JP4209594B2 - 車載用機器のディスプレイ装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は車載用機器の収納型ディスプレイ装置に係わり、特に、ディスプレイ本体の出し入れの制御に関する。
【０００２】
【従来の技術】
車載用音響機器等の動作状態を表示するディスプレイ装置には音響機器等を使用するときにディスプレイ本体を収納位置から引き出して用いるものがあった。
【０００３】
そのようなディスプレイ装置の制御装置の従来の例を図２に示す。
【０００４】
図に示す２は操作キー１やリモートコントローラから信号が入力され、その信号を解読し、ブザー回路３やモータ駆動回路４に信号を出力する制御回路として動作するマイクロコンピュータである。
【０００５】
モータ駆動回路４はマイクロコンピュータ２から信号を受け、ディスプレイ本体を収納位置から出入させるモータ５に電力を供給してそれを駆動する。ブザー回路３はマイクロコンピュータ２からの信号によりブザー音を発生する。
【０００６】
上記の制御装置において、例えば、ディスプレイ本体を収納位置から引き出す場合、操作キー１を操作すると、操作キー１からマイクロコンピュータ２に信号が出力され、マイクロコンピュータ２はその信号に基づき、ブザー回路３とモータ駆動回路４に信号を出力する。
【０００７】
すると、モータ駆動回路４はモータ５を回転させる。モータ５はディスプレイ本体を収納位置と表示位置との間で出し入れする駆動機構を動かす。その駆動機構はディスプレイ本体をスライドさせて引き出したり、見えるように傾けたりする。
【０００８】
ブザー回路３はディスプレイ本体の可動範囲に障害物が無いことの確認を促すためにブザー音を鳴らす。ここで、障害物としては車のシフトチェンジレバーが予想される。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のディスプレイ装置の制御装置では、車両の走行中でもディスプレイ本体の引き出しができるため、運転の邪魔となる可能性がある。
【００１０】
この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、車両が停車中でない場合ディスプレイ本体の引き出しが禁止されていることを乗員に知らせる車載用機器のディスプレイ装置を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
この発明の車載用機器のディスプレイ装置は、ディスプレイ本体を収納位置から出入させる駆動部と、ディスプレイ本体を収納位置から引き出す操作指令を入力する操作キーと、車両側から入力され車両が停止中であるか否かの状態を示す状態信号と前記操作キーから入力された操作指令とに基づいて、車両が停止中である場合に前記操作キーから操作指令が入力されるとディスプレイ本体を引き出す制御命令を前記駆動部に出力する制御部と、を備え、前記制御部は車両が停止中でない場合に前記ディスプレイ本体の出入を禁止すると共に、車両内に設けられた音響装置がデータ通信ラインを介して前記制御部と接続されており、車両が停止中でない場合に前記操作キーから操作指令が入力されると前記制御部の出力信号に基づいて、ディスプレイ本体の出入が禁止されている旨を知らせる第１のアラーム音を前記音響装置により出力するものである。
【００１２】
また、前記車載用機器のディスプレイ装置において、前記音響装置は、車両が停止中である場合に前記操作キーから操作指令が入力されると前記第１のアラーム音とは音色が異なるかまたは発音の周期が異なる第２のアラーム音を出力するものである。
【００１３】
また、この発明の車載用機器のディスプレイ装置は、ディスプレイ本体を収納位置から出入させる駆動部と、ディスプレイ本体を収納位置から引き出す操作指令を入力する操作キーと、車両側から入力され車両が停止中であるか否かの状態を示す状態信号と前記操作キーから入力された操作指令とに基づいて、車両が停止中である場合に前記操作キーから操作指令が入力されるとディスプレイ本体を引き出す制御命令を前記駆動部に出力する制御部と、を備え、前記制御部は車両が停止中でない場合に前記ディスプレイ本体の出入を禁止すると共に、車両内に設けられた音響装置がデータ通信ラインを介して前記制御部と接続されており、車両が停止中でない場合に前記操作キーから操作指令が入力されると、前記制御部の出力信号に基づいて、ディスプレイ本体の出入が禁止されている旨の音声メッセージを前記音響装置により出力するものである。
