JP4187211B2 - 車両用換気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駐車中に車内温度が上昇すると換気を行なう車両用換気装置に関し、特にインストルメンタルパネル(以下、インパネという)の内部空間の滞留空気を強制的に排気する車両用換気装置に関する。
夏季に自動車を停車しておくと、車内温度が70℃以上にもなり、乗員に不快感を与えると共に、冷房に対して非常に大きなエネルギーを要している。一般にこれを駐車時の熱負荷と呼び、様々な対策が行なわれている。例えば、ガラスを熱線カットガラスにして、車内への熱の進入を防止し、或いは駐車中にブロワーにより換気を行い、熱を車外に排出するものなどの先行技術がある(例えば、特許文献1〜6を参照)。
しかし、上記公知技術は、ただ換気して外気を導入するというもので、効率良く、車内空気を追い出すというものではなかった。
また、換気技術として自動車のドアロックを解除したときに、窓が開き、エアコンのブロアを作動させるという技術もある(例えば特許文献7を参照。)。しかし、ドアロックの解除と共に窓が開くということ、エアコンのブロアを利用して風を吹き出すことは、搭乗者の乗り込み時には不自然で、不快感を与えるものであった。
さらにドアキーの挿入時から所定時間だけ換気する技術もある(例えば特許文献8を参照。)。しかし、ドアキーの挿入をしてから搭乗者が車内に入るまでの時間は非常に短時間であり、車内温度を低下させるまでには至らない。
特開平5−147426号公報 特開平8−11524号公報 特公平3−38134号公報 特開平2−256510号公報 特開昭61−143211号公報 実開昭58−22308号公報 特開平5−286351号公報 特開平57−33011号公報
本発明者らは、車内の熱の分布を調査した結果、フロントガラス近傍や室内天井部近傍が64℃程度であったのに対して、インパネ天板は直射日光を受けやすく、しかもインパネ部には構成部品が多いためそれらの構成部品が加熱されて高温になるため、インパネ部は90℃を超える場合もあることが判明した。これらの構成部品は熱容量が比較的大きなものがあり、一旦加熱されると冷却され難い。そして、インパネ内部空間の空気は滞留しているため熱伝導を受けやすく、非常に高温となる。本発明は、このインパネ内部空間の滞留空気を強制的に車外に排気することで、インパネ内部の温度を下げ、それによりインパネ表面の温度を下げ、ひいては車内への放熱熱エネルギーを低減することを目的とする。この際、インパネ内部空間の滞留空気を効率良く車外に排出できれば、車内温度の低下に効果的である。そこで空調装置のインテーク部に換気ブロアの吐出口を接続することでインパネの熱を効率的に排出する車両用換気装置を提供することを目的とする。特に、駐車中に日射による車内温度の上昇を防止するため、駐車中に車内温度が上昇すると換気を行なう車両用換気装置を提供することを目的とする。
さらに、車内温度が高い車両に搭乗者が乗り込む際に、搭乗の所定時間前に本発明の車両用換気装置を作動させることで車内温度を下げて、搭乗者に不快感を与えない車両用換気装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、インパネ内部空間の滞留空気を強制排気する本発明に係る車両用換気装置は、車外空気吸入口に連通している外気導入流路と、車内空気吸入口と、内外気導入の切換えを行なうインテークドアとを有する内外気切換え箱と、該内外気切換え箱から車内の吹出口に向かって空気流れを形成する通気流路と、該通気流路に設けられ、前記空気流れを形成する空調ブロアと、車両のインストルメンタルパネルの内部空間に配置され、かつ、吸込口該インストルメンタルパネル側に向けられると共にインストルメンタルパネルの内壁面の近くに配置された換気ブロアと、一端が前記換気ブロアの吐出口に連通しており、且つ他端が前記外気導入流路に連通している換気流路と、該換気流路に設けられた開閉ダンパと、を備え、さらに、エンジン制御装置からエンジン作動・停止情報を入力し、内気センサから車内温度情報を入力し、前記換気ブロアの作動手段へオン又はオフの信号を出力し、前記開閉ダンパの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、バッテリ電圧情報を入力し、且つ前記インテークドアの内外気切替作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する制御手段を備え、該制御手段は、エンジンが停止状態であるとの情報、車内温度が所定温度以上であるとの情報及びバッテリ電圧が所定値以上であるとの情報が入力されたときに、前記換気ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記開閉ダンパの開閉手段へ開の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切替作動手段へ内気導入モードとする信号を出力することを特徴とする。インパネ内部の滞留空気が高温になることを着目し、この空気を優先的に車外に強制排気する装置である。インパネ内部、ひいては車内温度を効果的に低下させることができると共に、空調装置の外気導入部を排気口として兼用させることで特別な換気用の穴を開ける必要もない。また、最も高温になる箇所(インストルメンタルパネルの内壁面の近く)の空気を優先的に車外に強制排気するものである。そして、駐車中に車内温度が上昇すると換気を行ない、駐車中に日射による車内温度の上昇を防止することができる。
ここで、前記換気ブロアの吸込口は、前記インストルメンタルパネルのうち日射を受ける部分に向けられていることが好ましい。もっとも高温になる箇所の空気を優先的に車外に強制排気するものである。
さらに、前記換気ブロアの吸込口と前記インストルメンタルパネルの内壁面との間に通気抵抗物を介在させない位置に該吸入口を配置することがより好ましい。吸入抵抗を低減し、インパネ内部の滞留空気を隅々まで吸引して排気させることができる。
