JP4211644B2 - 電気光学装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば液晶装置等の電気光学装置及びその製造方法、並びに該電気光学装置を備えてなる例えば液晶プロジェクタ等の電子機器の技術分野に関する。
この種の電気光学装置には、各画素において、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;以下適宜、“TFT”と称する)によって表示素子をアクティブ駆動させるアクティブマトリクス駆動型の電気光学装置がある。このような電気光学装置において、TFTとして、例えば自己整合型のLDD(Lightly Doped Drain)構造のものが用いられる。このようなTFTは、例えば低温ポリシリコン膜を用いて、蓄積容量等の各種駆動素子と共に各画素毎に作製される。
高輝度で且つ高精細なディスプレイを実現するためには、各画素におけるTFTのオフ電流が問題となる。TFTにおいて、オフ電流は、ドレインのジャンクションでのトンネリングが支配的となって発生する。よって、TFTのゲート絶縁膜の膜厚を厚くすることにより、オフ電流を確実に低減させることが可能となる。
ここに、自己整合型のTFTを製造する際、ゲート電極をマスクとしてゲート絶縁膜を介して半導体膜に不純物を注入することにより、低濃度領域、並びにソース領域及びドレイン領域が形成される。このようなイオン注入は、ゲート絶縁膜の膜厚を厚くする場合、より高いエネルギーで行われることとなる。このように高いエネルギーでイオン注入を行うと、そのイオンのエネルギーが熱に変換されて基板が加熱されて歪んだり、レジストをマスクとする場合には熱でそれが変質する等の弊害が生じる。よって、ゲート絶縁膜の膜厚は、このような弊害の発生を防止することが可能な厚さに制限される。
他方、特許文献1にはゲートオーバーラップ型LDD構造(GOLD構造)のTFTの製造方法が開示されている。GOLD構造のTFTは、自己整合型のLDD構造のTFTと比較してオン電流をより増加させることが可能である。また、特許文献1によれば、レジストをマスクとして半導体膜におけるチャネル領域を覆ってイオン注入を行い、半導体膜に低濃度領域、並びにソース領域及びドレイン領域を形成し、その後、半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する。この方法によれば、ゲート絶縁膜の膜厚を所望の値として、厚膜に形成することが可能となる。
特開平11−330487号公報
しかしながら、特許文献1に開示の方法によれば、直接半導体膜に対して不純物の注入が行われるため、注入された不純物の濃度分布は、半導体膜の表面付近よりもより深い位置で不純物の濃度が高くなる傾向にある。従って、特許文献1の製造方法によれば、表面付近で導電性に劣る半導体膜が製造されるという問題点が生じる。
一方、ゲート絶縁膜を介して半導体膜に不純物を注入する場合には、上述したように膜が厚くて注入のエネルギーが高い場合には基板加熱による弊害がある。逆に膜が薄くて注入のエネルギーが低い場合には、基板温度が上がらないのでシリコン半導体層への不純物の反応が進まないので不純物活性化率が低下するという問題もある。つまりこれらの問題はトランジスタの特性と製造の効率を著しく制限している。
本発明は、上記問題点に鑑み成されたものであり、表示素子をアクティブ駆動させるためのTFTにおいて、制限されていたトランジスタの特性と製造効率を所望の範囲にコントロールすることが可能であり、銀塩写真に匹敵するような高精細且つ高輝度なディスプレイを実現することが可能な電気光学装置及びその製造方法、並びにそのような電気光学装置を備えてなる電子機器を提供することを解決課題とする。
本発明の電気光学装置の製造方法は上記課題を解決するために、下地上に、薄膜トランジスタの半導体膜を形成する工程と、ダミー膜を、前記半導体膜の表面を覆うように形成する工程と、前記ダミー膜を介して前記半導体膜に対して、不純物を第1注入量で注入して前記薄膜トランジスタのチャネル領域に隣接する低濃度領域を形成する第1注入工程と、前記ダミー膜を介して前記半導体膜に対して、不純物を前記第1注入量より多い第2注入量で注入して前記薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン領域を前記低濃度領域に隣接して形成する第2注入工程と、前記ダミー膜を、前記チャネル領域、前記低濃度領域、並びに前記ソース領域及び前記ドレイン領域の少なくとも一部が露出するように除去する工程と、前記半導体膜のうち前記ダミー膜が除去されて露出した部分の表面を少なくとも覆うように、前記薄膜トランジスタのゲート絶縁膜を形成する工程と、前記薄膜トランジスタのゲート電極を、前記ゲート絶縁膜上における前記チャネル領域及び前記低濃度領域の少なくとも一部に重畳する領域に形成する工程とを含む。
本発明の電気光学装置の製造方法は上記課題を解決するために、下地上に、薄膜トランジスタの半導体膜を形成する工程と、ダミー膜を、前記半導体膜の表面を覆うように形成するダミー膜形成工程と、前記ダミー膜を介して前記半導体膜に対して、不純物を第1注入量で注入して前記薄膜トランジスタのチャネル領域に隣接する低濃度領域を形成する第1注入工程と、前記ダミー膜を介して前記半導体膜に対して、不純物を前記第1注入量より多い第2注入量で注入して前記薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン領域を前記低濃度領域に隣接して形成する第2注入工程と、前記ダミー膜を、前記チャネル領域と前記低濃度領域が露出するように除去するとともに、前記ダミー膜を、前記ソース領域及び前記ドレイン領域の少なくとも一部が露出するように除去するダミー膜除去工程と、前記半導体膜のうち前記ダミー膜が除去されて露出した部分の表面を少なくとも覆うように、前記薄膜トランジスタのゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、前記薄膜トランジスタのゲート電極を、前記ゲート絶縁膜上における前記チャネル領域に重畳する領域に形成するとともに、前記ゲート電極を前記低濃度領域の少なくとも一部に重畳する領域に形成するゲート電極形成工程とを含むことを特徴とする。
本発明の電気光学装置の製造方法は上記課題を解決するために、前記半導体膜をパターニングすることにより、蓄積容量の下部容量電極の前駆膜を形成する工程を含み、前記ダミー膜形成工程で、前記ダミー膜を、前記前駆膜の表面も覆うように形成し、前記第1注入工程で、前記ダミー膜を介して前記前駆膜に対しても、不純物を前記第1注入量で注入し、前記第2注入工程で、前記ダミー膜を介して前記前駆膜に対しても、不純物を前記第2注入量で注入することにより前記前駆膜を前記下部容量電極にし、前記ダミー膜除去工程で、前記ダミー膜を、前記下部容量電極が露出するように除去し、前記ゲート絶縁膜形成工程で、前記ゲート絶縁膜と同一材料を用いて、前記蓄積容量の第1誘電体膜を前記下部容量電極上に形成し、前記ゲート電極形成工程で、前記ゲート電極と同一材料を用いて、前記蓄積容量の上部容量電極を、前記第1誘電体膜上に形成することを特徴とする。
本発明の電気光学装置の製造方法は上記課題を解決するために、前記半導体膜をパターニングすることにより、蓄積容量の下部容量電極の前駆膜を形成する工程とを含み、前記ダミー膜形成工程で、前記ダミー膜を、前記前駆膜の表面も覆うように形成し、前記第1注入工程で、前記ダミー膜を介して前記前駆膜に対しても、不純物を前記第1注入量で注入し、前記第2注入工程で、前記ダミー膜を介して前記前駆膜に対しても、不純物を前記第2注入量で注入することにより前記前駆膜を前記下部容量電極にし、前記ダミー膜除去工程で、前記ダミー膜を、前記下部容量電極は露出しないように除去し、前記ダミー膜を前記蓄積容量の第2誘電体とし、前記蓄積容量のスタック電極を、前記第2誘電体膜上に形成する工程とをさらに含み、前記ゲート絶縁膜形成工程で、前記ゲート絶縁膜と同一材料を用いて、前記蓄積容量の第1誘電体膜を前記スタック電極上に形成し、前記ゲート電極形成工程で、前記ゲート電極と同一材料を用いて、前記蓄積容量の上部容量電極を、前記第1誘電体膜上に形成することを特徴とする。

