JP2001352486A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

Info

Publication number
JP2001352486A
JP2001352486A JP2000170356A JP2000170356A JP2001352486A JP 2001352486 A JP2001352486 A JP 2001352486A JP 2000170356 A JP2000170356 A JP 2000170356A JP 2000170356 A JP2000170356 A JP 2000170356A JP 2001352486 A JP2001352486 A JP 2001352486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
image
image signal
charge accumulation
accumulation amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000170356A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Sakaguchi
隆 坂口
Yasutoshi Yamamoto
靖利 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000170356A priority Critical patent/JP2001352486A/ja
Publication of JP2001352486A publication Critical patent/JP2001352486A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Input (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Studio Circuits (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイナミックレンジの広い映像信号を得る撮
像装置において、電荷蓄積量が小の画像と電荷蓄積量が
大の画像を合成するため電荷蓄積量が小の画像に多く含
まれるノイズ成分により合成後の画像のS/Nが劣化す
る。ノイズ成分が少なくてS/N性能に優れた状態の広
ダイナミックレンジの画像を得る。 【解決手段】 電荷蓄積量の多い画像信号であるlong信
号と電荷蓄積量の少ない画像信号であるshort信号とを
合成することにより、ダイナミックレンジ拡大を行うの
であるが、Long信号周波数強調手段8とShort信号周波
数強調手段9とを設け、あるいはMix信号周波数強調手
段16を設け、合成の前または後において、short信号
に対する周波数強調処理でおいてノイズを抑える設定を
施すことで、ノイズ成分が少なくてS/N性能に優れた
ダイナミックレンジの広い画像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電荷蓄積量の少な
い画像信号と電荷蓄積量の多い画像信号とを合成するこ
とによりダイナミックレンジ拡大を行うように構成され
た撮像装置にかかわり、特には、電荷蓄積量の少ない画
像信号に多く含まれるノイズ成分の影響をなるべく排除
して画質の向上を図る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、露光量が異なる2つの画像信
号を合成することにより、ダイナミックレンジの広い映
像信号を得るように構成された固体撮像装置として、例
えば特開平9−214829号公報や特開平9−275
527号公報に開示されているものが知られている。
【0003】特開平9−214829号公報において
は、露光時間を変えて撮影した連続する2枚のフィール
ド画像をそれぞれレベルシフトさせた後、1フレームの
画像に合成することでダイナミックレンジの広い画像を
得ることが可能なデジタルスチルカメラが開示されてい
る。
【0004】また、特開平9−275527号公報にお
いては、複数のCCD(電荷結合デバイス)から得られ
る露光時間の異なった複数のフレーム画像をそれぞれレ
ベルシフトさせた後、1フレームの画像に合成すること
でダイナミックレンジの広い画像を得ることが可能なデ
ジタルスチルカメラが開示されている。
【0005】他にも、1フィールド期間内に長時間露光
信号と短時間露光信号を読み出し可能な特殊なCCDを
用いてダイナミックレンジを拡大したビデオカメラの例
が知られている(映像メディア学会技術報告Vol.22,No.
3,pp1〜6(1998)“単板Hyper-Dカラーカメラ信号処理
方式の開発”)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ダイナミックレンジの広い映像信号を得るための撮像装
置においては、露光時間を変えて撮影した電荷蓄積量の
少ない画像信号と電荷蓄積量の多い画像信号とを合成す
るのであるが、電荷蓄積量の少ない画像信号に多く含ま
れるノイズ成分のために、合成後の画像信号のS/Nが
劣化し、画質を損ねるという問題を有していた。
【0007】本発明は上記課題を解決するものであっ
て、ダイナミックレンジの広い映像信号を得るための撮
像装置において、ノイズ成分が少なくてS/N性能に優
れた状態の広ダイナミックレンジの画像を得ることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】電荷蓄積量の少ない画像
信号と電荷蓄積量の多い画像信号とを合成することによ
りダイナミックレンジ拡大を行うように構成された撮像
装置において、本発明は、前記電荷蓄積量の少ない画像
信号に対する周波数強調処理と前記電荷蓄積量の多い画
像信号に対する周波数強調処理とを互いに異にすること
により、上記の課題を解決するものである。
【0009】すなわち、周波数強調処理において電荷蓄
積量の少ない画像信号に対してはノイズ成分を抑えるよ
うな設定とすることにより、ダイナミックレンジが広
く、しかもノイズ成分の少ないS/N性能の優れた画像
を得ることができる。
【0010】なお、電荷蓄積量を異にする画像信号とし
て、上記では2種類の画像信号で説明しているが、それ
は説明の便宜上のことであって、必ずしもそれにとらわ
れる必要性はなく、3種類以上の任意種類数の画像信号
を対象としてよきものとする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を総括
的に説明する。
【0012】本願第1の発明の撮像装置は、電荷蓄積量
の少ない画像信号と電荷蓄積量の多い画像信号とを合成
することによりダイナミックレンジ拡大を行う撮像装置
であって、前記電荷蓄積量の少ない画像信号と前記電荷
蓄積量の多い画像信号とに対する周波数強調処理を互い
に異にすることを特徴としている。
【0013】この第1の発明による作用は次のとおりで
ある。電荷蓄積量の少ない画像信号に対する周波数強調
処理と電荷蓄積量の多い画像信号に対する周波数強調処
理とにおいて、電荷蓄積量の少ない画像信号に対しては
ノイズ成分を抑えるような設定をすることにより、ノイ
ズ成分の少ないS/N性能に優れた合成画像信号を生成
する状態でダイナミックレンジの広い画像を得ることが
可能となる。
【0014】本願第2の発明の撮像装置は、上記の第1
の発明において、前記電荷蓄積量の少ない画像信号の設
定周波数成分の強調を弱め、前記電荷蓄積量の多い画像
信号の設定周波数成分の強調を強めるというものであ
る。
【0015】この第2の発明は上記の第1の発明をより
具体的レベルで記述したものに相当し、電荷蓄積量が少
ないためにノイズ成分をより多く含む傾向の画像信号に
対する周波数強調処理として、例えば周波数帯域を低く
したり乗算ゲインを低くすることによって強調を弱める
ことにより、上記第1の発明と同様に、ノイズ成分が少
なくてS/N性能に優れたダイナミックレンジの広い画
像を得ることが可能となる。
【0016】本願第3の発明の撮像装置は、上記の第1
・第2の発明において、前記電荷蓄積量の少ない画像信
号と前記電荷蓄積量の多い画像信号との合成を前記周波
数強調処理の後に行うことを特徴としている。これは、
電荷蓄積量を異にする複数種類の画像信号の合成と周波
数強調処理との時間的順序について記述するものであ
り、この第3の発明では、周波数強調処理を先に実行
し、その周波数強調処理が行われた後の画像信号につい
て合成を行うこととするものである。
【0017】本願第4の発明の撮像装置は、上記の第1
・第2の発明において、前記電荷蓄積量の少ない画像信
号と前記電荷蓄積量の多い画像信号との合成を前記周波
数強調処理の前に行うことを特徴としている。これは、
電荷蓄積量を異にする複数種類の画像信号の合成と周波
数強調処理との時間的順序について記述するものであ
り、この第4の発明では、複数種類の画像信号の合成を
先に実行し、その合成画像信号に対して周波数強調処理
を行うこととするものである。
【0018】合成するときに好適な方法は、電荷蓄積量
の少ない画像信号に1を超える係数を乗算し、その結果
と電荷蓄積量の多い画像信号とを合成することである
が、1を超える係数を乗算する方の電荷蓄積量の少ない
画像信号はノイズ成分をより多く含むものであるので、
合成前に、ノイズ成分を抑制するための周波数強調処理
を施しておく方が、合成画像信号においてS/N性能を
より良いものとすることが可能となる。第3の発明は、
このことを主張するものであり、第4の発明は、そうで
なくてもよいことを表明している。
【0019】本願第5の発明の撮像装置は、上記の第1
〜第4の発明において、前記電荷蓄積量の少ない画像信
号を取得するための駆動方式と前記電荷蓄積量の多い画
像信号を取得するための駆動方式とが互いに異なってい
ることを特徴としている。
【0020】この第5の発明による作用は次のとおりで
ある。例えば、電荷蓄積量の少ない画像信号をフィール
ド読み出し駆動方式で生成し、電荷蓄積量の多い画像信
号をフレーム読み出し駆動方式で生成することが考えら
れるが、このような場合においても、前述同様に、ノイ
ズ成分が少なくてS/N性能に優れたダイナミックレン
ジの広い画像を得ることが可能となる。
【0021】本願第6の発明の撮像装置は、上記の第5
の発明において、前記駆動方式が互いに異なる前記電荷
蓄積量の互いに異なる画像信号について、その合成の前
に信号形式を統一することを特徴としている。
【0022】この第6の発明による作用は次のとおりで
ある。例えば、上記の場合のフィールド読み出し駆動方
式による電荷蓄積量の少ない画像信号とフレーム読み出
し駆動方式による電荷蓄積量の多い画像信号とでは、信
号形式が異なるので、そのままでは合成する上で不具合
