JP4213151B2

JP4213151B2 - Ｇｐｓ機能付き携帯通信端末

Info

Publication number: JP4213151B2
Application number: JP2005295595A
Authority: JP
Inventors: 俊彦水上
Original assignee: 俊彦水上
Priority date: 2005-09-07
Filing date: 2005-09-07
Publication date: 2009-01-21
Anticipated expiration: 2025-09-07
Also published as: US8253556B2; CN101258765B; WO2007029612A1; CN101258765A; US20090322595A1; JP2007074691A

Description

本発明は、ＧＰＳ(Global Positioning
System)機能を利用して携帯電話等の携帯通信端末の位置情報を、特定アドレスへ自動発信する技術に関する。

近年、ＧＰＳ機能付き携帯電話等の携帯通信端末が急速に普及しており、その利用場面も多様化してきている。例えば、徘徊老人や子供の現在位置を知るために使用されたり、また自動車等の車両の盗難探知のために使用される場合もある。
ところがユーザがＧＰＳ機能付き携帯電話を常時身に付けていても、意図的に携帯電話の電源を切断されてしまうと、ユーザの位置情報を知ることができなくなり、ユーザの利便性が損なわれるという問題がある。ここで用いている「意図的」とは、悪意を持った第三者が不正を行うために自分の所在を教えたくないと考えた場合などがあり、誘拐、拉致、監禁事件などの社会問題に繋がるケースも想定される。またユーザが電車などの公共の乗り物に乗車する際に、意図的に携帯電話の電源オフとした後、降車した時に電源オンとすることを忘れる等、ユーザの不注意や忘れたりするケースも想定される。

例えば特許文献１では、病院や美術館等の携帯電話を使用することが好ましくない場所に移動したことを、ＧＰＳ機能を利用して検出し、携帯電話の電源を自動的にオフにするシステムが提案されている。
また特許文献２では、ユーザが公共の場所へ移動し携帯電話の電源を切断する前に、ＧＰＳが検出した位置情報を発信するシステムが提案されている。

特開２００１−１６０９８５号公報特開２００３−００９２０３号公報

しかしながら、携帯電話の電源が切断された後は、ユーザの位置情報を知ることができなくなるという問題がある。仮に公共の施設などの携帯電話を使用することが好ましくない場所に居る間はユーザの位置情報を知ることができないにしても、ユーザがその場所から出た後に電源を入れ忘れることも想定され、その場合は継続してユーザの位置情報を知ることができなくなる。

本発明は、ＧＰＳ機能付き携帯電話等の携帯通信端末の電源を切断された後も、予め設定された時間間隔で、該携帯通信端末の現在の位置情報等を自動的に発信することにより、ユーザの利便性を追及すると共に犯罪の防止や犯罪の早期解決にも貢献する携帯通信端末を提供することを目的とする。

上記目的を達成するため、請求項１に記載の携帯通信端末は、ＧＰＳ機能付き携帯通信端末であって、ＧＰＳ衛星からの信号データを受信するＧＰＳ受信部と、前記信号データを基に該携帯通信端末の現在位置を求める位置測定部と、前記位置測定部で求めた位置情報等を発信する位置情報発信部と、前記位置情報発信部へ位置情報発信要求の指示を出す制御部と、該携帯通信端末の電源切断後に予め設定された時間間隔で電源オンとするタイマ回路部と、該携帯通信端末の動作状況を表示する表示部と、ユーザ操作の入力インタフェースとなる操作部とを備え、ユーザが所望する値に設定できる三種類の時間間隔(T ₀ , T ₁ , T ₂ )を用いて、該携帯通信端末の電源オン中は予め設定された時間間隔T₂で該携帯通信端末の位置情報等を自動発信すると共に、該携帯通信端末の電源が切断された後に予め設定された時間T₀経過後に該携帯通信端末の位置情報等を自動発信し、その後は予め設定された時間間隔T₁で該携帯通信端末の位置情報等を自動発信する自動発信手段と、該携帯通信端末の電源オン中に前記表示部が位置情報等の自動発信に関する動作表示を非表示とする制御をして、且つ前記操作部が位置情報等の自動発信に関する操作を行えないように制御して前記自動発信手段が実行される機能、および該携帯通信端末の電源オフ中に前記表示部が電源オン表示を行わずに前記自動発信手段が実行される機能を備えたシークレットモード機能とを有することを特徴とする。ここで時間間隔(T₀, T₁, T₂)をそれぞれユーザが所望する値に設定できるようにすることで、ユーザの現在位置をユーザの所望する間隔で発信することが可能になり、ユーザの利用環境に応じた使い方ができるようになる。

