JP4211058B2 - 燃料蒸気漏れ検査モジュール - Google Patents

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本発明は、燃料タンクで発生した燃料蒸気の燃料タンクからの漏れを検査する燃料蒸気漏れ検査モジュールに関する。
近年、環境保護の観点から、車両に搭載されているエンジンからの排出ガスの規制に加え、燃料タンクから外部へ漏れる燃料蒸気の排出規制が強化されている。特にアメリカ合衆国環境庁(EPA)およびカリフォルニア州環境庁(CARB)の定める基準では、燃料タンクのわずかな開口から漏れる燃料蒸気の検出を要求している。そこで、キャニスタを介してキャニスタポートに接続した燃料タンク内を減圧又は加圧して燃料タンクからの燃料蒸気の漏れを検査する燃料蒸気漏れ検査モジュールが広く用いられている(例えば特許文献1参照)。
従来、燃料蒸気漏れ検査モジュールの検出精度を高める種々の方法が考えられている。例えば、燃料タンクにおいて燃料蒸気漏れが許容される開口径に対応したオリフィスを減圧又は加圧して基準圧力を検出し、その後、燃料タンク内を減圧又は加圧して検出した圧力を基準圧力と比較することで、燃料蒸気漏れを検査する方法がある。図7は、この方法を実現するための燃料蒸気漏れ検査モジュールを示している。図7のモジュール1では、切換弁2により大気開放可能としたキャニスタポート3内に一端部側が開口する基準通路4にオリフィスを有するオリフィス部材5を設置し、基準通路4の他端部側をポンプ6で加圧するようにしている。
特開平10−90107号公報
しかし、図7のモジュール1では、キャニスタを介して燃料タンクに接続されるキャニスタポート3の接続開口3aと基準通路4のキャニスタポート3内の通路開口4aとが互いに別側を向いている。そのため、モジュール1の組立後において、基準通路4にオリフィス部材5等が正しく設置されているか否かを確認することができない。
そこで、接続開口と通路開口とが同じ側を向くようにしてオリフィス部材の設置状況の確認を可能にすると、接続開口とキャニスタとの接続が解除されているときに、接続開口及び通路開口を通じてオリフィスが視認可能且つ接触可能となる。そのため、それら接続開口及び通路開口を通じてオリフィスが不正に改造される所謂タンパリングを招くおそれがある。
本発明の目的は、組立後においてオリフィス部材の設置状況の確認を可能にすると共に、オリフィスの不正改造を防止する燃料蒸気漏れ検査モジュールを提供することにある。
請求項1に記載の発明によると、キャニスタポートの接続開口と基準通路の通路開口とが同じ側を向いている。そのため、燃料蒸気漏れ検査モジュールの組立後において、オリフィス部材や保護部材が基準通路に正しく設置されているか否かを確認することができる。しかも、基準通路においてオリフィス部材より通路開口側に設置される保護部材の通路開口側からオリフィス側への投影像はオリフィスの開口に重なるので、接続開口とキャニスタとの接続解除時に接続開口及び通路開口を通じたオリフィスの視認及びオリフィスへの接触が難しくなる。したがって、接続開口及び通路開口を通じてオリフィスが不正に改造されることを防止することができる。
請求項2に記載の発明によると、保護部材は、その通路開口側からオリフィス側への投影像がオリフィスの開口全体を覆う形状に形成されるので、オリフィスの不正改造の防止効果が向上する。
請求項3に記載の発明によると、基準通路を通過する流体を濾過するフィルタが保護部材に保持される。これにより保護部材が、フィルタを基準通路に設置するための部材を兼ねることができるので、部品点数が少なくされて製造コストが低減される。またさらに、保護部材に保持されることでオリフィス部材の通路開口側に位置するフィルタによっても、オリフィスの不正改造を防ぐ機能を果たすことができる。
請求項4に記載の発明によると、オリフィスの通路開口側に位置するメッシュフィルタのメッシュを通じてオリフィス部材の設置状況を容易に確認することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施形態による燃料蒸気漏れ検査モジュール(以下、単に「検査モジュール」という。)を適用した燃料蒸気漏れ検査システム(以下、単に「検査システム」という。)を図2に示す。
検査システム10は、検査モジュール100、燃料タンク20、キャニスタ30、吸気装置40及びECU50等から構成されている。
図3に示すように検査モジュール100は、ハウジング110、ベーンポンプ200、切換弁300及び圧力センサ400を具備している。
