JP4206923B2 - 水性ウコン色素製剤の調製方法 - Google Patents

水性ウコン色素製剤の調製方法 Download PDF

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Description

本発明は、水性組成物を澄明でしかも高色価に着色するために有効に使用することができる水性ウコン色素製剤の調製方法に関する。また本発明は、当該調製方法によって得られるウコン色素製剤を用いて着色調製される着色製品、特に水性または酸性の着色製品に関する。さらに本発明は、ウコン色素を用いて水性組成物を清澄に且つ高色価に着色する方法、並びに着色する際に生じる不溶物の発生を抑制する方法に関する。
古くから知られている天然黄色色素に、ショウガ科の植物ウコン(Curcuma Lomga L.)の根茎から得られるクルクミンがある。クルクミンはウコンの乾燥根茎に1〜5重量%の割合で含まれており、黄色を呈するウコンの色は主としてこのクルクミンによるものである。クルクミンは、天然黄色色素の中でも鮮やかな色調を備えており、耐熱性、耐酸化性及び耐還元性に優れている点、並びに動植物質に対して優れた染着性を有している点で好適な色素である。
しかしながら、クルクミンは熱水、動・植物油、氷酢酸、エタノール、プロピレングリコールなどには溶解するものの、水(冷水や常温水)には難溶性であるため、水性の製品をクルクミンを用いて澄明な黄色に着色することは容易でなく、また着色してもその着色の度合いは低く、高色価を有する着色製品を調製することは事実上困難であった。
このため、従来、水性ウコン色素製剤として、ウコンの乾燥根茎を粉砕して調製したウコン粉末を含水アルコールで抽出し、固液分離によって残滓を除去して調製した溶液(抽出溶液)が用いられている。かかる抽出溶液は、アルコールを含む溶液に高色価で溶解するという点で優れているが、調製工程でウコン残滓(廃棄物)が出ることに加えて、得られる抽出溶液が、原料のウコン粉末に含まれる苦味や辛味成分に起因して、ウコン特有の味や臭いを有しており、特に食品着色料としての使用に制約が生じるという問題がある。さらには、この抽出溶液を水に添加し、アルコール濃度を下げると、時間と共に色素が析出し、結果として、不溶化してしまうという問題点がある。
クルクミンを水可溶性の色素製剤として調製する方法として、従来より、種々の方法が提案されている。例えば特許文献1には、油性のクルクミン溶液を活性炭で濾過して油成分を除去することによって、使用中に濁りを生じることのない清澄な食用色素が得られること:特許文献2には、微細化セルロース性物質に液状のクルクミンを染着させた後に粉末化することによって、水及び油に何れにも親和性の高い食品用黄色着色料が調製できること:特許文献3には、クルクミンとゼラチンを特定濃度の酢酸水溶液に溶解させることによって、水中に極めて透明な黄色溶液を形成することのできる水溶性クルクミン複合体が得られること:特許文献4には、水溶性で赤いクルクミンを特定条件下でポリサッカライドまたは水可溶性若しくは水分散性のタンパク質からなる基質と複合化させることによって、着色力の改良された透明で水溶性の黄色のクルクミン複合体が得られることが記載されている。
特開昭49−30569号公報 特開昭54−163866号公報 特開昭59−125867号公報 特開平03−97761号公報
本発明は、水性溶媒に可溶で、着色力(発色性)が改良された水性ウコン色素製剤の調製方法を提供することを目的とする。より詳細には、本発明は水性溶媒に高色価で溶解可能であり、水性組成物を澄明かつ所望の濃さの色に着色することのできる水性ウコン色素製剤の調製方法を提供することを目的とする。さらに本発明は、当該調製方法で調製された水性ウコン色素製剤を用いて着色された着色製品、特に水性または酸性の飲食物を提供する。
また本発明は、水性組成物をウコン色素製剤を用いて清澄に着色する方法、好ましくは清澄且つ高色価に着色する方法を提供することを目的とする。さらにまた本発明は、従来問題となっていた水性組成物にウコン色素を配合した際に生じる濁り(不溶物)を抑制する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために日夜鋭意検討していたところ、クルクミンを予めポリソルベートに溶解し、次いでこの混合液を水性溶媒と混合することによって、澄明かつ高色価を有する溶液状のウコン色素製剤が調製できること、さらに当該方法で調製されたウコン色素製剤は、水にも高濃度に溶解して鮮やかな黄色を呈することを見いだし、当該ウコン色素製剤が水性製品の黄色着色料として極めて有用であることを確認した。また本発明者らは、当該方法で調製されたウコン色素製剤は、酸性条件下でも析出することなく、耐酸性をも備えていることを見いだし、例えば乳酸飲料、炭酸飲料または果汁飲料、並びに漬け物等といった酸性の飲食物の着色料としても、極めて有用であることを確認した。本発明はかかる知見に基づいて完成されたものである。
すなわち、本発明は下記項1〜7に掲げる、水性ウコン色素製剤の調製方法である。
項1. 実質的に唯一の可溶化剤としてポリソルベートに溶解させたクルクミンの溶液を水性溶媒と混合する工程を有する、水性ウコン色素製剤の調製方法。
項2. 水性溶媒と混合した後、必要に応じて静置し、次いで固液分離して固形物を除去する工程を有する項1に記載する水性ウコン色素製剤の調製方法。
項3. クルクミンのポリソルベートへの溶解を加温条件下で行うことを特徴とする項1または2に記載する水性ウコン色素製剤の調製方法。
項4. ポリソルベートが、HLB値10〜18を有するものである、項1乃至3のいずれかに記載する水性ウコン色素製剤の調製方法。
項5. ポリソルベートが、融点−40〜40℃を有するものである、項1乃至4のいずれかに記載する水性ウコン色素製剤の調製方法。
