JP4208909B2 - 画像処理装置と撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮影画像のコントラストを伸張し、視認性の良い画像を生成するものであり、入力画像として高感度撮影画像と低感度撮影画像を取得できる撮影装置に有効な画像処理装置及び撮影装置に関する。
暗い物体を撮影した画像は、暗部の階調が充分に再現されず、黒くつぶれた画像になる。一方、明るい物体を撮影した画像は、撮像素子の電荷蓄積量に比べて電荷の発生が多いため、白く飽和した画像になる。いずれにおいても画像の階調特性が再現されず、視認性の悪い画像という問題点がある。
この問題点を改善するために、特許文献1では撮影条件の異なる2つの画像から合成画像を生成することで、コントラストを伸張する方法が提案されている。特許文献1では画像のある空間周波数成分を強調することを基本としており、露光時間の短い撮影画像の高域成分は強調せず、露光時間の長い撮影画像の高域成分を強調して合成する。
ここで、電荷蓄積の少ない画像の特徴について説明をさらにすると、前述の通り黒くつぶれた領域が多く、かつ、暗部のノイズが多いが、明部の領域のコントラストは高い。以後このような低い感度で撮影した画像を「低感度画像」と呼ぶ。
一方、電荷蓄積の多い画像の特徴について説明をさらにすると、前述の通り白く飽和した領域が多くなるが、暗部のコントラストは高い。以後このような高い感度で撮影した画像を「高感度画像」と呼ぶ。
また、低感度画像を撮影する方法としては、露光時間を短くする方法、または、受光素子の開口面積を小さくする方法がある。一方、高感度画像を撮影する方法としては、露光時間を長くする方法、または、受光素子の開口面積を大きくする方法がある。
よって、特許文献1では、低感度画像の高域成分は強調しないことでノイズを抑えつつ、高感度画像の高域成分を強調して、それぞれの画像を合成することにより、画像の視認性を高める狙いがある。しかし、強調される領域は撮影対象の暗部のエッジ及び明部の低域成分であり、暗部の低域成分や明部のエッジ成分などへは効果が現れない。そのため、特許文献1の方法は、本質的にコントラストを強調する方法には該当しない。
次に、コントラストを強調する方法については特許文献2に開示されている。すなわち、特許文献2では、画面内の局所領域に対するコントラストを強調するため、入力画像に対してエッジ領域を保存する平滑化フィルタ(イプシロンフィルタ)を用いて、注目画素の周辺の画素値を用いた重畳値を計算し、注目画素値を重畳値で除算した値をコントラストとして定めて強調している。
しかし、この特許文献2では黒くつぶれた領域や白く飽和した領域は周辺画素と自画素において変化がなく、コントラストも1になってしまい、強調するのには適当でない。つまり、特許文献2の方法では、既に情報が失われているため、自画素と周辺画素とのコントラストを高めることができない。
特開2001−352486公報 特開2003−8935公報
上記したように特許文献1、2の方法を用いることによっては、自画素と周辺画素とのコントラスト(以後、局所コントラストと呼ぶ)を暗部から明部に亘って適切に強調することはできない。
そこで本発明は、少なくとも2つ以上の低感度画像及び高感度画像を用いて、局所コントラストを強調することにより、視認性の良い画像を生成する画像処理装置及びその撮影装置を提供する。
本発明は、一つの被写体を複数の感度で撮影して得られた複数の入力画像のそれぞれに平滑化フィルタを重畳して、複数の第1画像を生成する第1画像生成部と、前記各入力画像の各画素の画素値を、前記入力画像から生成された前記第1画像上で当該画素に対応する画素の画素値で除算することにより、前記複数の入力画像にそれぞれ対応する複数の第2画像を生成する第2画像生成部と、前記各第1画像の各画素の画素値をそれそれ加算して第3画像を生成する第3画像生成部と、前記各第2画像の各画素の画素値を乗算して第4画像を生成する第4画像生成部と、前記第3画像の各画素の画素値と、前記第4画像上で当該画素に対応する画素の画素値とを乗算して一つの出力画像を生成する出力画像生成部と、を具備することを特徴とする画像処理装置である。
また、本発明は、前記一つの被写体を少なくとも2種類の感度で撮影する撮影部を具備し、前記撮影部で撮影された画像を請求項1記載の画像処理装置で画像処理する
ことを特徴とする撮影装置である。
本発明によれば、感度の異なる入力画像を取得し、前記入力画像からコントラストを伸張した視認性の良い画像を生成することができる。
最初に2種類の異なる感度で撮影した低感度画像及び高感度画像からコントラスト伸張画像を生成する画像処理装置10につい第1の実施形態から第8の実施形態で説明し、次に、この低感度画像及び高感度画像を撮影する撮影装置200について第9の実施形態から第11の実施形態で説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置10について図1と図16,17に基づいて説明する。
(1)低感度画像、高感度画像の内容
