JP4205071B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4205071B2
JP4205071B2 JP2005069312A JP2005069312A JP4205071B2 JP 4205071 B2 JP4205071 B2 JP 4205071B2 JP 2005069312 A JP2005069312 A JP 2005069312A JP 2005069312 A JP2005069312 A JP 2005069312A JP 4205071 B2 JP4205071 B2 JP 4205071B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground fault
power
fault detection
potential
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005069312A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005312287A (ja
Inventor
政樹 江口
幸浩 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005069312A priority Critical patent/JP4205071B2/ja
Publication of JP2005312287A publication Critical patent/JP2005312287A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4205071B2 publication Critical patent/JP4205071B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Description

この発明は、電源装置に関し、特に、複数の直流電源によって生成された直流電力を交流電力に変換して出力する電源装置に関する。
太陽電池や燃料電池は、自然エネルギーを電気エネルギーに変換して直流電力を生成する。近年の地球環境問題に対する意識の高まりを背景に、太陽電池や燃料電池を用いた発電システムは、地球温暖化の一因とされる二酸化炭素を排出しないクリーンな発電システムとして注目されている。
図15は、従来の電源装置を用いた太陽光発電システムの概略構成を示す回路ブロック図である。図15において、この電源装置は、系統連系インバータ装置202で構成され、直流電源部201によって生成された直流電力を交流電力に変換して商用電力系統203に与える。地絡が発生していない通常の状態において、スイッチ回路SW41〜SW46,SW51,SW52はオン状態にされる。
直流電源部201は、太陽電池モジュール211〜213を含む。系統連系インバータ装置202は、切換部221,224、DC/DCコンバータ部222、インバータ回路223、地絡検出回路225〜227、制御部228、表示部229を含む。切換部221は、スイッチ回路SW41〜SW46を含む。DC/DCコンバータ部222は、DC/DCコンバータ231〜233を含む。インバータ回路223は、トランジスタTR11〜TR14を含む。切換部224は、スイッチ回路SW51,SW52を含む。
太陽電池モジュール211〜213は、それぞれ太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換して、系統連系インバータ装置202に直流電力を供給する。これらの太陽電池モジュール211〜213は、それぞれ複数の太陽電池セルを直列に接続してモジュール化したものである。DC/DCコンバータ231〜233は、それぞれ太陽電池モジュール211〜213によって生成された直流電力を切換部221を介して受ける。これらのDC/DCコンバータ231〜233は、それぞれ太陽電池モジュール211〜213から得られる直流電圧を所定の電圧に変換する。DC/DCコンバータ231〜233の出力部は1つに結合されて、インバータ回路223に接続される。
インバータ回路223は、DC/DCコンバータ231〜233からの直流電力を交流電力に変換する。インバータ回路223において、トランジスタTR11〜TR14がPWM(Pulse Width Modulation:パルス振幅変調)制御されることによって、出力電力が調整される。インバータ回路223からの交流電力は、切換部224を介して商用電力系統203に供給される。
ここで、直流電源部201による充電部に地絡が発生した場合、地絡部を介して大電流が流れて発火や発煙、感電が発生してしまう可能性がある。これを防ぐために、地絡検出回路225〜227、制御部228および表示部229が設けられる。地絡検出回路225は、その一方入力端子が太陽電池モジュール211のプラス端子に接続され、その他方入力端子が太陽電池モジュール211のマイナス端子に接続され、太陽電池モジュール211による充電部おける地絡を検出する。地絡検出回路226は、その一方入力端子が太陽電池モジュール212のプラス端子に接続され、その他方入力端子が太陽電池モジュール212のマイナス端子に接続され、太陽電池モジュール212による充電部における地絡を検出する。地絡検出回路227は、その一方入力端子が太陽電池モジュール213のプラス端子に接続され、その他方入力端子が太陽電池モジュール213のマイナス端子に接続され、太陽電池モジュール213による充電部における地絡を検出する。
図16は、図15に示した地絡検出回路225の構成を詳細に示す回路図である。図16において、この地絡検出回路225は、抵抗素子241〜246、検流器247および一方向性素子248,249を含む。ここで、太陽電池モジュール211の出力電圧をEとする。
太陽電池モジュール211のプラス端子はノードN31に接続され、マイナス端子はノードN36に接続される。抵抗素子241はノードN31とノードN32との間に接続され、抵抗素子242はノードN32とノードN36との間に接続される。ノードN32は接地電位GNDのラインに接続される。検流器247はノードN32とノードN33との間に接続される。抵抗素子243はノードN31とノードN34との間に接続され、抵抗素子244はノードN34とノードN36との間に接続される。抵抗素子245はノードN31とノードN35との間に接続され、抵抗素子246はノードN35とノードN36との間に接続される。一方向性素子248はノードN34とノードN33との間に接続され、一方向性素子249はノードN33とノードN35との間に接続される。
ここで、抵抗素子241の抵抗値をRP11、抵抗素子242の抵抗値をRN11、抵抗素子243の抵抗値をRP12、抵抗素子244の抵抗値をRN12、抵抗素子245の抵抗値をRP13、抵抗素子246の抵抗値をRN13とすると、下記の数式(1)(2)が成立する。
RN11/(RP11+RN11) > RN12/(RP12+RN12) …(1)
RP11/(RP11+RN11) > RP13/(RP13+RN13) …(2)
これらの数式(1)(2)より、地絡が発生していない通常の状態では、ノードN34の電位はノードN32の電位(GND)よりも低い電位(負電位)にされ、ノードN35の電位はノードN32の電位(GND)よりも高い電位(正電位)にされる。このため、一方向性素子248,249はともに逆方向電圧がかかり、検流器247には電流が流れない。
太陽電池モジュール211による充電部のプラス端子側で地絡が発生した場合、地絡部の電位が接地電位GNDにされる。これにより、ノードN31の電位が接地電位GNDまで低下するため、ノードN34の電位は−E×RP12/(RP12+RN12)になり、ノードN35の電位は−E×RP13/(RP13+RN13)になる。したがって、一方向性素子249に順方向電圧がかかり、ノードN32から検流器247および一方向性素子249を介してノードN35に電流が流れ、地絡が検出される。なお、一方向性素子248には逆方向電圧がかかったままであるため、一方向性素子248には電流が流れない。
一方、太陽電池モジュール211による充電部のマイナス端子側で地絡が発生した場合、ノードN36の電位が接地電位GNDまで上昇するため、ノードN34の電位はE×RN12/(RP12+RN12)になり、ノードN35の電位はE×RN13/(RP13+RN13)になる。したがって、一方向性素子248に順方向電圧がかかり、ノードN34から一方向性素子248および検流器247を介してノードN32に電流が流れ、地絡が検出される。なお、一方向性素子249には逆方向電圧がかかったままであるため、一方向性素子249には電流が流れない。
図15に戻って、地絡検出回路226,227は、図16に示した地絡検出回路225と同様の構成であり、同様に動作する。制御部228は、地絡検出回路225〜227によって地絡が検出された場合、スイッチ回路SW41〜SW46、SW51,SW52をオン状態からオフ状態に速やかに切換えるとともに、インバータ回路223の動作を停止させる。したがって、地絡発生時における停電範囲の拡大や公衆災害が防止される。制御部228は、さらに、表示部229に地絡発生の警告を表示させる。これにより、使用者が速やかに地絡事故の発生を認識することが可能となる。
下記の特許文献1には、直流電源電圧が変動する場合においても、一定の地絡検出感度が得られる安価で簡便な直流地絡検出装置が開示されている。これによると、電源電圧の変動に無関係な一定の地絡検出レベルを得ることが可能となる。
また、下記の特許文献2には、地絡抵抗の検出レベルが変動する入力電圧に左右されることなく設定できる直流地絡検出装置が開示されている。これによると、入力電圧が太陽電池のように変動しても、地絡抵抗の検出レベルが変動しない。
また、下記の特許文献3には、直流電源の出力電圧が変動しても正確に地絡箇所を検出することができる地絡検出装置が開示されている。
特開昭62−236320号公報 特開平9−215175号公報 特開2001−21606号公報
しかし、複数の直流電源を用いた従来の電源装置では、複数の直流電源の各々に対応して複数の地絡検出回路を設ける必要があったため、直流電源の数が多いと地絡検出回路もその分必要となり、コストが増加するという問題があった。また、配線が複雑になり信頼性が低下するという問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、低コスト、かつ地絡検出の信頼性が高い電源装置を提供することである。
この発明に係る電源装置は、複数の直流電力発生器によって生成された直流電力を交流電力に変換して負荷に供給する電源装置であって、それぞれ複数の直流電力発生器に対応して設けられ、各々が対応する直流電力発生器の出力電圧を予め定められた電圧に変換して第1のノードに出力する複数のDC/DCコンバータと、第1のノードに与えられた直流電力を交流電力に変換して負荷に供給するインバータと、それぞれ複数の直流電力発生器に対応して設けられ、各々の一方電極が対応する直流電力発生器の正極端子に接続され、各々の他方電極が互いに接続された複数の抵抗器と、複数の抵抗器の他方電極と複数の直流電力発生器の負極端子に接続され、複数の直流電力発生器による充電部の地絡を検出し、地絡検出信号を出力する第1の地絡検出回路とを備えたものである。
この発明に係る電源装置は、複数の直流電力発生器によって生成された直流電力を交流電力に変換して商用電力系統に供給する電源装置であって、それぞれ複数の直流電力発生器に対応して設けられ、各々が対応する直流電力発生器の出力電圧を予め定められた電圧に変換して第1のノードに出力する複数のDC/DCコンバータと、第1のノードに与えられた直流電力を交流電力に変換して商用電力系統に供給するインバータと、それぞれ複数の直流電力発生器に対応して設けられ、各々の一方電極が対応する直流電力発生器の正極端子に接続され、各々の他方電極が互いに接続された複数の抵抗器と、複数の抵抗器の他方電極と複数の直流電力発生器の負極端子に接続され、複数の直流電力発生器による充電部の地絡を検出し、地絡検出信号を出力する第1の地絡検出回路とを備えたものである。