ハウジング110には、コネクタ180が設けられている。コネクタ180の端子群181は、ECU50を経由して図示しない電源から電力が供給される図示しないカプラに接続される。コネクタ180の端子群181は、圧力センサ400に接続されている端子182、切換弁300のコイル332に接続されている端子183、並びにベーンポンプ200のモータ部220の制御回路部280に接続されている図示しない端子を含む。
ハウジング110は、ベーンポンプ200を収容するポンプ収容部120、並びに切換弁300を収容する切換弁収容部130を備えている。さらにハウジング110は、キャニスタポート140及び大気ポート150を備えている。キャニスタポート140は、キャニスタ30に接続される接続開口146aを一端部146に有している。図2に示すように、大気ポート150は一端部156において大気通路151に接続される。大気通路151は、エアフィルタ152が設置されている開放端153を大気ポート側の端部に有している。図3に示すように、キャニスタポート140の反キャニスタ側の端部147と大気ポート150の反大気通路側の端部157は切換弁300に接続されている。切換弁300の切換作動によりキャニスタポート140は、大気ポート150及び大気通路151を通じて大気に開放可能となっている。
またさらにハウジング110は、ポンプ通路162、排出通路163、圧力導入通路164及びセンサ室170を備えている。ポンプ通路162の一端部166はベーンポンプ200のポンプ部202に接続されている。ポンプ通路162の反ポンプ部側の端部167は切換弁300に接続されている。排出通路163は、ポンプ部202と大気ポート150との間を接続している。圧力導入通路164はポンプ通路162の中途部から分岐しており、反ポンプ通路側の端部をセンサ室170に接続されている。
さらにまたハウジング110には、オリフィス部500が設けられている。図1及び3に示すオリフィス部500は、基準通路510、オリフィス部材520、保護部材530、第一フィルタ540、保持部材550及び第二フィルタ560を備えている。
基準通路510は、キャニスタポート140内に概ね同軸上に配設され、キャニスタポート140内に開口する通路開口516aを一端部516に有している。通路開口516aは、キャニスタポート140の接続開口146aと同じ側を向いている。そのため、接続開口146aとキャニスタ30との接続が解除された状態で通路開口516aは、接続開口146aを通じて検査モジュール100の外部に露出される。基準通路510の反通路開口側の端部517はポンプ通路162の中途部に接続されている。
オリフィス部材520は、基準通路510の両端部516,517間の中途部に設置されている。オリフィス部材520は金属で有底筒状に形成され、基準通路510の通路壁511に嵌合されている。オリフィス部材520の底壁520aには、基準通路510の通路面積を絞るオリフィス522が基準通路510と同軸上に形成されている。オリフィス522の径は、燃料タンク20において燃料蒸気を含む空気漏れが許容される開口径に対応している。例えば、CARBおよびEPAの基準では、燃料タンク20からの燃料蒸気を含む空気漏れの検出精度として、φ0.5mm相当の開口からの空気漏れの検出を要求している。そこで本実施形態では、φ0.5mm以下の径をオリフィス522に採用している。
図1に示すように保護部材530は、基準通路510においてオリフィス部材520より通路開口側に設置されている。保護部材530は、樹脂で一体に形成された嵌合部532及び覆部533を有している。嵌合部532は筒状に形成され、基準通路510の通路壁511に嵌合されている。図4に示すように覆部533は、嵌合部532の周方向の二点間を結ぶ平板状に形成されている。図5に二点鎖線ハッチングを付して示すように、覆部533のオリフィス部材側への投影像Sはオリフィス522の開口に重なっている。特に本実施形態の覆部533は、図4に示すように長手方向の中央部533aが両端部533b,533cよりも短手方向に膨らんだ円板形状を呈しているため、その投影像Sが図5に示すようにオリフィス522の開口全体を覆うものとなる。
図1に示す第一フィルタ540は、薄肉平板状の金属メッシュフィルタで構成されている。第一フィルタ540は保護部材530の各部532,533の双方にインサート成形されており、基準通路510のオリフィス部材520より通路開口側に位置している。図4に示すように第一フィルタ540は、嵌合部532の内周壁と覆部533の外周縁部との間を埋めるようにして保護部材530に保持されている。第一フィルタ540は、基準通路510を通路開口側からオリフィス側へ通過する空気を濾過することで、当該通過空気中の異物がオリフィス522に到達することを防止する。
