JP4207815B2 - 電気光学装置の製造方法、電気光学装置、電子機器 - Google Patents

電気光学装置の製造方法、電気光学装置、電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、電気光学装置の製造方法、電気光学装置、電子機器に関し、特に大板組立方式により製造する電気光学装置の製造方法、電気光学装置、電子機器に関する。
周知のように、電気光学装置、例えば液晶表示装置は、ガラス基板、石英基板等からなる2枚の基板間に液晶を封入して構成されており、一方の基板に、例えば薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、TFTと称す)等のスイッチング素子及び画素電極をマトリクス状に配置し、他方の基板に共通電極を配置して、両基板間に封止した液晶層の光学特性を画像信号に応じて変化させることで、画像表示を可能としている。
また、TFTを配置したTFT基板と、このTFT基板に相対して配置される対向基板とは、別々に製造される。TFT基板及び対向基板は、例えば大板のガラス又は石英基板上に、所定のパターンを有する半導体薄膜、絶縁性薄膜又は導電性薄膜を積層することによって複数構成される。層毎に各種膜の成膜工程とフォトリソグラフィ工程を繰り返すことによって、形成されるのである。
尚、この際、TFT基板の表面端部寄りに、組立られた液晶表示装置とプロジェクタ等の電子機器とを接続するFPC(Flexible Printed Circuits)の一端が接続される実装用端子が実装される。
このようにして形成されたTFT基板及び対向基板は、パネル組立工程において高精度に貼り合わされる。このパネル組立工程は、先ず、各基板の製造工程において夫々製造されたTFT基板と対向基板との液晶層と接する面上に、液晶分子を基板面に沿って配向させるための配向膜を形成する。この配向膜は、例えばポリイミドを約数十ナノメータの厚さで印刷することにより形成される。
その後、焼成を行い、さらに電圧無印加時の液晶分子の配列を決定させるためのラビング処理を施す。次いで、液晶滴下方式であれば、大板上に複数構成された、例えばTFT基板上の周縁に、接着剤となるシール材を枠状に規定の高さ描画または印刷によりそれぞれ形成し、このシール材の内側の基板上の液晶充填領域に、規定量の液晶を滴下する。
その後、大板組立方式の場合は、TFT基板が複数構成された大板を、対向基板が複数構成された大板に、TFT基板と対向基板が対向配置されるよう、シール材を介して真空下において貼り合わせ、アライメントを施しながら圧着硬化させる。その後、貼り合わされた一対の大板から、対向配置されたTFT基板及び対向基板を組毎に分断することにより、液晶表示装置はそれぞれ製造されるのである。
ここで、貼り合わされた一対の大板から、貼り合わされた一対のTFT基板及び対向基板を組毎に分断する際は、先ず、TFT基板が複数構成された大板及び対向基板が複数構成された大板の所望の切断位置に、例えばスクライブにより溝を形成する。
次いで、溝に対向する基板の位置、詳しくは、TFT基板が複数構成された大板に溝を形成した際は、該溝に対向する対向基板が複数構成された大板の位置を、または対向基板が複数構成された大板に溝を形成した際は、該溝に対向するTFT基板が複数構成された大板の位置を印圧することにより、溝に沿って、TFT基板及び対向基板の厚さ方向に基板を貫通するクラックを発生させ、該クラックを用いて分断する手法が周知である。
また、分断の際、分断に用いる過大な力により、TFT基板に形成されたドライバ回路を損傷させるのを防止するため、TFT基板が複数構成された大板に形成する溝を、対向基板が複数構成された大板に形成する溝よりも深く、具体的にはTFT基板の板厚に略等しい深さに形成し形成し、わずかな力により、TFT基板にクラックを発生させる技術も提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−83491号公報
ところで、貼り合わされた一対の大板から、貼り合わされた一対のTFT基板及び対向基板を組毎に分断する際は、組立られた液晶表示装置とプロジェクタ等の電子機器とを接続するFPCの一端が接続される実装用端子が露出されるよう分断される。
この際、貼り合わされたTFT基板から実装用端子を露出させるため、実装端子を露出させる幅だけ対向基板を分断する必要があるが、実装端子を露出させる幅は狭いため、精度良く分断するのが難しいといった問題があった。