項6. ポリソルベートが、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート65及びポリソルベート80よりなる群から選択される1種、またはこれら2種以上の組み合わせである、項1乃至5のいずれかに記載する水性ウコン色素製剤の調製方法。
項7. 水性溶媒が水、低級アルコール、またはこれらの混合液である項1乃至6のいずれかに記載する水性ウコン色素製剤の調製方法。
また本発明は、下記項8〜10に掲げる、水性ウコン色素製剤で着色してなる着色製品である。
項8. 項1乃至7のいずれかに記載の調製方法で調製された水性ウコン色素製剤を用いて着色してなる着色製品。
項9. 着色製品が水性の飲食物である項8に記載する着色製品。
項10.着色製品が酸性の飲食物である項8または9に記載する着色製品。
さらに本発明は、下記項11〜12に掲げる、ウコン色素による着色方法である。
項11. 項1乃至7のいずれかに記載する方法で調製される水性ウコン色素製剤を用いて水性組成物を着色することを特徴とする、ウコン色素により水性組成物を清澄にかつ高色価に着色する方法。
項12. 水性組成物が酸性の組成物である、項11に記載する方法。
さらにまた本発明は、下記項13〜14に掲げる、水性組成物とウコン色素とを混合する際の不溶物発生を抑制する方法である。
項13. 水性組成物とウコン色素とを混合する際の不溶物発生を抑制する方法であって、当該ウコン色素として項1乃至7のいずれかに記載する方法で調製される水性ウコン色素製剤を用いる方法。
項14. 水性組成物が酸性製品である、項13に記載する方法。
本発明の方法で調製される水性ウコン色素製剤は、水または水溶液に可溶性であり、しかも安定した溶解性を有している。さらに、当該水性ウコン色素製剤は、高い色価を有するように調製することができ、このため優れた着色力(発色性)を発揮することができる。ゆえに、当該水性ウコン色素製剤は、例えば水を原料の1つとして用いて調製される飲食物、化粧品、医薬品、医薬部外品及び飼料などといった水性製品の着色料として有効に使用することができる。さらに当該水性ウコン色素製剤は、酸性条件下でも不溶物(濁りや析出物)を生じることなく、安定した溶解性を有するため、従来のウコン色素では安定性の点から困難であった酸性の飲食物、例えば乳酸菌飲料、炭酸飲料、果実飲料、酸性清涼飲料または漬け物などの酸性飲食物の着色にも有効に利用することができる。
(I)水性ウコン色素製剤の調製方法
本発明の水性ウコン色素製剤の調製方法は、クルクミンを実質的に唯一の可溶化剤としてポリソルベートに溶解し、得られたクルクミン溶液を水性溶媒と混合する工程を備えることを特徴とするものである。
ここで、原料として用いるクルクミンは、特に制限されないが、通常、ショウガ科ウコン(Curcuma longa LIINE)の根茎の乾燥物を粉末にしたウコン末、該ウコン末を適当な溶媒(例えば、エタノール、油脂、プロピレングリコール、ヘキサン、アセトンなど)を用いて抽出して得られる粗精クルクミン或いはオレオレジンであってもよいし、さらに精製したクルクミンであってもよい。調製する水性ウコン色素製剤が、飲食物や医薬品など、経口摂取される製品の着色料として使用されるものである場合は、好ましくは、ウコン粉末から温時エタノールで抽出して調製されるクルクミンを用いることが好ましい。更に好ましくは、ウコン粉末に由来する苦味や辛み、並びにウコン臭が低減もしくは除去される程度に精製されたクルクミンを用いることが望ましい。なお、簡便には、商業的に入手できるクルクミン粉末を使用することができる(例えばシンサイト社製のクルクミン粉末など)。
本発明の方法において、ポリソルベートは、クルクミンを溶解する実質的に唯一の可溶化剤として使用される。ここでポリソルベートが「クルクミンを溶解する実質的に唯一の可溶化剤」であるとは、本発明の効果(具体的にはクルクミンの水性溶媒に対する溶解性、好ましくは当該溶解性に加えて、得られる水性ウコン色素製剤の安定性(析出防止性)や水性組成物に対する可溶性)が、実質的にポリソルベートの使用だけで実現できることを意味するものであり、他の成分の配合を排除するものではない。ゆえに、当該ポリソルベートによって得られる発明の効果を損なわない限り、可溶化剤としてポリソルベート単品だけではなく、ポリソルベートに他の成分を組み合わせて配合したものも使用することもできる。すなわち、実質的にポリソルベートの使用だけで本発明の効果が得られるものであれば、ポリソルベートに他の成分を組み合わせたものも、ここでいう「クルクミンを溶解する実質的に唯一の可溶化剤」の範疇に含まれる。
ポリソルベートとしては、HLB(親水親油バランス)値として10〜18、好ましくは14〜18、より好ましくは15〜17を有するものを挙げることができる。また、ポリソルベートは、融点が40℃以下、好ましくは−40〜40℃、より好ましくは−25〜35℃の範囲にあるものが好ましい。
ポリソルベートとしては、具体的にはポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート65、及びポリソルベート80が知られており、本発明においては、上記条件を満たすように、これらのポリソルベートの中から1種もしくは2種以上を組み合わせて使用することができる。単独で使用する場合、好ましくはポリソルベート20及びポリソルベート80であり、より好ましくはポリソルベート80である。
クルクミンを溶解するために使用されるポリソルベートの使用割合としては、クルクミンが溶解して光学的に透明な溶解液が得られることを限度として、特に制限されない。具体的には、ポリソルベート10重量部に対するクルクミンの配合割合として、10000重量部以下、好ましくは1〜1000重量部、より好ましくは1〜100重量部、さらに好ましくは10〜100重量部を挙げることができ、この割合から、換算することができる。
クルクミンをポリソルベートに溶解する際に採用される温度条件は、特に制限されない。通常20〜120℃の範囲から適宜選択調整することができる。好ましくは加温条件下で溶解である。加温条件としては、具体的には40〜100℃、好ましくは40〜80℃を挙げることができる。なお、溶解は、攪拌しながら行ってもよいし、また静置状態で行ってもよい。