好ましくは、第1の地絡検出回路は、複数の抵抗器の他方電極に共通接続された第1の入力ノードと、複数の直流電力発生器の負極端子に共通接続された第2の入力ノードとの間に直列接続された第1および第2の抵抗素子を含み、第1および第2の抵抗素子の間の出力ノードが基準電位のラインに接続された第1の分圧回路と、第1の入力ノードと第2の入力ノードとの間に直列接続された第3および第4の抵抗素子を含み、通常時は、第3および第4の抵抗素子の間の出力ノードから基準電位の地絡検出信号を出力し、複数の直流電力発生器による充電部の地絡により第1の抵抗素子の端子間電圧が第2の抵抗素子の端子間電圧よりも所定レベル以上大きくなったことに応じて、第3および第4の抵抗素子の間の出力ノードから基準電位よりも高電位の地絡検出信号を出力し、複数の直流電力発生器による充電部の地絡により第2の抵抗素子の端子間電圧が第1の抵抗素子の端子間電圧よりも所定レベル以上大きくなったことに応じて、第3および第4の抵抗素子の間の出力ノードから基準電位よりも低電位の地絡検出信号を出力する第2の分圧回路とを含む。
また好ましくは、第1の地絡検出回路は、複数の抵抗器の他方電極に共通接続された第1の入力ノードと、複数の直流電力発生器の負極端子に共通接続された第2の入力ノードとの間に直列接続された第1および第2の抵抗素子を含み、第1および第2の抵抗素子の間の出力ノードが基準電位のラインに接続された第1の分圧回路と、第1の入力ノードと第2の入力ノードとの間に直列接続された第3および第4の抵抗素子を含み、通常時は、第3および第4の抵抗素子の間の出力ノードから基準電位以下の電位を出力し、複数の直流電力発生器の出力部の地絡により第1の抵抗素子の端子間電圧が第2の抵抗素子の端子間電圧よりも所定レベル以上大きくなった場合は、第3および第4の抵抗素子の間の出力ノードから基準電位よりも高い電位を出力する第2の分圧回路と、第1の入力ノードと第2の入力ノードとの間に直列接続された第5および第6の抵抗素子を含み、通常時は、第5および第6の抵抗素子の間の出力ノードから基準電位以上の電位を出力し、複数の直流電力発生器の出力部の地絡により第2の抵抗素子の端子間電圧が第1の抵抗素子の端子間電圧よりも所定レベル以上大きくなった場合は、第5および第6の抵抗素子の間の出力ノードから基準電位よりも低い電位を出力する第3の分圧回路と、通常時は、基準電位の地絡検出信号を出力し、基準電位と第2の分圧回路の出力ノードの電位とを比較して、第2の分圧回路の出力ノードの電位が基準電位よりも高くされたことに応じて、基準電位よりも高電位の地絡検出信号を出力し、基準電位と第3の分圧回路の出力ノードの電位とを比較して、第3の分圧回路の出力ノードの電位が基準電位よりも低くされたことに応じて、基準電位よりも低電位の地絡検出信号を出力する比較回路とを含む。
また好ましくは、第1の地絡検出回路に含まれる複数の抵抗素子のうちの少なくとも1つの抵抗素子の抵抗値は可変である。
また好ましくは、少なくとも1つの抵抗素子は、それらの一方電極が互いに接続された第1および第2の副抵抗素子と、第1の副抵抗素子の他方電極と第2の副抵抗素子の他方電極との間に接続され、外部からの制御信号に応答してオン/オフする第1のスイッチ回路とを含む。
また好ましくは、少なくとも1つの抵抗素子は、直列接続された第1および第2の副抵抗素子と、第2の副抵抗素子の一方電極と他方電極との間に接続され、外部からの制御信号に応答してオン/オフする第1のスイッチ回路とを含む。
また好ましくは、さらに、地絡検出信号の電位が予め定められた範囲内にある場合は、複数の直流電力発生器による充電部に地絡が発生していないと判定し、地絡検出信号の電位が予め定められた範囲内にない場合は、複数の直流電力発生器による充電部に地絡が発生していると判定する制御部を備える。
また好ましくは、さらに、地絡検出信号の電位が予め定められた範囲内にある場合は、複数の直流電力発生器による充電部に地絡が発生していないと判定し、地絡検出信号の電位が予め定められた範囲内にない場合は、複数の直流電力発生器による充電部に地絡が発生していると判定し、複数の直流電力発生器と負荷との間の経路を電気的に遮断する制御部を備える
また好ましくは、さらに、地絡検出信号の電位が予め定められた範囲内にある場合は、複数の直流電力発生器による充電部に地絡が発生していないと判定し、地絡検出信号の電位が予め定められた範囲内にない場合は、複数の直流電力発生器による充電部に地絡が発生していると判定し、複数の直流電力発生器と商用電力系統との間の経路を電気的に遮断する制御部を備える。
また好ましくは、予め定められた範囲は、略基準電位である。
また好ましくは、予め定められた範囲は、基準電位よりも高い正側乖離基準値と、基準電位よりも低い負側乖離基準値との間の範囲である。
また好ましくは、さらに、複数の直流電力発生器の各々の出力電圧のうち最も高い出力電圧を測定する最大電圧検出部を備える。制御部は、最大電圧検出部によって測定された電圧に応じて、正側乖離基準値および負側乖離基準値を設定する。
また好ましくは、制御部は、少なくとも1つの抵抗素子の第1のスイッチ回路のオン/オフの状態に応じて、正側乖離基準値および負側乖離基準値を設定変更する。
また好ましくは、第1の地絡検出回路は、さらに、第1の分圧回路の出力ノードと基準電位のラインとの間に接続され、外部からの制御信号に応答して、地絡検出動作を行なう場合は第1の分圧回路の出力ノードと基準電位のラインとを接続し、地絡検出動作を行なわない場合は第1の分圧回路の出力ノードと基準電位のラインとを電気的に切離す第2のスイッチ回路を含む。
また好ましくは、さらに、複数の抵抗器の他方電極と複数の直流電力発生器の負極端子に接続され、複数の直流電力発生器による充電部の地絡を検出し、地絡検出信号を出力する、第1の地絡検出回路と同じ構成の第2の地絡検出回路と、外部からの制御信号に応答して、第1および第2の地絡検出回路のうちのいずれか一方から出力される地絡検出信号を制御部へ選択的に与える選択回路とを備える。第2の地絡検出回路に含まれる複数の抵抗素子のうちの少なくとも1つの抵抗素子の抵抗値は、第1の地絡検出回路の対応する抵抗素子の抵抗値と異なる。
また好ましくは、複数の直流電力発生器のうちのいずれの直流電力発生器の正極端子で地絡が発生した場合においても、地絡検出信号の電位が基準電位よりも低い電位にされるように、複数の直流電力発生器の各々の出力電圧が予め定められる。
また好ましくは、複数の直流電力発生器の各々は、太陽電池である。
また好ましくは、DC/DCコンバータは、その入力端子とその出力端子とが絶縁された状態で変圧動作を行なう絶縁トランスを含む。
また好ましくは、第1のスイッチ回路は、電界効果トランジスタを含む。
また好ましくは、第1のスイッチ回路は、ジャンパ・スイッチである。
この発明に係る電源装置では、それぞれ複数の直流電力発生器に対応して設けられ、各々が対応する直流電力発生器の出力電圧を予め定められた電圧に変換して第1のノードに出力する複数のDC/DCコンバータと、第1のノードに与えられた直流電力を交流電力
に変換して負荷に供給するインバータと、それぞれ複数の直流電力発生器に対応して設けられ、各々の一方電極が対応する直流電力発生器の正極端子に接続され、各々の他方電極が互いに接続された複数の抵抗器と、複数の抵抗器の他方電極と複数の直流電力発生器の負極端子に接続され、複数の直流電力発生器による充電部の地絡を検出し、地絡検出信号を出力する第1の地絡検出回路とが設けられる。したがって、複数の直流電力発生器に対して1つの地絡検出回路を設けることによって、地絡が検出される。このため、複数の直流電源の各々に対応して複数の地絡検出回路を設けていた従来に比べ、低コスト化が図れる。また、回路構成が単純化されるため、地絡検出の信頼性が向上する。
好ましくは、第1の地絡検出回路は、複数の抵抗器の他方電極に共通接続された第1の入力ノードと、複数の直流電力発生器の負極端子に共通接続された第2の入力ノードとの間に直列接続された第1および第2の抵抗素子を含み、第1および第2の抵抗素子の間の出力ノードが基準電位のラインに接続された第1の分圧回路と、第1の入力ノードと第2の入力ノードとの間に直列接続された第3および第4の抵抗素子を含み、通常時は、第3および第4の抵抗素子の間の出力ノードから基準電位の地絡検出信号を出力し、複数の直流電力発生器による充電部の地絡により第1の抵抗素子の端子間電圧が第2の抵抗素子の端子間電圧よりも所定レベル以上大きくなったことに応じて、第3および第4の抵抗素子の間の出力ノードから基準電位よりも高電位の地絡検出信号を出力し、複数の直流電力発生器による充電部の地絡により第2の抵抗素子の端子間電圧が第1の抵抗素子の端子間電圧よりも所定レベル以上大きくなったことに応じて、第3および第4の抵抗素子の間の出力ノードから基準電位よりも低電位の地絡検出信号を出力する第2の分圧回路とを含む。この場合は、第2の分圧回路の出力ノードの電位が基準電位から変化することによって、地絡が検出される。
また好ましくは、第1の地絡検出回路は、複数の抵抗器の他方電極に共通接続された第1の入力ノードと、複数の直流電力発生器の負極端子に共通接続された第2の入力ノードとの間に直列接続された第1および第2の抵抗素子を含み、第1および第2の抵抗素子の間の出力ノードが基準電位のラインに接続された第1の分圧回路と、第1の入力ノードと第2の入力ノードとの間に直列接続された第3および第4の抵抗素子を含み、通常時は、第3および第4の抵抗素子の間の出力ノードから基準電位以下の電位を出力し、複数の直流電力発生器の出力部の地絡により第1の抵抗素子の端子間電圧が第2の抵抗素子の端子間電圧よりも所定レベル以上大きくなった場合は、第3および第4の抵抗素子の間の出力ノードから基準電位よりも高い電位を出力する第2の分圧回路と、第1の入力ノードと第2の入力ノードとの間に直列接続された第5および第6の抵抗素子を含み、通常時は、第5および第6の抵抗素子の間の出力ノードから基準電位以上の電位を出力し、複数の直流電力発生器の出力部の地絡により第2の抵抗素子の端子間電圧が第1の抵抗素子の端子間電圧よりも所定レベル以上大きくなった場合は、第5および第6の抵抗素子の間の出力ノードから基準電位よりも低い電位を出力する第3の分圧回路と、通常時は、基準電位の地絡検出信号を出力し、基準電位と第2の分圧回路の出力ノードの電位とを比較して、第2の分圧回路の出力ノードの電位が基準電位よりも高くされたことに応じて、基準電位よりも高電位の地絡検出信号を出力し、基準電位と第3の分圧回路の出力ノードの電位とを比較して、第3の分圧回路の出力ノードの電位が基準電位よりも低くされたことに応じて、基準電位よりも低電位の地絡検出信号を出力する比較回路とを含む。この場合は、第1から第3までの分圧回路の出力ノードの電位をそれぞれ比較することによって、地絡が検出される。
また好ましくは、第1の地絡検出回路に含まれる複数の抵抗素子のうちの少なくとも1つの抵抗素子の抵抗値は可変である。この場合は、地絡検出が不可な状態を回避することができ、地絡が確実に検出される。
また好ましくは、少なくとも1つの抵抗素子は、それらの一方電極が互いに接続された第1および第2の副抵抗素子と、第1の副抵抗素子の他方電極と第2の副抵抗素子の他方電極との間に接続され、外部からの制御信号に応答してオン/オフする第1のスイッチ回路とを含む。この場合も、地絡検出が不可な状態を回避することができ、地絡が確実に検出される。
また好ましくは、少なくとも1つの抵抗素子は、直列接続された第1および第2の副抵抗素子と、第2の副抵抗素子の一方電極と他方電極との間に接続され、外部からの制御信号に応答してオン/オフする第1のスイッチ回路とを含む。この場合も、地絡検出が不可な状態を回避することができ、地絡が確実に検出される。