また本発明に係る車両用換気装置では、一端を前記換気ブロアの吸込口に接続し且つ他端の開口部を前記インストルメンタルパネルの内壁面の近くに配置した換気吸込ダクトを設けることが好ましい。スペースの問題から換気ブロアの吸込口をインストルメンタルパネルの内壁面の近くに配置できない場合に対応することができる。
本発明に係る車両用換気装置では、前記換気ブロアの吸込口、若しくは前記換気吸込ダクトの他端の開口部は、前記インストルメンタルパネルの内部空間の滞留空気を吸気する吸込口であることが好ましい。インストルメンタルパネルの内部空間の滞留空気は高温であるため、この空気を強制排気することでインパネ内部の温度を効果的に低下させる。
本発明に係る車両用換気装置は、車外空気吸入口に連通している外気導入流路と、車内空気吸入口と、内外気導入の切換えを行なうインテークドアとを有する内外気切換え箱と、該内外気切換え箱から車内の吹出口に向かって空気流れを形成する通気流路と、該通気流路に設けられ、前記空気流れを形成する空調ブロアと、車両のインストルメンタルパネルの内部空間に配置され、インストルメンタルパネルの天板下に配置されたデフダクトに吸込口が連通されている換気ブロアと、一端が前記換気ブロアの吐出口に連通しており、且つ他端が前記外気導入流路に連通している換気流路と、該換気流路に設けられた開閉ダンパと、を備え、さらに、エンジン制御装置からエンジン作動・停止情報を入力し、内気センサから車内温度情報を入力し、前記換気ブロアの作動手段へオン又はオフの信号を出力し、前記開閉ダンパの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、バッテリ電圧情報を入力し、且つ前記インテークドアの内外気切替作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する制御手段を備え、該制御手段は、エンジンが停止状態であるとの情報、車内温度が所定温度以上であるとの情報及びバッテリ電圧が所定値以上であるとの情報が入力されたときに、前記換気ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記開閉ダンパの開閉手段へ開の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切替作動手段へ内気導入モードとする信号を出力することを特徴とする。デフダクトは、インパネ天板の真下に配置されることが多いので、デフダクト内の滞留空気は高温となる。このデフダクト内の高温の滞留空気を強制排気することで、インパネ内の温度を効果的に低下させることができる。そして、駐車中に車内温度が上昇すると換気を行ない、駐車中に日射による車内温度の上昇を防止することができる。
さらに本発明に係る車両用換気装置では、前記制御手段は、エンジンが作動状態であるとの情報が入力されたときに、前記開閉ダンパの開閉手段へ閉の信号を出力することが好ましい。インテーク部の通気流路から換気ブロアの換気流路への逆流を防止し、空調作動時において、RECモードでは外気の侵入を防止し、フレッシュモードでは内気の混入を防止することができる。
本発明に係る車両用換気装置では、ドアロック解除の信号を入力し、前記換気ブロアの作動手段へオン又はオフの信号を出力し、前記開閉ダンパの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切替作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する制御手段を設け、前記制御手段は、ドアロック解除の信号を入力したときに、前記換気ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記開閉ダンパの開閉手段へ開の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切替作動手段へ内気導入モードとする信号を出力する場合を含む。蓄熱した箇所を集中的に換気する本発明に係る車両用換気装置において、ドアロック解除と共に換気を稼動させることで、乗員が乗り込むまでの限られた時間内で車内温度の低減を図るものである。
ここで前記制御手段は、ドアロック解除時に前記車両用換気装置の稼動の可否を判断するために、車内温度と外気温度を比較参照することが好ましい。換気装置の稼動のタイミングを車内温度と車外温度の両方により判断することにより、中間期の暑いという現象にも対応することができる。
ここで前記制御手段は、前記車内温度が規定温度以上であるときに、前記車両用換気装置を稼動させることが好ましい。規定値Pを持たせたものである。
ここで前記制御手段は、車内温度と外気温度の差分温度を用いて、前記車両用換気装置の作動可否を判断することが好ましい。本制御を用いることで暖房時、中間温度時、暑熱時を問わず必要なときに換気が可能となる。暖房時においても車両内部が過冷却された場合なども換気により温度上昇が見込めること、暑熱時は必要時に効率的に稼動が可能であることなどが上げられる。特にここで示す差分温度Qに関しては、一般に2〜5℃が望ましいが特に限定はしない。
本発明に係る車両用換気装置では、前記制御手段は、前記車両用換気装置の稼動後、最大稼働時間が5分であることが好ましい。乗車前、後を問わず本制御及び装置においては最大効果が計られる時間が5分であることを規定したものである。
本発明に係る車両用換気装置では、エンジン制御装置からエンジン作動・停止情報を入力し、内気センサから車内温度情報を入力し、前記換気ブロアの作動手段へオン又はオフの信号を出力し、前記開閉ダンパの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切替作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する制御手段と、車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を入力し、該情報を前記制御手段へ出力する受信手段と、を設け、前記制御手段は、エンジンが停止状態であるとの情報及び車内温度が所定温度以上であるとの情報が入力され、且つ、前記受信手段から前記車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を入力したときに、前記換気ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記開閉ダンパの開閉手段へ開の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切替作動手段へ内気導入モードとする信号を出力することが好ましい。車内温度が高い車両に搭乗者が乗り込む際に、搭乗の所定時間前に本発明の車両用換気装置を作動させ、車内温度を下げることができるので、搭乗者に不快感を与えない。