本発明の電気光学装置の製造方法によれば、下地として、例えばガラス基板等の絶縁性基板を用いるか、或いは、このような基板上にさらにシリコン酸化膜等の下地絶縁膜が形成されたものを用いる。そして、以下のような各製造プロセスによりGOLD構造のTFTを製造することができる。また、下地上の画像表示領域に、各画素毎にTFTを作製することにより、アクティブマトリクス駆動型の電気光学装置を製造することが可能となる。
本発明の電気光学装置の製造方法では、先ず、基板を含む下地上に、TFTの半導体膜として、例えばアモルファスシリコン膜、或いはポリシリコン膜を形成する。ここで、下地上に半導体膜を形成した後、マスクを用いて半導体膜における、少なくともTFTのチャネル領域に不純物を注入することによって、チャネルドープを行ってもよい。より具体的には、チャネルドープを、半導体膜に対して、該半導体膜上に形成された他の膜を介して行い、チャネルドープ終了後他の膜を除去する。
次に、例えばプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法等により、半導体膜の表面を覆うように、ダミー膜を形成する。ダミー膜は例えばシリコン窒化膜やシリコン酸化膜として形成される。
続いて、半導体膜に対してイオン注入を行う。より具体的には、半導体膜に対して、ダミー膜を介して、第1注入工程及び第2注入工程を施すことによってイオン注入を行う。例えば、第1注入工程及び第2注入工程は次のように行う。
第1注入工程では、ダミー膜上にマスクを形成し、該マスクによって半導体膜におけるTFTのチャネル領域の表面に重畳するダミー膜の表面を覆う。そして、不純物をダミー膜を介して半導体膜に第1注入量で注入する。これにより、半導体膜において、TFTのチャネル領域に隣接して低濃度領域が形成される。
その後、第2注入工程では、半導体膜におけるTFTのチャネル領域を重畳的に覆うマスクを除去し、半導体膜におけるTFTのチャネル領域並びに低濃度領域の一部の表面に重畳するダミー膜の表面を覆う別のマスクを、ダミー膜上に形成する。そして、半導体膜に対して、不純物をダミー膜を介して第2注入量で注入する。これにより、半導体膜において、TFTのソース領域及びドレイン領域が低濃度領域に隣接して形成される。
尚、第1及び第2注入工程はいずれが先に行われてもよい。例えば、半導体膜におけるTFTのチャネル領域及び低濃度領域を重畳的に覆うマスクを形成して第2注入工程を行った後、該マスクを半導体膜の低濃度領域上から後退させて、第1注入工程を行うようにしてもよい。
その後、例えばウエットエッチングやドライエッチングにより、ダミー膜を除去する。ダミー膜を、半導体膜を露出させるように除去してもよいし、半導体膜におけるチャネル領域及び低濃度領域、並びにソース領域及びドレイン領域の少なくとも一部が露出するように除去するようにしてもよい。
その後、ゲート絶縁膜を、半導体膜におけるダミー膜が除去されて露出した部分の表面を少なくとも覆うように形成する。ゲート絶縁膜は、例えば原料ガスとしてTEOSガスを用いたプラズマエンハンストCVD法(PE−CVD法)により、シリコン酸化膜として形成する。
本発明の電気光学装置の製造方法によれば、半導体膜に対するイオン注入後にゲート絶縁膜を形成する。よって、ゲート絶縁膜を所望の厚さで形成することが可能となる。ゲート絶縁膜は、本発明の電気光学装置の製造方法で製造されるTFTにおいて、後述するような電気特性が得られるような膜厚として形成する。
その後、ゲート電極を、ゲート絶縁膜上に、半導体膜におけるチャネル領域並びに低濃度領域の一部に重畳する領域に形成する。その結果、チャネル領域、低濃度領域、ソース領域及びドレイン領域の平面配置とは独立して、即ち非自己整合的にTFTを形成することが出来る。これにより、GOLD構造のTFTが形成される。
以上説明したような本発明の電気光学装置の製造方法によれば、半導体膜に対するイオン注入はダミー膜を介して行われる。よって、ダミー膜の膜厚を適当に設定すると共にイオン注入の打ち込みエネルギーを適当に設定することで、半導体膜の低濃度領域、ソース領域及びドレイン領域において、その表面付近より深い位置で大きくなるような不純物の濃度の偏りを防止することが可能となる。
また、自己整合型のLDD構造では既に説明したように制限されるゲート絶縁膜の膜厚を、GOLD構造のTFTでは、TFTの電気特性に合わせた膜厚として形成することができる。即ち、本発明の電気光学装置の製造方法によれば、ゲート絶縁膜の膜厚を調整することにより、TFTの電気特性を変化させると共に、TFTの製造効率を向上させることが可能となる。これにより、オフ電流を低減することができる。
ここで、電気光学装置として例えばアクティブマトリクス駆動型の液晶装置では、各画素を駆動するための駆動回路より供給された画像信号は、走査信号が駆動回路より供給されることによりオン状態となったTFTを介して液晶素子及び該液晶素子に対して設けられた蓄積容量に書き込まれる。そして、画像信号に応じた電圧が液晶素子並びに蓄積容量において保持される。
このような液晶装置が高精細化されると、液晶素子及び蓄積容量は小型化される。このように液晶素子及び蓄積容量が小型化されても、本発明の電気光学装置の製造方法により製造されたTFTでは、オフ電流を確実に抑制することができ、各画素において高輝度な画像表示を行うことが可能となる。よって、このような液晶装置を用いることにより、高精細で且つ高輝度なディスプレイを実現することが可能となる。
尚、ゲート絶縁膜を厚膜に形成することにより、TFTにおけるオン電流が低下する場合には、TFTをオン状態とするための走査信号の電圧を調整することによって、オン電流を調整するようにしてもよい。
本発明の電気光学装置の製造方法の一態様では、前記半導体膜を形成する工程は、前記半導体膜として低温ポリシリコン膜を形成する。
この態様によれば、画素毎にTFTを製造すると共に、下地上の画像表示領域の周辺に位置する周辺領域に、表示素子やTFTを駆動させるための駆動回路を、該駆動回路を構成する回路素子を作製して形成することが可能となる。よって、電気光学装置に駆動回路を内蔵して形成することが可能となる。このため、駆動回路をIC又はLSIとして形成し、外部回路として電気光学装置に実装する場合に必要となる高度な実装技術が不要となる。
更に、このような低温ポリシリコン技術によれば、比較的サイズの大きい下地上に、画素毎にTFTを作り込むことができる。よって、この態様によれば、比較的大型のディスプレイに用いられる電気光学装置を容易に製造することが可能となる。
この、半導体膜を低温ポリシリコン膜として形成する態様では、前記半導体膜をパターニングすることにより、蓄積容量の下部容量電極の前駆膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜と同一材料を用いて、前記蓄積容量の第1誘電体膜を前記下部容量電極上に形成する工程と、前記ゲート電極と同一材料を用いて、前記蓄積容量の上部容量電極を、前記第1誘電体膜上に形成する工程とを更に含み、前記第2注入工程を、前記前駆膜に対しても行うように製造してもよい。
このように製造すれば、各画素毎に、表示素子をアクティブマトリクス駆動させるための駆動素子として、TFTと共に蓄積容量を形成することが可能となる。
より具体的には、第2注入工程において、TFTの半導体膜に対してダミー膜を介して不純物の注入を行うと共に、半導体膜をパターニングすることによって形成した蓄積容量の下部容量電極の前駆膜に対しても不純物を注入して、下部容量電極を形成する。また、TFTのゲート絶縁膜を形成する工程を行うと共に、ゲート絶縁膜と同一材料を用いて蓄積容量の第1誘電体膜を、下部容量電極上に形成する。更に、TFTのゲート電極を形成する工程を行うと共に、ゲート電極と同一材料を用いて、蓄積容量の上部容量電極を、第1誘電体膜上に形成する。