【００１４】
また、前記車載用機器のディスプレイ装置において、前記音響装置は、車両が停止中である場合に前記操作キーから操作指令が入力されるとディスプレイ本体の引き出しが行われる旨の音声メッセージを出力するものである。
【００１５】
さらに、前記各車載用機器のディスプレイ装置において、前記状態信号を、パーキングブレーキ検出信号、車速信号、またはフットブレーキ検出信号のいずれかとしたものである。
【００１６】
【実施例】
この発明の実施例である車載用機器のディスプレイ装置を図面に基づいて説明する。図１はこの発明の実施例である車載用機器のディスプレイ装置のディスプレイ本体制御部を示すブロック図である。
【００１７】
図において、７は収納型ディスプレイ装置の制御装置であり、操作キー１等で構成されている。図に示す２は操作キー１やパーキングブレーキ検出信号入力端子８から信号が入力され、その信号を解読し、データ通信用インターフェース６やモータ駆動回路４に信号を出力するマイクロコンピュータである。
【００１８】
モータ駆動回路４はマイクロコンピュータ２から信号を受け、ディスプレイ本体を収納位置から出入させるモータ５に電力を供給してそれを駆動する。
【００１９】
収納型ディスプレイ装置の制御装置７のデータ通信用インターフェース６は、音響装置１５のデータ通信用インターフェース１４とデータバスライン９を介して接続されており、マイクロコンピュータ２から音響装置１５の制御用マイクロコンピュータ１０にこれらのインターフェースおよびバスラインを通して信号が伝えられる。
【００２０】
音響装置１５のマイクロコンピュータ１０はブザー信号をローパスフイルタ１１に出力し、ローパスフイルタ１１はブザー信号から高域成分を除去して加算器１３に出力する。ローパスフイルタ１１の出力信号は加算器１３でオーディオ信号回路１２の出力信号に加算される。
【００２１】
加算器１３の出力信号はオーディオ信号出力端子より出力され増幅されてスピーカを駆動する。オーディオ信号回路１２は通常はオーディオ信号を生成しており、その信号がスピーカを駆動している。
【００２２】
上記の制御装置において、例えば、ディスプレイ本体を収納位置から引き出す場合、操作キー１を操作すると、操作キー１からマイクロコンピュータ２に信号が出力され、マイクロコンピュータ２はパーキングブレーキ検出信号入力端子８からの信号を調べ、車両が停止中でないと認識すると、データ通信用インターフェース６に信号を出力して音響装置１５のオーディオ信号出力からブザー音を発生させてディスプレイ本体の収納や引き出しが禁止されていることを知らせる。
【００２３】
一方、車両が停止中の場合は、データ通信用インターフェース６に信号を出力して音響装置１５のオーディオ信号出力からブザー音を発生させてディスプレイ本体の可動範囲に障害物がないことを確認させた後、モータ駆動回路４に信号を出力し、ディスプレイ本体の収納や引き出しを行う。ディスプレイ本体の収納や引き出しが禁止されているときと、ディスプレイ本体の収納や引き出しを行うときではブザー音の音色を異ならせてある。
【００２４】
実施例は以上のように構成されているが発明はこれに限られず、例えば、車両の停止を判断する信号としてパーキングブレーキ検出信号の代りに、車速信号やフットブレーキの信号を用いてもよい。
【００２５】
また、警報ブザーの音色を変える代りに発音の周期を変えてもよい。さらに、音声合成回路がある場合は、「走行中はディスプレイの引き出しはできません」「走行中はディスプレイの収納はできません」「ディスプレイを引き出します」「ディスプレイを収納します」等の音声を発生させてもよい。
【００２６】
【発明の効果】