が生じる。そこで、合成する前に、例えば、フィールド
読み出し駆動方式の電荷蓄積量の少ない画像信号につい
て補間を行うなどして、フレーム読み出し駆動方式の電
荷蓄積量の多い画像信号に対して信号形式を統一してお
くと、両画像信号の合成を不具合なく良好に実現するこ
とが可能となる。
【0023】本願第7の発明の撮像装置は、撮像素子
と、前記撮像素子の電荷蓄積量を制御する電荷蓄積量制
御手段と、前記電荷蓄積量制御手段により電荷蓄積量の
異なる複数の画像信号を得る撮像手段と、前記撮像手段
の出力画像信号の設定周波数成分を強調する周波数強調
手段と、前記周波数強調手段の出力画像信号を合成し合
成画像信号を生成する画像合成手段とを備えているとと
もに、前記周波数強調手段は、電荷蓄積量の少ない画像
信号に対する周波数強調処理と電荷蓄積量の多い画像信
号に対する周波数強調処理とを互いに異にするものとし
て構成されているというものである。
【0024】この第7の発明は、上記第1の発明をより
具体的レベルで記述したものに相当している。この第7
の発明による作用は次のとおりである。電荷蓄積量の少
ない画像信号に対する周波数強調処理と電荷蓄積量の少
ない画像信号に対する周波数強調処理とにおいて、周波
数強調手段は、電荷蓄積量の少ない画像信号に対しては
ノイズ成分を抑えるような設定をすることにより、ノイ
ズ成分の少ないS/N性能に優れた合成画像信号を生成
する状態でダイナミックレンジの広い画像を得ることが
可能となる。加えて、電荷蓄積量の少ない画像信号に対
してノイズ成分を抑える設定を行うのに、2つの画像信
号を合成した後ではなく、合成する前においてノイズ成
分を抑える設定を行うので、合成画像信号においてS/
N性能をより良いものにすることが可能となる。
【0025】本願第8の発明の撮像装置は、撮像素子
と、前記撮像素子の電荷蓄積量を制御する電荷蓄積量制
御手段と、前記電荷蓄積量制御手段により電荷蓄積量の
異なる複数の画像信号を得る撮像手段と、前記撮像手段
の出力画像信号を合成し合成画像信号を生成する画像合
成手段と、前記合成画像信号の設定周波数成分を強調す
る周波数強調手段とを備えているとともに、前記周波数
強調手段は、前記合成画像信号内の電荷蓄積量の少ない
画像信号部分に対する周波数強調処理と電荷蓄積量の多
い画像信号部分に対する周波数強調処理とを互いに異に
するものとして構成されているというものである。
【0026】この第8の発明も、上記第1の発明をより
具体的レベルで記述したものに相当している。この第8
の発明による作用は次のとおりである。電荷蓄積量の少
ない画像信号に対する周波数強調処理と電荷蓄積量の多
い画像信号に対する周波数強調処理とにおいて、電荷蓄
積量の少ない画像信号に対してはノイズ成分を抑えるよ
うな設定をすることにより、ノイズ成分の少ないS/N
性能に優れた合成画像信号を生成する状態でダイナミッ
クレンジの広い画像を得ることが可能となる。なお、電
荷蓄積量の少ない画像信号に対してノイズ成分を抑える
設定を行うのに、2つの画像信号を合成した後において
ノイズ成分を抑える設定を行うのであるが、この発明
は、それでも構わないことを表明している。
【0027】本願第9の発明の撮像装置は、撮像素子
と、前記撮像素子の電荷蓄積量を制御する電荷蓄積量制
御手段と、互いに異なる少なくとも2つの駆動方式を有
する前記撮像素子の撮像素子駆動制御手段と、前記電荷
蓄積量制御手段により電荷蓄積量を異にするとともに前
記撮像素子駆動制御手段により駆動方式を異にする複数
の画像信号を得る撮像手段と、前記撮像手段の出力画像
信号の設定周波数成分を強調する周波数強調手段と、前
記周波数強調手段の出力画像信号を合成し合成画像信号
を生成する画像合成手段とを備えているとともに、前記
周波数強調手段は、電荷蓄積量の少ない画像信号に対す
る周波数強調処理と電荷蓄積量の多い画像信号に対する
周波数強調処理とを互いに異にするものとして構成され
ているというものである。
【0028】この第9の発明は、上記第5の発明をより
具体的レベルで記述したものに相当している。この第9
の発明による作用は次のとおりである。例えば、電荷蓄
積量の少ない画像信号をフィールド読み出し駆動方式で
生成し、電荷蓄積量の多い画像信号をフレーム読み出し
駆動方式で生成することが考えられるが、このような場
合においても、前述同様に、ノイズ成分が少なくてS/
N性能に優れたダイナミックレンジの広い画像を得るこ
とが可能となる。
【0029】本願第10の発明の撮像装置は、撮像素子
と、前記撮像素子の電荷蓄積量を制御する電荷蓄積量制
御手段と、互いに異なる少なくとも2つの駆動方式を有
する前記撮像素子の撮像素子駆動制御手段と、前記電荷
蓄積量制御手段により電荷蓄積量を異にするとともに前
記撮像素子駆動制御手段により駆動方式を異にする複数
の画像信号を得る撮像手段と、前記撮像手段の出力画像
信号を合成し合成画像信号を生成する画像合成手段と、
前記合成画像信号の設定周波数成分を強調する周波数強
調手段とを備えているとともに、前記周波数強調手段
は、前記合成画像信号内の電荷蓄積量の少ない画像信号
部分に対する周波数強調処理と電荷蓄積量の多い画像信
号部分に対する周波数強調処理とを互いに異にするもの
として構成されているというものである。
【0030】この第10の発明も、上記第5の発明をよ
り具体的レベルで記述したものに相当している。この第
10の発明による作用は次のとおりである。例えば、電
荷蓄積量の少ない画像信号をフィールド読み出し駆動方
式で生成し、電荷蓄積量の多い画像信号をフレーム読み
出し駆動方式で生成することが考えられるが、このよう
な場合においても、前述同様に、ノイズ成分が少なくて
S/N性能に優れたダイナミックレンジの広い画像を得
ることが可能となる。加えて、電荷蓄積量の少ない画像
信号に対してノイズ成分を抑える設定を行うのに、2つ
の画像信号を合成した後ではなく、合成する前において
ノイズ成分を抑える設定を行うので、合成画像信号にお
いてS/N性能をより良いものにすることが可能とな
る。
【0031】本願第11の発明の撮像装置は、上記の第
7・第9の発明において、前記周波数強調手段は、電荷
蓄積量の少ない画像信号の設定周波数成分の強調を弱
め、電荷蓄積量の多い画像信号の設定周波数成分の強調
を強めるように構成されているというものである。
【0032】この第11の発明による作用は次のとおり
である。電荷蓄積量が少ないためにノイズ成分をより多
く含む傾向の画像信号に対する周波数強調処理として、
例えば周波数帯域を低くしたり乗算ゲインを低くするこ
とによって強調を弱めることにより、ノイズ成分が少な
くてS/N性能に優れたダイナミックレンジの広い画像
を得ることが可能となる。
【0033】本願第12の発明の撮像装置は、上記の第
8・第10の発明において、前記周波数強調手段は、前
記合成画像信号内の電荷蓄積量の少ない画像信号部分の
設定周波数成分の強調を弱め、電荷蓄積量の多い画像信
号部分の設定周波数成分の強調を強めるように構成され
ているというものである。
【0034】この第12の発明による作用は次のとおり
である。電荷蓄積量が少ないためにノイズ成分をより多
く含む傾向の画像信号に対する周波数強調処理として、
例えば周波数帯域を低くしたり乗算ゲインを低くするこ
とにより強調を弱めることにより、ノイズ成分が少なく
てS/N性能に優れたダイナミックレンジの広い画像を
得ることが可能となる。
【0035】本願第13の発明の撮像装置は、上記の第
8・第10の発明において、前記周波数強調手段は、前
記画像合成手段における電荷蓄積量の異なる複数の画像
信号の画像合成比率情報を用いて前記合成画像信号内の
電荷蓄積量の少ない画像信号部分の設定周波数成分の強
調を弱め、電荷蓄積量の多い画像信号部分の設定周波数
成分の強調を強めるように構成されているというもので
ある。
【0036】この第13の発明による作用は次のとおり
である。画像合成比率情報によって、電荷蓄積量の少な
い画像信号の信号範囲と電荷蓄積量の多い画像信号の信
号範囲とを滑らかに連続する状態での画像合成を行うこ
とが可能になるとともに、最適な周波数強調処理を行う
ことが可能となり、ノイズ成分が少なくてS/N性能に
優れたダイナミックレンジの広い十分に高品質な画像を
得ることが可能となる。
【0037】本願第14の発明の撮像装置は、上記の第
9・第10の発明において、前記撮像素子駆動制御手段
は、前記の互いに異なる駆動方式としてフィールド信号
を生成する駆動方式とフレーム信号を生成する駆動方式
とを備えたものとして構成されているというものであ
る。
【0038】この第14の発明による作用は次のとおり
である。例えば、電荷蓄積量の少ない画像信号をフィー
ルド読み出し駆動方式で生成し、電荷蓄積量の多い画像
信号をフレーム読み出し駆動方式で生成する場合におい
て、ノイズ成分が少なくてS/N性能に優れたダイナミ
ックレンジの広い画像を得ることが可能となる。
【0039】本願第15の発明の撮像装置は、上記の第
9・第10の発明において、前記撮像素子駆動制御手段
は、前記の互いに異なる駆動方式としてインタレース駆
動方式と遮光手段を有するフレーム読み出し制御駆動方
式とを備えたものとして構成されているというものであ
る。
【0040】本願第16の発明の撮像装置は、上記の第
9・第10の発明において、前記撮像手段は、電荷蓄積
量の少ないインタレース駆動方式による画像信号と電荷
蓄積量の多い遮光手段を有するフレーム読み出し制御駆
動方式による画像信号を得るものとして構成されている
というものである。
【0041】この第15、第16の発明による作用は次
のとおりである。露光時間が長いために電荷蓄積量の多
い画像の画像信号について、これを読み出すときには遮
光しておくことにより、読み出し中の余分て露光を回避
することができ、信号の信頼性ひいては画像の高品質性
を確保することが可能となる。
【0042】本願第17の発明の撮像装置は、上記の第
9の発明において、前記撮像手段は、異なる2つの駆動
方式の一方のフレーム読み出し制御駆動方式によるフレ
ーム画像信号と、もう一方のインタレース駆動方式によ
るフィールド画像信号を生成し、前記フィールド画像信
号を補間フレーム画像信号に変換する補間手段を備えた
ものとして構成されているというものである。
【0043】この第17の発明による作用は次のとおり
である。フレーム画像信号とフィールド画像信号とは互
いに信号形式を異にしており、そのまま合成すると不具
合を生じる。そこで、合成する前に、補間手段により、
フィールド画像信号について補間を行ってフレーム画像
信号に対して信号形式を統一しておくと、両画像信号の
合成を不具合なく良好に合成することが可能となる。
【0044】本願第18の発明の撮像装置は、上記の第
17の発明において、前記周波数強調手段は、前記補間
フレーム画像信号の設定周波数成分の強調を弱め、前記