ここで本発明に係る車両用換気装置では、前記車両に搭乗者が近づいたことを示す情報は、スマートキー、リモートコントロールキー等の車両キーから発信される車両ドアロックキー解除信号又は/及び換気開始信号であるか、或いは携帯電話、PHS等の通信端末から発信される車両ドアロックキー解除信号又は/及び換気開始信号である場合を含む。これらの情報(信号)は、車両から離れた状態のときに発信しうるので、搭乗前の換気時間を所定時間以上確保することができる。
さらに本発明に係る車両用換気装置では、前記受信手段は、前記搭乗者が前記車両に乗り込む1〜5分間前に、前記車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を受けることができる受信範囲を有することが好ましい。すなわち、搭乗者が車両に乗り込むまでの所要時間が1〜5分間となる距離圏において、車両に設けた受信手段と搭乗者が所持しているスマートキー、リモートコントロールキー、或いは携帯電話、PHS等の通信端末との間で前記情報の受信・発信を可能とすることが好ましい。後述する実施例で示すように、本発明に係る車両用換気装置では、わずか1分間の換気により車内温度を低下させる効果がある。したがって、搭乗者が車両に乗り込む1〜5分間前から当該車両用換気装置を作動させることで、搭乗者の不快感を低減させることができる。
本発明により、インパネ内部に滞留する高温空気を強制的に車外に排気することで、インパネ内部の温度を下げ、それによりインパネ表面の温度を下げ、ひいては車内への放熱熱エネルギーを低減することができる。この際、インパネ内部に滞留する空気を効率良く車外に排出するので、車内温度の低下に効果的である。駐車中に車内温度が上昇すると、これを低下させることもできる。
以下、本発明について実施形態を示しながら詳細に説明するが本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。以下、図1から図7及び図9を参照しながら本実施形態に係る車両用換気装置について説明する。
(第1実施形態)
図1は本実施形態に係る車両用換気装置100の一形態を示す概略図である。車両用換気装置100は、インテーク部である内外気切換え箱10と、内外気切換え箱10から車内の吹出口(不図示)に向かって空気流れを形成する通気流路2a,2b,2cを形成するケース1と、ケース1内に配置された空調ブロア11と、車両のインパネ3の内部空間4に配置された換気ブロア14と、換気ブロア14の排気空気用のダクトである換気流路5と、換気流路5に設けられた開閉ダンパ6とを少なくとも備える。車両用換気装置100は、さらにエバポレータ13をケース1内に配置し、HVACを兼用している。また車内の吹出口(不図示)から吹き出す空気を浄化しておくために、図1に示すようにフィルタユニット12を例えばケース1内の通気流路2bに配置しても良い。さらに、車両用換気装置100は制御手段30と、制御手段30へ車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を出力する受信手段36とを備える。
内外気切換え箱10は、車外空気吸入口20に連通している外気導入流路9と、車内空気吸入口8と、内外気導入の切換えを行なうインテークドア7とを有する。車外空気吸入口20は、フレッシュモードのときに外気を取り込むための吸入口であり、取り込まれた外気は、外気導入流路9を介して内外気切換え箱10の通気流路2aに取り込まれる。車内空気吸入口8は、リサーキュレーション(REC)モードのときに車内の空気を内外気切換え箱10の通気流路2aに取り込む吸入口である。
通気流路2a,2b,2cは、ケース1により形成される。通気流路2aには、内外気切換え箱10に取り込まれた空気が空調ブロア11によって吸い込まれるときに空気流れ21が形成される。通気流路2bには、空調ブロア11によって空気流れ22が形成される。通気流路2cには、エバポレータ13を透過した冷却空気の空気流れ23が形成される。
空調ブロア11は、ケース1内の通気流路に設けられ、前述のように空気流れ21,22,23を形成する。なお、図1ではブロアは、遠心式のシロッコファンを示したが、ターボファンであっても良く、さらに貫流式ブロアであっても良い。
フィルタユニット12は空気を浄化するためのものであり、フィルタ面が覆われないようにフィルタ端部を固定するフィルタ枠に、集塵フィルタと脱臭フィルタとを組み合わせて組み込むことが好ましい。
エバポレータ13は、空調の冷凍サイクルを構成する。冷凍サイクルは、少なくとも、気化状態の冷媒を圧縮して吐出するコンプレッサ(不図示)と、コンプレッサから吐出された冷媒を冷却し冷媒を凝縮するコンデンサ(不図示)と、コンデンサで凝縮した冷媒を絞り作用により気液混合体にする膨張弁(不図示)と、膨張弁で気液混合体となった冷媒の蒸発熱により空気を冷却除湿するエバポレータ13とを備える。なお、空気流れ23の下流には、ヒータコア(不図示)、エアミックスドア(不図示)が配置され、さらに下流には車内の吹出口として、ベント吹出し口(不図示)、サイドベント吹出し口(不図示)若しくはデフロスト吹出し口(不図示)、又はフット吹出し口(不図示)等の吹出し口が設けられる。
車両のインパネ3は、ファイヤーボードと運転席・助手席との間に、車両計器類、HVACユニット等の構成部品を配置したときに、これらを収容し、車室を仕切るものである。車両のインパネ3の天板部分は、フロントガラスを透過した直射日光を受けて加熱される。そして、インパネ3の内部空間4の滞留空気は高温となる。そして内部空間4内に配置された上記構成部品も加熱されることとなるが、これらは熱容量が大きいものが多く、一旦、加熱されると冷却されるまで時間がかかることとなる。