請求項２に記載の携帯通信端末は、請求項１に記載の携帯通信端末において、前記位置情報発信部が、ＧＰＳ衛星から受信した信号データを基にして前記位置測定部が求めた該携帯通信端末の位置情報と、前記位置情報を検出した時刻情報と、該携帯通信端末に予め登録されている端末情報と、該携帯通信端末が受信した情報および該情報を基に算出して得られるその他関連情報とを、予め設定された特定アドレスに対して発信する手段を備えたことを特徴とする。

請求項３に記載の携帯通信端末は、請求項１に記載の携帯通信端末において、該携帯通信端末の電池の残量が予め設定された閾値よりも少なくなった場合に、前記制御部が、無線通信部へ指示を出して電池残量通知メッセージを発信する手段と、前記位置情報発信部へ位置情報発信要求の指示を出す時間間隔を長くするために、予め設定された時間間隔値T₁及びT₂を自動的に変更する手段とを備えたことを特徴とする。これによりユーザは電池残量通知メッセージを受け取ることで、ユーザは電池残量が無くなる前に電池の充電または電池の交換等を行うことが可能となり位置情報サービスを継続して使用することができる。また位置情報発信間隔を自動的に長くすることで電池の消耗を低減する効果がある。さらに位置情報等の自動発信する時間間隔値を長くするために、予め設定された時間間隔値T₁及びT₂をユーザの所望する値に自動的に変更することで、ユーザの利用環境に応じた使い方ができるようになり、ユーザの利便性を高めることができる。

請求項４に記載の携帯通信端末は、請求項１に記載の携帯通信端末において、画像撮影を行うためのカメラ撮影部を備え、前記制御部はカメラ撮影部へ画像撮影の指示を出す手段と、前記カメラ撮影部が画像撮影した画像情報を前記位置情報発信部へ引き渡す手段と、前記位置情報発信部は該携帯通信端末の位置情報等に前記画像情報を付加して発信する手段とを備えると共に、該携帯通信端末の電池の残量が予め設定された閾値よりも少なくなった場合に、前記制御部は前記カメラ撮影部に対して画像撮影の指示を出すことを抑止する手段を備えたことを特徴とする。これによりユーザは携帯通信端末の現在位置に関する周囲の状況（例えば、道路、建物、人物、人物の服装、等の画像情報）を目視確認することが可能になり、悪意を持って不正を行おうとした人物を追跡する場合など犯罪の早期解決に貢献する効果がある。また携帯通信端末の電池の残量が予め設定された閾値よりも少なくなった場合に、画像撮影を行わないようにすることで、電池の消費電力を大幅に削減して電池の使用可能時間を延長することが可能になる。

請求項５に記載の携帯通信端末は、請求項１に記載の携帯通信端末において、音声を記録するための音声記録部を備え、前記制御部は音声記録部へ音声記録の指示を出す手段と、前記音声記録部が音声記録した音声情報を前記位置情報発信部へ引き渡す手段と、前記位置情報発信部は該携帯通信端末の位置情報等に前記音声情報を付加して発信する手段とを備えると共に、該携帯通信端末の電池の残量が予め設定された閾値よりも少なくなった場合に、前記制御部は前記音声記録部に対して音声記録の指示を出すことを抑止する手段を備えたことを特徴とする。ここで音声記録部が音声記録する記録時間については、ユーザが予め設定しておくようにする。これによりユーザは携帯通信端末の現在位置に関する周囲の状況（例えば、人間の声、駅や列車内の放送案内、等の音声情報）を耳で確認することが可能になり、悪意を持って不正を行おうとした人物を追跡する場合など犯罪の早期解決に貢献する効果がある。また携帯通信端末の電池の残量が予め設定された閾値よりも少なくなった場合に、音声記録を行わないようにすることで、電池の消費電力を大幅に削減して電池の使用可能時間を延長することが可能になる。

請求項６に記載の携帯通信端末は、位置情報発信部が取得した現在の位置情報が特定範囲内にある場合には、位置情報等の発信を抑止する機能を有すること、および前記特定範囲は位置情報発信部が取得した前回の位置情報を基に算出して求められることを特徴とする。これにより現在の位置情報が特定範囲内にある場合には位置情報等の発信を抑止することが可能となり、ユーザの利便性および通信費削減のメリットも期待できる。

本発明によれば、ＧＰＳ機能付き携帯電話等の携帯通信端末の電源が手動により切断されると直ぐに該携帯通信端末の現在の位置情報等を自動的に発信すると共に、その後も、予め設定された時間間隔で、該携帯通信端末の現在の位置情報等を自動的に発信することが可能となるため、携帯通信端末の電源を切断された後もユーザの現在位置を知らせることができユーザの利便性を高めると共に、犯罪の防止や犯罪の早期解決に貢献する効果がある。

