理部22に設けられているCPU30により設定するように構成されている。具体的には、操作パネル31から各遅延回路28,29に対する遅延量を入力し、CPU30により入力された遅延量のそれぞれを各遅延量回路28,29に設定する。ここで、入力される遅延量は、予め準備されたテストチャートを読み取り、これにより得られた画像データに基づき算出された遅延量である。この遅延量の算出方法としては、例えば、ユーザによって対応する画像データをパーソナルコンピュータなどに入力して算出する方法などを用いることができる。
【0067】
また、このような構成においては、ユーザによって、原稿Pに対する表裏の相互の位置関係を合わせるための遅延量を入力するだけでなく、あえて原稿Pに対する表裏の相互の位置関係を合わせないような遅延量などの任意の遅延量を入力することが可能である。
【0068】
(実施の第3形態)
次に、本発明の実施の第3形態について図7を参照しながら説明する。図7は本発明の実施の第3形態に係る画像読取装置に設けられた基準マークと原稿Pの読取範囲との位置関係を示す模式的に示す図である。図中、上述の実施の第1形態と同じ機能を有するブロックには同一の符号を付して説明するとともに、以下の説明においては異なる機能部分についてのみを説明する。
【0069】
本実施の形態は、図7に示すように、ADF6上の原稿読取位置(シートスルーモード時の原稿読取位置)における原稿Pの通過領域の外側に、原稿表面に対する基準マーク32および原稿裏面に対する基準マーク33を設け、原稿Pの読取に先立って、CCD15により基準マーク32を、CCD16により基準マーク33をそれぞれ読み取り、各基準マーク32,33を読み取ることによって得られた画像データからCCD15,16のそれぞれの原稿左端に対応する画素ナンバーを推定し、この推定結果により遅延量を自動的に設定するように構成されている。
【0070】
上述の各実施形態の画像読取装置は、スキャナ装置などの単独の装置に適用することが可能であるとともに、例えば複写機、ファクシミリ装置など、画像読取機能を有する装置に適用することが可能である。
【0071】
また、上述の各実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることはいうまでもない。
【0072】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0073】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0074】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
【0075】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、構成を複雑化することなく、原稿の両面の画像有効範囲時間的に一致させて読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る画像読取装置の主要部構成を模式的に示す図である。
【図2】図1の画像読取装置におけるスキャナユニット1の内部構成を模式的に示す図である。
【図3】図1の画像読取装置の主要部構成を示すブロック図である。
【図4】図3のCCD15およびCCD16と原稿との位置関係を模式的に示す図である。
【図5】図3の画像データV1,V2、同期信号SS、転送クロックCT、第1の蓄積期間信号S1、第2の蓄積期間信号S2、有効区間信号Saの各信号のタイミングチャートである。
【図6】本発明の実施の第2形態に係る画像読取装置の主要部構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の第3形態に係る画像読取装置に設けられた基準マークと原稿Pの読取範囲との位置関係を示す模式的に示す図である。
【図8】従来の画像読取装置における主要部構成を示すブロック図である。
【図9】図8の画像読取装置における主要信号のタイミングチャートを示す図である。
【符号の説明】
1,2 スキャナユニット
3 搬送ローラ
4 排紙ローラ
5 本体
6 ADF
15,16 CCD
17,18 センサユニット
19,20 駆動パルス発生部
22 画像処理部
23 同期信号発生部
24 画像処理回路
26,27 遅延量設定部
28,29 遅延回路
30 CPU
31 操作パネル
32,33 基準マーク

Claims (8)

  1. 原稿の第1の面を読み取るための第1の読取素子と、
    前記原稿の第2の面を読み取るための第2の読取素子と、
    同期信号を発生する同期信号発生手段と、
    前記同期信号を遅延させて前記第1の読取素子に対する第1の蓄積期間信号と前記第2の読取素子に対する第2の蓄積期間信号とをそれぞれ生成する蓄積期間信号生成手段と、
    前記同期信号に対する前記第1の蓄積期間信号の遅延量と前記第2の蓄積期間信号の遅延量とをそれぞれ設定する遅延量設定手段と
    を備え
    前記遅延量設定手段は、前記第1の蓄積期間信号の遅延量と前記第2の蓄積期間信号の遅延量との差が、前記原稿の第1の面の一端に対する前記第1の読取素子における画素位置と前記原稿の第2の面の一端に対する前記第2の読取素子における画素位置との差になるように、前記第1の蓄積期間信号の遅延量と前記第2の蓄積期間信号の遅延量とをそれぞれ設定することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記第1の蓄積期間信号の遅延量と前記第2の蓄積期間信号の遅延量は、予め基準原稿を読み取ることによって得られた画像に基づき算出された遅延量であることを特徴とする請求項記載の画像読取装置。
  3. 前記第1および第2の読取素子により読み取ることが可能な位置に設けられた基準マークを備え、前記遅延量設定手段は、前記第1の読取素子により前記基準マークを読み取ることによって得られた画素および第2の読取素子により前記基準マークを読み取ることによって得られた画素に基づき前記第1の蓄積期間信号の遅延量と前記第2の蓄積期間信号の遅延量とをそれぞれ算出することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  4. 原稿を第1の読取位置及び第2の読取位置へ給送する原稿給送手段を有し、前記第1の読取素子は前記第1の読取位置を原稿が通過する際に原稿の第1の面を読み取り、前記第2の読取素子は前記第2の読取位置を原稿が通過する際に原稿の第2の面を読み取ることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  5. 第1の読取素子により原稿の第1の面を読み取り、第2の読取素子により前記原稿の第2の面を読み取る画像読取方法であって、
    第1の遅延量および第2の遅延量を設定する工程と、
    同期信号を発生する工程と、
    前記同期信号を前記設定された第1の遅延量分遅延して前記第1の読取素子に対する第1の蓄積期間信号を生成する工程と、
    前記同期信号を前記設定された第2の遅延量分遅延して前記第2の読取素子に対する第2の蓄積期間信号を生成する工程と
    を有し、
    前記第1の蓄積期間信号の遅延量と前記第2の蓄積期間信号の遅延量との差が、前記原稿の第1の面の一端に対する前記第1の読取素子における画素位置と前記原稿の第2の面の一端に対する前記第2の読取素子における画素位置との差になるように、前記第1の蓄積期間信号の遅延量と前記第2の蓄積期間信号の遅延量とをそれぞれ設定することを特徴とする画像読取方法。
  6. 前記入力される第1の遅延量および第2の遅延量は、予め基準原稿を読み取ることによって得られた画像に基づきそれぞれ算出された遅延量であることを特徴とする請求項記載の画像読取方法。
  7. 前記第1および第2の読取素子により読み取ることが可能な位置に設けられた基準マークを、前記第1の読取素子により読み取ることによって得られた画素および前記第2の読取素子により読み取ることによって得られた画素に基づき前記第1の遅延量と前記第2の遅延量とをそれぞれ算出する工程を有し、前記算出された第1の遅延量および第2の遅延量を設定することを特徴とする請求項記載の画像読取方法。
  8. 原稿を第1の読取位置及び第2の読取位置へ給送する工程を有し、前 記第1の読取素子は前記第1の読取位置を原稿が通過する際に原稿の第1の面を読み取り、前記第2の読取素子は前記第2の読取位置を原稿が通過する際に原稿の第2の面を読み取ることを特徴とする請求項5記載の画像読取方法。
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