フレーム画像信号の設定周波数成分の強調を強めるよう
に構成されているというものである。
【0045】この第18の発明による作用は次のとおり
である。補間フレーム画像信号は、補間がなされていな
い純粋なフレーム画像信号に比べて高周波帯域に補間に
伴う偽信号が混入している可能性が高い。そこで、電荷
蓄積量の少ない画像信号に対する周波数強調処理におい
て、偽信号を抑えるような設定をすることにより、ノイ
ズ成分だけでなく偽信号成分も少ない、S/N性能に優
れたダイナミックレンジの広い画像を得ることが可能と
なる。
【0046】本願第19の発明の撮像装置は、上記の第
10の発明において、前記撮像手段は、異なる2つの駆
動方式の一方のフレーム読み出し制御駆動方式によるフ
レーム画像信号と、もう一方のインタレース駆動方式に
よるフィールド画像信号を生成し、前記フィールド画像
信号を補間フレーム画像信号に変換する補間手段を備え
たものとして構成されているというものである。
【0047】この第19の発明による作用は次のとおり
である。フレーム画像信号とフィールド画像信号とは互
いに信号形式を異にしており、そのまま合成すると不具
合を生じる。そこで、合成する前に、補間手段により、
フィールド画像信号について補間を行ってフレーム画像
信号に対して信号形式を統一しておくと、両画像信号の
合成を不具合なく良好に合成することが可能となる。
【0048】本願第20の発明の撮像装置は、上記の第
19の発明において、前記周波数強調手段は、前記合成
画像信号内の補間フレーム画像信号部分の設定周波数成
分の強調を弱め、前記フレーム画像信号部分の設定周波
数成分の強調を強めるように構成されているというもの
である。
【0049】この第20の発明による作用は次のとおり
である。補間フレーム画像信号は、補間がなされていな
い純粋なフレーム画像信号に比べて高周波帯域に補間に
伴う偽信号が混入している可能性が高い。そこで、電荷
蓄積量の少ない画像信号に対する周波数強調処理におい
て、偽信号を抑えるような設定をすることにより、ノイ
ズ成分だけでなく偽信号成分も少ない、S/N性能に優
れたダイナミックレンジの広い画像を得ることが可能と
なる。
【0050】(具体的な実施の形態)以下、本発明にか
かわるダイナミックレンジ拡大方式の撮像装置の具体的
な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0051】(実施の形態1)‥‥〔請求項7相当〕 図1は本発明の実施の形態1における撮像装置の構成を
示すブロック図である。同図において、1は光学レン
ズ、2は光学絞り用の機械シャッター、3はCCD(電
荷結合デバイス)を利用した固体撮像素子であり、本実
施の形態1においては民生用固体撮像装置で一般に用い
られているインタライン転送CCD(IT−CCD)で
あるとする。4は相関二重サンプリング回路と自動利得
制御(AGC)回路から構成されるアナログ信号処理手
段、5はA/D変換手段、6はA/D変換手段5により
デジタル信号に変換された画像信号を記憶する画像メモ
リである。7は画像メモリ6から読み出される2系統の
画像信号(図中 long信号とshort信号)に対して輝度信
号と色差信号の分離等の処理を行う第1のデジタル信号
処理手段(I)、8は第1のデジタル信号処理手段
(I)7からのlong信号に対して所定の周波数成分を強
調するLong信号周波数強調手段、9は第1のデジタル信
号処理手段(I)7からのshort信号に対して所定の周
波数成分を強調するShort信号周波数強調手段、10はL
ong信号周波数強調手段8からのlong信号とShort信号周
波数強調手段9からのshort信号との2系統の画像信号
を合成する画像合成手段である。
【0052】画像合成手段10で得られたmix信号は第
2のデジタル信号処理手段(II)11において、マトリ
クス演算、特定のフォーマットへのエンコード等の処理
が施される。また、絞り駆動制御手段12は機械シャッ
ター2の開閉の制御を行う手段であり、固体撮像素子駆
動制御手段13は固体撮像素子3の露光制御を行ったり
信号読み出しのモード、タイミング等を制御したりする
手段である。また、電荷蓄積量制御手段14は固体撮像
素子駆動制御手段13から構成され、固体撮像素子3の
電荷蓄積量を制御する。なお、これらを含め上記すべて
の構成要素の動作モードや動作タイミングはシステム制
御手段15により統合的に制御されるものとする。
【0053】〔固体撮像素子3の構成、動作の第1のケ
ース〕次に、図2、図3を用いて固体撮像素子3の構
成、動作の第1のケースについて説明する。
【0054】図2は、固体撮像素子3の動作、構成を説
明するための模式図である。図2において固体撮像素子
3は、全画素読み出しモード、言い換えれば垂直方向の
ホトダイオードの蓄積電荷を独立に読み出すことが可能
なモードで信号を読み出すことが可能なインタライン転
送CCD(IT−CCD)であり、説明の便宜上、垂直
4画素、水平2画素のいわゆる4×2画素の構成で説明
する。図2において、ホトダイオードは光電変換により
光の強さに応じた信号電荷が蓄積される部分であり、一
定時間の後、印加される読み出し制御パルスによって、
この蓄積された電荷は垂直転送CCDに移動する。この
とき隣接する上下2つのホトダイオードの電荷が垂直転
送CCD上で混合されている。その後、水平転送CCD
を介して外部に出力される(short信号とlong信号との
差については後述する)。
【0055】図3は、図2に示した固体撮像素子3にお
ける被写体像の露光および露光した信号の読み出しに関
する動作タイミング図である。図3において(a)は垂
直方向の同期信号、(b)は固体撮像素子3のホトダイ
オードからの信号電荷読み出しを制御する読み出し制御
パルス、(c)は固体撮像素子3のホトダイオード上の
露光信号、(d)は固体撮像素子3から出力される信号
を示す。
【0056】このような構成の固体撮像素子3において
は、まず、図2(a)に示すようにホトダイオードに蓄
積された電荷蓄積量が小の信号が図3(b)に示すshor
t読み出し制御パルスによって、垂直転送CCDに移動
する(図中のSに相当:以下short信号と記す)。次
に、まず、図2(b)に示すようにホトダイオードに蓄
積された電荷蓄積量が大の信号が図3(b)に示すlong
読み出し制御パルスによって、垂直転送CCDに移動す
る(図中のLに相当:以下long信号と記す)。ここで、
ホトダイオードの電荷蓄積量は読み出し制御パルスの時
間間隔で決定する。例えばshort信号は直前のlong読み
出し制御パルスと現在読み出しのshort読み出し制御パ
ルスの時間間隔で決定し、long信号は直前のshort読み
出し制御パルスと現在読み出しのlong読み出し制御パル
スの時間間隔で決定する。このようにshort信号とlong
信号は、垂直転送CCD上に交互に移動されており、そ
の後、水平転送CCDを介してフィールド期間内にlong
信号とshort信号が1ライン毎に出力される。
【0057】このフィールド期間内にlong信号とshort
信号が1ライン毎に出力する固体撮像素子出力信号は、
図1の画像メモリ6においてlong信号とshort信号に分
離され画像メモリ6からはlong信号とshort信号の2系
統の信号が読み出される。言い換えれば、毎フィールド
においてlong信号とshort信号とが得られ、各信号のラ
イン数は固体撮像素子3の垂直方向の画素数の1/2と
なっている。
【0058】〔固体撮像素子3の構成、動作の第2のケ
ース〕次に、図4、図5を用いて固体撮像素子3の構
成、動作の第2のケースについて説明する。
【0059】図4は、固体撮像素子3の動作、構成を説
明するための模式図であり前記図2の構成と対応する部
分には同一の符号を付す。図4において固体撮像素子3
は、全画素読み出しモードで信号を読み出すことが可能
なインタライン転送CCD(IT−CCD)である。図
4において、ホトダイオードは光電変換により光の強さ
に応じた信号電荷が蓄積される部分であり、一定時間の
後、印加される制御パルスによって、この蓄積された電
荷は垂直転送CCDに移動する。このとき隣接するホト
ダイオードの電荷は独立に垂直転送CCD上に移動され
ている。その後、水平転送CCDを介して外部に出力さ
れる。
【0060】また、図5は、図4に示した固体撮像素子
3における被写体像の露光および露光した信号の読み出
しに関する動作タイミング図であり、図3の構成と対応
する部分には同一の符号を付す。
【0061】このような構成の固体撮像素子3において
は、まず、図4(a)に示すようにホトダイオードに蓄
積された電荷蓄積量が小の信号が図5(b)に示すshor
t読み出し制御パルスによって、垂直転送CCDに移動
する(図中のSに相当:以下short信号と記す)。次
に、まず、図4(b)に示すようにホトダイオードに蓄
積された電荷蓄積量が大の信号が図5(b)に示すlong
読み出し制御パルスによって、垂直転送CCDに移動す
る(図中のLに相当:以下long信号と記す)。ここで、
ホトダイオードの電荷蓄積量は電子シャッターによる電
荷リセット期間と読み出し制御パルスの時間間隔で決定
する。例えばshort信号は電子シャッターによる電荷リ
セット終了時点からshort読み出し制御パルスまでの時
間間隔で決定し、long信号は直前のshort読み出し制御
パルスと現在読み出しのlong読み出し制御パルスの時間
間隔で決定する。このようにshort信号とlong信号は、
垂直転送CCD上に時系列に移動されており、その後、
水平転送CCDを介してlong信号、short信号がフィー
ルド単位に交互に出力される。
【0062】このlong信号とshort信号をフィールド単
位に交互に出力する固体撮像素子出力信号は、図1の画
像メモリ6においてlong信号とshort信号とが同時化さ
れ画像メモリ6からはlong信号とshort信号の2系統の
信号が読み出される。言い換えれば、1フィールド毎に
long信号とshort信号とが得られ、各信号のライン数は
固体撮像素子3の垂直方向の画素数と等しくなってい
る。
【0063】次に、図1の画像メモリ6からのlong信号
とshort信号の2系統の信号に対する第1のデジタル信
号処理手段(I)7における信号処理を以下に説明す
る。図6は固体撮像素子3の色フィルターの一例であ
り、色差線順次方式の色フィルターが形成されていて、
Yeはイエロー、Mgはマゼンタ、Cyはシアン、Gは
グリーンの各色を表し、1ホトダイオードに1色のカラ
ーフィルターが対応している。この色フィルターに対す
る図1の第1のデジタル信号処理手段(I)7の信号処
理の例を図6に併記する。
【0064】Sig1ラインの処理では、水平2画素の
加算処理により輝度信号(Mg+Ye+G+Cy)を
得、水平2画素の減算処理により色差信号(Mg+Cy