またＧＰＳ機能付き携帯電話等の携帯通信端末の電源を切断された後、「自動電源オン」→「位置情報等の発信」→「自動電源オフ」の動作を繰り返すと共に、電源切断中は表示部には電源オン状態を表示しないようにシークレットモード状態とすることにより、電池の消費電力を大幅に削減して電池の使用可能時間を延長する効果がある。さらにシークレットモードは、携帯通信端末の電源がオン中も選択できるオプションとし、ユーザがシークレットモードを継続するオプションを選択した時には位置情報等を自動発信する機能に関する動作の表示を行わないことにすると共に、位置情報等を自動発信する機能に関する操作もできないようにすることで、悪意を持って不正を行おうとした者が自分の所在を教えたくないと考えた場合に、前者に悟られずに該携帯通信端末の現在の位置情報を自動発信することが可能となり、犯罪の防止や犯罪の早期解決に貢献する効果がある。

また電池の残量が予め設定された閾値よりも少なくなった時に、ユーザは電池残量通知メッセージを受け取ることにより、ユーザは電池残量が無くなる前に電池の充電または電池の交換等を行うことで位置情報サービスを継続して使用することが可能になると共に、位置情報発信間隔を長くすることにより、電池の消耗を低減する効果がある。

またカメラ撮影部の付いた携帯通信端末の場合、位置情報等に加えて画像撮影した画像情報を自動発信することにより、ユーザは該携帯通信端末の現在の位置情報を把握すると共に該携帯通信端末の現在位置に関する周囲の状況（例えば、道路、建物、人物、人物の服装、等の画像情報）を目視確認することが可能になり、悪意を持って不正を行おうとした人物を追跡する場合など犯罪の早期解決に貢献する効果がある。

さらに音声記録部の付いた携帯通信端末の場合、位置情報等に加えて音声記録した音声情報を自動発信することにより、ユーザは該携帯通信端末の現在の位置情報を把握すると共に該携帯通信端末の現在位置に関する周囲の状況（例えば、人間の声、駅や列車内の放送案内、等の音声情報）を耳で確認することが可能になり、悪意を持って不正を行おうとした人物を追跡する場合など犯罪の早期解決に貢献する効果がある。

次に、本発明の実施の形態に係るＧＰＳ機能付き携帯通信端末について図面に基づいて説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。

（実施の形態１）
図１は、本発明の実施の形態１に係るＧＰＳ機能付き携帯通信端末の内部構成を示すブロック図である。本実施例のＧＰＳ機能付き携帯通信端末は、ＧＰＳ衛星から送信される信号データを受信するＧＰＳアンテナ106およびＧＰＳ受信部105と、前記信号データを基に該携帯通信端末の現在位置を求める位置測定部107と、位置測定部107で求めた位置情報等を自動発信する位置情報発信部108と、位置情報発信部108の指示により無線通信プロトコルに従ってデータを送受信する無線通信部109とを有する。

また該携帯通信端末の電源切断後に予め設定された時間間隔T ₁で電源オンとし制御部104の指示により電源オフとするタイマ回路部102と、前記電源オンと同時に位置情報発信部へ指示を出して現在の位置情報等を発信すると共に前記位置情報の発信後にタイマ回路部部102へ指示を出し電源オフとする制御部104と、タイマ回路の指示により携帯通信端末の各部に対する電源供給をオン／オフする電源スイッチ103と、該携帯通信端末の電源供給源となる電池101とを有する。ここで例えば、時間間隔T ₁ は、秒単位、分単位、または時間単位で設定可能であり、さらにそれらを組合せて設定することも可能である。例えば、１日間隔としたい場合はT ₁ =24時間とし、１週間隔をとしたい場合はT ₁ =24×7時間と設定することが可能である。

さらに無線通信部109、制御部104を含む携帯通信端末全体の制御を行うＣＰＵ 111と、ＣＰＵ111が各部を制御するために必要なプログラムや、該携帯通信端末のプロトコル、位置情報を測定するために必要な各種ソフトウエアを格納するＲＡＭ／ＲＯＭ 112と、ＣＰＵ 111および各部の動作タイミングを測ると共に、現在時刻をカウントするソフトウエアタイマの基準となるシステムクロック部113と、該携帯通信端末の動作状況を表示する表示部114と、ユーザが操作を行うときのインタフェースとなる入力操作部115と、画像撮影を行うカメラ撮影部116と、音声を記録する音声記録部117とを有する。

（実施の形態２）
次に図２は、本発明の実施の形態２に係るＧＰＳ機能付き携帯通信端末の電源オフ時の動作を示すタイムチャートである。ここで図２のタイムチャートは、実施の形態１(図１)で説明した構成を前提とした動作を説明するものである。