換気ブロア14は、車両のインパネ3の内部空間4に配置され、インパネ3の内部空間4に滞留する高温空気を排気するために、吸込口14aをインパネ3側に向けるように配置することが好ましい。特に、換気ブロア14の吸込口14aは、インパネ3のうち日射を受ける部分に向けられていることが望ましい。すなわち、インパネ3のうちフロントガラス側に近い部分で直射日光を受ける部分に向かって吸込口14aを向けることが良い。このようにすることで、インパネ3の内部空間4の滞留空気のうち、最も高温空気を優先的に強制排気できる。また、車両のインパネ3の内部空間4には、上記構成部品が配置されている。このような場合には、換気ブロア14の吸込口14aは、インパネ3の内壁面、つまりインパネ天板の裏面の壁面との間に上記構成部品等の通気抵抗物を介在させない位置に、吸入口14aを配置すると良い。車両のインパネ3の内部空間4に余裕のスペースがあれば、インパネ3の内壁面の近くに換気ブロア14の吸込口14aを配置しても良い。
ここで図2に示すように、車両用換気装置200は、一端を換気ブロア14の吸込口14aに接続し且つ他端の開口部28をインパネ3の内壁面の近くに配置した換気吸込ダクト29を設けても良い。図2は、換気吸込ダクトを設けた場合の車両用換気装置の一形態を示す概略図である。換気吸込ダクト29を設けることで、スペースの問題から換気ブロアの吸込口をインストルメンタルパネルの内壁面の近くに配置できない場合に対応することができる。すなわち、車両用換気装置200では、換気ブロアの吸込口14a若しくは、換気吸込ダクト29の開口部29は、インパネ3の内部空間4の滞留空気を吸気する吸込口となる。
図1に示したように、換気ブロア14の作動により、インパネ3の内部空間4に空気流れ24が形成される。一方、換気ブロア14の吐出口は、外気導入流路9と連通させるための換気流路5を設けている。さらに換気流路5には開閉ダンパ6を設けている。開閉ダンパ6とインテークドア7の開閉を制御することで、換気ブロア14を作動させたときにインパネ内部に滞留する空気を強制的に車外に排気するための空気流れ25,26を形成する。そして、インパネ内部の温度を下げ、それによりインパネ表面の温度を下げ、ひいては車内への放熱熱エネルギーを低減することができる。熱容量が比較的大きなインパネ内部に配置された構成部品45は空気流れ24が形成されることで冷却される。
制御手段30は、エンジン作動・停止情報をエンジン制御装置(エンジンECU)32から入力し、また内気センサ31から車内温度情報を入力する。また制御手段30は、換気ブロア14のオン−オフを制御する作動手段34へオン又はオフの信号を出力し、また開閉ダンパ6の開閉手段33へ開又は閉の信号を出力する。さらに制御手段30は、インテークドア7の内外気切替作動手段35へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する。
受信手段36は、車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を受ける受信機である。受信手段36は、車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を入力すると共に、制御手段30へ該情報を出力する。受信手段36は、車両のドア、トランク、ダッシュボードなどいずれに設置しても良い。車両に搭乗者が近づいたことを示す情報とは、例えば、スマートキー、リモートコントロールキー等の車両キーから発信される車両ドアロックキー解除信号又は/及び換気開始信号、或いは携帯電話、PHS等の通信端末から発信される車両ドアロックキー解除信号又は/及び換気開始信号がある。これらの車両ドアロックキー解除信号又は/及び換気開始信号を、電波、赤外線等の媒体により伝達することで、遠隔から操作が可能である。遠隔操作可能範囲は、搭乗者が車両に乗り込む1〜5分間前に、受信手段36が車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を受けることができる範囲であることが好ましい。例えば、車両を中心として半径80mから400mである。ただし、車両を中心として半径80m未満の範囲とすることを制限するものではない。車両のセキュリティと換気時間確保の観点から、ドアロック解除前に車両用換気装置を作動させるが好ましく、これを実現するためには搭乗者が近づいたことを示す情報として換気開始信号とすることがより好ましい。
なお、車両に発信機(不図示)を設置しても良い。車両キーや携帯電話、PHS等の通信端末がその発信機から信号を受けて、当該信号を解析して所定の条件を満たしたときのみ、受信手段36が車両キーや携帯電話、PHS等の通信端末から発信された信号を受け付けるように登録手段、認証手段を設けても良い。
次に図3を参照しながら、車両用換気装置100の使用方法について説明する。まず、通常の空調運転を行なう場合について説明する。図3は、車両用換気装置100が空調装置として空調運転をしたときの空気流れを示す概念図である。開閉ダンパ6を閉とする。まず、インテークドア7をフレッシュモードとすると、空調ブロア11が作動することにより、外気導入流路9は、車外空気吸入口20から取り込んだ車外空気を換気流路5に逆流させることなく、空気流れ27を形成する。そして通気流路2a内の空気流れ21が形成される。また、インテークドア7をRECモードとすると、空調ブロア11が作動することにより、車内空気吸入口8から車内空気が取り込まれて通気流路2aで空気流れ21が形成される。空調ブロア11から吐出された空気流れ22は、フィルタユニット12で清浄化され、エバポレータ13により冷却される。エバポレータ13を通過した空気流れ23は、その一部若しくは全部がヒータコア(不図示)で加熱され、車内の吹出口(不図示)から吹き出す。このように、HVACを備えた車両用換気装置100によって、温度・湿度をコントロールされた空気が車内に吹き出して空調がなされる。