−G−Ye=2B−G=Cb)を得る。同様にしてSi
g2ラインの処理では水平2画素の加算処理により輝度
信号(Mg+Ye+G+Cy)を得、水平2画素の減算
処理により色差信号(Mg+Ye−G−Cy=2R−G
=Cr)を得る。なお、ここでは、各色フィルタの分光
感度特性について、Mg=R+B,Cy=G+B,Ye
=R+Gとしている。
【0065】このように第1のデジタル信号処理手段
(I)7において輝度信号と色差信号に分離されたlong
信号とshort信号の2系統の信号は、次に、それぞれLo
ng信号周波数強調手段8およびShort信号周波数強調手
段9に入力される。このLong信号周波数強調手段8およ
びShort信号周波数強調手段9では、エッジの強調やレ
スポンスの向上のために、例えば入力信号の所定の周波
数成分を抽出し、その抽出信号に対し乗算処理を行い、
元の信号に加算する処理が行われる。Long信号周波数強
調手段8およびShort信号周波数強調手段9において抽
出する周波数成分および乗算処理のゲインはシステム制
御手段15によって独立に設定される。
【0066】ここで、short信号は、ホトダイオードの
電荷蓄積量がlong信号に比べて少ないため、ノイズ成分
の多いS/Nの劣化した信号であることが多い。そこ
で、short信号に対するShort信号周波数強調手段9にお
ける設定は、long信号に対するLong信号周波数強調手段
8における設定に比べてノイズを強調することが無いよ
うな設定となる。具体的な設定例としては、long信号か
らの抽出信号の周波数帯域に対しshort信号からの抽出
信号の周波数帯域を低くする。あるいは、long信号から
の抽出信号に対する乗算ゲイン値に対してshort信号か
らの抽出信号に対する乗算ゲイン値を低くする。このこ
とによってshort信号のノイズを抑えることが可能であ
る。
【0067】次に、このようにして最適な周波数強調処
理を施されたlong信号(長時間露光の信号に相当)とsh
ort信号(短時間露光の信号に相当)は、画像合成手段
10によって一つの画像信号に合成される。この合成の
基本原理は、上記のようにshort信号とlong信号の2つ
の画像を撮影し、これを合成することでダイナミックレ
ンジを拡大した画像を撮影することである。このような
ダイナミックレンジ拡大の原理を図7を用いて説明す
る。
【0068】図7(a),(b)は露光時の被写体の明
るさ(固体撮像素子への入射光量)と固体撮像素子から
出力される信号量の関係を示すものである。図7(a)
に示すように長時間露光時は入射光により固体撮像素子
のホトダイオード上に発生する電荷量が大きく、当然の
ことながら出力される信号量も大きくなる。しかし、ホ
トダイオードに蓄積される電荷量には上限が存在し、こ
の上限を超えると飽和、つまり信号がつぶれてしまう現
象が発生し、被写体像を正確に再現することができな
い。逆に、図7(b)に示すように露光時間を短く設定
すれば飽和を回避することは可能であるが、今度は被写
体内の低輝度部分が黒つぶれし、S/Nが劣化する。
【0069】そこで、長時間露光により得られた信号
(long信号)と短時間露光で得られた信号(short信
号)を用いて、低輝度部はlong信号からなる画像を採用
し、高輝度部はshort信号からなる画像を採用して両者
を合成すれば、被写体の低輝度部から高輝度部までを再
現でき、撮像装置のダイナミックレンジを拡大すること
が可能となる。この際に、図7(c)に示すようにshor
t信号にはlong信号との露光量の比(露光時間の比)に
相当するゲインを乗じた後に合成を行えば、図7(d)
に示すように露光量の比に応じたダイナミックレンジの
拡大が実現できる。例えばshort信号とlong信号との露
光量比(露光時間比)が1:Dの場合、short信号をD
倍して合成することにより、ダイナミックレンジをD倍
に拡大することができる。
【0070】以下、ダイナミックレンジが拡大した合成
画像信号(mix信号)は、第2のデジタル信号処理手段
(II)11においてマトリクス演算、特定のフォーマッ
トへのエンコード等の処理が施される。
【0071】以上のように、long信号(長時間露光の信
号)とshort信号(短時間露光の信号)を合成してダイ
ナミックレンジが拡大した合成画像信号を作成する撮像
装置において、Long信号周波数強調手段とShort信号周
波数強調手段を設け、short信号に対してノイズを抑え
る設定を施すことで、ノイズ成分が少なくてS/N性能
に優れたダイナミックレンジの広い画像を得ることが可
能となっている。
【0072】(実施の形態2)‥‥〔請求項8相当〕 図8は本発明の実施の形態2における撮像装置の構成を
示すブロック図である。図1に示す実施の形態1の構成
と対応する部分には同一の符号を付す。
【0073】図8において図1と異なる点は、Long信号
周波数強調手段8およびShort信号周波数強調手段9の
代わりにMix信号周波数強調手段16を備えたことであ
り、その他の構成は、実施の形態1の場合と同じであ
る。すなわち、同図において、1は光学レンズ、2は光
学絞り用の機械シャッター、3はインタライン転送方式
の固体撮像素子(IT−CCD)、4は相関二重サンプ
リング回路と自動利得制御回路から構成されるアナログ
信号処理手段、5はA/D変換手段、6は画像メモリ、
7は輝度信号と色差信号の分離等の処理を行う第1のデ
ジタル信号処理手段(I)、10は第1のデジタル信号
処理手段(I)7からのshort信号とlong信号との2系
統の画像信号を合成する画像合成手段、16は画像合成
手段10からのmix信号の所定の周波数成分を強調するM
ix信号周波数強調手段、11はMix信号周波数強調手段
16の出力信号に対してマトリクス演算、特定のフォー
マットへのエンコード等の処理を施す第2のデジタル信
号処理手段(II)である。12は絞り駆動制御手段、1
3は固体撮像素子駆動制御手段、14は電荷蓄積量制御
手段、15はシステム制御手段である。
【0074】このように構成された撮像装置について、
実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
【0075】固体撮像素子3は、実施の形態1の場合の
図2、図3の態様のものでもよいし、あるいは図4、図
5の態様のものでもよく、それぞれ同様の動作を行うこ
とでlong信号とshort信号は画像メモリ6から2系統の
信号として読み出される。この読み出されたlong信号と
short信号は、第1のデジタル信号処理手段(I)7に
おいて、例えば図6で示したような色分離等の信号処理
を施される。この輝度信号と色差信号に分離されたlong
信号とshort信号の2系統の信号は、画像合成手段10
によって図7で説明したのと同様にしてダイナミックレ
ンジが拡大したmix信号となる。この合成されたmix信号
は、Mix信号周波数強調手段16において、エッジの強
調やレスポンスの向上のために、例えば入力信号の所定
の周波数成分を抽出し、その抽出信号に対し乗算処理を
行い、元の信号に加算する処理が行われる。このMix信
号周波数強調手段16において抽出する周波数成分およ
び乗算処理のゲインはシステム制御手段15によって設
定される。
【0076】次に、このMix信号周波数強調手段16の
第1の態様について図9を用いて説明する。
【0077】図9に示すように、合成後のmix信号はホ
トダイオードの飽和レベルを境界にlong信号とshort信
号(厳密にはshort信号×露光量比Dの信号)が置き換
わっている。実施の形態1と同様に、long信号に比べて
short信号はホトダイオードの電荷蓄積量が少ないため
にノイズ成分の多いS/Nの劣化した信号であることが
多く、しかも、露光量比分ゲインアップしているので、
Mix信号周波数強調手段16ではmix信号におけるshort
信号範囲に対する周波数強調設定は、long信号範囲に対
する周波数強調設定に比べてノイズを強調することが無
いような設定としている。具体的な設定例としては、lo
ng信号範囲からの抽出信号の周波数帯域に対しshort信
号範囲からの抽出信号の周波数帯域を低くする。あるい
は、long信号範囲からの抽出信号に対する乗算ゲイン値
に対してshort信号範囲からの抽出信号に対する乗算ゲ
イン値を低くする。このことによってshort信号範囲の
ノイズを抑えることが可能である。
【0078】このように、mix信号に対してlong信号範
囲とshort信号範囲をmix信号のレベルで検出して、long
信号範囲とshort信号範囲に合致した最適な周波数強調
処理を行うことができる。
【0079】次に、Mix信号周波数強調手段16の第2
の態様について図10を用いて説明する。この場合は、
画像合成手段10の動作も工夫する。
【0080】long信号レベルに対して2つの閾値Th min
とTh maxを設定し、long信号レベルが(1)式の場合、
つまりlong信号の信号レベルがTh min以下で飽和の可能
性がない場合は、合成係数kを0とし、longレベルが
(2)式の場合、つまりlong信号レベルがTh max以上で
固体撮像素子の出力が飽和レベルに近いような場合は、
合成係数kを1とする。なお、閾値Th max,Th minにつ
いては、使用する固体撮像素子の飽和特性やS/Nに応
じて適宜決定する。
【0081】 0≦long信号レベル≦Th min ………………………………(1) Th max≦long信号レベル ……………………………………(2) また、long信号レベルが(3)式の場合、つまりlong信
号レベルが中間である場合には、合成係数kは(4)式
の1次式で決定する。
【0082】 Th min<long信号レベル<Th max ………………………(3) k={1/(Th max−Th min)}×(long信号レベル) −{Th min/(Th max−Th min)} ………………(4) 以上のように求められた合成係数kを用いて、long信号
とshort信号は画素毎に(5)式により合成される。lon
g信号とshort信号を合成した信号を合成画像信号(mix
信号)とする。
【0083】 合成画像信号=(1−k)×long信号 + k×short信号×D ……………(5) また、例えば固体撮像素子3の色フィルターが図6に示
す色差線順次配列であり、固体撮像素子3の駆動方法が
図2に示す隣接する上下2つのホトダイオードの電荷が
垂直転送CCD上で混合される場合においては、図11
に示すように、例えば、long信号(Ye+Mg)L11と、この(Y
e+Mg)L11と空間的位置が同じであるshort信号(Ye+Mg)S1
1とから合成画像信号(Ye+Mg)M11を求めることとなり、l
ong信号から決定される合成係数をk11とすると、(6)
式により合成が行われる。