タイマ回路部102は、該携帯通信端末の電源切断時にも電源が常時供給されるようになっており、該携帯通信端末の電源スイッチ103を常時監視すると共に、電源切断（電源スイッチ103がオフ）を検知した時には、予め設定された電源切断期間T₀のカウントを開始する。タイマ回路部102は、電源切断期間T₀のカウントを終了すると、電源スイッチ103をオンにして各部に対する電源供給を開始すると共に、制御部104に対して自動電源オン通知を行う。ここで電源切断期間T₀は、予め設定された初期値をそのまま使用することができるとともに、ユーザが操作部115で該初期値をユーザの所望する値に変更することも可能である。また電源切断期間T₀は、最初の電源切断期間であり、この値が小さい場合（例えばT ₀ がゼロの場合）、手動による電源切断後直ちに位置情報等の発信を行うことになる。

表示部114は、タイマ回路部102が電源スイッチ103をオンにして各部に対する電源供給を開始しても、シークレットモード機能が選択されていると電源オン表示を行わない状態となる。

制御部104は、タイマ回路部102より自動電源オン通知を受け取ると位置情報発信部108へ位置情報発信要求の指示を出す。

位置情報発信部108は、ＧＰＳ衛星から受信した信号データを基にして位置測定部107が求めた該携帯通信端末の位置情報と、位置情報を検出した時刻情報と、該携帯通信端末に予め登録されているユーザ情報等の端末情報と、該携帯通信端末が受信した情報および該情報を基に算出して得られるその他関連情報とを、予め設定された特定アドレスに対して発信するように制御する。さらに、位置情報発信部108は無線通信部109へ情報発信の指示を出し、無線通信部109は、無線通信プロトコルに従ってデータを送信する。無線通信部109は、データ送信が完了すると制御部104に対して送信完了通知を行い、制御部104は、送信完了通知を受け取るとタイマ回路部102へ電源オフ要求の指示を出す。

タイマ回路部102は、制御部104から電源オフ要求の指示により、電源スイッチ103をオフにして各部に対する電源供給を止めると共に、再び予め設定された電源切断期間T₁のカウントを開始する。ここで電源切断期間T₁は、2回目以降の電源切断期間であり、通常はT₀≦T₁とすることになる。また電源切断期間T₁は、初期値として予め設定されている値であるが、ユーザが操作部115で設定値を変更することは可能である。

ユーザ操作により携帯通信端末の電源がオンになるまで、上記で説明したようにシークレットモード状態で「自動電源オン」→「位置情報等の発信」→「自動電源オフ」の動作を繰り返すことになる。またユーザ操作により携帯通信端末の電源がオンになると、タイマ回路部102はカウント処理を止めるとともに、表示部114は電源オン表示を行うようになる。
またユーザ操作により該携帯通信端末の電源がオンとなり、シークレットモード状態が継続している時には、表示部114は電源オン表示を行い通常表示状態となるが、位置情報等を自動発信する機能に関する動作の表示を行わないようにすると共に、位置情報等を自動発信する機能に関する操作もできないようにする。

以上から、ユーザ操作により該携帯通信端末の電源を切断された後も、予め設定された時間間隔T₀およびT₁で該携帯通信端末の現在の位置情報等を繰返し自動発信することが可能となる。また、後述する図３にある送信間隔期間T ₂ を用いて、位置情報等を繰返し自動発信することも可能である。この場合、すなわち送信間隔期間T ₂ を用いて位置情報等を繰返し自動発信する場合、途中で電源オンとされた際にも、送信間隔期間T ₂ をリセットせずに継続して位置情報等を繰返し自動発信することも可能である。

（実施の形態３）
次に図３は、本発明の実施の形態３に係るＧＰＳ機能付き携帯通信端末の電源オン時の動作を示すタイムチャートである。ここで図３のタイムチャートは、実施の形態１(図１)で説明した構成を前提とした動作を説明するものである。

タイマ回路部102は、該携帯通信端末の電源スイッチ103を常時監視しており、ユーザ操作により手動で電源が投入されたことを検知するとカウント処理を中止し、制御部104に対して手動電源オン通知を行う。制御部104は、手動電源オン通知を受けると即時に位置情報発信部108へ位置情報発信要求の指示を出す。

位置情報発信部108は、ＧＰＳ衛星から受信した信号データを基にして位置測定部107が求めた該携帯通信端末の位置情報と、位置情報を検出した時刻情報と、該携帯通信端末に予め登録されているユーザ情報等の端末情報と、該携帯通信端末が受信した情報および該情報を基に算出して得られるその他関連情報とを、予め設定された特定アドレスに対して発信するように制御する。さらに、位置情報発信部108は無線通信部109へ情報発信の指示を出し、無線通信部109は、無線通信プロトコルに従ってデータを送信する。

無線通信部109は、データ送信が完了すると制御部104に対して送信完了通知を行い、制御部104は、送信完了通知を受け取ると、予め設定された時間T₂（送信間隔期間）が経過するまで待ち、送信間隔期間T₂に達すると、再び位置情報発信部108へ位置情報発信要求の指示を出す。ユーザ操作により携帯通信端末の電源がオフになるまで、制御部104は上記の処理を繰り返すことになる。ここで送信間隔期間T₂は、初期値として予め設定されている値であるが、ユーザが操作部115で設定値を変更することは可能である。ここで例えば、時間間隔T ₂ は、秒単位、分単位、または時間単位で設定可能であり、さらにそれらを組合せて設定することも可能である。例えば、１日間隔としたい場合はT ₂ =24時間とし、１週間隔をとしたい場合はT ₂ =24×7時間と設定することが可能である。