画像処理装置10には、モノクロの低感度画像及び高感度画像が入力する。この低感度画像及び高感度画像とは、上記で説明した画像である。
なお、以下の説明では実施形態中に画像データを0から255までの階調レベル(明るさレベル)とし、また、説明を簡単にするために階調レベルと輝度を1対1の関係としている。しかし、画像データの階調レベルと輝度レベルは予め設定した曲線を描く関係であってもよい。
(2)画像処理装置10の構成
画像処理装置10の構成について図1に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る画像処理装置10の構成図である。
画像処理装置10は、平滑化フィルタ処理部12、平滑化フィルタ処理部14、除算器16、除算器18、コントラスト成分の合成部20、明るさ成分の合成部22、乗算器24、L_LCC用画像処理部26、L_GLC用画像処理部28、H_LCC用画像処理部30、H_GLC用画像処理部32から構成される。これら各部12〜32の機能は、コンピュータに記憶されたプログラムによっても実現できる。
(2−1)平滑化フィルタ処理部12、14
まず、平滑化フィルタ処理部12において、低感度画像に平滑化フィルタを重畳して、下記の式(1)で示す低感度画像の明るさ成分画像(以下、L_GLCとする)を生成する。この後、L_GLCは、L_GLC用画像処理部28で画像処理を行う。この画像処理については後述する。
同様に、平滑化フィルタ処理部14において、高感度画像に対しても、平滑化フィルタを重畳して、下記の式(2)で示す高感度画像の明るさ成分画像(以下、H_GLCとする)を生成する。ここで使用する平滑化フィルタは、後述するが、低感度画像と高感度画像とは異なる平滑化フィルタを使用することもできる。この後、H_GLCは、H_GLC用画像処理部32で画像処理を行う。この画像処理については後述する。
Figure 0004208909
(2−2)除算器16、18
次に、除算器16において、低感度画像をL_GLCで除算することにより、式(3)で示す低感度画像のコントラスト成分画像(以下、L_LCCとする)を生成する。この後、L_LCCは、L_LCC用画像処理部26で画像処理を行う。この画像処理については後述する。
同様に、除算器18において、高感度画像をH_GLCで除算することにより、式(4)で示す高感度画像のコントラスト成分画像(以下、H_LCCとする)を生成する。この後、H_LCCは、H_LCC用画像処理部30で画像処理を行う。この画像処理については後述する。
通常、平滑化フィルタ処理を行うと、原画像の低域空間周波数成分が抽出される。よって、原画像から低域空間周波数成分を減算すれば、高域空間周波数成分が求められることになる。しかし、本実施形態では減算ではなく除算を行っているため、低域空間周波数成分をその画面内での平均輝度と見なし、自画素との比、すなわちコントラストを求めていることになる。よって、除算後の画像をコントラスト成分画像と見なしている。
Figure 0004208909
図1ではP(x,y)及びQ(x,y)に対してそれぞれ個別に画像処理を行っているが、ノイズ除去や階調特性改善を主たる目的として種々の方法を実施できる。詳細については後述するとして、先に明るさ成分の合成及びコントラスト成分の合成を式で示す。
(2−3)明るさ成分の合成部22
次に、明るさ成分の合成部22において、式(5)で示すようにL_LCCとH_LCCを合成して合成コントラスト成分画像(以下、C_LCCとする)を生成する。
Figure 0004208909
(2−4)コントラスト成分の合成部20
次に、コントラスト成分の合成部20において、L_GLCとH_GLCを合成して、式(6)で示すように合成明るさ成分画像(以下、C_GLCとする)を生成する。
Figure 0004208909
式(6)からも明らかなように、λとμは一つの係数で表されるとともに、最終的にはコントラスト強調係数として扱うことができる。
(2−5)乗算器24
最後に、乗算器24において、式(7)で示すように、C_GLCとC_LCCを乗算してコントラスト伸張画像を生成する。
Figure 0004208909
前述したとおり、式(6)及び式(7)からγ=λ・μと表される。
(3)画像処理について
次に、L_GLC用画像処理部28,H_GLC用画像処理部32,L_LCC用画像処理部26,H_LCC用画像処理部30の画像処理について説明する。
まず低感度画像と高感度画像の差を図16の表に列挙する。
以上を考慮すると図17の表のように各画像処理に対して特徴を持たせることができる。
よって、上記の特徴を満たすようなフィルタを設計するのが望ましい。また、ガウス性のノイズ以外にもインパルス性のノイズも含まれることがあり、後述する非線形フィルタを用いることも有効となる。
(4)効果
本実施形態の画像処理装置10においては、明部の領域のコントラストが高い低感度画像と、暗部の領域のコントラストが高い高感度画像によりコントラストを伸張して、暗部であっても明部であってもコントラストが高い視認性の良いモノクロ画像を生成することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置10について図2に基づいて説明する。
