JP4210626B2 - 燃料蒸気パージシステムの故障診断装置、ならびにそれを備えた燃料蒸気パージ装置および燃焼機関 - Google Patents

燃料蒸気パージシステムの故障診断装置、ならびにそれを備えた燃料蒸気パージ装置および燃焼機関 Download PDF

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Description

この発明は、燃料タンクで発生した燃料蒸気を吸気系へパージする燃料蒸気パージシステムの故障診断装置、ならびにそれを備えた燃料蒸気パージ装置および燃焼機関に関する。
揮発性液体燃料の燃料タンクを備えた車両においては、燃料タンクで発生した燃料蒸気を吸気系へパージする燃料蒸気パージシステムが一般的に備えられている。このような燃料蒸気パージシステムにおいては、燃料タンクで発生した燃料蒸気は、ベーパ通路を介して燃料タンクと接続されるキャニスタで一旦吸着されて捕集され、その後、パージ通路を介してキャニスタと接続されるエンジンの吸気通路にパージされる。
このような燃料蒸気パージシステムの多くにおいては、システムの信頼性を確保するために、燃料タンク、ベーパ通路、キャニスタおよびパージ通路を含む経路(以下、この経路を「エバポ経路」とも称する。)の孔あきや裂傷などに起因する燃料蒸気の漏れを発見するための故障診断装置が設けられている。このような故障診断装置においては、電動ポンプを用いてエバポ経路内に外部と差圧を発生させてエバポ経路内の圧力を測定し、その測定された圧力を所定の基準圧と比較することによって、エバポ経路における漏れの有無が診断される。
特開2003−269265号公報は、このような燃料蒸気パージシステムの故障診断装置を開示する。この故障診断装置においては、燃料蒸気の発生によるエバポ経路内圧への影響を考慮して、異常判定すべき孔の径からなる基準孔に対して加圧されたときの基準圧を事前に検出された燃料蒸気発生時の圧力を用いて補正し、その補正された基準圧を用いてエバポ経路における漏れの有無が判定される(特許文献1参照)。
この特開2003−269265号公報に開示された故障診断装置によれば、エバポ経路の漏れ故障の判定精度を向上させることができる。
特開2003−269265号公報
しかしながら、特開2003−269265号公報に開示された故障診断装置では、燃料蒸気のキャニスタ内での凝縮によるエバポ経路内圧への影響は、考慮されていない。すなわち、燃料蒸気がキャニスタに吸着されると、燃料蒸気は凝縮されてその体積が縮小するため、エバポ経路内圧は低くなる。したがって、たとえば、故障診断時にエバポ経路内を負圧にする場合、特開2003−269265号公報に開示された故障診断装置では、エバポ経路に検出すべき孔があっても、燃料蒸気の凝縮によりエバポ経路内の圧力が低く測定されることによって、異常を正常であると誤診断してしまう。
そこで、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、キャニスタにおける燃料蒸気の凝縮によるエバポ経路内の圧力低下の影響を考慮した燃料蒸気パージシステムの故障診断装置を提供することである。
また、この発明の別の目的は、キャニスタにおける燃料蒸気の凝縮によるエバポ経路内の圧力低下の影響を考慮した燃料蒸気パージシステムの故障診断装置を備えた燃料蒸気パージ装置を提供することである。
また、この発明の別の目的は、キャニスタにおける燃料蒸気の凝縮によるエバポ経路内の圧力低下の影響を考慮した燃料蒸気パージシステムの故障診断装置を備えた燃焼機関を提供することである。
この発明によれば、燃料蒸気パージシステムの故障診断装置は、燃料タンクにおいて発生した燃料蒸気をキャニスタ内で吸着させ、その吸着された燃料蒸気を吸気系へパージする燃料蒸気パージシステムの故障診断装置であって、故障診断の実行時、燃料タンクおよびキャニスタを含む燃料蒸気の経路内に外部との圧力差を発生させる差圧発生手段と、差圧発生手段によって圧力差を発生させたときの経路内の圧力を所定の判定圧と比較し、その比較結果に基づいて故障の有無を診断する故障診断手段と、経路内における燃料蒸気の濃度が所定値よりも高いとき、所定の判定圧を低くする方向に所定の判定圧を補正する補正手段とを備える。
また、この発明によれば、燃料蒸気パージシステムの故障診断装置は、燃料タンクにおいて発生した燃料蒸気をキャニスタ内で吸着させ、その吸着された燃料蒸気を吸気系へパージする燃料蒸気パージシステムの故障診断装置であって、故障診断の実行時、燃料タンクおよびキャニスタを含む燃料蒸気の経路内に外部との圧力差を発生させる差圧発生手段と、差圧発生手段によって圧力差を発生させたときの経路内の圧力を所定の判定圧と比較し、その比較結果に基づいて故障の有無を診断する故障診断手段と、経路内における燃料蒸気の濃度が所定値よりも高いとき、経路内の圧力測定値を高くする方向に圧力測定値を補正する補正手段とを備える。
また、この発明によれば、燃料蒸気パージシステムの故障診断装置は、燃料タンクにおいて発生した燃料蒸気をキャニスタ内で吸着させ、その吸着された燃料蒸気を吸気系へパージする燃料蒸気パージシステムの故障診断装置であって、故障診断の実行時、燃料タンクおよびキャニスタを含む燃料蒸気の経路内に外部との圧力差を発生させる差圧発生手段と、差圧発生手段によって圧力差を発生させたときの経路内の圧力を所定の判定圧と比較し、その比較結果に基づいて故障の有無を診断する故障診断手段と、経路内における燃料蒸気の濃度が所定値よりも高いとき、差圧発生手段の駆動力を低下させる方向に差圧発生手段の駆動指令を補正する補正手段とを備える。