以上、第一フィルタ540が特許請求の範囲に記載のフィルタに相当している。
図1に示すように保持部材550は、基準通路510においてオリフィス部材520よりポンプ通路側に設置されている。保持部材550は樹脂で筒状に形成され、基準通路510の通路壁511とオリフィス部材520との間に挟持されている。
第二フィルタ560は、第一フィルタ540と同様、薄肉平板状の金属メッシュフィルタで構成されている。第二フィルタ560は保持部材550にインサート成形されており、基準通路510のオリフィス部材520よりポンプ通路側に位置している。第二フィルタ560は、保持部材550の内周側を埋めるようにして保持部材550に保持されている。第二フィルタ560は、基準通路510をポンプ通路側からオリフィス側へ通過する空気を濾過すことで、当該通過空気中の異物がオリフィス522に到達することを防止する。
図3に示すようにベーンポンプ200のポンプ部202は、ケーシング203、ロータ204及びチェックバルブ230を備えている。ケーシング203は、カムリング205及びプレート206を組み合わせて構成されてポンプ収容部120内に設置されている。ケーシング203は、その内側に形成するポンプ室207にロータ204を収容している。ロータ204はポンプ室207に対し偏心して配置され、その偏心した中心軸線周りに回転可能である。ロータ204は、その回転駆動に伴って生じる遠心力によりケーシング203の内周壁に摺動する複数のベーン209を有している。
ケーシング203には、吸入口210及び排出口211が形成されている。吸入口210の一端部はポンプ室207に接続されており、吸入口210の反ポンプ室側の端部は、それに嵌合するチェックバルブ230を介してポンプ通路162の端部166に接続されている。ここでチェックバルブ230は、ロータ204が回転駆動されるとき開弁して吸入口210とポンプ通路162とを連通し、また一方、ロータ204が駆動されないとき吸入口210とポンプ通路162との間を遮断する。排出口211の一端部はポンプ室207に接続されており、排出口211の反ポンプ室側の端部は排出通路163に接続されている。
ベーンポンプ200のモータ部220は、電気的に無接点のブラシレス直流モータで構成されている。モータ部220は、回転軸224、通電駆動部225及び制御回路部280を備えている。回転軸224はケーシング203を貫通し、ポンプ室207内のロータ204に連結固定されている。通電駆動部225は、図示しないコイルへの通電位置が変更されることで、回転軸224に装着された図示しない可動子を回転駆動する。制御回路部280は、通電駆動部225のコイルに接続されており、当該コイルへの通電位置を制御することで回転軸224ひいてはロータ204を所定の回転数で駆動する。ロータ204が回転駆動されるときポンプ部202の吸入口210からポンプ室207に吸入される空気は、ベーン209の作用により圧縮されて排出口211から排出通路163に排出される。かかる作動によりポンプ通路162は減圧され、ポンプ通路162とキャニスタポート140との連通によりキャニスタ30を介して燃料タンク20内が減圧される。
以上、ベーンポンプ200及びポンプ通路162が特許請求の範囲に記載のポンプ手段を構成している。
図2に示すように切換弁300は、その切換作動によりポンプ通路162の端部167又は大気ポート150の端部157を選択してキャニスタポート140の端部147に連通させる。具体的に切換弁300は、図3に示すように、弁ボディ310、開閉バルブ340、リファレンスバルブ350、弁軸部材320及び電磁駆動部330を備えている。弁ボディ310は切換弁収容部130に保持されている。開閉バルブ340は、弁ボディ310に一体に形成されている第一弁座341、並びに弁軸部材320の中間部に装着されているワッシャ342から構成されている。リファレンスバルブ350は、ポンプ通路端部167の通路壁に一体に形成されている第二弁座351、並びに弁軸部材320のポンプ通路側の端部に装着されているバルブキャップ352から構成されている。弁軸部材320は電磁駆動部330により駆動される。電磁駆動部330は、スプリング331、コイル332、固定コア333及び可動コア334を有している。スプリング331は弁軸部材320を第二弁座351側へ付勢している。コイル332はECU50に接続されており、コイル332への通電はECU50によって断続的に実施される。固定コア333と可動コア334とは磁性材で形成され、弁軸部材320の軸方向において互いに向き合っている。可動コア334は、弁軸部材320の反ポンプ通路側の端部に装着されている。