この、蓄積容量を形成する工程を更に含む態様では、前記ダミー膜と同一材料を用いて、前記前駆膜上に前記蓄積容量の第2誘電体膜を形成する工程と、前記蓄積容量のスタック電極を、前記第2誘電体膜上に形成する工程とを更に含み、前記第2注入工程を、前記前駆膜に対しても前記第2誘電体膜を介して行うと共に、前記第1誘電体膜を形成する工程は、前記第1誘電体膜を前記スタック電極上に形成するように製造してもよい。
このように製造すれば、TFTと共にスタック型の蓄積容量を形成することができる。より具体的には、ダミー膜を形成する工程を行うと共に、ダミー膜と同一材料を用いて、下部容量電極の前駆膜上に第2誘電体膜を形成する。そして、第2注入工程において、下部容量電極の前駆膜に対しても第2誘電体膜を介して不純物を注入して、下部容量電極を形成する。そして、第1誘電体膜を、第2誘電体膜上に形成したスタック電極上に形成する。
ここで、電気光学装置の高精細化に伴い、表示素子並びに蓄積容量等の駆動素子は小型化される。蓄積容量としてスタック型のものを用いることにより、該蓄積容量が小型化されても、電気容量を大きくすることが可能となる。その結果、各画素において高輝度な画像表示を行うことが可能となる。
本発明の電気光学装置の製造方法の他の態様では、前記ダミー膜を形成する工程は、前記ダミー膜を前記下地とエッチングレートが同等となるように形成する。
この態様によれば、下地に含まれる膜、例えば基板上に形成された下地絶縁膜上に、半導体膜を形成し、下地絶縁膜と同一の膜を用いてダミー膜を形成することが可能となる。この場合、ダミー膜を除去する工程では、半導体膜の表面におけるチャネル領域及び低濃度領域、並びにソース領域及びドレイン領域の一部が露出するようにダミー膜を除去して、半導体膜の表面上にダミー膜を残すようにするのが好ましい。尚、ダミー膜を構成する材料を選択することによりダミー膜のエッチングレートを制御するか、或いは、ダミー膜の形成条件を制御して、ダミー膜のエッチングレートを制御するようにしてもよい。
本発明の電気光学装置の製造方法の他の態様では、前記ダミー膜を形成する工程は、前記ダミー膜を前記下地とエッチングレートが異なるように形成する。
この態様によれば、ダミー膜と下地とのエッチング選択比をとることができる。よって、ダミー膜を除去する工程において、半導体膜がダミー膜から露出するようにダミー膜を除去することが容易となる。
この、ダミー膜を下地とエッチングレートが異なる膜として形成する態様では、前記ダミー膜を、前記下地よりもエッチングレートが大きくなるように形成するように製造してもよい。
このように製造すれば、半導体膜がダミー膜から露出するようにダミー膜を除去する場合に、オーバーエッチングによって下地が削られるのを防止することが可能となる。
この、ダミー膜を下地よりもエッチングレートが大きい膜として形成する態様では、前記ダミー膜をシリコン窒化膜として形成するように製造してもよい。
このように製造すれば、基板及び該基板上に形成された下地絶縁膜であるシリコン酸化膜を含む下地上にダミー膜を形成した場合、該ダミー膜と下地に含まれるシリコン酸化膜とのエッチング選択比をとることが可能となる。例えばフッ酸をエッチャントとして用い、ウエットエッチングによってダミー膜を除去する場合には、シリコン酸化膜と比較してシリコン窒化膜のエッチングレートを4倍以上大きくすることができる。また、窒化膜を第2誘電体膜としてスタック型の蓄積容量を形成すれば、電気容量をより大きくすることが可能となる。
この、ダミー膜を下地とエッチングレートが同等若しくは異なる膜として形成する態様では、前記ダミー膜を、前記下地に含まれる膜と同一の材料を用いて形成するように製造してもよい。
このように製造すれば、ダミー膜を、下地としての基板或いは該基板上に形成された下地絶縁膜と同一の材料を用いて形成する場合も、該ダミー膜の形成条件等を制御することによって、ダミー膜を下地とエッチングレートが同等或いは異なる膜として形成することができる。
本発明の電気光学装置の製造方法の他の態様では、前記第1注入工程及び前記第2注入工程は、n型の不純物を用いて行う。
この態様によれば、第1注入工程及び第2注入工程において、n型の不純物として例えばリン(P)をダミー膜を介して半導体膜に注入することにより、TFTをNチャネル型として形成することが可能となる。
本発明の電気光学装置の製造方法の他の態様では、前記第1注入工程及び前記第2注入工程は、p型の不純物を用いて行う。
この態様によれば、第1注入工程及び第2注入工程において、p型の不純物として例えばボロン(B)をダミー膜を介して半導体膜に注入することにより、TFTをPチャネル型として形成することが可能となる。また、TFTをPチャネル型として形成すれば、TFTをNチャネル型として形成する場合と比較して、TFTにおけるオフ電流をより低減することが可能となる。
本発明の電気光学装置は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置の製造方法(但し、その各種態様を含む)によって製造される電気光学装置であって、前記下地上における画像表示領域に所定パターンで配列され、夫々前記薄膜トランジスタによってアクティブ駆動される表示素子を備える。
本発明の電気光学装置によれば、その動作時、画素毎に、TFTにより液晶素子等の表示素子をアクティブ駆動させることにより、画像表示を行うことが可能となる。この際、TFTは、非自己整合型であり、オフ電流特性等のトランジスタ特性に優れる。よって、本発明の電気光学装置によれば、高精細で且つ高輝度なディスプレイを実現することが可能となる。
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置を具備する。
本発明の電子機器は、上述した本発明の電気光学装置を具備してなるので、高精細化させると共に高輝度な画像表示を行うことが可能な、投射型表示装置、テレビ、携帯電話、電子手帳、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルなどの各種電子機器を実現できる。また、本発明の電子機器として、例えば電子ペーパなどの電気泳動装置、電子放出装置(Field Emission Display及びConduction Electron-Emitter Display)、これら電気泳動装置、電子放出装置を用いた装置としてDLP( Digital Light Processing)等を実現することも可能である。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにされる。
以下では、本発明の実施の形態について図を参照しつつ説明する。以下の実施形態は、本発明の電気光学装置を液晶装置に適用したものである。
<1:第1実施形態>
先ず、本発明の電気光学装置に係る第1実施形態について、図1から図10を参照して説明する。
<1−1:電気光学装置の全体構成>
本発明の電気光学装置の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。ここに、図1は、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た電気光学装置の平面図であり、図2は、図1のH−H’断面図である。ここでは、電気光学装置の一例である駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置を例にとる。
図1及び図2において、本実施形態に係る電気光学装置では、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