好ましくは、差圧発生手段は、エアポンプを含み、補正手段は、経路内における燃料蒸気の濃度が所定値よりも高いとき、エアポンプの回転数を低下させる方向にエアポンプの回転数指令を補正する。
好ましくは、補正手段は、温度が高くなるに従って補正量を多くする。
好ましくは、補正手段は、燃料蒸気の経路内の気圧が低くなるに従って補正量を多くする。
好ましくは、燃料蒸気パージシステムの故障診断装置は、経路内における燃料蒸気の濃度を検出する濃度検出手段をさらに備え、補正手段は、濃度検出手段による検出値に基づいて、経路内における燃料蒸気の濃度が所定値よりも高いか否かを判断する。
好ましくは、補正手段は、濃度検出手段によって検出される燃料蒸気の濃度が高くなるに従って補正量を多くする。
好ましくは、差圧発生手段は、外気に対して経路内に負圧を発生させる。
また、この発明によれば、燃料蒸気パージ装置は、上述したいずれかの燃料蒸気パージシステムの故障診断装置を備える。
また、この発明によれば、燃焼機関は、上述したいずれかの燃料蒸気パージシステムの故障診断装置を備える。
この発明による燃料蒸気パージシステムの故障診断装置においては、補正手段は、エバポ経路内における燃料蒸気の濃度が所定値よりも高いとき、故障診断の判定圧を低くする方向にその判定圧を補正するので、キャニスタでの燃料蒸気の吸着時における燃料蒸気の凝縮によるエバポ経路内の圧力低下分が補償される。
したがって、この発明によれば、キャニスタにおける燃料蒸気の凝縮によって発生するエバポ経路内の圧力低下による誤診断を防止することができる。
また、この発明による燃料蒸気パージシステムの故障診断装置においては、補正手段は、エバポ経路内における燃料蒸気の濃度が所定値よりも高いとき、差圧発生手段の駆動力を低下させるように差圧発生手段の駆動指令を補正するので、キャニスタでの燃料蒸気の吸着時における燃料蒸気の凝縮によるエバポ経路内の圧力低下分が補償される。
したがって、この発明によっても、キャニスタにおける燃料蒸気の凝縮によって発生するエバポ経路内の圧力低下による誤診断を防止することができる。
また、この発明による燃料蒸気パージシステムの故障診断装置においては、補正手段は、燃料蒸気パージシステムの温度や気圧に基づいて補正量を変更し、燃料蒸気がより多く発生する環境下では補正量を多くする。
したがって、この発明によれば、故障診断の判定精度を高めることができ、より精度の高い故障診断を実行することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明による故障診断装置を備えた燃料蒸気パージシステムの概略構成図である。
図1を参照して、燃料蒸気パージシステム20は、燃料タンク22と、キャニスタ24と、ベーパ通路26と、パージ通路28と、内圧弁50と、パージ制御弁64と、大気導入通路30と、防塵フィルタ68と、電動ポンプモジュール70と、ECU(Electronic Control Unit)72とを備える。燃料タンク22は、ベーパ通路26を介してキャニスタ24と接続される。キャニスタ24は、パージ通路28を介してサージタンク12と接続される。内圧弁50は、ベーパ通路26に設けられ、パージ制御弁64は、パージ通路28に設けられる。また、大気導入通路30は、電動ポンプモジュール70を介してキャニスタ24に接続され、防塵フィルタ68は、大気導入通路30に設けられる。
この燃料蒸気パージシステム20によって燃料が供給されるエンジン10は、サージタンク12と接続される。サージタンク12は、エンジン10に吸入空気を導く吸気通路16およびパージ通路28と接続され、パージ通路28から供給される燃料蒸気を吸気通路16から供給される吸入空気と混合してエンジン10に供給する。吸気通路16のサージタンク12上流側には、スロットルバルブ18が設けられ、そのさらに上流にはエアクリーナ14が設けられている。
燃料タンク22は、フロート弁40,46と、液溜め部42,48と、絞り44とを含む。フロート弁40、液溜め部42および絞り44は、燃料タンク22の上部壁に接続され、かつ、燃料タンク22内で分岐されたベーパ通路26の一方に接続される。フロート弁46および液溜め部48は、その分岐されたベーパ通路26の他方に接続される。
また、燃料タンク22は、給油管32と接続される。給油管32の給油口には、キャップ34が設けられ、給油口32の出口には、逆止弁36が設けられている。さらに、給油管32には、循環路38が分岐して設けられており、循環路38の開口端は、燃料タンク22内の上部空間に開口している。
ベーパ通路26は、燃料タンク22内で発生した燃料蒸気をキャニスタ24へ送るための通路である。内圧弁50は、ベーパ通路26のキャニスタ24近傍に設けられ、内部にダイアフラムおよび絞り52を有する。燃料タンク22内の内圧が内圧弁50の開弁圧よりも低いとき、ダイアフラムは閉弁位置にあり、内圧弁50は、絞り52を介して燃料タンク22をキャニスタ24と連通する。一方、燃料タンク22内の内圧が内圧弁50の開弁圧に達しているとき、ダイアフラムは開弁位置に移動し、内圧弁50は、絞り52を介さずに燃料タンク22をキャニスタ24と連通する。