また好ましくは、さらに、地絡検出信号の電位が予め定められた範囲内にある場合は、複数の直流電力発生器による充電部に地絡が発生していないと判定し、地絡検出信号の電位が予め定められた範囲内にない場合は、複数の直流電力発生器による充電部に地絡が発生していると判定する制御部が設けられる。この場合は、制御部によって、地絡検出信号の電位に基づいて地絡が発生したか否かが判定される。
また好ましくは、さらに、地絡検出信号の電位が予め定められた範囲内にある場合は、複数の直流電力発生器による充電部に地絡が発生していないと判定し、地絡検出信号の電位が予め定められた範囲内にない場合は、複数の直流電力発生器による充電部に地絡が発生していると判定し、複数の直流電力発生器と負荷との間の経路を電気的に遮断する制御部が設けられる。この場合は、地絡発生時における停電範囲の拡大や公衆災害が防止される。
また好ましくは、さらに、地絡検出信号の電位が予め定められた範囲内にある場合は、複数の直流電力発生器による充電部に地絡が発生していないと判定し、地絡検出信号の電位が予め定められた範囲内にない場合は、複数の直流電力発生器による充電部に地絡が発生していると判定し、複数の直流電力発生器と商用電力系統との間の経路を電気的に遮断する制御部が設けられる。この場合は、地絡発生時における停電範囲の拡大や公衆災害が防止される。
また好ましくは、予め定められた範囲は、略基準電位である。この場合は、地絡検出信号の電位が略基準電位であるか否かに基づいて、地絡が発生したか否かが判定される。
また好ましくは、予め定められた範囲は、基準電位よりも高い正側乖離基準値と、基準電位よりも低い負側乖離基準値との間の範囲である。この場合は、正側乖離基準値と負側乖離基準値とを個別に設定することによって、地絡検出感度の均等化が図られる。
また好ましくは、さらに、複数の直流電力発生器の各々の出力電圧のうち最も高い出力電圧を測定する最大電圧検出部を備える。制御部は、最大電圧検出部によって測定された電圧に応じて、正側乖離基準値および負側乖離基準値を設定する。この場合は、地絡検出感度の更なる均等化が図られる。
また好ましくは、制御部は、少なくとも1つの抵抗素子の第1のスイッチ回路のオン/オフの状態に応じて、正側乖離基準値および負側乖離基準値を設定変更する。この場合は、地絡検出感度の更なる均等化が図られる。
また好ましくは、第1の地絡検出回路は、さらに、第1の分圧回路の出力ノードと基準電位のラインとの間に接続され、外部からの制御信号に応答して、地絡検出動作を行なう場合は第1の分圧回路の出力ノードと基準電位のラインとを接続し、地絡検出動作を行なわない場合は第1の分圧回路の出力ノードと基準電位のラインとを電気的に切離す第2のスイッチ回路を含む。この場合は、任意のタイミングで地絡検出動作を行なうことができる。
また好ましくは、さらに、複数の抵抗器の他方電極と複数の直流電力発生器の負極端子に接続され、複数の直流電力発生器による充電部の地絡を検出し、地絡検出信号を出力する、第1の地絡検出回路と同じ構成の第2の地絡検出回路と、外部からの制御信号に応答して、第1および第2の地絡検出回路のうちのいずれか一方から出力される地絡検出信号を制御部へ選択的に与える選択回路とを備える。第2の地絡検出回路に含まれる複数の抵抗素子のうちの少なくとも1つの抵抗素子の抵抗値は、第1の地絡検出回路の対応する抵抗素子の抵抗値と異なる。この場合も、地絡検出が不可な状態を回避することができ、地絡が確実に検出される。
また好ましくは、複数の直流電力発生器のうちのいずれの直流電力発生器の正極端子で地絡が発生した場合においても、地絡検出信号の電位が基準電位よりも低い電位にされるように、複数の直流電力発生器の各々の出力電圧が予め定められる。この場合は、地絡検出が不可な状態を回避することができ、地絡が確実に検出される。
また好ましくは、複数の直流電力発生器の各々は、太陽電池である。この場合も、地絡検出が不可な状態を回避することができ、地絡が確実に検出される。
また好ましくは、DC/DCコンバータは、その入力端子とその出力端子とが絶縁された状態で変圧動作を行なう絶縁トランスを含む。この場合は、複数の直流電力発生器と商用電力系統とが絶縁されるため、安全な状態で地絡検出を行なうことができる。
また好ましくは、第1のスイッチ回路は、電界効果トランジスタを含む。この場合は、第1のスイッチ回路の小体積化、および長寿命化を図ることができる。
また好ましくは、第1のスイッチ回路は、ジャンパ・スイッチである。この場合は、第1のスイッチ回路の実装が容易化、および低コストを図ることができる。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による電源装置を用いた太陽光発電システムの概略構成を示す回路ブロック図である。図1において、この電源装置(系統連系装置)は、系統連系インバータ装置2で構成され、直流電源部1によって生成された直流電力を交流電力に変換して商用電力系統3に与える。地絡が発生していない通常の状態において、スイッチ回路SW1〜SW6,SW11,SW12はオン状態にされる。
直流電源部1は、太陽電池モジュール11〜13を含む。系統連系インバータ装置2は、切換部21,24、DC/DCコンバータ部22、インバータ回路23、地絡検出部25、制御部26、表示部27を含む。切換部21は、スイッチ回路SW1〜SW6を含む。DC/DCコンバータ部22は、DC/DCコンバータ31〜33を含む。インバータ回路23は、トランジスタTR1〜TR4を含む。切換部24は、スイッチ回路SW11,SW12を含む。地絡検出部25は、抵抗器41〜43および地絡検出回路44を含む。
太陽電池モジュール11〜13は、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換して、系統連系インバータ装置2に直流電力を供給する。これらの太陽電池モジュール11〜13は、それぞれ複数の太陽電池セルを直列に接続してモジュール化したものである。太陽電池モジュール11〜13の各々の定格電圧は200V、定格電力は1500Wである。家庭用の太陽光発電システムでは、たとえば、単結晶シリコン太陽電池セルが用いられる。
DC/DCコンバータ31〜33は、それぞれ太陽電池モジュール11〜13によって生成された直流電力を切換部21を介して受ける。これらのDC/DCコンバータ31〜33は、スイッチングレギュレータによって、それぞれ太陽電池モジュール11〜13から得られる直流電圧を所定の電圧(たとえば、350V)に変換する。また、DC/DCコンバータ31〜33は、それぞれ最大電力追従方式(山登り法)を用いて太陽電池モジュール11〜13からの直流電力を効率よく取出す。これらのDC/DCコンバータ31〜33は、一次側と二次側を絶縁するための絶縁トランスを用いているため、直流電源部1と商用電力系統3とは絶縁される。DC/DCコンバータ31〜33の出力部は1つに結合されて、インバータ回路23に接続される。
インバータ回路23は、DC/DCコンバータ31〜33からの直流電力を交流電力に変換する。インバータ回路23において、トランジスタTR1〜TR4がPWM制御されることによって、出力電力が調整される。インバータ回路23からの交流電力は、切換部24を介して商用電力系統3に供給される。
ここで、直流電源部1による充電部のあるノードに地絡が発生した場合、絶縁トランスを用いたDC/DCコンバータ31〜33によって直流電源部1と商用電力系統3とは絶縁されているためその時点で大電流が流れるなどの危険はない。しかし、地絡が発生したノードと逆極性側のノードにもさらに地絡した場合は安全性が保障されない。そこで、直流電源部1による充電部の1つのノードのみが地絡した時点、すなわち大電流が流れるなどの危険が生じる前の時点で地絡を検出するために、抵抗器41〜43、地絡検出回路44、制御部26および表示部27が設けられる。抵抗器41〜43を設けたことによって、太陽電池モジュール11〜13の各々の出力電圧の差が大きい場合に電流が太陽電池モジュール11〜13に逆流するのが抑制される。
地絡検出回路44の一方入力端子は、抵抗器41を介して太陽電池モジュール11のプラス端子に接続されるとともに、抵抗器42を介して太陽電池モジュール12のプラス端子に接続され、かつ抵抗器43を介して太陽電池モジュール13のプラス端子に接続される。地絡検出回路44の他方入力端子は、太陽電池モジュール11〜13の各々のマイナス端子に共通接続される。太陽電池モジュール11〜13による充電部に地絡が発生すると、地絡検出回路44によって地絡が検出される。地絡検出回路44は、地絡検出信号を制御部26に出力する。
図2は、図1に示した地絡検出回路44の構成を詳細に示す回路図である。図2において、この地絡検出回路44は、抵抗素子51〜57、スイッチ回路SW13およびダイオード58,59を含む。ここで、太陽電池モジュール11〜13の出力電圧をそれぞれE1〜E3とする。
太陽電池モジュール11〜13のプラス端子は、それぞれ抵抗器41〜43を介してノードN1に共通接続される。太陽電池モジュール11〜13のマイナス端子はノードN6に共通接続される。抵抗素子51はノードN1とノードN2との間に接続され、抵抗素子52はノードN2とノードN6との間に接続される。スイッチ回路SW13はノードN2と接地電位GNDのラインとの間に接続され、抵抗素子53はノードN2と出力ノードN3との間に接続される。抵抗素子54はノードN1とノードN4との間に接続され、抵抗素子55はノードN4とノードN6との間に接続される。抵抗素子56はノードN1とノードN5との間に接続され、抵抗素子57はノードN5とノードN6との間に接続される。ダイオード58はノードN4と出力ノードN3との間に接続され、ダイオード59は出力ノードN3とノードN5との間に接続される。出力ノードN3から図1に示した制御部26へ地絡検出信号が与えられる。
抵抗素子51,52は分圧回路を構成し、ノードN1,N6間の電圧を分圧する。抵抗素子54,55は分圧回路を構成し、ノードN1,N6間の電圧を分圧してノードN4の電位を定める。抵抗素子56,57は分圧回路を構成し、ノードN1,N6間の電圧を分圧してノードN5の電位を定める。
ここで、抵抗素子51の抵抗値をRP1、抵抗素子52の抵抗値をRN1、抵抗素子54の抵抗値をRP2、抵抗素子55の抵抗値をRN2、抵抗素子56の抵抗値をRP3、抵抗素子57の抵抗値をRN3とすると、下記の数式(3)(4)が成立する。
RN1/(RP1+RN1) ≧ RN2/(RP2+RN2) …(3)
RP1/(RP1+RN1) ≧ RP3/(RP3+RN3) …(4)
たとえば、抵抗値RP1,RN1を2.91MΩ、抵抗値をRP2,RN3を3.00MΩ、RN2,RP3を2.82MΩとする。
スイッチ回路SW13は、外部からの制御信号によって、地絡検出動作を行なう場合はオン状態にされ、地絡検出動作を行なわない場合はオフ状態にされる。たとえば、スイッチ回路SW13を太陽電池モジュール11〜13の発電開始時にのみオン状態にすることによって、太陽電池の発電開始時にのみ地絡検出動作が行なわれる。また、このスイッチ回路SW13を一定間隔でオン/オフ制御すると、一定間隔で地絡検出動作を行なうこともできる。このように、スイッチ回路SW13を設けたことによって、任意のタイミングで地絡検出動作を行なうことができる。
地絡検出動作時において、地絡が発生していない状態では、スイッチ回路SW13がオン状態にされていることに応じてノードN2の電位が接地電位GNDにされる。したがって、数式(3)(4)より、ノードN4の電位は、ノードN2の電位(GND)と等しいかそれよりも低い電位にされ、ノードN5の電位は、ノードN2の電位(GND)と等しいかそれよりも高い電位にされる。このため、ダイオード58,59に順方向電圧がかからず、地絡検出用の抵抗素子53には電流が流れない。このとき、出力ノードN3から接地電位GNDの地絡検出信号が出力される。ここで、抵抗素子53の抵抗値は、抵抗素子51,52,54〜57の抵抗値に比べて十分に小さい値(たとえば、30kΩ)とする。