次に、駐車中に日射を受けて車内温度が上昇した場合に、車両用換気装置100を用いて車内をクールダウンさせる換気運転を行なう場合について説明する。図4は、車両用換気装置100が換気装置として換気運転をしたときの空気流れを示す概念図である。図5は本実施形態に係る車両用換気装置100の作動を示すフローチャートである。エンジンECU32からエンジンの作動状態を判断し(ステップS1)、オフの場合は内気センサ31の値で車内温度が40℃以上であるか否かの判断を行なう(ステップS2)。車内温度が40℃未満であるときは換気ブロア14をオフ(ステップS8)としたままで、ステップS1に戻る。車内温度が40℃以上である場合は、バッテリ電圧センサ(不図示)の示す車載バッテリの電圧が12V以上であるか否かの判断を行なう(ステップS3)。車載バッテリの電圧が12V未満の場合は、バッテリ上がりを防止するため換気ブロア14をオフ(ステップS8)としたままで、ステップS1に戻る。一方、車載バッテリの電圧が12V以上の場合は、HVACへ空気が流れることを防止するために、インテークドア7の内外気切替作動手段35によりインテークドア7をRECモードとする(ステップS4)。また、開閉手段33により開閉ダンパ6を開とする(ステップS5)。次に作動手段34により換気ブロア14のファンを回す(ステップS6)。換気ブロア14が作動することにより、インパネ3の内部空間4に滞留している高温空気が空気流れ24として換気ブロア14の吸込口14aに向かって形成される。換気ブロア14から吐出された空気は、換気流路5において空気流れ25を形成し、外気導入流路9内に流れる。そして、インテークドア7がRECモードとなっているため、外気導入流路9内で空気流れ26が形成され、車外空気吸入口20から高温空気が排出される。次に車載バッテリの電圧が11V未満であるか否かの判断を行なう(ステップS7)。車載バッテリの電圧が11V未満の場合は、バッテリ上がりを防止するためファンをオフとする(ステップS8)。一方、車載バッテリの電圧が11V以上の場合は、ステップ1に戻る。
エンジンオンとなった場合(ステップS1)、エアコンECU(不図示)からのエアコン情報によりエアコンのオン-オフの判断を行なう(ステップS9)。エアコンがオンの場合には、作動手段34により換気ブロア14のファンをオフとする(ステップS10)。また、開閉手段33により開閉ダンパ6を閉とする(ステップS11)。これにより、RECモード又はフレッシュモードのいずれも可能な空調運転となる。開閉ダンパ6を閉とすることで、RECモードのときに外気の侵入の防止がなされ、フレッシュモードのときは内気の混入を防止できる。そして、ステップS1に戻る。
図5のフローチャートでは、車内温度40℃を基準として換気ブロアの作動を判断したが、これは例示であって、35℃以上で任意に設定しても良い。また換気ブロア14の作動手段34は、例えば車内温度が40以上50℃未満の場合は風量を少(20m/hr)、50℃以上60℃未満の場合は風量を中(70m/hr)、70℃以上の場合は風量を多(100m/hr)と、車内温度に比例して増やすようにファンの回転数を制御しても良い。また、図5では車載バッテリの電圧により、バッテリ上がりを防止するフローを示したが、換気ブロアをオンとした後、作動が所定時間を経過した後にオフとなるように制御しても良い。もちろん、ON/OFFの2段階の制御でも、本発明の範囲に相当する。例えば、50℃以下ではOFF、50℃以上になった時に換気ファンを作動させるようにしても良い。
ここで、図6に本実施形態に係る車両用換気装置を作動させたときの車内の空気流れの様子を示す。矢印は空気流れを示す。空調運転時は図6(a)に示すように、インパネ3の高温領域が重点的に冷やされることなく、車内全体を空気が循環し、平均的に車内が空調される。一方、駐車時の換気運転時は図6(b)に示すように、インパネ3の内部空間4の高温の滞留空気を重点的に車外へ排出する。したがって、車内温度分布のもっとも高い領域であるインパネ3の内部空間4が重点的に冷やされ、駐車時の車内温度の上昇を抑制することができる。
(第2形態)
図7は本実施形態に係る車両用換気装置300の一形態を示す概略図である。車両用換気装置300は、車両用換気装置100と類似の構成を有し、換気ブロア14の吸込口14aがデフダクト40に連通しているところが異なる。
デフダクト40は、フロントガラス又は運転席と助手席のサイドガラスの曇り止めのために設けられた車内吹出し口の1つであるデフロスト41及びサイドデフロスト42へ空気を送るダクトである。デフダクト40は、インパネ3の天板下に配置されることが多い。インパネ3の内部空間4のうちの多くが、デフダクト40で占められる場合もある。したがって、インパネ3の天板部分がフロントガラスを透過した直射日光を受けて加熱されると、デフダクト40内の滞留空気は高温となる。そして内部空間4内に配置された熱容量の大きい構成部品45も加熱されることから、デフダクト40内の滞留空気もインパネ3の内部空間4の滞留空気は同様に一旦、加熱されると冷却されるまで時間がかかることとなる。
車両用換気装置300では、図7に示したように、換気ブロア14の作動により、デフダクト40内において吸込口14aに向かって空気流れ43が形成される。これに伴って、デフロスト41及びサイドデフロスト42を通してインパネ3の天板上付近の高温空気が空気流れ44を形成しながら吸込まれることとなる。すなわち、インパネ3の天板上付近の高温空気及びデフダクト40内の高温の滞留空気が換気ブロア14の作動により、吸込口14aに吸込まれる。一方、換気ブロア14の吐出口は、第1形態と同様に外気導入流路9と連通させるための換気流路5を設けている。さらに換気流路5には開閉ダンパ6を設けている。開閉ダンパ6とインテークドア7の開閉を制御することで、換気ブロア14を作動させたときにインパネ3の天板上付近の高温空気及びデフダクト40内の高温の滞留空気を強制的に車外に排気するための空気流れ25,26を形成することができる。そして、インパネ内部の温度及びインパネ表面の温度を下げ、ひいては車内への放熱熱エネルギーを低減することができる。熱容量が比較的大きなインパネ内部に配置された構成部品45は空気流れ43が形成されることで冷却される。