キャニスタ24は、吸着材を含み、燃料タンク22からベーパ通路26を介して供給される燃料蒸気を吸着材に吸着させて一時的に蓄積する。そして、キャニスタ24は、パージ通路28を介して接続されるサージタンク12によって負圧が与えられると、吸着材に吸着されている燃料蒸気をパージ通路28を介してサージタンク12へ放出(パージ)する。
キャニスタ24は、仕切板54と、吸着材室56,58と、通気フィルタ60と、ガイド部62とを含む。吸着材室56,58は、吸着材で内部が満たされており、仕切板54によって互いに区画され、通気フィルタ60を介して互いに連通している。吸着材室56は、ベーパ通路26を介して燃料タンク22と連通しており、さらに、パージ通路28を介してサージタンク12とも連通している。吸着材室58は、大気導入通路30を介して外部と連通している。ガイド部62は、燃料タンク22からベーパ通路26を介してキャニスタ24内に流入した燃料蒸気が一旦は吸着材に吸着された後にパージ通路28へパージされるようにするために設けられる。
パージ制御弁64は、ECU72からの制御指令に応じて動作し、パージ制御弁64が開弁すると、エンジン10の運転中にサージタンク12内に発生する吸気負圧がパージ通路28を介してキャニスタ24内に与えられる。
大気導入通路30は、給油用開口部に設けられたインレット口元66から流入する空気を電動ポンプモジュール70を介してキャニスタ24内に供給するための通路である。防塵フィルタ68は、インレット口元66から供給される空気に含まれる粉塵を除去する。
電動ポンプモジュール70は、電動式エアポンプと、切換弁と、基準孔と、圧力センサとを含む(いずれも図示せず)。電動ポンプモジュール70は、ECU72からの制御指令に応じて動作し、エンジン10の動作中は、電動式エアポンプを動作させることなく、キャニスタ24を大気導入通路30と連通させる。
一方、電動ポンプモジュール70は、燃料蒸気パージシステム20の故障診断時は、ECU72からの制御指令に応じて電動式エアポンプを動作させ、基準孔およびキャニスタ24内に負圧を発生させる。そして、電動ポンプモジュール70は、負圧を発生させたときの基準孔およびキャニスタ24内の圧力を圧力センサによって検出し、その検出した圧力値をECU72へ出力する。なお、この燃料蒸気パージシステム20の故障診断時の動作については、後ほど詳しく説明する。
ECU72は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、A/D(Analog/Digital)変換器および入出力インターフェース等を含む。ECU72は、図示されない各種センサによって検出されるエンジン10の回転速度や、吸入空気量、排気系の空燃比、車速などの情報に基づいて、燃料噴射制御などエンジン10の運転に係る各種制御を実行する。また、ECU72は、パージ制御弁64を駆動制御し、燃料蒸気パージシステム20のパージ制御を実行する。さらに、ECU72は、電動ポンプユニット70を駆動制御し、電動ポンプユニット70の圧力センサから受ける圧力検出値に基づいて、燃料蒸気パージシステム20における故障診断を実行する。
この燃料蒸気パージシステム20においては、エンジン10の動作中に燃料タンク22内で発生した燃料蒸気は、ベーパ通路26を介してキャニスタ24内に流入し、キャニスタ24内の吸着材に一旦吸着される。そして、ECU72からの制御指令に応じてパージ制御弁64が開弁すると、サージタンク12からパージ通路28を介してキャニスタ24内に吸気負圧が導入される。そうすると、キャニスタ24内に吸着されていた燃料蒸気がキャニスタ24からパージ通路28を介してサージタンク12へパージされる。
次に、この燃料蒸気パージシステム20の故障診断について説明する。電動ポンプモジュール70およびECU72は、燃料蒸気パージシステム20の故障診断装置を構成する。燃料蒸気パージシステム20の故障診断時、まず、電動ポンプモジュール70は、ECU72からの制御指令に基づいて切換弁を移動させ、大気導入通路30、電動式エアポンプ、基準孔および大気導入通路30からなる経路を構成する。次に、電動ポンプモジュール70は、ECU72からの制御指令に基づいて電動式エアポンプを駆動し、基準孔に負圧を発生させる。そして、電動ポンプモジュール70は、電動式エアポンプと基準孔との間の第1の圧力を圧力センサによって検出し、その検出した第1の圧力をECU72へ出力する。
ここで、基準孔は、燃料蒸気パージシステム20におけるエバポ経路において検出すべき孔の大きさに設定されており、このときに圧力センサによって検出される第1の圧力は、ECU72における故障診断の判定圧を決定するための基準圧となる。
続いて、電動ポンプモジュール70は、ECU72からの制御指令に基づいて切換弁を移動させ、キャニスタ24、電動式エアポンプおよび大気導入通路30からなる経路を構成する。そして、電動ポンプモジュール70は、ECU72からの制御指令に基づいて電動式エアポンプを駆動し、エバポ経路内に負圧を発生させる。そして、電動ポンプモジュール70は、エバポ経路内の第2の圧力を圧力センサによって検出し、その検出した第2の圧力をECU72へ出力する。
