JP5844176B2 - 地絡検出システム及び地絡検出方法 - Google Patents

地絡検出システム及び地絡検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5844176B2
JP5844176B2 JP2012036617A JP2012036617A JP5844176B2 JP 5844176 B2 JP5844176 B2 JP 5844176B2 JP 2012036617 A JP2012036617 A JP 2012036617A JP 2012036617 A JP2012036617 A JP 2012036617A JP 5844176 B2 JP5844176 B2 JP 5844176B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground fault
determination unit
inverter
ground
fault detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012036617A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013172616A (ja
Inventor
福田 康彦
康彦 福田
哲裕 川本
哲裕 川本
将之 服部
将之 服部
秀爾 阪下
秀爾 阪下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihen Corp filed Critical Daihen Corp
Priority to JP2012036617A priority Critical patent/JP5844176B2/ja
Publication of JP2013172616A publication Critical patent/JP2013172616A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5844176B2 publication Critical patent/JP5844176B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Description

本発明は、複数の直流電源を、共通の交流電源に連系するインバータにおいて、地絡を検出するための地絡検出システム及び地絡検出方法に関するものである。
従来、太陽電池や燃料電池などを備えた直流電源から出力される直流電力を、インバータにより交流電力に変換して、出力するインバータシステムが開発されている。そして、このインバータシステムの直流電源内部や、直流電源とインバータとを接続する接続線における地絡を検出するための直流地絡検出装置が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。この文献記載の技術においては、複数個の太陽電池素子を直並列に接続して構成された太陽電池モジュール回路と、太陽電池モジュール回路からなる太陽電池の出力地絡を検出する地絡検出手段を備える。そして、地絡検出手段による検出レベルが一定値以上の場合には、インバータからの交流出力を低減させ、インバータ出力抑制時において、地絡検出手段による検出レベルが一定値以上の場合に、太陽電池の直流地絡と判定してインバータの動作を停止させる。
また、直流電源内部の直列接続された電池の間で地絡が発生した場合でも、確実に地絡を検出するための直流地絡検出装置も検討されている(例えば、特許文献2参照。)。この文献記載の技術においては、直流地絡検出装置の検出部において、直流電源の正極と負極とを複数の抵抗を介して接続線で接続する。そして、接続線の途中の接地点と接地線との接続を、切替信号発生部からの信号に基づいてスイッチで所定の周期で変更する。
特開平9−285015号公報(第1頁、図1) 特開2010−187513号公報(第1頁、図1)
上記文献における地絡検出方法では、地絡が発生した直流電源における地絡電流の影響が、他の直流電源の地絡検出にも影響を与えることになる。このため、複数の直流電源を共通の交流電源に連系する場合には、他のインバータの動作の影響により誤動作することがあった。
ここで、複数の太陽電池発電装置を連系させる構成について図4を用いて説明する。ここでは、太陽電池発電装置SC1〜SCnに対して、インバータINV1〜INVnを接続する。そして、これらのインバータINV1〜INVnの出力をステップアップ変圧器STに接続する。
各インバータINV1〜INVnには、太陽電池発電装置SC1〜SCnからの入力ライン及びステップアップ変圧器STへの出力ラインが設けられている。この入力ラインには、昇圧器11が接続されている。そして、昇圧器11の出力は、三相インバータ12に供給される。
昇圧器11は、太陽電池発電装置SC1〜SCnの出力を所定の電圧に昇圧する。