(1)低感度画像、高感度画像の内容
画像処理装置10には、カラーの低感度画像とカラーの高感度画像からコントラストの高いカラー画像が入力する。
そして、カラーの低感度画像と高感度画像から輝度成分画像と第1色差成分画像と第2色差成分画像を抽出し、輝度成分画像に関して、第1の実施形態の画像処理装置10と同様の手法を用いて輝度成分のコントラスト伸張画像を生成する。また、第1色差成分画像と第2色差成分画像に関してはそれぞれの平均値を求める画像処理を施し、処理後の画像を再度合成することによって、コントラスト伸張カラー画像を生成する。
(2)画像処理装置10の構成
図2は、本実施形態に係る画像処理装置10の構成図であり、以下に順を追って説明する。
(2−1)分離処理部102、104
まず、低感度画像の輝度成分と色差成分の分離処理部102において、カラーの低感度画像から低感度の輝度成分画像(以下、L_LCとする)と、低感度の第1色差成分画像(以下、L_UCとする)と、低感度の第2色差成分画像(以下、L_VCとする)を抽出する。
また、高感度画像の輝度成分と色差成分の分離処理部104において、カラーの高感度画像から高感度の輝度成分画像(以下、H_LCとする)と、高感度の第1色差成分画像(以下、H_UCとする)と、高感度の第2色差成分画像(以下、H_VCとする)をそれぞれ抽出する。
(2−2)コントラスト伸張処理部106
コントラスト伸張処理部106では、第1の実施形態の画像処理装置10と同様に処理を行い、コントラスト伸張画像C_LCを生成する。
処理について、具体的には次のように行う。なお、この輝度成分画像についての各ステップの数式は、第1の実施形態の式(1)から式(7)と同等の処理になるため説明を省略する。
低感度画像については、L_LCに平滑化フィルタを重畳して、低感度画像の明るさ成分画像L_GLCを生成する。
同様に、高感度画像についても、H_LCに平滑化フィルタを重畳して、高感度画像の明るさ成分画像H_GLCを生成する。
次に、低感度画像のL_GLCで除算することにより、低感度画像のコントラスト成分画像L_LCCを生成する。
同様に、高感度画像のH_GLCで除算することにより、高感度画像のコントラスト成分画像H_LCCを生成する。
次に、L_GLCとH_GLCを合成して、合成明るさ成分画像C_GLCを生成する。
次に、L_LCCとH_LCCを合成して、合成コントラスト成分画像C_LCCを生成する。
次に、C_GLCとC_LCCを乗算して、コントラスト伸張画像C_LCを生成する。
(2−3)第1色差成分合成処理部108
第1色差成分合成処理部108において、式(8)に示すように、L_UCとH_UCを合成して合成第1色差成分画像C_UCを生成する。
Figure 0004208909
(2−4)第2色差成分合成処理部110
第2色差成分合成処理部110において、式(9)で示すように、L_VCとH_VCを合成して合成第2色差成分画像C_VCを生成する。
Figure 0004208909
(2−5)カラー画像生成処理部112
最後に、カラー画像生成処理部112において、C_LCとC_UC及びC_VCを合成して、コントラスト伸張カラー画像を生成する。
(3)効果
本実施形態の画像処理装置10においては、明部の領域のコントラストが高い低感度画像と、暗部の領域のコントラストが高い高感度画像によりコントラストを伸張して、暗部であっても明部であってもコントラストが高い視認性の良いカラー画像を生成することができる。
(4)変更例1
ここで、明るさ成分画像,第1色差成分画像及び第2色差成分画像のいずれにおいても重み係数として同じ記号を用いているが、それぞれ比率を変えて合成することは可能である。
一般的に低感度画像は明るい被写体を捉えることができるため、色についても良好な撮影が可能となるが、高感度画像では暗い被写体が捉えられても、色によっては強度が足りず、色のバランスが崩れている。
よって、低感度画像によって撮影した第1色差成分及び第2色差成分への重率を大きくした方が良好なカラー画像を得やすい。
(5)変更例2
また、上記で用いる輝度成分画像、第1色差成分画像及び第2色差成分画像は、入力画像信号である赤成分(R),緑成分(G),青成分(B)から以下の式により輝度成分(Y),第1色差成分(U)及び第2色差成分(V)を計算することにより求めることができる。このような画像変換方法は放送規格によって一般的に定められている計算を適宜使用することができる。
Figure 0004208909
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置10について図3〜図8に基づいて説明する。
(1)ハロー現象
明るさ成分画像は、入力画像の映像コンテンツにおいて、一般的に外光や照明光に相当するため、物体に対して一様な輝度成分になる。つまり、低い空間周波数成分となるため、明るさ成分画像の生成には入力画像にローパスフィルタをかけることが有効となる。以下ではローパスフィルタを「平滑化フィルタ」と呼ぶ。