ECU72は、エンジン10および車両の停止後、所定時間(たとえば5時間)経過すると故障診断を開始する。ECU72は、電動ポンプモジュール70へ電動式エアポンプおよび切換弁の動作指令を出力し、電動ポンプモジュール70の圧力センサから上述した第1の圧力を受ける。また、ECU72は、エバポ経路内におけるベーパ濃度の状態を推定するため、図示されないエンジン水温計やシステム圧力センサによってそれぞれ検出される燃料蒸気パージシステム20の温度および気圧をそれらのセンサから取得する。
そして、ECU72は、検出された温度および気圧に基づいてエバポ経路内のベーパ濃度の状態を推定し、ベーパ濃度が高いと推定すると、第1の圧力として受けた基準孔による基準圧を低くする方向に補正した値を故障診断の判定圧とする。すなわち、エバポ経路内のベーパ濃度が高いとき、キャニスタ24内での吸着による燃料蒸気の体積縮小に伴なう圧力低下が発生する。その結果、基準孔よりも大きな孔がある場合でも、エバポ経路内の測定圧が基準圧よりも低く検出され、燃料蒸気パージシステム20は正常であると誤診断されてしまうところ、ECU72は、ベーパ濃度が高いと推定される場合には、基準孔による基準圧を補正して判定圧を決定する。
そして、ECU72は、エバポ経路内に負圧を発生させたときに検出される第2の圧力を判定圧と比較し、その比較結果に基づいて故障診断を行なう。
なお、ECU72は、燃料蒸気パージシステム20の故障診断実行中、パージ制御弁64が閉弁するようにパージ制御弁64に制御指令を出力し、これによって、エバポ経路内は、閉鎖された空間となっている。
なお、上記において、電動ポンプモジュール70は、「差圧発生手段」を構成する。
図2は、燃料蒸気パージシステム20の故障診断実行時における圧力変化を示す図である。この図2では、エバポ経路が正常時の圧力変化が実線L1で示され、エバポ経路が異常(孔有り)時の圧力変化が点線L2で示されている。また、この図2では、エバポ経路内のベーパ濃度が低く、エバポ経路内のベーパ濃度による判定圧の補正がされていない場合の圧力変化の状態が示されている。
図2を参照して、時刻t1において、故障診断の実行が開始される。電動ポンプモジュール70は、ECU72からの制御指令に応じて、基準孔を用いた基準圧の測定を開始する。そして、ECU72は、電動ポンプモジュール70から受ける圧力検出値の変化が十分に小さくなったときの圧力を故障診断の基準圧とし、エバポ経路内のベーパ濃度が低いこの図2に示されるケースでは、その基準圧を故障診断の判定圧とする。
時刻t2において、電動ポンプモジュール70は、ECU72からの制御指令に応じて、エバポ経路内への負圧の付与を開始する。そして、エバポ経路が正常のとき、すなわち、エバポ経路に基準孔よりも大きい孔がないとき、エバポ経路内の圧力は判定圧よりも低くなり、これによってECU72は、エバポ経路が正常であると診断する。一方、エバポ経路に異常があるとき、すなわち、エバポ経路に基準孔よりも大きい孔があるとき、エバポ経路内の圧力は判定圧まで下がらず、これによってECU72は、エバポ経路が異常であると診断する。
図3は、図1に示したECU72の故障診断処理に関する構成を示す機能ブロック図である。
図3を参照して、ECU72は、補正部80と、故障診断部82と、駆動制御部84とを含む。補正部80は、故障診断部82から制御指令を受けると、たとえばエンジン水温計やシステム圧力センサによってそれぞれ検出されるそのときの温度および気圧をそれらのセンサから取得する。そして、補正部80は、その取得した温度および気圧に基づいてエバポ経路内のベーパ濃度の状態を推定し、ベーパ濃度が高いと推定した場合、故障診断の判定値を補正するための補正値ΔPを故障診断部82へ出力する。
故障診断部82は、エンジン10および車両の停止後、所定時間経過すると、電動ポンプモジュール70において基準孔による基準圧Prefを測定するために、駆動制御部84へ制御指令を出力する。そして、故障診断部82は、電動ポンプモジュール70から基準孔による基準圧Prefを受けると、補正部80へ制御指令を出力し、補正部80から補正値ΔPを受ける。
また、故障診断部82は、補正部80から補正値ΔPを受けると、電動ポンプモジュール70によって測定された基準圧Prefをその補正値ΔPによって補正し、その補正された値を故障診断の判定圧とする。そして、故障診断部82は、電動ポンプモジュール70においてエバポ経路内の圧力を測定するために、駆動制御部84へ制御指令を出力する。
さらに、故障診断部82は、電動ポンプモジュール70からエバポ経路内の測定圧Pを受けると、その受けた測定圧Pを判定圧と比較し、測定圧Pが判定圧よりも低いときは、エバポ経路を正常であると診断し、測定圧Pが判定圧以上であるときは、エバポ経路に異常があると診断する。
駆動制御部84は、電動ポンプモジュール70に含まれる電動式エアポンプを駆動制御する。駆動制御部84は、故障診断部82から制御指令を受けると、電動ポンプモジュール70に含まれる電動式エアポンプが所定の駆動力で動作するように電動式エアポンプを駆動制御する。
なお、上記において、補正部80は、「補正手段」を構成し、故障診断部82は、「故障診断手段」を構成する。