【0084】 (Ye+Mg)M11=(1−k11)×(Ye+Mg)L11 + k11×(Ye+Mg)S11×D ……………(6) 合成画像信号の他の画素も(6)式と同様に、同じ空間
的位置に存在するlong信号とshort信号から求められ
る。
【0085】なお、(5)式および(6)式においてsh
ort信号に乗算される定数Dは、long信号とshort信号の
露光量の比(露光時間の比)であり、例えばlong信号の
露光量(露光時間)をTL、short信号の露光量(露光時
間)をTSとすると、Dは(7)式で求められる。
【0086】 D=TL/TS ……………………………………………………(7) このようにlong信号とshort信号を用いて、long信号の
信号レベルが閾値Thmin以下の部分はlong信号、同信号
レベルが閾値Th max以上つまり固体撮像素子3の出力が
飽和するに近い部分(撮影画像の輝度が高く、普通なら
ば信号がつぶれるような部分)はshort信号、その中間
の明るさの部分はlong信号とshort信号を重み付け加算
した信号からなる合成画像信号を生成することで、撮影
した画像信号のダイナミックレンジを拡大することが可
能である。
【0087】次に、このようにして求められた合成画像
信号(mix信号)に対するMix信号周波数強調手段16の
動作を説明する。short信号範囲に適した設定周波数の
信号をSig S、その抽出信号に対するゲインをG S、ま
た、long信号範囲に適した設定周波数の信号をSig L、
その抽出信号に対するゲインをG Lとすると、合成画像
信号(mix信号)に対する周波数強調信号Sig Mは、図1
0に示す合成係数kを用いた(8)式の1次式で決定す
る。
【0088】 Sig M=(1−k)×(G L×Sig L)+k×(G S×Sig S) ……………(8) このように、合成係数kによりlong信号範囲とshort信
号範囲を滑らかに連続して置き換える合成方法による合
成画像信号(mix信号)に対しても、long信号とshort信
号の合成比率に応じた最適な周波数強調処理を行うこと
ができる。
【0089】以上のように、long信号(長時間露光の信
号)とshort信号(短時間露光の信号)を合成してダイ
ナミックレンジが拡大した合成画像信号を作成する撮像
装置において、Mix信号周波数強調手段を設け、short信
号範囲に対しノイズを抑える設定を施すことで、ノイズ
成分が少なくてS/N性能に優れたダイナミックレンジ
の広い画像を得ることが可能となる。
【0090】(実施の形態3)‥‥〔請求項9,17相
当〕 図12は本発明の実施の形態3における撮像装置の構成
を示すブロック図である。図1に示す実施の形態1の構
成と対応する部分には同一の符号を付す。
【0091】図12において図1と異なる点は、光学絞
りと兼用の機械シャッター17と、補間手段18と、機
械シャッター17の開閉の制御を行うシャッター駆動制
御手段19とを備えたことであり、また、電荷蓄積量制
御手段20は固体撮像素子駆動制御手段13とシャッタ
ー駆動制御手段19とから構成され、固体撮像素子3の
電荷蓄積量を制御することであり、その他の構成は、実
施の形態1の場合と同じである。
【0092】同図において、1は光学レンズ、17は光
学絞りと兼用の機械シャッター、3はインタライン転送
方式の固体撮像素子(IT−CCD)、4は相関二重サ
ンプリング回路と自動利得制御回路から構成されるアナ
ログ信号処理手段、5はA/D変換手段、6は画像メモ
リ、7は輝度信号と色差信号の分離等の処理を行う第1
のデジタル信号処理手段(I)、18は第1のデジタル
信号処理手段(I)7の2系統の出力信号の一方の信号
であるshortフィールド信号に対して補間処理を行う補
間手段、8は第1のデジタル信号処理手段(I)からの
longフレーム信号に対して所定の周波数成分を強調する
Long信号周波数強調手段、9は補間手段18からのshor
t補間信号に対して所定の周波数成分を強調するShort信
号周波数強調手段、10はLong信号周波数強調手段8か
らのlongフレーム信号とShort信号周波数強調手段9か
らのshort補間信号との2系統の画像信号を合成する画
像合成手段、11は画像合成手段10で得られた信号に
対してマトリクス演算、特定のフォーマットへのエンコ
ード等の処理を施す第2のデジタル信号処理手段(I
I)、19は機械シャッター17の開閉の制御を行うシ
ャッター駆動制御手段、13は固体撮像素子3の露光制
御を行ったり信号読み出しのモード、タイミング等を制
御したりする固体撮像素子駆動制御手段、20は固体撮
像素子駆動制御手段13とシャッター駆動制御手段19
から構成され、固体撮像素子3の電荷蓄積量を制御する
電荷蓄積量制御手段、15はシステム制御手段である。
【0093】このように構成された撮像装置について、
実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
【0094】図13(a),(b),(c),(d)
は、固体撮像素子3の構成、動作を説明するための模式
図である。本実施の形態3において固体撮像素子3は、
フィールド読み出しモードとフレーム読み出しモードの
2つの読み出しモードで信号を読み出すことが可能なイ
ンタライン転送CCD(IT−CCD)であり、説明の
便宜上、図13のような垂直4画素、水平2画素のいわ
ゆる4×2画素の構成で説明する。
【0095】図13(a),(b)は、IT−CCDに
おけるフィールド読み出しモードを説明するための図で
ある。図13(a)において、ホトダイオードは光電変
換により光の強さに応じた信号電荷が蓄積される部分で
あり、一定時間の後、印加される読み出し制御パルスに
よって蓄積された電荷は垂直転送CCDに移動する。こ
のとき隣接する上下2つのホトダイオードの電荷が垂直
転送CCD上で混合され、水平転送CCDを介して外部
に出力される。以上が第1フィールドの読み出し動作で
ある。
【0096】第2フィールドは、図13(b)に示すよ
うに、垂直転送CCD上で混合されるホトダイオードの
ペアが第1フィールドの場合に比べて垂直方向に1画素
ずれる。これにより2フィールド分の信号読み出しが行
われ、全体として、インタレース方式の1フレームに相
当する画像信号を読み出すことができる。
【0097】次に、図13(c),(d)を用いてフレ
ーム読み出しモードについて説明する。フレーム読み出
しモードでは、まず、図13(c)に示すように第1フ
ィールドにおいて、垂直方向に1画素飛ばしでホトダイ
オードに蓄積された電荷が垂直転送CCDに転送され、
これが水平転送CCDを介して外部に出力される。そし
て、図13(d)に示すように第2フィールドにおい
て、第1フィールドで垂直転送CCDに転送されなかっ
たホトダイオードの電荷が垂直転送CCDに転送され、
これが水平転送CCDを介して外部に出力される。この
ようにフレーム読み出しモードでは、ホトダイオード上
の電荷が垂直転送CCDで混合されることなく、外部に
出力される。これにより2フィールド分の信号読み出し
が行われ、全体として、インタレース方式の1フレーム
に相当する画像信号を読み出すことができる。
【0098】次に、図13に示した固体撮像素子3を用
いたshort信号とlong信号の撮影方法に関し、図14を
用いて説明する。図14は固体撮像素子3における被写
体像の露光および露光した信号の読み出しに関するタイ
ミングチャートである。同図において(a)は垂直方向
の同期信号、(b)は固体撮像素子3のホトダイオード
からの信号電荷読み出しを制御する読み出し制御パル
ス、(c)は機械シャッター17の開閉状態、(d)は
固体撮像素子3のホトダイオード上の露光信号、(e)
は固体撮像素子3から出力される信号を示す。
【0099】short信号の露光時は、機械シャッター1
7を開放状態にし、電子シャッター機能を用いて必要な
露光時間、例えば1/1000秒間露光を行う。1/1
000秒の露光が終了した後、読み出し制御パルスによ
りホトダイオード上の蓄積電荷は垂直転送CCDに移動
させる。このとき固体撮像素子3はフィールド読み出し
モードで駆動するものとし、図13(a)で説明したよ
うにホトダイオード上の蓄積電荷を垂直転送CCD上で
混合し、外部に読み出す。この際、読み出す画像信号は
第1フィールド分の信号のみとする。ただし、第2フィ
ールド分の信号のみとしてもよい。図15にフィールド
読み出しモードで読み出されたshort信号を示す。な
お、固体撮像素子3の垂直方向のホトダイオードの数は
N個(説明の便宜上、Nは偶数とするがこれに限るもの
ではない)とする。
【0100】また、固体撮像素子3の色フィルタを図6
に示した色差線順次配列とすると、図15に示すように
読み出されたshort信号はYe,Cy,G,Mgの4色
の信号がそれぞれ加算されたYe+Mg,Cy+G,Y
e+G,Cy+Mgの4種類の信号となる。また、その
垂直方向のライン数はホトダイオードの垂直方向の個数
Nの1/2となる。
【0101】次に、short信号を読み出している間に、l
ong信号の露光を行う。long信号の露光期間は例えば1
/100秒とする。long信号の露光時間は機械シャッタ
ー17の開閉で制御するものとし、long信号の露光を開
始してから1/100秒後に機械シャッター17を閉
じ、露光を完了する。このように機械シャッター17を
閉じることで、長時間露光した信号は、その読み出し中
に余分に露光されることがない。
【0102】long信号の露光が完了すると読み出し制御
パルスによりホトダイオード上の蓄積電荷は垂直転送C
CDに転送される。このとき固体撮像素子3はフレーム
読み出しモードで駆動するものとし、図13(c)で説
明したように垂直方向の奇数ラインに相当するホトダイ
オードの電荷を第1フィールド分だけ読み出しを行う。
第1フィールドの信号読み出し終了後に、今度は垂直方
向の偶数ラインに相当するホトダイオードの電荷を読み
出し(第2フィールド)、これによってlong信号は1フ
レームに相当する信号を固体撮像素子3から読み出され
る。なお、図14(a)に示した垂直同期信号の周期は
例えば1/100秒とし、固体撮像素子3からの1フィ
ールド分の信号読み出しは、垂直同期信号の1周期内で
完了するものとする。
【0103】図16にフレーム読み出しモードで読み出
されたlong信号を示す。図16に示すように読み出され
たlong信号は第1フィールドはYe,Cyの2色の信号
となり、第2フィールドはG,Mgの2色の信号とな
る。また、その垂直方向のライン数は各フィールドでホ
トダイオードの垂直方向の個数Nの1/2であり、2つ
のフィールドを合わせると1フレームに相当するNライ
ンの信号となる。
【0104】以上のような露光および信号読み出しを行
うことで、露光時間の異なる2つの信号、つまり1フィ
ールド画像であるshort信号(shortフィールド信号)と
1フレーム画像であるlong信号(longフレーム信号)を