コイル332が通電されていないとき、固定コア333と可動コア334との間には磁気吸引力が発生しない。そのため、弁軸部材320はスプリング331の付勢力により反固定コア側(図3の下方)へ移動し、ワッシャ342を第一弁座341から離座させると共にバルブキャップ352を第二弁座351に着座させる。これにより、キャニスタポート140と大気ポート150とが端部147,157間で連通すると共に、キャニスタポート140の端部147とポンプ通路162の端部167との間が遮断される。また一方、コイル332が通電されているとき、固定コア333と可動コア334との間には磁気吸引力が発生する。そのため、弁軸部材320はスプリング331の付勢力に抗して固定コア側(図3の上方)へ移動し、バルブキャップ352を第二弁座351から離座させると共にワッシャ342を第一弁座341に着座させる。これにより、キャニスタポート140とポンプ通路162とが端部147,167間で連通すると共に、キャニスタポート140の端部147と大気ポート150の端部157との間が遮断される。尚、キャニスタポート140とポンプ通路162とは、基準通路510のオリフィス522を経由する経路において常時連通している。
圧力センサ400はセンサ室170に設置されている。圧力センサ400はセンサ室170の圧力を検出し、検出圧力に応じた信号をECU50に出力する。センサ室170は圧力導入通路164を経由してポンプ通路162と連通しているため、圧力センサ400で検出される圧力はポンプ通路162の圧力と実質的に同一となる。
図2に示すように、キャニスタ30はタンク通路32を介して燃料タンク20に接続されている。したがってキャニスタポート140の接続開口146aは、キャニスタ30及びタンク通路32を介して燃料タンク20に接続されることとなる。キャニスタ30は活性炭等からなる吸着剤31を有し、燃料タンク20で発生した燃料蒸気を吸着剤31に吸着させる。そのため、キャニスタ30から流出する空気に含まれる燃料蒸気の濃度は所定値以下となる。吸気装置40は、エンジンの吸気系に接続される吸気管41を有している。吸気管41には、内部を流れる吸気の流量を調整するスロットルバルブ42が設置されている。吸気管41とキャニスタ30とはパージ通路33を介して接続されている。パージ通路33には、ECU50からの指令によりパージ通路33を開閉するパージバルブ34が設置されている。
ECU50は、図示しないCPU、ROM及びRAM等を有するマイクロコンピュータから構成されている。ECU50は、検査モジュール100をはじめ検査モジュール100が搭載される車両の各部を制御する。ECU50には、圧力センサ400をはじめとして車両の各部に設置されている種々のセンサからの出力信号が入力される。ECU50は、これら入力された種々の信号に基づき、ROMに記録されている所定の制御プログラムに従って各部を制御する。ECU50はさらに、モータ部220及び切換弁300等の作動も制御する。
次に、検査システム10における検査モジュール100の作動について説明する。
車両に搭載されたエンジンの運転が停止されてから所定期間が経過するまでは、検査モジュール100による検査は実施されない。
(1)エンジンの運転停止後、所定の期間が経過すると、空気漏れの検査に先立って大気圧が圧力センサ400により検出される。このとき、切換弁300のコイル332は通電されず、ワッシャ342が第一弁座341から離座すると共に、バルブキャップ352が第二弁座351に着座する。これにより、キャニスタポート140及び大気ポート150が端部147,157間で連通すると共に、キャニスタポート140及びポンプ通路162の端部147,167間が遮断される。そのため、大気ポート150がキャニスタポート140及び基準通路510のオリフィス522を経由してポンプ通路162と連通するので、ポンプ通路162と連通するセンサ室170内の圧力センサ400は大気圧と実質的に同一の圧力を検出する。尚、このとき圧力センサ400のみが通電されており、モータ部220及び切換弁300への通電は停止されている。この状態を、図6に示すように大気圧検出期間Aとする。
(2)大気圧の検出が完了すると、検出した大気圧から車両が停車されている位置の標高をECU50により算定する。標高の算定が完了すると、切換弁300のコイル332への通電が開始され、図6に示す燃料蒸気発生検出状態Bとなる。コイル332への通電により、ワッシャ342が第一弁座341に着座すると共に、バルブキャップ352が第二弁座351から離座する。これにより、キャニスタポート140及び大気ポート150の端部147,157間が遮断されると共に、キャニスタポート140及びポンプ通路162が端部147,167間で連通する。その結果、ポンプ通路162は、大気ポート150と非連通になると共に、キャニスタポート140に接続されたキャニスタ30を経由して燃料タンク20内と連通する。燃料タンク20内で燃料蒸気が発生している場合には、燃料タンク20内の圧力は車両の周囲すなわち大気圧に比較して高くなり、圧力センサ400で検出される圧力が図6に示すように上昇する。