平滑化フィルタも種々採用することが可能であり、基本的なフィルタとしてはフィルタ係数を一定に畳み込み演算を行う線形フィルタが上げられる。例えば、図3にガウシアンフィルタと平均値フィルタのフィルタ係数例を示す。
このような線形フィルタを用いた場合は、画像によって、図4(a)に示すような物体境界に輝度むら(以下、ハロー現象と呼ぶ)が発生する。発生の理由は、線形フィルタを使用した場合に明るさ成分画像が物体の境界でも一様なフィルタ処理が行われるため、図4(b)のように隣接物体間(ここでは、黒い丸物体と白背景が境界)で信号の混入が生じるためである。
(2)ハロー現象を改善する方法
(2−1)第1の方法
ハロー現象を改善する第1の方法として、複数の線形フィルタを使用し、複数の明るさ成分画像とコントラスト成分画像をそれぞれ生成し、それぞれの成分画像を再度重率加算する方法が採用できる。
上記各実施形態においても低感度画像と高感度画像のそれぞれに対して、上記方法を採用することが可能である。
(2−2)第2の方法
ハロー現象を改善する第2の方法について図5に基づいて説明する。図5(a)は中心の画素の係数が周辺の画素の係数より十分に大きいフィルタの例である。図5(b)は中心の画素の係数と周辺の画素の係数との差が小さいフィルタの例である。
第2の方法としては、低感度画像と高感度画像とでフィルタ係数を変える方法がある。
低感度画像では明るい物体はコントラストが保たれており、逆に暗い物体は黒くつぶれている。一方、高感度画像は明るい物体は白側に飽和して白つぶれを起こし、暗い物体はコントラストが保たれている。
よって、低感度画像では明るい物体の明るさ成分が入力画像の信号値に近くなるように、中心の画素の入力画像の信号値が低感度画像用の閾値より高い場合には、中心の画素の係数が周辺の画素の係数より十分に大きいフィルタを使用する。高感度画像では暗い物体の明るさ成分が入力画像の画素値に近くなるように、中心の画素の入力画像の信号値が高感度画像用の閾値より低い場合には、中心の画素の係数が周辺の画素の係数より十分に大きいフィルタを使用する。
すなわち、フィルタ処理を行うブロックの中心画素の輝度レベルあるいはブロック内の平均輝度レベルに応じてフィルタ係数を変える。例えば、低感度画像では中心画素の輝度レベルが高い時は図5(a)に示すフィルタを使用し、中心画素の輝度レベルが低い時は図5(b)に示すフィルタを使用する。一方、高感度画像では中心画素の輝度レベルが低い時は図5(a)に示すフィルタを使用し、中心画素の輝度レベルが高い時は図5(b)に示すフィルタを使用する。
(2−3)第3の方法
ハロー現象を改善する第3の方法について図6〜図8に基づいて説明する。
第3の方法としては、明るさ成分画像を生成する方法として、物体境界を保持しながら平滑化処理が可能となる非線形フィルタを使用する。
図6は非線形フィルタとしてεフィルタを用いた例である。εフィルタではフィルタ処理を行うブロックの中心画素と周辺の画素の信号レベルでの絶対値差分を求め、その差分値がある閾値(以下、ε値と呼ぶ)以下の場合は周辺画素の値を保持し、閾値より大きい時は周辺画素の値を中心の画素の値に置き換える。
図6では中心画素をグレーであり、周辺画素が白または黒になっており、黒の周辺画素とグレーの中心画素の差分値はε値以下であり、白の周辺画素とグレーの中心画素の差分値はε値より大きい例である(図6(a))。よって、白の画素は中心のグレーの画素値に置き換えられてから(図6(b))、5×5の平滑化処理が行われる。
εフィルタはエッジを保存しつつ、小信号ノイズ(またはガウスノイズ)を除去する性質があるため、小信号ノイズが抑えられた明るさ成分が得られる。
ノイズの種類としてはこの他にインパルス性のノイズがあり、インパルス性ノイズ除去にはメディアンフィルタが効果的である。メディアンフィルタとはブロック内の画素を階調レベル順に並べ、その中間値を選択するフィルタである。
図7にはメディアンフィルタとεフィルタを組み合わせたメディアン−εフィルタフィルタの例を示しており、更にメディアンフィルタのブロックサイズは斜線部の3×3とし(図7(a))、εフィルタのブロックサイズはドット部の5×5としている(図7(b))。ブロックサイズは大きくない方が演算コストを抑えることができる上、インパルスノイズの発生確率が余り高くない場合はブロックサイズを小さくしても充分効果が得られるためである。
Figure 0004208909
W(x,y)はフィルタの出力値、T(i,j)はフィルタ係数、Y(x−i,y−j)はブロック内の画素値を示している。また、med{X(x,y)}はブロック内のメディアン値になっており、εフィルタで差分値がεより大きい場合にはメデイアン値に置き換えられている。
次に、ε値の設定方法であるが、どのような方法でも構わないが、目的に入力画像のデータに応じて変化させることができる。
例えば、暗部のコントラスト伸張を行うと、ノイズ成分のコントラストも伸張されてしまい、視認されにくくなることがある。暗部や明部では黒つぶれあるいは白つぶれが発生し、物体の信号成分が失われていることが多い。よって、明るさ成分画像に信号を多く残すことで、コントラスト成分を1に近づける、すなわち合成コントラスト成分画像への影響を弱めることができる。