得ることができる。なお、short信号は水平ライン数が
long信号の1/2であるため、short信号はlong信号に
比べて画素数の少ない信号となっている。
【0105】次に、固体撮像素子3で得られた露光時間
の異なる2つの信号は、アナログ信号処理手段4を経て
A/D変換手段5によりデジタル信号に変換され、画像
メモリ6に一旦記憶される。
【0106】画像メモリ6からはlongフレーム信号とsh
ortフィールド信号が読み出される。なお、画像メモリ
6からlongフレーム信号を読み出す際、第1フィールド
の1ライン目、第2フィールドの1ライン目、第1フィ
ールドの2ライン目、第2フィールドの2ライン目…と
いうように、1フレーム画像としてみた場合の先頭ライ
ンから順に読み出されることとする。
【0107】画像メモリ6から読み出されたlongフレー
ム信号は、第1のデジタル信号処理手段(I)7におい
て色分離等の信号処理を施される。この信号処理の一例
としては、フレーム信号としてみた場合に隣接する上下
2ラインのlong信号を加算混合される。これはlong信号
とshort信号を合成する際に、2つの信号の信号形式が
異なると合成ができないためであり、したがって、long
信号に対しては第1のデジタル信号処理手段(I)7内
の2水平ライン加算手段により、固体撮像素子3の垂直
転送CCD上での画素混合と同一の処理を施し、加算処
理後に図6で示した色分離等の信号処理により輝度信号
と色差信号に分離される。一方、short信号に対して
も、図6で示した色分離等の信号処理により輝度信号と
色差信号に分離される。
【0108】このようにして、第1のデジタル信号処理
手段(I)7からは、輝度信号と色差信号に分離された
longフレーム信号とshortフィールド信号とが出力され
る。ここで、shortフィールド信号は補間手段18によ
り1フレーム画像に補間される。この時点でのlongフレ
ーム信号とshort補間信号の関係を図17に示す。図1
7(a)に色分離後のlong信号を、図17(b)に補間
処理前のshort信号を、図17(c)に補間処理後のsho
rt信号をそれぞれ示す。図17(a)と(c)に示すよ
うに、long信号に対する2水平ライン加算処理およびsh
ort信号に対する補間処理によって、long信号とshort信
号の信号形式が合致する。
【0109】このように補間手段18では、図17
(b)に示すフィールド画像を補間処理により同図
(c)に示すフレーム画像に変換するが、その方法につ
いて以下に説明する。
【0110】例えば図17(b)における第2ラインと
第3ラインの間の水平ライン信号を補間処理により求め
る場合、Y+Cbの信号からなる水平ライン信号をつく
る必要がある。このとき最も近傍のY(輝度)信号は第
2ラインと第3ラインであるため、この両者から補間処
理により第2ラインと第3ラインの間のラインを求め
る。一方、近傍のCb(色差)信号は第2ラインと第4
ラインであるため、この両者から補間処理により第2ラ
インと第3ラインの間のラインを求める。ただし、この
補間処理により水平ライン信号を求める位置と、第2ラ
イン、第4ラインとの空間的距離は等距離ではないた
め、その距離に応じて重み付けが必要となる。そこで補
間手段18においては、Y(輝度)信号は第2ラインと
第3ラインにそれぞれ1/2の重み付けをして加算し、
Cb(色差)信号は第2ライン、第4ラインにそれぞれ
3/4、1/4の重み付けをして加算する。
【0111】同様に、第3ラインと第4ラインの間の水
平ライン信号を補間処理により求める場合、Y+Crの
信号からなる水平ライン信号をつくる必要がある。この
とき最も近傍のY(輝度)信号は第3ラインと第4ライ
ンであるため、この両者から補間処理により第3ライン
と第4ラインの間のラインを求める。一方、近傍のCr
(色差)信号は第3ラインと第5ラインであるため、こ
の両者から補間処理により第3ラインと第5ラインの間
のラインを求める。
【0112】以上の処理により、1フレーム分のlongフ
レーム信号と、1フィールド分のshort信号から補間処
理を経て得られた1フレームに相当するshort補間信号
が生成される。
【0113】次に、このlongフレーム信号とshort補間
信号は、それぞれLong信号周波数強調手段8およびShor
t信号周波数強調手段9に入力される。このLong信号周
波数強調手段8およびShort信号周波数強調手段9で
は、エッジの強調やレスポンスの向上のために、例えば
入力信号の所定の周波数成分を抽出し、その抽出信号に
対し乗算処理を行い、元の信号に加算する処理が行われ
る。Long信号周波数強調手段8およびShort信号周波数
強調手段9において抽出する周波数成分および乗算処理
のゲインはシステム制御手段15によって独立に設定さ
れる。
【0114】ここで、short補間信号は、ホトダイオー
ドの電荷蓄積量がlongフレーム信号に比べて少ないため
にノイズ成分の多いS/Nの劣化した信号であることが
多い。また、short補間信号は補間処理を施されている
ため純粋なフレーム信号に比べて高周波数帯域に補間処
理に伴う偽信号を有していることが多い。そこで、shor
t補間信号に対するShort信号周波数強調手段9における
設定は、longフレーム信号に対するLong信号周波数強調
手段8における設定に比べてノイズおよび偽信号を強調
することが無いような設定となる。具体的な設定例とし
ては、longフレーム信号からの抽出信号の周波数帯域に
対しshort補間信号からの抽出信号の周波数帯域を低く
する。あるいは、longフレーム信号からの抽出信号に対
する乗算ゲイン値に対しshort補間信号からの抽出信号
に対する乗算ゲイン値を低くする。このことによってsh
ort補間信号のノイズおよび偽信号レベルを抑えること
が可能である。
【0115】次に、このようにして最適な周波数強調処
理を施されたlongフレーム信号(長時間露光の信号に相
当)とshort補間信号(短時間露光の信号に相当)は、
画像合成手段10によって一つの画像信号に合成され、
ダイナミックレンジが拡大した合成画像信号(mix信
号)となり、第2のデジタル信号処理手段(II)11に
おいてマトリクス演算、特定のフォーマットへのエンコ
ード等の処理が施される。
【0116】以上のように、long信号(長時間露光の信
号)とshort信号(短時間露光の信号)を合成してダイ
ナミックレンジが拡大した合成画像信号を作成する撮像
装置において、Long信号周波数強調手段とShort信号周
波数強調手段を設け、short信号に対しノイズおよび偽
信号レベルを抑える設定を施すことで、ノイズ成分およ
び偽信号成分が少なくてS/N性能に優れたダイナミッ
クレンジの広い画像を得ることが可能となる。
【0117】(実施の形態4)‥‥〔請求項10,19
相当〕 図18は本発明の実施の形態4における撮像装置の構成
を示すブロック図である。図12に示す実施の形態3の
構成と対応する部分には同一の符号を付す。図18にお
いて図12と異なるのは、Long信号周波数強調手段8お
よびShort信号周波数強調手段9の代わりにMix信号周波
数強調手段16を備えたことであり、その他の構成は、
実施の形態3の場合と同じである。
【0118】同図において、1は光学レンズ、17は光
学絞りと兼用の機械シャッター、3はインタライン転送
方式の固体撮像素子(IT−CCD)、4は相関二重サ
ンプリング回路と自動利得制御回路から構成されるアナ
ログ信号処理手段、5はA/D変換手段、6は画像メモ
リ、7は輝度信号と色差信号の分離等の処理を行う第1
のデジタル信号処理手段(I)、18は第1のデジタル
信号処理手段(I)7の2系統の出力信号の一方の信号
であるshortフィールド信号に対して補間処理を行う補
間手段、10は第1のデジタル信号処理手段(I)7か
らのlongフレーム信号と補間手段18からのshort補間
信号との2系統の画像信号を合成する画像合成手段、1
6は画像合成手段10からのmix信号の所定の周波数成
分を強調するMix信号周波数強調手段、11は画像合成
手段10で得られた信号に対してマトリクス演算、特定
のフォーマットへのエンコード等の処理を施す第2のデ
ジタル信号処理手段(II)、19はシャッター駆動制御
手段、13は固体撮像素子駆動制御手段、20は固体撮
像素子駆動制御手段13とシャッター駆動制御手段19
から構成され、固体撮像素子3の電荷蓄積量を制御する
電荷蓄積量制御手段、15はシステム制御手段である。
【0119】このように構成された撮像装置について、
実施の形態3と異なる点を中心に説明する。
【0120】実施の形態3と同様の露光および信号読み
出しを行うことで、露光時間の異なる2つの信号、つま
り1フィールド画像であるshort信号と1フレーム画像
であるlong信号を得ることが可能である。なお、short
信号は水平ライン数がlong信号の1/2であるため、sh
ort信号はlong信号に比べ画素数の少ない信号となって
いる。
【0121】次に、この固体撮像素子3で得られた露光
時間の異なる2つの信号は、アナログ信号処理手段4を
経てA/D変換手段5によりデジタル信号に変換され、
画像メモリ6に一旦記憶される。画像メモリ6からはlo
ngフレーム信号とshortフィールド信号が読み出され、
第1のデジタル信号処理手段(I)7からは、輝度信号
と色差信号に分離されたlongフレーム信号とshortフィ
ールド信号とが出力される。ここで、shortフィールド
信号は補間手段18により1フレーム画像に補間され
る。このlongフレーム信号とshort補間信号は、画像合
成手段10によってダイナミックレンジが拡大したmix
信号となる。この合成されたmix信号は、Mix信号周波数
強調手段16において、エッジの強調やレスポンスの向
上のために、例えば入力信号の所定の周波数成分を抽出
し、その抽出信号に対し乗算処理を行い、元の信号に加
算する処理が行われる。このMix信号周波数強調手段1
6において抽出する周波数成分および乗算処理のゲイン
はシステム制御手段15によって設定される。
【0122】ここで、short補間信号は、ホトダイオー
ドの電荷蓄積量がlongフレーム信号に比べて少ないため
にノイズ成分の多いS/Nの劣化した信号であることが
多い。また、short補間信号は補間処理を施されている
ため純粋なフレーム信号に比べて高周波数帯域に補間処
理に伴う偽信号を有していることが多い。そこで、Mix
信号周波数強調手段16においては、mix信号におけるs
hort信号範囲に対する周波数強調設定は、long信号範囲
に対する周波数強調設定に比べてノイズおよび偽信号を
強調することが無いような設定となる。
【0123】このように、mix信号に対してlong信号範
囲とshort信号範囲をmix信号のレベルで検出して、long