三相インバータ12は、昇圧された直流電圧を三相交流に変換する。この三相インバータ12の出力は、電磁接触器MCを介して出力ラインに接続される。
更に、太陽電池発電装置SC1〜SCnからの入力ラインには、2つの抵抗R1、R2からなる抵抗分圧器VDが設けられている。ここで、抵抗R1、R2には同じ抵抗値(例えば、30kΩ)の抵抗を用いる。更に、2つの抵抗R1、R2の接続ノード(中性点)は接地されており、入力ライン間の電圧は、接地電位に対して均等に分配される。更に、この中性点から接地経路に流れる電流を測定するための電流測定器20が設けられている。この電流測定器20により、電流Ig1〜Ignを検出し、地絡判定部21において地絡を判定する。
ここで、太陽電池発電装置SC1〜SCnと抵抗分圧器VDとの接続関係を考慮して、接地経路に流れる電流値の算出方法を説明する。この場合、図5(a)に示すように、太陽電池発電装置SC1のみが接続され、この太陽電池発電装置SC1による入力電圧Vin1を供給する場合を想定する。この場合、太陽電池装置SC2〜SCnを短絡させた場合を想定し、入力電圧Vin2〜Vinnは「0」とする。この場合、抵抗R1、R2の印加される電圧Vpe1、Vne1は、以下のように表される。
そして、インバータINV1の電流測定器20においては、以下の電流Ig1を検出する。
次に、図5(b)に示すように、太陽電池発電装置SCnのみが接続され、入力電圧Vinnを供給する場合を想定する。この場合、太陽電池装置SC1〜SCn−1を短絡させた場合を想定し、入力電圧Vin1〜Vinn−1は「0」とする。この場合、インバータINVnの抵抗R1、R2の印加される電圧Vpe1、Vne1は、以下のように表される。
この場合、インバータINV1の電流測定器20においては、以下の電流Ig1を検出する。
そして、図5(c)に示すように、太陽電池発電装置SC1〜SCnが接続されて、それぞれの入力電圧Vin1〜Vinnを供給する場合を想定する。この場合には、各太陽電池装置SC1〜SCnがそれぞれ一つずつ接続されている場合の重ね合わせとなるため、以下のように表すことができる。
そして、各インバータINV1〜INVnの電流Ig1〜Ignを一般化した場合、以下の行列式で表現することができる。
このように、各インバータINV1〜INVnの入力電圧Vin1〜Vinnが等しくない限り、各入力電圧Vin1〜Vinnが干渉成分として含まれることになる。そして、各インバータINV1〜INVnの電流Ig1〜Ignを総和すると「0」になる。
次に、正極側が地絡した場合の電流Ig1〜Ignを算出する。図6においては、太線が地絡した経路を表わしている。この場合も、まず、図6(a)に示すように、太陽電池発電装置SC1のみが接続され、入力電圧Vin1を供給する場合を想定する。この場合、太陽電池装置SC1〜SCn−1を短絡させた場合を想定し、入力電圧Vin1〜Vinn−1は「0」とする。この場合、電圧Vpe1、Vne1〜Vnenは、以下のように表される。
この場合、各インバータINV1〜INVnの電流測定器20においては、以下の電流Ig1〜Ignを検出する。
次に、図6(b)に示すように、太陽電池発電装置SCnのみが接続され、入力電圧Vinnを供給する場合を想定する。この場合、太陽電池装置SC1〜SCn−1を短絡させた場合を想定し、入力電圧Vin1〜Vinn−1は「0」とする。この場合、電圧Vpen、Vne1〜Vnen−1は、以下のように表される。
この場合、各インバータINV1〜INVnの電流測定器20においては、以下の電流Ig1〜Ignを検出する。
そして、図6(c)に示すように、太陽電池発電装置SC1〜SCnが接続されて、それぞれ入力電圧Vin1〜Vinnを供給する場合を想定する。この場合には、各太陽電池装置SC1〜SCnがそれぞれ一つずつ接続されている場合の重ね合わせとなるため、以下のように表すことができる。
そして、各インバータINV1〜INVnの電流Ig1〜Ignを一般化した場合、以下の行列式で表現することができる。
このように、地絡が発生したインバータには、各インバータINV1〜INVnの入力電圧Vin1〜Vinnに応じた電流Ig1〜Ignが流れる。この場合にも、地絡が発生していない他のインバータにおいても、地絡発生インバータと、このインバータ自身への入力電圧の影響を受けることになる。
次に、負極側が地絡した場合の電流Ig1〜Ignを算出する。図7においては、太線が地絡した経路を表わしている。この場合も、まず、図7(a)に示すように、太陽電池発電装置SC1のみが接続され、入力電圧Vin1を供給する場合を想定する。この場合、太陽電池装置SC1〜SCn−1を短絡させた場合を想定し、入力電圧Vin1〜Vinn−1は「0」とする。この場合、電圧Vpe1、Vne1〜Vnenは、以下のように表される。
この場合、各インバータINV1〜INVnの電流測定器20においては、以下の電流Ig1〜Ignを検出する。