このECU72においては、エンジン10および車両の停止後、所定時間が経過すると、故障診断部82は、故障診断を開始する。故障診断部82は、まず、基準孔による基準圧Prefを測定するために、駆動制御部84へ制御指令を出力する。駆動制御部84は、故障診断部82から制御指令を受けると、電動ポンプモジュール70に含まれる電動式エアポンプを駆動制御し、電動ポンプモジュール70によって基準孔による基準圧Prefが測定される。
故障診断部82は、電動ポンプモジュール70から基準圧Prefを受けると、補正部80へ制御指令を出力する。補正部80は、故障診断部82から制御指令を受けると、そのときの温度および気圧を取得し、その取得した温度および気圧に基づいてエバポ経路内のベーパ濃度が高いと判断したとき、補正値ΔPを故障診断部82へ出力する。故障診断部82は、補正部80から補正値ΔPを受けると、基準圧Prefをその補正値ΔPで補正し、その補正した値を故障診断の判定値とする。
そして、故障診断部82は、エバポ経路内の圧力を測定するために、駆動制御部84へ制御指令を出力する。駆動制御部84は、故障診断部82から制御指令を受けると、電動ポンプモジュール70に含まれる電動式エアポンプを駆動制御し、電動ポンプモジュール70によってエバポ経路内の圧力が測定される。
故障診断部82は、電動ポンプモジュール70からエバポ経路内の測定圧Pを受けると、その測定圧Pを判定値と比較し、測定圧Pが判定値以上のときは、エバポ経路を異常であると診断し、測定圧Pが判定値よりも低いときは、エバポ経路を正常であると診断する。
図4は、キャニスタ内での燃料蒸気の凝縮によって故障診断が誤診断されるときの圧力変化を示した図である。
図4を参照して、時刻t2以降において、点線L3は、エバポ経路内のベーパ濃度が低く、キャニスタ内での燃料蒸気の凝縮が少ない場合のエバポ経路内の圧力変化を示し、実線L4は、エバポ経路内のベーパ濃度が高く、キャニスタ内での燃料蒸気の凝縮が多い場合のエバポ経路内の圧力変化を示す。そして、エバポ経路内には、基準孔よりも大きい孔が存在しているものとする。
時刻t1〜t2において、基準孔を用いた基準圧Prefの測定が行なわれる。時刻t2において、電動ポンプモジュールによってエバポ経路内に負圧が導入されると、エバポ経路内の圧力が下がり始める。エバポ経路内には基準孔よりも大きい孔が存在しているので、エバポ経路内のベーパ濃度が低いとき(点線L3)、エバポ経路内の圧力は基準圧Prefまで下がらず、エバポ経路は、異常であると診断される。
一方、エバポ経路内のベーパ濃度が高いとき(実線L4)は、燃料蒸気がキャニスタに吸着されるときの凝縮作用による燃料蒸気の体積縮小に起因したエバポ経路内の圧力低下が発生する。したがって、エバポ経路内には基準孔よりも大きい孔が存在しているにも拘わらず、エバポ経路内の圧力は、基準圧Prefよりも低く測定される。その結果、エバポ経路は、正常であると誤診断される。
図5は、エバポ経路内のベーパ濃度が高いときのこの実施の形態1による故障診断の様子を示した図である。なお、エバポ経路内のベーパ濃度が低いときの故障診断の様子は、図2に示したとおりである。
図5を参照して、時刻t2以降において、一点鎖線L5は、エバポ経路に異常がある場合(基準孔よりも大きい孔が存在する場合)のエバポ経路内の圧力変化を示し、実線L6は、エバポ経路が正常な場合のエバポ経路内の圧力変化を示す。
時刻t1〜t2において、基準孔を用いた基準圧Prefの測定が行なわれると、故障診断部82は、補正部80から受ける補正値ΔPだけ基準圧Prefを低く補正した値を故障診断の判定圧とする。
時刻t2以降において、エバポ経路に異常がある場合、仮にエバポ経路内のベーパ濃度が低ければ、図2の点線L2に示されるように測定圧Pは基準圧Prefを下回らないところ、エバポ経路内のベーパ濃度が高いので、キャニスタ24における燃料蒸気の吸着時の凝縮作用により燃料蒸気の体積が縮小する。そうすると、燃料蒸気の体積縮小によるエバポ経路内の圧力低下が発生するので、一点鎖線L5に示されるように、測定圧Pは、基準圧Prefを下回る。
ここで、この実施の形態1においては、キャニスタ24における燃料蒸気の吸着時の凝縮作用によるエバポ経路内の圧力低下を考慮して、故障診断の判定圧は、基準圧Prefから補正値ΔPだけ低く補正されている。したがって、一点鎖線L5で示される圧力変化を測定圧Pが示す場合、測定圧Pは、基準圧Prefを下回るけれども判定圧を下回らないので、故障診断部82は、エバポ経路を異常であると診断する。
一方、エバポ経路が正常な場合、測定圧Pは、一点鎖線L5で示される圧力よりも低い実線L6で示される圧力変化を示し、測定圧Pは判定圧を下回るので、故障診断部82は、エバポ経路を正常であると診断する。
なお、燃料蒸気パージシステム20内が高温または低気圧のときほど燃料タンク22から多くの燃料蒸気が揮発し、エバポ経路内のベーパ濃度は高くなるので、燃料タンク22から燃料蒸気が多く発生する環境下では、燃料蒸気がより多くキャニスタ24に吸着され凝縮されることを考慮して補正量ΔPを多くすることが好ましい。
図6は、図3に示した補正部80により算出される補正量ΔPを示す図である。