より具体的には、以下の式のように、入力画像の階調レベルに応じて、ε値を変動させる。図8にはξ値を0.5としたときのε値を示している。暗い階調レベルあるいは明るい階調レベルにおいてはε値が小さいため、入力画像が周辺画素の影響を受けずにそのまま明るさ成分画像のデータとなり、中間の階調レベルではε値が大きいため、入力画像と周辺画素による平滑化処理データが明るさ成分画像のデータとなる。よって、入力画像を明るさ成分画像で除算したコントラスト成分画像のデータは、暗い階調レベルあるいは明るい階調レベルでは1に近くなる。
Figure 0004208909
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係る画像処理装置10について説明する。
上記各実施形態では、コントラスト成分画像を生成するために、入力画像を明るさ成分画像で除算することになるが、明るさ成分画像が0となった場合はコントラストが計算できなくなる。
よって、明るさ成分画像は0よりも大きいことが条件となるが、実際に明るさ成分画像にも誤信号が混入する可能性があるため、閾値Thを設けて前処理をした方が良い。通常は閾値Thを1とし、0となる画素についてのみ画像データを1にクリッピングすればよい。
しかし、低感度画像と高感度画像のそれぞれに対して、閾値Thを異ならせることも可能である。
例えば、低感度画像では、明るい物体はコントラストが保たれており、逆に暗い物体は黒くつぶれているため、暗い物体にはノイズが多く含まれている可能性が高く、画像データの信頼が低いとして、閾値Thを更に大きい値(例えば、10など)に設定する。
一方、高感度画像では、明るい物体は白側に飽和して白つぶれを起こし、暗い物体はコントラストが保たれているため、明るい物体にはノイズが多く含まれている可能性が高く、画像データの信頼が低いとして、閾値Th(例えば、245)を超える値に対してクリッピングすることも可能である。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態に係る画像処理装置10について図9と図10に基づいて説明する。
合成明るさ成分画像を生成するために、第1の実施形態のように、重率加算を用いることができるが、低感度画像と高感度画像の明るさが大きく異なる場合は明るさが全体的に暗くなるあるいは明るくなってしまい、コントラスト成分を乗算したときに黒つぶれ(画像データが0付近となる)あるいは白つぶれ(画像データが最大階調255)してしまう。よってコントラスト伸張効果が得られにくい。
そこで、合成明るさ成分画像の平均階調レベルを所望の階調レベルにするため、それぞれの明るさ成分画像の明るさ調整を行うことが有効となる。その方法を下記に説明する。
(1)第1の方法
第1の方法は、例えば、合成明るさ成分画像の平均階調レベルを120とする際、高感度画像の明るさ成分画像の平均階調レベルが200、低感度画像の明るさ成分画像の平均階調レベルが60であった場合、前処理として、高感度画像の各画素を0.6倍(=120/200)、低感度画像の各画素を2.0倍(=120/60)として同じ階調レベル120に調整する。図9は画像データが変換された例を示している。図9(a)は高感度画像の処理結果を、図9(b)は低感度画像の処理結果をそれぞれ示している。
(2)第2の方法
第2の方法として、低感度画像では明るい物体はコントラストが保たれており、逆に暗い物体は黒くつぶれており、一方、高感度画像は明るい物体は白側に飽和して白つぶれを起こし、暗い物体はコントラストが保たれているという理由から、それぞれ信頼できるデータのみを用いて平均階調レベルを求めておくこともできる。
例えば、低感度画像では予め設定した閾値Th(例えば、10)より大きい画像データのみを用いて、低感度画像の明るさ成分画像の平均階調レベルを求め、高感度画像では予め設定した閾値Th(例えば、245)より小さい画像データのみを用いて、高感度画像の明るさ成分画像の平均階調レベルを求め、それぞれの平均階調レベルが合成明るさ成分画像の平均階調レベルとなるように変調することもできる。
(3)第3の方法
第1の方法に示すように、合成明るさ成分画像を生成するために、低感度画像及び高感度画像の各明るさ成分画像の平均の明るさを利用して、合成明るさ成分画像の明るさ調整を行う方法もある。これに代えて、第3の方法としては、それぞれのヒストグラムを求め、ヒストグラム平滑化処理を前処理として行うこともできる。
ヒストグラム平滑化処理はどのような方法でもよいが、例えば低感度画像において、ある階調レベルL1の輝度を平滑化によってL2に変換する場合、L1までに含まれる累積画素数C1(L1)と、平滑化後のL2までに含まれる累積画素数C2(L2)が同じとなるようにする。上記は以下の関係式を用いて変換できる。
図10は画像データが変換された例を示している。図10(a)は低感度画像の明るさ成分画像のヒストグラムを、図10(b)はヒストグラム平滑化処理により低感度画像の明るさ成分画像の各信号レベルが変換された結果を示している。