シール材52は、両基板を貼り合わせるための、例えば紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射、加熱等により硬化させられたものである。また、シール材52中には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材が散布されている。
シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。但し、このような額縁遮光膜53の一部又は全部は、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として設けられてもよい。
画像表示領域10aの周辺に位置する周辺領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。また、走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿い、且つ、前記額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。更に、このように画像表示領域10aの両側に設けられた二つの走査線駆動回路104間をつなぐため、TFTアレイ基板10の残る一辺に沿い、且つ、前記額縁遮光膜53に覆われるようにして複数の配線105が設けられている。
また、対向基板20の4つのコーナー部には、両基板間の上下導通端子として機能する上下導通材106が配置されている。他方、TFTアレイ基板10にはこれらのコーナー部に対向する領域において上下導通端子が設けられている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
図2において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線が形成された後の画素電極9a上に、配向膜が形成されている。他方、対向基板20上には、対向電極21の他、格子状又はストライプ状の遮光膜23、更には最上層部分に配向膜が形成されている。また、液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。
なお、図1及び図2に示したTFTアレイ基板10上には、これらのデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等に加えて、画像信号線上の画像信号をサンプリングしてデータ線に供給するサンプリング回路、複数のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該電気光学装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成してもよい。
<1−2:画素部の構成>
以下では、本実施形態における電気光学装置の画素部の構成について、図3から図5を参照して説明する。ここに図3は、電気光学装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線等の等価回路であり、図4は、データ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の任意の画素部の平面図であり、図5は図4に示す画素部のA−A’断面図である。なお、図5においては、各層・各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、該各層・各部材ごとに縮尺を異ならしめてある。
図3において、本実施形態における電気光学装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素には、それぞれ、画素電極9aと当該画素電極9aをスイッチング制御するためのTFT30とが形成されており、画像信号が供給されるデータ線6aが当該TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。
また、TFT30のゲートにゲート電極3aが電気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線11a及びゲート電極3aにパルス的に走査信号G1、G2、…、Gmを、この順に線順次で印加するように構成されている。画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。
画素電極9aを介して電気光学物質の一例としての液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、対向基板20に形成された対向電極21との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。ノーマリーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として電気光学装置からは画像信号に応じたコントラストをもつ光が出射する。
ここで保持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極9aと対向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70を付加する。この蓄積容量70は、走査線11aに並んで設けられ、固定電位側容量電極を含むとともに定電位に固定された容量電極300を含んでいる。
以下では、図4及び図5を参照して、任意の一の画素部におけるTFTアレイ基板10側の構成についてより詳細に説明する。
図5において、TFTアレイ基板10は、ガラス基板等の絶縁性の透明基板を用いて構成されている。TFTアレイ基板10上に、例えばシリコン酸化膜(SiO)が下地絶縁膜12として形成されている。下地絶縁膜12の膜厚は、好ましくは、300[nm]から800[nm]の範囲内とする。そして、本発明に係る「下地」は、TFTアレイ基板10及び下地絶縁膜12を含む構成となっている。
下地絶縁膜12上に、Nチャネル型のTFT30及び蓄積容量70が形成されている。図4及び図5において、TFT30は、半導体膜3、ゲート絶縁膜2、及びゲート電極3aを含む。半導体膜3は、下地絶縁膜12上に、例えば30[nm]から70[nm]の範囲内の膜厚で、例えばアモルファスシリコン膜をレーザアニール法により多結晶化した膜(以後、低温ポリシリコン膜という)で形成されている。半導体膜3には、TFT30のチャネル領域を挟んでその両側にn型の不純物の低濃度領域1bが形成されている。また、半導体膜3において、低濃度領域1bに隣接して、n型の不純物が低濃度領域1bより高濃度に分布した、TFT30のソース領域1a及びドレイン領域1cが形成されている。
また、半導体膜3上には、該半導体膜3を埋め込んで、例えばシリコン酸化膜(SiO)よりなるゲート絶縁膜2が形成されている。本実施形態では、TFT30において後述するような電気特性が得られるような膜厚としてゲート絶縁膜2は形成されている。このようなゲート絶縁膜2の膜厚は、100[nm]以上であるのが好ましい。
更には該ゲート絶縁膜2上に、半導体膜3におけるTFT30のチャネル領域並びに低濃度領域1bの一部に重畳する領域に、ゲート電極3aが形成されている。即ち、図4及び図5に示すTFT30はGOLD構造を有している。
ここに、ゲート電極3aは、チタン(Ti)とアルミニウム(Al)に銅(Cu)の合金を混ぜた積層、或いはアルミニウム(Al)とモリブデン(Mo)の積層やクロム(Cr)等を用いて構成されている。また、ゲート電極3aの膜厚は例えば400[nm]として形成されており、ゲート電極3aと低濃度領域1bとのオーバーラップ長は、これらゲート電極3aと半導体膜3とのアライメント精度を考慮して、0.25[μm]から0.75[μm]の範囲内とするのが好ましい。更に、半導体膜3における低濃度領域1bのチャネル方向の長さは、アライメントずれが生じても、ゲート電極3aの端部が低濃度領域1bに重畳する領域に配置されるような値に調整されるのが好ましい。