斯くして得られた溶解液は、次いで水性溶媒と混合することによって、澄明な溶液状の水性ウコン色素製剤を調製することができる。
ここで用いられる水性溶媒としては、水、プロピレングリコール、低級アルコール及びこれらの混合液を挙げることができる。好ましくは、水、低級アルコール、または水と低級アルコールとの混合液であり、より好ましくは水と低級アルコールとの混合液である。水と低級アルコールとの混合液のアルコール含有割合としては、特に制限されないが、1〜90容量%、好ましくは40〜60容量%を挙げることができる。
ここで低級アルコールとしては、炭素数1〜6、好ましくは炭素数1〜4のアルコールを意味する。好ましくはエタノールまたはイソプロピルアルコールであり、より好ましくはエタノールである。
上記溶解液と水性溶媒との混合割合は、クルクミンが水性溶媒中に析出することなく、溶解して光学的に透明な溶解液が得られることを条件に、特に制限されない。目安としては調製される溶解状態の水性ウコン色素製剤中にクルクミンが0.001〜10重量%の範囲で、より好ましくは0.01〜1重量%の範囲で含まれるような割合を例示することができる。
なお、溶解液と水性溶媒とを混合することによって、不溶物が生じる場合は、必要に応じて静置した後に、例えば、濾過や遠心などの常法の固液分離法を利用して、固形物を除去することによって、高色価でありながらも澄明な溶液状の水性ウコン色素製剤を取得することができる。
斯くして調製される水性ウコン色素製剤は、黄色を呈した澄明な溶液である。当該水性ウコン色素製剤は、水に可溶性であり、しかも安定した溶解性を有している。
さらに、当該水性ウコン色素製剤は、好ましくは色価(10%)が最大170、より好ましくは最大130、より好ましくは最大100というように高い色価を有することができる。なお、本発明において色価(10%)とは、当該対象の水性ウコン色素製剤を含有する水溶液の可視部での極大吸収波長(425nm付近)における吸光度を測定し、該吸光度を10w/v%溶液の吸光度に換算した数値を意味する。詳細は実施例の欄で述べる。
このため、上記方法によって調製される水性ウコン色素製剤は、例えば、水を原料の一つとして使用して調製される飲食物、化粧品、医薬品や医薬部外品などといった水性製品の着色料として有効に使用することができる。また、当該水性ウコン色素製剤は、酸性条件下でも水に可溶性であり安定した溶解性を有するため、従来安定性の点から困難であった酸性の飲食物、例えば乳酸菌飲料、炭酸飲料、清涼飲料、果実飲料(果汁飲料、果肉飲料、果汁入り清涼飲料、果汁入り炭酸飲料を含む)、及び茶系飲料等の酸性飲料や漬け物等の酸性食品の着色にも有効に利用することができる。
なお、当該水性ウコン色素製剤は、上記成分に加えて、さらに抗酸化剤、キレート剤、香料又は増粘多糖類を含んでいても良い。かかる増粘多糖類としては、デキストリン、シクロデキストリン、アラビアガム、キサンタンガム、グアーガムを例示することができる。
さらに当該色素製剤は、その形状を特に問うものではない。例えば、上記で得られた溶液状態でであってもよいし、それを噴霧乾燥もしくは凍結乾燥等の常法に従って調製される粉末等の固体状態のものであってもよい。
(II)着色製品
本発明は、前述する方法で調製される水性ウコン色素製剤を着色料として用いて着色された製品を提供する。当該着色製品は、ウコン色素として上記方法で調製された水性ウコン色素製剤を用いることによって、濁り(不溶化物、析出物)を生じることなく均一に鮮やかな黄色に着色されるという効果を有する。特に着色製品が澄明なものであれば、その澄明性を損なわずに、黄色に着色することができるという効果を有することができる。
本発明でいう「着色製品」には、上記方法で調製される水性ウコン色素製剤を利用して着色される各種の製品、具体的には飲食物、化粧品、医薬品、医薬部外品及び飼料が包含される。好ましくは水を原料の一つとして使用して調製される水性の製品である。
本発明が対象とする化粧品としては、色素を含むスキン化粧料(ローション、乳液、クリームなど)、口紅、日焼け止め化粧品、メークアップ化粧品等を;医薬品としては色素を含む各種錠剤(色素を含むコーティング剤で被覆された錠剤を含む)、カプセル剤(軟カプセル剤を含む)、ドリンク剤、トローチ剤、うがい薬、軟膏、クリーム等を;医薬部外品としては色素を含む歯磨き剤、口中清涼剤、口臭予防剤等を;また飼料としては色素を含むキャットフードやドッグッフード等の各種ペットフード、観賞魚若しくは養殖魚の餌等を一例として挙げることができるが、これらに制限されるものではない。
これらの化粧品、医薬品、医薬部外品または飼料などの各種製品は、それらの製造の任意の工程で、着色料として、上記本発明の方法で調製される水性ウコン色素製剤またはそれを含む色素製剤を配合することを除けば、各種製品の慣用方法に従って製造することができる。
本発明が対象とする飲食物としては、好ましくは水性の飲食物、例えば乳飲料、乳酸菌飲料、炭酸飲料、果実飲料(果汁飲料、果汁入り清涼飲料、果汁入り炭酸飲料、果肉飲料を含む)、野菜飲料、野菜・果実飲料、アルコール飲料、コーヒー飲料、粉末飲料、スポーツ飲料、サプリメント飲料等の飲料類;紅茶飲料、緑茶、ブレンド茶等の茶飲料類(以上、「飲料」);カスタードプリン、ミルクプリン、果汁入りプリン等のプリン類、ゼリー、ババロア及びヨーグルト等のデザート類;ミルクアイスクリーム、果汁入りアイスクリーム及びソフトクリーム、アイスキャンディー等の冷菓類;チューインガムや風船ガム等のガム類(板ガム、糖衣状粒ガム);マーブルチョコレート等のコーティングチョコレートの他、イチゴチョコレート、ブルーベリーチョコレート及びメロンチョコレート等の風味を付加したチョコレート等のチョコレート類;ハードキャンディー(ボンボン、バターボール、マーブル等を含む)、ソフトキャンディー(キャラメル、ヌガー、グミキャンディー、マシュマロ等を含む)、ドロップ、タフィ等のキャラメル類;ハードビスケット、クッキー、おかき、煎餅等の焼き菓子類(以上、デザート類〜焼き菓子類まで全て包含して「菓子類」という);コンソメスープ、ポタージュスープ等のスープ類;浅漬け、醤油漬け、塩漬け、味噌漬け、粕漬け、麹漬け、糠漬け、酢漬け、芥子漬、もろみ漬け、梅漬け、福神漬、しば漬、生姜漬、梅酢漬け等の漬物類;セパレートドレッシング、ノンオイルドレッシング、ケチャップ、たれ、ソースなどのソース類;ストロベリージャム、ブルーベリージャム、マーマレード、リンゴジャム、杏ジャム、プレザーブ等のジャム類;赤ワイン等の果実酒;シロップ漬のチェリー、アンズ、リンゴ、イチゴ、桃等の加工用果実;ハム、ソーセージ、焼き豚等の畜肉加工品;魚肉ハム、魚肉ソーセージ、魚肉すり身、蒲鉾、竹輪、はんぺん、薩摩揚げ、伊達巻き、鯨ベーコン等の水産練り製品;バター、マーガリン、チーズ、ホイップクリーム等の酪農・油脂製品類;うどん、冷麦、そうめん、ソバ、中華そば、スパゲッティ、マカロニ、ビーフン、はるさめ及びワンタン等の麺類;その他、各種総菜及び麩、田麩等の種々の加工食品を挙げることができる。
好ましくは上記、飲料、菓子類、漬物類、ソース類及びジャム類に属する各種の飲食物である。より好ましくは飲料、果汁入りの菓子類、漬物類、果汁入りのソース類、及びジャム類である。
前述するように、上記本発明の方法で調製された水性ウコン色素製剤は、酸性条件下でも不溶物を生じることなく、安定した溶解性を有する。このため酸性の飲食物の着色に有効に使用することができる。例えば、乳酸菌飲料、炭酸飲料、果実飲料(果汁入り清涼飲料、果汁飲料、果汁入り炭酸飲料、果肉飲料を含む)、野菜飲料、野菜・果実飲料、その他の酸性の清涼飲料(コーヒー飲料、茶系飲料、ミネラルウォーター及びニアウォーターを含む)等の酸性飲料、漬け物、果汁入りドレッシング及びジャム類等の酸性食品に対して当該水性ウコン色素製剤を用いて着色しても、濁りを生じることなく、鮮やかな黄色に着色されるという効果を有する。
本発明の飲食物は、製造の任意の工程で、着色料として、上記本発明の方法で調製される水性ウコン色素製剤またはそれを含む色素製剤を配合することを除けば、各種飲食物の慣用の製造方法に従って製造することができる。
飲食物、化粧品、医薬品、医薬部外品または飼料等の各種製品に対する上記水性ウコン色素製剤の添加量は、所望の着色が達成できる量であれば特に制限されない。本発明の方法で調製される水性ウコン色素製剤を使用することによって、水性製品をその色価(10%)が最大で10となるように、着色することが可能である。なお、水性製品の色価(10%)は、その製品の用途や種類によって種々選択調整することができ、場合によっては、10以下の範囲で、例えば1、0.1または0.001などに適宜設定することができる。
(III)着色方法
本発明は、着色料としてウコン色素を用いて水性組成物を清澄に、好ましくは清澄にかつ高色価に着色する方法を提供する。
かかる方法は、ウコン色素として、前述する本発明の方法で調製された水性ウコン色素製剤を使用することによって達成することができる。ここで「清澄に着色」とは、水性組成物を実質的に濁りや不溶物が生じないように着色できることを意味し、また「高色価に着色」とは、従来公知のウコン色素製剤(従来型ウコン色素製剤)を使用する場合よりも高い色価をもって着色できることを意味する。ここで「従来型ウコン色素製剤」としては、既存添加物名簿収載品目リスト(平成8年5月23日衛化第56号厚生省生活衛生局長通知「食品衛生法に基づく添加物の表示などについて」別添1)の基原・製法に従って調製されるウコン色素の粉末から、後述する比較製造例1に記載する方法に従って含水エタノールで抽出して得られる液体状のウコン色素製剤を挙げることができる。
なお、上記ウコン色素の基原・製法には、「ショウガ科ウコン(Curcuma longa LINNE)の根茎の乾燥品より、温時エタノールで、熱時油脂若しくはプロピレングリコールで、又は室温時〜熱時ヘキサン若しくはアセトンで抽出して得られたものである。主色素はクルクミン類である。黄色を呈する。」と記載されている。
また着色対象の水性組成物としては、水を原料の1つとして用いて調製される飲食物、化粧品、医薬品、医薬部外品または飼料等の各種製品を挙げることができ、その詳細は(II)に記載する通りである。好ましくは飲食物、特に飲料、菓子類、漬物類、ソース類及びジャム類に属する各種の飲食物である。
前述するように、上記本発明の方法で調製された水性ウコン色素製剤によれば、酸性条件下でも不溶物を生じることなく、着色対象物を均一に着色することができる。ゆえに、本発明の着色方法は、水性組成物、特に酸性組成物について、不溶物の析出なく均一に着色する方法でもある。
このため、本発明の着色方法は、酸性の飲食物の着色に有効に使用することができる。例えば、酸性の飲食物としては、乳酸菌飲料、炭酸飲料、果実飲料(果汁入り清涼飲料、果汁飲料、果汁入り炭酸飲料、果肉飲料などを含む)、野菜飲料、野菜・果実飲料、酸性の清涼飲料(コーヒー飲料、茶系飲料、ミネラルウォーター及びニアウォーターを含む)等の酸性飲料、漬け物、果汁入りドレッシング及びジャム類等を挙げることができる。
なお、飲食物、化粧品、医薬品、医薬部外品または飼料等の各種水性組成物を着色するために使用される上記水性ウコン色素製剤の使用量は、所望の着色が達成できる量であれば特に制限されない。通常、水性組成物の色価(10%)が最大で10となるように、適宜設定調節することが可能である。なお、水性組成物の色価(10%)は、その組成物の用途や種類によって種々選択調整することができ、場合によっては、10以下の範囲で、例えば1、0.1または0.001などに適宜設定することができる。
(IV)不溶物発生の抑制方法