以上から、ユーザ操作により該携帯通信端末の電源が投入されると、即時に該携帯通信端末の現在の位置情報等を自動発信し、その後は予め設定された時間間隔T₂で該携帯通信端末の現在の位置情報等を繰返し自動発信することが可能となる。また送信間隔期間T ₂ を用いて位置情報等を繰返し自動発信する場合、途中で電源オフとされた際にも、送信間隔期間T ₂ をリセットせずに継続して位置情報等を繰返し自動発信することも可能である。
またユーザ操作により該携帯通信端末の電源がオンとなり、さらにシークレットモード機能が選択された場合には、表示部114は電源オン表示を行い通常表示状態となるが、位置情報等を自動発信する機能に関する動作の表示を行わないようにすると共に、位置情報等を自動発信する機能に関する操作もできないようにする。

（実施の形態４）
次に図４は、本発明の実施の形態４に係るＧＰＳ機能付き携帯通信端末の電池残量が少なくなった時の動作を示すタイムチャートである。ここで図４のタイムチャートは、実施の形態１(図１)で説明した構成を前提とした動作を説明するものであり、さらに実施の形態２(図２)で説明した電源オフ時の動作を前提としている。

制御部104は、該携帯通信端末の電池101の残量を常時監視し、該携帯通信端末の電池101の残量が予め設定された閾値よりも少なくなった時に、無線通信部109に対して電池残量通知メッセージの発信要求の指示を出す。この時、予め設定された特定アドレスに対して発信するように指示を出す。無線通信部109は、無線通信プロトコルに従ってデータを送信する。
さらに制御部104は、該携帯通信端末の電池101の残量を常時監視し、該携帯通信端末の電池101の残量が予め設定された閾値よりも少なくなった時に、電源切断期間T₁を長くするために、予め設定された時間間隔値を自動的にT₁+αに変更する。

また図４は、電源オフ時の携帯通信端末の電池残量が少なくなった時の動作を説明しているが、電源オン時も同様の動作をする。電源オン時の動作については実施の形態３(図３)で説明した動作を前提としている。
すなわち制御部104は、該携帯通信端末の電池101の残量を常時監視し、該携帯通信端末の電池101の残量が予め設定された閾値よりも少なくなった時に、無線通信部109に対して電池残量通知メッセージの発信要求の指示を出すと共に、送信間隔期間T₂を長くするために、予め設定された時間間隔値を自動的にT₂+αに変更する。

以上からユーザは電池残量通知メッセージを受け取ることにより電池残量が無くなる前に、電池の充電または電池の交換等を行い位置情報サービスを継続して使用することが可能になると共に、予め設定された電源切断期間T₁と送信間隔期間T₂が自動的に長くなるように設定変更されるため、電池の消耗を低減することが可能になる。

（実施の形態５）
次に図５は、本発明の実施の形態５に係るＧＰＳ機能付き携帯通信端末にカメラ撮影部を備えた場合の動作を示すタイムチャートである。ここで図５のタイムチャートは、実施の形態１(図１)で説明した構成を前提とした動作を説明するものである。

実施の形態２(図２)及び実施の形態３(図３)で説明したように、制御部104が位置情報発信部108に対して位置情報発信要求の指示を出すタイミングは、制御部104がタイマ回路部102より自動電源オン通知を受け取り位置情報発信要求の指示を出す時と、制御部104がタイマ回路部102より手動電源オン通知を受け取った時および予め設定された時間間隔T₂で自動的に位置情報発信要求の指示を出す時である。
図５は、ユーザ操作により該携帯通信端末の電源が投入され、制御部104がタイマ回路部102より手動電源オン通知を受け取った場合であり、実施の形態３(図３)で説明した電源オン時の動作を前提としている。

制御部104は、位置情報発信部108に対して位置情報発信要求の指示を出す前に、カメラ撮影部116に対して画像撮影の指示を出し、カメラ撮影部116が画像撮影した画像情報を取得する。次に制御部104が位置情報発信部108に対して位置情報発信要求の指示を出す時に、該画像情報を位置情報発信部108へ引き渡す。
ここでカメラ撮影部116が画像撮影する画像情報には、静止画および動画の種類があり、ユーザが予め選択し設定しておくようにする。