Figure 0004208909
(4)第4の方法
第4の方法について説明する。低感度画像では明るい物体はコントラストが保たれており、逆に暗い物体は黒くつぶれており、一方、高感度画像は明るい物体は白側に飽和して白つぶれを起こし、暗い物体はコントラストが保たれている。この理由から、第4の方法では、それぞれ信頼できるデータのみを累積して、累積後の輝度レベルが同じになるように変調を行う。
例えば、低感度画像で最大輝度レベル255から降順に各レベルの画素数を累積し、累積画素数がNとなった輝度レベルLNと、高感度画像で最低輝度レベル0から昇順に各輝度レベルの画素数を累積し、累積画素数がMとなった輝度レベルLMが、NとMの和が画面全体の画素数Sとほぼ一致するように変調する。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態に係る画像処理装置10について説明する。
合成コントラスト成分画像を生成するために、第1の実施形態のように、低感度画像及び高感度画像の各コントラスト成分画像の乗算値を使用して、合成コントラスト成分画像を求めることができる。
その理由は、低感度画像においては、明るい物体はコントラストが保たれており、逆に暗い物体は黒くつぶれてしまう。一方、高感度画像はおいては、明るい物体は白側に飽和して白つぶれを起こし、暗い物体はコントラストが保たれている。したがって、低感度画像の黒い物体はコントラストが1となり、高感度画像のコントラスト成分との乗算により、高感度画像のコントラスト成分が合成コントラスト画像となり、高感度画像の明るい物体はコントラストが1となり、低感度画像のコントラスト成分との乗算により、低感度画像のコントラスト成分が合成コントラスト画像となるためである。これにより、合成コントラスト成分画像では暗い物体から明るい物体までのコントラストが保持された画像になる。
そこで第6の実施形態では、第1の実施形態とは異なる方法として、輝度レベルに応じてコントラスト成分を変調する。
低感度画像では暗い物体のコントラスト成分は信頼度が低く、一方、高感度画像は明るい物体のコントラスト成分の信頼度が低い。よって、コントラスト成分画像の各データを累乗計算し、低感度画像では明るさ成分画像の輝度レベルが低い画素のコントラストが1に近くなるように、高感度画像では明るさ成分画像の輝度レベルが高い画素のコントラストが1に近くなるように変調する。上記は以下の式として表せる。
Figure 0004208909
(第7の実施形態)
本発明の第7の実施形態に係る画像処理装置10について図11に基づいて説明する。
合成コントラスト成分画像を生成するために、低感度画像及び高感度画像の各コントラスト成分画像において、入力画像のノイズの影響によりコントラスト成分にもノイズが混入する。
よって、図11(a)のブロック図に示すように、コントラスト成分画像においてもノイズ除去を行うことで、合成コントラスト伸張画像からもノイズを除去できる。
各コントラスト成分画像へのノイズ除去の方法は、前述の線形フィルタや非線形フィルタを用いることができる。より好ましくは、隣接画素間のコントラストが鮮明に表現したいため、非線形のフィルタを用いる方が良い。また、コントラスト成分は除算処理により、極端に大きい値が得られることも多いため、インパルス状のノイズ除去が有効である。
また、図11(b)のブロック図に示すように、それぞれのコントラスト成分画像にノイズ除去を行ってから、それぞれのコントラスト成分画像を乗算し、合成コントラスト画像を求めることできる。
また、それぞれのコントラスト成分画像を乗算して、合成コントラスト画像を求めてから、ノイズ除去を行うこともできる。
(第8の実施形態)
本発明の第8の実施形態に係る画像処理装置10について図12に基づいて説明する。
コントラスト伸張画像は合成明るさ成分画像と合成コントラスト成分画像の乗算によって生成するが、合成明るさ成分画像の画像データが大きく、かつ、合成コントラスト成分画像の画像データも大きい場合は、表示デバイスで表現可能な最大階調レベルより大きくなってしまう。
簡単には、表示可能な最大階調レベル(例えば255)以上となるコントラスト伸張画像の画像データは255に置き換える。一方、合成明るさ成分画像の画像データが小さく、かつ、合成コントラスト成分画像の画像データも小さい場合は、コントラスト伸張画像の画像データが0となる。このようにコントラスト伸張画像において0または255以上にデータが偏る場合は、黒つぶれあるいは白つぶれとなってしまう。
よって、コントラスト伸張画像において、演算レベル数を増やし(例えば1024)、第5の実施形態の第1の方法のような係数演算を行い255へ変換するか、第5の実施形態の第3の方法のようなヒストグラム平滑化処理を行うことが有効となる。
図12は、本実施形態のブロック図を示し、係数演算やヒストグラム平滑化処理はレベル変換処理で行っている。
(第9の実施形態)
本発明の第9の実施形態に係る撮影装置200について説明する。
コントラスト伸張画像を生成するためには上記の画像処理装置10の他に、低感度画像及び高感度画像を取得するための撮影装置200が必要になる。