次に、太陽電池モジュール11のプラス端子側で地絡が発生した場合の動作について説明する。太陽電池モジュール11と抵抗器41との間の配電線で、絶縁劣化や絶縁不良などにより配電線と地面との間に電流が流れる地絡が発生した場合、地絡部の電位が接地電位GNDにされる。太陽電池モジュール11〜13の出力電圧がすべて同等である場合は、地絡部の電位が接地電位GNDにされたことに応じてノードN1の電位が低下する。このとき、抵抗素子52の端子間電圧が抵抗素子51の端子間電圧よりも所定レベル以上大きくなった場合、ノードN5の電位が負電位まで低下してダイオード59に順方向電圧がかかり、ノードN2から抵抗素子53およびダイオード59を介してノードN5に電流が流れる。出力ノードN3の電位は、ノードN5と同じ電位(負電位)にされる。なお、ノードN4の電位が負電位にされていること応じてダイオード58には逆方向電圧がかかっているため、ダイオード58には電流が流れない。このように、ダイオード58,59は比較回路を構成し、ノードN2の電位(GND)とノードN4,N5の電位とを比較して、比較結果に応じて出力ノードN3の電位を変化させる。したがって、太陽電池モジュール11〜13のプラス端子側で地絡が発生した場合は、出力ノードN3から負電位の地絡検出信号が出力される。
ここで、太陽電池モジュール11〜13のプラス端子側で地絡が発生しても、地絡が検出されない場合が想定し得る。太陽電池モジュール11〜13が異なる角度で設置された場合、日射量に応じて、太陽電池モジュール11〜13の出力電圧E1〜E3がそれぞれ異なる場合がある。たとえば、太陽電池モジュール11の出力電圧E1が太陽電池モジュール12,13の出力電圧E2,E3に比べて十分に小さい場合、太陽電池モジュール11と抵抗器41との間の配電線で地絡が発生しても、ノードN1の電位が十分に低下しないことがある。この場合、ノードN5の電位が十分に低下せず、ダイオード59にそのしきい値電圧を超える順方向電圧がかからない。このとき、地絡が検出されず、出力ノードN3から接地電位GNDの地絡検出信号が出力される。
たとえば、太陽電池モジュール11〜13の出力電圧E1〜E3が下記の数式(5)〜(7)に示す検出不可能条件を満たす特殊な場合において、太陽電池モジュール11〜13のプラス端子側で発生した地絡が検出されない。ここでは、説明を分かりやすくするために、抵抗素子51,52、54〜57の抵抗値RP1,RN1,RP2,RN2,RP3,RN3をすべてRPNとする。
E1 ≒ RPN×(E2+E3)/(3×RP0+5×RPN)…(5)
E2 ≒ RPN×(E1+E3)/(3×RP0+5×RPN)…(6)
E3 ≒ RPN×(E1+E2)/(3×RP0+5×RPN)…(7)
ただし、抵抗器41〜43の抵抗値はすべてRP0(たとえば、1.00MΩ)である。数式(5)に示す検出不可能条件を満たす特殊な場合において、太陽電池モジュール11のプラス端子側で発生した地絡は検出されない。また、数式(6)に示す検出不可能条件を満たす特殊な場合において、太陽電池モジュール12のプラス端子側で発生した地絡は検出されない。また、数式(7)に示す検出不可能条件を満たす特殊な場合において、太陽電池モジュール13のプラス端子側で発生した地絡は検出されない。
ここで、数式(5)〜(7)が成立する理由について説明する。図3は、数式(5)が成立する理由を説明するための回路図であって、図2と対比される図である。図3の回路図を参照して、図2の回路図と異なる点は、太陽電池モジュール11〜13がn個(ただし、nは任意の自然数)の直流電源DCPS1〜DCPSnで置換されている点と、抵抗器41〜43がn個の抵抗器RDCPS1〜RDCPSnで置換されている点と、スイッチ回路SW13が削除されている点である。ここで、直流電源DCPS1〜DCPSnの出力電圧をE1〜Enとし、抵抗素子51,52、54〜57の抵抗値RP1,RN1,RP2,RN2,RP3,RN3をすべてRPNとする。
図3において、ノードN1の電位をE0とする。直流電源DCPS1と抵抗器RDCPS1との間の配電線で地絡が発生した場合、ノードN6の電位を−E1とする。ここで、ノードN1の電位E0が十分に低下せずに電位E0=E1となった場合、ノードN2,N4,N5の電位はともに接地電位GNDにされる。このため、ダイオード58,69に順方向電圧がかからず、ノードN4とノードN2との間、およびノードN2とノードN5との間において電流は流れない(点線部参照)。
図4は、図3に示した回路図を簡略化した等化回路図である。図4において、図3に示した抵抗素子54〜57が抵抗素子61で置換されている。この抵抗素子61の抵抗値はRPNである。また、直流電源DCPS1と抵抗器RDCPS1との間の地絡部、およびノードN2はともに接地電位GNDのラインに接続される。
ここで、キルヒホッフの法則により、ノードN1に流れ込む電流の総和が0になるため、下記の数式(8)が成立する。
Figure 0004205071
この数式(8)において、E1=E0を代入して整理すると、下記の数式(9)が成立する。
Figure 0004205071
この数式(9)において、n=3を代入することによって、上述の数式(5)が導かれる。また、数式(6)(7)も数式(5)と同様に導かれる。
しかし、実際には、数式(5)〜(7)に示した検出不可能条件を満たす状況が一時的に発生した場合でも、太陽電池の出力電圧は変動する特性を有するため地絡検出が不可な状態を回避することができ、確実に地絡が検出される。太陽電池以外の定電圧を出力する直流電源を用いる場合においては、直流電源の出力電圧が数式(5)〜(7)に示した検出不可能条件を満たさない構成にすれば、地絡検出が不可な状態を回避することができる。
図2に戻って、次に、太陽電池モジュール11のマイナス端子側で地絡が発生した場合の動作について説明する。太陽電池モジュール11とノードN6との間の配電線で地絡が発生した場合、地絡部の電位が接地電位GNDにされる。これに応じて、ノードN6の電位は負電位から接地電位GNDまで上昇し、抵抗素子51の端子間電圧が大きくなり、抵抗素子52の端子間電圧がほぼ0Vになって、ノードN4の電位が上昇して正電位にされる。したがって、ダイオード58に順方向電圧がかかり、ノードN4からダイオード58および抵抗素子53を介してノードN2に電流が流れる。このとき、出力ノードN3の電位はノードN4と同じ電位(正電位)にされる。なお、ノードN5の電位が正電位にされていること応じてダイオード59には逆方向電圧がかかっているため、ダイオード59には電流が流れない。このように、太陽電池モジュール11〜13のマイナス端子側で地絡が発生した場合は、出力ノードN3から正電位の地絡検出信号が出力される。この場合は、太陽電池モジュール11〜13のプラス端子側で地絡が発生した場合のように数式(5)〜(7)に示した検出不可能条件を考慮する必要はなく、確実に地絡が検出される。
また、太陽電池モジュール11〜13うちのいずれかの太陽電池モジュールのプラス端子側およびマイナス端子側の両方で同時に地絡が発生した場合でも、他の太陽電池モジュールが出力電圧を生成していれば確実に地絡が検出される。
図1に戻って、制御部26は、地絡検出回路44からの地絡検出信号が接地電位GNDである場合は、地絡が発生していないと判定し、地絡検出信号が正電位または負電位である場合は、地絡が発生したと判定する。そして、地絡が発生したと判定すると、スイッチ回路SW1〜SW6、SW11,SW12をオン状態からオフ状態に速やかに切換えるとともに、インバータ回路23の動作を停止させる。したがって、地絡発生時における停電範囲の拡大や公衆災害が防止される。制御部26は、さらに、表示部27に地絡発生の警告を表示させる。これにより、使用者が速やかに地絡事故の発生を認識することが可能となる。
なお、図1および図2を参照して、抵抗器41〜43のうちのいずれか1つの抵抗器だけを取付け、他の2つの抵抗器を取外してオープンにした状態で地絡検出動作を行なうと、取付けられた抵抗器に対応する太陽電池モジュールのプラス端子側で地絡が発生した場合は地絡が検出され、他の太陽電池モジュールのプラス端子側で地絡が発生した場合は地絡が検出されない。これにより、太陽電池モジュール11〜13の各々に対して個別に地絡検出を行なうことができるため、地絡発生箇所を特定することができる。
したがって、この実施の形態1では、複数の直流電源に対して1つの地絡検出回路44を設けることによって、地絡が確実に検出される。このため、複数の直流電源の各々に対応して複数の地絡検出回路を設ける必要があった従来に比べ、低コスト化が図れる。また、回路構成が単純化されるため、地絡検出の信頼性が向上する。
なお、ここでは、直流電源部1が3つの太陽電池モジュール11〜13を含む場合について説明したが、太陽電池モジュールの数は2つであっても、4つ以上の任意の数であってもよい。
また、ここでは、太陽電池モジュール11〜13を単結晶シリコン太陽電池で構成した場合について説明したが、太陽電池モジュール11〜13を多結晶シリコン太陽電池や化合物半導体太陽電池など、他の種類の太陽電池で構成してもよい。
さらに、ここでは、直流電源部1が太陽電池である場合について説明したが、直流電源部1は燃料電池などの直流電源、またはそれらの組合わせであってもよい。
なお、ここでは、一例として系統連系インバータ装置2で構成される電源装置が、負荷が接続された商用電力系統3に電力供給する場合について説明したが、図5に示すように、インバータ装置4で構成される電源装置が負荷5のみに電力供給する場合も同様である。
[実施の形態1の変更例]
図6は、この発明の実施の形態1の変更例による電源装置を用いた太陽光発電システムの概略構成を示すブロック図であって、図1と対比される図である。図6の太陽光発電システムを参照して、図1の太陽光発電システムと異なる点は、地絡検出部25が、系統連系インバータ装置71の外部に設けられている点である。なお、図6において、図1と対応する部分においては同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
この電源装置は、地絡検出部25および系統連系インバータ装置71で構成され、直流電源部1によって生成された直流電力を交流電力に変換して商用電力系統3に与える。このように、地絡検出部25を系統連系インバータ装置71の外部に設けた場合、必要に応じて地絡検出部25を任意に取付けたり、取外したりすることができる。
[実施の形態2]
図7は、この発明の実施の形態2による地絡検出回路81の構成を詳細に示す回路図であって、図2と対比される図である。図7の地絡検出回路81を参照して図2の地絡検出回路44と異なる点は、抵抗素子91〜93およびスイッチ回路SW14〜SW16が追加されている点である。なお、図7において、図2と対応する部分においては同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
抵抗素子91およびスイッチ回路SW14は、ノードN2とノードN6との間に直列接続される。抵抗素子92およびスイッチ回路SW15は、ノードN4とノードN6との間に直列接続される。抵抗素子93およびスイッチ回路SW16は、ノードN5とノードN6との間に直列接続される。
これらのスイッチ回路SW14〜SW16を外部制御信号によって任意にオン/オフ制御することによって、ノードN1,N2間の抵抗値とノードN2,N6間の抵抗値との比率、ノードN1,N4間の抵抗値とノードN4,N6間の抵抗値との比率、およびノードN1,N5間の抵抗値とノードN5,N6間の抵抗値との比率を変化させることができる。したがって、この実施の形態2では、数式(5)〜(7)に示したような地絡検出が不可な状態を回避することができ、地絡を確実に検出することができる。