次に、図7(b)に示すように、太陽電池発電装置SCnのみが接続され、入力電圧Vinnを供給する場合を想定する。この場合、太陽電池装置SC1〜SCn−1を短絡させた場合を想定し、入力電圧Vin1〜Vinn−1は「0」とする。この場合、電圧Vpen、Vne1〜Vnen−1は、以下のように表される。
この場合、各インバータINV1〜INVnの電流測定器20においては、以下の電流Ig1〜Ignを検出する。
そして、図7(c)に示すように、太陽電池発電装置SC1〜SCnが接続されて、それぞれ入力電圧Vin1〜Vinnを供給する場合を想定する。この場合には、各太陽電池装置SC1〜SCnがそれぞれ一つずつ接続されている場合の重ね合わせとなるため、以下のように表すことができる。
そして、各インバータの電流Ig1〜Ignを一般化した場合、以下の行列式で表現することができる。
このように、地絡が発生したインバータには、入力電圧に応じた電流Ig1〜Ignが流れる。この場合にも、他のインバータは、地絡発生インバータと、このインバータ自身への入力電圧の影響を受けることになる。
上述のように、いずれの場合にも、地絡検出回路を設けたインバータは、他のインバータの動作による干渉を受けることになり、これが誤動作の原因となる。
本発明は、上記課題を解決するために、複数の直流電源を、共通の交流電源に連系するインバータにおいて、地絡を的確に検出し、系統安定性を確保するための地絡検出システム及び地絡検出方法を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の直流電源を共通に交流電源に連系する発電システムにおいて、地絡を検出する地絡検出システムであって、各直流電源で出力される電力を、インバータに入力する入力ラインに接続された開閉器と、前記開閉器に接続され、各直流電源の入力電圧を均等に分配する抵抗を備えた分圧器と、前記抵抗の中性点から接地間に流れる電流に基づいて地絡を検出する第1地絡判定部と、各直流電源に接続された分圧器の中性点を結合した結合点から接地間に流れる電流に基づいて地絡を検出する第2地絡判定部と備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、直流電源の連系中においては前記第2地絡判定部において地絡を判定し、連系を停止している場合には前記第1地絡判定部において地絡を判定することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の地絡検出システムにおいて、前記第1地絡判定部において地絡を検出した場合には、分圧器に接続された開閉器により切断することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の地絡検出システムにおいて、前記第2地絡判定部において地絡を検出した場合には、インバータと解列することを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、複数の直流電源を共通に交流電源に連系する発電システムにおいて、地絡を検出する地絡検出システムを用いて地絡を検出する方法であって、前記地絡検出システムは、各直流電源で出力される電力を、インバータに入力する入力ラインに接続された開閉器と、前記開閉器に接続され、各直流電源の入力電圧を均等に分配する抵抗を備えた分圧器と、前記抵抗の中性点から接地間に流れる電流に基づいて地絡を検出する第1地絡判定部と、各直流電源に接続された分圧器の中性点を結合した結合点から接地間に流れる電流に基づいて地絡を検出する第2地絡判定部と備え、前記第1地絡判定部において地絡を検出した場合には、分圧器に接続された開閉器により切断し、前記第2地絡判定部において地絡を検出した場合には、インバータと解列することを要旨とする。
(作用)
請求項1、5に記載の発明によれば、第1地絡判定部においてインバータ毎に地絡を検出するとともに、第2地絡判定部において地絡電流の合成電流を検出する。これにより、第1地絡判定部において不要動作が発生する条件下にも、第2地絡判定部において的確に地絡を検出することができる。
請求項2に記載の発明によれば、インバータを稼働させて連系させている場合には、地絡が発生していない場合にも、不要動作が生じるときがある。この場合には、不要動作が生じない第2地絡判定部において地絡の誤検出を防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1地絡判定部において地絡を検出した場合には、分圧器に接続された開閉器により切断することにより、他のインバータに対して、地絡電流による影響を抑制することができる。
請求項4に記載の発明によれば、第2地絡判定部において地絡を検出した場合には、インバータを解列することにより、他のインバータに対して、交流電源に対する影響を抑制することができる。