また、貼り合わされた一対の大板から、貼り合わされた一対のTFT基板及び対向基板を組毎に分断し、その後実装端子を露出させるため、個々に対向基板を実装端子が露出させる幅だけ分断すると、非効率であり、生産性が低い。
本発明は上記問題点に着目してなされたものであり、その目的は、大板貼り合わせ方式、により電気光学装置を複数製造する際、一対の大板から精度良く容易に、一括して実装用端子が露出されるよう電気光学装置が切断でき、歩留まりを向上させることができる電気光学装置の製造方法、電気光学装置、電子機器を提供するにある。
上記目的を達成するために本発明に係る電気光学装置の製造方法は、実装用端子部を有する素子基板が複数構成された第1の基板と、前記素子基板に対向する対向基板が複数構成された第2の基板とを、貼り合わせた後、貼り合わされた一対の前記素子基板と前記対向基板とで構成される複数の電気光学装置を複数個分断する多数個取りの電気光学装置の製造方法において、前記第1の基板の一方の面の前記複数の素子基板の境界に、略直線状の第1の溝と、該第1の溝と略直交する略直線状の第2の溝とを複数本形成する工程と、前記第2の基板の一方の面に、前記第1の基板に形成された前記第1の溝と対向する略直線状の第3の溝と、該第3の溝の近傍に位置する略直線状の第4の溝と、前記第3の溝及び前記第4の溝と略直交し、前記第2の溝と対向する第5の溝とを複数本形成する工程と、を有し、前記第4の溝は、前記第3の溝よりも深く形成されることを特徴とする。
本発明の電気光学装置の製造方法によれば、第4の溝は近傍に位置する第3の溝よりも深く形成されることにより、貼り合わされた一対の基板から分断された、貼り合わされた一対の素子基板と対向基板から、素子基板に形成された実装用端子部を、精度良く容易に、一括して露出させることができることから歩留まりを向上させることができるという効果を有する。
本発明に係る電気光学装置の製造方法は、実装用端子部を有する素子基板が複数構成された第1の基板と、前記素子基板に対向する対向基板が複数構成された第2の基板とを、貼り合わせた後、貼り合わされた一対の前記素子基板と前記対向基板とで構成される複数の電気光学装置を複数個分断する多数個取りの電気光学装置の製造方法において、前記第1の基板の一方の面の前記複数の素子基板の境界に、略直線状の第1の溝と、該第1の溝と略直交する略直線状の第2の溝とが複数形成される工程と、前記第1の基板に、前記第1の溝及び前記第2の溝に沿って前記第1の基板を貫通するクラックを発生させる工程と、前記第2の基板の一方の面に、前記第1の基板に形成された前記第1の溝と対向する略直線状の第3の溝と、該第3の溝の近傍に位置する略直線状の第4の溝と、前記第3の溝及び前記第4の溝と略直交し、第1の基板に形成された前記第2の溝と対向する第5の溝とが、複数本形成される工程と、前記第2の基板に、前記第3の溝、前記第4の溝及び前記第5の溝に沿って前記第2の基板を貫通するクラックを発生させる工程と、貼り合わされた一対の前記第1の基板及び第2の基板から、貼り合わされた一対の前記素子基板と、前記対向基板とで構成される複数の電気光学装置が、複数個分断される工程と、を有し、前記第4の溝に沿ってクラックを発生させる工程は、前記第3の溝に沿ってクラックを発生させる工程よりも先に行われることを特徴とする。。
本発明の電気光学装置の製造方法によれば、第4の溝に沿って発生させるクラックは、近傍に位置する第3の溝に沿って発生させるクラックよりも先に発生させることにより、貼り合わされた一対の基板から分断された、貼り合わされた一対の素子基板と対向基板から、素子基板に形成された実装用端子部を、精度良く容易に、一括して露出させることができることから歩留まりを向上させることができるという効果を有する。
また、第4の溝は近接する第3の溝よりも深く形成されることにより、第4の溝及び第3の溝に沿ってクラックを発生させる際、クラックを発生させる順番を間違えることがないという効果を有する。
また、前記第1〜第5の溝は、スクライブまたはダイシングにより形成されることを特徴とする。
本発明の電気光学装置の製造方法によれば、第1〜第5の溝は、スクライブまたはダイシングにより形成されることにより、精度良く溝を形成することができることから歩留まりを向上させることができるという効果を有する。
さらに、前記第4の溝は、前記第3の溝に対して一定の幅を有して形成されることを特徴とする。
本発明の電気光学装置の製造方法によれば、第4の溝は、第3の溝に対して一定の幅を有して形成されることにより、素子基板に形成された実装用端子部を、確実に、一括して露出させることができることから歩留まりを向上させることができるという効果を有する。