これらのスイッチ回路SW14〜SW16には、たとえば、NチャネルMOSトランジスタを用いる。NチャネルMOSトランジスタは、PチャネルMOSトランジスタに比べて大きな電流を流せる、他のスイッチング素子に比べて体積が小さい、長寿命であるなどの利点がある。また、これらのスイッチ回路SW14〜SW16にはジャンパ・スイッチを用いてもよい。ジャンパ・スイッチは、回路基板上の信号ピンにジャンパ・プラグを付けたり外したりすることによって回路がオン/オフする非常に簡単な構造であるため、実装が容易でコストも安いという利点がある。
[実施の形態2の変更例]
図8は、この発明の実施の形態2の変更例による地絡検出回路101の構成を詳細に示す回路図であって、図2と対比される図である。図8の地絡検出回路101を参照して図2の地絡検出回路44と異なる点は、抵抗素子111〜113およびスイッチ回路SW17〜SW19が追加されている点である。なお、図8において、図2と対応する部分においては同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
抵抗素子52,111は、ノードN2とノードN6との間に直列接続される。スイッチ回路SW17は、抵抗素子52,111間のノードN11とノードN6との間に接続される。抵抗素子55,112は、ノードN4とノードN6との間に直列接続される。スイッチ回路SW18は、抵抗素子55,112間のノードN12とノードN6との間に接続される。抵抗素子57,113は、ノードN5とノードN6との間に直列接続される。スイッチ回路SW19は、抵抗素子57,113間のノードN13とノードN6との間に接続される。
これらのスイッチ回路SW17〜SW19を外部制御信号によって任意にオン/オフ制御することによって、ノードN1,N2間の抵抗値とノードN2,N6間の抵抗値との比率、ノードN1,N4間の抵抗値とノードN4,N6間の抵抗値との比率、およびノードN1,N5間の抵抗値とノードN5,N6間の抵抗値との比率を変化させることができる。したがって、この実施の形態2の変更例では、実施の形態2と同様に、数式(5)〜(7)に示したような地絡検出が不可な状態を回避することができ、地絡を確実に検出することができる。
これらのスイッチ回路SW17〜SW19には、たとえば、NチャネルMOSトランジスタを用いる。NチャネルMOSトランジスタは、PチャネルMOSトランジスタに比べて大きな電流を流せる、他のスイッチング素子に比べて体積が小さい、長寿命であるなどの利点がある。また、これらのスイッチ回路SW17〜SW19にはジャンパ・スイッチを用いてもよい。ジャンパ・スイッチは、実装が容易でコストも安いという利点がある。
[実施の形態3]
図9は、この発明の実施の形態3による電源装置を用いた太陽光発電システムの概略構成を示す回路ブロック図であって、図1と対比される図である。図9の太陽光発電システムを参照して図1の太陽光発電システムと異なる点は、地絡検出回路131および選択部132,133が追加されている点である。選択部132は、スイッチ回路SW21〜SW24を含み、選択部133は、スイッチ回路SW25,SW26を含む。なお、図9において、図1と対応する部分においては同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
地絡検出部121において、地絡検出回路131は、地絡検出回路44と並列に設けられる。ノードN21は、抵抗器41を介して太陽電池モジュール11のプラス端子に接続されるとともに、抵抗器42を介して太陽電池モジュール12のプラス端子に接続され、かつ抵抗器43を介して太陽電池モジュール13のプラス端子に接続される。ノードN22は、太陽電池モジュール11〜13の各々のマイナス端子に共通接続される。スイッチ回路SW21は、ノードN21と地絡検出回路44の一方入力端子との間に接続される。スイッチ回路SW22は、ノードN22と地絡検出回路44の他方入力端子との間に接続される。スイッチ回路SW23は、ノードN21と地絡検出回路131の一方入力端子との間に接続される。スイッチ回路SW24は、ノードN22と地絡検出回路131の他方入力端子との間に接続される。スイッチ回路SW25は、地絡検出回路44の出力端子と制御部26の入力端子との間に接続される。スイッチ回路SW26は、地絡検出回路131の出力端子と制御部26の入力端子との間に接続される。
地絡検出回路131の回路構成は、地絡検出回路44の回路構成と同様であるが、内部の抵抗素子の抵抗値が異なる。このため、地絡検出回路131の検出不可能条件は、数式(5)〜(7)に示した地絡検出回路44の検出不可能条件と異なる。スイッチ回路SW21〜SW26は、外部からの制御信号によって、地絡検出回路44,131のいずれか一方で地絡検出動作が行なわれるようにオン/オフ制御される。すなわち、地絡検出回路44で地絡検出動作を行なう場合は、スイッチ回路SW21,SW22,SW25がオン状態にされ、スイッチ回路SW23,SW24,SW26がオフ状態にされる。一方、地絡検出回路131で地絡検出動作を行なう場合は、スイッチ回路SW23,SW24,SW26がオン状態にされ、スイッチ回路SW21,SW22,SW25がオフ状態にされる。このようにして、地絡検出回路44,131のいずれか一方から出力された地絡検出信号が制御部26に選択的に与えられる。したがって、この実施の形態3では、数式(5)〜(7)に示したような地絡検出が不可な状態を回避することができ、地絡を確実に検出することができる。
[実施の形態4]
図10は、この発明の実施の形態4による地絡検出回路141の構成を詳細に示す回路図であって、図2と対比される図である。図10の地絡検出回路141を参照して図2の地絡検出回路44と異なる点は、抵抗素子54〜57およびダイオード58,89が削除され、抵抗素子151,152が追加されている点である。また図10ではスイッチ回路SW13を省略しているが、図2と同様にスイッチ回路SW13を設けてもよい。なお、図10において、図2と対応する部分においては同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
抵抗素子151,152は分圧回路を構成し、ノードN1,N6間の電圧を分圧して出力ノードN3の電位を定める。抵抗素子151の抵抗値をRP4、抵抗素子152の抵抗値をRN4とする。ここで、抵抗素子51,52の分圧比(RP1:RN1)と抵抗素子151,152の分圧比(RP4:RN4)は同一になるように各抵抗値が設定される。抵抗素子51,52の分圧比と抵抗素子151,152の分圧比が等しいため、地絡が発生していない状態において、出力ノードN3の電位はノードN2と同じ接地電位GNDにされる。
太陽電池モジュール11のプラス端子側、太陽電池モジュール11と抵抗器41との間の配電線で地絡が発生した場合、地絡部の電位が接地電位GNDにされる。太陽電池モジュール11〜13の出力電圧がすべて同等である場合は、地絡部の電位が接地電位GNDにされたことに応じてノードN1の電位が低下する。このとき、抵抗素子52の端子間電圧が抵抗素子51の端子間電圧よりも大きくなり、出力ノードN3の電位が接地電位GNDから低下して負電位にされる。このように、太陽電池モジュール11〜13のプラス端子側で地絡が発生した場合は、出力ノードN3から負電位の地絡検出信号が出力される。
太陽電池モジュール11のマイナス端子側、太陽電池モジュール11とノードN6との間の配電線で地絡が発生した場合、地絡部の電位が接地電位GNDにされる。これに応じて、ノードN6の電位は負電位から接地電位GNDまで上昇し、抵抗素子51の端子間電圧が大きくなり、抵抗素子52の端子間電圧がほぼ0Vになって、ノードN3の電位が接地電位GNDから上昇して正電位にされる。このように、太陽電池モジュール11〜13のマイナス端子側で地絡が発生した場合は、出力ノードN3から正電位の地絡検出信号が出力される。
制御部26(図1参照)は、地絡検出回路141からの地絡検出信号の電位が所定範囲内にあるか否かに基づいて、地絡が発生したか否かを判定する。具体的には、地絡検出信号が負側乖離基準値よりも高く正側乖離基準値よりも低い場合は、地絡が発生していないと判定する。一方、地絡検出信号の電位が予め設定された負側乖離基準値よりも低い場合、および地絡検出信号の電位が予め設定された正側乖離基準値よりも高い場合は、地絡が発生したと判定する。そして、地絡が発生したと判定すると、スイッチ回路SW1〜SW6、SW11,SW12をオン状態からオフ状態に速やかに切換えるとともに、インバータ回路23の動作を停止させる。
太陽電池モジュール11のプラス端子側で所定の抵抗値RGを有する地絡が発生した場合における出力ノードN3の電位の変化量と、太陽電池モジュール11のマイナス端子側で所定の抵抗値RGを有する地絡が発生した場合における出力ノードN3の電位の変化量とが異なることがある。このため、正側乖離基準値と負側乖離基準値とをそれぞれ個別に設定する。これにより、太陽電池モジュールのプラス端子側で地絡が発生した場合とマイナス端子側で地絡が発生した場合における地絡検出感度の違いが補正され、地絡検出感度の均等化が図られる。ここで、所定の抵抗値RGを有する地絡が発生した場合とは、地絡部の電位が接地電位GNDよりも抵抗値RGに対応する分だけ高い電位にされる場合を意味する。
したがって、この実施の形態4では、実施の形態1と同様に、複数の直流電源に対して1つの地絡検出回路141を設けることによって、地絡が確実に検出される。このため、低コスト、かつ地絡検出の信頼性が高い電源装置が実現できる。さらに、正側乖離基準値と負側乖離基準値とをそれぞれ個別に設定することによって、地絡検出感度の均等化が図られる。
なお、このように、制御部26において、地絡検出信号の電位が負側乖離基準値および正側乖離基準値によって定められる所定範囲内にあるか否かに基づいて、地絡が発生したか否かを判定する方法は、実施の形態1から実施の形態3において説明した地絡検出回路44,81,101に対しても適用可能である。この場合も、同様の効果を奏する。
[実施の形態5]
図11は、この発明の実施の形態5による電源装置を用いた太陽光発電システムの概略構成を示す回路ブロック図であって、図1と対比される図である。図11の太陽光発電システムを参照して図1の太陽光発電システムと異なる点は、電圧検出回路171およびダイオード172〜174が追加され、地絡検出回路44が地絡検出回路141で置換されている点である。この地絡検出回路141は、実施の形態4において図10に示した構成である。なお、図11において、図1と対応する部分においては同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
地絡検出部161において、太陽電池モジュール11〜13の各々のプラス端子は、ダイオード172〜174を介して電圧検出回路171の一方入力端子に共通接続される。太陽電池モジュール11〜13の各々のマイナス端子は、地絡検出回路44の他方入力端子に共通接続される。電圧検出回路171は、一方入力端子と他方入力端子の間の電圧を測定する。太陽電池モジュール11〜13の各々の出力電圧(直流電圧)が異なる場合、電圧検出回路171によって、太陽電池モジュール11〜13の各々の出力電圧のうち最大の出力電圧が測定される。たとえば、太陽電池モジュール11の出力電圧が最大である場合、ダイオード172に順方向電圧がかかり、ダイオード173,174には逆方向電圧がかかる。このため、電圧検出回路171によって、太陽電池モジュール11の出力電圧が測定される。電圧検出回路171は、その測定電圧値を制御部26に与える。電圧検出回路171およびダイオード172〜174は最大電圧検出部162を構成する。