信号範囲とshort信号範囲に合致した最適な周波数強調
処理を行うことができる。
【0124】以上のように、long信号(長時間露光の信
号)とshort信号(短時間露光の信号)を合成してダイ
ナミックレンジが拡大した合成画像信号を作成する撮像
装置において、Mix信号周波数強調手段を設け、short信
号範囲に対しノイズおよび偽信号レベルを抑える設定を
施すことで、ノイズ成分および偽信号成分が少なくてS
/N性能に優れたダイナミックレンジの広い画像を得る
ことが可能となる。
【0125】なお、実施の形態3および4においては、
long信号(長時間露光の信号)がフレーム信号で、shor
t信号(短時間露光の信号)がフィールド信号であり、
補間処理によりフレーム信号にする場合を説明した。こ
の場合は短時間露光によるノイズ成分およびフィールド
信号から補間処理によりフレーム信号にすることによる
偽信号は、共にshort信号に存在している。これに対
し、short信号(短時間露光の信号)がフレーム信号
で、long信号(長時間露光の信号)がフィールド信号で
あり、補間処理によりフレーム信号にするという構成も
可能である。そして、この場合は、short信号に対する
ノイズ成分を抑圧する周波数強調処理と、フィールド信
号から補間処理によりフレーム信号となったlong信号に
対する偽信号成分を抑圧する周波数強調処理を独立に行
うことになる。
【0126】また、実施の形態3および4においては第
1のデジタル信号処理手段で輝度信号と色差信号に分離
された後、補間手段でフィールド信号からフレーム信号
を作成する場合を説明したが、撮像素子の色フィルター
信号の状態において補間手段でフィールド信号からフレ
ーム信号を作成し、その後、色分離等の処理を行っても
よい。
【0127】また、補間手段として線形補間を説明した
が、これに限るものでなく、高次内挿補間を行ってもよ
い。
【0128】また、上記各実施の形態においては撮像素
子の色フィルター配列として色差線順次配列の場合を説
明したが、これに限るものでなく、各実施の形態におけ
る撮像素子に対する駆動方法(インタレース読み出し駆
動、フレーム読み出し駆動)で色分離が可能であればよ
い。
【0129】また、上記各実施の形態における画像合成
方法については基本動作のみを説明したが、それは、そ
の詳しい動作が直接には本発明に関係しないためであ
る。
【0130】
【発明の効果】本発明によれば、電荷蓄積量の少ない画
像信号と電荷蓄積量の多い画像信号とを合成することに
よりダイナミックレンジ拡大を行うように構成された撮
像装置において、前記電荷蓄積量の少ない画像信号に対
する周波数強調処理と前記電荷蓄積量の多い画像信号に
対する周波数強調処理とを互いに異にすることにより、
すなわち、周波数強調処理において電荷蓄積量の少ない
画像信号に対してはノイズ成分を抑えるような設定とす
ることにより、ノイズ成分が少なくてS/N性能に優れ
たダイナミックレンジの広い画像を得ることが可能とな
る。さらには、電荷蓄積量の少ない画像信号に対する補
間により、ノイズ成分および偽信号成分が少なくてS/
N性能に優れたダイナミックレンジの広い画像を得るこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における撮像装置の構
成を示すブロック図
【図2】 本発明の実施の形態1における固体撮像素子
の構成、動作を説明する模式図
【図3】 本発明の実施の形態1における固体撮像素子
の被写体像の露光および露光した信号の読み出しに関す
る動作タイミング図
【図4】 本発明の実施の形態1における固体撮像素子
の他の構成、動作を説明する模式図
【図5】 本発明の実施の形態1における固体撮像素子
の被写体像の露光および露光した信号の読み出しに関す
る他の動作タイミング図
【図6】 本発明の実施の形態1における固体撮像素子
の色フィルターの一例を示す模式図
【図7】 本発明の実施の形態1におけるダイナミック
レンジ拡大の原理の説明図
【図8】 本発明の実施の形態2における撮像装置の構
成を示すブロック図
【図9】 本発明の実施の形態2におけるMix信号周波
数強調手段の説明図
【図10】 本発明の実施の形態2におけるMix信号周
波数強調手段の他の説明図
【図11】 本発明の実施の形態2における画像合成の
説明図
【図12】 本発明の実施の形態3における撮像装置の
構成を示すブロック図
【図13】 本発明の実施の形態3における固体撮像素
子の構成、動作を説明する模式図
【図14】 本発明の実施の形態3における固体撮像素
子の被写体像の露光および露光した信号の読み出しに関
する動作タイミング図
【図15】 本発明の実施の形態3におけるフィールド
読み出しモードで読み出されたshort信号の説明図
【図16】 本発明の実施の形態3におけるフレーム読
み出しモードで読み出されたlong信号の説明図
【図17】 本発明の実施の形態3における補間手段の
説明図
【図18】 本発明の実施の形態4における撮像装置の
構成を示すブロック図
【符号の説明】
1……光学レンズ 2……光学絞り用の機械シャッター 3……固体撮像素子 4……アナログ信号処理手段 5……A/D変換手段 6……画像メモリ 7……第1のデジタル信号処理手段(I) 8……Long信号周波数強調手段 9……Short信号周波数強調手段 10……画像合成手段 11……第2のデジタル信号処理手段(II) 12……絞り駆動制御手段 13……固体撮像素子駆動制御手段 14……電荷蓄積量制御手段 15……システム制御手段 17……光学絞りと兼用の機械シャッター 18……補間手段 19……シャッター駆動制御手段 20……電荷蓄積量制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/335 H04N 5/335 P Fターム(参考) 5B047 BB01 CA06 DA10 DC20 5C021 PA79 PA85 RB07 XA14 XB03 YA01 5C022 AB12 AB17 AB37 AC42 AC52 AC69 5C023 AA01 AA11 AA37 BA13 CA03 DA04 EA03 EA10 5C024 CX11 CX47 EX31 EX34 GY01 GY04 HX28

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電荷蓄積量の少ない画像信号と電荷蓄積
    量の多い画像信号とを合成することによりダイナミック
    レンジ拡大を行う撮像装置であって、前記電荷蓄積量の
    少ない画像信号と前記電荷蓄積量の多い画像信号とに対
    する周波数強調処理を互いに異にすることを特徴とする
    撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記電荷蓄積量の少ない画像信号の設定
    周波数成分の強調を弱め、前記電荷蓄積量の多い画像信
    号の設定周波数成分の強調を強めることを特徴とする請
    求項1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記電荷蓄積量の少ない画像信号と前記
    電荷蓄積量の多い画像信号との合成を前記周波数強調処
    理の後に行うことを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記電荷蓄積量の少ない画像信号と前記
    電荷蓄積量の多い画像信号との合成を前記周波数強調処
    理の前に行うことを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記電荷蓄積量の少ない画像信号を取得
    するための駆動方式と前記電荷蓄積量の多い画像信号を
    取得するための駆動方式とが互いに異なっていることを
    特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載
    の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動方式が互いに異なる前記電荷蓄
    積量の互いに異なる画像信号について、その合成の前に
    信号形式を統一することを特徴とする請求項5に記載の
    撮像装置。
  7. 【請求項7】 撮像素子と、 前記撮像素子の電荷蓄積量を制御する電荷蓄積量制御手
    段と、 前記電荷蓄積量制御手段により電荷蓄積量の異なる複数
    の画像信号を得る撮像手段と、 前記撮像手段の出力画像信号の設定周波数成分を強調す
    る周波数強調手段と、 前記周波数強調手段の出力画像信号を合成し合成画像信
    号を生成する画像合成手段とを備え、 前記周波数強調手段は、電荷蓄積量の少ない画像信号に
    対する周波数強調処理と電荷蓄積量の多い画像信号に対
    する周波数強調処理とを互いに異にすることを特徴とす
    る撮像装置。
  8. 【請求項8】 撮像素子と、 前記撮像素子の電荷蓄積量を制御する電荷蓄積量制御手
    段と、 前記電荷蓄積量制御手段により電荷蓄積量の異なる複数
    の画像信号を得る撮像手段と、 前記撮像手段の出力画像信号を合成し合成画像信号を生
    成する画像合成手段と、 前記合成画像信号の設定周波数成分を強調する周波数強
    調手段とを備え、 前記周波数強調手段は、前記合成画像信号内の電荷蓄積
    量の少ない画像信号部分に対する周波数強調処理と電荷
    蓄積量の多い画像信号部分に対する周波数強調処理とを
    互いに異にすることを特徴とする撮像装置。
  9. 【請求項9】 撮像素子と、 前記撮像素子の電荷蓄積量を制御する電荷蓄積量制御手
    段と、 互いに異なる少なくとも2つの駆動方式を有する前記撮
    像素子の撮像素子駆動制御手段と、 前記電荷蓄積量制御手段により電荷蓄積量を異にすると
    ともに前記撮像素子駆動制御手段により駆動方式を異に
    する複数の画像信号を得る撮像手段と、 前記撮像手段の出力画像信号の設定周波数成分を強調す
    る周波数強調手段と、 前記周波数強調手段の出力画像信号を合成し合成画像信
    号を生成する画像合成手段とを備え、 前記周波数強調手段は、電荷蓄積量の少ない画像信号に
    対する周波数強調処理と電荷蓄積量の多い画像信号に対
    する周波数強調処理とを互いに異にすることを特徴とす
    る撮像装置。
  10. 【請求項10】 撮像素子と、 前記撮像素子の電荷蓄積量を制御する電荷蓄積量制御手
    段と、 互いに異なる少なくとも2つの駆動方式を有する前記撮
    像素子の撮像素子駆動制御手段と、 前記電荷蓄積量制御手段により電荷蓄積量を異にすると
    ともに前記撮像素子駆動制御手段により駆動方式を異に
    する複数の画像信号を得る撮像手段と、 前記撮像手段の出力画像信号を合成し合成画像信号を生