また、前記素子基板の実装用端子部は、前記第3の溝、前記第4の溝及び前記第5の溝に沿って第2の基板を貫通するクラックを発生させることにより、貼り合わされた一対の素子基板及び該素子基板に対向する対向基板から露出されることを特徴とする。
本発明の電気光学装置の製造方法によれば、第3の溝、第4の溝及び第5の溝に沿って対向基板を貫通するクラックを発生させることにより、素子基板に形成された実装用端子部を、精度良く容易に、一括して露出させることができることから歩留まりを向上させることができるという効果を有する。
さらに、前記第1の基板のクラックは、前記第1の溝及び前記第2の溝に対向する前記第2の基板の位置を印圧することにより発生させることを特徴とする。また、前記第2の基板のクラックは、前記第3の溝、前記第4の溝及び前記第5の溝に対向する前記第1の基板の位置を印圧することにより発生させることを特徴とする。
本発明の電気光学装置の製造方法によれば、貼り合わされた一対の素子基板及び対向基板を貼り合わされた一対の基板から分断する際、基板に形成された溝に対向する位置の基板を印圧することにより、精度良くクラックを発生させることができることから歩留まりを向上させることができるという効果を有する。
本発明に係る電気光学装置は、請求項1〜請求項7の製造方法を用いて製造されたことを特徴とし、また、前記素子基板に対向する対向基板の一方の端部は、他方の端部よりも深く面取りされていることを特徴とし、さらに、前記素子基板に対向する前記対向基板の一方の端部に形成された面取り部は、前記第4の溝の一部から構成され、他方の端部に形成された面取り部は、前記第3の溝の一部から構成されたことを特徴とする。
本発明の電気光学装置によれば、一対の基板から精度良く容易に素子基板の実装端子部が露出するよう製造された電気光学装置を提供することができるという効果を有する。
本発明に係る電子機器は、請求項8〜10の電気光学装置を用いたことを特徴とする。
本発明の電子機器によれば、一対の基板から精度良く容易に素子基板の実装端子部が露出するよう製造された電気光学装置を用いた電子機器を提供することができるという効果を有する。
以下、図面を参照にして本発明の実施の形態を説明する。尚、本実施の形態は、電気光学装置は、液晶表示装置を例に挙げて説明する。よって、液晶表示装置に用いる一対の基板の内、一方の基板は、素子基板であるTFT基板を、また他方の基板は、TFT基板に対向する基板(以下、対向基板と称す)を例に挙げて説明する。また、液晶滴下方式により製造された液晶表示装置を例に挙げて説明する。
先ず、図1、図2を参照して、本発明の一実施の形態を示す液晶表示装置の構成について説明する。
図1は、液晶表示装置のTFT基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板側から見た平面図、図2は、TFT基板と対向基板とを貼り合わせて液晶を封入する組立工程終了後の液晶表示装置を、図1中のII−II線に沿って切断した横断面図である。
同図に示すように、液晶表示装置500は、TFT基板10とそれに対向して設けられる対向基板20との間に液晶50を封入して構成される。TFT基板10上に画素を構成する画素電極9a等がマトリクス状に配置される。
対向基板20に表示領域を区画する額縁としての遮光膜(BM)42が設けられている。遮光膜42は、例えば遮光性材料によって形成される。
遮光膜42の外側の領域に、液晶を封入するシール材41がTFT基板10と対向基板20との間に形成されている。シール材41は、例えば対向基板20の輪郭形状に略一致するように配置され、TFT基板10と対向基板20とを相互に固着する。
TFT基板10のシール材41の外側の領域に、データ線駆動回路61、及び組立られた液晶表示装置500とプロジェクタ等の電子機器とを接続するFPC(いずれも図示されず)の一端が接続される実装用端子部62がTFT基板10の一辺に沿って設けられており、この一辺に隣接する2辺に沿って、走査線駆動回路63が設けられている。
TFT基板10のデータ線駆動回路61及び実装用端子部62が設けられた一方の端部、及び一方の端部と対向する他方の端部に、図2に示すように、TFT基板10に形成された、後述する第1の溝100x(図5参照)の一部から構成された面取り部10aが形成されている。
対向基板20のデータ線駆動回路61及び実装用端子部62寄りの一方の端部に、後述する第4の溝200x1(図6参照)の一部から構成された面取り部20bが形成されている。また、対向基板20の一方の端部と対向する他方の端部に、後述する第3の溝200x2(図6参照)の一部から構成された面取り部20aが形成されている。