本発明は、水性組成物とウコン色素を混合する際の不溶物の発生を抑制する方法を提供する。かかる方法は、使用するウコン色素として、前述する本発明の方法で調製される水性ウコン色素製剤を使用することによって達成することができる。また水性組成物としては、水を原料の1つとして用いて調製される飲食物、化粧品、医薬品、医薬部外品または飼料等の各種製品を挙げることができ、その詳細は(II)に記載する通りである。好ましくは飲食物、特に飲料、菓子類、漬物類、ソース類及びジャム類に属する各種の飲食物である。
前述するように、上記本発明の方法で調製された水性ウコン色素製剤によれば、酸性条件下での不溶物の発生を有意に抑制することができる。ゆえに、本発明は、特に酸性組成物とウコン色素を混合する際の不溶物の発生を抑制する方法として、有効に利用することができる。酸性組成物としては、好適には酸性の飲食物、例えば乳酸菌飲料、炭酸飲料、果実飲料(果汁入り清涼飲料、果汁飲料、果汁入り炭酸飲料、果肉飲料などを含む)、野菜飲料、野菜・果実飲料、酸性の清涼飲料(コーヒー飲料、茶系飲料、ミネラルウォーター及びニアウォーターを含む)等の酸性飲料、漬け物、果汁入りドレッシング及びジャム類等を挙げることができる。なお、飲食物、化粧品、医薬品、医薬部外品または飼料等の各種水性組成物に対する上記水性ウコン色素製剤の使用量は、上記各種水性組成物を所望の色に着色する割合であればよいが、水性組成物の色価(10%)が最大で10となるように、適宜設定調節することが可能である。なお、水性組成物の色価(10%)は、その組成物の用途や種類によって種々選択調整することができ、場合によっては、10以下の範囲で、例えば1、0.1または0.001などに適宜設定することができる。
以下に、本発明の構成ならびに効果をより明確にするために、実験例、製造例、及び実施例を記載する。但し本発明は、これらの実施例等に何ら影響されるものではない。
なお、下記の実験例及び製造例で使用するウコン色素の粉末(クルクミン純度90%以上、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)は、既存添加物名簿収載品目リスト(平成8年5月23日 衛化第56号 厚生省生活衛生局長通知「食品衛生法に基づく添加物の表示等について」別添1)の基原・製法に従って、ウコン原料から、抽出、精製、粉末化して調製されたものである。
実験例1
ウコン色素の粉末(三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)1gに、表1に記載する可溶化剤/乳化剤20gを配合して、40℃で加温しながら20分間攪拌した。得られた混合液に、(1)95容量%のエタノールと水道水の混合液(重量比10:9、エタノール含有量約50容量%)、(2) 95容量%のエタノールと水道水の混合液(重量比3:7、エタノール含有量約25容量%)、または(3)水道水を、それぞれ80g添加し、40℃条件下20分間、攪拌した後、60分間静置した。また、対照実験のため、上記ウコン色素の粉末を1gに20gの水道水で配合して、40℃で加温しながら20分間攪拌した。得られた混合液に、上記と同様、(1)50容量%エタノール含有水溶液、(2)25容量%エタノール含有水溶液、または(3)水道水をそれぞれ80g添加し、40℃条件下20分間、攪拌した後、60分間静置したものを併せて調製した。
Figure 0004206923
各被験試料を室温で60分間静置した後、孔径1μmのろ紙で濾過し、濾液の色価を下記の方法に従って測定した。
<色価の測定>
被験試料を約1g秤量し、これを99.5%エタノールで吸光度0.3〜0.7になるように希釈し、その希釈溶液について、425nmの吸光度を測定する。10重量%濃度の被験試料の色価(10%)を、以下の式で算出する
色価(10%)= (吸光度×希釈倍率×10)/秤量(g)。
結果を表2に示す。
Figure 0004206923
実験例2 耐酸性試験
(1)被験試料の調製
ウコン色素の粉末(三栄源エフ・エフ・アイ(株))1gに、ポリソルベート80を20g配合して、40℃で加温しながら20分間攪拌した。得られた混合液に、エタノールと水の混合液(エタノール含有量約50容量%)を80g添加し、40℃条件下、20分間攪拌した後、60分間静置した。その後、孔径1μmのろ紙で濾過し、濾液(約100g)を可溶化ウコン色素製剤として取得した。
これを、別途調製しておいたMcIlvarine buffer(クエン酸−リン酸二ナトリウム緩衝液:pH2.5、3.0、4.0、5.0、6.0及び7.0)に、色価(10%)が0.2となるように添加し、これを試験溶液とした。比較のため、上記可溶化ウコン色素製剤に代えて、cont.(ポリソルベートなし:上記ポリソルベートに換えて水道水を用いて調製したウコン色素製剤)とクルクミン抽出液(現行のウコン色素製剤:ウコン色素の粉末をアルコール抽出した抽出液)についても、上記と同様に、McIlvarine buffer(pH2.5、3.0、4.0、5.0、6.0及び7.0)に、色価(10%)が0.2となるように添加し、比較試験溶液を調製した。
(2)耐酸性試験
上記試験溶液及び比較試験溶液について、波長425nm及び700nmでの吸光度を測定し、冷蔵庫(5℃)にて一日保管した。一日保管後、各試験溶液を孔径0.5μのフィルターで濾過して、採取した濾液について、再び波長425nmでの吸光度を測定した。試験溶液調製時の吸光度(700nm)から試験溶液の濁度を評価した。また、試験溶液調製時の吸光度(425nm)と、冷蔵庫での一日保管後の試験溶液の吸光度(425nm)から、下記式に従って色素残存率%を算出した:
色素残存率(%)= 保管後の吸光度(425nm)/調製時の吸光度(425nm)× 100。
結果を表3に示す。
Figure 0004206923