車両用換気装置300の使用方法は、車両用換気装置100の場合と同様であり、開閉ダンパ6を閉とすることでHVACによる空調運転が可能となる。開閉ダンパ6を開とすることで、換気運転となり、インパネ3の天板上付近の高温空気及びデフダクト40内の高温の滞留空気を強制的に車外に排気することができる。また、図5で示したフローチャートを車両用換気装置300に適用することで、駐車時の車内温度のクールダウンを行なうことができる。
(搭乗時の換気制御方法)
次に搭乗者が駐車中の車両に乗り込む際に、実施形態に係る車両用換気装置を作動させて車内温度を低下させる方法について説明する。図1、図2、或いは図7に示すいずれの車両用換気装置においても作動可能であるが、図1に示す車両用換気装置を例として説明する。また、図9に搭乗時の車両用換気装置の作動を説明するためのフローチャートを示す。まず、エンジンECU32からエンジンの作動状態を判断し(ステップS21)、オフの場合は受信手段36に、車両ドアロックキー解除信号又は換気開始信号が入力されたか否かを判断する(ステップS22)。車両ドアロックキー解除信号又は換気開始信号を検知しなかった場合には、ステップS1に戻る。車両ドアロックキー解除信号又は換気開始信号を検知した場合には、内気センサ31の値で車内温度が例えば40℃以上であるか否かの判断を行なう(ステップS23)。車内温度が40℃未満であるときは換気ブロア14をオフ(ステップS28)としたままで、ステップS1に戻る。車内温度が40℃以上である場合は、HVACへ空気が流れることを防止するために、インテークドア7の内外気切替作動手段35によりインテークドア7をRECモードとする(ステップS24)。また、開閉手段33により開閉ダンパ6を開とする(ステップS25)。次に作動手段34により換気ブロア14のファンを回す(ステップS26)。換気ブロア14が作動することにより、図1に示すようにインパネ3の内部空間4に滞留している高温空気が空気流れ24として換気ブロア14の吸込口14aに向かって形成される。換気ブロア14から吐出された空気は、換気流路5において空気流れ25を形成し、外気導入流路9内に流れる。そして、インテークドア7がRECモードとなっているため、外気導入流路9内で空気流れ26が形成され、車外空気吸入口20から高温空気が排出される。次に換気ブロア14の作動時間が5分以下であるか、5分を越えたかの判断を行なう(ステップS27)。作動時間が5分以下である場合、ステップS1に戻る。一方、作動時間が5分を越えた場合には換気ブロア14をオフとする(ステップS28)。そして、ステップS1に戻る。
エンジンオンとなった場合(ステップS21)、エアコンECU(不図示)からのエアコン情報によりエアコンのオン-オフの判断を行なう(ステップS29)。エアコンがオンの場合には、作動手段34により換気ブロア14のファンをオフとする(ステップS30)。また、開閉手段33により開閉ダンパ6を閉とする(ステップS31)。これにより、RECモード又はフレッシュモードのいずれも可能な空調運転となる。開閉ダンパ6を閉とすることで、RECモードのときに外気の侵入の防止がなされ、フレッシュモードのときは内気の混入を防止できる。そして、ステップS1に戻る。
ステップS27では換気ブロア14の作動時間の判断を5分としたが、1〜5分の間で任意に設定しても良い。後述するように1分間程度の換気により車内温度を低下させることができる。さらに作動時間が5分程度であるため、バッテリへの負担が少ない。この換気では、車内頭部近傍の高温度の空気が足部などの低温部の空気と攪拌されて、人体の中で非常に敏感な部位である顔付近の温度を低下させることができる。しかもハンドルなどの表面温度も著しく低下し、乗車してすぐに快適に操作できる。さらにはやく冷房が効き始める。この作動状況について、搭乗者が車両外部からはわからないため、不快感を与えない。なお、車両ドアロックキー解除信号又は換気開始信号を検知し、換気装置を作動させる場合に、同時にドアの窓を開ける制御を行なっても良い。
図9において、受信手段36に、車両ドアロックキー解除信号又は換気開始信号が入力されたか否かを判断した(ステップS22)が、本ステップにおいては、単純にドアロック解除が為されたか否かを判断することとしても良い。すなわち、ドアロック解除が為されると換気装置を稼動させることとしても良い。
この場合、図9のステップS23のように、車内温度が規定温度以上(図9の場合は40℃以上)であれば換気装置を稼動させることとすることが好ましい。単純に規定値Pを持たせたものである。また、車内温度と外気温度を比較参照して、換気装置の稼動の有無を判定しても良い。稼動タイミングを車内温度と外気温度の両方により判定することで、中間期の暑いという現象にも対応できる。さらに、車内温度と外気温度の差分温度を用いて、換気装置の作動可否を判断することとしても良い。本制御を用いることで暖房時、中間温度時、暑熱時を問わず必要なときに換気が可能となる。暖房時においても車両内部が過冷却された場合なども換気により温度上昇が見込めること、暑熱時は必要時に効率的に稼動が可能であることなどが上げられる。特にここで示す差分温度Qに関しては、一般に2〜5℃が望ましいが特に限定はしない。
本発明に係る車両用換気装置では、前記制御手段は、前記車両用換気装置の稼動後、最大稼働時間が5分であることが好ましい。乗車前の5分だけでなく、乗車前、後を問わず、本制御及び装置においては最大効果が計られる時間が5分であることに対応させたものである。
(実施例1)
図7に示した車両用換気装置300を使用して、車内温度の温度上昇の評価を行なった。換気ブロアは車内温度が45℃以上となったときに作動させることとした。炎天下条件の風洞実験で換気ブロアの風量を50m/hrとして、車内を換気した場合を実施例1とした。ここで、50m/hrの換気量は、換気回数10回/hrに相当する。ここで換気回数とは単位時間当たりに室内の空気が置き換わる回数をいう。次に炎天下条件の風洞実験で換気ブロアの風量を0m/hrとして、車内を換気しなかった場合を比較例1とした。車内温度と経過時間との関係を図8に示した。図8を参照すると、経過時間150分のとき、実施例1は比較例1よりも約8℃低温である。したがって、換気ブロアを作動させてデフダクトの滞留空気並びにデフロストとサイドデフロストから吸引されるインパネ近傍空気を車外に強制排気することで、車内温度上昇を抑制することができる。なお、図1に示した車両用換気装置100を使用しても同様の結果を得た。