尚、上述した面取り部20bは、面取り部20a及び面取り部10aよりも深く面取りされている。
次に、このように構成される液晶表示装置500の製造方法について、図3〜図6を用いて説明する。尚、本実施の形態における液晶表示装置は、複数個のTFT基板10が構成された第1の基板である一方の大板と、TFT基板と同数個の対向基板20が構成された第2の基板である他方の大板とが対向配置するよう貼り合わせた後、対向配置されたTFT基板10及び対向基板20を分断することにより液晶表示装置500を複数個製造する、所謂大板組立方式により製造される。
図3、図4は、本発明の一実施の形態を示す液晶表示装置の製造方法を示す工程図、図5は、複数のTFT基板が形成された一方の大板に切断用の溝を形成したことを示す平面図、図6は、複数の対向基板が形成された他方の大板に切断用の溝を形成したことを示す平面図である。
図3(a)に示すように、先ず、既知の成膜工程により、画素電極9a、実装用端子部62(いずれも図2参照)等の構成要素が表面に形成されたTFT基板10が複数形成された一方の大板100と、既知の成膜工程により図示しない画素電極等の構成要素が表面の全面に形成された他方の大板200とを、互いの表面が向き合うよう、対向基板20の輪郭形状に略一致するように配置されたシール材41を介して貼り合わされる。
尚、大板100,200は、図5、図6に示すように、例えば円形状を有しており、透過型または反射型の石英、ガラス、シリコンウエハ等から構成されている。また、大板100,200の板厚は、例えば2.5mm以下となるよう形成されている。
次に、図3(b)及び図5に示すように、貼り合わされた一対の大板100,200の内、一方の面である大板100の表面と反対側の面(以下、裏面と称す)のTFT基板10の境界に、図5中x方向に略直線状の第1の溝100xを、例えば超硬合金で構成されたスクライブカッタ70を用いた既知のスクライブにより複数本形成する。
また、この際、大板100の裏面のTFT基板10のTFT素子の境界に、図5中y方向に第1の溝100xと略直交する略直線状の第2の溝100yを、既知のスクライブにより複数本形成する。
その後、第1の溝100x及び第2の溝100yを形成する際に発生し、大板100の裏面に付着した、塵埃(以下、カレットと称す)を、例えばCO2によりクリーニングする。
次いで、図3(c)に示すように、貼り合わされた一対の大板100,200の内、一方の面である大板200の表面と反対側の面(以下、裏面と称す)の大板100に形成された第1の溝100xに対向する略直線状の位置200aを、例えばブレード80により印加する。また、この際、大板200の大板100に形成された第2の溝100yに対向する略直線状の位置も、例えばブレード80により印加する。
このことにより、大板100の第1の溝100x及び第2の溝100yに沿って、大板100の板厚方向に該大板100を貫通するまで進行する垂直なクラック100kが発生する。
次いで、図3(d)及び図6に示すように、貼り合わされた一対の大板100,200の内、大板200の裏面の第1の溝100xに対向する略直線状の位置200aに、図6中x方向に略直線状の第3の溝200x2を、例えばスクライブカッタ70を用いた既知のスクライブにより複数本形成する。
また、この際、大板200の裏面の第3の溝200x2の近傍位置、例えば第3の溝200x2から一定の幅(2mm以下)離れた略直線状の位置200bに、第3の溝200x2よりも深く、図6中x方向に略直線状の第4の溝200x1を既知のスクライブにより複数本形成する。その割合は、例えば、第3の溝深さを1とすると第4の溝深さを1.1から1.4の範囲で設ける。尚、第3の溝200x2,第4の溝200x1はどちらを先に形成しても良い。
さらに、大板200の裏面に、第3の溝200x2及び第4の溝200x1と略直交し、大板100に形成された第2の溝100y(図5参照)と対向する略直線状の第5の溝200yを、図6中y方向に既知のスクライブにより複数本形成する。
その後、第3の溝200x2、第4の溝200x1及び第5の溝200yを形成する際に発生し、大板200の裏面に付着したカレットを、例えばCO2によりクリーニングする。