図13は、画像処理装置10を含めた撮影装置200のブロック図である。
図13に示すように、この撮影装置200は、低感度画像と高感度画像の2つの画像を撮影できるCMOSよりなる撮像デバイス202,204と、それぞれをアナログデータからデジタルデータに変換するAD変換部206,208と、デジタルデータを保存するフレームメモリ210,212と、各フレームメモリ210,212からデータを読出し前記各実施形態の画像処理を行う画像処理装置10と、コントラスト伸張画像を保存するフレームメモリ214から基本的に構成される。
(第10の実施形態)
本発明の第10の実施形態に係る撮影装置200について図14に基づいて説明する。
低感度画像及び高感度画像を取得するための撮像デバイス202,204として、開口部の小さい素子216と開口部の大きい素子218の両方を有する構成を設け、それぞれの開口に応じた画像処理を構築することができる。
例えば、図14(a)に示すように、低感度画像用デバイスの素子216の開口部に対して、高感度画像用デバイスの素子218の開口部が2倍の大きさとし、それぞれを市松状に配置するものとする。
撮影されたそれぞれの画像は白つぶれ及び黒つぶれがなく、かつノイズがないとすると、理想的には高感度画像の明るさが低感度画像の明るさの2倍になるだけである。よって、画像処理においても明るさ成分画像はほぼ2倍になっているはずである。
実際には白つぶれや黒つぶれが発生するため、被写体によって2倍とはならない。そこで、高感度画像の中間レベルと低感度画像の中間レベルを抽出し、隣接する画素が画像データを持つかどうかを調べる。
例えば、図14(b)に示すように、低感度画像の周辺にある4つの高感度画像の内1つでも中間レベルの画像データを有しているとすると、前記低感度画像の画素のデータは有効とする。それに対し、低感度画像の周辺にある4つの高感度画像の全てが中間レベルの画像データを有していないとすると、周辺では低感度画像と高感度画像の両方を同時に撮影することはできなかったとして、前記低感度画像の画素のデータを無効とする。高感度画像の画素のデータについても同様に有効あるいは無効の判断をする。そして、有効となった画素のデータのみを用いて平均値を求め、第6の実施形態の処理を引き続き行う。このような処理によりデバイスと画像処理とを効果的に調整することができる。
(第11の実施形態)
本発明の第11の実施形態に係る撮影装置200について図15に基づいて説明する。
低感度画像及び高感度画像を取得するための撮像デバイス202,204として、受光時間の短い素子216と受光時間の長い素子218の両方を有する構成を設け、それぞれの受光時間に応じた画像処理を構築することができる。
例えば、図15に示すように、低感度画像用の素子216の受光時間を高感度画像用の素子218の受光時間の半分にする。このような受光時間の制御は、例えば、各素子からデータを読み出し始めるタイミングを制御することで実現することができる。
画像処理方法は、撮影装置200の第2の実施形態と同様に、明るさ成分画像の生成における調整パラメータとして使用できる。
なお、上記のように2つの素子を設けることもできるが、1つの素子で2つの受光時間による撮影が可能な仕組みを設けても良い。
(変更例)
本発明は上記各実施形態に限らず、その主旨を逸脱しない限り種々に変更することができる。
例えば、CCDを含め別の方法により得られた露光条件の異なる2つ以上の原画像から、コントラストを伸張した視認性の良い画像を形成するために有効な手法である。
また、上記モノクロ画像、上記カラー画像に代えて、R、G、Bの各画像、シアン、マゼンダ、イエロー、グリーンの各補色の画像を用いてもよい。
また、上記各実施形態において低感度画像と高感度画像の2種類の感度で撮影した画像を用いて説明したが、3種類以上の感度で撮影した異種感度画像を用いる場合でも同様である。
本発明の第1の実施形態の画像処理装置のブロック図である。 第2実施形態の画像処理装置のブロック図である。 第3実施形態のフィルタ処理の係数を示す図である。 同実施形態のハローー現象を説明する図である。 同実施形態の別のフィルタ係数を示す図である。 同実施形態のεフィルタを説明する図である。 同実施形態のεメディアンフィルタを説明する図である。 同実施形態の画像処理におけるε値の例を示す図である。 第5の実施形態の画像処理装置における変換される画像データを示す図である。 同実施形態の画像処理装置における変換される画像データを示す図である。 第7の実施形態の画像処理装置のブロック図である。 第8の実施形態の画像処理装置のブロック図である。 本発明の第1の実施形態の撮影装置のブロック図である。 第2の実施形態の撮影装置における撮像デバイスの構成を示す図である。 第3の実施形態の撮影装置における撮像デバイスの構成を示す図である。 第1の実施形態の画像処理装置における低感度画像と高感度画像の差を示す表である。 第1の実施形態の画像処理装置における各画像処理に対する特徴を示す表である。
符号の説明
10 画像処理装置