溶液の濁度を示す波長700nmにおける吸光度からわかるように、比較のために調製した試験溶液は、調製時に色素が析出して濁っているのに対し、可溶化ウコン色素製剤で作成した試験溶液は、pHに関わらずいずれのpH条件下でも、色素が可溶化しており澄明であった。また、一日保存して濾過した後の色素残存率は、比較試験溶液はいずれも10%以下であったのに対し、可溶化ウコン色素製剤で作成した試験溶液の色素残存率は、pHに関わらず(pH2.5〜7)、いずれも80%以上であった。このことから、本発明の方法で調製される可溶化ウコン色素製剤は、pHに依存せず、酸性条件でも高色価で安定に溶解することがわかる。
製造例1
ウコン色素の粉末(三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)1gに、ポリソルベート を20g配合して、40℃で加温しながら20分間攪拌した。得られた混合液に、95容量%のエタノールと水道水の混合液(重量比10:9、エタノール含有量約50容量%)を80g添加し、40℃条件下20分間、攪拌した。60分間室温で静置した後に、孔径1μmのろ紙で濾過し、濾液(約100g)を可溶化ウコン色素製剤(A)(液体、色価(10%)=160)として取得した。
製造例2
製造例1に記載する方法で調製した可溶化ウコン色素製剤(A)(約100g)に、デキストリン30gを添加し、次いでこれをスプレードライヤーで噴霧乾燥し、可溶化ウコン色素粉末品(A')を調製した。
比較製造例1
ウコン色素の粉末(三栄源エフ・エフ・アイ(株))1gに、95容量%のエタノールと水道水の混合液(重量比10:9、エタノール含有量約50容量%)を100g添加し、40℃条件下20分間、攪拌した。60分間室温で静置した後に、孔径1μmのろ紙で濾過し、濾液(約100g)を従来型ウコン色素製剤(B)(液体、色価(10%)=40)として取得した。
比較製造例2
比較製造例1に記載する方法で調製した従来型ウコン色素製剤(B)(約100g)に、デキストリン30gを添加し、次いでこれをスプレードライヤーで噴霧乾燥し、粉末形態の従来型ウコン色素製剤(B')(固形粉末)を調製した。
実施例1 かき氷シロップ液
(1)かき氷シロップ液の調製
製造例1で得られた可溶化ウコン色素製剤(A)を用いて、かき氷シロップ液(本発明シロップ液)を調製した。
(かき氷シロップ液の処方)
液糖 65.0 g
砂糖 3.0 g
クエン酸 0.25g
カラギーナン 0.3 g
食塩 0.15g
可溶化ウコン色素製剤(A) 0.2 g
水 31.1 g
合 計 100.00g。
比較のかき氷シロップ液として、上記と同様にして、可溶化ウコン色素製剤(A)の代わりに比較製造例1で調製した従来型ウコン色素製剤(B)を用いて、かき氷シロップ液(比較シロップ液)を調製した。但し、本発明シロップ液と同一の色価になるように、従来型ウコン色素製剤(B)を0,8g用い、その分、水の配合量を減量した。
(2)かき氷シロップ液の外観
上記のかき氷シロップ液(本発明シロップ液、比較シロップ液)を、5℃で1日間保存した後、外観(色相、濁りの有無と程度)を肉眼観察し、両者を比較した。さらに、これらのシロップ液を各々0.5μのフィルターで濾過し、得られた濾液について色の濃さを肉眼観察し、両者を比較した。その結果を表4に示す。
Figure 0004206923
表4に示すように、可溶化ウコン色素製剤(A)を使用して調製したかき氷シロップ液(本発明シロップ液)は、従来型ウコン色素製剤(B)を使用して調製したかき氷シロップ液(比較シロップ液)に比べて、鮮明な黄色を呈し、しかも濁り及び沈殿物が無く、色相並びに澄明性の点から、非常に優れていた。
さらに、色の濃さに関して、比較シロップ液の濾液は本発明のシロップ液の濾液に比べて顕著に薄かった。これは、従来型ウコン色素製剤(B)で調製した比較シロップ液が他の沈殿物と共沈したことによるものと考えられる。当該比較シロップ液の濾液の色の濃さを本発明シロップ液の濾液の色の濃さを同じ程度にするためには、従来型ウコン色素製剤(B)をさらに1.2〜2倍量多く添加する必要があった。このことから、可溶化ウコン色素製剤(A)は、従来ウコン色素製剤(B)よりも1.2〜2倍程度、発色が良いことがわかる。
実施例2 パイナップルシャーベット
(1)パイナップルシャーベットの調製
製造例2で調製した可溶化ウコン色素粉末品(A')を用いて、パイナップルシャーベット(本発明シャーベット)を作った。
(パイナップルシャーベットの処方)
砂糖 15.0g
粉末水飴 7.5g
硬化ヤシ油 1.0g
脱脂粉乳 1.0g
1/5濃縮パイナップル果汁 4.0g
パイナップルフレーバー 0.1g
可溶化ウコン色素粉末品(A') 0.2g
水 86.2g
合 計 100.0g。
比較のパイナップルシャーベットとして、上記と同様にして、可溶化ウコン色素粉末品(A')の代わりに比較製造例2で調製した従来型ウコン色素粉末品(B')を用いて、パイナップルシャーベット(比較シャーベット)を調製した。但し、本発明シャーベットと同一の色価になるように、従来型ウコン色素粉末品(B')を0.8g用い、その分、水の配合量を減量した。
(2)シャーベットの外観
上記のパイナップルシャーベット(本発明シャーベット、比較シャーベット)を、
4℃で1時間保存した後、外観(色相、着色の均一性)を肉眼観察し両者を比較した。結果を表5に示す。
Figure 0004206923
その結果、可溶化ウコン色素粉末品(A')を使用して調製したパイナップルシャーベット(本発明シャーベット)は、従来ウコン色素製剤粉末品(B') を使用して調製したパイナップルシャーベット(比較シャーベット)に比べて、鮮明な黄色を呈し発色に優れ、また均一に着色されていた。
実施例3 レモン飲料
製造例1で得られた可溶化ウコン色素製剤(A)を用いて、レモン飲料(本発明飲料)を調製した。
(レモン飲料の処方)
果糖ブドウ糖液糖 30.0g
砂糖 10.0g
クエン酸 0.4g
1/5レモン果汁 4.4g
レモンフレーバー 0.2g
可溶化ウコン色素製剤(A) 0.2g
水 54.8g
合 計 100.0g。
比較のレモン飲料として、上記と同様にして、可溶化ウコン色素製剤(A)の代わりに比較製造例1で調製した従来型ウコン色素製剤(B)を用いて、レモン飲料(比較飲料)を調製した。但し、本発明飲料と同一の色価になるように、従来型ウコン色素製剤(B)を0,8g用い、その分、水の配合量を減量した。