次いで、図4(e)に示すように、貼り合わされた一対の大板100,200の内、大板100の裏面の大板200に形成された第4の溝200x1に対向する略直線状の位置100bを、例えばブレード80により印加する。このことにより、大板200の第4の溝200x1に沿って、大板200の板厚方向に該大板200を貫通するまで進行する垂直なクラック200k1が発生する。
尚、第4の溝200x1は、第3の溝200x2よりも深く形成されているため、小さな印圧により精度良く垂直なクラックを発生させることができる。よって、対向基板20のデータ線駆動回路61及び実装用端子部62寄りのクラック200k1から構成された端部は、精度良く垂直に形成される。
また、第3の溝200x2は、第4の溝200x1よりも浅く形成されているため、第4の溝200x1に沿ってクラック200k1を形成させた際、不用意に第4の溝200x1に近接して形成された第3の溝200x2に沿って、後述する垂直でないクラック200k2が発生してしまうことがない。
次いで、図4(f)に示すように、貼り合わされた一対の大板100,200の内、大板100の裏面の大板200に形成された第3の溝200x2に対向する略直線状の位置100aを、例えばブレード80により印加する。このことにより、大板200の第3の溝200x2に沿って、大板200の板厚方向に該大板200を貫通するまで進行する垂直なクラック200k2が発生する。
尚、大板100の裏面100aを裏面100bよりも後に印圧するのは、第4の溝200x1は、第3の溝200x2よりも深く形成されているため、第3の溝200x2に沿って垂直なクラック200k2を発生させるには、第4の溝200x1に沿って垂直なクラック200k1を発生させるよりも大きな力が必要である。
よって、裏面100aを先に印圧してしまうと、第4の溝200x1と、第3の溝200x2とは、近接して形成されているため、第4の溝200x1に沿って発生するクラック200k1が垂直な形状に発生しない事があり、クラックが発生しても、一対の大板100,200から一対のTFT基板10及び対向基板20が分離させることができない場合があるからである。
さらに、大板100の大板200の裏面に形成された第5の溝200yに対向する略直線状の位置も、例えばブレード80により印加する。このことにより、大板200の第5の溝200yに沿って、大板200の板厚方向に該大板200を貫通するまで進行するクラックが発生する。
尚、大板100の第5の溝200yに対向する略直線状の位置を、大板100の裏面100aを裏面100bよりも後に印圧するのは、大板200のy方向に該大板200を貫通するクラックを先に発生させてしまうと、第4の溝200x1に沿って発生するクラック200k1及び第3の溝200x2に沿って発生するクラック200k2のクラックの進行が途中で止まってしまうためである。
その後、第3の溝200x2、第4の溝200x1及び第5の溝200yに沿ってクラックを形成する際に発生し、大板100の裏面に付着したカレットを、例えばCO2によりクリーニングする。
最後に、一対の大板100,200から貼り合わされた一対のTFT基板10及び対向基板20からなる液晶表示装置500を、図4(g)に示すように分割する。その結果、大板200から高さ2.5mm以下、幅2mm以下の余剰物20sが発生する。このようにして液晶表示装置500は製造される。
このようにして製造された液晶表示装置500から、TFT基板10に形成された実装用端子部62が露出される。また、液晶表示装置500のTFT基板10のデータ線駆動回路61及び実装用端子部62が設けられた一方の端部、及び一方の端部と対向する他方の端部の裏面側に、TFT基板10に形成された、第1の溝100xの一部から構成された面取り部10aが形成される。
また、対向基板20のデータ線駆動回路61及び実装用端子部62寄りの一方の端部の裏面側に、第3の溝200x1の一部から構成された面取り部20aよりも深く面取りされた面取り部20bが形成される。さらに、対向基板20の一方の端部と対向する他方の端部の裏面側に、第4の溝200x2の一部から構成された面取り部20bよりも浅く面取りされた面取り部20aが形成される。
このように、本発明の一実施の形態を示す液晶表示装置の製造方法においては、大板100に複数構成されたTFT基板10に形成された実装用端子部62を露出させるために、大板200に形成される、該大板200を貫通するクラック200k1を発生させるための第4の溝200x1を、同じく実装用端子部62を露出させるために、大板200を貫通するクラック200k2を発生させるための第3の溝200x2よりも深く形成した。
また、大板200に第4の溝200x1に沿って及び第3の溝200x2に沿ってクラックを発生させる際、第4の溝200x1に沿うクラック200k1を第3の溝200x2に沿うクラック200k2よりも先に発生させた。
このことにより、第4の溝200x1に沿って、小さな印圧により精度良く垂直なクラック200k1を発生させることができる。また、第3の溝200x2は、第4の溝200x1よりも浅く形成されているため、第4の溝200x1に沿ってクラック200k1をクラック200k2よりも先に発生させた際、不用意に第4の溝200x1に近接する第3の溝200x2に沿って、クラック200k2が発生してしまうことがない。
また、クラック200k2は、第4の溝200x1に沿って、クラック200k1を発生させた後、第3の溝200x2に沿って発生させるため、精度良く垂直なクラック200k2を発生させることができる。尚この際、第4の溝200x1に沿うクラック200k1は先に発生しているため、第3の溝200x2に沿ってクラック200k2を発生させた際、第4の溝200x1に沿うクラック200k1に影響及ぼすことはないことは云うまでもない。
よって、一対の大板100,200から分断された、貼り合わされた一対のTFT基板10と対向基板20から、TFT基板10に形成された実装用端子部62を、精度良く容易に、また一括して露出させることができることため、歩留まりを向上させることができる。
また、第4の溝200x1は近接する第3の溝200x2よりも深く形成されることにより、第4の溝200x1及び第3の溝200x2に沿ってクラックを発生させる際、クラックを発生させる順番を間違えることがない。
尚、本実施の形態においては、大板100に第1の溝100x及び第2の溝100yをスクライブにより形成し、大板200に第3の溝200x2、第4の溝200x1及び第5の溝200yをスクライブにより形成する両面スクライブ方式を用いてそれぞれ溝を形成する例を示したが、これに限らず、大板100に形成する第1の溝100x及び第2の溝100yのみをダイシングにより形成する、または大板200に形成する第3の溝200x2、第4の溝200x1及び第5の溝200yのみをダイシングにより形成する、片面ダイシング方式によりそれぞれ溝を形成しても本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、大板100に第1の溝100x及び第2の溝100yをダイシングにより形成し、大板200に第3の溝200x2、第4の溝200x1及び第5の溝200yをダイシングにより形成する両面ダイシング方式を用いてそれぞれ溝を形成しても本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、液晶滴下方式により製造される液晶表示装置を例に挙げて説明したが、本発明は、シール材41に切り欠きを設け、該切り欠きから液晶を注入し、注入後、前記切り欠きを塞ぐ液晶注入方式により製造される液晶表示装置に適用してもよい。
また、電気光学装置は、液晶表示装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、エレクトロルミネッセンス装置、特に、有機エレクトロルミネッセンス装置、無機エレクトロルミネッセンス装置等や、プラズマディスプレイ装置、FED(Field Emission Display)装置、SED(Surface-Conduction Electron-Emitter Display)装置、LED(発光ダイオード)表示装置、電気泳動表示装置、薄型のブラウン管または液晶シャッター等を用いた小型テレビを用いた装置などの各種の電気光学装置に適用できる。
また、本発明の電気光学装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上述した液晶表示装置は、TFT(薄膜トランジスタ)等のアクティブ素子(能動素子)を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示モジュールを例に挙げて説明したが、これに限らず、TFD(薄膜ダイオード)等のアクティブ素子(能動素子)を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示モジュールにも適用することができる。