また、図4及び図5において、蓄積容量70は、半導体膜3の一部によって形成される下部容量電極と、固定電位側容量電極としての容量電極300とが、ゲート絶縁膜2の一部を介して対向配置されることにより形成されている。より具体的には、半導体膜3においてn型の不純物が低濃度領域1bより高濃度に分布した領域の一部が下部容量電極として形成されている。即ち、下部容量電極とTFT30のドレイン領域1cとは接続されている。また、ゲート絶縁膜2において、下部容量電極と容量電極300に挟持された部分によって、本発明に係る「第1誘電体膜」が構成されている。尚、ゲート電極3aと好ましくは同一の導電膜によって、容量電極300及び走査線11aが形成される。
図5において、ゲート電極3a及び容量電極300、並びに図5中には図示しない走査線11aを埋め込んで第1層間絶縁膜40が形成されている。第1層間絶縁膜40には、第1層間絶縁膜40の表面から、第1層間絶縁膜40及びゲート絶縁膜2を貫通して、半導体膜3におけるドレイン領域1c及びソース領域1aの表面に至るコンタクトホール501及び502が形成されている。そして、コンタクトホール501及び502に導電性材料を埋め込んで、第1層間絶縁膜40上にTFT30のソースに電気的に接続するデータ線6aが形成されていると共に、ドレイン電極510が形成されている。
また、第1層間絶縁膜40上には第2層間絶縁膜80が形成されている。そして第2層間絶縁膜80の表面から、第2層間絶縁膜80を貫通してドレイン電極510の表面に至るコンタクトホール505が開孔されている。該コンタクトホール505に、例えばITO(Indium Tin Oxide)を用いて構成される導電性材料を埋め込んで、図4に示すように画素部の開口領域に対応する領域に画素電極9aが形成されている。
<1−2:電気光学装置の製造方法>
上述した電気光学装置の製造方法について、図6から図9を参照して、以下に説明する。以下では、図4及び図5に示すTFTアレイ基板10上の各構成要素に係る製造工程について特に詳しく説明し、図1及び図2に示す他の構成要素に係る製造工程の説明に関しては省略する。
ここに、図6から図9は、図5に示すTFTアレイ基板10の断面の構成を、製造プロセスの各工程について順を追って示す工程図である。
先ず、図6(a)において、TFTアレイ基板10上に形成された下地絶縁膜12上に、アモルファスシリコン膜をレーザアニール法により多結晶化した半導体膜3を形成する。ここで、半導体膜3を形成した後、TFT30のチャネル領域に不純物を注入することによって、チャネルドープを行ってもよい。このようなチャネルドープは、半導体膜3に対して、該半導体膜3上に形成されたマスク及び他の膜を介して、例えばp型の不純物を5×1012[ions/cm]以下の範囲内の注入量で注入することによって行う。そして、チャネルドープ終了後他の膜及びマスクは、半導体膜3上より除去する。
次に、図6(b)において、半導体膜3に対してパターニングを行い、該半導体膜3を、平面的に見て図4に示すようなパターンを有する膜として形成する。これにより、蓄積容量70の下部容量電極の前駆膜を構成する半導体膜3の一部が形成される。
続いて、図6(c)において、例えばプラズマCVD法により、半導体膜3の表面を覆うように、ダミー膜75を形成する。ダミー膜75は、例えばシリコン窒化膜として、例えば30[nm]の膜厚で形成する。尚、ダミー膜75は、下地絶縁膜12の表面を覆うように形成してもよいし、少なくとも半導体膜3の表面を覆うように形成してもよい。このダミー膜75の膜厚は不純物の注入のエネルギーを最適化できる値に設定する。前述した基板温度の上昇による弊害や不純物活性化率を考慮して決定する。
続いて、半導体膜3に対してイオン注入を次のような第1注入工程及び第2注入工程により行う。先ず、第1注入工程では、図7(a)に示すように、ダミー膜75上に、例えばフォトリソグラフィ法によりレジストパターンをマスク702aとして形成し、該マスク702aによって半導体膜3におけるTFT30のチャネル領域の表面に重畳するダミー膜75の表面を覆う。そして、n型の不純物として例えばリン(P)を、マスク702a及びダミー膜75を介して半導体膜3に、1×1013[ions/cm]から8×1013[ions/cm]の範囲内の第1注入量で注入する。これにより、半導体膜3にTFT30の低濃度領域1bが形成される。
その後、第2注入工程では、図7(b)に示すように、マスク702aを除去し、半導体膜3におけるTFT30のチャネル領域並びに低濃度領域1bの一部の表面に重畳するダミー膜75の表面を覆う別のマスク702bを、ダミー膜75上に形成する。そして、n型の不純物として例えばリン(P)を、マスク702b及びダミー膜75を介して半導体膜3に、1×1015[ions/cm]から1×1016[ions/cm]の範囲内の第2注入量で注入する。これにより、半導体膜3にTFT30のソース領域1a及びドレイン領域1cが低濃度領域1bに隣接して形成される。更に、蓄積容量70の下部容量電極の前駆膜を構成する半導体膜3の一部にも、第2注入量でn型の不純物が注入されて、下部容量電極が形成される。
マスク702bを除去した後、図7(c)において、例えばウエットエッチング法によりダミー膜75を除去する。ここで、ダミー膜75をシリコン窒化膜として形成した場合、フッ酸またはBHF(バッファードフッ酸)をエッチャントとして用いてウエットエッチングを行うと、下地絶縁膜12であるシリコン酸化膜と比較してダミー膜75のエッチングレートを容易に4倍以上大きくすることができる。よって、オーバーエッチングによって下地絶縁膜12が削られるのを防止して、ダミー膜75を完全に除去し、半導体膜3を露出させることが可能となる。尚、ダミー膜75の除去はCFを主体とした混合ガスによるドライエッチングによって行ってもよい。同様にドライエッチングの場合でもダミー膜75のエッチングレートをシリコン酸化膜より大きくとれる。
続いて、図8(a)において、シリコン酸化膜のゲート絶縁膜2を、例えば原料ガスとしてTEOSガスを用いたPE−CVD法により形成する。ここで、ゲート絶縁膜2の膜厚は後に述べる所望のトランジスタ特性を考慮して決定され、例えば200nmとする。ゲート絶縁膜2の形成前後においてアニールや水素化などを適宜行い、注入された不純物を活性化させる。続いて、図8(b)において、ゲート電極3a及び容量電極300、並びに図8(b)には図示しない走査線11aを形成する。その結果、チャネル領域、低濃度領域1b、ソース領域1a及びドレイン領域1cの平面配置とは独立して、即ち非自己整合的にTFT30を形成することが出来る。また、TFT30と共に蓄積容量70も形成される。
その後、図8(c)において、第1層間絶縁膜40を形成し、コンタクトホール501及び502を開孔する。そして、コンタクトホール501及び502に導電性材料埋め込んで、データ線6a及びドレイン電極510を形成する。
その後、図9(a)において、平坦化された第2層間絶縁膜80を形成し、図9(b)において、該第2層間絶縁膜80にコンタクトホール505を開孔する。続いて、コンタクトホール505に透明な導電性材料を埋め込んで、画素電極9aを形成する。
本実施形態の電気光学装置の製造方法によれば、半導体膜3に対するイオン注入はダミー膜75を介して行われる。そして、イオン注入による、ダミー層75及び半導体膜3の膜厚方向に係る不純物密度は、打ち込みエネルギーに応じた分布を有する。即ち、ダミー層75及び半導体膜3におけるイオンを減速させる能力(エネルギーを吸収する能力)とイオン注入の打ち込みエネルギーとに応じて決まる深さに、不純物密度は、ピークを有する。よって、ダミー膜75の膜厚を適当に設定すると共にイオン注入の打ち込みエネルギーを適当に設定することで、半導体膜3の低濃度領域1b、ソース領域1a及びドレイン領域1cにおいて、その表面付近より深い位置で大きくなるような不純物の濃度の偏りを防止することが可能となる。即ち、基板10上で、半導体膜3の高さに不純物の濃度のピークを合わせることが可能となる。