本発明は、複数の直流電源を、共通の交流電源に連系するインバータにおいて、地絡を的確に検出し、系統安定性を確保するための地絡検出システム及び地絡検出方法を提供することができる。
本発明の一実施形態のシステム概略図。 本実施形態の地絡検出の処理手順の説明図。 本発明の他の実施形態のシステム概略図。 従来のシステム概略図。 地絡がない場合の地絡検出電流の説明図であって、(a)は第1インバータの電圧のみを考慮した場合、(b)は第nインバータの電圧のみを考慮した場合、(c)は重ね合わせた場合の説明図。 正極側が地絡した場合の地絡検出電流の説明図であって、(a)は第1インバータの電圧のみを考慮した場合、(b)は第nインバータの電圧のみを考慮した場合、(c)は重ね合わせた場合の説明図。 負極側が地絡した場合の地絡検出電流の説明図であって、(a)は第1インバータの電圧のみを考慮した場合、(b)は第nインバータの電圧のみを考慮した場合、(c)は重ね合わせた場合の説明図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を、図1〜図2を用いて説明する。本実施形態では、図1に示すように、直流電源としての太陽電池発電装置SC1〜SCnに対して、インバータINV1〜INVnを接続する。そして、これらのインバータINV1〜INVnの出力をステップアップ変圧器STに接続する。
各インバータINV1〜INVnには、太陽電池発電装置SC1〜SCnからの入力ライン及びステップアップ変圧器STへの出力ラインが設けられている。この入力ラインには、昇圧器11が接続されている。そして、昇圧器11の出力は、三相インバータ12に供給される。
昇圧器11は、太陽電池発電装置SC1〜SCnの出力を、所定の電圧に昇圧する。
三相インバータ12は、昇圧された直流電圧を三相交流に変換する。具体的には、図示しない制御回路が生成するPWM信号に基づいて、複数のスイッチング素子をオンオフ動作させることで、直流電力を交流電力に変換する。
三相インバータ12の出力は、電磁接触器MCを介して出力ラインに接続される。
更に、太陽電池発電装置SC1〜SCnからの入力ラインには、スイッチSW(開閉器)を介して、2つの抵抗R1、R2からなる抵抗分圧器VDが設けられている。ここで、抵抗R1、R2には同じ抵抗値(例えば、30kΩ)の抵抗を用いる。更に、2つの抵抗R1、R2の接続ノード(中性点)は、後述する電流測定器30を介して接地され、入力ライン間の電圧は、接地電位に対して均等に分配される。更に、この中性点から接地経路に流れる電流を測定するための電流測定器20が設けられている。
電流測定器20には、直流地絡を検出する地絡判定部21(第1地絡判定部)が接続されている。この地絡判定部21は、インバータの停止中に地絡を判定する。そして、この地絡判定部21において、後述する所定の条件を満たした場合には、スイッチSWに対してトリップ指令を供給する。このため、地絡判定部21は、地絡を判定するための電流値として第1基準値(例えば、10mA)に関するデータを保持している。このトリップ指令により、スイッチSWは、抵抗分圧器VDを切り離すことにより、地絡故障停止モードに入る。
更に、抵抗分圧器VDの中性点は、他のインバータの中性点と接続される。そして、このノードは、電流測定器30を介して接地される。この電流測定器30は、各インバータから供給される地絡電流をまとめた合成電流を監視する。そして、この電流測定器30は、地絡判定部31(第2地絡判定部)に測定値を供給する。この地絡判定部31は、インバータの稼動中に地絡を判定する。この地絡判定部31は、各インバータINV1〜INVnの電磁接触器MCに接続されており、所定の条件を満たした場合には、電磁接触器MCに対してMCオフ指令を供給する。このため、地絡判定部31は、地絡を判定するための電流値として第2基準値(例えば、10mA)に関するデータを保持している。なお、第1、第2基準値は同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。そして、このMCオフ指令により、各インバータINV1〜INVnをステップアップ変圧器STから切り離すことにより、地絡故障停止モードに入る。
次に、上述したシステムを用いて、各インバータINV1〜INVnにおいて地絡を判定する方法を、図2を用いて説明する。
まず、各インバータINV1〜INVnの停止中には、電磁接触器MCはオフされており、ステップアップ変圧器STから切り離されている。そして、各インバータINV1〜INVnを起動する場合、各インバータの地絡判定部21が、地絡検出電流が第1基準値以上かどうかについての判定処理を実行する(ステップS101)。具体的には、電流測定器20において、スイッチSWをオンした状態で、中性点から接地ラインに流れる電流値を測定する。そして、地絡判定部21は、電流測定器20において測定された電流値を取得し、電流測定器20から取得した電流値と、予め保持している基準値(第1基準値)とを比較する。