位置情報発信部108は、ＧＰＳ衛星から受信した信号データを基にして位置測定部107が求めた該携帯通信端末の位置情報と、位置情報を検出した時刻情報と、位置情報を基に算出して得られる位置関連情報と、該携帯通信端末に予め登録されているユーザ情報等の端末情報と、該携帯通信端末が受信した情報および該情報を基に算出して得られるその他関連情報と、制御部104から引き渡された画像情報とを、予め設定された特定アドレスに対して発信するように制御する。さらに、位置情報発信部108は無線通信部109へ情報発信の指示を出し、無線通信部109は、無線通信プロトコルに従ってデータを送信する。
無線通信部109は、データ送信が完了すると制御部104に対して送信完了通知を行う。

以上から、ユーザ操作により該携帯通信端末の電源が投入されると、即時に該携帯通信端末の現在の位置情報等に加えて画像情報を自動発信し、その後は予め設定された時間間隔T₂で該携帯通信端末の現在の位置情報等と画像情報を繰返し自動発信することが可能となる。

また図５は、ユーザ操作により該携帯通信端末の電源が投入され、制御部104がタイマ回路部102より手動電源オン通知を受け取った場合であるが、制御部104がタイマ回路部102より自動電源オン通知を受け取り位置情報発信要求の指示を出す場合も同様の動作をする。この場合は実施の形態２(図２)で説明した電源オフ時の動作を前提とする。

この画像情報を自動発信する機能は、ユーザの使用目的により選択できるようにするためにオプション機能とする。

また制御部104が該携帯通信端末の電池101の残量を常時監視し、該携帯通信端末の電池101の残量が予め設定された閾値よりも少なくなった時に、制御部104がカメラ撮影部116に対して画像撮影の指示を出さないようにして画像撮影による電池の消費電力を低減することについても、ユーザが選択できるようにするためにオプション機能とする。

（実施の形態６）
次に図６は、本発明の実施の形態６に係るＧＰＳ機能付き携帯通信端末に音声記録部を備えた場合の動作を示すタイムチャートである。ここで図６のタイムチャートは、実施の形態１(図１)で説明した構成を前提とした動作を説明するものである。

実施の形態２(図２)及び実施の形態３(図３)で説明したように、制御部104が位置情報発信部108に対して位置情報発信要求の指示を出すタイミングは、制御部104がタイマ回路部102より自動電源オン通知を受け取り位置情報発信要求の指示を出す時と、制御部104がタイマ回路部102より手動電源オン通知を受け取った時および予め設定された時間間隔T₂で自動的に位置情報発信要求の指示を出す時である。
図６は、ユーザ操作により該携帯通信端末の電源が投入され、制御部104がタイマ回路部102より手動電源オン通知を受け取った場合であり、実施の形態３(図３)で説明した電源オン時の動作を前提としている。

制御部104は、位置情報発信部108に対して位置情報発信要求の指示を出す前に、音声記録部117に対して音声記録の指示を出し、音声記録部117が音声記録した音声情報を取得する。次に制御部104が位置情報発信部108に対して位置情報発信要求の指示を出す時に、該音声情報を位置情報発信部108へ引き渡す。
ここで音声記録部117が音声記録する記録時間については、ユーザが予め設定しておくようにする。

位置情報発信部108は、ＧＰＳ衛星から受信した信号データを基にして位置測定部107が求めた該携帯通信端末の位置情報と、位置情報を検出した時刻情報と、位置情報を基に算出して得られる位置関連情報と、該携帯通信端末に予め登録されているユーザ情報等の端末情報と、該携帯通信端末が受信した情報および該情報を基に算出して得られるその他関連情報と、制御部104から引き渡された音声情報とを、予め設定された特定アドレスに対して発信するように制御する。さらに、位置情報発信部108は無線通信部109へ情報発信の指示を出し、無線通信部109は、無線通信プロトコルに従ってデータを送信する。
無線通信部109は、データ送信が完了すると制御部104に対して送信完了通知を行う。

以上から、ユーザ操作により該携帯通信端末の電源が投入されると、即時に該携帯通信端末の現在の位置情報等に加えて音声情報を自動発信し、その後は予め設定された時間間隔T₂で該携帯通信端末の現在の位置情報等と音声情報を繰返し自動発信することが可能となる。

また図６は、ユーザ操作により該携帯通信端末の電源が投入され、制御部104がタイマ回路部102より手動電源オン通知を受け取った場合であるが、制御部104がタイマ回路部102より自動電源オン通知を受け取り位置情報発信要求の指示を出す場合も同様の動作をする。この場合は実施の形態２(図２)で説明した電源オフ時の動作を前提とする。

この音声情報を自動発信する機能は、ユーザの使用目的により選択できるようにするためにオプション機能とする。この機能は、前記の画像情報を自動発信する機能と併用して使用することも可能である。

また制御部104が該携帯通信端末の電池101の残量を常時監視し、該携帯通信端末の電池101の残量が予め設定された閾値よりも少なくなった時に、制御部104が音声記録部117に対して音声記録の指示を出さないようにして音声記録による電池の消費電力を低減することについても、ユーザが選択できるようにするためにオプション機能とする。