図6を参照して、燃料蒸気パージシステム20の温度が高く、また、燃料蒸気パージシステム20内の気圧が低いときほど、補正量ΔP(kPa)は多くなっている。なお、温度が10℃以下であって、かつ、気圧が110kPa以上のときは、補正部80は、エバポ経路内のベーパ濃度は低いものと判断し、補正量ΔPを0としている。
なお、この図6では、補正値の一例が示されており、補正量ΔPは、これらの値に限られるものではない。
以上のように、この実施の形態1によれば、補正部80は、エバポ経路内における燃料蒸気の濃度が高いとき、故障診断の判定圧を低くする方向にその判定圧を補正するので、キャニスタ24での燃料蒸気の凝縮によるエバポ経路内の圧力低下分が補償され、この圧力低下による誤診断を防止することができる。
また、この実施の形態1によれば、補正部80は、燃料蒸気パージシステム20の温度および燃料蒸気パージシステム20内の気圧に基づいて、燃料蒸気がより多く発生する環境下においては補正量を多くするので、故障診断の判定精度を高めることができ、より精度の高い故障診断を実行することができる。
なお、上記においては、故障診断部82は、補正部80からの補正値に基づいて判定値を低くする方向に補正したが、電動ポンプモジュール70から受けるエバポ経路内の測定圧Pを高くする方向に補正してもよい。この場合も、判定値を低くする方向に補正した場合と同等の診断結果を得ることができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、エバポ経路内のベーパ濃度が高いとき、故障診断の判定圧を基準圧Prefよりも低くするように補正することによって、キャニスタ24における燃料蒸気の凝縮(吸着)による圧力低下分を考慮するものとしたが、この実施の形態2では、エバポ経路内のベーパ濃度が高いとき、エバポ経路内の圧力を測定するときの電動ポンプモジュール70の駆動力を低下させることによって、キャニスタ24における燃料蒸気の凝縮による圧力低下分を補償する。
図7は、実施の形態2におけるECUの故障診断処理に関する構成を示す機能ブロック図である。
図7を参照して、この実施の形態2におけるECU72Aは、補正部80Aと、故障診断部82Aと、駆動制御部84Aとを含む。補正部80Aは、故障診断部82Aから制御指令を受けると、たとえばエンジン水温計やシステム圧力センサによってそれぞれ検出されるそのときの温度および気圧をそれらのセンサから取得する。そして、補正部80Aは、その取得した温度および気圧に基づいてエバポ経路内のベーパ濃度の状態を推定し、ベーパ濃度が高いと推定した場合、エバポ経路内の圧力を測定する際に電動ポンプモジュール70における電動式エアポンプの回転数を低下させるための回転数補正値Δrを駆動制御部84Aへ出力する。
故障診断部82Aは、エンジン10および車両の停止後、所定時間経過すると、電動ポンプモジュール70において基準孔による基準圧Prefを測定するために、駆動制御部84Aへ制御指令を出力する。そして、故障診断部82Aは、電動ポンプモジュール70から基準孔による基準圧Prefを受けると、電動ポンプモジュール70においてエバポ経路内の圧力を測定するために、補正部80Aおよび駆動制御部84Aへ制御指令を出力する。
また、故障診断部82Aは、電動ポンプモジュール70からエバポ経路内の測定圧Pを受けると、その受けた測定圧Pを基準圧Prefからなる判定圧と比較し、測定圧Pが判定圧よりも低いときは、エバポ経路を正常であると診断し、測定圧Pが判定圧以上であるときは、エバポ経路に異常があると診断する。
駆動制御部84Aは、電動ポンプモジュール70に含まれる電動式エアポンプを駆動制御する。駆動制御部84Aは、基準孔による基準圧Prefを測定するための制御指令を故障診断部82Aから受けると、電動ポンプモジュール70に含まれる電動式エアポンプを所定の駆動力で駆動する。
また、駆動制御部84Aは、エバポ経路内の圧力を測定するための制御指令を故障診断部82Aから受けると、基準孔による基準圧Prefを測定したときの回転数指令よりも補正部80Aから受ける回転数補正値Δrだけ回転数指令を低下させて、電動式エアポンプを駆動制御する。
なお、上記において、補正部80Aは、「補正手段」を構成し、故障診断部82Aは、「故障診断手段」を構成する。
このECU72Aにおいては、エンジン10および車両の停止後、所定時間が経過すると、故障診断部82Aは、故障診断を開始する。故障診断部82Aは、基準孔による基準圧Prefを測定するために、駆動制御部84Aへ制御指令を出力する。駆動制御部84Aは、故障診断部82Aから制御指令を受けると、電動ポンプモジュール70に含まれる電動式エアポンプが所定の駆動力で動作するように電動式エアポンプを駆動制御し、電動ポンプモジュール70によって基準孔による基準圧Prefが測定される。
故障診断部82Aは、電動ポンプモジュール70から基準圧Prefを受けると、補正部80Aおよび駆動制御部84Aへ制御指令を出力する。補正部80Aは、故障診断部82Aから制御指令を受けると、そのときの温度および気圧を取得し、その取得した温度および気圧に基づいてエバポ経路内のベーパ濃度が高いと判断したとき、電動式エアポンプの回転数補正値Δrを故障診断部82Aへ出力する。
駆動制御部84Aは、故障診断部82Aから制御指令を受けると、電動ポンプモジュール70に含まれる電動式エアポンプの回転数指令を基準圧Prefの測定時から回転数補正値Δrだけ低下させて電動式エアポンプを駆動制御し、電動ポンプモジュール70によってエバポ経路内の圧力が測定される。