地絡検出電流が第1基準値以上の場合(ステップS101において「YES」の場合)、地絡判定部21は、スイッチオフ処理を実行する(ステップS102)。具体的には、地絡判定部21は、スイッチSWに対してトリップ指令を供給する。この場合、スイッチSWは、抵抗分圧器VDへの接続を遮断することにより、入力ラインから抵抗分圧器VDを切り離す。
そして、地絡判定部21は、故障停止処理を実行する(ステップS103)。具体的には、地絡判定部21は、電磁接触器MCにおいて解列状態を維持する。更に、地絡判定部21は、地絡していることを示すアラーム表示を出力する。
一方、地絡検出電流が第1基準値より低い場合(ステップS101において「NO」の場合)、地絡判定部21は、系統連系処理を実行する(ステップS104)。具体的には、電磁接触器MCをオンして、三相インバータ12をステップアップ変圧器STに接続する。
そして、地絡判定部21は、通常運転処理を実行する(ステップS105)。具体的には、地絡判定部21は、通常運転モードにより、太陽電池発電装置SC1〜SCnからの入力電圧を昇圧器11により昇圧し、三相インバータ12を介して電力供給を行なう。
そして、各インバータINV1〜INVnの稼動中には、地絡判定部31は、第2基準値以上かどうかについての判定処理を実行する(ステップS106)。具体的には、電流測定器30において、中性点から接地ラインに流れる電流値を測定する。地絡判定部31は、電流測定器30において測定された電流値を取得し、電流測定器30から取得した電流値と、予め保持している基準値(第2基準値)とを比較する。
地絡検出電流が第2基準値より低い場合(ステップS106において「NO」の場合)、地絡判定部31は、ステップS105に戻り、通常運転を継続する。
一方、地絡検出電流が第2基準値以上の場合(ステップS106において「YES」の場合)、地絡判定部31は、MC解列・インバータ停止処理を実行する(ステップS107)。具体的には、地絡判定部31は、電磁接触器MCに対して解列指令を供給する。この場合、電磁接触器MCは、ステップアップ変圧器STへの接続を遮断することにより、インバータINV1〜INVnをステップアップ変圧器STから切り離す。そして、インバータINV1〜INVnを停止する。
上記実施形態の地絡検出システムによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、インバータINV1〜INVnの停止中において、地絡検出電流が第1基準値以上の場合(ステップS101において「YES」の場合)、地絡判定部21は、スイッチオフ処理を実行する(ステップS102)。インバータINV1〜INVnを停止し、連系されていない場合には、地絡判定において不要動作が生じないため、地絡判定部21において地絡を検出することができる。そして、各インバータにおいて、地絡を検出した場合には、このインバータの抵抗分圧器を切り離すことにより、他のインバータの電流Ig1〜Ignに対する影響を低減し、地絡検出の誤動作を抑制することができる。
(2)上記実施形態では、インバータINV1〜INVnの稼動中において、地絡検出電流が第2基準値以上の場合(ステップS106において「YES」の場合)、地絡判定部31は、MC解列処理を実行する(ステップS107)。インバータが動作中で連系している場合には、地絡が発生していない場合にも、地絡判定部21において、不要動作により誤検出する可能性がある。一方、地絡が生じていない場合には、電流測定器30における合成電流は「0」になる。そこで、この合成電流を用いて地絡判定部31が地絡を判定することにより、地絡誤検知を抑制することができる。更に、MC解列により、ステップアップ変圧器STに対する影響を抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態においては、直流電源として太陽電池発電装置を用いたが、直流電力を出力するものであればよく、太陽電池に限定されるものではない。例えば、燃料電池や蓄電池により直流電力を生成するものや、風力発電などにより生成された交流電力を直流電力に変換して出力する場合にも適用することができる。
・上記実施形態においては、インバータINV1〜INVn内に、スイッチSW、抵抗分圧器VD、電流測定器20、地絡判定部21を設けた。ハードウェア構成は、これに限定されるものではなく、インバータINV1〜INVnとは別に、スイッチSW〜地絡判定部21を備えた地絡判定装置を設けるようにしてもよい。
・上記実施形態においては、太陽電池発電装置SC1〜SCnからの正極、負極の入力ライン間に、スイッチSW(開閉器)を介して、抵抗分圧器VDを設けた。これに代えて、図3に示すように、昇圧器11と三相インバータ12との接続ラインにスイッチSWを介して、2つの抵抗R1、R2からなる抵抗分圧器VDを設けるようにしてもよい。この場合には、昇圧器11により、各インバータINV1〜INVnの正極・負極間電圧(抵抗分圧器VDに印加される電圧)は一致することになる。従って、太陽電池発電装置SC1〜SCnの出力電圧にかかわらず、三相インバータ12への入力電圧は等しく制御されているので、基本的には地絡判定部21のみで判定可能となる。ただし、三相インバータ12への入力電圧は、系統の擾乱時に変動し、地絡判定部21において不要動作する可能性がある。そこで、この不要動作を除外するために、地絡判定部31での判定結果を利用して、地絡を的確に判定することができる。