さらに、本発明に係る液晶表示装置が用いられる電子機器としては、例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)と呼ばれる携帯型情報機器や携帯型パーソナルコンピュータ、パーソナルコンピュータ、デジタルスチルカメラ、車載用モニタ、デジタルビデオカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話機、POS端末機等、電気光学装置である液晶表示モジュールを用いる機器が挙げられる。したがって、これらの電子機器においても、本発明が適用可能であることはいうまでもない。
本発明の一実施の形態を示す液晶表示装置のTFT基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板側から見た平面図。 図1中のII−II線に沿って切断した断面図。 本発明の一実施の形態を示す液晶表示装置の製造方法を示す工程図。 本発明の一実施の形態を示す液晶表示装置の製造方法を示す工程図(続き)。 図3(b)工程を示す一対の大板を複数のTFT基板が構成された大板からみた平面図。 図3(d)工程を示す一対の大板を複数の対向基板が構成された大板からみた平面図。
符号の説明
10…TFT基板、20…対向基板、20a…他方の面取り部、20b…一方の面取り部、62…実装用端子部、100…一方の大板、100x…第1の溝、100y…第2の溝、100k…クラック、200…他方の大板、200x1…第4の溝、200x2…第3の溝、200y…第5の溝、200k1,200k2,200k3…クラック、500…電気光学装置。

Claims (10)

  1. 実装用端子部を有する素子基板が複数構成された第1の基板と、前記素子基板に対向する対向基板が複数構成された第2の基板とを、貼り合わせた後、貼り合わされた一対の前記素子基板と前記対向基板とで構成される複数の電気光学装置を複数個分断する多数個取りの電気光学装置の製造方法において、
    前記第1の基板の一方の面の前記複数の素子基板の境界に、略直線状の第1の溝と、該第1の溝と略直交する略直線状の第2の溝とを複数本形成する工程と、
    前記第2の基板の一方の面に、前記第1の基板に形成された前記第1の溝と対向する略直線状の第3の溝と、該第3の溝の近傍に位置する略直線状の第4の溝と、前記第3の溝及び前記第4の溝と略直交し、前記第2の溝と対向する第5の溝とを複数本形成する工程と、
    を有し、
    前記第4の溝は、前記第3の溝よりも深く形成されることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  2. 前記第1〜第5の溝は、スクライブまたはダイシングにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の製造方法。
  3. 前記第4の溝は、前記第3の溝に対して一定の幅を有して形成されることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の電気光学装置の製造方法。
  4. 前記素子基板の実装用端子部は、前記第3の溝、前記第4の溝及び前記第5の溝に沿って第2の基板を貫通するクラックを発生させることにより、貼り合わされた一対の素子基板及び該素子基板に対向する対向基板から露出されることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の電気光学装置の製造方法。
  5. 前記第1の基板のクラックは、前記第1の溝及び前記第2の溝に対向する前記第2の基板の位置を印圧することにより発生させることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載に記載の電気光学装置の製造方法。
  6. 前記第2の基板のクラックは、前記第3の溝、前記第4の溝及び前記第5の溝に対向する前記第1の基板の位置を印圧することにより発生させることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載に記載の電気光学装置の製造方法。
  7. 請求項1〜6の製造方法を用いて製造されたことを特徴とする電気光学装置。
  8. 前記素子基板に対向する対向基板の一方の端部は、他方の端部よりも深く面取りされていることを特徴とする請求項に記載の電気光学装置。
  9. 前記素子基板に対向する前記対向基板の一方の端部に形成された面取り部は、前記第4の溝の一部から構成され、他方の端部に形成された面取り部は、前記第3の溝の一部から構成されたことを特徴とする請求項に記載の電気光学装置。
  10. 請求項7〜9の電気光学装置を用いたことを特徴とする電子機器。
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