この発明の車載用機器のディスプレイ装置によれば、車両の走行中はディスプレイ本体の引き出しが禁止されていることを乗員に知らせることができる。
【００２７】
ディスプレイ装置や音響装置のデータ通信回路は、ディスプレイ装置に音響装置の動作状態を表示させることを主たる目的としている。この発明ではこのようなデータ通信回路を利用して警報を行うのでブザー回路を装置内に備える必要がなくなり経済的に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施例である車載用機器のディスプレイ装置のディスプレイ本体制御部を示すブロック図である。
【図２】従来の車載用機器のディスプレイ装置のディスプレイ本体制御部を示すブロック図である。
【符号の説明】
１ 操作キー
２ マイクロコンピュータ
３ ブザー回路
４ モータ駆動回路
５ モータ
６ データ通信用インターフェース
７ 収納型ディスプレイ装置の制御装置
８ パーキングブレーキ検出信号入力端子
９ データバスライン
１０ マイクロコンピュータ
１１ ローパスフイルタ
１２ オーディオ信号回路
１３ 加算器
１４ データ通信用インターフェース
１５ 音響装置
Claims (5)
- ディスプレイ本体を収納位置から出入させる駆動部と、
ディスプレイ本体を収納位置から引き出す操作指令を入力する操作キーと、
車両側から入力され車両が停止中であるか否かの状態を示す状態信号と前記操作キーから入力された操作指令とに基づいて、
車両が停止中である場合に前記操作キーから操作指令が入力されるとディスプレイ本体を引き出す制御命令を前記駆動部に出力する制御部と、を備え、
前記制御部は車両が停止中でない場合に前記ディスプレイ本体の出入を禁止すると共に、車両内に設けられた音響装置がデータ通信ラインを介して前記制御部と接続されており、車両が停止中でない場合に前記操作キーから操作指令が入力されると前記制御部の出力信号に基づいて、ディスプレイ本体の出入が禁止されている旨を知らせる第１のアラーム音を前記音響装置により出力することを特徴とする車載用機器のディスプレイ装置。 - 前記音響装置は、車両が停止中である場合に前記操作キーから操作指令が入力されると前記第１のアラーム音とは音色が異なるかまたは発音の周期が異なる第２のアラーム音を出力することを特徴とする請求項１の車載用機器のディスプレイ装置。
- ディスプレイ本体を収納位置から出入させる駆動部と、
ディスプレイ本体を収納位置から引き出す操作指令を入力する操作キーと、
車両側から入力され車両が停止中であるか否かの状態を示す状態信号と前記操作キーから入力された操作指令とに基づいて、
車両が停止中である場合に前記操作キーから操作指令が入力されるとディスプレイ本体を引き出す制御命令を前記駆動部に出力する制御部と、を備え、
前記制御部は車両が停止中でない場合に前記ディスプレイ本体の出入を禁止すると共に、車両内に設けられた音響装置がデータ通信ラインを介して前記制御部と接続されており、車両が停止中でない場合に前記操作キーから操作指令が入力されると、前記制御部の出力信号に基づいて、ディスプレイ本体の出入が禁止されている旨の音声メッセージを前記音響装置により出力することを特徴とする車載用機器のディスプレイ装置。 - 前記音響装置は、車両が停止中である場合に前記操作キーから操作指令が入力されるとディスプレイ本体の引き出しが行われる旨の音声メッセージを出力することを特徴とする請求項３の車載用機器のディスプレイ装置。
- 前記状態信号は、パーキングブレーキ検出信号、車速信号、またはフットブレーキ検出信号のいずれかであることを特徴とする請求項１から４のいずれかに記載した車載用機器のディスプレイ装置。
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| JP2001061249A JP4209594B2 (ja) | 2001-03-06 | 2001-03-06 | 車載用機器のディスプレイ装置 |
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