制御部26は、地絡検出回路141からの地絡検出信号の電位が所定範囲内にあるか否かに基づいて、地絡が発生したか否かを判定する。具体的には、地絡検出信号が負側乖離基準値よりも高く正側乖離基準値よりも低い場合は、地絡が発生していないと判定する。一方、地絡検出信号の電位が予め設定された負側乖離基準値よりも低い場合、および地絡検出信号の電位が予め設定された正側乖離基準値よりも高い場合は、地絡が発生したと判定する。そして、地絡が発生したと判定すると、スイッチ回路SW1〜SW6、SW11,SW12をオン状態からオフ状態に速やかに切換えるとともに、インバータ回路23の動作を停止させる。ここで、これらの負側乖離基準値および正側乖離基準値は、電圧検出回路171から与えられる測定電圧値に応じて定められる。
図12は、この実施の形態5において設定される正側乖離基準値および負側乖離基準値と測定電圧値との関係を示す図である。図12を参照して、正側乖離基準値は測定電圧値に比例して増加し、負側乖離基準値は測定電圧値に比例して減少するように設定される。これは、測定電圧値が大きいほど地絡発生時における地絡検出信号の電位の変化量が大きくなるためである。このような乖離基準値と測定電圧値との関係は、たとえば制御部26内に設けられるマイコンなどに予めプログラミングしておけばよい。
したがって、この実施の形態5では、最大電圧検出部162による測定電圧値に応じて、正側乖離基準値および負側乖離基準値が設定される。これにより、地絡検出感度の更なる均等化が図られる。
[実施の形態6]
図13は、この発明の実施の形態6による地絡検出回路181の構成を詳細に示す回路図であって、図10と対比される図である。図13の地絡検出回路181を参照して図10の地絡検出回路141と異なる点は、抵抗素子191およびスイッチ回路SW31が追加されている点である。なお、図13において、図10と対応する部分においては同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
抵抗素子191およびスイッチ回路SW31は、ノードN2とノードN6との間に直列接続される。抵抗素子192およびスイッチ回路SW32は、ノードN3とノードN6との間に直列接続される。これらのスイッチ回路SW31,SW32には、たとえば、NチャネルMOSトランジスタやジャンパ・スイッチを用いる。これらのスイッチ回路SW31,SW32を外部制御信号によって任意にオン/オフ制御することによって、ノードN1,N2間の抵抗値とノードN2,N6間の抵抗値との比率、およびノードN1,N3間の抵抗値とノードN3,N6間の抵抗値との比率を変化させることができる。この場合、実施の形態2において図7を用いて説明したように、地絡検出が不可な状態を回避することができ、地絡を確実に検出することができる。
図14は、この実施の形態6において設定される正側乖離基準値および負側乖離基準値と測定電圧値との関係を示す図である。図14を参照して、実線はスイッチ回路SW31,SW32がともにオフ状態である場合に対応し、点線はスイッチ回路SW31,SW32がともにオン状態である場合に対応する。このような乖離基準値と測定電圧値との関係は、たとえば制御部26内に設けられるマイコンなどに予めプログラミングしておけばよい。
スイッチ回路SW31,SW32がオフ状態からオン状態に切換えられると、ノードN2,N6間の抵抗値およびノードN3,N6間の抵抗値はともに小さくなる。このため、ノードN1,N2間の抵抗値とノードN2,N6間の抵抗値との比率、およびノードN1,N3間の抵抗値とノードN3,N6間の抵抗値との比率が変化する。したがって、地絡が発生した場合における出力ノードN3の電位の変化量が変わる。このため、スイッチ回路SW31,SW32のオフ状態およびオン状態の各々に対応した正側乖離基準値と負側乖離基準値を設定する。これにより、スイッチ回路SW31,SW32のオフ状態とオン状態における地絡検出感度の違いが補正され、地絡検出感度の均等化が図られる。
以上のように、この実施の形態6では、スイッチ回路SW31,SW32のオフ状態およびオン状態の各々に対応して正側乖離基準値と負側乖離基準値が設定される。これにより、地絡検出感度の更なる均等化が図られる。
なお、図示しないが、実施の形態2の変更例において図7を用いて説明したように、抵抗素子およびスイッチ回路を追加した構成にしてもよい。この場合も、同様の動作および効果が成立する。
また、このように、制御部26においてスイッチ回路のオフ状態およびオン状態の各々に対応した正側乖離基準値と負側乖離基準値を設定する方法は、実施の形態2および実施の形態2の変更例において説明した地絡検出回路81,101に対しても適用可能である。この場合も、同様の効果を奏する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1による電源装置を用いた太陽光発電システムの概略構成を示す回路ブロック図である。 図1に示した地絡検出回路の構成を詳細に示す回路図である。 数式(5)が成立する理由を説明するための回路図である。 図3に示した回路図を簡略化した等化回路図である。 インバータ装置で構成される電源装置が負荷のみに電力供給する場合の構成を示す回路ブロック図である。 この発明の実施の形態1の変更例による電源装置を用いた太陽光発電システムの概略構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2による地絡検出回路の構成を詳細に示す回路図である。 この発明の実施の形態2の変更例による地絡検出回路の構成を詳細に示す回路図である。 この発明の実施の形態3による電源装置を用いた太陽光発電システムの概略構成を示す回路ブロック図である。 この発明の実施の形態4による地絡検出回路141の構成を詳細に示す回路図である。 この発明の実施の形態5による電源装置を用いた太陽光発電システムの概略構成を示す回路ブロック図である。 この実施の形態5において設定される正側乖離基準値および負側乖離基準値と測定電圧値との関係を示す図である。 この発明の実施の形態6による地絡検出回路181の構成を詳細に示す回路図である。 この実施の形態6において設定される正側乖離基準値および負側乖離基準値と測定電圧値との関係を示す図である。 従来の電源装置を用いた太陽光発電システムの概略構成を示す回路ブロック図である。 図15に示した地絡検出回路225の構成を詳細に示す回路図である。
符号の説明
1,201 直流電源部、2,71,202 系統連系インバータ装置、3,203 商用電力系統、11〜13,211〜213 太陽電池モジュール、4 インバータ装置、5 負荷、21,24,221,224 切換部、22,222 DC/DCコンバータ部、23,223 インバータ回路、25,161 地絡検出部、26,228 制御部、27,229 表示部、31〜33,231〜233 DC/DCコンバータ、41〜43 抵抗器、44,81,101,131,141,181,225〜227 地絡検出回路、51〜57,61,91〜93,111〜113,151,152,191,192,241〜246 抵抗素子、162 最大電圧検出部、58,59,172〜174 ダイオード、132,133 選択部、171 電圧検出回路、247 検流器、248,249 一方向性素子。

Claims (21)

  1. 複数の直流電力発生器によって生成された直流電力を交流電力に変換して負荷に供給する電源装置であって、
    それぞれ前記複数の直流電力発生器に対応して設けられ、各々が対応する直流電力発生器の出力電圧を予め定められた電圧に変換して第1のノードに出力する複数のDC/DCコンバータ、
    前記第1のノードに与えられた直流電力を交流電力に変換して前記負荷に供給するインバータ
    それぞれ前記複数の直流電力発生器に対応して設けられ、各々の一方電極が対応する直流電力発生器の正極端子に接続され、各々の他方電極が互いに接続された複数の抵抗器、および
    前記複数の抵抗器の他方電極と前記複数の直流電力発生器の負極端子に接続され、前記複数の直流電力発生器による充電部の地絡を検出し、地絡検出信号を出力する第1の地絡検出回路を備える、電源装置。
  2. 複数の直流電力発生器によって生成された直流電力を交流電力に変換して商用電力系統に供給する電源装置であって、
    それぞれ前記複数の直流電力発生器に対応して設けられ、各々が対応する直流電力発生器の出力電圧を予め定められた電圧に変換して第1のノードに出力する複数のDC/DCコンバータ、
    前記第1のノードに与えられた直流電力を交流電力に変換して前記商用電力系統に供給するインバータ
    それぞれ前記複数の直流電力発生器に対応して設けられ、各々の一方電極が対応する直流電力発生器の正極端子に接続され、各々の他方電極が互いに接続された複数の抵抗器、および
    前記複数の抵抗器の他方電極と前記複数の直流電力発生器の負極端子に接続され、前記複数の直流電力発生器による充電部の地絡を検出し、地絡検出信号を出力する第1の地絡検出回路を備える、電源装置。
  3. 前記第1の地絡検出回路は、
    前記複数の抵抗器の他方電極に共通接続された第1の入力ノードと、前記複数の直流電力発生器の負極端子に共通接続された第2の入力ノードとの間に直列接続された第1および第2の抵抗素子を含み、前記第1および第2の抵抗素子の間の出力ノードが基準電位のラインに接続された第1の分圧回路、および
    前記第1の入力ノードと前記第2の入力ノードとの間に直列接続された第3および第4の抵抗素子を含み、通常時は、前記第3および第4の抵抗素子の間の出力ノードから前記基準電位の前記地絡検出信号を出力し、前記複数の直流電力発生器による充電部の地絡により前記第1の抵抗素子の端子間電圧が前記第2の抵抗素子の端子間電圧よりも所定レベル以上大きくなったことに応じて、前記第3および第4の抵抗素子の間の出力ノードから前記基準電位よりも高電位の前記地絡検出信号を出力し、前記複数の直流電力発生器による充電部の地絡により前記第2の抵抗素子の端子間電圧が前記第1の抵抗素子の端子間電圧よりも所定レベル以上大きくなったことに応じて、前記第3および第4の抵抗素子の間の出力ノードから前記基準電位よりも低電位の前記地絡検出信号を出力する第2の分圧回路を含む、請求項1または請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記第1の地絡検出回路は、
    前記複数の抵抗器の他方電極に共通接続された第1の入力ノードと、前記複数の直流電力発生器の負極端子に共通接続された第2の入力ノードとの間に直列接続された第1および第2の抵抗素子を含み、前記第1および第2の抵抗素子の間の出力ノードが基準電位のラインに接続された第1の分圧回路、
    前記第1の入力ノードと前記第2の入力ノードとの間に直列接続された第3および第4の抵抗素子を含み、通常時は、前記第3および第4の抵抗素子の間の出力ノードから前記基準電位以下の電位を出力し、前記複数の直流電力発生器の出力部の地絡により前記第1の抵抗素子の端子間電圧が前記第2の抵抗素子の端子間電圧よりも所定レベル以上大きくなった場合は、前記第3および第4の抵抗素子の間の出力ノードから前記基準電位よりも高い電位を出力する第2の分圧回路、
    前記第1の入力ノードと前記第2の入力ノードとの間に直列接続された第5および第6の抵抗素子を含み、通常時は、前記第5および第6の抵抗素子の間の出力ノードから前記基準電位以上の電位を出力し、前記複数の直流電力発生器の出力部の地絡により前記第2の抵抗素子の端子間電圧が前記第1の抵抗素子の端子間電圧よりも所定レベル以上大きくなった場合は、前記第5および第6の抵抗素子の間の出力ノードから前記基準電位よりも低い電位を出力する第3の分圧回路、および
    通常時は、前記基準電位の前記地絡検出信号を出力し、前記基準電位と前記第2の分圧回路の出力ノードの電位とを比較して、前記第2の分圧回路の出力ノードの電位が前記基準電位よりも高くされたことに応じて、前記基準電位よりも高電位の前記地絡検出信号を出力し、前記基準電位と前記第3の分圧回路の出力ノードの電位とを比較して、前記第3の分圧回路の出力ノードの電位が前記基準電位よりも低くされたことに応じて、前記基準電位よりも低電位の前記地絡検出信号を出力する比較回路を含む、請求項1または請求項2に記載の電源装置。