故障診断部82Aは、電動ポンプモジュール70からエバポ経路内の測定圧Pを受けると、その測定圧Pを基準圧Prefからなる判定値と比較し、測定圧Pが判定値以上のときは、エバポ経路を異常であると診断し、測定圧Pが判定値よりも低いときは、エバポ経路を正常であると診断する。
図8は、エバポ経路内のベーパ濃度が高いときのこの実施の形態2による故障診断の様子を示した図である。ここで、この図8では、エバポ経路内に基準孔よりも大きい孔が存在しているときの様子が示されている。
図8を参照して、時刻t2以降において、実線L11および一点鎖線L12は、電動ポンプモジュール70に含まれる電動式エアポンプの回転数を示し、実線L21および一点鎖線L22は、エバポ経路内の圧力を示す。また、実線L11,L21は、エバポ経路内の圧力を測定する際に、電動式エアポンプの回転数指令が補正された場合のポンプ回転数およびエバポ経路内の圧力を示し、一点鎖線L12,L22は、エバポ経路内の圧力を測定する際に、仮に電動式エアポンプの回転数指令が補正されなかった場合のポンプ回転数およびエバポ経路内の圧力を示す。
時刻t1〜t2において、基準孔を用いた基準圧Prefの測定が行なわれ、故障診断部82は、このとき電動ポンプモジュール70によって測定された基準圧Prefを故障診断の判定圧とする。なお、圧力の低下とともにポンプの回転数が低下しているのは、圧力の低下とともに上昇する負荷に応じてポンプの回転数を低下させているものである。
時刻t2以降において、電動ポンプモジュール70によってエバポ経路内の圧力が測定される。一点鎖線L12で示されるように、仮に、キャニスタ24での燃料蒸気の凝縮によるエバポ経路内の圧力低下を考慮せずに電動式エアポンプの回転数が補正されない場合、一点鎖線L22で示されるように、エバポ経路内の圧力は判定圧を下回り、ECU72Aの故障診断部82Aは、エバポ経路を正常であると誤診断する。
一方、この実施の形態2では、実線L11で示されるように、キャニスタ24での燃料蒸気の凝縮によるエバポ経路内の圧力低下を考慮してECU72Aの駆動制御部84Aが電動式エアポンプの回転数指令をΔrだけ低下させるので、実線L21で示されるように、エバポ経路内の圧力が判定圧を下回ることはなく、ECU72Aの故障診断部82Aは、エバポ経路を異常であると診断する。
なお、実施の形態1と同様に、燃料タンク22から燃料蒸気が多く発生する環境下では、燃料蒸気がより多くキャニスタ24に吸着され凝縮されることを考慮して電動式エアポンプの回転数補正値Δrを多くすることが好ましい。
図9は、図7に示した補正部80Aにより算出される回転数補正値Δrを示す図である。
図9を参照して、燃料蒸気パージシステム20の温度が高く、また、燃料蒸気パージシステム20内の気圧が低いときほど、電動式エアポンプの回転数を低下させる回転数補正値Δr(%)は多くなっている。なお、温度が10℃以下であって、かつ、気圧が110kPa以上のときは、補正部80Aは、エバポ経路内のベーパ濃度は低いものと判断し、回転数補正値Δrを0としている。
なお、この図9でも、補正値の一例が示されており、回転数補正値Δrは、これらの値に限られるものではない。
以上のように、この実施の形態2によれば、エバポ経路内における燃料蒸気の濃度が高いとき、エバポ経路内に負圧を発生させる電動式エアポンプの回転数を低下させるようにしたので、キャニスタ24での燃料蒸気の吸着時における燃料蒸気の凝縮によるエバポ経路内の圧力低下分が補償され、上記の圧力低下分による誤診断を防止することができる。
また、この実施の形態2においても、補正部80Aは、燃料蒸気パージシステム20の温度および燃料蒸気パージシステム20内の気圧に基づいて、燃料蒸気がより多く発生する環境下においては補正量を多くするので、この実施の形態2によれば、故障診断の判定精度を高めることができ、より精度の高い故障診断を実行することができる。
なお、上記の各実施の形態においては、エバポ経路内のベーパ濃度を燃料蒸気パージシステム20の温度および燃料蒸気パージシステム20内の気圧によって推定するものとしたが、エバポ経路内のベーパ濃度を検出する濃度センサを別途設けてベーパ濃度を直接検出してもよい。
また、上記においては、故障診断時、電動ポンプモジュール70は、エバポ経路内部に負圧を発生させるものとして説明したが、この発明の適用範囲は、故障診断時にエバポ経路内部に与えられる圧力が負圧の場合に限定されるものではなく、外気に対して加圧する場合も含む。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明による故障診断装置を備えた燃料蒸気パージシステムの概略構成図である。 燃料蒸気パージシステムの故障診断実行時における圧力変化を示す図である。 図1に示すECUの故障診断処理に関する構成を示す機能ブロック図である。 キャニスタ内での燃料蒸気の凝縮によって故障診断が誤診断されるときの圧力変化を示した図である。 エバポ経路内のベーパ濃度が高いときのこの実施の形態1による故障診断の様子を示した図である。 図3に示す補正部により算出される補正量を示す図である。 実施の形態2におけるECUの故障診断処理に関する構成を示す機能ブロック図である。 エバポ経路内のベーパ濃度が高いときのこの実施の形態2による故障診断の様子を示した図である。 図7に示す補正部により算出される回転数補正値Δrを示す図である。