さらに、ゲート絶縁膜2を介して半導体膜3に不純物を注入する場合には、膜が厚くて注入のエネルギーが高い場合には基板加熱による弊害がある。逆に膜が薄くて注入のエネルギーが低い場合には、基板温度が上がらないのでシリコン半導体層への不純物の反応が進まないので不純物活性化率が低下するという問題もある。これらの問題はトランジスタの特性と製造の効率を著しく制限している。
そこで、本実施形態の電気光学装置の製造方法では、半導体膜3に対するイオン注入後にゲート絶縁膜2を形成する。そのため、自己整合型のLDD構造では既に説明したように制限されるゲート絶縁膜2の膜厚を、TFT30の電気特性に合わせた膜厚として形成すると共に、該TFT30の製造効率を向上させることができる。
ここで、図10には、本実施形態の電気光学装置の製造方法によって製造されたTFT30の電気特性を、縦軸にドレイン電流[A]及び横軸にゲート電圧[V]をとって示してある。ゲート絶縁膜が厚いGOLD構造を有するTFT30の電気特性曲線32bに着目すれば、それより40%程度に薄いゲート絶縁膜で作製された自己整合型のLDD構造を有するTFTの電気特性曲線32aと比較して、オフ時の所謂跳ね上がり電流が抑制され、オフ電流は低減する。その理由は、GOLD構造のTFTではゲート電極を厚くすることでゲート電極から半導体膜のドレイン接合部に与えられる電界を小さくできることと、熱に弱いゲート電極を形成する前に十分にアニールや水素処理などの方法で半導体膜中の欠陥を修復できるからである。即ち、本実施液体の電気光学装置の製造方法によれば、ゲート絶縁膜2の膜厚を調整することにより、TFT30の電気特性を変化させ、オフ電流を低減することが可能となる。
ここで、電気光学装置の高精細化に伴い、液晶素子及び蓄積容量70の小型化が要求される。液晶素子及び蓄積容量70が小型化されても、TFT30においてオフ電流を抑制することが可能であり、各画素において高輝度な画像表示を行うことができる。よって、高精細で且つ高輝度なディスプレイを実現することが可能となる。
更に、図10には、各画素を交流駆動させる場合のTFTのオン電圧Vgon及びオフ電圧Vgoffを示してある。液晶層50に交流の電圧を与える場合にはその極性により動作点が変動するので最低限必要とされるゲート電圧が異なる。対向基板20に対して画素電極9aが高い電位になる極性をプラス(+)とし、対向基板20に対して画素電極9aが低い電位になる極性をマイナス(−)とすると、プラス(+)の場合のオン電圧Vgon(+)とマイナス(−)の場合のオン電圧Vgon(−)は互いに異なる値となり、同様に極性がプラス(+)の場合のオフ電圧Vgoff(+)及び極性がマイナス(−)の場合のオフ電圧Vgoff(−)も互いに異なる値となる。
ここで、GOLD構造を有するTFT30では、ゲート絶縁膜2の膜厚を厚くすることによって、オフ電流を低減することが可能となるが、オン電流も減少することとなる。この場合には、図3に示す走査信号G1、G2、・・・、Gmの電圧を夫々調整することによって、図10に示すように、極性がプラス(+)の場合のオン電圧Vg1on(+)及び極性がマイナス(−)の場合のオン電圧Vg1on(−)が夫々調整されて、オン電流を増加させることが可能となる。ゲート絶縁膜2が厚いのでオン電圧を高くしても耐圧の点では問題はない。
加えて、半導体膜3を低温ポリシリコン膜として形成することにより、画素毎にTFT30及び蓄積容量70等の駆動素子を製造すると共に、TFTアレイ基板10上の画像表示領域10aの周辺に位置する周辺領域に、データ線駆動回路101や走査線駆動回路104を形成することが可能となる。よって、データ線駆動回路101や走査線駆動回路104をIC又はLSIとして形成し、外部回路として電気光学装置に実装する場合に必要となる高度な実装技術が不要となる。また、このような低温ポリシリコン技術によれば、比較的サイズの大きいTFTアレイ基板10上に、画素毎にTFT30等を作り込むことができる。よって、比較的大型のディスプレイに用いられる電気光学装置を容易に製造することが可能となる。
尚、本実施形態の電気光学装置の製造方法では、第1及び第2注入工程は、図7(a)及び図7(b)を参照して説明した手順に限られず、いずれが先に行われてもよい。例えば、半導体膜3におけるTFT30のチャネル領域及び低濃度領域1bを重畳的に覆うマスクを形成して第2注入工程を行った後、該マスクを半導体膜3の低濃度領域1b上から後退させて、第1注入工程を行うようにしてもよい。
また、TFT30は、Pチャネル型として形成されてもよい。第1注入工程及び第2注入工程において、p型の不純物として例えばボロン(B)をダミー膜75を介して半導体膜3に注入することにより、TFT30をPチャネル型として形成することが可能となる。このように、TFT30をPチャネル型として形成すれば、Nチャネル型として形成する場合と比較して、TFT30におけるオフ電流をより低減することが可能となる。
<2:第2実施形態>
次に、本発明の電気光学装置に係る第2実施形態について説明する。第2実施形態では、画素部における蓄積容量の構成が第1実施形態と異なる。よって、第1実施形態と異なる点についてのみ、図11から図15を参照して詳細に説明する。
ここに、図11は、データ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の任意の画素部の平面図であり、図12は図11に示す画素部のB−B’断面図である。なお、図12においては、各層・各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、該各層・各部材ごとに縮尺を異ならしめてある。
第2実施形態において、蓄積容量70aはスタック型の構成を有している。図11に示すように、蓄積容量70aの下部容量電極を構成する半導体膜3dと、TFT30の半導体膜3eとは、平面的に見て、TFTアレイ基板10の基板面上で互いに独立したパターンとして形成されている。また、図12において、容量電極300と下部容量電極を構成する半導体膜3dとの間には、第2誘電体膜75d及びスタック電極71が順次積層されており、スタック電極71と容量電極300との間に、蓄積容量70aの第1誘電体膜を構成するゲート絶縁膜2の一部が挟持されている。そして、スタック電極71と下部容量電極を構成する半導体膜3dとの間には、第2誘電体膜75dが挟持されている。第2誘電体膜75dは、後述するような製造プロセスにおいてダミー膜の一部を残存させることによって形成される。
ここで、スタック電極71は、例えば300[nm]の膜厚として、クロム(Cr)、チタン(Ti)、タングステン(W)、或いはチタン(Ti)とアルミニウム(Al)と銅(Cu)の合金との積層、若しくはアルミニウム(Al)とモリブデン(Mo)の積層等の光非透過性の材料を用いて構成されている。第2実施形態では、スタック電極71は、各画素毎に開口領域を規定する遮光膜として機能し得るパターンとして形成してもよい。
また、図11及び図12において、第1層間絶縁膜40には、第1層間絶縁膜40の表面から、第1層間絶縁膜40及びゲート絶縁膜2を貫通して、スタック電極71の表面に至るコンタクトホール506が形成されている。そして、該コンタクトホール506には、ドレイン電極510を構成する導電性材料が埋め込まれている。また、第1層間絶縁膜40には、第1層間絶縁膜40の表面から第1層間絶縁膜40を貫通して容量電極300の表面に至るコンタクトホール503、及び第1層間絶縁膜40の表面から第1層間絶縁膜40、ゲート絶縁膜2及び第2誘電体膜75dを貫通して下部容量電極を構成する半導体膜3dの表面に至るコンタクトホール504が形成されている。そして、これらのコンタクトホール503及び504に導電性材料を埋め込んで、第1層間絶縁膜40上には更に、容量電極300と第2誘電体膜75dとを接続する接続電極512が形成されている。