(2)レモン飲料の外観
上記のレモン飲料(本発明飲料、比較飲料)を、暗所で7日間保存した後、外観(色相、濁りの有無と程度)を肉眼観察し両者を比較した。結果を表6に示す。
Figure 0004206923
表6からわかるように、可溶化ウコン色素製剤(A)を使用して調製したレモン飲料(本発明飲料)は、従来型ウコン色素製剤(B)を使用して調製したレモン飲料(比較飲料)に比べて、鮮明な黄色を呈し発色性に優れ、また濁り及び沈殿物が無いという点で優れていた。
実施例4 レモンガム
製造例1で調製した可溶化ウコン色素製剤(A)を用いてレモンガムを調製した。具体的には、下記処方に示す可溶化ウコン色素製剤(A)以外の材料を加熱しながら混合し、これに可溶化ウコン色素製剤(A)を添加して、圧延ローラーで板状に成形し、切断してレモンガム(本発明ガム)を作った。
(レモンガムの処方)
ガムベース 100 g
精製ブドウ糖 72 g
粉砂糖 100 g
クエン酸 0.5 g
レモンフレーバー 0.15g
可溶化ウコン色素製剤(A) 0.2 g。
比較のレモンガムとして、上記と同様にして、可溶化ウコン色素製剤(A)の代わりに比較製造例1で調製した従来型ウコン色素製剤(B)を用いて、レモンガム(比較ガム)を調製した。但し、本発明ガムと同一の色価になるように、従来型ウコン色素製剤(B)を0.8g用いた。
(2)レモンガムの外観
上記のレモンガム(本発明ガム、比較ガム)について、外観(色相、着色の均一性)を肉眼観察し両者を比較した。結果を表7に示す。
Figure 0004206923
表7に示すように、可溶化ウコン色素製剤(A)を使用して調製したレモンガム(本発明ガム)は、従来ウコン色素製剤(B)を使用して調製したレモンガム(比較ガム)に比べて、鮮明な黄色を呈した。また、本発明ガムは色素が均一に混ざっているのに対して、比較ガムは、色素が析出し均一に混ざらず、不均一であった。このことから、可溶化ウコン色素製剤(A)によれば、従来ウコン色素製剤(B)に比して、対象物を均一に着色することができる(均一着色性に優れる)ことがわかる。
実施例5 フルーツゼリー
製造例2で得られた可溶化ウコン色素粉末品(A')を用いてフルーツゼリーを調製した。具体的には、下記処方に示す材料を配合し、80℃10分間で加熱溶解した後、カップに充填し、5℃で1時間冷却しフルーツゼリー(本発明ゼリー)を作った。
(フルーツゼリー[パイナップルゼリー]の処方)
果糖ブドウ糖液糖(75%) 20.0g
1/5濃縮パイナップル果汁 4.0g
カラギーナン 1.0g
クエン酸 0.2g
パイナップルエッセンス 0.1g
可溶化ウコン色素粉末品(A') 0.1g
水 74.6g。
比較のフルーツゼリーとして、上記と同様にして、可溶化ウコン色素粉末品(A')の代わりに比較製造例2で調製した従来型ウコン色素粉末品(B')を用いて、フルーツゼリー(比較ゼリー)を調製した。但し、本発明ゼリーと同一の色価になるように、従来型ウコン色素粉末品(B')を0.4g用いた。
(2)フルーツゼリーの外観
上記のフルーツゼリー(本発明ゼリー、比較ゼリー)を4℃で7日間保存し、次いで外観(色相、濁りの有無及び程度)を肉眼観察し、両者を比較した。結果を表8に示す。
Figure 0004206923
表8からわかるように、可溶化ウコン色素粉末品(A')を使用して調製したフルーツゼリーは、従来型ウコン色素粉末品(B')に比べて、鮮明な黄色を呈し発色性に優れており、かつ濁り及び浮遊物がなかった。
実施例6 ハードキャンディー
製造例1で調製した可溶化ウコン色素製剤(A)を用いてハードキャンディーを調製した。具体的には、水20g、砂糖60g、及び水飴40gの混合物を150℃まで加熱溶解し、煮詰めて100gにした後、120℃まで冷却し、次いで可溶化ウコン色素製剤(A)0.1g、クエン酸0.5g、及びレモンフレーバー0.15gを添加し、成型後、室温まで冷却してハードキャンディー(本発明キャンディー)を作った。
比較のハードキャンディーとして、上記と同様にして、可溶化ウコン色素製剤(A)の代わりに比較製造例1で調製した従来型ウコン色素製剤(B)を用いて、ハードキャンディー(比較キャンディー)を調製した。但し、本発明キャンディーと同一の色価になるように、従来型ウコン色素製剤(B)を0.4g用いた。
(2)ハードキャンディーの外観
上記のハードキャンディー(本発明キャンディー、比較キャンディー)を25℃で7日間保存し、次いで外観(色相、状態)を肉眼観察し、両者を比較した。結果を表9に示す。
Figure 0004206923
表9に示すように、可溶化ウコン色素製剤(A)を使用して調製したハードキャンディー(本発明キャンディー)は、従来型ウコン色素製剤(B)を使用して調製したハードキャンディー(比較キャンディー)に比べて、透明感のある鮮明な黄色を呈していた。またハードキャンディーの調製に際して、可溶化ウコン色素製剤(A)は短時間で材料に均一に混合したのに対して、従来型ウコン色素製剤(B)は、材料への混和に時間がかかり、若干発色も悪かった。このように、可溶化ウコン色素製剤(A)は、従来型ウコン色素製剤(B)よりも着色の均一性及び発色性に優れていた。
実施例7
製造例1で調製した可溶化ウコン色素製剤(A)を用いて、下記の処方に従って鰹風味のたくわん(本発明たくわん)を作った。
(鰹風味のたくわんの処方)
果糖ブドウ糖液糖 15.0 g
食塩 9.5 g
カツオエキス 1.0 g
可溶化ウコン色素粉末品(A') 0.2 g
水 74.3 g
大根 10.0 g
合計 100.00g。
比較のたくわんとして、上記と同様にして、可溶化ウコン色素粉末品(A')の代わりに比較製造例2で調製した従来型ウコン色素粉末品(B')を用いて、たくわん(比較たくわん)を調製した。但し、本発明たくわんと同一の色価になるように、従来型ウコン色素粉末品(B')を0.8g用いた。