(3)燃料タンク20における圧力上昇が検出されると、切換弁300のコイル332への通電は停止され、図6に示す基準検出状態Cとなる。コイル332への通電停止により、上記(1)と同様にしてキャニスタポート140及び大気ポート150が端部147,157間で連通すると共に、キャニスタポート140及びポンプ通路162の端部147,167間が遮断される。これにより大気ポート150は、キャニスタポート140及び基準通路510のオリフィス522を経由してポンプ通路162と連通する。この後、モータ部220の通電駆動部225に通電を開始すると、ポンプ部202のロータ204が回転駆動されるため、チェックバルブ230が開弁してポンプ通路162及び基準通路510が減圧される。この減圧により、大気ポート150からキャニスタポート140へ流入した空気、並びにキャニスタ30からキャニスタポート140へ流入した燃料蒸気を含む空気は、基準通路510のオリフィス522により絞られてポンプ通路162へ流入する。そのため、ポンプ通路162の圧力が図6に示すように低下する。上述したようにオリフィス522の径が所定の大きさに設定されているので、ポンプ通路162の圧力は所定の圧力まで低下した後に一定となる。このとき、圧力センサ400で検出されたポンプ通路162の圧力は、基準圧力PrとしてECU50のRAMに記録される。基準圧力の検出が完了すると、モータ部220への通電は停止される。
(4)基準圧力の検出が完了すると、切換弁300のコイル332が通電され、図6に示す減圧状態Dとなる。コイル332への通電により、上記(2)と同様にしてキャニスタポート140及び大気ポート150の端部147,157間が遮断されると共に、キャニスタポート140及びポンプ通路162が端部147,167間で連通する。これによりポンプ通路162が燃料タンク20内と連通するため、燃料タンク20及びポンプ通路162の各圧力が実質的に同一となり、ポンプ通路162の圧力が一旦上昇する。ここでモータ部220の通電駆動部225に通電すると、ポンプ部202のロータ204が回転駆動され、チェックバルブ230が開弁する。ロータ204の回転駆動が継続されることで、ポンプ通路162と連通する燃料タンク20内は時間の経過に従って図6に示すように減圧される。
ロータ204の回転駆動が継続されるに伴って、ポンプ通路162の圧力すなわち燃料タンク20内の圧力が上記(3)において記録された基準圧力Prよりも低下した場合、燃料蒸気を含む空気の燃料タンク20からの漏れは許容以下と判断される。燃料タンク20内の圧力が基準圧力Prよりも低下する場合、燃料タンク20の外部から内部へ空気の侵入がないか、又は侵入する空気がオリフィス522の通過流量以下である。そのため、燃料タンク20の気密は十分に達成されていると判断される。一方、燃料タンク20内の圧力が基準圧力Prまで低下しない場合、燃料タンク20からの空気漏れは許容超過と判断される。燃料タンク20内の圧力が基準圧力Prまで低下しない場合、燃料タンク20内の減圧に伴って外部から空気が侵入していると考えられる。そのため、燃料タンク20の気密が十分に達成されていないと判断される。燃料タンク20の気密が十分に達成されていない場合、燃料タンク20内で燃料蒸気が発生すると、発生した燃料蒸気を含む空気は燃料タンク20の外部へ放出されると考えられる。燃料タンク20からの空気漏れが許容超過と判断されると、ECU50は、エンジンの次回の運転時において車両の図示しないダッシュボードに警告ランプを点灯させる。これにより、燃料蒸気を含む空気が燃料タンク20から漏れていることを運転者に伝達する。尚、燃料タンク20内の圧力が基準圧力Prとほぼ同一の場合、燃料タンク20からオリフィス522への通過流量に対応する空気漏れが発生していることになる。
(5)空気漏れの検査が完了すると、モータ部220及び切換弁300への通電が停止され、図6に示す判断終了状態Eとなる。ECU50は、ポンプ通路162の圧力が図6に示すように大気圧に回復したことを確認した後、圧力センサ400への通電を停止させ、全ての検査工程を終了する。
以上説明した本実施形態では、キャニスタポート140の接続開口146aと基準通路510の通路開口516aとを同じ側に向けていると共に、オリフィス部材520より通路開口側に設置される第一フィルタ540をメッシュフィルタで構成している。そのため、オリフィス部材520、並びに第一フィルタ540を保持する保護部材530が基準通路510に正しく設置されているか否かを検査モジュール100の組立後において容易に確認することができる。