（実施の形態７）
次に図７は、本発明の実施の形態７に係るＧＰＳ機能付き携帯通信端末のセーブモード時における位置情報発信部の処理を示すフローチャートである。ここで図７のフローチャートは、実施の形態１(図１)で説明した構成を前提とした処理を説明するものであり、さらに実施の形態２(図２)で説明した電源オフ時の動作、および実施の形態３(図３)で説明した電源オン時の動作を前提としている。またセーブモードとは、位置情報発信を条件付き抑制する機能であり、ユーザが予め設定しておくものとする。

前記で説明したように、位置情報発信部108は制御部104から位置情報発信要求の指示を受けて処理を開始する。
位置情報発信部108は、ＧＰＳ衛星から受信した信号データを基にして位置測定部107が求めた該携帯通信端末の現在の位置情報を取得する（S01）。
次に現在の設定がセーブモードかどうかを判定し（S02）、セーブモードでない場合は、通常の処理として位置情報等の発信要求を行う（S06）。セーブモードの場合は、位置情報格納部から前回の位置情報を読出す（S03）と共に、読出した該情報を基に特定範囲を算出し（S04）、現在の位置情報が特定範囲内にあるかを判定する（S05）。
現在の位置情報が特定範囲内にある場合は、位置情報等の発信要求（S07）の処理をスキップする。現在の位置情報が特定範囲内にない場合は、現在の位置情報を位置情報格納部へ格納し（S06）、位置情報等の発信要求を行う（S07）。

以上から、ユーザがセーブモードを設定することにより、現在の位置情報が特定範囲内にある場合には位置情報等の発信を抑止することが可能となる。このように位置情報が特定範囲内にある場合には位置情報等の発信を抑止することで、ユーザの利便性および通信費削減のメリットも期待できる。

（実施の形態８）
次に図８は、本発明の実施の形態８に係るＧＰＳ機能付き携帯通信端末のチェイスモード時における処理を示すシーケンス図である。ここで図８のシーケンス図は、実施の形態１(図１)で説明した構成を前提とした処理を説明するものであり、さらに実施の形態２(図２)で説明した電源オフ時の動作、および実施の形態３(図３)で説明した電源オン時の動作を前提としている。またチェイスモードとは、外部からの要求を受け取ると即時に現在の位置情報を発信する機能であり、ユーザが予め設定しておくものとする。

前記図３で説明したように、該携帯通信端末の電源オン中は、予め設定された時間間隔T₂で該携帯通信端末の現在の位置情報等を繰返し自動発信する。
図７の実施例では、該携帯通信端末から管理者に対して、予め設定された時間間隔T₂で該携帯通信端末の現在の位置情報等を繰返し自動発信している（T01、T02、T03、T04）。
管理者が即時に該携帯通信端末の位置情報等を取得したい場合、位置情報発信要求を該携帯通信端末へ送信する（R01）。ここで送信手段としてメール等の通信手段を利用する。
該携帯通信端末は位置情報発信要求を受け取る（R02）と、即時に該携帯通信端末の現在の位置情報を取得して、該位置情報と前記位置情報発信要求の指示に応じた情報を発信する（R03）。ここで位置情報発信要求の指示に応じた情報とは、カメラ撮影部が撮影した画像情報、音声記録部が記録した音声情報、位置情報発信部が地図情報とリンクして求めた住所情報および該住所情報に基づき求めた目印情報（コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、学校、公共施設、交差点、等）と、位置情報発信部が前回発信した位置情報と現在の位置情報と比較算出して求めた差分情報（例えば、南西に1.3km移動）等がある。
管理者は位置情報等を受信する（R04）ことにより、即時に該携帯通信端末の位置情報を把握することが可能となる。

以上から、ユーザがチェイスモードを設定することにより、必要な時に、即時に該携帯通信端末の位置情報等を取得することが可能となる。また連続的に位置情報を取得することも可能であり、該携帯通信端末を持っている人物を追跡する場合などの用途にも使える。

本発明の実施の形態１に係るＧＰＳ機能付き携帯通信端末の内部構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態２に係るＧＰＳ機能付き携帯通信端末の電源オフ時の動作を示すタイムチャートである。本発明の実施の形態３に係るＧＰＳ機能付き携帯通信端末の電源オン時の動作を示すタイムチャートである。本発明の実施の形態４に係るＧＰＳ機能付き携帯通信端末の電池残量が少なくなった時の動作を示すタイムチャートである。本発明の実施の形態５に係るＧＰＳ機能付き携帯通信端末にカメラ撮影部を備えた場合の動作を示すタイムチャートである。本発明の実施の形態６に係るＧＰＳ機能付き携帯通信端末に音声記録部を備えた場合の動作を示すタイムチャートである。本発明の実施の形態７に係るＧＰＳ機能付き携帯通信端末のセーブモード時における位置情報発信部の処理を示すフローチャートである。本発明の実施の形態８に係るＧＰＳ機能付き携帯通信端末のチェイスモード時における動作を示すシーケンス図である。