符号の説明
10 エンジン、12 サージタンク、14 エアクリーナ、16 吸気通路、18 スロットルバルブ、20 燃料蒸気パージシステム、22 燃料タンク、24 キャニスタ、26 ベーパ通路、28 パージ通路、30 大気導入通路、32 給油口、34 キャップ、36 逆止弁、38 循環路、40,46 フロート弁、42,48 液溜め部、44,52 絞り、50 内圧弁、54 仕切板、56,58 吸着材室、60 通気フィルタ、62 外部部材、64 パージ制御弁、66 インレット口元、68 防塵フィルタ、70 電動ポンプモジュール、72,72A ECU、80,80A 補正部、82,82A 故障診断部、84,84A 駆動制御部。

Claims (11)

  1. 燃料タンクにおいて発生した燃料蒸気をキャニスタ内で吸着させ、その吸着された燃料蒸気を吸気系へパージする燃料蒸気パージシステムの故障診断装置であって、
    故障診断の実行時、前記燃料タンクおよび前記キャニスタを含む燃料蒸気の経路内に外部との圧力差を発生させる差圧発生手段と、
    前記差圧発生手段によって前記圧力差を発生させたときの前記経路内の圧力を所定の判定圧と比較し、その比較結果に基づいて故障の有無を診断する故障診断手段と、
    前記経路内における燃料蒸気の濃度が所定値よりも高いとき、前記所定の判定圧を低くする方向に前記所定の判定圧を補正する補正手段とを備える燃料蒸気パージシステムの故障診断装置。
  2. 燃料タンクにおいて発生した燃料蒸気をキャニスタ内で吸着させ、その吸着された燃料蒸気を吸気系へパージする燃料蒸気パージシステムの故障診断装置であって、
    故障診断の実行時、前記燃料タンクおよび前記キャニスタを含む燃料蒸気の経路内に外部との圧力差を発生させる差圧発生手段と、
    前記差圧発生手段によって前記圧力差を発生させたときの前記経路内の圧力を所定の判定圧と比較し、その比較結果に基づいて故障の有無を診断する故障診断手段と、
    前記経路内における燃料蒸気の濃度が所定値よりも高いとき、前記経路内の圧力測定値を高くする方向に前記圧力測定値を補正する補正手段とを備える燃料蒸気パージシステムの故障診断装置。
  3. 燃料タンクにおいて発生した燃料蒸気をキャニスタ内で吸着させ、その吸着された燃料蒸気を吸気系へパージする燃料蒸気パージシステムの故障診断装置であって、
    故障診断の実行時、前記燃料タンクおよび前記キャニスタを含む燃料蒸気の経路内に外部との圧力差を発生させる差圧発生手段と、
    前記差圧発生手段によって前記圧力差を発生させたときの前記経路内の圧力を所定の判定圧と比較し、その比較結果に基づいて故障の有無を診断する故障診断手段と、
    前記経路内における燃料蒸気の濃度が所定値よりも高いとき、前記差圧発生手段の駆動力を低下させる方向に前記差圧発生手段の駆動指令を補正する補正手段とを備える燃料蒸気パージシステムの故障診断装置。
  4. 前記差圧発生手段は、エアポンプを含み、
    前記補正手段は、前記経路内における前記燃料蒸気の濃度が前記所定値よりも高いとき、前記エアポンプの回転数を低下させる方向に前記エアポンプの回転数指令を補正する、請求項3に記載の燃料蒸気パージシステムの故障診断装置。
  5. 前記補正手段は、温度が高くなるに従って補正量を多くする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料蒸気パージシステムの故障診断装置。
  6. 前記補正手段は、前記燃料蒸気の経路内の気圧が低くなるに従って補正量を多くする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料蒸気パージシステムの故障診断装置。
  7. 前記経路内における前記燃料蒸気の濃度を検出する濃度検出手段をさらに備え、
    前記補正手段は、前記濃度検出手段による検出値に基づいて、前記経路内における前記燃料蒸気の濃度が前記所定値よりも高いか否かを判断する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料蒸気パージシステムの故障診断装置。
  8. 前記補正手段は、前記濃度検出手段によって検出される前記燃料蒸気の濃度が高くなるに従って補正量を多くする、請求項7に記載の燃料蒸気パージシステムの故障診断装置。
  9. 前記差圧発生手段は、外気に対して前記経路内に負圧を発生させる、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の燃料蒸気パージシステムの故障診断装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の燃料蒸気パージシステムの故障診断装置を備えた燃料蒸気パージ装置。
  11. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の燃料蒸気パージシステムの故障診断装置を備えた燃焼機関。
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