(2)たくわんの外観
上記のたくわん(本発明たくわん、比較たくわん)を25℃で7日間保存し、次いで外観(たくわん表面の色相、着色の均一性)及び色素浸透性を肉眼観察し、両者を比較した。なお、色素浸透性は、着色したたくわんを切断して、当該切断面について、色素の内部への浸透性を肉眼で観察することによって評価した。
結果を表10に示す。
Figure 0004206923
表10からわかるように、可溶化ウコン色素製剤(A)を使用して調製したたくわん(本発明たくわん)は、従来型ウコン色素製剤(B)を使用して調製したたくわん(比較たくわん)に比べて、表面の色が若干薄かったものの、鮮明で均一な黄色を呈した。また、従来型ウコン色素製剤(B)を使用して調製したたくわん(比較たくわん)の着色は表面のみで内部まで色が浸透していなかったのに対し、可溶化ウコン色素製剤(A)を使用して調製したたくわん(本発明たくわん)は内部まで深く色素が浸透して均一に着色していた。
実施例8 レモンドレッシング
製造例1で調製した可溶化ウコン色素製剤(A)を用いて、下記の処方に従ってレモンドレッシング(本発明ドレッシング)を作った。
(レモンドレッシングの処方)
醸造酢 5.0g
砂糖 3.0g
食塩 2.6g
醤油 5.0g
リンゴ酢 5.0g
レモン果汁 3.0g
グルタミン酸ナトリウム 0.5g
コンブエキス 1.0g
カツオエキス 1.0g
梅肉 3.0g
レモンオイル 0.05g
リンゴ酸 0.4g
可溶化ウコン色素製剤(A) 0.2g
水 30.25g
コーンサラダ油 40.0 g
合 計 100.00g。
比較のレモンドレッシングとして、上記と同様にして、可溶化ウコン色素製剤(A)の代わりに比較製造例1で調製した従来型ウコン色素製剤(B)を用いて、レモンドレッシング(比較ドレッシング)を調製した。但し、本発明ドレッシングと同一の色価になるように、従来型ウコン色素製剤(B)を0.8g用いた。
(2)レモンドレッシング外観
上記のレモンドレッシング(本発明ドレッシング、比較ドレッシング)を4℃で7日間保存し、次いで外観(色相、着色の均一性、析出の有無)を肉眼観察し、両者を比較した。結果を表11に示す。
Figure 0004206923
表11に示すように、可溶化ウコン色素製剤(A)を使用して調製したドレッシング(本発明ドレッシング)は、従来型ウコン色素製剤(B)を使用して調製したドレッシング(比較ドレッシング)に比べて、鮮明な黄色を呈していた。また、比較ドレッシングは、色素が析出し浮遊してしまい不均一であったが、本発明ドレッシングは、色素が均一に混ざっており、着色の均一性に優れていた。
本発明の方法で調製される水性ウコン色素製剤は、水または水溶液に可溶性であり、しかも安定した溶解性を有している。さらに、当該水性ウコン色素製剤は、高い色価を有するように調製することができ、このため優れた着色力(発色性)を発揮することができる。ゆえに、当該水性ウコン色素製剤は、例えば水を原料の1つとして用いて調製される飲食物、化粧品、医薬品、医薬部外品及び飼料などといった水性製品の着色料として有効に使用することができる。さらに当該水性ウコン色素製剤は、酸性条件下でも不溶物(濁りや析出物)を生じることなく、安定した溶解性を有するため、従来のウコン色素では安定性の点から困難であった酸性の飲食物、例えば乳酸菌飲料、炭酸飲料、果実飲料、酸性清涼飲料または漬け物などの酸性飲食物の着色にも有効に利用することができる。

Claims (15)

  1. 溶化剤としてポリソルベートに溶解させたクルクミンの溶液を水性溶媒と混合する工程を有する、水性ウコン色素製剤の調製方法。
  2. 水性溶媒と混合した後、必要に応じて静置し、次いで固液分離して固形物を除去する工程を有する請求項1に記載する水性ウコン色素製剤の調製方法。
  3. クルクミンのポリソルベートへの溶解を加温条件下で行うことを特徴とする請求項1または2に記載する水性ウコン色素製剤の調製方法。
  4. ポリソルベートが、HLB値10〜18を有するものである、請求項1乃至3のいずれかに記載する水性ウコン色素製剤の調製方法。
  5. ポリソルベートが、融点−40〜40℃を有するものである、請求項1乃至4のいずれかに記載する水性ウコン色素製剤の調製方法。
  6. ポリソルベートが、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート65及びポリソルベート80よりなる群から選択される1種、またはこれら2種以上の組み合わせである、請求項1乃至5のいずれかに記載する水性ウコン色素製剤の調製方法。
  7. 水性溶媒が水、低級アルコール、またはこれらの混合液である請求項1乃至6のいずれかに記載する水性ウコン色素製剤の調製方法。
  8. 水性ウコン色素製剤が水性組成物を着色するためのものである、請求項1乃至7のいずれかに記載する水性ウコン色素製剤の調製方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の調製方法で調製された水性ウコン色素製剤を用いて着色してなる着色製品。
  10. 着色製品が水性の飲食物である請求項9に記載する着色製品。
  11. 着色製品が酸性飲食物である請求項9に記載する着色製品。
  12. 請求項1乃至8のいずれかに記載する方法で調製される水性ウコン色素製剤を用いて水性組成物を着色することを特徴とする、ウコン色素により水性組成物を清澄にかつ高色価に着色する方法。
  13. 水性組成物が酸性の組成物である、請求項12に記載する方法。
  14. 水性組成物とウコン色素とを混合する際の不溶物発生を抑制する方法であって、当該ウコン色素として請求項1乃至8のいずれかに記載する方法で調製される水性ウコン色素製剤を用いる方法。
  15. 水性組成物が酸性製品である、請求項14に記載する方法。
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