JP4211420B2 - ダイナミックダンパー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、制振対象部材に後付けるダイナミックダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】
ダイナミックダンパーは、所定間隔をもって対向配置した1対の支持ブラケット(取付プレート)間に、ゴム等の弾性体を介して質量体(マス)を取付けるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−184538号公報(第2頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のダイナミックダンパーは、1対の支持ブラケットが独立し、この独立した支持ブラケットに変形自在な弾性体を介して質量体が取り付けられたものであるため、1対の支持ブラケットは弾性体の変形によって相対的に移動自在となって、ダイナミックダンパーを取付ける際に支持ブラケットの位置決めがし辛く、ひいては、ダイナミックダンパーの取付作業が困難になってしまう。
【0005】
そこで、本発明は1対の支持ブラケットを相互に一体化することによって取付作業性を向上することができるダイナミックダンパーを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にあっては、所定間隔をもって対向配置した1対の支持ブラケットと、これら1対の支持ブラケット間に弾性体を介して取り付けた質量体とを備え、各支持ブラケットを制振対象部材に取り付けるようにしたダイナミックダンパーにおいて、前記1対の支持ブラケットは前記制振対象部材に固定する固定側とは反対側を単一の連結部材を介して一体に連結し、当該連結部材と前記質量体との間に取っ手として利用可能な間隔が設けられていることを特徴としている。
【0007】
【発明の効果】
本発明によれば、1対の支持ブラケットを連結部材によって一体に連結したことにより、それぞれの支持ブラケットが独立して移動するのを防止できるため、双方の支持ブラケットの挙動を一体化して位置決めを容易かつ精度良く行うことができ、ダイナミックダンパーの取付作業を簡単にすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【0009】
図1〜図3は本発明にかかるダイナミックダンパーの一実施形態を示し、図1はダイナミックダンパーの基本構造を示す概略図、図2はダイナミックダンパーの具体的な構造を示す分解斜視図、図3はダイナミックダンパーの具体的な組立完了構造を示す斜視図である。
【0010】
本実施形態のダイナミックダンパー1の基本構造としては、図1に示すように所定間隔をもって対向配置した1対の支持ブラケット2,2と、これら1対の支持ブラケット2,2間に弾性体としてのインシュレータ3,3を介して取り付けた質量体としてのマス金具4とを備えていて、前記各支持ブラケット2,2を制振対象部材5に取り付けるようになっている。
【0011】
そして、このように構成したダイナミックダンパー1では、マス金具4を介して1対の支持ブラケット2,2が連結されるが、それぞれの間にはインシュレータ3,3が介在するため、このインシュレータ3,3の変形によって対向した支持ブラケット2,2の一体性が得られない。
【0012】
そのため、本実施形態のダイナミックダンパー1では、前記1対の支持ブラケット2,2を連結部材6を介して一体に連結することにより、各支持ブラケット2,2に一体性を持たせるようにしている。
【0013】
即ち、前記ダイナミックダンパー1の具体的な構造は、図2に示すようにインシュレータ3を、内筒3aと、外筒3bと、これら内,外筒3a,3b間に加硫接着したゴム3cと、によって構成する。
【0014】
一方、前記支持ブラケット2は上下に分割して、下方ブラケット2aを前記外筒3bの外周下半分に結合するとともに、上方ブラケット2bを外筒3bの外周上側に結合し、そして、下方ブラケット2aの下端部には取付け用のフランジ部2cを形成するとともに、上方ブラケット2bの上面には前記連結部材6を取り付けるための平坦な取付面2dを形成してある。
【0015】
前記1対の支持ブラケット2,2間にマス金具4を配置し、インシュレータ3の内筒3aに挿通した取付ボルト7をマス金具4に螺着することにより、マス金具4の荷重をインシュレータ3のゴム3cによって支持する。
【0016】
連結部材6は、1対の支持ブラケット2,2の取付面2d,2d間に跨る長さLを有する短尺状部材によって形成し、図3に示すように連結部材6の一端部6aを2個の取付ボルト8を介して一方の取付面2dに結合するとともに、他端部6bを1個の取付ボルト8を介して他方の取付面2dに結合することにより、連結部材6を1対の支持ブラケット2,2の上側に連結してある。
【0017】
勿論、前記連結部材6は、鋼板等の剛体部材によって形成して、1対の支持ブラケット2,2の相対移動を阻止する剛性を備えている。
【0018】
また、図3に示すように支持ブラケット2,2に連結部材6を取り付けた状態で、マス金具4と連結部材6や支持ブラケット2との間には、マス金具4が振動した際にも相互に干渉しない程度の隙間を設けてある。
【0019】
このように構成したダイナミックダンパー1は、例えば図示省略したが、自動車の車体後部に形成したトランクルーム内に設置するようになっており、具体的にはトランクルームのコーナー部に対応したリアサイドメンバ上のリアフロアパネルを制振対象部材5として、このリアフロアパネルに支持ブラケット2,2のフランジ部2cをボルト結合して取り付けるようになっている。
【0020】
以上の構成により本実施形態のダイナミックダンパー1にあっては、1対の支持ブラケット2,2を連結部材6によって一体に連結したことにより、それぞれの支持ブラケット2,2が独立して移動するのを防止できるため、双方の支持ブラケット2,2の挙動を一体化して位置決めを容易かつ精度良く行うことができ、ダイナミックダンパー1の取付作業を簡単にすることができる。
【0021】
特に、ダイナミックダンパー1をトランクルーム内のコーナー部に設置する場合等にあっては、ダイナミックダンパー1が重量物であるため、従来では片手で運び込むことが難しく、また、トランクルームの深さ等が原因してダイナミックダンパー1の設置性が悪化していたが、本実施形態では連結部材6を支持ブラケット2,2の上側に連結したので、この連結部材6を取っ手として利用できるため、この連結部材6を片手で持って設置性の悪いコーナー部に比較的簡単に運び込むことができる。
【0022】
また、トランクルームにダイナミックダンパー1を設置した場合に、マス金具4が周辺部材、例えば、通常トランクルームのコーナー部に収納しておく工具箱等のトリム9(図1参照)と干渉するのを避ける必要があるが、本実施形態では前記連結部材6がプロテクターの役目をするため、そのトリム9がマス金具4に干渉してダイナミックダンパー1の機能が阻害されるのを避けることができ、更には、連結部材6をそのトリム9が工具箱である場合に、この工具箱の台座として積極的に有効利用することができる。
【0023】
ところで、本発明のダイナミックダンパーは前記実施形態に例をとって説明したが、この実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すダイナミックダンパーの基本構造の概略図。
【図2】本発明の一実施形態を示すダイナミックダンパーの具体的な構造の分解斜視図。
【図3】本発明の一実施形態を示すダイナミックダンパーの具体的な組立完了構造の斜視図。
【符号の説明】
1 ダイナミックダンパー
2 支持ブラケット
3 インシュレータ(弾性体)
4 マス金具(質量体)
5 制振対象部材
6 連結部材
Claims (1)
- 所定間隔をもって対向配置した1対の支持ブラケットと、これら1対の支持ブラケット間に弾性体を介して取り付けた質量体とを備え、各支持ブラケットを制振対象部材に取り付けるようにしたダイナミックダンパーにおいて、
前記1対の支持ブラケットは前記制振対象部材に固定する固定側とは反対側を単一の連結部材を介して一体に連結し、当該連結部材と前記質量体との間に取っ手として利用可能な間隔が設けられていることを特徴とするダイナミックダンパー。
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- 2003-02-07 JP JP2003031346A patent/JP4211420B2/ja not_active Expired - Fee Related
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