符号の説明

１０１電池
１０２タイマ回路部
１０３電源スイッチ
１０４制御部
１０５ＧＰＳ受信部
１０６ＧＰＳアンテナ
１０７位置測定部
１０８位置情報発信部
１０９無線通信部
１１０無線通信アンテナ
１１１ＣＰＵ
１１２ＲＡＭ／ＲＯＭ
１１３システムクロック
１１４表示部
１１５入力操作部
１１６カメラ撮影部
１１７音声記録部

Claims

ＧＰＳ機能付き携帯通信端末であって、ＧＰＳ衛星からの信号データを受信するＧＰＳ受信部と、前記信号データを基に該携帯通信端末の現在位置を求める位置測定部と、前記位置測定部で求めた位置情報等を発信する位置情報発信部と、前記位置情報発信部へ位置情報発信要求の指示を出す制御部と、該携帯通信端末の電源切断後に予め設定された時間間隔で電源オンとするタイマ回路部と、該携帯通信端末の動作状況を表示する表示部と、ユーザ操作の入力インタフェースとなる操作部とを備え、ユーザが所望する値に設定できる三種類の時間間隔(T ₀ , T ₁ , T ₂ )を用いて、該携帯通信端末の電源オン中は予め設定された時間間隔T₂で該携帯通信端末の位置情報等を自動発信すると共に、該携帯通信端末の電源が切断された後に予め設定された時間T₀経過後に該携帯通信端末の位置情報等を自動発信し、その後は予め設定された時間間隔T₁で該携帯通信端末の位置情報等を自動発信する自動発信手段と、該携帯通信端末の電源オン中に前記表示部が位置情報等の自動発信に関する動作表示を非表示とする制御をして、且つ前記操作部が位置情報等の自動発信に関する操作を行えないように制御して前記自動発信手段が実行される機能、および該携帯通信端末の電源オフ中に前記表示部が電源オン表示を行わずに前記自動発信手段が実行される機能を備えたシークレットモード機能とを有することを特徴とする携帯通信端末。
請求項１に記載の携帯通信端末において、前記位置情報発信部が、ＧＰＳ衛星から受信した信号データを基にして前記位置測定部が求めた該携帯通信端末の位置情報と、前記位置情報を検出した時刻情報と、該携帯通信端末に予め登録されている端末情報と、該携帯通信端末が受信した情報および該情報を基に算出して得られるその他関連情報とを、予め設定された特定アドレスに対して発信する手段を備えたことを特徴とする請求項１に記載の携帯通信端末。
請求項１に記載の携帯通信端末において、該携帯通信端末の電池の残量が予め設定された閾値よりも少なくなった場合に、前記制御部は、無線通信部へ指示を出して電池残量通知メッセージを発信する手段と、前記位置情報発信部へ位置情報発信要求の指示を出す時間間隔を長くするために、予め設定された時間間隔値T₁及びT₂を自動的に変更する手段とを備えたことを特徴とする請求項１に記載の携帯通信端末。
請求項１に記載の携帯通信端末において、画像撮影を行うためのカメラ撮影部を備え、前記制御部はカメラ撮影部へ画像撮影の指示を出す手段と、前記カメラ撮影部が画像撮影した画像情報を前記位置情報発信部へ引き渡す手段と、前記位置情報発信部は該携帯通信端末の位置情報等に前記画像情報を付加して発信する手段とを備えると共に、該携帯通信端末の電池の残量が予め設定された閾値よりも少なくなった場合に、前記制御部は前記カメラ撮影部に対して画像撮影の指示を出すことを抑止する手段を備えたことを特徴とする請求項１に記載の携帯通信端末。
請求項１に記載の携帯通信端末において、音声を記録するための音声記録部を備え、前記制御部は音声記録部へ音声記録の指示を出す手段と、前記音声記録部が音声記録した音声情報を前記位置情報発信部へ引き渡す手段と、前記位置情報発信部は該携帯通信端末の位置情報等に前記音声情報を付加して発信する手段とを備えると共に、該携帯通信端末の電池の残量が予め設定された閾値よりも少なくなった場合に、前記制御部は前記音声記録部に対して音声記録の指示を出すことを抑止する手段を備えたことを特徴とする請求項１に記載の携帯通信端末。
請求項１に記載の携帯通信端末において、前記位置情報発信部が取得した現在の位置情報が特定範囲内にある場合には、位置情報等の発信を抑止する機能を有すること、および前記特定範囲は位置情報発信部が取得した前回の位置情報を基に算出して求められることを特徴とする請求項１に記載の携帯通信端末。