SC1〜SCn…太陽電池発電装置、INV1〜INVn…インバータ、ST…ステップアップ変圧器、11…昇圧器、12…三相インバータ、MC…電磁接触器、SW…スイッチ、VD…抵抗分圧器、R1,R2…抵抗、20…電流測定器、21…地絡判定部、30…電流測定器、31…地絡判定部。

Claims (5)

  1. 複数の直流電源を共通に交流電源に連系する発電システムにおいて、地絡を検出する地絡検出システムであって、
    各直流電源で出力される電力を、インバータに入力する入力ラインに接続された開閉器と、
    前記開閉器に接続され、各直流電源の入力電圧を均等に分配する抵抗を備えた分圧器と、
    前記抵抗の中性点から接地間に流れる電流に基づいて地絡を検出する第1地絡判定部と、
    各直流電源に接続された分圧器の中性点を結合した結合点から接地間に流れる電流に基づいて地絡を検出する第2地絡判定部と備えたことを特徴とする地絡検出システム。
  2. 直流電源の連系中においては前記第2地絡判定部において地絡を判定し、連系を停止している場合には前記第1地絡判定部において地絡を判定することを特徴とする請求項1に記載の地絡検出システム。
  3. 前記第1地絡判定部において地絡を検出した場合には、分圧器に接続された開閉器により切断することを特徴とする請求項2に記載の地絡検出システム。
  4. 前記第2地絡判定部において地絡を検出した場合には、インバータを解列することを特徴とする請求項2又は3に記載の地絡検出システム。
  5. 複数の直流電源を共通に交流電源に連系する発電システムにおいて、地絡を検出する地絡検出システムを用いて地絡を検出する方法であって、
    前記地絡検出システムは、
    各直流電源で出力される電力を、インバータに入力する入力ラインに接続された開閉器と、
    前記開閉器に接続され、各直流電源の入力電圧を均等に分配する抵抗を備えた分圧器と、
    前記抵抗の中性点から接地間に流れる電流に基づいて地絡を検出する第1地絡判定部と、
    各直流電源に接続された分圧器の中性点を結合した結合点から接地間に流れる電流に基づいて地絡を検出する第2地絡判定部と備え、
    前記第1地絡判定部において地絡を検出した場合には、分圧器に接続された開閉器により切断し、
    前記第2地絡判定部において地絡を検出した場合には、インバータと解列することを特徴とする地絡検出方法。
JP2012036617A 2012-02-22 2012-02-22 地絡検出システム及び地絡検出方法 Active JP5844176B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012036617A JP5844176B2 (ja) 2012-02-22 2012-02-22 地絡検出システム及び地絡検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012036617A JP5844176B2 (ja) 2012-02-22 2012-02-22 地絡検出システム及び地絡検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013172616A JP2013172616A (ja) 2013-09-02
JP5844176B2 true JP5844176B2 (ja) 2016-01-13

Family

ID=49266211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012036617A Active JP5844176B2 (ja) 2012-02-22 2012-02-22 地絡検出システム及び地絡検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5844176B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6144583B2 (ja) * 2013-09-13 2017-06-07 シャープ株式会社 太陽光発電システム
CN103558506B (zh) * 2013-10-25 2016-06-15 国家电网公司 非注入式直流***接地故障查找方法及其装置
JP6248716B2 (ja) * 2014-03-12 2017-12-20 オムロン株式会社 故障対処装置、および電源システム