よって、第2実施形態では、電気光学装置の高精細化に伴い蓄積容量70aが小型化されても、該蓄積容量70aはスタック型の構成を有するため、第1実施形態における蓄積容量70と比較して電気容量を大きくすることが可能となる。その結果、各画素において高輝度な画像表示を行うことが可能となる。また、第2誘電体膜75dを比誘電率が高いシリコン窒化膜を用いて構成することにより、蓄積容量70aの電気容量をより大きくすることができる。
続いて、第2実施形態の電気光学装置の製造方法について、図13から図15を参照して、第1実施形態と異なる点についてのみ以下に説明する。
ここに、図13から図15は、図12に示すTFTアレイ基板10の断面の構成を、製造プロセスの各工程について順を追って示す工程図である。
先ず、図13(a)において、パターニングにより、蓄積容量70aの下部容量電極の前駆膜を構成する半導体膜3d、並びにTFT30の半導体膜3eを夫々、平面的に見て図11に示すようなパターンとして形成する。
次に、図13(b)において、半導体膜3d及び3eの表面を覆うように、ダミー膜75を形成し、図13(c)及び図13(d)に示すように、該ダミー膜75を介して半導体膜3d及び3eに対してイオン注入を第1注入工程及び第2注入工程により行う。図13(c)に示すように、第1注入工程により、半導体膜3eにTFT30の低濃度領域1bが形成され、図13(d)に示すように、第2注入工程により、半導体膜3eにTFT30のソース領域1a及びドレイン領域1cが形成されると共に、半導体膜3dに第2注入量で不純物が注入されて下部容量電極が形成される。
その後、図14(a)において、例えばフォトリソグラフィ法を用いてダミー膜75をパターニングすることにより、該ダミー膜75を部分的に除去して、TFT30の半導体膜3eを露出させる。また、蓄積容量70aの下部容量電極を構成する半導体膜3d上にはダミー膜75を残存させる。下部容量電極を構成する半導体膜3d上に残存させたダミー膜によって第2誘電体膜75dが構成される。
続いて、図14(b)において、第2誘電体膜75d上にスタック電極71を形成し、図14(c)において、ゲート絶縁膜2を形成する。その後、図14(d)において、ゲート電極3a及び容量電極300、並びに図14(d)には図示しない走査線11aを形成する。その結果、TFT30と共にスタック型の蓄積容量70aも形成される。
その後、図15において、第1層間絶縁膜40を形成し、コンタクトホール501、502、503、504、及び506を夫々開孔する。そして、コンタクトホール501、502、503、504、及び506に夫々導電性材料埋め込んで、データ線6a、ドレイン電極510、及び接続電極512を形成する。
<2−1:変形例>
上述した第2実施形態の変形例について、図13及び図14に加えて図16を参照して説明する。
図16(a)及び図16(b)には、特に図14(a)を参照して説明したダミー膜を除去する工程における、TFTアレイ基板10の断面の構成を示してある。
図13(b)において、ダミー膜75は、下地絶縁膜12と同一の膜、例えばシリコン酸化膜を用いて形成するようにしてもよい。シリコン酸化膜は、例えば原料ガスとしてTEOSガスを用いたPE−CVD法によって形成される。この際、ダミー膜75の形成条件、例えば原料ガスの圧力等を制御して、ダミー膜75を除去する際のエッチングレートを制御するのが好ましい。
ダミー膜75が下地絶縁膜12とエッチングレートが異なる膜として形成された場合には、ダミー膜75と下地絶縁膜12とのエッチング選択比をとることが可能となる。よって、図16(a)において、オーバーエッチングにより下地絶縁膜12が、TFTアレイ基板10の表面が露出するまでに削られる事態を防止することが可能となる。従って、TFT30の半導体膜3eを露出させるように、ダミー膜75を容易に部分的に除去することができる。
他方、ダミー膜75が下地絶縁膜12とエッチングレートが同等の膜として形成された場合には、図16(b)に示すように、半導体膜3eの表面におけるチャネル領域及び低濃度領域1b、並びにソース領域1a及びドレイン領域1cの一部が露出するようにダミー膜75をパターニングして部分的に除去するのが好ましい。その結果、第2誘電体膜75dとしてのダミー膜75の他、半導体膜3eの表面上にもダミー膜75が残存して形成される。
なお、ダミー膜75は半導体膜3を汚染する物質でなければシリコン酸化膜やシリコン窒化膜に限られるものではない。
また、本発明により形成された蓄積容量は、画素内に設けられた蓄積容量70、70aの例で示したが、データ線駆動回路101や走査線駆動回路104内に回路素子として設けられる蓄積容量にも同様に適用できる。
<3;電子機器>
次に、上述した電気光学装置である液晶装置を各種の電子機器に適用する場合について説明する。
<3−1:プロジェクタ>
まず、この液晶装置をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。図17は、プロジェクタの構成例を示す平面図である。この図に示されるように、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gに入射される。
液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gの構成は、上述した液晶装置と同等であり、画像信号処理回路から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものである。そして、これらの液晶パネルによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、RおよびBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。したがって、各色の画像が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投写されることとなる。
ここで、各液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gによる表示像について着目すると、液晶パネル1110Gによる表示像は、液晶パネル1110R、1110Bによる表示像に対して左右反転することが必要となる。
なお、液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gには、ダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。
<3−2:モバイル型コンピュータ>
次に、液晶装置を、モバイル型のパーソナルコンピュータに適用した例について説明する。図18は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。図において、コンピュータ1200は、キーボード1202を備えた本体部1204と、液晶表示ユニット1206とから構成されている。この液晶表示ユニット1206は、先に述べた液晶装置1005の背面にバックライトを付加することにより構成されている。
<3−3;携帯電話>
さらに、液晶装置を、携帯電話に適用した例について説明する。図19は、この携帯電話の構成を示す斜視図である。図において、携帯電話1300は、複数の操作ボタン1302とともに、反射型の液晶装置1005を備えるものである。この反射型の液晶装置1005にあっては、必要に応じてその前面にフロントライトが設けられる。
尚、図17から図19を参照して説明した電子機器の他にも、液晶テレビや、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置及びその製造方法、並びに該電気光学装置を備えてなる電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