  5. 前記第1の地絡検出回路に含まれる複数の抵抗素子のうちの少なくとも1つの抵抗素子の抵抗値は可変である、請求項3または請求項4に記載の電源装置。
  6. 前記少なくとも1つの抵抗素子は、
    それらの一方電極が互いに接続された第1および第2の副抵抗素子、および
    前記第1の副抵抗素子の他方電極と前記第2の副抵抗素子の他方電極との間に接続され、外部からの制御信号に応答してオン/オフする第1のスイッチ回路を含む、請求項5に記載の電源装置。
  7. 前記少なくとも1つの抵抗素子は、
    直列接続された第1および第2の副抵抗素子、および
    前記第2の副抵抗素子の一方電極と他方電極との間に接続され、外部からの制御信号に応答してオン/オフする第1のスイッチ回路を含む、請求項5に記載の電源装置。
  8. さらに、前記地絡検出信号の電位が予め定められた範囲内にある場合は、前記複数の直流電力発生器による充電部に地絡が発生していないと判定し、前記地絡検出信号の電位が予め定められた範囲内にない場合は、前記複数の直流電力発生器による充電部に地絡が発生していると判定する制御部を備える、請求項1から請求項7までのいずれかに記載の電源装置。
  9. さらに、前記地絡検出信号の電位が予め定められた範囲内にある場合は、前記複数の直流電力発生器による充電部に地絡が発生していないと判定し、前記地絡検出信号の電位が予め定められた範囲内にない場合は、前記複数の直流電力発生器による充電部に地絡が発生していると判定し、前記複数の直流電力発生器と前記負荷との間の経路を電気的に遮断する制御部を備える、請求項に記載の電源装置。
  10. さらに、前記地絡検出信号の電位が予め定められた範囲内にある場合は、前記複数の直流電力発生器による充電部に地絡が発生していないと判定し、前記地絡検出信号の電位が予め定められた範囲内にない場合は、前記複数の直流電力発生器による充電部に地絡が発生していると判定し、前記複数の直流電力発生器と前記商用電力系統との間の経路を電気的に遮断する制御部を備える、請求項2に記載の電源装置。
  11. 前記予め定められた範囲は、略基準電位である、請求項8から請求項10までのいずれかに記載の電源装置。
  12. 前記予め定められた範囲は、前記基準電位よりも高い正側乖離基準値と、前記基準電位よりも低い負側乖離基準値との間の範囲である、請求項8から請求項10までのいずれかに記載の電源装置。
  13. さらに、前記複数の直流電力発生器の各々の出力電圧のうち最も高い出力電圧を測定する最大電圧検出部を備え、
    前記制御部は、前記最大電圧検出部によって測定された電圧に応じて、前記正側乖離基準値および前記負側乖離基準値を設定する、請求項1に記載の電源装置。
  14. 前記制御部は、前記少なくとも1つの抵抗素子の前記第1のスイッチ回路のオン/オフの状態に応じて、前記正側乖離基準値および前記負側乖離基準値を設定変更する、請求項1または請求項1に記載の電源装置。
  15. 前記第1の地絡検出回路は、さらに、前記第1の分圧回路の出力ノードと前記基準電位のラインとの間に接続され、外部からの制御信号に応答して、地絡検出動作を行なう場合は前記第1の分圧回路の出力ノードと前記基準電位のラインとを接続し、地絡検出動作を行なわない場合は前記第1の分圧回路の出力ノードと前記基準電位のラインとを電気的に切離す第2のスイッチ回路を含む、請求項3から請求項1までのいずれかに記載の電源装置。
  16. さらに、前記複数の抵抗器の他方電極と前記複数の直流電力発生器の負極端子に接続され、前記複数の直流電力発生器による充電部の地絡を検出し、地絡検出信号を出力する、前記第1の地絡検出回路と同じ構成の第2の地絡検出回路、および
    外部からの制御信号に応答して、前記第1および第2の地絡検出回路のうちのいずれか一方から出力される地絡検出信号を前記制御部へ選択的に与える選択回路を備え、
    前記第2の地絡検出回路に含まれる複数の抵抗素子のうちの少なくとも1つの抵抗素子の抵抗値は、前記第1の地絡検出回路の対応する抵抗素子の抵抗値と異なる、請求項3から請求項1までのいずれかに記載の電源装置。
  17. 前記複数の直流電力発生器のうちのいずれの直流電力発生器の正極端子で地絡が発生した場合においても、前記地絡検出信号の電位が前記基準電位よりも低い電位にされるように、前記複数の直流電力発生器の各々の出力電圧が予め定められる、請求項3または請求項4に記載の電源装置。
  18. 前記複数の直流電力発生器の各々は、太陽電池である、請求項1から請求項1までのいずれかに記載の電源装置。
  19. 前記DC/DCコンバータは、その入力端子とその出力端子とが絶縁された状態で変圧動作を行なう絶縁トランスを含む、請求項1から請求項1までのいずれかに記載の電源装置。
  20. 前記第1のスイッチ回路は、電界効果トランジスタを含む、請求項6または請求項7に記載の電源装置。
  21. 前記第1のスイッチ回路は、ジャンパ・スイッチである、請求項6または請求項7に記載の電源装置。
JP2005069312A 2004-03-25 2005-03-11 電源装置 Expired - Fee Related JP4205071B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005069312A JP4205071B2 (ja) 2004-03-25 2005-03-11 電源装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004089629 2004-03-25
JP2005069312A JP4205071B2 (ja) 2004-03-25 2005-03-11 電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005312287A JP2005312287A (ja) 2005-11-04
JP4205071B2 true JP4205071B2 (ja) 2009-01-07

Family

ID=35440405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005069312A Expired - Fee Related JP4205071B2 (ja) 2004-03-25 2005-03-11 電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4205071B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103715983A (zh) * 2013-12-26 2014-04-09 广东易事特电源股份有限公司 太阳能发电***的故障检测装置和方法

Families Citing this family (51)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8102144B2 (en) 2003-05-28 2012-01-24 Beacon Power Corporation Power converter for a solar panel
JP4776348B2 (ja) * 2005-11-11 2011-09-21 シャープ株式会社 インバータ装置
US10693415B2 (en) 2007-12-05 2020-06-23 Solaredge Technologies Ltd. Testing of a photovoltaic panel
US11881814B2 (en) 2005-12-05 2024-01-23 Solaredge Technologies Ltd. Testing of a photovoltaic panel
JP5208374B2 (ja) 2006-04-18 2013-06-12 シャープ株式会社 系統連系パワーコンディショナおよび系統連系電源システム
JP5048296B2 (ja) * 2006-10-05 2012-10-17 能美防災株式会社 火災受信機
US8319483B2 (en) 2007-08-06 2012-11-27 Solaredge Technologies Ltd. Digital average input current control in power converter
US8013472B2 (en) 2006-12-06 2011-09-06 Solaredge, Ltd. Method for distributed power harvesting using DC power sources
US8473250B2 (en) 2006-12-06 2013-06-25 Solaredge, Ltd. Monitoring of distributed power harvesting systems using DC power sources
US11687112B2 (en) 2006-12-06 2023-06-27 Solaredge Technologies Ltd. Distributed power harvesting systems using DC power sources
US11309832B2 (en) 2006-12-06 2022-04-19 Solaredge Technologies Ltd. Distributed power harvesting systems using DC power sources
US11296650B2 (en) 2006-12-06 2022-04-05 Solaredge Technologies Ltd. System and method for protection during inverter shutdown in distributed power installations
US8963369B2 (en) 2007-12-04 2015-02-24 Solaredge Technologies Ltd. Distributed power harvesting systems using DC power sources
US8384243B2 (en) 2007-12-04 2013-02-26 Solaredge Technologies Ltd. Distributed power harvesting systems using DC power sources
US8319471B2 (en) 2006-12-06 2012-11-27 Solaredge, Ltd. Battery power delivery module
US11735910B2 (en) 2006-12-06 2023-08-22 Solaredge Technologies Ltd. Distributed power system using direct current power sources
US8816535B2 (en) 2007-10-10 2014-08-26 Solaredge Technologies, Ltd. System and method for protection during inverter shutdown in distributed power installations
US9088178B2 (en) 2006-12-06 2015-07-21 Solaredge Technologies Ltd Distributed power harvesting systems using DC power sources
US8531055B2 (en) 2006-12-06 2013-09-10 Solaredge Ltd. Safety mechanisms, wake up and shutdown methods in distributed power installations