CN104297624A (zh) * 2014-11-06 2015-01-21 国家电网公司 一种直流接地故障检测及处理方法
WO2017124107A1 (en) * 2016-01-14 2017-07-20 Jabil Circuit, Inc. Low voltage, low frequency, multi level power converter
JP6897058B2 (ja) * 2016-10-24 2021-06-30 富士電機株式会社 無停電電源装置
KR20220147969A (ko) * 2021-04-28 2022-11-04 엘지이노텍 주식회사 스위칭 소자 동작 검출 장치 및 태양광 발전 전력변환 장치
CN113238146B (zh) * 2021-05-12 2022-05-24 阳光电源股份有限公司 一种储能逆变器***的中线继电器故障检测方法及装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001298851A (ja) * 2000-04-17 2001-10-26 Tempearl Ind Co Ltd 太陽光発電用保護装置
JP4205071B2 (ja) * 2004-03-25 2009-01-07 シャープ株式会社 電源装置
JP5407024B2 (ja) * 2008-06-05 2014-02-05 東芝三菱電機産業システム株式会社 二次電池システム
JPWO2011040128A1 (ja) * 2009-09-29 2013-02-21 株式会社日立製作所 地絡検出回路および電源装置
JP5728161B2 (ja) * 2010-03-26 2015-06-03 本田技研工業株式会社 地絡検知方法および地絡検知装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013172616A (ja) 2013-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5844176B2 (ja) 地絡検出システム及び地絡検出方法
US9793835B2 (en) Power conversion device and method for diagnosing failure thereof
JP2012238716A (ja) 太陽電池パネルの異常検知装置
CN116540008A (zh) 用于检测dc***中的接地故障的***和方法
EP3264550A1 (en) Access control method for parallel direct current power supplies and device thereof
US9692314B2 (en) Detection circuit and three-phase AC-to-AC power converting apparatus incorporating the same
US20180259563A1 (en) Distributed power supply
JP6118908B2 (ja) 電池監視ユニット
WO2017047111A1 (ja) 検査装置
JP2013219955A (ja) 電源装置
US10957506B2 (en) Controller, distributed power supply, and method for checking for welding
JP2017527001A (ja) Mppt集中モード退出、切り替え方法及びその応用
JP5546507B2 (ja) 故障診断装置、電力変換装置および故障診断方法
JP2013150415A (ja) 無停電電源装置
JP6702168B2 (ja) 太陽光発電システムの検査装置および検査方法
JP2012115006A (ja) 充電装置
JP2008206229A (ja) 直流地絡検出装置および2重化直流電源回路
US11394218B2 (en) Controller, electricity storage system, and recording medium
JP2016123232A (ja) 太陽電池の検査方法およびその装置並びに太陽電池検査装置に用いられる信号源
CN110133374B (zh) 一种检测电路及供电电路
JP2019030099A (ja) 直流電源システム及び地絡判定方法
JP5950084B2 (ja) 状態監視装置
JP6003691B2 (ja) 電源装置
CN113363948B (zh) 一种基于正序故障分量的有源配电网电流差动保护方法
JP7259742B2 (ja) 蓄電池システム、及び電力表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5844176

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250