12 平滑化フィルタ処理部
14 平滑化フィルタ処理部
16 除算器
18 除算器
20 コントラスト成分の合成部
22 明るさ成分の合成部
24 乗算器
26 L_LCC用画像処理部
28 L_GLC用画像処理部
30 H_LCC用画像処理部
32 H_GLC用画像処理部

Claims (11)

  1. 一つの被写体を複数の感度で撮影して得られた複数の入力画像のそれぞれに平滑化フィルタを重畳して、複数の第1画像を生成する第1画像生成部と、
    前記各入力画像の各画素の画素値を、前記入力画像から生成された前記第1画像上で当該画素に対応する画素の画素値で除算することにより、前記複数の入力画像にそれぞれ対応する複数の第2画像を生成する第2画像生成部と、
    前記各第1画像の各画素の画素値をそれそれ加算して第3画像を生成する第3画像生成部と、
    前記各第2画像の各画素の画素値を乗算して第4画像を生成する第4画像生成部と、
    前記第3画像の各画素の画素値と、前記第4画像上で当該画素に対応する画素の画素値とを乗算して一つの出力画像を生成する出力画像生成部と、
    を具備する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記各入力画像から輝度成分、第1色差成分、及び、第2色差成分を抽出して、複数の輝度画像、複数の第1色差画像、及び、複数の第2色差画像を生成する抽出部と、
    前記複数の第1色差画像の各画素の画素値をそれぞれ加算して第3色差画像を生成する第3色差画像合成部と、
    前記複数の第2色差画像の各画素の画素値をそれぞれ加算して第4色差画像を生成する第4色差画像合成部と、
    前記第1画像生成部は、前記輝度画像を新たな入力画像として前記第1画像を生成し、
    前記出力画像生成部は、前記出力画像に前記第3色差画像及び前記第4色差画像を合成することにより新たな出力画像を生成する、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記第1画像生成部は、前記平滑化フィルタとして、線形の低域通過フィルタ、または、エッジ保存型の非線形の低域通過フィルタを用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
  4. 前記第3画像生成部は、前記各第1画像を平均階調レベルにそれぞれ調整した後、前記第3画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記第3画像生成部の調整は、
    前記各第1画像のヒストグラムをそれぞれ求め、
    前記各ヒストグラムに基づいて前記各第1画像の重み付け平均値を求め、
    前記各重み付け平均値によって前記各第1画像を平均階調レベルにそれぞれ調整する
    ことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 前記第4画像は、前記各第2画像に平滑化フィルタをそれぞれ重畳し、前記各重畳画像の各画素の画素値を乗算して求める
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 前記出力画像生成部は、前記第3画像と前記第4画像との乗算値について、前記出力画像を表示する表示装置に入力可能な階調レベルの範囲内に収まるように閾値処理を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  8. 前記一つの被写体を少なくとも2種類の感度で撮影する撮影部を具備し、
    前記撮影部で撮影された画像を請求項1記載の画像処理装置で画像処理する
    ことを特徴とする撮影装置。
  9. 前記撮影部は、
    低感度画像を取得するための受光素子と、
    高感度画像を取得するための前記低感度画像用の受光素子より開口が大きい受光素子とで構成されている
    ことを特徴とする請求項記載の撮影装置。
  10. 前記撮影部は、
    低感度画像を取得するための受光素子と、
    高感度画像を取得するために前記低感度画像用の受光時間より長い受光時間の受光素子とで構成されている
    ことを特徴とする請求項記載の撮影装置。
  11. 一つの被写体を複数の感度で撮影して得られた複数の入力画像のそれぞれに平滑化フィルタを重畳して、複数の第1画像を生成し、
    前記各入力画像の各画素の画素値を、前記入力画像から生成された前記第1画像上で当該画素に対応する画素の画素値で除算することにより、前記複数の入力画像にそれぞれ対応する複数の第2画像を生成し、
    前記各第1画像の各画素の画素値をそれそれ加算して第3画像を生成し、
    前記各第2画像の各画素の画素値を乗算して第4画像を生成し、
    前記第3画像の各画素の画素値と、前記第4画像上で当該画素に対応する画素の画素値とを乗算して一つの出力画像を生成する
    ことを特徴とする画像処理方法。
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