さらに本実施形態では、オリフィス部材520より通路開口側に設置される保護部材530について、その覆部533のオリフィス側への投影像Sがオリフィス522の開口全体を覆う形状に形成している。そのため、接続開口146aとキャニスタ30との接続が解除されているときに、接続開口146a及び通路開口516aを通じたオリフィス522の視認及びオリフィス522への接触が著しく困難となる。したがって、開口146a,516aを通じてオリフィス522が不正に改造されることを防止することができる。
またさらに本実施形態では、オリフィス部材520の通路開口側に位置するように、且つ基準通路510に嵌合した保護部材530の嵌合部532と覆部533との間を埋めるように第一フィルタ540を配設している。そのため、開口146a,516aを通じたオリフィス522への接触が第一フィルタ540の存在によっても防がれるので、オリフィス520の不正改造の防止効果が向上する。
しかも本実施形態では、第一フィルタ540を基準通路510に設置するための部材を保護部材530で兼ねているため、部品点数を少なくして検査モジュール100の製造コストを低減することができる。
尚、保護部材530の覆部533について、上述した実施形態では覆部533のオリフィス部材側への投影像Sがオリフィス522の開口全体を覆う形状に形成したが、投影像Sがオリフィス522の開口の一部を覆う形状に形成してもよい。
また、上述した実施形態では、基準通路及び燃料タンク内を減圧して空気漏れを検査する検査システムに本発明を適用した例について説明した。これに対し、基準通路及び燃料タンク内を加圧して空気漏れを検査する検査システムに本発明を適用することが可能である。
本発明の一実施形態による燃料蒸気漏れ検査モジュールのオリフィス部を示す断面図である。 本発明の一実施形態による燃料蒸気漏れ検査モジュールを適用した検査システムを示す模式図である。 本発明の一実施形態による燃料蒸気漏れ検査モジュールを示す断面図である。 図1のオリフィス部を示す底面図である。 図1のオリフィス部の構造を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態による燃料蒸気漏れ検査モジュールの圧力センサにより検出される圧力の変化を示す模式図である。 従来の燃料蒸気漏れ検査モジュールを示す断面図である。
符号の説明
20 燃料タンク、100 検査モジュール(燃料蒸気漏れ検査モジュール)、30 キャニスタ、140 キャニスタポート、146a 接続開口、150 大気ポート、162 ポンプ通路(ポンプ手段)、200 ベーンポンプ(ポンプ手段)、300 切換弁、500 オリフィス部、510 基準通路、516a 通路開口、520 オリフィス部材、522 オリフィス、530 保護部材、532 嵌合部、533 覆部、540 第一フィルタ(フィルタ)、S 投影像

Claims (4)

  1. 燃料タンクからの燃料蒸気の漏れを検査する燃料蒸気漏れ検査モジュールであって、
    前記燃料タンク内を減圧又は加圧するポンプ手段と、
    前記燃料タンクで発生した燃料蒸気を吸着するキャニスタを介して前記燃料タンクに接続される接続開口を有し、大気に開放可能なキャニスタポートと、
    前記キャニスタポート内に開口し前記接続開口と同じ側を向く通路開口を一端部に有しており、反通路開口側の端部に接続された前記ポンプ手段により減圧又は加圧される基準通路と、
    前記基準通路に設置され、前記基準通路の通路面積を絞るオリフィスを有するオリフィス部材と、
    前記基準通路において前記オリフィス部材より前記通路開口側に設置され、前記通路開口側から前記オリフィス部材側への投影像が前記オリフィスの開口に重なる保護部材と、
    を備えることを特徴とする燃料蒸気漏れ検査モジュール。
  2. 前記保護部材は、前記投影像が前記オリフィスの開口全体を覆う形状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の燃料蒸気漏れ検査モジュール。
  3. 前記保護部材に保持され、前記基準通路を通過する流体を濾過するフィルタをさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料蒸気漏れ検査モジュール。
  4. 前記フィルタはメッシュフィルタであることを特徴とする請求項3に記載の燃料蒸気漏れ検査モジュール。
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