電気光学装置の全体構成を示す平面図である。 図1のH−H’断面図である。 電気光学装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素部における各種素子、配線等の等価回路である。 データ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の任意の画素部の平面図である。 図4のA−A’断面図である。 TFTアレイ基板の断面の構成を、製造プロセスの各工程について順を追って示す工程図(その1)である。 TFTアレイ基板の断面の構成を、製造プロセスの各工程について順を追って示す工程図(その2)である。 TFTアレイ基板の断面の構成を、製造プロセスの各工程について順を追って示す工程図(その3)である。 TFTアレイ基板の断面の構成を、製造プロセスの各工程について順を追って示す工程図(その4)である。 TFTの電気特性を表すグラフを示す図である。 第2実施形態におけるデータ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の任意の画素部の平面図である。 図11のB−B’断面図である。 第2実施形態における製造プロセスの各工程について、TFTアレイ基板の断面の構成を、順を追って示す工程図(その1)である。 第2実施形態における製造プロセスの各工程について、TFTアレイ基板の断面の構成を、順を追って示す工程図(その2)である。 第2実施形態における製造プロセスの各工程について、TFTアレイ基板の断面の構成を示す工程図(その3)である。 図16(a)及び図16(b)は、第2実施形態の変形例において、ダミー膜を除去する工程についてTFTアレイ基板の断面の構成を示す断面図である。 液晶装置を適用した電子機器の一例たるプロジェクタの構成を示す平面図である。 液晶装置を適用した電子機器の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。 液晶装置を適用した電子機器の一例たる携帯電話の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1a…ソース領域、1b…低濃度領域、1c…ドレイン領域、2…ゲート絶縁膜、3…半導体膜、3a…ゲート電極、10…TFTアレイ基板、12…下地絶縁膜、30…TFT、75…ダミー膜

Claims (11)

  1. 下地上に、薄膜トランジスタの半導体膜を形成する工程と、
    ダミー膜を、前記半導体膜の表面を覆うように形成するダミー膜形成工程と、
    前記ダミー膜を介して前記半導体膜に対して、不純物を第1注入量で注入して前記薄膜トランジスタのチャネル領域に隣接する低濃度領域を形成する第1注入工程と、
    前記ダミー膜を介して前記半導体膜に対して、不純物を前記第1注入量より多い第2注入量で注入して前記薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン領域を前記低濃度領域に隣接して形成する第2注入工程と、
    前記ダミー膜を、前記チャネル領域と前記低濃度領域が露出するように除去するとともに、前記ダミー膜を、前記ソース領域及び前記ドレイン領域の少なくとも一部が露出するように除去するダミー膜除去工程と、
    前記半導体膜のうち前記ダミー膜が除去されて露出した部分の表面を少なくとも覆うように、前記薄膜トランジスタのゲート絶縁膜を形成するゲート絶縁膜形成工程と、
    前記薄膜トランジスタのゲート電極を、前記ゲート絶縁膜上における前記チャネル領域に重畳する領域に形成するとともに、前記ゲート電極を前記低濃度領域の少なくとも一部に重畳する領域に形成するゲート電極形成工程と
    を含むことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  2. 前記半導体膜を形成する工程は、前記半導体膜として低温ポリシリコン膜を形成すること
    を特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の製造方法。
  3. 前記半導体膜をパターニングすることにより、蓄積容量の下部容量電極の前駆膜を形成する工程を含み、
    前記ダミー膜形成工程で、前記ダミー膜を、前記前駆膜の表面も覆うように形成し、
    前記第1注入工程で、前記ダミー膜を介して前記前駆膜に対しても、不純物を前記第1注入量で注入し、
    前記第2注入工程で、前記ダミー膜を介して前記前駆膜に対しても、不純物を前記第2注入量で注入することにより前記前駆膜を前記下部容量電極にし、
    前記ダミー膜除去工程で、前記ダミー膜を、前記下部容量電極が露出するように除去し、
    前記ゲート絶縁膜形成工程で、前記ゲート絶縁膜と同一材料を用いて、前記蓄積容量の第1誘電体膜を前記下部容量電極上に形成し、
    前記ゲート電極形成工程で、前記ゲート電極と同一材料を用いて、前記蓄積容量の上部容量電極を、前記第1誘電体膜上に形成すること
    を特徴とする請求項2に記載の電気光学装置の製造方法。
  4. 前記半導体膜をパターニングすることにより、蓄積容量の下部容量電極の前駆膜を形成する工程と
    を含み、
    前記ダミー膜形成工程で、前記ダミー膜を、前記前駆膜の表面も覆うように形成し、
    前記第1注入工程で、前記ダミー膜を介して前記前駆膜に対しても、不純物を前記第1注入量で注入し、
    前記第2注入工程で、前記ダミー膜を介して前記前駆膜に対しても、不純物を前記第2注入量で注入することにより前記前駆膜を前記下部容量電極にし、
    前記ダミー膜除去工程で、前記ダミー膜を、前記下部容量電極は露出しないように除去し、前記ダミー膜を前記蓄積容量の第2誘電体とし、
    前記蓄積容量のスタック電極を、前記第2誘電体膜上に形成する工程と
    を更に含み、
    前記ゲート絶縁膜形成工程で、前記ゲート絶縁膜と同一材料を用いて、前記蓄積容量の第1誘電体膜を前記スタック電極上に形成し、
    前記ゲート電極形成工程で、前記ゲート電極と同一材料を用いて、前記蓄積容量の上部容量電極を、前記第1誘電体膜上に形成すること
    を特徴とする請求項2に記載の電気光学装置の製造方法。
  5. 前記ダミー膜形成工程は、前記ダミー膜を前記下地とエッチングレートが同等となるように形成すること
    を特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
  6. 前記ダミー膜形成工程は、前記ダミー膜を前記下地とエッチングレートが異なるように形成すること
    を特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
  7. 前記ダミー膜形成工程は、前記ダミー膜を前記下地よりもエッチングレートが大きくなるように形成すること
    を特徴とする請求項6に記載の電気光学装置の製造方法。
  8. 前記ダミー膜形成工程は、前記ダミー膜をシリコン窒化膜として形成すること
    を特徴とする請求項7に記載の電気光学装置の製造方法。
  9. 前記ダミー膜形成工程は、前記ダミー膜を前記下地に含まれる膜と同一の材料を用いて形成すること
    を特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
  10. 前記第1注入工程及び前記第2注入工程は、n型の不純物を用いて行うこと
    を特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
  11. 前記第1注入工程及び前記第2注入工程は、p型の不純物を用いて行うこと
    を特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の電気光学装置の製造方法。
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