(実施例2)
図7に示した車両用換気装置300を使用して、車内温度のクールダウンの評価を行なった。気温35℃、湿度70%、日射0.8kW/m、2時間放置の炎天下条件の風洞実験で換気ブロアの風量を50m/hrとして、車内を換気によりクールダウンした場合を実施例2とした。図10に車内温度の経時変化を示した。また、図11にハンドル表面温度の経時変化を示した。図10からわずか1分程度で車内温度が55.3℃から52.2℃となり、3.1℃低下することがわかった。さらに5分程度で車内温度が55.3℃から51.2℃となり、4.1℃低下することがわかった。また、図11からわずか1分程度でハンドル表面温度が68.8℃から64.7℃となり、4.1℃低下することがわかった。さらに5分程度でハンドル表面温度が68.8℃から61.5℃となり、7.3℃低下することがわかった。なお、図1に示した車両用換気装置100を使用しても同様の結果を得た。
本実施形態に係る車両用換気装置の一形態を示す概略図である。 換気吸込ダクトを設けた場合の車両用換気装置の一形態を示す概略図である。 本実施形態に係る車両用換気装置を空調装置として空調運転をしたときの空気流れを示す概念図である。 本実施形態に係る車両用換気装置を換気装置として換気運転をしたときの空気流れを示す概念図である。 本実施形態に係る車両用換気装置の作動を示すフローチャートである。 本実施形態に係る車両用換気装置を作動させたときの車内の空気流れを示す概略図であって、(a)は空調運転時の空気流れ、(b)は換気ブロア作動時の空気流れを示す。 本実施形態に係る車両用換気装置の第2形態を示す概略図である。 第2実施形態に係る車両用換気装置200を使用して、車内温度の温度上昇の評価を行なったときの車内温度と経過時間との関係を示すグラフであり、換気ブロアの風量を50m/hrとした場合(実施例1)と、換気ブロアの風量を0m/hrとした場合(比較例1)とを示す。 搭乗時の車両用換気装置の作動の一例を示すフローチャートである。 実施例2における車内温度の経時変化を示した。 実施例2におけるハンドル表面温度の経時変化を示した。
符号の説明
1,ケース
2a,2b,2c,通気流路
3,インパネ
4,内部空間
5,換気流路
6,開閉ダンパ
7,インテークドア
8,車内空気吸入口
9,外気導入流路
10,内外気切換え箱
11,空調ブロア
12,フィルタユニット
13,エバポレータ
14,換気ブロア
14a,吸込口
20,車外空気吸入口
21,22,24,25,26,27,43,44 空気流れ
28,開口部28
29,換気吸込ダクト
30,制御手段
31,内気センサ
32,エンジン制御装置(エンジンECU)
33,開閉手段
34,作動手段
35,内外気切替作動手段
36,受信手段
40,デフダクト
41,デフロスト
42,サイドデフロスト
45,構成部品
100,200,300,車両用換気装置

Claims (15)

  1. 車外空気吸入口に連通している外気導入流路と、車内空気吸入口と、内外気導入の切換えを行なうインテークドアとを有する内外気切換え箱と、該内外気切換え箱から車内の吹出口に向かって空気流れを形成する通気流路と、該通気流路に設けられ、前記空気流れを形成する空調ブロアと、車両のインストルメンタルパネルの内部空間に配置され、かつ、吸込口該インストルメンタルパネル側に向けられると共にインストルメンタルパネルの内壁面の近くに配置された換気ブロアと、一端が前記換気ブロアの吐出口に連通しており、且つ他端が前記外気導入流路に連通している換気流路と、該換気流路に設けられた開閉ダンパと、を備え、さらに、エンジン制御装置からエンジン作動・停止情報を入力し、内気センサから車内温度情報を入力し、前記換気ブロアの作動手段へオン又はオフの信号を出力し、前記開閉ダンパの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、バッテリ電圧情報を入力し、且つ前記インテークドアの内外気切替作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する制御手段を備え、該制御手段は、エンジンが停止状態であるとの情報、車内温度が所定温度以上であるとの情報及びバッテリ電圧が所定値以上であるとの情報が入力されたときに、前記換気ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記開閉ダンパの開閉手段へ開の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切替作動手段へ内気導入モードとする信号を出力することを特徴とする車両用換気装置。
  2. 前記換気ブロアの吸込口は、前記インストルメンタルパネルのうち日射を受ける部分に向けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用換気装置。
  3. 前記換気ブロアの吸込口と前記インストルメンタルパネルの内壁面との間に通気抵抗物を介在させない位置に該吸入口を配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用換気装置。
  4. 一端を前記換気ブロアの吸込口に接続し且つ他端の開口部を前記インストルメンタルパネルの内壁面の近くに配置した換気吸込ダクトを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用換気装置。
  5. 前記換気ブロアの吸込口、若しくは前記換気吸込ダクトの他端の開口部は、前記インストルメンタルパネルの内部空間の滞留空気を吸気する吸込口であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の車両用換気装置。
  6. 車外空気吸入口に連通している外気導入流路と、車内空気吸入口と、内外気導入の切換えを行なうインテークドアとを有する内外気切換え箱と、該内外気切換え箱から車内の吹出口に向かって空気流れを形成する通気流路と、該通気流路に設けられ、前記空気流れを形成する空調ブロアと、車両のインストルメンタルパネルの内部空間に配置され、インストルメンタルパネルの天板下に配置されたデフダクトに吸込口が連通されている換気ブロアと、一端が前記換気ブロアの吐出口に連通しており、且つ他端が前記外気導入流路に連通している換気流路と、該換気流路に設けられた開閉ダンパと、を備え、さらに、エンジン制御装置からエンジン作動・停止情報を入力し、内気センサから車内温度情報を入力し、前記換気ブロアの作動手段へオン又はオフの信号を出力し、前記開閉ダンパの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、バッテリ電圧情報を入力し、且つ前記インテークドアの内外気切替作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する制御手段を備え、該制御手段は、エンジンが停止状態であるとの情報、車内温度が所定温度以上であるとの情報及びバッテリ電圧が所定値以上であるとの情報が入力されたときに、前記換気ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記開閉ダンパの開閉手段へ開の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切替作動手段へ内気導入モードとする信号を出力することを特徴とする車両用換気装置。
  7. 前記制御手段は、エンジンが作動状態であるとの情報が入力されたときに、前記開閉ダンパの開閉手段へ閉の信号を出力することを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の車両用換気装置。
  8. ドアロック解除の信号を入力し、前記換気ブロアの作動手段へオン又はオフの信号を出力し、前記開閉ダンパの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切替作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する制御手段を設け、
    前記制御手段は、ドアロック解除の信号を入力したときに、前記換気ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記開閉ダンパの開閉手段へ開の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切替作動手段へ内気導入モードとする信号を出力することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の車両用換気装置。
  9. 前記制御手段は、ドアロック解除時に前記車両用換気装置の稼動の可否を判断するために、車内温度と外気温度を比較参照することを特徴とする請求項8記載の車両用換気装置。
  10. 前記制御手段は、前記車内温度が規定温度以上であるときに、前記車両用換気装置を稼動させることを特徴とする請求項8又は9記載の車両用換気装置。
  11. 前記制御手段は、車内温度と外気温度の差分温度を用いて、前記車両用換気装置の作動可否を判断することを特徴とする請求項8、9又は10記載の車両用換気装置。
  12. 前記制御手段は、前記車両用換気装置の稼動後、最大稼働時間が5分であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11記載の車両用換気装置。
  13. エンジン制御装置からエンジン作動・停止情報を入力し、
    内気センサから車内温度情報を入力し、
    前記換気ブロアの作動手段へオン又はオフの信号を出力し、
    前記開閉ダンパの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、
    且つ前記インテークドアの内外気切替作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する制御手段と、
    車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を入力し、該情報を前記制御手段へ出力する受信手段と、を設け、
    前記制御手段は、エンジンが停止状態であるとの情報及び車内温度が所定温度以上であるとの情報が入力され、且つ、前記受信手段から前記車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を入力したときに、前記換気ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記開閉ダンパの開閉手段へ開の信号を出力し、且つ前記インテークドアの内外気切替作動手段へ内気導入モードとする信号を出力することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12記載の車両用換気装置。
  14. 前記車両に搭乗者が近づいたことを示す情報は、スマートキー、リモートコントロールキー等の車両キーから発信される車両ドアロックキー解除信号又は/及び換気開始信号であるか、或いは携帯電話、PHS等の通信端末から発信される車両ドアロックキー解除信号又は/及び換気開始信号であることを特徴とする請求項13記載の車両用換気装置。
  15. 前記受信手段は、前記搭乗者が前記車両に乗り込む1〜5分間前に、前記車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を受けることができる受信範囲を有することを特徴とする請求項13又は14記載の車両用換気装置。
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