    成する画像合成手段と、 前記合成画像信号の設定周波数成分を強調する周波数強
    調手段とを備え、 前記周波数強調手段は、前記合成画像信号内の電荷蓄積
    量の少ない画像信号部分に対する周波数強調処理と電荷
    蓄積量の多い画像信号部分に対する周波数強調処理とを
    互いに異にすることを特徴とする撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記周波数強調手段は、電荷蓄積量の
    少ない画像信号の設定周波数成分の強調を弱め、電荷蓄
    積量の多い画像信号の設定周波数成分の強調を強めるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項7または請
    求項9に記載の撮像装置。
  12. 【請求項12】 前記周波数強調手段は、前記合成画像
    信号内の電荷蓄積量の少ない画像信号部分の設定周波数
    成分の強調を弱め、電荷蓄積量の多い画像信号部分の設
    定周波数成分の強調を強めるように構成されていること
    を特徴とする請求項8または請求項10に記載の撮像装
    置。
  13. 【請求項13】 前記周波数強調手段は、前記画像合成
    手段における電荷蓄積量の異なる複数の画像信号の画像
    合成比率情報を用いて前記合成画像信号内の電荷蓄積量
    の少ない画像信号部分の設定周波数成分の強調を弱め、
    電荷蓄積量の多い画像信号部分の設定周波数成分の強調
    を強めるように構成されていることを特徴とする請求項
    8または請求項10に記載の撮像装置。
  14. 【請求項14】 前記撮像素子駆動制御手段は、前記の
    互いに異なる駆動方式としてフィールド信号を生成する
    駆動方式とフレーム信号を生成する駆動方式とを備えた
    ものとして構成されていることを特徴とする請求項9ま
    たは請求項10に記載の撮像装置。
  15. 【請求項15】 前記撮像素子駆動制御手段は、前記の
    互いに異なる駆動方式としてインタレース駆動方式と遮
    光手段を有するフレーム読み出し制御駆動方式とを備え
    たものとして構成されていることを特徴とする請求項9
    または請求項10に記載の撮像装置。
  16. 【請求項16】 前記撮像手段は、電荷蓄積量の少ない
    インタレース駆動方式による画像信号と電荷蓄積量の多
    い遮光手段を有するフレーム読み出し制御駆動方式によ
    る画像信号を得るものとして構成されていることを特徴
    とする請求項9または請求項10に記載の撮像装置。
  17. 【請求項17】 前記撮像手段は、異なる2つの駆動方
    式の一方のフレーム読み出し制御駆動方式によるフレー
    ム画像信号と、もう一方のインタレース駆動方式による
    フィールド画像信号を生成し、前記フィールド画像信号
    を補間フレーム画像信号に変換する補間手段を備えたも
    のとして構成されていることを特徴とする請求項9に記
    載の撮像装置。
  18. 【請求項18】 前記周波数強調手段は、前記補間フレ
    ーム画像信号の設定周波数成分の強調を弱め、前記フレ
    ーム画像信号の設定周波数成分の強調を強めるように構
    成されていることを特徴とする請求項17に記載の撮像
    装置。
  19. 【請求項19】 前記撮像手段は、異なる2つの駆動方
    式の一方のフレーム読み出し制御駆動方式によるフレー
    ム画像信号と、もう一方のインタレース駆動方式による
    フィールド画像信号を生成し、前記フィールド画像信号
    を補間フレーム画像信号に変換する補間手段を備えたも
    のとして構成されていることを特徴とする請求項10に
    記載の撮像装置。
  20. 【請求項20】 前記周波数強調手段は、前記合成画像
    信号内の補間フレーム画像信号部分の設定周波数成分の
    強調を弱め、前記フレーム画像信号部分の設定周波数成
    分の強調を強めるように構成されていることを特徴とす
    る請求項19に記載の撮像装置。
JP2000170356A 2000-06-07 2000-06-07 撮像装置 Pending JP2001352486A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000170356A JP2001352486A (ja) 2000-06-07 2000-06-07 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000170356A JP2001352486A (ja) 2000-06-07 2000-06-07 撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001352486A true JP2001352486A (ja) 2001-12-21

Family

ID=18673089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000170356A Pending JP2001352486A (ja) 2000-06-07 2000-06-07 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001352486A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007504770A (ja) * 2003-09-03 2007-03-01 イーストマン コダック カンパニー 拡大したダイナミックレンジを有する画像センサ
US7296286B2 (en) 2002-01-31 2007-11-13 Hitachi Kokusai Electric Inc. Method and apparatus for transmitting image signals of images having different exposure times via a signal transmission path, method and apparatus for receiving thereof, and method and system for transmitting and receiving thereof
JP2008066937A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮像装置および撮像方法
US7835590B2 (en) 2006-08-24 2010-11-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing apparatus and imaging device
JP2016034109A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 キヤノン株式会社 撮像装置およびその制御方法ならびにプログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7296286B2 (en) 2002-01-31 2007-11-13 Hitachi Kokusai Electric Inc. Method and apparatus for transmitting image signals of images having different exposure times via a signal transmission path, method and apparatus for receiving thereof, and method and system for transmitting and receiving thereof
JP2007504770A (ja) * 2003-09-03 2007-03-01 イーストマン コダック カンパニー 拡大したダイナミックレンジを有する画像センサ
US7835590B2 (en) 2006-08-24 2010-11-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing apparatus and imaging device
JP2008066937A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮像装置および撮像方法
JP2016034109A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 キヤノン株式会社 撮像装置およびその制御方法ならびにプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1237363B1 (en) Solid-state imaging device
US7030923B2 (en) Digital camera having overlapped exposure
EP0910209B1 (en) A video camera having an increased dynamic range
JPH09200605A (ja) ディジタルビデオカメラ
JP4600315B2 (ja) カメラ装置の制御方法及びこれを用いたカメラ装置
JP2004064165A (ja) 撮像装置および撮像方法
JPS61218290A (ja) 固体撮像装置
JP2942903B2 (ja) ディジタル・カメラ信号処理装置
KR19990063462A (ko) 화상 신호 처리 장치
JP3674420B2 (ja) 固体撮像装置
JP3988760B2 (ja) 固体撮像装置
JP4317117B2 (ja) 固体撮像装置および撮像方法
JP4812282B2 (ja) 画像処理方法及び装置並びに撮像装置
JP2001352486A (ja) 撮像装置
JP2008199403A (ja) 撮像装置、撮像方法および集積回路
JP2007134806A (ja) 固体撮像素子
JP2001086394A (ja) 撮像装置
JP2010098616A (ja) 画像処理回路
JP3536502B2 (ja) デジタルスチルカメラ
JP3535623B2 (ja) カラー撮像装置
JP3905342B2 (ja) 固体撮像装置
JP2970472B2 (ja) 固体撮像装置
KR100665489B1 (ko) 촬상 장치 및 촬상 방법
JP5377068B2 (ja) 撮像装置
JP2000078594A (ja) 単板式カラーカメラの広ダイナミックレンジ化処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060418