US11569659B2 (en) 2006-12-06 2023-01-31 Solaredge Technologies Ltd. Distributed power harvesting systems using DC power sources
US8947194B2 (en) 2009-05-26 2015-02-03 Solaredge Technologies Ltd. Theft detection and prevention in a power generation system
US11855231B2 (en) 2006-12-06 2023-12-26 Solaredge Technologies Ltd. Distributed power harvesting systems using DC power sources
US11728768B2 (en) 2006-12-06 2023-08-15 Solaredge Technologies Ltd. Pairing of components in a direct current distributed power generation system
US8049523B2 (en) 2007-12-05 2011-11-01 Solaredge Technologies Ltd. Current sensing on a MOSFET
US11264947B2 (en) 2007-12-05 2022-03-01 Solaredge Technologies Ltd. Testing of a photovoltaic panel
JP2009245791A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Panasonic Electric Works Co Ltd 配線器具
EP3121922B1 (en) 2008-05-05 2020-03-04 Solaredge Technologies Ltd. Direct current power combiner
KR101196869B1 (ko) * 2008-09-18 2012-11-01 가부시키가이샤 산샤덴키세이사쿠쇼 계통연계용 인버터 장치
JP2011019312A (ja) * 2009-07-07 2011-01-27 Hitachi Ltd 電力変換装置
GB2485527B (en) 2010-11-09 2012-12-19 Solaredge Technologies Ltd Arc detection and prevention in a power generation system
US10673229B2 (en) 2010-11-09 2020-06-02 Solaredge Technologies Ltd. Arc detection and prevention in a power generation system
US10673222B2 (en) 2010-11-09 2020-06-02 Solaredge Technologies Ltd. Arc detection and prevention in a power generation system
JP5300028B2 (ja) * 2010-12-28 2013-09-25 オリジン電気株式会社 単相電圧型交直変換装置及び系統連系システム
GB2483317B (en) 2011-01-12 2012-08-22 Solaredge Technologies Ltd Serially connected inverters
JP5420598B2 (ja) * 2011-07-14 2014-02-19 中国電力株式会社 直流地絡検出装置および地絡回路判定装置
GB2498365A (en) 2012-01-11 2013-07-17 Solaredge Technologies Ltd Photovoltaic module
GB2498791A (en) 2012-01-30 2013-07-31 Solaredge Technologies Ltd Photovoltaic panel circuitry
US9853565B2 (en) 2012-01-30 2017-12-26 Solaredge Technologies Ltd. Maximized power in a photovoltaic distributed power system
JP5844176B2 (ja) * 2012-02-22 2016-01-13 株式会社ダイヘン 地絡検出システム及び地絡検出方法
US9548619B2 (en) 2013-03-14 2017-01-17 Solaredge Technologies Ltd. Method and apparatus for storing and depleting energy
US9306391B2 (en) * 2013-03-15 2016-04-05 General Electric Company Direct current transmission and distribution system and method of operating the same
CN205490215U (zh) * 2013-07-31 2016-08-17 松下知识产权经营株式会社 电力转换装置
JP6229971B2 (ja) * 2013-10-18 2017-11-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 電源供給装置
JP6229535B2 (ja) * 2014-02-26 2017-11-15 住友電気工業株式会社 直流電圧供給回路および地絡検出回路
KR101491013B1 (ko) 2014-05-12 2015-02-09 (주)우진기전 누설전류 및 화재 징후 감시 기능을 갖는 태양광 접속반을 포함하는 태양광 발전 시스템
US11177663B2 (en) 2016-04-05 2021-11-16 Solaredge Technologies Ltd. Chain of power devices
US11018623B2 (en) 2016-04-05 2021-05-25 Solaredge Technologies Ltd. Safety switch for photovoltaic systems
JP6897058B2 (ja) * 2016-10-24 2021-06-30 富士電機株式会社 無停電電源装置
JP6738263B2 (ja) * 2016-11-28 2020-08-12 京セラ株式会社 絶縁抵抗検査装置、電力変換装置、および絶縁抵抗の測定方法
JP6366116B2 (ja) * 2016-11-28 2018-08-01 ニチコン株式会社 接続箱およびハイブリッド蓄電システム
CN110212613A (zh) * 2019-06-28 2019-09-06 深圳市锐明技术股份有限公司 一种充电控制切换电路及充电控制切换方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103715983A (zh) * 2013-12-26 2014-04-09 广东易事特电源股份有限公司 太阳能发电***的故障检测装置和方法
CN103715983B (zh) * 2013-12-26 2016-03-30 广东易事特电源股份有限公司 太阳能发电***的故障检测装置和方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005312287A (ja) 2005-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4205071B2 (ja) 電源装置
US8884465B2 (en) System and method for over-voltage protection in a photovoltaic system
US8084997B2 (en) Voltage sensor module and voltage monitoring apparatus
JP6112687B2 (ja) リターン電流から光起電力発生器の複数のストリングを保護する方法および装置
JP5184921B2 (ja) 蓄電装置
US20090052096A1 (en) Power Supply Controller
US7852047B2 (en) Disconnection detection device of assembled battery system and disconnection detection method of same
US9906134B1 (en) Insulation detecting circuit, power converting device and insulation impedance value detecting method
JP5792552B2 (ja) 電源供給制御システム及び半導体集積回路
JP5121501B2 (ja) 過電流保護装置および電子機器
US11656256B2 (en) Method and photovoltaic inverter for determining the system capacity of a photovoltaic system to ground
JP4780775B2 (ja) 電源装置のledランプ用保護回路
JP2009296867A (ja) インバーター回路
US11768510B2 (en) Power supply semiconductor integrated circuit including a short-circuit-fault detection circuit that detects a short circuit of the voltage-output terminal
JPH0749721A (ja) 太陽電池を電源とする電気機器の保護装置
JP2006526378A (ja) 太陽エネルギシステム
JP5157972B2 (ja) 地絡検出装置
US7701684B2 (en) Power supply apparatus and power supply system including the same addressing abnormality
JP6176573B2 (ja) 逆電力検出装置
JP2017166938A (ja) 状態監視装置
US20140091625A1 (en) Open fuse detection system for a solar inverter
JP2009118607A (ja) バッテリ充電器
JP2018066569A (ja) アーク故障検出システム及びアーク故障検出方法
US20240213378A1 (en) Control circuitry of a microcontroller of a photovoltaic system without battery and associated method and devices
CN111316555B (zh) 电力变换装置以及发电***

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081007

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081015

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121024

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131024

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees